JP2003517805A - 2つの外部通気孔及び1つの内部通気孔が設けられる2重チャンバ音響エンクロージャを有するスピーカ - Google Patents

2つの外部通気孔及び1つの内部通気孔が設けられる2重チャンバ音響エンクロージャを有するスピーカ

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JP2003517805A JP2001546207A JP2001546207A JP2003517805A JP 2003517805 A JP2003517805 A JP 2003517805A JP 2001546207 A JP2001546207 A JP 2001546207A JP 2001546207 A JP2001546207 A JP 2001546207A JP 2003517805 A JP2003517805 A JP 2003517805A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、音響エンクロージャを第1のサブチャンバと第2のサブチャンバとに分割する内壁を有する音響エンクロージャと、音響エンクロージャの内壁に設けられる開口に取り付けられる振動可能なスピーカコーンを有する電子音響変換器と、第1のサブチャンバと第2のサブチャンバとを空気的に接続するよう音響囲いの内壁に設けられる内部通気孔と、第1のサブチャンバを音響エンクロージャの外側の外部環境に空気的に接続するよう第1のサブチャンバに設けられる第1の外部通気孔と、第2のサブチャンバを外部環境に空気的に接続するよう第2のサブチャンバに設けられる第2の外部通気孔を含むスピーカである。1つの実施例では、内部通気孔の音響質量と第2の外部通気孔の音響質量との比は、約3/1から7/1までの範囲である。もう1つの実施例では、第1の外部通気孔の音響質量と第2の外部通気孔の音響質量との比は、約15/1から30/1までの範囲内である。両方の実施例において、第1のサブチャンバの容積と第2のサブチャンバの容積の比は、約0.3乃至2.5の範囲内である。両方の実施例において、内部及び/又は外部の通気孔のうち少なくとも1つは、例えばドロンコーンのようなパッシブラジエータ要素に取って代わられることが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 [発明の背景] 本発明は、一般的にスピーカの分野に係り、より詳細には、2つの外部通気孔
及び1つの内部通気孔を有する2重チャンバ音響エンクロージャを有するスピー
カに関する。
【0002】 スピーカシステムを設計する際の共通の目的は、システムの動作帯域における
音響性能を改善し、システムの低部の遮断周波数における、且つ低部の遮断周波
数より下の周波数におけるスピーカコーンの揺れ(excursion)等によってもた
らされるひずみを最小にすることである。
【0003】 一般的に、スピーカにエネルギーが付加されると、スピーカの電子音響変換器
振動板(「コーン」)は、スピーカに入力される信号によって異なる周波数で往
復運動をするか又は振動する。取り付けられていない又はバッフルが設けられて
いないスピーカがいわゆる「フリーエア」モードで動作されると、スピーカのコ
ーンはその共振周波数に近づくにつれて大きい機械的な揺れを発生し、これは顕
著な音響的なゆがみをもたらす。この動きを制御し、それによりスピーカのゆが
みのレベルを減少するには、スピーカを或る種類の筐体又はスピーカエンクロー
ジャ内に取り付けることが慣例である。
【0004】 最も単純な形態において、このエンクロージャは閉じられた箱であり、スピー
カはその箱の壁のうちの1つに設けられる開口に取り付けられるか又は懸架され
る。このようなスピーカシステムは、異なる周波数においてスピーカコーンの揺
れの大きい振幅をもたらし、従って、動作の「フリーエア」モードにおけるスピ
