JP2003524681A - 洗浄組成物 - Google Patents

洗浄組成物

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JP2003524681A
JP2003524681A JP2001503984A JP2001503984A JP2003524681A JP 2003524681 A JP2003524681 A JP 2003524681A JP 2001503984 A JP2001503984 A JP 2001503984A JP 2001503984 A JP2001503984 A JP 2001503984A JP 2003524681 A JP2003524681 A JP 2003524681A
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シャヴィ,イヴァーノ
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グーラリ,アグム
スコット ゴールドスタイン,アラン
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、表面、特に自動車の外表面を洗浄するための、表面直接作用ポリマーを含有する洗浄組成物に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の属する技術分野) 本発明は、表面、特にセラミック、鉄、プラスチック、ガラス及び/又は塗装
表面のための洗浄組成物及びかかる表面の洗浄方法の技術分野に関する。
【0002】 (発明が解決しようとする課題) 硬質表面を洗浄する製品は、市場で広く入手可能である。これらの製品は、2
つの目的、第一に表面から汚れを洗浄すること、第二に美学的に満足な仕上げ、
例えばスポットのない又は輝きを表面に残すのに使用される。しかしながら、市
場で入手可能な製品は、使用後に水ですすぐことをしばしば要求する。典型的に
は、表面から水が乾燥する時に、水痕、しみ又はスポットが後に残る。これら水
痕は、表面からの水の蒸発によって、水中に溶解した固体鉱物の堆積物が後に残
るためであると考えられており、例えば、カルシウム又はマグネシウムイオン及
びその塩、又は水が運ぶ汚れ又は洗浄製品(例えば石鹸の泡)の残りでさえあるか
もしれない。この問題は、すすぎ後に水が流れ去らずに、表面に別々の液滴又は
しずくを形成するような洗浄方法の間に、表面を改質するいくつかの洗浄組成物
によって悪化することがある。これらの液滴又はしずくは乾燥して、水痕として
知られる消費者の目に付くスポット又はマークを残す。この問題は、セラミック
、金属、プラスチック、ガラス又は塗装表面を洗浄する場合、特に明白になる。
当該分野で知られているこの問題を解決する手段は、水痕の形成前に布あるいは
セーム革を使用して、表面から水を乾燥することである。しかしながら、この乾
燥工程は、時間の浪費と莫大な労力を要する。
【0003】 米国特許5759980号(Blue Coral)は、水痕の問題を無くすための自動車
用洗浄組成物について教示している。記述された組成物は、シリコーン界面活性
剤及び表面へ付着し、表面を疎水性にすることが可能なポリマーを含む界面活性
剤パッケージを含有する。しかしながら、本出願人は、表面から製品をすすぐ間
に、その明細書に記述されたポリマーが表面から取り除かれることを発見した。
したがって、表面の親水性は、その特許に記述された組成物によって提供される
とされ、その組成物は最初のすすぎ後、表面から完全に除去されるために、主張
されている親水性も除去される。その結果、表面をすすぐ場合、組成物によって
提供される利益が無くなるということである。
【0004】 DE−A−2161591号はまた、さらに、エチレンイミン重合体、ジメチ
ルアミノエチルアクリレート又はメタクリレート重合体又はpolymerisatesの混
合物のようなアミノ基を含む共重合体の適用して、表面を親水性にする自動車用
洗浄組成物も教示している。しかしながら、上述の組成物と同様に、そのポリマ
ーは自動車の最初のすすぎで同様に洗い流され、それによって重合体が提供し得
るあらゆる利益も取り除いてしまう。
【0005】 本発明の目的は、洗浄後に水痕の出現を直接的に防ぐだけでなく、最初のすす
ぎ及び次のすすぎ後に水痕が生じるのを防ぐ洗浄組成物を提供することである。
本発明の組成物は、任意的にすすがれて乾かされる表面に適用される。本明細書
に記載の組成物は、表面の人工的な乾燥を必要とせず、蒸発又は他の適切なメカ
ニズムにより自然乾燥するそのようなものとして明確に設計されている。
【0006】 さらに、本発明の組成物が提供する上述の利益は、ユーザーによる故意のすす
ぎ又は雨水を含む連続したすすぎの後でも、利益に気づく永続性の意義である。
故意のすすぎによるとは、ホース、シャワー、バケツ、布、スポンジのような好
適なすすぎ装置を使用して、表面をすすぐことを意味する。
【0007】 上記に加えて、洗浄組成物に関連したより一層の問題は、表面を擦ったり、ご
しごし擦ることをユーザーに要求し、また時間の浪費と労力を要することである
。したがって、本発明の第二の目的は、乾燥しない利益だけでなく、ユーザーに
表面を擦ったり、ごしごし擦って洗浄することを要求しない洗浄組成物を提供す
ることである。
【0008】 用語”表面”とは、典型的には台所や風呂場等の家庭内に見られる表面、例え
ば、床、壁、タイル、窓、シンク、浴槽、シャワー、トイレ、家具什器等の様々
な異なる材質、例えばセラミック、磁器、エナメル、ビニール材、ワックスのな
いビニール材、リノリウム材、メラミン樹脂、ガラス、各種プラスチック、可塑
化木材、金属、特に鉄やクロム金属、ワニス塗布した又はシールを行った表面及
び乗物の外表面(例えば、塗装された、プラスチック又はガラス表面や仕上げコ
ーティング)を意味する。
【0009】 (発明の要約) 本発明は、表面を改質して親水性にし、水と表面との間の接触角を50°未満
にする表面直接作用ポリマー(surface substantive polymer)を含有する、表
面を洗浄するのに好適な洗浄組成物に関する。
【0010】 他の態様において、本発明は、耐久的に表面を改質して親水性にし、水と表面
との間の接触角を50°未満にする表面直接作用ポリマーを含有する、表面を洗
浄するのに好適な洗浄組成物に関する。
【0011】 (発明の詳述) 本発明の組成物は、組成物の必須成分として、表面直接作用ポリマーを含有す
る。
【0012】表面直接作用ポリマー 本発明の組成物は、組成物の必須成分として、表面直接作用ポリマーを含有す
る。表面直接作用ポリマーとは、洗浄方法の最中およびその後に該表面に残存す
るように、洗浄されるべき表面に付着、あるいは何らかの方法で表面と結合する
ことにより該表面を改質し得るポリマーを意味する。このような付着または結合
は、例えば、共有結合性相互作用、静電相互作用、水素結合、ファンデルワール
ス力によるものである。このポリマーは表面を親水性にすることで表面を改質し
ている、すなわち、該ポリマー含有組成物による表面処理の後の、水と表面との
接触角が50°未満、好ましくは40°未満、より好ましくは30°未満、最も
好ましくは20°以下となる。前記接触角度は、接触角度測定用のアメリカ標準
テスト法(American Standard Test Method)、指定番号D5725−95に従
って接触角測定装置G10(Contact Angle Measuring System G10)の商品名で
クルッス(Kruss)により市販される装置を用いて測定される。
【0013】 本発明の別の態様において、このポリマーは耐久的に表面を改質して親水性に
することができ、水と表面との表面接触角度を50°未満、好ましくは40°未
満、より好ましくは30°未満、最も好ましくは20°以下とする。「耐久的」
とは、少なくとも1回のすすぎ、好ましくは少なくとも3回のすすぎ、より好ま
しくは少なくとも5回のすすぎ、さらに好ましくは少なくとも7回のすすぎ、最
も好ましくは少なくとも10回のすすぎを、あるいは少なくとも30回のすすぎ
をも、本明細書中に記載のすすぎ試験方法により行なう間、親水性への表面改質
が保持されることを意味する。
【0014】すすぎ試験方法 本発明に従い使用されるすすぎ試験方法は、24フランス硬度(French degr
ee hardness)の水を、通常の庭用ホース又はシャワーヘッドのような供給手段
を用いて、洗浄表面から1.0メートル離れた所より、30秒間、該表面に噴射
することからなる。ホースから出る水の流速は約10リットル/分である。
【0015】 本発明に用いるポリマーは、ホモまたはコポリマーであり、好ましくは、少な
くとも一つの疎水性部分または陽イオン部分、および少なくとも一つの親水性部
分を含有する。疎水性部分は、好ましくは芳香族、直鎖または分岐鎖であるC8
〜C18の炭素鎖、ビニルイミダゾールまたはプロポキシ基である。陽イオン部分
には正の電荷を帯びているか、正の双極子(positive dipole)を有する全ての基
が含まれる。親水性部分は、水素結合能を有する双極子を形成するあらゆる部分
から選択され得る。このような親水性部分の好適な例としては、ビニルピロリド
ン、カルボン酸(例えばアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸)およびエトキ
シ基が挙げられる。
【0016】 本発明の好ましい態様において、上記ポリマーは、ポリビニルピロリドンのコ
ポリマーからなる群より選択される。特に好ましいポリビニルピロリドンのコポ
リマーは、N−ビニルイミダゾールN−ビニルピロリドン(PVPVI)ポリマ
ーであり、例えばルビテック(Luvitec)VP155K18Pの商品名でBAS
Fから入手できる。好ましいPVPVIポリマーは1,000〜5,000,0
00、より好ましくは5,000〜2,000,000、さらに好ましくは5,
000〜500,000、最も好ましくは5,000〜15,000の平均分子
量を有する。好ましいPVPVIポリマーは少なくとも55%、好ましくは少な
くとも60%のN−ビニルイミダゾールモノマーを含有する。また、その他の好
ましいポリマーは四級PVPVI、例えばルビテッククワット(Luvitec Quat)
73Wの商品名でBASFより販売されている化合物であってよい。
【0017】 本発明の組成物に使用に適したその他のビニルピロリドンのコポリマーは、四
級ビニルピロリドン/ジアルキルアミノアルキルアクリレートまたはメタクリレ
ートのコポリマーである。本発明の組成物への使用に適した四級ビニルピロリド
ン/ジアルキルアミノアルキルアクリレートまたはメタクリレートのコポリマー
は、以下の式:
【化1】 である。 式中、nは20〜99モル%の間であり、好ましくは40〜90モル%、mは
1〜80モル%の間であり、好ましくは5〜40モル%であり、R1はHまたは
CH3を表し、yは0または1を示し、R2は−CH2−CHOH−CH2−または
x2xであり(ここでxは2〜18)、R3は炭素数1〜4の低級アルキル基、
好ましくはメチル基またはエチル基、または
【化2】 に従うものである。 R4は炭素数1〜4の低級アルキル基、好ましくはメチル基またはエチル基を
示し、X-は、Cl、Br、I、1/2SO4、HSO4およびCH3SO3からな
る群より選ばれる。前記ポリマーは、フランス国特許第2,077,143号お
よび第2,393,573号に記載の製法で調製できる。
【0018】 本発明の使用に好ましい四級ビニルピロリドン/ジアルキルアミノアルキルア
クリレートまたはメタクリレートのコポリマーは、1,000〜1,000,0
00の間、好ましくは10,000〜500,000の間、より好ましくは10
,000〜100,000の間の分子量を有す。
【0019】 上記ビニルピロリドン/ジアルキルアミノアルキルアクリレートまたはメタク
リレートのコポリマーは、コポリマー(copolymer)845(登録商標)、ガフ
クワット(Gafquat)734(登録商標)あるいはガフクワット(Gafquat)75
5(登録商標)の商品名でISP Corporation(ニューヨーク州、ニューヨーク及
びカナダ、モントリオール)より、また、ルビクワット(Luviquat)(登録商標
)の商品名でBASFより市販されている。
【0020】 本明細書において最適なものは、ビニルピロリドンとジメチルアミノエチルメ
タクリレートとの四級コポリマー(polyquaternium-11)で、BASFより入手す
ることができる。
【0021】 その他の好ましいポリマーは、ポリビニルピリジン−N−オキシド(PVNO
)ポリマーで、例えば、レイリー(Reilly)から入手できる。好ましいPVNO
ポリマーの平均分子量は、1,000〜2,000,000、より好ましくは5
,000〜500,000、最も好ましくは15,000〜50,000である
【0022】 上記平均分子量の幅は、Barth H.G.およびMays J.W.によ
る、化学分析(Chemical Analysis)第113巻、「ポリマーキ
ャラクタリゼーションの最新手法(Modern Methods of Polymer Characterizati
on)」に記載の光散乱(light scattering)により特定した。
【0023】 上記ポリマーは、好ましくは組成物の質量に対して0.001質量%〜10質
量%、より好ましくは0.01質量%〜5質量%、最も好ましくは0.01質量
%〜1質量%の濃度で組成物中に存在する。
【0024】任意成分 本発明に従う組成物は、要求される技術的利益及び処理表面に依存した種々の
任意成分を含有してもよい。
【0025】 本発明で使用する好ましい任意成分は、再汚染防止成分、界面活性剤、キレー
ト化剤、酵素、ヒドロトロープイオン、制泡剤、緩衝剤、増粘剤、ラジカルスカ
ベンジャー、汚れ沈殿防止ポリマー、顔料、染料防腐剤及び/又は香料からなる
群より選択され得る。
【0026】汚染防止成分 好ましい実施態様において、本発明の組成物は、再汚染防止成分又はその混合
物を含有する。
【0027】 適切な再汚染防止成分には当業者によく知られるものが含まれ、ポリアルコキ
シレングリコールジエステル、既に記載のものを除くビニルピロリドンのホモポ
リマーまたはコポリマー、多糖類ポリマー、ポリアルコキシレングリコール、モ
ノ−またはジ−キャップ化ポリアルコキシレングリコール(di-capped polyalko
xylene glycol)、(これらは以下に定義される、)またはそれらの混合物が含
まれる。
【0028】 典型的には、本発明の組成物は、組成物に対して20質量%以下、好ましくは
0.001%〜10質量%、更に好ましくは0.005質量%〜5質量%及び最
も好ましくは0.005質量%〜2質量%の再汚染防止成分を含有する。
【0029】 本発明での使用に適したビニルピロリドンホモポリマーは、以下:
【化3】 の繰り返しモノマーを有するN−ビニルピロリドンのホモポリマーである。 式中、n(重合度)は10〜1,000,000、好ましくは20〜100,
000、さらに好ましくは20〜10,000の整数である。
【0030】 したがって、本発明での使用に適したビニルピロリドンホモポリマー(「PV
P」)は、平均分子量が1,000〜100,000,000、好ましくは2,
000〜10,000,000、さらに好ましくは5,000〜1,000,0
00、最も好ましくは50,000〜500,000である。
【0031】 適切なビニルピロリドンホモポリマーは、PVP K−15(登録商標)(粘
性分子量10,000)、PVP K−30(登録商標)(平均分子量40,0
00)、PVP K−60(登録商標)(平均分子量160,000)およびP
VP K−90(登録商標)(平均分子量360,000)の製品名で、ISP Co
rporation (ニューヨーク州、ニューヨーク及びカナダ、モントリオール)から
市販されている。市販されている他の適したビニルピロリドンホモポリマーとし
ては、BASF社から市販されているソカラン(Sokalan)HP165(登録商
標)および ソカラン(Sokalan)HP12(登録商標)、洗剤分野の当業者に
既知のビニルピロリドンホモポリマー(例えば、欧州特許公開第EP−A−26
2,897号および欧州特許公開第EP−A−256,696号を参照)が含ま
れる。
【0032】 本発明での使用に適するビニルピロリドンには、N−ビニルピロリドンとアル
キレン性不飽和モノマーまたはそれらの混合物のコポリマーが含まれる。
【0033】 本発明でのコポリマーのアルキレン性不飽和モノマーには、マレイン酸、クロ
ロマレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸、フェニルマレイン酸、ア
コニット酸、アクリル酸、および酢酸ビニル等の不飽和ジカルボン酸が含まれる
。該不飽和酸のいずれの無水物も使用することが可能で、アクリレート、メタク
リレートが例示される。スチレン、スルホン化スチレン、アルファ−メチルスチ
レン、ビニルトルエン、t−ブチルスチレンおよび類似の既知モノマー等の芳香
族モノマーも使用できる。
【0034】 ビニルピロリドンコポリマーの分子量は、コポリマーが水溶性で、幾らか界面
活性を有し、硬質表面の親水性を高めることができるように該コポリマーを含む
