JP2003516721A - グリセロールを脱水する新規な酵素 - Google Patents
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Abstract
Description
関している。特に、本発明はグリセロールから1,3−プロパンジオールへの発
酵を触媒できる新規好熱性生物および熱安定性酵素を提供する。本発明はまた、
そのような好熱性生物を単離する方法、そのような酵素をコードするポリヌクレ
オチドをクローニングする方法、そのような酵素をコードしているポリヌクレオ
チド、および1,3−プロパンジオール製造のためにそのような酵素および生物
を使用する方法にも関している。
び環状化合物の製造に使用されるモノマーである。 種々の1,3−プロパンジオール合成経路が知られている。例えば、1,3−
プロパンジオールは:(1)ホスフィン、水、一酸化炭素、水素および酸の存在
下、触媒上でのエチレンオキサイドの変換により;(2)アクロレインの触媒的
液相水和、続いての還元により;または(3)一酸化炭素および水素存在下、周
期律表のVIII族からの原子を持っている触媒上で炭化水素(例えば、グリセ
ロール)を反応させることにより合成できる。しかしながら、伝統的化学合成法
は費用がかかり、環境汚染物質を含んでいる一連の廃棄物を発生し、理想とはほ
ど遠い。より費用がかからず、およびより環境に優しい、1,3−プロパンジオ
ールを生産する別の方法および試薬を開発することが望まれている。
から1,3−プロパンジオールへの発酵を触媒する酵素を使用することである。
例えば、WO98/21339、WO98/21341および米国特許第5,8
21,092、5,254,467、5,633,362および5,686,2
76号を参照されたい。グリセロールから1,3−プロパンジオールを生産でき
る細菌株は、例えば、シトロバクター(Citrobacter)、クロストリ ジウム (Clostridium)、エンテロバクター(Enterobact er )、イリオバクター(Ilyobacter)、クレブシエラ(Krebs iella )、ラクトバチルス(Lactobacillus)およびペロバク ター (Pelobacter)の群で発見されている。これらの細菌は2工程酵
素触媒反応によりグリセロールを1,3−プロパンジオールへ変換する。第一の
工程において、脱水酵素がグリセロールの3−ヒドロキシ−プロピオンアルデヒ
ド(3−HP)および水への変換を触媒する(式1)。第二の工程において、3
−HPはNAD+−連結酸化還元酵素により1,3−プロパンジオールへ還元さ
れる(式2)。
積できる。全体の反応は、還元型b−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(
NADH)のニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD+)への酸化を生
じる。
セロールを唯一の炭素源として使用し、および他の外因性の還元的に等価な受容
体不在での嫌気的条件下で実施される。いくつかの細菌株において、例えば、シ トロバクター 、クロストリジウムおよびクレブシエラのある種の株、グリセロー
ルのための平行経路が働き、それは最初に、NAD+−(またはNADP+−)連
結グリセロール脱水素酵素によるグリセロールのジヒドロキシアセトン(DHA
)への酸化を含んでいる(式3)。DHAはDHAキナーゼによるジヒドロキシ
アセトンホスフェート(DHAP)へのリン酸化(式4)後、生合成に、および
ATP発生を支えるため(例えば、解糖を経て)に利用可能となる。
ギーを提供し、NADHを消費するよりもむしろ生成する。
ル脱水素酵素(dhaD)およびジヒドロキシアセトンキナーゼ(dhaK)の
機能的連結活性をコードしている遺伝子はdhaレギュロン中に見いだされてい
る。シトロバクターおよびクレブシエラからのdhaレギュロンは大腸菌で発現
されており、グリセロールを1,3−プロパンジオールへ変換することが示され
ている(Tong et al.,Appl.Environ.Microbi ol .57:3541−46(1991);Seyfried et al., J.of Bact .178:5793−96(1996);Tobimats
u et al.,J.Biol.Chem.271:22352−22357
(1996))。
在する潜在的利点のゆえ、優れた特性で、グリセロールおよび他の炭素基質を1
,3−プロパンジオールに変換できる新規微生物および酵素を開発および同定す
る必要性が存在する。本発明は優れた微生物および酵素、ならびに他の優れた微
生物および酵素を同定する方法を提供することによりそのような要求を満足させ
る。
関している。特に、本発明はグリセロールから1,3−プロパンジオールへの発
酵を触媒できる新規好熱性生物および熱安定性酵素を提供する。本発明はまた、
そのような好熱性生物を単離する方法、そのような酵素をコードするポリヌクレ
オチドをクローニングする方法、そのような酵素をコードしているポリヌクレオ
チド、および1,3−プロパンジオール製造のためにそのような酵素および生物
を使用する方法にも関している。
ンジオールに変換するための方法を提供する、該方法は:グリセロールを1,3
−プロパンジオールへ発酵させる好熱性生物を提供し;および1,3−プロパン
ジオールが生成されるような条件下で該好熱性生物を培養することから成ってい
る。好適な態様において、本方法はさらに該好熱性生物により生成された1,3
−プロパンジオールを集める工程を含んでいる。別の好適な態様において、好熱
性生物はカロラマトール ビテルビエンシス(Caloramator vit erbiensis )であり、ATCC名称PTA−584として寄託されてい
る微生物に由来する好熱性生物が特に好適である。
を提供し、該方法は:グリセロールを熱安定性脱水酵素とインキュベートし、そ
れによりグリセロールを3−ヒドロキシプロピオンアルデヒドへ変換し、および
3−ヒドロキシプロピオンアルデヒドを1,3−プロパンジオールへ還元するこ
とから成っている。好適な態様において、3−ヒドロキシプロピオンアルデヒド
の1,3−プロパンジオールへの還元は熱安定性1,3−プロパンジオール酸化
還元酵素により触媒される。別の好適な態様において、該方法はさらに1,3−
プロパンジオールを集める工程を含んでいる。さらに別の好適な態様において、
熱安定性脱水酵素はカロラマトール ビテルビエンシスのような好熱性生物に由
来し、ATCC名称PTA−584として寄託されている微生物に由来する好熱
性生物が特に好適である。
定性グリセロール発酵酵素を提供し、ここでATCC名称PTA−584として
寄託されている微生物に由来する熱安定性グリセロール発酵酵素が特に好適であ
る。特に好適な態様において、熱安定性グリセロール発酵酵素はグリセロール脱
水酵素のような脱水酵素、または1,3−プロパンジオール酸化還元酵素のよう
なNAD+−連結酸化還元酵素である。本発明はさらにC.ビテルビエンシスに
由来する熱安定性グリセロール発酵酵素に相同的である単離された熱安定性グリ
セロール発酵酵素を提供する。
たは細胞である。非制限的実施態様において、培養物または細胞のゲノムはAT
CC名称PTA−584として寄託されている微生物のゲノムと少なくとも85
%同一であり、好適にはATCC名称PTA−584として寄託されている微生
物のゲノムと90%同一であり、より好適にはATCC名称PTA−584とし
て寄託されている微生物のゲノムと95%同一であり、最も好適にはATCC名
称PTA−584として寄託されている微生物のゲノムと99%同一である。別
の非制限的実施態様において、培養物または細胞の16S rDNA配列はAT
CC名称PTA−584として寄託されている微生物の16S rDNA配列と
少なくとも95%同一であり、好適にはATCC名称PTA−584として寄託
されている微生物の16S rDNA配列と少なくとも98%同一である。
ヌクレオチド配列のクローニング法を提供し、該方法は:既知のグリセロール発
酵酵素の一部と相同的なポリヌクレオチドプローブを、好熱性生物を含んでいる
と予想される環境試料からのポリヌクレオチド分子とハイブリダイズさせ;およ
び少なくとも一つのポリヌクレオチドプローブを結合するポリヌクレオチド配列
を単離することから成っている。非制限的態様において、該方法はポリヌクレオ
チドプローブを結合するポリヌクレオチド配列を増幅するためにポリメラーゼ連
鎖反応を使用する。好適な態様において、熱安定性グリセロール発酵酵素はグリ
セロールを1,3−プロパンジオールへ発酵させると同定された好熱性生物から
誘導され、C.ビテルビエンシスが特に好適である。別の好適な態様において、
ポリヌクレオチドプローブは既知のdhaB遺伝子の一部と相同的であり、クレ ブシエラ からのdhaB遺伝子と相同的なプローブが特に好適である。
ド配列のクローニング法を提供し、該方法は:グリセロール上で嫌気的には増殖
できない標的生物を好熱性生物からのDNAで形質転換し;およびグリセロール
上での嫌気的増殖により、グリセロールを1,3−プロパンジオールへ発酵させ
る酵素をコードしているポリヌクレオチド配列を含む形質転換された標的生物を
同定することから成っている。非制限的態様において、熱安定性グリセロール発
酵酵素はC.ビテルビエンシスのように、グリセロールを1,3−プロパンジオ
ールへ発酵させると同定された好熱性生物から誘導され、ATCC名称PTA−
584として寄託されている微生物に由来する好熱性生物が特に好適である。
酵を触媒する好熱性生物を単離する方法を提供し、該方法は:好熱性生物を含ん
でいる試料を、主たる炭素源としてグリセロールを含んでいる培地中でインキュ
ベートし;およびグリセロールを1,3−プロパンジオールへ発酵させる少なく
とも一つの好熱性生物を単離することから成っている。非制限的態様において、
試料は約40℃から約100℃の範囲の温度および/または嫌気的条件下でイン
キュベートする。別の非制限的態様において、試料は室温から約100℃、より
