JP2003522983A - ポリプロピレンを含む多層画像形成媒体、前記媒体に画像形成する方法および画像保持媒体 - Google Patents

ポリプロピレンを含む多層画像形成媒体、前記媒体に画像形成する方法および画像保持媒体

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JP2003522983A
JP2003522983A JP2001559248A JP2001559248A JP2003522983A JP 2003522983 A JP2003522983 A JP 2003522983A JP 2001559248 A JP2001559248 A JP 2001559248A JP 2001559248 A JP2001559248 A JP 2001559248A JP 2003522983 A JP2003522983 A JP 2003522983A
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ティー. オウ−ヤン,デビット
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Abstract

(57)【要約】 ポリプロピレンの裏当て層、例えば、エチレン−αオレフィンポリマーを含むことが可能である中間層、およびレセプター層を含む多層画像形成媒体。本画像形成媒体は、第1の温度で熱可塑性トナー粒子用の溶剤ではなく第2の温度で熱可塑性トナー粒子用の溶剤である液体担体中に熱可塑性トナー粒子を含む液体トナーあるいは乾燥トナーを用いる電子写真印刷法において特に有用である。媒体に画像形成する方法および画像形成された媒体が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の分野 本発明は画像形成媒体に関する。更に詳しくは、本発明の画像形成媒体は、プ
ロピレンホモポリマーおよび/またはプロピレンコポリマーを含む裏当て層と、
例えばエチレン−αオレフィンポリマーを含むことが可能である中間層と、画像
形成可能なレセプター層、すなわち、画像形成されることが可能な表面とを含む
多層複合材である。
【0002】 本発明は、第1の温度で粒子用の溶剤ではなく第2の温度で粒子用の溶剤であ
る液体担体中に熱可塑性トナー粒子を含む液体トナーあるいは乾燥トナーを用い
る電子写真印刷法において特に有用である。本発明は、こうした媒体に画像形成
する方法および画像形成されたこうした媒体も提供する。 発明の背景
【0003】 発明の背景 場合によって、フィルムは電子写真により印刷可能であることが望ましい。電
子写真印刷に関する方法および装置は知られている。電子写真印刷は、一般に、
帯電ドラムなどの感光体の選択的に帯電された面上に潜像を形成し、感光体の帯
電面上に帯電トナーを付着させて感光体上で画像を現像し、熱および/または圧
力下で現像されたトナーを帯電ドラムから最終レセプターの上に転写することに
より、最終レセプター上に画像を生じさせることを含む。感光体と最終レセプタ
ーとの間に任意の転写部材を配置することが可能である。電子写真装置および方
法の例は、米国特許第5,276,492号、第5,380,611号および第
5,410,392号において開示されている。‘492号および‘392号特
許の両方は、好ましいトナーが、担体液と、室温では前記担体液に本質的に不溶
であり高温で前記担体液に溶媒和する着色高分子トナー粒子とを含む液体トナー
であることを開示している。こうした液体トナーの例は、米国特許第4,794
,651号において開示されている。‘492号特許および‘392号特許の両
方には、紙などの受像基板にトナー画像を転写することができることが開示され
ている(‘492号特許欄7の行19〜20、‘392号特許欄4の行57〜5
8)。紙基板は独自の有用性を有する一方で、すべての用途および使用に対して
好ましいとはかぎらない。‘611号特許は、トランスペアレンシの特定の構成
を全く開示せずに、トランスペアレンシなどの受像基板にトナー画像を転写でき
ることを開示している(欄4の行17)。
【0004】 ある種のポリマー組成物およびイオノマー組成物が、一部の印刷法および装置
と合わせて用いるために適することも知られている。例えば、デラウェア州ウィ
ルミントンのデュポン・ヌムール(E.I.duPont de Nemour
s & Company)から入手できるサーリン(SURLYN)ブランドイ
オノマー樹脂から製造されるフィルム上へのフレキソ印刷が提案されてきた。ブ
ルックス(Brooks)およびピログ(Pirog)による(「Proces
sing of Surlyn(登録商標)Ionomer Resin by
Blown and Cast Film Processes」,p.18
,デュポン(Du Pont Company)、プラスチック部門ポリオレフ
ィン部技術サービス研究所)を参照すること。米国特許第5,196,246号
には、一つの実施形態において、エッチング、エンボシング、フレキソ印刷、シ
ルクスクリーン印刷またはグラビア印刷によって印刷することができるサーリン
混合フィルムを含む壁装飾方式が開示されている(欄14の行16〜19)。
【0005】 従来の印刷法には、フレキソ印刷、グラビア印刷およびスクリーン印刷が挙げ
られる。これらの方法は、印刷版またはグラビアシリンダーなどの印刷パターン
を作成するために長時間を要する。さらに、こうした方法のために必要とされる
印刷装置はかなり高価である。こうした印刷方法は、短時間運転プリントオンデ
マンド型印刷に対して実用的ではない。
【0006】 ポリプロピレンフィルムは、印刷業界、特にラベルおよび包装の分野において
広く用いられている。ポリプロピレンの好ましい特徴には、低コスト、配合可能
性および加工の容易さが挙げられる。
【0007】 短時間運転プリントオンデマンド型印刷は、ますます一般的になりつつある。
こうした短時間運転プリントオンデマンド型印刷を提供することが可能な印刷機
には、インジゴ(Indigo Ltd.)が開発したものおよびゼイコン(X
eikon N.V.)が開発したものが挙げられる。Indigo印刷機が電
子写真液体トナーを使用できるのに対して、Xeikon印刷機は乾燥トナーを
使用する。
【0008】 処理されていない市販のポリプロピレンフィルムは、Indigo印刷機で印
刷することはできない。Indigo印刷機で許容できる印刷をもたらすために
は、特殊な溶剤ベースのポリアミド塗料(インジゴ(Indigo Ltd.)
から商品名トパツ(Topaz)で入手できるものなど)が通常必要とされる。
しかし、こうした塗料上に印刷された画像は、一般に、劣ったテーバー耐磨耗性
を示す(すなわち、6未満)。
【0009】 市販されているトパツ塗布ポリプロピレンフィルムは、Xeikon印刷機で
容易に印刷することができる。しかし、得られた画像は、適切でないテーバー耐
磨耗性を示す(すなわち、6未満)。
【0010】 オウ−ヤング(Ou−Yang)らによる米国特許出願第08/615,01
0号およびPCT国際公報第WO US97/02506号には、第1の温度で
粒子用の溶剤ではなく第2の温度で粒子用の溶剤である液体担体中に熱可塑性ト
ナー粒子を含む液体トナーを用いる電子写真印刷法において特に有用なレセプタ
ー層および任意の裏当て層を含む高分子画像形成媒体、こうした媒体に画像形成
する方法および画像形成されたこうした媒体が記載されている。一つの好ましい
実施形態において、レセプター層は、エチレン、n−ブチルアクリレートおよび
メタクリル酸のポリマーを含む。もう一つの好ましい実施形態において、レセプ
ター層は、エチレン、n−ブチルアクリレートおよびメタクリル酸のポリマー6
0〜90重量%と、中和エチレン−メタクリル酸コポリマー約10〜40重量%
との混合物を含む。開示された裏当て材料には、ポリエステル、ポリイミド、ポ
リ塩化ビニル(PVC)、ポリカーボネートおよびポリプロピレンが挙げられる
が、それらに限定されない。レセプター層は、多くの技術によって裏当て層に接
合することができる。適する接合手段には、感圧接着剤、熱活性化接着剤および
音波溶接などが挙げられる。
【0011】 オウ−ヤング(Ou−Yang)による同時係属出願米国特許出願第08/8
46398号、「IMAGING MEDIUM COMPRISING PO
LYCARBONATE,METHOD OF MAKING,METHOD
OF IMAGING,AND IMAGE−BEARING MEDIUM」
には、第1の温度で粒子用の溶剤ではなく第2の温度で粒子用の溶剤である液体
担体中に熱可塑性トナー粒子を含む液体トナーあるいは乾燥トナーを用いる電子
写真印刷法において特に有用な、レセプター層およびポリカーボネート裏当て層
を含む高分子画像形成媒体、紫外線放射の実質的にない状態における画像形成媒
体の製造、画像形成する方法および紫外線安定剤を含有する画像形成されたこう
した媒体が開示されている。
【0012】 オウ−ヤング(Ou−Yang)による同時係属出願米国特許出願第08/8
47136号、「IMAGING MEDIUM COMPRISING PO
LYVINYL CHLORIDE,METHOD OF IMAGING S
AID MEDIUM,AND IMAGE−BEARING MEDIUM」
には、第1の温度で粒子用の溶剤ではなく第2の温度で粒子用の溶剤である液体
担体中に熱可塑性トナー粒子を含む液体トナーあるいは乾燥トナーを用いる電子
写真印刷法において特に有用な、レセプター層およびポリ塩化ビニル裏当て層を
含む高分子画像形成媒体、こうした媒体に画像形成する方法および画像形成され
たこうした媒体が開示されている。
【0013】 ヒートシール可能な層の中にエチレン−αオレフィンポリマーを含む種々の包
装用フィルムが知られている。これらのフィルムは、主として、フィルムをそれ
自体にシールすることを要する包装用途において用いられる。これらの材料の多
くは、比較的広い組成分布、低いα−オレフィン含有率(9%以下)および高い
密度(0.910gm/cm3以上)を有する。さらは、それらの多くはポリプ
ロピレンにうまく接着しない。しかし、組成分布が狭い新しいエチレン−αオレ
フィンポリマーが開発されてきた。これらの例は、米国特許第5,206,07
5号(ホジソン(Hodgson),Jr)ら、1993年4月27日)および
国際公報第WO93/03093号(メカ(Meka)ら、1993年2月18
日)に記載されている。これらの材料は、前述のエチレン−αオレフィンポリマ
ーに比べて大幅な改善を示しているが、すべての包装用途、特にポリプロピレン
にフィルムをシールすることを要するものに対して普遍的に有用であるとは限ら
ない。
【0014】 PCT国際公報第WO95/23697号(オウ−ヤング(Ou−Yang)
、1995年9月8日発行)には、紫外線放射を吸収することが可能であると共
に1個以上の極性官能基を含む高分子材料の層と、エチレン−αオレフィンポリ
マーを含有するヒートシール可能な材料の層からなる多層複合フィルムが開示さ
れている。多層複合フィルムは、ポリプロピレン基板との強い接合を形成するこ
とが可能であると共に、ポリプロピレン基板からの除去が必要な時にはポリプロ
ピレン基板からきれいに分離することが可能であると記載されている。この引用
特許によると、多層フィルム複合材は、相当な百分率のプロピレンモノマー単位
を含むポリマーから製造される容器のためのふた用フィルムまたは密封フィルム
として用いることができる。
【0015】 米国特許第5,346,764号には、エチレンと4〜10個の炭素原子を有
するαオレフィンを共重合させることによって得られるランダム共重合体を含み
、0.900〜0.920g/cm3の範囲の密度、5〜50グラム/10分(
190°C)の範囲のメルトインデックスおよび2〜15マイクロメーターの範
囲のフィルム厚さを有するヒートシール可能な層(A)、および4,000kg
/cm2以上の引張弾性率とヒートシール可能な層(A)の融点よりも高い融点
を有するポリオレフィン樹脂層(B)からなり、ヒートシール可能な層(A)が
ポリオレフィン樹脂層(B)上に積層されている樹脂積層体が開示されている。
この引用特許によると、樹脂積層体は優れたヒートシール性を有すると共に、種
々の食品、野菜および化学薬品などの液状物、粉状物または粒状物を包装するた
めに特に適する。ポリプロピレンを含む多数のフィルムが開示されている。
【0016】 発明の要約 必要とされているものは、短時間運転電子写真法および装置により簡単に印刷
して高品質画像を作成できると共に強くて耐久性があり耐磨耗性である画像形成
媒体であって、プロピレンホモポリマーおよび/またはプロピレンコポリマー(
任意にゴムで変成されたもの)からなる裏当て材を含む画像形成媒体である。
【0017】 本発明者はこうした画像形成媒体を発見した。本発明は、プロピレンホモポリ
マーおよび/またはプロピレンコポリマーからなる裏当て層と中間材料層とレセ
プター層とを含む多層複合画像形成媒体を提供する。本発明の画像形成媒体は、
第1の温度で粒子用の溶剤ではなく第2の温度で粒子用溶剤である液体担体中に
熱可塑性トナー粒子を含む液体トナーを用いる電子写真印刷法において特に有用
である。本発明の画像形成媒体は、乾燥トナー(乾燥粉末トナーなど)を用いる
電子写真印刷法においても特に有用である。本発明はまた、こうした画像形成媒
体に画像形成する方法および画像形成されたこうした媒体を提供する。
【0018】 本発明の一つの利点は、3層すべて、すなわちレセプター層、中間層、および
裏当て層を一緒に共押出して複合フィルムを形成できることである。
【0019】 本発明の画像形成媒体の第1の実施形態は、 (a)各裏当てポリマーがプロピレンを含むモノマーから独立に形成される裏当
てポリマー(複数を含む)を含み、融点が約120℃以上である裏当て層 (b)約10〜約30重量%の全αオレフィン含有率、約0.910g/cm3
未満の密度および約3.5未満の多分散性を有するエチレン−αオレフィンポリ
マー、約9重量%より多く且つ約45重量%以下の酢酸ビニル含有率を有するエ
チレン酢酸ビニル、約9重量%より多く且つ約45重量%以下の酢酸ビニル含有
率を有する酸変成エチレン酢酸ビニル、約9重量%より多く且つ約45重量%以
下の酢酸ビニル含有率を有する無水物変成エチレン酢酸ビニル、約9重量%より
多く且つ約45重量%以下の酢酸ビニル含有率を有する酸および無水物変成エチ
レン酢酸ビニルならびにそれらの混合物からなる群から選択される中間層および (c)各レセプター層ポリマーが(i)エチレン、(ii)酢酸ビニル、ビニル
アクリレート、カルボン酸ビニルおよびそれらの混合物からなる群から選択され
るモノマー(複数を含む)および(iii)任意に無水物(複数を含む)を含む
モノマーから独立に形成されるレセプター層ポリマー(複数を含む)を含み、少
なくとも約2.5グラム/10分のメルトインデックスを有するレセプター層 を含む画像形成媒体であって、中間層が前記裏当て層と前記レセプター層との間
で接合され、(i)レセプター層上に電子写真により液体トナーで形成された画
像に対するテーバー耐磨耗試験値が少なくとも約6である、(ii)レセプター
層上に電子写真により乾燥熱可塑性トナーで形成された画像に対するテーバー耐
磨耗試験値が少なくとも約6であるという(i)と(ii)の少なくとも一方が
当てはまり、且つ(I)中間層が約9重量%より多く且つ約45重量%以下の酢
酸ビニル含有率を有するエチレン酢酸ビニル、約9重量%より多く且つ約45重
量%以下の酢酸ビニル含有率を有する酸変成エチレン酢酸ビニル、約9重量%よ
り多く且つ約45重量%以下の酢酸ビニル含有率を有する無水物変成エチレン酢
酸ビニル、約9重量%より多く且つ約45重量%以下の酢酸ビニル含有率を有す
る酸および無水物変成エチレン酢酸ビニルならびにそれらの混合物からなる群か
ら群から選択される時に中間層とレセプター層が化学的に同じでない、(II)
画像形成媒体が紫外線放射の実質的にない状態で製造されるという(I)と(I
I)の少なくとも一方が当てはまる画像形成媒体である。
【0020】 好ましくは、本発明の画像形成媒体に関して、(i)レセプター層上に電子写
真により液体トナーで形成された画像に対するテーバー耐磨耗試験値が少なくと
も約7である、(ii)レセプター層上に電子写真により乾燥熱可塑性トナーで
形成された画像に対するテーバー耐磨耗試験値が少なくとも約7であるという(
i)と(ii)の少なくとも一方が当てはまる。
【0021】 更に好ましくは、本発明の画像形成媒体に関して、(i)レセプター層上に電
子写真により液体トナーで形成された画像に対するテーバー耐磨耗試験値が少な
くとも約8である、(ii)レセプター層上に電子写真により乾燥熱可塑性トナ
ーで形成された画像に対するテーバー耐磨耗試験値が少なくとも約8であるとい
う(i)と(ii)の少なくとも一方が当てはまる。
【0022】 画像形成媒体は、任意に、紫外線放射の実質的にない状態で製造できるので、
抑制剤および/または吸収剤などの紫外線安定剤を含むことが可能であり、この
場合、前記媒体は短時間運転電子写真法および装置によって簡単に印刷されて、
強くて耐久性があり耐磨耗性である高品質画像をもたらすことができる。
【0023】 驚くべきことに、利用されるレセプター層は、紫外線(UV)照射の利用が実
質的にない状態で良好な中間層への粘着力および裏当て層への中間層の粘着力を
実証している。こうした方法および媒体を発見することにより、UV安定剤など
の成分を含むことができ、こうした成分は媒体の製造の仕方によって無用なもの
になることはない。こうした媒体を印刷すると、本発見のおかげで紫外線に照射
され次第の耐像消失性を含む極めて好ましい特性を有する画像形成された媒体と
いう結果になる。
【0024】 画像形成媒体または画像形成された媒体は、紫外線による劣化を被ったか否か
を決定するために分析することができる。これはX線光電子分光法(ESCA)
によって達成できる。以下の参考文献、「Polymer Degradati
on」,T.Kelen,Chapter 7(1983)、「Ultravi
olet Light Induced Reactions in Poly
mers」,by S.S.Labana,American Chemica
