JP2003525316A - 安定剤組成物 - Google Patents

安定剤組成物

Info

Publication number
JP2003525316A
JP2003525316A JP2001557950A JP2001557950A JP2003525316A JP 2003525316 A JP2003525316 A JP 2003525316A JP 2001557950 A JP2001557950 A JP 2001557950A JP 2001557950 A JP2001557950 A JP 2001557950A JP 2003525316 A JP2003525316 A JP 2003525316A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
butyl
bis
compound
alkyl
iron
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001557950A
Other languages
English (en)
Inventor
ズトリス ハインツ−フリードリヒ
ハレムザ ズィルケ
トラウト フーベルト
ホフマン エリック
アペル マンフレート
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BASF SE
Original Assignee
BASF SE
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by BASF SE filed Critical BASF SE
Publication of JP2003525316A publication Critical patent/JP2003525316A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/0091Complexes with metal-heteroatom-bonds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/16Nitrogen-containing compounds
    • C08K5/34Heterocyclic compounds having nitrogen in the ring
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/16Nitrogen-containing compounds
    • C08K5/34Heterocyclic compounds having nitrogen in the ring
    • C08K5/3412Heterocyclic compounds having nitrogen in the ring having one nitrogen atom in the ring
    • C08K5/3432Six-membered rings
    • C08K5/3435Piperidines
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K15/00Anti-oxidant compositions; Compositions inhibiting chemical change
    • C09K15/04Anti-oxidant compositions; Compositions inhibiting chemical change containing organic compounds
    • C09K15/30Anti-oxidant compositions; Compositions inhibiting chemical change containing organic compounds containing heterocyclic ring with at least one nitrogen atom as ring member
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K15/00Anti-oxidant compositions; Compositions inhibiting chemical change
    • C09K15/04Anti-oxidant compositions; Compositions inhibiting chemical change containing organic compounds
    • C09K15/32Anti-oxidant compositions; Compositions inhibiting chemical change containing organic compounds containing two or more of boron, silicon, phosphorus, selenium, tellurium or a metal
    • C09K15/326Anti-oxidant compositions; Compositions inhibiting chemical change containing organic compounds containing two or more of boron, silicon, phosphorus, selenium, tellurium or a metal containing only metals

