JP2003524806A - オンライン購買に対する埋め込み割引つき印刷クーポン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 インセンティブ、製品、売り手及び直線的又は二次元バーコード記号のような機械装置の読み取り可能な記号（２ｂ）を解説する人の読み取り可能な情報により割り引きクーポン（２）を印刷するステップを含む電子商取引に際し割引を提供する方法。その記号は売り手コンピュータのインターネット・プロトコル・アドレスに関連する第一識別子と、任意に、製品に適用される割引に関連する第二識別子と、任意に、対象に設定した消費者に関連する第三識別子と、任意に、コンピュータを顧客プログラムにアクセスできるようにする命令を含むデータ領域により符号化される。その方法は、割引クーポン（２）を配布するステップと、機械装置の読み取り可能なクーポン記号を走査するステップと、走査したデータを復号化して売り手のＩＰアドレスを生成するステップと、顧客プログラムを起動してオンライン・システムにアクセスできるようにするステップと、売り手のホスト・コンピュータと通信するステップと、売り手ホスト・コンピュータから走査したクーポン（２）に関連するファイルをダウンロードするステップとを含む。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【関連出願への相互参照】

本出願は、その譲受人にすべてが譲渡され、引用によって本明細書の記載に援
用する１９９７年１１月８日付けの同時係属米国出願第０８／９６７，３８３号
の優先権と、１９９８年２月１３日付けの同時係属米国出願第０９／０２３，９
１８号の優先権と、１９９７年７月１５日付けの同時係属米国仮出願第６０／０
５２，５９７号の優先権とを主張する。

【０００２】

【技術分野】

本出願は、オンライン商取引に関し、特にユーザにオンライン購買用の割引を
取得できるようにするバーコードのような機械装置の読み取り可能な記号で埋め
込んだ購買割引を備える印刷クーポンの使用に関する。

【０００３】

【背景技術】

オンライン商取引、特に、いわゆる、電子商取引、あるいは“e-commerce”は
アメリカ・オンライン(AMERICA ONLINE）やコンピュサーブ(COMPUSERVE）のよう
な専有のオンライン・システムはもとより、インターネットのような開放型のオ
ンライン・システムの拡大利用により普及してきた。電子商取引は、売り手が支
払いの形式で代価を受け、買い手が支払いに代わる製品又はサービスの形で代価
を受けられるよう、２台のコンピュータにいくつかの情報交換をさせるようにす
ることで取引を実行する方法と考えることができる。従って、例えば、インター
ネット上での典型的な電子商取引の実行にはワールド・ワイド・ウェブ（World
Wide Web）ブラウザを介した消費者による売り手サーバ・コンピュータへのアク
セスと、２０ドルでランプを提供するとのページをサーバからダウンロードする
ステップが含まれる。消費者は、そのブラウザに自身のクレジット・カード情報
を入力し（任意に、例えば、暗号化を介した安全な方法で）、インターネットを
介し売り手のサーバ・コンピュータにその情報を伝送することでそのランプの購
入ができる。サーバ・コンピュータは、クレジット・カード番号の有効性を中央
手形交換情報センターに託して証明することで取引を確認し、支払い承認を受け
た後、消費者へのランプ出荷の手筈を整えることができる。ダイレクト・メール
による購買シナリオのように、消費者は順当にランプを受け取り、自身のクレジ
ット・カード上に勘定書が送られ、売り手は取引に対しクレジット・カード会社
から支払いを受ける。勿論、各種レベルの安全と使用の容易性を提供する商品と
サービスに対する支払いの実行には数多くの方法があるが、電子方式の商品選択
と支払いについてのパラダイムはこのようなタイプのいかなる支払い方法論に関
しても変わることはない。

【０００４】 上記シナリオは、売り手のみならず消費者にも双方に提供する増強された便利
さと、より低いコスト故に一般化した。インターネットにアクセスする消費者は
どんな人でもシステムの利用ができるであろうし、インターネットにアクセスす
るいかなる売り手も自身の商品、あるいはサービスを購入してもらえるようにす
ることができる。しかし、このシナリオには今日の販売に広く行われているクー
ポンのような購買インセンティブ・システムの活用は考慮してはいない。すなわ
ち、指定した製品に対し購買地点である消費者に割引を提供するクーポン・シス
テムは電子商取引には用意されていない。売り手は販売地点でオンラインの買い
手に割引の提供はできるが（例えば、買い手がサイトにログオンした後に）、消
費者がオンライン上に出かけ、実際にオンライン取引をスタートさせオンライン
購買に対する割引を受けるようにするクーポン・タイプのインセンティブを与え
る方法は存在しない。

