JP2003525089A - 定量噴霧式吸入器 - Google Patents
定量噴霧式吸入器Info
- Publication number
- JP2003525089A JP2003525089A JP2001563169A JP2001563169A JP2003525089A JP 2003525089 A JP2003525089 A JP 2003525089A JP 2001563169 A JP2001563169 A JP 2001563169A JP 2001563169 A JP2001563169 A JP 2001563169A JP 2003525089 A JP2003525089 A JP 2003525089A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dose inhaler
- metered dose
- compound
- accessory
- component
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K9/00—Medicinal preparations characterised by special physical form
- A61K9/0012—Galenical forms characterised by the site of application
- A61K9/007—Pulmonary tract; Aromatherapy
- A61K9/0073—Sprays or powders for inhalation; Aerolised or nebulised preparations generated by other means than thermal energy
- A61K9/008—Sprays or powders for inhalation; Aerolised or nebulised preparations generated by other means than thermal energy comprising drug dissolved or suspended in liquid propellant for inhalation via a pressurized metered dose inhaler [MDI]
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61M—DEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
- A61M15/00—Inhalators
- A61M15/009—Inhalators using medicine packages with incorporated spraying means, e.g. aerosol cans
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Pharmacology & Pharmacy (AREA)
- Otolaryngology (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Pulmonology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Medicinal Preparation (AREA)
- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
- Nozzles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
本発明によれば、下記の特性、すなわち(i) 70度よりも大きい接触角、および(ii) 2.4mSよりも大きい導電率、を備えた接触面を有する定量噴霧式吸入器が提供される。その製造方法および治療におけるその使用も提供される。
Description
【0001】
本発明は、定量噴霧式吸入器に関する。より詳細には、本発明は、指定された
用量の薬剤を終始一貫して送出するための定量噴霧式吸入器に関する。
用量の薬剤を終始一貫して送出するための定量噴霧式吸入器に関する。
【0002】
呼吸器および鼻の障害を治療するための薬物は、多くの場合、エーロゾル製剤
の形で口または鼻を介して投与される。そのようなエーロゾル薬物製剤を送出す
るために広く使用される方法の1つは、液化ガス噴射剤中の懸濁液または溶液と
して薬物を製剤化することを含む。懸濁液/溶液は、液体として噴射剤を保持す
るのに必要な圧力に耐えることのできる密封キャニスター中に保存される。懸濁
液/溶液は、キャニスターに固定された定量バルブ(metering valve)を作動させ
ることにより分配される。
の形で口または鼻を介して投与される。そのようなエーロゾル薬物製剤を送出す
るために広く使用される方法の1つは、液化ガス噴射剤中の懸濁液または溶液と
して薬物を製剤化することを含む。懸濁液/溶液は、液体として噴射剤を保持す
るのに必要な圧力に耐えることのできる密封キャニスター中に保存される。懸濁
液/溶液は、キャニスターに固定された定量バルブ(metering valve)を作動させ
ることにより分配される。
【0003】
定量バルブは、一般的には、規定体積の定量チャンバー(metering chamber)を
含み、1回操作するごとにあらかじめ決められた正確な用量の薬剤を投与するよ
うに設計されている。噴射剤の高い蒸気圧によって懸濁液がキャニスターから定
量バルブを通って押し出されると、噴射剤は急速に気化して、薬物製剤の非常に
細かい粒子の高速移動雲が残る。この粒子雲は、円筒または開口円錐のようなチ
ャネリングデバイスによって患者の鼻内または口内に誘導される。エーロゾル定
量バルブの作動と同時に、患者は肺内または鼻腔内に薬物粒子を吸入する。この
ようにして薬物を送出するシステムは、「定量噴霧式吸入器」(metered dose in
haler: MDI)として知られている。この治療形態に関する一般的背景については
、Peter Byron, Respiratory Drug Delivery, CRC Press, Boca Raton, FL (199
0)を参照されたい。
含み、1回操作するごとにあらかじめ決められた正確な用量の薬剤を投与するよ
うに設計されている。噴射剤の高い蒸気圧によって懸濁液がキャニスターから定
量バルブを通って押し出されると、噴射剤は急速に気化して、薬物製剤の非常に
細かい粒子の高速移動雲が残る。この粒子雲は、円筒または開口円錐のようなチ
ャネリングデバイスによって患者の鼻内または口内に誘導される。エーロゾル定
量バルブの作動と同時に、患者は肺内または鼻腔内に薬物粒子を吸入する。この
ようにして薬物を送出するシステムは、「定量噴霧式吸入器」(metered dose in
haler: MDI)として知られている。この治療形態に関する一般的背景については
、Peter Byron, Respiratory Drug Delivery, CRC Press, Boca Raton, FL (199
0)を参照されたい。
【0004】
衰弱性で場合により命を脅かすことさえある呼吸器障害の迅速な治療のために
、患者は、MDIにより送達される薬物に頼ることが多い。したがって、患者に送
達されるエーロゾル薬物治療の指定用量は、首尾一貫して、製造業者が主張する
規格値を満たしかつFDAや他の監督機関の基準に合致することが不可欠である。
すなわち、缶から送出されるすべての用量は、厳密な許容範囲内で同一でなけれ
ばならない。
、患者は、MDIにより送達される薬物に頼ることが多い。したがって、患者に送
達されるエーロゾル薬物治療の指定用量は、首尾一貫して、製造業者が主張する
規格値を満たしかつFDAや他の監督機関の基準に合致することが不可欠である。
すなわち、缶から送出されるすべての用量は、厳密な許容範囲内で同一でなけれ
ばならない。
【0005】
MDIのような薬物送達装置に付随して存在しうる問題は、液体噴射剤中の粒状
製品の懸濁液から装置の内面上への薬剤または固体成分の付着である。この付着
は、何回かの操作サイクル後および/または保存後に生じる。これにより、送達
装置および施される治療の有効性が低下する可能性がある。なぜなら、こうした
製品が付着すると、患者への送出に利用しうる有効薬物の量が減少し、装置の寿
命期間内に送出される用量の均一性が著しく低下するからである。
製品の懸濁液から装置の内面上への薬剤または固体成分の付着である。この付着
は、何回かの操作サイクル後および/または保存後に生じる。これにより、送達
装置および施される治療の有効性が低下する可能性がある。なぜなら、こうした
製品が付着すると、患者への送出に利用しうる有効薬物の量が減少し、装置の寿
命期間内に送出される用量の均一性が著しく低下するからである。
【0006】
薬物付着および用量均一性の問題は、P11、P114およびP12のような、オゾンに
やさしいクロロフルオロカーボン代替物として開発された1,1,1,2-テトラフルオ
ロエタン(HFA134a)および1,1,1,2,3,3,3-n-ヘプタフルオロプロパン(HFA227)な
どのヒドロフルオロアルカン噴射剤を用いたときにより大きくなる可能性がある
。
やさしいクロロフルオロカーボン代替物として開発された1,1,1,2-テトラフルオ
ロエタン(HFA134a)および1,1,1,2,3,3,3-n-ヘプタフルオロプロパン(HFA227)な
どのヒドロフルオロアルカン噴射剤を用いたときにより大きくなる可能性がある
。
【0007】
いくつかの先行技術の装置は、その中に入っている液体噴射剤と製品との混合
物を攪拌するようにディスペンサーを振盪させることによって付着粒子を除去し
ようとしている。しかしながら、この対応策は、薬物容器自体の本体中では有効
な場合もありうるが、定量バルブのような他のMDI部品の内面上に付着した粒子
に対しては有効でない可能性がある。
物を攪拌するようにディスペンサーを振盪させることによって付着粒子を除去し
ようとしている。しかしながら、この対応策は、薬物容器自体の本体中では有効
な場合もありうるが、定量バルブのような他のMDI部品の内面上に付着した粒子
に対しては有効でない可能性がある。
【0008】
英国特許出願公開GB-A-2,328,932号には、MDIの定量バルブ中の定量チャンバ
ーの壁の一部分にライニングを施すべくフルオロポリマー、セラミックスまたは
ガラスのような材料のライナーを使用することが開示されている。これによりこ
れらのタイプのディスペンサー中での付着の問題は軽減されるが、バルブ部材を
製造するための成形法および成形用具をライナーの挿入ができるように再設計ま
たは改変することが必要となる。
ーの壁の一部分にライニングを施すべくフルオロポリマー、セラミックスまたは
