JP2003518710A - 高効率燃料電池システム - Google Patents
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Abstract
Description
する。
ムを開発することが燃料電池システムの設計者によって試みられている。このい
わゆるハイブリッド・システムでは一般に、通常はタービン発電機の燃焼器によ
って占められている位置に燃料電池を位置付ける。タービン発電機の圧縮セクシ
ョンによって空気を圧縮し、加熱し、次いで燃料電池の陰極(カソード:cat
hode)セクションに送る。燃料電池の陽極(アノード:anode)セクショ
ンには加圧した燃料を供給する。
は、加圧下で動作する燃料電池が、加圧された燃料および酸化剤ガスを電気化学
的に変換して、電気および加圧された燃焼排ガスを生み出す。この燃焼排ガスは
次いで、タービン発電機の膨張セクションで膨張して、電気をさらに生み出す。
る。欠点の1つは、燃料電池が加圧下で動作することである。高温燃料電池では
これによって、発電所ハードウェアのコストが大幅に増大する。これによってさ
らに、燃料電池中での内部改質の使用が妨げられる。これによってさらに発電所
のコストが増大し、効率が低下する。最後に、燃料電池を潜在的に有害な圧力差
にさらす。
ないことである。この圧力範囲が、タービンの最も効率的な圧力比をもたらすと
は限らない。他の欠点は、燃料電池はタービン発電機なしでは動作せず、タービ
ン発電機は燃料電池なしでは動作しないことである。燃料電池とタービン発電機
のこのような相互依存はシステムの信頼性を低下させる。
のハイブリッド・システムが提案されている。このシステムでは、燃料からの廃
熱が、燃焼型タービン発電機の(ブレイトン)サイクルに伝達される。
発電機の膨張セクションによって生み出された低圧酸化剤ガスの一部分(50パ
ーセント)が、バーナの中で燃やされる。バーナからの出力酸化剤ガスは高温(
2,000°F)であり、高温で動作するように適合された熱交換器に通される
。次いで、熱交換器からの冷却されたより低温の中間温度(1,250°F)の
ガスが送風機によって運ばれ、タービン発電機の膨張セクションによって生み出
された酸化剤ガスの残りの部分(50パーセント)と結合される。結合された低
圧(15psia)のガスが次いで、燃料電池の陰極セクションに入力される。
0psia)とし、次いで、結果として生じる加圧ガスが高温熱交換器に供給さ
れ、高温に加熱される。加熱された圧縮空気ストリームは、小部の燃料ガス(5
パーセント)とともに別のバーナで燃やされ、このバーナの出力(2,000°
F)がガス・タービンの膨張セクションに送られる。その結果、減圧され、しか
し依然として加圧されたより低温(720°F)の出力酸化剤ガスが得られ、こ
のガスが、先に述べたように、燃料電池の陰極セクション用の酸化剤ガスを生み
出すのに使用される。
収水蒸気発生器に送られる。この水蒸気発生器は、このガス・ストリームから熱
を回収して水蒸気タービンに送る水蒸気を生み出す。
要とすることを理解されたい。これが、システムの複雑さ、すなわち送風機、再
循環ストリームおよび2つのタービンの使用と相まって、商業的に実現可能なハ
イブリッド・システムとしてのシステムの魅力を減じている。
イブリッド型の燃料電池システムを提供することにある。
リッド型の燃料電池システムを提供することにある。
ハイブリッド型の燃料電池システムを提供することにある。
anode)および陰極(カソード:cathode)セクションを有する高温
燃料電池(high temperature fuel cell)ならびに圧縮
および膨張サイクルを有する熱機関を使用した燃料電池システムにおいて実現さ
れる。具体的に説明すると、本発明によれば、熱回収ユニットが、燃料および水
を燃料供給源および給水源からそれぞれに受け取り、さらに燃料電池の陰極セク
ションから陰極排気ガスを受け取る。熱回収ユニットからの出力ストリームは加
熱された燃料を含み、燃料電池の陽極セクションの燃料供給源の働きをする。
圧された酸化剤(oxidant)ガスの熱交換器の役割も果たす。加熱された
