JP2003518918A - コレステロール代謝疾患に関与する遺伝子の発現産物 - Google Patents

コレステロール代謝疾患に関与する遺伝子の発現産物

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ロジエ−モントウ,マリ−フランソワーズ
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プラデ,カトウリンヌ
クルペ,クリスチアン
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アバンテイス・フアルマ・エス・アー
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Abstract

(57)【要約】 本発明は染色体9の9q31〜34領域でヒトゲノムに局在し、この染色体遺伝子座に遺伝的に関連する疾患、特に血漿リポタンパク質代謝疾患、より特定的にはコレステロール逆輸送に関与する可能性のある遺伝子から発現される核酸に関する。本発明は前記核酸の所定種によりコードされるポリペプチドと、診断用試薬として有用な前記ポリペプチドに対する特異抗体にも関する。本発明は更に前記核酸又はそのフラグメントを含む組換えベクター及び宿主細胞にも関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は染色体9の9q31〜34領域でヒトゲノムに局在し、この染色体遺
伝子座に遺伝的に関連する疾患、特に血漿リポタンパク質代謝疾患、より特定的
にはコレステロール逆輸送に関与する可能性のある遺伝子から発現される核酸に
関する。
【0002】 本発明はこれらの核酸の所定種によりコードされるポリペプチドと、診断用試
薬として有用な前記ポリペプチドに対する特異抗体にも関する。
【0003】 本発明は更に、これらの核酸又はそのフラグメントを含む組換えベクター及び
宿主細胞にも関する。
【0004】 リポタンパク質は脂質とタンパク質の複合体であり、脂質の血流輸送を可能に
し、一般に血漿中に存在しており、種々の寸法と組成であるが、いずれもマイク
ロエマルション形態である。
【0005】 リポタンパク質粒子は球形であり、非極性脂質の中心コア(大部分はトリグリ
セリドとコレステロールエステル)と、極性脂質(コレステロールと主にリン脂
質)とアポリポタンパク質(apo)と呼ばれるタンパク質の表面単層を含む。
【0006】 表面単層のタンパク質成分の大部分はリン脂質と全く同様に両親媒性である。
従って、極性脂質とタンパク質は疎水力によりリポタンパク質に結合し、脂肪酸
鎖と非極性アミノ酸側鎖は水性媒体から排除される。
【0007】 大半のアポリポタンパク質は両親媒性ヘリックス領域をもつ(アポリポタンパ
ク質A−I、A−II、A−IV、C−I、C−II、C−III及びE)。
【0008】 リポタンパク質粒子の密度はその寸法に反比例し、その密度はコアに含まれる
低密度非極性脂質と存在する高密度表面タンパク質の相対量を表す。
【0009】 寸法の大きいリポタンパク質としては、腸細胞により分泌され、apo B−
48を主体とするカイロミクロンと、肝細胞により分泌され、apo B−10
0タンパク質を含むVLDLが知られている。
【0010】 より小寸法の類のリポタンパク質であるLDLとHDLはそのコアにコレステ
ロールエステルを主成分として含む。これらの粒子の成熟形態は細胞から直接分
泌されず、特に血漿中で代謝経路により生産される。
【0011】 LDL粒子はVLDL粒子の代謝の最終産物である。
【0012】 HDL粒子の所定成分はカイロミクロンから誘導される。
【0013】 従って、高密度リポタンパク質(HDL)は血漿中を循環する4種の主要リポ
タンパク質の1種である。
【0014】 これらのリポタンパク質は脂質運搬、胆汁酸形成、ステロイド生産、細胞増殖
等の種々の代謝経路に関与すると共に、血漿プロテイナーゼ系を妨害する。
【0015】 HDLは遊離コレステロールの完全受容体であり、コレステロールエステル輸
送タンパク質(CETP)、リポタンパク質リパーゼ(LPL)、肝リパーゼ(
HL)及びレシチン−コレステロールアシルトランスフェラーゼ(LCAT)と
共働してコレステロール逆輸送即ち末梢細胞の過剰コレステロールを肝臓に輸送
し、胆汁酸として体外に排出するのに重要な役割を果たす。
【0016】 HDLはコレステロールを末梢細胞から肝臓に輸送するだけでなく、ステロイ
ド産生細胞又は低コレステロール末梢細胞に分配する。
【0017】 HDLの前駆物質は腸と肝臓から盤状で分泌され、コレステロールエステルの
形成により球形粒子が形成され、リポタンパク質粒子のコアに移動する。
【0018】 新生HDL粒子はapo A−Iとapo A−IVを含むが、新生肝HDL
粒子はapo A−I、apo E及びapo A−IIを多量に含む。
【0019】 これらの粒子の脂質部分はリン脂質と少量の遊離コレステロール及びトリグリ
セリドから構成される。
【0020】 HDLは末梢組織から肝臓へのコレステロール輸送に中心的な役割を果たすこ
とが立証されている。
【0021】 高コレステロール末梢細胞の過剰な非エステル化コレステロールはHDLによ
り捕捉され、LCATの作用によりエステル化される。コレステロールエステル
が増加したこれらのHDLは肝細胞の表面でHDL結合タンパク質又は受容体に
より捕捉され、コレステロールエステルを放出する。
【0022】 コレステロール逆輸送におけるHDLの保護機能はこれらのHDLのコレステ
ロール濃度と冠疾患出現の危険の逆関係を立証した疫学的研究又はHDLが種々
の細胞型から過剰の細胞内コレステロールを有効に受容するという報告により確
認される。
【0023】 粥腫形成リポタンパク質は末梢細胞又はマクロファージにより貪食され、リソ
ソームで分解される。コレステロールはリソソームから放出され、細胞質区画で
再エステル化される。
【0024】 高apo A−IHDLはマクロファージ又は末梢細胞の表面に存在するHD
L結合タンパク質と相互作用し、これらの細胞から細胞外区画へのコレステロー
ル流出を刺激することが特に示されている。
【0025】 HDL欠損に関連する疾病として、タンジール病、HDL欠損症及びLCAT
欠損症等の種々の疾病が記載されている。
【0026】 タンジール病における欠損はHDLの前駆物質がリソソームで分解されるとい
う細胞コレステロール転流の細胞欠陥に結び付けられる。しかし、タンジール病
に関して欠陥の正確な性質はまだ明確に定義されていない。
【0027】 タンジール病では、この細胞欠陥がリポタンパク質代謝不全に至る。末梢細胞
からのコレステロールを取込まずに正しく代謝することができないHDLは迅速
に体外に排出される。従って、これらの患者の血漿HDL濃度は著しく低下し、
HDLはコレステロールの肝臓返送を確保できなくなる。このコレステロールは
これらの末梢細胞に蓄積し、オレンジ色の扁桃形成等の特徴的な臨床徴候を生じ
る。更に、トリグリセリドの過剰生産やリン脂質の合成及び細胞内異化昂進等、
他のリポタンパク質異常も認められる。
【0028】 上記症状を特徴とするタンジール病は冠疾患患者に最も多く検出される家族性
HDL代謝関連疾患に分類される。
【0029】 HDLコレステロール濃度の低下が冠疾患を検出するための優れた危険因子で
あることは多くの研究により示されている。
【0030】 これに関連して、HDL欠損症に関連する症候群は粥腫形成におけるHDLの
役割の解明に役立つため、過去10年間に関心が高まっている。
【0031】 apo A−I遺伝子の数種の突然変異が特性決定されている。これらの突然
変異は頻度が低く、apo A−Iの生産が止まる場合がある。
【0032】 リポタンパク質リパーゼ(LPL)又はそのアクチベーターapo C−II
をコードする遺伝子の突然変異は重度高トリグリセリド血症とHDL−c濃度の
実質的低下に結び付けられている。
【0033】 酵素レシチン−コレステロールアシルトランスフェラーゼ(LCAT)をコー
ドする遺伝子の突然変異も重度HDL欠損症に結び付けられている。
【0034】 従って、コレステロール及び/又はリポタンパク質代謝に関与する遺伝子、特
に末梢細胞から肝臓へのコレステロール逆輸送不全に関連する遺伝子を同定する
必要が当分野で益々必要になっている。
【0035】 最近、平均10.3cMの相互間隔でゲノム全体に分配された343個のマイ
クロサテライトマーカーの種々の対立遺伝子形態の分離に関する研究が行われて
いる。
【0036】 多くのタンジール病患者を含み、5つの同族系を含む11世代にわたって明確
に特性決定された家族で連関研究が行われている。
【0037】 この研究の結果、統計的に疾患に関連するヒト染色体9の9q31遺伝子座に
局在する領域が同定された(Rust S.ら,Nature Genetic
s,Vol.20,1998年9月,96〜98頁)。
【0038】 しかし、RUSTらの研究はその変異がタンジール病に関連する可能性のある
ゲノムの広い領域を定義するに止まっている。この9q31〜34遺伝子座領域
がESTを含むということしか明示されておらず、遺伝子は分かっていない。
【0039】 ヒト9q31〜34遺伝子座に位置する約15cMの領域は一般に家族性HD
L欠損症に関係があることが今般判明した。
【0040】 より詳細には、家族性HDL欠損症及びタンジール病との最も強い遺伝連関を
与えるマイクロサテライトマーカーであるマイクロサテライトマーカーD9S1
784の周囲約15cMの領域でゲノムに局在する配列からメッセンジャーRN
A分子が発現されることが判明した。
【0041】 更に、この9q31〜34領域は種々の疾患、例えば −粘液性軟骨肉腫、染色体9異常に関連する精神発育遅滞(MRD)等の骨疾
患、 −小児腎結核(NPH2)等の腎疾患、 −肢帯筋ジストロフィー(LGMD2H)等の筋疾患、 −分裂病等の精神病、 −RET関連ヒルシュスプルング病(SHSCR2)等の消化疾患の発病又は
進行に役割を果たす可能性のある遺伝子を潜在的に含む。
【0042】 位置候補遺伝子がこの染色体区間に局在するため、本発明により単離及び特性
決定されるメッセンジャーRNA及び対応するポリペプチドは上記ヒト疾患の所
定種又は同様に染色体9のこの領域に遺伝的に関連する他の疾患に潜在的に関与
している。
【0043】 本願出願人により単離及び特性決定されたこれらのメッセンジャーRNAに含
まれる配列の所定のものについて推定オープンリーディングフレームを決定し、
対応するタンパク質配列を推定した。対応するポリペプチドはリポタンパク質代
謝、特にコレステロール逆輸送不全に関連する疾患に潜在的に関与している。
【0044】 発明の詳細な説明 従って、本発明はその配列又は発現の変異が血漿リポタンパク質代謝不全、特
にHDL逆輸送不全に潜在的に関連するポリヌクレオチド及びポリペプチドに関
する。
【0045】 本発明はその配列又は発現の変異が染色体9の9q31〜34遺伝子座に遺伝
的に関連する疾患に潜在的に関連するポリヌクレオチド及びポリペプチドにも関
する。
【0046】 一般定義 本発明において「単離」なる用語は生体材料(核酸又はタンパク質)がその原
環境(前記材料が天然に存在する環境)から取出されていることを意味する。
【0047】 例えば、植物又は動物に天然状態で存在するポリヌクレオチドは単離されてい
ない。同一ポリヌクレオチドが植物又は動物のゲノムで天然に隣接する核酸から
分離されている場合には「単離」されているとみなす。
【0048】 このようなポリヌクレオチドがベクターに含まれるか、及び/又はこのような
ポリヌクレオチドが組成物に含まれる場合もあるが、その場合もベクター又は組
成物はその天然環境を構成しないので単離状態にある。
【0049】 「精製」なる用語は材料が他の化合物の存在を排除した絶対純粋形態で存在す
る必要はない。むしろ、相対的な定義である。
【0050】 ポリヌクレオチドは出発材料又は天然材料を少なくとも1桁、好ましくは2桁
又は3桁、より好ましくは4桁又は5桁倍に精製後に「精製」状態となる。
【0051】 本明細書において「ヌクレオチド配列」なる用語はポリヌクレオチド又は核酸
を区別せずに表すために使用することができる。「ヌクレオチド配列」なる用語
は遺伝子材料自体を含み、従ってその配列に関する情報に限定されない。
【0052】 「核酸」、「ポリヌクレオチド」、「オリゴヌクレオチド」又は「ヌクレオチ
ド配列」なる用語は単鎖形態であるか二重構造形態であるかを問わずにRNA、
DNAもしくはcDNA配列又は2種以上のヌクレオチドのRNA/DNAハイ
ブリッド配列を含む。
【0053】 「ヌクレオチド」なる用語は天然ヌクレオチド(A、T、G、C)と、(1)
プリンアナログ、(2)ピリミジンアナログ、又は(3)類似糖等の少なくとも
1箇所の変異を含む変異ヌクレオチドの両者を意味し、このような変異ヌクレオ
チドの例は例えばPCT出願第WO95/04064号に記載されている。
【0054】 本発明において、第1のヌクレオチドの各塩基が逆方向の第2のポリヌクレオ
チドの相補的塩基と対合するとき、第1のポリヌクレオチドは第2のポリヌクレ
オチドに「相補的」であるとみなす。相補的な塩基はAとT(又はAとU)、又
はCとGである。
【0055】 本発明の核酸の「変異体」とは、基準ポリヌクレオチドに対して1個以上の塩
基が異なる核酸を意味する。変異体核酸は天然に存在する対立遺伝子変異体のよ
うに天然起源でもよいし、例えば突然変異誘発技術により得られる非天然変異体
でもよい。
【0056】 一般に、基準核酸と変異体核酸の差は非常に小さく、基準核酸と変異体核酸の
ヌクレオチド配列は非常に似ており、多くの領域で同一である。変異体核酸に存
在するヌクレオチド変異はサイレントでもよく、即ちこのような変異体核酸によ
りコードされるアミノ酸配列が変わらないような変異でもよい。
【0057】 他方、変異体核酸のヌクレオチド変異は基準核酸によりコードされるペプチド
に対して変異体核酸によりコードされるポリペプチドに置換、付加、欠失を生じ
るものでもよい。更に、コーディング領域のヌクレオチド変異はアミノ酸配列に
保存又は非保存置換を生じるものでもよい。
【0058】 本発明の変異体核酸は基準核酸のポリペプチドと同一機能もしくは生体活性又
は初期核酸によりコードされるポリペプチドに対する抗体による認識能を実質的
に維持するポリペプチドをコードすることが好ましい。
【0059】 従って、変異体核酸によってはその系統的研究により着目タンパク質の構造活
性関係を推定できるようなポリペプチドの突然変異形態をコードする。これらの
突然変異と被験疾患との関係の認識は病理の分子原因の解明につながるので重要
である。
【0060】 本発明の基準核酸の「フラグメント」とは、基準核酸よりも長さが短く、基準
核酸と同一のヌクレオチド配列を共通部分に含むヌクレオチド配列を意味する。
【0061】 このような本発明の核酸の「フラグメント」は場合により、より大きいポリヌ
クレオチドに含まれ、その成分を構成するものでもよい。
【0062】 このようなフラグメントは本発明の核酸の8、10、12、15、18、20
〜25、30、40、50、70、80、100、200、500、1000又
は1500個の連続ヌクレオチド長のオリゴヌクレオチドを含むか、又はこのよ
うなオリゴヌクレオチドから構成される。
【0063】 本発明のポリペプチドの「変異体」とは、そのアミノ酸配列が基準ポリペプチ
ドのアミノ酸配列に対して少なくとも1個のアミノ酸残基の置換、付加又は欠失
を1箇所以上含むポリペプチドを主に意味し、アミノ酸置換は保存置換でも非保
存置換でもよい。
【0064】 本発明のポリペプチドの「フラグメント」とは、そのアミノ酸配列が基準ポリ
ペプチドよりも短く、これらの基準ポリペプチドとの全共通部分に同一アミノ酸
配列を含むポリペプチドを意味する。
【0065】 このようなフラグメントは場合により、より大きいポリペプチドに含まれ、そ
の一部であってもよい。
【0066】 本発明のポリペプチドのこのようなフラグメントは10、15、20、30〜
40、50、100、200又は300アミノ酸長とすることができる。
【0067】 本発明において2種のヌクレオチド又はアミノ酸配列間の「一致度百分率」は
最適に整列させた2種の配列を比較窓から比較することにより決定することがで
きる。
【0068】 従って、比較窓内のヌクレオチド又はポリペプチド配列の部分は2種の配列の
最適整列を得るように(付加又は欠失を含まない)基準配列に対して付加又は欠
失(例えば「ギャップ」)を含むことができる。
【0069】 百分率を計算するには、比較する2種の(核酸又はペプチド)配列で同一塩基
又は同一アミノ酸残基が検出される位置数を測定し、2種の塩基又はアミノ酸残
基が一致する位置数を比較窓内の合計位置数で割り、100を掛けて配列一致度
百分率を得る。
【0070】 比較に最適な配列整列はWISCONSIN GENETICS SOFTW
ARE PACKAGE,GENETICS COMPOUTER GROUP
(GCG),575 Science Doctor,Madison,WI
SCONSINのパッケージに含まれる公知アルゴリズムを使用してコンピュー
ターにより得られる。
【0071】 例えば、配列一致度百分率はデフォルトパラメーターのみを使用してBLAS
Tソフトウェア(1996年3月版BLAST1.4.9、1998年2月版B
LAST2.0.4及び1998年9月版BLAST2.0.6の各バージョン
)により計算することができる(S.F.Altschulら,J.Mol.B
iol.1990 215:403−410,S.F.Altschulら,N
ucleic Acids Res.1997 25:3389−3402)
。BlastはAltschulらのアルゴリズムにより基準「要求」配列に類
似/相同の配列を検索する。要求配列と使用するデータベースはペプチドでも核
酸でもよく、任意組み合わせでもよい。
【0072】 本発明において「高ストリンジェンシーハイブリダイゼーション条件」とは以
下の条件を意味する。 1−膜競合及びプレハイブリダイゼーション: −サケ精子DNA40μl(10mg/ml)とヒト胎盤DNA40μl(10
mg/ml)を混合する。 −5分間96℃で変性させた後、混合物を氷に浸ける。 −2×SSCを捨て、膜を入れたハイブリダイゼーションチューブにホルムアミ
ド混合物4mlを注入する。 −2種の変性DNAの混合物を加える。 −42℃で5〜6時間回転下にインキュベートする。 2−標識プローブ競合: −リピート量に応じてCot I DNA10〜50μlを標識精製プローブに
加える。 −95℃で7〜10分間変性させる。 −65℃で2〜5時間インキュベートする。 3−ハイブリダイゼーション: −プレハイブリダイゼーション混合物を捨てる。 −サケ精子DNA40μlとヒト胎盤DNA40μlを混合し、5分間96℃で
変性させた後、氷に浸ける。 −ハイブリダイゼーションチューブにホルムアミド混合物4mlと、2種のDN
Aの混合物と、標識プローブ/変性Cot I DNAを加える。 −42℃で15〜20時間回転下にインキュベートする。 4−洗浄: −室温で2×SSCで洗浄し、濯ぐ。 −室温で2×SSCと0.1%SDS(65℃)で5分間2回洗浄する。 −65℃で1×SSCと0.1%SDS(65℃)で15分間2回洗浄する。 膜をサランラップで包み、露光する。
【0073】 上記ハイブリダイゼーション条件は20ヌクレオチド〜数百ヌクレオチド長の
核酸分子を高ストリンジェンシー条件下でハイブリダイズさせるのに適している
【0074】 言うまでもないが、上記ハイブリダイゼーション条件はハイブリダイズさせた
い核酸の長さ又は選択する標識種に応じて当業者に公知の技術により適応させる
ことができる。
【0075】 適当なハイブリダイゼーション条件は例えばHAMESとHIGGINS(1
985)の著書又はF.AUSUBELら(1999)の著書に記載されている
教示に従って適応させることができる。
【0076】 本発明の核酸とポリペプチドの詳細 本発明の核酸配列とアミノ酸配列の要約は実施例の後に表Iとして示す。
【0077】 GS9002S31遺伝子 核酸 本明細書でGS9002S31と呼ぶ遺伝子の転写産物に対応するメッセンジ
ャーRNAを本発明により単離した。
【0078】 この転写産物に対応するcDNAの核酸配列は配列番号1の配列である。
【0079】 配列番号1の配列は552ヌクレオチド長である。
【0080】 GenBankデータベース(Version 110)で検索した処、配列
一致は認められなかった。
【0081】 実施例1に記載するように、RT PCRにより配列番号1の配列の転写産物
の発現分析を実施した。各種組織のpolyARNAを使用してこれらの分析
を実施した処、GS9002S31遺伝子は胎児脳、肝臓及び胎盤で発現される
ことが判明した。
【0082】 GS910331遺伝子 核酸 本明細書でGS910331と呼ぶ遺伝子の転写産物に対応する2種のメッセ
ンジャーRNA配列を本発明により単離した。
【0083】 この転写産物に対応するcDNAの第1の核酸配列は配列番号2の配列である
【0084】 配列番号2の配列は1246ヌクレオチド長である。
【0085】 この転写産物に対応するcDNAの第2の核酸配列は配列番号3の配列である
【0086】 配列番号3の配列は3035ヌクレオチド長である。
【0087】 GenBankデータベース(Version 110及びVersion
115)で検索した処、配列一致は認められなかった。
【0088】 実施例1に記載するように、RT PCRにより配列番号2の配列の転写産物
の発現分析を実施した。各種組織のpolyA RNAを使用してこれらの分
析を実施した処、GS910331遺伝子は胎児脳で発現されることが判明した
【0089】 更に、夫々配列番号82及び83の配列をもつプローブを使用してノーザンブ
ロットにより転写産物の発現を分析した処、Clontech社から市販されて
いるブロット(Ref.No.7759−1)に転写産物が存在することが判明
した。
【0090】 配列番号82の配列をもつプローブで検出された転写産物の寸法は夫々肝臓と
心臓で1.65kb、脳で1.4kbであった。
【0091】 配列番号83の配列をもつプローブで検出された転写産物の寸法は夫々心臓で
1.65kbと2.4kb、肝臓で1.65kbであった。
【0092】 この遺伝子はコレステロール逆輸送不全に起因する疾病、特にタンジール病も
しくは家族性HDL欠損症、又は染色体9の9q31〜34遺伝子座に遺伝的に
関連する疾病の原因位置候補である。
【0093】 GS914554遺伝子 核酸 本明細書でGS914554と呼ぶ遺伝子の転写産物に対応するメッセンジャ
ーRNAを本発明により単離した。
【0094】 この転写産物に対応するcDNAの核酸配列は配列番号4の配列である。
【0095】 配列番号4の配列は1479ヌクレオチド長である。
【0096】 GenBankデータベース(Version 110)で検索した処、配列
一致は認められなかった。
【0097】 実施例1に記載するように、RT PCRにより配列番号4の配列の転写産物
の発現分析を実施した。各種組織のpolyA RNAを使用してこれらの分
析を実施した処、GS914554遺伝子は胎児脳、胎盤及び肝臓で発現される
ことが判明した。
【0098】 更に、配列番号84の配列をもつプローブを使用して実施例1に記載するプロ
トコールに従ってノーザンブロットにより転写産物の発現を分析した処、Clo
ntech社から市販されているブロット(Ref.No.7759−1)に転
写産物が存在することが判明した。
【0099】 配列番号84の配列をもつプローブで検出された転写産物の寸法は夫々膵臓と
胎盤で1.0、1.3、1.7及び2.8kb、腎臓、骨格筋、心臓及び肝臓で
1.0、1.3及び1.7kb、脳と肺で1.7kbであった。
【0100】 この遺伝子はコレステロール逆輸送不全に起因する疾病、特にタンジール病も
しくは家族性HDL欠損症、又は染色体9の9q31〜34遺伝子座に遺伝的に
関連する疾病の原因位置候補である。
【0101】 GS914739遺伝子 核酸 本明細書でGS914739と呼ぶ遺伝子の転写産物に対応する2種のメッセ
ンジャーRNA配列を本発明により単離した。
【0102】 この転写産物に対応するcDNAの第1の核酸配列は配列番号5の配列である
【0103】 配列番号5の配列は5169ヌクレオチド長である。
【0104】 GenBankデータベース(Version 110)で検索した処、配列
番号5の配列との配列相同は認められなかった。
【0105】 この転写産物に対応するcDNAの第2の核酸配列は配列番号6の配列である
【0106】 配列番号6の配列は7723ヌクレオチド長である。この配列は配列番号6の
配列の121位ヌクレオチドから1517位ヌクレオチドまでのオープンリーデ
ィングフレーム(ORF)を含む。翻訳開始コドンは配列番号6の配列の132
位ヌクレオチドから開始する。コーディング配列は配列番号6の配列の132位
ヌクレオチドから開始し、1517位ヌクレオチドまでである。配列番号6の配
列は配列番号6の配列の7686位ヌクレオチドから開始する配列「ATTAA
A」のポリアデニル化シグナルを含む。配列「CCA CTC GCC ATG
」のコザックモチーフは配列番号6の配列の123位ヌクレオチドから開始する
【0107】 GenBankデータベース(Version 115,アクセション番号A
F088031)で検索した処、 −配列番号6の配列の1位ヌクレオチドから146位ヌクレオチドと、 −配列番号6の配列の243位ヌクレオチドから573位ヌクレオチドの2箇所
に100%の配列相同が認められた。
【0108】 実施例1に記載するように、RT PCRにより配列番号5の配列の転写産物
の発現分析を実施した。各種組織のpolyA RNAを使用してこれらの分
析を実施した処、GS914739遺伝子は胎児脳で発現されることが判明した
【0109】 更に、配列番号85の配列をもつプローブを使用してノーザンブロットにより
転写産物の発現を分析した処、Clontech社から市販されているブロット
(Ref.No.7759−1)に転写産物が存在することが判明した。
【0110】 配列番号85の配列をもつプローブで検出された転写産物の寸法は心臓、肝臓
、骨格筋及び腎臓で1kbであった。
【0111】 この遺伝子はコレステロール逆輸送不全に起因する疾病、特にタンジール病も
しくは家族性HDL欠損症、又は染色体9の9q31〜34遺伝子座に遺伝的に
関連する疾病の原因位置候補である。
【0112】 配列番号6の配列をもつ核酸によりコードされるポリペプチド 配列番号6のヌクレオチド配列のオープンリーディングフレームは配列番号1
29の配列を構成する461アミノ酸長のポリペプチドを潜在的にコードする。
【0113】 配列番号129の配列のヌクレオチド領域240〜1481及び1151〜1
675には、データベースGenpept115、Swissprot38、t
rEMBL及びPIR vaceのアクセション番号AF035360(ヒト)
、AF186461(ラット)、AF186460(Mus spretus)
、AF196481(ヒト)、AF196480(Mus musculus)
、T09482(ヒト)及びT09013(マウス)(リングフィンガーFxy
)と約30%の配列一致度が認められた。アクセション番号DA191P20.