ーカの共振周波数に対し相対的に共振周波数を変更する。
【0005】 Amer G. Boseに発行された米国特許第4,549,631号に、バッフルによ
って内部が第1のサブチャンバと第2のサブチャンバとに分割される、矩形断面
を有する音響エンクロージャを有する音響サスペンションスピーカシステムが開
示される。Boseによって開示されるスピーカシステムの音響エンクロージャは、
一般的に「バスリフレックス」エンクロージャと称される。このエンクロージャ
の各サブチャンバは、それぞれのサブチャンバを、エンクロージャの外側の外部
環境に接続するポート管(「通気孔」)を有する。分割するバッフルはウーファ
ーを担持する。このような種類の音響エンクロージャは、2つの「外部」通気孔
を有する2重チャンバ音響エンクロージャとして考えられ得る。各外部通気孔は
、パッシブラジエータ手段として作用する。より詳細には、各通気孔は、低い方
の側におけるスピーカシステムの周波数応答を調整するために使用することが可
能である余剰のリアクタンスを構成する音響質量を与える。ポートが設けられる
又は通気孔が設けられるシステムは、スピーカコーンの揺れが最小となる共振を
形成するようポート(通気孔)内の空気の質量がエンクロージャの中の空気の容
積と反応する共振(ポート共振)を特徴とする。Boseによって開示され、2つの
外部通気孔が設けられる2重チャンバ音響エンクロージャは、ポート共振におけ
る改善される感度を与え、スピーカシステムの低部の遮断周波数をより低い値ま
で拡大し、その一方で、スピーカシステムの低部の遮断周波数の付近におけるス
ピーカコーンの揺れも減少する。
【0006】 しかし、米国特許第4,549,631号(Bose)に開示される種類のバスリ
フレックススピーカにおいて、フラットな帯域応答を達成するためには、高い磁
気効率を有するスピーカドライバが必要であり、これは高価である。更に、外部
環境に直接的に音響的に接続するためのポートを有する2つのサブチャンバを使
用するバスリフレックススピーカは、2つのサブチャンバの共振周波数が1乃至
3倍、或いは3倍よりも大きく異なる場合には、2つのサブチャンバとそれらの
対応するポートの共振周波数の間の音響周波数に対し質の悪い応答を与える傾向
がある。
【0007】 Palo Krnanに発行された米国特許第4,875,546号には、上記のBoseの
スピーカシステムの欠点を解決するバスリフレックスタイプのスピーカが開示さ
れる。特に、Krnanスピーカは、2重チャンバエンクロージャの2つのサブチャ
ンバの共振周波数の間の周波数に対し、これらの共振周波数が1乃至10倍、或
いは最大10倍で離されていても、良好な周波数応答を発生する。Krnanのスピ
ーカは、第1の空気の音響質量を取り囲むよう寸法が決められる第1のポート(
通気孔)によって第2のサブチャンバに空気的に且つ音響的に接続される第1の
サブチャンバを含む一方で、サブチャンバのうちの1つのサブチャンバは、第2
の空気の音響質量を取り囲むよう寸法が決められる第2のポート(通気孔)を介
し外部環境に空気的に且つ音響的に接続される。第1及び第2のサブチャンバ、
且つ、第1及び第2のポートを適当に構成することにより、音響エンクロージャ
は、例えば、変換器(スピーカコーン)の振動板の揺れによって発生される高周
波ゆがみ成分が音響的に減衰される音響帯域フィルタとして作用する。
【0008】 上述されるKrnanのスピーカシステムは、分割回路を介する電気フィルタリン
グに固有の問題の幾つかを解決し、且つ、上述されるBoseのスピーカシステムよ
りも広い動作帯域に亘って良好な性能を示すが、依然として顕著な欠点及び不利
点を有する。より詳細には、Krnanのスピーカシステムの効率は所望されるより
も悪く、低部の遮断周波数の付近で発生されるゆがみは、所望されるよりも大き
い。
【0009】 発明者としてKinihiko Tamuraがあげられる日本国公開出願番号430199
