JP2003521800A - 多重イオン流入オリフィスを通して電子的に割送りを行う並行試料導入電子霧化型質量分析計 - Google Patents

多重イオン流入オリフィスを通して電子的に割送りを行う並行試料導入電子霧化型質量分析計

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トムソン,ブルース
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Abstract

(57)【要約】 複数のイオン源を1つの質量分析計に結合するためのインターフェース装置は、複数のイオンビームを生成するための複数のイオン源を有する。イオンビームを質量分析計内に通すための流入口装置が、イオンビームの内の1つを選択して質量分析計に向けて通過させ、他のイオンビームは遮断するための装置または機構として提供される。流出口が質量分析計への接続を提供する。対応する方法が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の分野 本発明は質量分析計に関する。さらに詳しくは、本発明は質量分析計のための
イオン源に関し、質量分析計への多重試料入力の取扱いの簡易化に関する。
【0002】発明の背景 ほとんどの質量分析計は単一試料入力を用い、単一入力質量分析計には極めて
多くの構造及び形状がある。しかし、技術上、試料スループットを高める目的で
質量分析器の並行アレイを有する分析計には参考資料が少なくとも1つ存在する
(米国特許第5,206,506号;キルヒナー(Kirchner))。しかし、この特許
では1つの質量分析計へのいくつかの試料入力の使用は示唆されておらず、それ
どころか、イオンチャンバからのイオン源はただ1つしかない。複数の薄い穿孔
電極板が数多くの相異なるイオン行路を形成し、複数の電位壁も形成する。すな
わち、イオンは全て同じイオン源からのイオンである。
【0003】 出願人は、それぞれが個別のイオン源にともなう、2つのイオン流入口をもつ
電子霧化型質量分析計に関する参考文献を少なくとも1つは知っている。ジアン
(Jiang)とモイニ(Moini)は、それぞれが個別のオリフィスで質量分析計チャンバ
に向けられる、2つの電子霧化源をもつシステムを示した(質量分析法及び類縁
課題に関する第47回ASMS(アメリカ質量分析法学会)会議(米国テキサス州
ダラス(Dallas),1999年)プロシーディング,2560〜2561ページ)。
この結果、2つのイオンビームが質量分析計に入ることになった。真空システム
において、イオンビームは質量分析計に入る前に合体させられた。この方法の目
的は、検体(分析されるべき化合物)を導入するために第1の霧化器を用い、同時
に質量較正化合物を導入するために第2の霧化器を用いることにあった。ここで
、較正化合物は較正のために1つまたはそれより多い明白なピークを与えるため
に選ばれる。
【0004】 第2のタイプの多重試料流入口システムが、欧州特許出願第EP096602
2A2号でベイトマン(Bateman)等により開示されている。この出願では、質量
分析計システムのスループットを高めるために、いくつかの霧化器が同時に作動
するシステムが述べられている。相異なる試料流がそれぞれの霧化器を通して導
入される。全ての霧化器は質量分析計への単一オリフィスに向けられ、それぞれ
の試料流からのイオンを単一オリフィスを通して質量分析計内に順次にサンプリ
ングできるように、回転する機械式遮断器が用いられる。質量スペクトル情報を
特定の霧化器と関係づけるため、霧化器は遮断器に対して割り送られる。
【0005】 第3の多重霧化器システムが、アメリカ質量分析法学会プロシーディング(米
国テキサス州ダラス(Dallas),1999年),458〜459ページの、シャイ
ダ・シェン(Shida Shen),ブルース・エイ・アンドリアン・ジュニア(Bruce A.