2、A49656及びI49642との間にも多少の配列相同が認められた。
【0114】 配列番号129の配列をもつポリペプチドはコレステロール流の調節、特にタ
ンジール病、家族性HDL欠損症、又は染色体9の9q31〜34遺伝子座に遺
伝的に関連する疾病に関与している可能性がある。
【0115】 GS915574遺伝子 核酸 本明細書でGS915574と呼ぶ遺伝子の転写産物に対応するメッセンジャ
ーRNAを本発明により単離した。
【0116】 この転写産物に対応するcDNAの核酸配列は配列番号7の配列である。
【0117】 配列番号7の配列は1046ヌクレオチド長である。
【0118】 GenBankデータベース(Version 110)で検索した処、配列
一致は認められなかった。
【0119】 実施例1に記載するように、RT PCRにより配列番号7の配列の転写産物
の発現分析を実施した。各種組織のpolyA RNAを使用してこれらの分
析を実施した処、GS915574遺伝子は胎児脳、子宮、脳、心臓、前立腺、
胎児肝臓、肝臓、胎盤、睾丸及び腎臓で発現されることが判明した。
【0120】 この遺伝子はコレステロール逆輸送不全に起因する疾病、特にタンジール病も
しくは家族性HDL欠損症、又は染色体9の9q31〜34遺伝子座に遺伝的に
関連する疾病の原因位置候補である。
【0121】 GS930321遺伝子 核酸 本明細書でGS930321と呼ぶ遺伝子の転写産物に対応するメッセンジャ
ーRNAを本発明により単離した。
【0122】 この転写産物に対応するcDNAの核酸配列は配列番号8の配列である。
【0123】 配列番号8の配列は280ヌクレオチド長である。
【0124】 GenBankデータベース(Version 110)で検索した処、配列
一致は認められなかった。
【0125】 実施例1に記載するように、RT PCRにより配列番号8の配列の転写産物
の発現分析を実施した。各種組織のpolyA RNAを使用してこれらの分
析を実施した処、GS930321遺伝子は胎児脳、肝臓及び心臓で発現される
ことが判明した。
【0126】 この遺伝子はコレステロール逆輸送不全に起因する疾病、特にタンジール病も
しくは家族性HDL欠損症、又は染色体9の9q31〜34遺伝子座に遺伝的に
関連する疾病の原因位置候補である。
【0127】 GS931311遺伝子 核酸 本明細書でGS931311と呼ぶ遺伝子の転写産物に対応するメッセンジャ
ーRNAを本発明により単離した。
【0128】 この転写産物に対応するcDNAの核酸配列は配列番号9の配列である。
【0129】 配列番号9の配列は479ヌクレオチド長である。この配列は配列番号9の配
列の3位ヌクレオチドから98位ヌクレオチドまでの部分オープンリーディング
フレーム(ORF)を含む。
【0130】 GenBankデータベース(Version 110)で検索した処、配列
一致は認められなかった。
【0131】 実施例1に記載するように、RT PCRにより配列番号9の配列の転写産物
の発現分析を実施した。各種組織のpolyA RNAを使用してこれらの分
析を実施した処、GS931311遺伝子は胎児脳、肝臓、心臓、胎盤、睾丸及
び腎臓で発現されることが判明した。
【0132】 この遺伝子はコレステロール逆輸送不全に起因する疾病、特にタンジール病も
しくは家族性HDL欠損症、又は染色体9の9q31〜34遺伝子座に遺伝的に
関連する疾病の原因位置候補である。
【0133】 配列番号9の配列をもつ核酸によりコードされるポリペプチド 配列番号9の核酸配列の部分オープンリーディングフレームは配列番号130
の配列を構成する32アミノ酸長のポリペプチドを潜在的にコードする。
【0134】 BLASTで検索した処、データベースSwissprot(Version
36,最終更新日1999年5月3日)及びPRODOM(Swisspro
t,Version 34.2,1997年11月で得られる相同ドメイン)の
照合配列との間に有意相同は認められなかった。
【0135】 配列番号130の配列をもつポリペプチドはコレステロール流の調節、特にタ
ンジール病、家族性HDL欠損症、又は染色体9の9q31〜34遺伝子座に遺
伝的に関連する疾病に関与している可能性がある。
【0136】 GS934660遺伝子 核酸 本明細書でGS934660と呼ぶ遺伝子の転写産物に対応するメッセンジャ
ーRNAを本発明により単離した。
【0137】 この転写産物に対応するcDNAの核酸配列は配列番号10の配列である。
【0138】 配列番号10の配列は2599ヌクレオチド長である。
【0139】 GenBankデータベース(Version 110)で検索した処、配列
一致は認められなかった。
【0140】 実施例1に記載するように、RT PCRにより配列番号10の配列の転写産
物の発現分析を実施した。各種組織のpolyA RNAを使用してこれらの
分析を実施した処、GS934660遺伝子は胎児脳で発現されることが判明し
た。
【0141】 更に、配列番号86の配列をもつプローブを使用して実施例1に記載するプロ
トコールに従ってノーザンブロットにより転写産物の発現を分析した処、Clo
ntech社から市販されているブロット(Ref.No.7759−1)に転
写産物が存在することが判明した。
【0142】 配列番号86の配列をもつプローブで検出された転写産物の寸法は夫々胎盤で
1kb、2kb、3kb及び7.5kb、心臓で2、3及び7.5kb、腎臓、
膵臓、骨格筋、肺及び脳で7.5kbであった。
【0143】 この遺伝子はコレステロール逆輸送不全に起因する疾病、特にタンジール病も
しくは家族性HDL欠損症、又は染色体9の9q31〜34遺伝子座に遺伝的に
関連する疾病の原因位置候補である。
【0144】 GS938315遺伝子 核酸 本明細書でGS938315と呼ぶ遺伝子の転写産物に対応するメッセンジャ
ーRNAを本発明により単離した。
【0145】 この転写産物に対応するcDNAの核酸配列は配列番号11の配列である。
【0146】 配列番号11の配列は222ヌクレオチド長である。
【0147】 GenBankデータベース(Version 110)で検索した処、配列
一致は認められなかった。
【0148】 実施例1に記載するように、RT PCRにより配列番号11の配列の転写産
物の発現分析を実施した。各種組織のpolyA RNAを使用してこれらの
分析を実施した処、GS938315遺伝子は胎児脳、肝臓、心臓及び腎臓で発
現されることが判明した。
【0149】 この遺伝子はコレステロール逆輸送不全に起因する疾病、特にタンジール病も
しくは家族性HDL欠損症、又は染色体9の9q31〜34遺伝子座に遺伝的に
関連する疾病の原因位置候補である。
【0150】 GS93953遺伝子 核酸 本明細書でGS93953と呼ぶ遺伝子の転写産物に対応する2種のメッセン
ジャーRNA配列を本発明により単離した。
【0151】 この転写産物に対応するcDNAの第1の核酸配列は配列番号12の配列であ
る。
【0152】 配列番号12の配列は3422ヌクレオチド長である。
【0153】 GenBankデータベース(Version 110)で検索した処、配列
一致は認められなかった。
【0154】 この転写産物に対応するcDNAの第2の核酸配列は配列番号13の配列であ
る。
【0155】 配列番号13の配列は5791ヌクレオチド長である。この配列は配列番号1
3の配列の3位ヌクレオチドから554位ヌクレオチドまでの部分オープンリー
ディングフレーム(ORF)を含む。
【0156】 配列番号13の配列とGenBankデータベース(Version 116
)のアクセション番号AC013740.2、AC013783.2及びAF0
86175.1の間には多少の相同性が認められた。
【0157】 実施例1に記載するように、RT PCRにより配列番号12の配列の転写産
物の発現分析を実施した。各種組織のpolyA RNAを使用してこれらの
分析を実施した処、GS93953遺伝子は胎児脳で発現されることが判明した
【0158】 更に、配列番号87の配列をもつプローブを使用して実施例1に記載するプロ
トコールに従ってノーザンブロットにより転写産物の発現を分析した処、Clo
ntech社から市販されているブロット(Ref.No.7759−1)に転
写産物が存在することが判明した。
【0159】 配列番号87の配列をもつプローブで検出された転写産物の寸法は心臓、脳、
胎盤、肺、肝臓、骨格筋、腎臓及び膵臓で8kbであった。
【0160】 この遺伝子はコレステロール逆輸送不全に起因する疾病、特にタンジール病も
しくは家族性HDL欠損症、又は染色体9の9q31〜34遺伝子座に遺伝的に
関連する疾病の原因位置候補である。
【0161】 配列番号13の配列をもつ核酸によりコードされるポリペプチド 配列番号13の核酸配列の部分オープンリーディングフレームは配列番号13
1の配列を構成する183アミノ酸長のポリペプチドを潜在的にコードする。
【0162】 配列番号131の配列の領域6〜162とGenBankデータベース(Ve
rsion 115)の配列番号g3878571(Z46381)及びtrE
MBLデータベース(1999年8月Version)の配列番号EM:Q21
453 MO1F1.4 PROTEINの間には45%の相同性が認められた
【0163】 配列番号131の配列をもつポリペプチドはコレステロール流の調節、特にタ
ンジール病、家族性HDL欠損症、又は染色体9の9q31〜34遺伝子座に遺
伝的に関連する疾病に関与している可能性がある。
【0164】 GS939874遺伝子 核酸 本明細書でGS939874と呼ぶ遺伝子の転写産物に対応する2種のメッセ
ンジャーRNA配列を本発明により単離した。
【0165】 この転写産物に対応するcDNAの第1の核酸配列は配列番号14の配列であ
る。
【0166】 配列番号14の配列は2615ヌクレオチド長である。
【0167】 GenBankデータベース(Version 110)で検索した処、配列
一致は認められなかった。
【0168】 この転写産物に対応するcDNAの第2の核酸配列は配列番号15の配列であ
る。
【0169】 配列番号15の配列は2551ヌクレオチド長である。この配列は50位ヌク
レオチドから958位ヌクレオチドまでのオープンリーディングフレームと、6
7位ヌクレオチドから958位ヌクレオチドまでのコーディング配列を含む。
【0170】 配列番号15の配列の2044ヌクレオチドとGenBankデータベース(
Version 116)のアクセション番号AK001355の配列の間には
一致度99%の相同性が認められた。
【0171】 実施例1に記載するように、RT PCRにより配列番号14の配列の転写産
物の発現分析を実施した。各種組織のpolyA RNAを使用してこれらの
分析を実施した処、GS939874遺伝子は胎児脳、子宮、脳、心臓、前立腺
、胎児肝臓、肝臓、胎盤、睾丸及び腎臓で発現されることが判明した。
【0172】 この遺伝子はコレステロール逆輸送不全に起因する疾病、特にタンジール病も
しくは家族性HDL欠損症、又は染色体9の9q31〜34遺伝子座に遺伝的に
関連する疾病の原因位置候補である。
【0173】 配列番号15の配列をもつ核酸によりコードされるポリペプチド 配列番号15の核酸配列のオープンリーディングフレームは配列番号132の
配列を構成する291アミノ酸長のポリペプチドを潜在的にコードする。
【0174】 233アミノ酸(配列番号132の14〜246)とGenPeptデータベ
ース(Version 115)の照合配列g5832945(AL11719
5)の間に35%の相同性が認められた。
【0175】 245アミノ酸(配列番号132の30〜274)とGenPeptデータベ
ース(Version 115)の照合配列g5832942(AL11719
5)との間に32%の相同が認められた。
【0176】 配列番号132の配列をもつポリペプチドはコレステロール流の調節、特にタ
ンジール病、家族性HDL欠損症、又は染色体9の9q31〜34遺伝子座に遺
伝的に関連する疾病に関与している可能性がある。
【0177】 GS911370遺伝子 核酸 本明細書でGS911370と呼ぶ遺伝子の転写産物に対応するメッセンジャ
ーRNAを本発明により単離した。
【0178】 この転写産物に対応するcDNAの核酸配列は配列番号16の配列である。
【0179】 配列番号16の配列は775ヌクレオチド長である。
【0180】 この配列は配列番号16の配列の1位ヌクレオチドから144位ヌクレオチド
までの部分オープンリーディングフレーム(ORF)を含む。
【0181】 以下の配列との間にヌクレオチド相同が認められた。
【0182】 ・CpG島を含むヒトゲノムDNAのMse1フラグメント(クローン92e
10、リバースリードcpg92e10.rt1a)であるGenBank配列
gi|1022224|と229bp(50〜280bp位)で96%相同、 ・ヒトSec61複合体βサブユニットmRNAであるGenBank配列g
i|459833|と145bp(1〜144bp位)で100%相同。
【0183】 実施例1に記載するように、RT PCRにより配列番号16の配列の転写産
物の発現分析を実施した。各種組織のpolyA RNAを使用してこれらの
分析を実施した処、GS911370遺伝子は胎児脳で発現されることが判明し
た。
【0184】 更に、夫々配列番号88及び89の配列をもつプローブを使用して実施例1に
記載するプロトコールに従ってノーザンブロットにより転写産物の発現を分析し
た処、Clontech社から市販されているブロット(Ref.No.775
9−1)に転写産物が存在することが判明した。
【0185】 配列番号88の配列をもつプローブと配列番号89の配列をもつプローブで検
出された転写産物の寸法は膵臓で7.4kbであった。
【0186】 この遺伝子はコレステロール逆輸送不全に起因する疾病、特にタンジール病も
しくは家族性HDL欠損症、又は染色体9の9q31〜34遺伝子座に遺伝的に
関連する疾病の原因位置候補である。
【0187】 配列番号16の配列をもつ核酸によりコードされるポリペプチド 配列番号16の核酸配列の部分オープンリーディングフレームは配列番号13
3の配列を構成する48アミノ酸長のポリペプチドを潜在的にコードする。
【0188】 タンパク質配列のレベルで認められた相同性: この潜在的ORF(48aa)は夫々データベースSwissprot(Ve
rsion 36,最終更新日1999年5月3日)、Genpept(Gen
bank v110及び111,最終更新日1999年5月7日の翻訳)、非冗
長PIR(非冗長PIR配列,Version 57)及びPRODOM(Sw
issprot,Version 34.2,1997年11月に検出される相
同ドメイン)に含まれる配列sp|P38391|、gb|AAA19639.
1|、PIR(非冗長PIR配列,Version 57)|S|S42410
及び18652 p34.2(1)のヒト輸送タンパク質Sec61複合体βサ
ブユニットと33a(16〜48aa位)で一致する。
【0189】 この一致は各種タンパク質データベース(PIR:(非冗長PIR配列,Ve
rsion 57)、PRODOM(Swissprot,Version 3
4.2,1997年11月に検出される相同ドメイン)、及びGenbankの
翻訳であるEMBL(TrEMBL(SP−TrEMBL,Version 7
,1998年11月)とGenpept(Genbank v110及び111
,最終更新日1999年5月7日の翻訳))で認められる。
【0190】 推定機能: タンパク質複合体sec61は小胞体における新生タンパク質の細胞転流機構
の中心成分である。従って、GS911370遺伝子はsec61複合体βサブ
ユニットとの相同性により、この機構の新規成分をコードする遺伝子であると考
えられる。従って、この遺伝子はタンパク質転流、従って、コレステロール流出
メカニズムに関与するタンパク質の輸送に役割を果たすと考えられるため、タン
ジール病/FDH患者に認められる欠損の研究に有用な遺伝子である。
【0191】 従って、配列番号133の配列をもつポリペプチドはコレステロール流の調節
、特にタンジール病又は家族性HDL欠損症に関与している可能性がある。
【0192】 従って、配列番号133の配列をもつポリペプチドはHDLによるコレステロ
ール逆輸送の重要な段階に関与している可能性がある。
【0193】 更に、配列番号133の配列をもつポリペプチドは染色体9の9q31〜34
遺伝子座に遺伝的に関連する疾病に関与している可能性がある。
【0194】 GS913920遺伝子 核酸 本明細書でGS913920と呼ぶ遺伝子の転写産物に対応するメッセンジャ
ーRNA配列を本発明により単離した。
【0195】 第1の配列を単離及び特性決定し、このcDNAの核酸配列を配列番号17の
配列とした。
【0196】 配列番号17の配列は491ヌクレオチド長である。
【0197】 GenBankデータベース(Version 110)で検索した処、配列
一致は認められなかった。
【0198】 実施例1に記載するように、RT PCRにより配列番号17の配列の転写産
物の発現分析を実施した。各種組織のpolyA RNAを使用してこれらの
分析を実施した処、GS913920遺伝子は肝臓と心臓で発現されることが判
明した。
【0199】 配列番号17の配列から夫々配列番号102及び103の配列をもつ2種のヌ
クレオチドプライマーを合成した。これらのヌクレオチドプライマーにより配列
番号18の配列を構成するGS913920のcDNAを増幅することができた
【0200】 増幅反応は以下の条件下に実施したが、これらの条件は記載する特定プライマ
ーを使用して着目転写産物の配列を単離する本発明の全候補遺伝子に適用可能で
ある。
【0201】 各PCR反応はその緩衝液の存在下に各dNTP400μM、各プライマー0
.5μM、MgCl2.5mM、DNA50ng又はcDNA約25ng及び
Thermus aquaticus(Taq)DNAポリメラーゼ(Ampl
i Taq Gold;Perkin Elmer)2単位を使用して実施した
。反応はサーモサイクラー9700(Perkin Elmer)で96ウェル
マイクロプレートで実施した。94℃で10分間の初期変性後に、94℃で30
秒間変性、64℃(2サイクル)、61℃(2サイクル)、58℃(2サイクル
)及び55℃(28サイクル)で30秒間アニーリング、72℃で1分/kbの
伸長からなる30サイクルのプログラムを適用した。72℃で7分間伸長してプ
ログラムを終了した。
【0202】 配列番号18の核酸配列は293ヌクレオチド長である。この配列は227位
ヌクレオチドから293位ヌクレオチドまでの部分オープンリーディングフレー
ム(ORF)をもつ。
【0203】 この遺伝子はコレステロール逆輸送不全に起因する疾病、特にタンジール病も
しくは家族性HDL欠損症、又は染色体9の9q31〜34遺伝子座に遺伝的に
関連する疾病の原因位置候補である。
【0204】 配列番号18の配列をもつ核酸によりコードされるポリペプチド 配列番号18の核酸配列のオープンリーディングフレームは配列番号134の
配列を構成する22アミノ酸長のポリペプチドを潜在的にコードする。
【0205】 BLASTで検索した処、GenPept(GenBank v115の翻訳
)、TrEMBL(SP−TrEMBL,1999年8月Version)、S
wissprot(Version 38)及びPIR:(非冗長PIR配列,
Version 62,1999年9月)の各データベースの照合配列との間に
有意相同は認められなかった。
【0206】 配列番号134の配列をもつポリペプチドはコレステロール流の調節、特にタ
ンジール病又は家族性HDL欠損症に関与している可能性がある。
【0207】 従って、配列番号134の配列をもつポリペプチドはHDLによるコレステロ
ール逆輸送の重要な段階に関与している可能性がある。
【0208】 更に、配列番号134の配列をもつポリペプチドは染色体9の9q31〜34
遺伝子座に遺伝的に関連する疾病に関与している可能性がある。
【0209】 GS91437遺伝子 核酸 本明細書でGS91437と呼ぶ遺伝子の転写産物に対応する2種のメッセン
ジャーRNA配列を本発明により単離した。
【0210】 この転写産物に対応するcDNAの第1の核酸配列は配列番号19の配列であ
る。
【0211】 配列番号19の配列は2442ヌクレオチド長である。
【0212】 この配列は配列番号19の配列の2位ヌクレオチドから286位ヌクレオチド
までの部分オープンリーディングフレーム(ORF)を含む。
【0213】 GenBankデータベース(Version 110)で検索した処、配列
一致は認められなかった。
【0214】 この転写産物に対応するcDNAの第2の核酸配列は配列番号20の配列であ
る。
【0215】 配列番号20の配列は4608ヌクレオチド長である。この配列は1位ヌクレ
オチドから327位ヌクレオチドまでの部分オープンリーディングフレーム(O
RF)を含む。
【0216】 GenBankデータベース(Version 116)で配列番号20の配
列と以下の配列相同が認められた。
【0217】 ・ヒトcDNA FLJ20287 fis、クローンHEP04390、長
さ=3043、GenBank登録日2000年2月22日である配列g702
0279(AK000294)の2807〜2595位と213bp(85〜2
97位)で100%相同、 ・Mus musculusクローンXX−BAC394、長さ=17035
1(シーケンシング中)、未配置断片である配列g3850048(AJ004
828)と219bp(82〜300位)で88%相同。
【0218】 実施例1に記載するように、RT PCRにより配列番号19の配列の転写産
物の発現分析を実施した。各種組織のpolyA RNAを使用してこれらの
分析を実施した処、GS91437遺伝子は胎児脳、肝臓、心臓、前立腺、胎盤
、子宮、睾丸、腎臓及び骨格筋で発現されることが判明した。
【0219】 この遺伝子はコレステロール逆輸送不全に起因する疾病、特にタンジール病も
しくは家族性HDL欠損症、又は染色体9の9q31〜34遺伝子座に遺伝的に
関連する疾病の原因位置候補である。
【0220】 配列番号19の配列をもつ核酸によりコードされるポリペプチド 配列番号19の核酸配列の部分オープンリーディングフレームは配列番号13
5の配列を構成する95アミノ酸長のポリペプチドを潜在的にコードする。
【0221】 BLASTで検索した処、データベースSwissprot(Version
36,最終更新日1999年5月3日)、PRODOM(Swissprot
,Version 34.2及び38に検出される相同ドメイン)、Genpe
pt(Genbank v110、111及び115の翻訳)、PIR(非冗長
PIR配列、Version 57)、PDB(PROTEIN DATA B
ANK、1999年2月)及びTrEMBL(SP−TrEMBL,Versi
on 7,1998年11月)の照合配列との間に有意BLAST相同は認めら
れなかった。
【0222】 配列番号135の配列をもつポリペプチドはコレステロール流の調節、特にタ
ンジール病、家族性HDL欠損症、又は染色体9の9q31〜34遺伝子座に遺
伝的に関連する疾病に関与している可能性がある。
【0223】 配列番号20の配列をもつ核酸によりコードされるポリペプチド 配列番号20の核酸配列に含まれるオープンリーディングフレーム(ORF)
は配列番号136の配列を構成する108アミノ酸長のポリペプチドを潜在的に
コードする。
【0224】 データベースSwissprot(Version 36)、Genpept
(Version 115)、PIR(Version 62,1999年9月