好適には約50℃から約100℃の間の温度を持つ天然起源物から得られる。好
適な態様において、本方法はさらに好熱性生物による1,3−プロパンジオール
および/またはアセテートの生成を検出する工程を含んでいる。
ない、高められた温度で生存および増殖できる生物である。この異常な高温に対
する弾力性は、一部、これらの生物が生命の生物学的反応を触媒するために熱安
定性酵素を使用しているためである。熱安定性酵素は好熱性生物が代謝反応を高
められた温度で触媒することを可能にする。そのような生物は室温環境から単離
することもできるが、例えば、温泉、熱通風口およびローンドロマット流出物を
含む高温環境からより有望に単離される。好熱性細菌および酵素の異常な熱安定
性は、経済的に価値がある生物変換反応を、中温生物および酵素を使用して達成
できるより高い温度で触媒することを可能にする。多くの場合、好熱性細菌は発
酵過程においてインビボで所望の反応を触媒するために使用される。もしくは、
熱安定性酵素はインビトロまたは“無細胞”生物変換反応で触媒させるために、
典型的には反応の制御および反応生成物の回収を容易にするために固定化されて
いる酵素として使用できる。
。化学反応の場合のように、反応の温度を高くするにつれて、酵素的触媒反応の
速度が一般的に劇的に増加する。工業的生物変換反応が進行する速度を速くする
ことから明白な効率恩恵が誘導される。加えて、ほとんどの可能性のある夾雑生
物が生存できない高い温度で反応を行うことにより、反応媒質の微生物夾雑を防
止することが可能である。
くつかの場合、高温は反応媒質からの所望の生成物の分離および単離を容易にす
る。例えば、米国特許第5,182,199号は反応媒質からのエタノールの分
離を容易にするための、熱安定性酵素および高温発酵の使用を開示している。
活性化する別の条件および基質に対する高められた安定性を持っていることも一
般的に観察されている。熱安定性酵素はまた、中温生物に由来する酵素よりも長
い保存期間を持っている傾向がある。本発明は1,3−プロパンジオールの酵素
触媒生産のための改良された方法および試薬を提供する。本発明の一部は、最初
の、グリセロールの1,3−プロパンジオールへの発酵を触媒できる好熱性生物
および熱安定性酵素を提供する。これらの生物および酵素の一つの新規な特徴は
、従来同定された1,3−プロパンジオール産生生物および酵素が急速に不活性
化される、高められた温度において、生存可能および触媒的に活性のまま残って
いるそれらの能力である。本発明の方法および組成物は高められた温度でグリセ
ロールを1,3−プロパンジオールへ生物的に変換するために使用でき、それに
より従来説明された方法、特に低温で実施される方法に対して著しい利点を提供
する。本発明はさらに、グリセロールから1,3−プロパンジオールを生成でき
る好熱性生物を同定する方法、ならびに、この変換を触媒する熱安定性酵素をコ
ードするポリヌクレオチドのクローニング法も含んでいる。
パンジオールへ発酵できる好熱性生物を提供する。
より高い温度で、より好適には60℃より高い温度で、さらにより好適には70
℃より高い温度で、最も好適には85℃より高い温度で増殖できる生物を指して
いる。85℃より高い温度で増殖できる生物は高好熱性生物と呼ばれている。好
熱性生物の例は、例えば、原核微生物真性細菌および古細菌間で発見できる。そ
のような生物は、温泉、火山地域および潜水艦熱通風口のような熱い環境に住ん
でおり、そこから単離できる。加えて、好熱性生物は室温で供給源から単離でき
る。
パンジオールへ発酵できる好熱性生物はカロラマトール ビテルビエンシスの株
である。C.ビテルビエンシスはグリセロールを1,3−プロパンジオールおよ
びアセテートへ発酵できる好熱性細菌の種である。C.ビテルビエンシスは本明
細書では以下のような同定特性を持っている細菌種として定義される:該種は(
1)好熱性であり;(2)グリセロールを1,3−プロパンジオールへ発酵でき
;および(3)ATCC名称PTA−584として寄託されているJW/MS−
VS5T株型と“実質的なゲノム配列同一性”を共有している。
たJW/MS−VS5T株型の以下の同定特性も共有している。JW/MS−V
S5T細胞は直径が0.4から0.6μmの、まっすぐなまたはわずかに湾曲し
た杆菌である。細胞は単独で存在し、グラム染色陽性である。pH6.0での増
殖するための温度範囲は33−64℃であり、至適温度は58℃である。増殖の
ためのpH25C範囲は5.0から7.6、至適には6.0−6.5である。グリ
セロール、グルコース、フルクトース、マンノース、ガラクトース、スクロース
、セレビオース、ラクトース、デンプンおよび酵母抽出物で増殖が観察される。
この株はキシロース、アラビノース、アセテート、ラクテート、ホルメート、メ
タノール、エタノール、n−プロパノール、i−プロパノール、n−ブタノール
、プロピオナート、アセトン、スクシネート、エチレングリコール、1,2−プ
ロパンジオール、フェノールおよびベンゾエートを認められるほど発酵させない
。H2:CO2存在下、自己栄養条件下では増殖は認められない。グリセロールの
発酵から主有機生成物としてアセテートおよび1,3−プロパンジオールが得ら
れ、増殖の間に著しい量のH2が発生される。増殖はアンピシリン、クロラムフ
ェニコール、エリスロマイシン、リファンピシンおよびカナマイシンで阻害され
る(すべて100μg/mlで)。ストレプトマイシンまたはテトラサイクリン
は同量で増殖を遅らせる。HPLCで決定された株DNAのG+C含量は32モ
ル%である。
ム配列同一性”とは:JW/MS−VS5T株型のゲノム配列と生物のゲノム配
列が少なくとも90%の同一性、好適には少なくとも95%の同一性、およびよ
り好適には少なくとも99%の同一性であるか;またはJW/MS−VS5T株
型の16S rDNA配列と生物の16S rDNA配列が少なくとも90%の
同一性、好適には少なくとも95%の同一性、およびより好適には少なくとも9
9%の同一性であることを指している。
の全ゲノム配列を比較することにより決定できる。もしくは、実質的な配列同一
性は推定C.ビテルビエンシスおよびJW/MS−VS5Tの16S rDNA
配列を比較することにより決定できる。JW/MS−VS5Tおよび推定C.ビ
テルビエンシスゲノムのすべてまたは一部の配列、特に生物の16S rDNA
の配列、は当業者にはよく知られている通常の核酸配列決定技術により決定でき
る(例えば、SAMBROOK et.al.,MOLECULAR CLON
ING,A LABORATORY MANUAL(1989)およびCURR
ENT PROTOCOLS IN MOLECULAR BIOLOGY(A
usubel et al.,編,1989)を参照されたい)。続いて、当業
者にはよく知られている配列比較法を使用して配列が比較できる。例えば、Wo
rld−Wide Web上のhttp://www.ncbi.nlm.ni
h.gov.から入手可能なBLASTコンピュータープログラム、バージョン
2.0を使用して、パーセント同一性が計算できる。BLASTの説明は、例え
ば、Altschul et al.,J.Mol.Biol.215:403
−10(1990)およびAltschul et al.,Nucleic Acids Res .25:3389−3402(1997)を参照されたい。
W/MS−VS5T株型のゲノムへハイブリダイズ可能で、グリセロールから1
,3−プロパンジオールへの発酵ができる好熱性微生物を提供する。別の好適な
態様において、本発明はその16S rDNA配列が低ストリンジェンシー条件
下でJW/MS−VS5T株型の16S rDNA配列へハイブリダイズ可能な
、グリセロールから1,3−プロパンジオールへの発酵ができる好熱性微生物を
提供する。低ストリンジェンシーのそのような条件を使用する方法は以下のよう
であろう(Shilo and Weinberg,Proc.Natl.Ac ad.Sci.USA 78:6789−6792(1981)もまた参照され
たい):DNAを含んでいるフィルターは 35%ホルムアミド、5X SSC
、50mMトリス−HCl(pH7.5)、5mM EDTA、0.1%PVP
、0.1%フィコール、1%BSAおよび500μg/ml変性サケ精子DNA
を含んでいる溶液中、40℃で6時間前処理する。ハイブリダイゼーションは下
記の変更を加えた同じ溶液中で実施する:0.02%PVP、0.02%フィコ
ール、0.2%BSA、100μg/mlサケ精子DNA、10%(wt/vo
l)硫酸デキストランおよび5−20x106cpm32P−標識プローブを使用
する。フィルターはハイブリダイゼーション混合物中、40℃で18−20時間
インキュベートし、次に2X SSC、25mMトリス−HCl(pH7.4)
、5mM EDTAおよび0.1%SDSを含んでいる溶液中、55℃で1.5
時間洗浄する。洗浄溶液を新しい溶液に置き換え、さらに60℃で1.5時間洗
浄する。フィルターは吸い取って乾燥し、オートラジオグラフィーのために暴露
する。必要に応じ、フィルターは65−68℃で3回目の洗浄を行い、フィルム
に暴露する。低ストリンジェンシーの他の条件は当業者にはよく知られている(
例えば、交差−種ハイブリダイゼーションで用いるような)。
条件下でJW/MS−VS5T株型のゲノムへハイブリダイズ可能な、グリセロ
ールから1,3−プロパンジオールへの発酵ができる好熱性微生物を提供する。
好適な態様において、本発明はその16S rDNA配列が中程度のストリンジ
ェンシー条件下でJW/MS−VS5T株型の16S rDNA配列へハイブリ
ダイズ可能な、グリセロールから1,3−プロパンジオールへの発酵ができる好
熱性微生物を提供する。中程度のストリンジェンシーのそのような条件を使用す
る方法は以下のようであろう:DNAを含んでいるフィルターは6X SSC、
5Xデンハート溶液、0.5%SDSおよび100μg/ml変性サケ精子DN
Aを含んでいる溶液中、55℃で6時間前処理する。ハイブリダイゼーションは