Andrien Jr.),マイケル・サンソン(Michael Sanson)及びクレイグ・ホワイトハ
ウス(Craig Whitehouse)による、「電子霧化源のための二重並行プローブ」と題す
る抄録に開示されている。しかし、この文献でも本発明の趣旨におけるデータシ
ステムへの霧化器の割送りはなされていない。すなわち、シェン等は質量分析計
への単一オリフィスを用い、混合されたスペクトルをつくる。このシステムの実
際的用途は、別の霧化器で分析される試料からつくられるイオンの質量較正のた
めに、基準質量として用いるための既知の較正イオンを導入することである。こ
の中途半端な二重霧化器手法について可能性がある別の用途は、定量のように目
的を絞った分析を行う場合である。以下の2つの条件:(1)検体質量が既知であ
り質量分析計により特定的に追跡される;及び(2)追跡される質量が個々の霧化
器毎に異なる;が満足されれば、何らかの実際的用途を得ることができる。これ
は、技術的にはあるタイプの割送りであるが、試料の組成が未知である場合には
、どのイオンがどの試料からのイオンであるかがわからないから有用ではない。
【0006】本発明の概要 本発明の基本的概念は、装置の生産性を高める目的で、電子霧化型質量分析計
に多重試料を同時に導入する方法である。これを行うためには可能性としていく
つかの方法があり、それらは全て、流入試料を質量分析計でつくられる信号とと
もに割り送るいくつかの手段を提供する。鍵となる概念は“割送り”である。す
なわち、いかなる時点においても、本発明の質量分析計のデータシステムは特定
の質量スペクトルを特定の霧化器(言い換えれば、特定の試料)と関係づけること
ができる。
【0007】 例えば、どの質量スペクトルがどの霧化器からきたものであるか(言い換えれ
ば、どの質量スペクトルが注入されたどの試料に関係づけられるか)を知るすべ
がないまま、全てが質量分析計に相異なる試料を同時に導入する霧化器のアレイ
を単に取り付けただけでは、データは役に立たないであろう。基本的にデータが
有用となるように、本発明は一度に1つの霧化器からの信号を順次に質量分析計
の検出器に通すことができ、よって確実に特定の質量スペクトルを特定の霧化器
試料に関係づけることができる。試料は、質量分析計内に並行する態様で流入す
る、相異なる流体流に、同じ時点で注入され、それぞれの源からの信号は、試料
の小塊が通過する毎にそれぞれの流れからスペクトルを素早く得るために、迅速
かつ順次に開閉される。
【0008】 これを行う一方法は、単一の電子霧化噴霧器を利用し、多重弁を利用すること
により所望の試料を電子霧化噴霧器に順次に転流することである。この方法には
そのような弁及びそれぞれの転流期間中の霧化安定化に必要な時間から生じる時
間遅延の問題がある。これらの全てが過大なデューティサイクル低下に寄与する
。さらに、極微量の一試料が配管または霧化器にとどまり次の試料と干渉するメ
モリ効果がおこり得る。これもデューティサイクル低下を大きくするであろう。
【0009】 第2の方法は、全てが質量分析計イオン源内に同時に液体試料を導入する、電
子霧化噴霧器のアレイを与えることである。それぞれの噴霧器は、イオン生成に
必要な高電圧を、液体に電荷分離を与えるために必要な霧化器に循環的に印加す
ることにより、順次に開閉される。この方法には、高電圧電源の開閉及びそのよ
うな高電圧(キロボルト範囲)の安定化から生じる時間遅延の問題がある。高電圧
開閉のそれぞれの期間中の霧化安定化のための時間遅延もある。これらの全てが
過大なデューティサイクル低下に寄与する。
【0010】 第3の方法は、全てが同時に質量分析器イオン源内に液体試料を導入する電子
霧化噴霧器のアレイを与え、高電圧を全ての霧化器に常時印加しておくことであ
る。全ての霧化器は、真空システム内へのただ1つのイオン流入開口に向けられ
る。霧化器から放出される荷電微細液滴は、機械式遮断器により偏向される。全
ての霧化器は、その時点で信号が必要な1つの霧化器を除いて、機械的に遮断さ
れる。機械式遮断器は、霧化器と質量分析計の真空システムの流入口オリフィス
との間に配置される;すなわち、機械式遮断器は質量分析器の大気圧領域に配置
される。この方法には、結果的にデューティサイクル低下をもたらす、遮断器の
機械的配置及び霧化器を通して導入され得る液体流における限界から生じる時間
遅延の問題がある。回転する機械式シャッターに過剰な液体が衝突すると、過大
なバックグラウンド干渉が生じるであろう。
【0011】 第4の、本発明の方法は、与えられた試料からのイオンビームを、そのイオン
