JP2003522735A - Il−11に関する組成物 - Google Patents

Il−11に関する組成物

Info

Publication number
JP2003522735A
JP2003522735A JP2001510413A JP2001510413A JP2003522735A JP 2003522735 A JP2003522735 A JP 2003522735A JP 2001510413 A JP2001510413 A JP 2001510413A JP 2001510413 A JP2001510413 A JP 2001510413A JP 2003522735 A JP2003522735 A JP 2003522735A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
composition
methionine
polysorbate
concentration
protein
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001510413A
Other languages
English (en)
Inventor
ニコラス ダブリュー. ワーン,
レベッカ エル. イングラム,
シャノン マクミラン,
Original Assignee
ジェネティクス インスティチュート,エルエルシー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ジェネティクス インスティチュート,エルエルシー filed Critical ジェネティクス インスティチュート,エルエルシー
Publication of JP2003522735A publication Critical patent/JP2003522735A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides
    • A61K38/16Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • A61K38/17Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • A61K38/19Cytokines; Lymphokines; Interferons
    • A61K38/20Interleukins [IL]
    • A61K38/2073IL-11
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/70Carbohydrates; Sugars; Derivatives thereof
    • A61K31/7012Compounds having a free or esterified carboxyl group attached, directly or through a carbon chain, to a carbon atom of the saccharide radical, e.g. glucuronic acid, neuraminic acid
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K45/00Medicinal preparations containing active ingredients not provided for in groups A61K31/00 - A61K41/00
    • A61K45/06Mixtures of active ingredients without chemical characterisation, e.g. antiphlogistics and cardiaca
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/14Particulate form, e.g. powders, Processes for size reducing of pure drugs or the resulting products, Pure drug nanoparticles
    • A61K9/19Particulate form, e.g. powders, Processes for size reducing of pure drugs or the resulting products, Pure drug nanoparticles lyophilised, i.e. freeze-dried, solutions or dispersions