8は、各サブチャンバを空気的に音響的に外部環境に接続する2つの「外部」通
気孔と、エンクロージャの第1のサブチャンバと第2のサブチャンバを互いに空
気的に且つ音響的に接続する1つの「内部」通気孔とを有する、「3つの通気孔
が設けられる」音響エンクロージャを特徴とする2重チャンバスピーカを開示す
る。この3つの通気孔を有する2重チャンバスピーカシステムは、ローバンド(
即ち、バス)スピーカシステムである。内部通気孔は、共振周波数よりも低い周
波数におけるスピーカコーンの揺れによるゆがみを最小とするよう特別に設計、
且つ、使用される(即ち、内部通気孔は、バススピーカの高部の遮断周波数をシ
ャープにさせる)が、正常動作帯域内の音響出力に寄与しない。実際に、Tamura
は、彼のシステムにおける関心の狭い低周波帯域においても、内部通気孔は実際
にはバイパス回路として作用し、バイパス回路の効果は、外部通気孔からの音響
出力を減少し、且つ、ゆがみのレベルを減少することであることを説明する。
【0010】 上述に基づくと、現在利用可能な技術における上述された欠点及び不利点を解
決する音響エンクロージャを有するスピーカシステムが現在必要であることが分
かる。本発明は、この分野における上記条件を満足する。
【0011】 [発明の概要] 本発明は、第1のサブチャンバと第2のサブチャンバとに分割する内部壁を有
する音響エンクロージャと、音響エンクロージャの内部壁に設けられる開口に取
り付けられる振動可能なスピーカコーンを有する電子音響変換器と、第1のサブ
チャンバと第2のサブチャンバを空気的に接続するよう音響エンクロージャの内
部壁に設けられる内部通気孔と、第1のサブチャンバを音響エンクロージャの外
側にある外部環境に空気的に接続するよう第1のサブチャンバの壁に設けられる
第1の外部通気孔と、第2のサブチャンバを外部環境に空気的に接続するよう第
2のサブチャンバの壁に設けられる第2の外部通気孔とを含むスピーカを包含す
る。
【0012】 1つの実施例では、内部通気孔の音響質量と第2の外部通気孔の音響質量との
比は、約3/1から7/1までの範囲内である。もう1つの実施例では、第1の
外部通気孔の音響質量と第2の外部通気孔の音響質量との比は、約15/1から
30/1までの範囲内である。両方の実施例において、第1のサブチャンバの容
積と第2のサブチャンバの容積との比は、約0.3乃至2.5の範囲内である。
両方の実施例において、内部及び/又は外部通気孔のうちの少なくとも1つの通
気孔は、ドロンコーンのようなパッシブラジエータ要素によって取って代わられ
ることが可能である。
【0013】 本発明の上記及び他の目的、特徴、及び利点は、添付図面と共に以下の詳細な
説明を読むことにより明らかになろう。
【0014】 [発明の実施の形態] 図1を参照するに、本発明の第1の実施例に従って構成されるスピーカ20を
表す。スピーカ20は、分割壁又はバッフル24によって第1のチャンバ又はサ
ブチャンバ26と第2のチャンバ又はサブチャンバ28に分離される筐体又は音
響エンクロージャ22を含む。スピーカコーン32を含む電気音響変換器又はス
ピーカドライバ30は、分割壁24の開口33内に取り付けられ、スピーカコー
ン32の前面は、第1のサブチャンバ26と連通し、スピーカコーン32の背面
は、第2のサブチャンバと連通する。両方のサブチャンバ26及び28の内部の
空気容積は、電気入力信号に応答してスピーカドライバ30によって発生される
音響エネルギーに実質的に反応する。スピーカドライバ30及び開口33は、ド
ライバ30が完全に開口33を塞ぎ、それにより空気が開口33を通らないこと
を保証するような寸法にされることが好適である。
【0015】 本発明の第1の好適な実施例を示す図1を続けて参照するに、音響エンクロー
ジャ22は、第1のサブチャンバ及び第2のサブチャンバを空気的に接続する内
