JP2003526630A - 病虫害防除剤の防護性素材品 - Google Patents

病虫害防除剤の防護性素材品

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JP2003526630A
JP2003526630A JP2001520187A JP2001520187A JP2003526630A JP 2003526630 A JP2003526630 A JP 2003526630A JP 2001520187 A JP2001520187 A JP 2001520187A JP 2001520187 A JP2001520187 A JP 2001520187A JP 2003526630 A JP2003526630 A JP 2003526630A
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JP
Japan
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pest control
processing method
control agent
textile
treatment
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Withdrawn
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JP2001520187A
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English (en)
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ガン サン,
ルイーズ, エル. コー,
タカユキ シバモト,
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THE REGENTS OF THE UNIVERSITY OF CARIFORNIA
Original Assignee
THE REGENTS OF THE UNIVERSITY OF CARIFORNIA
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    • A62LIFE-SAVING; FIRE-FIGHTING
    • A62DCHEMICAL MEANS FOR EXTINGUISHING FIRES OR FOR COMBATING OR PROTECTING AGAINST HARMFUL CHEMICAL AGENTS; CHEMICAL MATERIALS FOR USE IN BREATHING APPARATUS
    • A62D5/00Composition of materials for coverings or clothing affording protection against harmful chemical agents

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】本発明は、病虫害防除剤を解毒し得る織物材料のような素材品を調製する方法を提供するものであって、(a)前記の素材を触媒、加湿剤及びヘテロ環式アミンを含有している処理水溶液中に浸漬する工程と、(b)前記の素材をハロゲン化された水溶液で処理して同素材が病虫害防除剤を解毒し得るようにする工程を含んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【関連出願の相互参照】
本出願は、1999年8月31日に提出された米国特許仮出願番号第60/1
51,667号に対して優先権を請求する。その教示は、全ての目的についてそ
れらの全体において本明細書中に参照して組み込まれている。
【0002】
【発明の分野】
一般的に、本発明は、病虫害防除剤に対する防護のための方法に関し、より詳
細には、病虫害防除剤の毒を除去し得る素材品を製作するため処理方法に関する
【0003】
【発明の背景】
病虫害防除剤の毒性に起因して、露出および接触に対する農作業者及び酪農作
業者の防護が非常に所望されている。適切な防護をしない場合には、病虫害防除
剤に対する皮膚の露出によって皮膚の過敏症、ガン、先天性異常、および死をも
導くことがある。農業分野の作業者の防護の1つの有効な手段は、防護服を使用
することによる。現在のところ, 病虫害防除剤の防護衣服は使い捨てのものであ
り、非浸透性の合成材料から製作されている。これらの合成材料は、農業作業者
に対して熱によるストレスを生じさせることに起因して、全ての季節に快適には
着用できない。これらの材料の不快性と非浸透性に加えて、合成材料は生体的に
分解しないものであって、環境に対する深刻な関連性が存在する。
【0004】 一般的に、防護服に使用される織物上での病虫害防除剤の動きは,浸透性およ
び透過性に関して特徴づけられる(Easter, E.P.及びNigg, H.N.,Review of En
vironmental Contamination and Toxicology、第129巻、1992、1〜15
頁を参照)。浸透性は、化合物が分子レベルで素材を通して移動する作用である
。このような動きには、素材の接触した表面への化合物の分子の吸着、素材中に
吸収された分子の拡散、及び素材の内部表面から回収媒体中への分子の脱着が含
まれる。一方、透過性は、多孔性の素材及び分子レベル以外での素材の欠陥を通
した液状化合物の流れである。上記両方の場合において、物理的な障害が織物を
通した病虫害防除剤の動きを有効に防ぎ得る。化合物に対する物理的な障害と考
えられる材料は、それらを通した病虫害防除剤の測定可能な移動の許容しないも
のである。しばしば、これらの障害材料は、化学的に耐性である材料として特異
的に言及されている。分厚くて重いので,これらの化学的に耐性の材料は浸透と
透過を共に拒否し、相当の熱によるストレスを生じさせ、着用者に対して身体的
な不快をもたらす。
【0005】 病虫害防除剤と織物のような素材との表面での接触は、浸透と透過の両方の作
用によって生じるので、織物上での病虫害防除剤の汚染を除く方法が要請されて
いる。織物素材(例えば、作業服)の表面上での病虫害防除剤の動き及び浸潤を
制限する方法が必要とされている。本発明は、これら要請及びその他の要請を満
たすものである。
【0006】
【発明の要旨】
病虫害防除剤の高い毒性および酪農作業者によって罹患されるそれに伴う高い
皮膚の吸収に起因して、病虫害防除剤への露出及び接触に対する農作業者および
酪農作業者の防護は避けられない。しかして,本発明は、a)素材品を触媒、加湿
剤及びヘテロ環式アミンを含有している処理水溶液中に浸漬し、(b)同素材品