ガラスのような材料のライナーを使用することが開示されている。これによりこ
れらのタイプのディスペンサー中での付着の問題は軽減されるが、バルブ部材を
製造するための成形法および成形用具をライナーの挿入ができるように再設計ま
たは改変することが必要となる。
【0009】
カナダ特許出願第2130867号には、キャニスターの内壁が架橋プラスチック被
覆材で被覆されているエーロゾル製剤を収容する定量噴霧式吸入器が記載されて
いる。ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)およびパーフルオロエチレンプロピレ
ン(FEP)が好適な被覆材料として特に挙げられている。国際特許出願PCT/US96/05
005(国際公開WO96/32150)号には、架橋高分子組成物、特に、1種以上の非フルオ
ロカーボンポリマーと組み合わされた1種以上のフルオロカーボンポリマーを含
むポリマーブレンドでキャニスターの内面の一部分または全部が被覆されている
定量噴霧式吸入器が記載されている。
覆材で被覆されているエーロゾル製剤を収容する定量噴霧式吸入器が記載されて
いる。ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)およびパーフルオロエチレンプロピレ
ン(FEP)が好適な被覆材料として特に挙げられている。国際特許出願PCT/US96/05
005(国際公開WO96/32150)号には、架橋高分子組成物、特に、1種以上の非フルオ
ロカーボンポリマーと組み合わされた1種以上のフルオロカーボンポリマーを含
むポリマーブレンドでキャニスターの内面の一部分または全部が被覆されている
定量噴霧式吸入器が記載されている。
【0010】
上記のポリマー被覆はキャニスターおよびその他のMDI部品の壁への薬物の付
着を最小限にするが、この手法には一定の技術的な欠点が付随する。例えば、被
覆プロセスに必要な高温(典型的には300℃を超える温度)に曝される結果、部品
が変形する可能性がある。
着を最小限にするが、この手法には一定の技術的な欠点が付随する。例えば、被
覆プロセスに必要な高温(典型的には300℃を超える温度)に曝される結果、部品
が変形する可能性がある。
【0011】
したがって、部品を、より厚い板材料で形成しなければならず、コストおよび
廃棄物量が増大する。さらに、部品の壁にポリマーを確実に付着させること、よ
り特定すると部品表面上における被覆の均一性を保ちながら付着させること、に
は困難が伴う。
廃棄物量が増大する。さらに、部品の壁にポリマーを確実に付着させること、よ
り特定すると部品表面上における被覆の均一性を保ちながら付着させること、に
は困難が伴う。
【0012】
おそらく最も重要なことには、そのようなポリマー被覆材の使用が、特定の状
況下では、使用開始からMDI装置が空になるまでに用量の均一性に変化を引き起
こす可能性があることが分かった。
況下では、使用開始からMDI装置が空になるまでに用量の均一性に変化を引き起
こす可能性があることが分かった。
【0013】
意外なことには、本発明者らは、本明細書に記載したような部品を提供するこ
とによって、架橋ポリマー被覆材の塗布の必要性が回避され、よってそれに付随
した欠点が回避されるということを見出した。このように提供されたMDIおよび
その部品は、有利なことには部品の壁への薬物付着を低減し、装置の寿命中、用
量のよりすぐれた均一性をもたらす。
とによって、架橋ポリマー被覆材の塗布の必要性が回避され、よってそれに付随
した欠点が回避されるということを見出した。このように提供されたMDIおよび
その部品は、有利なことには部品の壁への薬物付着を低減し、装置の寿命中、用
量のよりすぐれた均一性をもたらす。
【0014】
したがって、1態様では、本発明は、下記の特性:
(i) 70度よりも大きい接触角、および
(ii) 2.4mSよりも大きい導電率、
を備えた接触面を有する定量噴霧式吸入器を提供する。
【0015】
別の態様では、本発明は、下記の特性:
(i) 70度よりも大きい接触角、および
(ii) 2.4mSよりも大きい導電率、
を備えた接触面を有する定量噴霧式吸入器に使用するための部品または付属品を
提供する。
提供する。
【0016】
本明細書において、「接触面」という用語は、保存中および/または薬剤送出
中に薬剤と接触するかまたは接触に至る、すなわち、薬剤と界面(接触面)を形成
する定量噴霧式吸入器、部品または付属品の内面の全部または一部を規定するも
のである。
中に薬剤と接触するかまたは接触に至る、すなわち、薬剤と界面(接触面)を形成
する定量噴霧式吸入器、部品または付属品の内面の全部または一部を規定するも
のである。
【0017】
本明細書において「定量噴霧式吸入器」または「MDI」とは、キャニスターと
、キャニスターの口を覆うキャップと、キャップ中に位置する薬物定量バルブと
、定量チャンバーと、キャニスターが挿着される好適なチャネリングデバイスと
を含む装置を意味する。「薬物定量バルブ」または「MDIバルブ」という用語は
、1回操作するごとにあらかじめ決められた量の薬物製剤をMDIから送達するバル
ブおよびその関連機構を意味する。チャネリングデバイスには、例えば、バルブ
用の作動装置と、充填されたMDIから患者の鼻または口にMDIバルブを介して薬剤
を送達する際に通過しうる円筒状または円錐状の流路とが含まれていてもよい。
例えば、マウスピースアクチュエーターが含まれていてもよい。典型的なMDIの
部品の関係については、米国特許第5,261,538号(参照により本明細書に組み入れ
られる)に示されている。
、キャニスターの口を覆うキャップと、キャップ中に位置する薬物定量バルブと
、定量チャンバーと、キャニスターが挿着される好適なチャネリングデバイスと
を含む装置を意味する。「薬物定量バルブ」または「MDIバルブ」という用語は
、1回操作するごとにあらかじめ決められた量の薬物製剤をMDIから送達するバル
ブおよびその関連機構を意味する。チャネリングデバイスには、例えば、バルブ
用の作動装置と、充填されたMDIから患者の鼻または口にMDIバルブを介して薬剤
を送達する際に通過しうる円筒状または円錐状の流路とが含まれていてもよい。
例えば、マウスピースアクチュエーターが含まれていてもよい。典型的なMDIの
部品の関係については、米国特許第5,261,538号(参照により本明細書に組み入れ
られる)に示されている。
【0018】
したがって、部品または付属品には、定量噴霧式吸入器に使用するための、キ
ャニスターおよび/または定量バルブおよび/または定量チャンバーおよび/ま
たはチャネリングデバイスおよび/またはアクチュエーターが含まれうる。
ャニスターおよび/または定量バルブおよび/または定量チャンバーおよび/ま
たはチャネリングデバイスおよび/またはアクチュエーターが含まれうる。
【0019】
接触面の接触角は、好ましくは90度よりも大きく、例えば、110度よりも大き
い。
い。
【0020】
本明細書において「接触角」は、液体/固体ガス接触面での液体水滴と固体表
面とのなす角度として規定される。
面とのなす角度として規定される。
【0021】
接触面の導電率は、好ましくは4.0mSよりも大きい。典型的には、導電率は7.9
mSよりも大きい。
mSよりも大きい。
【0022】
本明細書中で用いる「導電率」は、WACOTM Enamel Rater II Balanceを用いて
、すなわち、定量噴霧式吸入器の被覆の完全性を測定するためのWACO導電率試験
を用いて、表面と該表面に並置された塩(例えば、1%の塩化ナトリウム)溶液との
間に6.3Vの低電圧を印加することにより評価される。したがって、この装置によ
る本発明の製造物の測定値は、15mAよりも大きく、典型的には25mAよりも大きく
、例えば50mAよりも大きい。これらはそれぞれ、2.4mS、4.0mSおよび7.9mSより
も大きい導電率に相当する。
、すなわち、定量噴霧式吸入器の被覆の完全性を測定するためのWACO導電率試験
を用いて、表面と該表面に並置された塩(例えば、1%の塩化ナトリウム)溶液との
間に6.3Vの低電圧を印加することにより評価される。したがって、この装置によ
る本発明の製造物の測定値は、15mAよりも大きく、典型的には25mAよりも大きく
、例えば50mAよりも大きい。これらはそれぞれ、2.4mS、4.0mSおよび7.9mSより
も大きい導電率に相当する。
【0023】
本発明に係る製造物を用いると、従来のポリマー被覆された定量噴霧式吸入器
と比べて用量の変動が減少する。
と比べて用量の変動が減少する。
【0024】
好ましくは、定量噴霧式吸入器は、指定された1回用量の90%〜110%の範囲の用
量の薬剤を終始一貫して送出するのに好適である。典型的には、定量噴霧式吸入
器は、指定された1回用量の95%〜105%、例えば97%〜103%、例えば98%〜102%の範
囲の用量の薬剤を送出するのに好適である。
量の薬剤を終始一貫して送出するのに好適である。典型的には、定量噴霧式吸入
器は、指定された1回用量の95%〜105%、例えば97%〜103%、例えば98%〜102%の範
囲の用量の薬剤を送出するのに好適である。
【0025】
平均用量は、10台の定量噴霧式吸入器を用いて計算される。10台の吸入器のそ
れぞれについて、使用開始(BOU)用量および使用終了(EOU)用量を測定する。次に
、20個の測定値の平均を計算する。投薬一貫性は、BOUからEOUまでの用量を調べ
て10回の測定のそれぞれから得られる平均の結果を全平均に対するパーセントと
して求めることにより計算される。
れぞれについて、使用開始(BOU)用量および使用終了(EOU)用量を測定する。次に
、20個の測定値の平均を計算する。投薬一貫性は、BOUからEOUまでの用量を調べ
て10回の測定のそれぞれから得られる平均の結果を全平均に対するパーセントと
して求めることにより計算される。
【0026】
本明細書中で用いる「終始一貫して送出する」とは、MDI装置中の薬物キャニ
スターから送出される最初の用量から最後の用量までの患者に送出されるエーロ
ゾル薬物の用量均一性を定義するものである。
スターから送出される最初の用量から最後の用量までの患者に送出されるエーロ
ゾル薬物の用量均一性を定義するものである。
【0027】
他の実施形態では、接触面は、その面上に配置された線状非架橋高分子化合物
を有してもよい。
を有してもよい。
【0028】
典型的には、高分子化合物は、多分子層として表面上に配置される。あるいは
また、高分子化合物は、単分子層として面上に配置される。
また、高分子化合物は、単分子層として面上に配置される。
【0029】
好ましくは、高分子化合物はフルオロカーボンである。特に、フルオロカーボ
ンは、高度にフッ素化されていて、例えば、高いフッ素対炭素比を有する。
ンは、高度にフッ素化されていて、例えば、高いフッ素対炭素比を有する。
【0030】
高分子化合物は、一般的には、混合物として利用されるであろう。混合物の性