同じ溶液中で実施し、および5−20x106cpm32P−標識プローブを使用
する。フィルターはハイブリダイゼーション混合物中、55℃で18−20時間
インキュベートし、次に1X SSCおよび0.1%SDSを含んでいる溶液中
、60℃で30分間洗浄する。フィルターは吸い取って乾燥し、オートラジオグ
ラフィーのために暴露する。中程度のストリンジェンシーの他の条件は本分野で
はよく知られている。フィルターの洗浄は2X SSCおよび0.1%SDSを
含んでいる溶液中、37℃で1時間行う。
でJW/MS−VS5T株型のゲノムへハイブリダイズ可能な、グリセロールか
ら1,3−プロパンジオールへの発酵ができる好熱性微生物を提供する。好適な
態様において、本発明はその16S rDNA配列が高ストリンジェンシー条件
下でJW/MS−VS5T株型の16S rDNA配列へハイブリダイズ可能な
、グリセロールから1,3−プロパンジオールへの発酵ができる好熱性微生物を
提供する。高ストリンジェンシーのそのような条件を使用する方法は以下のよう
であろう:DNAを含んでいるフィルターは5X SSC、50mMトリス−H
Cl(pH7.5)、1mM EDTA、0.02%PVP、0.02%フィコ
ール、0.02%BSAおよび500μg/ml変性サケ精子DNAから成る緩
衝液中、60℃で8時間から一夜、前ハイブリダイゼーションを実施する。フィ
ルターは100μg/ml変性サケ精子DNAおよび5−20x106cpm32
P−標識プローブを含んでいる前ハイブリダイゼーション混合液中、65℃で4
8時間ハイブリダイズする。フィルターの洗浄は2X SSC、0.01%PV
P、0.01%フィコールおよび0.01%BSAを含んでいる溶液中、37℃
で1時間行う。続いて0.1X SSC中、50℃で45分間洗浄洗浄した後に
オートラジオグラフィーを行う。使用されるであろう高ストリンジェンシーの他
の条件は本分野ではよく知られている。
り、JW/MS−VS5T株型に関して改変された遺伝子型および/または表現
型を持っている子孫を含んでいる。表現型および/または遺伝子型は方向付けら
れたおよび無作為の突然変異発生の結果を含んでいる突然変異により改変できる
。本発明は1,3−プロパンジオールの産生を促進するように特異的に設計され
た単一または多突然変異を持っている細胞を提供する。例えば、基質または生成
物抑制に抵抗性である様式でグリセロールを1,3−プロパンジオールへ発酵で
きる変異株を意図することが本発明で特に有用であろう。
野生型細胞は、放射線または化学的突然変異誘発剤のような種々の因子へ暴露で
き、所望の表現型でスクリーニングされる。放射線照射により突然変異を作り出
す場合、紫外(UV)またはイオン化放射線が使用できる。放射線または化学薬
品を使用して変異体を作り出す特異的方法は本分野では十分に証明されている。
例えば、Brock,Biotechnolgy:A Textbook of Idustrial Microbiology ,第二版(1989)Sin
auer Associates,Inc.,Sunderland,Mass
.,またはDeshpande,Appl.Biochem.Biotechn ol .,36:227−34(1992)(本明細書に組み入れられる)を参照
されたい。突然変異発生処理に続いて、所望の表現型を持っている変異体は種々
の方法により選択される。無作為スクリーニングが最も普通であり、突然変異誘
発された細胞は所望の特質で選択される。変異体選択の方法は高度に開発されて
おり、工業微生物学の分野ではよく知られている。例えば、Brock、前記文
献、を参照されたい。
好熱性生物を単離および維持するための方法に関している。そのような生物は本
発明の態様の実施に有用であり、例えば、それらは高められた温度でグリセロー
ルを1,3−プロパンジオールへ生物学的に変換するために使用でき、またはそ
れらはグリセロールを発酵する熱安定性酵素またはそれをコードしているポリヌ
クレオチド源として使用できる。
L OF METHODS FOR GENERAL BACTERIOLOG
Y(Gerhardt et al.,編),American Societ
y for Microbiology,Washington,D.C.また
はBrock,前記文献、に見ることができる。細菌細胞の維持および増殖に使
用される試薬および材料は商業的供給会社、例えば、Aldrich Chem
icals(Milwaukee,Wis.)、DIFCO Laborato
ries(Detroit,Mich.)、GIBCO/BRL(Gaithe
rsburg Md.)またはSigma Chemical Company
(St.Louis,Mo.)から得ることができる。
導く任意の環境、例えば、熱通気口、温泉または土壌および水およびそれらの周
りの堆積物またはローンドロマット流出物、から単離できる。例えば、堆積物、
水またはそれらの混合物から成る試料が興味を引く環境から集められる。試料か
ら単離された生物増殖の至適状態の指標として、採取地点でのpHおよび温度を
決定することが望ましい。試料は次に基本増殖培地、好適にはグリセロールが唯
一のまたは主たる炭素源である培地に接種するために使用される。典型的には、
約10%(w/v)の最終濃度で基本培地に試料が接種される。培地のpHは好
適には採取地点のpHとほとんど同じであるべきである。もしくは、異なったp
H増殖依存性を持っている生物を選択するため、異なったpHの多数の基本増殖
培地へ接種できる。増菌培養物は次に高温で、好適には少なくとも約50℃で、
より好適には少なくとも約60℃で、および最も好適には少なくとも約75℃で
インキュベートされ、好適には嫌気的または微好気的環境で実施される。増殖し
ている好熱性生物のためのガイダンスは例えば、THERMOPHILES:G
ENERAL,MOLECULAR AND APPLIED MICROBI
OLOGY,T.D.Brock,編,(John Wiley & Sons
,N.Y.),第4章,Weigel,J.,“Methods for Is
olation and Study of Thrmophiles”,pp
.17−37に見ることができる。
質培養物は培養物の希釈系列を調製することにより単離でき、軟寒天オーバーレ
イ(例えば、0.8%寒天を含んでいる基本培地)を使用して固形基本培地(例
えば、1.5%寒天)上に該系列をプレーティングし、選び出し、同一の組成の
液体培地中で単一コロニーを継代培養し、1,3−プロパンジオールおよび/ま
たはアセテートの形成を検査する。1,3−プロパンジオールは培地を高速液体
クロマトグラフィー(HPLC)分析にかけることにより直接的に同定できる。
例えば、発酵培地は、0.01N硫酸の移動相をイソクラクティック様式で使用
する分析用イオン交換カラムで分析できる。もしくは、1,3−プロパンジオー
ルは、ガスクロマトグラフィー(GC)およびガスクロマトグラフィー−質量分
光法(GC−MS)を含む(これらに制限されるわけではない)他の適当な分析
技術を使用して同定できる。
性生物株は本分野で知られている培養維持および保存技術を使用して培養物とし
て維持できる。これらの方法には短期間保存のための冷蔵、より長い保存のため
の液体窒素中での凍結、および細胞を脱水する凍結乾燥が含まれる。保存法の選
択は培養物の性質、利用可能な設備に依存する。凍結が使用される場合、凍結お
よび融解の速度は、凍結間に形成される氷の結晶は膜を破壊できるので、微生物
の生存を確実にするため注意深く制御されなければならない。グリセロールはし
ばしば氷の結晶による損傷を防止し、凍結培養物が融解される場合に生存可能な
微生物を回復させる能力を確実にするための“アンチフリーズ”剤として用いら
れる。
ロパンジオールへの発酵工程を触媒する酵素を提供し、本明細書では熱安定性グ
リセロール発酵酵素と称される。
セロールから1,3−プロパンジオールへの発酵における少なくとも一つの反応
工程を触媒し、それは“熱安定性”である、即ち、高温、好適には50℃より高
い温度で、より好適には60℃より高い温度で、さらにより好適には70℃より
高い温度で、および最も好適には85℃より高い温度で安定でありおよび活性で
ある。与えられた温度で、もし酵素が少なくとも5分間、好適には少なくとも3
0分間、より好適には少なくとも1時間、さらにより好適には少なくとも8時間
、および最も好適には少なくとも24時間またはそれ以上その温度に暴露された
後にその本来の触媒活性の50%保持できるとしたら、酵素は“熱安定性”であ
る。多くの例において、熱安定性酵素はまた類似の機能的特性を共有する非熱安
定性酵素よりも、より長い保存寿命も持っており、物理的撹拌または有機溶媒へ
の暴露のような変性条件に対してより安定である。
セロール発酵酵素を提供する。好適な、しかし非制限的である実施態様において
、本発明はC.ビテルビエンシスに由来する熱安定性脱水酵素を提供する。別の
好適な、しかし非制限的である実施態様において、本発明はC.ビテルビエンシ ス に由来する熱安定性1,3−プロパンジオール酸化還元酵素を提供する。本発
明の特に好適な実施態様において、熱安定性グリセロール発酵酵素は株JW/M
S−VS5Tに由来する。
物3−ヒドロキシプロピオンアルデヒドへの変換を触媒できる酵素を指している
。脱水酵素の特別の例はグリセロール脱水酵素およびジオール脱水酵素、即ち、
各々グリセロールおよび1,2−プロパンジオールの好ましい基質を持っている
脱水酵素である。
伴って、3−ヒドロキシプロピオンアルデヒドの1,3−プロパンジオールへの
変換を触媒できる酵素を指している。
する能力は、酵素の活性をアッセイすることにより決定できる。グリセロール発
酵活性は当業者にはよく知られている技術を使用してアッセイできる。例えば、
脱水酵素の活性をアッセイする方法はPoppe et al.,Eur.J. of Biochem 245:398−41(1997),Honda et
al.,J.of Bact.143:1458−65(1980),および
Macis et al.,FEMS:Microbiology Lette rs 164:21−28(1998)、(本明細書に全体が組み入れられる)