をハロゲン化された水溶液で処理して同素材品が病虫害防除剤を解毒し得るよう
にする工程からなる病虫害防除剤の毒性を除去し得る素材品の処理方法を提供す
るものである。
【0007】 驚くべきことに、本発明者らは、反応性の化合物がその表面上に永久に取り込
まれた場合には、殺虫剤の化学的な解毒が織物材料の表面上で行われ得ることを
発見した。結果として、本発明の織物材料は、顕著な防護性と快適性を提供する
【0008】 本発明の素材品には、織物材料(例えば、セルロース化合物の織物、セルロー
ス化合物の糸、およびセルロース化合物の繊維、木綿/ポリエステルの混合物、
セルロース/合成物の混合物、ポリマー(例えば、合成のポリマー)、木製の製
品などが含まれるが、これらに限定されない。好ましい局面においては、本発明
は、病虫害防除剤の毒を除去し得るシャツの重さの木綿を含有している衣服を、
農業分野の作業者に提供する。本発明の処理を施した衣服は、病虫害防除剤の毒
を除去し得る驚くべき利点を有し、農作業者に対して衣服のすばらしい選択を提
供する。さらに、処理された木綿の織物は快適であり呼吸が可能であって、作業
者の熱によるストレスを軽減する。
【0009】 別の局面において、本発明は、病虫害防除剤をN−ハラミンと付着させた素材
品に接触させて毒を除去する処理方法を提供する。病虫害防除剤が浸透または透
過の際に素材の織物材料と接触すると、病虫害防除剤の化学的な毒の除去が処理
された織物材料又はその表面でもたらされる。この局面において、反応性の化合
物(例えば、N−ハラミン)は、織物材料の特性を維持しながら同織物材料の表
面上に永久的に取り込まれる。特定の局面において、織物材料は、塩素のような
活性の官能基を含む。この官能基は、病虫害防除剤の分解において良好な毒除去
剤であることが発見されている。
【0010】 これらの局面及び他の局面は、添付図面を参照して以下の詳細な説明を読むこ
とにより一層容易に明らかとなる。
【0011】
【発明の実施の形態】
特定の実施態様において、本発明は、(a)素材品を触媒、加湿剤及びヘテロ
環式アミンを含有している処理水溶液中に浸漬し、(b)同素材品をハロゲン化
された水溶液で処理して同素材品が病虫害防除剤を解毒し得るようにする工程か
らなる病虫害防除剤の毒性を除去し得る素材品の処理方法を提供するものである
【0012】 この明細書中で使用される「病虫害防除剤の毒性を除去し得る」の語句は、病
虫害防除剤を非毒性のフラグメントに化学的に転換する物質の能力をいう。いか
なる理論にも束縛されないが、この物質は、分解機能によって病虫害防除剤の毒
を除去すると考えられる。すなわち、本発明の処理を施した素材品は、病虫害防
除剤を化学的に(例えば、酸化または酸化的加水分解によって)分解し得る。好
ましい実施態様において、本発明の処理を施した素材品は、病虫害防除剤と化学
的に反応して同病虫害防除剤を非毒性にする官能基を有する。特定の例において
、病虫害防除剤は非毒性の誘導体に分解される。
【0013】 広範な種々の素材品が本発明における使用に適している。これらの素材品には
、織物材料(例えば、セルロース化合物の織物、セルロース化合物の糸、および
セルロース化合物の繊維);ポリマー(例えば、ポリエステルおよびセルロース
);木綿/ポリエステルの混合物;セルロース/合成物の混合物;木製の素材(
例えば、ウッドパルプおよび紙);木製の農業用素材;トラクター農業用素材;
シャツ、パンツ、下着、コート、フード、外套、手袋、および防護服等の被服が
含まれるが、これらに限定されない。
【0014】 本発明の方法を使用すれば,織物材料のような素材は、例えば、病虫害防除剤
を化学的に酸化することによってその毒性の影響に対する防御を付与する。この
場合,素材品は処理水溶液中に浸漬される。処理水溶液は、ヘテロ環式アミンを
含有し、必要に応じて加湿剤を、さらに必要に応じて触媒を含有する。この明細
書において使用される「加湿剤」の語句は、液体が表面を通過して拡散する速度
を増大させる物質をいう。すなわち、この加湿剤は素材の表面を液体に対して非
忌避性にする。適切な加湿剤として以下の加湿剤が含まれるが、これらに限定さ
れない。TRITON(登録商標)X−100(これは、一般的には、Sigma Ch
emical Co., St. Louis,Moから入手可能であるポリオキシエチレン(10)イ
ソオクチルフェニルエーテルである);SEQUAWET(登録商標)(これは
、一般的には、Sequa Chemical Inc.,Chester, S.C.から入手可能である非イオ
ン性の界面活性剤を含有している加湿剤である);およびAMWET(登録商標
)(これは、一般的には、American Emulsions Co., Dalton, Gaから入手可能で
ある非イオン性の界面活性剤を含有している加湿剤である)。 本発明における使用に適した他の加湿剤は公知であり、当業者によって適宜に使
用される。この明細書において使用される「触媒」の語句は、それ自体が消費さ
れることなく化学反応の速度を増大させる物質を意味する。本発明における使用
に適した触媒には、マグネシウム塩、亜鉛塩、およびアンモニウム塩が含まれる
が、これらに限定されない。本発明の好ましい実施態様において、触媒には、M
gCl2、Mg(NO32、Zn(NO32、およびNH4NO3が含まれるが、
これらに限定されない。
【0015】 素材品(例えば、織物繊維)が上記の水溶液中に浸された後、同素材品はハロ
ゲン化された溶液(例えば、ハロゲン化された水溶液)で処理される。ハロゲン
化された溶液は、塩素溶液、臭素溶液、遊離の塩素および臭素を含有している溶
液、それらの組合せなどである。本発明の好ましい実施態様において、ハロゲン
化された溶液は、次亜塩素酸ナトリウム(例えば、CLOROX(登録商標)の
ような塩素漂白溶液)またはトリクロロイソシアヌル酸、またはジクロロイソシ
アヌルロ酸ナトリウムの溶液である。ハロゲン化された溶液での素材品の処理に
よって、同素材品が病虫害防除剤の毒を除去し得るようにする。 本発明の特定の局面において、幾つかの工程が、必要に応じて上記の処理工程(
a)と(b)との間に加えられる。例えば、特定の好ましい局面において、素材
品をハロゲン化された水溶液で処理する前に同素材品から過剰な処理水溶液を除
去する工程が加えられる。この局面においては、過剰の処理水溶液が、通常の機
械的な方法によって除去される。例えば、素材品(例えば、織物材料)を搾り出
しローラーの間を通過させることによって、遠心分離によって、排水によって、
或いは詰め物をすることによって過剰の処理水溶液が除去される。好ましい実施
態様において、過剰な処理水溶液は詰め物をすることによって除去される。 さらに、上記の処理工程には、過剰な処理水溶液を除去した後に素材品を乾燥さ