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Hydrogenated Pyridines (AREA)
  • Anti-Oxidant Or Stabilizer Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 A)アミンの窒素原子に対してα−位にあるすべての置換基が水素とは異なる第二アミン、または第二アミンから誘導される第三アミン、ヒドロキシルアミン、アルコキシルアミンまたはアミドから選択される、少なくとも150の分子量を有する窒素化合物少なくとも1種、およびB)鉄化合物少なくとも1種を含有する、安定剤組成物を記載する。該安定剤組成物は場合によりニトロキシルラジカルを含有する。該組成物は生存していない有機材料、特にポリオレフィンまたはスチレンのホモポリマーもしくはコポリマーを光、熱または酸素の作用に対して安定化するために適切である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、安定剤組成物ならびに生存していない(nonliving)有機材料を光、
酸素および熱の作用に対して安定化するためのその使用に関する。
【0002】 生存していない有機材料、特にプラスチックおよび塗料の機械的、化学的およ
び/または美学的な特性は公知の通り、光、酸素および熱の作用により劣化する
。この劣化は通常、材料の黄変、変色、亀裂形成または脆化として現れる。安定
剤または安定剤組成物によって、光、酸素および熱による有機材料の損傷に対し
て満足のいく保護が得られるべきである。
【0003】 EP−A0723990は、相乗作用のある安定剤混合物を開示しており、こ
れはたとえば次の成分を含有している:
【0004】
【化5】
【0005】 DE−OS4404144は、有機材料のための光安定剤、熱安定剤および酸
化防止剤として、たとえば次の式のピペリジン−トリアジン−化合物を開示して
いる:
【0006】
【化6】
【0007】 DE−OS3738736は、プラスチック中で安定化特性を有する特定の4
−ホルミルアミノピペリジン誘導体、たとえば:
【0008】
【化7】
【0009】 を開示している。
【0010】 アミンの窒素原子に対してα−位にあるすべての置換基が酸素とは異なってい
る第二アミン官能基を有する前記の種類の化合物は、しばしば立体障害アミン安
定剤もしくはHALS(Hindered Amine Light Stabilizers)と呼ばれている。
【0011】 公知の安定剤もしくは安定剤組成物の保護作用をさらに改善することが所望さ
れていることは明らかである。従って本発明の根底には、光、酸素および熱の作
用に対して高い保護作用を有する新規の安定剤組成物を提供するという課題が存
在する。
【0012】 立体障害アミン安定剤の保護作用は少量の鉄化合物の添加により著しく改善す
ることができることが判明した。
【0013】 従って本発明の対象は、次の: A)アミンの窒素原子に対してα−位にあるすべての置換基が水素とは異なる
第二アミン、または第二アミンから誘導される第三アミン、ヒドロキシルアミン
、アルコキシルアミンまたはアミドから選択される、少なくとも150の分子量
を有する窒素化合物少なくとも1種、および B)鉄化合物少なくとも1種 を含有する安定剤組成物である。
【0014】 本発明による安定剤組成物の成分A)として、アミン−窒素原子に対してα−
位にあるすべての窒素原子が水素以外のものであり、分子中に1つもしくは複数
のアミン窒素原子を有する第二アミンが考えられる。アミン−窒素原子は有利に
は5員もしくは6員の飽和ヘテロ環式の環系、たとえばピペリジン環またはピロ
リジン環の成分であり、この場合、アミン−窒素原子に対してα−位にある置換
基は、たとえばC〜C−アルキル基、有利にはメチル基である。ヘテロ環式
の環はもう1つの別のヘテロ原子、たとえば窒素、酸素または硫黄を有していて
もよく、その際、このヘテロ原子はアミン窒素原子に対して隣接する位置にない
。たとえば冒頭に記載した特許出願明細書およびその中で引用されている従来技
術に記載されているような公知のHALS安定剤が考えられる。
【0015】 あるいはまた、本発明により使用すべき窒素化合物として、上記の第二アミン
から誘導される、つまりその中で第二アミンのアミン窒素原子に存在する水素原
子が、アルキル基、有利には第一アルキル基、特にC〜C−アルキル基(こ
れはOHおよびCNから選択される置換基を1つ、2つ、3つもしくは4つ有し
ていてもよい)、ヒドロキシ基、アルコキシ基、特にC〜C−アルコキシ基
、アルケニル基、特にC〜C−アルケニル基またはアシル基、特にC〜C −アシル基により代えられている第三アミン、ヒドロキシルアミン、アルコキ
シルアミンまたはアミドが考えられる。
【0016】 アミン窒素原子はポリマー鎖の骨核の成分であってもよいし、またはポリマー
鎖の側基の成分であってもよい。
【0017】 揮発性の制限に関して、窒素化合物は、少なくとも150、有利には少なくと
も300、および特に450〜5000の分子量を有しているとよい。
【0018】 本発明による安定剤組成物の成分A)として適切である有利な窒素原子は、一
般式:
【0019】
【化8】
【0020】 [式中、 Rは、H、C〜C−アルキル、CHCN、OH、C〜C−アルコ
キシ、C〜C−アルケニルまたはC〜C−アシル、有利にはHを表し、 Qは、分子量15以上、有利には30以上、特に45〜5000、たいていは
45〜2000、または400までを有し、O、NまたはCを介して結合してい
るm価の有機基を表し、かつ mは、1〜100、有利には2〜30の整数を表す]を有する。
【0021】 上記の式中でQは有利には
【0022】
【化9】
【0023】
【化10】
【0024】
【化11】
【0025】 [式中、 Rは、C〜C12−アルキルまたは−(CH−COORを表し、 Rは、水素またはC〜C18−アルキルを表し、 Rは、C〜C18−アルキル、ビニル、イソプロペニルまたはフェニルを
表し、これはC〜C−アルキルから選択される置換基を1つ、2つもしくは
3つ有していてもよく、 Rは、C〜C22−アルキルを表し、 Rは、水素またはラジカル重合開始剤の基を表し、 Rは、C〜C18−アルキルを表し、 kは、0または1を表し、 x、zは、相互に無関係に1〜12を表し、かつ nは、偶数mを表す]から選択される。
【0026】 本発明による安定剤組成物の成分A)として適切である、特に有利な第二アミ
ンは次のものである: 2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル−アセテート、 2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル−2−エチルヘキサノエ
ート、 2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル−ステアレート、 2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル−ヘキサデカノエート、 2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル−ベンゾエート、 2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル−(4−t−ブチル)ベ
ンゾエート、 ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)スクシネート、 ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アジペート、 ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)セバケート、 ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)フタレート、 ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)イソフタレート
、 ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)テレフタレート
、 N,N−ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アジピ
ンアミド、 N,N−ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)−N,
N−ビスホルミル−1,6−ジアミノヘキサン、 ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン−4−イル)セバケート
、 ビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−
イル)セバケート、 ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン−4−イル)−n−ブチ
ル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルマロネート、 1−(2−ヒドロキシエチル)−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロ
キシピペリジンとコハク酸との縮合生成物、 N,N′−ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ヘキ
サメチレンジアミンと4−t−オクチルアミノ−2,6−ジクロロ−1,3,5
−トリアジンとの縮合生成物、 トリス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ニトリロトリ
アセテート、 テトラキス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)−1,2
,3,4−ブタン−テトラカルボキシレート、 1,1′−(1,2−エチレン)−ビス(3,3,5,5−テトラメチルピペ
ラジノン)、 ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン−4−イル)−2−n−
ブチル−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルベンジル)マロネート
、 3−n−オクチル−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8−トリアザス
ピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン、 ビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−
イル)セバケート、 ビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−
イル)スクシネート、 N,N′−ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ヘキ
サメチレンジアミンと4−モルホリノ−2,6−ジクロロ−1,3,5−トリア
ジンとの縮合生成物、 2−クロロ−4,6−ビス(4−n−ブチル−アミノ−2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジンと1,2−ビス(3
−アミノプロピルアミノ)エタンとの縮合生成物、 2−クロロ−4,6−ジ(4−n−ブチル−アミノ−1,2,2,6,6−ペ
ンタメチルピペリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジンと1,2−ビス−
(3−アミノプロピルアミノ)エタンとの縮合生成物、 8−アセチル−3−ドデシル−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8−
トリアザスピロ[4.5]−デカン−2,4−ジオン、 3−ドデシル−1−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)
ピロリジン−2,5−ジオン、 N,N′−ビス−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)−
ヘキサメチレンジアミンと4−シクロヘキシルアミノ−2,6−ジクロロ−1,
3,5−トリアジンとの縮合生成物、 4−ブチルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、 N−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)−n−ドデシル
スクシンイミド、 N−(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン−4−イル)−n−ドデ
シルスクシンイミド、 2−ウンデシル−7,7,9,9−テトラメチル−1−オキサ−3,8−ジア
ザ−オキソ−スピロ−[4.5]−デカン、 7,7,9,9−テトラメチル−2−シクロウンデシル−1−オキサ−3,8
−ジアザ−4−オキソスピロ[4.5]デカンとエピクロロヒドリンとの縮合生
成物、 4−アミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンとテトラメチロールア
セチレンジ尿素およびポリ(メトキシプロピル−3−オキシ)−[4(2,2,
6,6−テトラメチル)ピペリジニル]シロキサンとの縮合生成物、および交互
のN−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)マレイン酸イミド
−C20〜C24−α−オレフィン−コポリマー。後者が特に有利である。
【0027】 本発明による安定剤組成物の成分B)として適切な鉄化合物は有利には、 a)有機金属鉄カルボニル化合物、 b)非置換もしくは置換されたフェロセン化合物、 c)鉄原子が酸素、窒素、硫黄および/またはリンを介して配位結合している
、リガンドを有する鉄錯体、 d)鉄ハロゲン化物−もしくは鉄プソイドハロゲン化物−化合物 から選択される。
【0028】 群a)の有機金属鉄カルボニル化合物はたとえば式
【0029】
【化12】
【0030】 [式中、変項は次のものを表す: L〜Lは、水素、C〜C−アルキル、たとえばメチル、エチル、プロ
ピルまたはt−ブチル、 L、Lは、−(CH−または−CO−、その際、変項LおよびL に関して、nは相互に無関係に0、1、2または3を表す]の化合物である。
【0031】 ここで挙げられるFe化合物の例は次のものである:
【0032】
【化13】
【0033】 さらにこの群から本発明によれば2環のFe化合物、たとえば[HFe
(CO)、[(HC)Fe(CO)ならびにこれらから誘