に説明されている。1,3−プロパンジオール酸化還元酵素活性をアッセイする
方法は、例えば、Johnson et al..J. of Bact.16
9:2050−54(1987)(本明細書に全体が組み入れられる)に説明さ
れている。酵素活性は例えば、Hondaらにより説明されているように、トル
エン処理細胞を使用してその場所で決定できる。グリセロールから1,3−プロ
パンジオールへの発酵における反応工程を触媒する能力はまた、通常はグリセロ
ールを発酵できない宿主細胞中で酵素を発現させ、酵素の発現が細胞のグリセロ
ール発酵を可能にしたかどうかをアッセイすることによっても決定できる。
a)それがC.ビテルビエンシスまたはC.ビテルビエンシスの特定の株により
内因的に発現され、またはそのアミノ酸配列がC.ビテルビエンシスまたはC. ビテルビエンシス の特定の株に存在するポリヌクレオチドコード配列によりコー
ドされている、および(b)それが本発明の実施に有用である、であればC.ビ テルビエンシス またはC.ビテルビエンシスの特定の株に“由来”している。本
明細書で使用される場合、もし酵素が熱安定性グリセロール発酵酵素であり(即
ち、グリセロールから1,3−プロパンジオールへの発酵における少なくとも一
つの反応工程を触媒する酵素)、および高温、好適には50℃より高い温度で、
より好適には60℃より高い温度で、さらにより好適には70℃より高い温度で
、および最も好適には85℃より高い温度で安定でありおよび活性であれば、酵
素は“本発明の実施に有用”である。
酵素と相同的である酵素も提供する。本発明の目的には、もし(a)中程度のス
トリンジェンシー条件下、即ち、0.5M NaHPO4、7%ドデシル硫酸ナ
トリウム(SDS)、1mM EDTA中、65℃でのフィルター結合DNAへ
のハイブリダイゼーション、および0.2xSSC/0.1%SDS中、42℃
での洗浄(Ausubel et al.,1989,Current Pro
tocols in Molecular Biology,Vol.1,Gr
een Publishing Associates,Inc.,and J
ohn Wiley & sons,Inc.,New York;p.2.1
0.3)、C.ビテルビエンシスに由来する熱安定性グリセロール発酵酵素をコ
ードするポリヌクレオチドの相補体へハイブリダイズするポリヌクレオチドコー
ド配列によりそのアミノ酸配列がコードされ;および(b)それが本発明の実施
に有用である、であれば酵素はC.ビテルビエンシスに由来する熱安定性グリセ
ロール発酵酵素と“相同的”である。好適な態様において、相同的酵素は、高度
にストリンジェントな条件下、0.5M NaHPO4、7%ドデシル硫酸ナト
リウム(SDS)、1mM EDTA中、65℃でのフィルター結合DNAへの
ハイブリダイゼーション、および0.1xSSC/0.1%SDS中、68℃で
の洗浄(Ausubel et al.,1989、前記文献)、C.ビテルビ エンシス に由来する熱安定性グリセロール発酵酵素をコードするポリヌクレオチ
ドの相補体へハイブリダイズするポリヌクレオチドコード配列によりコードされ
ており、本発明の実施に有用である。
る酵素は、種々の形をとることができる。本発明のいくつかの態様において、相
同的酵素はC.ビテルビエンシスに由来する熱安定性グリセロール発酵酵素から
の変異体であり、一つまたはそれ以上のアミノ酸残基が異なったアミノ酸残基で
置換されており、本発明の実施に有用な酵素を生じている。突然変異は保存的で
あってもよく、そこではアミノ酸残基は、酸性度、極性または側鎖のかさ高さの
ような同様の機能的および構造的特性を共有する別のアミノ酸残基置換されてい
る。突然変異は非保存的であってもよく、そこでは置換されたアミノ酸残基の機
能的および/または構造的特性は保存されていない。いくつかの場合、C.ビテ ルビエンシス に由来する熱安定性グリセロール発酵酵素からの変異体は天然の酵
素と比較すると、改変された触媒能力、安定性またはpHまたは温度至適性のよ
うな改変された機能的特性を持っているであろう。そのような変異体は、C.ビ テルビエンシス に由来する熱安定性グリセロール発酵酵素と相同的である限り、
本発明の範囲内に含まれている。
これらの技術の多くは米国特許第5,830,696号(本明細書に全体が組み
入れられる)に概説されており、それは熱安定性酵素の方向付けられた発生を説
明している。もしくは、変異体酵素は無作為に作製でき、または生物中で自発的
に発生する。
同的である酵素は、天然のC.ビテルビエンシス酵素の欠失変異体または端切断
変異体でもよい。そのような酵素形の使用はある場合には望ましく、例えば、欠
失または端切断は対応する天然の酵素と比較して安定性が促進されおよび精製が
容易である。
素のキメラ形であるC.ビテルビエンシスに由来する熱安定性グリセロール発酵
酵素と相同的である酵素を提供する(即ち、蛋白質融合)。例えば、キメラは酵
素の安定性を改良し、または精製を容易にするため(例えば、イオン交換、金属
キレート、基質親和性またはイムノアフィニティーマトリックスと会合できる部
分の包含)に有用であろう。好適な態様において、本発明はセルロースのような
固形支持体へ共有結合で結合された相同的酵素を提供する。
酵素と相同的である酵素を提供し、それは異なった微生物(好適には好熱性微生
物)に由来する。そのような酵素の例は、異なった種からの遺伝子によりコード
された酵素として定義される熱安定性グリセロール発酵酵素“同族体”であり、
ここで該遺伝子は当業者により、約80%より高いヌクレオチド配列同一性の程
度に基づいてC.ビテルビエンシスグリセロール発酵酵素同族体と認められる。
配列同一性は前に説明したようなBLASTプログラムを使用して決定できる。
供し、ここで用語“単離された”とは、酵素が少なくとも部分的に純粋であるこ
と、即ち、酵素の重量パーセントが、調製試料中の他の物質と比較して、天然に
観察されるであろうよりは高い調製試料が提供されることを示している。好適な
態様において、本発明は夾雑している蛋白質の重量で少なくとも90%純粋、お
よびより好適には夾雑している蛋白質の重量で少なくとも95%純粋である単離
された熱安定性グリセロール発酵酵素を提供する。
の態様において本発明の酵素は好熱性生物、特に該酵素を内因的に発現するのC .ビテルビエンシス 株から単離される。もしくは、本発明の酵素は、酵素をコー
ドしているポリヌクレオチド配列を適した宿主細胞内へ導入し、コードされた遺
伝子産物を発現することにより組換え的に産生できる。本発明の酵素はまたイン
ビトロ翻訳、または化学合成技術によっても製造できる。
ヌクレオチド、およびそのようなポリヌクレオチドの同定、単離およびクローニ
ングのための方法を提供する。これらの方法は、好熱性生物に由来するポリヌク
レオチドコーディング配列または好熱性生物を提供し、熱安定性グリセロール発
酵酵素をコードしているポリヌクレオチド配列またはその断片のスクリーニング
を含んでいる。試料は種々の形をとることができ、当業者には既知の種々の異な
った技術で調製される。同様に、試料のスクリーニングは多くの適した技術を使
用して達成でき、そのいくつかの非制限的例は以下に説明されている。
子の生成および操作は当業者には普通のことであり、とりわけ、SAMBROO
K et.al.,MOLECULAR CLONING,A LABORAT
ORY MANUAL(1989);CURRENT PROTOCOLS I
N MOLECULAR BIOLOGY(Ausubel et al.,編
,1989);PCR STRATEGIES(Innis,et.al.,編
,1995);およびPCR TECHNOLOGY(Erlich編,199
2)(これらはすべて本明細書に組み入れられる)に説明されている組換え技術
に従って実施できる。
信じられているヌクレオチド配列を持つプローブ、またはその一部に相当するプ
ローブ(類)で試料がスクリーニングされる。プローブ配列は既知のグリセロー
ル発酵酵素のアミノ酸配列またはそのいくつかの配列、またはそのよう酵素をコ
ードしているポリヌクレオチド配列に基づくことができる。例えば、CREIG
HTON,PROTEIN STRUCTURES AND MOLECULA
R PRINCIPLES(1983)に説明されているアミノ酸配列決定技術
を使用してグリセロール発酵酵素の一部のアミノ酸配列が決定でき、その情報が
縮重プローブの組を発生させるために使用される。本発明の好適な態様において
、試料はC.ビテルビエンシスのような好熱性生物に由来する脱水酵素または酸
化還元酵素をコードしている配列に基づいたプローブ(類)を使用してスクリー
ニングされる。もしくは、プローブはdhaBCEまたはdhaT遺伝子(各々
グリセロール脱水酵素および酸化還元酵素をコードしている)のような非好熱性
生物(例えば、K.パステウリアヌム(pasteurianum)、C.フロ インディイ (freundii)またはC.パステウリアヌム(pasteur ianum ))に由来するグリセロール発酵酵素−コーディング遺伝子に基づく
こともできる。dhaBCE遺伝子のヌクレオチド配列は文献に報告されている
(例えば、Macis et al.,FEMS:Microbiology Letters 164:21−28(1998)(C.パステウリアヌム);
Seyfried et al.,J.of Bacteriology 17
8:5793−96(1996)(C.フロインディイ);およびTobima
tsu et al.,J.Biol.Chem.271:22352−57(
1996)(K.パステウリアヌム)を参照されたい)。dhaT遺伝子のヌク
レオチド配列も報告されている(例えば、Luers et al.,FEMS Microbiol.Lett .154:337−45(1997)(C.パ ステウリアヌム );およびDaniel et al.,J.of Bacte riol .177:2151−56(1995)(C.フロインディイ)を参照