せて乾燥した素材品を生成する工程が加えられる。この局面において、素材品は
、約50℃から約90℃までの範囲の温度で、より好ましくは、約75℃から約
85℃までの範囲の温度にて、約3分から約8分までの範囲の時間、より好まし
くは約5分間、乾燥される。 さらに、乾燥した素材品は、必要に応じて、硬化した素材品を生成するように硬
化される。硬化の工程は、約120℃から約200℃の範囲の温度、より好まし
くは、約140℃から約160℃までの範囲の温度にて、約3分から約8分の範
囲の時間、より好ましくは、約5分間実行される。加熱は、オーブンの中で、好
ましくは、素材品の表面に向けられた空気の強制的な通気と煙を除去するための
通気孔を通した排気を有するオーブンの中で行われる。
【0016】 硬化された素材品は、必要に応じて過剰な試薬を除去するために洗浄される。
処理された素材品の洗浄は、水を用いて行われる。形成された共有結合は、洗浄
機械中または大規模な連続的もしくは回分処理による(batchwise)織物繊維の
洗浄機器中で生じ、機械的な攪拌、吹付け、摩擦に対して安定であり、不溶性で
あって,耐久性がある。特定の好ましい実施態様において、上記の処理工程には
、洗浄した物質を乾燥させて水分を除去する工程が加えられる。
【0017】 素材品は、必要に応じて、同素材品が病虫害防除剤の毒を除去し得るようにす
るために、ハロゲン化された水溶液で処理する前に乾燥される。素材品(例えば
、織物)の乾燥は、オーブン内での乾燥、ライン乾燥、または機械的な衣類乾燥
機中でのタンブル乾燥のような通常の任意な手段によって行われる。この場合、
約60℃から約100℃の乾燥温度が特に好ましい。一般的に、適切な乾燥時間
は15分未満の期間である。 特定の好ましい局面において、本発明は、(a)上記の素材品を触媒、加湿剤、
およびヘテロ環式アミンを含有している処理水溶液中に浸漬する工程;(b)前
記素材品から過剰の処理溶液を除去する工程;(c)前記素材品を乾燥させる工
程;(d)前記素材品を硬化させる工程;(e)硬化させた前記素材品を洗浄し
て過剰の試薬を除去する工程;(f)洗浄した前記素材品を乾燥させて水分を除
去する工程;および(g)ハロゲン化された水溶液でセルロース化合物である物
質を処理して前記素材品が病虫害防除剤の毒を除去し得るようにする工程によっ
て、病虫害防除剤の毒を除去し得る素材品を調製する方法を提供する。 上記の素材品は、その上にヘテロ環式のN−ハラミン構造を繋ぐことによって病
虫害防除剤の毒を除去し得る。図2を参照して、木綿のような織物上へのハラミ
ンの取り込みおよび継続的なハロゲン化によって当該素材品が病虫害防除剤の毒
を除去し得るようにする。 本発明で使用される「ヘテロ環式アミン」は、4乃至7の員環(4-to-7-membered
ring)を意味し,少なくとも3個の環のメンバーが炭素、1個から3個まで環ノ
メンバーが窒素、0個から1個まで環のメンバーが酸素である。ここでは、0個
から2個までの炭素のメンバーがカルボニル基を含み、そして少なくとも1個か
ら3個の窒素原子がハロゲンまたはヒドロキシアルキル基(例えば、−CH2
H)またはアルコキシアルキル基(例えば、−CH2OCH3)で置換される。適
切なヘテロ環式アミンが図1に示される。当業者は、本発明における使用に適し
た他のヘテロ環式アミンを知っている。ハロゲン化後、少なくとも1つの環の窒
素は、それに対してハロゲンを結合される。さらに、環のメンバーは、アルキル
基(例えば、メチル、エチルなど)またはヒドロキシ基でさらに置換され得る。
ヘテロ環式N−ハラミンは、一般的には、1996年2月13日にWorleyらに対
して発行された米国特許第5,490,983号に開示されている。その教示は
、全ての目的のために本明細書中で参考として援用されている。
【0018】 本発明における使用に適切な好ましいヘテロ環式アミンには、以下が含まれる
がこれらに限定されない:モノメチロール−5,5−ジメチルヒダントイン(M
DMH)、1,3−ジメチロール−5,5−ジメチルヒダントイン(DMDMH
);2,2,5,5−テトラメチル−1,3−イミダゾリジン−4−オン、6,
6−ジメチル−1,3,5−トリアジン−2,4−ジオン、4,4,5,5−テ
トラメチル−1,3−イミダゾリジン−4−オン、シアヌル酸、および5,5−
ジメチルヒダントインの、モノアルキロール化およびジアルキロール化誘導体;
ならびに2,2,5,5−テトラメチル−1,3−イミダゾリジン−4−オン、
6,6−ジメチル−1,3,5−トリアジン−2,4−ジオン、シアヌル酸、5
,5−ジメチルヒダントイン、2,2,5,5−テトラメチル−1,3−イミダ
ゾリジン−4−オン、およびそれらの混合物の、モノアルコキシル化およびジア
ルコキシル化誘導体。好ましくは、ヘテロ環式アミンは、モノメチロール−5,
5−ジメチルヒダントイン(MDMH)、および1,3−ジメチロール−5,5
−ジメチルヒダントイン(DMDMH)である(図1を参照のこと)。
【0019】 処理水溶液の種々の成分の濃度が使用される特定の組成物および所望される結
果に依存して広範に変更され得ることは、当業者に明らかである。典型的には、
ヘテロ環式アミンは、少なくとも約0.2%の濃度で存在する。より典型的には
、ヘテロ環式アミンは、約0.2%から約20%までの範囲の濃度で、より好ま
しくは、約0.5%から約10%までの範囲の濃度で、より好ましくは、約1%
から約5%までの範囲の濃度で存在する。より高いヘテロ環式アミンの濃度(例
えば、50%)が使用され得るが、このようなより高い濃度は病虫害防除剤の毒
を除去する活性を与えるのに必要ではないことは、当業者に容易に明らかである
。なお、適切な病虫害防除剤の毒を除去する活性は、約0.2%程度の低いヘテ
ロ環式アミンの濃度を使用して与えられ得る。加湿剤は、典型的には、約0.1
%から約3%までの範囲の濃度で、より好ましくは、約0.2%から約1%まで
の範囲の濃度で存在する。使用される触媒の濃度は、使用されるヘテロ環式アミ
ンの濃度に依存する。典型的には、存在する触媒に対するヘテロ環式アミンの比
は、約10:1から約5:1までの範囲である。処理水溶液のpHは、典型的に
は、約2から約6までのpHの範囲であり、より好ましくは、約2.5から約4
.5までのpHである。
【0020】 他の添加物が、病虫害防除剤の耐性物質に対して好ましい特性を与えるために
、他の添加物が処理水溶液中に必要に応じて取り込まれ得ることは、当業者に容
易に明らかである。このような添加物は、当業者に公知であって使用されている
軟化剤と防水剤が含まれ得る。処理水溶液に添加され得る軟化剤の例として、M
YKON(登録商標)およびSEQUASOFT(登録商標)が含まれるが、こ
れらに限定されない。これらの両軟化剤は、Sequa Chemical Inc.(Chester, S.
