JP2003523818A - フィルター装置 - Google Patents

フィルター装置

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JP2003523818A
JP2003523818A JP2001557666A JP2001557666A JP2003523818A JP 2003523818 A JP2003523818 A JP 2003523818A JP 2001557666 A JP2001557666 A JP 2001557666A JP 2001557666 A JP2001557666 A JP 2001557666A JP 2003523818 A JP2003523818 A JP 2003523818A
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サン,ノルベルト
クライン,フォルクマー
シュティハー,ユルゲン
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ハイダック フィルターテヒニク ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
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Abstract

(57)【要約】 本発明はフィルターハウジング(22)の内部に収容することのできる少なくとも1つのフィルター要素(32)を具備するフィルター装置に関する。前記フィルター装置はまた清浄化される流体のための入口(16)とフィルター要素(32)によって清浄化された流体のための出口(18)とを具備し、それによりフィルター要素(32)がフィルターハウジング(22)の少なくとも1つの要素保持器(106)によって保持されるようにする。フィルター要素(32)が要素保持器(106)から取出された時に閉鎖装置(98)がフィルター要素(32)の内部(34)を環境からシールすることにより、従来技術に対して改良され特にフィルター要素の必要な取替えを簡単にしまた環境に僅かな影響しか負わせないフィルター装置がつくり出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明はフィルターハウジングの中に収容することのできる少なくとも1つの
フィルター要素と、浄化されるべき流体のための入口と、フィルター要素によっ
て浄化された流体のための出口とを有するフィルター装置に関し、フィルター要
素がフィルターハウジングの少なくとも1つの要素受容部によって保持されてい
るフィルター装置に関する。
【0002】 関連のフィルター装置が多数の実施態様において知られておりまた市場で自由
に入手可能である。フィルター要素が行われるろ過作業に依存して一定時間の使
用の後に汚損された場合は、新しいフィルター要素に取替えることができ、関連
フィルター要素の取替えのためフィルターハウジングは一般に換気され開放され
そしてフィルター要素が取替えられた後に再び閉鎖されるようにしなければなら
ない。このような作業において、汚損された流体は他の付加されたフィルター要
素の内部に残ることが多く、そしてフィルター要素を配置する時汚損された流体
が漏れることにより意図せずに流れ出ることがあり、これが環境を汚染しそのた
め対応の浄化が必要となる。さらにまた、フィルター要素が取替えられた時汚損
されたフィルター要素はしばしばその内部が残留流体で完全に充たされ、これに
より取替えられるフィルター要素の処理すべき重量が明らかに増加しまた保守要
員の作業をより困難にする。
【0003】 この従来技術に基づき、本発明の目的は、特にフィルター要素の必要な取替え
を容易にし環境を損なうことのない改良されたフィルター装置を考案することで
ある。この目的は請求項1の特徴を有するフィルター装置によって達成される。
【0004】 請求項1の特徴部分により、フィルター要素を要素受容部から取出すことでシ
ール装置がフィルター要素の内部を環境に対してシールし、フィルター要素の交
換のためフィルター要素の内部に残っている残留汚染流体がシール装置を経てフ
ィルター要素から排出でき、また汚損されたフィルター要素が取替えられる時に
シール装置を閉鎖することで、内部にさらに排出する流体がフィルター要素から
環境の中に流出することがないのを保証することができる。このようにして、環
境は汚染されず余分の浄化をなくすことができる。フィルター要素がシール装置
の結果として取替えられた時フィルター要素は汚染された流体で充たされること
がなくなるため、フィルター要素は軽い重量によりさらに容易に処理され取替え