ビームが質量分析計の第1のチャンバに入った後に転流するかまたは集束させる
ことである。この場合、霧化器のアレイがイオン流入開口のアレイの周りに配置
され、イオン流入開口は単一の質量分析器の周りに配置される。全ての霧化器は
それぞれの源から試料を同時に導入し、高電圧が全ての霧化器に印加されており
、よって霧化器の全てがイオンを生成し、不安定になることは決してない。それ
ぞれの霧化器からのイオンは全て、それぞれの霧化器に関係づけられたイオン流
入開口を通過して質量分析計の、大気圧にあってもよく、真空チャンバであって
もよい、第1のチャンバに入る。第1のチャンバの中に入ってしまえば、イオン
を容易に、質量分析計から離れる方向に偏向させることも、あるいは質量分析及
び検出のための行路に集束させることもできる。この作業を達成するには(キロ
ボルト範囲より低い)低電圧しか必要ではなく、したがって極めて高速のスイッ
チングが可能になり、デューティサイクル低下を最小限に抑えることができる。
本方法を用いれば、霧化器には電圧が常時印加されているから、霧化器安定化は
問題にはならない。液体霧を転流するための機械式回転器は用いられないから、
液体霧の過負荷による過大なバックグラウンド干渉はおこらないであろう。
【0012】 本発明の第1の態様にしたがえば、複数のイオン源を質量分析器に結合するた
めのインターフェース装置が提供され、この装置は: 複数のイオンビームを生成するための複数のイオン源; イオンビームを質量分析器に通すための流入口手段; イオンビームの内の1つを選択して質量分析器に通過させ、他のイオンビーム
は遮断するための選択手段;及び 質量分析計への接続のための流出口; を備える。
【0013】 流入口手段は複数の開口が設けられた壁を備え、それぞれのイオン源が、それ
ぞれの開口に関係づけられ、それぞれの開口に近接して配置されて、イオンがそ
れぞれの開口を通過することが好ましい。
【0014】 インターフェース装置は装置内に、それぞれの電極がそれぞれのイオン源に関
係づけられた、複数の電極を備え、よって、1つのイオン源からのイオンの質量
分析計への接続のための流出口への通過を可能にし、他のイオン源からのイオン
の通過は阻止するための電圧を電極に印加できることがさらに好ましい。電極は
外部から取り付けることができる。
【0015】 インターフェース装置は、選択された1つの開口の開放及び他の開口の全ての
閉鎖を可能にするための機構を備え、よって、イオンビームの内の1つを流出口
への通過に対して選択できることが便宜がよい。
【0016】 上記の機構は、移動可能な、第2の開口が少なくとも1つ設けられた、可動素
子を備え、よって、第2の開口を第1の開口の内の選択された1つと位置合わせ
できることが好ましい。
【0017】 インターフェース装置は、第1の壁と外部との間のカーテンガスのためのチャ
ンバを定める外壁を備えることができ、外壁には複数の別の開口が設けられる。
【0018】 装置は、内壁及び第1の壁と内壁との間に定められる中間チャンバを備えるこ
ともできて、内壁は選択されたイオンの質量分析計への通過を可能にする別の開
口が設けられたスキマーを備えることができ、中間チャンバはポンプとの接続の
ためのポートを備えることができる。
【0019】 イオン源のそれぞれは、電子霧化源を含むことが便宜がよい。
【0020】 インターフェースは、イオン源を分離する複数のバッフルを備えることが有利
である。
【0021】 本発明の別の態様は、複数の試料を分析するための方法を提供し、本方法は: (1) 複数のイオンビームを生成するために、複数の試料に複数のイオン源を
通過させるステップ; (2) イオンビームに、質量分析計への接続のための流出口を有する、流入口
手段を通過させるステップ; (3) 1つのイオンビームを選択して流出口に向けて通過させるステップ;及
び (4) 流入口手段内で、前記選択された1つのイオンビームを流出口に向けて
通過させ、他のイオンビームの通過は遮断するステップ; を含む。
【0022】 本方法は、それぞれのイオンビームを定められた時間にわたり次々に選択して
、イオンビームの全てにわたる完全な循環を提供するステップ及びイオンビーム
からの試料の流れの間を連続的に循環するステップを含むことが好ましい。
【0023】 本方法は: (a) イオンビームに第1の壁の開口を通過させるステップ; (b) イオンビームを制御するための電極を提供するステップ;それぞれのイ
