JP2003521456A - ドラッグデリバリーデバイス、特にアンドロゲンデリバリーデバイス - Google Patents

ドラッグデリバリーデバイス、特にアンドロゲンデリバリーデバイス

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JP2003521456A
JP2003521456A JP2000582015A JP2000582015A JP2003521456A JP 2003521456 A JP2003521456 A JP 2003521456A JP 2000582015 A JP2000582015 A JP 2000582015A JP 2000582015 A JP2000582015 A JP 2000582015A JP 2003521456 A JP2003521456 A JP 2003521456A
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siloxane
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trifluoropropyl
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マルクラ,トンミ
アラ−ソルバリ,ユハ
ユカライネン,ハッリ
レヒティネン,マッティ
ルオホネン,ヤルッコ
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レイラス オサケユイチア
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、治療的に活性な剤、特にアンドロゲンを長期間にわたって制御して放出するデリバリーデバイスを提供する。このデバイスは、治療的に活性な剤を含むコアと、このコアを包んでいるエラストマーでできた膜とを含む。本発明では、エラストマーはシロキサン単位のSi原子に結合した3,3,3−トリフルオロプロピル基を含むシロキサンに基づくエラストマーである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 [発明の分野] 本発明は、ドラックデリバリーデバイス、特に長期間にわたって実質的に一定
の速度で薬剤の皮下投与をすることを意図した埋め込み可能デバイスに関する。
【0002】 [発明の背景] 公知文献等、特に実地を反映した更なる詳細を提供する事例を使用して、本発
明の背景を明らかにする。これらは参照することによって本明細書の記載に含め
る。
【0003】 医療的な指導の必要性が最少の長期間作用するドラッグデリバリーデバイス、
特に避妊のためのドラッグデリバリーデバイスが強く望まれている。これは特に
、医療的な社会基盤が弱く、家族計画を不十分なレベルでしか行えない低開発国
及び開発途上国に関する。
【0004】 女性の避妊のために非常に多くの皮下インプラントが、当該技術分野で既知で
ある。例えば商業的に入手可能な製品Norplant(商標)を挙げることが
でき、これは、活性物質としてのレボノルゲストレル(levonorgest
rel)を含むコアを持つインプラントであり、このコアは、ポリ(ジメチルシ
ロキサン)(PDMS)のシリコーンエラストマー膜によって包まれている。こ
の種の特別なものは、Jadelle(商標)であり、ここではコアは、分散し
たレボノゲストレルを伴うポリ(ジメチルシロキサン)に基づくマトリックスで
ある。膜は、PDMS及びシリカ充填剤からできたエラストマーであり、シリカ
充填剤は、膜に必要な強度特性を与えると共に、膜を通る活性剤の透過を遅らせ
る。
【0005】 米国特許第3,854,480号明細書は、長期間にわたって制御された速度
で薬剤を放出するドラッグデリバリーデバイス、例えばインプラントを説明して
いる。このデバイスは、薬剤が分散したマトリックスのコアを有する。このコア
は、体液に対して不溶性の膜で包まれている。このコアマトリックス及び膜は、
拡散によって薬剤を透過させることができる。コア及び膜の材料は、コアマトリ
ックスを通る薬剤の拡散よりも、膜を通る薬剤の拡散のほうが遅くなるように選
択する。従って、膜が、薬剤の放出速度を制御する。コアマトリックスのために
適当なポリマーとしては、ポリ(ジメチルシロキサン)(PDMS)を挙げるこ
とができ、また膜のための適当なポリマーとしては、ポリエチレン、及びエチレ
ンとビニルアセテート(EVA)とのコポリマーを挙げることができる。
【0006】 ヨーロッパ特許第300306(B1)号明細書は、皮下で又は局所で使用し