液状組成物または溶液(すなわち、希釈使用条件下)から硬質表面に吸着される
ものである限り特に制限されない。しかしながら、N−ビニルピロリドンと、ア
ルキレン性不飽和モノマーまたはそれらの混合物の好ましいコポリマーは、1,
000〜1,000,000、好ましくは10,000〜500,000、より
好ましくは10,000〜200,000の分子量を有する。
【0035】 PVP/酢酸ビニルコポリマーのようなN−ビニルピロリドンおよび、アルキ
レン性不飽和モノマーのかかるコポリマーは、ルビスコール(Luviskol)(登録
商標)シリーズの商品名でBASFから市販されている。
【0036】 本発明での使用に適した他のポリマーは、多糖類ポリマーであり、これにはカ
ルボキシメチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、
ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、スクシノグリカ
ンおよび天然に存在する多糖類ポリマーとしてキサンタンガム、グアーガム、イ
ナゴマメガム、トラガカントガムまたはそれらの誘導体、およびこれらの混合物
等の置換セルロース物質が含まれる。
【0037】 本発明に特に使用されるべき多糖類ポリマーは、キサンタンガムおよびその誘
導体である。キサンタンガムおよびその誘導体は例えば、ケトロール(Ketrol)
RD(登録商標)、ケルザン(Kelzan)S(登録商標)、ケルザン(Kelzan)T
(登録商標)の商品名でケルコ(Kelko)から市販され得る。
【0038】 本発明での使用に適する追加の再汚染防止成分としては、さらにポリアルコキ
シレングリコール、モノ−およびジ−キャップ化ポリアルコキシレングリコール
またはそれらの混合物が挙げられ、これらは以下に定義される。
【0039】 本発明での使用に適するポリアルコキシレングリコールは、式 H−O−(C
2CHR2O)n−Hで表される。
【0040】 本発明での使用に適するモノキャップ化ポリアルコキシレングリコールは、式 R1−O−(CH2CHR2O)n−Hで表される。
【0041】 使用に適するジキャップ化ポリアルコキシレングリコールは、式 R1−O−
(CH2CHR2O)n−R3で表される。
【0042】 これらの式中、置換基R1およびR3は、それぞれ独立して置換もしくは無置換
の、飽和または不飽和の、直鎖あるいは分岐の1〜30の炭素数を有する炭化水
素鎖、またはアミノ基含有の直鎖もしくは分岐の、置換または無置換の1〜30
の炭素数を有する炭化水素鎖であり、R2は水素または直鎖もしくは分岐の1〜
30の炭素数を有する炭化水素鎖であり、nは0より大きい整数である。
【0043】 好ましくは、R1およびR3は、それぞれ独立して置換または無置換の、直鎖ま
たは分岐の1〜30、好ましくは1〜16、さらに好ましくは1〜8、最も好ま
しくは1〜4の炭素数を有するアルキル基、アルケニル基またはアリール基、ま
たはアミノ基含有(amino bearing) 直鎖または分岐、置換または無置換の1〜3
0、好ましくは1〜16、さらに好ましくは1〜8、最も好ましくは1〜4の炭
素数を有するアルキル基、アルケニル基またはアリール基である。好ましくは、
2は水素、あるいは直鎖または分岐の1〜30、好ましくは1〜16、さらに
好ましくは1〜8の炭素数を有するアルキル基、アルケニル基、またはアリール
基であり、最も好ましくはR2はメチル基または水素である。好ましくはnは1
より大きく、より好ましくは5〜1000、より好ましくは10〜100、さら
に好ましくは20〜60、最も好ましくは30〜50の整数である。
【0044】 本発明での使用に好ましいポリアルコキシレングリコール、モノおよびジキャ
ップ化ポリアルコキシレングリコールは、少なくとも200、より好ましくは4
00〜5000、最も好ましくは800〜3000の分子量を有する。
【0045】 本発明での使用に適するモノキャップ化ポリアルコキシレングリコールには、
2−アミノプロピルポリエチレングリコール(MW 2000)、メチルプロピ
レングリコール(MW 1800)等が含まれる。このようなモノキャップ化ポ
リアルコキシレングリコールは、ポリグリコールシリーズとしてホークスト(Ho
echst)から、あるいはXTJ(登録商標)の商品名でハンスマン(Hunstman)
から市販されている。本発明での使用に適するポリアルコキシレングリコールは
、ポリエチレングリコール(MW 2000)等のポリエチレングリコールであ
る。
【0046】 本発明での使用に適するジキャップ化ポリアルコキシレングリコールには、O
,O’−ビス(2−アミノプロピル)ポリエチレングリコール(MW 2000
)、O,O’−ビス(2−アミノプロピル)ポリエチレングリココール(MW
400)、O,O’−ジメチルポリエチレングリコール(MW 2000)、ジ
メチルポリエチレングリコール(MW 2000)またはそれらの混合物が含ま
れる。本発明での使用に好ましいジキャップ化ポリアルコキシレングリコールは
、ジメチルポリエチレングリコール(MW 2000)である。例えばジメチル
ポリエチレングリコールは、ポリグリコールシリーズ(例えばPEG DME−
2000)としてHoechstから、あるいはジェファミン(Jeffamine)(登録商標
)およびXTJ(登録商標)の商品名でハンスマン(Hunstman)から市販できる
【0047】 好ましい再汚染防止剤には、オリゴマーテレフタレートエステルが含まれ、こ
れは典型的にはしばしばチタン(IV)アルコキシド等の金属触媒が用いられる
少なくとも1つのエステル交換/オリゴマー化を含むプロセスにより調製される
。かかるエステルには、当然ながら高密度で架橋した全体構造を形成することな
く、1ヶ所、2ヶ所、3ヶ所、4ヶ所またはそれ以上の位置でエステル構造に組
み込まれ得る追加のモノマーを使用してもよい。
【0048】 好適な再汚染防止剤には、テレフタロイルおよびオキシアルキレンオキシ繰り
返し単位のオリゴマーエステル主鎖並びに共有結合の形で主鎖と結合したアリル
誘導スルホン化末端部分とからなる実質的に直鎖のエステルオリゴマーのスルホ
ン化生成物が含まれ、これらは、例えばJ.J.ScheibelとE.P.Gosselinkによる1
990年11月6日発行の米国特許第4,968,451号に記載されている。か
かるエステルオリゴマーは、(a)アリルアルコールをエトキシル化し、(b)
(a)の生成物とジメチルテレフタレート(「DMT」)および1,2−プロピ
レングリコール(「PG」)とを、2段階のエステル交換/オリゴマー化過程で反
応させて、(c)(b)の生成物とメタバイスルファイトナトリウムとを水中で
反応させることにより調製される。その他の再汚染防止剤としては、Gosselink
らによる1987年12月8日発行の米国特許第4,711,730号明細書に
記載の非イオン性末端キャップ化1,2−プロピレン/ポリオキシエチレンテレ
フタレートポリエステル、例えばポリ(エチレングリコール)メチルエーテル、
DMT、PGおよびポリ(エチレングリコール)(「PEG」)のエステル交換/
オリゴマー化により生産される化合物が挙げられる。その他の再汚染防止剤とし
ては、Gosselinkらによる1988年1月26日発行の米国特許第4,721,
580号に記載の部分的または完全にアニオン末端キャップ化したオリゴマーエ
ステル、例えば、エチレングリコール((「EG」)、PG、DMTおよびNa
−3,6−ジオキサ−8−ヒドロキシオクタンスルホネート由来のオリゴマー、
Gosselinkによる1987年10月27日発行の米国特許第4,702,857
号に記載の非イオン性キャップ化ブロックポリエステルオリゴマー化合物、例え
ばDMT、メチル(Me)−キャップ化PEGおよびEGおよび/またはPGに
由来して、またはDMT、EGおよび/またはPG、Me−キャップ化PEGお
よびNa−ジメチル−5−スルホイソフタレートの組合せに由来して製造される
もの、Maldonado、Gosselinkらによる1989年10月31日発行の米国特許第
4,877,896号に記載のアニオン性、特にスルホアロイル、末端キャップ
化テレフタレートエステル、例えばm−スルホ安息香酸モノナトリウム塩、PG
およびDMTから製造され、任意であるが好ましいものとしてPEG3400等
のPEGを任意で添加してさらに含有するエステル組成物等が挙げられる。
【0049】 再汚染防止剤には、エチレンテレフタレートまたはプロピレンテレフタレート
と、ポリエチレンオキシドまたはポリプロピレンオキシドとの単純な共重合体ブ
ロック(これらについてはHaysによる1976年5月25日発行の米国特許第3
,959,230号、およびBasadurによる1975年7月8日発行の米国特許
第3,893,929号を参照)、ヒドロキシエーテルセルロース系ポリマーの
ようなセルロース系誘導体(Dowよりメトセル(METHOCEL)として入手可能であ
り、C1〜C4アルキルセルロースおよびC4ヒドロキシアルキルセルロースに関
しては、Nicolらによる1976年12月28日発行の米国特許第4,000,
093号が参照される)、および無水グルコース単位に対する平均置換(メチル)
度が約1.6から約2.3であリ、その溶液の粘度が2%水溶液、20℃で測定
したおいて約80〜約120センチポイズであるメチルセルロースエーテルが含
まれる。このような物質はメトローゼ(METOLOSE)SM100およびメトローゼ
(METOLOSE)SM200(これらは(信越化学工業株式会社)Shin-etsu Kagaku
Kogyo KKで製造されるメチルセルロースエーテルの商品名である)として入手
可能である。
【0050】 ポリ(ビニルエステル)疎水性セグメントにより特徴づけられる適切な再汚染
防止剤は、ポリビニルエステルのグラフト共重合体を含み、例えば、C1〜C6
ニルエステル、好ましくはポリアルキレンオキシド主鎖にグラフト結合したポリ
(ビニルアセテート)である。Kudらによる1987年4月22日に公開された
、欧州特許出願第0,219,048号を参照のこと。市販の例としては、例え
ばソカラン(SOKALAN)HP−22のようなSOKALAN再汚染防止剤があり
、BASF,ドイツから入手できる。その他の再汚染防止剤は、10〜15質量
%のエチレンテレフタレートを、80〜90質量%の、平均分子量300〜5,
000のポリオキシエチレングリコールから誘導されるポリオキシエチレンテレ
フタレートとともに含有する繰り返し単位を有するポリエステルである。市販の
例としてDupontのゼルコン(ZELCON)5126およびICIのミレア−ゼ
(MILEASE)Tが挙げられる。
【0051】 別の好ましい再汚染防止剤は、実験式:(CAP)2(EG/PG)5(T)5
SIP)1、を有するオリゴマーで、テレフタロイル(T)、スルホイソフタロ
イル(SIP)、オキシエチレンオキシおよびオキシ−1、2−プロピレン(E
G/PG)単位を有し、好ましくはエンドキャップ(CAP)で末端化し、オリ
ゴマー中にスルホイソフタロイルを1単位、テレフタロイルを5単位、オキシエ
チレンオキシおよびオキシ−1、2−プロピレンを特定の比率、好ましくは約0
.5:1〜約10:1で、および2−(2−ヒドロキシエトキシ)−エタンスルホ
ン酸ナトリウム由来のエンドキャップを2単位有するような、修飾イセチオネー
トである。上記再汚染防止剤は、好ましくはオリゴマーの0.5〜20質量%の
結晶化度低減安定剤、例えば、アニオン性界面活性剤(例えば直鎖ドデシルベン
ゼンスルホン酸ナトリウムまたはキシレン−、クメン−およびトルエン−スルホ
ネートまたはそれらの混合物から選択されるもの)をさらに有するが、これらの
安定剤または改質剤は、Gosselink、Pan、KellettおよびHallによる1995年
5月16日に発行された米国特許第5,415、807号明細書に教示されるよ
うに、合成容器に導入される。上記再汚染防止剤のための好適なモノマーは、2
−(2−ヒドロキシエトキシ)−エタンスルホン酸ナトリウム、DMT、ジメチル
−5−スルホイソフタル酸ナトリウム、EG及びPGを含む。
【0052】 さらに別の群の好ましい再汚染防止剤は、(1)(a)ジヒドロキシスルホネ
ート、ポリヒドロキシスルホネート、少なくとも三官能性である単位であって、
それによりエステル結合が形成されて、分岐のオリゴマー主鎖を生じるような単
位、およびこれらの組み合わせからなる群より選ばれる少なくとも1つの単位、
(b)テレフタロイル部分である少なくとも1つの単位、および(c)1、2−
オキシアルキレンオキシ部分である少なくとも1つの未スルホン化単位を含有す
る主鎖、および(2)非イオン性キャップ単位、アニオン性キャップ単位(例え
ば、アルコキシル化、好ましくはエトキシル化)、イセチオネート、アルコキシ
ル化プロパンスルホネート、アルコキシル化プロパンジスルホネート、アルコキ
シル化フェノールスルホネート、スルホアロイル誘導体およびそれらの混合物、
から選ばれる1以上のキャップ単位(capping units)を有するオリゴマーエス
テルである。好ましいものとして実験式:{(CAP)x(EG/PG) y’
(DEG)y''(PEG)y'''(T)z(SIP)z’(SEG)q(B)m
}で表されるエステルが挙げられ、式中、CAP、EG/PG、PEG、Tおよ
びSIPは先の記載で定義されており、(DEG)はジ(オキシエチレン)オキ
シ単位を示し、(SEG)はグリセリンのスルホエチルエーテル由来の単位およ
びこれに関連する部分の単位を示し、(B)は少なくとも三官能性である分岐の
単位で、それによりエステル結合が形成されて、分岐オリゴマー主鎖を生じるも
ので、xは約1〜約12、y’は約0.5〜約25、y''は0〜約12、y'''
は0〜約10、y’+y''+y'''の合計は約0.5〜約25、zは約1.5〜
約25、z’は0〜約12、z+z’の合計は約1.5〜約25、qは約0.0
5〜約12、mは約0.01〜約10であり、x、y’、y''、y'''、z、z
’、qおよびmは、該エステルのモルに対応する単位の平均モル数を示し、該エ
ステルは約500から約5,000の範囲の分子量を有している。
【0053】 上記エステルに好ましいSEGおよびCAPモノマーとしては、Na−2−(
2−,3−ジヒドロキシプロポキシ)エタンスルホネート(「SEG」)、Na
−{2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ}エタンスルホネート(「SE3
」)およびその同族体およびそれらの混合物、ならびにアリルアルコールのエト
キシル化生成物およびスルホン化生成物が含まれる。この種の好ましい再汚染防
止剤エステルには、適当なチタン(IV)触媒を用いて2−{2−(2−ヒドロ
キシエトキシ)エトキシ}エタンスルホン酸ナトリウムおよび/または2−[2
−{2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ}エトキシ]エタンスルホン酸ナ
トリウム、DMT、2−(2、3−ジヒドロキシプロポキシ)エタンスルホン酸
ナトリウム、EG、およびPGを、エステル交換およびオリゴマー化して得られ
る生成物が含まれ、これらは(CAP)2(T)5(EG/PG)1.4(SEG)2.5 (B)0.13で表され、式中、CAPは(Na+-3S[CH2CH2O]3.5)
−およびBはグリセリン由来の単位であり、EG/PGのモル比は約1.7:1
(完全な加水分解後に従来型ガスクロマトグラフィーにより測定)である。
【0054】 追加の再汚染防止剤の種類としては、(I)ジイソシアネートカップリング剤
を使用して高分子エステル構造に結合させた非イオン性テレフタレート、これに
ついてはViollandらによる米国特許第4,201,824号およびLagasseらに
よる米国特許第4,240,918号を参照、および(II)公知の再汚染防止
剤にトリメリト酸無水物を添加してヒドロキシル末端基をトリメリト酸エステル
に変換して作製された、カルボキシル化末端基を有する再汚染防止剤、が挙げら
れる。触媒の適切な選択によりトリメリト酸無水物は、無水物の化学結合(linka
ge)を解くのではなくトリメリト酸無水物から単離したカルボン酸のエステルを
通じて、ポリマー末端との結合体を形成する。非イオン性またはアニオン性再汚
染防止剤のいずれも、エステル化され得るヒドロキシル末端基を有する限り、そ
れを出発物質として使用することができる。Tungらの米国特許第4,525,5
24号を参照のこと。他の種類のものとして(III)アニオン性テレフタレー
トをベースにしたウレタン結合多様体の再汚染防止剤、これについては、Violla
ndらによる米国特許第4,201,824号を参照、(IV)ポリ(ビニルカプ
ロラクタム)およびこれに関するコポリマーであって、以下のモノマー(例えば
、ビニルピロリドンおよび/またはジメチルアミノエチルメタクリレート、これ
らは非イオン性ポリマーおよびアニオン性ポリマーを含む)を有するもの、これ
についてはRuppertらによる米国特許第4,579,681号を参照のこと、(
V)BASF社のSOKALANタイプに加えて、スルホン化ポリエステルにアクリル
モノマーをグラフト結合させることにより作られるグラフト結合コポリマーが挙
げられる。これらの再汚染防止剤は公知のセルロースエステルと類似する汚れ放
出活性および再沈着防止活性を有し、これについてはRhone−Poulenc Chemie.