オンビームに対して、第1の壁に1つの開口があり、1つの電極がある;及び (c) 流出口に向けて1つのイオンビームを通過させるための電位を1つの電
極に与えるステップ及び他のイオンビームの流出口に向かう通過を阻止するため
の電位を他の電極に与えるステップ; を含むことが有利である。
【0024】 本方法は、中間チャンバに電極を提供するステップ、中間チャンバを中間気圧
に維持し、質量分析計内を低圧に維持するステップ、及びイオンビームをスキマ
ーを通して中間チャンバから流出口に通過させるステップを含むことができる。
【0025】 本方法は、イオンビームにカーテンガスチャンバを通過させて中間チャンバに
入れるステップをさらに含むことが好ましい。
【0026】好ましい実施形態の詳細な説明 本発明のよりよい理解のため、及び本発明をどのように実施に移すことができ
るかをさらに明解に示すため、ここで例として添付図面を参照する。
【0027】 上述したように、本発明の基本原理は、それぞれの霧化器を通して相異なる試
料が導入される、同時に作動する2つまたはそれより多くの電子霧化イオン源を
有し、大気圧側で試料が互いに分離されたままでいるように霧化器が配置される
ことである。それぞれの霧化器の霧煙は個別の開口でサンプリングされ、それぞ
れの霧化器からのイオンが真空チャンバ内に入ることができる。真空チャンバの
外側または内側のレンズを用いて、いかなる時にも一度に1つの霧化器からのビ
ームしか質量分析計に入らないように、イオンビームの向きが定められる。イオ
ンレンズは、それぞれのイオンビームが短い時間間隔で順次にサンプリングされ
て質量分析計に入るように制御される。すなわち、イオンビームのそれぞれの間
を単に循環することにより、全ての試料を並行して分析できる。一般に循環時間
は例えば1秒とすることができ、よって、4つの試料が(4つの霧化器及び4つ
の開口を用いて)分析される場合には、それぞれの試料は250ミリ秒間サンプ
リングされることになろう。
【0028】 初めに図1を参照すれば、本発明にしたがう装置の第1の実施形態が参照数字
10で示される。装置10は、正方配置されて、図1に示されるように向きを定
められた4つの霧化器を備えるが、図1には霧化器S1,S3だけが見えており
、他の2つの霧化器は正方形のもう1つの対角線上で対向する一対の頂点を占め
る。それぞれの霧化器はそれぞれの開口12に近接して配置され、個々の開口は
4つの個別の霧化器に対して12,12,12及び12として識別され
る。図2は開口12〜12の配置を示す。
【0029】 霧化器を分離し、個々の霧煙の広がりの間の交差汚染すなわち混合を防止する
ため、垂直に交差し、図2に18で示される軸に沿って会合する、2つのバッフ
ル14,16が備えられる。バッフルの上記交差18は図1にも示される。
【0030】 図1に戻れば、チャンバ20に既知の態様でカーテンガスが供給される。この
カーテンガスは次いで、溶媒蒸気等の分析計内への通り抜けを防止するため、矢
印で示されるように開口12〜12を通って流出する。
【0031】 壁22がチャンバ20を中間気圧チャンバ26から隔てる。壁22には、4つ
の開口24,24,24及び24があり、それぞれが開口12,12 ,12及び12のそれぞれ1つと位置合わせされ、それぞれの霧化器と関
係づけられる。
【0032】 中間気圧チャンバ26内には、V1,V2,V3及びV4で示され、やはり霧
化器S1,S2,S3及びS4のそれぞれ1つと関係づけられた4つの電極があ
る。既知の態様で、開口を定めるスキマーコーン32を備える別の壁30が中間
フレームを質量分析計の第1チャンバ34から隔てる。既知の態様で、スキマー
コーン32を通過するイオンを受け取るためのチャンバ34に、これらのイオン
を収集して集束するための、四重極ロッドセット等を配置することができる。
【0033】 開口12の直径は一般に3mmであり、開口24の直径は一般に0.2mmで
ある。スキマーコーン32の直径は一般に2mmである。
【0034】 チャンバ26の圧力は一般に1Torr(約1.33×10Pa)であり、チャンバ
34の圧力は一般に10−2Torr(すなわち10mTorr)(約1.33Pa)である。
【0035】 チャンバ34は一般に、質量分析器を入れた別のチャンバにイオンを集束する
ための、衝突冷却四重極レンズまたはイオンレンズを有することになろう。
【0036】 図示されるように、中間気圧チャンバ26は、チャンバ26内を所望の低圧に
保つためのポンプへの接続28を有し、適切なポンプ接続がチャンバ34に、既
知の態様で、備えられることになろう。