Abstract

(57)【要約】 本発明の1つの局面は、薬品として有用な、新規の組成物およびIL−11の濃縮調製物を提供するための方法を提供する。これらの組成物(凍結物、液体、または凍結乾燥物(好ましくは、凍結乾燥物)のいずれか)は、IL−11、バルキング剤、および凍結防止剤を含み、そして、必要に応じて、ポリソルベート、メチオニン、およびこの組成物のpHを約6.0〜約8.0の範囲内に維持する緩衝剤を含む。本発明の別の局面では、最終投薬形態における投与に有用である濃度のIL−11の処方物を含む、組成物を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は、一般に、インターロイキン−11(「IL−11」)を含む、新規
の処方物に関する。
【0002】 (発明の背景) インターロイキン−11(「IL−11」)は、多面性(pleiotrop
ic)サイトカインであり、IL−11は、種々の造血機能および免疫機能(例
えば、原始リンパ造血前駆細胞(primitive lymphohemat
opoietic progenitor cell)、ならびに巨核球の増殖
および成熟を刺激する他の造血成長因子)を刺激する。IL−11は、国際出願
PCT/US90/06803(1991年5月30日公開)および米国特許第
5,215,895号(1993年6月1日公開)において詳細に記載されてい
る。クローン化されたヒトIL−11は、American Type Cul
ture Collection(ATCC),10801 Universi
ty Blvd.,Manassas,Virginiaに、1990年3月3
0日、ATCC番号68284の下で既に寄託されている。さらに、米国特許第
5,270,181号(1993年12月14日公開)および米国特許第5,2
92,646号(1994年3月8日公開)に記載されるように、IL−11は
、別のタンパク質との融合タンパク質として、組換え的に産生され得る。
【0003】 バルクタンパク質(例えば、IL−11)の濃縮形態にすることが望ましい。
このバルクタンパク質の濃縮形態は、次いで、保存され得、そしてタンパク質の
完成した投薬形態のさらなる製造に適している。代表的には、タンパク質につい
ての精製プロセスは、精製され、濃縮されたタンパク質を生じる。この濃縮され
たタンパク質(これはまた、バルクタンパク質として知られている)は、処方緩
衝液の中にあり得る。バルクタンパク質は、代表的には、約0.1〜少なくとも
20mg/mlの濃度で、次いで、充填/仕上げ施設(fill/finish
facility)まで冷凍出荷され得る。この施設では、適切な濃度に希釈
され、そしてバイアルに充填される。これらの希釈されたサンプルは、凍結乾燥
され得る(すなわち、フリーズドライ(freeze−dried)され得る)
。凍結乾燥されたサンプルは、長期間の貯蔵され得、そして後に、患者に用いる
直前に、適切な投与希釈剤を添加することによって、再構成される。
【0004】 タンパク質の安定性は、とりわけ、イオン強度、pH、温度、凍結/解凍の繰
り返しサイクル、および剪断力への暴露のような因子によって、影響され得る。
活性なタンパク質は、物理的不安定性(変性および凝集(可溶性凝集体形成およ
び不溶性凝集体形成の両方)を含む)、および化学的不安定性(例えば、いくつ
か挙げると、加水分解、アミド分解および酸化を含む)の結果として失われ得る
。タンパク質医薬の安定性の一般的な総説については、例えば、Manning
ら、Pharmaceutical Research 6:903−918(
1989)を参照のこと。
【0005】 タンパク質の不安定性のあり得る発生例は、広範に認められるが、特定のタン
パク質の特定の不安定性の問題を予想すること不可能である。任意のこれらの不
安定性は、低下した活性、増加した毒性、および/または増加した免疫原性を有
するタンパク質、タンパク質副産物、あるいは誘導体の形成を生じ得る。また、
IL−11は、使用の際の産物の質および有効性に干渉し得る、可溶性の高分子
量凝集体を形成する傾向がある。従って、タンパク質の任意の薬学的処方物の安
全性および効力は、その安定性に依存する。
【0006】 安定性の考慮に加えて、一般に、様々な世界の医療管理機関の認可を得ている
か、または得るであろう、賦形剤を選択する。この溶液は、等張かつ生理学的に
適した範囲内のpHであるべきである。用いられる緩衝液の選択および量は、所
望のpH範囲を達成および維持するのに重要である。
【0007】 理想的には、処方物はまた、適切な用量での充填/仕上のための比較的小さい
容量を可能にし、そして高タンパク質濃度を必要とし得る投与の代替的方法(例
えば、皮下投与)をもまた可能にする、高濃度(例えば、≧20mg/ml)で
のIL−11バルク保存についても安定であるべきである。従って、濃縮プロセ
スおよび凍結乾燥プロセスの間、IL−11タンパク質の安定性をモニタリング
する(および活性レベルを維持する)方法、ならびに長期保存の間、安定な処方
物を提供する方法についての当該分野での必要性が引き続き存在する。
【0008】 (発明の要旨) 本発明の1つの局面は、薬品として有用な、新規の組成物およびIL−11の
濃縮調製物を提供するための方法を提供する。これらの組成物(凍結物、液体、
または凍結乾燥物(好ましくは、凍結乾燥物)のいずれか)は、IL−11、バ
ルキング剤、および凍結防止剤を含み、そして、必要に応じて、ポリソルベート
、メチオニン、およびこの組成物のpHを約6.0〜約8.0の範囲内に維持す
る緩衝剤を含む。
【0009】 本発明の別の局面では、最終投薬形態における投与に有用である濃度のIL−
11の処方物を含む、組成物を提供する。
【0010】 好ましくは、バルキング剤は、グリシン、マンニトール、およびNaCl、な
らびにこれらの組合せからなる群より選択される(最も好ましくは、グリシンで
ある)。グリシンが用いられる場合、このグリシンは、約1mM〜約1Mの濃度
、好ましくは、約100〜約400mMの濃度、および最も好ましくは、約30
0mMの濃度で存在する。
【0011】 好ましくは、凍結防止剤は、スクロース、トレハロース、ヒドロキシエチルデ
ンプン、およびこれらの組合せからなる群より選択される(最も好ましくは、ス
クロースである)。好ましくは、凍結防止剤は、約0.5〜約5%の組成物を含
む。スクロースが用いられる場合、好ましい濃度は、約0.5〜約2%、最も好
ましくは、約1%である。
【0012】 好ましくは、ポリソルベートは、Tween−20(登録商標)およびTwe
en−80(登録商標)からなる群より選択される(最も好ましくは、Twee
n−20(登録商標)である)。特定の実施形態では、ポリソルベートは、約0
.001〜0.1%の濃度、好ましくは、約0.005〜約0.1%の濃度、最
も好ましくは、約0.02%の濃度で存在する。複数のポリソルベートもまた用
いられ得る。
【0013】 特定の実施形態では、組成物は、好ましくは、約0.001mM〜約1Mの濃
度、より好ましくは、約1〜約100mMの濃度、そして最も好ましくは約10
mMの濃度のメチオニンを含む。
【0014】 好ましい実施形態では、緩衝剤は、この組成物のpHを約6.0〜約8.0の
範囲内に、最も好ましくは、約7.0に維持する。好ましい緩衝剤は、リン酸、
ヒスチジン、コハク酸、Tris、およびジエタノールアミンからなる群より選
択される(リン酸(特に、そのナトリウム塩およびカリウム塩)およびヒスチジ
ンが最も好ましい)。緩衝剤は、約1mM〜100mM、好ましくは、約5〜約
40mMの濃度にわたり得る(10mMが、リン酸ナトリウムに最も好ましく、
そして20mMがヒスチジンに最も好ましい)。
【0015】 好ましくは、タンパク質は、約1μg/ml〜約20mg/ml、より好まし
くは、約1〜約10mg/ml、最も好ましくは約1〜約5mg/mlの濃度で
存在する。
【0016】 本発明の特に好ましい実施形態は、約1〜約5mg/ml IL−11、約3
00mMグリシン、約1%のスクロースを含み、そして約7.0のpHを有する
。特に好ましい実施形態はまた、必要に応じて、約0.02%のポリソルベート
および約10mMのメチオニンを含む。
【0017】 (発明の詳細な説明) 本明細書中で使用される場合、用語凍結乾燥、凍結乾燥した(lyophil
ized)、および凍結乾燥した(freeze−dried)は、溶液を「凍
結」させる工程、続いて、必要に応じて真空下で「乾燥」させる工程を包含する
プロセスを含むが、これらに限定されない。本明細書中で使用される場合、用語
「バルキング剤」は、優れた凍結乾燥ケークの特性を提供する薬剤を含み、この
特性は、タンパク質が凍結乾燥プロセスに関連する種々のストレス(例えば、剪
断/凍結)を克服するのを助け、そしてタンパク質の活性レベルを維持するのを
助ける。例示的なバルキング剤としては、グリシン、マンニトール、NaClな
どが挙げられるが、これらに限定されない。これらの薬剤は、処方物の張性に寄