されたい)。本発明により提供される特異的プローブにはK.パステウリアヌム のdhaB遺伝子に基づいたプライマー対が含まれ(例えば、dhaB15’(
配列番号:1);dhaB13’(配列番号:2);dhaB25’(配列番号
:3);dhaB23’(配列番号:4);dhaB35’(配列番号:5);
およびdhaB33’(配列番号:6)での例示的実施態様により以下に説明さ
れるように)、それらはポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によるグリセロール発
酵酵素−コーディングポリヌクレオチドまたはその断片の増幅に特に有用である
。そのようなプライマー対は、問題とする生物からのグリセロール発酵酵素−コ
ーディングポリヌクレオチドのセグメントの増幅に使用でき、それは順に、同一
のまたは異なった生物からの完全長コード配列の同定およびクローニングに使用
できる。プローブは例えば、cDNAライブラリー中の相同的配列を同定するた
めに標識できる。もしくは、プローブは、プライマーにより認識された配列に隣
接するポリヌクレオチド配列を増幅するためのプライマーとして使用できる(特
にPCRまたはRT−PCRによる)。特に、問題とする配列は、cDNAまた
はゲノムライブラリーから、単離された生物から、または環境試料から、以下に
より詳細に説明するように増幅できる。
導く環境から集められた水、土壌または泥試料のような好熱性生物を含んでいる
ことが疑われる環境試料である。典型的には、試料中に存在する核酸が相補的プ
ローブ(例えば、PCRプライマー)との相互作用に利用できように環境試料が
調製されるであろう。グリセロール発酵酵素−コーディング化ポリヌクレオチド
またはその断片は、前記のようにプローブとハイブリダイズするその能力で認識
できる。
方法はPCRによるものである。この技術は相同的酵素または同様の活性を持つ
酵素をコードしているポリヌクレオチド間の配列相同性を利用する。本方法は、
環境試料からの相同的ポリヌクレオチド配列またはその断片を増幅するために、
既知のグリセロール発酵酵素−コーディングポリヌクレオチドまたはその断片に
基づいたプライマー組を用いる。相同的ポリヌクレオチドは、本分野でよく知ら
れている通常のPCR方法論を使用し、試料中のDNAから、特に試料中の微生
物のゲノムDNAから増幅できる。もしくは、相同的ポリヌクレオチドは、試料
中のRNA、特にmRNAまたは全RNAから、RNAの第一鎖cDNAコピー
を合成し、PCRによりcDNAを増幅することにより(例えば、RT−PCR
)増幅できる。当業者には既知の技術を使用して、反応のアニーリング条件を調
整して相同性の望まれるレベルでのプライマーのハイブリダイゼーションが可能
であり、それにより、プライマーが基づいている配列とより多いまたはより少な
い相同性を共有する配列の増幅が可能である。この方法は完全グリセロール発酵
酵素−コーディングオープンリ−ディングフレーム(“ORF”)またはその断
片の単離を可能にする。グリセロール発酵酵素−コーディングORFの一つまた
はそれ以上の断片がクローン化でき、完全ORFを生成するように一緒にスプラ
イスできる。増幅されたグリセロール発酵酵素−コーディングORFは次に、本
発明の種々の態様での実施においてコードされたグリセロール発酵酵素を発現す
るために使用できる。例えば、配列は宿主細胞内へ導入でき、それにより宿主細
胞がグリセロールを発酵するのを可能にする。もしくは、発現された酵素は無細
胞発酵のような応用のために精製できる。もしくは、ORF配列はそれ自身、新
規熱安定性グリセロール発酵酵素−コーディング配列のさらなる検出および単離
のための新規プライマーおよびプローブを設計するために使用できる。
好熱性生物、特にグリセロールから1,3−プロパンジオールの発酵ができるこ
とが知られている生物から調製されたゲノムまたはcDNAライブラリーである
。分子生物学技術およびどのようにcDNAライブラリーおよびゲノムライブラ
リーを作製するかについての一般的バックグラウンドについては、例えば、Au
subel et al.,前記文献;Sambrook et al.,前記
文献;および米国特許第5,650,148号を参照されたい。ライブラリーは
、前記のように、適切な標識プローブと共に核酸ハイブリダイゼーションスクリ
ーニング技術を使用してスクリーニングできる。適したスクリーニング技術は、
とりわけ、Benton and Davis,Science 196:18
0(1977)(バクテリオファージライブラリー)およびCrunstein
and Hogness,Proc.Natl.Acad.Sci.USA
72:3961−65(1975)(プラスミドライブラリー)(これらの報文
は本明細書に組み入れられる)に示されている。
または単離された生物または複数の生物から発生されたポリヌクレオチドライブ
ラリーを含んでおり、それらからPCRまたはRT−PCRを使用して本発明の
ポリヌクレオチドが増幅できる。好適には、使用した単離された生物または複数
の生物は好熱性であり、グリセロールを発酵できる。
リーのポリヌクレオチド構築物によりコードされている遺伝子産物の発現を方向
付けできる。
中の工程を触媒する遺伝子産物をコードする能力でその構築物を試験することに
より機能的にスクリーニングされる。好適な態様において、通常はグリセロール
の1,3−プロパンジオールへの発酵ができない生物が、前記のようなDNAラ
イブラリー、好適にはグリセロールを発酵できることが知られている好熱性生物
から調製されたライブラリーの構築物で形質転換される。形質転換された生物は
次に、グリセロール上の嫌気的増殖による、グリセロールから1,3−プロパン
ジオールへ発酵させる能力でスクリーニングされる。形質転換された微生物は1
,3−プロパンジオールおよび/またはアセテートの産生でスクリーニングでき
る。グリセロール上で嫌気的に増殖する、また1,3−プロパンジオールおよび
/またはアセテートを産生する能力は、生物を形質転換するために使用されたラ
イブラリー構築物が、グリセロールの発酵に必要とされる酵素活性を提供できる
酵素をコードしていることを示している。ライブラリー構築物は続いて標準技術
によりクローン化および特徴付けでき、および本発明の種々の様相での実施に使
用できる。
酵する能力が本来欠けているものか、または突然変異(例えば、グリセロール発
酵に必要とされる遺伝子の一つにおけるヌル突然変異)の結果としてグリセロー
ルを発酵する能力を失った微生物であろう。そのような突然変異は本分野ではよ
く知られている技術を使用して生物内で遺伝子操作できる。微生物は好熱性であ
ろうが、必ずしもそうでなくてもよい。単一の酵素活性の導入によりグリセロー
ルを発酵する能力が回復できるように、試験生物は一つを除き、すべてのグリセ
ロール発酵に必要とされる酵素活性を持っているものが好適である。
た抗体と共に標準技術を使用して免疫学的にスクリーニングできる。そのような
スクリーニング技術については、例えば、ANTIBODIES:A LABO
RATORY MANUAL(Harlow and Lane,編,1988
)を参照されたい。
ール発酵酵素を発現するように遺伝子操作された組換え生物も提供する。本文脈
で使用される場合、用語“外因性”とは酵素が異種ポリヌクレオチドコーディン
グ配列によりコードされていること、即ち、ポリヌクレオチド配列は宿主生物に
とっては天然または内因性ではないことを示している。好適な態様において、組
換え生物はC.ビテルビエンシスに由来する熱安定性グリセロール発酵酵素また
はそのような酵素に相同的である酵素を発現するように遺伝子操作される。特に
好適な態様において組換え生物はJW/MS−VS5TのようなC.ビテルビエ
ンシスの株に由来する脱水酵素または1,3−プロパンジオール酸化還元酵素を
発現するように遺伝子操作される。
えば、組換え生物はグリセロールから1,3−プロパンジオールへ生物的に変換
する過程での触媒として使用できる。別の非制限的態様において、組換え生物は
熱安定性グリセロール発酵酵素源として働くことができ、それは当業者にはなじ
みの深い蛋白質精製技術を使用して単離できる。
リヌクレオチド配列のクローニング、形質転換および発現のために適した種々の
ベクターおよび形質転換および発現カセットを提供する。適したベクターは、宿
主微生物および生じた組換え微生物の意図される使用に両立するものであろう。
例えば、適したベクターはプラスミド、ウイルス(バクテリオファージT7また
はM13由来ファージ)またはコスミドから誘導できる。そのようなベクターを
得るおよび使用するプロトコールは本分野で知られている。例えば、Sambr
ook et.al.,前記文献、を参照されたい。
付ける配列、選択可能マーカー、および自己複製または染色体組み込みを可能に
する配列を含んでいる。適したベクターは転写開始制御を含んでいるコード配列
の5’領域および転写停止を制御するコード配列の3’領域を含んでいる。好適
な態様において、調節領域は形質転換された宿主細胞とは異種の遺伝子から誘導
される。
配列の転写および翻訳に必要とされる一つまたはそれ以上の調節要素と作動可能
なように結び付けられるように構築される。本明細書で使用する場合、用語“調
節要素”は誘導可能および誘導不可能プロモーター、エンハンサー、オペレータ
ーおよびポリヌクレオチドコーディング配列の発現を駆動および/または調節す
るための本分野で知られているその他の要素を含んでいるが、これらに限定され
るものではない。また、ここで使用される場合、コード配列は一つまたはそれ以
上の調節要素と“作動可能なように結合”されており、ここで調節要素はコード
配列の転写またはそのmRNAの翻訳、またはそれら両方を有効に調節または可
能にする。
た宿主/ベクター系に依存して、多くの適した転写および翻訳要素が使用できる
。細菌のための転写調節領域またはプロモーターの非制限的例には、β−gal
プロモーター、T7プロモーター、TACプロモーター、ラムダ左および右プロ
モーター、trpおよびlacプロモーター、およびtrp−lac融合プロモ