【0037】 さらに、電極V1,V2,V3及びV4は、以下に詳述されるようにイオン流
を制御するためにこれらの電極にDC電圧を印加するための、制御ユニット(図
示せず)に接続される。
【0038】 使用時には、霧化器の内の1つからのイオンはコーン32の通過が許されるか
または促進されるが、他の3つの霧化器からのイオンはコーン32から離れる方
向に偏向されるように、電極V1,V2,V3及びV4に電圧が印加される。す
なわち、電極V1に+50Vの電圧を印加して開口24を通過する正イオンを
コーン32の開口に向けて偏向させることができる。このことは、チャンバ34
が低圧であることによりチャンバ34を通るガス流が強く、一定になるであろう
ことを考えれば、コーン32に向かうイオンの集束に役立つであろう。
【0039】 同時に、電極V2,V3及びV4には−50Vの電圧を印加して、イオンをコ
ーン32の開口から引き離す。これにより、霧化器S1からのイオンだけがチャ
ンバ34に通り抜け、一方他の3つの霧化器からのイオンはスキマーすなわちコ
ーン32に到達しないことが保証される。
【0040】 これらの電圧は、設定された時間にわたり維持してから、次の霧化器からのイ
オンをチャンバ34に向けて通過させるために切り換えることができる。例えば
、電圧を250ミリ秒間維持してから、電極V2が正電圧となり他の電極は負電
圧となって、第2の霧化器からのイオンを集束させてチャンバ34に通すように
、電圧を切り換えることができよう。これを250ミリ秒毎に繰り返して、4つ
の霧化器S1,S2,S3及びS4の間で循環させることができるであろう。こ
の循環は絶えず、すなわち試料が続く限り持続される。これにより、4つの試料
を擬並行態様で分析することが可能になる。
【0041】 イオンのそれぞれがスキマーすなわちコーン32から離れる方向に偏向されて
いる間は、試料が失われ、その試料からの情報が得られないことは当然であろう
。したがって、総循環時間は、それぞれの試料における最も速いイベント(例:
クロマトグラフピーク幅)と相反してはならない。一般には、1秒当りにそれぞ
れの試料から1つのスペクトルで十分であろう。よって総循環時間は約1秒とす
べきである。
【0042】 4つの霧化器からの試料には、関係すべき必要条件が全くないことにも注意す
べきである。それぞれの試料(MI(多重イオン)またはMRM(多重反応モード))
の相異なるm/z値を追跡するため、あるいはそれぞれの試料について全質量ス
ペクトルを記録するために、質量分析計を用いることができる。
【0043】 図1及び2の構成において、処理すべきいくつかの寸法規制問題があることは
当然であろう。すなわち、全霧化器及び、それぞれの霧化器に関係づけられた、
常時、チャンバ26に接続されてチャンバ26に抜ける全ての開口により、チャ
ンバ26に対するポンプ排気要件が重大になり得る。すなわち、ポンプ排気要件
を妥当な条件に保つためには、開口12〜12及び24〜24の大きさ
を単一霧化器装置において対応する開口より小さくする必要が生じ得る。
【0044】 別の手法は、イオンビームをただ偏向させるのではなく、一度に1つの開口だ
けをイオン及びガスに通らせることである。これにより、真空ポンプを大きくす
ることなく、それぞれの開口を標準的な単開口質量分析計の開口と同じ大きさに
つくることができるであろう。すなわち、それぞれのオリフィスが順次に短時間
(例えば、上記の例では250ミリ秒)開かれてから、次のオリフィスが開かれて
いる間は閉じられることになろう。同時に、適切なイオンレンズまたは電極がイ
オンビームを偏向させて質量分析計内に入れるために用いられることになろう。
そのような“パルス化開口”装置は、パルス化分子ビームの形成に用いられる。
分子ビーム機器においては、ニードル弁を短時間開くことにより、中性ガスのパ
ルスが真空チャンバに通される。ガスのパルスが真空チャンバ内でイオン化され
る。同じ原理をイオンビームを通すために用いることができよう。イオンにニー
ドル弁を通過させることは中性ガスを通すほど容易ではないであろうが、少なく
とも原理は確立されている。例えば、ある弁を短時間開けて1つの霧化器からの
イオンとガスを通し、一方で他の弁は閉じておくために、ソレノイドを用いるこ
とができる。あるいは、電圧が印加されたときには離れ(狭いチャネルを形成す
る)、電圧が切られたときには合わさる(オリフィスを閉じる)2枚の平板に短い
電圧パルスを印加することにより、小さな開口を急速に開閉できる。
【0045】 開口を開閉する上記の原理により、それぞれの試料を大きな開口を通して高感