l Society Symposium Series #25,(1976
)、および「Polymer Degradation and Stabil
ity」,Vol.2,p203,(1980)は、紫外線による劣化に関する
分析を論じている。すべての全文は本明細書において参考として包含する。
【0025】 本発明の画像形成媒体または画像形成された媒体は、ESCAによって決定さ
れるような紫外線による劣化作用がないか、または実質的にないような方式で製
造することができる。
【0026】 好ましくは、中間層は、約10〜約30重量%の全αオレフィン含有率を含む
と共に約0.910g/cm3未満の密度および約3.5未満の多分散性を有す
るエチレン−αオレフィンポリマーを含む。
【0027】 本発明は、電子写真印刷法において本発明の画像形成媒体を用いるステップを
含む方法を提供する。
【0028】 画像は、乾燥熱可塑性トナーから、あるいは第1の温度で熱可塑性トナー粒子
用の溶剤ではない液体担体であって、第2の温度以上の温度で熱可塑性トナー粒
子と共に実質的に単一相を形成する第1の温度の液体担体中に複数の熱可塑性ト
ナー粒子を含む組成物から形成することが可能である。
【0029】 本発明は、用いられるトナーが液体トナーであり、感光体から画像形成媒体に
電子写真により現像された画像を転写する方法も提供する。本方法は、 (a)第1の温度で熱可塑性トナー粒子用の溶剤ではない液体担体であって、第
2の温度以上の温度で熱可塑性トナー粒子と共に実質的に単一相を形成する第1
の温度の液体担体中に複数の熱可塑性トナー粒子を含む現像された画像を感光体
の必要な部分に選択的に形成するステップ、 (b)少なくとも第2の温度程度に高い温度に現像された画像を加熱し、熱可塑
性粒子と液体担体の単一相を形成するステップおよび (c)その後、現像された画像を約120〜約165℃の温度で本発明の画像形
成媒体のレセプター層に転写するステップを含む。
【0030】 本発明は、 (a)第1の温度で固体であるが第2の温度以上の温度で軟化または溶融する複
数の熱可塑性乾燥トナー粒子を含む現像された画像を感光体の必要な部分に選択
的に形成するステップ、 (b)現像された画像を本発明の画像形成媒体のレセプター層上に転写するステ
ップ、 (c)少なくとも第2の温度程度に高い温度に達するように現像された画像を加
熱し任意に圧力を加え、トナー粒子を軟化または溶融して最終的な固定画像を形
成するステップを含む、感光体から画像形成媒体に電子写真により現像された画
像を転写する方法も提供する。
【0031】 本発明は画像形成された物品も提供する。画像形成された物品は、画像形成表
面を有するレセプター層(「画像形成可能な表面」とも呼ばれる)、すなわち画
像形成されることが可能な表面と、画像形成表面上の一般に実質的に連続層から
なる画像とを含む。一つの実施形態において、画像の層は、熱可塑性樹脂および
第1の温度で粒子用の溶剤ではなく第2の温度以上の温度で粒子用の溶剤である
液体担体を含み、前記層は液体担体との実質的な単一相中で画像形成表面上に付
着されたものである。得られる画像は、少なくとも95%溶剤を含まず、好まし
くは少なくとも98%溶剤を含まず、更に好ましくは少なくとも99%溶剤を含
まず、最も好ましくは100%溶剤を含まない。もう一つの実施形態において、
画像の層は乾燥トナー粒子から形成される。
【0032】 本発明における画像形成された媒体の実施形態は、(a)本発明の画像形成媒
体と、(b)第1の温度で熱可塑性トナー粒子用の溶剤ではない液体担体であっ
て、第2の温度以上の温度で熱可塑性トナー粒子と共に実質的に単一相を形成す
る第1の温度の液体担体中に複数の熱可塑性トナー粒子を含む組成物から形成さ
れる、表面が中間層に接合されていない画像形成媒体のレセプター層の表面上の
画像とを含む画像形成された媒体である。 本発明の画像形成された媒体のもう一つの実施形態は、(a)本発明の画像形
成媒体と、(b)表面が中間層に接合されていない画像形成媒体のレセプター層
の表面(すなわち、中間層に接合された表面と反対側の表面)上の、乾燥熱可塑
性トナーから形成される画像とを含む画像形成された媒体である。
【0033】 定義 明細書および請求の範囲において幾つかの用語を用いており、それらの用語は
大部分がよく知られているとはいえ、多少の追加の情報を提供する。「電子写真
印刷」という用語は、帯電ドラムなどの感光体の選択的に帯電された面上に潜像
を形成し、感光体の帯電面上に帯電トナーを付着させて感光体上で画像を現像し
、熱および/または圧力下で現像されたトナーを帯電ドラムから画像形成媒体上
に転写することにより画像をレセプター上に生じさせる印刷法を意味することは
理解されるべきである。任意の転写部材を帯電ドラムと画像形成媒体との間に配
置することができる。電子写真印刷装置の例は当該技術分野においてよく知られ
ており、その例には、イスラエルのレホヴォトのインジゴ(Indigo,Lt
d.)から入手できるOMNIUSおよびE−1000電子写真印刷機、ベルギ
ーのモートセルのゼイコン(Zeikon N.V.)から入手できるDCP−
1印刷機およびジョージア州アトランタのラニエワールドワイド(Lanier Worldwide,Inc.)から入手できるLANIER6345コピー
機が挙げられるが、それらに限定されない。
【0034】 本明細書において用いられる「紫外線放射の実質的にない状態」という用語は
、UV発生ランプなどの人工的な紫外線放射源が存在しないことを意味する。ご
く微量の紫外線放射は、標準的なルーム照明(蛍光灯または白熱灯など)または
自然光のために存在する場合がある。しかし、これらの量は微量であり、約10 -1 ワット/インチ(4×10-4ワット/cm)未満であろう。従って、自然光ま
たは標準的なルーム照明において起る結合などは、紫外線放射の実質的にない状
態におけるものと考えられるであろう。
【0035】 本明細書におけるすべての部、百分率、比率などは、特に指示しないかぎり重
量による。
【0036】 発明の詳細な説明 本発明は、特定のレセプター層と中間層と、プロピレンモノマーのホモポリマ
ーおよび/またはコポリマーからなる裏当て層とを含む画像形成媒体を提供する
。本発明の画像形成媒体は、第1の温度でトナー粒子用の溶剤ではなく第2の温
度でトナー粒子用の溶剤である液体担体中に熱可塑性トナー粒子を含む液体トナ
ーを用いる電子写真印刷法において特に有用である。本画像形成媒体はまた、乾
燥トナーを用いる電子写真印刷法において有用である。本発明は、こうした画像
形成媒体に画像形成する方法および画像形成されたこうした媒体も提供する。
【0037】 本発明は、(好ましくは逐次二軸延伸または同時に二軸延伸される)プロピレ
ンホモポリマーおよび/またはコポリマーを含む裏当て層と中間材料の層と、そ
れらの層の上の画像形成可能なレセプター層とを含む多層、すなわち多層複合フ
ィルムを提供する。裏当て層と中間層との間の接合強度は、後述するテーバー引
き剥がし粘着力試験により測定して好ましくは少なくとも約32オンス/インチ
(358g/cm)である。従って、本発明のフィルムは、中間層を裏当て層に
接合する連結層または相互分散定着層に対する必要性を排除している。従って、
中間層は、レセプター層を裏当て層に接合する定着層として機能する。こうして
、2つの層を合わせて連結するために、別の溶剤、接着剤、およびコロナ放電な
どの種々その他の表面調整技術を必要としない。レセプター層と中間層との間の
接合強度も、後述するテーバー引き剥がし粘着力試験により測定して好ましくは
少なくとも約32オンス/インチ(358g/cm)である。
【0038】 有利であると共に好ましくは、裏当て層は中間層に直接接着される。従って、
本発明の好ましいフィルムには、裏当て層と中間層との間に連結層がない。
【0039】 画像形成媒体 ここで図1aを参照すると、画像形成媒体40の第1の好ましい実施形態が示
されている。この実施形態は、中間層43を介してポリプロピレン裏当て層50
に接合(例えば、接着などにより)されたレセプター層42を含んでいる。レセ
プター層42および裏当て層50の両方は、好ましくは、中間層との強い接合、
すなわち、(後述する)テーバー引き剥がし粘着力試験により測定して少なくと
も約32オンス/インチ(358g/cm)の接合を形成することが可能でなけ
ればならない。
【0040】 レセプター層42は、第1の主表面、すなわち画像表面44、および第2の主
表面、すなわち裏面46を含む。裏当て層50は、中間層43を介してレセプタ
ー層の第2の表面46に接合された第1の主表面52を含む。裏当て層は、第1
の主表面52と反対側の第2の主表面54も含む。裏当て層の第2の主表面54
上に任意の接着剤層20を設けることが可能である。接着剤層が感圧接着剤であ
る時、当該技術分野においてよく知られた剥離ライナー22を設けることが好ま
しい。直接印刷画像18は、詳細に後述する通り画像形成表面44上に印刷され
ている。
【0041】 レセプター層42は、好ましくは、酢酸ビニル、アクリル酸アルキルのエステ
ル、アルカクリル酸のエステル、アクリル酸ビニル、アクリル酸ビニルアルキル
および/またはそれらの無水物誘導体ならびにそれらの混合物からなる群から選
択される1種以上のモノマーとエチレンとを重合させることにより得られるレセ
プター層ポリマー(複数を含む)を含む。
【0042】 ここで図1bを参照すると、画像形成媒体80の第2の好ましい実施形態が示
されている。この実施形態は、中間層43を介して裏当て層50に接合されたレ
セプター層42を含んでいる。レセプター層42は、第1の主表面、すなわち画
像表面44、および第2の主表面、すなわち裏面46を含む。裏当て層50は、
中間層43を介してレセプター層の第2の表面46に接合された第1の主表面5
2を含む。裏当て層は、第1の主表面52と反対側の第2の主表面54も含む。
反転印刷画像18上でレセプター層42の第1の主表面44上に任意の接着剤層
20を設けることが可能である。接着剤層が感圧接着剤である時、その上に剥離
ライナー22を設けることが好ましい。反転印刷画像18は画像形成表面44上
に印刷されている。
【0043】 裏当て層50および中間層43は、半透明、透明またはそれらの組合せである
べきであり、レセプター層42は、半透明、透明またはそれらの組合せであるこ
とにより、レセプター層を通して画像を見ることが可能であるべきである。最も
好ましくは、裏当て層50、中間層43およびレセプター層42は透明である。
【0044】 あるいは、レセプター層、中間層および裏当て層がそれらを通して画像を見る
ことができるように選択される本発明の画像形成された媒体は、画像および中間
層に接合されていないレセプター層の表面上で塗布された接着剤層を更に含むこ
とが可能である。例えば、レセプター層、中間層および裏当て層は、それぞれ独
立に透明、半透明またはそれらの組合せであることが可能である。
【0045】 紫外線安定剤 特に反転で画像形成されることが望ましい画像形成媒体のために、任意に、種
々の紫外線安定剤を本発明により用いることが可能である。これらの紫外線安定
剤は、レセプター層、中間層および/または裏当て層中に含めることが可能であ
る。こうした成分の一つのクラスは紫外線吸収剤である。これらの材料は、一般
に、有害な紫外線放射を吸収し、それを熱エネルギーとして放散することにより
機能する。こうした材料の例には、ベンゾトリアゾール(ニューヨーク州のチバ
ガイギー(Ciba−Geigy Corporation)から入手できるチ
ヌビン(Tinuvin)328およびチヌビン(Tinuvin)900など
)、ベンゾフェノン(ノースカロライナ州シャーロットのクラリアント(Cla
riant Corporation)から入手できるサンドオーバー(San
dover)3041など)、オキサラニリド(クラリアント(Clarian
t Corporation)から入手できるサンドオーバー(Sandove
r)VSUなど)およびニュージャージー州のサイテックインダストリーズ(C
ytec Industries Inc.)からシャガード(Cyagard
)UV−1164として入手できるものなどのトリアジンからなる群から選択さ
れるものが挙げられるが、それらに限定されない。
【0046】 こうした成分のもう一つのクラスは紫外線抑制剤である。これらの材料は、一
般に、活性安定剤成分の後続の再発生、エネルギー移動および過酸化物分解によ
りフリーラジカルを捕捉する。こうした材料の例には、ヒンダードアミン(両方
がチバガイギー(Ciba−Geigy Corporation)からのチヌ
ビン(Tinuvin)292およびチヌビン(Tinuvin)144など)
からなる群から選択されるものが挙げられるが、それらに限定されない。
【0047】 紫外線安定剤がレセプター層に含まれる場合、好ましくは、紫外線吸収剤およ
び紫外線抑制剤の両方は、約1:3〜約3:1、更に好ましくは約1.5:2.
5〜約2.5:1.5の紫外線吸収剤対紫外線抑制剤の重量比で存在する。
【0048】 レセプター層は、レセプター層の全重量に対して紫外線吸収剤、紫外線抑制剤
、およびそれらの混合物から選択される成分約0〜約3重量%(成分が含まれる
場合、一般に約0.05〜約3%、より一般に約0.1〜約3%)、更に好まし
くは約0.3〜約1.5重量%、最も好ましくは約0.5〜約1重量%を含むこ
とが可能である。
【0049】 レセプター層および中間層の裏当て材への取付け 感光体42を多くの技術によって中間層43に、例えば、接着などにより接合
する(または別の方法で取付ける)ことができる。適する接合手段には、例えば
、感圧接着剤および熱活性接着剤が挙げられる。画像形成媒体40の一つの好ま
しい実施形態において、レセプター層42および中間層43は、裏当て層50上
に共押出しされて多層複合構造体を形成する。もう一つの好ましい実施形態にお
いて、レセプター層42、中間層43および裏当て層50を形成する元の材料は
、一緒に共押出しされて多層複合構造体を形成する。レセプター層42および中
間層43の材料は、従来の押出法により溶融状態で裏当て層50上に塗布される
。押出機内にある時、レセプター層(またはレセプター層の個々の層の1つ)の
材料の温度は、一般に、約250°F(121℃)〜約560°F(293℃)
の範囲である。押出機を出る時、レセプター層42および中間層43の材料の温
度は、一般に、約350°F(177℃)〜約560°F(293℃)である。
材料が裏当て層上に押出された後、こうして形成された複合構造体を放置して一
般的な室温に冷却することができる。
【0050】 裏当て層 裏当て層は、プロピレンホモポリマーおよび/またはプロピレンと、エチレン
、ブテン、ペンテン、ヘキセンなどの1種以上のその他のオレフィンとのコポリ
マーを含む。好ましくは、オレフィンは、少なくとも2個の炭素原子、更に好ま
しくは2または4個の炭素原子、最も好ましくは2個の炭素原子を有する。任意
に、裏当て材料をゴムで変成することが可能である。例えば、裏当て層をキャス
トすることが可能である。任意に、裏当て層を(例えば、逐次にまたは同時に)
二軸延伸することが可能である。同時二軸延伸されたポリプロピレンは、機械方
向7:1、横方向(すなわち、機械方向に交叉する方向)7:1の製造業者指定
延伸比でドイツ、フォークハイム(Forchheim)の4P Folieか
ら市販されている。
【0051】 裏当て層用のポリマー(および裏当て層自体)は、好ましくは、その融点また
は軟化点が、レセプター層のそれより少なくとも約50°F(28℃)高いよう
に選択される。好ましくは、裏当て層の融点は、約140℃以上である。
【0052】 本発明において有用なポリプロピレン裏当て層材料は、好ましくは、少なくと
も約2.5g/10分、好ましくは約3.0〜約45g/10分の範囲のメルト
インデックス(MFR)を有する。メルトインデックスは、ASTM規格「D−
1238」,「Standard Test Method for Flow
Rates of Thermoplastics by Extrusio
n Plastomer」に記載された手順に従って230℃、2.16kgで
測定される。この規格は本明細書において参考として包含する。
【0053】 裏当て層のために有用な材料は、印刷工程に関わる温度に耐えなければならな
い。すなわち、裏当て層のために最も好ましい高分子材料は、320°F(16
0℃)以下の温度で溶融せず、過度に劣化もしない。
【0054】 裏当て層は、その強度に実質的に有害な影響を及ぼさないタイプの添加剤をそ
うした量で含むことも可能である。裏当て層は、例えば、シリカまたは脂肪酸な
どのスリップ剤または粘着防止剤(好ましくは約1%以下の量)、シリケートな
どの防曇剤(好ましくは約1%以下の量)、ブチル化ヒドロキシトルエン酸化防
止剤などの酸化防止剤または紫外線安定剤(好ましくは約1%以下の量)、二酸
化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄またはカーボンブラックなどの顔料(好ましくは約
5%以下の量)、炭酸カルシウムなどの充填剤(好ましくは約30%以下の量)
を含むことが可能である。一般に、裏当て層中の添加剤の総量は、組成物、すな
わち不飽和ポリマーおよび添加剤の全重量の約40%を超えるべきではない。
【0055】 裏当て層の厚さの選択は、多層複合画像形成媒体の使用目的により決定される
。裏当て層の厚さは、好ましくは約0.0025〜0.25mm(0.1〜10
ミル)、更に好ましくは約0.013〜0.13mm(0.5〜5ミル)である
。不透明な裏当て層を必要とする時、その裏当て層は、好ましくは、ニューヨー
ク州ニューバーグのマクベス(MacBeth)から入手できるマクベス(Ma
cBeth)TD927濃度計で測定して2.5±10%の光学濃度を有する。
【0056】 中間層 最も広義において、中間層のエチレン酢酸ビニル含有ポリマーは、少なくとも
2.5g/10分のメルトポイントインデックスおよび約9重量%より多く且つ
約45重量%以下、好ましくは約12〜35重量%の酢酸ビニル含有率を有する
。もう一つの実施形態において、本ポリマーは、少なくとも約0.1重量%であ
るが約6.0重量%以下、好ましくは少なくとも約1重量%の量のアクリル酸ま
たはメタクリル酸を更に含む。本ポリマーは、少量の無水物、好ましくは約3.