(1988年)による欧州特許出願公開第EP279,134A号を参照のこと
。さらに他の種類として、(VI)カゼイン等のタンパク質表面にアクリル酸およ
び酢酸ビニルが結合したビニルモノマーのグラフト結合体、これについてはBA
SF(1991年)の欧州特許出願公開第EP457,205A号、および(VI
I)ポリエステル−再汚染防止剤、が挙げられ、これはアジピン酸、カプロラク
タムおよびポリエチレングリコールを縮合して調整されるもので、Bevanらによ
る、Unilever N.V.(1974年)に付与された、ドイツ国特許第DE2,33
5,044号を参照のこと。他の再汚染防止剤は米国特許第4,240,918
号、同第4,787,989号、および同第4,525,524号に記載されて
いる。
【0055】 他の適切な再汚染防止剤として疎水性の変性セルロースポリマーが挙げられる
。本発明での使用に適するセルロースベースのポリマーは、好ましくは以下の式
【化4】 で示され、 式中、各Rは、R2、Rcおよび
【化5】 からなる群より選択され、 式中、 各R2は、HおよびC1〜C4アルキルからなる群より独立して選択され、 各Rc
【化6】 であり、 (式中、各ZはM、R2、RcおよびRHからなる群よりそれぞれ独立して選択
され、 各RHは、C5〜C20アルキル、C5〜C7シクロアルキル、C7〜C20アルキル
アリール、C7〜C20アリールアルキル、置換アルキル、ヒドロキシアルキル、
1〜C20アルコキシ−2−ヒドロキシアルキル、C7〜C20アルキルアリールオ
キシ−2−ヒドロキシアルキル、(R42N−アルキル、(R42N−2−ヒド
ロキシアルキル、(R43N−アルキル、(R43N−2−ヒドロキシアルキル
、C6〜C12アリールオキシ−2−ヒドロキシアルキル、
【化7】
【化8】 および
【化9】 からなる群よりそれぞれ独立して選択され、 各R4は、H、C1〜C20アルキル、C5〜C7シクロアルキル、C7〜C20アル
キルアリール、C7〜C20アリールアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノ
アルキル、ジアルキルアミノアルキル、ピペリジノアルキル、モルホリノアルキ
ル、シクロアルキルアミノアルキルおよびヒドロキシアルキルからなる群よりそ
れぞれ独立して選択され、 各R5は、H、C1〜C20アルキル、C5〜C7シクロアルキル、C7〜C20アル
キルアリール、C7〜C20アリールアルキル、置換アルキル、ヒドロキシアルキ
ル、(R42N−アルキルおよび(R43N−アルキルからなる群よりそれぞれ
独立して選択され、 上記式中、MはNa、K、1/2Ca、および1/2Mgからなる群より選択
される適切な陽イオンで、 各xは0〜約5であり、 各yは約1〜約5であり、そして RH基に対する置換度は約0.001〜0.1の間であり、より好ましくは約
0.005〜0.05の間であり、最も好ましくは約0.01〜0.05の間で
あり、 RC基に対する置換度は、ZがHまたはMの場合、約0.2〜2.0の間であ
り、より好ましくは約0.3〜1.0の間であり、最も好ましくは約0.4〜0
.7の間であり、 いずれかのRHが正の電荷を帯びる場合は、適切な陰イオンにより平衡が保た
れ、 同一の窒素に結合する(on)2つのR4は一緒にピペリジンおよびモルホリン
からなる群より選択される環状構造を形成することができる。) ものである。
【0056】 本明細書では「DSRH」と省略される場合もある、RH基に対する「置換度」
とは、無水グルコース単位によって置換されたRH基成分(group RH component
)のモル数を意味し、この無水グルコース単位は、上記一般構造式に示されるよ
うに6員環である。
【0057】 本明細書では「DSRC」と省略される場合もある、RC基に対する「置換度」
とは、ZがHまたはMであり、これは無水グルコース単位によって置換されたR c 基成分のモル数を意味し、この無水グルコース単位は、前記一般構造式に示さ
れるように6員環である。ZがHまたはMであることは、得られるポリマーが溶
解性であるための充分な数のカルボキシメチル基があることを保証する必須条件
である。ZがHまたはMであるRc成分の必要数に加えて、ZがHまたはM以外
の基である追加のRc成分が存在していることが最も好ましいということを理解
されたい。
【0058】 これらのポリマーは、例えば、国際特許同時係属出願第PCT/US98/1
9139号および第PCT/US98/19142号に記載の製法を用いて取得
することができる。
【0059】界面活性剤 本明細書に記載の組成物の好ましい任意成分は、界面活性剤である。本発明の
組成物中の界面活性剤は、洗浄性能を改善するだけでなく、表面直接作用ポリマ
ーと相互作用的に働くことを見出した。界面活性剤は、非イオン性界面活性剤、
アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、双極性イオン性界面活性剤及び
/又は両性界面活性剤からなる群より選択される。
【0060】 本発明の組成物に使用するのに適したアニオン性界面活性剤として、式 RO
SO3M で表される水溶性塩または酸が挙げられ、式中、Rは好ましくはC7
24のヒドロカルビルであり、好ましくはC7〜C24のアルキル成分を有するア
ルキルまたはヒドロキシアルキル、さらに好ましくはC12〜C18 のアルキルま
たはヒドロキシアルキルであり、Mは水素または陽イオンであり、例えばアルカ
リ金属陽イオン(例えばナトリウム、カリウム、リチウム)またはアンモニウム
あるいは置換アンモニウム陽イオン(例えばメチル−、ジメチル−およびトリメ
チルアンモニウム陽イオン、ならびに四級アンモニウム陽イオン、例えばテトラ
メチルアンモニウムおよびジメチルピペルジニウム陽イオン、およびアルキルア
ミン、例えばエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、それらの混合
物等から得られる四級アンチニウム陽イオン)が挙げられる。
【0061】 他の適切なアニオン性界面活性剤は、式 RO(A)mSO3M で表される水
溶性塩または酸が挙げられ、式中、RはC10〜C24のアルキルまたはC10〜C24 のアルキル構成成分を有するヒドロキシアルキル基であり、好ましくはC12〜C 20 のアルキルまたはヒドロキシアルキルであり、さらに好ましくはC12〜C18
アルキルまたはヒドロキシアルキルであり、Aはエトキシまたはプロポキシ単位
であり、mは0より大きく、典型的には約0.5〜約6であり、より好ましくは
約0.5〜約3の間であり、Mは水素または陽イオン、例えば金属イオン(例え
ばナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウム、マグネシウム等)またはアン
モニウムあるいは置換アンモニウム陽イオンであり得る。アルキルエトキシル化
スルフェートならびにアルキルプロポキシル化スルフェートが、本明細書中では
意図される。置換アンモニウム陽イオンの具体例としては、メチル−、ジメチル
−、トリメチルアンモニウム陽イオン、ならびに四級アンモニウム陽イオン、例
えばテトラメチルアンモニウムおよびジメチルピペルジニウム陽イオンおよびア
ルアルカノールアミン、例えばエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミ
ン、それらの混合物等から得られる陽イオンが挙げられる。界面活性剤の例は、
12〜C18のアルキルポリエトキシレート(1.0)スルフェート(C12〜C18 のE(1.0)M)、C12〜C18のアルキルポリエトキシレート(2.25)ス
ルフェート(C12〜C18のE(2.25)M)、C12〜C18のアルキルポリエト
キシレート(3.0)スルフェート(C12〜C18のE(3.0))およびC12
18のアルキルポリエトキシレート(4.0)スルフェート(C12〜C18のE(
4.0)M)(式中、Mはナトリウムおよびカリウムから便宜的に選択される)
である。
【0062】 本発明での使用に他の特に適切なアニオン性界面活性剤としては、式 RSO 3 M で表される水溶性塩または酸を含むアルキルスルホネートが挙げられ、式
中、RはC6〜C22の直鎖もしくは分岐の、飽和または不飽和アルキル基であり
、好ましくはC10〜C16のアルキル基であり、さらに好ましくはC12〜C16のア
ルキル基であり、Mは水素または陽イオン、例えばアルカリ金属イオン(例えば
ナトリウム、カリウム、リチウム)またはアンモニウムあるいは置換アンモニウ
ム(例えばメチル−、ジメチル−およびトリメチルアンモニウム陽イオン、なら
びに四級アンモニウム陽イオン、例えばテトラメチルアンモニウムおよびジメチ
ルピペルジニウム陽イオン、およびアルキルアミン、例えばエチルアミン、ジエ
チルアミン、トリエチルアミンおよびそれらの混合物等由来の四級アンモニウム
陽イオン等)が挙げられる。
【0063】 本発明での使用に適したアルキルアリールスルホネートは、式 RSO3
で表される水溶性塩または酸であり、式中、RはC6〜C22の直鎖もしくは分岐
の、飽和または不飽和のアルキル基、好ましくはC10〜C18のアルキル基、さら
に好ましくはC12〜C16のアルキル基で置換されたアリール基、好ましくはベン
ジル基であり、Mは水素または陽イオン、例えばアルカリ金属イオン(例えばナ
トリウム、カリウム、リチウム、カルシウム、マグネシウム等)またはアンモニ
ウムもしくは置換アンモニウム陽イオン(例えばメチル−、ジメチル−およびト
リメチルアンモニウム陽イオン、ならびに四級アンモニウム陽イオン、例えばテ
トラメチルアンモニウムおよびジメチルピペルジニウム陽イオン、およびアルキ
ルアミン、例えばエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミンおよびそれ
らの混合物等由来の四級アンモニウム陽イオン)が挙げられる。
【0064】 本発明で使用するためのアルキルスルホネートおよびアルキルアリールスルホ
ネートには、第一および第二アルキルスルホネートならびに第一および第二アル
キルアリールスルホネートが含まれる。本明細書中で「第二C6〜C22アルキル
またはC6〜C22アルキルアリールスルホネート」とは、上記で定義したように
式中において、SO3Mまたはアリール−SO3M基が、アルキル鎖の炭素原子で
あって該アルキル鎖の2つの他の炭素原子間に位置するもの(第二炭素原子)に
結合していることを意味する。
【0065】 例えば、C14〜C16アルキルスルホネート塩は、ホスタプール(Hostapur)(
登録商標)SASの商品名でHoechst社から市販されており、C8−アルキルスル
ホネートのナトリウム塩は、ウイットコネート(Witconate)NAS8(登録商
標)の商品名でWitco SA社で市販されている。市販されているアルキルアリール
スルホネートの例は、Su.Ma.社のラウリルアリールスルホネートである。特に好
ましいアルキルアリールスルホネートは、ナンサ(Nansa)(登録商標)の商品
名でAlbright&Wilson社で市販されているアルキルベンゼンスルホネートである
【0066】 洗浄を目的とした有用な他のアニオン性界面活性剤も本発明の組成物に使用で
きる。これらには、石鹸の塩(例えば、ナトリウム、カリウム、アンモニウムお
よび置換アンモニウム塩、例えばモノ−、ジ−およびトリエタノールアミン塩を
含む)、C8〜C24のオレフィンスルホネート、例えば英国特許第1,082,
179号に記載されるようなクエン酸アルカリ土類金属の熱分解生成物のスルホ
ン化により調製されるスルホン化ポリカルボン酸、C8〜C24のアルキルポリグ
リコールエーテルスルフェート(10モル以下のエチレンオキシドを含有)、C 14 〜C16のスルホン酸メチルエステル、アシルグリセロールスルホネート、脂肪
族オレイルグリセロールスルフェート、アルキルフェノールエチレンオキシドエ
ーテルスルフェート、パラフィンスルホネート、アルキルホスフェート、イセチ
オネート(例えばアシルイセチオネート)、N−アシルタウレート、アルキルス
クシナメートおよびスルホスクシネート、スルホスクシネートのモノエステル(
特に飽和および不飽和C12〜C18のモノエステル)およびスルホスクシネートの
ジエステル(特に飽和および不飽和C6〜C14のジエステル)、エトキシル化ス
ルホスクシネート、アルキル多糖類のスルフェート、例えばアルキルポリグルコ
シドのスルフェート(下記で説明される非イオン性非硫酸化化合物)、分枝鎖第
一アルキルスルフェート、およびアルキルポリエトキシカルボキシレート、例え
ば式 RO(CH2CH2O)k−CH2COO−M+(式中、RはC8〜C22のアル
キルであり、kは0〜10の整数であり、Mは可溶性塩形成陽イオンである)を
有するものが挙げられる。樹脂酸および水素化樹脂酸も適しており、ロジン、水
素化ロジン、ならびにトール油中に存在するかトール油から得られる樹脂酸およ
び水素化樹脂酸などが挙げられる。さらなる例は、“表面活性剤と洗剤(Surfac
e Active Agents and Detergents)”(Vol. I and II by Schwartz, Perry and
Berch)に記載されている。このような種々の界面活性剤は、一般的に、米国特
許第3,929,678号(23欄58行〜29欄23行、Laughlin等、197
5年12月30日発行)(この記載は参考として引用し本明細書に組み入れる)
にも開示されている。
【0067】 本発明での使用で他の特に適切なアニオン性界面活性剤は、アルキル鎖中に炭
素数4〜24、好ましくは8〜18、さらに好ましくは8〜16の炭素数を有す