度で分析することが可能になる。
【0046】 イオンビーム間の切換えを達成する別の方法は、1つの大きな開口を用いて、
それぞれの霧化器からのビームがオリフィスに向けて次々に転流されるように、
イオンビームを真空チャンバの外側で制御することである。例えば、4つの霧化
器を、4つの霧化器の全てからの霧煙が(例えば、バッフルにより図1及び2に
ある程度示されるように)空間的に分離されるようにして、並行作動させること
ができる。霧化器は、第2のチャンバに通じる4つの開口をもつ中央領域の周り
に配置される。次いでイオンビームが個別にゲート制御され、それぞれの開口を
通って第1のチャンバに入り、イオンは第1のチャンバからさらに質量分析計に
引き入れられる。一度に1つだけのイオン霧煙がサンプリングされ、よって、他
との干渉なしに、それぞれの試料を順次にサンプリングすることが可能となる。
外部ゲート制御を可能にも不可能にもする構成が図3に示される。
【0047】 図3を参照すれば、本発明の第2の実施形態が参照数字30で識別される。4
つの霧化器S1,S2,S3及びS4がコーン32の周りに配置される。バッフ
ル(図示せず)は図1及び2のバッフル14,16と同様である。図1のバッフル
交差18についてと同様に、バッフル交差38が図3に示される。第1のチャン
バ40がスキマーコーン50のオリフィス52に通じている。個々の開口34 ,34,34,34が霧化器S1’,S2’,S3’,S4’のそれぞれ
のすぐ近くで第1のチャンバに向かって開いている。電極E1からE4がそれぞ
れ、霧化器S1’,S2’,S3’,S4’に近接して配置され、それぞれのイ
オンをチャンバ40に向かう適切な開口に向かわせる;チャンバ40から、真空
がイオンを質量分析計の主チャンバ54に引き入れる。
【0048】 使用時には、図3の第2の実施形態の動作は第1の実施形態と同様である。す
なわち、3つの電極E1からE3に電圧が与えられ、イオンの、開口34から
34の内の対応する開口の通過が遮断される。例えば正イオンに対しては、上
記の3つの電極を−50Vに設定して、イオンを引きつけることができ、イオン
は開口34から34の内の対応する開口を避けて通り過ぎる。そこで第4の
電極が正電圧に設定される。チャンバ40からのガスの流出があり、これは先の
実施形態と同じく、カーテンガスである。電極は、負の場合には、イオンがチャ
ンバ40に入らず、対応する電極に向かって進むようにバイアスされる。正の電
極に対しては、イオンはスキマーオリフィスに向かい、チャンバ40に押し込ま
れる。次いで真空が、スキマーコーン32の開口を通してイオンをチャンバ54
に引き入れる。
【0049】 第1の実施形態と同様に、電極E1からE4は、霧化器S1’からS4’のそ
れぞれからのイオンが順次に通過して質量分析計のチャンバ54内に入るように
、適切なタイミングシーケンスで、循環的に電圧を印加することができる。
【0050】 上述の2つの実施形態の説明は、正イオンが霧化器で生成されると暗に仮定さ
れていた。負イオンが存在すれば、電極E1からE4の電圧を単に反転させれば
よいだけであることは理解されよう。あるいは、開口が1つの領域から別の領域
に回転しないことを保証する適当な機構を用いることにより、開口を遮断し、ま
た遮断を解除することができる。これにより、1つの試料流の、他の試料流によ
る汚染が防止される。
【0051】 この構成の別の例が図4に示される。4つの霧化器S1”,S2”,S3”,
S4”が円筒チャンバ62の周りに配置され、これらの霧化器は大気圧にある。
開口64,64,64,64が霧化器に対して設けられて、円筒チャン
バ66に通じている。スキマーコーン68には質量分析計のチャンバ70に通じ
るオリフィスがある。開口64から64のそれぞれは、コンピュータで制御
される機械式シャッター(図示せず)により遮断するかまたは遮断を解除すること
ができる。したがって、それぞれの霧化器からの試料は、シャッターを開き、他
のシャッターを閉じることにより個別にサンプリングすることができる。
【0052】 上記のことを達成する別の方法は、第1のシリンダーすなわちハウジング62
の内側にもう1つの第2のシリンダーを用いることである。第2のシリンダーは
、1つの開口が開いているときには他の開口が遮断されるような位置に配された
4つの開口を有する。シリンダーは、例えばシリンダーのポートすなわち開口に
おいて、試料を1つの領域から別の霧化器領域内に運ぶほど大きくは回転しない
。また、第2のシリンダーは1つの開口だけを備え、一度に90°回転して、そ