、比較的長期間にわたって避妊薬を放出させるインプラントを説明している。避
妊薬として活性な物質は、コアマトリックスに分散しており、またコアは膜によ
って包まれている。活性な物質としては、高度に活性なプロゲスチン、例えば3
−ケト−デソゲストレル(desogestrel)、レボノルゲストレル、及
びゲストデン(gestodene)を挙げることができる。コアマトリックス
及び膜の材料の両方が、エチレン及びビニルアセテートのコポリマーに基づいて
いる。マトリックスポリマーのビニルアセテート濃度は、膜ポリマーのビニルア
セテート濃度よりも高い。従って、膜の薬剤透過速度は、コアマトリックスの薬
剤透過速度よりも遅い。
【0007】 男性避妊並びに性機能低下症のようなホルモン傷害による良性前立腺肥大及び
他の状態の治療のためのアンドロゲンに基づくインプラントが、従来から説明さ
れてきた。
【0008】 米国特許第5,733,565号明細書は、活性剤として、7−α−メチル−
19−ノルテストステロン(MENT)又は7−α−メチル−19−ノルテスト
ステロンアセテート(MENT Ac)を含む男性用避妊インプラントを開示し
ている。コアマトリックス及び膜の材料は共に、エチレン及びビニルアセテート
(EVA)のコポリマーに基づいている。マトリックスポリマーのビニルアセテ
ート濃度は、膜ポリマーのそれよりも高い。試験結果は、長期間(約180日)
にわたってMENT Acを放出するインプラントがEVAコポリマーで達成可
能であることを示している。これらの結果は、MENT Acのようなアンドロ
ゲンを含むPDMSに基づくインプラントを超える改良を示している。PDMS
に基づくインプラントはアンドロゲンの放出が非常に迅速なので、実際には役に
立たない。
【0009】 しかしながら、EVAから作ったデバイスにはある種の欠点がある。それは、
この材料が比較的硬くまた可撓性ではないことである。このために、肌下でのイ
ンプラントとして使用するのにあまり便利ではない。更に、上述の米国特許第5
,733,565号明細書で行われた試験は、EVAに基づく系はMENT A
cは放出するが、MENTを十分な量で放出しないことを示している。
【0010】 PDMSのようなポリシロキサンは、非常に様々な薬剤のためのドラッグデリ
バリーデバイスで好ましいポリマーである。これらのポリマーは、皮下インプラ
ントで特に有益である。
【0011】 ヨーロッパ特許第300306(B1)号明細書の例1では、インプラントの
周囲のポリシロキサン層が薬剤の放出を遅らせないことを示している。また、P
DMSにシリカを混入させることによって達成できる薬剤透過の遅延効果はかな
り制限されている。最終的なエラストマー組成物の約40wt%までシリカをP
DMSポリマーに混入すると、典型的に約20%の薬剤透過の減少が達成される
。一般に、シリカ装填量が、薬剤透過に与える影響は小さい。実質的に比較的強
い遅延を達成できる唯一の方法は、比較的厚い膜を使用することのみである。し
かしながら、これはデバイスの断面積を比較的大きくして、インプラント等のよ
うなデバイスを挿入することを困難にし、また身に付けているのに不便なように
する。
【0012】 筒状インプラントの断面積は、3mmを超えるべきではない。好ましくはこれ
は、1.5〜2.7mmの範囲であるべきである。この特徴は、膜の最大厚さを
0.4mm以下にすることを要求する。インプラントの適当な長さは、50mm
を超えない長さである。
【0013】 [本発明の目的及び概略] 本発明の目的は、ドラッグデリバリーデバイス、特に長期間にわたって実質的
に一定の速度で薬剤の皮下投与をすることを意図した埋め込み可能デバイスを提
供することである。
【0014】 本発明の目的は特に、薬剤の放出速度を容易に所望のレベルに調製することが
できるデバイスを提供することである。
【0015】 本発明の目的は特に、断面積が小さく且つ挿入又は導入することが容易で及び
身に付けているのに便利な、可撓性で滑らかなデバイスを提供することである。
【0016】 従って本発明は、長期間にわたって、アンドロゲンのような治療的に活性な剤
を制御して放出するデリバリーデバイスに関する。このデバイスは、前記治療的
に活性な剤を含むコアと、前記コアを包んでいる膜とを含んでいる。この膜は、
エラストマーできている。本発明では、前記エラストマーは、シロキサン単位の
Si原子に結合した3,3,3−トリフルオロプロピル基を含むシロキサンに基
づくエラストマーである。
【0017】 [簡単な説明及び図面] 図1は、生体外での、一連のインプラントからのMENTの放出速度遅延を示
している。ここでは、膜は、様々な量の3,3,3−トリフルオロプロピル置換