ることができるようになる。これは保守要員の作業を著しく容易にする。
【0005】 請求の範囲に記載された本発明のフィルター装置の好ましい実施態様において
、シール装置は、エネルギー蓄積装置の作用のもとにフィルター要素の取付けら
れた状態で要素受容部にその閉じた位置の方向に押しつけられる閉鎖要素を有し
ている。これは、シール装置がフィルターハウジングの要素受容部から取出され
るやいなやさらに処理することなくシール装置がそれ自体によって自動的に閉じ
られるのを保証する。好ましくは閉鎖要素は閉鎖ボールであり、この閉鎖ボール
は、閉鎖ボールと共に保持器の中に保持されたエネルギー蓄積装置がフィルター
要素の底部分の構成要素であるため圧縮スプリングの作用のもとにあり、この構
成要素はフィルター要素の内部に突出している。
【0006】 本発明のフィルター装置の特に好ましい他の実施態様では、フィルター要素は
相互に分離することのできる支持本体とフィルターマット本体とを有し、シール
装置はフィルターマット本体の構成要素となっている。このようにして実際に汚
損されたフィルターマット本体だけが処分され又は回収され、一方フィルター要
素の他の部分は再使用することができる。これは資源を節約しまたフィルターマ
ット本体が適当な材料からなっている場合は環境への影響が最小であるためフィ
ルターマット本体は完全に焼却することができる。シール装置は処分されるフィ
ルターマット本体の構成要素であるため、好ましくはシール装置が同様に回収可
能な材料又は容易に処分できる材料からなるように注意がはらわれる。
【0007】 本発明のフィルター装置の他の特に好ましい実施態様では、フィルターハウジ
ングは迅速解放連結手段を介してフィルターハウジングに取外し可能に接合する
ことができるフィルター要素のための支持リングを有している。好ましくはこの
支持リングはフィルター要素が取出された時その外周面に沿ってかき落とすはぎ
取り手段が設けられる。迅速解放連結手段は処分工程のためフィルター要素をフ
ィルターハウジングから迅速に分離させることができ、これはまた保守要員を楽
にする。はぎ取り手段により、フィルター要素の外周面に残留することのある汚
染流体の形式の汚物もまた取替え工程の間にはぎ取られ新しい挿入されたフィル
ター要素によるその後の浄化処理のためフィルターハウジングの中に残されるこ
とが保証される。
【0008】 他の有利な実施態様は従属請求項の主要事項である。
【0009】 本発明のフィルター装置は概略図であり一定尺度では描かれていない図面に示
される1つの実施態様を用いて、以下に詳細に記載される。
【0010】 図1に示されるフィルター装置は本質的に2つのフィルター装置の間に配置さ
れた切換え用具10により起動することができる2つの相互作用フィルター装置
からなっている。切換え用具10は本質的に、相互の頂部に配置され例えば手動
で共通の制御シャフト14により動かされる2つのボール弁12からなっている
。図1に示される図では切換え用具10のボール弁12は作動位置にありそれに
より外部から汚損された流体が入口16を介してフィルター装置に流入しまた浄
化された流体が出口18を介して切換え用具10に戻るよう流れそしてここを、
さらに例えば油圧式又は機械式の装置において用いるため図1に示される下側の
弁であるボール弁12を介して流される。
【0011】 図1に示されるように切換え用具10の図示された作動位置において、右側の
フィルター装置は始動され、これに対し反対側の圧のフィルター装置は待機作動
に保持されている。ろ過処理が例えば大量にろ過された汚染のために右側のフィ
ルター装置では不可能となったならば、切換え用具10を作動することによりボ
ール弁12が他方の作動位置に動かされ他方の左側のフィルター装置が次に作動
され、一方その前にろ過のために用いられた右側のフィルター装置は作動が停止
される。適当な交互作動が時間−制御され又は加圧されたライン上で汚損表示器
20が切換え用具10に連結され、その時に作動され次に例えば自動切換えをひ
き起こすフィルター装置の汚損状態を監視する。
【0012】 各フィルター装置はそれ自体本質的にハウジング底部24を有するフィルター
ハウジング22とフィルターハウジング蓋26とからなっている。このほかにフ
ィルターハウジング22は本質的に中空円筒体として形成されまたフィルターハ
ウジング底部24は好ましくは溶接によりフィルターハウジング22に連結され
る。フィルターハウジング蓋26はまた迅速作用ロックリング28によりフィル
ターハウジング22に取外し可能に連結される。迅速作用ロックリング28の係
合のためフィルターハウジング22とフィルターハウジング蓋26との隣接端部