るアルキルカルボキシレートおよびアルキルアルコキシカルボキシレートであり
、ここでアルコキシはプロポキシおよび/またはエトキシ、好ましくはアルコキ
シル化度が0.5〜20、好ましくは5〜15であるエトキシである。本発明で
の使用に好ましいアルキルアルコキシカルボキシレートは、ラウレス11カルボ
ン酸ナトリウム(すなわち、RO(C24O)10−CH2COONa、式中Rは
12〜C14)であり、アキポソフト(Akyposoft)(登録商標)100NVの商
品名でKao Chemical Gbmhから市販されている。
【0068】 本発明での使用に適した両性界面活性剤には、次式R123NO(式中、R1 、R2及びR3はそれぞれ独立して1〜30の炭素数を有する飽和で、置換または
非置換で、直鎖または分岐鎖の炭化水素鎖である)を有するアミンオキシドが挙
げられる。本発明に用いられる好ましいアミンオキシド界面活性剤は、次式:R 123NO(式中、R1は1〜30、好ましくは6〜20、より好ましくは8〜
16、最も好ましくは8〜12の炭素数の炭化水素鎖で、R2およびR3はそれぞ
れ1〜4、好ましくは1〜3の炭素数を有する置換または非置換で、直鎖または
分岐鎖の炭化水素鎖であり、より好ましくはメチル基である)を有するアミンオ
キシドである。R1は、飽和で、置換または非置換で、直鎖または分岐鎖の炭化
水素基であってよい。本発明の使用に適したアミンオキシドは、例えば、天然型
混合C8〜C10アミンオキシド並びにHoechstより市販されるC12〜C16アミンオ
キシドである。
【0069】 本発明の使用に適した双極性イオン性界面活性剤は、かなり広範囲のpH条件
のもとで、カチオン性親水基、すなわち四級アンモニウム基、およびアニオン性
親水基の両方を同一分子上に有する。典型的なアニオン性親水基は、カルボキシ
レートおよびスルホネートであるが、スルフェート、ホスホネート等の他の基も
使用することができる。ここで使用される双極性イオン性界面活性剤は、以下の
一般式: R1−N+(R2)(R3)R4- (式中、R1は疎水基、R2は水素、C1〜C6アルキル、ヒドロキシアルキルま
たは他の置換C1〜C6アルキル基、R3はR2に結合してNと共に環状構造を形成
することができるC1〜C6のアルキル基、ヒドロキシアルキルあるいは他の置換
1〜C6アルキル基、またはC1〜C6カルボン酸基あるいはC1〜C6スルホネー
ト基であり、R4は陽イオン性窒素原子と親水基とを結合する部分であり、典型
的には、炭素数1〜10のアルキレン、ヒドロキシアルキレンまたはポリアルコ
キシ基であり、Xはカルボキシレートまたはスルホネート基である親水基である
。)で表される。
【0070】 疎水基R1として好ましいものは脂肪族または芳香族、飽和または不飽和、置
換または非置換の炭化水素鎖で、アミド基やエステル基のような結合基を含有で
きるものである。より好ましいR1は、1〜24、好ましくは8〜18、より好
ましくは10〜16の炭素数のアルキル基である。これらの単純なアルキル基は
、コスト面と安定性の面から好ましい。しかしながら、疎水基R1は、式:Ra
C(O)−NH−(C(Rb2m(式中、Raは脂肪族または芳香族、飽和また
は不飽和、置換または非置換の炭化水素鎖で、好ましくは、8〜20、好ましく
は18以下、より好ましくは16以下の炭素数のアルキル基であり、Rbは水素
およびヒドロキシ基よりなる群から選ばれ、mは1〜4、好ましくは2〜3、よ
り好ましくは3であり、いずれの(C(Rb2)部分も、1以下のヒドロキシ基
を有する)で表されるアミドラジカルであってもよい。
【0071】 好ましいR2は水素またはC1〜C3アルキルで、より好ましくはメチルである
。好ましいR3はC1〜C4カルボン酸基またはC1〜C4スルホネート基、あるい
はC1〜C3アルキルで、より好ましくはメチルである。好ましいR4は(CH2 n で、nは1〜10、好ましくは1〜6、より好ましくは1〜3の整数である。
【0072】 ベタイン/スルホベタインについての一般的な例は、米国特許第2,082,
275号、第2,702,279号および第2,255,082号に記載されて
おり、これらの記載は参考として引用し本明細書に組み入れる。
【0073】 特に好ましいアルキルジメチルベタインの例としては、ココナッツ−ジメチル
ベタイン、ラウリルジメチルベタイン、デシルジメチルベタイン、2−(N−デ
シル−N,N−ジメチルアンモニア)アセテート、2−(N−ココ N,N−ジ
メチルアンモニオ)アセテート、ミリスチルジメチルベタイン、パルミチルジメ
チルベタイン、セチルジメチルベタイン、ステアリルジメチルベタインが挙げら
れる。例えば、ココナッツ−ジメチルベタインは、アモニル(Amonyl)265(
登録商標)の商品名でSeppicから市販されている。ラウリルベタインはエンピジ
ェン(Empigen)BB/L(登録商標)の商品名でAlbright & Wilsonから市販さ
れている。
【0074】 アミドベタインの例には、ココアミドエチルベタイン、ココアミドプロピルべ
タイン、または、C10〜C14脂肪族アシルアミドプロピレン(ヒドロプロピレン
)スルホベタインが挙げられる。例えば、C10〜C14脂肪族アシルアミドプロピ
レン(ヒドロプロピレン)スルホベタインは、「バリオン(Varion)CAS(登
録商標)スルホベタイン」の商品名でSherex Companyから市販されている。
【0075】 ベタインのその他の例は、ラウリルイミノジプロピオネートで、ミラタイン(
Mirataine)H2C−HA(登録商標)の商品名でRhone-Poulencから市販されて
いる。
【0076】 本発明の使用に適したカチオン性界面活性剤は、四級アンモニウム、ホスホニ
ウム、イミダゾリウムおよびスルホニウム化合物の誘導体である。ここで使用す
る好ましいカチオン性界面活性剤は、四級アンモニウム化合物(ここで、窒素に
結合する1または2の炭化水素基が飽和で、直鎖または分岐鎖の、炭素数6〜3
0、好ましくは炭素数10〜25、より好ましくは炭素数12〜20のアルキル
基であり、窒素に結合する他の炭化水素基(すなわち、1つの炭化水素基が先述
の長鎖炭化水素基であるときは3個であり、2つの炭化水素基が先述の長鎖炭化
水素基であるときは2個である)は、それぞれ独立して飽和または不飽和で、直
鎖または分岐の、炭素数1〜4、好ましくは炭素数1〜3のアルキル鎖であり、
より好ましくはメチル基である)である。本発明の使用に適した、好ましい四級
アンモニウムは、非クロリド/非ハロゲンの四級アンモニウム化合物である。
【0077】 特に本発明の組成物での使用に好適なものは、トリメチル四級アンモニウム化
合物であり、例えば、ミリスチルトリメチルスルフェート、セチルトリメチルス
ルフェート、および/またはタロートリメチルスルフェートである。このような
トリメチル四級アンモニウム化合物はHoechstから、あるいは、エンピジェン(E
MPIGEN)CM(登録商標)の商品名でAlbright & Wilsonから市販されている。
【0078】 非イオン性界面活性剤の中で、アルコキシル化非イオン性界面活性剤が、本発
明の使用に好適である。かかるアルコキシル化非イオン性界面活性剤は、好まし
くは炭素数8〜20、さらに好ましくは炭素数10〜18、最も好ましくは炭素
数10〜15の炭素鎖を有するアルコキシル化アルコールである。アルコキシル
化は、エトキシレート、プロポキシレートあるいはブトキシレート基、好ましく
はエトキシレート基によって行うことが可能である。好ましい態様において、エ
トキシル化アルコールは0.5〜20の、より好ましくは2〜10の、最も好ま
しくは4〜6のエトキシ基を有している。好ましいアルコールエトキシレートは
、実施例1に記載されている。
【0079】 本発明の使用に適したキャップ化アルコキシル化非イオン性界面活性剤は、下
記の式: R1(O−CH2−CH2n−(OH2m−O−R3 (式中、R1は、C8〜C24直鎖または分岐鎖のアルキルまたはアルケニル基、
アリール基、アルカリール基であり、好ましくはR1はC8〜C18アルキルまたは
アルケニル基であり、より好ましくはC10〜C15アルキルまたはアルケニル基で
あり、さらにより好ましくはC10〜C15アルキル基であり、 R2は、C1〜C10直鎖または分岐鎖のアルキル基であり、好ましくは直鎖また
は分岐鎖のアルキル基であり、 R3は、C1〜C10アルキルまたはアルケニル基であり、好ましくはC1〜C5
ルキル基であり、さらに好ましくはメチル基であり、そして nおよびmはそれぞれ独立して1〜20、好ましくは1〜10、より好ましく
は1〜5の範囲内の整数、あるいはそれらの混合物である。) に従う。
【0080】 これらの界面活性剤は、プルラファック(Plurafac)(登録商標)の商品名で
BASFより、ジェナポール(Genapol)(登録商標)の商品名でHOECHSTより、
あるいはシンペロニック(Symperonic)(登録商標)の商品名でICIより市販さ
れている。上記式で表される、好ましいキャップ化非イオン性アルコキシル化界
面活性剤は、ジェナポール(Genapol)(登録商標)L2.5NRの商品名でHoe
chstより、また、プルラファック(Plurafac)(登録商標)の商品名でBASF
より市販されているものである。
【0081】 特に好ましい界面活性剤は、アルキルスルフェート、アルキルスルホネート、
アルキルエトキシスルフェート、アルキルベンゼンスルホネート、アルキルカル
ボキシレート、アルキルエトキシカルボキシレート及びそれら混合物からなる群
より選択される。より好ましい界面活性剤系は、アルキルスルホネートとアルキ
ルエトキシスルフェートを含有する。
【0082】 その他の適切な界面活性剤には、オルガノシランやオルガノシロキサン等のシ
リコーン界面活性剤が挙げられる。好ましくは、シリコーン界面活性剤の分子量
は、600〜10,000、より好ましくは900〜6,000、最も好ましく
は約3000である。このような化合物は当業界でよく知られ、例えば米国特許
第3,299,112号、第4,311,695号および第4,782,095
号に例示されており、これらの記載は参考として引用し本明細書に組み入れる。
適切なシロキサンオリゴマーは米国特許第4,005,028号に記載されてい
る。好ましいシリコーン界面活性剤としては、ポリシロキサンポリエチレングリ
コールコポリマーやポリアルキレンオキシド改質ポリジメチルシロキサンコポリ
マーが挙げられる。
【0083】 その他の適切な界面活性剤には、親水性部分と疎水性部分を含有するフルオロ
界面活性剤が挙げられる。親水性部分は、炭素数2〜12のアルキル基およびエ
ステル、スルホネートあるいはカルボキシレート部分を含有する。疎水性部分は
フッ化されている。好ましいフルオロ界面活性剤にはアルキルフルオロカルボキ
シレートが挙げられ、その例としては、過フルオロアルキルカルボン酸アンモニ
ウムおよびフルオロアルキルカルボン酸カリウムがある。特に好ましいフルオロ
界面活性剤は、フルオロアルキルカルボン酸カリウムの水溶性混合物で、炭素数
8のアルキル鎖を有するフルオロカルボン酸を40〜44%、炭素数6のアルキ
ル鎖を有するフルオロカルボン酸を1〜5%、炭素数4のアルキル鎖を有するフ
ルオロカルボン酸を1〜5%、炭素数7のアルキル鎖を有するフルオロカルボン
酸を1〜3%および炭素数5のアルキル鎖を有するフルオロカルボン酸を0.1
〜1%含有する。
【0084】 本発明の好ましい態様において、界面活性剤は、少なくとも一つのアニオン性
界面活性剤、より好ましくは少なくとも二つのアニオン性界面活性剤を含有する
系である。特に好ましいアニオン性界面活性剤は、直鎖アルキル又はアルキルベ
ンゼンスルホネート及びスルホスクシネート界面活性剤である。本発明における
特により好ましい界面活性剤系のアニオン性界面活性剤は、C12直鎖アルキルベ
ンゼンスルホネート(LAS)及びジオクチルスルホサクシネートである。本発
明における界面活性剤系の好ましい非イオン界面活性剤は、主鎖が炭素原子10
〜14個及び平均で3〜8個、好ましくは3〜6個のエトキシ基を有するエトキ
シレートアルコールである。
【0085】 スルホネート界面活性剤、好ましくはスルホスクシネート、好ましくはジオク
チルスルホスクシネート界面活性剤に対するLASの割合は、好ましくは6:1
〜1:6、より好ましくは5:1〜1:2、最も好ましくは4:1〜1:1であ
る。アニオン性界面活性剤を含む界面活性剤系において、スルホネート:スルホ
スクシネート:アニオン性界面活性剤の割合は、好ましくは4:1:1である。
【0086】 典型的には、本発明の組成物は、組成物の0.001質量%〜40質量%、好
ましくは0.001質量%〜20質量%及びより好ましくは10質量%未満及び
最も好ましくは0.001質量%〜10質量%の界面活性剤系を含有する。
【0087】キレート化剤 本発明の組成物は、好ましい任意成分として、キレート化剤を含有してもよい
。本出願人は、本発明の組成物にキレート化剤を加えることによって、表面直接
作用ポリマーの効能を阻害すること無く改善された洗浄を達成できることを見出
した。好適なキレート化剤は、ホスホネートキレート化剤、アミノカルボキシレ
ートキレート化剤、他のカルボキシレートキレート化剤、多機能置換芳香族キレ
ート化剤、エチレンジアミンN,N’−ジコハク酸又はそれらの混合物からなる
群より選択される一つのような本技術分野で従来公知のいかなるものであっても
よい。
【0088】 キレート化剤の存在は、組成物の化学的安定性をさらに高めるのに貢献する。
【0089】 ここで使用するのに適切なホスホネートキレート化剤には、エタン1−ヒドロ
キシジホスホン酸アルカリ金属塩(HEDP)、アルキレンポリ(アルキレンホ