導される鉄酸塩M[Fe(CO)]およびM[Fe(CO)(H C)]を使用することもでき、この場合、Mは、アルカリ金属またはアル
カリ土類金属、有利にはナトリウムの等価物を表す。
【0034】 本発明により使用すべき群b)の化合物には、フェロセン自体ならびに片方も
しくは両方のシクロペンタジエニル環において置換されている誘導体が挙げられ
る。さらに二量体のフェロセン誘導体も使用することができる。この場合、個々
のフェロセン単位の結合は、シクロペンタジエニル環の炭素原子を介して化学結
合またはメチレン結合、エチレン結合、プロピレン結合、ブチレン結合もしくは
フェニルホスフィン結合によって行われる。
【0035】 シクロペンタジエニル環の置換基として、C〜C−アルケニル基、C
10−アロイル、C〜C−アルキル基、たとえばメチル、エチル、n−プ
ロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチルまたはt−ブチル
が考えられる。さらにこれらの置換基中で、1つもしくは2つのCH基もしく
はCH基がO、NH、NCHもしくはOH、NHにより代えられていても
よい。この場合、これらのヘテロ原子またはヘテロ原子を有するフラグメントの
結合は、炭素原子に対して行われる。さらに1つもしくは2つのCH基がCO
により、または1つもしくは2つのCH基がCNにより代えられていてもよい
。その他にまた、場合によりすでに記載した基以外に、シクロペンタジエニル環
における置換基としてジフェニルホスフィン基がその役割を果たしてもよい。
【0036】 本発明により使用すべきフェロセン誘導体の例は、
【0037】
【化14】
【0038】
【化15】
【0039】 である。
【0040】 群c)の化合物として、鉄原子が酸素、窒素、硫黄および/またはリンを介し
て配位結合しているリガンド、有利には多座、たとえば2座、3座もしくは4座
のリガンドを有する鉄錯体を使用する。これにはO含有リガンド、たとえばスル
フェート、アセテート、オキサレート、シトレート、タータレート、ラクテート
、グルコネートまたはアセチルアセトネート(acac)を有するFe(II)
/Fe(III)の錯体または塩、つまり [FeO(SO(OH) -、[FeO(OCCH(O
、[FeO(O(OH -、[Fe(C
- -、Fe(C)、Fe(C、Fe
(C、Fe(C11、[Fe(C -
、FeC、[Fe(C -、Fe(acac)、Fe(a
cac)、Fe(C)、Fe(C)のような化合物が挙
げられる。
【0041】 あるいはまた、Fe(II)またはFe(III)のための、その他の、もっ
ぱら、もしくは主としてOを含有するリガンドは、多環式エーテル、たとえばス
フェランド、クリプタンド、クリプタスフェランド、ヘミスフェランド、コロナ
ンドまたはこれらのエーテルの開鎖の代表例ならびにポダンドであってもよい。
本発明により使用すべきFe化合物を準備するためにFe(II)またはFe(
III)と一緒に使用することができるこれらのリガンドの記載はたとえば、C.
J. Pedersen, H. K. Frensdorff, "Makrocyclische Polyether und ihre Kompl
exe", Angew. Chem. 84(1)、第16〜26頁、1972年;G. Gokel, "Crown E
thers & Cryptands"、Roy. Soc. Chem., Black Bear Press Cambridgeより刊行
、英国、1991年;D. J. Cram, "Praeorganisation - von Solventien zu Sp
haeranden", Angew. Chem. 98、第1041〜1060頁、1986年;Phase T
ransfer Catalysts, Merck-Schuchardt Firmenschrift;G. W. Gokel, S. H. Ko
rzeniowski, "Macrocyclic Polyether Synthesis", Springer Verlag Berlin, H
eidelberg, New York、第55〜151頁、1982年;US特許文献3760
005のような文献に見ることができるが、しかしこの場合、ヒ素を含有するリ
ガンドを使用すべきではない。
【0042】 さらにN含有のキレート−リガンド、たとえばエチレンジアミン、1,10−
フェナントロリン(phen)、1,8−ナフトピリジン(napy)、2,2
′−ビピリジン(bipy)およびジベンゾ[b,i]−1,4,8,11−テ
トラアザ−[14]アヌレン(taa)を有する錯体、つまり [Fe(en)(HO)2+/3+、[Fe(en)(HO) 2+/3+ 、[Fe(en)2+/3+、[Fe(phen)2+/3 、[Fe(napy)2+/3+、[Fe(bipy)2+/3+
よび
【0043】
【化16】
【0044】 のような化合物、あるいはまた、種々の置換されたポルフィリンリガンドを有す
る鉄の錯体を使用することができ、これらはたとえば文献(たとえばB. Mennier
, Chem. Rev., Vol. 92(8)、第1411〜1456頁、1992年)から公知で
ある。使用可能なその他のN含有リガンドはフタロシアニンおよびその誘導体で
ある。
【0045】 N、O含有のリガンド、たとえばエチレンジアミンテトラ酢酸(EDTA)ま
たはニトリロ三酢酸(NTA)を用いて、 [Fe(EDTA)(HO)]- /2 -、[Fe(NTA)(HO)]、
もしくは[Fe(NTA)(HO)- のような化合物が生じ、8−ヒドロキシキノリン(chin)または5−メチル
−8−ヒドロキシキノリン(HC−chin)を用いて [Fe(chin)]/[Fe(chin) -もしくは[Fe(H
C−chin)]/[Fe(HC−chin) - のような化合物が生じ、これらを同様に使用することができる。
【0046】 本発明により使用すべきその他の、N、O含有キレートリガンドを有するFe
化合物は、次の式を有する:
【0047】
【化17】
【0048】 [式中、基Lは、水素、ハロゲン、SOH、SONH、SONH(C 〜C12−アルキル)、SON(C〜C12−アルキル)2、CONH 、CONH(C〜C12−アルキル)、CON(C〜C12−アルキル) 、シアノ、ヒドロキシ、C〜C12−アルキル、C〜C12−アルコキシま
たはC〜C12−アルキルチオを表す]。有利なハロゲンはClおよびBrで
ある。基Lは、相互に無関係に水素、シアノ、C〜C12−アルキル、C 〜C12−アルコキシまたはハロゲンを表し、その際、ClおよびBrは有利で
ある。さらに芳香族もしくはヘテロ芳香族環A、B、C、DおよびEは、縮合し
ていてもよく、その際、縮合した環A、B、Cのそれぞれ存在する基Lは、残
りの6つの位置に分散している。たとえば「0/+」は、錯体中にFe(II)
もしくはFe(III)が存在するかどうかに応じて、全電荷を示す(つまり、
Fe(II)が存在する場合には0、Fe(III)が存在する場合には+1(
「+」)である)。
【0049】 このようなFe化合物の例は
【0050】
【化18】
【0051】 である。
【0052】 S含有のリガンドを有する、その他の使用可能なFe化合物はたとえば
【0053】
【化19】
【0054】 または[Fe(SR) - /3 -あるいはまたFe(II)/Fe(I
II)とジチオカーボネートRNCS -との錯体、たとえば[Fe(S
NR-(R=CH、C)である。
【0055】 さらに群d)の化合物もまた使用することができる。有利にはFeのハロゲン
化物の場合、ClおよびBrのFe(II)塩およびFe(III)塩、ならび
に錯化合物FeX - /2 -(X=Cl、Br)を使用することができる。本発明
により使用すべきFe−プソイドハロゲン化物の化合物にはたとえば[Fe(C
N) -/[Fe(CN) -ならびに[Fe(SCN)] - (H
O)3+xx+(x=0、1、2)の系列のチオシアネート錯体が挙げられる
【0056】 記載した負に帯電した全ての錯体イオンの対イオンとして有利にはH、Na 、KおよびアンモニウムイオンNH ならびにN(CH を使用す
るが、しかしヘキサシアノ鉄酸塩の場合には、K以外に、[Fe(CN) - の場合にFe2+が、および[Fe(CH) -の場合にFe3+もまた
使用される。
【0057】 記載した正に帯電した錯体イオンの場合、有利には対イオンとしてCl-、B
-、I-、SO -、HCOO -、CrO -、BF -ならびにB(C -を使用する。
【0058】 Fe中心が異なった酸化段階を有する鉄化合物の混合物を使用することもでき
る。
【0059】 Fe化合物の活性化のために、ペルオキソ基を有する物質による前処理を行う
ことができる。該物質としてたとえばH、カロー酸およびペルオキソジ硫
酸ならびにこれらとナトリウムもしくはカリウムとのモノ塩もしくはジ塩、さら
に有機過酸、たとえば過安息香酸または置換された過安息香酸、あるいはまたペ
ルオキソ化合物、たとえばt−ブチルペルオキシドが考えられる。
【0060】 Fe化合物のもう1つの活性化は、該化合物を粉砕することである。この粉砕
は通常の装置により行うが、これは乾燥した状態でも湿った状態でも行うことが
できる。あるいはまた、所望の場合には通例の分散剤を使用するか、または添加
してもよい。上記のペルオキソ基を有する物質以外に、酸素、たとえば空気酸素
を、単独の、もしくは付加的な活性剤として使用してもよい。これは空気中で粉
砕することにより、または規定により調整された酸素(空気)と不活性ガス、た
とえば窒素とからなる混合物下で行うことができる。
【0061】 物質混合物中で難溶性の鉄化合物の場合、さらなる活性化は、該化合物を適切
な溶剤中に、上記の活性剤、たとえばペルオキソ基を有する物質または酸素の存
在下もしくは不在下で溶解するか、もしくは部分的に溶解し、かつ適切な措置に
より再び沈殿させることにより行うことができる。このような措置はたとえば、
場合により使用される溶剤に依存して、その中でFe化合物が不溶性である液体
による希釈、酸もしくはアルカリによる中和、溶液の冷却、凍結乾燥または噴霧
乾燥であってもよい。
【0062】 Fe−フタロシアニンまたはFe−テトラアザアヌレンの場合、たとえば発煙
硫酸を用いた処理によりスルホン酸誘導体を製造することができ、これは部分的
に溶解して、もしくは微細に分散して存在しており、かつ水で希釈することによ
り沈殿する。次いで、こうして得られた微粒子の懸濁液を場合により(部分的に
)中和した後で上記の物質により再び活性化することができ、その際、ここでも
再び、ニトロキシル化合物の製造のために使用すべき出発化合物を添加すること
ができる。
【0063】 一般に本発明による安定剤組成物は、窒素化合物Aに対して、鉄化合物Bを1
質量ppm〜5質量%、有利には3質量ppm〜0.1質量%、特に5質量pp
m〜0.01質量%含有する。
【0064】 特に有利な実施態様では、本発明による安定剤組成物はさらに、有利には少な
くとも150、特に少なくとも300の分子量を有する、少なくとも1種の安定
したニトロキシルラジカル(N−オキシルラジカル)を含有する。これは安定し
た遊離基であり、これは通常、純粋物質として製造することができ、かつ数年に
わたって分解することなく貯蔵することができる。これは通常、アミンの窒素原
子に対してα−位にあるすべての置換基が水素以外のものである第二アミンから
誘導される。
【0065】 アミンの適切なN−オキシルはたとえば以下の構造:
【0066】
【化20】
【0067】 [式中、Rは、同じか、もしくは異なるアルキル基、シクロアルキル基、アラル
キル基またはアリール基を表し、これらは対になって結合して環系になっていい
てもよく、かつYは、5員環もしくは6員環を完成するために必要とされる基を
表す]を有する。たとえばRはC〜C20−アルキル基、特にC〜C−ア
ルキル基、C−シクロアルキル基またはC−シクロアルキル基、ベンジル基
またはフェニル基を表す。Yはたとえばアルキレン基−(CH−または−
(CH−である。
【0068】 さらに次の構造のN−オキシル化合物も考えられる。
【0069】
【化21】
【0070】 [式中、芳香族環はそれぞれさらに1〜3個の不活性な置換基、たとえばC
−アルキル、C〜C−アルコキシまたはシアノを有していてもよい] 有利には環式アミンの立体障害N−オキシル、たとえばピペリジン化合物また
はピロリジン化合物を使用し、これらは環中に別のヘテロ原子、たとえば窒素、
酸素もしくは硫黄を有していてもよく、その際、これらのヘテロ原子は立体障害
アミンの窒素原子に隣接する位置には存在していない。立体障害はアミンの窒素
原子に対して両方の隣接位置での置換基により得られ、その際、置換基として炭
化水素基が考えられ、これがα−CH−基のすべての4つの水素原子と交代す
る。たとえば置換基としてフェニル、C〜C−シクロアルキル、ベンジルお
よび特にC〜C−アルキル基が挙げられ、その際、同一のα−C原子に結合
しているアルキル基は相互に結合して5員環もしくは6員環になっていてもよい
【0071】 有利なニトロキシルラジカルは、
【0072】
【化22】
【0073】 [式中、mおよびQは、すでに窒素化合物Aに関して記載したものを表す]に基
づく一般構造を有している。
【0074】 使用可能なニトロキシルラジカルは、たとえば次のものである: 1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、 1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−オール、 1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−オン、 1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル−アセテ
ート、 1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル−エチル
ヘキサノエート、 1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル−ステア
レート、 1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル−ベンゾ
エート、 1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル(4−t
−ブチル)ベンゾエート、 ビス(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)
−スクシネート、 ビス(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)
−アジペート、 ビス(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)