ーターが含まれる。
れるように、本分野ではよく知られている。随意に、異種配列は望ましい特性(
例えば、安定化または発現された組換え産物の単純化された精製)を与えるN末
端同定ペプチドを含む融合蛋白質をコードできる。
ー中に分泌シグナル配列を提供してもよい。分泌シグナル配列はグリセロール発
酵酵素をコードしているポリヌクレオチド配列に正しい読み枠で連結される。分
泌シグナル配列は通常コード配列の5’側に位置されている。分泌シグナル配列
は普通、宿主生物により分泌された蛋白質と会合する。
化細胞、エレクトロポレーション、プロトプラスト形質転換または組換えファー
ジウイルスを使用するトランスフェクションのような既知の方法を使用し、適し
た宿主細胞を形質転換するために使用できる。適した発現宿主には大腸菌、枯草
菌、鼠チフス菌およびバチルス、シュードモナス、ストレプトミセスおよびスタ
フィロコッカス属内の種々の種が含まれるが、選択によっては他のものを使用し
てもよい。
ール発酵酵素を発現するように遺伝子操作された好熱性組換え微生物を提供する
。そのような微生物は以下に説明するようにグリセロールから1,3−プロパン
ジオールへの生物的変換に特に有用である。好熱性微生物の例には、バチルス、
テルムス、スルフォロブス、テルモアエロバクター、テルモブラキウムおよびカ
ロラモトール属のメンバーが含まれる。
を産生できるであろう。必要なら、B12合成酵素が微生物に導入できおよび/ま
たは培地にビタミンB12を補給してもよい。
供する。好適な態様において、酵素は実質的に純粋な形で提供される。非制限的
態様において、酵素は天然の熱安定性グリセロール発酵酵素を発現する好熱性微
生物から単離される。別の非制限的態様において、酵素は、熱安定性グリセロー
ル発酵酵素をコードする外因性ポリヌクレオチドを発現するように遺伝子操作さ
れた組換え生物から単離される。もしくは、本発明の熱安定性酵素は、例えば、
CREIGHTON、前記文献に説明されているように、通常の液体または固相
ペプチド合成を使用して製造できる。
は、本分野で既知の方法を使用して、酵素の産生に適した栄養培地中で培養され
る。例えば、細胞は酵素の発現および/または単離を可能にする、適した培地お
よび条件で実施され、振盪フラスコ培養、実験室または工業的発酵漕での小規模
または大規模発酵(連続、バッチ、フェド−バッチまたは固体状態発酵を含んで
)により培養される。適した栄養培地は本分野で既知の方法を使用し、典型的に
は炭素および窒素源および無機塩を含んでいる。適した培地は商業的供給会社か
ら入手可能であり、または公表されている組成物に従って調製してもよい(例え
ば、American Type Culture Collectionのカ
タログ)。
保持されるか、しばしば不溶性顆粒として(封入対として知られている)、また
は細菌分泌配列により細胞周辺腔へ方向付けられる。前者の場合、細胞は溶解さ
れ、顆粒は回収されおよび変性され、その後酵素は変性剤を希釈することにより
再び折りたたまれる。後者の場合、細胞周辺腔の内容物を放出させるために細胞
を破壊し(例えば、超音波または浸透圧ショックにより)および酵素を回収する
ことにより細胞周辺腔から酵素が回収される。もし酵素が栄養培地内へ分泌され
るとしたら、酵素は培地から直接回収できる。
溶解度差(例えば、硫酸アンモニウム沈殿)、クロマトグラフィー(例えば、イ
オン交換、アフィニティー、疎水性、クロマトフォーカシングおよびサイズ排除
)または電気泳動的方法(例えば、分取等電集束法(IEF)を含む(しかしこ
れらに限定されるわけではない)本分野で知られている通常の技術により回収で
きる(例えば、PROTEIN PURIFICATION(Janson a
nd Ryden編,1989);SCOPES,PROTEIN PURIF
ICATION:PRINCIPLES AND PRACTICE(1994
);Sambrook et al.前記文献;およびAusubel et.
al.前記文献、を参照されたい)。
でいる融合蛋白質として酵素が精製される。有益な精製融合要素にはヒスチジン
およびグルタチオンS−トランスフェラーゼ(GST)タグが含まれる。プロテ
アーゼ認識部位(例えば、トロンビンまたは因子Xa認識部位)を融合要素から
の所望の蛋白質産物切断を可能にするために含ませることができる。遺伝子融合
発現系の構築に有用なベクターは商業的に入手可能である、例えば、Amers
ham Pharmacia Biotech,Inc.(Piscatawa
y,NJ)。
は文献に記載されている(例えば、Seyfried et al.,J.of Bact .178:5793−96(1996)(グリセロール脱水酵素);
Tobimatsu et al.,J.of Bact.181:4110−
13(1996)(グリセロール脱水酵素);およびJohnson et a
l.,J.of Bact.169:2050−54(1987)(1,3−プ
ロパンジオール酸化還元酵素)を参照されたい)。例えば、Seyfried
et al.はグリセロール脱水酵素精製のためのアフィニティーマトリックス
としてビタミンB12−アガロース樹脂の使用を記載している。 5.6生物によりグリセロールを1,3−プロパンジオールに変換する方法 本発明は、生物によりグリセロールを1,3−プロパンジオールへ変換する方
法を提供する。本明細書に使用される、グリセロールを1,3−プロパンジオー
ルに変換する「生物による」方法は、微生物の構成物としてか、または細胞を含
まない酵素触媒による反応系の何れかにおいて、生物触媒、例えばグリセロール
発酵酵素を用いる方法である。特に、本発明は、好熱性生物および/または高温
安定性酵素により触媒される高温において実施可能な生物による慣用の方法を提
供する。好ましい態様において、上記方法は、50℃より高い温度において、よ
り好ましくは60℃より高い温度において実施され、そしてグリセロールを1,
3−プロパンジオールへ発酵させることができる好熱性微生物を用いる。
ジオールへの発酵における全ての反応工程を触媒するのに十分な高温安定性グリ
セロール発酵酵素、例えば1,3−プロパンジオールオキシドレダクターゼ、グ
リセロールデヒドロゲナーゼ及び/又はジオールデヒドロゲナーゼの完全な成分
を天然で発現する好熱性微生物を用いる。特に好ましい態様において、C.ビテ ルビエンシス の株、例えば株JW/MS−VS5Tを生物触媒として用いる。
リセロール発酵酵素を発現するように遺伝子操作された、組換え微生物、好まし
くは好熱性組換え微生物を用いる、好熱性微生物の例は、属バチルス(Baci llus )、サーマス(Thermus)、スルフォロバス(Sulfolob us )、サーモアナエロバクター(Thermoanaerobacter)、 サーモブラキウム (Thermobrachium)、およびカロラマトール( Caloramator )のメンバーを含む。このコンテクストにおいて使用さ
れる場合の用語「外因性(exogenous)」は、酵素が異種ポリヌクレオ
チドコード配列、即ち好熱性宿主生物にとって天然ではないかまたは内因性では
ないポリヌクレオチドによりコードされる酵素を示す。好ましい態様において、
異種ポリヌクレオチド配列は、C.ビテルビエンシス由来の温度安定性グリセロ
ール発酵酵素、またはそのような酵素に相同な酵素をコードする。特に好ましい
態様において、上記異種ポリヌクレオチド配列はC.ビテルビエンシスの株に由
来する。
ル−コバラミン(補酵素B12)を生産することができる。必要ならば、B12合成
遺伝子を上記微生物により導入し、そして/または培地にB12を追加することが
できる。
オールへの生物による変換のための発酵プロセスを提供する。発酵条件は、コス
トと利便性と、生産収量および効率を釣り合わせて、最適化するべきである。市
販の発酵プロセスの開発は、段階的な様式において起こるのが典型的であり、最
初に小さなフラスコを用い、次に小さな発酵器(10ガロン以下)、中間のサイ
ズの発酵器(数百ガロンまで)、そして最後に大きなスケールの発酵器(数千ガ
ロン)を用いる。生産の各工程において、開発条件を調節することにより、最少
のコストにて最大の収量を生じさせる。培地の有機及び無機の組成、並びにpH
、温度、及び酸素濃度が生産プロセスの効率を最大にするために変更される主要
な因子である。バッチプロセスにおいてさえ、発酵の間に条件をしばしば変更す
ることにより、最大生産収量を達成し、そして発酵プロセスの間に条件を監視す
ることにより、必要不可欠なパラメーターが許容限界範囲内に留まることを確実
にする。反応チャンバーおよび基質溶液は、生産プロセスにおいて使用される微
生物株の添加前に安定化するべきである。低温において発酵させる場合、反応物
の微生物汚染物による感染が、生産物を生産するのに用いられた株の競合による
置き換えを容易に導くことができ、明らかに有害な結果をもたらす。本発明の重
要な利点は、好熱性生物および/または高温安定性酵素を用いることにより、も
っとも有力な汚染物が生存できない高温において反応を行えることである。
の栄養を含まなければならない。必須の栄養は、炭素、窒素及びリンの源を含む
。特定の栄養源の選択は、経済性根拠並びに生物学上の根拠を基になされる。発
酵プロセスの性質に依存して、未加工の成分全てを発酵の最初に加えてよいか、
またはプロセスを通じて栄養を徐々に微生物に給餌してよい。
する酵素は全て、最大活性のための最適pH範囲および活性が保持される限定さ
れたpH範囲を有する。発酵器中の生物の早い成長は、反応培地のpHを急速に
変え得る。例えば、酸、例えば、酢酸の蓄積は、非緩衝培地のpHが急激に低下
することを導き、所望の発酵精製物の生産を阻害または停止させる。そのような
変化を防ぐため、発酵培地は緩衝させられることにより、pHの変化を低下させ
るべきである。さらに、反応溶液のpHは通常は連続して監視して、酸または塩
基を必要に応じて加えることにより受容可能な寛容限度内に維持する。株JW/
MS−VS5Tを用いる発酵プロセスにおいては、培地のpHを約5.0と7.