スホネート)、ならびにアミノアミノトリ(メチレンホスホン酸)(ATMP)
、ニトリロトリメチレンホスホネート(NTP)、エチレンジアミンテトラメチ
レンホスホネートおよびジエチレントリアミンペンタメチレンホスホネート(D
TPMP)を含むアミノホスホネート化合物が含まれる。ホスホネート化合物は
、それらの酸の形態あるいはそれらの酸の官能価の一部または全てにおける、種
々の陽イオンとの塩として存在してもよい。
【0090】 多官能置換された芳香族キレート化剤も本発明の組成物に有用であり得る。Co
nnorらによる1974年5月21日に発行された米国特許第3,812,044
号を参照のこと。酸の形態にあるこのタイプの好ましい化合物は、1,2−ジヒ
ドロキシ−3,5−ジスルホベンゼン等のジヒドロキシジスルホベンゼンが挙げ
られる。
【0091】 本発明において使用するのに好ましい生物分解性キレート化剤は、エチレンジ
アミンN,N’−ジコハク酸、あるいはそのアルカリ金属塩もしくはアルカリ土
類塩、アンモニウム塩もしくは置換アンモニウム塩、またはそれらの混合物であ
る。エチレンジアミンN,N’−ジコハク酸、とりわけその(S,S)異性体に
関しては、HartmanとPerkinsによる1987年11月3日発行の米国特許第4,
704,233号の中で広く記載されている。エチレンジアミンN,N’−ジコ
ハク酸は、例えばssEDDS(登録商標)でPalmer Research Laboratories
より市販されている。
【0092】 本発明において使用できる適切なアミノカルボキシレートには、エチレンジア
ミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)、N−ヒドロキシエチル
エチレンジアミン三酢酸、ニトリロ三酢酸、エチレンジアミン四プロピオン酸、
トリエチレンテトラアミン六酢酸、エタノールジグリシン、プロピレンジアミン
四酢酸(PDTA)およびメチルグリシン二酢酸(MGDA)が含まれ、これら
は酸の形態にあるか、またはアルカリ金属、アンモニウムおよび置換アンモニウ
ムの塩の形態にある。特に、本発明で使用できる適切なアミノカルボキシレート
は、ジエチレントリアミン五酢酸、例えばトリロンFS(登録商標)でBASF
社により市販されているプロピレンジアミン四酢酸(PDTA)およびメチルグ
リシン二酢酸(MGDA)である。
【0093】 さらに、本発明に使用されるカルボン酸キレート化剤には、サリチル酸、アス
パラギン酸、グルタミン酸、グリシン、マロン酸およびそれらの混合物が含まれ
る。
【0094】 本発明において使用される他のキレート化剤としては、下式:
【化10】 (式中、R1、R2、R3およびR4は−H、アルキル、アルコキシ、アリール、
アリールオキシ、−Cl、−Br、−NO2、−C(O)R'および−SO2R”
からなる群よりそれぞれ独立して選択され、ここでR'は−H、−OH、アルキ
ル、アルコキシ、アリールおよびアリールオキシからなる群から選択され、R”
はアルキル、アルコキシ、アリールおよびアリールオキシからなる群から選択さ
れ、R5、R6、R7およびR8は−Hおよびアルキルからなる群よりそれぞれ独立
して選択される。) で示されるものである。
【0095】 本発明において使用できる特に好ましいキレート化剤としては、アミノアミノ
トリ(メチレンホスホン酸)、ジエチレントリアミノ五酢酸、ジエチレントリア
ミンペンタメチレンホスホネート、1−ヒドロキシエタンジホスホネート、エチ
レンジアミンN,N’−ジコハク酸およびそれらの混合物が挙げられる。
【0096】 他のキレート化剤として、ポリカルボキシレート、特にクエン酸塩および下式
:CH(A)(COOX)−CH(COOX)−O−CH(COOX)−CH(
COOX)(B)を有する複合体が挙げられる。 式中、AはHまたはOH、BはHまたは−O−CH(COOX)−CH2(C
OOX)であり、XはHまたは塩形成陽イオンである。例えば、上記一般式にお
いてAおよびBが両方ともHである場合、該化合物はオキシジコハク酸およびそ
の水溶性塩である。AがOHでBがHである場合、該化合物はタルトレートモノ
コハク酸(TMS)およびその水溶性塩である。AがHでBが−O−CH(CO
OX)−CH2(COOX)である場合、該化合物はタルトレートジコハク酸(
TDS)およびその水溶性塩である。これらビルダー(builders)の混合物は、
本発明における使用に特に好ましい。特にTMS、TDSに関して、これらビル
ダーはBushらによる1987年5月5日発行の米国特許第4,663,071号
に開示されている。
【0097】 本発明での使用に適切なさらなる他のポリカルボン酸エーテルとして、無水マ
レイン酸と、エチレンまたはビニルメチルエーテル、1,3,5−トリヒドロキ
シベンゼン−2,4,6−トリスルホン酸とのコポリマーが挙げられる。
【0098】 他の有用なポリカルボン酸キレート化剤として下記の構造に代表されるヒドロ
キシポリカルボン酸エーテルが挙げられる。: H0−[C(R)(COOM)−C(R)(COOM)−O]n−H 式中、Mは水素または陽イオンであり、結果として得られる塩は水溶性で、好
ましくはアルカリ金属、アンモニウム、あるいは置換アンモニウム陽イオンであ
り、nは約2〜約15(好ましくは、nは約2〜約10、さらに好ましくは、n
の平均は約2〜約4)であり、Rはそれぞれ同一又は異なり、水素、C1-4アル
キル、またはC1-4置換アルキル(好ましくは、Rは水素)である。
【0099】 適切なポリカルボン酸エーテルとして、環式化合物、特に脂環式化合物が挙げ
られ、これらは米国特許第3,923,679号、第3,835,163号、第
4,158,635号、第4,120,874号、および第4,102,903
号等に記載されており、これらの記載は参考として引用し本明細書に組み入れる
【0100】 これらの環式化合物のうち好ましいものとして、ジピコリン酸およびケリダニ
ン酸(chelidanic acid)である。
【0101】 また、本発明での使用に好適なポリカルボキシレートとして、メリト酸、コハ
ク酸、ポリマレイン酸、ベンゼン1,3,5−トリカルボン酸、ベンゼンペンタ
カルボン酸、カルボキシメチルオキシコハク酸およびそれらの溶解性の塩も挙げ
られる。
【0102】 さらに好適なカルボキシレートキレート化剤として、Diehlによる1973年
3月28日発行の米国特許第3,723,322号明細書に開示されるカルボキ
シル化炭水化物が挙げられ、この記載は参考として引用し本明細書に組み入れる
【0103】 本発明での使用に適切な他のカルボキシレートとして挙げられるものの、上述
の基準を満たさない点からあまり好ましくないものとして、ポリ酢酸のアルカリ
金属塩、アンモニウム塩、および置換アンモニウム塩が挙げられる。ポリ酢酸キ
レート化剤の例として、エチレンジアミン四酢酸およびニトリロ三酢酸のナトリ
ウム塩、カリウム塩、リチウム塩、アンモニウム塩および置換アンモニウム塩が
挙げられる。
【0104】 他の適切ではあるが、あまり好ましくないポリカルボキシレートとして、アル
キルイミノ酢酸のキレート化剤も知られており、メチルイミノ二酢酸、アラニン
二酢酸、メチルグリシン二酢酸、ヒドロキシプロピレンイミノ二酢酸および他の
アルキルイミノ酢酸のキレート化剤等が挙げられる。
【0105】 本発明の組成物に適切なものとして、3,3−ジカルボキシ−4−オキサ−1
,6−ヘキサンジオートおよびこれに関連する化合物が挙げられ、これらはBush
による1986年1月28日発行の米国特許第4,566,984号に開示され
ており、この記載は参考として引用し本明細書に組み入れる。有用なコハク酸キ
レート化剤として、C5-20のアルキルコハク酸およびそれらの塩が挙げられる
。このタイプの化合物として特に好ましいものは、ドデセニルコハク酸である。
アルキルコハク酸は典型的に、一般式R−CH(COOH)CH2(COOH)
で表されるコハク酸の誘導体であり、式中、Rは炭化水素、C10-20のアルキ
ルまたはアルケニル基、好ましくはC12-16であるか、または、Rはヒドロキ
シル、スルホ、スルホキシまたはスルホン置換基で置換してもよく、これらは全
て上記米国特許に記載されている。
【0106】 コハク酸キレート化剤は、好ましくはナトリウム、カリウム、アンモニウムお
よびアルカノールアンモニウム塩等を含むそれらの水溶性塩の形態で用いられる
【0107】 コハク酸キレート化剤の具体例としては、ラウリルスクシネート、ミリスチル
スクシネート、パルミチルスクシネート、2−ドデセニルスクシネート(好まし
い)、2−ペンタデセニルスクシネート等が挙げられる。ラウリルスクシネート
はこの群の好ましいビルダーであり、1986年11月5日に公開された欧州特
許出願番号第86200690.5/0 200 263号に記載されている。
【0108】 有用なキレート化剤の例として、カルボキシメチルオキシマロン酸ナトリウム
およびカリウム、カルボキシメチルオキシスクシネート、シス−シクロヘキサン
ヘキサカルボキシレート、シス−シクロペンタンテトラカルボキシレート、水溶
性ポリアクリレートおよび無水マレイン酸とビニルメチルエーテルまたはエチレ
ンとのコポリマーが挙げられる。
【0109】 他の適切なポリカルボキシレートは、Crutchfieldらによる1979年3月1
3日に発行された米国特許第4,144,226号に開示されるポリアセタール
カルボキシレートであり、この記載は参考として引用し本明細書に組み入れる。
これらポリアセタールカルボキシレートはグリオキシル酸のエステルおよび重合
開始剤とを、重合条件下で接触させる(bring together)ことにより調製される
。得られるポリアセタールカルボキシレートエステルを、化学的に安定な末端基
に結合して、アルカリ溶液中における急速な解重合に対してポリアセタールカル
ボキシレートを安定化させ、対応する塩に変換して、界面活性剤に添加される。
【0110】 ポリカルボキシレートキレート化剤はまた、Diehlによる1967年3月7日
に発行された米国特許第3,308,067号にも開示されており、この記載は
参考として引用し本明細書に組み入れる。かかる物質としては、マレイン酸、イ
タコン酸、メサコン酸、フマル酸、アコニット酸、シトラコン酸およびメチレン
マロン酸等の脂肪族カルボン酸のホモポリマーおよびコポリマーの水溶性塩が含
まれている。
【0111】 本発明で使用するのに適切なポリホスホネートとしては、ポリホスホネート(
トリポリリン酸、ピロリン酸およびガラス質高分子メタリン酸に代表される)の
アルカリ金属塩、アンモニウム塩、およびアルカノールアンモニウム塩が挙げら
れる。
【0112】 本発明での使用に最も好ましいキレート化剤は、ジエチレントリアミンペンタ
メチレンホスホネート(DTPMP)またはエタン1−ヒドロキシジホスホネー
ト(HEDP)から選択される。かかるホスホン酸キレート化剤は、DEQUE
ST(登録商標)でMonsanto社により市販されている。
【0113】 典型的には、本発明の組成物は、全組成物に対して20質量%以下、好ましく
は0.01質量%〜15質量%及び更に好ましくは、0.01質量%〜10質量
%のキレート化剤を含有する。
【0114】酵素 任意成分として、本発明の組成物は、酵素またはその混合物を含有することが
できる。
【0115】 好ましい酵素系物質として、市販のリパーゼ、クチナーゼ、アミラーゼ、中性
およびアルカリ性のプロテアーゼ、セルラーゼ、エンドラーゼ、エステラーゼ、
ペクチナーゼ、ラクターゼおよびペルオキシタ−ゼといった、洗浄剤成分や洗浄
剤組成物中に従来より含有されるものが挙げられる。適切な酵素に関しては、米
国特許第3,519,570号および第3,533,139号に記述されている
【0116】 好ましい市販のプロテアーゼ酵素としては、Novo Industries A/S(デンマ
ーク)が販売しているアルカラーゼ(Alcalase)、サビナーゼ(Savinase)、プ
ライマーゼ(Primaze)、デュラザイム(Durazym)およびエスペラーゼ(Espera
se)の商品名のもの、Gist-Brocadesが販売しているマキサタ−ゼ(Maxatase)
、マキサカル(Maxacal)およびマキサペム(Maxapem)の商品名のもの、Genenc
or Internationalにより販売されているもの、およびSolvay Enzymesが販売す
るオプティクリーン(Opticlean)、オプティマーゼ(Optimase)の商品名のもの
が挙げられる。プロテアーゼ酵素は本発明の組成物中に、該組成物の質量に対し
0.0001質量%〜4質量%の活性酵素濃度で含有され得る。
【0117】 好ましいアミラーゼには、例えば、Bリケニホルミス特異株から得られるα−
アミラーゼが挙げられるが、その詳細はGB−1,269,839(Novo)に記
載されている。市販のアミラーゼとして好ましいものには、例えば、ラピダーゼ
(Rapidaze)の商品名でGist-Bracadesから販売されているもの、テルマミル(T
ermamyl)、デュラミル(Duramyl)およびバン(BAN)の商品名でNovo Industr
ies A/Sから販売されているものが挙げられる。特に好ましいアミラーゼ酵素は
、PCT/US9703635およびWO95/26397およびWO96/2
3873に記載されるものであり得る。
【0118】 アミラーゼ酵素は本発明の組成物中に、該組成物の質量に対し0.0001質
量%〜2質量%の活性酵素濃度で含有され得る。
【0119】 リポ溶解性酵素は本発明の組成物中に、該組成物の質量に対し0.0001質
量%〜2質量%、好ましくは0.001質量%〜1質量%、最も好ましくは0.