加圧酸化剤ガスは別の熱交換器に通され、そこでさらに加熱され、その後このガ
スに、熱機関の膨張サイクルが作用する。このサイクルでは、ガスが膨張して低
圧となり、オキシダイザに供給される。オキシダイザはさらに、燃料電池の陽極
セクションからの排気ガスを受け取る。
熱交換機に送られた加圧ガスに熱を与える。冷却されたガスは次いで、燃料電池
の陰極セクションに陰極供給ガスとして供給される。
る。同時に、従来の装置を使用できる温度で熱交換操作を実行することができる
。さらに、燃料ガスの加圧が必要なく、酸化剤ガスは、熱機関が供給する加圧の
みで供給される。このシステムのこれらの利点およびその他の利点を以下でより
詳細に論じる。
に関連した以下の詳細な説明を読むといっそう明らかとなろう。
1を示す。システム1は、陽極セクション2Aおよび陰極セクション2Bを有す
る高温燃料電池2を含む。図示のとおり、高温燃料電池2は、内部改質(int
ernally reforming)または直接(direct)の炭酸塩(ca
rbonate)燃料電池である。ただし、外部改質(externally r
eforming)の炭酸塩燃料電池も使用することができる。さらに、例えば
内部改質または外部改質の固体酸化物(solid oxide)燃料電池など
、他のタイプの高温燃料電池も使用することができる。
セクション3Aおよびガス膨張サイクルを実行するためのガス減圧または膨張セ
クション3Bを有する、例示的にタービン発電機として図示された熱機関3を含
む。代表的な熱機関は例えば、圧縮ガスの排除または膨張セクションへのガスの
再導入が可能な適当な大きさのガス・タービンである。スターリング(Ster
ling)サイクル・エンジンなどの他の熱機関も使用することができる。
を受け取る。燃料は周囲の圧力に近い圧力で送達される。熱回収ユニット4へは
さらに、燃料電池2の陰極セクション2Bから加熱された(約1150から12
00°F)排気ガスが送達される。このガスは、消費されなかった酸化剤ガスな
らびに燃焼生成物(すなわち二酸化炭素と水)を含む。
料電池の陽極セクションへの入力に適した温度(900〜1000°F)に加熱
される。水蒸気および加熱された燃料は次いで、燃料電池陽極セクション2Aに
対する入力ストリームとして供給される。燃料電池のこのセクションでは、燃料
と水蒸気が内部的に改質されて燃料電池2用の水素ガスが生み出される。
換器の役割も果たす。熱機関3の圧縮セクション3Aに導入された空気は(25
0psiaまで)加圧され、熱回収ユニット4に通され、加熱される(1000
から1100°F)。加熱された空気は次いで別の熱交換器6に運ばれ、さらに
加熱される(1500から1600°F)。加熱された加圧酸化剤は次いで熱機
関3の膨張セクション3Bに通され、そこで膨張して低圧(約15.5psia
)となる。
キシダイザ7はさらに、燃料電池2の陽極セクション2Aから排気ガスを受け取
る。この排気ガスは、消費されなかった酸化剤および燃焼生成物(すなわち二酸
化炭素と水)を含む。オキシダイザからの出力ストリームは、熱交換器6を通す
ことによって、燃料電池2の陰極セクション2Bへ酸化剤ガスとして入力するの
に適当な温度まで冷却される(1000〜1100°F)。
い効率を実現するための単純化されたシステムであることを理解されたい。この
システムは、陽極燃料ストリームに対して周囲の圧力に近い圧力および陰極ガス
・ストリームに対して比較的に低い圧力を利用する。この低圧は、熱機関3の働
きだけによって達成されたものである。さらに、熱交換器の温度は、従来の高温
熱交換装置の温度範囲に収まっている。
よって達成される。これによって最も高い効率が得られる。これは、一次燃料消
費が全て、システムのより効率的な構成要素である燃料電池2で生じているため
である。さらに先に述べたとおり、陰極および陽極再循環が必要ないので、ガス
再循環送風機は使用しない。ガスの供給は、燃料については通常のガス圧で、空
気については熱機関の圧縮セクションによって実施される。供給された燃料ガス
は、約15psia以上に加圧する必要はない。このことは、加圧ガス・ライン