部通気孔40と、スピーカ20を取り囲む外部環境に第1のサブチャンバを空気
的に接続する外部通気孔42と、スピーカ20を取り囲む外部環境に第2のサブ
チャンバを空気的に接続する外部通気孔44とを含む。従って、音響エンクロー
ジャ22は3つの通気孔を有する2重チャンバエンクロージャと考えられる。
【0016】 本発明の第1の好適な実施例では、スピーカ20は、両方の外部通気孔42及
び44が、スピーカ20の全体の音響出力にかなり寄与するよう設計される。一
般的に、スピーカ20の様々なパラメータを適当に選択することによって達成さ
れる。
【0017】 特に、本発明の第1の好適な実施例では、第1のサブチャンバ26と第2のサ
ブチャンバ28との容積比は、0.3乃至2.5の範囲内にあることが好適であ
り、選択される特定の容積比は、スピーカ20の所望の動作帯域(即ち、音響出
力の周波数帯域)とスピーカドライバ30の選択される共振周波数とに依存する
【0018】 更に、本発明の第1の好適な実施例では、内部通気孔40の音響質量と外部通
気孔44の音響質量との比は、適当に広い動作帯域に亘ってスピーカ20の音響
出力に目に見えるほどの改善を達成するためには、約3/1から7/1までの範
囲内であり、選択される特定の比は、選択される動作帯域とスピーカドライバ3
0の選択される共振周波数とに大きく依存する。
【0019】 内部通気孔40と外部通気孔42及び44は、例えばPalo Krnanに発行された
米国特許第4,875,546号に記載される種類のポート管のような管又はダ
クトとして具現化されることが可能である。尚、米国特許第4,875,546
号の開示はその全体が本願に参考文書として組み込まれる。米国特許第4,87
5,546号に詳細に説明されるように、ポート管は、両方の端が開いており、
空気の選択される音響質量を取り囲むよう寸法が決められる細長い中空の部材で
ある。各ポート管は管状であることが好適であるが、管状である必要はない。或
いは、ドロンコーンのようなパッシブラジエータ要素を、内部通気孔及び外部通
気孔のうちの任意の1つ以上の通気孔と置き換えてもよい。各パッシブラジエー
タ要素の音響質量は、その音響質量が、パッシブラジエータ要素によって置き換
えられる通気孔によって取り囲まれる空気の音響質量の代わりとなることが可能
であるよう選択される。
【0020】 図2を参照するに、内部通気孔40が開いているときと内部通気孔40が閉じ
ているときの図1のスピーカ20の周波数応答を表すグラフが示される。図から
明らかなように、内部通気孔40が開いていると、スピーカ20の音響出力に明
らかな改善が達成される。
【0021】 図3を参照するに、図1のスピーカ20について、周波数に対する相対的なス
ピーカコーン振幅を示すグラフが示される(45Hzの低部の遮断周波数)。図
から明らかなように、3つの通気孔を有する2重チャンバ音響エンクロージャは
、低部の遮断周波数(この場合は45Hz)の付近におけるスピーカコーン動作
に対し高いインピーダンスをもたらし、それにより低部の遮断周波数の付近にお
いて最小のスピーカコーン動作をもたらす。従って、スピーカコーンの揺れによ
るゆがみを顕著に減少する。特に、内部通気孔40は、追加の共振ネットワーク
を発生させる追加の音響質量をもたらし、これは低部の遮断周波数の付近におけ
るスピーカコーン動作に対し高いインピーダンスをもたらす。
【0022】 図4を参照するに、本発明の第2の好適な実施例に従って構成されるスピーカ
20´を表す。この実施例は第1の好適な実施例と同一であるが、ただし、本発
明の第2の好適な実施例では、スピーカ20´は、内部通気孔40と、外部通気
孔42及び44のうちの1つが、スピーカ20´の全体の音響出力にかなり寄与
するよう設計される。これは、一般的に、スピーカ20´の様々なパラメータを
適当に選択することによって達成される。
【0023】 特に、本発明の第2の好適な実施例では、第1のサブチャンバ26と第2のサ