)及びtrEMBL(1999年8月Version)と配列相同は認められな
かった。
【0225】 配列番号136の配列をもつポリペプチドはコレステロール流の調節、特にタ
ンジール病、家族性HDL欠損症、又は染色体9の9q31〜34遺伝子座に遺
伝的に関連する疾病に関与している可能性がある。
【0226】 GS91507遺伝子 核酸 本明細書でGS91507と呼ぶ遺伝子の転写産物に対応する2種のメッセン
ジャーRNA配列を本発明により単離した。
【0227】 この転写産物に対応するcDNAの第1の核酸配列は配列番号21の配列であ
る。
【0228】 配列番号21の配列は1627ヌクレオチド長である。
【0229】 この配列は配列番号21の配列の1位ヌクレオチドから640位ヌクレオチド
までの部分オープンリーディングフレーム(ORF)を含む。
【0230】 GenBankデータベース(Version 110)で検索した処、配列
一致は認められなかった。
【0231】 この転写産物に対応するcDNAの第2の核酸配列は配列番号22の配列であ
る。
【0232】 配列番号22の配列は2333ヌクレオチド長である。この配列は368位ヌ
クレオチドから1348位ヌクレオチドまでの完全オープンリーディングフレー
ム(ORF)を含む。翻訳開始コドンは配列番号22の配列の371位ヌクレオ
チドから開始する。コーディング配列は371位ヌクレオチドから開始し、13
48位ヌクレオチドまでである。
【0233】 配列番号22の配列はGenBankデータベース(Version 116
)の照合配列と以下の相同性をもつ。
【0234】 ・ヒトcDNA FLJ20300 fis、クローンHEP06465(2
331bp)であるアクセション番号AK000307と2316bp(115
〜2420bp位)で99%核酸一致。
【0235】 実施例1に記載するように、RT PCRにより配列番号21の配列の転写産
物の発現分析を実施した。各種組織のpolyA RNAを使用してこれらの
分析を実施した処、GS91507遺伝子は胎児脳で発現されることが判明した
【0236】 更に、配列番号90の配列をもつプローブを使用して実施例1に記載するプロ
トコールに従ってノーザンブロットにより転写産物の発現を分析した処、Clo
ntech社から市販されているブロット(Ref.No.7759−1)に転
写産物が存在することが判明した。
【0237】 配列番号90の配列をもつプローブで検出された転写産物の寸法は夫々膵臓、
腎臓、骨格筋、肺、胎盤及び脳で2kb及び7.5kbであった。
【0238】 この遺伝子はコレステロール逆輸送不全に起因する疾病、特にタンジール病も
しくは家族性HDL欠損症、又は染色体9の9q31〜34遺伝子座に遺伝的に
関連する疾病の原因位置候補である。
【0239】 配列番号21の配列をもつ核酸によりコードされるポリペプチド 配列番号21の核酸配列のオープンリーディングフレームは配列番号137の
配列を構成する213アミノ酸長のポリペプチドを潜在的にコードする。
【0240】 タンパク質配列のレベルで認められた相同性: この213aa潜在的ORFは以下のような種々のタンパク質とモチーフ型相
同性をもつドメインをもつ。
【0241】 ・染色体IIに局在する仮想タンパク質(39KD)T28D9.3のドメイ
ンであるSwissprot(Version 36、最終更新日1999年5
月3日)の配列sp|Q10022|及びPRODOM(Swissprot,
Version 34.2,1997年11月に検出される相同ドメイン)の配
列28705 p34.2(1)YSX3_CAEELと155aa(4〜15
8aa位)で29%相同、 ・過酸化水素により誘導されるタンパク質(マウス配列のフラグメント)であ
る非冗長PIR(非冗長PIR配列、Version 57)の配列|S|S6
6668と127aa(6〜132aa位)で25%相同。
【0242】 更に、GenBankとEMBLの翻訳コーディング配列(TrEMBL(S
P−TrEMBL,Version 7,1998年11月)、Genpept
(Genbank v110及び111,最終更新日1999年5月7日の翻訳
))と相同であるならば、「ホスファチジン酸ホスファターゼ」型潜在タンパク
質のアノテーションが加えられる。
【0243】 ・小胞体のトランスメンブレンタンパク質であるSP−TrEMBL(SP−
TrEMBL,Version 7,1998年11月)の配列sp|P975
44|P97544と200aa(6〜205aa位)で34%相同、 ・2型βホスファチジン酸ホスファターゼ、ホスファチジン酸ホスホヒドロラ
ーゼ、ヒトリン脂質ホスファターゼであるGenpept(Genbank v
110及び111,最終更新日1999年5月7日の翻訳)の配列gi|410
5139|、ヒトホスファチジン酸ホスホヒドロラーゼ相同体であるGenpe
pt(Genbank v110及び111,最終更新日1999年5月7日の
翻訳)の配列gi|3047173|及びホスファチジン酸ホスファターゼ2b
であるgi|2467300|と204aa(6〜209aa位)で33%相同
、 ・マウスホスファチジン酸ホスファターゼであるGenpept(Genba
nk v110及び111,最終更新日1999年5月7日の翻訳)の配列gi
|1487873|と203aa(6〜208aa位)で31%相同、 ・ホスファチジン酸ホスファターゼ2AであるSP−TrEMBL(SP−T
rEMBL,Version 7,1998年11月)の配列sp|Q6146
9|Q61469|と203aa(6〜208aa位)で31%相同。
【0244】 配列番号22の配列をもつ核酸によりコードされるポリペプチド 配列番号22の核酸配列のオープンリーディングフレームは配列番号138の
配列を構成する325アミノ酸長のポリペプチドを潜在的にコードする。
【0245】 タンパク質配列のレベルで認められた相同性: GenBank(Version 116)とEMBLの翻訳コーディング配
列(TrEMBL(1999年8月Version)、Genpept(Ver
sion 115))と相同であるならば、「ホスファチジン酸ホスファターゼ
」型潜在タンパク質のアノテーションが加えられる。
【0246】 ・小胞体のトランスメンブレンタンパク質であるSP−TrEMBL:sp|
P97544|P97544と316aa(2〜317aa位)で30%相同、 ・2型βホスファチジン酸ホスファターゼ、ホスファチジン酸ホスホヒドロラ
ーゼ、リン脂質ホスファターゼ(ヒト)であるGenpept 116 gi|
4105139|AF043329、ホスファチジン酸ホスホヒドロラーゼ相同
体(ヒト)であるGenpept 116 gi|3047173|AF017
86及びホスファチジン酸ホスファターゼ2bであるgi|2467300|A
B000889と320aa(2〜321aa位)で30%相同、 ・長さ=312aaのトランスメンブレンタンパク質(Rattus nor
vegicus)であるGenpept 116 gi 1684745 Y0
7783と316aa(2〜317aa位)で30%相同、 ・長さ=311aaのホスファチジン酸ホスファターゼ2BであるSP−Tr
EMBL EM:O14495と320aa(2〜317aa位)で30%相同
【0247】 配列番号137及び138の配列をもつポリペプチドの推定機能: GS91507遺伝子は位置候補であると同時に、HDL粒子により媒介され
る細胞内コレステロールの流出に関連する細胞内シグナル伝達カスケードに役割
を果たすという推定機能をもち、タンジール病と家族性HDL欠損症(FHD)
に関与する新規タンパク質(ホスファチジン酸ホスファターゼ)をコードする遺
伝子であるという点でタンジール病とFDHの機能研究に有用である。
【0248】 配列番号137及び138の配列をもつポリペプチドはコレステロール流の調
節、特にタンジール病、家族性HDL欠損症、又は染色体9の9q31〜34遺
伝子座に遺伝的に関連する疾病に関与している可能性がある。
【0249】 GS915231遺伝子 核酸 本明細書でGS915231と呼ぶ遺伝子の転写産物に対応する2種のメッセ
ンジャーRNA配列を本発明により単離した。
【0250】 この転写産物に対応するcDNAの第1の核酸配列は配列番号23の配列であ
る。
【0251】 配列番号23の配列は2764ヌクレオチド長である。
【0252】 この配列は配列番号23の配列の3位ヌクレオチドから1220位ヌクレオチ
ドまでの部分オープンリーディングフレーム(ORF)を含む。
【0253】 GenBankデータベース(Version 110)で検索した処、配列
一致は認められなかった。
【0254】 この転写産物に対応するcDNAの第2の核酸配列は配列番号24の配列であ
る。
【0255】 配列番号24の配列は3228ヌクレオチド長である。この配列は37位ヌク
レオチドから1304位ヌクレオチドまでのオープンリーディングフレーム(O
RF)を含む。コーディング配列は配列番号24の配列の49位ヌクレオチドか
ら開始し、1304位ヌクレオチドまでである。翻訳開始コドンは49位ヌクレ
オチドから開始する。配列番号24の配列の3142位ヌクレオチドからポリア
デニル化シグナルが開始している。
【0256】 配列番号24の配列とGenBankデータベース(Version 116
)の下記照合配列の間に配列相同性が認められた。
【0257】 ・ヒトmRNA;cDNA DKFZp586H051(クローンDKFZp
586H051由来)、長さ=1795、登録日2000年2月18日、原登録
日1999年5月15日(MIPS,Am Klopferspitz 18a
,D−82152,Martinsried、ドイツ)である配列g48843
37(AL050130)の1〜217位と217bp(2704〜2920位
)で100%相同、 ・ヒトクローンRP11−307P9(シーケンシング中)、未配置36断片
、長さ=203456である配列g6539402(AC016904)と39
3bp(2773〜3165)で100%、153bp(913〜1065)で
100%、111bp(1083〜1193)で100%、84bp(2341
〜2424)で84%の4個の相同フラグメント、 ・Gallus gallus転写因子RelB(relb)mRNA、完全
化合物、長さ=2851である配列g5305227(AF029260)と2
58bp(529〜786)で83%、66bp(1195〜1260)で89
%、185bp(91〜275)で80%の各相同フラグメント。
【0258】 実施例1に記載するように、RT PCRにより配列番号23の配列の転写産
物の発現分析を実施した。各種組織のpolyA RNAを使用してこれらの
分析を実施した処、GS915231遺伝子は胎児脳で発現されることが判明し
た。
【0259】 更に、配列番号91の配列をもつプローブを使用して実施例1に記載するプロ
トコールに従ってノーザンブロットにより転写産物の発現を分析した処、Clo
ntech社から市販されているブロット(Ref.No.7759−1)に転
写産物が存在することが判明した。
【0260】 配列番号91の配列をもつプローブで検出された転写産物の寸法は夫々心臓と
骨格筋で1.3kb、2kb、4kb、4.4kb及び7.5kb、肝臓と腎臓
で1.3kb、2kb、4kb及び4.4kb、脳で1.3kb、2kb、4.
4kb及び7.5kb、膵臓で1.3kb、2kb及び4.4kbであった。
【0261】 この遺伝子はコレステロール逆輸送不全に起因する疾病、特にタンジール病も
しくは家族性HDL欠損症、又は染色体9の9q31〜34遺伝子座に遺伝的に
関連する疾病の原因位置候補である。
【0262】 配列番号23の配列をもつ核酸によりコードされるポリペプチド 配列番号23の核酸配列の部分オープンリーディングフレームは配列番号13
9の配列を構成する406アミノ酸長のポリペプチドを潜在的にコードする。
【0263】 タンパク質配列のレベルで認められた相同性: ・C.elegansのアルコールデヒドロゲナーゼ/リビトールデヒドロゲ
ナーゼに類似の配列gb|AAB93456.1|(U28739)のタンパク
質翻訳であるGenpept(GenBank v110及び111,最終更新
日1999年5月7日の翻訳)配列gi:2731377及びSP−TrEMB
L(SP−TrEMBL,Version 7,1998年11月)配列Q09
979と401aa(1〜401aa)で51%相同、 ・夫々Protein Data Bank配列であるタンパク質1AHI|
A(Nadh及び7−オキソグリコケノデオキシコール酸複合化A鎖7α−ヒド
ロキシステロイドデヒドロゲナーゼ)に対応するgi|1827713|、タン
パク質1AHI|B(Nadh及び7−オキソグリコケノデオキシコール酸複合
化B鎖7α−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ)に対応するgi|182
7714|、タンパク質1AHH|A(Nad+複合化A鎖7α−ヒドロキシス
テロイドデヒドロゲナーゼ)に対応するgi|1827715|、タンパク質1
AHH|B(Nad+複合化B鎖7α−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ
)に対応するgi|1827716|、タンパク質1FMC|A(Nadh及び
7−オキソグリコケノデオキシコール酸複合化A鎖7α−ヒドロキシステロイド
デヒドロゲナーゼ)に対応するgi|1943533|、及びタンパク質1FM
C|B(Nadh及び7−オキソグリコケノデオキシコール酸複合化B鎖7α−
ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ)に対応するgi|1943534|と
164aa(47〜205aa位)で30%相同、 ・Pseudomonas種Lb400のタンパク質シスビフェニル−2,3
−ジヒドロジオール−2,3−デヒドロゲナーゼに対応するProtein D
ata Bank配列g|2624497|と131aa(53〜183aa位
)で29%相同、 ・Bacillus subtilisのタンパク質3−オキソアシル(アシ
ルキャリヤータンパク質)レダクターゼホモログyoxDに対応するPIRデー
タベース(非冗長PIR配列,Version 57):PIR:(非冗長PI
R配列,Version 57)配列|D69930|及びタンパク質YOXD
_BACSU(RTP−PELB領域(ORF238)に存在する仮想オキシド
レダクターゼ)に対応するSwissprot(Version 36,最終更
新日1999年5月3日)配列sp|P14802|と194aa(3〜196
aa位)で27%相同、 ・脂質運搬ステロールキャリヤーSCP−2非特異的前駆物質エストラジオー
ルβ−デヒドロゲナーゼ17β−ヒドロキシステロイドタンパク質に対応するP
RODOM(Swissprot,Version 34.2,1997年11
月に検出される相同ドメイン)(Swissprot(Version 36,
最終更新日1999年5月3日)に検出される相同ドメイン)配列2675 p
34.2(11)NLTP(5)DHB4(3)PX18(2)と44aa(3
53〜396aa位)で52%相同、 ・タンパク質DHB4ヒトエストラジオール17β−デヒドロゲナーゼ4(E
C1.1.1.62)(17−β−HSD4)(17β−ヒドロキシステロイド
デヒドロゲナーゼ4)に対応するSwissprot(Version 36,
最終更新日1999年5月3日)配列sp|P51659|と167aa(23
3〜399aa位)で27%相同。
【0264】 配列番号24の配列をもつ核酸によりコードされるポリペプチド 配列番号24の核酸配列のオープンリーディングフレーム(ORF)は配列番
号140の配列を構成する422アミノ酸長のポリペプチドを潜在的にコードす
る。
【0265】 以下の配列相同が認められた。
【0266】 タンパク質配列のレベルで認められた相同性: ・Genpept:gi:2731377及びSP−trEMBL:Q099
79と416aa(11〜417aa位)で51%相同。Genpept:gi
:2731377はC.elegansのアルコールデヒドロゲナーゼ/リビト
ールデヒドロゲナーゼに類似の配列gb|AAB93456.1|(U2873
9)のタンパク質翻訳である。
【0267】 ・夫々Protein Data Bank配列であるタンパク質1AHI|
A(Nadh及び7−オキソグリコケノデオキシコール酸複合化A鎖7α−ヒド
ロキシステロイドデヒドロゲナーゼ)に対応するgi|1827713|、タン
パク質1AHI|B(Nadh及び7−オキソグリコケノデオキシコール酸複合
化B鎖7α−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ)に対応するgi|182
7714|、タンパク質1AHH|A(Nad+複合化A鎖7α−ヒドロキシス
テロイドデヒドロゲナーゼ)に対応するgi|1827715|、タンパク質1
AHH|B(Nad+複合化B鎖7α−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ
)に対応するgi|1827716|、タンパク質1FMC|A(Nadh及び
7−オキソグリコケノデオキシコール酸複合化A鎖7α−ヒドロキシステロイド
デヒドロゲナーゼ)に対応するgi|1943533|、及びタンパク質1FM
C|B(Nadh及び7−オキソグリコケノデオキシコール酸複合化B鎖7α−
ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ)に対応するgi|1943534|と
164aa(47〜205aa位)で30%相同、 ・Pseudomonas種Lb400のタンパク質シスビフェニル−2,3
−ジヒドロジオール−2,3−デヒドロゲナーゼに対応するProtein D
ata Bank配列g|2624497|と131aa(53〜183aa位
)で29%相同、 ・Bacillus subtilisのタンパク質3−オキソアシル(アシ
ルキャリヤータンパク質)レダクターゼホモログyoxDに対応する非冗長PI
R:pir|D69930|及びタンパク質YOXD_BACSU(RTP−P
ELB領域(EC 1.−.−.−)(ORF238)に存在する仮想オキシド
レダクターゼ)に対応するSwissprot:sp|P14802|と202
aa(6〜212aa位)で27%相同、 ・脂質運搬ステロールキャリヤーSCP−2非特異的前駆物質エストラジオー
ルβ−デヒドロゲナーゼ17β−ヒドロキシステロイドタンパク質に対応するP
rodom(Swissprotに検出される相同ドメイン)2675 p34
.2(11)NLTP(5)DHB4(3)PX18(2)と44aa(353
〜396aa位)で52%相同、 ・タンパク質DHB4ヒトエストラジオール17β−デヒドロゲナーゼ4(E
C1.1.1.62)(17−β−HSD4)(17β−ヒドロキシステロイド
デヒドロゲナーゼ4)に対応するSwissprot:sp|P51659|と
183aa(249〜415aa位)で27%相同、 ・長さ=282の仮想タンパク質Rv3224(Mycobacterium
tuberculosis)に対応する配列g2072661(Z95120
)と272aa(12〜280aa位)で44%相同、 ・非特異的脂質運搬タンパク質前駆物質(NSL−TP)として長さ=121
のウシ非特異的脂質運搬タンパク質(ステロールキャリヤータンパク質2)(S
CP−2)に対応する配列SP:NLTPと106aa(318〜417)で3
5%及び長さ=547のラット非特異的脂質運搬タンパク質前駆物質(NSL−
TP)(ステロールキャリヤータンパク質2)(SCP−2)(ステロールキャ
リヤータンパク質X)(SCP−X)(SCPX)に対応する配列SP:NLT
Pと133aa(294〜417)で30%相同。
【0268】 推定機能: 422アミノ酸のORFはヒト、マウス、大腸菌、S.cerevisiae
、C.elegans等の数種の生物からのステロールの脱水素メカニズムに関
与する種々の推定酵素タンパク質と相同性をもつ。更に、本発明者らは細胞内脂
質輸送に関与するSCP−2タンパク質の配列との相同性も立証することができ
た。従って、GS15231遺伝子はFDH/タンジール病患者における細胞内
コレステロール輸送障害に関与すると考えられる有用なタンパク質をコードし、
従って、GS15231遺伝子は研究に有用である。更に、GS15231遺伝
子はその局在により、タンジール病又は家族性HDL欠損症に認められる遺伝子
欠損の研究と特性決定に有用な候補位置遺伝子である。
【0269】 配列番号139及び140の配列をもつポリペプチドはコレステロール流の調
節、特にタンジール病、家族性HDL欠損症、又は染色体9の9q31〜34遺
伝子座に遺伝的に関連する疾病に関与している可能性がある。
【0270】 GS915528遺伝子 核酸 本明細書でGS915528と呼ぶ遺伝子の転写産物に対応する2種のメッセ
ンジャーRNA配列を本発明により単離した。
【0271】 この転写産物に対応するcDNAの第1の核酸配列は配列番号25の配列であ
る。
【0272】 配列番号25の配列は3106ヌクレオチド長である。
【0273】 この配列は配列番号25の配列の1位ヌクレオチドから1272位ヌクレオチ
ドまでの部分オープンリーディングフレーム(ORF)を含む。
【0274】 GenBankデータベース(Version 110)で検索した処、配列
一致は認められなかった。
【0275】 この転写産物に対応するcDNAの第2の核酸配列は配列番号26の配列であ
る。
【0276】 配列番号26の配列は3313ヌクレオチド長である。この配列はコーディン
グ配列にも対応する3位ヌクレオチドから1370位ヌクレオチドまでの部分オ
ープンリーディングフレーム(ORF)を含む。配列番号26の配列の3280
位ヌクレオチドからポリアデニル化シグナルが開始している。
【0277】 配列番号26の配列とGenBankデータベース(Version 116
)の照合配列の間には以下の相同性が認められた。
【0278】 ・長さ=2970のヒトcDNA FLJ20300 fis、クローンKA
IA2329と2755bp(119〜2873bp位)で99%核酸一致、 ・ヒトクローンRP11−1B9(作業ドラフト配列、未配置10断片)であ
るシーケンシング中のBACg6514007 AC013568と99%核酸
一致。
【0279】 実施例1に記載するように、RT PCRにより配列番号25の配列の転写産
物の発現分析を実施した。各種組織のpolyA RNAを使用してこれらの
分析を実施した処、GS915528遺伝子は胎児脳、肝臓、前立腺、心臓、胎
盤、子宮、睾丸及び脳で発現されることが判明した。
【0280】 更に、配列番号92の配列をもつプローブを使用して実施例1に記載するプロ
トコールに従ってノーザンブロットにより転写産物の発現を分析した処、Clo
ntech社から市販されているブロット(Ref.No.7759−1)に転
写産物が存在することが判明した。
【0281】 配列番号92の配列をもつプローブで検出された転写産物の寸法は夫々膵臓で
1.9kb、3.2kb及び3.8kb、心臓で1kb、1.9kb及び3.8
kb、肝臓で1kb、1.9kb及び3.2kb、腎臓で1kb及び1.9kb
、kb、骨格筋と脳で1.9kbであった。
【0282】 この遺伝子はコレステロール逆輸送不全に起因する疾病、特にタンジール病も
しくは家族性HDL欠損症、又は染色体9の9q31〜34遺伝子座に遺伝的に
関連する疾病の原因位置候補である。