【０００５】 従って、本発明の目的は、ユーザを誘導して売り手のインターネット・サイト
にアクセスさせ、オンライン取引を実行させるようにするため、売り手がクーポ
ンのような購買インセンティブをユーザに提供できるようにするシステムを提供
することである。

【０００６】 本発明の他の目的は、オンライン購買のインセンティブにリンクさせる可能性
のある従来的な印刷クーポンの配布を許容するシステムを提供することである。

【０００７】 本発明のさらに他の目的は、ある対象設定をした消費者が第一タイプの購買割
引を受けられるよう、他の対象設定したある消費者が異なるタイプの購買割引を
受けられるように対象設定をして、クーポン頒布を考慮するシステムを提供する
ことである。

【０００８】

【発明の開示】

本発明は、オンライン電子商取引に購買インセンティブ又は割引を提供するた
めのもので、購買インセンティブ又は売り手の申し出内容の少なくとも一部を解
説した人の読み取り可能な情報、製品情報、売り手情報等、及び直線的、あるい
は二次元的なバーコード記号のような機械装置の読み取り可能な記号を記載する
割引クーポンを印刷するステップを含む方法である。記号は、売り手ホスト・コ
ンピュータのインターネット・プロトコル・アドレスに関連する第一識別子と、
任意に、一製品又はグループの製品に適用される割引金額に関連する第二識別子
と、任意に、割引クーポンの提供対象に設定された消費者に関係する第三識別子
と、任意に、例えば、ワールド・ワイド・ウェブ・ブラウザ・プログラムのよう
な、オンライン・システムへのアクセスを可能にする顧客プログラムをコンピュ
ータに起動させる命令を含むデータ領域により符号化される。本発明の方法は、
対象に設定した個人消費者又はグループ消費者、あるいは、任意に、一般公衆に
割引クーポンを配布するステップと、消費者コンピュータで機械装置の読み取り
可能なクーポン記号を走査するステップと、走査したデータを復号化して売り手
のＩＰアドレスを生成するステップと、顧客プログラムを起動してオンライン・
システムにアクセスできるようにするステップと、復号化したＩＰアドレスを用
い売り手ホスト・コンピュータと通信するステップと、走査したクーポンに関係
するもので、ユーザに購買の意志決定をさせるように適用する割引に関する情報
を含むファイルを売り手ホスト・コンピュータからダウンロードするステップと
を含む。ユーザがオンライン購買をすべく決定すると、その決定は売り手コンピ
ュータに伝達され、クーポンに関係する割引が適用され、売り手が購買価格を集
金し、ユーザが購買した製品を入手できるよう支払／搬送プロセスが実行される
。

【０００９】

【本発明を実施する最良の形態】

本発明の好適な実施形態を図面を参照しながら詳細に説明する。破線部分（「
オンライン・クーポン生成」）はオンライン電子商取引に対し提供される割引の
条項を走査をする上で便利な構成の電子商取引クーポン２の生成／印刷に関係す
る。クーポンは人の読み取り可能な部分２ａと、バーコード記号のような機械装
置の読み取り可能な部分２ｂとの二つの部分から成る。人の読み取り可能な部分
にはクーポン又は別タイプのインセンティブ、あるいは売り手の名称、製品情報
等のような広告に通常見かけるテキスト及び／又はグラフィックスのような情報
が含まれる。クーポン２は、ユーザ・コンピュータ上でバーコードを走査するこ
とでオンライン購買に対し割引が得られることのユーザに対する情報も記載して
おいてほしい。割引額は明示してもよく、あるいは、任意に、ユーザが誘導され
てオンライン上に出かけみてオンライン「購買点」における割引額を知るように
なるためにも明示しなくともよい。

【００１０】 機械装置が読み取り可能な部分２ｂは、通常、当該技術分野では周知のＰＤＦ
４１７バーコードのような直線的又は二次元バーコードである。勿論、必要とさ
れる情報と、可能性あるものとしては、その情報に解説される任意の情報により
符号化される十分な情報密度を有する任意のバーコードを本発明の精神と技術の
範囲内で採用できる。さらに、別種の機械装置の読み取り可能な記号やトークン
も同様に利用できる。