C.)から商業的に入手可能である。処理水溶液に添加され得る防水剤の例として
、SEQUAPEL(登録商標)(Sequa Chemical Inc., Chester, S.C.)、S
COTCHGARD(登録商標)(3M, St. Paul, Minn.)、および当業者によ
って使用される他の水忌避性の仕上加工溶液が含まれ得るが、これらに限定され
ない。
【0021】 いかなる特定の理論にも束縛されることなく、特定の例において、活性なハロ
ゲン(例えば、織物上のN−ハラミン)は化学的な酸化によって病虫害防除剤の
毒性除去すると考えられる。化学的な酸化は、病虫害防除剤がN−ハラミンと接
触することによって生じる。例えば、N−ハラミンの場合、活性なハロゲン原子
は病虫害防除剤上の官能基を効率よく酸化し得、それによってこの処理において
病虫害防除剤の毒性を除去する。病虫害防除剤と素材品(例えば、織物材料)の
接触は、織物上での病虫害防除剤の浸透および透過の両方によって生じると考え
られる。従って、織物素材は、素材の表面上での化学的な毒性除去のための機会
を提供する。病虫害防除剤は浸透または透過の際に繊維素材と接触するので、織
物素材の大きな表面積が毒性の除去を生じさせる。かくして、病虫害防除剤の化
学的な毒性除去は、反応性の化合物または官能基が繊維の表面上に永久的に取り
込まれた場合に、織物素材の表面上にてもたらされる。
【0022】 本発明の方法を使用すれば、病虫害防除剤が素材品(例えば、木綿/ポリエス
テルの繊維)上にて接合されたN−ハラミン構造と接触することによって、病虫
害防除剤(例えば、メトミルおよびアルジカルブ;図3B〜Cを参照のこと)を
解毒することが可能である。例えば、メトミルの解毒においては、素材品上に存
在する活性な塩素の濃度および同素材品に露呈されるメトミルの濃度の両方が、
毒性の除去効率に影響を与える。織物上の活性なハロゲンの量は、減少される病
虫害防除剤の量に正比例すると考えられる。従って、特定の局面においては、メ
トミルの効率的な解毒のために、高い活性の塩素による処理(例えば、0.1%
)を用いて、高い付加率(たとえば、6%)にて木綿/ポリエステル織物上にD
MDMHを接合させることが好ましい。
【0023】 このように、他の実施態様において、本発明は、病虫害防除剤をN−ハラミン
を付着させた素材品と接触させて当該病虫害防除剤を解毒する処理方法を提供す
る。本発明の処理方法を用いて、広範な種々の病虫害防除剤が解毒され得る。こ
れらの病虫害防除剤には、除草剤、抗真菌剤、殺鼠剤、防虫剤、およびそれらの
混合物が含まれるが、これらに限定されない。より詳細には、適切な殺虫剤には
、メトミル、アルジカルブ、カルボフラン、およびカルバリルが含まれるが、こ
れらに限定されない。本発明の処理を用いて解毒される他の病虫害防除剤として
、以下の除草剤が含まれるが、これらに限定されない。
【0024】 A.ベンゾ−2,1,3−チオジアジン−4−オン−2,2−ジオキシド(例
えば、ベンタゾン); B.ホルモン除草剤、特に、フェノキシアルカノン酸(例えば、MCPA、M
CPA−チオエチル、ジクロロプロプ、2,4,5−T、MCPB、2,4−D
、2,4−DB、メコプロプ、トリクロピル(trichlopyr)、フルロ
キシピル(fluroxypyr)、クロピラリド、およびそれらの誘導体(例
えば、塩、エステル、およびアミド)); C.1,3−ジメチルピラゾール誘導体(例えば、ピラゾキシフェノン、ピラ
ゾレートおよびベンゾフェナプ); D.ニジトロフェノールおよびそれらの誘導体(例えば、DNOCのようなア
セテート、ジノターブ(dinoterb)、ジノセブ、およびそのエステル、
酢酸ジノセブ); E.ジニトロアニリン除草剤(例えば、ジニトロアミン、トリフルラリン、エ
タルフルラリン、ペンジメタリン)およびオリザリン; F.アリール尿素除草剤(例えば、ジウロン、フルメツロン、メトキシウロン
、ネブロン、イソプロチュロン、クロロトルロン、クロロスクロン、リニュロン
、モノリニュロン、クロロブロミュロン、ジアミュロン(diamuron)、
およびメタベンズチアズロン); G.フェニルカルバモイルオキシフェニルカルバメート(例えば、フェンメジ
ファムおよびデスメジファム); H.2−フェニルピリダジン−3−オン(例えば、クロリダゾンおよびノルフ
ルラゾン); I.ウラシル除草剤(例えば、レナシル、ブロマシル、およびテルバシル); J.トリアジン除草剤(例えば、アトラジン、シマジン、アジプロトリン、シ
アナジン、プロメトリン、ジメタメトリン、シメトリン、およびターブトリン(
terbutryn)); K.ホスホロチオエート除草剤(例えば、ピペロフス、ベンスリド、およびブ
タミフォス); L.チオールカルバメート除草剤(例えば、シクロエート、ベルノラート、モ
リネート、チオベンカルブ(thiobencarb))、酪酸エステル、EP
TC、トリアラート、ジアラート、エチルエスプロカルブ(ethyl esp
rocarb)、チオカルバジル、ピリデート、およびジメピペラート)); M.1,2,4−トリアジン−5−オン除草剤(例えば、メタミトロン(me
tamitron)およびメトリブジン); N.安息香酸除草剤(例えば、2,3,6−TBA、ジカンバ(dicamb
a)、およびクロランベン); O.アニリド除草剤(例えば、プレチラクロール(pretilachlor
)、ブタクロール、アラクロール、プロパクロール、プロパニル、メタザクロー
ル、メトラクロール、アクトクロール(acctochlor)、およびジメタ
クロール); P.ジハロベンゾニトリル除草剤(例えば、ジクロロベニル、ブロモキシニル
およびイオキシニル); Q.ハロアルカノン除草剤(例えば、ダラポン、TCAおよびその塩); R.ジフェニルエーテル除草剤(例えば、ラクトフェン、フルログリコフェン
またはその塩もしくはエステル、ニトロフェン、ビフェノックス、アシフルオフ
ェンならびにその塩およびエステル、オキシフルオロフェン、ならびにフォメサ
フェン(fomesafen));クロロニトロフェン、およびクロロメトキシ
フェン; S.フェノキシフェノキシプロピオン酸塩除草剤(例えば、ジクロフォップ(
diclofop)およびメチルエステルのようなそのエステル、フルアジフォ
ップおよびそのエステル、ハロキシホップおよびそのエステル、キザロホップお
よびそのエステル、ならびにフェノキザプロップ(fenoxaprop)およ
びエチルエステルのようなそのエステル); T.シクロヘキサンジオン除草剤(例えば、アロキシジム(alloxydi
m)およびその塩、セトキシジム、シクロキシジム、トラルコキシジム(tra
lkoxydim)、およびクレトジム); U.スルフォニル尿素除草剤(例えば、クロロスルフロン、スルフォメツロン
、メトスルフロンおよびそのエステル;ベンズスルフロンおよびそのメチルエス
テルのようなエステル、DPX−M6313、クロリムロン(chlorimu