の開口を開口64から64のそれぞれ1つと位置を合わせることができる。
【0053】 順次にサンプリングされる多重霧化器により、それぞれの霧化器のデューティ
サイクルは、Nを霧化器の数として、1/Nになることがわかる。例えば、4つ
の霧化器/開口を用いれば、それぞれの霧化器は25%の時間でしかサンプリン
グされない。この結果、大きなオリフィスを用いたとしても、それぞれの霧化器
に対して信号対雑音比が下がる。理想的には、それぞれのビームからのイオンを
ビームが質量分析計に入らないでいるときに貯蔵し、貯蔵されたイオンをそのビ
ームがサンプリングされるときに質量分析計に急速にダンプするために、あるト
ラッピング形態が用いられるべきである。ゲブレモント(Guevremont)等により述
べられた(質量分析法及び類縁課題に関する第47回ASMS会議(米国テキサス
州ダラス(Dallas),1999年)、FAIMASとして知られる装置が、数分の
1秒の間大気圧でイオンをトラップできることが示され、イオンを一時的にトラ
ップし、次いで質量分析計と同期させて放出するためにこの装置を用いることが
できた。この方法により、上述した方法のいずれにも付随するデューティサイク
ルの低下が排除されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にしたがう装置の第1の実施形態の、簡略な、軸を含む断面図
【図2】 装置の第1の実施形態の、簡略な、軸に垂直な断面図
【図3】 本発明にしたがう装置の第2の実施形態の、簡略な、軸を含む断面図
【図4】 本発明にしたがう装置の第3の実施形態の、簡略な斜視図
【符号の説明】
10 インターフェース装置 12 開口 14,16 バッフル 32 スキマーコーン 34 質量分析計チャンバ E1,E2,E3,E4 電極 S1,S2,S3,S4 霧化器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ジョリフ,チャールズ エル カナダ国 エル0ジー 1ティー0 オン タリオ州 スコムバーグ アールアール ナンバー3 センター ストリート 93 Fターム(参考) 5C038 GH13 HH03

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のイオン源を質量分析計に結合するためのインターフェ
    ース装置において、前記装置が: 複数のイオンビームを生成するための複数のイオン源; 前記複数のイオンビームを前記質量分析計内に通すための流入口手段; 前記複数のイオンビームの内の1つを選択して前記質量分析計に向けて通過さ
    せ、他のイオンビームは遮断するための選択手段;及び 前記質量分析計への接続のための流出口; を備えることを特徴とするインターフェース装置。
  2. 【請求項2】 前記流入口手段が複数の開口が設けられた壁を備え、前記複
    数のイオン源のそれぞれが前記複数の開口のそれぞれに関係づけられて、前記そ
    れぞれの開口に近接して配置され、よってイオンが前記それぞれの開口を通過す
    ることを特徴とする請求項1記載のインターフェース装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の開口内に複数の電極を備え、前記複数の電極のそ
    れぞれは前記複数のイオン源のそれぞれに関係づけられており、前記複数の電極
    に電圧を印加して、前記複数のイオン源の内の1つからのイオンを前記質量分析
    計への接続のための前記流出口に向けて通過させ、他のイオン源からの通過は阻
    止できることを特徴とする請求項2記載のインターフェース装置。
  4. 【請求項4】 外部から取り付けられた複数の電極を備えることを特徴とす
    る請求項2記載のインターフェース装置。
  5. 【請求項5】 前記複数の開口の内の1つを選択して開き、他の開口は全て
    閉じることを可能とするための機構を備え、前記複数のイオンビームの内の1つ
    を選択して前記流出口に向けて通過させることができることを特徴とする請求項
    2記載のインターフェース装置。
  6. 【請求項6】 前記機構が、可動の、第2の開口が少なくとも1つ設けられ
    た可動素子を備え、前記第2の開口を、前記第1の開口の内の選択された1つと
    位置合わせすることができることを特徴とする請求項5記載のインターフェース