【００１１】 バーコード記号は、クーポンを印刷する売り手が利用するモードにより各種の
情報領域により符号化される。バーコード記号に符号化できるデータ領域４を以
下に説明する。

【００１２】 １．売り手ＩＰアドレス：ユーザのコンピュータが売り手のホスト・コンピュ
ータに自動的にアクセスし得るようインターネット・プロトコル（ＩＰ）アドレ
スを符号化する。ＩＰアドレスはＩＰプロトコル（aa.bb.cc.dd フォーマット）
に直接符号化してもよく、あるいは売り手のＵＲＬ（http://www.company.com）
を使用でき、これは当該技術の分野で周知でもあるインターネット・ドメイン名
システムに従いＩＰアドレスに分割されなければならない。

【００１３】 引用によって本明細書の記載に援用する同時係属米国特許出願第０８／９６７
，３８３号を参照すると、ＰＤＦ４１７バーコード記号のような二次元バーコー
ドは、利用しようとするリソース（すなわち製品の提供）の実体（名称）を売り
手のサーバ・コンピュータに指示するリソース識別子はもとより対象となる売り
手のＵＲＬ、クーポン提供の対象に設定されたようなユーザに関する人工統計的
情報と、顧客（ユーザ）コンピュータがオンライン取引を実行する際に用いる顧
客のクレジット・カード番号を符号化するために使用できる任意の暗号化キーと
を含む比較的大きな量のデータの符号化に有利に利用できる。別のユーザには異
なる割引、あるいは別種のインセンティブが与えられるよう、対象設定をした割
引金額を含めることもできる。

【００１４】 暗号化キーをバーコード記号に含めることは、この実施形態では特に役に立つ
が、それは暗号化キーによりユーザが自身のクレジット・カード番号のような秘
密（sensitive ）情報を暗号化でき、次いで、それをインターネットを介した製
品提供に対するhttp要求により伝送できるようになるためである。売り手はユー
ザが採用した暗号化キーを知っているため（それは売り手はこのような一つのキ
ーに限って配布するからであり、あるいは売り手はhttp要求により受信した関連
の人工統計的情報を用い地域別又は遠隔的にそのキーを探索することができるた
め）、売り手はクレジット・カード番号（又は銀行口座番号のような他の秘密情
報）を容易に暗号化して取引の完結ができる。こうして、ユーザは秘密情報が悪
徳盗聴者によって横領される恐れなしにインターネットを介し秘密の購買取引を
完結できる。

【００１５】 引用によって本明細書の記載に援用する米国特許出願第０９／０２３，９１８
号には対象のバーコードに売り手コンピュータの位置情報を埋め込む代替え的な
モードが開示されている。本明細書に例示されているように、ＩＰアドレス自体
（周知の「aa.bb.cc.dd フォーマット」で）バーコードの中に符号化し、簡略記
憶コード（www.acme.comのような）からＩＰアドレスを探索するためにドメイン
名システムを使用する必要を避けることができる。この場合、対象ファイルのＩ
Ｄ又はポインタもバーコードの内部に符号化し、符号化したＩＰアドレスに所在
する売り手のサーバ・コンピュータから適切なリソース（ファイル）のダウンロ
ードをユーザにできるようにする。この種の符号化を活用することにより直線的
又は一次元的バーコードのようなより小さいバーコードの使用もできるようにな
る。直線的バーコードの使用によって以前の二次元バーコードの場合よりも一層
簡略化したタイプのバーコード・スキャナを消費者は利用できるようになる。

【００１６】 他の方法としては、このような情報を供給するように構成した地域別又は遠隔
地データベースでＵＲＬ情報を分割（すなわち、探索）すべくユーザのコンピュ
ータが利用できるポインタ又はリソース・コードを符号化することができる。こ
うして、“ａｃｍｅ”という用語はバーコード内に符号化でき、ユーザのコンピ
ュータはＵＲＬ又はその識別子に関係するＩＰアドレスを取得する探索（遠隔的
又は地域別に）を実行ができる。簡略識別子の使用はデータ領域を直線的バーコ
ードのような小さな記号に一括しようとするとき特に役に立つ。特に、引用によ
って本明細書の記載に援用する、公開国際特許出願第ＰＣＴ／ＵＳ９７／１０６
８９号（World Wide Web Bar Code Access System ：ワールド・ワイド・ウェブ
・バーコード・アクセス・システム）には走査ができ、ＵＲＬの外部又は内部デ
ータベースから関連のＵＲＬの取り出しに使用でき、バーコードに埋め込まれる
ソース・リンク・コードの活用を実施するシステムが開示されている。