ron)およびそのエチルエステルのようなエステル、ピリミスルフロン(pi
rimisulfuron)およびそのメチルエステルのようなエステル、DP
X−LS300、ならびにピラゾスルフロン; V.イミダゾリジノン除草剤(例えば、イマザキン(imazaquin)、
イマザメタベンズ(imazamethabenz)、イマザピル(imaza
pyr)およびそのイソプロピルアンモニウム塩、イマズエタピル(imaza
ethapyr)); W.アリールアニリド除草剤(例えば、フランプロップ(flamprop)
およびそのエステル、ベンゾイルプロップ−エチル、ジフルフェニカン(dif
lufenican); X.アミノ酸除草剤(例えば、グリフォサート(ROUND−UP(登録商標
))およびグルフォシネートならびにそれらの塩およびエステル、スルフォサー
ト(sulphosate)およびビラナフォス(bilanafos)); Y.オルガノアレセニカル(organoarsenical)除草剤(例え
ば、MSMA); Z.除草性のアミド誘導体(例えば、ナプロパミド、プロピザミド(prop
yzamide)、カルベタミド、テブタム(tebutam)、ブロモブチド
、イソキサベン(isoxaben)、ナプロアニリド、ジフェンアミド、およ
びナプタラム); AA.エトフメセート、シンメチリン(sinmethylin)、ジフェン
ゾクワット、およびその塩を含有している雑多な除草剤(例えば、硫酸メチル塩
、クロマゾン、オキサジアゾン、ブロモフェノキシム(bromofenoxi
m)、バルバン、トリジハン(tridihane)、フルロクロリドン、(f
lurochloridone)、キンクロラック(quinchlorac)
、およびメファナセット(mefanacet)); BB.有用な接触除草剤の例には、その中の活性な物質がパラコートである除
草剤、およびその中の活性な物質がジクワットである除草剤のような、ジピリジ
リウム除草剤が含まれる。
【0025】 CC.遺伝子操作された作物の最上部への適用のために開発された、殺虫剤(
例えば、ROUND−UP(登録商標)READY SOYBEANS)。
【0026】 病虫害防除剤の浸透は種々の因子によって影響を受けることが報告されている
。これらの因子には、幾何学的に方向付けられた毛細血管の力、織物の表面と病
虫害防除剤の乳濁物との間での相対的な表面張力、繊維のポリマー性の組成物、
および織物上に充填された全ての病虫害防除剤が含まれる。これらの因子の中で
も、浸透性および透過性は、織物上に充填された病虫害防除剤に顕著に依存する
(Obendorf, S. K.ら、Archives of Environmental Contamination and Toxicol
ogy、第21巻、1991、10〜16頁を参照のこと)。これらの知見と一致
して、特定の病虫害防除剤(例えば、メトミル)の解毒における減少が、織物上
に充填された病虫害防除剤の濃度の増大に伴って観察された。このように、好ま
しい実施態様においては、ハラミンが高い付加率にて使用して充填される。
【0027】 特定の局面においては、織物に露呈される病虫害防除剤(例えば、メトミル)
の濃度は、病虫害防除剤の減少割合に対して比例していた。特定の理論には束縛
されることなく、病虫害防除剤/ハラミンの比は、病虫害防除剤の織物との実際
の接触時間よりも減少について重要である。約10:1から約1:10のハラミ
ンに対する病虫害防除剤の比が、本発明の処理方法に適しており、好ましくは、
約5:1から1:5の比が使用され、より好ましくは、約1:10から1:1の
比が使用される。表1は、種々のハロゲンの比および種々な病虫害防除剤の減少
割合を示している。
【0028】
【表1】 病虫害防除剤 病虫害防除剤/塩素比 病虫害防除剤の還元(%) アルジカルブ 1:5 99.54 メトミル 1:4 79.52 カルボフラン 1:4 13.82 カルバリル 1:4 8.02 特定の他の局面において、病虫害防除剤の防護素材品(例えば、病虫害防除剤
の防護衣服)は、再生可能でありそして耐久性の特性を有する。例えば、病虫害
防除剤の効率的な毒性除去が得られた後、この素材品は、再び毒性除去特性を有
し得る。図2に示すように、処理された織物上での毒性除去プロセスは、洗濯に
よる織物の表面上の分解された病虫害防除剤の除去後に完了する。図2に示され
た機構を確認するために、以前に病虫害防除剤に対して露呈された再度漂白され
た織物を、再び病虫害防除剤の毒性除去能力について実証した。以前に露呈され
た織物は、洗濯および再漂白の後に病虫害防除剤の毒を除去する能力を示した。
従って、機能的な仕上加工は再生可能であると考えられる。このように、本発明
の処理方法を使用することによって、毒性除去特性が、織物材料のような素材に
対して付与され、これらの特性は再生可能である。
【0029】 さらに、素材品上に与えられた毒性除去特性は耐久性である。この処理プロセ
スの耐久性とその病虫害防除剤を絶えず解毒する能力は、洗濯後のその素材品(
例えば、仕上加工された織物)の病虫害防除剤の減少割合を通じて実証された。
50回洗濯された織物による高い割合での病虫害防除剤(例えば、アルジカルブ
)の減少は、与えられた毒性除去特性が耐久性であることを示した。このように
、木綿/ポリエステル織物上への機能的な仕上加工は耐久性であり、その毒性除
去能力を損なうことなく50回に相当する標準的な機械による洗浄に耐える。か
くして、この仕上加工された織物は、着用者に最適な防護と快適性を提供する。
【0030】
【実施例】
以下の実施例は、本発明の請求範囲を限定するものではなく説明のために提供
される。
【0031】 材料 選択された織物材料は、65%/35%のポリエステル/木綿(表2を参照の
こと)の混合された織物(#7436 Dacron/cotton(Testfabr
ics Inc. Midlesex, New Jerseyから入手可能である)であった。織物の仕上加
工に使用した化合物は、1,3−ジメチロール−5,5−ジメチルヒダントイン
(DMDMH)(Lonza Inc., Fairlawn, New Jersey)であった(図3Aを参照
のこと)。次亜塩素酸ナトリウム溶液を、仕上加工した織物のハロゲン化(塩素
化)に使用した。標的化した病虫害防除剤はカルバミン酸塩であった:メトミル
(図3Bを参照のこと)[S−メチルN−(メチルカルバモイルオキシ)チオア
セトイミデート]またはLannate(登録商標)(E. I. Du Pont Nemours
& CO., Inc., Wilmington Delaware);アルジカルブ(図3Cを参照のこと)[
2−メシル−2−メチルプロピオンアルデヒドO−メチルカルバモイルオキシム
](Riedel−de Haen)。AATCC界面活性剤124を、全ての
洗濯に使用した。全ての他の化学的な試薬を、Fisher Scientificから購入した
【0032】
【表2】織物の特徴