【0283】 配列番号25の配列をもつ核酸によりコードされるポリペプチド 配列番号25の核酸配列のオープンリーディングフレームは配列番号141の
配列を構成する424アミノ酸長のポリペプチドを潜在的にコードする。
【0284】 タンパク質配列のレベルで認められた相同性: この424aa潜在的ORFは以下のような各種タンパク質データベースの種
々のチロシンホスファターゼタンパク質の保存ドメインとモチーフ型相同性をも
つドメインをもつ。
【0285】 ・C.elegansのcDNA YK65E9.3によりコードされるSP
−TrEMBL(SP−TrEMBL,Version 7,1998年11月
)配列sp|P91433|P91433と、C.elegansで4.1バン
ド、エズリン、モイシン、ラジキシン及びタリンに存在するドメインを含むGe
npept(Genbank v110及び111,最終更新日1999年5月
7日の翻訳)配列gi|1708767|とに364aa(3〜366aa位)
で49%相同、 ・タンパク質4.1−Gに対応するSP−TrEMBL(SP−TrEMBL
,Version 7,1998年11月)配列sp|O4391|O4391
と332aa(1〜322aa位)で44%相同、 ・膜編成に関与するタンパク質モイシン、バンドP81、ビリン−2、エズリ
ン、ラジキシンのチロシンホスファターゼタンパク質ドメインに対応するPRO
DOM(Swissprot,Version 34.2,1997年11月に
検出される相同ドメイン)配列894p34.2(29)MOES(4)RAD
I(4)EZRI(4)と227aa(7〜233aa位)で43%相同、 ・ヒトチロシンホスファターゼタンパク質MEG1(EC3.1.3.48)
に対応するSwissprot(Version 36,最終更新日1999年
5月3日)配列sp|P29074|PTN4_HUMANと313aa(9〜
321aa位)で42%相同、 ・マウスチロシンホスファターゼタンパク質のスーパーファミリーに属するタ
ンパク質バンド4.1に対応する非冗長PIR(非冗長PIR配列,Versi
on 57)配列:PIR(非冗長PIR配列,Version 57)|S|
JU0188、マウスタンパク質NBL4に対応するSwissprot(Ve
rsion 36,最終更新日1999年5月3日)配列sp|P52963|
NBL4、タンパク質バンド4.1に類似のタンパク質に対応するSP−TrE
MBL(SP−TrEMBL,Version 7,1998年11月)配列s
p|O57457|、及びmus musculusのNBL4タンパク質に対
応するGenpept(Genbank v110及び111,最終更新日19
99年5月7日の翻訳)配列gi|466548|と320aa(7〜326a
a位)で41%相同、 ・ヒトタンパク質4.1(バンド4.1)(P4.1)に対応するSwiss
prot(Version 36,最終更新日1999年5月3日)配列sp|
P11171|41と314aa(9〜322aa位)で41%相同。
【0286】 配列番号26の配列をもつ核酸によりコードされるポリペプチド 配列番号26の核酸配列のオープンリーディングフレームは配列番号142の
配列を構成する455アミノ酸長のポリペプチドを潜在的にコードする。
【0287】 タンパク質配列のレベルで認められた相同性: この455aa潜在的ORFは以下のような各種タンパク質データベースの種
々のチロシンホスファターゼタンパク質の保存ドメインとモチーフ型相同性をも
つドメインをもつ。
【0288】 ・C.elegans cDNA YK65E9.3によりコードされるSP
−TrEMBL:sp|P91433|P91433と、C.elegansで
4.1バンド、エズリン、モイシン、ラジキシン及びタリンに存在するドメイン
を含むGenpept115:gi|1708767|U80955とに374
aa(24〜397aa位)で50%相同、 ・タンパク質4.1−Gに対応するSP−TrEMBL:sp|04391|
04391と333aa(21〜353aa位)で45%相同、 ・膜編成タンパク質モイシン、バンドP81、ビリン−2、エズリン、ラジキ
シンのチロシンホスファターゼタンパク質に対応するProdom:894p3
4.2(29)MOES(4)RADI(3)EZRI(3)と227aa(7
〜233aa位)で43%相同、 ・ヒトチロシンホスファターゼタンパク質MEG1(EZ3.1.3.48)
(PTPASE−MEG1)(MEG)に対応するSwissprot38:s
p|P29074|PTN4と329aa(24〜352aa位)で42%相同
、 ・マウスチロシンホスファターゼスーパーファミリーメンバータンパク質バン
ド4.1に対応する非冗長PIR:pir|S|JU0188、マウスNBL4
タンパク質に対応するSwissprot:sp|P52963|NBL4、バ
ンド4.1類似タンパク質4に対応するSP−TrEMBL:sp|O5745
7|、及びmus musculusタンパク質に対応するGenpept:g
i|466548|NBL4と335aa(23〜357aa位)で42%相同
、 ・ヒトタンパク質4.1(バンド4.1)(P4.1)に対応するSwiss
prot:sp|P11171|41と332aa(22〜353aa位)で4
1%相同。
【0289】 推定機能: GS915528遺伝子は位置候補であると同時に、HDL粒子により媒介さ
れる細胞内コレステロールの流出に関連する細胞内シグナル伝達カスケードに役
割を果たすという推定機能をもち、タンジール病と家族性HDL欠損症(FHD
)に関与する新規タンパク質(チロシンホスファターゼ)をコードする遺伝子で
あるという点でタンジール病とFDHの機能研究に有用である。
【0290】 配列番号141及び142の配列をもつポリペプチドはコレステロール流の調
節、特にタンジール病、家族性HDL欠損症、又は染色体9の9q31〜34遺
伝子座に遺伝的に関連する疾病に関与している可能性がある。
【0291】 GS99817遺伝子 核酸 本明細書でGS99817と呼ぶ遺伝子の転写産物に対応する2種のメッセン
ジャーRNA配列を本発明により単離した。
【0292】 この転写産物に対応するcDNAの第1の核酸配列は配列番号27の配列であ
る。
【0293】 配列番号27の配列は1539ヌクレオチド長である。
【0294】 この配列は配列番号27の配列の3位ヌクレオチドから698位ヌクレオチド
までの部分オープンリーディングフレーム(ORF)を含む。
【0295】 GenBankデータベース(Version 110)で検索した処、配列
一致は認められなかった。
【0296】 この転写産物に対応するcDNAの第2の核酸配列は配列番号28の配列であ
る。
【0297】 配列番号28の配列は3404ヌクレオチド長である。この配列は配列番号2
8の1位ヌクレオチドから792位ヌクレオチドまでの部分オープンリーディン
グフレーム(ORF)を含む。
【0298】 配列番号28の配列とGenBankデータベース(Version 116
)の照合配列の間には以下の相同性が認められた。
【0299】 ・BAC END CIT−HSP−2166G6.TR CIT−HSPヒ
トゲノムクローン2166G6、ゲノム調査配列、長さ=380であるgi|2
975337|gb|B93000.1|B93000[2975337]と3
80bpで97%一致、 ・BAC END HS_2166_A2_D03_MR CIT認可ヒトゲ
ノム精子ライブラリーDヒトゲノムクローン、プレート=2166、列=6、行
=G、ゲノム調査配列、長さ=316であるgi|3480271|gb|AQ
104915.1|AQ104915[3480271]と380bpで97%
一致。
【0300】 実施例1に記載するように、RT PCRにより配列番号27の配列の転写産
物の発現分析を実施した。各種組織のpolyA RNAを使用してこれらの
分析を実施した処、GS99817遺伝子は胎児脳で発現されることが判明した
【0301】 更に、配列番号93の配列をもつプローブを使用して実施例1に記載するプロ
トコールに従ってノーザンブロットにより転写産物の発現を分析した処、Clo
ntech社から市販されているブロット(Ref.No.7759−1)に転
写産物が存在することが判明した。
【0302】 配列番号93の配列をもつプローブで検出された転写産物の寸法は夫々心臓と
脳で1.5kb、2kb及び4.4kb、膵臓で2kb及び4.4kb、腎臓と
骨格筋で1.5kb及び4.4kbであった。
【0303】 この遺伝子はコレステロール逆輸送不全に起因する疾病、特にタンジール病も
しくは家族性HDL欠損症、又は染色体9の9q31〜34遺伝子座に遺伝的に
関連する疾病の原因位置候補である。
【0304】 配列番号27の配列をもつ核酸によりコードされるポリペプチド 配列番号27の核酸配列のオープンリーディングフレームは配列番号143の
配列を構成する232アミノ酸長のポリペプチドを潜在的にコードする。
【0305】 タンパク質配列のレベルで認められた相同性: ・線虫コスミドF35C11.4(Caenorhabditis eleg
ans)の配列の翻訳に対応するGenpept(Genbank v110及
び111,最終更新日1999年5月7日の翻訳)配列gi|3876730|
及びTrEMBL(SP−TrEMBL,Version 7,1998年11
月)配列sp|Q20021|と211aa(11〜221aa位)で27%相
同。
【0306】 配列番号28の配列をもつ核酸によりコードされるポリペプチド 配列番号28の核酸配列のオープンリーディングフレームは配列番号144の
配列を構成する263アミノ酸長のポリペプチドを潜在的にコードする。
【0307】 配列番号144の配列と以下の配列の間に相同が認められた。
【0308】 タンパク質配列のレベルで認められた相同性: ・線虫コスミドF35C11.4(Caenorhabditis eleg
ans)の配列の翻訳に対応するGenpept配列gi|3876730|及
びTrEMBL配列sp|Q20021|と255aa(1〜255aa位)で
28%相同。
【0309】 推定機能: この遺伝子はその染色体局在によりFHD/タンジール病研究の候補である。
【0310】 配列番号143及び144の配列をもつポリペプチドはコレステロール流の調
節、特にタンジール病、家族性HDL欠損症、又は染色体9の9q31〜34遺
伝子座に遺伝的に関連する疾病に関与している可能性がある。
【0311】 GS916229遺伝子 核酸 本明細書でGS916229と呼ぶ遺伝子の転写産物に対応するメッセンジャ
ーRNAを本発明により単離した。
【0312】 この転写産物に対応するcDNAの核酸配列は配列番号29の配列である。
【0313】 配列番号29の配列は792ヌクレオチド長である。
【0314】 この配列は配列番号29の配列の1位ヌクレオチドから203位ヌクレオチド
までのオープンリーディングフレーム(ORF)を含む。
【0315】 GenBankデータベース(Version 110)で検索した処、配列
一致は認められなかった。
【0316】 実施例1に記載するように、RT PCRにより配列番号29の配列の転写産
物の発現分析を実施した。各種組織のpolyA RNAを使用してこれらの
分析を実施した処、GS916229遺伝子は胎児脳、肝臓、脳、心臓、前立腺
、胎盤、胎児肝臓、子宮、睾丸及び腎臓で発現されることが判明した。
【0317】 この遺伝子はコレステロール逆輸送不全に起因する疾病、特にタンジール病も
しくは家族性HDL欠損症、又は染色体9の9q31〜34遺伝子座に遺伝的に
関連する疾病の原因位置候補である。
【0318】 配列番号29の配列をもつ核酸によりコードされるポリペプチド 配列番号29の核酸配列のオープンリーディングフレームは配列番号145の
配列を構成する68アミノ酸長のポリペプチドを潜在的にコードする。
【0319】 BLASTで検索した処、データベースSwissprot(Version
36,最終更新日1999年5月3日)及びPRODOM(Swisspro
t,Version 34.2,1997年11月で検出される相同ドメイン)
の照合配列との間に有意相同は認められなかった。
【0320】 配列番号145の配列をもつポリペプチドはコレステロール流の調節、特にタ
ンジール病、家族性HDL欠損症、又は染色体9の9q31〜34遺伝子座に遺
伝的に関連する疾病に関与している可能性がある。
【0321】 GS92544遺伝子 核酸 本明細書でGS92544と呼ぶ遺伝子の1種の長い転写産物と2種の短い転
写産物に夫々対応する3種のメッセンジャーRNAを本発明により単離した。
【0322】 長い転写産物に対応するcDNAの核酸配列は配列番号30の配列である。
【0323】 配列番号30の配列は2733ヌクレオチド長である。
【0324】 この配列は配列番号30の配列の1位ヌクレオチドから2160位ヌクレオチ
ドまでの部分オープンリーディングフレーム(ORF)を含む。
【0325】 短い転写産物に対応するcDNAの第1の核酸配列は配列番号31の配列であ
る。
【0326】 配列番号31の配列は2694ヌクレオチド長である。
【0327】 この配列は配列番号31の配列の1位ヌクレオチドから2121位ヌクレオチ
ドまでの部分オープンリーディングフレーム(ORF)を含む。
【0328】 GenBankデータベース(Version 110)で検索した処、配列
一致は認められなかった。
【0329】 第2の短い転写産物に対応するcDNAの第2の核酸配列は配列番号32の配
列である。
【0330】 配列番号32の配列は2765ヌクレオチド長である。この配列は配列番号3
2の配列の56位ヌクレオチドから2287位ヌクレオチドまでの完全オープン
リーディングフレームを含む。コーディング配列は配列番号32の配列の410
位ヌクレオチドから開始し、2160位ヌクレオチドまでである。翻訳開始コド
ンは配列番号32の配列の410位ヌクレオチドから開始する。
【0331】 配列番号32の配列はGenBankデータベース(Version 116
)の下記照合配列と相同性をもつ。
【0332】 ・ヒトmRNA、cDNA DKFZp761E1824(クローンDKFZ
p761E1824由来)、部分化合物、長さ=2438bp、登録日2000
年2月18日、染色体9、「CR2受容体に類似」のアノテーションをもつ配列
g6807990(AL137432)の1〜2419位と2419bp(48
5〜2903位)で100%相同、 ・HS_3228_B2_H11_T7 CIT認可ヒトゲノム精子ライブラ
リーDヒトゲノムクローン、プレート=3228、列=22、行=P、ゲノム調
査配列、長さ=513であるg3590696(AQ192074)の431〜
277位と157bp(1271〜1427位)で97%相同、 ・ヒト染色体9クローンRP11−4O1マップq31.3−33.1(シー
ケンシング中)未配置41断片である配列gi|6982613||AL138
756と一致度99%〜100%の数個のフラグメント、 ・ヒトクローンRP11−5A23(シーケンシング中)未配置32断片、長
さ=162010である配列g7230026(AC010824)と一致度1
00%の数個のフラグメント。
【0333】 実施例1に記載するように、RT PCRにより長い転写産物と短い転写産物
の発現分析を実施した。各種組織のpolyA RNAを使用してこれらの分
析を実施した処、GS92544遺伝子は胎児脳で発現されることが判明した。
【0334】 更に、配列番号94の配列をもつプローブを使用してノーザンブロットにより
転写産物の発現を分析した処、Clontech社から市販されているブロット
(Ref.No.7759−1)に転写産物が存在することが判明した。
【0335】 配列番号94の配列をもつプローブで検出された転写産物の寸法は胎盤で夫々
4kb及び6kbであった。
【0336】 この遺伝子はコレステロール逆輸送不全に起因する疾病、特にタンジール病も
しくは家族性HDL欠損症、又は染色体9の9q31〜34遺伝子座に遺伝的に
関連する疾病の原因位置候補である。
【0337】 配列番号30及び31の配列をもつ核酸によりコードされるポリペプチド 配列番号30の核酸配列(長い転写産物)のオープンリーディングフレームは
配列番号146の配列を構成する720アミノ酸長のポリペプチドを潜在的にコ
ードする。
【0338】 配列番号31の核酸配列(短い転写産物)のオープンリーディングフレームは
配列番号147の配列を構成する707アミノ酸長のポリペプチドを潜在的にコ
ードする。
【0339】 タンパク質配列のレベルで認められた相同性: この配列はPfamデータベース(HMMER 2.0,1998年6月)の
保存ドメインsushi.HMMと139〜194aa/199〜254aa位
に有意相同性がある。
【0340】 このORFはGenpept(Genbank v110及び111,最終更
新日1999年5月7日の翻訳)とTrEMBL(SP−TrEMBL,Ver
sion 7,1998年11月)に以下のような多数の配列のBlastX翻
訳のアノテーションをもつ。
【0341】 ・Genpept(Genbank v110及び111,最終更新日199
9年5月7日の翻訳)の配列gi|340164|(ヒトウロモジュリン前駆物
質)及びgi|340166|(ウロモジュリン(ヒト))と115aa(2〜
116aa位)で42%相同、 ・SP−TrEMBL(SP−TrEMBL,Version 7,1998
年11月)配列sp|P87363|P87363(フィブリリン−1のフラグ
メント)と141aa(2〜142aa位)で37%相同、 ・Genpept(Genbank v110及び111,最終更新日199
9年5月7日の翻訳)配列gi|306746|及びgi|1335064|(
ヒトフィブリリン)と234aa(7〜240aa位)で30%相同、 ・SP−TrEMBL(SP−TrEMBL,Version 7,1998
年11月)配列sp|O35806|O35806(潜在TGFβ結合タンパク
質2様タンパク質)と194aa(8〜201aa位)で30%相同。
【0342】 配列番号32の配列をもつ核酸によりコードされるポリペプチド 配列番号32の核酸配列のオープンリーディングフレームは配列番号148の
配列を構成する713アミノ酸長のポリペプチドを潜在的にコードする。
【0343】 配列番号148の配列とデータベース照合配列との間には以下の相同性が認め
られた。
【0344】 ・Genpept:gi|340164|(ウロモジュリン前駆物質(ヒト)
)及びGenpept:gi|340166|(ウロモジュリン(ヒト))と相
同、 ・SP−trEMBL:sp|P87363|P87363(フィブリリン1
(フラグメント))と相同、 ・Genpept:gi|306746|及びgi|1335064|(フィ
ブリリン(ヒト))と相同、 ・SP−TrEMBL:sp|O35806|O35806(潜在TGFβ結
合タンパク質2様タンパク質)と相同、 ・g784994(X81479)EMR1(ヒト)、長さ=886と相同、 ・g4379069(X94630)7スパントランスメンブレンタンパク質
(ヒト)と相同、 ・その他、EMR1、CD97、フィビューリン、補体受容体等のタンパク質
と相同。
【0345】 配列番号148の配列は2個のカルシウム結合ドメインを含む3個のEGFド
メイン、チロシンホスファターゼ部位、N末端疎水性ドメイン、多数のグリコシ
ル化部位、2個のリン酸化部位、2個のAsp水酸化部位等の特徴的モチーフを
もつ。
【0346】 推定機能: ウロモジュリンとの相同性により、GS92544遺伝子の産物はグリコシル
ホスファチジルイノシトール(GPI)により結合されるタンパク質であるウロ
モジュリン等の膜に結合したタンパク質であると推定される。部分的アミノ酸配
列相同性試験に基づくこれらの結果から、GS92544遺伝子の産物は膜脂質
との結合により膜と結合し、従って、FHD又はタンジール病患者に認められる
細胞コレステロール流出欠損に関係があると予想される。
【0347】 配列番号146、147及び148の配列をもつポリペプチドはコレステロー
ル流の調節、特にタンジール病、家族性HDL欠損症、又は染色体9の9q31
〜34遺伝子座に遺伝的に関連する疾病に関与している可能性がある。
【0348】 GS930824遺伝子 核酸 本明細書でGS930824と呼ぶ遺伝子の転写産物に対応する2種のメッセ
ンジャーRNA配列を本発明により単離した。
【0349】 この転写産物に対応するcDNAの第1の核酸配列は配列番号33の配列であ
る。
【0350】 配列番号33の配列は4745ヌクレオチド長である。
【0351】 この配列は配列番号33の配列の2位ヌクレオチドから514位ヌクレオチド
までの部分オープンリーディングフレーム(ORF)を含む。
【0352】 タンパク質配列のレベルで認められた相同性: Genbank:AF115435(ラットシンタキシン17)と510bp
(22〜531bp位)で90%相同。
【0353】 この転写産物に対応するcDNAの第2の核酸配列は配列番号34の配列であ
る。
【0354】 配列番号34の配列は5241ヌクレオチド長である。この配列は配列番号3
4の配列の57位ヌクレオチドから1013位ヌクレオチドまでの完全オープン
リーディングフレーム(ORF)を含む。コーディング配列は配列番号34の配
列の105位ヌクレオチドから開始し、1013位ヌクレオチドまでである。翻
訳開始コドンは配列番号34の配列の105位ヌクレオチドから開始する。
【0355】 配列番号34の配列はGenBankデータベース(Version 116
)の照合配列と以下の相同性をもつ。
【0356】 ・Genbank:AF115435(ラットシンタキシン17)と510b
p(22〜531bp位)で90%相同、 ・ラットシンタキシン17mRNA、完全化合物、長さ=1678である配列
g4206160(AF115435)と475bp(540〜1036位)で
92%及び406bp(102〜507位)で84%相同、 ・CITBI−E1−258819.TF CITBI−E1ヒトゲノムクロ
ーン258819、ゲノム調査配列、長さ=525である配列g4652677
(AQ474416)と431bp(1899〜2329位)で98%及び62
bp(1819〜1880位)で91%相同、 ・RPCI11−30N20.TP RPCI−11ヒトゲノムクローンRP
CI−11−30N20、ゲノム調査配列、長さ=425である配列g2929
043(B87911)と331bp(6394〜6724位)で99%相同、 ・ヒトcDNA FLJ20651 fis、クローンKAT01814、長
さ=2678、DDBJ/EMBL/GenBankデータベース登録日200
0年 2月15日、NEDO projectである配列g7020892(A
K000658)と2662bp(20〜2681位)で99%相同。
【0357】 実施例1に記載するように、RT PCRにより配列番号33の配列の転写産
物の発現分析を実施した。各種組織のpolyA RNAを使用してこれらの
分析を実施した処、GS930824遺伝子は胎児脳、肝臓、脳、心臓、前立腺
、胎盤、胎児肝臓、子宮、睾丸、腎臓及び骨格筋で発現されることが判明した。
【0358】 更に、配列番号95及び96の配列をもつプローブを夫々使用して実施例1に
記載するプロトコールに従ってノーザンブロットにより転写産物の発現を分析し
た処、Clontech社から市販されているブロット(Ref.No.775
9−1)に転写産物が存在することが判明した。
【0359】 配列番号95の配列をもつプローブで検出された転写産物の寸法は夫々膵臓、
腎臓、骨格筋、肝臓、脳及び心臓で1.1kb、1.6kb、2.6kb、4.