【００１７】 他の方法としては、印刷クーポンのみならず、製品上にすでに用意されている
ＵＰＣ（Uniform Product Code：万国製品コード）のような既存のバーコードを
利用することができる。ＵＰＣは走査ができ、外部参照テーブル又はデータベー
スにアクセスし、インターネット上、目標の売り手のコンピュータのＵＲＬ又は
ＩＰアドレスを決定することができる。ＵＲＬはデータベース（コンピュータ）
によりユーザのコンピュータに戻され、次いで、適当なコンピュータへのアクセ
スのための正規過程の操作に使用される。さらに、ＵＰＣの二つの構成部分（製
造者コードおよび品目コード）は同じ方式で利用ができる。すなわち、ユーザの
コンピュータは走査したＵＰＣから製造者コードを剥ぎ取り、それを外部データ
ベース・コンピュータに伝送し、該当クーポンに対する適当なＵＲＬを探索する
ことができる。ＵＲＬはユーザのコンピュータに戻され、そこでＵＲＬは復号化
したＵＰＣの品目コード部分に複合されて、従ってＵＲＬ又はｈｔｔｐ要求が生
成される。次いで、この要求は適当な売り手のコンピュータに伝送され、オンラ
イン取引が進行できる。この実施形態の場合、引用によって本明細書の記載に援
用する、公開ＰＣＴ特許出願第ＰＣＴ／ＵＳ９６／１０５９２（System for Usi
ng Article Of Commerce To Access Remote Computer：遠隔地コンピュータへの
アクセスに商業品目を利用するシステム）を参照する。この実施形態では、ユー
ザは音楽ＣＤのような製品の購買ができ、このＣＤ上に既に用意されたＵＰＣを
走査し、ユーザが購買オンラインの手順を完了させると他の（おそらくは関連し
た）ＣＤを割引価格でユーザに購入させ得るようにするウェブ・ページが提示さ
れることが考えられている。こうして、本発明により提供されるインセンティブ
は単独のクーポンよりはむしろ、製品自体を単純に走査することで実現される。

【００１８】 さらに他の実施形態では、キーボードでのキーワード又は別名の入力はクーポ
ン、あるいは製品自体を実際に走査する必要なくオンライン購買に対する割り引
きの実施に利用することができる。すなわち、別名又は愛称名をユーザのコンピ
ュータに入力し、前文に解説したようにＵＲＬ又はＩＰアドレスの探索に使用す
る。こうして、「ＣＤ割引」のような所定の別名を入力するとＣＤの割引購買を
割引オンラインで消費者に申し出をする特別ウェブ・ページのＵＲＬが戻される
ことになる。特定の割引は異なるタイミングで異なるキーワード、あるいは異な
る探索マップでアクセスされることになる各ページ毎を基準に修正ができる。こ
の実施形態を利用することで、特定日に限った別名のタイプ入力をユーザに指示
し、オンライン購買に対しその日に限りユーザに割引が提供されるとの広告を売
り手は印刷できよう。従って、本発明は、走査装置をユーザのコンピュータに備
える必要なく達成され、オンライン取引に対する目下の割引を提供するには適当
なキーワードをタイプ入力することで十分である。これに関しては、引用によっ
て本明細書の記載に援用する米国特許番号第５，７６０４，９０６号を参照され
たい。

【００１９】 ２．インセンティブ及び／又は製品リソース識別子：ユーザに製品情報と、又
はインセンティブ（割引）情報を提示する売り手ホスト・コンピュータにファイ
ル位置を指定する識別子。この識別子は、上記ＵＲＬ（http://www.company.com
/couponpromo.html）の一部として符号化でき、あるいは別領域にすることがで
きる。リソース識別子は、任意に、ウェブ・ブラウザが使用するデフォルトのリ
ソースの位置（例えば、index.html）は指定されないとき、購買情報の記載に売
り手が利用できる。

【００２０】 ３．割引識別子：売り手はバーコードに割引額（パーセント値又は絶対額）を
含めることができる。これは現在の顧客に１０％の割引が提供されるが、新規顧
客になる可能性ある人々には２０％の割引が与えられるよう、異なるグループの
顧客に対しそれぞれ異なる割引が対象設定されるような場合に役に立つ。人工統
計的な情報を取り込み、それを使用して割引の決定をする可能性をもつサーバに
も異なる割り引きを適用するための秘密情報を入れておくことができる。