−セバケート、 ビス(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)
−n−ブチルマロネート、 ビス(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)
−フタレート、 ビス(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)
−イソフタレート、 ビス(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)
−テレフタレート、 ビス(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)
−ヘキサヒドロテレフタレート、 N,N−ビス(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4
−イル)−アジピンアミド、 N−(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)
−カプロラクタム、 N−(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)
ドデシルスクシンイミド、 2,4,6−トリス−[N−ブチル−N−(1−オキシル−2,2,6,6−
テトラメチルピペリジン−4−イル]−s−トリアジン、 N,N′−ビス(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−
4−イル)−N,N′−ビスホルミル−1,6−ジアミノヘキサン、 4,4′−エチレンビス(1−オキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペラ
ジン−3−オン)および トリス−(2,2,6,6−テトラメチル−1−オキシル−ピペリジン−4−
イル)ホスファイト。
【0075】 併用する場合には、ニトロキシルラジカルは有利には窒素化合物Aに対して0
.01〜10質量%、特に0.05〜1質量%の量で使用する。
【0076】 本発明による安定剤組成物はさらに、有利には次のものから選択されている補
助安定剤を1種以上含有していてもよい: a)アルキル化モノフェノール、たとえば2,6−ジ−t−ブチル−4−メチ
ルフェノール、2−ブチル−4,6−ジメチルフェノール、2,6−ジ−t−ブ
チル−4−エチルフェノール、2,6−ジ−t−ブチル−4−n−ブチルフェノ
ール、2,6−ジ−t−ブチル−4−イソ−ブチルフェノール、2,6−ジ−シ
クロペンチル−4−メチルフェノール、2−(α−メチルシクロヘキシル)−4
,6−ジメチルフェノール、2,6−ジ−オクタデシル−4−メチルフェノール
、2,4,6−トリ−シクロヘキシルフェノール、2,6−ジ−t−ブチル−4
−メトキシメチルフェノール、直鎖状もしくは側鎖で分岐したノニルフェノール
、たとえば2,6−ジ−ノニル−4−メチルフェノール、2,4−ジメチル−6
−(1′−メチル−ウンデセ−1′−イル)−フェノール、2,4−ジメチル−
6−(1′−メチル−ヘプタデセ−1′−イル)−フェノール、2,4−ジメチ
ル−6−(1′−メチル−トリデセ−1′−イル)−フェノールおよびこれらの
混合物; b)アルキルチオメチルフェノール、たとえば2,4−ジ−オクチルチオメチ
ル−6−t−ブチルフェノール、2,4−ジ−オクチルチオメチル−6−メチル
−フェノール、2,4−ジ−オクチルチオメチル−6−エチルフェノール、2,
6−ジ−ドデシルチオメチル−4−ノニルフェノール; c)ヒドロキノンおよびアルキル化したヒドロキノン、たとえば2,6−ジ−
t−ブチル−4−メトキシフェノール、2,5−ジ−t−ブチル−ヒドロキノン
、2,5−ジ−t−アミル−ヒドロキノン、2,6−ジフェニル−4−オクタデ
シルオキシフェノール、2,6−ジ−t−ブチル−ヒドロキノン、2,5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシアニソール、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシアニソール、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル−ステアレ
ート、ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)アジペート; d)トコフェロール、たとえばα−トコフェロール、β−トコフェロール、γ
−トコフェロール、δ−トコフェロールおよびこれらの混合物(ビタミンE); e)ヒドロキシル化したチオジフェニルエーテル、たとえば2,2′−チオ−
ビス(6−t−ブチル−4−メチルフェノール)、2,2′−チオ−ビス(4−
オクチルフェノール)、4,4′−チオ−ビス(6−t−ブチル−3−メチルフ
ェノール)、4,4′−チオ−ビス(6−t−ブチル−2−メチルフェノール)
、4,4′−チオ−ビス(3,6−ジ−s−アミルフェノール)、4,4′−ビ
ス(2,6−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−ジスルフィド; f)アルキリデンビスフェノール、たとえば2,2′−メチレン−ビス(6−
t−ブチル−4−メチルフェノール)、2,2′−メチレン−ビス(6−t−ブ
チル−4−エチルフェノール)、2,2′−メチレン−ビス[4−メチル−6−
(α−メチルシクロヘキシル)−フェノール]、2,2′−メチレン−ビス(4
−6−シクロヘキシルフェノール)、2,2′−メチレン−ビス(6−ノニル−
4−メチルフェノール)、2,2′−メチレン−ビス(4,6−ジ−t−ブチル
フェノール)、2,2′−エチリデン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェノー
ル)、2,2′−エチリデン−ビス(6−t−ブチル−4−イソブチルフェノー
ル)、2,2′−メチレン−ビス[6−(α−メチルベンジル)−4−ノニルフ
ェノール]、2,2′−メチレン−ビス[6−(α,α−ジメチルベンジル)−
4−ノニルフェノール]、4,4′−メチレン−ビス(2,6−ジ−t−ブチル
フェノール)、4,4′−メチレンビス(6−t−ブチル−2−メチルフェノー
ル)、1,1−ビス(5−t−ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)
−ブタン、2,6−ビス(3−t−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシベンジ
ル)−4−メチルフェノール、1,1,3−トリス(5−t−ブチル−4−ヒド
ロキシ−2−メチルフェニル)−ブタン、1,1−ビス(5−t−ブチル−4−
ヒドロキシ−2−メチル−フェニル)−3−n−ドデシルメルカプトブタン、エ
チレングリコール−ビス[3,3−ビス(3′−t−ブチル−4′−ヒドロキシ
フェニル)−ブチレート]、ビス(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチ
ル−フェニル)−ジシクロペンタジエン、ビス[2−(3′−t−ブチル−2′
−ヒドロキシ−5′−メチル−ベンジル)−6−t−ブチル−4−メチル−フェ
ニル]−テレフタレート、1,1−ビス(3,5−ジメチル−2−ヒドロキシフ
ェニル)−ブタン、2,2−ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)−プロパン、2,2−ビス(5−t−ブチル−4−ヒドロキシ−2−メ
チルフェニル)−4−n−ドデシルメルカプト−ブタン、1,1,5,5−テト
ラ−(5−t−ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)−ペンタン; g)O−、N−およびS−ベンジル化合物、たとえば3,5,3′,5′−テ
トラ−t−ブチル−4,4′−ジヒドロキシジベンジルエーテル、オクタデシル
−4−ヒドロキシ−3,5−ジ−メチルベンジル−メルカプトアセテート、トリ
デシル−4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルベンジル−メルカプトアセテ
ート、トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−アミン、
ビス(4−t−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)−ジチオ
テレフタレート、ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−
スルフィド、イソオクチル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル
−メルカプトアセテート; h)ヒドロキシベンジル化マロネート、たとえばジオクタデシル−2,2−ビ
ス(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシベンジル)−マロネート、ジオク
タデシル−2−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−マ
ロネート、ジ−ドデシルメルカプトエチル−2,2−ビス(3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシベンジル)−マロネート、ジ−[4(1,1,3,3−テ
トラメチルブチル)−フェニル]−2,2−ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシベンジル)−マロネート; i)ヒドロキシベンジル−芳香族化合物、たとえば1,3,5−トリス(3,
5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2,4,6−トリメチルベン
ゼン、1,4−ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2
,3,5,6−テトラメチルベンゼン、2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−フェノール; j)トリアジン化合物、たとえば2,4−ビス−オクチルメルカプト−6−(
3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシアニリノ)−1,3,5−トリアジン
、2−オクチルメルカプト−4,6−ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシアニリノ)−1,3,5−トリアジン、2−オクチルメルカプト−4,6
−ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェノキシ)−1,3,5−
トリアジン、1,3,5−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニルプロピオニル)−ヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジン、1,3,5−
トリス(3,5−ジシクロヘキシル−4−ヒドロキシベンジル)−イソシアヌレ
ート; k)ベンジルホスホネート、たとえばジメチル−2,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシベンジルホスホネート、ジエチル−3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシベンジルホスホネート、ジオクタデシル−3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシベンジルホスホネート、ジオクタデシル−5−t−ブチル−4−
ヒドロキシ−3−メチルベンジルホスホネート、3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシベンジルホスホン酸−モノエチルエステルのCa塩; l)アシルアミノフェノール、たとえば4−ヒドロキシラウリン酸アニリド、
4−ヒドロキシステアリン酸アニリド、N−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)−カルバミン酸オクチルエステル; m)β−(3,5−ジ−t−ブチル−4−エトキシフェニル)プロピオン酸と
、単環式もしくは多環式アルコール、たとえばメタノール、エタノール、n−オ
クタノール、i−オクタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール
、1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、
ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、
トリエチレングリコール、ペンタエリトリット、トリス(ヒドロキシエチル)−
イソシアヌレート、N,N′−ビス(ヒドロキシエチル)−シュウ酸ジアミド、
3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオ
ール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6
,7−トリオキサビシクロ−[2.2.2]−オクタンとのエステル;β−(5
−t−ブチル−4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロピオン酸と、単環式
もしくは多環式アルコール、たとえばメタノール、エタノール、n−オクタノー
ル、i−オクタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、1,9
−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、ネオペン
チルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、ペンタエリトリット、トリス(ヒドロキシエチル)−イソシア
ヌレート、N,N′−ビス(ヒドロキシエチル)−シュウ酸ジアミド、3−チア
ウンデカノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、ト
リメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−ト
リオキサビシクロ−[2.2.2]−オクタンとのエステル;β−(3,5−ジ
シクロヘキシル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸と、単環式もしくは多
環式アルコール、たとえばメタノール、エタノール、オクタノール、オクタデカ
ノール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコ
ール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジエチレング
リコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリトリッ
ト、トリス(ヒドロキシエチル)−イソシアヌレート、N,N′−ビス(ヒドロ
キシエチル)−シュウ酸ジアミド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデ
カノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロ
キシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ−[2.2.2]
−オクタンとのエステル;および/または3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル酢酸と、単環式もしくは多環式アルコール、たとえばメタノール、
エタノール、オクタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、1
,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、ネオ
ペンチルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール、ペンタエリトリット、トリス(ヒドロキシエチル)−イソ
シアヌレート、N,N′−ビス(ヒドロキシエチル)−シュウ酸ジアミド、3−
チアウンデカノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール
、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7
−トリオキサビシクロ−[2.2.2]−オクタンとのエステル; n)β−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオン
酸のアミド、たとえばN,N′−ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル−プロピオニル)−ヘキサメチレンジアミン、N,N′−ビス(3,
5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)−トリメチレンジ
アミン、N,N′−ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプ
ロピオニル)−ヒドラジン; o)2−(2′−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、たとえば2−(
2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)−ベンゾトリアゾール、2−(3′
,5′−ジ−t−ブチル−2′−ヒドロキシフェニル)−ベンゾトリアゾール、
2−(5′−t−ブチル−2′−ヒドロキシフェニル)−ベンゾトリアゾール、
2−(2′−ヒドロキシ−5′−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェ
ニル)−ベンゾトリアゾール、2−(3′,5′−ジ−t−ブチル−2′−ヒド
ロキシフェニル)−5−クロロ−ベンゾトリアゾール、2−(3′−t−ブチル
−2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)−5−クロロ−ベンゾトリアゾー
ル、2−(3′−s−ブチル−5′−t−ブチル−2′−ヒドロキシフェニル)
−ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−4′−オクトキシフェニル)
−ベンゾトリアゾール、2−(3′,5′−ジ−t−アミル−2′−ヒドロキシ
フェニル)−ベンゾトリアゾール、2−(3′,5′−ビス(α,α−ジメチル
ベンジル)−2′−ヒドロキシフェニル)−ベンゾトリアゾール、2−(3′−
t−ブチル−2′−ヒドロキシ−5′−(2−オクチルオキシカルボニルエチル
)フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3′−t−ブチル−5′−[2−(2
−エチルヘキシルオキシ)カルボニルエチル]−2′−ヒドロキシフェニル)−
ベンゾトリアゾール、2−(3′−ドデシル−2′−ヒドロキシ−5′−メチル
フェニル)−ベンゾトリアゾールからなる混合物、および2−(3′−t−ブチ
ル−2′−ヒドロキシ−5′−(2−イソオクチルオキシカルボニルエチル)フ
ェニル−ベンゾトリアゾール、2,2′メチレン−ビス[4−(1,1,3,3
−テトラメチルブチル)−6−ベンゾトリアゾール−2−イル−フェノール];
2−[3′−t−ブチル−5′−(2−メトキシカルボニルエチル)−2′−ヒ
ドロキシ−フェニル]−ベンゾトリアゾールとポリエチレングリコール300と
の反応生成物;[R−CHCH−COO(CH、その際、R=3
′−t−ブチル−4′−ヒドロキシ−5′−2H−ベンゾトリアゾール−2−イ
ル−フェニル; p)2−ヒドロキシベンゾフェノン、たとえば4−ヒドロキシ−、4−メトキ
シ−、4−オクトキシ−、4−デシルオキシ−、4−ドデシルオキシ−、4−ベ
ンジルオキシ−、4,2′,4′−トリヒドロキシ−、2′ヒドロキシ−4,4
′−ジメトキシ−誘導体; q)置換もしくは非置換の安息香酸のエステル、たとえば4−t−ブチル−フ
ェニルサリチレート、フェニルサリチレート、オクチルフェニル−サリチレート
、ジベンゾイルレゾルシン、ビス(4−t−ブチル−ベンゾイル)−レゾルシン
、ベンゾイルレゾルシン、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ安息香酸−
2,4−ジ−t−ブチルフェニルエステル、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシ安息香酸ヘキサデシルエステル、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シ安息香酸−オクタデシルエステル、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
安息香酸−2−メチル−4,6−ジ−t−ブチルフェニルエステル; r)3−アリールアクリル酸エステル、たとえばエチル−α−シアノ−β,β
−ジフェニルアクリレート、イソオクチル−α−シアノ−β,β−ジフェニルア
クリレート、メチル−α−メトキシカルボニルシンナメート、メチル−α−シア
ノ−β−メチル−p−メトキシ−シンナメート、ブチル−α−シアノ−β−メチ
ル−p−メトキシ−シンナメートおよびメチル−α−メトキシカルボニル−p−
メトキシシンナメート; s)オキサアミジン、たとえば4,4′−ジオクチルオキシオキサアニリド、
2,2′−ジエトキシオキサアニリド、2,2′−ジオクチルオキシ−5,5′
−ジ−t−ブトキシアニリド、2,2′−ジドデシルオキシ−5,5′−ジ−t
−ブトキシアニリド、2−エトキシ−2′−エチルオキシアニリド、N,N′−
ビス(3−ジメチルアミノプロピル)オキサアミド、2−エトキシ−5−t−ブ
チル−2′−エトキシアニリドおよびこれらと2−エトキシ−2′−エチル−5
,4′−ジ−t−ブトキシアニリドとの混合物、ならびにo−、p−メトキシ−
二置換されたオキシアニリドの混合物、およびo−およびp−エトキシ−二置換
されたオキシアニリドの混合物; t)ホスファイトおよびホスホナイト、たとえばトリフェニルホスファイト、
ジフェニルアルキルホスファイト、フェニルジアルキルホスファイト、トリス(
ノニルフェニル)−ホスファイト、トリラウリルホスファイト、トリオクタデシ
ルホスファイト、ジステアリル−ペンタエリトリットジホスファイト、トリス(
2,4−ジ−t−ブチルフェニル)−ホスファイト、ジイソデシルペンタエリト
リット−ジホスファイト、ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)−ペンタエ
リトリットジホスファイト、ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニ
ル)−ペンタエリトリットジホスファイト、ビス−イソデシルオキシ−ペンタエ
リトリットジホスファイト、ビス(2,4−ジ−t−ブチル−6−メチルフェニ
ル)−ペンタエリトリットジホスファイト、ビス(2,4,6−トリ−t−ブチ
ルフェニル)−ペンタエリトリットジホスファイト、トリ−ステアリル−ソルビ
ット−トリホスファイト、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)−4
,4′−ビフェニレン−ジホスホナイト、6−イソオクチルオキシ−2,4,8
,10−テトラ−t−ブチル−12H−ジベンゾ[d、g]−1,3,2−ジオ
キサホスホシン、6−フルオロ−2,4,8,10−テトラ−t−ブチル−12
−メチル−ジベンゾ−[d、g]−1,3,2−ジオキサホスホシン、ビス(2
,4−ジ−t−ブチル−6−メチルフェニル)−メチルホスファイト、ビス(2
,4−ジ−t−ブチル−6−メチルフェニル)−エチルホスファイト; u)金属脱活剤、たとえばN,N′−ジフェニルシュウ酸ジアミド、N−サリ
チラール−N′−サリチロイルヒドラジン、N,N′−ビス(サリチロイル)−
ヒドラジン、N,N′−ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ルプロピオニル)−ヒドラジン、3−サリチロイルアミノ−1,2,4−トリア
ゾール、ビス(ベンジリデン)−シュウ酸ジヒドラジド、オキシアニリド、イソ
フタル酸−ジヒドラジド、セバシン酸−ビス−フェニルヒドラジド、N,N′−
ジアセチル−アジピン酸−ジヒドラジド、N,N′−ビス−サリチロイル−シュ
ウ酸−ジヒドラジド、N,N′−ビス−サリチロイル−チオプロピオン酸−ジヒ
ドラジド; v)ヒドロキシルアミン、たとえば水素化した獣脂アミンからのN,N−ジベ
ンジルヒドロキシアミン、N,N−ジエチルヒドロキシルアミン、N,N−ジオ
クチルヒドロキシルアミン、N,N−ジラウリルヒドロキシルアミン、N,N−
ジテトラデシルヒドロキシルアミン、N,N−ジヘキサデシルヒドロキシルアミ
ン、N,N−ジオクタデシルヒドロキシルアミン、N−ヘキサデシル−N−オク
タデシルヒドロキシルアミン、N−ヘプタデシル−N−オクタデシルヒドロキシ
ルアミン、N,N−ジアルキルヒドロキシルアミン。
【0077】 本発明による安定剤組成物は、生存していない有機材料を熱、酸化もしくは光
により誘導される分解に対して安定させるために適切である。生存していない有
機材料とはたとえば化粧品、たとえばクリームおよびローション、医薬製剤、た
とえばピルおよび座薬、写真撮影材料、特に写真用エマルション、プラスチック
および塗料のための前駆物質、しかし特に塗料およびプラスチック、たとえば合
成ポリマー自体と理解する。このような材料の例は次のものである: 1.モノオレフィンおよびジオレフィンのポリマー、たとえばポリプロピレン
、ポリイソブチレン、ポリブテン−1、ポリ−4−メチル−ペンテン−1、ポリ
イソプレンまたはポリブタジエンならびにシクロオレフィン、たとえばシクロペ
ンテンまたはノルボルネンのポリマー;さらにポリエチレン(これは場合により
架橋していてもよい)、たとえば高密度ポリエチレン(HDPE)、高密度およ
び高分子量のポリエチレン(HDPE−HMW)、高密度および超高分子のポリ
エチレン(HDPE−UHMW)、中密度ポリエチレン(MDPE)、低密度ポ
リエチレン(LDPE)、低密度の直鎖状ポリエチレン(LLDPE)、低密度
の分枝鎖状ポリエチレン(VLDPE)。
【0078】 ポリオレフィン、つまりモノオレフィンのポリマー、たとえば上の段落で言及
されているが、特にポリエチレンおよびポリプロピレンは、種々の方法で、特に
ラジカル的に、もしくは触媒を用いて製造することができ、その際、触媒は通常
、IVb属、Vb属、VIb属またはVIII属の金属1種以上を含有する。こ
れらの触媒系は通常、フィリップス(Phillips)、Standard Oil Indiana、ツィー
グラー(・ナッタ)、TNZ(DuPont)、メタロセンまたはシングルサイト触媒
(SSC)と呼ばれている。
【0079】 2.1.で記載したポリマーの混合物、たとえばポリプロピレンとポリイソブ
チレンとの混合物、ポリプロピレンとポリエチレンとの混合物(たとえばPP/
HDPE、PP/LDPE)および種々のポリエチレンの混合物(たとえばLD
PE/HDPE)。
【0080】 3.モノオレフィンおよびジオレフィン相互の、またはその他のビニルモノマ
ーとのコポリマー、たとえばエチレン−プロピレン−コポリマー、低密度の直鎖
状ポリエチレン(LLDPE)およびこれらと低密度ポリエチレン(LDPE)
との混合物、プロピレン−ブテン−1−コポリマー、プロピレン−イソブチレン
−コポリマー、エチレン−ブテン−1−コポリマー、エチレン−ヘキセン−コポ
リマー、エチレン−メチルペンテン−コポリマー、エチレン−ヘプテン−コポリ
マー、エチレン−オクテン−コポリマー、プロピレン−ブタジエン−コポリマー
、イソブチレン−イソプレン−コポリマー、エチレン−アルキルアクリレート−
コポリマー、エチレン−アルキルメタクリレート−コポリマー、エチレン−ビニ
ルアセテート−コポリマーおよびこれらと一酸化炭素とのコポリマー、またはエ
チレン−アクリル酸−コポリマーおよびこれらの塩(イオノマー)、ならびにエ
チレンとプロピレンおよびジエン、たとえばヘキサンジエン、ジシクロペンタジ
エンまたはエチリデンノルボルネンのターポリマー;さらにこれらのコポリマー
相互および1.に記載したポリマーとの混合物、たとえばポリプロピレン/エチ
レン−プロピレン−コポリマー、LDPE/エチレン−ビニルアセテート−コポ
リマー、LDPE/エチレン−アクリル酸−コポリマー、LLDPE/エチレン
−ビニルアセテート−コポリマー、LLDPE/エチレン−アクリル酸−コポリ
マーおよび交互に、もしくはランダムに構成されたポリアルキレン/一酸化炭素
−コポリマーおよびこれらとその他のポリマー、たとえばポリアミドとの混合物
【0081】 4.炭化水素樹脂、これらの水素化変態(たとえば接着性樹脂)およびポリア
ルキレンとデンプンとの混合物を含む。
【0082】 5.ポリスチレン、ポリ−(p−メチルスチレン)、ポリ−(α−メチルスチ
レン)。
【0083】 6.スチレンもしくはα−メチルスチレンとジエンもしくはアクリル誘導体と
のコポリマー、たとえばスチレン−ブタジエン、スチレン−アクリロニトリル、
スチレン−アルキルメタクリレート、スチレン−ブタジエン−アルキルアクリレ
ートおよび−メタクリレート、スチレン−マレイン酸無水物、スチレン−アクリ