001質量%〜0.5質量%の活性リポ溶解性酵素濃度で存在し得る。
【0120】 リパーゼは、真菌や細菌由来のものであり、例えばHumicola属、Th
ermomyces属、あるいはPseudomonas pseudoalc
aligenesあるいはPseudomonas fluorescensを
含むPseudomonas属のリパーゼ産生株から得られる。これらの菌株が
化学的あるいは遺伝学的に改変された変異株より得られるリパーゼも有用である
。好適なリパーゼはPseudomonas pseudoalcaligen
esから得られ、これは欧州特許第EP−B−0218272号に記載されてい
る。
【0121】 本明細書中における他の好適なリパーゼは、Humicola lanugi
nosaの遺伝子をクローニングし、Aspergillus oryzaを宿
主として用いて発現させて得られ、これは欧州特許出願公開第EP−A−025
8068号公報に記載されており、リポラーゼ(Lipolase)の商品名でNovo Indu
stri A/S,Bagsvaerd(デンマーク)から市販されている。このリパーゼについ
ては、Huge−Jensenらによる、1989年3月7日発行の米国特許第4,810
,414号にも記載されている。
【0122】ヒドロトロープ 本発明の組成物は、任意成分としてヒドロトロープを含有してもよい。
【0123】 本明細書中で好適なヒドロトロープとしてスルホン化ヒドロトロープが挙げら
れる。当業者に知られているすべてのスルホン化ヒドロトロープが本発明の使用
に適している。アルキルアリールスルホネートまたはアルキルアリールスルホン
酸が好ましい実施形態において使用される。好ましいアルキルアリールスルホネ
ートとして、キシレンスルホン酸のナトリウム、カリウム、カルシウムおよびア
ンモニウム塩、トルエンスルホン酸のナトリウム、カリウム、カルシウムおよび
アンモニウム塩、クメンスルホン酸のナトリウム、カリウム、カルシウムおよび
アンモニウム塩、置換または非置換ナフタレンスルホン酸のナトリウム、カリウ
ム、カルシウムおよびアンモニウム塩、およびこれらの混合物が挙げられる。好
ましいアルキルアリールスルホン酸には、キシレンスルホン酸、トルエンスルホ
ン酸、クメンスルホン酸、置換あるいは非置換ナフタレンスルホン酸およびそれ
らの混合物が挙げられる。より好ましくは、キシレンスルホン酸またはp−トル
エンスルホネートあるいはそれらの混合物が使用される。
【0124】 典型的には、本発明の組成物は、全組成物に対して0.01質量%〜20質量
%、好ましくは0.05質量%〜10質量%、より好ましくは0.1質量%〜5
質量%のスルホン化ヒドロト−プを含有することができる。
【0125】 スルホン化ヒドロトロープが存在する場合、本明細書中に記載の組成物の物理
的および化学的安定性に貢献する。
【0126】イオン 本発明の組成物はさらにイオンを含んでもよく、好ましくは塩として該組成物
に添加される。本発明に用いられる好ましいイオンは、多価金属イオンからなる
群より選択される。より好ましくは、前記イオンは、亜鉛、カドミウム、ニッケ
ル、銅、コバルト、ジルコニウム、クロム、アルミニウム、鉄及び/又はマグネ
シウムから選択される。更により好ましくは、前記イオンは、周期表の8つの金
属群から選択される。本発明の最も好ましい態様において、組成物は、アルミニ
ウム、亜鉛、銅及び鉄からなる群より選択される多価金属イオンを追加的に含有
する。2より大きいイオン価(例えばAl+3、Cu+3及び/又はFe+3)を有す
る多価金属イオンが、本組成物での使用において更により好ましい。
【0127】 前記イオンは、塩の形態、例えば塩化物、酢酸塩、硫酸塩、ぎ酸塩、炭酸塩及
び/又は硝酸塩又は金属塩錯体として添加してもよい。例えば、アルミニウムは
、塩化アルミニウム塩、酢酸塩又は硫酸塩の形態で添加してもよい。最も好まし
くは、アルミニウムは、塩化アルミニウム塩として組成物に添加される。
【0128】 本出願人は、上述の組成物への多価金属イオンの添加が、表面、特に自動車の
外表面に適用した際に、組成物の粘度を下げる効果があることを見出した。これ
は金属イオンが、本発明の必須成分である上述のポリマーと相互に作用し、ポリ
マーの架橋が生じて、均一なポリマーマトリックスを形成するためであると考え
られている。金属イオンを含まない又は一価の金属イオンを含む組成物で処理さ
れる表面と対比して、多価金属イオンを含有する組成物で処理される表面は、改
善されたシーティング性を示す。本明細書における”シーティング性”とは、シ
ート状のものにおける表面からの液体(例えば水)の水はけ性を意味する。改善
されたシーティング性能は、金属イオンを含む組成物によって提供され、水痕、
しみ又はスポットのさらなる縮小をもたらす。
【0129】 典型的には、かかるイオンは、全組成物に対して20質量%以下、好ましくは
0.0001質量%〜10質量%の濃度で含んでよい。
【0130】制泡剤 本発明の組成物は、2−アルキルアルカノールあるいはその混合物のような制
泡剤を好適な任意成分としてさらに含有し得る。本発明における使用にとりわけ
適したものは、炭素数6〜16、好ましくは8〜12のアルキル鎖およびヒドロ
キシル基末端を有し、前記アルキル鎖はα位において炭素数1〜10、好ましく
は2〜8、さらに好ましくは3〜6のアルキル鎖で置換された2−アルキルアル
カノールである。このような好適な化合物には、例えばイソフォル(Isofol)(
登録商標)シリーズであるイソフォル(Isofol)(登録商標)12(2―ブチル
オクタノール)あるいはイソフォル(Isofol)(登録商標)16(2―ヘキシル
デカノール)があり、市販されている。
【0131】 その他の制泡剤としては、アルカリ金属(例えば、ナトリウムまたはカリウム
)の脂肪酸、またはそれらの鹸化物(石鹸)が挙げられ、ここで脂肪酸の炭素数
は約8〜約24、好ましくは約10〜約20である。
【0132】 石鹸の製造に用いられるものを含む上記脂肪酸は、例えば、植物または動物由
来のグリセリド(例えば、パーム油、ココナッツ油、ババス油、大豆油、ヒマシ
油、獣脂、鯨油、魚油、獣脂、グリース、豚脂、およびそれらの混合物)等の天
然供給源から得られる。脂肪酸は合成することもできる(例えば、石油原料の酸
化あるいはFisher-Tropschの製造法による)。アルカリ金属石鹸は脂肪と油とを
直接鹸化することによって、あるいは別の製造工程により調製された遊離脂肪酸
を中和することにより作ることができる。特に有効なものとして、ココナッツ油
および獣脂由来である脂肪酸の混合物のナトリウムおよびカリウム塩、すなわち
、獣脂およびココナッツの、ナトリウムおよびカリウム石鹸である。本明細書に
おいて、「獣脂」という用語は、典型的にはおよその炭素鎖長の分配が2.5%
のC14、29%のC16、23%のC18、2%のパルミトレイン酸、41.5%の
オレイン酸および3%のリノール酸(列挙した最初の3個の脂肪酸は飽和脂肪酸
)である、脂肪酸の混合物に関連して使用される。種々の動物の獣脂やラードか
ら得た脂肪酸のような類似した分配を有する他の混合物もここでいう獣脂に含ま
れる。タローはまた、硬化(つまり、水素付加)されて一部または全ての不飽和
脂肪酸部分が飽和脂肪酸部分に転換できる。本明細書において、「ココナッツ」
という用語を用いるとき、典型的にはおよその炭素鎖長の分配が約8%のC8
7%のC10、48%のC12、17%のC14、9%のC16、2%のC18、7%のオ
レイン酸および2%のリノール酸(列挙した最初の6個の脂肪酸は飽和脂肪酸)
である、脂肪酸の混合物を指す。類似した炭素鎖長分配を有する他の供給源、例
えばパーム仁油、ババス油もココナッツ油という用語に含まれる。
【0133】 好ましいシリコーン制泡剤は、Bartollotaらによる米国特許第3,933,6
72号に記載されている。他の特に有用な制泡剤は、自己乳化シリコーン制泡剤
で、1977年4月28日に発行されたドイツ国特許出願第DTOS 2,64
6,126号に記載されている。このような化合物の一例として、DC−544
がDow Corningより市販されており、これはシロキサン−グリコールコポリマー
である。
【0134】 特に好ましいシリコーン制泡剤は欧州特許同時係属出願第92201649.
8号に記載されている。前記組成物はシリコーン/シリカ混合物を、アエロジル
(Aerosil)(登録商標)等のヒュームドノンポーラスシリカと共に含有し得る
【0135】 特に好ましい制泡剤はシリコーン油と2−アルキル−アルカノールとの混合物
を含む制泡剤系である。
【0136】 典型的には、本明細書中の組成物は、全組成物に対して4質量%以下、好まし
くは0.1質量%〜1.5質量%、最も好ましくは0.1質量%〜0.8質量%
の制泡剤またはその混合物を含有し得る。
【0137】溶媒 本発明の組成物は、溶媒またはその混合物を更に含有してもよい。溶媒は、表
面の水はけ性を改善することが知られている。ここで使用する溶媒としては、当
業者に知られる全てのものが挙げられる。本発明の使用に好ましい溶媒には、炭
素数が4〜14、好ましくは6〜12、更に好ましくは8〜10のエーテルまた
はジエーテル、グリコールまたはアルコキシル化グリコール、アルコキシル化芳
香族アルコール、芳香族アルコール、脂肪族分岐鎖アルコール、アルコキシル化
脂肪族分岐鎖アルコール、アルコキシル化直鎖C1〜C5アルコール、直鎖C1
5アルコール、C8〜C14アルキルおよびシクロアルキル炭化水素およびハロゲ
ン化炭化水素、C6〜C16グリコールエーテル、およびそれらの混合物が挙げら
れる。
【0138】 本発明の使用に適したグリコールは、式:HO−CR12−OH(式中、R1
およびR2はそれぞれ独立してHまたはC2〜C10の飽和または不飽和脂肪族炭化
水素鎖および/または環式炭化水素鎖である)に従う。本発明の使用に適したグ
リコールはドデカングリコールおよび/またはプロパンジオールである。
【0139】 本発明の使用に適したアルコキシル化グリコールは、式 R−(A)n1−O
H(式中、RはH、OH、炭素数1〜20、好ましくは2〜15、より好ましく
は2〜10の直鎖飽和または不飽和アルキルであり、R1は、Hまたは炭素数1
〜20、好ましくは2〜15、より好ましくは2〜10の直鎖飽和または不飽和
アルキルであり、Aはアルコキシ基で好ましくはエトキシ、メトキシおよび/ま
たはプロポキシ基であり、nは1〜5、好ましくは1〜2である)に従う。本発
明の使用に適したアルコキシル化グリコールは、メトキシオクタデカノールおよ
び/またはエトキシエトキシエタノールである。
【0140】 本発明の使用に適したアルコキシル化芳香族アルコールは、式:R(A)n
OH(式中、Rは炭素数1〜20、好ましくは2〜15、より好ましくは2〜1
0のアルキル置換または非アルキル置換のアリール基で、Aはアルコキシ基で好
ましくはブトキシ、プロポキシおよび/またはエトキシ基であり、nは1〜5、
好ましくは1〜2の整数である)に従う。適切なアルコキシル化芳香族アルコー
ルは、ベンゾキシエタノールおよび/またはベンゾキシプロパノールである。
【0141】 本発明の使用に適した芳香族アルコールは、式:R−OH(式中、Rは炭素数
1〜20、好ましくは1〜15、より好ましくは1〜10のアルキル置換または
非アルキル置換のアリール基である)に従う。本発明の使用に適した芳香族アル
コールは、例えば、ベンジルアルコールである。
【0142】 本発明の使用に適した脂肪族分岐鎖アルコールは、式:R−OH(式中、Rは
炭素数1〜20、好ましくは2〜15、より好ましくは5〜12の分岐型、飽和
または不飽和のアルキル基である)に従う。本発明の使用に特に適した脂肪族分
岐鎖アルコールには、2−エチルブタノールおよび/または2−メチルブタノー
ルが挙げられる。
【0143】 本発明の使用に適したアルコキシル化脂肪族分岐鎖アルコールは、式:R(A
n−OH(式中、Rは炭素数1〜20、好ましくは2〜15、より好ましくは
5〜12の分岐型、飽和または不飽和のアルキル基で、Aはアルコキシ基で好ま
しくはブトキシ、プロポキシおよび/またはエトキシ基であり、nは1〜5、好
ましくは1〜2の整数である)に従う。適切なアルコキシル化脂肪族分岐鎖アル
コールには、1−メチルプロポキシエタノールおよび/または2−メチルブトキ
シエタノールが挙げられる。
【0144】 本発明の使用に適したアルコキシル化直鎖C1〜C5アルコールは、式 R(A
n−OH(式中、Rは炭素数1〜5、好ましくは2〜4の直鎖型、飽和または
不飽和のアルキル基で、Aはアルコキシ基で好ましくはブトキシ、プロポキシお
よび/またはエトキシ基であり、nは1〜5、好ましくは1〜2の整数である)
に従う。適切なアルコキシル化脂肪族直鎖C1〜C5アルコールは、ブトキシプロ
ポキシプロパノール(n−BPP)、ブトキシエタノール、ブトキシプロパノー
ル、エトキシエタノールまたはこれらの混合物である。ブトキシプロポキシプロ
パノールは、n−BPP(登録商標)の商品名でDow Chemicalより市販されて
いる。
【0145】 本発明の使用に適した直鎖C1〜C5アルコールは、式:R−OH(式中、Rは
炭素数1〜5、好ましくは2〜4の直鎖型、飽和または不飽和のアルキル基であ
る)に従う。適切な直鎖C1〜C5アルコールは、メタノール、エタノール、プロ
パノールおよびこれらの混合物である。
【0146】 その他の適切な溶媒には、ブチルジグリコールエーテル(BDGE)、ブチル
トリグリコールエーテル、ter−アニリドアルコール(ter amilic alcohol
)等が挙げられる。本発明の使用に特に好ましい溶媒はブトキシプロポキシプロ
パノール、ブチルジグリコールエーテル、ベンジルアルコール、ブトキシプロパ
ノール、エタノール、メタノール、イソプロパノールおよびこれらの混合物であ
る。
【0147】 その他の好適な溶媒には、ミネラルスピリット(mineral spirit)、より好ま
しくは通常ホワイトスピリットとして知られるミネラルスピリットが挙げられる
【0148】 一つの実施態様において、特に好ましい溶媒は、C1〜C5の直鎖又は分枝鎖の
アルキル溶媒、例えば、C1〜C5の直鎖又は分枝鎖アルコールから選択される。
この態様での使用に特に好ましい溶媒は、エタノール及び/又はイソプロパノー