ブチャンバ28との容積比は、0.3乃至2.5の範囲内であることが好適であ
り、選択される特定の容積比は、スピーカ20´の所望の動作帯域(即ち、音響
出力の周波数帯域)とスピーカドライバ30の選択される共振周波数とに依存す
る。
【0024】 更に、本発明の第2の好適な実施例では、外部通気孔42の音響質量と外部通
気孔44の音響質量との比は、適当に広い動作帯域に亘ってスピーカ20´の音
響出力に明らかな改善を達成するためには、約15/1から30/1までの範囲
内であり、選択される特定の比は、選択される動作帯域とスピーカドライバ30
の選択される共振周波数とに大きく依存する。
【0025】 図5を参照するに、外部通気孔42が開いているときと外部通気孔42が閉じ
ているときの図4のスピーカ20´の周波数応答を表すグラフが示される。図か
ら明らかなように、内部通気孔44が開いていると、スピーカ20´の音響出力
に明らかな改善が達成される。
【0026】 尚、開示の全体が本願に参考文書として組み込まれる米国特許第4,549,
631号にBoseによって開示される2つの外部通気孔が設けられる2重チャンバ
音響エンクロージャと比較すると、本発明のいずれの好適な実施例である3つの
通気孔を有する音響エンクロージャは、スピーカドライバに対する磁気効率要件
を約半分に減少するので、スピーカの費用が顕著に減少される。
【0027】 更に、本発明のいずれの好適な実施例である3つの通気孔を有する音響エンク
ロージャは、米国特許第4,549,631号にBoseによって開示される2つの
外部通気孔が設けられる2重チャンバ音響エンクロージャと比較すると、改善さ
れた音響出力を広い動作帯域に亘って示し、且つ、低部の遮断周波数より下で、
少ないゆがみを生成する。
【0028】 尚、Palo Krnanに発行された米国特許第4,875,546号に記載される1
つの内部通気孔と1つの外部通気孔とが設けられる2重チャンバ音響エンクロー
ジャと比較すると、本発明のいずれの好適な実施例である3つの通気孔を有する
音響エンクロージャは、広い動作帯域に亘って改善された音響出力を示す。即ち
、Krnanによって開示されるスピーカは、本発明のスピーカより約2dB分効率
が良くない。
【0029】 尚、発明者としてKinihiko Tamuraがあげられる日本国公開出願番号4−30
1998に記載される3つの通気孔を有する2重チャンバ音響エンクロージャと
比較すると、本発明のいずれの好適な実施例である3つの通気孔を有する音響エ
ンクロージャは、広い動作範囲に亘って改善された音響出力を示す。即ち、Tamu
raによって開示されるスピーカは、狭帯域(即ち、低周波数帯域)スピーカシス
テムであって、このスピーカは、広い周波数帯域に亘って音響出力を改善するよ
う設計されていない。
【0030】 更に、Tamuraの開示に記載される内部通気孔は、共振周波数よりも低い周波数
におけるスピーカコーンの揺れによるゆがみを最小にする(即ち、バススピーカ
の高部の遮断周波数をシャープにする)よう設計、且つ、使用されるが、正常動
作帯域内の音響出力に寄与しない。実際に、Tamuraは、彼のシステムにおける関
心の狭い低周波帯域においても、内部通気孔は実際にはバイパス回路として作用
し、バイパス回路の効果は、外部通気孔からの音響出力を減少し、且つ、ゆがみ
のレベルを減少することであることを説明する。
【0031】 本発明は、上述の2つの好適な実施例に基づいて説明されるが、関連技術にお
ける当業者には明らかとなるであろう、本願に開示される基本的な発明概念の多
数の他の実施例、変形、及び/変更は、請求の範囲に記載される本発明の目的及
び範囲内に当てはまることを理解するものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の好適な実施例に従って構成されるスピーカを示す図である。