0重量%未満、更に好ましくは約2.0重量%未満の無水物を更に含むことが可
能である。
【0057】 一つの好ましい実施形態において、中間層は、エチレン酢酸ビニル(「EVA
」)コポリマーを含む。好ましくは、EVAは、少なくとも約10重量%、好ま
しくは約12〜35重量%の酢酸ビニル含有率を有する。好ましいEVAコポリ
マーの一つの例は、デラウェア州ウィルミントンのデュポン・ヌムール(E.I
.du Pont de Nemours & Company)(「du P
ont」)から市販されているELVAX3175であり、それは、約6.0g
/10分のメルトインデックスおよび約28%の酢酸ビニル含有率を有する。中
間層が酸、例えばメタクリル酸で変成されたEVAを含む場合、中間層は、好ま
しくは少なくとも1.0%の酸を含む。こうしたターポリマーの一つの例は、約
6.0g/10分のメルトインデックス、約28%の酢酸ビニル含有率および約
1.0%のメタクリル酸含有率を有し、デュポン(du Pont)から市販さ
れているELVAX4260である。レセプター層が無水物で変成されたEVA
を含む場合、レセプター層は、好ましくは、無水マレイン酸などの少なくとも0
.1%の無水物を含む。こうしたターポリマーの一つの例は、日本の三菱石油(
Mitsubishi Petroleum Co.,Ltd.)から市販され
ている「MODIC E−300−K」である。
【0058】 もう一つの実施形態において、中間層は、エチレン−αオレフィンポリマーを
含む。本ポリマーは、好ましくは、以下で定義するような単一サイトポリマーで
ある。エチレン−αオレフィンポリマーは、中間層が裏当て層から離層しないよ
うに、また中間層がレセプター層と強い接合を形成するように選択される。
【0059】 後述するテーバー引き剥がし粘着力試験によると、レセプター層の中間層に対
するテーバー引き剥がし粘着力は、好ましくは少なくとも32オンス/インチ(
358g/cm)、更に好ましくは少なくとも約48オンス/インチ(537g
/cm)、最も好ましくは少なくとも約60オンス/インチ(671g/cm)
である。
【0060】 後述するテーバー引き剥がし粘着力試験によると、裏当て層の中間層に対する
テーバー引き剥がし粘着力は、好ましくは少なくとも32オンス/インチ(35
8g/cm)、更に好ましくは少なくとも約48オンス/インチ(537g/c
m)、最も好ましくは少なくとも約60オンス/インチ(671g/cm)であ
る。
【0061】 必要な粘着力のために、エチレン−αオレフィンポリマーの全αオレフィン含
有率は約10〜30%である。好ましくは、エチレン−αオレフィンポリマーは
、少なくとも4個の炭素原子、更に好ましくは4〜20個の炭素原子、最も好ま
しくは4〜12個の炭素原子を有するオレフィンから製造される。その例には、
ブテン、ペンテン、ヘキセン、ヘプテン、オクテンおよびそれらの混合物からな
る群から選択されるものが挙げられるが、それらに限定されない。特に好ましい
αオレフィンは、1−ブテン、1−オクテンおよび1−ヘキセンである。これら
の中で1−ブテンは最も好ましい。エチレン−αオレフィンポリマーは、αオレ
フィンコモノマーの1つ以上のタイプを含むことが可能である。例えば、エチレ
ンとα−オレフィンモノマーの1つのタイプとの組合せ、またはエチレンとαオ
レフィンモノマーの2つのタイプとのターポリマーなどの3つのモノマーのコポ
リマーである。中間層に用いられる材料には、異なるエチレン−αオレフィンポ
リマーの混合物も挙げることができる。
【0062】 有用なエチレン−αオレフィンポリマーは、ポリマーが溶融状態で容易に流れ
るように、また形成される複合材フィルムが平坦であるように低い結晶度を有す
るとして特徴付けられる。好ましくは、密度は、約0.910g/cm3未満、
更に好ましくは約0.900g/cm3未満、最も好ましくは約0.850g/
cm3〜約0.900g/cm3である(ASTM試験法D792−91、方法A
、1991により測定して)。
【0063】 有用なエチレン−αオレフィンポリマーは、比較的狭い分子量分布および/ま
たは他の直鎖エチレンポリマーの短い側鎖分岐中に比較的少数の炭素を有すると
して特徴付けられる。好ましくは、有用なエチレン−αオレフィンポリマーは、
多分散性、すなわち、約3.5未満、更に好ましくは約3.0未満且つ約1.5
より大きい分子量分布(Mw/Mn)を有する。最も好ましくは、本発明の画像形
成媒体の中間層に用いられるエチレン−αオレフィンポリマーは、約2.0〜3
.0範囲内の多分散性を有する。
【0064】 有用なエチレン−αオレフィンポリマーの組成分布は、好ましくはポリマー中
の炭素1000個当り、(αオレフィンモノマーの付加から生じる)短鎖分岐中
で約40個未満の総炭素であり、更に好ましくは1000個当り、約5〜35個
の範囲内である。あるいは、有用なエチレン−αオレフィンポリマーの組成分布
は、組成分布幅インデックス(CDBI)として報告することができる。好まし
くは、CDBIは、少なくとも約50%、更に好ましくは少なくとも約70%で
ある。CDBIは、モル中央値のコモノマー含有率50%以内のコモノマー含有
率を有するポリマー分子の重量%である。報告がどちらにしても、組成分布は、
「Temperature Rising Elution Fraction
ation」,as described by Wild et al,J.
Poly.Sci.Poly.Phys.Ed.,20,441(1982)に
よって決定することができる。この文献は本明細書において参考として包含する
【0065】 エチレン−αオレフィンポリマーはまた、示差走査熱分析(DSC)により測
定して、ピーク融点(Tm)が約100℃以下の本質的に単一の融点特性を有す
るべきである。好ましくは、DSCピークTmは約50℃〜約100℃である。
本明細書で用いられる「本質的に単一の融点」とは、少なくとも約80重量%の
材料が単一Tmピークに対応することを意味する。本発明のフィルムのために有
用なエチレン−αオレフィンポリマーのメルトインデックス(MI)は、AST
M試験法D1238−90B、方法A、1990により測定して、約1.0g/
10分より大きく、好ましくは約2.5〜100g/10分である。
【0066】 本発明の画像形成媒体の中間層に用いられるポリマーのすべての要件を満足さ
せるエチレン−αオレフィンポリマーには、単一サイト触媒、すなわち、エチレ
ンなどのオレフィンおよびαオレフィンが触媒分子上の単一サイトでのみ反応す
ることを可能にする触媒を用いて製造されるものが挙げられる。適するこうした
エチレン−αオレフィンポリマーは、米国特許第5,206,705号(199
3年4月27日発行のホジソン(Hodgson,Jr.)らによる)および国
際公報第WO93/03093号(1993年2月18日発行のメカ(Meka
)らによる)に記載されている。これらの特許は本明細書において参考として包
含する。それらは、商品名イグザクト(EXACT)でテキサス州ヒューストン
のエクソンケミカル(Exxon Chemical Company)から、
または商品名アフィニティ(AFFINITY)およびエンゲージ(ENGAG
E)でミシガン州ミッドランドのダウケミカル(Dow Chemical)か
ら市販されている。これらのエチレン−αオレフィンポリマーを本明細書におい
て「単一サイト」ポリマーと呼ぶ。
【0067】 これらの「単一サイト」ポリマーは、一般に、より狭い分子量分布とより望ま
しいαオレフィン短鎖分岐分布とを有するという点で、多数の活性サイトを有す
るチーグラー・ナッタ触媒を用いて製造されるエチレン−αオレフィンポリマー
と区別される。しかし、本明細書に示すように、すべての単一サイトエチレン−
オレフィンポリマーが本発明の画像形成媒体の中間層に用いるために適するとは
かぎらない。例えば、αオレフィン含有率9.0%以下のものは、ポリプロピレ
ンにうまく接着しない。α−オレフィン含有率が約30%より高いものも、一般
に粘着性が強すぎてプロセスにおいて扱えない。
【0068】 本発明の画像形成媒体の好ましい実施形態において、中簡層43は、エチレン
−αオレフィンポリマーと、適合するゴム弾性ポリマー、例えば低い結晶度およ
び低い粘着度のゴムとの配合物を含有する。本明細書において用いられる「適合
する」という用語は、ゴム弾性ポリマーが組成物からブルームしないことを意味
する。好ましくは、適合するゴム弾性ポリマーは、約0℃未満のガラス転移温度
(Tg)および約10,000より大きい、更に好ましくは約11,000〜9
9,000の分子量(シュタウディンガー)を有する。適するこうしたゴム弾性
ポリマーには、ポリイソブチレンゴムおよびエチレンプロピレンゴムが挙げられ
る。好ましいゴム弾性ポリマーはポリイソブチレンである。
【0069】 好ましくは、この配合物は、配合物の全重量に対して少なくとも約10%、更
に好ましくは約10%〜約40%、最も好ましくは約10%〜約30%のゴム弾
性ポリマー、例えば、ポリイソブチレンを含む。ゴム弾性ポリマーが約40重量
%より多い場合、組成物、すなわち、配合物は粘着性が強すぎてよく流れない。
【0070】 エチレン−αオレフィン/ゴム弾性ポリマー配合物は、オハイオ州クリーンの
ボノ(Bonnot Co.)から入手できるようなゴムのために設計された二
軸スクリュー押出機を用いてゴムとエチレン−αオレフィンポリマーとを配合す
ることにより製造することができる。溶融したポリマー配合物は、その後、棒形
状として水浴に押出される。その後、この固形配合物は、標準的なチョッパを用
いてペレット化することができる。
【0071】 中間層はまた、裏当て層のために上述した添加剤などのその他の材料の少量を
、これらの材料がポリマーの機能に悪影響を及ぼさないかぎり含有することが可
能である。中間層中の添加剤の総量は、一般に、組成物の全重量に対して約40
%を超えるべきではない。
【0072】 中間層の厚さは必ずしも重要ではないが、好ましくは約0.3ミル(0.00
8mm)〜約10.0ミル(0.245mm)、更に好ましくは約0.7ミル(
0.018mm)〜約1.5ミル(0.04mm)の範囲である。厚さの選択は
、画像形成媒体の使用目的により決定される。
【0073】 レセプター層 本発明において有用なレセプター層材料は、好ましくは、少なくとも約2.5
g/10分、好ましくは約3.0〜約4.5g/分の範囲のメルトインデックス
(MI)を有する。メルトインデックスは、ASTM規格「D−1238」、「
Standard Test Method for Flow Rates
of Thermoplastics by Extrusion Plast
omer」に記載された手順に従って190℃、2.16kgで測定される。こ
の規格は本明細書において参考として包含する。
【0074】 レセプター層の厚さは必ずしも重要ではないが、好ましくは約0.008〜約
0.25mm(約0.3〜約10ミル)、更に好ましくは約0.013〜約0.
13mm(約0.5〜約5ミル)である。必要な厚さは、フィルムの使用目的と
取扱いおよび切断に影響を及ぼす画像形成媒体の必要な特性により決定される。
【0075】 本発明により用いられるレセプター層を製造するために、製造業者から購入さ
れるような任意の樹脂または添加剤に加えて樹脂のペレットまたは粉末を合わせ
て混合し、溶融し、押出してフィルムを形成する。本明細書において詳細に後述
するように、そのフィルムを中間層上に押出すことができる。あるいは、前述の
層を共押出しすることができる。あるいは、三層すべて(レセプター層、中間層
および裏当て材)を共押出しすることが可能である。
【0076】 好ましくは、レセプター層(すなわち、レセプター層ポリマー(複数を含む)
)を構成するポリマー(複数を含む)は、 各エチレン/カルボン酸ビニルコポリマーが独立にその全重量に対して約75〜
約99重量%のエチレンおよび約1〜約25重量%のカルボン酸ビニルを含むエ
チレン/カルボン酸ビニルコポリマー、 各エチレン/酢酸ビニルコポリマーが独立にその全重量に対して約52〜約85
重量%のエチレンおよび約15〜約48重量%の酢酸ビニルを含むエチレン/酢
酸ビニルコポリマー、 各エチレン/ビニルアクリレートコポリマーが独立にその全重量に対して約60
〜約90重量%のエチレンおよび約10〜約40重量%のビニルアクリレートを
含むエチレン/ビニルアクリレートコポリマー、 各エチレン/カルボン酸ビニル/酢酸ビニルコポリマーが独立にその全重量に対
して約37〜約89重量%のエチレン、約1〜約15重量%のカルボン酸ビニル
および約10〜約48重量%の酢酸ビニルを含むエチレン/カルボン酸ビニル/
酢酸ビニルコポリマー、 各エチレン/カルボン酸ビニル/ビニルアクリレートコポリマーが独立にその全
重量に対して約45〜約89重量%のエチレン、約1〜約15重量%のカルボン
酸ビニルおよび約10〜約40重量%のビニルアクリレートを含むエチレン/カ
ルボン酸ビニル/ビニルアクリレートコポリマー、 各エチレン/無水物/酢酸ビニルコポリマーが独立にその全重量に対して約37
〜約89.9重量%のエチレン、約0.1〜約15重量%の無水物および約10
〜約48重量%の酢酸ビニルを含むエチレン/無水物/酢酸ビニルコポリマー、
各エチレン/無水物/ビニルアクリレートコポリマーが独立にその全重量に対し
て約45〜約94.9重量%のエチレン、約0.1〜約15重量%の無水物およ
び約5〜約40重量%のビニルアクリレートを含むエチレン/無水物/ビニルア
クリレートコポリマー およびそれらの混合物からなる群から選択される。
【0077】 更に好ましくは、レセプター層ポリマー(複数を含む)は、 各エチレン/カルボン酸ビニルコポリマーが独立にその全重量に対して約80〜
約98重量%のエチレンおよび約2〜約20重量%のカルボン酸ビニルを含むエ
チレン/カルボン酸ビニルコポリマー、 各エチレン/酢酸ビニルコポリマーが独立にその全重量に対して約60〜約85
重量%のエチレンおよび約15〜約40重量%の酢酸ビニルを含むエチレン/酢
酸ビニルコポリマー、 各エチレン/ビニルアクリレートコポリマーが独立にその全重量に対して約70
〜約90重量%のエチレンおよび約10〜約30重量%のビニルアクリレートを
含むエチレン/ビニルアクリレートコポリマー、 各エチレン/カルボン酸ビニル/酢酸ビニルコポリマーが独立にその全重量に対
して約48〜約84重量%のエチレン、約1〜約12重量%のカルボン酸ビニル
および約15〜約40重量%の酢酸ビニルを含むエチレン/カルボン酸ビニル/
酢酸ビニルコポリマー、 各エチレン/カルボン酸ビニル/ビニルアクリレートコポリマーが独立にその全
重量に対して約52〜約89重量%のエチレン、約1〜約12重量%のカルボン
酸ビニルおよび約10〜約30重量%のビニルアクリレートを含むエチレン/カ
ルボン酸ビニル/ビニルアクリレートコポリマー、 各エチレン/無水物/酢酸ビニルコポリマーが独立にその全重量に対して約42
〜約84.9重量%のエチレン、約0.1〜約12重量%の無水物および約15
〜約40重量%の酢酸ビニルを含むエチレン/無水物/酢酸ビニルコポリマー、
各エチレン/無水物/ビニルアクリレートコポリマーが独立にその全重量に対し
て約52〜約89.9重量%のエチレン、約0.1〜約12重量%の無水物およ
び約10〜約30重量%のビニルアクリレートを含むエチレン/無水物/ビニル