質は、本発明の利用を最適化するための一要因として変化させうる。
質は、本発明の利用を最適化するための一要因として変化させうる。
【0031】
好ましくは、高分子化合物は、基体(例えば、部品)の表面にこの化合物を固定
することのできる官能基を含む。
することのできる官能基を含む。
【0032】
例えば、第1の実施形態では、高分子化合物は、ホスフェートをベースとした
パーフルオロエーテル誘導体のような有機ホスフェートであってもよい。典型的
には、該化合物はリン酸エステルである。
パーフルオロエーテル誘導体のような有機ホスフェートであってもよい。典型的
には、該化合物はリン酸エステルである。
【0033】
第1のそのような実施形態の1つでは、接触面は、その面上に配置された一般式
(I): R1-(OC3F6)x-(OCF2)y-R2 (I) 〔式中、R1は、フルオロアルキル官能基を含み; xおよびyは、この化合物の分子量が350〜1000となるような数値であり; R2は、リン酸エステル官能基を含む。〕 で表される化合物を有する。
(I): R1-(OC3F6)x-(OCF2)y-R2 (I) 〔式中、R1は、フルオロアルキル官能基を含み; xおよびyは、この化合物の分子量が350〜1000となるような数値であり; R2は、リン酸エステル官能基を含む。〕 で表される化合物を有する。
【0034】
第2のそのような実施形態では、接触面は、その面上に配置された一般式(II):
R3-(CH2)v-CF2O-(C2F4O)x-(CF2O)yCF2-(CH2)w-R3 (II)
〔式中、R3は、-(OCH2-CH2)z-OPO(OH)2を含み、x、yおよびzは、この化合物の分
子量が900〜2100となるような数値であり、vおよびwは、独立して、1または2を
表す。〕 で表される化合物を有する。
子量が900〜2100となるような数値であり、vおよびwは、独立して、1または2を
表す。〕 で表される化合物を有する。
【0035】
好ましい1実施形態では、vおよびwは両方とも1である。第2の好ましい実施形
態では、vおよびwは両方とも2である。
態では、vおよびwは両方とも2である。
【0036】
あるいはまた、第2の実施形態では、上記化合物は、パーフルオロポリオキシ
アルカンのシラン誘導体、例えば、1600〜1750の範囲の分子量を有するパーフル
オロポリオキシアルカンのシラン誘導体のような有機シラン誘導体であってもよ
い。具体例としては、参照により本明細書に組み入れられる米国特許第4 746 55
0号に開示されるようなタイプ-CONR4R5 [式中、R4およびR5は、独立して、水素
またはシリルエーテルエーテル(例えば、SiRt(OR)3-t、ここで、R=水素またはC1 -8 アルキル、t=0〜2)から選択されうる] の官能基を有するパーフルオロポリオ
キシアルカンが挙げられる。
アルカンのシラン誘導体、例えば、1600〜1750の範囲の分子量を有するパーフル
オロポリオキシアルカンのシラン誘導体のような有機シラン誘導体であってもよ
い。具体例としては、参照により本明細書に組み入れられる米国特許第4 746 55
0号に開示されるようなタイプ-CONR4R5 [式中、R4およびR5は、独立して、水素
またはシリルエーテルエーテル(例えば、SiRt(OR)3-t、ここで、R=水素またはC1 -8 アルキル、t=0〜2)から選択されうる] の官能基を有するパーフルオロポリオ
キシアルカンが挙げられる。
【0037】
式(I)および(II)で表される化合物の合成法は、類似の化合物が記載されてい
るEP 687 533を参照することにより容易に決定しうる。EP 338 531もまた、この
タイプの化合物の調製に関する情報を提供する。上記のタイプの有機シラン高分
子化合物を調製する方法は、米国特許第4 746 550号を参照することにより容易
に決定しうる。
るEP 687 533を参照することにより容易に決定しうる。EP 338 531もまた、この
タイプの化合物の調製に関する情報を提供する。上記のタイプの有機シラン高分
子化合物を調製する方法は、米国特許第4 746 550号を参照することにより容易
に決定しうる。
【0038】
いかなる理論にも拘束されることを望むものではないが、上記式の化合物のホ
スフェートまたはシラン部分は、表面に化合物を固定するように部品の表面と反
応すると考えられる。したがって、使用時、化合物の過フッ素化末端は医薬用製
剤に提示されるので、高度にフッ素化された表面が提供される。
スフェートまたはシラン部分は、表面に化合物を固定するように部品の表面と反
応すると考えられる。したがって、使用時、化合物の過フッ素化末端は医薬用製
剤に提示されるので、高度にフッ素化された表面が提供される。
【0039】
接触面は、金属、またはプラスチックの表面であってもよい。好ましくは、接
触面は金属である。
触面は金属である。
【0040】
第1の好ましい実施形態では、本発明の接触面を有する部品または付属品は、
キャニスターである。第2の好ましい実施形態では、本発明の接触面を有する部
品または付属品は、定量バルブ、特に、定量チャンバーである。
キャニスターである。第2の好ましい実施形態では、本発明の接触面を有する部
品または付属品は、定量バルブ、特に、定量チャンバーである。
【0041】
別の実施形態では、定量噴霧式吸入器または部品もしくは付属品は、薬剤の保
存および/または送出に好適である。保存および/または送出中のMDI、部品ま
たは付属品上への薬剤の付着は、30〜80%、例えば40〜80%、例えば40〜60%、例
えば約50%減らすことができる。
存および/または送出に好適である。保存および/または送出中のMDI、部品ま
たは付属品上への薬剤の付着は、30〜80%、例えば40〜80%、例えば40〜60%、例
えば約50%減らすことができる。
【0042】
本明細書において、薬剤の付着の減少についての基準は、上記の特性を有する
接触面を持たない定量噴霧式吸入器、部品または付属品上で生じる付着に関する
ものである。
接触面を持たない定量噴霧式吸入器、部品または付属品上で生じる付着に関する
ものである。
【0043】
さらなる態様では、薬剤およびフルオロカーボン噴射剤を含む医薬用エーロゾ
ル製剤を含有する、定量噴霧式吸入器に使用するための上記キャニスターが提供
される。
ル製剤を含有する、定量噴霧式吸入器に使用するための上記キャニスターが提供
される。
【0044】
一般的に使用されるエーロゾル製剤は、薬剤の懸濁液、1種以上の液体噴射剤
(場合によって共噴射剤を含む)、および任意成分の補助剤または界面活性剤を含
むが、本発明はあらゆるエーロゾル製剤の送出に適用可能でありうる。
(場合によって共噴射剤を含む)、および任意成分の補助剤または界面活性剤を含
むが、本発明はあらゆるエーロゾル製剤の送出に適用可能でありうる。
【0045】
他の態様において、本発明は、先に記載したようなキャニスターおよび/また
は定量バルブおよび/または定量チャンバーおよび/またはチャネリングデバイ
スおよび/またはアクチュエーターを含む定量噴霧式吸入器を提供する。
は定量バルブおよび/または定量チャンバーおよび/またはチャネリングデバイ
スおよび/またはアクチュエーターを含む定量噴霧式吸入器を提供する。
【0046】
さらに他の態様において、本発明は、薬剤とフルオロカーボン噴射剤とを含む
医薬用エーロゾル製剤を送出するための、上述したような定量噴霧式吸入器、部
品または付属品の使用を提供する。
医薬用エーロゾル製剤を送出するための、上述したような定量噴霧式吸入器、部
品または付属品の使用を提供する。
【0047】
さらなる態様では、本発明は、定量噴霧式吸入器、または上記のような定量噴
霧式吸入器に使用するための部品もしくは付属品を得る方法であって、その接触
面を線状非架橋高分子化合物で処理することを含む方法を提供する。
霧式吸入器に使用するための部品もしくは付属品を得る方法であって、その接触
面を線状非架橋高分子化合物で処理することを含む方法を提供する。
【0048】
好ましくは、接触面上に多分子層を形成するように接触面を処理する。多分子
層は別個の層として適用してもよく、その際、各層は同一の高分子化合物である
必要はない。より好ましくは、接触面上に単分子層を形成するように接触面を処
理する。
層は別個の層として適用してもよく、その際、各層は同一の高分子化合物である
必要はない。より好ましくは、接触面上に単分子層を形成するように接触面を処
理する。
【0049】
好ましい実施形態では、高分子化合物はフルオロカーボンである。典型的には
、化合物は、高度にフッ素化されている。
、化合物は、高度にフッ素化されている。
【0050】
典型的には、線状非架橋高分子化合物は、処理すべき表面に化合物を固定する
ことのできる官能基を含む。好ましくは、化合物は有機ホスフェート、例えばホ
スフェートをベースとしたパーフルオロエーテル誘導体またはシラン誘導型パー
フルオロポリオキシアルカンである。典型的には、化合物は、1600〜1750の分子
量を有するパーフルオロポリオキシアルカンのシラン誘導体またはリン酸エステ
ルの形態である。
ことのできる官能基を含む。好ましくは、化合物は有機ホスフェート、例えばホ
スフェートをベースとしたパーフルオロエーテル誘導体またはシラン誘導型パー
フルオロポリオキシアルカンである。典型的には、化合物は、1600〜1750の分子
量を有するパーフルオロポリオキシアルカンのシラン誘導体またはリン酸エステ
ルの形態である。
【0051】
本発明者らは、MDIまたはその1種以上の部品にかかる処理を施すことで、薬
物キャニスターが空になるまでの全投与にわたって送出される用量の均一性が増
大されることを見出した。有利なことに、ポリマーライニングまたは被覆の使用
と異なり、本発明の方法は、バルブ部材を製造するための成形法および成形用具
をライナーの挿入ができるように再設計または改変することが不要であり、ある
いは被覆プロセスで必要とされる高温、典型的には300℃を超える温度に曝され
る結果として生じる変形を回避するために厚い部品壁を使用する必要がない。し
たがって、より薄い板材料から部品を形成することができ、コストおよび廃棄物
量が低減される。また低温での処理もプロセスのコストを低減する。
物キャニスターが空になるまでの全投与にわたって送出される用量の均一性が増
大されることを見出した。有利なことに、ポリマーライニングまたは被覆の使用
と異なり、本発明の方法は、バルブ部材を製造するための成形法および成形用具
をライナーの挿入ができるように再設計または改変することが不要であり、ある
いは被覆プロセスで必要とされる高温、典型的には300℃を超える温度に曝され
る結果として生じる変形を回避するために厚い部品壁を使用する必要がない。し
たがって、より薄い板材料から部品を形成することができ、コストおよび廃棄物
量が低減される。また低温での処理もプロセスのコストを低減する。
【0052】
さらに、部品の壁にポリマーを確実に付着させること、より特定すると部品表