ルである。
【0149】 典型的には、本発明の組成物は、それが実質的に水性である場合は、全組成物
に対して30質量%以下、好ましくは10質量%以下、より好ましくは8質量%
以下の溶媒またはその混合物を含有する。
【0150】 しかしながら、以下に記載のように、該組成物が実質的に非水性である場合は
、全組成物に対して好ましくは60質量%〜99.5質量%、より好ましくは7
0質量%〜99質量%、より好ましくは90質量%〜99質量%、最も好ましく
は95質量%〜99質量%の、溶媒またはその混合物を含有する。
【0151】pH緩衝剤 本発明の実施形態において、組成物は中性を示すpH範囲にあり、典型的には
、pH4.0〜9.0、より好ましくはpH4.5〜9.5の範囲である。本発
明の組成物は、pH緩衝剤またはその混合物、すなわち、1種の化合物、または
数種の化合物の組み合わせからなる系であり、強酸または強塩基が添加されたと
きにそのpHがわずかしか変化しない系である。
【0152】 本発明の使用に適したpH緩衝剤として、中性から塩基性状態のものは、ホウ
酸塩pH緩衝剤、ホスホネート、ケイ酸塩およびこれらの混合物が挙げられる。
本発明の使用に好ましいホウ酸塩pH緩衝剤としては、ホウ酸およびアルキルホ
ウ酸のアルカリ金属塩およびこれらの混合物が挙げられる。本発明の使用に適し
たホウ酸塩pH緩衝剤としては、ホウ酸塩、メタホウ酸塩、テトラホウ酸塩、オ
クトホウ酸塩、ペンタホウ酸塩、ドデカボロン、ボロントリフルオライド、およ
び/または炭素数1〜12、好ましくは1〜4のアルキルホウ酸のアルカリ金属
塩である。適切なアルキルホウ酸塩は、メチルホウ酸塩、エチルホウ酸塩、およ
びプロピルホウ酸塩である。ここで特に好ましいものはメタホウ酸のアルカリ金
属塩(例えば、メタホウ酸ナトリウム)、テトラホウ酸のアルカリ金属塩(例え
ば、ナトリウムテトラボレートデカハイドレート)およびこれらの混合物である
【0153】 メタホウ酸ナトリウムやナトリウムテトラボレートのようなホウ酸塩はソディ
ウムメタボレート(sodium metaborate)(登録商標)およびボラックス(Bora
x)(登録商標)の商品名でBoraxおよびSocieta Chimica Larderelloより販売
されている。
【0154】 本発明の使用に適したpH緩衝剤として、酸性状態のものは、有機酸およびそ
の混合物が挙げられる。本発明の使用に適した有機酸としては、モノカルボン酸
、ジカルボン酸、トリカルボン酸またはこれらの混合物が挙げられる。本発明の
使用に好適なカルボン酸としては、酢酸、クエン酸、マロン酸、マレイン酸、リ
ンゴ酸、乳酸、グルタル酸、グルタミン酸、アスパラギン酸、コハク酸メチル、
コハク酸またはこれらの混合物がある。ここで特に好ましいものはクエン酸、コ
ハク酸またはこれらの混合物である。
【0155】 クエン酸は、水溶液としてシトリックアシッド(Citric acid)(登録商標)の
商品名でJungbunzlauerより販売されている。
【0156】 典型的には、本発明の組成物は、全組成の質量に対して15質量%以下、好ま
しくは0.001質量%〜10質量%、より好ましくは0.001質量%〜5質
量%、最も好ましくは0.005質量%〜3質量%のpH緩衝剤またはその混合
物を含有することができる。
【0157】増粘剤 本発明の組成物は、好ましくは増粘剤を含有してもよい。増粘剤は、特に、本
発明の組成物の粘度を増加させることを目的として該組成物に添加される成分で
ある。
【0158】 適切な増粘剤は、当業界において公知である。増粘剤の例としては、ガムタイ
プのポリマー(例えばキサンタンガム)、ポリビニルアルコールおよびその誘導
体、セルロースおよびその誘導体、およびポリカルボキシレートポリマーである
【0159】 本発明の特に好ましい実施形態において、増粘剤は、ガムタイプのポリマーま
たはポリカルボキシレートポリマーを含む。特に好ましい増粘剤の例として、キ
サンタンガムおよび架橋ポリカルボキシレートポリマーがそれぞれ挙げられる。
【0160】 ガムタイプのポリマーは、多糖類水性コロイド、キサンタンガム、グアーガム
、スクシノグルカンガム、セルロース、上記いずれかの誘導体、およびこれらの
混合物からなる群から選択し得る。本発明の好ましい態様において、ガムタイプ
のポリマーはキサンタンガムまたはその誘導体である。
【0161】 ポリカルボキシレートポリマーは、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、
リンゴ酸、無水マレイン酸から選ばれるモノマーユニットからなるホモまたはコ
ポリマーであり得る。好ましいポリカルボキシレートポリマーは、BF Goodrich
製のカーボポ−ル(carbopol)である。適切なポリマーの分子量は10,000〜
100,000、最も好ましくは1,000,000〜10,000,000の
範囲である。
【0162】ラジカルスカベンジャー 本発明の組成物は、ラジカルスカベンジャーまたはその混合物を含有してもよ
い。
【0163】 本発明の使用に適切なラジカルスカベンジャーは、公知の置換モノおよびジヒ
ドロキシベンゼン、およびその類似体、アルキルおよびアリールカルボキシレー
トおよびこれらの混合物である。本発明の使用に好適なラジカルスカベンジャー
としては、ジ−tert−ブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ヒドロキノン
、ジ−tert−ブチルヒドロキノン、モノ−tert−ブチルヒドロキノン、
tert−ブチルヒドロキシアニソール、安息香酸、トルイル酸、カテコール、
t−ブチルカテコール、ベンジルアミン、1,1,3−トリス(2−メチル−4
−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、没食子酸−n−プロピル(n
−propyl−gallate)またはそれらの混合物であり,特に好ましいものはジ−t
ert−ブチルヒドロキシトルエンである。没食子酸−n−プロピルのようなラ
ジカルスカベンジャーは、ニパノックス(Nipanox)S1(登録商標)の商品名
でNipa Laboratoriesから購入することができる。
【0164】 ラジカルスカベンジャーが使用される場合、典型的には、全組成の質量に対し
て10質量%以下、好ましくは0.001質量%〜0.5質量%の量で含有され
る。
【0165】汚れ沈殿防止ポリマー 本発明の組成物は、汚れ沈殿防止ポリマーを含有することができ、任意成分と
して、例えば、汚れ沈殿防止剤ポリアミンポリマー又はその混合物が挙げられる
。当業者に知られている汚れ沈殿防止剤ポリアミンポリマーのいかなるものも本
発明において使用できる。特に適切なポリアミンポリマーは、ポリアルコキシル
化ポリアミンである。かかる素材は、繰り返し単位を含む分子構造式:
【化11】 及び
【化12】 (式中、Rは通常2〜6の炭素数を有する炭化水素基、R1はC1〜C20の炭化
水素、アルコキシ基はエトキシ、プロポキシ等でyは2〜30で、最も好ましく
は10〜20であり、nは少なくとも2の整数で、好ましくは2〜20、最も好
ましくは3〜5であり、およびX-はハロゲン化物やメチルスルフェート等のア
ニオンであり、四級化反応により生じる。)により便宜的に表される。
【0166】 ここで用いる最も好ましいポリアミンはいわゆるエトキシル化ポリエチレンア
ミン、すなわちエチレンオキシドのエチレンイミンとの重合反応生成物であり、
下記の一般式:
【化13】 (式中、yは2〜30である。本発明の使用に特に好ましいものはエトキシル
化ポリエチレンアミンであり、とりわけエトキシル化テトラエチレンペンタミン
、および四級エトキシル化ヘキサメチレンジアミンである。)で表される。
【0167】香料 本発明の使用に適した香料は、嗅覚に美的な利益を与え、および/または生成
物が有する可能性のある「化学」臭をカバーする物質が含まれる。高揮発性、低
沸点(低沸点を有する)の小分画の主機能をもつ、これらの香料における香料化
合物は、洗浄された表面に臭いの影響を与えるのではなく、製品自体の臭いを改
善することを目的とするものである。しかしながら、低揮発性、高沸点の香料成
分のなかには、新鮮でクリーンな印象を該表面に与えるものが幾つかあり、これ
らの成分が乾燥後の表面に沈着して残存することが望ましい。香料成分は、例え
ば両性界面活性剤により組成中に容易に溶解されることができる。本発明の使用
に適した香料成分および香料組成物としては、当業界において知られるような従
来のものが挙げられる。香料成分の選択や香料の配合量は、美的見地のみに基い
て決定される。
【0168】 適切な香料化合物および組成物は、BrainおよびCumminsによる1979年3月
20日に発行された米国特許第4,145,184号、Whyteによる1980年
6月24日に発行された米国特許第4,209,417号、Moeddelによる19
85年5月7日に発行された米国特許第4,515,705号、およびYoungに
よる1979年5月1日に発行された米国特許第4,152,272号を含む技
術文献中に見出すことができ、上記の全特許文献は、参考として引用し本明細書
に組み入れる。一般的に、香料の有効性(substantivity)の程度は、使用される
実質的な香料原料の割合におおよそ比例する。比較的に実質的な香料は、少なく
とも約1質量%の、好ましくは、少なくとも約10質量%の実質的な香料原料を
含有する。実質的な香料原料とは、洗浄方法を通じて表面上に沈着する、香りを
有する化合物であり、人間のもつ正常な嗅覚によって認知できるものである。典
型的には、このような原料は平均的な香料原料よりも低い蒸気圧を有する。また
、このような原料は、約200またはそれ以上の分子量を有し、平均的な香料原
料よりも低い濃度において認知され得るものである。本発明において有用な香料
成分は、「香りと風味の化学物質(芳香化学物質)(Perfume and Flavor Chemi
cals(Aroma Chemicals))」、(Steffen Arctander著、著者発行、1969年
)に、その臭いの特徴や、沸点および分子量等の物理的・化学的特性とともに記
載されており、この文献は、参考として引用し本明細書に組み入れる。
【0169】 揮発性が高く、低沸点の香料成分の例としては、アネトール、ベンズアルデヒ
ド、ベンジルアセテート、ベンジルアルコール、ベンジルホルメート、イソ−ボ
ルニルアセテート、カンフェン、シスシトラール(ネラル)、シトロネラール、
シトロネロール、シトロネリルアセテート、パラ−シメン、デカナール、ジヒド
ロリナロール、ジヒドロミルセノール、ジメチルフェニルカルビノール、ユーカ
リプトール、ゲラニアール、ゲラニオール、ゲラニルアセテート、ゲラニルニト
リル、シス−3−ヘキセニルアセテート、ヒドロキシシトロネラール、d−リモ
ネン、リナロール、リナロールオキシド、リナリルアセテート、リナリルプロピ
オネート、メチルアントラニレート、アルファ−メチルイオノン、メチルノニル
アセトアルデヒド、メチルフェニルカルビニルアセテート、laevo−メンチルア
セテート、メントン、イソ−メントン、ミクレン(mycrene)、ミルセニルアセテ
ート、ミルセノール、ネロール、ネリルアセテート、ノニルアセテート、フェニ
ルエチルアルコール、アルファ−ピネン、ベータ−ピネン、ガンマ−テルピネン
、アルファ−テルピネオール、ベータ−テルピネオール、テルピニルアセテート
およびベルテネックス(パラ−第三ブチルシクロへキシルアセテート)が挙げら
れる。いくつかの天然油も揮発性香料成分を多量に含んでいる。例えば、ラバン
ダン(lavandin)は主成分としてリナロール、リナリルアセテート、ゲラニオール
およびシトロネロールを含んでいる。レモンオイルおよびオレンジテルペンは、
いずれも約95%のd−リモネンを含んでいる。
【0170】 適度な揮発性を有する香料成分の例としては、アミルシンナムアルデヒド、イ
ソ-アミルサリチレート、ベータ−カリオレフィン、セドレン、シンナムアルコ
ール、クマリン、ジメチルベンジルカルビニルアセテート、エチルバニリン、オ
イゲノール、イソ−オイゲノール、フロルアセテート(flor acetate)、ヘリオ
トロピン、3−シス−へキセニルサリチレート、へキシルサリチレート、リリア
ル(パラ-第三ブチル−アルファ−メチルヒドロシンナムアルデヒド)、ガンマ
−メチルイオノン、ネロリドール、パッチュリアルコール、フェニルヘキサノー
ル、ベータ−セリネン、トリクロロメチルフェニルカルビニルアセテート、トリ
エチルシトレート、バニリン、およびベラトラルデヒド(veratraldehyde)が挙げ
られる。セダーテルペン油は、アルファ−セドレーン(alpha-cedrene)、ベータ
−セドレーン(beta-cedrene)、および他のC1524セスキテルペン類から主に
構成される。
【0171】 揮発性が低く、高沸点を有する香料成分の例としては、ベンゾフェノン、ベン
ジルサリチレート、エチレンブラシレート、ギャラクソリド(galaxolide)(1,
3,4,6,7,8−ヘキサヒドロ−4、6、6、7、8、8−ヘキサメチル−
シクロペンタ−ガンマ−2−ベンゾピラン)、へキシルシンナムアルデヒド、ラ
イラル(4−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチル)−3−シクロへキセン−
10−カルボキシアルデヒド)、メチルセドリロン、メチルジヒドロジャスモネ
ート、メチル−ベータ−ナフチルケトン、ムスクインダノン、ムスクケトン、ム
スクチベタンおよびフェニルエチルフェニルアセテートが挙げられる。
【0172】 いずれか特定の香料成分の選択は、主に美的観点から検証される。
【0173】 本発明の組成物は、全組成に対して5.0質量%以下、好ましくは0.000
5質量%〜1.5質量%の香料成分またはその混合物を含有してもよい。
【0174】微量成分 公知の染料および顔料を含む着色剤は、本発明の組成物に少量添加され得る。
【0175】 その他の好ましい微量成分には、防腐剤が含まれる。防腐剤とは、微生物(例
えば細菌および真菌)を殺すか、または少なくとも不活性化するもので、本発明
の組成物に安定した状態で添加される化合物を意味する。現在、市場から入手可