アクリレートコポリマー およびそれらの混合物からなる群から選択される。
【0078】 最も好ましくは、レセプター層ポリマー(複数を含む)は、 各エチレン/カルボン酸ビニルコポリマーが独立にその全重量に対して約85〜
約96重量%のエチレンおよび約4〜約15重量%のカルボン酸ビニルを含むエ
チレン/カルボン酸ビニルコポリマー、 各エチレン/酢酸ビニルコポリマーが独立にその全重量に対して約65〜約82
重量%のエチレンおよび約18〜約35重量%の酢酸ビニルを含むエチレン/酢
酸ビニルコポリマー、 各エチレン/ビニルアクリレートコポリマーが独立にその全重量に対して約75
〜約85重量%のエチレンおよび約15〜約25重量%のビニルアクリレートを
含むエチレン/ビニルアクリレートコポリマー、 各エチレン/カルボン酸ビニル/酢酸ビニルコポリマーが独立にその全重量に対
して約55〜約81重量%のエチレン、約1〜約10重量%のカルボン酸ビニル
および約18〜約35重量%の酢酸ビニルを含むエチレン/カルボン酸ビニル/
酢酸ビニルコポリマー、 各エチレン/カルボン酸ビニル/ビニルアクリレートコポリマーが独立にその全
重量に対して約65〜約83重量%のエチレン、約2〜約10重量%のカルボン
酸ビニルおよび約15〜約25重量%のビニルアクリレートを含むエチレン/カ
ルボン酸ビニル/ビニルアクリレートコポリマー、 各エチレン/無水物/酢酸ビニルコポリマーが独立にその全重量に対して約55
〜約81.5重量%のエチレン、約0.5〜約10重量%の無水物および約18
〜約35重量%の酢酸ビニルを含むエチレン/無水物/酢酸ビニルコポリマー、
各エチレン/無水物/ビニルアクリレートコポリマーが独立にその全重量に対し
て約65〜約84重量%のエチレン、約1〜約10重量%の無水物および約15
〜約25重量%のビニルアクリレートを含むエチレン/無水物/ビニルアクリレ
ートコポリマー およびそれらの混合物からなる群から選択される。
【0079】 任意に、レセプター層を構成するポリマー(複数を含む)は、無水物(例えば
、無水マレイン酸)、カルボン酸ビニル(例えば、メタクリル酸、アクリル酸な
ど、およびそれらの混合物)またはそれらの混合物などをポリマーに配合するこ
とにより変成してもよい。例えば、前述したポリマーを金属カチオンで中和し、
ポリマー(複数を含む)の総重量に対して約2〜約6重量%の中和された酸含有
率、約15重量%以下の酸含有率を有するイオノマーを生成させてもよい。イオ
ノマーは、例えば、中和エチレン−co−メタクリル酸イオノマーを含むことが
可能である。例えば、ポリマー(複数を含む)は、ポリマー(複数を含む)の総
重量に対して少なくとも約1重量%の量でメタクリル酸を含むことが可能である
。もう一つの例として、ポリマー(複数を含む)は、ポリマー(複数を含む)の
総重量に対して少なくとも約0.1重量%の量で無水物を含むことが可能である
。もう一つの例として、ポリマー(複数を含む)は、ポリマー(複数を含む)の
総重量に対して少なくとも約2重量%の量でメタクリル酸を含むことが可能であ
る。もう一つの例として、ポリマー(複数を含む)は、エチレンと、少なくとも
約2.5g/10分のメルトインデックスおよびポリマー(複数を含む)の総重
量に対して約2%〜約20重量%の酸含有率とを有するメタクリル酸およびアク
リル酸からなる群から選択される酸とを含む組成物の重合生成物を含むことが可
能である。任意に、金属カチオンの添加により、酸で変成されたレセプター層ポ
リマー(複数を含む)をある程度中和し、イオノマーを生成させてもよい。ある
いは、上述したポリマーの2種以上を共に混合することによりレセプター層ポリ
マー(複数を含む)の配合物を生成させ用いてもよい。加えて、1種以上のこれ
らのレセプター層ポリマーまたは配合物は、低密度(0.910g/cc以下)
ポリエチレン(LDPE)または直鎖低密度ポリエチレン(LLDPE)と更に
配合することが可能である。LLDPEは、一般に、液相においてまたは流動層
反応器内の気相において約7〜20barの範囲の圧力で行われる低圧重合によ
り製造される。低圧重合において、エチレン単位は直鎖状に重合し、プロピレン
、ブテン、オクテンまたはヘキセンなどの少量のαオレフィンと共重合すること
によって間をおいて短い分岐または側鎖を構造に組み込むことができる。LDP
EまたはLLDPEポリマーの密度は側鎖の頻度により制御される。
【0080】 一つの好ましい実施形態において、レセプター層ポリマー(複数を含む)は、
エチレン−酢酸ビニル(「EVA」)コポリマーを含む(例えば、2種のモノマ
ー、3種のモノマーなどを含むことが可能である)。一般に、EVA(複数を含
む)は、ポリマー(複数を含む)の総重量に対して少なくとも約15重量%、好
ましくは約15〜約40重量%、更に好ましくは約18〜約35重量%の酢酸ビ
ニル(「VA」)含有率および少なくとも約2.5g/10分のメルトインデッ
クスを有する。好ましいEVAコポリマーの一つの例は、デラウェア州ウィルミ
ントンのデュポン・ヌムール(E.I.du Pont de Nemours
& Company(”du Pont”))から市販されているELVAX
3175であり、約6.0g/10分のメルトインデックスおよび約28%の酢
酸ビニル含有率を有する。レセプター層が、酸、例えばメタクリル酸で変成され
たEVAを含む場合、レセプター層は、一般に、少なくとも1重量%の酸、好ま
しくは約1〜12重量%の酸を含む。特定の例として、レセプター層ポリマー(
複数を含む)の総重量に対して酢酸ビニル含有率が約15〜約40重量%、酸含
有率が約1〜約12重量%であるレセプター層ポリマー(複数を含む)は、エチ
レン、酢酸ビニルおよびメタクリル酸を含むモノマーから生成させることができ
、少なくとも約2.5g/10分のメルトインデックスを有する。こうしたター
ポリマーの一つの例は、約6.0g/10分のメルトインデックス、約28%の
酢酸ビニル含有率および約1.0%のメタクリル酸含有率を有するデュポン(d
u Pont)から市販されているELVAX4260である。レセプター層ポ
リマーが無水物で変成されたEVAを含む場合、レセプター層ポリマーは、好ま
しくは、無水マレイン酸などの少なくとも約0.1%の無水物を含む。こうした
ターポリマーの一つの例は、日本の三菱石油(Mitsubishi Petr
oleum Co.,Ltd.)から市販されている「MODIC E−300
−K」である。酢酸ビニル含有率が約15重量%未満のポリマーは印刷適性が劣
る傾向があり、酢酸ビニル含有率が約35重量%より多いポリマーはねばねばし
がちであるので、押出プロセスおよび印刷プロセスにおいて用いる実用性はより
少ない。
【0081】 もう一つの好ましい実施形態において、レセプター層ポリマーは、エチレンと
、例えば、ビニルメチルアクリレート、ビニルエチルアクリレート、ビニルプロ
ピルアクリレート、ビニルn−ブチルアクリレート、ビニルn−ペンチルアクリ
レート、ビニルn−ヘキシルアクリレートなどのビニルアルキルアクリレート、
およびビニルメタクリレート、ビニルエタクリレート、ビニルプロパクリレート
、ビニルブタクリレート、ビニルペンタクリレート、ビニルヘキサクリレートな
どのビニルアルカクリレートなどのその他のアクリレート、およびそれらの混合
物を含むビニルアクリレートとのコポリマーを含む。好ましい実施形態において
、レセプター層ポリマーは、少なくとも2.5g/10分のメルトインデックス
およびレセプター層ポリマー(複数を含む)の総重量に対して約10〜約30重
量%のアクリレート含有率を有するエチレン/アクリレートのポリマーを含む。
【0082】 レセプター層ポリマー(複数を含む)が、酸、例えば、メタクリル酸を配合さ
せたエチレン/ビニルアクリレートターポリマーを含む場合、レセプター層ポリ
マー(複数を含む)は、その総重量に対して少なくとも約1重量%の酸、好まし
くは約1〜約12重量%の酸を含む。特定の例として、レセプター層ポリマー(
複数を含む)の総重量に対してビニルアクリレート含有率が約10〜約30重量
%、酸含有率が約1〜約12重量%であるレセプター層ポリマー(複数を含む)
は、エチレン、ビニルアクリレートおよびメタクリル酸を含むモノマーから生成
させることができ、少なくとも2.5g/10分のメルトインデックスを有する
。こうしたターポリマーの一つの例は、エチレン、n−ブチルアクリレートおよ
びメタクリル酸を含むと共に、約10.0g/10分のメルトインデックスとレ
セプター層ポリマー(複数を含む)の総重量に対して約10%のメタクリル酸含
有率および約10%のn−ブチルアクリレート含有率を有するターポリマーであ
るデュポン(du Pont)からの「BYNEL CXA2002」である。
レセプター層ポリマー(複数を含む)がエチレン/ビニルアクリレート/無水物
ターポリマーを含む場合、レセプター層ポリマー(複数を含む)は、好ましくは
、その総重量に対して無水マレイン酸などの少なくとも約0.1%の無水物を含
む。アクリレート含有率は、好ましくは、レセプター層ポリマー(複数を含む)
の総重量に対して約10〜約30%である。
【0083】 もう一つの好ましい実施形態において、レセプター層ポリマーは、エチレンと
、好ましくは、コポリマーの総重量に対して約2〜20重量%の量のメタクリル
酸またはその他のカルボン酸ビニルを含む酸とのコポリマーを含み、少なくとも
約2.5g/10分のメルトインデックスを有する。より低い酸含有率のポリマ
ーは、十分な耐磨耗性をもたない場合がある。より高い酸含有率のポリマーは、
長期間にわたり処理装置を損なう場合がある。こうしたエチレン/酸コポリマー
の例は、約7.0g/10分のメルトインデックスおよび約12.0%のメタク
リル酸含有率を有し、デュポン(du Pont)から入手できるNUCREL
1207である。
【0084】 もう一つの好ましい実施形態において、レセプター層ポリマー(複数を含む)
は、金属カチオンによりある程度中和されイオノマーを形成しているエチレン/
酸コポリマーを含む。好ましくは、塩含有率は約1重量%より大きく、好ましく
は約2〜約6重量%の範囲であり、残部としての酸は好ましくは15%以下であ
る。イオノマーの好ましい例には、エチレンと、亜鉛、ナトリウム、カリウム、
マグネシウムなどの金属カチオンで中和されたアクリル酸またはメタクリル酸と
のコポリマーが挙げられる。特に好ましいイオノマー系ポリマーは、エチレンと
メタクリル酸のコポリマーである。デュポン・ヌムール(E.I.Du Pon
t de Nemours Co.)は、選択される樹脂が必要なメルトインデ
ックスを有するかぎり本使用のために許容できる、商品名「SURLYN」の下
で中和エチレン−co−メタクリル酸イオノマー系ポリマーの商品系列を製造し
ている。特に好ましいイオノマー系樹脂は、5.5g/10分のメルトインデッ
クスおよび約12%の酸含有率を有し約3%の酸が亜鉛カチオンで中和されてい
るものであり、商品名「SURLYN1705」で市販されている。
【0085】 一つの好ましい実施形態において、レセプター層42のレセプター層ポリマー
成分は、レセプター層ポリマー成分の総重量に対して約60〜約90%の量の上
述したレセプター層ポリマーのいずれか1つと、約10〜約40%の量のその他
いずれかのレセプター層ポリマーとの配合物を含む。なおもう一つの好ましい実
施形態において、レセプター層ポリマーは、上述したレセプター層ポリマーのい
ずれか1つと、約40%以下のLDPEまたはLLDPEとの配合物を含む。
【0086】 レセプター層ポリマー配合物の特定の例は、エチレン、n−ブチルアクリレー
トおよびメタクリル酸のポリマーを含む1つのレセプター層ポリマーと、中和エ
チレン−co−メタクリル酸イオノマーを含むもう1つのレセプター層ポリマー
との少なくとも約2.5g/10分のメルトインデックスを有する配合物である
。レセプター層のレセプター層ポリマー(複数を含む)成分は、好ましくは、レ
セプター層ポリマー(複数を含む)成分の総重量に対して約60〜約90重量%
の量の1つのレセプター層ポリマーと、約10〜約30重量%の量のもう一つの
レセプター層ポリマーとの配合物を含む。
【0087】 本発明の多層複合画像形成媒体の製造方法 多くの技術により中間層を裏当て層に接合することができる。好ましい方法に
おいて、押出しによってレセプター層および中間層の材料を裏当て層に塗布して
複合構造体を形成する。裏当て層の材料を高分子材料のフィルムとして供給する
。従来の押出し法により、レセプター層および中間層の材料を溶融状態で支持ポ
リマーフィルム上に塗布する。中間層の材料の温度は、押出機内にある時、一般
に、約250°F(138℃)〜約560°F(293℃)の範囲である。三ゾ
ーン押出機に対する一般的な工程温度分布は、250°F(121℃)(ゾーン
1)、350°F(177℃)(ゾーン2)、450°F(221℃)(ゾーン
3)、450°F(221℃)(ダイ)である。中間層の材料の温度は、押出機
を出る時、一般に、約350°F(177℃)〜約560°F(293℃)の範
囲である。更に経済的な方法は、裏当て層(プロピレンホモポリマーおよび/ま
たはコポリマー)、中間層およびレセプター層を一緒に共押出し、機械方向と横
方向の両方向に同時または逐次に延伸することである。
【0088】 好ましくは、レセプター層が画像形成媒体上で印刷された時、画像形成媒体は
、後述する「プリント品質試験」のもとで「可/良」または「良」、好ましくは
「良」の値を示すことが可能である。
【0089】 接着剤 本発明による接着剤被覆画像形成媒体の製造において有用な接着剤には、感圧
接着剤と、ホットメルト接着剤および硬化性接着剤(例えば、紫外線硬化性接着
剤など)などの非感圧接着剤との両方が挙げられる。例えば、裏当て層と剥離ラ
イナーの間で接着剤を用いることが可能である(図1aを参照すること)。感圧
接着剤は通常室温で粘着性であり、せいぜい軽い指圧をかけることによりそれを
表面に接着できる一方で、非感圧接着剤は溶剤または熱活性化接着剤系を含む。
感圧接着剤は本発明において用いるために好ましいクラスの接着剤である。本発
明において有用な接着剤の例には、ポリアクリレート、ポリビニルエーテル、ジ
エン含有ゴム(天然ゴム、ポリイソプレンおよびポリイソブチレンなど)、ポリ
クロロプレン、ブチルゴム、プタジエン−アクリロニトリルポリマー、熱可塑性
エラストマー、ブロックコポリマー(スチレン−イソプレンブロックコポリマー
およびスチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマー、エチレン−プロピ
レン−ジエンポリマー、およびスチレン−ブタジエンポリマーなど)、ポリαオ
レフィン、非晶質ポリオレフィン、シリコーン、エチレン含有コポリマー(エチ
レン/酢酸ビニルコポリマー、エチレン/エチルアクリレートコポリマーおよび
エチレン/エチルメタクリレートコポリマーなど)、ポリウレタン、ポリアミド
、エポキシ、ポリビニルピロリドンおよびビニルピロリドンコポリマー、ポリエ
ステル、および上述したものの混合物の一般的な組成物に基づくものが挙げられ
る。加えて、接着剤は、粘着付与剤、可塑剤、充填剤、酸化防止剤、安定剤、顔
料、拡散性粒子、硬化剤および溶剤などの添加剤を含有することができる。
【0090】 有用な感圧接着剤の一般的な説明は、「Encyclopedia of P
olymer Science and Engineering」,Vol.