の両方が、迅速作用ロックリング28がそのV字形受け入れ断面と共に延びるこ
とのできる円錐状に先方に傾斜する締結面を有している。適当な迅速作用ロック
リング28はクリップ30により張力がかけられ固定され手により解放される。
フィルターハウジング22の内部にフィルター要素32が固定され、その詳細な
構造は図2から4に示されている。ろ過処理のためいずれの場合も流れが内部3
4から外部36にフィルター要素32を通って生じ、図1に見られるような適当
な流体の流れ方向が右側に矢印で示されている。
【0013】 各フィルター装置の入口16と出口18との間でフィルター要素32をフィル
ター装置内部の中央部に保持する支持リング38が引っ張られまたこのほかにハ
ウジング22内部で入口16と出口18とを相互から流体密に分離させる。さら
に、図1に示されるフィルター装置は一部が通気のために用いられ一部が装置を
空にするために用いられるボールの形式の多数の流体弁を有している。したがっ
て図1に示される右側のフィルター装置はフィルターハウジング蓋26の頂部に
汚染側のための通気ねじ40を有している。図1から左側フィルター装置によっ
て示されるように、通気ねじ40は汚損側のためのボール弁42に取替えること
ができる。入口16と出口18との間で支持リング38の直ぐ上方に装置のハウ
ジング蓋部分の汚染された側を空にするためのボール弁44が設けられている。
各フィルター装置の清浄側のフィルターハウジング底部24に、すなわちフィル
ター要素32とフィルターハウジング22の内壁との間に、清浄側を空にするた
めのボール弁46が設けられている。
【0014】 所定位置のフィルター要素32とともに、フィルター要素32の内部34が考
慮された場合に、汚染側を空にするのに用いられるもう1つのボール弁48がフ
ィルターハウジング24に挿入されフィルター要素32の内部34に連結される
ように設けられる。このほかに、ボール弁48とボール弁44の代わりに共通の
ボール弁52により適当に起動することのできる共通の配管50を設けることが
できる。清浄側に通気するため、フィルターハウジング22の支持リング38の
下側にシールキャップ56によってシールして遮断される通気個所54が設けら
れる。各シールキャップ56は安全チェーン58により迅速作用ロックリング2
8の締結具30に連結され、それにより一方においてシールキャップ56が紛失
することがなく、しかし他方において通気個所54によりフィルターハウジング
22の清浄側を通気した後にのみ迅速作用ロックリング28が締結具30によっ
て作動されることができるようにする。これは要素を交換することにより負わさ
れる保安要員のための安全手段を提供する。
【0015】 図1に示される複式フィルター装置のために各フィルター装置はそのフィルタ
ーハウジングと共に支柱60により設置される。このほかに、この2つのフィル
ター装置は相互に対応している。フィルター要素を取替えた後の各フィルター装
置の再始動を確実にするため、充填管路62が設けられこの管路62により切換
え用具10の上流側と下流側の各入口16への供給管路の中への同一の充填が可
能となる。
【0016】 図4に示されるように、実際のフィルター要素32は外周側に支持本体64を
有している。支持本体64は特に図3に示されるように、図2に細部が示される
フィルターマット本体66のためのいわゆる支持チューブを形成する。支持本体
64は孔あけされ、すなわち浄化された流体をフィルター要素32から排出する
ための通路68が設けられる。端部に向って支持本体64はスリーブのように長
くされまたその頂端が支持リング70に溶接されその他方の底端部が同様に支持
本体の底部分72に連結される。
【0017】 図3と4に示される支持本体64の実施態様において、支持リング70にはフ
ランジ状の幅広部74が設けられる。さらにまた支持リング70の頂端には端部
が支持リング70に溶接された取外しハンドル76が設けられている。取外しハ
ンドル76は好ましくは一部材に形成されまた内側に開放されたままの、ハンド
ルの中央部を経てフィルターマット本体66を取替えるのに適した広い空洞を区
画している。このため取外しハンドル76は好ましくは中空円筒のように形成す
ることができる。さらにハンドルの高さはいずれの場合も取外しハンドル76の
自由端がフィルターハウジング蓋26と残りのフィルターハウジング22との間
の分離領域の中に延びるように選択され、フィルター要素32をフィルターハウ
ジング22から蓋26と共に支障なく取出すことができるようにする。支持本体
64に中央部が堅く溶接された支持本体64の底部分72が、支持本体の底部分
72に対し環状のシール80が設けられた出口個所78を有している。