【図2】 内部通気孔が開いているときと内部通気孔が閉じているときの図1に示すスピ
ーカの周波数応答を示すグラフである。
【図3】 図1のスピーカについて、周波数に対する相対的なコーン振幅を示すグラフで
ある(45Hzの低部の遮断周波数)。
【図4】 本発明の第2の好適な実施例に従って構成されるスピーカを示す図である。
【図5】 外部通気孔44が開いているときと外部通気孔44が閉じているときの図4に
示すスピーカの周波数応答を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── 【要約の続き】 び/又は外部の通気孔のうち少なくとも1つは、例えば ドロンコーンのようなパッシブラジエータ要素に取って 代わられることが可能である。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音響エンクロージャを第1のサブチャンバと第2のサブチャ
    ンバとに分割し、開口が設けられる内部壁を有する音響エンクロージャと、 振動可能なスピーカコーンを有し、上記音響エンクロージャの上記内部壁に設
    けられる上記開口に取り付けられる電子音響変換器と、 上記第1のサブチャンバと上記第2のサブチャンバとを空気的に接続するよう
    上記音響エンクロージャの上記内部壁に設けられる内部通気孔と、 上記第1のサブチャンバを上記音響エンクロージャの外側の外部環境に空気的
    に接続するよう上記第1のサブチャンバの壁に設けられる第1の外部通気孔と、 上記第2のサブチャンバを上記外部環境に空気的に接続するよう上記第2のサ
    ブチャンバの壁に設けられる第2の外部通気孔とを含み、 上記内部通気孔の音響質量と上記第2の外部通気孔の音響質量との比は、約3
    /1から7/1までの範囲内であるスピーカ。
  2. 【請求項2】 上記スピーカは、広帯域スピーカである請求項1記載のスピ
    ーカ。
  3. 【請求項3】 上記第1のサブチャンバの第1の容積と上記第2のサブチャ
    ンバの第2の容積との比は、約0.3乃至2.5の範囲内である請求項1記載の
    スピーカ。
  4. 【請求項4】 上記スピーカコーンは、上記第1のサブチャンバと連通する
    前面と、上記第2のサブチャンバと連通する背面とを有する請求項1記載のスピ
    ーカ。
  5. 【請求項5】 上記スピーカコーンは、上記第1のサブチャンバと連通する
    前面と、上記第2のサブチャンバと連通する背面とを有する請求項3記載のスピ
    ーカ。
  6. 【請求項6】 音響エンクロージャを第1のサブチャンバと第2のサブチャ
    ンバとに分割し、開口が設けられる内部壁を有する音響エンクロージャと、 振動可能なスピーカコーンを有し、上記音響エンクロージャの上記内部壁に設
    けられる上記開口に取り付けられる電子音響変換器と、 上記第1のサブチャンバと上記第2のサブチャンバとを空気的に接続するよう
    上記音響エンクロージャの上記内部壁に設けられる内部通気孔と、 上記第1のサブチャンバを上記音響エンクロージャの外側の外部環境に空気的
    に接続するよう上記第1のサブチャンバの壁に設けられる第1の外部通気孔と、 上記第2のサブチャンバを上記外部環境に空気的に接続するよう上記第2のサ
    ブチャンバの壁に設けられる第2の外部通気孔とを含み、 上記第1の外部通気孔の音響質量と上記第2の外部通気孔の音響質量との比は
    、約15/1から30/1までの範囲内であるスピーカ。
  7. 【請求項7】 上記スピーカは、広帯域スピーカである請求項6記載のスピ
    ーカ。
  8. 【請求項8】 上記第1のサブチャンバの第1の容積と上記第2のサブチャ
    ンバの第2の容積との比は、約0.3乃至2.5の範囲内である請求項6記載の
    スピーカ。
  9. 【請求項9】 上記スピーカコーンは、上記第1のサブチャンバと連通する