8の間、好ましくは約pH6.0と6.5の間に維持するべきである。
ある。加熱したコイルを用いることにより、上昇温度を維持し、それにより生産
物の形成の最適な速度を達成し、そして微生物の汚染物による感染を阻害するこ
とができる。加熱したコイルは発酵チャンバーの定期的な滅菌のために使用する
こともできる。発酵は、微生物の活性および生存性に一致させて、あらゆる温度
にて実施することができる。好ましい態様において、本発明は、少なくとも40
℃の温度、好ましくは少なくとも50℃の温度、そしてもっとも好ましくは60
℃またはそれ以上の温度にて実施される。株JW/MS−VS5Tを用いる発酵
プロセスにおいては、温度を33から64℃の間、好ましくは50から64℃の
間、そしてもっとも好ましくは57から64℃の間に維持するべきである。
、ブロスを含むフラスコに微生物培養物を接種するのと類似である、バッチプロ
セスとしてデザインしてよく、あるいは、恒成分培養槽のそれと類似である、連
続フロープロセスとしてデザインしてよい。プロセスのデザインの選択は、所望
の生産物の生産並びに回収の両者の経済性に依存する。バッチプロセスに比較し
て、フロースルー発酵器は不所望の生物によりより汚染しやすく、特に発酵が中
間の温度において実施される場合に、素早い制御を保持することを難しくさせ得
る。フロースルーデザインは、しかしながら、商業上の流通のために一定の率に
て回収できる製品の連続供給を生じる利点を有する。それらの究極の性質により
、バッチプロセスは、発酵を開始するために重大なスタートアップ時間、発酵生
産物が蓄積することを可能にするインキュベーション時間、および生産物が消費
された培地および微生物の細胞から分離される期間の回収時間を必要とする。
ール以外の発酵可能な炭素基質の1,3−プロパンジオールへの変換を可能にす
る。非限定態様において、発酵可能な炭素基質、例えばモノサッカライド、例え
ばグルコースまたはポリサッカライドをグリセロールに変換できる好熱性微生物
は、グリセロールを1,3−プロパンジオールに変換するのに必要な温度安定性
1,3−プロパンジオール生産酵素の補体(complement)を微生物に
組換え導入することにより、1,3−プロパンジオールを生産できるように、操
作され得る。これらの酵素は、グリセロールを1,3−プロパンジオールに変換
することができる好熱性生物、例えばC.ビテルビエンシスに由来することがで
きる。グリセロールを発酵して1,3−プロパンジオールにするのに必要な酵素
活性を非好熱性生物に組換え操作する技術は、引用によりその全体が取り込まれ
る米国特許第5,686,276号に記載される。
炭素源を1,3−プロパンジオールに発酵させることができる。そのような生物
の使用は、特に、安価な炭素源、例えばグルコース又は発酵可能なポリサッカラ
イドからの1,3−プロパンジオールの生産に有利であり得る。例えば、グリセ
ロールを1,3−プロパンジオールに発酵させることができる微生物を操作して
、解糖中間体、例えばジヒドロキシアセトンリン酸をグリセロールに変換し、そ
れにより、非グリセロール源由来の炭素の発酵経路への導入を可能にすることが
できる。引用によりその全体が取り込まれるWO98/21340は、グリセロ
ール−3−リン酸デヒドロゲナーゼ酵素をコードする遺伝子及びグリセロール−
3−リン酸ホスファターゼ酵素をコードする遺伝子の何れか又は両方を含む発現
カセットを用いて適当な宿主細胞を形質転換することにより、組換え生物からグ
リセロールを生産する方法を記載する。そのような生物は、単純な糖、例えばグ
ルコースをグリセロールに発酵させることができる。これらの生物、又は実際に
これらの酵素又は別のグリセロール合成経路の酵素を生産するように遺伝学上操
作されたあらゆる生物は、本発明の組成物及び方法を用いてグリセロールから1
,3−プロパンジオールへのさらに先への発酵のために宿主細胞として使用する
ことができる。さらに、WO98/21339は、グリセロール−3−リン酸デ
ヒドロゲナーゼ、グリセロール−3−ホスファターゼ、グリセロールデヒドロゲ
ナーゼ及び1,3−プロパンジオールオキシドレダクターゼをコードする遺伝子
を発現するように操作され、そしてそれによりグルコース及び他の糖を1,3−
プロパンジオールに変換できる組換え微生物を記載する。即ち、この戦略は、グ
リセロール、ジヒドロキシアセトン、C3化合物へ、グリセロールの酸化状態に
おいて変換され得るか(例えば、グリセロール3−リン酸)、又はC3化合物へ
ジヒドロキシアセトンの酸化状態において変換され得る(例えば、ジヒドロキシ
アセトンリン酸又はグリセルアルデヒド3−リン酸)あらゆる炭素基質から1,
3−プロパンジオールを生産させることを当業者に振り向けることができる(例
えば、WO98/21339を参照)。
酵酵素の不活性化を抑圧することができる蛋白質を発現するか、又は増強された
レベルにおいて発現するように、操作することができる。例えば、引用によりそ
の全体が取り込まれるWO98/21341に記載された技術は、グリセロール
デヒドロゲナーゼの基質媒介不活性化を逆転することができる酵素の発現を導入
するために使用できる。
しくは単独又は第1級の炭素源を含む培地中で実施される。適切な炭素源に加え
て、発酵培地は、適切なミネラル、塩、共因子、バッファー及び当業者に知られ
た、培養物の成長並びに1,3−プロパンジオールの生産に必要な酵素活性の増
進に適切である他の成分を含まなければならない。特別な注意がCo(II)塩
及び/又はビタミンB12又はそれらの前駆体に払われるべきである。グリセロー
ルから1,3−プロパンジオールへのC.ビテルビエンシスによる変換における
使用のための適切な培地の特定の非限定例は、以下に実施例に提供される。
嫌気性条件下で実施することができる。特に好ましい態様においては、上記プロ
セスを窒素又はアルゴン雰囲気下、例えば80:20の比のN2/CO2下で実施
される。成長培地からの酸素と反応して除去する化学物質も添加してよい。例え
ば、チオグリコール酸ナトリウムは遊離酸素と反応して、溶液からそれを除去す
る。同様に、アミノ酸システイン及びスルフィドリル基を含む他の化合物も、成
長培地からの分子酸素を除去するために使用できる。流体培地に関しては、窒素
を培地中に泡立たせることにより、空気及び酸素の痕跡を除去してよく、その後
、培養容器をきつく封印して酸素が再度侵入することを防ぐ。
てよい。嫌気性チャンバーの共通の形態は、例えば、ガスパックシステムは、水
素を生成し、触媒として酸素のチャンバー内で反応して水を生成する。二酸化炭
素もこのシステムにおいて生じ、酸素から水への変換により奪われたガスの容積
を置き換える。
LC)分析に培地を供することにより直接同定してよい。例えば、発酵培地を、
アイソクラチック様式において0.01Nの硫酸の流動相を用いた分析用イオン
交換カラム上で分析することができる。あるいは、1,3−プロパンジオールは
、限定ではないがガスクロマトグラフィー(GC)及びガスクロマトグラフィー
−質量分光分析(GC−MS)を含む他の適切な分析技術を用いて同定すること
ができる。
ー分離を含む当業者に知られた技術を使用して発酵培地から精製することができ
る。例えば、プロパンジオールは、反応混合物を有機溶剤を用いた抽出、蒸留及
びカラムクロマトグラフィーに供することにより、細胞培地から得ることができ
、引用によりその全体が取り込まれる米国特許第5,356,812号に記載さ
れるとおりである。このプロセスのための特に良好な有機溶剤はシクロヘキサン
であり、米国特許第5,008,473号に記載されるとおりである。
着又は結合させた酵素及び/又は微生物細胞を用いる発酵系において生産するこ
とができる。結合し、即ち固定化された酵素は固相表面触媒として作用する。反
応基質、例えばグリセロールを含む溶液を、次に上記固相表面を横切るように通
過させる。温度、pH及び酸素濃度を最適レベルに設定することにより、変換の
最大率を達成する。この種のプロセスは、所望の形質転換が単一の代謝工程、例
えばグリセロールから1,3−プロパンジオールの形成における中間体への変換
又はそのような中間体から1,3−プロパンジオールへの変換を含む場合に、特
に適している。上記プロセスは、最初の基質を所望の生産物へ変換するために複
数の酵素活性が必要な場合に、より複雑である。通常、上記のプロセスの培地は
触媒作用に必要なあらゆる補助的な因子、例えば酵素の補酵素(例えば、ビタミ
ンB12)及び還元する均等物を含まなければならない。所望の生産物は、前記の
技術を用いて発酵罰から精製することができる。そのような固定化系を用いる場
合、酵素活性を保持して酵素の不活性化又は損失を最少にすることが必須である
。細胞を含まない酵素よりむしろ全細胞がそのような固定化系において用いられ
る場合、プロセスの間に微生物の生存を保持することが重要である。固定化細胞
を用いるこのプロセスは必要な成長基質を加えることを含む。