13,Wiley−Interscience Publishers(New
York,1988)において見られる。有用な感圧接着剤の別の説明は、「
Encyclopedia of Polymer Science and
Technology」,Vol.1,Interscience Publi
shers(New York,1964)において見られる。
【0091】 本発明において有用なその他の感圧接着剤は特許文献に記載されている。これ
らの特許の例には、米国再発行特許第24,906号(ウルリヒ(Ulrich
))、米国特許第3,389,827号(アベル(Abere)ら)の欄4〜欄
5、米国特許第4,080,348号(コープマン(Korpman))、米国
特許第4,136,071号(コープマン(Korpman))、米国特許第4
,181,752号(マルテンス(Martens)ら)、米国特許第4,79
2,584号(シラキ(Shiraki)ら)、米国特許第4,883,179
号(ヤング(Young)ら)、および米国特許第4,952,650号(ヤン
グ(Young)ら)が挙げられる。市販の接着剤も本発明において有用である
。その例には、ミネソタ州セントポールのスリーエム(3M Company)
、ミネソタ州セントポールのフラー(H.B.Fuller Company)
、オハイオ州コロンバスのセンチュリーアドヘシブズ(Century Adh
esives Corporation)、ニュージャージー州ブリッジウォー
ターのナショナル・スターチ(National Starch and Ch
emical Corporation)、ペンシルバニア州フィラデルフィア
のロームアンドハース(Rohm and Hass Company)、およ
びペンシルバニア州アレンタウンのエアープロダクツ(Air Product
s and Chemicals,Inc.)から入手できる接着剤が挙げられ
る。
【0092】 一つの実施形態において、画像形成された媒体は、裏当て層の表面上で塗布さ
れ中間層に接合されていない接着剤の層と、裏当て層と反対側の、接着剤層の表
面に取付けられた剥離ライナーとを更に含む。
【0093】 もう一つの実施形態において、中間層、レセプター層および裏当て層を通して
画像を見ることができるようにそれらが選択される画像形成された媒体は、画像
と中間層に接合されていないレセプター層の表面上で塗布された接着剤の層とを
更に含む。
【0094】 トナー 液体トナー 液体トナーは、一般に、顔料、結合材、担体溶剤、分散剤および帯電添加剤を
含む。好ましくは、本トナーは、第1の温度でトナー粒子用の溶剤ではなく第2
の温度でトナー粒子用の溶剤である液体担体中に熱可塑性トナー粒子、特に米国
特許第5,192,638号「Toner for Use in Compo
sitions for Developing Latent Electr
ostatic Images,Method of Making the
Same,and Liquid Composition Using th
e Improved Toner」(ランダ(Landa)ら)において開示
されたものを含む。この特許の全体の開示は本明細書において参考として包含す
る。ランダ(Landa)らの‘683号には、非極性液に分散された顔料を伴
ったトナー粒子を含む静電潜像を現像するための液体組成物が開示されている。
そのトナー粒子は、熱可塑性ポリマーからの複数の繊維またはひげ状物と合わせ
て形成され、静電潜像の極性と反対の極性の電荷を保持している。そのポリマー
は、室温で分散液に不溶性であるか、あるいは不溶媒和性である。トナー粒子は
、高温でポリマーと顔料を可塑化し、その後、スポンジが形成することを可能に
しスポンジ片を湿式粉砕するか、あるいは冷却しつつ且つ冷却している間にスポ
ンジの形成を防ぐために絶えず攪拌しつつ、可塑化されたポリマー−顔料を希釈
することにより形成される。冷却時に、希釈された組成物は、複数の繊維と合わ
せて形成された一定濃度のトナー粒子を有する。
【0095】 これらの繊維は、熱可塑性ポリマーから形成され、また本発明のトナー粒子が
分散されている現像液で現像された画像中で物理的に互いに噛み合い互いに絡み
合い繋がっているようなものである。その結果は、良好な鮮明度、線明瞭度、す
なわち縁明瞭度および高い解像度を有する光導電体上の画像である。光導電体上
に現像された画像は良好な圧縮強度を有して、画像形成媒体に現像された表面か
ら変形なしに画像を転写することが可能である。トナー粒子の互いの絡み合いに
より、より厚い画像の形成が可能になり、それでもなお鮮明度を得ることができ
る。厚さは、光導電体上の帯電電位の変更、現像時間の変更、トナー粒子濃度の
変更、トナー粒子の伝導度の変更、トナー粒子の帯電特性の変更、粒子サイズの
変更または粒子の表面化学の変更によって制御することができる。これらの方法
のいずれか、あるいは組合せを用いてもよい。
【0096】 上で定めたような熱可塑性であり繊維を形成することが可能であることに加え
て、ランダ(Landa)らの‘683号の粒子中で用いられたポリマーは、好
ましくは、顔料の分散が可能(顔料を必要とする場合)、40℃未満の温度で分
散液に不溶なため保管において溶解も溶媒和もしない、50℃より高い温度で溶
媒和可能、粉砕して直径0.1〜5マイクロメートルの間の粒子を形成すること
が可能、10マイクロメートル未満の粒子を形成することが可能、70℃より高
い温度で定着可能、トナー粒子を形成しているポリマーが溶媒和により膨潤また
はゼラチン状になるなどの特性を有する。これは、ポリマーの分子と分散液の分
子との結合による錯体の形成を示している。
【0097】 ランダ(Landa)らの‘683号には、必要な繊維状形態を有するトナー
粒子を形成する3つの方法が開示されている。第1の方法は、簡単に言うと65
℃〜100℃の間の温度で可塑化ポリマーに顔料粒子を分散または溶解すること
を含んでいる。可塑化された材料が冷却された時、それはスポンジを形成する。
その後、スポンジを小さい片に破壊し粉砕する。もう一つの方法は、カーボンブ
ラックなどの顔料の粒子と一緒に非極性分散剤に1種以上のポリマーを溶解する
ことを含む。攪拌しながら溶液を放置して徐々に冷却する。これは、繊維保持ト
ナー粒子を形成するこの方法において必須のステップである。溶液が冷えるにつ
れて沈殿が起き、沈降粒子が、その粒子から伸びる繊維をもつことが見られる。
第3の方法は、融点より高くポリマーを加熱しポリマー全体に顔料を分散させる
ことである。この方法において、最初にスポンジを形成せずに顔料入り熱可塑性
ポリマーを引き離すことにより繊維を形成する。当該技術分野に対して知られて
いる電荷ディレクターと合わせて、前述した方法のいずれかにより形成された繊
維性トナー粒子を非極性担体液に分散させて、現像用組成物を形成する。
【0098】 ランダ(Landa)らの‘683号には、複数の繊維、すなわち、こうした
形態を有するもので形成されたトナー粒子が開示されている。こうしたトナー粒
子は、ISOPARなどの非極性液に少量のトナー粒子を分散させることにより
静電潜像を現像する現像用組成物の形成を可能にする。トナー粒子の重量は、分
散液の重量の0.2重量%程度に少量であってもよい。トナー粒子は、高分子樹
脂から着色され形成される。電荷ディレクターは、現像用組成物中のトナー粒子
の重量の0.1重量%程度であってもよい少量で組成物に添加される。電荷ディ
レクターは、潜像の電荷に応じてトナー粒子に正電荷または負電荷のいずれかを
付与するように選択することが可能である。当業者は、トナー粒子上の電荷が一
般に静電潜像が帯びている極性に対して極性が反対であることを理解するであろ
う。
【0099】 ランダ(Landa)らの‘683号において、非極性分散液は、好ましくは
、分岐鎖脂肪族炭化水素、より特定的には、ISOPAR−G、ISOPAR−
H、ISOPAR−K、ISOPAR−LおよびISOPAR−Mである。これ
らのISOPARは、イソパラフィン炭化水素留分の純度が極めて高い狭い留分
である。例えば、ISOPAR−Gの沸点の範囲は、156℃〜176℃の間で
ある。ISOPAR−Lは、約194℃の中沸点を有する。ISOPAR−Mは
、77℃の引火点および338℃の自己発火温度を有する。それらはすべてエク
ソン(Exxon Corporation)が製造している。ハンブルオイル
(Humble Oil and Refining Compay)が製造し
ているMARCOL52またはMARCOL62などの軽油を用いてもよい。こ
れらは、より高い沸点の脂肪族炭化水素液である。
【0100】 ランダ(Landa)らの‘683号において用いられたポリマーは熱可塑性
であり、好ましいポリマーは、デュポン(du Pont)が製造しているEL
VAXIIとして知られており、それには、樹脂番号5550、5610、56
40、5650T、5720および5950が含まれる。元のELVAX樹脂(
EVA)は、エチレン酢酸ビニルコポリマーであった。ELVAX樹脂の新しい
系列、商品名ELVAXIIは、カルボン酸官能性、高分子量および熱安定性を
兼ね備えたエチレンコポリマーである。ランダ(Landa)らの‘683号の
好ましいエチレンコポリマー樹脂は、ELVAXII5720および5610で
ある。使用できるその他のポリマーは、元のELVAXコポリマーおよびポリブ
チルテレフタレートである。ユニオンカーバイド(Union Carbide
)が製造しているなお他の有用なポリマーは、DODA6479Natural
7およびDODA6832Natural7である。これらはエチレン酢酸ビニ
ル樹脂である。その他の有用なポリマーは、デュポン(du Pont)から入
手できるNUCRELエチレンアクリル酸コポリマーである。
【0101】 ランダ(Landa)らの‘683号には、粒子の製造において有用なもう一
つのクラスのポリマーがデュポン(du Pont)により製造され、商標EL
VACITEで販売されているものであることも開示されている。これらは、ポ
リブチルメタクリレート(グレード2044)、ポリエチルメタクリレート(グ
レード2028)およびポリメチルメタクリレート(グレード2041)などの
メタクリレート樹脂である。必要ならば、少量のカルナウバ蝋を組成物に添加し
てもよい。しかし、これは、コピー上に表面にじみおよび油の筋を生じがちであ
り好ましくはない。さらに、560Tなどの硬質ポリマーを用いる場合、少量の
ヒドロキシエチルセルロースを添加してもよい。これは好ましくない。
【0102】 ランダ(Landa)らの‘683号のポリマーは、潜像を可視化するために
通常は着色される。但し、これは一部の用途において行う必要がない。顔料がC
abot Mogul L(黒色顔料)であるなら、それはポリマーの重量に対
して10〜35重量%の量で存在することが可能である。顔料が染料なら、それ
はポリマーの重量に対して3〜25重量%の間の量で存在することが可能である
。例えば、印刷版に対して潜像を現像するためのトナーの製造などにおいて染料
を用いない場合、粉砕をより容易にするためにCABOSILなどの一定量のシ
リカを添加してもよい。顔料の例は、Monastral Blue G(C.
I.Pigment Blue 15,C.I.No.74160)、Tolu
idine Red Y(C.I.Pigment Red 3)、Quind
o Magenta(Pigment Red 122)、Indo Bril
liant Scarlet Toner(Pigment Red 123,
C.I.No.71145)、Toluidine Red B(C.I.Pi
gment Red 3)、Watchung Red B(C.I.Pigm
ent Red 48)、Permanent Rubine F6B13−1
731(Pigment Red 184)、Hansa Yellow(Pi
gment Yellow 98)、Dalamar Yellow(Pigm
ent Yellow 74、C.I.No.11741)、Toluidin
e Yellow G(C.I.Pigment Yellow 1)、Mon
astral Blue B(C.I.Pigment Blue 15)、M
onastral Green B(C.I.Pigment Green 7
)、Pigment Scarlet(C.I.Pigment Red 60
)、Auric Brown(C.I.Pigment Brown 6)、M
onastral Green G(Pigment Green 7)、カー
ボンブラックおよびStirling NS N 774(Pigment B
lack 7、C.I.No.77266)である。
【0103】 ランダ(Landa)らの‘683号は、微粉砕強磁性材料を顔料として使用
できることも開示している。約40%〜約80重量%のMapico Blac
kは好ましく、約65%のMapico Blackは最適である。鉄、コバル
ト、ニッケルを含む金属、Fe23、Fe34およびその他の磁性酸化物を含む
種々の磁性酸化物、亜鉛、カドミウム、バリウム、マンガンなどのある種のフェ
ライト、二酸化クロム、コバルト−燐およびコバルト−ニッケルなどの種々のパ
ーマロイおよびその他の合金、またはこれらのいずれかの混合物などのその他の
適する材料を用いてもよい。
【0104】 ランダ(Landa)らの‘683号は、分散液中ですべてのトナー粒子が同
じ極性の電荷を有すると理論づけている。粒子が互いに接近する時、それぞれが
同じ極性の電荷を有するという事実のために粒子は反発する。静電潜像が現像さ
れる時、トナー粒子は、より高い電位および反対極性の電荷を有する静電潜像に
向けて押し進められる。これは、トナー粒子を互いに結びつかせ、もつれさせ互
いに絡み合わさせる。現像された画像中のトナー粒子がもつれているという事実
により、光導電体からキャリアシートへのより完全な転写を行うことができる。
このもつれは、画像の縁の広がりも防止するので画像の明瞭度を保つ。トナー粒
子の微細な直径は、上述した他の結果に加えて良好な解像度を確保する。
【0105】 粒子に負電荷を与えるために、マグネシウムペトロネート(petronate)、ス
ルホン酸マグネシウム、カルシウムペトロネート、スルホン酸カルシウム、バリ
ウムペトロネートまたはスルホン酸バリウムなどのような電荷ディレクターを使
用できることが知られている。負に帯電した粒子は、セレン系光導電体に当ては
まるような正電荷を帯びる画像を現像するために用いられる。カドミウム系光導
電体の場合、潜像は負電荷を帯びているので、トナー粒子は正に帯電していなけ
ればならない。正電荷は、ステアリン酸アルミニウムなどの電荷ディレクターで
トナー粒子に付与することができる。添加される電荷ディレクターの量は用いら
れる組成物に依存し、それは現像液のサンプルに種々の量を添加することにより
実験的に決定できる。
【0106】 本発明は、種々のタイプのトナーを用いて実施できるが、担体液と、室温で前
記担体液に本質的に不溶であり高温で前記担体液に溶媒和する着色された高分子
トナーとを含むトナーのために特に有用である。これは、前に参考として引用し
た米国特許第4,794,651号の実施例1のトナーの特徴である。このタイ
プの代表的なトナーの単純化相図の一部を図3に示している。この図は、トナー
粒子のポリマー部分と担体液の状態を表している。粒子中の顔料は、一般にプロ
セスに殆ど無関係であり、本明細書において「単一相」および「溶媒和」と記載
したのは、担体液と合わせたトナー粒子のポリマー部分の状態を意味する。好ま
しい実施形態において、トナーは、10部のELVAX II5950エチレン
酢酸ビニルコポリマー(デユポン(E.I.du Pont)製)と、室温でE
LVAX II5950用の溶剤ではない5重量部のISOPARL(エクソン
(Exxon))希釈剤とを混合することにより製造される。混合は、130℃
に設定された油加熱装置に接続されたジャケット付き複動式遊星形ミキサー内で
1時間にわたり低速で行う。その後、2.5重量部のMogul Lカーボンブ
ラック(キャボット(Cabot))と5重量部のISOPARL Lの混合物
を複動式遊星形ミキサー内の混合物に添加し、得られた混合物を高速で1時間に
わたり更に混合する。110℃に予備加熱された20重量部のISOPARL
Lをミキサーに添加し、混合を1時間にわたり高速で継続する。加熱装置を外し
、混合物の温度が40℃に低下するまで混合を継続する。得られた材料100g
を120gのISOPARL Lと混合し、その混合物を磨砕機内で19時間に
わたり粉砕して粒子の分散液を得る。その材料をISOPARL Lに1.5重
量%の固体含有率まで分散させる。製造された好ましい液体現像剤は、上述した
ような複数の繊維状伸長物またはひげ状物と合わせて形成されるトナー粒子を含
む。好ましいトナーは、トナー粒子の濃度を20%よりも高めた時に、材料の粘
度が大幅に明らかにほぼ指数関数的に増加することにより特徴付けられる。好ま
しくは、米国特許第5,047,306号「Humidity Toleran
t Charge Director Compositions」(アルモグ
(Almog))の実施例により製造された電荷ディレクターを現像剤中の固体
の重量の約3%に等しい量で分散液に添加する。この特許の全体の開示は、本明
細書において参考として包含する。好ましい熱可塑性トナー粒子の例は、エチレ
ンビニルアクリレートコポリマー、エチレン酢酸ビニルコポリマー、エチレンア
クリル酸コポリマー、エチレンアクリル酸コポリマーのイオノマーおよびそれら
の混合物からなる群から選択される。
【0107】 本発明と合わせて用いるために好ましいトナーの特定の例は、イスラエルのレ
ホヴォトのインジゴ(Indigo Ltd.)が製造しているE−PRINT
1000エチレン酢酸ビニル系トナー用のELECTROINKとして商業的に
知られている。
【0108】 乾燥トナー 乾燥熱可塑性トナーも本発明により有用である。有用な乾燥熱可塑性トナーの
例には、ポリエステルトナー(ゼイコン(Xeikon N.V.)から入手で
きるものなど)からなる群から選択されるものが挙げられるが、それらに限定さ
れない。ラニエワールドワイド(Lanier Worldwide,Inc.
)から入手できるスチレン/アクリレートコポリマーなどのその他の乾燥熱可塑
性トナーが本発明により有用であることが理論上想定される。
【0109】 画像形成法および装置 電子写真法において、回転ドラム上などの光導電層に均一な静電荷を形成し、
その後、放射エネルギーの被変調ビームに静電荷をさらすことにより静電荷を選
択的に放電させることにより、静電画像を生成させることができる。静電画像を
形成するために、例えば、担体に誘電表面を与え前形成された静電荷をその表面
に転写するなどの他の方法を用いてもよいことは言うまでもないであう。電荷は
一連のスタイラスから形成することができる。潜像は、帯電したドラム上でこう
して形成される。帯電したトナーはドラムの帯電された面上に付着し、トナーは
、その後、画像形成媒体40に熱および/または圧力下で転写される。画像は、
直接画像印刷または反転画像印刷を用いて画像形成媒体40上に印刷することが
可能である。好ましくは、トナーは、帯電したドラムと画像形成媒体との間の転
写部材に中間ステップにおいて転写させることができる。
【0110】 多くの知られた電子写真法および装置と合わせて本発明を有利に用いることが
できる一方で、特定の好ましい装置および方法は、米国特許第5,276,49
2号「画像形成法および装置(Imaging Method and App
aratus)」(ランダ(Landa)ら)において開示されている。この特
許の開示全体は本明細書において参考として包含する。
【0111】 本発明の好ましい実施形態において、液体トナー画像は、画像形成表面から中
間転写部材に転写されて、その後最終基板に転写される。液体トナー画像は、担
体液を含む液体部分と室温で担体液に本質的に不溶である着色高分子トナー粒子
であって、トナー粒子のポリマー部分が高温で担体液と実質的な単一相を形成す
る着色高分子トナー粒子を含む固体部分とを含む。好ましい画像形成法は、一般
に、液体トナー画像の固体部分を圧縮し液体トナー画像から担体液を除去するこ
とにより液体トナー画像を所定の不揮発性固体%に濃縮するステップと、液体ト
ナー画像を中間転写部材に転写するステップと、トナー粒子のポリマー部分およ
び担体液が所定の固体%で実質的な単一相を形成する温度と少なくとも同程度に
高い温度に中間転写部材上の液体トナー画像を加熱するステップと加熱された液
体トナー画像を最終基板に転写するステップとを含む。
【0112】 液体トナー画像は、画像形成されたパターンに従って潜像保持表面上で現像剤
材料中の着色固体の密度を変えることにより現像される。密度の変化は、潜像保
持表面から外に伸びる電場の対応するパターンによって生じる。電場は、潜像保
持表面上の異なる潜像電圧とバックグラウンド電圧および現像装置プレートまた
はロール上の電圧によって生じる。一般に、現像された液体トナー画像は、担体
液およびトナー粒子を含み、均質ではない。
【0113】 潜像保持表面から基板への現像された画像の転写を改善するために、転写前に
バックグラウンド領域付近の着色固体を実質的に除去し、現像された画像中の着
色固体の密度を増加させて、現像された画像を圧縮するか、あるいは硬化させる
ことを確実にすることが最も好ましい。現像された画像の圧縮または硬化は、画
像の粘度を増加させると共に、画像転写中に生じる応力下で画像の一体性を維持
する画像の能力を高める。転写前に潜像保持表面から過剰の液体を除去すること
も望ましい。
【0114】 画像の外側端を超える領域において担体液および着色固体を除去し、こうして
バックグラウンド上に比較的清浄な面をもたらす多くの方法が知られている。担
体液を除去する技術は、一般に計量(metering)として知られている。知られて
いる方法は、潜像保持表面から約50マイクロメートル離れたリバースロール、
エアーナイフおよびコロナ放電を用いることを含む。帯電したロールが背後にあ
る基板上に感光体から画像転写を行うことも知られている。画像が感光体とロー
ルのニップに達する前に画像が硬化されないかぎり、画像の変形および流れがお
きうる。
【0115】 図2は、本発明と合わせて用いられる好ましい電子写真画像形成装置100を
示している。装置は、負に帯電したトナー粒子および負に帯電した感光体を用い
る液体現像装置システム、すなわち、反転モードにおいて動作するシステムにつ
いて記載されている。トナー粒子と感光体の極性のその他の組合せの場合、電圧