【００２１】 ４．顧客識別子：バーコードには対象に設定した顧客個人又は顧客グループに
特定のデータを含めることができる。従って、例えば、ジョン・スミスがクーポ
ンを利用した事実を売り手サーバに知らせるため識別子（これは探索ポインタ等
にすることができる）がジョン・スミスの対象クーポン内に符号化されるよう、
特定顧客のデータベースを使用してバーコードを印刷することができる。これで
売り手は将来の対象設定した郵送物に対するクーポン回収の追跡が可能になる。
顧客であることの身元証明は、ユーザのコンピュータに入れてある情報を抽出す
ることにより売り手にアップローディングすることもできることに留意されたい
。

【００２２】 ５．顧客用アプリケーション起動命令：任意に、オンライン購買プロセスがよ
り大幅に自動化されるよう、ウェブ・ブラウザのような顧客用アプリケーション
を自動的に起動させる命令を伴いバーコードを符号化することができる。従って
、例えば、ウィンドウズの環境でユーザは任意のアプリケーションの進行時（あ
るいはウィンドウズ・デスクトップで）、クーポンのバーコードを簡単に走査す
ると思われ、ウェブ・ブラウザ・アプリケーション起動命令が符号化され、ユー
ザ・コンピュータに入れてあるウェブ・ブラウザを実行させることができる（必
要な場合には、ユーザが予備プログラミングしたインターネット・サービス・プ
ロバイダをダイヤル・アップ操作で呼び出す）。このオプションが省かれると、
ユーザはウェブ・ブラウザを通常の方法で呼び出さなければならない。

【００２３】 上記情報は望ましいバーコード記号の印刷に適した印刷ストリームへの入力デ
ータ領域の符号化に適切なバーコード生成プログラム６に書き込まれる。このプ
ロセスは当該技術分野では周知であり、詳細に説明する必要はない。さらに、本
発明に利用される特定の記号論に関係する任意パラメータはこの段階で選択でき
る。例えば、ＰＤＦ４１７記号論は一部損なわれた非復号化記号に対する保護を
する冗長型安全機能的特徴を定めている。この特徴はバーコードを印刷する者が
利用して本発明のクーポン提供システムの健全な活用が促進される。

【００２４】 生成されるバーコード印刷データ・ストリームの他に、印刷ストリームは印刷
したクーポンの残余部分、すなわち人の読み取り可能な部分のレンダリングをす
ることになる文書レンダリング・プロセス８によっても生成される。これは当該
技術の分野で周知のプロセスでもあり、ここで詳しく解説する必要はない。例え
ば、クーポンには多分、割引製品の図柄的表示、オンライン購買に備えたクーポ
ンを走査させる文字による案内、割引額の表示等が含まれる。

【００２５】 バーコード印刷ストリームとクーポン・レンダリング印刷ストリームは次いで
本発明の望ましいオンライン・クーポン２を作成することになるもので、当該技
術の分野では周知の印刷サーバ１０及び／又はプリンタ１２に入力される。クー
ポンは望ましい任意の方法で一般公衆に配布されるか、特別に対象設定したグル
ープ・ユーザに配布される。従って、クーポンは新聞又は雑誌等の折り込み物と
して含まれるダイレクト・メール・プログラムに包含させることができる。クー
ポンは広告、あるいは小冊子、雑誌、製品等に含まれる操作要領マニュアルの一
部として印刷することもできる（例えば、ビデオ・ゲーム・ソフトウェア・パッ
ケージの購入者はジョイスチックのオンライン購買に対するクーポンを受けるこ
とができる）。

【００２６】 ユーザがオンライン・クーポンを受け取っていて、このクーポンで買い物を希
むとき、ユーザは自身のコンピュータに接続したバーコード・スキャナ手段でク
ーポンを走査しなければならない。この走査は、(例えば、Symbol Technologies
Inc. が販売している各種装置の一つのような）レーザ走査装置のような専用の
バーコード・スキャナ、あるいはこれに対応するＣＣＤ走査装置を使用して行う
ことができる。好適な実施形態にあっては、汎用の文書ページ・スキャナ１４（
ヒューレット・パッカード社が販売している各種走査装置のいずれか）が本発明
に使用することができる。走査装置は走査したバーコード記号のバーと空間に比
例する信号を出力し、コンピュータ１６で実行中の（又は専用のスキャナに書き
込まれた）デコーダ・プログラムはバーと空間のパターンを調べ、上記クーポン
生成段で売り手が符号化したオリジナル・データに到る。走査、復号化プロセス
は当該技術分野では周知であり、ここで詳しく解説する必要はない。