9kb及び7kb、肺と胎盤で1.6kb、2.6kb、4.9kb及び7kb
であった。
【0360】 配列番号96の配列をもつプローブで検出された転写産物の寸法は夫々胎盤で
1.35kb、2.4kb、3.5kb及び10kb、膵臓、腎臓及び肝臓で1
.35kb及び2.4kb、肺で1.35kb、骨格筋、脳及び心臓で2.4k
bであった。
【0361】 この遺伝子はコレステロール逆輸送不全に起因する疾病、特にタンジール病も
しくは家族性HDL欠損症、又は染色体9の9q31〜34遺伝子座に遺伝的に
関連する疾病の原因位置候補である。
【0362】 配列番号33の配列をもつ核酸によりコードされるポリペプチド 配列番号33の核酸配列のオープンリーディングフレームは配列番号149の
配列を構成する170アミノ酸長のポリペプチドを潜在的にコードする。
【0363】 BLASTで検索した処、データベースSwissprot(Version
36,最終更新日1999年5月3日)及びPRODOM:(Swisspr
ot,Version 34.2に検出される相同ドメイン)の照合配列との間
に有意相同は認められなかった。
【0364】 タンパク質配列のレベルで認められた相同性: ラットシンタキシン17をコードする遺伝子のタンパク質翻訳産物であるGe
npept配列(GenBank v110及び111,最終更新日1999年
5月7日の翻訳)gi4206161と170アミノ酸(1〜170aa位)で
72%相同。
【0365】 配列番号34の配列をもつ核酸によりコードされるポリペプチド 配列番号34の核酸配列の部分オープンリーディングフレームは配列番号15
0の配列を構成する318アミノ酸長のポリペプチドを潜在的にコードする。
【0366】 以下の相同性が認められた: ・ラットシンタキシン17をコードする遺伝子のタンパク質翻訳産物であるG
enpept:gi4206161と170アミノ酸(1〜170aa位)で7
2%相同。
【0367】 Genpept115、Trembl及びPIRで検出されたタンパク質相同
性: ・シンタキシン17(ラット)、長さ=301である翻訳配列g420616
1(AF115435)の全長と302aa(105〜1010位)で75%相
同。
【0368】 配列番号150の配列をもつポリペプチドはオープンリーディングフレームの
1〜243位ヌクレオチド間にシンタキシンの特徴的モチーフをもつ。
【0369】 推定機能: 従って、配列番号149及び150の配列をもつポリペプチドは細胞内小胞輸
送に関与するシンタキシンファミリーのタンパク質に属する。これらのタンパク
質により媒介される特異的輸送に基づくこのメカニズムは受容HCL粒子への細
胞内コレステロールプールの輸送及び転流メカニズムの障害により説明されるタ
ンジール病/FHDに関して重要である。従って、配列番号149及び150の
配列をもつポリペプチドはHDLによるコレステロール逆輸送の重要な段階に関
与している可能性がある。
【0370】 更に、配列番号149及び150の配列をもつポリペプチドは染色体9の9q
31〜34遺伝子座に遺伝的に関連する疾病に関与している可能性がある。
【0371】 GS93382遺伝子 核酸 本明細書でGS93382と呼ぶ遺伝子の転写産物に対応するメッセンジャー
RNAを本発明により単離した。
【0372】 この転写産物に対応するcDNAの核酸配列は配列番号35の配列である。
【0373】 配列番号35の配列は3014ヌクレオチド長である。
【0374】 この配列は配列番号35の配列の3位ヌクレオチドから371位ヌクレオチド
までの部分オープンリーディングフレーム(ORF)を含む。
【0375】 GenBankデータベース(Version 110)で検索した処、配列
一致は認められなかった。
【0376】 実施例1に記載するように、RT PCRにより配列番号35の配列の転写産
物の発現分析を実施した。各種組織のpolyA RNAを使用してこれらの
分析を実施した処、GS93382遺伝子は胎児脳で発現されることが判明した
【0377】 更に、配列番号97の配列をもつプローブを使用して実施例1に記載するプロ
トコールに従ってノーザンブロットにより転写産物の発現を分析した処、Clo
ntech社から市販されているブロット(Ref.No.7759−1)に転
写産物が存在することが判明した。
【0378】 配列番号97の配列をもつプローブで検出された転写産物の寸法は夫々脳で2
kb及び7.5kb、膵臓、腎臓、骨格筋、肝臓及び心臓で2kbであった。
【0379】 この遺伝子はコレステロール逆輸送不全に起因する疾病、特にタンジール病も
しくは家族性HDL欠損症、又は染色体9の9q31〜34遺伝子座に遺伝的に
関連する疾病の原因位置候補である。
【0380】 配列番号35の配列をもつ核酸によりコードされるポリペプチド 配列番号35の核酸配列のオープンリーディングフレームは配列番号151の
配列を構成する123アミノ酸長のポリペプチドを潜在的にコードする。
【0381】 BLASTで検索した処、データベースSwissprot(Version
36,最終更新日1999年5月3日)、PRODOM(Swissprot
,Version 34.2,1997年11月に検出される相同ドメイン)、
Genpept(Genbank v110及び111,最終更新日1997年
5月7日の翻訳)、Swissprot(Version 36,最終更新日1
999年5月3日)、TrEMBL(SP−TrEMBL,Version 7
,1998年11月)、PIR(非冗長PIR配列,Version 57)及
びPDB(PROTEIN DATA BANK、1999年2月)の照合配列
との間に有意相同は認められなかった。
【0382】 配列番号151の配列をもつポリペプチドはコレステロール流の調節、特にタ
ンジール病、家族性HDL欠損症、又は染色体9の9q31〜34遺伝子座に遺
伝的に関連する疾病に関与している可能性がある。
【0383】 GS946300遺伝子 核酸 本明細書でGS946300と呼ぶ遺伝子の転写産物に対応するメッセンジャ
ーRNAを本発明により単離した。
【0384】 この転写産物に対応するcDNAの核酸配列は配列番号36の配列である。
【0385】 配列番号36の配列は1575ヌクレオチド長である。
【0386】 この配列は配列番号36の配列の3位ヌクレオチドから176位ヌクレオチド
までの部分オープンリーディングフレーム(ORF)を含む。
【0387】 GenBankデータベース(Version 110)で検索した処、配列
一致は認められなかった。
【0388】 実施例1に記載するように、RT PCRにより配列番号36の配列の転写産
物の発現分析を実施した。各種組織のpolyA RNAを使用してこれらの
分析を実施した処、GS946300遺伝子は胎児脳、肝臓、脳、心臓、前立腺
、胎盤、胎児肝臓、子宮、睾丸及び腎臓で発現されることが判明した。
【0389】 この遺伝子はコレステロール逆輸送不全に起因する疾病、特にタンジール病も
しくは家族性HDL欠損症、又は染色体9の9q31〜34遺伝子座に遺伝的に
関連する疾病の原因位置候補である。
【0390】 配列番号36の配列をもつ核酸によりコードされるポリペプチド 配列番号36の核酸配列のオープンリーディングフレームは配列番号152の
配列を構成する58アミノ酸長のポリペプチドを潜在的にコードする。
【0391】 BLASTで検索した処、データベースSwissprot(Version
36,最終更新日1999年5月3日)及びPRODOM(Swisspro
t,Version 34.2,1997年11月に検出される相同ドメイン)
の照合配列との間に有意相同は認められなかった。
【0392】 配列番号152の配列をもつポリペプチドはコレステロール流の調節、特にタ
ンジール病又は家族性HDL欠損症に関与している可能性がある。
【0393】 従って、配列番号152の配列をもつポリペプチドはHDLによるコレステロ
ール逆輸送の重要な段階に関与している可能性がある。
【0394】 GS937345遺伝子 核酸 本明細書でGS937345と呼ぶ遺伝子の長い転写産物と短い転写産物に夫
々対応する2種のメッセンジャーRNA配列を本発明により単離した。
【0395】 長い転写産物に対応するcDNAの第1の核酸配列は配列番号37の配列であ
る。
【0396】 配列番号37の配列は1607ヌクレオチド長である。
【0397】 この配列は配列番号37の配列の2位ヌクレオチドから109位ヌクレオチド
までの部分オープンリーディングフレーム(ORF)を含む。
【0398】 配列番号37の配列から夫々配列番号104及び105の配列をもつ2種のプ
ライマーを合成し、Clontech社から市販されている各種ヒト組織のpo
lyA mRNAライブラリーからcDNAを増幅した。
【0399】 配列番号104及び105の配列をもつプライマーにより増幅したcDNAは
配列番号38の配列を構成する。この配列番号38の配列は1161ヌクレオチ
ド長である。
【0400】 配列番号38の配列とGenBankデータベース(Version 116
)の照合配列の間には以下の相同性が認められた。
【0401】 ・ヒトHSPC291mRNA、部分化合物、長さ=1102(未公開)であ
る配列gi|6841231|gb|AF161409.1|AF161409
[6841231]の8〜1102位と1096bp(1〜10931位)で9
9%相同、 ・ヒトHSPC293mRNA、部分化合物、長さ=1045(未公開)であ
る配列gi|6841235|gb|AF161411.1|AF161411
[6841235]の8〜1030位と1025bp(119〜1148位)で
99%相同、 ・ヒトcDNA FLJ20630 fis、クローンKAT03874、長
さ=1538、登録日2000年 2月22日、NEDO project(未
公開)である配列gi|7020861|dbj|AK000637.1|AK
000637[7020861]の43〜1202位と1161bp(1〜11
61位)で99%相同、 ・ヒトクローンRP11−21H22(作業ドラフト配列、未配置19断片)
、長さ=175143である配列gb|AC021286.2|AC02128
6[6899766]と1003bp(1〜1043位)で92%及び38bp
(1048〜1085位)で94%。
【0402】 短い転写産物に対応するcDNAの核酸配列は配列番号39の配列である。
【0403】 配列番号39の配列は1332ヌクレオチド長である。
【0404】 GenBankデータベース(Version 110)で検索した処、長い
転写産物と短い転写産物の夫々の配列に配列一致は認められなかった。
【0405】 この遺伝子はコレステロール逆輸送不全に起因する疾病、特にタンジール病も
しくは家族性HDL欠損症、又は染色体9の9q31〜34遺伝子座に遺伝的に
関連する疾病の原因位置候補である。
【0406】 配列番号37の配列をもつ核酸によりコードされるポリペプチド 配列番号37の核酸配列の長い転写産物の部分オープンリーディングフレーム
は配列番号153の配列を構成する36アミノ酸長のポリペプチドを潜在的にコ
ードする。
【0407】 タンパク質配列のレベルで認められた相同性: Swissprot(Version 36,最終更新日1999年5月3日
)配列sp|P23596|PRTD_ERWCHプロテアーゼ分泌ATP結合
タンパク質PRTDと22aa(6〜29aa位)で41%一致。
【0408】 この遺伝子は染色体局在によりタンジール病/FHDの研究の候補である。
【0409】 GS99556遺伝子 核酸 本明細書でGS99556と呼ぶ遺伝子の長い転写産物と短い転写産物に夫々
対応する2種のメッセンジャーRNA配列を本発明により単離した。
【0410】 長い転写産物に対応するcDNAの核酸配列は配列番号40の配列である。
【0411】 配列番号40の配列は10419ヌクレオチド長である。
【0412】 この配列は配列番号40の配列の2位ヌクレオチドから1954位ヌクレオチ
ドまでの部分オープンリーディングフレーム(ORF)を含む。
【0413】 開始コドン(ATG)は配列番号40の配列をもつ長い転写産物の29位ヌク
レオチドから開始する。
【0414】 短い転写産物に対応するcDNAの核酸配列は配列番号41の配列である。
【0415】 配列番号41の配列は1813ヌクレオチド長である。
【0416】 GenBankデータベース(Version 110)で検索した処、配列
一致は認められなかった。
【0417】 実施例1に記載するように、RT PCRにより配列番号40の配列の転写産
物の発現分析を実施した。各種組織のpolyA RNAを使用してこれらの
分析を実施した処、GS99556遺伝子は胎児脳、肝臓、脳、心臓、前立腺、
胎盤及び胎児肝臓で発現されることが判明した。
【0418】 更に、配列番号98及び99の配列をもつプローブを使用して実施例1に記載
するプロトコールに従ってノーザンブロットにより転写産物の発現を分析した処
、Clontech社から市販されているブロット(Ref.No.7759−
1)に転写産物が存在することが判明した。
【0419】 配列番号98の配列をもつプローブで検出された転写産物の寸法は夫々脳で2
.6kb、4.2kb、5kb及び10kb、肝臓、肺、胎盤及び心臓で2.6
kb及び5kb、腎臓で2.6kb及び5kb、骨格筋で2.6kb、膵臓で5
kbであった。
【0420】 配列番号99の配列をもつプローブで検出された転写産物の寸法は夫々肝臓で
2.2kb、心臓で2.4kb及び4.4kb、脳、胎盤、腎臓、膵臓及び肺で
9kbであった。
【0421】 配列番号100の配列をもつプローブで検出された転写産物の寸法は夫々胎盤
と心臓で5kb及び7kb、脳、腎臓及び膵臓で5kbであった。
【0422】 この遺伝子はコレステロール逆輸送不全に起因する疾病、特にタンジール病も
しくは家族性HDL欠損症、又は染色体9の9q31〜34遺伝子座に遺伝的に
関連する疾病の原因位置候補である。
【0423】 配列番号40の配列をもつ核酸によりコードされるポリペプチド 配列番号40の核酸配列の部分オープンリーディングフレームは配列番号15
4の配列を構成する651アミノ酸長のポリペプチドを潜在的にコードする。
【0424】 タンパク質配列のレベルで認められた相同性: このORFはGenpept(GenBank v110及び111,最終更
新日1999年5月7日の翻訳)及びTrEMBL(SP−TrEMBL,Ve
rsion 7,1998年11月)の配列(下記配列のBlaxtX翻訳)と
相同性をもつ。
【0425】 ・Genpept(GenBank v110及び111,最終更新日199
9年5月7日の翻訳)gi|4529890|NG22(ヒト)と403aaで
32%相同、 ・Genpept(GenBank v110及び111,最終更新日199
9年5月7日の翻訳)gi|3986770|NG22(Mus muscul
us)と693aaで25%相同、 ・C.elegansのcDNA CEESB82Fに対応するGenpep
t(GenBank v110及び111,最終更新日1999年5月7日の翻
訳)gi|1072187|と683aaで24%相同、 ・C.elegansのcDNA CEESB82FによりコードされるTr
EMBL(SP−TrEMBL,Version 7,1998年11月)sp
|Q20026|と683aaで24%相同。
【0426】 推定機能: この遺伝子は染色体局在によりタンジール病/FHDの研究の候補である。
【0427】 配列番号154の配列をもつポリペプチドはコレステロール流の調節、特にタ
ンジール病、家族性HDL欠損症、又は染色体9の9q31〜34遺伝子座に遺
伝的に関連する疾病に関与している可能性がある。
【0428】 GS96663遺伝子 核酸 本明細書でGS96663と呼ぶ遺伝子の転写産物に対応するメッセンジャー
RNAを本発明により単離した。この転写産物の6種の代表的核酸配列を決定し
た。
【0429】 この転写産物に対応するcDNAの第1の部分核酸配列は配列番号42の配列
である。
【0430】 配列番号42の配列は1377ヌクレオチド長である。
【0431】 この転写産物に対応するcDNAの第2の部分核酸配列は配列番号43の配列
である。
【0432】 配列番号43の配列は452ヌクレオチド長である。
【0433】 この転写産物に対応するcDNAの第3の部分核酸配列は配列番号44の配列
である。
【0434】 配列番号44の配列は562ヌクレオチド長である。
【0435】 この転写産物に対応するcDNAの第4の部分核酸配列は配列番号45の配列
である。
【0436】 配列番号45の配列は1766ヌクレオチド長である。
【0437】 GenBankデータベース(Version 110)で検索した処、配列
一致は認められなかった。
【0438】 配列番号42の配列から夫々配列番号106及び107の配列をもつ2種のヌ
クレオチドプライマーを合成した。
【0439】 配列番号43の配列から配列番号108の配列をもつヌクレオチドプライマー
を合成した。
【0440】 配列番号45の配列から夫々配列番号109及び110の配列をもつ2種のヌ
クレオチドプライマーを合成した。
【0441】 これらのヌクレオチドプライマーによりGS96663遺伝子の転写産物の第
5及び第6の代表的ヌクレオチド配列を増幅することができた。
【0442】 GS96663遺伝子の転写産物に対応する第5の核酸配列は配列番号46の
配列である。配列番号46の核酸配列は601ヌクレオチド長である。
【0443】 GS96663遺伝子の転写産物に対応する第6の核酸配列は配列番号47の
配列である。配列番号47の核酸配列は3706ヌクレオチド長である。この配
列は配列番号47の配列の1位ヌクレオチドから3202位ヌクレオチドまでの
部分オープンリーディングフレームを含む。
【0444】 配列番号47の配列とGenBankデータベース(Version 116
)の照合配列の間には以下の相同性が認められた。
【0445】 ・ヒトmRNA全長インサートcDNAクローンEUROIMAGE 248
114、長さ=2450、染色体=“9”、マップ=“D9S176−D9S2
79” 、登録日1999年6月14日(未公開)である配列gi|51025
85|emb|AL079279.1|HST000009[5102585]
の1〜2419位と2423bp(1030〜3451位)で99%相同、 ・米国特許第5691147号の配列1(長さ=1638bpD、登録日19
98年4月3日、著者Draetta,G.とGyuris,J.、表題「CD
K4結合アッセイ」、刊行物1997年11月25日発行米国特許569114
7A1)である配列g3012351(I76197)の16〜1638位と1
623bp(1946〜3559位)で98%、 ・ヒト染色体9クローンRP11−427L11、マップq31.2−32(
シーケンシング中、未配置37断片、登録日2000年3月8日)である配列g
i|7228016|emb|AL158158.3|AL158158[72
28016]と2372bp(1〜2372位)で99%〜100%及び116
0bp(2547〜3706位)で97%〜100%の種々の相同フラグメント
【0446】 実施例1に記載するように、RT PCRにより配列番号42〜47の配列の
転写産物の発現分析を実施した。各種組織のpolyA RNAを使用してこ
れらの分析を実施した処、GS96663遺伝子は胎児脳、肝臓、脳、心臓、前
立腺、胎盤、胎児肝臓、子宮、睾丸、腎臓及び骨格筋で発現されることが判明し
た。
【0447】 この遺伝子はコレステロール逆輸送不全に起因する疾病、特にタンジール病も
しくは家族性HDL欠損症、又は染色体9の9q31〜34遺伝子座に遺伝的に
関連する疾病の原因位置候補である。
【0448】 配列番号47の配列をもつ核酸によりコードされるポリペプチド 配列番号47の核酸配列の部分オープンリーディングフレームは配列番号15
5の配列を構成する1066アミノ酸長のポリペプチドを潜在的にコードする。
【0449】 配列番号155の配列とデータベースの照合配列の間には以下の相同性が認め
られた。
【0450】 ・「補体受容体」CR1(g30186、g809019、g451303、
g306680)及びCR2(g18192、g181940、g599776
)型配列と1068aaで27%相同、 ・「補体因子H」配列である因子H(ヒト)の配列gi|31965|emb
|CAA68704.1|[31965](Y00716)、PIR:NBHU
H及びPIR:NBMSH、EM:Q14006及びEM:Q61408と10
00aaで24%相同、 ・Pセレクチン及びEセレクチン配列であるヒトeセレクチン前駆物質(内皮
白血球接着分子1)(elam−1)(白血球−内皮細胞接着分子2)(lec
am2)(cd62e)に対応する配列sp|p16581|lem2、ヒトp
セレクチン前駆物質(顆粒膜タンパク質140)(gmp−140)(padg
em)(cd62p)(白血球−内皮細胞接着分子3)(lecam)に対応す
る配列sp|p16109|lem3及びpセレクチン前駆物質(ヒト)に対応
する非冗長pir:pir|s|a30359と900aaで25%相同、 ・顆粒膜タンパク質140(GMP−140)前駆物質(ヒト)、長さ=83
0である配列g183391(M25322)と637aaで24%相同、 ・「細胞接着分子」trEMBL:sp|Q28290|Q28290細胞接
着分子前駆物質(フラグメント)と相同、 ・「ヒトアポリポタンパク質H前駆物質」配列PIR:NHBU(長さ=34
5、ヒトアポリポタンパク質H前駆物質)と25%〜29%の種々の相同フラグ
メント(うち、256aaで29%相同)、 ・「膜補因子タンパク質補因子」(PIR:S01896、PIR:I544
79、PIR:A57278及びEM:P79138、EM:Q9Z0M4、E
M:O19121)及びEM:O62837(膜補因子タンパク質CD46)と
相同、 ・Genpept(g1255889(U53344))に認められるCae
norhabditis elegansの仮想タンパク質T07H6.5であ
る配列PIR:T16833と25%〜27%の種々の相同フラグメント(40
0〜500aa)。
【0451】 推定機能: GS96663遺伝子はヒトPセレクチン及びEセレクチンの前駆物質とのア
ミノ酸相同性により、膜タンパク質の類に属する。この遺伝子は位置クローニン
グにより決定される遺伝子区間に局在するので、膜タンパク質に媒介される細胞
内コレステロールの流出に役割を果たすのではないかと思われる。
【0452】 配列番号155の配列をもつポリペプチドはコレステロール流の調節、特にタ
ンジール病、家族性HDL欠損症、又は染色体9の9q31〜34遺伝子座に遺
伝的に関連する疾病に関与している可能性がある。
【0453】 GS941675遺伝子 核酸 本明細書でGS941675と呼ぶ遺伝子の転写産物に対応するメッセンジャ
ーRNAを本発明により単離した。この転写産物の2種の代表的核酸配列を以下
に説明する。
【0454】 この転写産物に対応するcDNAの第1の核酸配列は配列番号48の配列であ
る。
【0455】 配列番号48の配列は373ヌクレオチド長である。
【0456】 この転写産物に対応するcDNAの第2の核酸配列は配列番号49の配列であ
る。
【0457】 配列番号49の配列は459ヌクレオチド長である。
【0458】 GenBankデータベース(Version 110)で検索した処、配列
一致は認められなかった。
【0459】 この転写産物に対応するcDNAの第3の核酸配列は配列番号50の配列であ
る。
【0460】 配列番号50の配列は2575ヌクレオチド長である。
【0461】 配列番号50の配列とGenBankデータベース(Version 116
)の照合配列の間には以下の相同性が認められた。
【0462】 ・HS_3143_A1_G01_T7C CIT認可ヒトゲノム精子ライブ
ラリー、長さ=848bpであるBAC END g6348761 AQ89
2571と720bpで98%一致。
【0463】 この遺伝子はコレステロール逆輸送不全に起因する疾病、特にタンジール病も
しくは家族性HDL欠損症、又は染色体9の9q31〜34遺伝子座に遺伝的に
関連する疾病の原因位置候補である。
【0464】 GS929341遺伝子 核酸 本明細書でGS929341と呼ぶ遺伝子の転写産物に対応するメッセンジャ
ーRNAを本発明により単離した。この転写産物の2種の代表的核酸配列を決定
した。
【0465】 この転写産物に対応するcDNAの第1の核酸配列は配列番号51の配列であ
る。
【0466】 配列番号51の配列は231ヌクレオチド長である。
【0467】 この転写産物に対応するcDNAの第2の核酸配列は配列番号52の配列であ
る。
【0468】 配列番号52の配列は344ヌクレオチド長である。この配列は配列番号52
の配列の3位ヌクレオチドから131位ヌクレオチドまでの部分オープンリーデ
ィングフレーム(ORF)を含む。
【0469】 GenBankデータベース(Version 110)で検索した処、配列
番号51及び52の配列との一致は認められなかった。
【0470】 この転写産物に対応するcDNAの第3の核酸配列は配列番号53の配列であ
る。
【0471】 配列番号53の配列は402ヌクレオチド長である。この配列は配列番号53
の配列の1位ヌクレオチドから188位ヌクレオチドまでの部分オープンリーデ
ィングフレーム(ORF)を含む。
【0472】 GenBankデータベース(Version 116)で検索した処、配列
番号51〜53の配列との一致は認められなかった。
【0473】 実施例1に記載するように、RT PCRにより配列番号51及び52の配列
の転写産物の発現分析を実施した。各種組織のpolyA RNAを使用して
これらの分析を実施した処、GS929341遺伝子は胎児脳、肝臓、脳、心臓
、前立腺、胎盤、胎児肝臓、子宮、睾丸、腎臓、骨格筋及び肺で発現されること
が判明した。
【0474】 この遺伝子はコレステロール逆輸送不全に起因する疾病、特にタンジール病も
しくは家族性HDL欠損症、又は染色体9の9q31〜34遺伝子座に遺伝的に
関連する疾病の原因位置候補である。
【0475】 配列番号52の配列をもつ核酸によりコードされるポリペプチド 配列番号52の核酸配列のオープンリーディングフレームは配列番号156の
配列を構成する43アミノ酸長のポリペプチドを潜在的にコードする。
【0476】 BLASTで検索した処、データベースSwissprot(Version
36,最終更新日1999年5月3日)及びPRODOM(Swisspro
t,Version 34.2に検出される相同ドメイン)の照合配列との間に
有意相同は認められなかった。
【0477】 配列番号53の配列をもつ核酸によりコードされるポリペプチド 配列番号53の核酸配列のオープンリーディングフレームは配列番号157の
配列を構成する61アミノ酸長のポリペプチドを潜在的にコードする。
【0478】 BLASTで検索した処、データベースSwissprot(Version
38)、PIR(Version 62,1999年9月)、TrEMBL(
1999年8月Version)、及びGenPept(Version 11
5)の照合配列との間に有意相同は認められなかった。
【0479】 配列番号156及び157の配列をもつポリペプチドはコレステロール流の調
節、特にタンジール病、家族性HDL欠損症、又は染色体9の9q31〜34遺
伝子座に遺伝的に関連する疾病に関与している可能性がある。
【0480】 GS915742遺伝子 核酸 本明細書でGS915742と呼ぶ遺伝子の転写産物に対応するメッセンジャ
ーRNAを本発明により単離した。この転写産物の3種の代表的核酸配列を決定
した。
【0481】 この転写産物に対応するcDNAの第1の核酸配列は配列番号54の配列であ
る。
【0482】 配列番号54の配列は228ヌクレオチド長である。
【0483】 この転写産物に対応するcDNAの第2の核酸配列は配列番号55の配列であ
る。
【0484】 配列番号55の配列は270ヌクレオチド長である。
【0485】 この転写産物に対応するcDNAの第3の核酸配列は配列番号56の配列であ
る。
【0486】 配列番号56の配列は1130ヌクレオチド長である。
【0487】 GenBankデータベース(Version 110及び116)で検索し
た処、配列一致は認められなかった。
【0488】 実施例1に記載するように、RT PCRにより配列番号54及び55の配列
の転写産物の発現分析を実施した。各種組織のpolyA RNAを使用して
これらの分析を実施した処、GS915742遺伝子は胎児脳、肝臓、胎盤、胎
児及び腎臓で発現されることが判明した。
【0489】 この遺伝子はコレステロール逆輸送不全に起因する疾病、特にタンジール病も
しくは家族性HDL欠損症、又は染色体9の9q31〜34遺伝子座に遺伝的に
関連する疾病の原因位置候補である。
【0490】 GS913018遺伝子 核酸 本明細書でGS913018と呼ぶ遺伝子の転写産物に対応するメッセンジャ
ーRNAを本発明により単離した。この転写産物の2種の代表的核酸配列を以下
に説明する。
【0491】 この転写産物に対応するcDNAの第1の核酸配列は配列番号57の配列であ
る。
【0492】 配列番号57の配列は463ヌクレオチド長である。
【0493】 この転写産物に対応するcDNAの第2の核酸配列は配列番号58の配列であ
る。
【0494】 配列番号58の配列は289ヌクレオチド長である。
【0495】 GenBankデータベース(Version 110)で検索した処、配列
番号57及び58の配列との配列一致は認められなかった。