    装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の壁と外部との間のカーテンガスのためのチャンバ
    を定める外壁を備え、前記外壁には複数の開口が別に設けられていることを特徴
    とする請求項2記載のインターフェース装置。
  8. 【請求項8】 内壁及び前記第1の壁と前記内壁との間に定められた中間チ
    ャンバを備えており、前記内壁が選択されたイオンを前記質量分析計に向けて通
    過させる別の開口が設けられたスキマーを備え、前記中間チャンバがポンプへの
    接続のためのポートを備えることを特徴とする請求項3から7のいずれか1項記
    載のインターフェース装置。
  9. 【請求項9】 前記イオン源のそれぞれが電子霧化源を含むことを特徴とす
    る請求項3から7のいずれか1項記載のインターフェース装置。
  10. 【請求項10】 前記複数のイオン源を互いに分離する複数のバッフルを備
    えることを特徴とする請求項1記載のインターフェース装置。
  11. 【請求項11】 複数の試料の分析方法において、前記方法が: (1) 複数のイオンビームを生成するために、前記複数の試料に複数のイオン
    源を通過させるステップ; (2) 前記複数のイオンビームに、質量分析計への接続のための流出口を有す
    る流入口手段を通過させるステップ; (3) 前記複数のイオンビームの内の1つを選択して、前記流出口に向けて通
    過させるステップ;及び (4) 前記流入口手段内で、前記選択された1つのイオンビームを前記流出口
    に向けて通過させ、他のイオンビームの通過は遮断するステップ; を含むことを特徴とする方法。
  12. 【請求項12】 前記複数のイオンビームの全ての間の完全な循環を提供す
    るために、前記複数のイオンビームのそれぞれを次々に定められた時間にわたり
    選択するステップ、及び前記イオンビームからの試料流の間を連続的に循環する
    ステップを含むことを特徴とする請求項11記載の方法。
  13. 【請求項13】 請求項11記載の方法において: (a) 前記複数のイオンビームに第1の壁の開口を通過させるステップ; (b) 前記複数のイオンビームを制御するための電極を提供するステップ;前
    記複数のイオンビームのそれぞれに対して、前記第1の壁に1つの開口及び1つ
    の電極がある;及び (c) 前記複数のイオンビームの内の1つを前記流出口に向けて通過させるた
    めに前記電極の内の1つに電位を与えるステップ、及び他の電極には他のイオン
    ビームの前記流出口への通過を阻止するための電位を与えるステップ; を含むことを特徴とする方法。
  14. 【請求項14】 前記電極を中間チャンバに提供するステップ、前記中間チ
    ャンバを中間気圧にまた質量分析計内を低圧に維持するステップ、及びスキマー
    を通して前記イオンビームを前記中間チャンバから前記流出口に向かわせるステ
    ップを含むことを特徴とする請求項13記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記イオンビームにカーテンガスチャンバを通過させて前
    記中間チャンバに入れるステップをさらに含むことを特徴とする請求項14記載
    の方法。
  16. 【請求項16】 外部に電極を提供するステップ、及び前記イオンに中間チ
    ャンバを通過させて前記質量分析計に入れるステップを含むことを特徴とする請
    求項13記載の方法。
  17. 【請求項17】 少なくとも1つの開口を有する機械式部材を提供するステ
    ップ、及び前記機械式部材を変位させて前記開口を前記第1の開口の内の1つと
    位置合わせして、前記開口及び前記第1の開口の内の前記位置合わせされた1つ
    をイオンに通過させ、同時に他の第1の開口は全て遮断するステップを含むこと
    を特徴とする請求項13記載の方法。
  18. 【請求項18】 円筒壁に第1の開口を提供するステップ、及び前記円筒壁
    と同軸であって前記円筒壁に対して回転が可能な円筒部材として前記機械式部材
    を提供するステップを含み、前記円筒壁の円周に沿って複数の第1の開口を提供
    するステップ、及び前記複数の第1の開口の内の1つとの位置合わせが可能な1
    つの開口を前記円筒部材に提供するステップを含むことを特徴とする請求項17
    記載の方法。
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