【００２７】 次ぎに行われる動作はバーコード記号から復号化されたデータに従って決まる
。ウェブ・ブラウザ起動命令を含めておけば、ユーザのウェブ・ブラウザが呼び
出され、さもなければユーザは当該技術分野では周知のポイント／クリック・マ
ニュアル操作を介した手動操作でブラウザを呼び出さなければならない。ユーザ
のコンピュータがインターネットに接続されると、バーコード記号から復号化さ
れたＩＰアドレスが使用され売り手のサーバ・コンピュータにアクセスする。勿
論、ＵＲＬのみが含まれていたのであれば、ブラウザは当該技術分野では周知で
もあるドメイン名分割プロセスを呼び出し、売り手の正確なＩＰアドレスを取得
しなければならない。同様に、ポインタ又はリソース・コードのみがが符号化さ
れていれば、それがユーザのコンピュータに使用され、ＵＲＬのような情報を供
給するように構成した地域別又は遠隔地データベースでＵＲＬの分割（探索）が
行われる。

【００２８】 売り手のホスト・サーバ・コンピュータへのアクセスが行われると、クーポン
に関係するリソースが当該技術分野では周知の方法に従いユーザのブラウザにダ
ウンロードされる。ユーザは価格設定、割引又は他の情報はもとより、購買で入
手できる品目単品又は若干数に関する情報をモニタすることができ、このデータ
に基づいて自身の購買選択をすることができる。ユーザが購入品目の購買を決定
をすると、ユーザには割引が提供され、若干数のインターネット支払いシステム
の一つに従い、あるいはＣ．Ｏ．Ｄ．のような従来的なクレジット・カード番号
等での電話呼による支払いをすることになる。オンライン・クーポンの使用で購
買価格の割引をユーザに提供することが求められるもの総てである。

【００２９】 割引額は売り手ファイルにアクセスするユーザのＨＴＴＰ要求で送信されるデ
ータ・パケットから直接得ることができる。すなわち、割引額は売り手が異なる
対象のユーザに異なる割引額の提供を望むときに役に立つクーポンから直接得る
ことができる。総ての割引を同額にしようとする場合、その秘密情報は売り手の
サーバに保持することができる。この場合、売り手には割引の適用をすべきこと
を指示する走査したクーポンからある種の識別子が提示される。他の方法として
は、クーポンの走査でユーザが得るリソースは対象設定をしたユーザのみがウェ
ブ・ページにアクセスができるようクーポンに埋め込んだパスワードを介しての
み利用ができる。従って、本発明には割引額を提供する多くの方法が考えられて
いる。

【００３０】 本発明において売り手にとって特に大切なことはクーポンの回収と使用に関す
る人工統計的データを収集することである。従って、取引時、ユーザの身元に関
する情報が売り手サーバに与えられることが望ましい。前文に解説したように、
予め人工統計的情報が売り手に利用されるのであれば、バーコードに符号化した
データに若干又は総ての人工統計的情報（例えば、氏名、年齢、性別、住所、趣
味、職業、収入レベル等）を含めることができる。この場合、売り手にはオンラ
イン・クーポンがそれぞれ対象設定される潜在的可能性のあるユーザのデータベ
ースが与えられるかもしれない。売り手は（１）誰にクーポンが送られたか、（
２）誰が購買申し出オンラインにアクセスしたか、（３）誰が実際に購入をした
かについて知ることになるため、将来のクーポン対象設定に関する内密の決定は
売り手がすることができる。バーコードに人工統計的情報を含める代わりに、売
り手が前記回収情報を得るために売り手がそのデータベースにリンクさせること
ができる消費者のＩＤを含めることができる。

【００３１】 対象を絞らぬ郵送が行われた場合（すなわち、皆に等しく同じバーコード・ク
ーポンが提供されるとき）、売り手は多分、オンライン購買を完結させたユーザ
からある人工統計的情報を得ることを望むであろう。それ故、売り手はそのデー
タベースに含めることと、後の郵送に使用するため売り手に送られることになる
所定の用紙にユーザが記入することを要求すると思われる。