【0018】 フィルターマット本体66はそれ自体好ましくは、フィルター装置を通って流
れる流体から汚物をろ過し、ごみがフィルターマット本体66に残るようにする
ろ過布層を有するひだ付きフィルターマットからなっている。フィルターマット
本体66のフィルターマットの自由端は半円形のハンドル84が一体化されてい
るプラスチックのシール合成物82に相接し、半円形ハンドル84は図2と4に
示される位置で折りたたまれ保守要員が支持本体64の締結具その他をさらに弛
めることなくフィルターマット本体66を引っ張りそれによりフィルターマット
本体66を取出すことができるようにする。フィルターマット本体66の底部は
固定リング88のように直立しフィルターマット本体66の内側に向く自由端を
有する受け部分86によって形成されている。固定リング88の外側はまたプラ
スチックのシール合成物82によりフィルターマット本体66のフィルターマッ
トの底端部に恒久的に接合される。受け部分86はさらにフィルターマット本体
66の内部に突出しその自由端に圧着部92が設けられている保持器90を有し
ている。
【0019】 圧着部92の内部で、エネルギー蓄積装置としての圧縮ロックスプリング94
がその自由端とともに、このようにして形成された保持器90の自由空間の中に
嵌まる。圧縮ロックスプリング94はその他方の自由端が、全体が(図4と5に
比べて)98で示されるシール装置の閉鎖本体又は閉鎖要素としての閉鎖ボール
96に接触している。示される閉鎖ボール96に代えて他の形式の閉鎖本体もま
た考えられる。さらにまたシール装置98のための図示された閉鎖ボール−圧縮
ロックスプリング構造に代えて、プレートバルブ(板弁)その他を用いることも
できる。それにより閉鎖ボール36は保持器90から現われることがなくなり、
漏出に対する保護としての保持器90は、フィルターマット本体66が支持本体
64から取出され圧縮ロックスプリング94が閉鎖ボール96を図2に示される
ようにその最前端位置に保持した時に閉鎖ボール96が本質的に一直線上に位置
するようになる保持表面を有する偏倚部100を有している。
【0020】 保持器90の長手方向に見て、保持器90は偏倚部100と圧着部92との間
に、保持器90のロッドにより周面方向で相接する通路102を有している。適
当な通路102が汚染された流体をフィルターマット本体66の内部から、閉鎖
ボール96が圧縮ロックスプリング94の作用に抗して長手方向に動くよう係留
保持される保持器90の内部に、流すために用いられる。好ましくは、フィルタ
ーマット本体66の良好な処分のため、保持器90と閉鎖ボール96はプラスチ
ック材料で作られる。好ましくは圧縮ロックスプリング90もまたプラスチック
材料から構成されるが、この場合はしかしスプリング材料はスチール材料からな
り高い閉鎖力を保証する。
【0021】 フィルター要素32を作成する工程において、フィルターマット本体66が特
に取出しハンドル76の開放した中央部により上方から支持本体に押し込まれた
ならば、フィルターマットの外周側が支持本体64の内側に沿って摺動し、また
フィルターマット本体66が図4に示されるように十分に挿入された時支持本体
64は外側に対し流体の中のフィルターマットとろ過作用のための支持部を形成
する。十分に挿入された状態となると受け部分86は底部シール合成物82と共
に支持本体の底部分72の頂部と結合する。フィルターマット本体66の底と支
持本体の底部分72との間に閉じ込められるエアクッションが挿入又は取出しを
妨げることのないのを保証するため、支持本体の底部分は貫通した通気開口10
4を有している。
【0022】 適当な取付け状態では閉鎖ボール96はその当接された偏倚部100から若干
上昇されるが、支持本体の底部分72の環状シール80上の圧縮ロックスプリン
グ94により整列して接触保持され、そのためこのようにしてシール装置98の
ための流体密シールが閉鎖ボール96により達成される。
【0023】 フィルターマット本体66と支持本体64の長手方向の寸法は相互に対して選
択されそれによりフィルターマット本体66の頂部のシール用合成物82がハン
ドル84と支持リング70の頂部と同一面上で終端するようにする。フィルター
要素32が図4に示されるようにフィルターマット本体66と支持本体64とか
ら構成されている場合は、適当なフィルター要素32がフィルターハウジング蓋
26が取外されてフィルターハウジング22に挿入される。
【0024】 開口部分108がフィルターハウジング底部24の中央部に要素受け入れ部1
06として挿入される。開口部分108はフィルター要素32が完全に要素受け
入れ部106上に配置された時にその自由端が保持器90に嵌入する係合ノズル