【0496】 配列番号57の配列から夫々配列番号111及び112の配列をもつ2種のヌ
クレオチドプライマーを合成した。
【0497】 配列番号58の配列から夫々配列番号113及び114の配列をもつ2種のヌ
クレオチドプライマーを合成した。
【0498】 配列番号113及び114の配列をもつプライマーによりClontech社
から市販されている各種ヒト組織のpolyA mRNAライブラリーからG
S913018遺伝子の転写産物に対応するcDNAの第3核酸配列であるcD
NAを増幅することができた。
【0499】 この転写産物に対応するcDNAの第3の核酸配列は配列番号59の配列であ
る。
【0500】 配列番号59の配列は1542ヌクレオチド長である。
【0501】 配列番号59の配列には相同性が認められ、特に配列番号59の配列の735
〜1268位、1〜357位、559〜710位及び373〜501位にはGe
nBank(Version 116)の照合配列g6563616(AC01
3740)(ヒトクローンRP11−115J22、作業ドラフト配列、未配置
15断片、長さ=180711)と種々の一致フラグメントが認められた。
【0502】 実施例1に記載するように、RT PCRにより配列番号57及び58の配列
の転写産物の発現分析を実施した。各種組織のpolyA RNAを使用して
これらの分析を実施した処、GS913018遺伝子は胎児脳、肝臓、脳、心臓
、前立腺、胎盤、胎児肝臓、子宮、睾丸及び腎臓で発現されることが判明した。
【0503】 この遺伝子はコレステロール逆輸送不全に起因する疾病、特にタンジール病も
しくは家族性HDL欠損症、又は染色体9の9q31〜34遺伝子座に遺伝的に
関連する疾病の原因位置候補である。
【0504】 GS911742遺伝子 核酸 本明細書でGS911742と呼ぶ遺伝子の転写産物に対応するメッセンジャ
ーRNAを本発明により単離した。この転写産物の3種の代表的核酸配列を決定
した。
【0505】 この転写産物に対応するcDNAの第1の核酸配列は配列番号60の配列であ
る。
【0506】 配列番号60の配列は1417ヌクレオチド長である。
【0507】 この転写産物に対応するcDNAの第2の核酸配列は配列番号61の配列であ
る。
【0508】 配列番号61の配列は696ヌクレオチド長である。
【0509】 GenBankデータベース(Version 110)で検索した処、配列
番号60及び61の配列との配列一致は認められなかった。
【0510】 この転写産物に対応するcDNAの第3の核酸配列は配列番号62の配列であ
る。
【0511】 配列番号62の配列は2702ヌクレオチド長である。この配列は配列番号6
2の配列の1位ヌクレオチドから792位ヌクレオチドまでの部分オープンリー
ディングフレームを含む。潜在コーディング配列は配列番号62の配列の49位
ヌクレオチドから開始し、792位ヌクレオチドまでである。翻訳開始コドンは
配列番号62の配列の49位ヌクレオチドから開始する。この配列は配列番号6
2の配列の41位ヌクレオチドから開始する配列「GC CGC GCC AT
G C」をもつコザックモチーフを含む。
【0512】 配列番号62の配列とGenBankデータベース(Version 116
)の照合配列の間には以下の相同性が認められた。
【0513】 ・配列gi|5912095|emb|AL117557.1|HSM801
083[5912095]ヒトmRNA;cDNA DKFZp564D177
(クローンDKFZp564D177由来)、部分化合物、長さ=1795、登
録日2000年2月18日、原登録日1999年9月15日(MIPS,Am
Klopferspitz 18a,D−82152,Martinsried
、ドイツ,Bloecker,H.,Boecher,M.,Brandt,P
.,Wiemann,S)と1410bp(4〜1413位)で98%相同、 ・配列gi|6841247|gb|AF161417.1|AF16141
7[6841247]ヒトHSPC299 mRNA、部分化合物、長さ=16
59、登録日2000年2月1日、原登録日1999年5月14日(Shang
hai Institute of Hematology,Shanghai
Second Medical University,Rui−Jin H
ospital,197 Rui−Jin Road II)と10139bp
(1〜1039)で97%、380bp(1082〜1458)で97%及び5
1bp(1506〜1556)で90%相同、 ・配列g5912095(AL117557)ヒトmRNA;cDNA DK
FZp564D177(クローンDKFZp564D177由来)、部分化合物
、長さ=1431、登録日2000年2月18日、原登録日1999年9月15
日(MIPS,Am Klopferspitz 18a,D−82152,M
artinsried,ドイツ、Bloecker,H.,Boecher,M
.,Brandt,P.,Mewes,H.W.,Gassenhuber,J
.及びWiemann,S)と1410bp(4〜1413位)で98%相同、 ・配列gi|7023832|dbj|AK002137.1|AK0021
37[7023832]ヒトcDNA FLJ11275 fis、クローンP
LACE1009375、長さ=1564、登録日2000年2月22日、NE
DO human cDNA sequencing project(未公開
)と911bp(1〜911位)で936%、179bp(1395〜1573
位)で93%及び131bp(992〜1122位)で81%相同、 ・配列g5932616(AC009594)ヒト染色体4クローン363_
G_01マップ4(シーケンシング中)、未配置9断片、長さ=150108と
種々の相同(90%〜100%)フラグメント。
【0514】 実施例1に記載するように、RT PCRにより配列番号60及び61の配列
の転写産物の発現分析を実施した。各種組織のpolyA RNAを使用して
これらの分析を実施した処、GS911742遺伝子は胎児脳、肝臓、心臓及び
胎盤で発現されることが判明した。
【0515】 更に、配列番号101の配列をもつプローブを使用して実施例1に記載するプ
ロトコールに従ってノーザンブロットにより転写産物の発現を分析した処、Cl
ontech社から市販されているブロット(Ref.No.7759−1)に
転写産物が存在することが判明した。
【0516】 配列番号101の配列をもつプローブで検出された転写産物の寸法は膵臓、腎
臓、骨格筋、肺及び胎盤で1.9kbであった。
【0517】 この遺伝子はコレステロール逆輸送不全に起因する疾病、特にタンジール病も
しくは家族性HDL欠損症、又は染色体9の9q31〜34遺伝子座に遺伝的に
関連する疾病の原因位置候補である。
【0518】 配列番号62の配列をもつ核酸によりコードされるポリペプチド 配列番号62の核酸配列の部分オープンリーディングフレームは配列番号15
8の配列を構成する263アミノ酸長のポリペプチドを潜在的にコードする。
【0519】 6段階で翻訳されたタンパク質配列のレベルで認められた相同性: ・配列g5912096(AL117557)仮想タンパク質(ヒト)、長さ
=263、注釈=「NIPSNAP1に類似」、登録日2000年2月18日、
原登録日1999年9月15日(MIPS,Am Klopferspitz
18a,D−82152,Martinsried,ドイツ、Bloecker
,H.,Boecher,M.,Brandt,P.,Mewes,H.W.,
Gassenhuber,J.及びWiemann,S)と262aa(4〜7
89位)で99%相同、 ・NISNAP2及びNISNAP1配列との相同性: 配列g2769254(AJ001259)NIPSNAP2タンパク質(ヒ
ト、)長さ=285と179aaで27%相同及び配列g2769249(AJ
001258)NIPSNAP1タンパク質(ヒト)、長さ=284と211a
aで24%相同、 ・配列g3403167(AF029786)GBAS(ヒト)、長さ=28
6と179aaで27%相同。GBAS:グアニンヌクレオチド結合タンパク質
αサブユニット(アデニル酸シクラーゼ刺激Gαタンパク質)。このタンパク質
はリン酸化部位とトランスメンブレン領域をもつと記載されている。「グアニン
ヌクレオチド結合タンパク質」は種々のトランスメンブレンシグナル伝達系でモ
ジュレーター又はトランスデューサーの役割をもつ。
【0520】 ・SNAP25タンパク質及び4−ニトロフェニルホスファターゼと類似性を
もつタンパク質YMQ1_CAEEL(Prodomデータベース、バージョン
不明)と21%一致。
【0521】 配列番号158の配列をもつポリペプチドはグリコシル化部位、リン酸化部位
(例えばタンパク質キナーゼ及びII型カゼインキナーゼのcAMP及びcGM
P依存性リン酸化部位)を含む。
【0522】 推定機能: 従って、配列番号158の配列のポリペプチドはPRODOM(Swissp
rot,Version 34.2,1997年11月に検出される相同ドメイ
ン)のPD013981ドメインにモチーフが認められることから、細胞内小胞
輸送に関与すると推定されるタンパク質に属する。これらのタンパク質により媒
介される特異的輸送に基づくこのメカニズムは受容HCL粒子への細胞内コレス
テロールプールの輸送及び転流メカニズムの障害により説明されるタンジール病
/FHDに関して重要である。従って、配列番号158の配列をもつポリペプチ
ドはHDLによるコレステロール逆輸送の重要な段階に関与している可能性があ
る。
【0523】 配列番号158の配列をもつポリペプチドはコレステロール流の調節、特にタ
ンジール病、家族性HDL欠損症、又は染色体9の9q31〜34遺伝子座に遺
伝的に関連する疾病に関与している可能性がある。
【0524】 GS98601遺伝子 核酸 本明細書でGS998601と呼ぶ遺伝子の転写産物に対応するメッセンジャ
ーRNAを本発明により単離した。この転写産物の3種の代表的核酸配列を決定
した。
【0525】 この転写産物に対応するcDNAの第1の核酸配列は配列番号63の配列であ
る。
【0526】 配列番号63の配列は335ヌクレオチド長である。
【0527】 GenBankデータベース(Version 110)で検索した処、配列
一致は認められなかった。
【0528】 この転写産物に対応するcDNAの第2の核酸配列は配列番号64の配列であ
る。
【0529】 配列番号64の配列は447ヌクレオチド長である。
【0530】 GenBankデータベース(Version 110)で検索した処、配列
一致は認められなかった。
【0531】 この転写産物に対応するcDNAの第3の核酸配列は配列番号65の配列であ
る。
【0532】 配列番号65の配列は2324ヌクレオチド長である。
【0533】 この配列は配列番号65の配列の3位ヌクレオチドから611位ヌクレオチド
までの部分オープンリーディングフレーム(ORF)を含む。
【0534】 ヌクレオチド配列のレベルで認められた相同性(307): ・完全配列であるcDNA(ヒト)のクローンZB95F02に対応するGe
nBank配列gi|3483520|と514bp(1508〜2021bp
位)で99%相同、 ・GenBank配列gi|1184671|(ニューカッスル病ウイルスの
誘導タンパク質をコードするmRNAの部分3’UTR領域)と170bp(8
62〜1031bp位)で98%相同。
【0535】 実施例1に記載するように、RT PCRにより配列番号65の配列の転写産
物の発現分析を実施した。各種組織のpolyA RNAを使用してこれらの
分析を実施した処、GS98601遺伝子は脳、胎盤及び子宮で発現されること
が判明した。
【0536】 この遺伝子はコレステロール逆輸送不全に起因する疾病、特にタンジール病も
しくは家族性HDL欠損症、又は染色体9の9q31〜34遺伝子座に遺伝的に
関連する疾病の原因位置候補である。
【0537】 配列番号65の配列をもつ核酸によりコードされるポリペプチド 配列番号65の第3の核酸配列のオープンリーディングフレームは配列番号1
59の配列を構成する203アミノ酸長のポリペプチドを潜在的にコードする。
【0538】 タンパク質配列のレベルで認められた相同性(307): 酵母Ysy6タンパク質(PIR(非冗長PIR配列、Version 57
)アクセション番号JQ0912)(cDNA EMBL:D32318のES
Tはこの遺伝子に由来し、cDNA EMBL:D33688のESTはこの遺
伝子に由来し、cDNA EMBL:D34664のESTはこの遺伝子に由来
し、cDNA EMBL:D36574のESTはこの遺伝子に由来する)に弱
い類似性をもつGenpept(Genbank v110及び111,最終更
新日1999年5月7日の翻訳)配列gi|3878571|gnl|PID|
e1348103(Z46831)及びC.elegans M01F1.4タ
ンパク質に対応するSP−TrEMBL(SP−TrEMBL,Version
7,1998年11月)sp|Q21453|と180aa(3〜182aa
位)で34%相同。
【0539】 配列番号159の配列をもつポリペプチドはコレステロール流の調節、特にタ
ンジール病、家族性HDL欠損症、又は染色体9の9q31〜34遺伝子座に遺
伝的に関連する疾病に関与している可能性がある。
【0540】 推定機能: この遺伝子はその染色体局在によりFHD/タンジール病研究の候補である。
【0541】 GS94852遺伝子 核酸 本明細書でGS94852と呼ぶ遺伝子の転写産物に対応するメッセンジャー
RNAを本発明により単離した。この転写産物の3種の代表的核酸配列を決定し
た。
【0542】 この転写産物に対応するcDNAの第1の核酸配列は配列番号66の配列であ
る。
【0543】 配列番号66の配列は447ヌクレオチド長である。
【0544】 この転写産物に対応するcDNAの第2の核酸配列は配列番号67の配列であ
る。
【0545】 配列番号67の配列は564ヌクレオチド長である。
【0546】 配列番号66の配列から夫々配列番号115及び116の配列をもつ2種のヌ
クレオチドプライマーを合成した。
【0547】 配列番号67の配列から夫々配列番号117及び118の配列をもつ2種のヌ
クレオチドプライマーを合成した。
【0548】 配列番号115〜118の配列をもつプライマーによりClontech社か
ら市販されている各種ヒト組織のpolyA mRNAライブラリーからGS
94582遺伝子の転写産物に対応するcDNAの第3の核酸配列であるcDN
Aを増幅することができた。
【0549】 GS94582遺伝子の転写産物に対応するcDNAの第3の核酸配列は配列
番号68の配列である。
【0550】 配列番号68の配列は604ヌクレオチド長である。
【0551】 GenBankデータベース(Version 110及び116)で検索し
た処、配列番号66〜68の配列との配列一致は認められなかった。
【0552】 実施例1に記載するように、RT PCRにより配列番号67の配列の転写産
物の発現分析を実施した。各種組織のpolyA RNAを使用してこれらの
分析を実施した処、GS94582遺伝子は肝臓と心臓で発現されることが判明
した。
【0553】 この遺伝子はコレステロール逆輸送不全に起因する疾病、特にタンジール病も
しくは家族性HDL欠損症、又は染色体9の9q31〜34遺伝子座に遺伝的に
関連する疾病の原因位置候補である。
【0554】 GS935135遺伝子 核酸 本明細書でGS935135と呼ぶ遺伝子の転写産物に対応するメッセンジャ
ーRNAを本発明により単離した。この転写産物の3種の代表的核酸配列を決定
した。
【0555】 この転写産物に対応するcDNAの第1の核酸配列は配列番号69の配列であ
る。
【0556】 配列番号69の配列は482ヌクレオチド長である。
【0557】 この転写産物に対応するcDNAの第2の核酸配列は配列番号70の配列であ
る。
【0558】 配列番号70の配列は402ヌクレオチド長である。
【0559】 GenBankデータベース(Version 110)で検索した処、配列
番号69及び70の配列との配列一致は認められなかった。
【0560】 配列番号69の配列から配列番号119の配列をもつ第1のヌクレオチドプラ
イマーを合成し、配列番号70の配列から配列番号120の配列をもつ第2のヌ
クレオチドプライマーを合成した。これらのプライマーにより配列番号71の配
列を構成するGS935135遺伝子の転写産物の第3の代表的核酸配列を増幅
することができた。
【0561】 配列番号71の核酸配列は758ヌクレオチド長である。
【0562】 GenBank(Version 116)の照合配列との間に以下の相同性
が認められた。
【0563】 ・マレイン酸デヒドロゲナーゼ偽遺伝子とSTSを含む染色体X上のPAC
49C23からのヒトDNA配列、長さ=153078である配列g21681
41(gi|2168141|emb|Z93019.1|HS49C23[2
168141]と3フラグメント(156+197+93bp)で80〜85%
相同、 ・ヒト染色体9q34、クローン70C11、完全配列、長さ〜46305で
ある配列g2828782(gi|2828782|gb|AC002319.
1|AC002319[2828782]と4フラグメント(144+86+1
97+137bp)で81%〜90%相同。
【0564】 実施例1に記載するように、RT PCRにより配列番号69又は70の配列
の転写産物の発現分析を実施した。各種組織のpolyA RNAを使用して
これらの分析を実施した処、GS935135遺伝子は胎児脳、肝臓、脳、前立
腺、胎盤、胎児肝臓、子宮、睾丸及び腎臓で発現されることが判明した。
【0565】 この遺伝子はコレステロール逆輸送不全に起因する疾病、特にタンジール病も
しくは家族性HDL欠損症、又は染色体9の9q31〜34遺伝子座に遺伝的に
関連する疾病の原因位置候補である。
【0566】 GS914669遺伝子 核酸 本明細書でGS914669と呼ぶ遺伝子の転写産物に対応するメッセンジャ
ーRNAを本発明により単離した。この転写産物の3種の代表的核酸配列を決定
した。
【0567】 この転写産物に対応するcDNAの第1の核酸配列は配列番号72の配列であ
る。
【0568】 配列番号72の配列は673ヌクレオチド長である。
【0569】 この転写産物に対応するcDNAの第2の核酸配列は配列番号73の配列であ
る。
【0570】 配列番号73の配列は554ヌクレオチド長である。
【0571】 GenBankデータベース(Version 110)で検索した処、配列
番号72及び73の配列との配列一致は認められなかった。
【0572】 配列番号72の配列から夫々配列番号121及び122の配列をもつ2種のヌ
クレオチドプライマーを合成した。
【0573】 配列番号73の配列から夫々配列番号123及び124の配列をもつ2種のヌ
クレオチドプライマーを合成した。
【0574】 配列番号121〜124の配列をもつプライマーによりClontech社か
ら市販されている各種ヒト組織のpolyA mRNAライブラリーからGS
914669遺伝子の転写産物に対応するcDNAの第3の核酸配列であるcD
NAを増幅することができた。この配列は配列番号74の配列である。配列番号
74の配列は1794ヌクレオチド長である。この配列は配列番号74の配列の
1位ヌクレオチドから258位ヌクレオチドまでのオープンリーディングフレー
ムと、同一位置のコーディング配列を含む。この配列は配列番号74の配列の1
751位ヌクレオチドから開始するポリアデニル化部位を含む。
【0575】 配列番号74の配列とGenBankデータベース(Version 116
)の照合配列の間には以下の相同性が認められた。
【0576】 ・ヒトmRNA;cDNA DKFZp761A1623(クローンDKFZ
p761A1623由来)、部分化合物、長さ=1000である配列g6807
977 AL137422と1000bp(792〜1793bp)で99%一
致、 ・ヒト染色体9クローンRP11−403A22マップq34.13−34.
3(シーケンシング中)、未配置19断片、長さ=184814である配列決定
中のBAC AL137023 g6982086と一致。
【0577】 実施例1に記載するように、RT PCRにより配列番号72又は73の配列
の転写産物の発現分析を実施した。各種組織のpolyA RNAを使用して
これらの分析を実施した処、GS914669遺伝子は胎児脳と心臓で発現され
ることが判明した。
【0578】 この遺伝子はコレステロール逆輸送不全に起因する疾病、特にタンジール病も
しくは家族性HDL欠損症、又は染色体9の9q31〜34遺伝子座に遺伝的に
関連する疾病の原因位置候補である。
【0579】 配列番号74の配列をもつ核酸によりコードされるポリペプチド 配列番号74の核酸配列のオープンリーディングフレームは配列番号160の
配列を構成する85アミノ酸長のポリペプチドを潜在的にコードする。
【0580】 データベースGenPept(Version 115)、Swisspro
t(Version 38)、trEMBL(1999年8月Version)
及びPIR(Version 62,1999年9月)の照合配列との間に配列
相同は認められなかった。
【0581】 GS913839遺伝子 核酸 本明細書でGS913839と呼ぶ遺伝子の転写産物に対応するメッセンジャ
ーRNAを本発明により単離した。この転写産物の3種の代表的核酸配列を決定
した。
【0582】 この転写産物に対応するcDNAの第1の核酸配列は配列番号75の配列であ
る。
【0583】 配列番号75の配列は507ヌクレオチド長である。
【0584】 この転写産物に対応するcDNAの第2の核酸配列は配列番号76の配列であ
る。
【0585】 配列番号76の配列は415ヌクレオチド長である。
【0586】 GenBankデータベース(Version 110)で検索した処、配列
番号75及び76の配列との配列一致は認められなかった。
【0587】 配列番号75の配列から配列番号125の配列をもつヌクレオチドプライマー
を合成した。
【0588】 配列番号76の配列から配列番号126の配列をもつヌクレオチドプライマー
を合成した。
【0589】 配列番号125及び126の配列をもつプライマーによりClontech社
から市販されている各種ヒト組織のpolyA mRNAライブラリーからG
S94852遺伝子の転写産物に対応するcDNAの第3の核酸配列であるcD
NAを増幅することができた。この配列は配列番号77の配列である。
【0590】 配列番号77の配列は1318ヌクレオチド長である。
【0591】 配列番号77の配列とGenBankデータベース(Version 116
)の照合配列の間には以下の相同性が認められた。
【0592】 ・ヒトクローン2_D_21(シーケンシング中)、未配置15断片、長さ=
135130である配列g6006243(AC011096)と1320bp
(1〜1318)で99%相同、 ・ヒト染色体9クローンRP11−70K10(シーケンシング中)、未配置
45断片、長さ=100562である配列g7263520(AL161631
)と1320bp(1〜1318)で99%相同。
【0593】 実施例1に記載するように、RT PCRにより配列番号75又は76の配列
の転写産物の発現分析を実施した。各種組織のpolyA RNAを使用して
これらの分析を実施した処、GS913839遺伝子は胎児脳と肝臓で発現され
ることが判明した。
【0594】 この遺伝子はコレステロール逆輸送不全に起因する疾病、特にタンジール病も
しくは家族性HDL欠損症、又は染色体9の9q31〜34遺伝子座に遺伝的に
関連する疾病の原因位置候補である。
【0595】 GS912639遺伝子 核酸 本明細書でGS912639と呼ぶ遺伝子の転写産物に対応するメッセンジャ
ーRNAを本発明により単離した。この転写産物の3種の代表的核酸配列を決定
した。
【0596】 この転写産物に対応するcDNAの第1の核酸配列は配列番号78の配列であ
る。
【0597】 配列番号78の配列は530ヌクレオチド長である。
【0598】 この転写産物に対応するcDNAの第2の核酸配列は配列番号79の配列であ
る。
【0599】 配列番号79の配列は495ヌクレオチド長である。
【0600】 GenBankデータベース(Version 110)で検索した処、配列
番号78及び79の配列との配列一致は認められなかった。
【0601】 配列番号78の配列から配列番号127の配列をもつヌクレオチドプライマー
を合成した。
【0602】 配列番号79の配列から配列番号128の配列をもつヌクレオチドプライマー
を合成した。
【0603】 配列番号127及び128の配列をもつプライマーによりClontech社
から市販されている各種ヒト組織のpolyA mRNAライブラリーからG
S912639遺伝子の転写産物に対応するcDNAの第3の核酸配列であるc
DNAを増幅することができた。この配列は配列番号80の配列である。
【0604】 配列番号80の配列は594ヌクレオチド長である。
【0605】 配列番号80の配列とGenBankデータベース(Version 116
)の照合配列の間には以下の相同性が認められた。
【0606】 ・CIT978SK−95K15.TV CIT978SKヒトゲノムクロー
ン95K15、ゲノム調査配列、長さ=524である配列g2603415(g
i|2603415|gb|B51178.1|B51178[2603415
])と522bp(204〜725位)で99%相同、 ・CIT978SK−95K15.TV CIT978SKヒトゲノムクロー
ン95K15、ゲノム調査配列、長さ=529である配列g2866378(g
i|2866378|gb|B79355.1|B79355[2866378
])と501bp(204〜704位)で99%相同、 ・CIT978SK−95F15.TV CIT978SKヒトゲノムクロー
ン96F5、ゲノム調査配列、長さ=309である配列g2602442(i|
2602442|gb|B50205.1|B50205[2602442])
と309bp(205〜513位)で94%相同。
【0607】 実施例1に記載するように、RT PCRにより配列番号78又は79の配列
の転写産物の発現分析を実施した。各種組織のpolyA RNAを使用して
これらの分析を実施した処、GS912639遺伝子は肝臓で発現されることが
判明した。
【0608】 この遺伝子はコレステロール逆輸送不全に起因する疾病、特にタンジール病も
しくは家族性HDL欠損症、又は染色体9の9q31〜34遺伝子座に遺伝的に
関連する疾病の原因位置候補である。
【0609】 GS933630遺伝子 核酸 本明細書でGS933630と呼ぶ遺伝子の転写産物に対応するメッセンジャ
ーRNAを本発明により単離した。この転写産物の代表的核酸配列を決定した。
【0610】 この転写産物に対応するcDNAのこの核酸配列は配列番号81の配列である
【0611】 配列番号81の配列は582ヌクレオチド長である。
【0612】 GenBankデータベース(Version 119)で検索した処、配列
一致は認められなかった。
【0613】 この遺伝子はコレステロール逆輸送不全に起因する疾病、特にタンジール病も
しくは家族性HDL欠損症、又は染色体9の9q31〜34遺伝子座に遺伝的に
関連する疾病の原因位置候補である。
【0614】 発明の特徴 従って、本発明は配列番号129〜配列番号160のアミノ酸配列から構成さ
れる群から選択されるアミノ酸配列をもつタンパク質をコードする核酸、又はそ
のペプチドフラグメントもしくは変異体、又は相補的配列をもつ核酸に関する。
【0615】 一般に、本発明の核酸は単離又は精製形態である。
【0616】 本発明は配列番号1〜配列番号81及び配列番号82〜配列番号101のヌク
レオチド配列から構成される群から選択されるポリヌクレオチドの少なくとも8
個の連続ヌクレオチドを含む核酸、又は相補的配列をもつ核酸にも関する。
【0617】 本発明は更に、配列番号1〜配列番号81及び配列番号82〜配列番号101
のヌクレオチド配列から構成される群から選択されるポリヌクレオチドの少なく
とも20、30、40、50、100又は150個の連続ヌクレオチドを含む核
酸、又は相補的配列をもつ核酸にも関する。
【0618】 別の側面によると、本発明は配列番号1〜配列番号81及び配列番号82〜配
列番号101のヌクレオチド配列から構成される群から選択される核酸に対して
少なくとも90%のヌクレオチド一致度、有利には配列番号1〜配列番号81及
び配列番号82〜配列番号101のヌクレオチド配列から構成される群から選択
される核酸に対して80%、好ましくは95%、99%、99.5%、最も好ま
しくは99.8%のヌクレオチド一致度をもつ核酸、又は相補的配列をもつ核酸
にも関する。
【0619】 別の側面によると、本発明は上記核酸、特に配列番号1〜配列番号81及び配
列番号82〜配列番号101のヌクレオチド配列から構成される群から選択され
る核酸と高ストリンジェンシーハイブリダイゼーション条件下でハイブリダイズ
する核酸、又は相補的配列をもつ核酸にも関する。
【0620】 上述のように、配列番号1〜配列番号81のヌクレオチド配列の各々はリポタ
ンパク質代謝不全、特にコレステロール逆輸送に関連する疾患に潜在的に関与す
る遺伝子の転写産物に認められる。
【0621】 これらの核酸の一部について、そのアミノ酸配列又は発現の変異がこれらの疾
患の1種に潜在的に関連するようなポリペプチドをコードするオープンリーディ
ングフレームを決定した処、このオープンリーディングフレームを含むヌクレオ