【００３２】 詳しい例示は本発明の説明に役立つであろう。Acme Software社はhttp://www.
acmesoft.comでウェブ・サイトを運用管理しており、特に同社は割引価格でのオ
ンライン購買によってその社のデータベース・ソフトウェアを得られるようにす
る同社のSpreadSheetソフトウェアを登録したユーザに特別提供をしている。ユ
ーザがそのSpreadSheet登録用紙に競合する商標名のデータベース・ソフトウェ
アを自身が使用している旨を指示していたのであれば、同社は２０ドルの割引を
適用し、ユーザがいかなるタイプのデータベース・ソフトウェアも使用したこと
がない旨をSpreadSheet登録用紙に指示した場合、同社は１０ドルの割引のみを
適用する。以下の領域を含むクーポンを２０％の割引を受けることになる登録済
みのspreadSheetユーザへの郵送に備えＡｃｍｅ社は印刷する。

【表１】 ＩＰアドレス リソースＩＤ 割引 消費者ＩＤ
http://www.acmesoft.com /databaseoffer.html ２０ １２３４５

【００３３】 Ａｃｍｅ消費者ＩＤ番号１２３４５を持つ登録ユーザであるジョン・スミスは
郵便でこのクーポンを受け取り、付属の文字による販売申し出部分を読みデータ
ベース・ソフトウェア・パッケージの買い物をするよう誘われる。彼は自信のコ
ンピュータに装着したページ・スキャナの下にクーポンを差入れると、バーコー
ド復号化プログラムが自動的に呼び出される。そこで彼はダイヤル・アップ操作
でインターネット・サービス・プロバイダを呼び出し（この例には起動命令が含
まれていない）、自身のブラウザによって、“http://www.acmessoft.com/datab
aseoffer.html”を入力する。モニタ・スクリーン上で買い物誘いの申し出を読
んだ後、彼は「購買」ボタンをクリック・オンし、自身の暗号化した形のクレジ
ット・カード番号を入力する。彼はそのソフトウェアを正規価格から２０ドル割
り引いた価格で受領する。

【００３４】 このプロセスにあって、この消費者には実際に割引が提供されるべきであるこ
とを証明する消費者ＩＤがＡｃｍｅ社に提示される。Ａｃｍｅ社はスミス氏が販
売の申し出を受け、その申し出に従い行動し、買い物を実行したことも知ってい
る。Ａｃｍｅ社はこのデータを将来のクーポン・キャンペーンに利用することが
できる。

【図面の簡単な説明】

本発明のこれら及び他の目的および特徴を図面に関して説明する。

【図１】 本発明によるシステムのブロック図である。

【図２】 クーポン生成プロセスのフローチャートである。

【図３】 クーポン走査／オンライン回収プロセスのフローチャートである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 ０９／０２３，９１８ (32)優先日 平成10年２月13日(1998．2．13) (33)優先権主張国 米国（ＵＳ） (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ) ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ， ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，Ｄ Ｋ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＵ ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ， ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，Ｍ Ｄ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ， ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，Ｖ Ｎ，ＹＵ，ＺＷ Ｆターム(参考） 5B049 BB11 CC10 DD02 FF02 GG00 GG10 5C080 BB05 DD21 JJ02 JJ07