【0033】
【表3】標的化したカルバミン酸塩の生化学的および生物学的特徴
【0034】 方法 ポリエステル/木綿の織物を、機能的な化合物の実際の処理の前に50℃で家
庭用の洗濯機で洗浄した。織物上のハラミンの機能的な合成が2つ主要な工程に
て達成された:機能的な合成についての骨格として織物上にヒダントイン環を接
合する工程、続いて次亜塩素酸塩による漂白(例えば、CLOROX(登録商標
))を用いて織物をハロゲン化(例えば、塩素化)する工程。
【0035】 ヒダントイン環を木綿/ポリエステルの織物上へ接合することを、湿性の仕上
加工プロセスを使用して行った。秤量した織物を、水性の6%(w/w)のDM
DMH溶液中に5分間浸し、次いで2回浸す−2回挟み取るのサイクルによって
70〜100%の湿度の拾い上げを確実にするようにパッドを介して搾り出した
。これらの湿らせた織物を、次いで、85℃で5分間オーブンで乾燥させ、つい
で5分間、150℃で硬化させた。この後、織物を50℃で30分間水中で洗浄
して、織物の表面上の全ての過剰な化合物を除去した。
【0036】 湿性の仕上加工プロセスの後、処理した織物を、0.01%および0.1%(
w/w)の活性塩素含有量を含有している溶液を用いて漂白した。処理した織物
を、25℃で15分間所定の濃度で水性の漂白溶液中に浸した。次いで、織物を
風乾させ、標準的な条件で保存した(25℃、65%の相対的な湿度)。化学的
に仕上加工した織物を、次いで、続く試験における病虫害防除剤への露呈のため
に、3×3インチの四角の素材見本に切断した。
【0037】 メトミルおよびアルジカルブを、3つの異なる濃度:250、500、および
1000ppmでメタノール中に溶解させた。これらの病虫害防除剤溶液の1つ
の1mLを織物の素材見本の上に直接載せた。5分間接触させ、その後、露呈し
た織物を解毒の評価および分解の分析のために有機溶媒中で抽出した。DMDM
Hと漂白剤で処理しなかった織物をもコントロールサンプルとして使用した。
【0038】 露呈した素材見本の抽出によって、15分間、最初の容量の50mLの酢酸エ
チル中に激しく攪拌しながら素材見本を浸すことによって行った。抽出を、別の
50mLの酢酸エチルを用いて繰り返した;混合した100mLの抽出溶媒を、
2mLの容量に、回転式エバポレーターによって、40℃で部分的な減圧下で減
少させた。この2mLのサンプルに対して、1μLの2−エチル−5−メチルピ
リジンを、クロマトグラフィー分析における定量のための内部標準として添加し
た。その後、1μLの抽出したサンプルを、ガスクロマトグラフィー中に注入し
た。
【0039】 ガスクロマトグラフィーを、窒素−リン検出器(NPD)を備えたHewle
tt Packard 5890シリーズII GC上で、15m×0.25mm
のI.D.DB−1カラム、0.25μmのフィルム(J&W Co.)を使用
して行った。温度プログラムを、最初に3分間100℃に設定し、7℃/分の速
度で250℃に上昇させ、5分間維持した。注入器および検出器を、それぞれ2
50℃および280℃に設定した。ヘリウムを、0.84mL/分の流速でキャ
リアガスとして使用した;水素の流速は、2.98mL/分であった;窒素の流
速は、29.16mL/分であった。スプリット注入を、25:1のスプリット
の比で使用した。得られるピーク面積の応答と相対的なピーク面積を積分し、H
P 3396 IIインテグレーターを使用して記録した。それぞれのサンプルに
ついて、それぞれの条件について少なくとも3回以上の繰り返しを行った。
【0040】 洗濯試験を、AATCC#61−1994(American Association of Textil
e Chemists and Colorists, Technical Manual, AATCC, Research Triangle Par
k, North Carolina、1996、92〜95頁)に従って、Atlas Electric Devi
ces Co.によるLaunder−O−Meterを使用して行った。それぞれの
サンプル(1000ppmのアルジカルブ溶液に対して暴露した)を、25℃で
45分間、0.225gのAATCC界面活性剤124および150mLの蒸留
水を使用して洗濯した。次いで、サンプルを、蒸留水でリンスし、再度漂白する
前に風乾させた。サンプルの再漂白を、0.01%の活性塩素含有量を含有して
いる漂白溶液を使用して、続く試験における1000ppmのアルジカルブ溶液
に対する露呈の前に、行った。この後、これらのサンプルを、1000ppmの
アルジカルブに対する再度の露呈の前に、同じ方法および同一の条件を使用して
さらに4回洗濯し、風乾させ、同じ漂白溶液を使用して再度漂白した。最後に、
これらのサンプルを1000ppmのアルジカルブ溶液に対する最後の露呈の前
にさらに5回洗濯し、風乾させ、次いで同じ漂白溶液を使用して再度漂白した。
それぞれのサンプルについて行った洗浄の総数は、10回に等しかった。それぞ
れの洗濯におけるアルジカルブの減少量を、織物についての機能的な仕上加工の
耐久性を示すために用いた。
【0041】 この実施例は、織物上のハラミンの構造による、3個の異なる濃度のメトミル
の毒性除去を示す。
【0042】 上記に示す素材と方法を使用して、3個の異なる濃度のメトミルを、織物上の
ハラミン構造によって解毒させた。この結果が図4に要約されている。当該織物
の相対的なピーク面積応答係数(内部標準のピーク面積応答によって割り算した
殺虫剤のピーク面積応答)を0%の減少として、織物上の病虫害防除剤の最初の
量を決定するために使用した。種々の病虫害防除剤濃度および活性な漂白剤の含
有量での相対的な応答係数を元の値から引き算して、織物に対するハラミン化合
物によって分解される病虫害防除剤の量を計算した。この差異を最初の量で割り
算した後、これをそれらの種々の濃度での病虫害防除剤の減少割合として示した
【0043】 図4に示すように、活性塩素処理の濃度は、3個の濃度レベルのうち2個の2
50および1000ppmにおいて、メトミルの減少に影響を与えた。より高い
濃度の活性塩素処理は、織物上のメトミルの増大した還元を導いた。250pp
mのレベルでは、0.01%の活性塩素による処理を用いたメトミルの還元割合
(9.35%)は、0.1%の活性塩素処理での還元割合(19.90%)の略
半分であった。同様に、1000ppmで0.01%の活性塩素による処理を用
いたメトミルの還元割合(11.63%)は、0.01%の活性塩素処理による
還元割合(4.43%)の略3倍の量であった。このことは、高濃度の塩素、即
ちヒダントイン上のより多いアミン(窒素−水素)基が活性な窒素−塩素に転換
され得るという事実によって説明される。このように、より多い塩素が有用であ
り、これは、接触の際にメトミルを解毒する活性部分の量を増大させる。メトミ
ルは、10対1の塩素/メトミル比で水溶液中にて迅速に消滅することが見出さ