基を含んでいる。
【0018】 [発明の詳細な説明] エラストマーの説明 本発明のデバイス、特にデバイスの膜で使用するのに適当なエラストマーは、
シロキサン単位のSi原子に結合した3,3,3−トリフルオロプロピル基を含
むシロキサンに基づくエラストマーである。
【0019】 「シロキサンに基づくエラストマー」という用語は、ポリ(2置換シロキサン
)でできたエラストマーを含むと理解すべきである。ここでは置換基は主に、低
級アルキル、好ましくは炭素原子数が1〜6のアルキル基、又はフェニル基であ
り、このアルキル又はフェニルは、置換されていても置換されていなくてもよい
。広く使用されていて好ましいこの種のポリマーは、ポリ(ジメチルシロキサン
)(PDMS)である。
【0020】 エラストマーのシロキサン単位のSi原子に結合した置換基のいくらかは、3
,3,3−トリフルオロプロピル基であるべきである。そのようなエラストマー
は、様々な様式で達成することができる。1つの態様では、エラストマーは、あ
る種の単一の架橋シロキサンに基づくポリマーでよく、これは例えばSi原子の
アルキル基のいくらかが、3,3,3−トリフルオロプロピル基によって置換さ
れたポリ(ジアルキルシロキサン)でよい。そのようなポリマーの好ましい例は
、ポリ(3,3,3−トリフルオロプロピルメチルシロキサン)であり、その構
造は以下に示す化合物Iのようなものである。
【化1】
【0021】 Si原子のメチル置換基の約50%が3,3,3−トリフルオロプロピル基に
よって置換されたこの種のポリマーは、商業的に入手可能である。「約50%」
という用語は、3,3,3−トリフルオロプロピル置換の程度が実際に50%よ
りいくらか少ないことを意味している。これは、このポリマーが、ビニル基又は
末端がビニルである基のような架橋基を所定の量(置換の約0.15%)で持た
なければならないためである。3,3,3−トリフルオロプロピル基の置換の程
度が比較的少ない同様なポリマーは、容易に合成することができる。
【0022】 エラストマーの膜を通る薬剤の透過への3,3,3−トリフルオロプロピル基
の遅延効果は、これらの基の量に依存している。更に、この効果は、使用する薬
剤にも大きく依存している。エラストマーをある種の単一のポリマーのみから作
る場合、様々な薬剤のためには、様々な量の3,3,3−トリフルオロプロピル
基を有するポリマーを調製して使用する必要がある。
【0023】 複数の異なる薬剤のための適当なエラストマーが必要とされる特に好ましい他
の態様では、(a)フッ素置換されていないシロキサンに基づくポリマーと(b
)シロキサン単位のSi原子に結合した3,3,3−トリフルオロプロピル基を
含むフッ素置換されたシロキサンに基づくポリマーとの混合物を架橋させる。混
合物の第1の成分であるフッ素置換されていないポリマーは、任意のポリ(2置
換シロキサン)でよく、置換基は主に、低級アルキル、好ましくは炭素原子数が
1〜6のアルキル基、又はフェニル基である。ここで前記アルキル又はフェニル
は、置換されていても置換されていなくてもよい。好ましいフッ素置換されてい
ないポリマーはPDMSである。混合物の第2の成分であるフッ素置換されたポ
リマーは、例えばポリ(ジアルキルシロキサン)でよく、ここではSi原子のア
ルキル基のいくらかが、3,3,3−トリフルオロプロピル基によって置換され
ている。そのようなポリマーの好ましい例は、上述のようなポリ(3,3,3−
トリフルオロプロピルメチルシロキサン)である。この種の特に好ましいポリマ
ーは、可能な限り多くの3,3,3−トリフルオロプロピル置換を有するポリマ
ー、例えばSi原子にあるメチル置換基の約50%が3,3,3−トリフルオロ
プロピル基によって置換されている商業的に入手可能なポリマーである。透過遅
延効果が大きいエラストマーは、このポリマーのみをまたはこのポリマーを主に
使用することによって達成できる。薬剤透過への遅延効果が比較的小さいエラス
トマーは、フッ素置換されていないシロキサンに基づくポリマーを比較的多く伴
う混合物を使用して得ることができる。
【0024】 エラストマーは好ましくは充填剤、例えばアモルファスシリカを含み、それに
よってそのようなエラストマーから作られた膜に十分な強度を与えるべきである
【0025】 エラストマーの調製方法 1つの態様では、触媒の存在下で、ビニル官能ポリシロキサン成分と水素化ケ
イ素官能架橋剤とを架橋させることによって調製できる。
【0026】 架橋とは、水素化ケイ素官能架橋剤とビニル官能ポリシロキサン成分の炭素間
2重結合との付加反応を意味している。
【0027】 もう1つの態様では、過酸化物触媒の存在下でポリマーを架橋させることによ