与する。凍結保護剤(cryoprotectant)もまた、張性に寄与する
。用語「凍結保護剤」は、一般的に、凍結誘導ストレスからタンパク質の安定性
を提供する薬剤を含む;しかし、この用語はまた、例えば、非凍結誘導ストレス
から保存中のバルク薬物処方物に対する安定性を提供する薬剤を含む。例示的な
凍結保護剤としては、糖類(例えば、スクロースおよびマンニトール)ならびに
界面活性剤(例えば、ポリソルベート、ポリオール、およびポリエチレングリコ
ールなど)が挙げられる。用語「凍結保護剤」は、乾燥プロセス中に系から水を
除去する間、おそらく、タンパク質の水素結合を介する適切なコンホメーション
を維持することによってタンパク質に安定性を提供する薬剤を含む。凍結保護剤
はまた、分散保護剤(lyoprotectant)の効果を有し得る;従って
、この用語「凍結保護剤」および「分散保護剤」は、本明細書中で相互交換可能
である。本発明者らは、凍結保護剤によるタンパク質の安定化がさらに、凍結保
護剤(例えば、スクロースおよびポリソルベート)の組み合わせを用いることに
よって増加され得ることを発見した。
【0018】 本明細書中で使用される場合、「抗酸化剤」は、IL−11内のMet58の酸
化を抑制する薬剤を含み、これによってタンパク質の分解を妨害し、かつタンパ
ク質の活性レベルを維持することを助ける。例示的な抗酸化剤としては、チオエ
ステル(例えば、チオエステルおよびメチルチオエタン)が挙げれるが、これら
に限定されない。これらの薬剤は、おそらく、溶液中での酸化反応のための代替
の基質を提供することによってタンパク質の安定性に寄与する。
【0019】 用語「緩衝化剤」は、凍結乾燥の前に受容可能な範囲の溶液pHを維持する薬
剤を包含し、そしてこの緩衝化剤としては、ホスフェート(ナトリウムまたはカ
リウム)、ヒスチジン、スクシネート、Tris(トリス(ヒドロキシメチル)
アミノメタン)、ジエタノールアミンなどが挙げられ得る。濃度の上限は一般的
に、当業者に容易に理解されるように、「投薬」タンパク質形態よりも「バルク
」タンパク質形態の方が高い。例えば、緩衝液濃度は、数mMからそれらの溶解
度の上限までの範囲(例えば、スクシネートは、200mMと同じくらいの高さ
であり得る)であるが、当業者はまた、適切な生理学的に適切な濃度を達成/維
持することを考慮する。パーセンテージは、固体に言及する場合、重量/重量で
あり、そして液体に言及する場合、重量/容量である。用語「等張性」(300
±50mOsM)は、再構成後のタンパク質溶液の浸透圧重量モル濃度の尺度を
意味する。;再構成は代表的に、注射用水(WFI)を用いる。生理学的な浸透
圧重量モル濃度を維持することは、投薬処方物に重要である。しかし、バルク処
方物について、非常に高い濃度は、この溶液が使用前に等張にされる限り、効果
的に利用され得る。用語「賦形剤」は、優れた凍結乾燥ケーク特性(バルキング
剤)を提供するため、ならびにタンパク質の分散保護および凍結保護、pHの維
持、および生物学的活性(タンパク質の安定性)の実質的な保持を維持するよう
に保存中にタンパク質の適切なコンホメーションを提供するための薬学的に受容
可能な試薬を含む。好ましくは、賦形剤の組み合わせた濃度は、1kgあたり約
250〜約350ミリ浸透圧モル(mOsm)、より好ましくは約300mOs
m/kgの組み合わせた浸透圧モル濃度を提供する。
【0020】 出願人は、いくつかのIL−11の化学不安定性がAsp133とPro134との
間での加水分解の結果であることを見出す。また、Asn49のAsp49への脱ア
ミノ反応(deamidation)が検出される。さらに、Met58の酸化が
観察される。これらの化学反応の全てがIL−11タンパク質の化学不安定性の
証拠である。IL−11はまた、脱アミノ反応プロセスを含む特定の物理的な不
安定性ならびに凝集形成を受けやすい。IL−11の化学不安定性、ならびに安
定性を改善するためのグリシンおよび緩衝化剤の使用は、1994年4月21日
に出願された同時係属中の米国出願第08/230,982号(これは、本明細
書中にその全体が参考として援用される)に開示される。
【0021】 本発明に従って、バルキング剤(例えば、グリシン)、凍結保護剤(例えば、
スクロースおよび/またはTween−20(登録商標)のようなポリソルベー
ト)の添加は、IL−11の凝集を妨害するようにおよび剪断および凍結の悪影
響からIL−11を保護するように作用する。次に、これは、タンパク質を処理
する能力が上昇し、そしてIL−11産物の増強された貯蔵寿命を提供する。さ
らに、本発明に従って、チオエーテル(例えば、メチオニン)のような抗酸化剤
の添加は、おそらく競合的な酸化還元機構を通じて、Met58の酸化速度を低下
させる。
【0022】 インターロイキン11は、原始のリンパ造血始原細胞を刺激し、そして他の造
血増殖因子と共同作用して、巨核球の増殖および成熟化を刺激する、多面的なサ
イトカインである。IL−11は、国際出願 PCT/US90/06803(
1991年5月30日に公開)ならびに米国特許第5,215,895号(19
93年6月1日発行)に詳細に記載される。クローン化されたヒトIL−11は
、1990年3月30日にATCC番号68284の下でアメリカン タイプ
カルチャー コレクション(ATCC)(バージニア、マナサス、ユニバーシテ
ィーブールバード10801)に以前に寄託された。さらに、米国特許第5,2
70,181号(1993年12月14日に発行)および米国特許第5,292
,646号(1994年3月8日に発行)に記載されるように、IL−11はま
た、別のタンパク質との融合タンパク質として組換え的に産生され得る。IL−
11は、従来の遺伝子工学技術の手段によって種々の宿主細胞において産生され
得る。さらに、IL−11は、種々の細胞株(例えば、ヒト肺線維芽細胞株(M
RC−5)(ATCC受託番号CCL 171)およびPaulら、ヒト栄養膜
細胞株(TPA30−1)(ATCC受託番号CRL 1583))から単離さ
れ得る。ヒトIL−11をコードするcDNA、ならびに推定アミノ酸配列(ア
ミノ酸1〜199)は、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 87
:7512(1990)に記載される。米国特許第5,292,646号(前出
)は、IL−11の成熟形態(アミノ酸22〜199)のN末端プロリンが除去
されている、IL−11のdes−Pro形態(アミノ酸23〜199)を記載
する。当業者によって理解されるように、IL−11活性を保持するIL−11
の任意の形態(例えば、アミノ酸の置換または欠失を介する改変体、IL−11
のアナログおよび誘導体)は、本発明に従って有用である。上記の刊行物の各々
の開示は、その内容が参考として本明細書中に援用される。
【0023】 組換え技術に加えて、IL−11はまた、公知の従来の化学合成によって産生
され得る。本発明において有用であるポリペプチドを合成手段によって構築する
ための方法は、当業者に公知である。合成的に構築されたサイトカインポリペプ
チド配列の、一次構造、二次構造、または三次構造およびコンホメーションの特
徴が天然のサイトカインポリペプチドとの共有によって、天然のサイトカインポ
リペプチドと共通の生物学的活性を有することが予期される。このような合成的
に構築されたサイトカインポリペプチド配列またはそのフラグメントは、複製さ
れるか、または部分的に複製されるので、それらの機能性はまた、本発明の組成
物において使用され得る。従って、これらは、本発明において有用である天然の
、精製されたサイトカインのための生物学的活性な置換物または免疫学的な置換
物として使用され得る。
【0024】 これらのサイトカインのタンパク質、ペプチドまたはDNA配列もしくはその
活性なフラグメントにおける改変はまた、本発明の組成物において使用され得る
タンパク質を産生し得る。こような改変サイトカインは、公知の技術を使用して
当業者によって作製され得る。このサイトカイン配列(例えば、IL−11配列
)における目的の改変は、コード配列において1つ以上の選択されたアミノ酸残
基の置換、挿入または欠失を含み得る。このような置換、挿入または欠失のため
の変異誘発技術は、当業者に周知である(例えば、米国特許第4,518,58
4号)。
【0025】 本明細書中に記載されるような治療的に有用であり得るサイトカインポリペプ
チドの配列の他の特異的な変異は、例えば、1つ以上のグリコシル化部位の挿入
を含む。アスパラギン結合型グリコシル化認識部位は、アミノ酸のペプチド配列
への欠失、置換または付加によって、またはヌクレオチドDNA配列への欠失、
置換または付加によって挿入され得る。このような変化は、分子の任意の部位に
おいて作製され得、この分子は、O結合型糖質の付加によって改変される。この
ような改変ヌクレオチド配列またはペプチド配列の発現は、分子の任意の部位に
おいてグリコシル化され得る改変体を産生する。