の値および極性は本発明の原理に従って変更される。
【0116】 従来の電子写真システムにおけるように、図2の装置100は、一般に、矢印
114で一般に表される方向に軸112を中心に回転させるように配置されたド
ラム110を備える。ドラム110は、円筒光導電表面116により形成されて
いる。
【0117】 コロナ放電装置118は、負電荷により感光体表面116を一般に均一に帯電
させるように動作する。ドラム110の連続回転により、帯電された感光体表面
116はレンズ120を備える露光装置と画像受取り状態になり、レンズは帯電
された感光体表面116上で画像に焦点を合わせ、感光体表面を選択的に放電さ
せて感光体表面上に静電潜像を生じさせる。潜像は、所定の範囲の電位の画像面
と、異なる電位のバックグラウンド面とを含む。画像は、コンピュータからの印
刷のようにレーザーで発生させることができ、あるいは画像は、複写機のように
原稿の画像であることが可能である。
【0118】 ドラム110の連続回転により、静電潜像を保持している帯電された感光体表
面116は現像装置122を通り、現像装置は、着色トナー粒子を含む固体部分
と担体液を含む液体部分とを含む液体現像剤を塗るように動作して静電潜像を現
像する。現像された画像は、その上に着色トナー粒子を有する画像面およびバッ
クグラウンド面を含む。現像装置122は、従来のいかなるタイプの単色現像装
置であってもよく、あるいは当該技術分野で知られているようなフルカラー画像
の生成のための複数の単色現像装置であってもよい。あるいは、印刷しようとす
る色を変更する時に現像装置中の液体トナーを変更することにより、フルカラー
画像を生じさせてもよい。あるいは、ハイライトカラーの現像を当該技術分野に
おいて知られているように用いてもよい。
【0119】 本発明の好ましい実施形態によると、感光体表面にトナーを塗った後、光導電
体表面116は、矢印128で指示された方向に好ましくは回転している一般的
には帯電された回転ロール126を通過する。一般に、光導電体表面116から
のロール126の空間的な距離は約50マイクロメートルである。従って、ロー
ル126は、当該技術分野において知られているように計量ロールとして作用し
、バックグラウンド面上の担体液の量を減少させ、画像を覆う液体の量を減少さ
せる。好ましくは、ロール126上の電位は、光導電体表面上の潜像面とバック
グラウンド面の電位の中間である。一般的な近似の電位は、ロール126が50
0V、バックグラウンド面が1000V、潜像面が150Vである。ロール12
6を通過する液体トナー画像は、潜像の領域中を除き比較的に着色粒子を含まな
いのがよい。
【0120】 ロール126の下流で、好ましくは硬化ロール130が設けられる。硬化ロー
ル130は、好ましくは、その固有導電率のみを有しうるか、あるいはその導電
率を高めるためにカーボンブラックを充填してもよいポリウレタンなどの弾性高
分子材料から形成される。本発明の1つの実施形態によると、ロール130は、
バネマウント(図示していない)によって光導電体表面116に相対して押し進
められる。ロール130の表面は、一般に、光導電体表面と同じ方向に同じ速度
で移動して画像から液体を除去する。
【0121】 好ましくは、米国特許第4,286,039号「Method and Ap
paratus for Removing Excess Developi
ng Liquid From Photoconductive Surfa
ce」(ランダ(landa)ら)に記載されたバイアススキージはロール13
0として用いられる。この特許の全体の開示は本明細書において参考として包含
する。ロール130は、光導電体表面116上の現像された画像の電位に対して
少なくとも数百ボルト且つ数千ボルト以下の電位にバイアスされて、帯電された
着色粒子をはじき、光導電体表面116の画像面に帯電された着色粒子をより密
に接近させて、画像を圧縮し硬化させる。
【0122】 本発明の好ましい実施形態において、硬化ロール130は、約30〜35のシ
ョアA硬度を有する4mm厚さの炭素充填ポリウレタン塗料を被覆された直径2
0mmで体積固有抵抗約108ohm−cmのアルミニウムコアを備える。好ま
しくは、ロール130は、ドラムの長さに沿って伸びる約40〜70グラム/接
触−直線cmの圧力で光導電体表面116に相対して押し進められる。硬化ロー
ル130のコアは、約1800〜2800ボルトの間で電圧を加えられて、コア
と画像面における光導電体表面との間で好ましくは約1600〜2700ボルト
の間の電圧差を形成する。600ボルト程度に低い電圧差も有用である。
【0123】 これらの条件下で硬化後、および好ましいトナーの場合、画像部分中の固体%
は、可塑剤として吸収された担体液が固体部分の一部としてみなされる時、35
%以上程度に高いと考えられる。硬化後に少なくとも25〜30%の固体を有す
る画像をもつことが好ましい。固体%を不揮発性固体基準で計算する時、固体%
は、好ましくは約20%であり、通常は30%未満である。25%の値が特に有
用であることが見出された。これらの濃度において、材料はペースト状粘性を有
する。
【0124】 あるいは、炭素充填ポリウレタンは約3×1010の体積固有抵抗の非充填ポリ
ウレタンで置き換えることができ、電圧は適切な硬化を生じさせるために調節さ
れる。
【0125】 硬化ロール130の下流で、好ましくは、光導電体表面を放電させ画像面とバ
ックグラウンド面との間の電位を等しくするために複数の発光ダイオード(LE
D)129が設けられる。イエロー、マゼンタおよびシアントナーを用いるプロ
セスカラーシステムの場合、レッドおよびグリーンLEDの両方は、バックグラ
ウンド面のみでなく現像された画像の背後の光導電体の面を放電させるために設
けられる。
【0126】 LED129の下流で、矢印141で示された、光導電体表面116の方向と
反対の方向に回転する中間転写部材が設けられる。中間転写部材は、光導電体表
面からトナー画像を受け取り、またその後トナー画像を画像形成媒体40に転写
するように動作する。
【0127】 種々のタイプの中間転写部材が知られており、例えば、米国特許第4,684
,238号「Intermediate Transfer Apparatu
s」(ティル(Till)ら)および米国特許第5,028,964号「Ima
ging System With Rigidizer and Inter
mediate Transfer Member」(ランダ(Landa)ら
)において記載されている。両方の特許の全体の開示は本明細書において参考と
して包含する。
【0128】 一般に、中間転写部材140は光導電体表面116に相対して押し進められる
。上述した硬化の効果の一つは、前記押し進めから生じる圧力によって引き起こ
される画像のその後の変形またはその他の歪みを防ぐことである。硬化の効果は
、好ましいトナーに対する濃度につれた粘度の急激な増加のおかげで特に顕著で
ある。
【0129】 中間転写部材への画像の転写は、好ましくは、中間転写部材140に電気的バ
イアスを設けて帯電されたトナーを中間転写部材に引き付けることにより促進さ
れる。但し、当該技術分野において知られた他の方法を用いてもよい。画像形成
媒体上でのレセプター層42の画像形成表面44への画像のその後の転写は、好
ましくは、それぞれ圧力および熱によって促進され、圧力は受けロール143に
よって加えられる。但し、当該技術分野において知られた他の方法を用いてもよ
い。
【0130】 中間転写部材へのトナー画像の転写後、光導電体表面116は、一般に矢印1
52で指示される方向に回転するクリーニングロール150により接触されて、
ロール表面は、ロールが動作可能に接触している隣接光導電体表面116の移動
と反対の方向に移動する。クリーニングロール150は、表面116を摩擦し清
浄化するように動作する。トナーなどの浄化用材料は、導管154を介してクリ
ーニングロール150に供給することができる。ワイパーブレード156は、光
導電体表面の清浄化を完成させる。光導電体表面116上に残った一切の残留電
荷は、ランプ158からの光を光導電体表面に満たすことにより除去される。
【0131】 多色システムにおいて、一色に対するサイクルの完了後に、光導電体表面11
6から中間転写部材140に逐次転写される他の色に対するサイクルを逐次繰り
返す。単色画像は、列をなして画像形成媒体40に逐次転写することができ、あ
るいは別の方法として中間転写部材140上に配置し、群として画像形成媒体に
転写することができる。
【0132】 好ましい中間転写部材の表面層の構成の詳細は、米国特許第5,089,85
6号「Image Transfer Apparatus Incorpor
ating An Integral Heater」(ランダ(Landa)
ら)において示されている。この特許の全体の開示は本明細書において参考とし
て包含する。一般に、画像は、画像形成媒体40への転写を促進するために中間
転写部材140上で加熱される。この加熱は、好ましくは、トナー粒子中の担体
液の実質的な溶媒化の限界温度より高い温度までである。
【0133】 図3において分かるように、画像が加熱される時、画像の状態、すなわち、ト
ナー粒子のポリマー部分と担体液の状態は、幾つかの要素、主として中間転写部
材の温度およびトナー粒子の濃度に依存する。従って、トナー粒子の百分率が「
A」であり、中間転写部材の温度が「Y」である場合、液体画像は、一方が実質
的に液体ポリマー/担体−液相であり、他方が主として担体液からなる2つの相
に分離する。他方、トナー粒子の百分率が同じ温度で「B」である場合、実質的
に唯一の相、液体ポリマー/担体−液相が存在する。濃度が「C」であるなら例
に当てはまるように、別個の液体ポリマー/担体−液相および液相が実質的ない
かなる程度にも形成されないことが好ましいと考えられる。
【0134】 相分離のこのタイプは、中間転写部材140上で好ましくないと考えられる。
中間転写部材140上の画像中のこのタイプの実質的な相分離がないと、線均一
性における改善を含む改善された画像品質をもたらすことが考えられる。
【0135】 中間転写部材140上の画像の加熱が、担体液の多少の気化が起きうるけれど
も画像を完全に乾燥することを意味しないことは言うまでもない。そうではなく
、中間転写部材上の画像は、最終基板に転写されるまで粘性液のままである。
【0136】 今記載した以外の画像を濃縮する、すなわち画像の固体部分を圧縮し画像から
液体を除去する他の方法は、その方法が必要な程度に画像を濃縮するかぎり利用
することができる。これらの方法には、前に本明細書において参考として包含し
た米国特許第5,028,964号に記載されたものなどの別個の固体部分圧縮
機および液体除去手段の使用がある。あるいは、装置は固体部分圧縮機を利用し
、その後、光導電体に相対して押し進められる中間転写部材を利用して画像から
液体を除去することができる。さらに別の方式として、‘964特許に記載され
た代替の中間転写部材は、中間転写部材への転写のちょうど前に、固体部分圧縮
および液体除去の両方を得るために用いることができる。さらに、濃縮ステップ
は、中間転写部材への液体トナー画像の転写後且つ画像の加熱前に中間転写部材
上で行うことができる。
【0137】 本発明のレセプター層は、今記載した電子写真印刷法によって利用される時、
本明細書において記載されたトナーへの優れた結合を生じる。これは、トナーの
担体樹脂とレセプター層との間の化学的適合性から生じると考えられる。特定の
いかなる理論によっても拘束されることを望まないが、本明細書において記載さ
れた熱可塑性トナーがレセプター層のそれとよく似た溶解度パラメータを有する
ことが現時点で考えられる。これは、トナーとレセプター層との間の強い結合を
もたらすレセプター層とトナーポリマーとの間の化学的適合性を示唆している。
【0138】 本発明の画像形成媒体は、本明細書において記載された短時間運転法によって
容易に印刷できることに加えて、特に永続可能であり耐磨耗性である。
【0139】 乾燥トナーを用いる本発明の方法は、例えば、ヒューレットパッカード(He
wlett Packard)から入手できるHewlett Packard Jet複写機またはラニエワールドワイド(Lanier Worldwid
e,Inc.)から入手できるLanier6540複写機などの複写機を用い
ることができる。
【0140】 用途 本発明の画像形成媒体は、例えば、ラベル、タグ、標識、データ、カード、銘
板および包装フィルム(例えば、自己密封包装フィルムなど)として用いるため
によく適する。但し、本発明の画像形成媒体の用途は、それらによって限定され
ない。
【0141】 特性 本発明の画像形成媒体は、少なくとも約32oz/in(358g/cm)、
更に好ましくは少なくとも約48oz/in(537g/cm)、最も好ましく
は少なくとも約60oz/in(671g/cm)のレセプター層に対する中間
層のテーバー引き剥がし粘着力値、および裏当て層に対する中間層のテーバー引
き剥がし粘着力値を有する。
【0142】 本発明の画像形成された媒体は、後述するものなどのXeikon印刷法およ
びIndigo印刷法の一方または両方によって印刷された時、一般に少なくと
もおよそ可、好ましくは少なくともおよそ可/良、最も好ましくは少なくともお
よそ良のプリント品質値を有する。
【0143】 本発明の画像形成された媒体は、後述するものなどのXeikon印刷法およ
びIndigo印刷法の一方または両方によって印刷された時、一般に少なくと
も約6(最も一般には少なくとも6)、好ましくは少なくとも約7、最も好まし
くは少なくとも8のテーバー耐磨耗値を有する(他の電子写真印刷法も同様)。
【0144】 上述した特性は、例えば、4色プロセス(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラ
ック)によって生じる画像上で測定することができる。こうした4色プロセスは
、以下の試験方法および実施例に従って用いられる。
【0145】 試験方法 以下の試験方法を本明細書において利用する。
【0146】 テーバー耐磨耗試験 以下の摩耗試験を本明細書において用いる。ASTM試験法規格分類番号D
4060−81「テーバー摩耗試験機による有機塗料の耐磨耗性に関する標準試
験方法」(米国ペンシルバニア州フィラデルフィアのASTMによる1982A
STM規格集、第27分冊のページ918〜920)の改訂版を用いた。この規
格は本明細書において参考として包含する。ニューヨーク州トナワンダのテレダ
インテーバー(Teledyne Taber)製テーバー摩耗試験機モデル5
03(標準摩耗試験機)を用いた。用いた装置は、5.2により用いられる砥石
車が弾性校正済車輪No.CS−10であるような装置であった。6.1に関し
て、試験片は、角が丸められ、1/4インチ(6.3mm)の穴が各パネル上で
中心に配置された4インチ(108mm)の正方形であった。7.1に関して、
車輪上の負荷を250gに調節した。7.3に関して、吸引調節器をダイアルで
約100%に設定した。9.4に準拠して、サイクルの指定数は100であった
。試験の第8、10、11および12節を用いなかった。
【0147】 レセプター層上に液体トナーによって形成された画像および/または乾燥熱可
塑性トナーによって形成された画像が一定のテーバー耐摩擦値をもたなかればな
らないという限定が幾つかのクレームに含まれる。この要件への適合を試験する
ために、プリント品質試験おいて論じたようなIndigo印刷機および液体ト
ナーを用いて画像形成媒体のレセプター層上に画像を形成して、液体トナーから
形成される画像を試験する。乾燥トナーから形成される画像を試験するために、
プリント品質試験において論じたXeikon印刷機および乾燥熱可塑性トナー
を用いて、乾燥トナーから形成される画像を形成する。こうして形成された画像
のテーバー耐磨耗性を試験することができた。
【0148】 (本明細書において記載された方法およびトナーのいずれかにより表面上に画像
を形成された本発明の画像形成媒体が許容できるテーバー耐磨耗値を有すること
が望ましいけれども、この試験方法は、こうした決定を行う便利な一定の手段を
提供する。)
【0149】 テーバー引き剥がし粘着力試験 ヒートシールされたサンプルのテーバー引き剥がし粘着力を2つのサンプルを
用いて測定した。各サンプルは、裏当て層、中間層およびレセプター層を含む画
像形成媒体から切断された4〜5インチ(10.2〜12.7cm)縦(down)
ウェブ×6インチ(15.2cm)横(cross)ウェブであった。2つの切断サ
ンプルをレセプター層とレセプター層とを合わせて配置し、250°F(121
℃)、40p.s.i(2815g/cm2)の圧力および1秒の滞留時間に設
定されたヒートシーラー(ニュージャージー州モントクレアのセンティネルマシ
ーナリー(Sentinel Machinery Packaging In
dustries)製モデルNo.12AS)に入れた。得られたヒートシール
サンプルをヒートシーラーから取り出し、約73°F(22.8℃)/50%相
対湿度で約24時間にわたり貯蔵した。各25cm幅で10.2cm長さの3つ
の細片をヒートシールされたサンプルからシール面に直角でシール面を横切って
切り出して、各端上に未シール先端がある約1インチ(2.54cm)正方形の
試験サンプルを作った。試験サンプルの1方の先端をINSTRON Tens
ile Tester(モデルNo.1123)の上顎内にクランプし、他方の
先端を引張試験機の下顎内にクランプした。試験サンプルを12インチ(30.
48cm)/分の速度で引き離した。
【0150】 180度剥離試験 プロピレンポリマーを含む基板への多層複合フィルムのヒートシール適性を1
80度剥離試験によって決定した。手順は次の通りである。(1)多層複合フィ
ルムのロールから1インチ(2.54cm)幅×4インチ(10.16cm)長
さのサンプルを切り出した。(2)約5インチ(12.7cm)×4インチ(1
0.16cm)のポリプロピレンシートをウェブから切り出した。(3)複合フ
ィルムの3サンプルをポリプロピレンシート上に置き(シールしようとする表面
は清浄で乾いているべきである)、望ましい温度410°F(210℃)(表I
Aのサンプルの場合)、b)40lb/in2(2815g/cm2)の圧力、1
.0秒の滞留時間、複合フィルムをシーラー上方顎付近に配置しポリプロピレン
シートをシーラー下方顎付近に配置するというシール条件下でSentinel
ヒートシーラーを用いてヒートシール性層を介してシールした。(4)シールが
冷えた時、複合フィルムを切断しないように注意しながらポリプロピレンシート
を3部分に切断した。(5)シール後、シールされたすべてのサンプルを室温で
24時間にわたり状態調節した後、Instron180度剥離試験を行った。
(6)複合フィルムの一定部分をInstron180度剥離試験装置の上顎内
に入れ、ポリプロピレンシートの一定部分をInstron装置の下顎内に入れ
ることにより剥離強度を室温(すなわち、20〜30℃)で試験した(Inst
ron装置を100オンス(2838g)目盛りに設定した。クロスヘッド速度
は約12インチ(30.48cm)/分であり、チャート速度は約5インチ(1
2.7cm)/分であり、顎の引き離しは3インチ(7.62cm)であった)
。(7)約12インチ(30.48cm)/分の速度でシール全体を引っ張ると
共に両顎を互いに引き離し、接合を引き離すために必要な最大力(オンス/イン
チ)を記録した。
【0151】 プリント品質試験 画像形成媒体上での印刷をIndigo印刷機またはXeikon印刷機のい
ずれかによって行った。利用したIndigo印刷機は、インジゴ(Indig
o)から入手できるScorpionモデル印刷機であり、利用したXeiko
n印刷機は、ゼイコン(Xeikon)から入手できるDCP−1モデル印刷機
であった。Indigo印刷機を利用した時、140℃のブランケット(blanke
t)設定温度を用いて200ステップで画像形成媒体を印刷機にウェブ供給した
。Indigo印刷機と合わせて用いた液体トナーは、イスラエルのレホヴォト
のインジゴ(Indigo Ltd.)が製造しているE−PRINT1000
用のELECTROINKとして知られているエチレン酢酸ビニルベースのトナ
ーであった。Xeikon印刷機を利用した時、輻射熱を用いることにより画像
形成媒体をまたウェブ供給して、約400°F(204.4℃)で画像の粉末ト
ナーを定着させた。Xeikon印刷機と合わせて用いた乾燥粉末トナーは、商
品名Xeikonトナーでゼイコン(Xeikon)から入手できるポリエステ
ルトナーであった。裸眼からの標準の読取り距離(約12インチ[30.5cm]
)にプリント済フィルムを保持することによりプリント品質を目視で評価した。
「印刷なし」は、ブランケットからレセプターに画像のどの部分も転写されなか
ったことを示す。「不可」は、画像の約50%未満が転写されたことを示す。「
可」は、画像の50〜80%が転写されたことを示す。「可/良」は、画像の8
0%より多いが95%未満が転写されたことを示す。「良」は、画像の少なくと
も約95%が転写されたことを示す。
【0152】 本明細書におけるすべての試験に関して、上述したインキのどれも本明細書に
おいて記載された特定のインキの新規版または交換版として供給される他の製品
で置き換えることができる。
【0153】 以下の詳しい実施例を参照することにより本発明をさらに説明する。種々の特
定のおよび好ましい実施形態および技術をさらに説明するためにこれらの実施例
を示す。しかし、本発明の範囲内でありながら多くの変形および修正をなしうる
ことは理解されるべきである。実施例および全体を通してどこかにあるすべての
部、百分率、比率などは特に指示しないかぎり重量によるものである。
【0154】 実施例1〜33 ポリプロピレン裏当て層、中間層およびレセプター層を含む画像形成媒体を作
成した。表Iに記載したポリプロピレンのすべてのグレードをユニオンカーバイ
ド(Union Carbide)から購入した。表Iにおいて特定した3つの
材料を裏当て層とレセプター層との間の中間層として個々に用いた。すべての実
施例において用いたレセプター層は、80%BYNEL CXA2002(酸変
成エチレンアクリレート、約10.0g/10分のMI、デュポン(DuPon
t)から入手できる)、20%SURLYN1705(中和エチレン−co−メ
タクリル酸イオノマー系ポリマー、亜鉛カチオンで中和された約3%酸、約5.