面上における被覆の均一性を保ちながら付着させること、における困難が回避さ
れる。
面上における被覆の均一性を保ちながら付着させること、における困難が回避さ
れる。
【0053】
好ましくは、上記のような定量噴霧式吸入器、部品または付属品を得る方法は
、 i) 一般式(I): R1-(OC3F6)x-(OCF2)y-R2 (I) 〔式中、R1は、フルオロアルキル官能基を含み; xおよびyは、この化合物の分子量が350〜1000となるような数値であり; R2は、リン酸エステル官能基を含む。〕 もしくは ii) 一般式(II): R3-(CH2)v-CF2O-(C2F4O)x-(CF2O)yCF2-(CH2)w-R3 (II) 〔式中、R3は、-(OCH2-CH2)z-OPO(OH)2を含み、x、yおよびzは、この化合物の分
子量が900〜2100となるような数値であり、vおよびwは、独立して、1または2を
表す。〕 で表される化合物、または iii) 分子量1600〜1750のパーフルオロポリオキシアルカンのシラン誘導体、
で接触面を処理することを含みうる。
、 i) 一般式(I): R1-(OC3F6)x-(OCF2)y-R2 (I) 〔式中、R1は、フルオロアルキル官能基を含み; xおよびyは、この化合物の分子量が350〜1000となるような数値であり; R2は、リン酸エステル官能基を含む。〕 もしくは ii) 一般式(II): R3-(CH2)v-CF2O-(C2F4O)x-(CF2O)yCF2-(CH2)w-R3 (II) 〔式中、R3は、-(OCH2-CH2)z-OPO(OH)2を含み、x、yおよびzは、この化合物の分
子量が900〜2100となるような数値であり、vおよびwは、独立して、1または2を
表す。〕 で表される化合物、または iii) 分子量1600〜1750のパーフルオロポリオキシアルカンのシラン誘導体、
で接触面を処理することを含みうる。
【0054】
本発明者らは、MDI、その部品および付属品の製造に使用される製造機械類も
本発明にしたがって規定される特性を含んでもよいと考える。さらに、空のキャ
ニスター、またはその他のMDI部品に薬剤を充填するための装置もそのような特
性を含んでよい。このように、付着または薬物定量に起因する不正確さは、MDI
を充填する段階で薬剤を完全充填することで回避されうる。
本発明にしたがって規定される特性を含んでもよいと考える。さらに、空のキャ
ニスター、またはその他のMDI部品に薬剤を充填するための装置もそのような特
性を含んでよい。このように、付着または薬物定量に起因する不正確さは、MDI
を充填する段階で薬剤を完全充填することで回避されうる。
【0055】
定量噴霧式吸入器は、従来のキャニスターを本発明にしたがって処理されたキ
ャニスターに置き換えることで当技術分野の方法(例えば上記のByronおよび米国
特許第5,345,980号参照)により製造できる。
ャニスターに置き換えることで当技術分野の方法(例えば上記のByronおよび米国
特許第5,345,980号参照)により製造できる。
【0056】
慣例に従って、MDIに使用するためのキャニスターおよびキャップは、アルミ
ニウムまたはアルミニウムの合金で作製されるが、ステンレス鋼、銅の合金、ま
たはブリキのように薬物製剤の影響を受けない他の金属を使用してもよい。この
ほか、ガラスまたはプラスチックからMDIキャニスターを作製してもよい。しか
しながら、本発明で用いるMDIキャニスターおよびキャップは、アルミニウムま
たはその合金で作製することが好ましい。
ニウムまたはアルミニウムの合金で作製されるが、ステンレス鋼、銅の合金、ま
たはブリキのように薬物製剤の影響を受けない他の金属を使用してもよい。この
ほか、ガラスまたはプラスチックからMDIキャニスターを作製してもよい。しか
しながら、本発明で用いるMDIキャニスターおよびキャップは、アルミニウムま
たはその合金で作製することが好ましい。
【0057】
薬物定量バルブは、ステンレス鋼、薬理学的に許容されるポリマー、例えば、
アセタール、ポリアミド(Nylon(登録商標)など)、ポリカーボネート、ポリエス
テル、フルオロカーボンポリマー(Teflon(登録商標)など)またはこれらの材料の
組み合わせで通常作製される部品から構成されうる。さらに、種々の材料(ニト
リルゴム、ポリウレタン、アセチル樹脂、フルオロカーボンポリマーなど)また
は他のエラストマー材料でつくられたシールおよび「O」リングが、バルブ内お
よびその周りで利用される。
アセタール、ポリアミド(Nylon(登録商標)など)、ポリカーボネート、ポリエス
テル、フルオロカーボンポリマー(Teflon(登録商標)など)またはこれらの材料の
組み合わせで通常作製される部品から構成されうる。さらに、種々の材料(ニト
リルゴム、ポリウレタン、アセチル樹脂、フルオロカーボンポリマーなど)また
は他のエラストマー材料でつくられたシールおよび「O」リングが、バルブ内お
よびその周りで利用される。
【0058】
上記MDIの部品は、アルミニウムまたはステンレス鋼のようなコイル素材とし
て、例えば、型押または延伸により造形する前に、前処理を施してもよい。この
方法は、達成できる均一性の基準が高くかつあらかじめ被覆の施された素材を延
伸または型押する速度および精度が高いため、大量生産によく適合する。
て、例えば、型押または延伸により造形する前に、前処理を施してもよい。この
方法は、達成できる均一性の基準が高くかつあらかじめ被覆の施された素材を延
伸または型押する速度および精度が高いため、大量生産によく適合する。
【0059】
また、あらかじめ成形されたキャニスターを処理することを含む第2の方法に
従って部品を製造してもよい。
従って部品を製造してもよい。
【0060】
部品またはコイル素材は、上記の高分子化合物またはその混合物の溶液の入っ
た処置タンクに浸漬(dip)または浴浸漬(bath immerse)することが好ましい。
た処置タンクに浸漬(dip)または浴浸漬(bath immerse)することが好ましい。
【0061】
先に記載したような高分子化合物またはそれらの混合物をイソプロピルアルコ
ールのような任意の好適な溶媒に溶解させた0.1〜10% w/w、好ましくは0.5〜5%
、特に約1%の溶液で部品またはコイル素材を処理してもよい。
ールのような任意の好適な溶媒に溶解させた0.1〜10% w/w、好ましくは0.5〜5%
、特に約1%の溶液で部品またはコイル素材を処理してもよい。
【0062】
吹き付けおよび浸漬のような従来の金属被覆技術を使用して、予め成形された
部品またはコイル素材に処理溶液を塗布できる。好ましくは、予め成形された部
品またはコイル素材を少なくとも1時間、例えば12時間にわたり室温で溶液中に
浸漬する。これにより、内部と外部の両方が処理される。
部品またはコイル素材に処理溶液を塗布できる。好ましくは、予め成形された部
品またはコイル素材を少なくとも1時間、例えば12時間にわたり室温で溶液中に
浸漬する。これにより、内部と外部の両方が処理される。
【0063】
処理溶液をMDI部品内に注ぎ、次いで排液して部品内部(例えばキャニスターの
内面)のみを処理してもよい。
内面)のみを処理してもよい。
【0064】
処理されたキャニスターは、好ましくは、溶媒で洗浄し、高温で、例えば50〜
100℃で、場合により真空下で乾燥させる。
100℃で、場合により真空下で乾燥させる。
【0065】
医療に使用する場合、本発明に係るキャニスターは、薬剤とフルオロカーボン
または水素含有クロロフルオロカーボン噴射剤とを含む医薬用エーロゾル製剤を
収容する。
または水素含有クロロフルオロカーボン噴射剤とを含む医薬用エーロゾル製剤を
収容する。
【0066】
好適な噴射剤としては、例えば、CH2ClF、CClF2CHClF、CF3CHClF、CHF2CClF2
、CHClFCHF2、CF3CH2ClおよびCClF2CH3のようなC1-4水素含有クロロフルオロカ
ーボン;CHF2CHF2、CF3CH2F、CHF2CH3およびCF3CHFCF3のようなC1-4水素含有フ
ルオロカーボン;ならびにCF3CF3およびCF3CF2CF3のようなパーフルオロカーボ
ンが挙げられる。
、CHClFCHF2、CF3CH2ClおよびCClF2CH3のようなC1-4水素含有クロロフルオロカ
ーボン;CHF2CHF2、CF3CH2F、CHF2CH3およびCF3CHFCF3のようなC1-4水素含有フ
ルオロカーボン;ならびにCF3CF3およびCF3CF2CF3のようなパーフルオロカーボ
ンが挙げられる。
【0067】
フルオロカーボンまたは水素含有クロロフルオロカーボンの混合物を利用する
場合、それらは、先に特定した化合物の混合物、あるいは他のフルオロカーボン
または水素含有クロロフルオロカーボン(例えば、CHClF2、CH2F2およびCF3CH3)
との混合物、好ましくは2成分混合物でありうる。好ましくは、単一のフルオロ
カーボンまたは水素含有クロロフルオロカーボンを噴射剤として利用する。噴射
剤として特に好ましいのは、1,1,1,2-テトラフルオロエタン(CF3CH2F)および1,1
,1,2,3,3,3-ヘプタフルオロ-n-プロパン(CF3CHFCF3)のようなC1-4水素含有フル
オロカーボンまたはそれらの混合物である。1,1,1,2-テトラフルオロエタンは特
に興味深いものである。
場合、それらは、先に特定した化合物の混合物、あるいは他のフルオロカーボン
または水素含有クロロフルオロカーボン(例えば、CHClF2、CH2F2およびCF3CH3)
との混合物、好ましくは2成分混合物でありうる。好ましくは、単一のフルオロ
カーボンまたは水素含有クロロフルオロカーボンを噴射剤として利用する。噴射
剤として特に好ましいのは、1,1,1,2-テトラフルオロエタン(CF3CH2F)および1,1
,1,2,3,3,3-ヘプタフルオロ-n-プロパン(CF3CHFCF3)のようなC1-4水素含有フル
オロカーボンまたはそれらの混合物である。1,1,1,2-テトラフルオロエタンは特
に興味深いものである。
【0068】
好ましくは、本発明のキャニスターで使用するための医薬用製剤は、成層圏の
オゾンの分解を引き起こす成分を含有していない。特に、この製剤は、CCl3F、C
Cl2F2およびCF3CCl3のようなクロロフルオロカーボンを実質的に含んでいない。
オゾンの分解を引き起こす成分を含有していない。特に、この製剤は、CCl3F、C
Cl2F2およびCF3CCl3のようなクロロフルオロカーボンを実質的に含んでいない。
【0069】
噴射剤は、プロパン、n-ブタン、イソブタン、ペンタン、イソペンタンなどの
飽和炭化水素またはジメチルエーテルなどのジアルキルエーテルのような揮発性
の補助剤をさらに含有していてもよい。一般的には、噴射剤の50% w/wまで、例
えば1〜30%w/wが揮発性炭化水素で構成されていてもよい。しかしながら、揮発
性の補助剤を含まないかまたは実質的に含まない製剤が好ましい。特定の場合に