【0026】 全て、または一部の選択されたサイトカインの活性を保持または延長すると予
期されるおよび、本発明において有用であると予期される、このサイトカインの
配列のさらなるアナログおよび誘導体は、当業者によって容易に作製され得る。
1つのこような改変は、ポリエチレングリコール(PEG)のサイトカイン配列
中に存在するリジン残基への付加、あるいは1つ以上のリジン残基またはPEG
部分の付加を可能にする従来の技術による配列へのPEGまたはPEG誘導体を
反応させ得る他のアミノ酸残基の挿入であり得る。
【0027】 これらの選択されたサイトカインのさらなるアナログはまた、それらをコード
するDNA配列における対立遺伝子改変体によって特徴付けられ得るか、または
それらをコードするDNA配列におけるバリエーションが誘導され得る。上記の
参考した刊行物において開示された全てのアナログ(ストリンジェントなハイブ
リダイゼーション条件下または非ストリンジェント条件下(Sambrookら
、Molecular Cloning,A Laboratory Manu
al,第2版、Cold Spring Harbor Laboratory
,New York(1989))で開示されたサイトカイン配列にハイブリダ
イズし得るDNA配列によって特徴付けられるアナログを含む)は、本発明にお
いて同様に有用であると予期される。
【0028】 融合分子もまた、これらの方法において有用な誘導体としてみなされ、これら
は、あるサイトカインの配列のまたはその配列の生物学的に活性なフラグメント
を、別のサイトカインまたはタンパク質性治療剤に融合させることによって調製
される(例えば、IL‐6に融合されたIL−11)(例えば、PCT/US9
1/061186(WO92/04455)(1992年、3月19日公開)に
記載される融合のための方法を参照のこと)。あるいは、サイトカインの組み合
わせが、この方法に従って一緒に投与され得る。
【0029】 従って、本発明の組成物の記載においてIL−11が名前で言及される場合、
IL−11が、当該分野で現在開示されている配列によって産生されるタンパク
質、および上記の改変によって特徴付けられるが、なお実質的に類似の活性を維
持するタンパク質を包含することが、当業者に理解される。
【0030】 以下の実施例は、本発明の実施を例示する。これらの実施例は、例示目的のた
めのみであり、特許請求される本発明の範囲を限定することをいかようにも意図
されない。実施例1は、rhIL−11処方物へのスクロースの添加の利点を示
す。実施例2は、IL−11の剪断に対するポリソルベートの効果を記載する。
実施例3は、液体処方物中のIL−11の酸化に対するL−メチオニンの効果を
記載する。実施例4は、湿顆粒錠剤中のIL−11の酸化に対するL−メチオニ
ンの効果を記載する。実施例5は、腸溶性rhIL−11多粒子状(multi
particulate)ペレットの安定性に対する、L−メチオニンおよびポ
リソルベートの効果を記載する。
【0031】 (実施例) (実施例1:スクロースの効果) 凍結乾燥化組換えヒトインターロイキン−11(rhIL−11)の安定性に
対するスクロースの効果を、2つの安定性研究において試験した。第1に、10
mM リン酸ナトリウム、300mM グリシン、pH7.0を含む組成物(本
明細書中でベース処方物と呼ばれる)中のrhIL−11の26週間の研究を、
1% スクロース含有および非含有で、1mgおよび5mgの投薬形態で試験し
た。サンプルを、バイアルに無菌的に充填し、そして凍結乾燥し、次いで、4℃
、30℃および40℃でインキュベートした。第2に、ベース処方物(10mM
リン酸ナトリウム、300mM グリシン、pH7.0)中のrhIL−11
の34週間の研究を、スクロースを含まずに、2mg/mLおよび5mg/mL
で、ならびに1% スクロースを含んで、0.5mg/mL、1.0mg/mL
および2.0mg/mLで試験した。サンプルを、バイアルに無菌的に充填し、
そして凍結乾燥した。次いで、これらを、4℃、25℃および40℃でインキュ
ベートした。両方の研究において、サンプルを、酸性逆相HPLCによって周期
的に分析した。
【0032】 図1Aは、スクロース含有および非含有で処方し、そして40℃で26週間イ
ンキュベートした、1mg/バイアルの凍結乾燥化rhIL−11の投薬形態の
酸性逆相HPLC分析の結果を示す。これらのサンプルを、水で再構成し、そし
てPoros R1/Hカラム(4.6mm ID×100mm L)上に、周
囲温度にて64μgのロードで注入した。移動相は、アセトニトリルの直線勾配
を有する0.1%TFA水溶液であった。この方法を、214nmで検出するW
aters Alliance HPLCシステム上で実行した。
【0033】 図1Bは、スクロース含有および非含有で処方し、そして40℃で26週間イ
ンキュベートした、5mg/バイアルの凍結乾燥化rhIL−11の投薬形態の
酸性逆相HPLC分析の結果を示す。図1Aについての上記の教示は、使用した
逆相HPLC法を概略する。
【0034】 図2は、スクロースを含まずに処方した2mg/バイアルおよび5mg/バイ
アルならびに1% スクロースと共に処方した0.5mg/バイアル、1.0m
g/バイアルおよび2.0mg/バイアルの、40℃で34週間インキュベート
した、凍結乾燥化rhIL−11の酸性RP−HPLC分析の結果を示す。図1
Aについての上記の教示は、使用した逆相HPLC法を概略する。
【0035】 要するに、両研究からのこの40℃ RP−HPLCデータは、凍結乾燥化r
hIL−11処方物に添加したスクロース(1mg/バイアル、2mg/バイア
ルおよび5mg/バイアル)が、安定性に対して生成される凝集の量の減少にお
いて有利であることを示す。
【0036】 (実施例2:ポリソルベートの効果) 液体rhIL−11の安定性に対するポリソルベート−20の効果を、短期振
盪研究において試験した。10mM リン酸ナトリウム、300mM グリシン
、pH7.0の組成物(ベース処方物)中のrhIL−11を、1mL rhI
L−11溶液(4.8mg/mL)を0%、0.005%、0.01%および0
.02%のポリソルベート−20を含む2mLの管状バイアルに充填することに
よって、ポリソルベート20含有および非含有で試験した。これらのバイアルに
栓をし、そして平台ゲル振盪機上に水平に圧着および確保した。二連のバイアル
を、以下の期間で約120RPMで振盪させた:0時間、1時間、2時間、4時
間、8時間、16時間および24時間。適切な時点で、サンプルを、光散乱およ
びSEC−HPLCによる分析のために取り出した。
【0037】 図3Aは、ポリソルベート−20含有および非含有の処方物中における、16
時間の振盪後の液体rhIL−11の光散乱結果を示す。光散乱は、Hitac
h UV/Vis Spectrophotometer(ここで、l=320
nm)において石英キュベットを用いて行った。
【0038】 図3Bは、ポリソルベート−20含有および非含有の処方物中における、16
時間の振盪後の液体rhIL−11のサイズ排除クロマトグラフィー(SEC−
HPLC)の結果を示す。SEC−HPLCは、Toso Haas TSK2
000SWXLカラム(7.8mm ID×300mm L)を用いて行い、そし
て50mM MES、0.5M NaCl、0.1mM グリシン、pH6.0
(移動相)を使用して1.0mL/分で平等に(isocratically)
流した。この方法は、30μgのカラムロードを使用して、225nmで検出す
るWaters HPLCシステム上で実行した。
【0039】 要するに、この16時間振盪のデータは、rhIL−11液体処方物に対する
ポリソルベート−20の添加が、320nmでの光散乱および生成されるrhI
L−11マルチマー%を有意に減少することによって、その安定性に有利である
ことを示す。
【0040】 (実施例3:IL−11処方物に対するL−メチオニンの効果) L−メチオニンは、酸化種に対するスカベンジャーとして作用することによっ
て、IL−11のメチオニン残基を酸化から保護すると考えられる。いくつかの
実験を行い、10mMのメチオニンが、IL−11内のMet58の酸化を最小
化するために適切かつ十分な濃度であることを決定した(データは示さず)。
【0041】 ポリソルベート(過酸化水素のような種々のレベルの酸化種を含む)の存在下
でのL−メチオニンの利点を試験するために、IL−11を、10mM メチオ
ニン含有および非含有の処方物中、2つの濃度(0.2mg/mLおよび1.0
mg/mL)の液体投薬形態および凍結乾燥投薬形態として無菌的に調製した。
10個までの異なるポリソルベートの供給源(種々の供給者製)を、0.02%
の濃度(v/v)で各処方物に添加した。1mLサンプルを、28℃(データは
示さず)および40℃でインキュベートした。
【0042】 図4aおよび4bは、10mM メチオニン含有および非含有の処方物におけ