110を有し、閉鎖ボール96を圧縮ロックスプリング94が圧着部92の方向
に押し戻されるよう予張力をかけて押圧する。このため自由端が内周側にある係
合ノズル110が、係合ノズル110の中の閉鎖ボール96を較正することので
きる円錐状周面の係合表面112を有している、係合ノズル110はケージ(か
ご)状に形成されまた周面側に分布された通路114を有している。通路114
は係合ノズル110の円筒状の係合領域116で終端し、適当な係合領域116
はフィルター要素32が要素受容部106上に完全に配置された時支持本体の底
部分72の出口個所78を完全に通過して延びるようになっており、外周面側は
環状シール80と接触してシールされる。
【0025】 フィルターハウジングの底部24の領域に開口部分108はフランジ状の幅広
部を有し、平坦シール118によりフィルターハウジング底部24の頂部と接触
してシールされる。反対側に、すなわちフィルターハウジング底部24の底端部
に、開口部分108は外側ねじ120を有し、外側ねじ120にはユニオンナッ
ト(袋ナット)122が螺合され開口部分108を固定しこのようにしてフィル
ターハウジング底部24の貫通孔124の内部にシールを形成する。フィルター
要素32の開口部分108の底部に汚染された側を空にするためのボール弁48
又は管路50が続いている(図1と対比)。
【0026】 図5がさらに明瞭に示すように、フィルター要素32が要素受け入れ部106
にそのフランジ状幅広部と支持本体の底部分72の底との間で完全に配置された
時、依然として軸方向の距離が存在する。図5の部分図がさらに示すように、フ
ィルター要素32の内部に存在する汚染された流体は、押しつけられた閉鎖ボー
ル96と共に、開口部分108、保持器90もしくは開口部分108の通路10
2と114、及び溝状の流体排出部26によりボール弁48に連通され、又は他
の実施態様の管路50により共通のボール弁52に連通される。適当なボール弁
48,52はフィルター装置の浄化側を空にするボール弁46と全く同様にフィ
ルター装置の作動時に閉じられる。
【0027】 フィルターハウジング22内部のフィルター要素32を固定するため、全体が
128によって示され4分の1回転型締結具として設計された迅速解放連結手段
が用いられる。その詳細は図6から8に示されている。図6でフィルター装置の
長手方向軸線の左側と右側に見られるように、適当な4分の1回転締結具の2つ
の異なる実施態様が示されている。図6の左側で見られるフィルター装置32に
関する実施態様は図4に示されるものである。ここでは支持本体64の支持リン
グ70はその底部にシール型の縁132を外側に付ける環状凹所が設けられてい
る。フィルターハウジング22の内側に溶接された支持リング38の頂端にスペ
ーサリング134が個々のねじ136により固定される。スペーサリング134
の高さは支持本体64の支持リング70の与えられた高さよりも僅かに大きいよ
うに選択される。さらにまた側面がねじ136に対面する支持リング70はねじ
136と同じ数の凹曲の凹所138を有している。さらに凹所138とねじ13
6との間の直径の比率はこれに従って選択され、すなわち、それぞれのねじ13
6の頭部は、フィルター要素32がフィルターハウジング22を有する装置に上
方からフィルターハウジング蓋26を持ち上げて挿入された場合に半径方向の遊
びを持って凹所138の中に嵌まるようにする。
【0028】 適当な係合方法が図7に示されており、ハウジング蓋26が持ち上げられフィ
ルター要素32が残りのフィルターハウジング22に挿入された上面図を示して
いる。図7に示される適当な代表例はまたフィルター要素32が使用できなくな
り他のものに取替えられた場合のフィルター要素32の取外された位置に対応し
ている。さらに、図7と8に示されるような頂端の支持リング70はストッパ1
40を有することができ、ストッパ140は相互に直径方向で向き合い、相互に
対となって一定距離を保持し、この距離は相互に近接して面する頭部の領域で相
互に直径方向に向き合う2つのねじの対136の間の直径に少なくとも一致して
いる。このようにしてフィルター要素32が挿入され支持リング70が取外しハ
ンドル76により図7に示される位置から図8に示される位置に反時計方向に回
転されることにより、ねじ頭部136が支持リング70を、適当な支持リングを
部分的に越えて延びるねじ136の頭部により、ロックされた位置に堅く保持し
、与えられたねじの対136と接触するストッパ140がねじの摩耗と図7の方
向に繰返し弛むのを阻止するのが保証される。スペーサリング134上の支持リ
ング70がこのように回転運動のため案内されるのを保証するため、支持リング