は、適量の水を含有することが望ましいこともある。この水は、噴射剤の誘電特
性を改変するのに有利でありうる。
飽和炭化水素またはジメチルエーテルなどのジアルキルエーテルのような揮発性
の補助剤をさらに含有していてもよい。一般的には、噴射剤の50% w/wまで、例
えば1〜30%w/wが揮発性炭化水素で構成されていてもよい。しかしながら、揮発
性の補助剤を含まないかまたは実質的に含まない製剤が好ましい。特定の場合に
は、適量の水を含有することが望ましいこともある。この水は、噴射剤の誘電特
性を改変するのに有利でありうる。
【0070】
薬物製剤の分散性を改良するために、C2-6脂肪族アルコールおよびポリオール
のような極性の共溶媒、例えば、エタノール、イソプロパノールおよびプロピレ
ングリコール、好ましくはエタノールを、唯一の添加剤として、または界面活性
剤のような他の添加剤に加えて、所望の量で薬物製剤に含有させてもよい。好適
には、薬物製剤は、噴射剤を基準にして0.01〜5% w/w、好ましくは0.1〜5% w/w
、例えば約0.1〜1% w/wのエタノールなどの極性共溶媒を含有しうる。
のような極性の共溶媒、例えば、エタノール、イソプロパノールおよびプロピレ
ングリコール、好ましくはエタノールを、唯一の添加剤として、または界面活性
剤のような他の添加剤に加えて、所望の量で薬物製剤に含有させてもよい。好適
には、薬物製剤は、噴射剤を基準にして0.01〜5% w/w、好ましくは0.1〜5% w/w
、例えば約0.1〜1% w/wのエタノールなどの極性共溶媒を含有しうる。
【0071】
エーロゾル製剤中で界面活性剤を使用してもよい。従来の界面活性剤の例は、
参照により本明細書に組み入れるEP 372777に開示されている。界面活性剤の使
用量は、薬剤に対する重量比換算で0.0001%〜50%、特に、重量比換算で0.05〜5%
の範囲が望ましい。好ましい界面活性剤は、レシチン、オレイン酸およびソルビ
タントリオレエートである。しかしながら、好ましい製剤は、界面活性剤を含ま
ないかまたは実質的に含まない。
参照により本明細書に組み入れるEP 372777に開示されている。界面活性剤の使
用量は、薬剤に対する重量比換算で0.0001%〜50%、特に、重量比換算で0.05〜5%
の範囲が望ましい。好ましい界面活性剤は、レシチン、オレイン酸およびソルビ
タントリオレエートである。しかしながら、好ましい製剤は、界面活性剤を含ま
ないかまたは実質的に含まない。
【0072】
医薬用製剤は、製剤の全重量を基準にして0.0001〜50% w/w、好ましくは0.001
〜20%、例えば0.001〜1%の糖を含有していてもよい。一般的には、薬剤と糖の比
は、1:0.01〜1:100、好ましくは1:0.1〜1:10の範囲内にある。製剤中で使用しう
る典型的な糖としては、例えば、スクロース、ラクトースおよびデキストロース
、好ましくはラクトース、ならびにマンニトールやソルビトールのような還元糖
が挙げられる。また、これらの糖は、超微粉または微粉形態をとりうる。
〜20%、例えば0.001〜1%の糖を含有していてもよい。一般的には、薬剤と糖の比
は、1:0.01〜1:100、好ましくは1:0.1〜1:10の範囲内にある。製剤中で使用しう
る典型的な糖としては、例えば、スクロース、ラクトースおよびデキストロース
、好ましくはラクトース、ならびにマンニトールやソルビトールのような還元糖
が挙げられる。また、これらの糖は、超微粉または微粉形態をとりうる。
【0073】
最終エーロゾル製剤は、望ましくは、製剤の全重量を基準にして0.005〜10% w
/w、好ましくは0.005〜5% w/w、特に0.01〜1.0% w/wの薬剤を含有する。
/w、好ましくは0.005〜5% w/w、特に0.01〜1.0% w/wの薬剤を含有する。
【0074】
本発明に従ってエーロゾル製剤の形態で投与しうる薬剤には、吸入療法に有用
なあらゆる薬物が包含される。また、この薬剤は、所定の噴射剤に実質的に完全
に不溶である形態で提示しうる。したがって、適切な薬剤は、例えば、鎮痛剤、
具体的にはコデイン、ジヒドロモルヒネ、エルゴタミン、フェンタニルまたはモ
ルヒネ;狭心症製剤、具体的にはジルチアゼム;抗アレルギー剤、具体的にはク
ロモグリケート(例えば、ナトリウム塩として)、ケトチフェンまたはネドクロミ
ル(例えば、ナトリウム塩として);抗感染剤、具体的にはセファロスポリン、ペ
ニシリン、ストレプトマイシン、スルホンアミド、テトラサイクリンおよびペン
タミジン;抗ヒスタミン剤、具体的にはメタピリレン;抗炎症剤、具体的にはベ
クロメタゾン(例えば、ジプロピオン酸エステルとして)、フルチカゾン(例えば
、プロピオン酸エステルとして)、フルニソリド、ブデソニド、ロフレポニド、
モメタゾン(例えば、フロエートとして)、シクレソニド、トリアムシノロン(例
えば、アセトニドとして)または6α,9α-ジフルオロ-11β-ヒドロキシ-16α-メ
チル-3-オキソ-17α-プロピオニルオキシ-アンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カル
ボチオ酸S-(2-オキソ-テトラヒドロ-フラン-3-イル)エステル;鎮咳剤、具体的
にはノスカピン;気管支拡張剤、具体的にはアルブテロール(例えば、遊離塩基
として、または硫酸塩として)、サルメテロール(例えば、キシナホ酸塩として)
、エフェドリン、アドレナリン、フェノテロール(例えば、臭化水素酸塩として)
、ホルモテロール(例えば、フマル酸塩として)、イソプレナリン、メタプロテレ
ノール、フェニレフリン、フェニルプロパノールアミン、ピルブテロール(例え
ば、アセテートとして)、レプロテロール(例えば、塩酸塩として)、リミテロー
ル、テルブタリン(例えば、硫酸塩として)、イソエタリン、ツロブテロール、4-
ヒドロキシ-7-[2-[[2-[[3-(2-フェニルエトキシ)プロピル]スルホニル]エチル]
アミノ]-エチル-2(3H)-ベンゾチア-ゾロン;利尿剤、具体的にはアミロリド;抗
コリン作動剤、具体的にはイプラトロピウム(例えば、ブロミドとして)、チオト
ロピウム、アトロピンまたはオキシトロピウム;ホルモン、具体的にはコルチゾ
ン、ヒドロコルチゾンまたはプレドニゾロン;キサンチン、具体的にはアミノフ
ィリン、コリンテオフィリネート、リシンテオフィリネートまたはテオフィリン
から選択しうる。適宜に、薬剤の活性および/または安定性の最適化ならびに/
あるいは噴射剤への薬剤の溶解性の最小化を行うべく、塩(例えば、アルカリ金
属もしくはアミンの塩として、または酸付加塩として)の形態で、あるいはエス
テル(例えば、低級アルキルエステル)として、あるいは溶媒和物(例えば、水和
物)として薬剤を使用してもよいことは当業者には自明であろう。さらに、該当
する場合は、純粋な異性体、例えば、R-アルブテロールまたはRR-ホルモテロー
ルの形態で薬剤を使用してもよいことも当業者には自明であろう。
なあらゆる薬物が包含される。また、この薬剤は、所定の噴射剤に実質的に完全
に不溶である形態で提示しうる。したがって、適切な薬剤は、例えば、鎮痛剤、
具体的にはコデイン、ジヒドロモルヒネ、エルゴタミン、フェンタニルまたはモ
ルヒネ;狭心症製剤、具体的にはジルチアゼム;抗アレルギー剤、具体的にはク
ロモグリケート(例えば、ナトリウム塩として)、ケトチフェンまたはネドクロミ
ル(例えば、ナトリウム塩として);抗感染剤、具体的にはセファロスポリン、ペ
ニシリン、ストレプトマイシン、スルホンアミド、テトラサイクリンおよびペン
タミジン;抗ヒスタミン剤、具体的にはメタピリレン;抗炎症剤、具体的にはベ
クロメタゾン(例えば、ジプロピオン酸エステルとして)、フルチカゾン(例えば
、プロピオン酸エステルとして)、フルニソリド、ブデソニド、ロフレポニド、
モメタゾン(例えば、フロエートとして)、シクレソニド、トリアムシノロン(例
えば、アセトニドとして)または6α,9α-ジフルオロ-11β-ヒドロキシ-16α-メ
チル-3-オキソ-17α-プロピオニルオキシ-アンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カル
ボチオ酸S-(2-オキソ-テトラヒドロ-フラン-3-イル)エステル;鎮咳剤、具体的
にはノスカピン;気管支拡張剤、具体的にはアルブテロール(例えば、遊離塩基
として、または硫酸塩として)、サルメテロール(例えば、キシナホ酸塩として)
、エフェドリン、アドレナリン、フェノテロール(例えば、臭化水素酸塩として)
、ホルモテロール(例えば、フマル酸塩として)、イソプレナリン、メタプロテレ
ノール、フェニレフリン、フェニルプロパノールアミン、ピルブテロール(例え
ば、アセテートとして)、レプロテロール(例えば、塩酸塩として)、リミテロー
ル、テルブタリン(例えば、硫酸塩として)、イソエタリン、ツロブテロール、4-
ヒドロキシ-7-[2-[[2-[[3-(2-フェニルエトキシ)プロピル]スルホニル]エチル]
アミノ]-エチル-2(3H)-ベンゾチア-ゾロン;利尿剤、具体的にはアミロリド;抗
コリン作動剤、具体的にはイプラトロピウム(例えば、ブロミドとして)、チオト
ロピウム、アトロピンまたはオキシトロピウム;ホルモン、具体的にはコルチゾ
ン、ヒドロコルチゾンまたはプレドニゾロン;キサンチン、具体的にはアミノフ
ィリン、コリンテオフィリネート、リシンテオフィリネートまたはテオフィリン
から選択しうる。適宜に、薬剤の活性および/または安定性の最適化ならびに/
あるいは噴射剤への薬剤の溶解性の最小化を行うべく、塩(例えば、アルカリ金
属もしくはアミンの塩として、または酸付加塩として)の形態で、あるいはエス
テル(例えば、低級アルキルエステル)として、あるいは溶媒和物(例えば、水和
物)として薬剤を使用してもよいことは当業者には自明であろう。さらに、該当
する場合は、純粋な異性体、例えば、R-アルブテロールまたはRR-ホルモテロー
ルの形態で薬剤を使用してもよいことも当業者には自明であろう。
【0075】
本発明に従ってエーロゾル製剤を用いて投与するのに特に好ましい薬剤として
は、喘息のような呼吸器障害を吸入療法により治療するのに有用な抗アレルギー
剤、気管支拡張剤および抗炎症ステロイド剤、具体的には、クロモグリケート(
例えば、ナトリウム塩として)、サルブタモール(例えば、遊離塩基または硫酸塩
として)、サルメテロール(例えば、キシナホ酸塩として)、ホルモテロール(例え
ば、フマル酸塩として)、テルブタリン(例えば、硫酸塩として)、レプロテロー
ル(例えば、塩酸塩として)、ベクロメタゾンエステル(例えば、ジプロピオン酸
エステル)、フルチカゾンエステル(例えば、プロピオン酸エステル)が挙げられ
る。サルメテロール、特に、キシナホ酸サルメテロール、サルブタモール、プロ
ピオン酸フルチカゾン、ジプロピオン酸ベクロメタゾンならびに生理学的に許容
されるそれらの塩および溶媒和物は、特に好ましいものである。