ってエラストマーを調製する。
【0028】 「ビニル官能」ポリシロキサンという用語は、ビニル基又は末端がビニルであ
る基によって置換されたポリシロキサンを含むことを理解すべきである。「ビニ
ル官能ポリシロキサン成分」及び架橋させる「ポリシロキサン成分」が、ビニル
置換基又は末端がビニルである置換基を伴うポリシロキサンを伴うコポリマーを
含むことも理解すべきである。
【0029】 架橋のためには好ましくは、成分の量を選択して、2重結合に対する水素化ケ
イ素のモル数の比が少なくとも1であるようにする。
【0030】 上述のように、ある単一のフッ素置換シロキサンに基づくポリマーを架橋させ
ることによって、又はフッ素置換されていないシロキサンに基づくポリマーとフ
ッ素置換されているシロキサンに基づくポリマーとの混合物を架橋させることに
よって、エラストマーをつくることができる。従って「ビニル官能ポリシロキサ
ン成分」は、フッ素置換されていないシロキサンに基づくポリマーと、シロキサ
ン単位のSi原子に結合した3,3,3−トリフルオロプロピル基を有するフッ
素置換されたシロキサンに基づくポリマーとの混合物でよい。あるいは、「ビニ
ル官能ポリシロキサン成分」は、シロキサン単位のSi原子に結合した3,3,
3−トリフルオロプロピル基を有する単一のフッ素置換されたシロキサンに基づ
くポリマーでよい。
【0031】 更に、いわゆる相溶化剤を、上述の成分に混合することができる。相溶化剤は
典型的に、フッ素置換されていないポリマーとフッ素置換されているポリマーと
のブロックコポリマーである。
【0032】 水素化ケイ素官能架橋剤は好ましくは、直鎖、枝分かれ鎖又は環状でよい水素
化物官能ポリシロキサンである。水素化物官能シロキサン架橋剤は、トリフルオ
ロプロピル基を含むこともできる。
【0033】 フッ素置換されているシロキサンに基づくポリマーは好ましくは、PDMSポ
リマーであり、ここでは、このPDMSのメチル基の約50%が3,3,3−ト
リフルオロプロピル基によって置換されている。
【0034】 架橋の前に、アモルファスシリカのような充填剤を好ましくはビニル官能成分
に加える。
【0035】 過酸化物触媒の存在下でポリマー成分を架橋させることによってエラストマー
を作る場合、そのようなポリマー成分は、フッ素置換されていないシロキサンに
基づくポリマーと、シロキサン単位のSi原子に結合した3,3,3−トリフル
オロプロピル基を有するフッ素置換されているシロキサンに基づくポリマーとを
含む混合物でよい。あるいは、このポリマー成分は、シロキサン単位のSi原子
に結合した3,3,3−トリフルオロプロピル基を有する単一のフッ素置換され
ているシロキサンに基づくポリマーでよい。
【0036】 架橋において使用する触媒は、好ましくは貴金属触媒、最も一般的にはアルコ
ール、キシレン、ジビニルシロキサン又は環状ビニルシロキサン中の白金錯体で
ある。特に適当な触媒は、Pt(0)−ジビニル−テトラメチルジシロキサン錯
体である。
【0037】 様々なタイプのデバイス デバイスは、長期間にわたって制御された速度で活性剤を供給する任意の適当
なデバイスでよい。デバイスは、生体の様々な箇所に制御された速度で活性剤を
投与するための幅広い様々な形状及び形でよい。従って本発明は、生体組織に治
療的に活性な剤を放出するための皮膚張り付け吸収薬及びインプラントのような
、外的及び内的ドラッグデリバリーデバイスを含む。
【0038】 好ましい態様ではデバイスは、皮下で使用するインプラントである。
【0039】 コアの製造 デバイスのコアは、活性剤、例えば液体の若しくは結晶化した活性剤、又は治
療的に許容できる補形薬との混合物の活性剤からなっていてよい。
【0040】 好ましくは、コアはエラストマーマトリックス、例えば薬剤が分散したPDM
Sエラストマーマトリックスである。
【0041】 他の態様では、コアマトリックスは、シロキサン単位のSi原子に結合した3
,3,3−トリフルオロプロピル基を有するシロキサンに基づく本発明のエラス
トマーからできていてよい。
【0042】 治療的に活性な剤 治療的に活性な剤は好ましくはホルモンであるが、これに限定されない。特に
好ましいホルモンはアンドロゲン、例えば7−α−メチル−19−ノルテストス
テロン(MENT)、7−α−メチル−19−ノルテストステロンアセテート(
MENT Ac)、テストステロン、メタアンドロイル(methandroi
l)、オキシメトロン(oxymetholone)、メタンジオン(meth
anedione)、オキシメステロン(oxymesterone)、ノルド