れた(Miles, C. J.およびOshiro, W. C., Journal of Environmental Toxicolo
gy and Chemistry、第9巻、1990、535−540頁を参照のこと)。
【0044】 また、メトミル濃度の効果は上記の結果において見ることができる。メトミル
の減少とメトミルの濃度は反比例で関係していることを見出した。500ppm
のレベルを除いて、250から1000ppmまでのレベルで、0.01%およ
び0.1%の活性塩素処理の両方において、メトミルの還元における減少があっ
た。塩素含有量は両方のレベルで一定に維持され、一方、メトミルの濃度は25
0から1000ppmまで増大し、メトミルに対する塩素の比は事実上減少し、
これによってメトミルのゆっくりとした分解を導いた。このことは、メトミルの
還元における減少に反映される。250ppm、0.01%の活性塩素処理での
メトミルの還元割合(9.4%)は、1000ppmでの還元(4.4%)の2
倍以上であった。同様に、0.1%の活性塩素処理では、250ppmでのメト
ミルの還元割合(19.9%)が最も高く、500ppm(18.6%)が続き
、そして1000ppm(11.6%)は最も低い還元を示した。塩素/メトミ
ルの比は、メトミル濃度が増大するにつれて段階的に減少したので、活性塩素部
分もまた減少し、分解プロセスを遅らせた(Miles, C. J.およびOshiro, W. C., Journal of Environmental Toxicology and Chemistry、第9巻、1990、5
35−540頁を参照のこと)。250から1000ppmまでのメトミル濃度
での段階的な増大を用いた場合には、0.1%のレベルでの活性塩素処理レベル
での還元割合は僅かに減少した。
【0045】
【実施例2】 この実施例は、本発明の方法を使用したアルジカルブの化学的な解毒を説明す
る。
【0046】 織物上のハラミン構造によるアルジカルブの還元割合の結果が図5に要約され
ている。アルジカルブの解毒による結果は、両方の活性塩素処理について、濃度
を250から500ppmまで増大させた場合には、還元割合において僅かな増
大を示した。250ppmのレベルでは、0.01%および0.1%の活性塩素
処理についてのアルジカルブの還元割合は近似していた:79.6%および74
.0%。実際、アルジカルブの効率的な解毒および分解は、0.01%の活性塩
素含有量で達成され得た。より高いレベルの活性酸素での処理もまた有効である
が、経済的な視点から、比較的効率のよい結果を得る最も低い濃度が所望される
【0047】 比較して、全ての3個の濃度でのアルジカルブの還元割合が、メトミルよりも
はるかに高いことを見出した。還元割合におけるこの差異は、2つの病虫害防除
剤の還元割合を比較した場合、図6にてさらに明らかになった。ハラミン化合物
によるアルジカルブの分解はメトミルよりも有効であることが示された。アルジ
カルブおよびメトミルの両方の分解は、分子が小さいフラグメントに崩壊された
ときに開始する。1つのこのような可能性は酸化を介してある。
【0048】 アルジカルブとメトミルの化学的な構造(図3BおよびCを参照のこと)は、
アルジカルブ上のさらなるメチル基の損座位によって別であり、2個の構造の間
での主要な差異はイオウ原子の位置および環境である。いかなる理論にも束縛さ
れないが、2つの一重結合によって区別され、イオウと炭素−窒素の二重結合の
両方によって塩素の酸化に対してより敏感になり得ると考えられる。メトミルの
場合には、脱局在化された1つの対がハラミンに対して塩素を弱い攻撃性にし得
る。しかし、アルジカルブの場合には、塩素はイオウよ窒素原子の両方の上の1
つの対によって引き寄せられる可能性があり、それによってアルジカルブの同時
の崩壊を導く。従って、メトミル上のこの安定化されたイオウ原子の酸化が、ア
ルジカルブ上のものよりも遅く、それによってメトミルの遅い分解と低い還元を
導く。
【0049】 メトミルの解毒と比較して、全ての濃度レベル(250、500、1000p
pm)でのアルジカルブの還元は、より有効でありそしてより効率的であった。
アルジカルブの70%以上の還元が、両方のレベルでの活性塩素処理について全
ての病虫害防除剤濃度で達成された。0.01%の活性塩素含有量のより低いレ
ベルでもなお、ほぼ80%の還元が全ての病虫害防除剤濃度で達成された。より
高い活性塩素処理よりもこのより低い活性塩素処理でのより高いアルジカルブの
還元に起因して、活性塩素処理の濃度がメトミルにおけるようには、アルジカル
ブの解毒においては重要ではないと結論付けられ得る。さらに、経済的な背景か
ら、0.01%の活性塩素処理が、6%のDMDMH溶液中で処理した木綿/ポ
リエステル上への1mLのアルジカルブの接種の効率的な解毒に充分であること
が示唆された。
【0050】 機能的な仕上加工の耐久性 洗濯した織物サンプル上でのアルジカルブの還元割合の結果を図7に示す。全
ての洗濯した織物サンプル上のアルジカルブの還元割合は90%を十分に上回っ
たままであった。このことは、先の試験において到達した比較的高い還元が、洗
濯後もなお維持され得ることを示す。AATCC技術マニュアルに従うと、1回
のLaunder−O−Meter洗浄は、5回の標準的な機械洗浄に匹敵する
(American Association of Textile Chemists and Colorists, Technical Manu
al, AATCC, Research Triangle Park, North Carolina、1996、92〜95
頁を参照のこと)。また、織物に対する耐久性であると考えられる機能的な仕上
加工は、少なくとも50回の標準的な洗浄の最後に存在する。従って、処理され
た織物は、50回に匹敵する標準的な機械洗浄後もなお、良好な耐久性および顕
著な病虫害防除剤の解毒能力を示した。これによって、この織物は、確かに、再
生可能であり、病虫害防除剤を解毒する防御性の衣服の素材であり得、十分であ
ることが先の図2に示された最初の仮説を証明している。
【0051】 この明細書中に記載した実施例および実施態様は、説明の目的だけのためであ
り、その明確にされた事項における種々の改変または変更は、当業者に示唆され
、この明細書に添付した特許請求の範囲の精神および範囲内に含まれることが理
解される。この明細書中で引用される全ての刊行物、特許、および特許出願は、
全ての目的についてそれらの全体においてこの明細書中で参考として援用される
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明における使用に適切なヘテロ環式アミンを示す。 図2は、セルロース化合物の織物上でのN−ハラミンの形成および毒性の除去
を示す。 図3のパネルAは1,3−ジメチロール−5,5−ジメチルヒダントイン(D
MDMH)の化学式を示す;パネルBはメトミルの化学式を示す;そしてパネル