から離れて位置する発電所システムにとって有利である。燃料電池ガスを高圧で
供給する必要がないので、燃料は、周囲の圧力に近い圧力で送達される広範囲に
わたる燃料を含むことができる。代表的な燃料は例えば、配電システムにおける
ゴミの埋立てガス、バイオマス・ガスおよび天然ガスである。
のことは、高圧ボイラの必要性および高圧ボイラの不在時操作に関する不安を排
除する。
ちらか一方だけでも動作することができる。これによってタービンの圧力比を、
燃料圧とは独立に設定することができる。このことがこのハイブリッド・システ
ムを、より適合性および信頼性の高いものとしている。
ちサイズ20MWのプラント、内部改質の炭酸塩燃料電池および軸方向ガス・タ
ービン)を使用して実施し、このシステムについて見積られた以下の動作特性を
得た。
の実施形態を単に例示するものであることを理解されたい。本発明の原理に基づ
いて、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、この他の多数のさまざま
な配置を容易に考案することができる。したがって例えば、熱機関3を非燃焼型
のタービン発電機として示したが、タービン(または間接燃焼型構成)にバーナ
を提供して、タービンの独立動作を可能にすることもできる。これを、燃料電池
の通常の始動バーナの代わりに使用することができる。この熱機関はまた、燃料
電池が一定の電力で動作している間に、蓄積された運動エネルギーを利用するこ
とによって負荷追従を行うために使用することができる。これは、燃料電池と熱
機関が分離された構成によって可能である。さらに、先に述べたとおり、このシ
ステムでは全てのタイプの高温燃料電池を使用することができる。
Claims (7)
- 【請求項1】 陽極セクションおよび陰極セクションを有する高温燃料電池
と、 圧縮サイクルおよび膨張サイクルを有し、前記圧縮サイクルが酸化剤供給ガス
を圧縮する熱機関と、 前記燃料電池の前記陰極セクションからの排気ガスと、燃料および水を受け取
って、前記燃料電池の前記陽極セクション用の燃料を供給し、前記圧縮された酸
化剤ガスを加熱する熱回収ユニットと、 前記燃料電池の陰極セクションへの前記酸化剤ガスの入力となるオキシダイザ
の出力からの追加の熱を、前記加熱および圧縮された酸化剤ガスに供給する熱交
換器と、 前記熱交換器でさらに加熱された後に、前記熱機関の前記膨張サイクルで膨張
して膨張した酸化剤ガスとなり、発電機で電気エネルギーに変換するための機械
的エネルギーを生み出す前記加熱および圧縮された酸化剤ガスと、 前記膨張した酸化剤ガスおよび前記燃料電池の前記陽極セクションからの排気
ガスを受け取り、前記オキシダイザの出力を生み出すオキシダイザと、 を有することを特徴とするハイブリッド燃料電池システム。 - 【請求項2】 前記熱機関が、前記酸化剤供給ガスを受け取り前記圧縮サイ
クルを実行するための圧縮セクションと、前記さらに加熱された圧縮酸化剤ガス
を受け取り前記膨張サイクルを実行するための膨張セクションとを有するタービ
ン発電機を備えたことを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド燃料電池シス
テム。 - 【請求項3】 前記燃料電池が内部改質の燃料電池であることを特徴とする
請求項2に記載のハイブリッド燃料電池システム。 - 【請求項4】 前記燃料電池が炭酸塩の燃料電池であることを特徴とする請
求項3に記載のハイブリッド燃料電池システム。 - 【請求項5】 前記燃料が周囲の圧力に近い圧力で供給されることを特徴と
する請求項4に記載のハイブリッド燃料電池システム。 - 【請求項6】 前記燃料電池が、外部改質の燃料電池および内部改質の燃料
電池のうちの1つであることを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド燃料電
池システム。 - 【請求項7】 前記燃料電池が、炭酸塩の燃料電池および固体酸化物の燃料
電池のうちの1つであることを特徴とする請求項6に記載のハイブリッド燃料電
池システム。
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