ロロン(nordrolone)フェニルプロピオネート、ノルエタンドロロン
(norethandrolone)、及びそれらの治療的に許容できるエステ
ルである。特に好ましいものは、7−α−メチル−19−ノルテストステロン(
MENT)及び7−α−メチル−19−ノルテストステロンアセテート(MEN
T Ac)である。
【0043】 最も好ましくはデバイスは、皮下で使用して長期間にわたって制御された速度
でMENT及びMENT Acを投与するためのインプラントである。そのよう
なインプラントは、男性の避妊、並びに性機能低下症及び男性更年期のようなホ
ルモン障害による良性の前立腺肥大及び他の状態の処置のために使用することが
できる。男性の避妊においては好ましくは、アンドロゲン(MENT又はMEN
T Ac)にプロゲスチンを組み合わせる。従ってインプラントは、アンドロゲ
ンとプロゲスチンとの混合物を保持することができる。
【0044】 インプラントの製造 本発明のインプラントは、標準の技術を使用して製造することができる。治療
的に活性な剤はコアマトリックスポリマー、例えばPDMSと混合して、成形、
キャスティング、押出又は他の適当な方法によって所望の形状にする。
【0045】 既知の方法、例えば機械的な延伸、膨張又は浸漬によって、本発明のコアに膜
層を適用することができる。ここでは、米国特許第3,832,252号、同第
3,854,480号、及び同第4,957,119号明細書を参照する。イン
プラントを調製するための特に適当な方法は、フィンランド特許第97947号
明細書で開示されている。この特許明細書は、活性成分を保持する予め形成され
たロッドを外側層によってコーティングする押出技術を開示している。例えば、
それぞれのそのようなロッドの後には、活性成分を含まない他のロッドが続く。
形成された糸状のものを、ロッドの活性剤を含まない部分で切断する。この様式
では、インプラントの端部に特別なシールが必要とされない。
【0046】 以下の限定をしない例によって、本発明をより詳細に説明する。
【0047】 [実施例] 例を用いて以下で本発明をより詳細に説明する。
【0048】 様々なタイプのエラストマー膜(A〜E)を調製した。タイプAは、フッ素置
換されているシロキサンに基づくポリマー(3,3,3−トリフルオロプロピル
置換の程度が49.5%)と、フッ素置換されていないシロキサンに基づくポリ
マーとを含む混合物から作ったエラストマーを表している。ここでは架橋は過酸
化物触媒によって行った。フッ素置換ポリマーの量が異なる3つの異なるポリマ
ーを調製した(例1)。タイプB(例2及び3)は、単一のフッ素置換されてい
るシロキサンに基づくポリマーから作ったエラストマーを表している。ここでは
、架橋は過酸化物触媒によって行った。タイプC(例4)は、フッ素置換されて
いるシロキサンに基づくポリマー(3,3,3−トリフルオロプロピル置換の程
度が30%)とフッ素置換されていないシロキサンに基づくポリマーとを含む混
合物から作ったエラストマーを表している。ここでは架橋は過酸化物触媒によっ
て行った。タイプD(例5)は、単一のフッ素置換されているシロキサンに基づ
くポリマーから作ったエラストマーを表している。ここでは、架橋はヒドロシリ
ル化によって行った。タイプE(例6)は、フッ素置換されているシロキサンに
基づくポリマー(3,3,3−トリフルオロプロピル置換の程度が49.5%)
とフッ素置換されていないシロキサンに基づくポリマーとの混合物から作ったエ
ラストマーを表している。ここでは架橋はヒドロシリル化によって行った。
【0049】 例1 様々な量のフッ素置換ポリマーを伴うタイプAエラストマー 一連の50[25、75]重量部のシリカ充填ポリ(トリフルオロプロピルメ
チルシロキサン−コ−ビニルメチルシロキサン)、50[それぞれ75、25]
重量部のシリカ充填ポリ(ジメチルシロキサン−コ−ビニルメチルシロキサン)
、及び1.2重量部のジベンゾイルペルオキシド―ポリジメチルシロキサンのペ
ーストを、2ロール混合機で混合した。熱プレスを伴って5分間にわたって+1
15℃で混合物を硬化させ、厚さ0.4mmの膜を得た。これを2時間にわたっ
て+150℃で後硬化させた。
【0050】 例2 エラストマータイプB 100重量部のシリカ充填ポリ(トリフルオロプロピルメチルシロキサン−コ
−ジメチルシロキサン−コ−ビニルメチルシロキサン)(トリフルオロプロピル
メチルシロキサン単位の含有率が60mol%、すなわちトリフルオロプロピル
置換基の割合が30%)、及び1.2重量部のジベンゾイルペルオキシド―ポリ
ジメチルシロキサンのペーストを、2ロール混合機で混合した。熱プレスを伴っ