Cはアルジカルブの化学式を示す。 図4は、DMDMHで処理した木綿/ポリエステルの織物によるメトミルの解
毒を示す。 図5は、DMDMHで処理した木綿/ポリエステルの織物によるアルジカルブ
の解毒を示す。 図6は、0.1%の活性塩素の含有量でのメトミルおよびアルジカルブの還元
を示す。 図7は、6%のDMDMHおよび0.01%の活性塩素の含有量で処理した、
洗濯した織物上でのアルジカルブの解毒を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D06M 13/352 D06M 13/352 13/355 13/355 // A01N 25/32 A01N 25/32 D06M 101:04 D06M 101:04 101:06 101:06 101:32 101:32 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW (72)発明者 コー, ルイーズ, エル. アメリカ合衆国 95616 カリフォルニア 州 デーヴィス アンダーソン ロード 609 アパートメント 152 (72)発明者 シバモト, タカユキ アメリカ合衆国 95616 カリフォルニア 州 デーヴィス ウェストショーア 1717 Fターム(参考) 4H011 AA02 BA01 BA06 BB09 BB13 BB18 BC18 DA13 DD06 DF05 4L033 AA02 AA07 AB05 AC10 BA56 BA57 BA59

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)素材品を触媒、加湿剤及びヘテロ環式アミンを含有している
    処理水溶液中に浸漬し、(b)同素材品をハロゲン化された水溶液で処理して同
    素材品が病虫害防除剤を解毒し得るようにする工程からなる病虫害防除剤の毒性
    を除去し得る素材品の処理方法。
  2. 【請求項2】前記素材品をハロゲン化された水溶液で処理する前に、同素材品か
    ら過剰の処理水溶液を除去する工程を含む請求項1に記載の処理方法。
  3. 【請求項3】乾燥した物質を生じるように、過剰の処理水溶液を除去した後に前
    記素材品を乾燥させて乾燥した素材品を生成する工程を含む請求項2に記載の処
    理方法。
  4. 【請求項4】前記硬化した素材品を硬化させて硬化した素材品を生成する工程を
    含む請求項3に記載の処理方法。
  5. 【請求項5】前記硬化した素材品を洗浄して過剰の試薬を除去する工程を含む請
    求項4に記載の処理方法。
  6. 【請求項6】前記洗浄した素材品を乾燥させて水分を除去する工程を含む請求項
    5に記載の処理方法。
  7. 【請求項7】前記素材品が織物材料である請求項1に記載の処理方法。
  8. 【請求項8】前記織物材料がセルロース化合物の織物、セルロース化合物の糸及
    びセルロース化合物の繊維からなる群より選択された素材である請求項7に記載
    の処理方法。
  9. 【請求項9】前記織物材料が木綿織物である請求項7に記載の処理方法。
  10. 【請求項10】前記織物材料が木綿/ポリエステルの混合物である請求項7に記
    載の処理方法。
  11. 【請求項11】前記素材品がポリマーである請求項1に記載の処理方法。
  12. 【請求項12】前記ポリマーがセルロース及び合成ポリマーからなる群より選択
    された素材である請求項11に記載の処理方法。
  13. 【請求項13】前記へテロ環式アミンが下記の群から選択される請求項1に記載
    の処理方法: モノメチロール−5,5−ジメチルヒダントイン(MDMH)、1,3−ジ
    メチロール−5,5−ジメチルヒダントイン(DMDMH);2,2,5,5−
    テトラメチル−1,3−イミダゾリジン−4−オン、6,6−ジメチル−1,3
    ,5−トリアジン−2,4−ジオン、4,4,5,5−テトラメチル−1,3−
    イミダゾリジン−4−オン、シアヌル酸、および5,5−ジメチルヒダントイン
    の、モノアルキロール化およびジアルキロール化誘導体;ならびに2,2,5,
    5−テトラメチル−1,3−イミダゾリジン−4−オン、6,6−ジメチル−1
    ,3,5−トリアジン−2,4−ジオン、シアヌル酸、5,5−ジメチルヒダン
    トイン、2,2,5,5−テトラメチル−1,3−イミダゾリジン−4−オン、
    およびそれらの混合物の、モノアルコキシル化およびジアルコキシル化誘導体。
  14. 【請求項14】前記へテロ環式アミンが5,5−ジメチルヒダントインである請
    求項13に記載の処理方法。
  15. 【請求項15】前記病虫害防除剤が、除草剤、抗真菌剤、殺鼠剤、防虫剤、 及
    びこれらの混合物からなる群より選択される薬剤である請求項1に記載の処理方
    法。
  16. 【請求項16】前記殺虫剤が、メトミル、アルジカルブ、カルボフラン、及びカ
    ルバリルからなる群より選択される薬剤である請求項1に記載の処理方法。
  17. 【請求項17】前記素材品が木材製品である請求項1に記載の処理方法。
  18. 【請求項18】前記ハロゲン化された水溶液が次亜塩素酸ナトリウムを含有して
    いる請求項1に記載の処理方法。
  19. 【請求項19】上記の毒性除去作用が前記殺虫剤の酸化を介して生じる請求項1
    に記載の処理方法。
  20. 【請求項20】前記処理工程が再生可能である請求項1に記載の処理方法。
  21. 【請求項21】前記処理工程が耐久性である請求項1に記載の処理方法。
  22. 【請求項22】前記触媒が、MgCl2、Mg(NO32、Zn(NO32、お
    よびNH4NO3からなる群より選択される請求項1に記載の処理方法。
  23. 【請求項23】病虫害防除剤を、N−ハラミンを付着させた素材品と接触させて
    同病虫害防除剤の毒を除去する工程を含んで、病虫害防除剤の毒を除去する処理
    方法。
  24. 【請求項24】前記素材品が織物材料である請求項23に記載の処理方法。
  25. 【請求項25】前記織物材料がセルロース化合物の織物、セルロース化合物の糸
    及びセルロース化合物の繊維からなる群より選択される素材である請求項24に
    記載の処理方法。
  26. 【請求項26】前記織物材料が木綿織物である請求項24に記載の処理方法。
  27. 【請求項27】前記織物材料が木綿/ポリエステルの混合物である請求項24に
    記載の処理方法。
  28. 【請求項28】前記素材品がポリマーである請求項23に記載の処理方法。
  29. 【請求項29】前記ポリマーがセルロース及び合成ポリマーからなる群より選択
    される請求項28に記載の処理方法。
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