る、40℃で8週間後の液体IL−11の安定性を示す。図5aおよび5bは、
10mM メチオニン含有および非含有の処方物における、40℃で8週間後の
凍結乾燥化IL−11の安定性を示す。Met58酸化のレベルを、Poros
R1/Hカラムおよびアセトニトリルの直線勾配を有する0.1%TFA水溶
液の移動相を使用する、逆相高速液体クロマトグラフィーによってモニターした
。検出は、214nmであった。
【0043】 図4a、4b、5aおよび5bに示されるデータは、10mMのメチオニンの
添加が、IL−11内のMet58酸化のレベルを減少することを実証する。さ
らに、タンパク質濃度が0.2mg/mLから1.0mg/mLに変化するにつ
れて、タンパク質内の酸化のレベルが、タンパク質濃度の増加と共に減少する。
これは、メチオニン酸化の程度が、酸化種に利用可能な基質(メチオニン)のレ
ベルに依存するという概念と一貫する。この実験の結論は、10mMのメチオニ
ンが、IL−11内のMet58酸化のレベルを劇的に減少することである。
【0044】 (実施例4:IL−11錠剤に対するL−メチオニンの効果) rhIL−11錠剤処方物におけるメチオニンの効果を、この4週間の安定性
研究において試験した。rhIL−11錠剤を、10mMメチオニンを含んでか
、または含まずに調製し(2.5mg活性/錠剤)、そして0週間、2週間およ
び4週間HDPEボトル中、4℃、25℃および40℃でインキュベートした。
サンプルを、10mM リン酸ナトリウム、300mM グリシン、0.02%
ポリソルベート−80、10mM メチオニン、pH7.0緩衝液を使用して、
平台ゲル振盪機上で低速で、周囲温度にて一晩粉砕および抽出した。サンプルを
、各時点で逆相HPLCによって分析した。
【0045】 図6は、メチオニン含有および非含有処方物における酸化されたメチオニン58 種の割合(%)を検出するためのRP−HPLCによる、40℃でインキュベー
トしたrhIL−11錠剤についての安定性結果を示す。サンプルを、40℃に
てインキュベートしたporos R1/Hカラム(4.6mm ID×100
mm L)上に8μgのロードで注入した。移動相は、アセトニトリルの直線勾
配を有する0.1%TFA水溶液であった。この方法を、214nmで検出する
Waters Alliance HPLCシステム上で実行した。
【0046】 要約すると、rhIL−11錠剤処方物にへのメチオニンの添加は、メチオニ
58酸化の量を減少する。これは、メチオニンが、酸化防止剤としてrhIL−
11処方物に有利であることを示す。
【0047】 (実施例5:IL−11多粒子に対するL−メチオニンおよびポリソルベート
の効果) rhIL−11多粒子状処方物におけるメチオニンおよびポリソルベート−8
0の効果を、この2ヶ月の安定性研究において試験した。rhIL−11多粒子
を、10mMメチオニンおよび0.02%ポリソルベート−80を含んでか、ま
たは含まずに調製し(1mg活性/100mg多粒子)、そして2ヶ月間HDP
Eボトル中、4℃、25℃および40℃でインキュベートした。多粒子を、10
0mM リン酸ナトリウム、300mM グリシン、0.02%ポリソルベート
−80、10mM メチオニン、pH7.0緩衝液を使用して、平台ゲル振盪機
上で低速で、周囲温度にて一晩粉砕および抽出した。サンプルを、逆相HPLC
によって周期的に分析した。
【0048】 図7は、メチオニンおよびポリソルベート−80含有および非含有処方物にお
ける酸化されたメチオニン58種の割合(%)を検出するためのRP−HPLCに
よる、40℃でインキュベートしたrhIL−11多粒子についての安定性結果
を示す。サンプルを、40℃にてインキュベートしたporos R1/Hカラ
ム(4.6mm ID×100mm L)上に8μgのロードで注入した。移動
相は、アセトニトリルの直線勾配を有する0.1%TFA水溶液であった。この
方法を、214nmで検出するWaters Alliance HPLCシス
テム上で実行した。
【0049】 要約すると、rhIL−11多粒子状処方物への10mM メチオニンおよび
0.02% ポリソルベート−80の添加は、メチオニン58酸化の量を減少する
。これは、メチオニンが、酸化防止剤としてrhIL−11処方物に有利である
ことを確認する。
【0050】 本発明は、特定の方法および組成物について記載したが、変更および改変が、
本発明を考慮して当業者に想到することが理解される。
【0051】 上記の例示的な実施例において記載されるような、本発明における多くの改変
および変更は、当業者に想到すると予測され、従って、添付の特許請求の範囲に
示されるような限定のみが、本発明になされるべきである。従って、添付の特許
請求の範囲において、特許請求されるような本発明の範囲内に生じるこのような
全ての等価的改変を包含することが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1A】 図1Aは、1%のスクロースを含有する処方物および1%のスクロースを含有
しない処方物における40℃で26週間後の1mgの、IL−11の凍結乾燥し
た投薬形態の安定性を示す。
【図1B】 図1Bは、1%のスクロースを含有する処方物および1%のスクロースを含有
しない処方物における40℃で26週間後の5mgの、IL−11の凍結乾燥し
た投薬形態の安定性を示す。
【図2】 図2は、1%のスクロースを含有する処方物および1%のスクロースを含有し
ない処方物における34週間後の凍結乾燥したIL−11の安定性を示す。
【図3A】 図3Aは、ポリソルベート−20を含有する処方物およびポリソルベート−2
0を含有しない処方物における16時間の攪拌後の液体IL−11の安定性を示
す。
【図3B】 図3Bは、ポリソルベート−20を含有する処方物およびポリソルベート−2
0を含有しない処方物における16時間の攪拌後の液体IL−11の安定性を示
す。
【図4A】 図4Aは、10mMのメチオニンを含有する処方物および10mMのメチオニ
ンを含有しない処方物における40℃での0.2mg/mlの液体投薬形態での
IL−11の安定性を示す。
【図4B】 図4Bは、10mMのメチオニンを含有する処方物および10mMのメチオニ
ンを含有しない処方物における40℃での1.0mg/mlの液体投薬形態での
IL−11の安定性を示す。
【図5A】 図5Aは、10mMのメチオニンを含有する処方物および10mMのメチオニ
ンを含有しない処方物における40℃での0.2mg/バイアルの凍結乾燥した
投薬形態でのIL−11の安定性を示す。
【図5B】 図5Bは、10mMのメチオニンを含有する処方物および10mMのメチオニ
ンを含有しない処方物における40℃での1.0mg/バイアルの凍結乾燥した
投薬形態でのIL−11の安定性を示す。
【図6】 図6は、メチオニンを含有する処方物およびメチオニンを含有しない処方物に
おいて40℃でインキュベートされたIL−11の錠剤の安定性を示す。
【図7】 図7は、メチオニンおよびTweenを含有するか、またはメチオニンおよび
Tweenを含有しない処方物において40℃でインキュベートされたIL−1
1の多粒子の安定性を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 47/26 A61K 47/34 47/34 37/02 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C U,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE ,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IS,JP, KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,L S,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW ,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD, SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,T T,UA,UG,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 イングラム, レベッカ エル. アメリカ合衆国 マサチューセッツ 01865, ナッティング レイク, ウォ ーター ストリート 8 (72)発明者 マクミラン, シャノン アメリカ合衆国 ニューハンプシャー 03049, ホリス, ラネルズ ロード 57 Fターム(参考) 4C076 AA29 CC03 CC29 DD26 DD51 DD55 DD67 EE23 FF63 FF64 FF65 4C084 AA02 AA03 BA44 DA14 MA05 MA44 NA03 ZA51 ZB02 ZB09