能な防腐剤は、例えばHAPPI誌、1999年5月発行、第78〜94頁に掲載さ
れているものが挙げられ、この文献は、参考として引用し本明細書に組み入れる
。特に好ましい防腐剤としては、フェノキシエタノールが、例えば、プロテクト
ール(Protectol)PPの商品名でBASFより入手可能であり、あるいはグル
テルアルデヒドが、例えば、プロテクトール(Protectol)GDAの商品名でB
ASFより入手可能である。
【0176】組成物の形態 本発明の組成物は、例えば、液状、ジェル状、フォーム状、粒子あるいは錠剤
等のいずれの形態であってもよい。
【0177】 本発明の組成物が液状である場合、水溶性または非水溶性、希釈状態または濃
縮状態のいずれであってもよい。組成物が水溶性である場合、好ましくは1〜9
9.9質量%、より好ましくは50〜99.8質量%、もっとも好ましくは80
〜99.7質量%の水が組成物に含まれる。代替的に、前述したように、本発明
の組成物は、非水溶性である場合も考えられる。非水溶性とは、組成物が実質的
に水を含まないことを意味する。より正確には、組成物が、意図的に加えられた
水を含まず、したがって、組成物中には、例えば原料の組み合わせによる結晶化
に由来するような水のみが存在することを意味する。
【0178】組成物の包装形態 本発明の組成物は、組成物の形態に応じて、当業者に知られる種々の適切な容
器につめることができる。液体組成物は、好ましくは充填される組成物と化学反
応を起こさない周知のボトルに充填される。このようなボトルは、好ましくはプ
ラスチック製である。
【0179】 特に好ましい一実施態様において、本発明の組成物は、スプレー分配式容器に
充填することができる。このタイプの容器は通常、合成有機高分子プラスチック
素材でできている。容器のスプレー装置は、手動あるいは電動であり得る。手動
操作のスプレー装置として、トリガー操作のスプレーディスペンサー、ポンプ操
作のスプレーディスペンサーが含まれる。本発明における使用に適したスプレー
タイプのディスペンサーとして、手動操作の泡を作るトリガータイプのディスペ
ンサーで、例えばSpecialty Packaging Products社またはContinental Spray
ers社が販売しているものがある。これらのタイプのディスペンサーは、例えば
、Dunniningらによる米国特許第4,701,311号および、Focarracciによ
る米国特許第4,646,973号および米国特許第4,538,745号に開
示されている。特に本発明の使用に好ましいものは、例えばContinental Spray
Internationalより購入可能なT8500(登録商標)、またはCanyon,North
ern Irelandより購入可能なT8100(登録商標)のスプレータイプのディス
ペンサーである。このようなディスペンサー内で、液体組成物は細かい液滴に分
散されてからしぶきとなって処理されるべき表面に直接沈着する。実際、このよ
うなスプレータイプのディスペンサーにおいて、上記ディスペンサー本体に充填
された本発明の組成物は、使用者がポンプ機構を作動すると、このポンプ機構に
伝わるエネルギーにより、スプレータイプディスペンサーの頭部を通って移動す
る。さらに特に、このようなスプレータイプのディスペンサーの頭部において、
組成物は障害物、例えば格子(grid)やコーン(cone)などに衝突して衝撃を与
え、この衝撃が液体組成物を霧状にする、すなわち液滴形成を助ける。
【0180】 あるいは、組成物を電動操作のスプレー装置に充填してもよく、この装置にお
いては電源が噴霧動作を行う動力に使用される。
【0181】 本発明の別の好ましい実施態様として、本発明の液体組成物は分配装置、好ま
しくはスプレーディスペンサーを用いて表面に適用される。該スプレーディスペ
ンサーは、少なくとも一つの開口部を有し、この開口部を通じて組成物が分配さ
れ、液滴のしぶきを生成する。
【0182】 このようなスプレーディスペンサーは組成物をポンプにより送る手段(「ポン
プスプレーディスペンサー」)を含んでもよく、あるいはエアゾール缶や加圧容
器のようないずれかの加圧ガス源により操作されてもよい。ポンプスプレーディ
スペンサーは、手動または電動により操作され得る。該スプレーディスペンサー
は、広範囲の表面処理に用いる場合および/またはひどく汚れた表面に大量の製
品を適用する場合には、消費者が使いやすいので特に好ましい。上記スプレーデ
ィスペンサーは、ひどく汚れた表面への大量の製品の適用を確実にし、処理すべ
き範囲の均一な被覆を確実にする。
【0183】 本発明における好適なスプレーディスペンサーは、電動のスプレーディスペン
サーである。本発明における好適な好ましいスプレーディスペンサーは、組成物
を輸送する手段として電動ポンプおよびスプレーアームを備えている容器である
。該スプレーアームは充分長いものであるか、あるいは延長可能であり、少なく
とも一つの開口部を備えているため、操作中に組成物が電動ポンプにより、上記
スプレーアームを通じて容器から開口部に汲み出され、この開口部から分配され
る。スプレーアームと容器は、自在に曲げられるコネクターにより連結されるこ
とが好ましい。スプレーアームはその長さに沿って少なくとも一つの開口部を有
していてもよい。スプレーアームは組成物をスプレーする位置の調整を簡単にし
、そのため該アームによる該組成物の適用の正確性が増す。電動ポンプは、例え
ば、ギア−ポンプ、インペラーポンプ、ピストンポンプ、スクリューポンプ、蠕
動ポンプ、ダイアフラムポンプまたはその他の小型ポンプである。本発明に使用
される電動ポンプの非常に好ましい実施態様は、典型的な速度が6000rpm
〜12000rpmのギア−ポンプである。電動ポンプは典型的に1〜20mN
.mのトルクを発生する電気モーターなどの手段を用いて稼動される。電気モー
ターは次々に動力源が供給されなければならない。このような動力源は主電源(
任意に変圧器を通して)であってもよく、あるいは、使い捨て電池または充電池
であってもよい。スプレーアームはあらかじめ厳密に延伸されてもよい。しかし
ながら、このような場合は収納が困難となる可能性があるので、スプレーアーム
は、伸縮自在又は折りたたみ可能な構造により延伸可能であることが好ましい。
【0184】洗浄方法 本発明は、洗浄されるべき表面が本発明の組成物と接触し、表面(例えば自動
車などの乗物の外表面)を洗浄する方法も包含する。本明細書において表面とは
、典型的には台所、風呂場表面等の家庭内において見られる表面または乗物の外
表面を意味し、例えば、床、壁、タイル、窓、シンク、シャワー、可塑性材のシ
ャワーカーテン、洗面器、トイレ、皿、家具什器等の様々な異なる材質、例えば
セラミック、ビニール材、ワックスのないビニール材、リノリウム材、メラミン
樹脂、ガラス、各種プラスチック、可塑化木材、金属(特に、鉄及びクロム)に
よるもの、または塗料塗布、ワニス塗布した又はシールを行った表面等を指す。
ここでいう表面には、家庭用電気製品の表面も含まれ、例えば、冷蔵庫、冷凍庫
、洗濯機、自動乾燥機、オーブン、電子レンジ、食器洗い機等が含まれるが、こ
れらに制限されるものではない。本発明の組成物は、セラミック、鉄、プラスチ
ック、ガラス及び塗料を塗布した又は他の方法で仕上げられた乗物(例えば自動
車)の外表面の洗浄に特に効果を発揮する。
【0185】 任意の前すすぎ方法の後に、組成物を表面に適用する。組成物は、布又はスポ
ンジを用いて、組成物がすでに適用された又は組成物を吹き付けた表面に適用さ
れ得る。また、上記のスプレー装置を用いて、組成物を表面にスプレーして適用
することもできる。
【0186】 いったん組成物が表面に適用された後は、通常は水を用いて任意に表面をすす
いで、そのまま自然乾燥させることができる。任意に、使用者は組成物の適用と
すすぎの間に、組成物が最も効果を発揮するだけの待ち時間をもうけることがで
きる。本発明の組成物の特記すべき利点は、上記のように表面の洗浄が可能で、
洗浄後に表面を自然乾燥しても水しみや水縞を残さないことである。
【0187】
【実施例】
以下の実施例により本発明をさらに説明する。各数値は全組成物の質量に対す
るパーセントで示す。
【表1】 SSPは、分子量約3000、プロポキシル化度が3、エトキシル化度が27の
ポリエチレンアミンである。
【0188】
【表2】 PVPVIは、Luvitec VP155K18Pの商品名でBASFより供給されるN−ビニルイ
ミダゾール N−ビニルピロリドンである。 PVNOは、分子量を有するReillyより供給されるポリビニルピリジン N−オ
キシドである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US ,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 シェリー,アラン エドワード アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、 ロレイン、アベニュー 235、ナンバー 7 (72)発明者 セデノ,アレックス ベルギー国、1050 ブリュッセル、アヴニ ュ、ルイーズ 341 (72)発明者 シャヴィ,イヴァーノ ベルギー国、1060 ブリュッセル、リュ、 ドゥ、ラ、スルス 113 (72)発明者 ベルトレ,ジャン ベルギー国、1860 メイズ、レーゲルボス ストラート 1 (72)発明者 グーラリ,アグム ベルギー国、1050 ブリュッセル、リュ、 アントワヌ、ラベール 37 (72)発明者 ゴールドスタイン,アラン スコット アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、 ベリーヒル、レーン 4329 (72)発明者 バーガー,ブルース アメリカ合衆国オハイオ州、ウエスト、チ ェスター、デルヴュー、ドライブ 7622 Fターム(参考) 3B201 AA31 BB05 BB38 BB92 BB94 BB95 CC01 3D026 AA15 4H003 AB19 AB22 AB27 AB31 AC07 AC14 DA05 DA09 DA11 DA12 EA19 EA21 EB07 EB08 EB13 EB15 EB22 EB24 EB28 ED02 ED29 FA21

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面を改質して親水性にし、水と表面との間の接触角を50
    °未満にする表面直接作用ポリマーを含有する、表面を洗浄するのに好適な洗浄
    組成物。
  2. 【請求項2】 耐久的に表面を改質して親水性にし、水と表面との間の接触
    角を50°未満にする表面直接作用ポリマーを含有する、表面を洗浄するのに好
    適な洗浄組成物。
  3. 【請求項3】 すすぎ試験に従って測定した場合、少なくとも1回のすすぎ
    の間、ポリマーが、表面に付着していることができる請求項1又は2に記載の洗
    浄組成物。
  4. 【請求項4】 すすぎ試験に従って測定した場合、少なくとも5回のすすぎ
    の間、ポリマーが、表面に付着していることができる請求項1〜3のいずれか1
    項に記載の洗浄組成物。
  5. 【請求項5】 表面が、セラミック、エナメル、ビニール材、ワックスのな
    いビニール材、リノリウム材、メラミン樹脂、ガラス、各種プラスチック、可塑
    化木材、金属、特にクロム金属、ワニス塗布した又はシールを行った表面及び乗
    物の外表面である請求項1〜4のいずれか1項に記載の洗浄組成物。
  6. 【請求項6】 表面が乗物の外表面である請求項5に記載の洗浄組成物。
  7. 【請求項7】 ポリマーが、少なくとも1つの疎水性又はカチオン成分と少
    なくとも1つの親水性成分を含有する請求項1〜6のいずれか1項に記載の洗浄
    組成物。
  8. 【請求項8】 組成物に対して0.001質量%〜10質量%のポリマーを
    含む請求項1〜7のいずれか1項に記載の洗浄組成物。
  9. 【請求項9】 ポリマーが、N−ビニルイミダゾールN−ビニルピロリドン
    (PVPVI)ポリマー、ポリビニルピリジンN−オキシド(PVNO)ポリマ
    ー、四級ビニルピロリドン/ジアルキルアミノアルキルアクリレート又はメタク
    リレート共重合体又はそれらの混合物からなる群より選択される請求項1〜8の
    いずれか1項に記載の洗浄組成物。
  10. 【請求項10】 界面活性剤又は界面活性剤系を追加的に含有する請求項1
    〜9のいずれか1項に記載の洗浄組成物。
  11. 【請求項11】 キレート化剤を追加的に含有する請求項1〜10のいずれ
    か1項に記載の洗浄組成物。
  12. 【請求項12】 溶媒、好ましくはC1〜5アルコールを追加的に含有する
    請求項1〜11のいずれか1項に記載の洗浄組成物。
  13. 【請求項13】 汚れ沈殿防止ポリマーを追加的に含有する請求項1〜12
    のいずれか1項に記載の洗浄組成物。
  14. 【請求項14】 多価金属イオン及びその塩を追加的に含有する請求項1〜
    13のいずれか1項に記載の洗浄組成物。
  15. 【請求項15】 多価金属イオンが、Al+3、Zn+2、Cu+2、Cu+3、F
    +2、Fe+3、それらの塩及びそれらの混合物からなる群より選択される請求項
    14に記載の洗浄組成物。
  16. 【請求項16】 任意的に表面をすすぐこと、請求項1〜13のいずれか1
    項に記載の組成物を表面に適用すること及び自然乾燥することを含む表面の洗浄
    方法。
  17. 【請求項17】 表面が自然乾燥する前に、表面をすすぐ請求項16に記載
    の方法。
  18. 【請求項18】 噴霧器を用いて組成物を表面に適用する請求項16又は1
    7に記載の方法。
  19. 【請求項19】 乗物の外表面を洗浄するための、請求項1〜13のいずれ
    か1項に記載の組成物の使用。
  20. 【請求項20】 セラミック、プラスチック及び金属を洗浄するための、請
    求項1〜13のいずれか1項に記載の組成物の使用。
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