ロニトリル−メタクリレート;スチレン−コポリマーとその他のポリマー、たと
えばポリアクリレート、ジエン−ポリマーまたはエチレン−プロピレン−ジエン
−ターポリマーとからなる耐衝撃性の高い混合物;ならびにスチレンのブロック
−コポリマー、たとえばスチレン−ブタジエン−スチレン、スチレン−イソプレ
ン−スチレン、スチレン−エチレン/ブテン−スチレンまたはスチレン−エチレ
ン/プロピレン−スチレン。
【0084】 7.スチレンもしくはα−メチルスチレンのグラフトコポリマー、たとえばポ
リブタジエン上のスチレン、ポリブタジエン−スチレン−もしくはポリブタジエ
ン−アクリロニトリル−コポリマー上のスチレン、ポリブタジエン上のスチレン
およびアクリロニトリル(もしくはメタクリロニトリル);ポリブタジエン上の
スチレン、アクリロニトリルおよびメチルメタクリレート;ポリブタジエン上の
スチレンおよび無水マレイン酸;ポリブタジエン上のスチレン、アクリロニトリ
ルおよび無水マレイン酸もしくはマレイン酸イミド;ポリブタジエン上のスチレ
ンおよびマレイン酸イミド、ポリブタジエン上のスチレンおよびアルキルアクリ
レートもしくはアルキルメタクリレート、エチレン−プロピレン−ジエン−ター
ポリマー上のスチレンおよびアクリロニトリル、ポリアルキルアクリレートもし
くはポリアルキルメタクリレート上のスチレンおよびアクリロニトリル、アクリ
レート−ブタジエン−コポリマー上のスチレンおよびアクリロニトリル、ならび
にこれらと6.に記載したコポリマーとの混合物、たとえばいわゆるABSポリ
マー、MBSポリマー、ASAポリマーまたはAESポリマーが公知である。
【0085】 8.ハロゲン含有ポリマー、たとえばポリクロロプレン、クロロゴム、イソブ
チレン−イソプレンからなる塩素化および臭素化コポリマー(ハロブチルゴム)
、塩素化もしくはクロロスルホン化したポリエチレン、エチレンと塩素化エチレ
ンとのコポリマー、エピクロロヒドリンホモポリマーおよび−コポリマー、特に
ハロゲン含有のビニル化合物からなるポリマー、たとえばポリ塩化ビニル、ポリ
塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン;ならびにこれらの
コポリマー、たとえば塩化ビニル−塩化ビニリデン、塩化ビニル−ビニルアセテ
ートまたは塩化ビニリデン−ビニルアセテート。
【0086】 9.α,β−不飽和酸とこれらの誘導体とから誘導されるポリマー、たとえば
ポリアクリレートおよびポリメタクリレート、ブチルアクリレートで耐衝撃性に
変性されたポリメチルメタクリレート、ポリアクリルアミドおよびポリアクリル
ニトリル。
【0087】 10.9.に記載したモノマー相互もしくはその他の不飽和モノマーとのコポ
リマー、たとえばアクリロニトリル−ブタジエン−コポリマー、アクリロニトリ
ル−アルキルアクリレート−コポリマー、アクリロニトリル−アルコキシアルキ
ルアクリレート−コポリマー、アクリロニトリル−ハロゲン化ビニル−コポリマ
ーまたはアクリロニトリル−アルキルメタクリレート−ブタジエン−ターポリマ
ー。
【0088】 11.不飽和アルコールとアミンまたはそのアシル誘導体もしくはアセタール
から誘導されるポリマー、たとえばポリビニルアルコール、ポリビニルアセテー
ト、−ステアレート、−ベンゾエート、−マレエート、ポリビニルブチラール、
ポリアリルフタレート、ポリアリルメラミン;ならびにこれらと1.に記載した
オレフィンとのコポリマー。
【0089】 12.環式エーテルのホモポリマーおよびコポリマー、たとえばポリアルキレ
ングリコール、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、またはこれら
とビスグリシジルエーテルとのコポリマー。
【0090】 13.ポリアセタール、たとえばポリオキシメチレン、ならびにコモノマー、
たとえばエチレンオキシドを含有するポリオキシメチレン;熱可塑性ポリウレタ
ン、アクリレートもしくはMBSにより変性されているポリアセタール。
【0091】 14.ポリフェニレンオキシドおよびポリフェニレンスルフィドおよびこれら
とスチレンポリマーもしくはポリアミドとの混合物。
【0092】 15.一方では末端のヒドロキシル基を有するポリエーテル、ポリエステルお
よびポリブタジエンおよび他方では脂肪族もしくは芳香族ポリイソシアネートと
から誘導されるポリウレタン、ならびにこれらの前駆物質。
【0093】 16.ジアミンおよびジカルボン酸および/またはアミノカルボン酸または相
応するラクタムから誘導されるポリアミドおよびコポリアミド、たとえばポリア
ミド4、ポリアミド6、ポリアミド6/6、6/10、6/9、6/12、4/
6、12/12、ポリアミド11、ポリアミド12、m−キシレン、ジアミンお
よびアジピン酸から出発する芳香族ポリアミド;ヘキサメチレンジアミンおよび
イソフタル酸および/またはテレフタル酸および場合により変性剤としてのエラ
ストマーから製造されるポリアミド、たとえばポリ−2,4,4−トリメチルヘ
キサメチレンテレフタルアミドまたはポリ−m−フェニレン−イソフタルアミド
。前記のポリアミドとポリオレフィン、オレフィン−コポリマー、イオノマーま
たは化学的に結合したもしくはグラフトされたエラストマーとのブロックコポリ
マー;またはポリエーテル、たとえばポリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコールまたはポリテトラメチレングリコールとのブロックコポリマー。さら
にEPDMもしくはABSで変性されたポリアミドまたはコポリアミド;ならび
に加工の際に縮合したポリアミド(”RIM−ポリアミド系)。
【0094】 17.ポリ尿素、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド、ポリ
エステルイミド、ポリヒダントインおよびポリベンゾイミダゾール。
【0095】 18.ジカルボン酸およびジアルコールおよび/またはヒドロキシカルボン酸
または相応するラクトンから誘導されるポリエステル、たとえばポリエチレンテ
レフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ−1,4−ジメチロールシク
ロヘキサンテレフタレート、ポリヒドロキシベンゾエート、ならびにヒドロキシ
ル末端基を有するポリエーテルから誘導されるブロック−ポリエーテルエステル
;さらにポリカーボネートまたはMBSにより変性されたポリエステル。
【0096】 19.ポリカーボネートおよびポリエステルカーボネート。
【0097】 20.ポリスルホン、ポリエーテルスルホンおよびポリエーテルケトン。
【0098】 21.一方ではアルデヒドおよび他方ではフェノール、尿素またはメラミンか
ら誘導される架橋ポリマー、たとえばフェノール−ホルムアルデヒド−樹脂、尿
素−ホルムアルデヒド−樹脂およびメラミン−ホルムアルデヒド樹脂。
【0099】 22.乾燥性アルキド樹脂および非乾燥性アルキド樹脂。
【0100】 23.飽和もしくは不飽和ジカルボン酸と多価アルコールとのコポリエステル
、ならびに架橋剤としてのビニル化合物から誘導される不飽和ポリエステル樹脂
、ならびにそのハロゲン含有の難燃性変態。
【0101】 24.置換されたアクリル酸エステルから誘導される架橋性アクリル樹脂、た
とえばエポキシアクリレート、ウレタンアクリレートまたはポリエステルアクリ
レート。
【0102】 25.メラミン樹脂、尿素樹脂、イソシアネート、イソシアヌレート、ポリイ
ソシアネートまたはエポキシド樹脂により架橋されているアルキド樹脂、ポリエ
ステル樹脂およびアクリレート樹脂。
【0103】 26.脂肪族、脂環式、ヘテロ環式もしくは芳香族のグリシジル化合物から誘
導される架橋したエポキシド樹脂、たとえば通常の硬化剤、たとえば無水物もし
くはアミンにより促進されて、もしくは促進されずに架橋するビスフェノール−
A−ジグリシジルエーテル、ビスフェノール−F−ジグリシジルエーテルの前駆
物質。
【0104】 27.天然のポリマー、たとえばセルロース、天然ゴム、ゼラチン、ならびに
これらのポリマー同族体の化学的に変化した誘導体、たとえばセルロースアセテ
ート、−プロピオネートおよび−ブチレート、もしくはセルロースエーテル、た
とえばメチルセルロース;ならびにコロホニウム樹脂および誘導体。
【0105】 28.前記のポリマーの混合物(ポリマーブレンド)、たとえばPP/EPD
M、ポリアミド/EPDMもしくはABS、PVC/EVA、PVC/ABS、
PVC/MBS、PC/ABS、PC/ASA、PC/PBT、PVC/CPE
、PVC/アクリレート、POM/熱可塑性PUR、PC/熱可塑性PUR、P
OM/アクリレート、POM/MBS、PPO/HIPS、PPO/PA6.6
およびコポリマー、PA/HDPE、PA/PP、PA/PPO、PBT/PC
/ABSまたはPBT/PET/PC。
【0106】 29.純粋なモノマー化合物またはその混合物である天然もしくは合成の有機
物質、たとえば鉱油、獣脂または植物性油脂、油およびワックス、または任意の
質量比の合成エステルと鉱油をベースとする油、ワックスおよび脂肪、たとえば
これは紡糸調製物として適用されている。ならびにこれらの水性エマルション。
【0107】 30.天然もしくは合成ゴムの水性エマルション、たとえば天然ゴム−ラテッ
クスまたはカルボキシル化したスチレン−ブタジエン−コポリマーのラテックス
【0108】 本発明による安定剤組成物は特に合成されたポリマー、有利にはポリオレフィ
ンおよびスチレンのホモポリマーおよびコポリマーを安定化するために適切であ
る。
【0109】 本発明による安定剤組成物を、通常、有機材料に対して0.005〜5質量%
、有利には0.01〜2質量%、特に0.05〜1質量%の濃度で安定化すべき
有機材料にその製造前、製造中またはその製造後に添加する。
【0110】 本発明による安定剤組成物を、ポリマーマトリックス中でたとえば2.5〜2
5質量%の濃度で含有されているマスターバッチの形で製造し、かつ安定化すべ
き材料に添加することができる。
【0111】 本発明を以下の実施例により詳細に説明する。
【0112】 例1 平均分子量2500を有する、交互のN−(2,2,6,6−テトラメチル−
4−ピペリジニル)マレイン酸イミド−C20〜C24−α−オレフィン−コポ
リマーと、鉄−ジベンゾ[b、i]−1,4,8,11−テトラアザ−[14]
アヌレン0.1%とを混合することにより安定剤組成物を製造した。
【0113】 ポリエチレン(Lupolen 1840 D)および安定剤組成物0.1質量%を強力ミキ
サー中、180℃で混合し、次いで実験室用押出機中、180℃の温度で均質化
し、かつ造粒した。得られた粒状物からインフレーション装置中で、厚さ70μ
mのシートを製造した。該シートをDIN5338によるXenotest 1200タイプ
の促進耐候性試験装置中で曝露した。引き続きXenotest 1200中で0時間、50
4時間、1008時間および1512時間曝露した後でEN ISO 527−
1により伸び率を測定した。伸び率はシートの老化のための尺度である。伸び率
の低下とともにシートはその品質を失う。結果は第1表にまとめられている。
【0114】 さらに0時間、168時間、336時間および504時間曝露した後で、CO
値(カルボニル値)を測定した。CO値は、曝露条件下で光酸化により形成され
るカルボニル基の濃度のための尺度である。CO値は試験シートの厚さに依存し
、その場合、1715cm- (5.83μmに相応)でのCO−バンド最大値
のIR−吸光率は、ポリマーの老化に依存した隣接バンドの吸光率と比較して表
される。ポリエチレンに関して次の定義が該当する。
【0115】 [CO]=E5.83μm/E4.97μm 結果は第2表にまとめられている。
【0116】 例2 例1を繰り返したが、ただしその際、鉄化合物を0.01質量%使用した。
【0117】 結果は第1表および第2表にまとめられている。
【0118】 例3 例1を繰り返したが、ただしその際、安定剤組成物を製造するために鉄化合物
1ppmおよび付加的にN,N′−ビス(1−オキシル−2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン−4−イル)−N,N′−ビスホルミル−1,6−ジアミノ
ヘキサン(ニトロキシルラジカル)0.1質量%を使用した。
【0119】 結果は第1表および第2表にまとめられている。
【0120】 例4 例3を繰り返したが、ただしその際、鉄化合物5ppmおよびニトロキシルラ
ジカル0.5質量%を使用した。
【0121】 結果は第1表および第2表にまとめられている。
【0122】 例5(比較例) 例1を繰り返したが、ただしその際、鉄化合物を使用しなかった。
【0123】 結果は第1表および第2表にまとめられている。
【0124】 例6(対照例) 例1を繰り返したが、ただしその際、安定剤組成物を全く使用しなかった。
【0125】 結果は第1表および第2表にまとめられている。
【0126】
【表1】
【0127】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 101/00 C08L 101/00 C09K 15/20 C09K 15/20 15/22 15/22 15/32 15/32 Z (72)発明者 フーベルト トラウト ドイツ連邦共和国 ドゥーデンホーフェン ミランシュトラーセ 6 (72)発明者 エリック ホフマン ドイツ連邦共和国 ヘスハイム ゲルハル ト−ハウプトマン−シュトラーセ 26 (72)発明者 マンフレート アペル ドイツ連邦共和国 ランダウ エッケナー シュトラーセ 4 Fターム(参考) 4H025 AA53 AA55 AA61 AA65 AA81 AB05 AC01 AC02 AC05 4J002 AB011 AB021 AC011 AC031 AC061 AC071 AC091 AD011 BA011 BB031 BB032 BB041 BB051 BB061 BB071 BB081 BB121 BB122 BB141 BB151 BB171 BB172 BB231 BB241 BB271 BC031 BC051 BC061 BC071 BC081 BC091 BD041 BD081 BD101 BD131 BD141 BE021 BF011 BF021 BF051 BG041 BG051 BG101 BG131 BH011 BK001 BN061 BN141 BN151 BN161 BP011 CB001 CC041 CC161 CC181 CD051 CD201 CF041 CF051 CF061 CF101 CF211 CG001 CH021 CH041 CH071 CK021 CL011 CL031 CL071 CM021 CM041 CN011 EE047 EG017 EG057 EN117 EU007 EU057 EU076 EV257 EZ007 FD036 FD037