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 IL−11、グリシン、および凍結防止剤を含む、組成物。
  2. 【請求項2】 前記凍結防止剤がスクロースである、請求項1に記載の組成
    物。
  3. 【請求項3】 前記グリシンが、約100〜約400mMの濃度で存在する
    、請求項1に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 前記グリシンが、約300mMの濃度で存在する、請求項1
    に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 前記スクロースが、約0.5〜約2.0%の濃度で存在する
    、請求項2に記載の組成物。
  6. 【請求項6】 前記スクロースが、約1.0%の濃度で存在する、請求項2
    に記載の組成物。
  7. 【請求項7】 さらにポリソルベートを含む、請求項1に記載の組成物。
  8. 【請求項8】 前記ポリソルベートが、Tween−20である、請求項7
    に記載の組成物。
  9. 【請求項9】 前記ポリソルベートが、約0.005〜約0.1%の濃度で
    存在する、請求項7に記載の組成物。
  10. 【請求項10】 前記ポリソルベートが、約0.02%の濃度で存在する、
    請求項7に記載の組成物。
  11. 【請求項11】 さらに酸化防止剤を含む、請求項1に記載の組成物。
  12. 【請求項12】 前記酸化防止剤が、L−メチオニンである、請求項11に
    記載の組成物。
  13. 【請求項13】 前記L−メチオニンが、約1〜約100mMの濃度で存在
    する、請求項12に記載の組成物。
  14. 【請求項14】 前記L−メチオニンが、約10mMの濃度で存在する、請
    求項12に記載の組成物。
  15. 【請求項15】 さらに緩衝剤を含む、請求項1に記載の組成物。
  16. 【請求項16】 前記緩衝剤が、前記組成物のpHを約6.0〜約8.0の
    範囲に維持する、請求項15に記載の組成物。
  17. 【請求項17】 前記緩衝剤が、前記組成物のpHを約7.0に維持する、
    請求項15に記載の組成物。
  18. 【請求項18】 前記緩衝剤が、リン酸ナトリウムである、請求項15に記
    載の組成物。
  19. 【請求項19】 前記IL−11が、約1μg/ml〜約20mg/mlの
    濃度で存在する、請求項1に記載の組成物。
  20. 【請求項20】 前記IL−11が、約1〜約5mg/mlの濃度で存在す
    る、請求項1に記載の組成物。
  21. 【請求項21】 約1〜約5mg/mlのIL−11、約300mMのグリ
    シン、および約1%のスクロースを含む、請求項2に記載の組成物。
  22. 【請求項22】 約1〜約5mg/mlのIL−11、約300mMのグリ
    シン、および約1%のスクロース、および約0.02%のポリソルベートを含む
    、請求項7に記載の組成物。
  23. 【請求項23】 約1〜約5mg/mlのIL−11、約300mMのグリ
    シン、および約1%のスクロース、約0.02%のポリソルベート、および約1
    0mMのL−メチオニンを含む、請求項12に記載の組成物。
  24. 【請求項24】 約7.0のpHを有する、請求項23に記載の組成物。
  25. 【請求項25】 前記組成物が凍結乾燥されている、請求項1に記載の組成
    物。
JP2001510413A 1999-07-15 2000-07-14 Il−11に関する組成物 Withdrawn JP2003522735A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US35439099A 1999-07-15 1999-07-15
US09/354,390 1999-07-15
PCT/US2000/019347 WO2001005355A2 (en) 1999-07-15 2000-07-14 Formulations for il-11