チド配列は潜在的に治療上有用な核酸を構成することが分かった。
【0622】 従って、本発明は更に上記に定義したような完全又は部分オープンリーディン
グフレームを含むか又はこのようなオープンリーディングフレームから構成され
るポリヌクレオチドに対して少なくとも80%のヌクレオチド一致度をもつ核酸
にも関する。
【0623】 配列番号1〜配列番号80の配列の転写産物のコーディング領域を完全又は部
分的に含む上記核酸は、これらの核酸を適当な発現シグナルの制御下においた場
合に所望宿主細胞で発現させることができる。
【0624】 このような発現シグナルは対応する各遺伝子の調節領域に含まれる発現シグナ
ルでもよいし、外来調節核酸配列から構成してもよい。
【0625】 このような核酸を所望宿主細胞で機能的な調節配列の制御下におき、ベクター
に挿入して発現させてもよい。
【0626】 ヌクレオチドプローブ及びプライマー 配列番号1〜配列番号81のヌクレオチド配列の任意1種から誘導される核酸
フラグメントはサンプル中の配列番号1〜配列番号81の配列から選択されるヌ
クレオチド配列又はそのフラグメントもしくは変異体の少なくとも1コピーの存
在を検出するために有用である。
【0627】 本発明のヌクレオチドプローブ又はプライマーは配列番号1〜配列番号81の
配列から構成される群から選択される核酸、又は相補的配列をもつ核酸の少なく
とも8個の連続ヌクレオチドを含む。
【0628】 本発明のヌクレオチドプローブ又はプライマーは本発明の核酸、特に配列番号
1〜配列番号81の配列から選択されるヌクレオチド配列をもつ核酸、又は相補
的配列をもつ核酸の10、12、15、18又は20〜25、35、40、50
、70、80、100、200、500、1000、1500個の連続ヌクレオ
チド長をもつことが好ましい。
【0629】 あるいは、本発明のヌクレオチドプローブ又はプライマーは本発明の核酸、特
に配列番号1〜配列番号81の配列から選択される核酸、又は相補的配列をもつ
核酸の12、15、18、20、25、35、40、50、100、200、5
00、1000、1500個の連続ヌクレオチド長をもつフラグメントから構成
されるか及び/又は含む。
【0630】 従って、本発明のヌクレオチドプローブ及びプライマーの定義は配列番号1〜
配列番号81の配列から選択される核酸又はその相補的配列と上記高ストリンジ
ェンシーハイブリダイゼーション条件下でハイブリダイズするオリゴヌクレオチ
ドを含む。
【0631】 本発明の好適プローブ及びプライマーは配列番号82〜101のヌクレオチド
配列もしくは相補的配列をもつ核酸、又は配列番号102〜128のヌクレオチ
ド配列もしくは相補的配列をもつ核酸から選択されるポリヌクレオチドの全部又
は一部を含む。
【0632】 本発明のヌクレオチドプライマー又はプローブは当業者に周知の適切な任意方
法により作製することができ、例えばクローニングと制限酵素作用、又はNAR
ANGら(1979)もしくはBROWNら(1979)によるホスホジエステ
ル法、BEAUCAGEら(1980)によるジエチルホスホラミダイト法等の
直接化学合成、又はEU特許第EP0,707,592号に記載の固体担体法が
挙げられる。
【0633】 上記オリゴヌクレオチドプローブ及びプライマーを含む本発明の各核酸は所望
により分光分析、光化学、生化学、免疫化学又は化学手段により検出可能なマー
カーを組込んで標識してもよい。
【0634】 例えば、このようなマーカーは放射性同位体(32P、33P、H、35
)、蛍光分子(5−ブロモデオキシウリジン、フルオレセイン、アセチルアミノ
フルオレン、ジゴキシゲニン)又はリガンド(例えばビオチン)から構成するこ
とができる。
【0635】 プローブの標識はプライマー伸長又は5’もしくは3’末端への付加により標
識分子をポリヌクレオチドに組込んで実施することが好ましい。
【0636】 核酸フラグメントの非放射性標識の例は特に仏国特許第FR7810975号
又はURDEAら(1988)もしくはSANCHEZ−PESCADORら(
1988)の論文に記載されている。
【0637】 本発明のプローブはURDEAら(1991)又はヨーロッパ特許第EP−0
,225,807号(CHIRON)に記載されているプローブのようにシグナ
ルを増幅できるような構造特徴をもつようにすると有利である。
【0638】 本発明のオリゴヌクレオチドプローブは特にゲノムDNAとのサザン型ハイブ
リダイゼーション又は対応する転写産物の発現がサンプルで必要な場合には対応
するメッセンジャーRNAとのハイブリダイゼーションに使用することができる
【0639】 本発明のプローブはPCR増幅産物の検出又はミスマッチの検出に使用するこ
ともできる。
【0640】 本発明のヌクレオチドプローブ又はプライマーは固体担体に固定してもよい。
このような固体担体は当業者に周知であり、マイクロタイタープレートウェルの
表面、ポリスチレンベッド、磁気ベッド、ニトロセルロースバンド又は微粒子(
例えばラテックス粒子)等が挙げられる。
【0641】 従って、本発明はサンプル中の上記核酸の存在の検出方法として、 a)本発明の1種以上のヌクレオチドプローブを被験サンプルと接触させる段
階と、 b)プローブとサンプル中に存在する核酸の間に複合体が形成された場合には
これを検出する段階を含む方法にも関する。
【0642】 本発明の検出方法の特定実施態様によると、オリゴヌクレオチドプローブは担
体に固定されている。
【0643】 別の側面によると、オリゴヌクレオチドプローブは検出可能なマーカーを含む
【0644】 本発明は更にサンプル中の本発明の核酸の存在の検出用キットとして、 a)1種以上の上記ヌクレオチドプローブと、 b)場合により、ハイブリダイゼーション反応に必要な試薬を含むキットにも
関する。
【0645】 第1の側面によると、検出用キットはプローブが担体に固定されていることを
特徴とする。
【0646】 第2の側面によると、検出用キットはオリゴヌクレオチドプローブが検出可能
なマーカーを含むことを特徴とする。
【0647】 上記検出用キットの特定実施態様によると、このようなキットは本発明の核酸
、特に配列番号1〜配列番号81の配列をもつ核酸又は相補的配列をもつ核酸の
コーディング領域もしくは非コーディング領域で着目標的配列を検出するため又
は突然変異を検出するために使用可能な複数の本発明のオリゴヌクレオチドを含
む。
【0648】 好適プローブは配列番号82〜配列番号101の配列をもつポリヌクレオチド
の全部又は一部を含む。
【0649】 従って、担体に固定した本発明のプローブは「DNAチップ」のようにマトリ
ックス状に配置してもよい。このような配置マトリックスは特に米国特許第5,
143,854号、PCT出願第WO90/15070号及び92/10092
号に記載されている。
【0650】 オリゴヌクレオチドプローブを高密度に固定した担体マトリックスは例えば米
国特許第5,412,087号及びPCT出願第WO95/11995号に記載
されている。
【0651】 本発明のヌクレオチドプライマーは本発明の任意核酸、特に配列番号1〜配列
番号81の配列をもつ核酸又はその変異体の全部又は一部を増幅するために使用
することができる。
【0652】 本発明はサンプルに含まれる本発明の核酸、特に配列番号1〜配列番号81の
配列をもつ核酸又はそのフラグメントもしくは変異体の増幅方法として、 a)標的核酸の存在が疑われるサンプルを増幅反応に必要な試薬の存在下に増
幅しようとする標的核酸の領域の5’側と3’側に夫々配置されたハイブリダイ
ゼーション位置をもつ1対のヌクレオチドプライマーと接触させる段階と、 b)増幅した核酸を検出する段階を含む方法にも関する。
【0653】 上記増幅方法を実施するためには、上記ヌクレオチドプライマーのいずれかを
使用すると有利である。
【0654】 本発明は更に、本発明の核酸、特に配列番号1〜配列番号81の配列をもつ核
酸の全部又は一部の増幅用キットとして、 a)増幅しようとする標的核酸の5’側と3’側に夫々配置されたハイブリダ
イゼーション位置をもつ1対の本発明のヌクレオチドプライマーと、 b)場合により、増幅反応に必要な試薬を含むキットにも関する。
【0655】 このような増幅用キットは少なくとも1対の上記ヌクレオチドプライマーを含
むものが有利である。
【0656】 組換えベクター 本発明は本発明の核酸を含む組換えベクターにも関する。
【0657】 このような組換えベクターは、 a)配列番号129〜配列番号160の配列から構成される群から選択される
アミノ酸配列をもつタンパク質をコードする核酸又はそのペプチドフラグメント
もしくは変異体、 b)配列番号1〜配列番号81の配列から構成される群から選択されるポリヌ
クレオチドを含む核酸又はそのフラグメントもしくは変異体、 c)配列番号1〜配列番号81の配列から構成される群から選択される核酸に
対して少なくとも80%のヌクレオチド一致度をもつ核酸又はそのフラグメント
もしくは変異体、 d)配列番号1〜配列番号81の配列をもつ核酸と高ストリンジェンシーハイ
ブリダイゼーション条件下でハイブリダイズする核酸又はそのフラグメントもし
くは変異体から選択される核酸を含むものが有利である。
【0658】 本発明において「ベクター」とは1本鎖又は2本鎖形態の環状又は直鎖DNA
又はRNA分子を意味する。
【0659】 第1の実施態様によると、本発明の組換えベクターは所望細胞宿主の形質転換
又はトランスフェクション後に挿入される核酸を増幅するために使用される。
【0660】 第2の実施態様によると、本発明の核酸に加え、その転写及び/又は翻訳を誘
導するための調節配列を含む発現ベクターから構成される。
【0661】 有利な実施態様によると、本発明の組換えベクターは特に、 (1)プロモーターやエンハンサーのように、挿入する核酸の発現を調節する
ためのエレメントと、 (2)このようなベクターに挿入する本発明の核酸に含まれ、(1)に記載の
調節シグナルとインフレームに配置されたコーディング配列と、 (3)適当な転写開始及び終結配列を含む。
【0662】 更に、本発明の組換えベクターはその増幅又はその発現を実施したい細胞宿主
での1個以上の複製起点、マーカー又は選択マーカーを含むことができる。
【0663】 例えば、細菌プロモーターとしてはLacI及びLacZプロモーター、バク
テリオファージT3又はT7のRNAポリメラーゼプロモーター、λファージの
PR又はPLプロモーターが挙げられる。
【0664】 真核細胞用プロモーターとしてはHSVウイルスチミジンキナーゼプロモータ
ー又はマウスメタロチオネインLプロモーターが挙げられる。
【0665】 一般に、適切なプロモーターの選択については、当業者は上記SAMBROO
Kら(1989)によるマニュアル又はFULLERら(1996)により記載
されている方法を参照すると有利である。
【0666】 本発明の好適細菌ベクターは例えばベクターpBR322(ATCC3701
7)又はpAA223−3(Pharmacia,Uppsala,スウェーデ
ン)及びpGEM1(Promega Biotech,Madison,WI
,米国)等のベクターである。
【0667】 他の市販ベクターとして、pQE70、pQE60、pQE9(Qiagen
)、psiX174、pBluescript SA、pNH8A、pNH16
A、pNH18A、pNH46A、pWLNEO、pSV2CAT、pOG44
、pXTI、pSG(Stratagene)等のベクターも挙げられる。
【0668】 Spodoptera frugiperdaに由来するSf9系(ATCC No.CRL1711)の細胞をトランスフェクトするために使用されるベク
ターpVL1392/1393(Pharmingen)等のバキュロウイルス
型ベクターでもよい。
【0669】 2又は5型ヒトアデノウイルス等のアデノウイルスベクターでもよい。
【0670】 本発明の組換えベクターはレトロウイルスベクター又はアデノ随伴ベクター(
AAV)でもよい。このようなアデノ随伴ベクターは例えばFLOTTEら(1
992)、SAMULSKIら(1989)又はMcLAUGHLIN BAら
(1996)により記載されている。
【0671】 組換え宿主細胞 本発明は本発明の核酸、特に配列番号1〜配列番号81の配列をもつ核酸又は
そのコーディング領域の全部もしくは一部を含む核酸を含む組換え宿主にも関す
る。
【0672】 別の側面によると、本発明は上記組換えベクターを含む組換え宿主細胞にも関
する。
【0673】 本発明の好適宿主細胞は例えば、 a)大腸菌株(DH5α株)、Bacillus subtilis株、Sa
lmonella typhimurium株、又はPseudomonas、
Streptomyces及びStaphylococcus等の種の株等の原
核宿主細胞、 b)HeLa細胞(ATCC No.CCL2)、Cv1細胞(ATCC N
o.CCL70)、COS細胞(ATCC No.CRL1650)、Sf9細
胞(ATCC No.CRL1711)、CHO細胞(ATCC No.CCL
−61)又は3T3細胞(ATCC No.CRL−6361)等の真核宿主細
胞である。
【0674】 別の側面によると、本発明は配列番号129〜配列番号160の配列をもつペ
プチドから構成される群から選択されるアミノ酸配列を含むポリペプチド、又は
そのペプチドフラグメントもしくは変異体に関する。
【0675】 本発明は配列番号129〜配列番号160の配列をもつペプチドから構成され
る群から選択されるアミノ酸配列の少なくとも15個の連続アミノ酸を含むポリ
ペプチド、又はそのペプチドフラグメントもしくは変異体にも関する。
【0676】 本発明は配列番号129〜配列番号160の配列をもつペプチドから構成され
る群から選択されるアミノ酸配列に対して少なくとも80%のアミノ酸一致度を
もつアミノ酸配列を含むポリペプチド、又はそのペプチドフラグメントもしくは
変異体にも関する。
【0677】 本発明によると、配列番号129〜配列番号160の配列をもつペプチドから
構成される群から選択されるアミノ酸配列に対して少なくとも85%、90%、
95%又は99%のアミノ酸一致度をもつポリペプチド、又はそのペプチドフラ
グメントもしくは変異体が有利である。
【0678】 本発明のポリペプチドは本発明の核酸、特に配列番号129〜配列番号160
の配列から選択されるアミノ酸配列をもつポリペプチドの15、18又は20〜
25、35、40、50、70、80、100又は200個の連続アミノ酸長で
あることが好ましい。
【0679】 あるいは、本発明のポリペプチドは本発明のポリペプチド、特に配列番号12
9〜配列番号160の配列から選択されるポリペプチドの15、18、20、2
5、35、40、50、100又は200個の連続アミノ酸長のフラグメントか
ら構成されるか及び/又はこのようなフラグメントを含む。
【0680】 一般に、本発明のポリペプチドは単離又は精製形態である。
【0681】 本発明は更に配列番号129〜配列番号160の配列をもつポリペプチドのア
ミノ酸配列に対して1、2、3、4、5、10〜20箇所のアミノ酸置換、付加
又は欠失のアミノ酸変異を含むポリペプチド、又はそのフラグメントもしくは変
異体にも関する。
【0682】 本発明は更に配列番号129〜配列番号160の配列をもつポリペプチドの1
種又はそのペプチドフラグメントもしくは変異体の生産方法として、 a)前記ポリペプチドをコードする核酸を適当なベクターに挿入する段階と、 b)段階a)の組換えベクターで予め形質転換するか又は前記ベクターをトラ
ンスフェクトしておいた宿主細胞を適当な培地で培養する段階と、 c)条件付け培地を回収するか又は例えば音波処理もしくは浸透圧ショック法
により宿主細胞を溶解させる段階と、 d)c)で得られた前記培地又は細胞溶解液から前記ポリペプチドを分離精製
する段階と、 e)場合により、生産された組換えポリペプチドを特性決定する段階を含む方
法にも関する。
【0683】 本発明のペプチドはこのポリペプチド又はそのフラグメントもしくは変異体に
対する抗体を予め固定しておいたイムノアフィニティークロマトグラフィーカラ
ムへの結合により特性決定することができる。
【0684】 別の側面によると、本発明の組換えポリペプチドは例えばF.Ausubel
ら(1999)に記載されている当業者に公知の方法に従って適当なクロマトグ
ラフィーカラム系に通すことにより精製することができる。
【0685】 本発明のポリペプチドは慣用均質溶液又は固相化学合成法により製造すること
もできる。
【0686】 例えば、本発明のポリペプチドはHOUBENWEYL(1974)により記
載されている均質溶液又はMERRIFIELD(1965a;1965b)に
より記載されている固相合成法により製造することができる。
【0687】 配列番号129〜配列番号160のアミノ酸配列をもつポリペプチドの任意1
種に「相同な」ポリペプチド、又はそのフラグメントもしくは変異体も本発明を
構成する。
【0688】 このような相同ポリペプチドは基準ポリペプチドに対して所定アミノ酸を等価
アミノ酸で1箇所以上置換したアミノ酸配列をもつ。
【0689】 等価アミノ酸とは、本発明によると、例えば当業者に周知の方法によりL形残
基をD形残基で置換するか又はグルタミン酸(E)をピログルタミン酸で置換し
たものを意味する。例えば、少なくとも1個のD形残基を含むペプチドの合成は
KOCH(1977)により記載されている。
【0690】 別の側面によると、同一類に属する2種のアミノ酸即ち2種の酸性、塩基性、
非極性又は非帯電極性アミノ酸も等価アミノ酸とみなす。
【0691】 レトロインバーソ結合(NHCO)、カルバ結合(CHCH)又はケトメ
チレン結合(CO−CH)等の少なくとも1個の非ペプチド結合を含むポリペ
プチドも本発明を構成する。
【0692】 少なくとも1個のアミノ酸の付加、欠失又は置換を1箇所以上含む本発明のポ
リペプチドは非変異ポリペプチドに対する抗体による認識能を維持することが好
ましい。
【0693】 抗体 本発明のポリペプチド、特に配列番号129〜配列番号160のアミノ酸配列
をもつポリペプチド又はそのフラグメント及び変異体並びに相同ペプチドは抗体
作製に使用することができる。
【0694】 本発明において「抗体」とは、特にポリクローナルもしくはモノクローナル抗
体又はフラグメント(例えばF(ab)’及びFabフラグメント)、あるい
は本発明のポリペプチド又は標的ポリペプチドフラグメントを認識する初期抗体
のドメインを含む任意ポリペプチドを意味する。
【0695】 モノクローナル抗体はKOHLERとMILSTEIN(1975)に記載の
方法によりハイブリドーマから作製することができる。
【0696】 本発明はトリオーマ法又はKOZBORら(1983)に記載のハイブリドー
マ法で生産されるような上記ポリペプチド又はそのフラグメントもしくは変異体
に対する抗体にも関する。
【0697】 本発明は更に米国特許第4,946,778号又はMARTINEAUら(1
998)に記載されているような単鎖抗体フラグメントFv(ScFv)にも関
する。
【0698】 本発明の抗体は更にファージライブラリーから得られる抗体フラグメント(R
IDDERら(1995))又はヒト化抗体(REIMANNら(1997);
LEGERら(1997))も含む。
【0699】 本発明の抗体製剤はサンプル中に存在する抗原の存在及び/又は量を認識する
ことを目的とする免疫検出試験で有用である。
【0700】 本発明の抗体は更に検出可能な同位体又は非同位体(例えば蛍光)マーカーを
加えてもよいし、当業者に周知の方法によりビオチン等の分子に結合してもよい
【0701】 従って、本発明はサンプル中の本発明のポリペプチドの存在の検出方法として
、 a)被験サンプルを上記抗体と接触させる段階と、 b)形成された抗原/抗体複合体を検出する段階を含む方法にも関する。
【0702】 本発明は更に、サンプル中の本発明のポリペプチドの存在の診断又は検出用キ
ットとして、 a)上記抗体と、 b)形成された抗原/抗体複合体を検出するための試薬を含むキットにも関す
る。
【0703】 本発明のポリペプチドに結合する分子又は物質のスクリーニング方法 本発明のポリペプチドはこのポリペプチドに結合する分子をスクリーニングす
るために使用することができる。
【0704】 ポリペプチドと分子又は物質の結合は前記ポリペプチドの活性を活性化(アゴ
ニスト分子)又は阻害する(アンタゴニスト分子)。
【0705】 本発明のポリペプチドの任意1種と結合することが可能なこのような分子とし
ては抗体、オリゴヌクレオチド、他のタンパク質及び一般に任意種の小分子が挙
げられる。
【0706】 このようなスクリーニング試験では、2種のパートナーの一方を検出可能な化
合物(着目ポリペプチド又は候補分子)で標識し、次いで特異的に結合しなかっ
た候補分子を除去した後に検出可能なマーカーを検出してポリペプチド/候補分
子複合体を可視化することにより、候補分子とポリペプチドの結合を簡単に検出
することができる。
【0707】 例えば、本発明のポリペプチドに結合することが可能な候補分子のスクリーニ
ング試験の1例では、着目ポリペプチド又は候補分子を担体に固定する第1段階
と、先に担体に固定しておいた第1の化合物に第2のパートナー(候補分子又は
着目ポリペプチド)を暴露する第2段階と、特異的に結合しなかった化合物を除
去するのに適した条件下で1回以上洗浄する第3段階と、最後に着目ポリペプチ
ドと固定分子の間に複合体が形成された場合にはこれを検出する第4段階を含む
と有利である。
【0708】 候補分子を予め担体に固定した後に本発明の着目ポリペプチドに暴露する実施
態様のスクリーニング試験では、候補分子と本発明の着目ポリペプチドにより形
成された複合体の検出は上記抗体を用いて実施すると有利である。
【0709】 本発明の着目ポリペプチドを予め担体に固定する別の実施態様のスクリーニン
グ試験では、固定した着目ポリペプチドと接触させる前に候補分子を検出可能な
マーカーで標識すると有利である。
【0710】 このような検出可能なマーカーは放射性でも非放射性(例えば蛍光)でもよい
し、検出に使用する第3のパートナーのリガンド(例えばビオチン分子)に対応
するものでもよい。
【0711】 従って、本発明は本発明のポリペプチドと相互作用する候補分子又は物質のス
クリーニング方法として、 a)本発明のポリペプチドを被験候補物質又は分子と接触させる段階と、 b)前記ポリペプチドと前記候補物質又は分子の間に複合体が形成された場合
にはこれを検出する段階を含む方法にも関する。
【0712】 本発明は更に、本発明のポリペプチドと相互作用する候補分子又は物質のスク
リーニング用キットとして、 a)本発明のポリペプチドと、 b)場合により、前記ポリペプチドと候補分子又は物質の間に形成された複合
体を検出するために必要な手段を含むキットにも関する。
【0713】 以下、実施例により本発明を更に説明するが、以下の実施例により本発明を制
限するものではない。
【0714】 実施例 実施例1:本発明の転写産物の組織分布 特にSambrookら,(CSH Sambrook,J.,Fritsc
h,E.F.及びManiatis,T.(1989):“Molecular
Cloning:A Laboratory Manual,”第2版,Co
ld Spring Harbor Laboratory Press,Co
ld Spring Harbor,NY.参照)により記載されているノーザ
ンブロット及びPCRによる逆転写分析プロトコールに従って本発明のポリヌク
レオチドの発現プロフィルを決定した。
【0715】 例えば、逆転写による分析の場合には、配列番号1〜配列番号81のヌクレオ
チド配列の転写産物の任意1種から合成した1対のプライマーを使用して対応す
るcDNAを検出した。
【0716】 逆転写polyAmRNA(Clontech)に対応するcDNA鋳型で
ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を実施した。cDNAへの逆転写は酵素SUP
ERSCRIPT II(GibcoBRL,Life Technologi
es)を用いて製造業者により記載されている条件に従って実施した。
【0717】 ポリメラーゼ連鎖反応は標準条件に従ってcDNA調製物25ngを含む反応
混合物20μl中で実施した。反応混合物は各dNTP400μM、Therm
us aquaticus(Taq)DNAポリメラーゼ(Ampli Taq
Cold;Perkin Elmer)2単位、各プライマー0.5μM、M
gCl2.5mM及びPCRバッファーから構成した。Perkin Elm
er 9700サーモサイクラーで94℃10分間の初期変性段階後に34PC
Rサイクル(94℃で30秒間変性、34サイクルを64℃2サイクル、61℃
2サイクル、58℃2サイクル及び55℃28サイクルに分割した30秒間アニ
ーリング、72℃で1分/kbの伸長)を実施した。PCR反応産物はアガロー
スゲル電気泳動により可視化した。得られたcDNAフラグメントはノーザンブ
ロット分析用プローブとしても使用できるし、ポリヌクレオチド配列の正確な決
定にも使用できる。
【0718】 ノーザンブロット分析の場合には、上記のように作製したcDNAプローブを
High Prime DNA標識システム(Boehringer)で製造業
者の指示に従って32P標識した。標識後にプローブをSephadex G5
0マイクロカラム(Pharmacia)で製造業者の指示に従って精製した。
標識及び精製したプローブをその後、各種組織におけるmRNA発現の検出に使
用した。
【0719】 各種ヒト組織からのRNAサンプルを含むノーザンブロット((Multip
le Tissue Northern,MTN,Clontech)Blot
2,リファレンス77759−1)を標識プローブとハイブリダイズさせた。
【0720】 ハイブリダイゼーションと洗浄に採用するプロトコールは製造業者の記載通り
(使用マニュアルPT1200−1)でもよいし、例えばF.AUSUBELら
(1999)に記載されている当業者に公知の方法を使用してこのプロトコール
を改変してもよい。
【0721】 例えばホルムアミドの存在下にプレハイブリダイゼーション温度とハイブリダ
イゼーション温度を変動させてもよい。
【0722】 例えば、以下のプロトコールを使用することができる。 1−膜競合及びプレハイブリダイゼーション: −サケ精子DNA40μl(10mg/ml)とヒト胎盤DNA40μl(10
mg/ml)を混合する。 −5分間96℃で変性させた後、混合物を氷に浸ける。 −2×SSCを捨て、膜を入れたハイブリダイゼーションチューブにホルムアミ
ド混合物4mlを注入する。 −2種の変性DNAの混合物を加える。 −42℃で5〜6時間回転下にインキュベートする。 2−標識プローブ競合: −リピート量に応じてCot I DNA10〜50μlを標識精製プローブに
加える。 −95℃で7〜10分間変性させる。 −65℃で2〜5時間インキュベートする。 3−ハイブリダイゼーション: −プレハイブリダイゼーション混合物を捨てる。 −サケ精子DNA40μlとヒト胎盤DNA40μlを混合し、5分間96℃で
変性させた後、氷に浸ける。 −ハイブリダイゼーションチューブにホルムアミド混合物4mlと、2種のDN
Aの混合物と、標識プローブ/変性Cot I DNAを加える。 −42℃で15〜20時間回転下にインキュベートする。 4−洗浄: −室温で2×SSCで洗浄し、濯ぐ。 −室温で2×SSCと0.1%SDS(65℃)で5分間2回洗浄する。 −65℃で1×SSCと0.1%SDS(65℃)で15分間2回洗浄する。
【0723】 ハイブリダイゼーション及び洗浄後、燐光スクリーンと接触させて一晩露光後
にStorm(Molecular Dynamics,Sunnyvale,
CA)で検出してブロットを分析した。
【0724】 実施例2:本発明の転写産物に対応する完全cDNAフラグメントの獲得 配列番号1〜配列番号81の配列の特定クローンの1種に対応するcDNAを
単離するには各種アプローチを使用することができる。
【0725】 例えば、着目遺伝子の配列に特異的なポリヌクレオチドプローブを使用してc
DNAライブラリーをスクリーニングすることによりハイブリダイゼーションに
より完全クローンを直接単離することができる。
【0726】 特に、選択した配列に従って商標名Applied Biosystem/P
erkin Elmerの合成器を使用することにより30〜40ヌクレオチド
の特異的プローブを合成した。
【0727】 得られたオリゴヌクレオチドを例えばT4ポリヌクレオチドキナーゼを使用し
32P−γ−ATPで放射性標識し、常法(例えばManiatisら,Mo
lecular Cloning:A Laboratory Manual,
Cold Spring Harbor Press,Cold Spring
,NY 1982又はF.Ausubelら,Current Protoco
ls in Molecular Biology,J.Wiley and
Sons編,1999)に従って精製した。
【0728】 上記常法(F.Ausubelら)に従い、適当な抗生物質を加えた培地(1
.5%寒天)をペトリ皿に入れ、スクリーニングしようとするcDNAを含むク
ローンライブラリーを播種した。こうしてインキュベーション後に形成されたコ
ロニーをニトロセルロースフィルターに移し、放射性標識ヌクレオチドプローブ
を使用して常法に従ってスクリーニングし、プローブにハイブリダイズするコロ
ニーを単離し、サブクローニングした。
【0729】 こうして同定したクローンのcDNAを調製し、シーケンシングにより分析し
た。完全cDNAに対応するフラグメントを含むクローンを精製し、例えばF.