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 安定剤組成物において、 A)アミンの窒素原子に対してα−位にあるすべての置換基が水素とは異なる
    第二アミン、または該第二アミンから誘導される第三アミン、ヒドロキシルアミ
    ン、アルコキシルアミンまたはアミドから選択される、少なくとも150の分子
    量を有する窒素化合物少なくとも1種、および B)鉄化合物少なくとも1種 を含有する、安定剤組成物。
  2. 【請求項2】 窒素化合物が一般式: 【化1】 [式中、 Rは、H、C〜C−アルキル、CHCN、OH、C〜C−アルコ
    キシ、C〜C−アルケニルまたはC〜C−アシルを表し、 Qは、分子量15以上を有し、O、NまたはCを介して結合しているm価の有
    機基を表し、かつ mは、1〜100の整数を表す]を有する、請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 Qが、 【化2】 【化3】 【化4】 [式中、 Rは、C〜C12−アルキルまたは−(CH−COORを表し、 Rは、水素またはC〜C18−アルキルを表し、 Rは、C〜C18−アルキル、ビニル、イソプロペニルまたはフェニルを
    表し、これはC〜C−アルキルから選択される置換基を1つ、2つもしくは
    3つ有していてもよく、 Rは、C〜C22−アルキルを表し、 Rは、水素またはラジカル重合開始剤の基を表し、 Rは、C〜C18−アルキルを表し、 kは、0または1を表し、 x、zは、相互に無関係に1〜12を表し、かつ nは、偶数mを表す]から選択されている、請求項2記載の組成物。
  4. 【請求項4】 鉄化合物が、 a)有機金属鉄カルボニル化合物、 b)非置換もしくは置換されたフェロセン化合物、 c)鉄原子が酸素、窒素、硫黄および/またはリンを介して配位結合している
    リガンドを有する鉄錯体、 d)鉄ハロゲン化物−もしくは鉄プソイドハロゲン化物−化合物 から選択されている、請求項1から3までのいずれか1項記載の組成物。
  5. 【請求項5】 窒素化合物に対して鉄化合物1質量ppm〜5質量%を含有
    している、請求項1から4までのいずれか1項記載の組成物。
  6. 【請求項6】 安定したニトロキシルラジカルを付加的に少なくとも1種含
    有する、請求項1から5までのいずれか1項記載の組成物。
  7. 【請求項7】 窒素化合物に対してニトロキシルラジカルを0.01〜10
    質量%含有する、請求項6記載の組成物。
  8. 【請求項8】 生存していない有機材料を光、熱または酸素の作用に対して
    安定化するための、請求項1から7までのいずれか1項記載の安定剤組成物の使
    用。
  9. 【請求項9】 有機材料が合成ポリマー、特にポリオレフィンまたはスチレ
    ンのホモポリマーもしくはコポリマーを含む、請求項8記載の使用。
  10. 【請求項10】 合成ポリマーを少なくとも1種および請求項1から7まで
    のいずれか1項記載の安定剤組成物を有効量含有する、熱可塑性成形材料。
JP2001557950A 2000-02-01 2001-01-31 安定剤組成物 Pending JP2003525316A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE10004158A DE10004158A1 (de) 2000-02-01 2000-02-01 Stabilisatorzusammensetzung
DE10004158.2 2000-02-01
PCT/EP2001/001012 WO2001057122A1 (de) 2000-02-01 2001-01-31 Stabilisatorzusammensetzung