て5分間にわたって+115℃で混合物を硬化させ、厚さ0.4mmの膜を得た
。これを2時間にわたって+150℃で後硬化させた。
【0051】 例3 エラストマータイプB 100重量部のシリカ充填ポリ(トリフルオロプロピルメチルシロキサン−コ
−ジメチルシロキサン−コ−ビニルメチルシロキサン)(トリフルオロプロピル
メチルシロキサン単位の含有率が99mol%、すなわちトリフルオロプロピル
置換基の割合が49.5%)、及び1.2重量部のジベンゾイルペルオキシド―
ポリジメチルシロキサンのペーストを、2ロール混合機で混合した。熱プレスを
伴って5分間にわたって+115℃で混合物を硬化させ、厚さ0.4mmの膜を
得た。これを2時間にわたって+150℃で後硬化させた。
【0052】 例4 エラストマータイプC 50重量部の例2のシリカ充填フッ素置換ポリシロキサン、50重量部のシリ
カ充填ポリ(ジメチルシロキサン−コ−ビニルメチルシロキサン)、及び1.2
重量部のジベンゾイルペルオキシド―ポリジメチルシロキサンのペーストを、2
ロール混合機で混合した。熱プレスを伴って5分間にわたって+115℃で混合
物を硬化させ、厚さ0.4mmの膜を得た。これを2時間にわたって+150℃
で後硬化させた。
【0053】 例5 エラストマータイプD 100重量部のシリカ充填ポリ(トリフルオロプロピルメチルシロキサン−コ
−ビニルメチルシロキサン)(3,3,3−トリフルオロプロピル基置換の程度
=49.5%)、0.04重量部のPt(0)−ジビニルテトラメチルシロキサ
ン錯体、0.05重量部の1−エチニル−1−シクロヘキサノール、及び1.0
重量部の水素化ケイ素架橋剤を、2チャンバー混合機で混合した。熱プレスを伴
って5分間にわたって+115℃で混合物を硬化させ、厚さ0.4mmの膜を得
た。
【0054】 例6 エラストマータイプE 50重量部の例5のシリカ充填フッ素置換ポリシロキサン、50重量部のシリ
カ充填ポリ(ジメチルシロキサン−コ−ビニルメチルシロキサン)、0.04重
量部のPt(0)−ジビニルテトラメチルシロキサン錯体、0.05重量部の1
−エチニル−1−シクロヘキサノール、及び1.0重量部の水素化ケイ素架橋剤
を、2チャンバー混合機で混合した。熱プレスを伴って5分間にわたって+11
5℃で混合物を硬化させ、厚さ0.4mmの膜を得た。
【0055】 膜透過試験 上述のタイプA、B及びCのエラストマーを通る様々な種類の薬剤の透過を試
験した。
【0056】 Yie W.Chienの文献「Transdermal Controll
ed Systemic Medications」Marcel Dekke
r社(ニューヨーク州及びバーゼル、1987年)のp.173で説明される試
験装置を使用して、透過試験を行った。
【0057】 膜と通る薬剤の流束(透過量)を、37℃の2区画拡散セルを使用して測定し
た(Crown Glass社の隣設拡散セル(side by side d
iffusion cell))。この装置は、2つの同心セル(提供側及び受
容側区画)からなっており、これらは試験されるエラストマーの膜によって分離
されている。提供側及び受容側区画は共に外側の環状浴によって覆われて温度調
節されており、またそれぞれの区画は磁気撹拌子を有する。薬剤溶液及び溶媒(
薬剤を伴わない)を、供給側及び受容側の区画に加えた。所定の期間ごとに、受
容側区画から試料を取り出して、同じ体積の溶媒で置換した。膜を通って透過し
た薬剤の量はHPLCで測定した。全ての測定において、膜の厚さ(0.4mm
)及び膜の表面積は同じであった。
【0058】 以下の表では、異なるエラストマー膜を通る相対的な拡散を、様々な薬剤に関
して試験した。標準対照膜は、ジメチルシロキサン−ビニルメチルシロキサンコ
ポリマーに基づくエラストマーでできており、これはシリカ充填剤を含んでいる
。以下に示す表では、「トリフルオロプロピル置換の程度(%)」という用語は
、上述の意味と同じ意味を持ち、またこのパーセントは、エラストマーのシロキ
サン単位のSi原子にある置換基、すなわち3,3,3−トリフルオロプロピル
基置換基を表している。
【0059】
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【0060】 好ましくは、上述のエラストマーを、薬剤の透過を制御するマトリックス又は
膜として使用する。
【0061】 透過試験は、このエラストマーがホルモン的な作用を有する薬剤の透過を制御
するために非常に適当であることを示している。
【0062】 このエラストマーは、アンドロゲン、アンチプロゲスチン及びプロゲスチンの
ようなホルモン的に活性な薬剤の放出に特に適当である。