70に面する側のスペーサリング134が支持リング70のフランジ状の幅広部
74を支持するのに用いられる肩部142を有している。
【0029】 支持リング70と支持リング38との間にねじ136により支持リング38上
に固定されたストリッパリング144が設けられる。ストリッパリング144は
これが外周側への与えられた接触圧力をもって支持本体64の外側と弾性で接触
するような直径を有している。これは、フィルター要素32が取外された時支持
本体64の外周面上に残っている汚物がストリッパリング144によりかき落と
されハウジング22の内部に残るのを保証する。図6に見られる左側に示す実施
態様では、適当なストリッパーリング144が、上方からストリッパリング14
4に嵌入する固定された状態で、支持リング70のシール縁132によってフィ
ルター装置の入口から出口18までのシール作用を行う。
【0030】 適当なシール作用がフィルター装置内部の圧力条件によって促進される。フィ
ルター要素32が特にフィルター装置の入口16の側に挿入された通常のろ過作
用においては、フィルター要素32とさらにシール用縁部132とを下方に押し
それによりシール作用を保証する増大された圧力が存在する。したがって、これ
はスペーサリング134と支持リング70との間にねじ136の調節可能な長さ
を超える一定の遊びが存在する場合には不適当であり、これは、適当な距離が装
置内部のろ過圧力によるシール作用により一定にされるため、迅速解放連結手段
128による連結を容易にする。
【0031】 図6の右側に示される実施態様では、フィルター要素32はシール用縁部13
2を有しておらず、その底部の支持リング70が図2と4の例とは異なり平面と
され、しかしシール用Oリングを備えた外側溝146を有している。肩部142
が設けられ支持リング70のフランジ状の幅広部74と接触するスペーサリング
134の内周面に対する流体密のシールは外側溝146の適当なOリングにより
生じる。さらなるシール作用はストリッパーリング144によってはストリッパ
リング144の頂部と支持リング70の底部との間に生じないため、フィルター
装置の長手方向軸線130の方向に軸方向の距離ができる。フィルター要素32
のためのブリッジ状の取外しハンドル76の代わりに図1に示されるように図の
左半分のしたがって右側フィルター装置の長手方向軸線130の左側の他の実施
態様のような右側のフィルター装置のための取外しクリップ148を設けること
もできる。この適当な取外しクリップ148もまたフィルターマット本体66の
ためのクリップ状のハンドル84と同様に折り曲げられる。しかし好ましくはフ
ィルターマット本体66のハンドル84はフィルターマット本体66を通って中
央部で延び端部側がプラスチックのシール合成物82に保持された保持棒として
形成される。
【0032】 さらに、1つの変更実施態様におけるように支持本体64がフィルター装置の
中に直接置かれフィルター要素としてのフィルターマット本体66だけが取替え
られるようにすることができる。関連の場合では、好ましくは閉鎖要素としての
閉鎖ボール96と保持器90の屈曲部100との間にシール作用が、例えばシー
ル手段が設けられている偏倚部100によって、直接提供される。さらに図6に
示されるように、入口16と出口18の間の領域のハウジング22の内側と、ス
ペーサリング134の外側との間に、汚物溝150が形成され、この汚物溝15
0の中にフィルター装置が作動停止された時に汚染された流体の残りの量が集め
られ、次にこの流体の残量は汚染側のための空にする個所としてのボール弁44
により装置から取除かれ、ボール弁44の適当な取外しにより支持リング38の
上方の汚染溝150の中に直接放出されフィルター装置の内部に入る。
【0033】 本発明のフィルター装置をより良く理解するため、フィルター要素の取替えに
ついて装置と図面を用いて詳細に記載される。図1に示されるように、左側のフ
ィルター装置は作動停止されろ過作用は右側のフィルター装置により行われる。
フィルター使用の一定時間が経過した後、フィルター要素32、特にフィルター
マット本体66が汚損されたならば、適当な要素に取替えなければならない。任
意に汚損表示器20により異なる圧力を測定することにより、要素の取替えを必
要とする汚損の適当な度合が決定される。図1に示される複式フィルターの右側
のフィルター装置を作動停止するため、切替え用具10のボール弁12のさらな
る切換えが必要となる。切換え後、左側のフィルター装置は作動状態となり右側
のフィルター装置は作動停止されるが、しかし汚染された流体で充たされている
。したがって、フィルター装置のいわゆる汚染側はまず最初に空にされフィルタ
ー要素32の要素を取替えなければならない。