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003525316A true JP2003525316A (ja) 2003-08-26

Family

ID=7629336

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001557950A Pending JP2003525316A (ja) 2000-02-01 2001-01-31 安定剤組成物

Country Status (6)

Country Link
US (1) US6908956B2 (ja)
EP (1) EP1263856B1 (ja)
JP (1) JP2003525316A (ja)
DE (2) DE10004158A1 (ja)
TW (1) TWI295677B (ja)
WO (1) WO2001057122A1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012512304A (ja) * 2008-12-17 2012-05-31 エクソンモービル ケミカル パテンツ,インコーポレイティド 流体バリヤー用途に於いて有用な、安定化され、動的加硫された熱可塑性エラストマー組成物
JP2014534295A (ja) * 2011-10-06 2014-12-18 ダウ コーニング コーポレーションDow Corning Corporation 改善された熱安定性を有するゲル
KR101551931B1 (ko) 2015-03-11 2015-09-09 롯데케미칼 주식회사 바이오디젤용 폴리에틸렌 저장용기

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8557950B2 (en) 2005-06-16 2013-10-15 Grupo Petrotemex, S.A. De C.V. High intrinsic viscosity melt phase polyester polymers with acceptable acetaldehyde generation rates
US9267007B2 (en) * 2005-09-16 2016-02-23 Grupo Petrotemex, S.A. De C.V. Method for addition of additives into a polymer melt
US7655746B2 (en) * 2005-09-16 2010-02-02 Eastman Chemical Company Phosphorus containing compounds for reducing acetaldehyde in polyesters polymers
US7838596B2 (en) 2005-09-16 2010-11-23 Eastman Chemical Company Late addition to effect compositional modifications in condensation polymers
US20070254947A1 (en) * 2006-04-28 2007-11-01 Rohto Pharmaceutical Co., Ltd. Composition for external use
TWI447154B (zh) 2012-11-27 2014-08-01 Ind Tech Res Inst 聚氯乙烯製品與其表面處理方法
EP2842528A1 (en) 2013-09-03 2015-03-04 Ampac Enterprises Inc. Apparatus and method for cooling head injury

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6450801A (en) * 1987-08-19 1989-02-27 Basf Corp Stabilized antimicrobial and thermoplastic composition containing same
JPH06126887A (ja) * 1992-10-14 1994-05-10 Nippon Steel Corp 着色ポリウレタン被覆鋼材
JPH0776639A (ja) * 1993-07-16 1995-03-20 Toyo Ink Mfg Co Ltd 着色樹脂組成物
JPH07304737A (ja) * 1994-05-06 1995-11-21 Sumitomo Chem Co Ltd N,n’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アルキレンジアミン組成物

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3640928A (en) * 1968-06-12 1972-02-08 Sankyo Co Stabilization of synthetic polymers
US4812500A (en) * 1987-09-30 1989-03-14 Shell Oil Company Polyolefin compositions for water pipes and for wire and cable coatings
US5210119A (en) * 1987-10-16 1993-05-11 General Electric Company Polymer mixture comprising polyphenylene ether, sterically hindered amine and epoxy compound and articles manufactured therefrom
DE3738736A1 (de) 1987-11-14 1989-05-24 Basf Ag 4-formylaminopiperidinderivate und deren verwendung als stabilisatoren
EP0421933B1 (de) * 1989-10-06 1996-06-12 Ciba-Geigy Ag Stabilisierte chlorhaltige Polymerzusammensetzungen
IT1263892B (it) 1993-02-11 1996-09-05 Graziano Vignali Composti piperidin-triazinici atti all'impiego come stabilizzanti per materiali organici
TW357174B (en) 1995-01-23 1999-05-01 Ciba Sc Holding Ag Synergistic stabilizer mixture
DE19651307A1 (de) * 1996-12-10 1998-06-18 Basf Ag Stoffmischungen, enthaltend vinylgruppenhaltige Verbindungen und Stabilisatoren
EP0911362A1 (en) 1997-10-22 1999-04-28 Ciba SC Holding AG Stabilized polyolefin

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6450801A (en) * 1987-08-19 1989-02-27 Basf Corp Stabilized antimicrobial and thermoplastic composition containing same
JPH06126887A (ja) * 1992-10-14 1994-05-10 Nippon Steel Corp 着色ポリウレタン被覆鋼材
JPH0776639A (ja) * 1993-07-16 1995-03-20 Toyo Ink Mfg Co Ltd 着色樹脂組成物
JPH07304737A (ja) * 1994-05-06 1995-11-21 Sumitomo Chem Co Ltd N,n’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アルキレンジアミン組成物

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012512304A (ja) * 2008-12-17 2012-05-31 エクソンモービル ケミカル パテンツ,インコーポレイティド 流体バリヤー用途に於いて有用な、安定化され、動的加硫された熱可塑性エラストマー組成物
US9540510B2 (en) 2008-12-17 2017-01-10 The Yokohama Rubber Co., Ltd Stabilized dynamically vulcanized thermoplastic elastomer compositions useful in fluid barrier applications
JP2014534295A (ja) * 2011-10-06 2014-12-18 ダウ コーニング コーポレーションDow Corning Corporation 改善された熱安定性を有するゲル
KR101551931B1 (ko) 2015-03-11 2015-09-09 롯데케미칼 주식회사 바이오디젤용 폴리에틸렌 저장용기

Also Published As

Publication number Publication date
US6908956B2 (en) 2005-06-21
DE10004158A1 (de) 2001-08-02
EP1263856A1 (de) 2002-12-11
US20030060544A1 (en) 2003-03-27
EP1263856B1 (de) 2009-06-24
DE50114951D1 (de) 2009-08-06
TWI295677B (ja) 2008-04-11
WO2001057122A1 (de) 2001-08-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5021486A (en) Hindered amine-substituted malonic acid derivatives of s-triazine
EP0728806B1 (de) Synergistisches Stabilisatorgemisch
EP0502821B1 (de) Silylierte 2-(2-Hydroxyphenyl)-4,6-diaryl-1,3,5-triazine
EP0741163A1 (de) Synergistisches Stabilisatorgemisch
EP0723990A1 (de) Synergistisches Stabilisatorgemisch
ITMI971224A1 (it) Miscela di esteri di acidi polialchilpiperidin-4-il bicarbossilici come stabilizzanti per sostanze organiche
JP2003525316A (ja) 安定剤組成物
EP0754723A1 (de) Synergistisches Stabilisatorgemisch
EP0745646A1 (de) Auf Trägermittel fixierte Antioxidantien und Lichtschutzmittel als Füllstoffe und Stabilisatoren
BE1012986A3 (fr) Nouveaux composes a base de derives de polyalkyl-1-oxa diazaspirodecane.
JP2001521936A (ja) 紫外線安定化剤として使用する2−(2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール
EP0727410A1 (de) Bisphenolesterderivate
EP0389434B1 (en) Bis(1-hydrocarbyloxy-2,2,6,6-tetramethylpiperidin-4-yl)-amine Derivatives and Stabilized compositions
EP0716076A2 (de) Bisphenolesterderivate
EP0705836A1 (de) Polyalkylpiperidin-Verbindungen
US5015683A (en) Bis(1-hydrocarbyloxy-2,2,6,6-tetramethylpiperidin-4-yl)-amine derivatives and stabilized compositions
JP2003529588A (ja) 4−ホルミルアミノ−n−メチルピペリジン誘導体、安定剤としてのその使用およびこれにより安定化された有機材料
WO2006077861A1 (ja) ポリアミン誘導体およびポリオール誘導体
US5015678A (en) Stabilizers derived from N-hydroxy hindered amines by Michael addition reactions
EP0389432B1 (en) Hindered amine derivatives of triazine and hexahydrotriazine
EP0690060B1 (de) Polyalkylpiperidin-Verbindungen
EP0389431A2 (en) N-Hydrocarbyloxy derivatives of hindered amine-substituted s-triazines
CA2012514C (en) Stabilizers derived from n-hydroxy hindered amines by michael addition reactions
GB2371543A (en) 3,3,5,5-Tetraalkyl-piperazine-2,6-dione stabilizers
JP2001527550A (ja) 光−安定化有機ポリマー

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110411

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110414

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110714

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110930