5g/10分のメルトインデックス、約12%酸含有率、デュポン(DuPon
t)から入手できる)であった。各々がそれぞれのポリプロピレン、中間層の材
料およびレセプター層ポリマーをそれぞれ独立に含有している表Iにおける画像
形成媒体ごとの材料を3つの押出機を用いて溶融し押出した。各押出機の温度分
布は、ゾーン1=250°F(121℃)、ゾーン2=350°F(177℃)
、ゾーン3=450°F(221℃)であった。ダイ温度は450°F(221
℃)であった。最終の3層複合材の全体の厚さは約4ミル(0.1mm)であり
、裏当て層は約1.5ミル(0.04mm)であり、中間層は約1.0ミル(0
.03mm)であり、レセプター層は約1.5ミル(0.04mm)であった。
【0155】 表Iにおける各実施例のサンプルを作成し、テーバー引き剥がし粘着力試験に
おいて記載した通り(すなわち、250°F(121℃)で)粘着力を測定した
。表Iにおける各実施例の別のサンプルを作成し、ヒートシーラー温度を250
°F(121℃)の代わりに280°F(138℃)に設定したこと以外はテー
バー引き剥がし粘着力試験において記載した通り粘着力を測定した。報告した結
果は、3つの別個の測定の平均である。結果はoz/inおよび括弧内g/cm
の単位である。表Iにおいて報告したテーバー引き剥がし粘着力値は、裏当て層
と中間層との間の接合強度を表しており、特定のポリプロピレン裏当て材料と、
中間層を構成する特定の材料との間で得られる特に良好な粘着力を示している。
【0156】
【表1】
【表2】
【0157】 中間層と裏当て層との間の180度引き剥がし粘着力を測定するために、8つ
の構造を作成した。表IAは、8つの構造に対する180度引き剥がし粘着力を
示している。すべての構造に対する裏当て層は、デラウェア州ウィルミントンの
ハイモント(Himont USA)のPF−101(ポリプロピレンホモポリ
マー)(メルトインデックス=2.0)であった。
【0158】 各構造を作成するために、表IAにおいて特定した中間層の材料をSP−13
5フィルム(0.56ミル[0.01mm]ポリエステルに積層された0.3ミル
[0.008mm]厚さのエチレン酢酸ビニルフィルム、ミネソタマイニング(M
innesota Mining and Manufacturing Co
mpany)(3M Company)から商標SCOTCHPAK(登録商標
)で市販されている)のエチレン酢酸ビニル側上に溶融し押出した。押出機の温
度分布は、ゾーン1=250°F(121℃)、ゾーン2=350°F(177
℃)、ゾーン3=450°F(221℃)であった。ダイ温度は450°F(2
21℃)であった。2層複合材の全体の厚さは約2.4ミル(0.06mm)で
あり、中間層の厚さは約1.5ミル(0.038mm)であった。
【0159】 180度剥離試験の手順を用いて、各2層複合構成をハイモントPF−101
裏当て材に対してシールし、引き剥がし粘着力を測定した。以下の表IAにおけ
るデータは、中間層とポリプロピレン裏当て層(ハイモントPF−101)との
間の180度引き剥がし粘着力を実証している。
【0160】
【表3】
【0161】 中間層とレセプター層との間の接合強度を測定するために、裏当て層、中間層
およびレセプター層を含む画像形成媒体を作成した。すべての試験番号において
、表IIにおいて特定した3つの材料をSP−135のエチレン酢酸ビニル側上
に独立に押出積層した。試験番号ごとに、利用したレセプター層は、スリーエム
(3M Company)から商品名3M Y−3984で入手できる2層複合
材Y−3984(PETの0.92ミル [0.02mm]フィルム上の1.64
ミル[0.04mm]80%BYNEL CXA2002、20%SURLYN1
705)のBYNEL、SURLYN部分であった。
【0162】 表IIにおける試験番号ごとに、中間層の材料をSP−135のEVAフィル
ム側上に1.0ミル(0.03mm)の厚さで溶融し押出した。押出機の温度分
布は、ゾーン1=250°F(121℃)、ゾーン2=350°F(177℃)
、ゾーン3=450°F(221℃)であった。ダイ温度は450°F(221
℃)であった。
【0163】 Y−3984の細片をテーバー引き剥がし粘着力試験において記載された通り
切り出し、SP−135上に押出された中間層にヒートシールした。Y−398
4のBYNEL、SURLYN部分を中間層に隣接して置き、シール条件はテー
バー引き剥がし粘着力試験に記載された通りであった。
【0164】 レセプター層と中間層との間の粘着力を表IIにおける試験番号ごとに測定し
た。表IIにおける各実施例のサンプルを作成し、テーバー引き剥がし粘着力試
験に記載された通り(すなわち、250°F(121℃)で)粘着力を測定した
。表IIにおける各実施例の別のサンプルを作成し、ヒートシーラー温度を25
0°F(121℃)の代わりに280°F(138℃)に設定したこと以外はテ
ーバー引き剥がし粘着力試験において記載した通り粘着力を測定した。報告した
結果は、3つの別個の測定の平均である。結果はoz/inおよび括弧内g/c
mの単位である。表IIにおいて報告したテーバー引き剥がし粘着力値は、中間
層とレセプター層との間の接合強度を表しており、レセプター層を構成する特定
の材料と中間層を構成する3つの異なる材料との間で得られる特に優れた粘着力
を示している。
【0165】
【表4】
【0166】 実施例34〜35および比較例36〜37 本発明のポリプロピレン裏当て層、中間層およびレセプター層を含む画像形成
媒体を実施例34および35において作成した。実施例34において、ポリプロ
ピレン裏当て層用の樹脂は、FINA3374X(テキサス州ダラスのフィナオ
イル(Fina Oil and Company)から入手できるMFRが3
のもの)であった。押出機温度分布、ゾーン1=250°F(121℃)、ゾー
ン2=350°F(177℃)、ゾーン3=450°F(221℃)を用いてポ
リプロピレンを押出した。ダイ温度は450°F(221℃)であった。5:1
の比で機械方向に、次いで7.5:1の比で横方向にポリプロピレン裏当て材を
逐次二軸延伸し、1.4ミル(0.04mm)厚さの裏当て層を作成した。
【0167】 実施例35において、ポリプロピレン裏当て層は、ドイツ、フォークハイムの
4P Folieからの、機械方向7:1、横方向(すなわち、機械方向に交叉
する方向)7:1の製造業者指定比で同時二軸延伸されたポリプロピレンであっ
た。
【0168】 表IIにおける試験番号3の中間層として特定された材料および実施例1〜3
3においてレセプター層として特定された材料をポリプロピレン裏当て層上に独
立に溶融し共押出し、それに伴って中間層はポリプロピレン裏当て層上に押出さ
れ、レセプター層は中間層上に押出された。中間層およびレセプター層の両方に
おいて利用した押出温度分布およびダイ温度は、ポリプロピレン裏当て層につい
て詳述したものであった。中間層の厚さは0.5ミル(0.01mm)であり、
レセプター層の厚さは1.5ミル(0.04mm)であった。
【0169】 比較例36および37は、表IIIにおいて特定されモービル(Mobil
Chemical Company)から商品名DIGILYTEで入手できる
2つの異なる画像媒体であった。
【0170】 Indigo印刷機を用いて実施例34〜35および比較例36〜37を直接
画像印刷した。プリント品質試験を用いて各実施例の2つの画像形成されたサン
プルを評価し画像品質を決定した。テーバー耐磨耗試験を用いて、画像形成され
たサンプルでテーバー耐磨耗性(TAR)を測定した。表IIIにおけるプリン
ト品質評価およびTAR値は、本発明の実施例およびDIGILYTEの両方が
良好なプリント品質を示したが、本発明の複合材画像媒体がはるかに優れたテー
バー耐磨耗特性をもっていたことを示している。
【0171】
【表5】
【0172】 種々のレセプター層を含むサンプルをIndigo印刷機およびXeikon
印刷機の両方で画像形成し、プリント品質試験を用いてプリント品質を評価した
。テーバー耐磨耗試験を用いて、画像形成されたサンプルでテーバー耐磨耗性を
測定した。
【0173】 表IVにおけるデータは、試験1〜13すべてがIndigoおよび/または
Xeikon印刷法で可−良または良のプリント品質を実証していることを示し
ている。テーバー耐磨耗性は、評価されたすべてのサンプルにおいて良であった
。試験1〜13において、印刷されなかったレセプター層の側をポリカーボネー
ト層に接着した。しかし、これは、レセプター層の印刷適性にもテーバー耐磨耗
性にも影響を及ぼさなかった。
【0174】
【表6】
【0175】 本明細書において引用したすべての特許、特許文書および刊行物の完全な開示
は参考として包含する。前述した詳しい記載および実施例は理解しやすくするた
めにのみ示している。それらの記載および実施例から不要な限定を解するべきで
ない。本発明は示し記載した厳密な詳細事項に限定されない。当業者に対して明
白な変形は以下の請求の範囲によって定められた本発明内に含まれるからである
【図面の簡単な説明】
【図1a】 本発明による画像形成媒体の第1の実施形態の断面図である。
【図1b】 本発明による画像形成媒体の第2の実施形態の断面図である。
【図2】 本発明と合わせて用いるための電子写真画像形成装置の部分概略
図である。
【図3】 本発明と合わせて用いるための好ましいトナーに関する一般的な
単純化相図の一部である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 9/12 G03G 9/12 321 9/13 9/08 325 331 Fターム(参考) 2H005 AA01 CA04 CA08 2H069 BA00 CA02 CA04 4F100 AK04C AK07A AK08B AK12D AK22C AK24C AK25C AK41D AK62B AK68B AK68C AK68D AK70C AK70D AK71C AK71D AL01C AL01D AL05B AL05C AL05D AL07B AL09B AS00D BA03 BA04 BA07 BA10A BA10D CA07C CB00 DE01D EC04D EJ38A GB90 JA04A JA04B JA06B JA06C JA13B JA20D JB16D

Claims (59)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)各裏当てポリマーがプロピレンを含むモノマーから独
    立に形成される裏当てポリマー(複数を含む)を含み、融点が約120℃以上で
    ある裏当て層 (b)約10〜約30重量%の全αオレフィン含有率、約0.910g/cm3
    未満の密度および約3.5未満の多分散性を有するエチレン−αオレフィンポリ
    マー、約9重量%より多く且つ約45重量%以下の酢酸ビニル含有率を有するエ
    チレン酢酸ビニル、約9重量%より多く且つ約45重量%以下の酢酸ビニル含有
    率を有する酸変成エチレン酢酸ビニル、約9重量%より多く且つ約45重量%以
    下の酢酸ビニル含有率を有する無水物変成エチレン酢酸ビニル、約9重量%より
    多く且つ約45重量%以下の酢酸ビニル含有率を有する酸および無水物変成エチ
    レン酢酸ビニルならびにそれらの混合物からなる群から選択される中間層および (c)各レセプター層ポリマーが(i)エチレン、(ii)酢酸ビニル、ビニル
    アクリレート、カルボン酸ビニルおよびそれらの混合物からなる群から選択され
    るモノマー(複数を含む)および(iii)任意に無水物(複数を含む)を含む
    モノマーから独立に形成されるレセプター層ポリマー(複数を含む)を含み、少
    なくとも約2.5グラム/10分のメルトインデックスを有するレセプター層 を含む画像形成媒体であって、中間層が前記裏当て層と前記レセプター層との間
    で接合され、(i)レセプター層上に電子写真により液体トナーで形成された画
    像に対するテーバー耐磨耗試験値が少なくとも約6である、(ii)レセプター
    層上に電子写真により乾燥熱可塑性トナーで形成された画像に対するテーバー耐
    磨耗試験値が少なくとも約6であるという(i)と(ii)の少なくとも一方が
    当てはまり、且つ(I)中間層が約9重量%より多く且つ約45重量%以下の酢
    酸ビニル含有率を有するエチレン酢酸ビニル、約9重量%より多く且つ約45重
    量%以下の酢酸ビニル含有率を有する酸変成エチレン酢酸ビニル、約9重量%よ
    り多く且つ約45重量%以下の酢酸ビニル含有率を有する無水物変成エチレン酢
    酸ビニル、約9重量%より多く且つ約45重量%以下の酢酸ビニル含有率を有す
    る酸および無水物変成エチレン酢酸ビニルならびにそれらの混合物からなる群か
    ら群から選択される時に中間層とレセプター層が化学的に同じでない、(II)
    画像形成媒体が紫外線放射の実質的にない状態で製造されるという(I)と(I
    I)の少なくとも一方が当てはまる画像形成媒体。
  2. 【請求項2】 プリント品質試験において「可/良」または「良」の値を示
    すことが可能である、請求項1に記載の画像形成媒体。
  3. 【請求項3】 プリント品質試験において「良」の値を示すことが可能であ
    る、請求項1に記載の画像形成媒体。
  4. 【請求項4】 裏当て層に対する中間層のテーバー引き剥がし粘着力が約1
    21℃のヒートシール温度、約2815g/cm2の圧力および約1秒の滞留時
    間において少なくとも約537g/cmであるように画像形成媒体の構成が選択
    される、請求項1に記載の画像形成媒体。
  5. 【請求項5】 裏当て層に対する中間層のテーバー引き剥がし粘着力が約1
    21℃のヒートシール温度、約2815g/cm2の圧力および約1秒の滞留時
    間において少なくとも約671g/cmであるように画像形成媒体の構成が選択
    される、請求項1に記載の画像形成媒体。
  6. 【請求項6】 前記中間層が約10〜30%の全αオレフィン含有率を含み
    約0.910g/cm3未満の密度および約3.5未満の多分散性を有するエチ
    レン−αオレフィンポリマーを含む、請求項1に記載の画像形成媒体。
  7. 【請求項7】 前記エチレン−αオレフィンポリマーが単一サイトポリマー
    であり、前記αオレフィンモノマーがブテン、ペンテン、ヘキセン、ヘプテン、
    オクテンおよびそれらの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の画
    像形成媒体。
  8. 【請求項8】 前記裏当て層が同時二軸延伸ポリプロピレンおよび逐次二軸
    延伸ポリプロピレンからなる群から選択される、請求項1に記載の画像形成媒体
  9. 【請求項9】 前記裏当て層が同時二軸延伸ポリプロピレンである、請求項
    1に記載の画像形成媒体。
  10. 【請求項10】 前記裏当て層の融点が約140℃以上である、請求項1に
    記載の画像形成媒体。
  11. 【請求項11】 前記エチレン−αオレフィンポリマーが少なくとも約70
    %の組成分布幅指数を有する、請求項1に記載の画像形成媒体。
  12. 【請求項12】 前記エチレン−αオレフィンコポリマーが約0.900g
    /cm3未満の密度、約100℃以下の融点および約1.0グラム/10分より
    大きいメルトインデックスを有する、請求項1に記載の画像形成媒体。
  13. 【請求項13】 前記中間層がエチレン−αオレフィンコポリマーを含みポ
    リイソブチレンを更に含む、請求項1に記載の画像形成媒体。
  14. 【請求項14】 前記中間層が約10〜40%のゴム弾性ポリマーおよびエ
    チレン−αオレフィンポリマーを含む、請求項1に記載の画像形成媒体。
  15. 【請求項15】 前記エチレン−αオレフィンポリマーが約0.910g/
    cm3未満の密度および約3.5未満の多分散性を有する、請求項14に記載の
    画像形成媒体。
  16. 【請求項16】 (i)前記レセプター層上に液体トナーで形成された画像
    に対するテーバー耐磨耗試験値が少なくとも約8である、(ii)前記レセプタ
    ー層上に乾燥トナーで形成された画像に対するテーバー耐磨耗試験値が少なくと
    も約8であるという(i)と(ii)の少なくとも一方が当てはまる、請求項1
    に記載の画像形成媒体。
  17. 【請求項17】 前記中間層に対する前記レセプター層のテーバー引き剥が
    し粘着力値が約121℃のヒートシール温度、約2815g/cm2の圧力およ
    び約1秒の滞留時間において少なくとも約671g/cmである、請求項1に記
    載の画像形成媒体。
  18. 【請求項18】 レセプター層に関して、レセプター層ポリマー(複数を含
    む)が、 各エチレン/カルボン酸ビニルコポリマーが独立にその全重量に対して約75
    〜約99重量%のエチレンおよび約1〜約25重量%のカルボン酸ビニルを含む
    エチレン/カルボン酸ビニルコポリマー、 各エチレン/酢酸ビニルコポリマーが独立にその全重量に対して約52〜約8
    5重量%のエチレンおよび約15〜約48重量%の酢酸ビニルを含むエチレン/
    酢酸ビニルコポリマー、 各エチレン/ビニルアクリレートコポリマーが独立にその全重量に対して約6
    0〜約90重量%のエチレンおよび約10〜約40重量%のビニルアクリレート
    を含むエチレン/ビニルアクリレートコポリマー、 各エチレン/カルボン酸ビニル/酢酸ビニルコポリマーが独立にその全重量に
    対して約37〜約89重量%のエチレン、約1〜約15重量%のカルボン酸ビニ