【0063】 活性剤としてMENTを含むインプラントの調製 製造したインプラントは、3つの部分、つまりポリマーマトリックス中にME
NTを保持しているコア、このコアを覆っている膜、及びシリコーン接着剤の蓋
からできていた。
【0064】 膜の調製 以下のインプラント試験で使用するポリ(トリフルオロプロピルメチルシロキ
サン−コービニルメチルシロキサン)はコポリマーであり、ここでは、トリフル
オロプロピルメチルシロキサン単位の含有率がほぼ100mol%、すなわち約
50%のケイ素の置換の程度に対応している。
【0065】 [100]50重量部のシリカ充填ポリ(トリフルオロプロピルメチルシロキ
サン−コ−ビニルメチルシロキサン)、[0]50重量部のシリカ充填ポリ(ジ
メチルシロキサン−コ−ビニルメチルシロキサン)、及び1.2重量部のジベン
ゾイルペルオキシド−ポリ(ジメチルシロキサン)のペーストを、2ロール混合
機で混合した。混合物は、壁の厚さが0.2mmの筒状に押出し、熱で硬化させ
た。膜は、2時間にわたって+150℃で後硬化させ、50mm片に切断した。
【0066】 標準対照として、商業的に入手可能なPDMSの膜で作ったインプラントを使
用した。コアマトリックスのポリマーもPDMSであった。
【0067】 コア調製 100重量部のポリ(ジメチルシロキサン−コ−ビニルメチルシロキサン)、
1重量部のポリ(水素メチルシロキサン−コ−ジメチルシロキサン)架橋剤、0
.05部の1−エチニル−1−シクロヘキサノール抑制剤、0.1重量部のPt
(0)−ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体(白金含有率1wt%)、及び
100重量部のMENTを、2チャンバー混合機で混合した。混合物を、PTF
Eでコーティングされたステンレス銅の型に入れて、これを30分間にわたって
+115℃に加熱した。コアを取り外して、冷却し、40mm片に切断した。
【0068】 インプラント調製 50mmの膜片を、シクロヘキサンで膨潤させて、MENTを含有するコアを
挿入した。シクロヘキサンを蒸発させて、インプラントの端部をシリコーン接着
剤で閉じた。24時間後に端部を切断して、2mmの端部の蓋を得た。
【0069】 薬剤放出試験 インプラントからの薬剤の放出速度を、以下のようにして生体外で測定した: インプラントを垂直にしてステンレス鋼ホルダーに取り付け、インプラントを
伴うこのホルダーを、75mlの溶解媒体を保持しているガラス容器に配置した
。37℃で100rpmの振盪水浴において、このガラス浴を振盪した。所定の
間隔で、溶解媒体を取り出して新しい溶解媒体で置換し、HPLCによって放出
された薬剤を解析した。溶解媒体の濃度及び媒体交換(取り出し及び置換)の期
間は、試験の間に沈んでいる状態を維持できるように選択した。
【0070】 結果 図1は、一連のインプラントからのMENTの生体外放出速度の遅延について
示している。ここでは膜は、様々な量の3,3,3−トリフルオロプロピル置換
基を含んでいる。菱形の記号で示した線は、3,3,3−トリフルオロプロピル
置換基がないポリマー(すなわち通常のPDMS)の膜について示している。正
方形の記号で示した線は、置換の程度が16%(すなわち膜エラストマーのシロ
キサン単位のSi原子にある置換基の16%が3,3,3−トリフルオロプロピ
ル基)である膜について示している。また×の記号で示した線は、置換の程度が
49.5%(上述のような定義)である膜について示している。従ってこの実験
は、膜ポリマーの3,3,3−トリフルオロプロピル置換基によってもたらされ
る強力な遅延効果を明らかに示している。更にこの図は、本発明のエラストマー
の膜を有するインプラントからのMENTの放出速度が、長期間にわたって本質
的に一定であり、他方で通常のPDMSの膜を有するインプラントからのMEN
Tの放出速度が、時間の経過と共に明らかに減少していることを示している。
【0071】 この技術によれば、長期間にわたって使用されるアンドロゲン、特にMENT
又はMENT Acを保持しているインプラントを調製することができる。
【0072】 本発明の方法は様々な態様で使用することができ、本明細書の記載において示
されたのはその一部に過ぎないことは明らかである。また、本発明の本質の範囲
内で他の態様が存在することは当業者に明らかである。従って、本発明の記載に
おいて示された態様は単なる例示であり、本発明を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、生体外での、一連のインプラントからのMENTの放出速度遅延を示