    前面と、上記第2のサブチャンバと連通する背面とを有する請求項6記載のスピ
    ーカ。
  10. 【請求項10】 上記スピーカコーンは、上記第1のサブチャンバと連通す
    る前面と、上記第2のサブチャンバと連通する背面とを有する請求項8記載のス
    ピーカ。
  11. 【請求項11】 音響エンクロージャを第1のサブチャンバと第2のサブチ
    ャンバとに分割し、開口が設けられる内部壁を有する音響エンクロージャと、 振動可能なスピーカコーンを有し、上記音響エンクロージャの上記内部壁に設
    けられる上記開口に取り付けられる電子音響変換器と、 上記第1のサブチャンバと上記第2のサブチャンバとを空気的に接続するよう
    上記音響エンクロージャの上記内部壁に設けられる第1の手段と、 上記第1のサブチャンバを上記音響エンクロージャの外側の外部環境に空気的
    に接続するよう上記第1のサブチャンバの壁に設けられる第2の手段と、 上記第2のサブチャンバを上記外部環境に空気的に接続するよう上記第2のサ
    ブチャンバの壁に設けられる第3の手段とを含み、 上記第1の手段の音響質量と上記第3の手段の音響質量との比は、約3/1か
    ら7/1までの範囲内であるスピーカ。
  12. 【請求項12】 上記第1の手段、上記第2の手段、及び上記第3の手段の
    うちの少なくとも1つの手段は、パッシブラジエータ要素を含む請求項11記載
    のスピーカ。
  13. 【請求項13】 上記第1のサブチャンバの容積と上記第2のサブチャンバ
    の容積との比は、約0.3乃至2.5の範囲内である請求項11記載のスピーカ
  14. 【請求項14】 上記スピーカコーンは、上記第1のサブチャンバと連通す
    る前面と、上記第2のサブチャンバと連通する背面とを有する請求項11記載の
    スピーカ。
  15. 【請求項15】 上記スピーカコーンは、上記第1のサブチャンバと連通す
    る前面と、上記第2のサブチャンバと連通する背面とを有する請求項13記載の
    スピーカ。
  16. 【請求項16】 音響エンクロージャを第1のサブチャンバと第2のサブチ
    ャンバとに分割し、開口が設けられる内部壁を有する音響エンクロージャと、 振動可能なスピーカコーンを有し、上記音響エンクロージャの上記内部壁に設
    けられる上記開口に取り付けられる電子音響変換器と、 上記第1のサブチャンバと上記第2のサブチャンバとを空気的に接続するよう
    上記音響エンクロージャの上記内部壁に設けられる第1の手段と、 上記第1のサブチャンバを上記音響エンクロージャの外側の外部環境に空気的
    に接続するよう上記第1のサブチャンバの壁に設けられる第2の手段と、 上記第2のサブチャンバを上記外部環境に空気的に接続するよう上記第2のサ
    ブチャンバの壁に設けられる第3の手段とを含み、 上記第2の手段の音響質量と上記第3の手段の音響質量との比は、約15/1
    から30/1までの範囲内であるスピーカ。
  17. 【請求項17】 上記第1の手段、上記第2の手段、及び上記第3の手段の
    うちの少なくとも1つの手段は、パッシブラジエータ要素を含む請求項16記載
    のスピーカ。
  18. 【請求項18】 上記第1のサブチャンバの容積と上記第2のサブチャンバ
    の容積との比は、約0.3乃至2.5の範囲内である請求項16記載のスピーカ
  19. 【請求項19】 上記スピーカコーンは、上記第1のサブチャンバと連通す
    る前面と、上記第2のサブチャンバと連通する背面とを有する請求項16記載の
    スピーカ。
  20. 【請求項20】 上記スピーカコーンは、上記第1のサブチャンバと連通す
    る前面と、上記第2のサブチャンバと連通する背面とを有する請求項18記載の
    スピーカ。
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