Claims (24)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 少なくとも１台のユーザ・コンピュータと、それに接続した
   少なくとも１台の売り手のコンピュータとを含みインターネットを介したコンピ
   ュータ・システムにおいて、ユーザ・コンピュータと売り手コンピュータ相互間
   でのオンライン取引に購買割引を提供する方法であって、 ａ）前記売り手コンピュータのネットワーク・アドレスに関連する印刷したし
   るしを含む割引クーポンを印刷するステップと、 ｂ）前記割引クーポンをユーザに配布するステップと、 ｃ）前記ユーザ・コンピュータに前記しるしを入力するステップと、 ｄ）前記ユーザー・コンピュータに入力した前記しるしを処理し、前記売り手
   コンピュータのネットワーク・アドレスを決定するステップと、 ｅ）前記決定したネットワーク・アドレスを用いて前記売り手コンピュータと
   通信するステップと、 ｆ）前記入力したしるしに関連するもので、前記ユーザが購買の決心をできる
   ようにするためオンライン取引に適用しようとする前記割引に関係する情報を含
   むファイルを前記売り手コンピュータから前記ユーザ・コンピュータにダウンロ
   ードするステップとを含む方法。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の方法において、前記印刷したしるしが人の
   読み取り可能な情報を含む方法。
3. 【請求項３】 請求項２に記載の方法において、前記人の読み取り可能な情
   報が取引割引の申し出の少なくとも一部を解説する情報を含む方法。
4. 【請求項４】 請求項２に記載の方法において、前記人の読み取り可能な情
   報が前記売り手コンピュータの前記ネットワーク・アドレスに関連する別名を含
   む方法。
5. 【請求項５】 請求項４に記載の方法において、前記しるしを入力する前記
   ステップが前記コンピュータのキーボード上で前記別名をタイプ入力するステッ
   プを含む方法。
6. 【請求項６】 請求項５に記載の方法において、前記ユーザ・コンピュータ
   に入力した前記しるしを処理する前記ステップが、データベース・テーブルで前
   記別名に相関する前記売り手コンピュータ・ネットワーク・アドレスを探索する
   ステップを含む方法。
7. 【請求項７】 請求項１に記載の方法において、前記印刷したしるしが機械
   装置の読み取り可能な符号を含む方法。
8. 【請求項８】 請求項７に記載の方法において、前記機械装置の読み取り可
   能な符号が二次元バーコード記号である方法。
9. 【請求項９】 請求項８に記載の方法において、前記二次元バーコード記号
   が前記売り手コンピュータのＵＲＬにより符号化される方法。
10. 【請求項１０】 請求項８に記載の方法において、前記二次元バーコード記
    号が前記ユーザに固有の情報を含む方法。
11. 【請求項１１】 請求項８に記載の方法において、前記二次元バーコード記
    号がオンライン取引への包含に役に立つ秘密情報を前記ユーザが暗号化できるよ
    うにすべく十分な暗号化キーを含む方法。
12. 【請求項１２】 請求項７に記載の方法において、前記機械装置の読み取り
    可能な符号が直線的なバーコード記号である方法。
13. 【請求項１３】 請求項１２に記載の方法において、前記直線的なバーコー
    ド記号が前記売り手コンピュータのＩＰアドレスを含む方法。
14. 【請求項１４】 請求項１３に記載の方法において、前記直線的なバーコー
    ド記号が、さらに、前記売り手コンピュータから得られることになるもので、前
    記オンライン取引の割引に関する情報を含むリソースに関連する識別子を含む方
    法。
15. 【請求項１５】 請求項７に記載の方法において、前記機械装置の読み取り
    可能な符号が前記売り手コンピュータのネットワーク・アドレスに関連するリソ
    ース・ポインタを含む方法。
16. 【請求項１６】 請求項１５に記載の方法において、前記ユーザ・コンピュ
    ータに入力した前記しるしを処理する前記ステップがデータベース・テーブルで
    前記リソース・ポインタに相関する前記売り手コンピュータ・ネットワーク・ア
    ドレスを探索する前記ステップを含む方法。
17. 【請求項１７】 請求項１２に記載の方法において、前記直線的なバーコー
    ド記号が製造業者識別領域と製品識別領域を含むＵＰＣ記号である方法。
18. 【請求項１８】 請求項１７に記載の方法において、前記ＵＰＣ記号が前記
    製造業者領域を構文解析（parse ）するステップと、 前記製造業者領域に関連するネットワーク・アドレスをデータベース・テーブ
    ルで探索するステップと、 前記ネットワーク・アドレスと前記製品識別領域によりファイルの要求を生成
    するステップとによって処理される方法。
19. 【請求項１９】 請求項１に記載の方法において、前記ユーザに固有の情報
    が前記売り手コンピュータに通信される方法。
20. 【請求項２０】 請求項１９に記載の方法において、前記ユーザ固有の情報
    が前記オンライン取引に対し提供されることになる割引額の決定に利用される方
    法。
21. 【請求項２１】 請求項１９に記載の方法において、前記ユーザ固有の情報
    が前記クーポンから得られる方法。
22. 【請求項２２】 請求項１９に記載の方法において、ユーザ固有の情報が前
    記クーポン以外のリソースから得られる方法。
23. 【請求項２３】 請求項１に記載の方法において、前記割引情報が前記クー
    ポンから受信するデータから決定される方法。
24. 【請求項２４】 請求項１に記載の方法において、前記ユーザがオンライン
    購買をするとの決定をすると、その決定が前記売り手コンピュータに通信され、
    前記クーポンに関連する割引が前記取引に適用される方法。