しており、ここでは、膜は、様々な量の3,3,3−トリフルオロプロピル置換
基を含んでいる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD ,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL, PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,S L,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US ,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ユカライネン,ハッリ フィンランド国,エフイーエン−20610 トゥルク,タバスティランカトゥ 6 ア − 5 (72)発明者 レヒティネン,マッティ フィンランド国,エフイーエン−20760 ピースパンリスティ,キルヨシエポンカト ゥ 2 (72)発明者 ルオホネン,ヤルッコ フィンランド国,エフイーエン−21410 バンハリンナ,バンハ ハルカティエ 10 Fターム(参考) 4C076 AA58 AA67 AA95 BB32 CC30 EE27 FF31 FF68 4C086 AA01 DA09 MA05 MA36 MA37 MA67 NA12 ZA86

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 治療的に活性な剤、特にアンドロゲンを含むコア、 前記コアを包んでいるエラストマーでできた膜、 を含み、前記エラストマーが、シロキサン単位のSi原子に3,3,3−トリフ
    ルオロプロピル基が結合したシロキサンに基づくエラストマーであることを特徴
    とする、長期間にわたって前記治療的に活性な剤を制御して放出するデリバリー
    デバイス。
  2. 【請求項2】 前記活性な剤の皮下投与を意図した埋め込みデバイスである
    ことを特徴とする、請求項1に記載のデバイス。
  3. 【請求項3】 前記エラストマーのシロキサン単位のSi原子に結合した置
    換基の1〜約50%が3,3,3−トリフルオロプロピル基である、請求項1に
    記載のデバイス。
  4. 【請求項4】 前記エラストマーが、 (i)(a)フッ素置換されていないシロキサンに基づくポリマー、及び(b
    )シロキサン単位のSi原子に結合した3,3,3−トリフルオロプロピル基を
    有するフッ素置換されたシロキサンに基づくポリマー、を含む混合物、又は (ii)シロキサン単位のSi原子に結合した3,3,3−トリフルオロプロ
    ピル基を有する単一のシロキサンに基づくポリマー、 のいずれかでできていることを特徴とする、請求項3に記載のデバイス。
  5. 【請求項5】 前記ポリマーの混合物が、(a)ポリ(ジメチルシロキサン
    )及び(b)シロキサン単位のSi原子に結合したメチル基のいくらかが3,3
    ,3−トリフルオロプロピル基によって置換されているポリ(ジメチルシロキサ
    ン)、の混合物であることを特徴とする、請求項4に記載のデバイス。
  6. 【請求項6】 前記ポリマー(b)のメチル基の約50%が、3,3,3−
    トリフルオロプロピル基によって置換されていることを特徴とする、請求項5に
    記載のデバイス。
  7. 【請求項7】 前記コアがエラストマーマトリックスであり、ここに前記剤
    が分散していることを特徴とする、請求項1に記載のデバイス。
  8. 【請求項8】 前記コアエラストマーがポリ(ジメチルシロキサン)である
    ことを特徴とする、請求項7に記載のデバイス。
  9. 【請求項9】 前記コアエラストマーも、シロキサン単位のSi原子に結合
    した3,3,3−トリフルオロプロピル基を含むシロキサンに基づくエラストマ
    ーであることを特徴とする、請求項7に記載のデバイス。
  10. 【請求項10】 前記治療的に活性な剤がアンドロゲンであることを特徴と
    する、請求項1に記載のデバイス。
  11. 【請求項11】 前記アンドロゲンが7−α−メチル−19−ノルテストス
    テロン又は7−α−メチル−19−ノルテストステロンアセテートであること、
    並びに前記デバイスが皮下で使用するインプラントであることを特徴とする、請
    求項10に記載のデバイス。
  12. 【請求項12】 前記エラストマーが充填剤を含むことを特徴とする、請求
    項1〜11のいずれかに記載のデバイス。
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