は、喘息のような呼吸器障害を吸入療法により治療するのに有用な抗アレルギー
剤、気管支拡張剤および抗炎症ステロイド剤、具体的には、クロモグリケート(
例えば、ナトリウム塩として)、サルブタモール(例えば、遊離塩基または硫酸塩
として)、サルメテロール(例えば、キシナホ酸塩として)、ホルモテロール(例え
ば、フマル酸塩として)、テルブタリン(例えば、硫酸塩として)、レプロテロー
ル(例えば、塩酸塩として)、ベクロメタゾンエステル(例えば、ジプロピオン酸
エステル)、フルチカゾンエステル(例えば、プロピオン酸エステル)が挙げられ
る。サルメテロール、特に、キシナホ酸サルメテロール、サルブタモール、プロ
ピオン酸フルチカゾン、ジプロピオン酸ベクロメタゾンならびに生理学的に許容
されるそれらの塩および溶媒和物は、特に好ましいものである。
【0076】
本発明に係るエーロゾル製剤が所望により2種以上の有効成分の組み合わせを
含有しうることは当業者であれば理解されよう。2種の有効成分を含有するエー
ロゾル組成物が喘息などの呼吸器障害の治療に用いられることは公知である。例
えば、ホルモテロールとブデソニド、サルメテロール(例えば、キシナホ酸塩と
して)とフルチカゾン(例えば、プロピオン酸エステルとして)、サルブタモール(
例えば遊離塩基または硫酸塩として)とベクロメタゾン(ジプロピオン酸エステル
として)が好ましい。
含有しうることは当業者であれば理解されよう。2種の有効成分を含有するエー
ロゾル組成物が喘息などの呼吸器障害の治療に用いられることは公知である。例
えば、ホルモテロールとブデソニド、サルメテロール(例えば、キシナホ酸塩と
して)とフルチカゾン(例えば、プロピオン酸エステルとして)、サルブタモール(
例えば遊離塩基または硫酸塩として)とベクロメタゾン(ジプロピオン酸エステル
として)が好ましい。
【0077】
特に好ましい組み合わせは、プロピオン酸フルチカゾンとサルメテロールまた
はその塩(特に、キシナホ酸塩)との組み合わせである。
はその塩(特に、キシナホ酸塩)との組み合わせである。
【0078】
本発明のキャニスターで使用するのに特に好ましい製剤は、薬剤と、噴射剤と
してのC1-4ヒドロフルオロアルカン、特に、1,1,1,2-テトラフルオロエタンおよ
び1,1,1,2,3,3,3-n-ヘプタフルオロプロパンまたはそれらの混合物、さらに好ま
しくは1,1,1,2-テトラフルオロエタンとを含む。
してのC1-4ヒドロフルオロアルカン、特に、1,1,1,2-テトラフルオロエタンおよ
び1,1,1,2,3,3,3-n-ヘプタフルオロプロパンまたはそれらの混合物、さらに好ま
しくは1,1,1,2-テトラフルオロエタンとを含む。
【0079】
好ましい製剤は、医薬用添加剤を含まないかまたは実質的に含まない。したが
って、好ましい製剤は、薬剤と所定の噴射剤とから本質的になる(またはそれら
からなる)ものである。
って、好ましい製剤は、薬剤と所定の噴射剤とから本質的になる(またはそれら
からなる)ものである。
【0080】
充填キャニスターの商業生産に用いられる大規模バッチを作製するために、医
薬用エーロゾル製造技術分野の当業者に周知の従来のバルク製造法および機械類
を利用することが可能である。したがって、例えば、バルク製造法の1つでは、
定量バルブをアルミニウム缶に圧着させて空のキャニスターを形成する。粒状薬
剤を仕込容器に添加し、液化噴射剤を仕込容器に通して製造容器に加圧充填する
。薬物懸濁液を混合してから充填機械に再循環し、次に、薬物懸濁液のアリコー
トを定量バルブからキャニスターに充填する。
薬用エーロゾル製造技術分野の当業者に周知の従来のバルク製造法および機械類
を利用することが可能である。したがって、例えば、バルク製造法の1つでは、
定量バルブをアルミニウム缶に圧着させて空のキャニスターを形成する。粒状薬
剤を仕込容器に添加し、液化噴射剤を仕込容器に通して製造容器に加圧充填する
。薬物懸濁液を混合してから充填機械に再循環し、次に、薬物懸濁液のアリコー
トを定量バルブからキャニスターに充填する。
【0081】
別の方法では、製剤が気化しない程度に十分に低い温度条件下で液化製剤のア
リコートを開放キャニスターに添加し、次に、キャニスター上に定量バルブを圧
着させる。
リコートを開放キャニスターに添加し、次に、キャニスター上に定量バルブを圧
着させる。
【0082】
好ましくは、製剤定量バルブがキャップ中に位置しかつ該キャップが所定の位
置に圧着されるように、キャニスターにキャップアセンブリーを取り付ける。超
音波溶接またはレーザー溶接のような溶接、ネジ固定または圧着(crimping)によ
りキャニスター上にキャップを固定してもよい。
置に圧着されるように、キャニスターにキャップアセンブリーを取り付ける。超
音波溶接またはレーザー溶接のような溶接、ネジ固定または圧着(crimping)によ
りキャニスター上にキャップを固定してもよい。
【0083】
従来の缶の代わりに本発明に従って処理された缶を用いて、当技術分野の方法
(例えば、上記のByronの文献およびWO96/32150を参照されたい)により、本明細
書に教示されるMDIを作製することが可能である。
(例えば、上記のByronの文献およびWO96/32150を参照されたい)により、本明細
書に教示されるMDIを作製することが可能である。
【0084】
典型的には、医薬用途向けに作製されたバッチでは、充填キャニスターごとに
重量を検査し、バッチ番号でコード付けし、放出試験まで保存すべくトレーに詰
める。
重量を検査し、バッチ番号でコード付けし、放出試験まで保存すべくトレーに詰
める。
【0085】
便宜上、使用前に各充填キャニスターを好適なチャネリングデバイス中に取り
付けて、患者の肺内または鼻腔内に薬剤を投与するための定量噴霧式吸入器を形
成する。好適なチャネリングデバイスは、例えば、バルブアクチュエーターと、
充填キャニスターから定量バルブを介して患者の鼻または口に薬剤を送達する際
に通過しうる円筒状または円錐状の流路とを含む。例えば、マウスピースアクチ
ュエーターを含む。定量噴霧式吸入器は、1回の操作すなわち「噴射」(puff)で
一定の単位用量の薬剤、例えば、1回の噴射で10〜5000マイクログラムの範囲の
薬剤を送達するように設計される。
付けて、患者の肺内または鼻腔内に薬剤を投与するための定量噴霧式吸入器を形
成する。好適なチャネリングデバイスは、例えば、バルブアクチュエーターと、
充填キャニスターから定量バルブを介して患者の鼻または口に薬剤を送達する際
に通過しうる円筒状または円錐状の流路とを含む。例えば、マウスピースアクチ
ュエーターを含む。定量噴霧式吸入器は、1回の操作すなわち「噴射」(puff)で
一定の単位用量の薬剤、例えば、1回の噴射で10〜5000マイクログラムの範囲の
薬剤を送達するように設計される。
【0086】
軽度、中程度または重度の急性または慢性の症状の治療あるいは予防的処置の
ために、薬剤の投与が必要になる可能性がある。投与される正確な用量が患者の
年齢および状態、使用する特定の粒状薬剤ならびに投与の頻度に左右され、最終
的には主治医の自由裁量に委ねられることは理解されよう。薬剤を組み合わせて
利用する場合、組み合わされた各成分の用量は、一般的には、各成分を単独で使
用するときに利用される量であろう。典型的には、投与は1回以上、例えば1日あ
たり1〜8回、1回の投与につき1、2、3または4回の噴射を行いうる。1回のバルブ
操作で、例えば、5μg、50μg、100μg、200μgまたは250μgの薬剤を送達しう
る。典型的には、定量噴霧式吸入器で使用される各充填キャニスターは、60、10
0、120または200回分の計量用量または噴射量の薬剤を収容する。各薬剤の投与
量については当業者であればわかっているかまたは容易に確認することが可能で
ある。
ために、薬剤の投与が必要になる可能性がある。投与される正確な用量が患者の
年齢および状態、使用する特定の粒状薬剤ならびに投与の頻度に左右され、最終
的には主治医の自由裁量に委ねられることは理解されよう。薬剤を組み合わせて
利用する場合、組み合わされた各成分の用量は、一般的には、各成分を単独で使
用するときに利用される量であろう。典型的には、投与は1回以上、例えば1日あ
たり1〜8回、1回の投与につき1、2、3または4回の噴射を行いうる。1回のバルブ
操作で、例えば、5μg、50μg、100μg、200μgまたは250μgの薬剤を送達しう
る。典型的には、定量噴霧式吸入器で使用される各充填キャニスターは、60、10
0、120または200回分の計量用量または噴射量の薬剤を収容する。各薬剤の投与
量については当業者であればわかっているかまたは容易に確認することが可能で
ある。
【0087】
本発明の他のさらなる態様には、本明細書に記載されるような有効量のエーロ
ゾル製剤を本発明の定量噴霧式吸入器から吸入することによる投与を含む喘息な
どの呼吸器障害の治療方法が包含される。
ゾル製剤を本発明の定量噴霧式吸入器から吸入することによる投与を含む喘息な
どの呼吸器障害の治療方法が包含される。
【0088】実施例 実施例1
標準的12.5ml MDIキャニスター(Presspart Inc Cary NC)を、イソプロピルア
ルコール中の式(I)で表される化合物の1% w/w溶液に室温で12時間浸漬する。次
に、キャニスターを排液し、80℃、真空下で乾燥させる。次に、缶から空気をパ
ージし、バルブを所定の位置に圧着させ、約19.8gのHFA 134a中の約31.8mgの硫
酸サルブタモールの懸濁液をバルブから充填する。
ルコール中の式(I)で表される化合物の1% w/w溶液に室温で12時間浸漬する。次
に、キャニスターを排液し、80℃、真空下で乾燥させる。次に、缶から空気をパ
ージし、バルブを所定の位置に圧着させ、約19.8gのHFA 134a中の約31.8mgの硫
酸サルブタモールの懸濁液をバルブから充填する。
【0089】実施例2
約4.25mgのキシナホ酸サルメテロールおよび約8gのHFA 134aの懸濁液をバルブ
から充填すること以外は、実施例1を繰り返す。
から充填すること以外は、実施例1を繰り返す。
【0090】実施例3
22mgのプロピオン酸フルチカゾンおよび15gのHFA 134aの懸濁液をバルブから
充填すること以外は、実施例1を繰り返す。
充填すること以外は、実施例1を繰り返す。
【0091】実施例4
約44mgのプロピオン酸フルチカゾンおよび約12gのHFA 134aの懸濁液をバルブ
から充填すること以外は、実施例1を繰り返す。
から充填すること以外は、実施例1を繰り返す。
【0092】実施例5
約13.8mgのプロピオン酸フルチカゾンと、約4mgのキシナホ酸サルメテロール
および8gのHFA 134aとの懸濁液をバルブから充填すること以外は、実施例1を繰
り返す。
および8gのHFA 134aとの懸濁液をバルブから充填すること以外は、実施例1を繰
り返す。
【0093】実施例6
約29mgのプロピオン酸フルチカゾンと約21.4gのHFA 227との懸濁液をバルブか