【0034】 これは汚染側を空にすることができるボール弁44と48を開くことにより行
われる。ここでは汚染された流体はボール弁44によりフィルターハウジング2
2の蓋側に向って空にされ、また同様に汚染された流体で充たされているフィル
ター要素32の内部34は底部の右側に配置されたボール弁48により(又は他
方のフィルター装置にとってはボール弁52により)空にされる。この空にする
作用は、図1と5の例の開放部分108による適当な空にする工程ではその開か
れた流体搬送位置にあるシール装置98によって生じる。それから通気はフィル
ターハウジング22の蓋側でフィルターハウジング蓋26の上方領域の通気ねじ
40により生じる。これに代え、図1に示されるように、適当な通気作用はまた
汚染側でそこに示されるボール弁42によって生じそれにより通気ねじ40もま
た適当な方法では省略することができるようになる。したがって、次に浄化側が
フィルター装置の浄化側で放出するボール弁46を開くことにより空にされる。
さらに、適当な清浄側はシール蓋56を取外すことにより通気個所54で通気す
ることができる。
【0035】 汚損されたフィルター要素32を取出すためには、通気が通気個所54により
清浄側で行われた時にのみクリップ30により可能となる迅速作用ロックリング
28を開くことが必要となるが、それはさもなければ通気個所54の近くの安全
チェーン58がクリップ30による適当な開放工程を不可能にするからである。
これは保守要員の安全のために用いられる。フィルターハウジングの蓋26を圧
力のもとに意図しないで持ち上げることはしたがってこれにより阻止される。フ
ィルターハウジング蓋26が取外された瞬間に、フィルター要素32は取外しハ
ンドル76により図7に示される取外し位置が確立されるまで図8に示される固
定された位置から時計方向に旋回される。関連の取外し位置では凹所138がね
じ136と一致しそのためフィルター要素32の上昇運動ができるようになる。
フィルター要素32の取出しにより、開放部分108は保持器90から取外され
圧縮ロックスプリング94は閉鎖ボール96を支持本体の底部分72の環状シー
ル80とシール状に接触するよう動かす。逆にフィルター要素32の内部34は
シール装置98により環境に対し流体密となり、すなわち殆んど滴下しないよう
にシールされる。
【0036】 フィルター要素32の内部34の流体の大量の残量がシール装置98と与えら
れた空にするボール弁48及び52とにより排出された後、残りの汚染物は本質
的にフィルターマット本体66から出てくる汚染された小滴からなっている。こ
れら汚染小滴はこの個所にフィルター要素32の内部34のシール装置98によ
り保持され環境を汚染することがない。そして、図2から4に詳細に示されるよ
うに、フィルターマット本体66は支持本体64から分離され続いて処分され新
しいフィルターマット本体66に取替えられる。さらに、支持本体64を適当に
浄化することができる。汚損された支持本体64が取出されると、その外側に残
っている汚染物はストリッパリング144により取除かれそれにより関連の汚染
物が意図しないでフィルター装置から出てくることがないようにする。
【0037】 最後に、このようにして取替えられたフィルター要素が逆の順序で再び挿入さ
れ4分の1回転締結具によりフィルター装置に固定される。シール装置98は図
5に示されるように、その開放位置を再び取る。クリップ30を備えた迅速作用
ロックリング28により固定されるフィルターハウジング蓋26を再び取付けた
後フィルター装置の始動が通気と充填を行うことにより開始される。この作動に
おいて、最初にボール弁44,46及び48が清浄側と汚染側で順次閉じられる
。次にフィルターハウジングに充填するための充填管路62が開かれる。通気個
所54が閉じられ通気ねじ40がねじ込まれ又はそれに代えボール弁42が閉じ
られる。したがって、清浄側と汚染側の両方の閉鎖工程が行われる。充填管路6
2を切換え用具10を作動することにより閉じボール弁12を図1に示されるよ
うに作動位置に動かした後、同図で見られる右側にあるフィルター装置が始動す
ることができまた左側のフィルター装置は作動が停止される。左側フィルター装
置は次に図示のように浄化工程のため利用可能となる。保守要員を保守中にさら
に楽にするため、フィルターハウジング蓋が皿状の頭部として形成されフィルタ
ー装置のための重量が軽い全体構造が達成できるようにする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のフィルター装置を用いるろ過装置を一部を外観図で一部を断面図で示
す図である。
【図2】 フィルターマット本体を一部は外観図で一部は断面図で示す図である。