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003522735A true JP2003522735A (ja) 2003-07-29

Family

ID=23393125

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001510413A Withdrawn JP2003522735A (ja) 1999-07-15 2000-07-14 Il−11に関する組成物

Country Status (13)

Country Link
US (2) US7033992B2 (ja)
EP (1) EP1368486A4 (ja)
JP (1) JP2003522735A (ja)
AU (1) AU6102600A (ja)
BR (1) BR0012429A (ja)
CA (1) CA2379354A1 (ja)
HU (1) HUP0301349A3 (ja)
IL (2) IL147599A0 (ja)
MX (1) MXPA02000525A (ja)
NO (1) NO20020185L (ja)
NZ (1) NZ516664A (ja)
PL (1) PL360914A1 (ja)
WO (1) WO2001005355A2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006137678A (ja) * 2004-11-10 2006-06-01 Shionogi & Co Ltd インターロイキン−2組成物

Families Citing this family (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6540993B1 (en) 1995-06-27 2003-04-01 Wyeth Method of treating inflammatory bowel disease using a topical formulation of IL-11
US20080050367A1 (en) 1998-04-07 2008-02-28 Guriq Basi Humanized antibodies that recognize beta amyloid peptide
US7964192B1 (en) 1997-12-02 2011-06-21 Janssen Alzheimer Immunotherapy Prevention and treatment of amyloidgenic disease
US7790856B2 (en) 1998-04-07 2010-09-07 Janssen Alzheimer Immunotherapy Humanized antibodies that recognize beta amyloid peptide
TWI239847B (en) 1997-12-02 2005-09-21 Elan Pharm Inc N-terminal fragment of Abeta peptide and an adjuvant for preventing and treating amyloidogenic disease
CA2379354A1 (en) * 1999-07-15 2001-01-25 Genetics Institute, Inc. Formulations for il-115
US7700751B2 (en) 2000-12-06 2010-04-20 Janssen Alzheimer Immunotherapy Humanized antibodies that recognize β-amyloid peptide
MY139983A (en) 2002-03-12 2009-11-30 Janssen Alzheimer Immunotherap Humanized antibodies that recognize beta amyloid peptide
US6982080B2 (en) 2002-03-15 2006-01-03 Wyeth Hydroxyethyl starch—containing polypeptide compositions
TWI374893B (en) 2003-05-30 2012-10-21 Janssen Alzheimer Immunotherap Humanized antibodies that recognize beta amyloid peptide
TW200635607A (en) 2004-12-15 2006-10-16 Elan Pharm Inc Humanized Aβ antibodies for use in improving cognition
GT200600031A (es) 2005-01-28 2006-08-29 Formulacion anticuerpo anti a beta
US8158152B2 (en) * 2005-11-18 2012-04-17 Scidose Llc Lyophilization process and products obtained thereby
TW200806317A (en) * 2006-03-20 2008-02-01 Wyeth Corp Methods for reducing protein aggregation
US8784810B2 (en) 2006-04-18 2014-07-22 Janssen Alzheimer Immunotherapy Treatment of amyloidogenic diseases
US20080069796A1 (en) * 2006-07-31 2008-03-20 Kim Jong-Mook Low Dose Treatment with an Interleukin-11 Analog
US8003097B2 (en) 2007-04-18 2011-08-23 Janssen Alzheimer Immunotherapy Treatment of cerebral amyloid angiopathy
WO2008134310A1 (en) * 2007-04-26 2008-11-06 Bayer Healthcare Llc Stabilization of liquid solutions of recombinant protein for frozen storage
CA2692165A1 (en) 2007-06-25 2008-12-31 Amgen Inc. Compositions of specific binding agents to hepatocyte growth factor
DK2182983T3 (da) 2007-07-27 2014-07-14 Janssen Alzheimer Immunotherap Behandling af amyloidogene sygdomme med humaniserede anti-abeta antistoffer
JO3076B1 (ar) 2007-10-17 2017-03-15 Janssen Alzheimer Immunotherap نظم العلاج المناعي المعتمد على حالة apoe
US9067981B1 (en) 2008-10-30 2015-06-30 Janssen Sciences Ireland Uc Hybrid amyloid-beta antibodies
TWI420342B (zh) * 2010-02-01 2013-12-21 Kinpo Elect Inc 多點受控端之遙控系統、方法與應用於該系統之遙控裝置
CN102319206A (zh) * 2011-09-28 2012-01-18 厦门特宝生物工程股份有限公司 一种稳定的重组人白介素-11水溶液及其制备方法