ら充填すること以外は、実施例1を繰り返す。
ら充填すること以外は、実施例1を繰り返す。
【0094】実施例7〜12
式(I)で表される化合物の代わりに式(II)で表される化合物を利用すること以
外は、実施例1〜6を繰り返す。
外は、実施例1〜6を繰り返す。
【0095】実施例13〜18
式(I)で表される化合物の代わりに1600〜1750の範囲の分子量を有するパーフ
ルオロポリオキシアルカンのシラン誘導体を利用すること以外は、実施例1〜6を
繰り返す。
ルオロポリオキシアルカンのシラン誘導体を利用すること以外は、実施例1〜6を
繰り返す。
【0096】
本発明の開示が例示を目的としたものであり、本発明が、当業者の通常の技術
範囲内にあるその修正態様、変更態様および改良態様にまで及ぶことは理解され
よう。
範囲内にあるその修正態様、変更態様および改良態様にまで及ぶことは理解され
よう。
【0097】
本明細書および特許請求の範囲の全体にわたって、文脈上別途必要でないかぎ
り、「含む」という単語および「含んでいる」などのその変化形は、指定された
整数もしくはステップまたは整数のグループを包含することを意味するが、その
他の整数もしくはステップまたは整数もしくはステップのグループをすべて除外
することを意味するものでないことが理解されよう。
り、「含む」という単語および「含んでいる」などのその変化形は、指定された
整数もしくはステップまたは整数のグループを包含することを意味するが、その
他の整数もしくはステップまたは整数もしくはステップのグループをすべて除外
することを意味するものでないことが理解されよう。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(31)優先権主張番号 0018653.6
(32)優先日 平成12年7月28日(2000.7.28)
(33)優先権主張国 イギリス(GB)
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY,
DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I
T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF
,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,
ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G
M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ
,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,
MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,
AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B
Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK
,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,
GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J
P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR
,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,
MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R
O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ
,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,
VN,YU,ZA,ZW
(72)発明者 ハイレー,マーク,アンドリュー
イギリス国 エスジー12 0ディージェー
ハートフォードシャー,ウェア,パーク
ロード,グラクソスミスクライン
Fターム(参考) 4F033 BA03 RB04 RC03 RC24
Claims (45)
- 【請求項1】 下記の特性: (i) 70度よりも大きい接触角、および (ii) 2.4mSよりも大きい導電率、 を備えた接触面を有する定量噴霧式吸入器。
- 【請求項2】 下記の特性: (i) 70度よりも大きい接触角、および (ii) 2.4mSよりも大きい導電率、 を備えた接触面を有する定量噴霧式吸入器に使用するための部品または付属品。
- 【請求項3】 定量噴霧式吸入器に使用するためのキャニスター、定量バル
ブ、定量チャンバー、チャネリングデバイスおよびアクチュエーターからなる群
より選択される、請求項2に記載の部品または付属品。 - 【請求項4】 接触面の接触角が90度よりも大きい、請求項1に記載の定量
噴霧式吸入器または請求項2もしくは3に記載の部品もしくは付属品。 - 【請求項5】 接触面の導電率が4.0mSよりも大きい、請求項1もしくは4
に記載の定量噴霧式吸入器または請求項2〜4のいずれか1項に記載の部品もし
くは付属品。 - 【請求項6】 定量噴霧式吸入器が指定された1回用量の90〜110%の範囲の
用量の薬剤を終始一貫して送出するのに適したものである、請求項1、4もしく
は5のいずれか1項に記載の定量噴霧式吸入器または請求項2〜5のいずれか1
項に記載の部品もしくは付属品。 - 【請求項7】 接触面が、その面上に配置された線状非架橋高分子化合物を
有する、請求項1もしくは4〜6のいずれか1項に記載の定量噴霧式吸入器また
は請求項2〜6のいずれか1項に記載の部品もしくは付属品。 - 【請求項8】 高分子化合物が、表面上に多分子層として配置されている、
請求項7に記載の定量噴霧式吸入器または部品もしくは付属品。 - 【請求項9】 高分子化合物が、表面上に単分子層として配置されている、
請求項7に記載の定量噴霧式吸入器または部品もしくは付属品。 - 【請求項10】 高分子化合物がフルオロカーボンである、請求項7〜9の
いずれか1項に記載の定量噴霧式吸入器または部品もしくは付属品。 - 【請求項11】 フルオロカーボンが高度にフッ素化されている、請求項1
0に記載の定量噴霧式吸入器または部品もしくは付属品。 - 【請求項12】 高分子化合物が、定量噴霧式吸入器または部品もしくは付
属品の表面にこの化合物を固定することのできる官能基を含む、請求項7〜11
のいずれか1項に記載の定量噴霧式吸入器または部品もしくは付属品。 - 【請求項13】 高分子化合物が有機ホスフェートである、請求項12に記
載の定量噴霧式吸入器または部品もしくは付属品。 - 【請求項14】 化合物が、ホスフェートをベースとしたパーフルオロエー
テル誘導体である、請求項13に記載の定量噴霧式吸入器または部品もしくは付
属品。 - 【請求項15】 化合物がリン酸エステルである、請求項13または14に
記載の定量噴霧式吸入器または部品もしくは付属品。 - 【請求項16】 接触面が、その面上に配置された一般式(I): R1-(OC3F6)x-(OCF2)y-R2 (I) 〔式中、R1は、フルオロアルキル官能基を含み; xおよびyは、この化合物の分子量が350〜1000となるような数値であり; R2は、リン酸エステル官能基を含む。〕 で表される化合物を有する、請求項15に記載の定量噴霧式吸入器または部品も
しくは付属品。 - 【請求項17】 接触面が、その面上に配置された一般式(II): R3-(CH2)v-CF2O-(C2F4O)x-(CF2O)yCF2-(CH2)w-R3 (II) 〔式中、R3は、-(OCH2-CH2)z-OPO(OH)2を含み、x、yおよびzは、この化合物の分
子量が900〜2100となるような数値であり、vおよびwは、独立して、1または2を
表す。〕 で表される化合物を有する、請求項15に記載の定量噴霧式吸入器または部品も
しくは付属品。 - 【請求項18】 vおよびwが両方とも1である、請求項17に記載の定量噴
霧式吸入器または部品もしくは付属品。 - 【請求項19】 vおよびwが両方とも2である、請求項17に記載の定量噴
霧式吸入器または部品もしくは付属品。 - 【請求項20】 化合物が有機シラン誘導体である、請求項12に記載の定
量噴霧式吸入器または部品もしくは付属品。 - 【請求項21】 化合物がパーフルオロポリオキシアルカンのシラン誘導体
である、請求項20に記載の定量噴霧式吸入器または部品もしくは付属品。 - 【請求項22】 接触面が、その面上に配置された化合物を有し、該化合物
が、1600〜1750の範囲の分子量を有するパーフルオロポリオキシアルカンのシラ
ン誘導体である、請求項21に記載の定量噴霧式吸入器または部品もしくは付属
品。 - 【請求項23】 接触面が、金属、金属合金またはプラスチックの表面であ
る、請求項1もしくは4〜20のいずれか1項に記載の定量噴霧式吸入器または
請求項2〜20のいずれか1項に記載の部品もしくは付属品。 - 【請求項24】 接触面が、金属または金属合金の表面である、請求項23
に記載の定量噴霧式吸入器または部品もしくは付属品。 - 【請求項25】 保存中および/または送出中のMDI、部品または付属品上
への薬剤の付着が30%〜80%低減される、請求項1もしくは4〜24のいずれか1
項に記載の定量噴霧式吸入器または請求項2〜24のいずれか1項に記載の部品
もしくは付属品。 - 【請求項26】 薬剤と、フルオロカーボン噴射剤と、場合により溶媒とを
含む医薬用エーロゾル製剤を収容するキャニスターを含む、請求項2〜25のい
ずれか1項に記載の部品または付属品。 - 【請求項27】 キャニスターおよび/または定量バルブおよび/または定
量チャンバーおよび/またはチャネリングデバイスおよび/またはアクチュエー
ターを含む請求項2〜26のいずれか1項に記載の部品または付属品を有する、
定量噴霧式吸入器。 - 【請求項28】 薬剤およびフルオロカーボン噴射剤を含む医薬用エーロゾ
ル製剤を送出するための、請求項1、4〜25もしくは27のいずれか1項に記
載の定量噴霧式吸入器または請求項2〜26のいずれか1項に記載の部品もしく
は付属品の使用。 - 【請求項29】 送出される前記医薬用エーロゾル製剤が、液化されたHFA
134a、227またはそれらの混合物から選択される噴射剤中に懸濁されている薬剤
である、請求項28に記載の使用。 - 【請求項30】 噴射剤が実質的に補助剤を含まない、請求項28または2
9に記載の使用。 - 【請求項31】 薬剤が、プロピオン酸フルチカゾン、サルブタモール、ジ
プロピオン酸ベクロメタゾン、サルメテロール、製薬上許容されるそれらの塩、
溶媒和物またはエステル、およびそれらの混合物から選択される、請求項28〜