Ausubelら(1999)に記載されている当業者に公知のプロトコールに
従ってベクターpcDNA3に再クローニングした。
【0730】 本明細書に記載する遺伝子に対応するcDNAの5’及び3’末端の同定方法
は各種の方法が公知である。これらの方法の非限定的な例としては、ハイブリダ
イゼーションクローニング、当業者に周知の5’又は3’RACE−PCR(R
apid Amplification of cDNA End(cDNA末
端の迅速増幅)−PCR)に類似又は同一のプロトコールを使用するクローニン
グ等が挙げられる。
【0731】 例えば、Clontech社から市販されているキット(Marathon
Ready(登録商標)cDNAキット、プロトコールリファレンスPT115
6−1)を使用してもよいし、あるいは5’RACEに類似の方法を使用してc
DNAの欠失5’末端を特性決定するしてもよい(Fromont−Racin
eら,Nucleic Acid Res.21(7):1683−1684(
1993))。要約すると、RNAオリゴヌクレオチドをmRNA集団の5’末
端に連結する。cDNAに逆転写後、着目遺伝子の5’末端に連結されたアダプ
ターと3’末端に配置された配列に夫々特異的な一組のプライマーをPCRで使
用し、所望cDNAの5’部分を増幅する。その後、増幅フラグメントを使用し
て完全cDNAを再構成する。
【0732】 実施例3:タンジール病の遺伝子発現プロフィルの分析 タンジール病罹患又は非罹患被験者の繊維芽細胞からのmRNAに対応するプ
ローブとこれらの配列のハイブリダイゼーションにより、タンジール細胞表現型
を誘導する候補遺伝子の発現低下度を以下の方法に従って試験することができる
【0733】 1.全RNA、poly(A)mRNA及びcDNAプローブの作製 全RNAはグアニジンイソチオシアネート法(ChomczynskiとSa
cchi,1987)により正常被験者又はタンジール病被験者からの繊維芽細
胞の細胞培養液から得られる。poly(A)mRNAはオリゴ(dT)−セ
ルロースカラムでアフィニティークロマトグラフィーにより得られ(Sambr
ookら,1989)、プローブとして使用するcDNAは蛍光製品(Amer
sham Pharmacia Biotech;CyDye(登録商標))で
標識したオリゴヌクレオチドを使用してRT−PCR(DeRisiら,199
7)により得られる。
【0734】 2.ハイブリダイゼーションと発現レベルの検出 タンジール遺伝子に対応する本願明細書に記載する配列を含むガラス膜を繊維
芽細胞から得られたcDNAプローブとハイブリダイズさせる(Iyerら,1
999)。Amersham/Molecular Dynamics(Ava
lanche Microscanner(登録商標))システムを使用すると
、健康又は罹患細胞型における配列産物発現を定量することができる。
【0735】 実施例4:哺乳動物細胞発現用ベクターの構築 着目遺伝子は哺乳動物細胞で発現させることができる。典型的な真核発現ベク
ターはmRNAの転写開始を可能にするプロモーターと、タンパク質をコードす
る配列と、転写終結と転写産物のポリアデニル化に必要なシグナルを含む。更に
、エンハンサー、コザック配列及びmRNAのスプライシングに必要な配列等の
付加シグナルも含む。SV40ウイルスプロモーターの初期及び後期エレメント
、レトロウイルスLTR又はCMVウイルス初期プロモーターを使用すると効率
的な転写が得られる。他方、アクチンプロモーター等の細胞エレメントも使用で
きる。本発明を実施するには、ベクターpcDNA3を始めとする多数の発現ベ
クターを使用することができる。
【0736】 実施例5:ポリペプチドの生産 GS遺伝子番号XXの部分転写産物又は実施例2に記載した完全cDNA(完
全cDNAのクローニング)に対応するポリペプチドはバキュロウイルスベクタ
ーを使用して昆虫細胞もしくは細菌発現系で又はワクシニアウイルスベクターを
使用するか使用せずに哺乳動物細胞で簡単に生産することができる。全方法は現
在広く記載されており、当業者に公知である。詳細な説明については例えばAu
subelら(1999)を参照されたい。
【0737】 実施例6:ポリペプチドから誘導される抗体の生産 本発明の抗体は各種方法で作製することができる(Current Prot
ocols In Molecular Biology Volume 1,
Frederick M.Ausubel,Roger Brent,Robe
rt E.Kingston,David D.Moore,J.G.Seid
man,John A.Smith,Kevin Struhl編,Massa
chusetts General Hospital Harvard Me
dical School,第11章)。例えば、本発明のポリペプチドを発現
する細胞を動物に注入し、抗体を含む血清の生産を誘導する。記載されている方
法の1例では、タンパク質を調製し、汚染を避けるように精製する。より高活性
のポリクローナル抗血清を生産する目的でこのような調製物を動物に導入する。
【0738】 好適方法では、本発明の抗体はモノクローナル抗体である。このようなモノク
ローナル抗体はハイブリドーマ法(Kohlerら,Nature 256:4
95(1975);Kohlerら,Eur.J.Immunol.6:511
(1976);Kohlerら,Eur.J.Immunol.6:292(1
976);Hammelingら,in:Monoclonal Antibo
dies and T−Cell Hybridomas,Elsevier,
N.Y.,563〜681頁,51981)を使用して作製することができる。
一般に、このような方法はポリペプチド又は好ましくはポリペプチドを発現する
細胞で動物(好ましくはマウス)を免疫する。これらの細胞は適当な組織培地で
培養できる。但し、10%ウシ胎児血清(56℃で不活化)と非必須アミノ酸約
10g/l、ペニシリン1000U/ml及びストレプトマイシン約100μg
/mlを加えたイーグル培地(改変Earle)で細胞を培養することが好まし
い。
【0739】 これらのマウスからの脾細胞を摘出し、適当なミエローマ細胞系と融合する。
但し、ATCCで入手可能な親ミエローマ細胞系(SP2O)を使用することが
好ましい。融合後、得られたハイブリドーマ細胞をHAT培地で選択的に保存し
た後、Wandsら(Gastroenterology 80:225−23
2(1981))に記載されているように制限希釈法によりクローニングする。
このような選択後に得られたハイブリドーマ細胞を試験し、ポリペプチドに結合
することが可能な抗体を分泌するクローンを同定する。
【0740】 更に、抗イディオタイプ抗体を使用する2段階法によりポリペプチドに結合す
ることが可能な他の抗体を生産することができ、このような方法は抗体自体が抗
原であるため、別の抗体を認識する抗体を得ることができるという事実に基づく
。この方法によると、タンパク質に特異的な抗体を使用して動物、好ましくはマ
ウスを免疫する。次に、この動物からの脾細胞を使用してハイブリドーマ細胞を
生産し、ハイブリドーマ細胞をスクリーニングし、タンパク質−特異的抗体複合
体との結合能をポリペプチドにより阻止することが可能な抗体を生産するクロー
ンを同定する。これらの抗体を使用して動物を免疫すると、タンパク質に特異的
な抗体の大量形成を誘導することができる。
【0741】 本明細書に記載する方法により本発明の抗体のFab及びF(ab’)2並び
に他のフラグメントを使用できるならば有利であろう。このようなフラグメント
は一般にパパイン(Fabフラグメント生産)又はペプシン(F(ab’)生産
)等の酵素を使用してタンパク分解により生産される。あるいは、組換えDNA
又は合成化学技術を適用することによりタンパク質を認識する分泌フラグメント
を生産することができる。
【0742】 抗体をヒトでin vivo使用するには、「ヒト化」キメラモノクローナル
抗体を使用することが好ましいと思われる。このような抗体は上記モノクローナ
ル抗体を生産するハイブリドーマ細胞から誘導される遺伝子構築物を使用して生
産することができる。キメラ抗体の生産方法は当業者に公知である。(例えばM
orrison,Science 229:1202(1985);Oiら,(
Biotechnique 4:214(1986);Cabillyら,米国
特許第4,816,567号;Taniguchiら,EP171496;Mo
rrisonら,EP173494;Neubergerら,WO860155
3;Robinsonら,WO8702671;Boulianneら,Nat
ure 312:643(1984);Neubergerら,Nature
314:268(1985)参照)。
【0743】 実施例7:タンジール病の細胞表現型の補正 タンジール病は高密度リポタンパク質(HDL)粒子の異化作用促進とコレス
テロールの組織蓄積を特徴とする。特に、タンジール病患者の皮膚の繊維芽細胞
は主要HDLタンパク質であるアポリポタンパク質A−I(apoA−I)によ
り提供されるコレステロール流出プロセスによりそのコレステロール含有分を排
出する能力が低下している(Francisら,1995)。機能低下に対応す
るこの特徴は家族性HDL欠損症患者からの他の繊維芽細胞にも認められる(M
arcilら,1999)。
【0744】 提示配列に対応する完全cDNAをタンジール繊維芽細胞にトランスフェクト
することによりタンジール繊維芽細胞の表現型を補正できる。cDNAを発現ベ
クターに挿入した後、ベクターを以下の方法によりトランスフェクトした。
【0745】 1.正常被験者とタンジール病被験者の繊維芽細胞培養液の調製 前腕からの皮膚生検を培養することによりヒト皮膚一次繊維芽細胞を得た。こ
れらの生検は「ホモ接合体」の臨床及び生化学特徴(即ちオレンジ色扁桃、血漿
apoA−I濃度及び5%未満のHDLコレステロール)をもつタンジール病患
者で実施した。正常繊維芽細胞系はAmerican Type Cultur
e Collection(Rockville,MD)から得た。10%ウシ
胎児血清、2mMグルタミン、100IU/mlペニシリン及び100μg/m
lストレプトマイシンを加えたEMMEM培地(イーグルの改変最少必須培地;
GIBCO)(EMMEM10培地)で繊維芽細胞を培養した。コレステロール
流出試験を実施するために、ウシ血清を加えずに2mg/mlウシアルブミン(
BSA、フラクションV)を加えた上記培地で50μg/mlコレステロールと
共に24時間インキュベートすることによりこれらの細胞にコレステロールをプ
レロードした。
【0746】 2.コレステロール流出試験 24ウェルプレートでコレステロールをコンフルエントまでプレロードした繊
維芽細胞を、1,2−H−コレステロール1μCi/ml(50Ci/mmo
l;Dupont;Wilmington,DE)を加えたEMMEM10培地
で48時間インキュベートした。約100,000cpm/ウェル又は1000
cpm/μg細胞タンパク質が得られた。細胞をEMMEM/BSA培地で3回
洗浄し、この培地と共に24時間インキュベートした後、着目遺伝子をトランス
フェクトし、EMME/BSA培地にapoA−Iを含むプロテオリポソーム1
0μg/mlを加えることにより流出を開始した。これらのプロテオリポソーム
はホスファチジルコリンと精製ヒトapoA−Iの音波処理により調製した(J
onas,1986)。細胞トランスフェクションはリン酸カルシウム沈殿法(
Sambrookら,1989)により実施した。一般に20時間の流出時間後
に培地を集め、遠心分離し(1000g,5分)、液体シンチレーション計数に
より放射能を測定した。イソプロパノールで脂質を抽出後に細胞の残留放射能も
一晩測定した。上清で測定された放射能を上清と細胞抽出液で測定された放射能
の和で割ることにより流出百分率を計算した。マーカー遺伝子をトランスフェク
トし、apoA−Iを含むプロテオリポソームの不在下にEMMEM/BSA培
地と共に24時間インキュベートすることにより内部標準を作製した。対照遺伝
子をトランスフェクトした正常繊維芽細胞からの細胞コレステロール流出は6±
2%に対応し、この対照遺伝子をトランスフェクトしたタンジール病患者繊維芽
細胞から得た細胞コレステロール流出は1%未満であった。他方、本明細書に提
示する遺伝子に対応するプラスミドをタンジール病患者繊維芽細胞にトランスフ
ェクトすると、これらの細胞が正常繊維芽細胞に対応するレベルまでその過剰コ
レステロールを排出する能力を復元できると思われる。
【0747】 実施例8:ポリヌクレオチドに対応するゲノムクローンの単離 転写産物に対応するゲノムクローンの単離は実施例1に記載した方法により本
発明の配列番号1〜配列番号81の転写産物の配列に対応するcDNA配列に特
異的なプライマーを使用してPCRによりヒトゲノムDNA BACライブラリ
ー(例えばMel Simon,CalTech.により提供されるライブラリ
ー、Kimら,Genomics(1996),34:213−218参照)を
スクリーニングすることにより実施した。
【0748】 実施例9:本発明の転写産物に対応する遺伝子の1種の多型性/突然変異の決
定 転写産物の配列における多型性又は突然変異の検出は各種プロトコールに従っ
て実施することができる。選択方法は直接シーケンシングである。
【0749】 対応する遺伝子の構造が全く又は部分的にしか分かっていない転写産物の場合
には、そのイントロン−エキソン構造と対応する遺伝子のゲノム配列を厳密に決
定することが必要である。従って、第1段階で実施例8に記載した方法により被
験転写産物に対応するゲノムDNA BACクローンを単離し、対応するクロー
ンのインサートを配列決定し、cDNA配列を得られたゲノムDNAの配列と比
較することによりイントロン−エキソン構造を決定する。
【0750】 直接シーケンシングによる突然変異検出法は少なくとも8個体(被験疾病に罹
患した4個体と罹患していない4個体)から得た配列番号1〜配列番号81のc
DNAに対応する遺伝子のゲノム配列を比較する。配列ダイバージェンシーが多
型性を構成する。野生型タンパク質のアミノ酸配列と異なる全突然変異は前記タ
ンパク質の機能に影響する可能性のある突然変異であり、特に実施例8に記載し
た患者/対照組合せ試験で検討すると有利である。
【0751】 実施例10:原因突然変異又は転写変異による原因遺伝子の同定 実施例9に記載した方法により同定される突然変異のうち、疾病表現型に関連
する全突然変異は原因となる可能性がある。これらの結果の確認は全罹患個体と
(そのDNAを入手可能な)その親族の遺伝子を配列決定することにより実施し
た。
【0752】 更に、罹患個体と非罹患個体の特異的RNAを使用して実施例1に記載した方
法によりノーザンブロット又はRT−PCRを実施すると、被験遺伝子の発現レ
ベルの著変、特に遺伝子転写の不在を検出することができる。
【0753】
【表1】
【0754】
【表2】
【配列表】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12N 1/19 C12Q 1/68 A 1/21 G01N 33/53 D 5/10 M C12Q 1/68 N G01N 33/53 33/566 C12N 15/00 ZNAA 5/00 A 33/566 15/00 F (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM, HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,K G,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT ,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW, MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S D,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR ,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN,YU, ZA,ZW (72)発明者 アルヌウ−レギーニユ,イザベル フランス国、エフ−94430・シエヌビエー ル・シユール・マルヌ、リユ・ドウ・ブ リ、112、 (72)発明者 プラデ,カトウリンヌ フランス国、エフ−94320・テイエ、アベ ニユ・ドユ・ジエネラル・ドウ・ゴール、 30 (72)発明者 クルペ,クリスチアン フランス国、エフ−75013・パリ、リユ・ シヤルル・フルニエ、8 Fターム(参考) 4B024 AA11 BA44 BA65 CA04 CA09 DA02 DA03 DA06 EA04 GA03 GA11 HA14 HA15 HA19 4B063 QA01 QA12 QA19 QQ08 QQ42 QR32 QR38 QR55 QR56 QR82 QS24 QS25 QS34 QX02 4B065 AA26X AA90X AA91X AA93Y AB01 AC14 BA02 CA24 CA46 4H045 AA10 AA11 AA30 BA10 CA40 DA76 DA86 EA50 FA74

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配列番号129〜配列番号160のアミノ酸配列から構成さ
    れる群から選択されるアミノ酸配列をもつタンパク質又はそのペプチドフラグメ
    ントもしくは変異体をコードする核酸、又は相補的配列をもつ核酸。
  2. 【請求項2】 配列番号1〜配列番号81のヌクレオチド配列から構成され
    る群から選択されるポリヌクレオチドの少なくとも8個の連続ヌクレオチドを含
    む核酸、又は相補的配列をもつ核酸。
  3. 【請求項3】 配列番号1〜配列番号81のヌクレオチド配列から構成され
    る群から選択されるポリヌクレオチドの少なくとも20個の連続ヌクレオチドを
    含む請求項2に記載の核酸、又は相補的配列をもつ核酸。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれか一項に記載の核酸に対して少なく
    とも80%のヌクレオチド一致度をもつ核酸、又は相補的配列をもつ核酸。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれか一項に記載の核酸と高ストリンジ
    ェンシーハイブリダイゼーション条件下でハイブリダイズする核酸、又は相補的
    配列をもつ核酸。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれか一項に記載の核酸の少なくとも8
    個の連続ヌクレオチドを含むヌクレオチドプローブ又はプライマー。
  7. 【請求項7】 15〜300ヌクレオチド長をもつ請求項6に記載のヌクレ
    オチドプローブ又はプライマー。
  8. 【請求項8】 20〜200ヌクレオチド長をもつ請求項6に記載のヌクレ
    オチドプローブ又はプライマー。
  9. 【請求項9】 配列番号82〜101及び102〜128の配列から選択さ
    れるポリヌクレオチドの少なくとも8個の連続ヌクレオチドを含むヌクレオチド
    プローブ又はプライマー。
  10. 【請求項10】 サンプルに含まれる請求項1から5のいずれか一項に記載
    の核酸の増幅方法であって、 a)標的核酸の存在が疑われるサンプルを増幅反応に必要な試薬の存在下に増
    幅しようとする標的核酸の領域の5’側と3’側に夫々配置されたハイブリダイ
    ゼーション位置をもつ1対のヌクレオチドプライマーと接触させる段階と、 b)増幅した核酸を検出する段階を含む前記方法。
  11. 【請求項11】 ヌクレオチドプライマーが請求項6から9のいずれか一項
    に記載のプライマーから選択されることを特徴とする請求項10に記載の増幅方
    法。
  12. 【請求項12】 請求項1から5のいずれか一項に記載の核酸の増幅用キッ
    トであって、 a)増幅しようとする標的核酸の5’側と3’側に夫々配置されたハイブリダ
    イゼーション位置をもつ1対のヌクレオチドプライマーと、 b)場合により、増幅反応に必要な試薬を含む前記キット。
  13. 【請求項13】 ヌクレオチドプライマーが請求項6から9のいずれか一項
    に記載のプライマーから構成される群から選択されることを特徴とする請求項1
    2に記載の増幅用キット。
  14. 【請求項14】 その存在を検出可能なマーカー化合物を含むことを特徴と
    する請求項6から9のいずれか一項に記載のヌクレオチドプローブ。
  15. 【請求項15】 サンプル中の請求項1から5のいずれか一項に記載の核酸
    の存在の検出方法であって、 a)請求項6から9及び14のいずれか一項に記載の1種以上のヌクレオチド
    プローブを被験サンプルと接触させる段階と、 b)プローブとサンプル中に存在する核酸の間に複合体が形成された場合には
    これを検出する段階を含む前記方法。
  16. 【請求項16】 プローブが担体に固定されていることを特徴とする請求項
    15に記載の検出方法。
  17. 【請求項17】 サンプル中の請求項1から5のいずれか一項に記載の核酸
    の存在の検出用キットであって、 a)請求項6から9及び14のいずれか一項に記載の1種以上のヌクレオチド
    プローブと、 b)場合により、ハイブリダイゼーション反応に必要な試薬を含む前記キット
  18. 【請求項18】 プローブが担体に固定されていることを特徴とする請求項
    17に記載の検出用キット。
  19. 【請求項19】 請求項1から5のいずれか一項に記載の核酸を含む組換え
    ベクター。
  20. 【請求項20】 請求項1から5のいずれか一項に記載の核酸を含む組換え
    宿主細胞。
  21. 【請求項21】 請求項18に記載の組換えベクターを含む組換え宿主細胞
  22. 【請求項22】 a)配列番号129〜配列番号160の配列をもつペプチ
    ドから構成される群から選択される少なくとも15アミノ酸の配列を含むポリペ
    プチド、又はそのペプチドフラグメントもしくは変異体、 b)a)に記載のポリペプチドに対して少なくとも80%のアミノ酸一致度を
    もつポリペプチドから構成される群から選択されるポリペプチド。
  23. 【請求項23】 請求項21に記載のポリペプチドのアミノ酸配列に対して
    1、2、3、4、5、10〜20箇所のアミノ酸置換、付加又は欠失のアミノ酸
    変異を含むポリペプチド。
  24. 【請求項24】 請求項21又は22に記載のポリペプチドに対する抗体。
  25. 【請求項25】 検出可能な化合物を含むことを特徴とする請求項23に記
    載の抗体。
  26. 【請求項26】 サンプル中の請求項21又は22に記載のポリペプチドの
    存在の検出方法であって、 a)サンプルを請求項23又は24に記載の抗体と接触させる段階と、 b)形成された抗原/抗体複合体を検出する段階を含む前記方法。
  27. 【請求項27】 サンプル中の請求項21又は22に記載のポリペプチドの
    存在を検出するための診断用キットであって、 a)請求項23又は24に記載の抗体と、 b)形成された抗原/抗体複合体を検出するための試薬を含む前記キット。
  28. 【請求項28】 請求項21又は22に記載のポリペプチドと相互作用する
    候補分子又は物質のスクリーニング方法であって、 a)請求項21又は22に記載のポリペプチドを候補物質又は分子と接触させ
    る段階と、 b)前記ポリペプチドと前記候補物質の間に複合体が形成された場合にはこれ
    を検出する段階を含む前記方法。
  29. 【請求項29】 請求項21又は22に記載のポリペプチドと相互作用する
    候補分子又は物質のスクリーニング用キットであって、 a)請求項21又は22に記載のポリペプチドと、 b)場合により、前記ポリペプチドと候補分子又は物質の間に形成された複合
    体を検出するために必要な手段を含む前記キット。
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