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US585962A (en) * 1897-07-06 Charles f
US5215895A (en) * 1989-11-22 1993-06-01 Genetics Institute, Inc. Dna encoding a mammalian cytokine, interleukin-11
US5292773A (en) * 1990-02-14 1994-03-08 Hirsch Gerald P Treating aids and HIV infection with methionine
US5371193A (en) * 1990-05-21 1994-12-06 Genetics Institute, Inc. - Legal Affairs Mammalian cytokine, IL-11
ES2118756T5 (es) 1990-08-29 2004-01-16 Genetics Institute, Llc Estimuladores de hematopoyesis de multiples dominios.
US5270181A (en) * 1991-02-06 1993-12-14 Genetics Institute, Inc. Peptide and protein fusions to thioredoxin and thioredoxin-like molecules
US5292646A (en) * 1991-02-06 1994-03-08 Genetics Institute, Inc. Peptide and protein fusions to thioredoxin and thioredoxin-like molecules
US6270757B1 (en) * 1994-04-21 2001-08-07 Genetics Institute, Inc. Formulations for IL-11
US5580856A (en) * 1994-07-15 1996-12-03 Prestrelski; Steven J. Formulation of a reconstituted protein, and method and kit for the production thereof
US5582821A (en) * 1994-07-22 1996-12-10 Genetics Institute, Inc. Methods for treating bleeding disorders
JP2000510813A (ja) * 1995-02-06 2000-08-22 ジェネテイックス・インスティテュート・インコーポレイテッド Il−12用処方
SE9501189D0 (sv) * 1995-03-31 1995-03-31 Pharmacia Ab Protein formulation
US5679339A (en) * 1995-06-27 1997-10-21 Keith; James Method of using IL-11 for treating spondyloarthropies
US5885962A (en) * 1996-04-05 1999-03-23 Amgen Inc. Stem cell factor analog compositions and method
ATE290595T1 (de) * 1996-07-12 2005-03-15 Genentech Inc Gamma-heregulin
CA2379354A1 (en) * 1999-07-15 2001-01-25 Genetics Institute, Inc. Formulations for il-115

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006137678A (ja) * 2004-11-10 2006-06-01 Shionogi & Co Ltd インターロイキン−2組成物

Also Published As

Publication number Publication date
WO2001005355A2 (en) 2001-01-25
BR0012429A (pt) 2002-09-17
PL360914A1 (en) 2004-09-20
CA2379354A1 (en) 2001-01-25
US20060159656A1 (en) 2006-07-20
NO20020185D0 (no) 2002-01-14
IL147599A0 (en) 2002-08-14
AU6102600A (en) 2001-02-05
EP1368486A2 (en) 2003-12-10
WO2001005355A3 (en) 2003-10-02
HUP0301349A2 (hu) 2003-08-28
US7033992B2 (en) 2006-04-25
NO20020185L (no) 2002-03-13
HUP0301349A3 (en) 2005-12-28
MXPA02000525A (es) 2005-07-01
NZ516664A (en) 2003-06-30
US20040057927A1 (en) 2004-03-25
EP1368486A4 (en) 2009-04-01
IL147599A (en) 2009-09-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003522735A (ja) Il−11に関する組成物
US5096885A (en) Human growth hormone formulation
EP2586459B1 (en) Vegf antagonist formulations
ES2338218T3 (es) Formulacion farmacologica liofilizada estable de anticuerpos igg daclizumab.
JP3031570B2 (ja) 安定化されたゴナドトロピンを含有する調製品
AU733592B2 (en) A pharmaceutical formulation containing growth hormone, an amino acid and a non-ionic detergent
JP2000504327A (ja) 高度に濃縮された、凍結乾燥された、および液体の、因子▲ix▼処方
US8841252B2 (en) Pharmaceutical formulation
EP0679079B1 (en) Solution containing igf-1
EP0641216B1 (en) PHARMACEUTICAL COMPOSITIONS CONTAINING IL-6 stabilized with a non-reducing sugar
JP4564652B2 (ja) 0.5ml未満の容量を投与するための凍結乾燥タンパク質組成物を含む1回量注射器
ES2414705T3 (es) Formulaciones liofilizadas de FSH/LH
US8431534B2 (en) GRF-containing lyophilized pharmaceutical compositions
US20030162711A1 (en) Pharmaceutical formulation
AU2005200879B2 (en) GRF-containing lyophilized pharmaceutical compositions

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070621

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20090728

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090908