30のいずれか1項に記載の使用。 - 【請求項32】 接触面を線状非架橋高分子化合物で処理することを含む、
請求項1、4〜25もしくは27のいずれか1項に記載の定量噴霧式吸入器また
は請求項2〜26のいずれか1項に記載の部品もしくは付属品を得る方法。 - 【請求項33】 高分子化合物を表面上に多分子層として配置させる、請求
項32に記載の方法。 - 【請求項34】 高分子化合物を表面上に単分子層として配置させる、請求
項32に記載の方法。 - 【請求項35】 線状高分子化合物がフルオロカーボンである、請求項32
〜34のいずれか1項に記載の方法。 - 【請求項36】 フルオロカーボンが高度にフッ素化されている、請求項3
5に記載の方法。 - 【請求項37】 高分子化合物が、定量噴霧式吸入器または部品もしくは付
属品の表面にこの化合物を固定することのできる官能基を含む、請求項32〜3
6のいずれか1項に記載の方法。 - 【請求項38】 化合物が有機ホスフェートである、請求項37に記載の方
法。 - 【請求項39】 化合物が、ホスフェートをベースとしたパーフルオロエー
テル誘導体である、請求項38に記載の方法。 - 【請求項40】 化合物がリン酸エステルである、請求項38または39に
記載の方法。 - 【請求項41】 接触面を、一般式(I): R1-(OC3F6)x-(OCF2)y-R2 (I) 〔式中、R1は、フルオロアルキル官能基を含み; xおよびyは、この化合物の分子量が350〜1000となるような数値であり; R2は、リン酸エステル官能基を含む。〕 で表される化合物で処理することを含む、請求項32〜37のいずれか1項に記
載の方法。 - 【請求項42】 接触面を、一般式(II): R3-(CH2)v-CF2O-(C2F4O)x-(CF2O)yCF2-(CH2)w-R3 (II) 〔式中、R3は、-(OCH2-CH2)z-OPO(OH)2を含み、x、yおよびzは、この化合物の分
子量が900〜2100となるような数値であり、vおよびwは、独立して、1または2を
表す。〕 で表される化合物で処理することを含む、請求項32〜37のいずれか1項に記
載の方法。 - 【請求項43】 化合物が有機シラン誘導体である、請求項32〜37のい
ずれか1項に記載の方法。 - 【請求項44】 化合物がパーフルオロポリオキシアルカンのシラン誘導体
である、請求項43に記載の方法。 - 【請求項45】 接触面を、1600〜1750の範囲の分子量を有するパーフルオ
ロポリオキシアルカンのシラン誘導体で処理することを含む、請求項44に記載
の方法。
Applications Claiming Priority (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
GB0004761A GB0004761D0 (en) | 2000-03-01 | 2000-03-01 | Metered dose inhaler |
GB0004761.3 | 2000-03-01 | ||
GB0018653A GB0018653D0 (en) | 2000-07-28 | 2000-07-28 | Metered dose inhaler |
GB0018653.6 | 2000-07-28 | ||
GB0018624.7 | 2000-07-28 | ||
GB0018624A GB0018624D0 (en) | 2000-07-28 | 2000-07-28 | Metered dose inhaler |
PCT/EP2001/002212 WO2001064273A2 (en) | 2000-03-01 | 2001-02-28 | Metered dose inhaler |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003525089A true JP2003525089A (ja) | 2003-08-26 |
Family
ID=27255564
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001563169A Pending JP2003525089A (ja) | 2000-03-01 | 2001-02-28 | 定量噴霧式吸入器 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP1259276A2 (ja) |
JP (1) | JP2003525089A (ja) |
AU (1) | AU4417001A (ja) |
WO (1) | WO2001064273A2 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB0614621D0 (en) | 2006-07-24 | 2006-08-30 | 3M Innovative Properties Co | Metered dose dispensers |
GB0620700D0 (en) | 2006-10-19 | 2006-11-29 | 3M Innovative Properties Co | Metered dose valves and dispensers |
GB0721739D0 (en) | 2007-11-06 | 2007-12-19 | 3M Innovative Properties Co | medicinal inhalation devices and components thereof |
GB0721737D0 (en) | 2007-11-06 | 2007-12-19 | 3M Innovative Properties Co | Medicinal inhalation devices and components thereof |
AU2008323920B2 (en) | 2007-11-06 | 2012-12-20 | 3M Innovative Properties Company | Medicinal inhalation devices and components thereof |
EP2427278B1 (en) | 2009-05-06 | 2015-09-23 | 3M Innovative Properties Company | Medicinal inhalation devices and components thereof |
US10410838B2 (en) | 2009-05-06 | 2019-09-10 | 3M Innovative Properties Company | Apparatus and method for plasma treatment of containers |
EP2427591A1 (en) | 2009-05-06 | 2012-03-14 | 3M Innovative Properties Company | Medicinal inhalation device |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
IT1270818B (it) * | 1993-04-28 | 1997-05-13 | Ausimont Spa | Coatings a base di perfluoropolieteri contenenti gruppi acrilici |
HUP9800641A3 (en) * | 1995-04-14 | 2001-04-28 | Glaxo Wellcome Inc Res Triangl | Metered dose inhaler for beclomethasone dipropionate |
US5871010A (en) * | 1996-06-10 | 1999-02-16 | Sarnoff Corporation | Inhaler apparatus with modified surfaces for enhanced release of dry powders |
CA2270385A1 (en) * | 1996-11-01 | 1998-05-14 | E.I. Du Pont De Nemours And Company | Build-up resistant spacers for metered dose inhalers |
-
2001
- 2001-02-28 WO PCT/EP2001/002212 patent/WO2001064273A2/en not_active Application Discontinuation
- 2001-02-28 AU AU44170/01A patent/AU4417001A/en not_active Abandoned
- 2001-02-28 JP JP2001563169A patent/JP2003525089A/ja active Pending
- 2001-02-28 EP EP01917037A patent/EP1259276A2/en not_active Withdrawn
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP1259276A2 (en) | 2002-11-27 |
AU4417001A (en) | 2001-09-12 |
WO2001064273A3 (en) | 2002-03-28 |
WO2001064273A2 (en) | 2001-09-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6532955B1 (en) | Metered dose inhaler for albuterol | |
EA000889B1 (ru) | Дозирующий ингалятор дипропионата беклометазона | |
US20030138559A1 (en) | Process for manufacturing a metered dose inhaler | |
EA000892B1 (ru) | Дозирующий ингалятор для салметерола | |
JP2007503873A (ja) | 医療用定量噴霧式吸入器及びそれに関連する方法 | |
JP2003525099A (ja) | 定量噴霧式吸入器 | |
JP2003525090A (ja) | 定量噴霧式吸入器 | |
JP2003525091A (ja) | 定量噴霧式吸入器 | |
JP2003525089A (ja) | 定量噴霧式吸入器 | |
JP2004509031A (ja) | フルオロカーボンポリマーで2回以上コーティングした定量式吸入缶 | |
US20030150447A1 (en) | Metered dose inhaler | |
MXPA97007863A (en) | Inhaler of dose measured for albute |