    ルおよび約10〜約48重量%の酢酸ビニルを含むエチレン/カルボン酸ビニル
    /酢酸ビニルコポリマー、 各エチレン/カルボン酸ビニル/ビニルアクリレートコポリマーが独立にその
    全重量に対して約45〜約89重量%のエチレン、約1〜約15重量%のカルボ
    ン酸ビニルおよび約10〜約40重量%のビニルアクリレートを含むエチレン/
    カルボン酸ビニル/ビニルアクリレートコポリマー、 各エチレン/無水物/酢酸ビニルコポリマーが独立にその全重量に対して約3
    7〜約89.9重量%のエチレン、約0.1〜約15重量%の無水物および約1
    0〜約48重量%の酢酸ビニルを含むエチレン/無水物/酢酸ビニルコポリマー
    、 各エチレン/無水物/ビニルアクリレートコポリマーが独立にその全重量に対
    して約45〜約94.9重量%のエチレン、約0.1〜約15重量%の無水物お
    よび約5〜約40重量%のビニルアクリレートを含むエチレン/無水物/ビニル
    アクリレートコポリマーおよびそれらの混合物からなる群から選択される、請求
    項1に記載の画像形成媒体。
  19. 【請求項19】 レセプター層に関して、レセプター層ポリマー(複数を含
    む)が、 各エチレン/カルボン酸ビニルコポリマーが独立にその全重量に対して約80
    〜約98重量%のエチレンおよび約2〜約20重量%のカルボン酸ビニルを含む
    エチレン/カルボン酸ビニルコポリマー、 各エチレン/酢酸ビニルコポリマーが独立にその全重量に対して約60〜約8
    5重量%のエチレンおよび約15〜約40重量%の酢酸ビニルを含むエチレン/
    酢酸ビニルコポリマー、 各エチレン/ビニルアクリレートコポリマーが独立にその全重量に対して約7
    0〜約90重量%のエチレンおよび約10〜約30重量%のビニルアクリレート
    を含むエチレン/ビニルアクリレートコポリマー、 各エチレン/カルボン酸ビニル/酢酸ビニルコポリマーが独立にその全重量に
    対して約48〜約84重量%のエチレン、約1〜約12重量%のカルボン酸ビニ
    ルおよび約15〜約40重量%の酢酸ビニルを含むエチレン/カルボン酸ビニル
    /酢酸ビニルコポリマー、 各エチレン/カルボン酸ビニル/ビニルアクリレートコポリマーが独立にその
    全重量に対して約52〜約89重量%のエチレン、約1〜約12重量%のカルボ
    ン酸ビニルおよび約10〜約30重量%のビニルアクリレートを含むエチレン/
    カルボン酸ビニル/ビニルアクリレートコポリマー、 各エチレン/無水物/酢酸ビニルコポリマーが独立にその全重量に対して約4
    2〜約84.9重量%のエチレン、約0.1〜約12重量%の無水物および約1
    5〜約40重量%の酢酸ビニルを含むエチレン/無水物/酢酸ビニルコポリマー
    、 各エチレン/無水物/ビニルアクリレートコポリマーが独立にその全重量に対
    して約52〜約89.9重量%のエチレン、約0.1〜約12重量%の無水物お
    よび約10〜約30重量%のビニルアクリレートを含むエチレン/無水物/ビニ
    ルアクリレートコポリマーおよびそれらの混合物からなる群から選択される、請
    求項1に記載の画像形成媒体。
  20. 【請求項20】 レセプター層に関して、レセプター層ポリマー(複数を含
    む)が、 各エチレン/カルボン酸ビニルコポリマーが独立にその全重量に対して約85
    〜約96重量%のエチレンおよび約4〜約15重量%のカルボン酸ビニルを含む
    エチレン/カルボン酸ビニルコポリマー、 各エチレン/酢酸ビニルコポリマーが独立にその全重量に対して約65〜約8
    2重量%のエチレンおよび約18〜約35重量%の酢酸ビニルを含むエチレン/
    酢酸ビニルコポリマー、 各エチレン/ビニルアクリレートコポリマーが独立にその全重量に対して約7
    5〜約85重量%のエチレンおよび約15〜約25重量%のビニルアクリレート
    を含むエチレン/ビニルアクリレートコポリマー、 各エチレン/カルボン酸ビニル/酢酸ビニルコポリマーが独立にその全重量に
    対して約55〜約81重量%のエチレン、約1〜約10重量%のカルボン酸ビニ
    ルおよび約18〜約35重量%の酢酸ビニルを含むエチレン/カルボン酸ビニル
    /酢酸ビニルコポリマー、 各エチレン/カルボン酸ビニル/ビニルアクリレートコポリマーが独立にその
    全重量に対して約65〜約83重量%のエチレン、約2〜約10重量%のカルボ
    ン酸ビニルおよび約15〜約25重量%のビニルアクリレートを含むエチレン/
    カルボン酸ビニル/ビニルアクリレートコポリマー、 各エチレン/無水物/酢酸ビニルコポリマーが独立にその全重量に対して約5
    5〜約81.5重量%のエチレン、約0.5〜約10重量%の無水物および約1
    8〜約35重量%の酢酸ビニルを含むエチレン/無水物/酢酸ビニルコポリマー
    、 各エチレン/無水物/ビニルアクリレートコポリマーが独立にその全重量に対
    して約65〜約84重量%のエチレン、約1〜約10重量%の無水物および約1
    5〜約25重量%のビニルアクリレートを含むエチレン/無水物/ビニルアクリ
    レートコポリマーおよびそれらの混合物からなる群から選択される、請求項1に
    記載の画像形成媒体。
  21. 【請求項21】 前記カルボン酸ビニルがアクリル酸、メタクリル酸および
    それらの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の画像形成媒体。
  22. 【請求項22】 前記レセプター層に関して、ポリマー(複数を含む)がそ
    の全重量に対して少なくとも約1重量%の量でメタクリル酸を含む、請求項1に
    記載の画像形成媒体。
  23. 【請求項23】 前記レセプター層に関して、ポリマー(複数を含む)がそ
    の全重量に対して少なくとも約0.1重量%の量で無水物を含む、請求項1に記
    載の画像形成媒体。
  24. 【請求項24】 前記レセプター層に関して、ポリマー(複数を含む)がそ
    の全重量に対して少なくとも約2重量%の量でメタクリル酸を含む、請求項1に
    記載の画像形成媒体。
  25. 【請求項25】 前記レセプター層に関して、各レセプター層ポリマー(複
    数を含む)が独立にメタクリル酸およびアクリル酸からなる群から選択される酸
    およびエチレンを含むモノマーから形成され、少なくとも約2.5グラム/10
    分のメルトインデックスおよびレセプター層ポリマー(複数を含む)の全重量に
    対して約2〜約20重量%の酸含有率を有する、請求項1に記載の画像形成媒体
  26. 【請求項26】 前記レセプター層に関して、各レセプター層ポリマーが独
    立にエチレンおよび酢酸ビニルを含むモノマーから形成され、レセプター層ポリ
    マー(複数を含む)が少なくとも約2.5グラム/10分のメルトインデックス
    およびその全重量に対して約15〜約40重量%の酢酸ビニル含有率を有する、
    請求項1に記載の画像形成媒体。
  27. 【請求項27】 前記レセプター層に関して、各レセプター層ポリマーが独
    立にエチレンおよびビニルアクリレートを含むモノマーから形成され、レセプタ
    ー層ポリマー(複数を含む)が少なくとも約2.5グラム/10分のメルトイン
    デックスおよびその全重量に対して約10〜約30重量%のアクリレート含有率
    を有する、請求項1に記載の画像形成媒体。
  28. 【請求項28】 前記レセプター層に関して、各レセプター層ポリマーが独
    立にエチレン、ビニルアクリレートおよびメタクリル酸を含むモノマーから形成
    され、レセプター層ポリマー(複数を含む)が少なくとも約2.5グラム/10
    分のメルトインデックスを有し、レセプター層ポリマー(複数を含む)の全重量
    に対してビニルアクリレート含有率が約10〜約30重量%であり、酸含有率が
    約1〜約12重量%である、請求項1に記載の画像形成媒体。
  29. 【請求項29】 重合生成物が金属カチオンで中和されてイオノマーを形成
    し、ポリマー(複数を含む)の全重量に対して約2〜約6重量%の中和酸含有率
    および約15重量%以下の酸含有率を有する、請求項25に記載の画像形成媒体
  30. 【請求項30】 前記イオノマーが中和エチレン−co−メタクリル酸イオ
    モマーを含む、請求項29に記載の画像形成媒体。
  31. 【請求項31】 前記ビニルアクリレートモノマーがビニルアルキルアクリ
    レート、ビニルアルカクリレートおよびそれらの混合物からなる群から選択され
    る、請求項1に記載の画像形成媒体。
  32. 【請求項32】 前記ビニルアクリレートモノマーがビニルメチルアクリレ
    ート、ビニルエチルアクリレート、ビニルプロピルアクリレート、ビニルn−ブ
    チルアクリレート、ビニルn−ペンチルアクリレート、ビニルn−ヘキシルアク
    リレート、ビニルメタクリレート、ビニルエタクリレート、ビニルプロパクリレ
    ート、ビニルブタクリレート、ビニルペンタクリレート、ビニルヘキサクリレー
    トおよびそれらの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の画像形成
    媒体。
  33. 【請求項33】 前記レセプター層に関して、各レセプター層ポリマーが独
    立にエチレン、酢酸ビニルおよびメタクリル酸を含むモノマーから形成され、レ
    セプター層ポリマー(複数を含む)が少なくとも約2.5グラム/10分のメル
    トインデックスを有し、レセプター層ポリマー(複数を含む)の全重量に対して
    酢酸ビニル含有率が約15〜約40重量%であり、酸含有率が約1〜約12重量
    %である、請求項1に記載の画像形成媒体。
  34. 【請求項34】 前記レセプター層が約0.008mm〜約0.25mmの
    厚さを有する、請求項1に記載の画像形成媒体。
  35. 【請求項35】 前記レセプター層が約0.013mm〜約0.13mmの
    厚さを有する、請求項1に記載の画像形成媒体。
  36. 【請求項36】 電子写真印刷法において請求項1に記載の画像形成媒体を
    用いるステップを含む方法。
  37. 【請求項37】 第1の温度で熱可塑性トナー粒子用の溶剤ではない液体担
    体であって、第2の温度以上の温度で熱可塑性トナー粒子と共に実質的に単一相
    を形成する第1の温度の液体担体中に複数の熱可塑性トナー粒子を含む組成物か
    ら画像を形成する、請求項36に記載の方法。
  38. 【請求項38】 前記熱可塑性トナー粒子がエチレンビニルアクリレートコ
    ポリマー、エチレン酢酸ビニルコポリマー、エチレンアクリル酸コポリマー、エ
    チレンアクリル酸コポリマーのイオノマーおよびそれらの混合物からなる群から
    選択される、請求項37に記載の方法。
  39. 【請求項39】 乾燥熱可塑性トナーを利用する、請求項36に記載の方法
  40. 【請求項40】 前記トナーがポリエステルおよびスチレンアクリレートコ
    ポリマーからなる群から選択される、請求項39に記載の方法。
  41. 【請求項41】 (a)第1の温度で熱可塑性トナー粒子用の溶剤ではない
    液体担体であって、第2の温度以上の温度で熱可塑性トナー粒子と共に実質的に
    単一相を形成する第1の温度の液体担体中に複数の熱可塑性トナー粒子を含む現
    像された画像を感光体の必要な部分に選択的に形成するステップ、 (b)少なくとも第2の温度程度に高い温度に現像された画像を加熱し、熱可塑
    性粒子と液体担体の単一相を形成するステップおよび (c)その後、現像された画像を約120〜約165℃の温度で請求項1に記載
    の画像形成媒体のレセプター層に転写するステップを含む、現像された画像を感
    光体から画像形成媒体に電子写真により転写する方法。
  42. 【請求項42】 前記熱可塑性トナー粒子がエチレンビニルアクリレートコ
    ポリマー、エチレン酢酸ビニルコポリマー、エチレンアクリル酸コポリマー、エ
    チレンアクリル酸コポリマーのイオノマーおよびそれらの混合物からなる群から
    選択される、請求項41に記載の方法。
  43. 【請求項43】 (a)第1の温度で固体であるが第2の温度以上の温度で
    軟化または溶融する複数の熱可塑性乾燥トナー粒子を含む現像された画像を感光
    体の必要な部分に選択的に形成するステップ、 (b)現像された画像を請求項1に記載の画像形成媒体のレセプター層上に転写
    するステップ、 (c)少なくとも第2の温度程度に高い温度に達するように現像された画像を加
    熱し任意に圧力を加え、トナー粒子を軟化または溶融して最終的な固定画像を形
    成するステップを含む、現像された画像を感光体から画像形成媒体に電子写真に
    より転写する方法。
  44. 【請求項44】 前記トナーがポリエステルおよびスチレンアクリレートコ
    ポリマーからなる群から選択される、請求項43に記載の方法。
  45. 【請求項45】 (a)請求項1に記載の画像形成媒体、 (b)第1の温度で熱可塑性トナー粒子用の溶剤ではない液体担体であって、第
    2の温度以上の温度で熱可塑性トナー粒子と共に実質的に単一相を形成する第1
    の温度の液体担体中に複数の熱可塑性トナー粒子を含む組成物から形成される画
    像であって、中間層に接合されていないレセプター層の表面上の画像を含む画像
    形成された媒体。
  46. 【請求項46】 前記熱可塑性トナー粒子がエチレンビニルアクリレートコ
    ポリマー、エチレン酢酸ビニルコポリマー、エチレンアクリル酸コポリマー、エ
    チレンアクリル酸コポリマーのイオノマーおよびそれらの混合物からなる群から
    選択される、請求項45に記載の画像形成された媒体。
  47. 【請求項47】 (a)請求項1に記載の画像形成媒体、 (b)中間層に接合されていないレセプター層の表面上の、乾燥熱可塑性トナー
    から形成される画像を含む画像形成された媒体。
  48. 【請求項48】 前記トナーがポリエステルおよびスチレンアクリレートコ
    ポリマーからなる群から選択される、請求項47に記載の画像形成された媒体。
  49. 【請求項49】 中間層に接合されていない裏当て層の表面上に被覆された
    接着剤の層および裏当て層と反対側の接着剤層の表面に取付けられた剥離ライナ
    ーを更に含む、請求項39に記載の画像形成された媒体。
  50. 【請求項50】 中間層に接合されていない画像およびレセプター層の表面
    上に被覆された接着剤の層を更に含み、中間層、レセプター層および裏当て層を
    通して画像を見ることができるように中間層、レセプター層および裏当て層が選
    択される、請求項45に記載の画像形成された媒体。
  51. 【請求項51】 中間層に接合されていない画像およびレセプター層の表面
    上に被覆された接着剤の層を更に含み、レセプター層、中間層および裏当て層を
    通して画像を見ることができるようにレセプター層、中間層および裏当て層が選
    択される、請求項47に記載の画像形成された媒体。
  52. 【請求項52】 前記レセプター層がその全重量に対して約0.05〜約3
    重量%の、紫外線吸収剤、紫外線抑制剤およびそれらの混合物からなる群から選
    択される紫外線安定剤を更に含む、請求項1に記載の画像形成媒体。
  53. 【請求項53】 前記紫外線吸収剤がベンゾトリアゾール、ベンゾフェノン
    、オキサラニリド、トリアジンおよびそれらの混合物からなる群から選択され、
    紫外線抑制剤がヒンダードアミンからなる群から選択される、請求項52に記載
    の画像形成媒体。
  54. 【請求項54】 前記紫外線吸収剤および紫外線抑制剤の両方が約1:3〜
    約3:1の紫外線吸収剤対紫外線抑制剤の重量比でレセプター層中に存在する、
    請求項52に記載の画像形成媒体。
  55. 【請求項55】 前記紫外線吸収剤および紫外線抑制剤の両方が約1.5:
    2.5〜約2.5:1.5の紫外線吸収剤対紫外線抑制剤の重量比でレセプター
    層中に存在する、請求項52に記載の画像形成媒体。
  56. 【請求項56】 前記レセプター層がその全重量に対して約0.1〜約3重
    量%の、紫外線吸収剤、紫外線抑制剤およびそれらの混合物からなる群から選択
    される成分を更に含む、請求項52に記載の画像形成媒体。
  57. 【請求項57】 前記レセプター層がその全重量に対して約0.3〜約1.
    5重量%の、紫外線吸収剤、紫外線抑制剤およびそれらの混合物からなる群から
    選択される成分を更に含む、請求項52に記載の画像形成媒体。
  58. 【請求項58】 前記レセプター層がその全重量に対して約0.5〜約1重
    量%の、紫外線吸収剤、紫外線抑制剤およびそれらの混合物からなる群から選択
    される成分を更に含む、請求項52に記載の画像形成媒体。
  59. 【請求項59】 中間層に対するレセプター層のテーバー引き剥がし粘着力
    が約121℃のヒートシール温度、約2815g/cm2の圧力および約1秒の
    滞留時間において少なくとも約358g/cmであると共に、裏当て層に対する
    中間層のテーバー引き剥がし粘着力が約121℃のヒートシール温度、約281
    5g/cm2の圧力および約1秒の滞留時間において少なくとも約358g/c
    mであるように画像形成媒体の構成が選択される、請求項1に記載の画像形成媒
    体。
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