【図3】 支持本体を一部は外観図で一部は断面図で示す図である。
【図4】 フィルターマット本体と支持本体とで構成されたフィルター要素の一部は外観
図で一部は断面図で示す図である。
【図5】 フィルター装置の底端部の拡大詳細部を示す図である。
【図6】 様々に用いられる2つの支持本体の配置構造を有するフィルター装置の頂端部
を示す図である。
【図7】 フィルター要素とフィルターハウジングとの間の迅速解放連結手段の解放され
た位置の上面図である。
【図8】 フィルター要素とフィルターハウジングとの間の迅速な解放連結手段のロック
された位置の上面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 シュティハー,ユルゲン ドイツ連邦共和国,66450 ベクスバハ, アム ブレムスベルク 4

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルターハウジング(22)の中に収容することができる
    少なくとも1つのフィルター要素(32)を有し、フィルターハウジング(22
    )は清浄化される流体のための入口(16)とフィルター要素(32)によって
    清浄化された流体のための出口(18)とを有し、フィルター要素(32)はフ
    ィルターハウジング(22)の少なくとも1つの要素受容部(106)によって
    保持されている、フィルター装置において、 フィルター要素(32)の要素受容部(106)からの取外しにともなってシ
    ール装置(98)がフィルター要素(32)の内部(34)を環境に対してシー
    ルすることを特徴とするフィルター装置。
  2. 【請求項2】 シール装置(98)が閉鎖要素を有し、閉鎖要素は、要素受
    容部(106)にフィルター要素(32)の取付けられた状態でエネルギー蓄積
    装置の作用のもとにその閉じられた位置の方向に押しつけられている、請求項1
    に記載のフィルター装置。
  3. 【請求項3】 閉鎖要素はエネルギー蓄積装置としての圧縮スプリング(9
    4)の作用のもとにある閉鎖ボール(96)であり、圧縮スプリング(94)は
    閉鎖ボール(96)と共に保持器(90)の中に保持され、保持器(90)はフ
    ィルター要素(32)の内部(34)の中に突出するフィルター要素(32)の
    底(24)の構成要素である、請求項2に記載のフィルター装置。
  4. 【請求項4】 シール装置(98)の一部としてフィルターハウジング(2
    2)は開口部分(108)を有し、開口部分(108)はフィルター要素(32
    )が要素受容部(106)上に置かれた時閉鎖要素をエネルギー蓄積装置の作用
    に抗して開放位置の方向に保持する請求項2又は3に記載のフィルター装置。
  5. 【請求項5】 開口部分(108)が環状に形成されフィルターハウジング
    の底(24)に連結され、開口部分(108)には遮断弁(48,52)の中に
    放出する流体排出路(126)が設けられている請求項4に記載のフィルター装
    置。
  6. 【請求項6】 流体排出路(126)の流体供給のために保持器(90)と
    開口部分(108)とはフィルター要素(32)の内部(34)に位置する流体
    のための通路(102,114)を有している請求項5に記載のフィルター装置
  7. 【請求項7】 保持器(90)は閉鎖要素のための保持表面(100)を有
    し、シール装置(98)の閉じられた位置で閉鎖要素は保持器(90)の通路(
    102)を開口部分(108)の通路(114)から分離する請求項6に記載の
    フィルター装置。
  8. 【請求項8】 フィルター要素(32)は相互に分離することのできる支持
    本体(64)とフィルターマット本体(66)とを有し、シール装置(98)は
    少なくとも一部がフィルターマット本体(66)の構成要素である請求項7に記
    載のフィルター装置。
  9. 【請求項9】 フィルターハウジング(22)は、迅速解放連結手段(12
    8)によりフィルターハウジング(22)に取外し可能に接合することのできる
    フィルター要素のための支持リング(38)を有している請求項1から8のうち
    の1項に記載のフィルター装置。
  10. 【請求項10】 支持リング(38)にはフィルター要素(32)が取外さ
    れた時にその外周面に沿ってかき落とすはぎ取り手段(144)が設けられてい
    る請求項9に記載のフィルター装置。
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