パンジオールに変換することができる。1,3−プロパンジオールの収量は、し
ばしば、3モルのグリセロール2モルの1,3−プロパンジオールの桁である。
本コンテクストにおいては少なくとも80%、そして好ましくは少なくとも95
%のグリセロール消費を意味することが実質上理解される。
ステル及びフィルムの生産に有用である。例えば、ポリ(1,3−プロピレンテ
レフタレート)(PPT)は1,3−プロパンジオールを出発物質としてWhi
nfield and Dicksonにより合成された。PPTの物理特性は
一般に市販されているポリエステルポリ(エチレンテレフタレート)(PET)
の特性よりも優る。PPTを合成する他のプロセスは、例えば引用によりその全
体が取り込まれる米国特許第5,340,909号及び米国特許第5,872,
204号に記載される。他のポリマーも合成できる。
はない。
リアの新鮮な水から1997年に回収された混合された堆積物/水サンプルから
単離した。サンプリング点における温度は63℃であり、そしてpHは6.6−
6.7であった。条件は、引用によりその全体が取り込まれるCanganel
la et al.,J.Basic Microbiol.35:9−19(
1995)に完全に記載される。 培地と培養
et al.,MANUAL OF INDUSTRIAL MICROBIO
LOGY AND BIOTECGNOLOGY(Demain and So
lomon編纂、1896)に記載されたとおりに、N2/CO2(80:20)
ガス相下でHungate技術により製造した。基本培地は(脱イオン水リット
ルあたり)、0.5g(NH4)2SO4,0.5g NH4Cl,2.0g KH 2 PO4,0.04g MgCl2*6H2O,0.04g CaCl2*2H2O,
4.2g NaHCO3,0.13g Na2S:9H2O,0.13g システ
イン−HCl,0.3g酵母抽出物、0.001gレサズリン、3.0gグリセ
ロール、2mlビタミン溶液(Wolin et al.,J.Biol.Ch
em.238:2882−86(1963)に記載された)及び1ml痕跡元素
溶液を含んだ。痕跡元素溶液は(mmol/l):2.0 (NH4)2Fe(S
O4)2*6H2O,1.0 CoCl2*6H2O,1.0 (NH4)2Ni(S
O4)2*6H2O,0.1 NaMoO4*2H2O,0.1 Na2WO4*2H2 O,0.5 ZnSO4*7H2O,0.01 CuCl2*2H2O,0.5 N
a2SeO3,0.1 H3BO3,0.5 MnCl2*4H2O及び0.01 A
lK(SO4)2*12H2Oを含んだ。pHは6.0に調節した(25℃におい
て)。栄養強化された純粋な培養物を10ml培地中でHungateチューブ
中にてN2/CO2(80:20)雰囲気下で通常は成長させた。全てのインキュ
ベーションは他に指示しない限り60℃においてであった。
測定した(Spectronic 21,Baush & Lomb,Roch
ester,NY)。
MP pHメーター(Fisher Scientific,Pittsbur
g,PA)を用いて測定した。成長のための温度範囲は温度勾配インキュベータ
ー(Scientific Industries,Inc.,Bohemia
,N.Y.)を用いて振盪しながら(15spm)塩基性培地中でpH25C6.
0において測定した。
ブ又はフィルター滅菌した基質を追加した塩基性培地を用いて試験した。培養物
は2週間インキュベートして、光学密度を測定することにより成長を監視した。
塩基性培地中で研究した。異なる電子受容体はオートクレーブしたストック溶液
から加えた。電子受容体の使用(10mM)は、亜硝酸塩生成物(窒素に関して
)、硫化物生成物(硫酸及び元素イオウに関して)又は色の変化(AQDS)の
測定により関しした。
ター滅菌抗生物質を含む新規な塩基性培地へ移すことにより決定した。培養物を
2週間インキュベートした。
ical Co.,Ltd.Tokyo,Japan、フェーズコントラスト構
成部分を備えた)を用いて実施した。極めて薄い切片に使用されるサンプルは、
Spurr,J.Ultrastruc.Res.26:31−43(1969
)に記載されたとおりに、染色後のために酢酸ウラニル及びクエン酸鉛を使用す
ることにより調製した。グラム染色はHucherの方法により実施した(Do
estch in Manual OF METHODS FOR GENER
AL MICROBIOLOGY(Gerhardt et al.,編纂、1
981))。
itshnyi et al.,Int.J.,Syst.Microbiol
.46:1131−1137(1996)において以前に記載されたとおりに、
高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により実施した。分子水素はガスクロ
マトグラフィーにより分析した(Svetlitshnyi et al.)。
窒素の生産は、Boehringer Mannheimの酵素分析キット(カ
タログ番号905608)を用いて測定した。硫化物はCord−Ruwisc
h,J.Microbiol.Methods.4:33−36(1985)の
方法により測定した。
の指示に従い精製した。DNAを酵素消化して、ヌクレオシドをHPLCにより
分離することによりグアニンプラスシトシン(G+C)含有量をWhitman
et al.,Syst.Appl.Microbiol.7:235−24
0(1986)及びMesbah et al.,Int.J.Syst.Ba
cteriol.39:159−167(1989)に記載されるとおりに測定
した。
CR産物の配列決定はRainey et al.,Int.J.Syst.B
acteriol.46:28−96(1996)に記載されたとおりに実施し
た。配列反応の生成物はエタノール沈殿により精製し、そしてモデル310Ge
netic Analyzer(Applied Biosystems,Fo
ster City,Calif.)により電気泳動した。この研究において得
られた16SのrRNAの遺伝子配列を、e2編纂者Maidak et al
.,Nucleic Acids Res 27:171−173(1999)
を用いて公共のデータベースから利用可能な、予め決定された低G+Cグラム陽
性配列に対して並置した。DNADIST及びNEIGHBORを含むPHYL
IPパッケージのプログラムを系統発生分析に用いた(Felsenstein
(1993),phylogenetic inference packag
e,version 3.5.1.Department of Geneti
cs,University of Washington,Seattle)
。Jukes et al., in MAMMALIAN PROTEIN
METABOLISM(Munro,編纂、1969)の方法を進化の距離の計
算に用いた。系図のトポロジーを1000ブーストストラップデータセット及び
PHYLIPパッケージFelsenstein,前記のプログラムSEQBO
OT,DNADIST及びCONSENSEを用いて再度分析した。
盟番号AF181848にて寄託した。系統発生分析において使用された参照用
16S rRNAの遺伝子配列の加盟番号及び株名は以下のとおりである。
して60℃においてインキュベートした。さらに、pH7.0及びpH9.0を
示す同じ組成の培地にサンプル(10%(w/v)各々)を接種した。pH6.
0においてのみ、グリセロールを利用した富裕化培養物が得られた。次の移し替
え(10% v/v)の後で、この富裕化培養物の連続希釈を調製して固形塩基
性培地(1.5%寒天)にソフトアガー重層を用いてプレートしたが、0.8%
寒天を含む塩基性培地からなった。単一コロニーを複数拾い上げ、同じ組成の流
体培地中に継代培養し、そして1,3−プロパンジオールの形成をHPLCによ
り測定した。次のプレーティングのため、上記手法を数回、塩基性培地並びにK
ell et al.,Biochem.Biophys.Res.Commu
m.99:81−88(1981)に記載された規定された複合培地を用いて繰
り返した。流体培地上での成長は、培養物を撹拌しながらインキュベートした場
合に大きく増加した。コロニーを60℃にて振盪する流体塩基性培地に移し替え
た後、グリセロール発酵培養物を得たところ、純粋と考えられ、株JW/MS−
VS5Tと命名した。
プレート上での成長に適合させたら、新たなプレート上での次のストリークは2
−3日後にコロニーを生じさせた。上記コロニーを均一に丸く、白色であり、そ
して1.0から1.5mmの直径であった。株JW/MS−VS5Tの細胞は直
線からやや曲がった桿菌であり、0.4から0.6mmの直径であり、そして2
.0から3.0mmの長さであった。細胞はほとんど単一で生じた。運動性の指
標は光学顕微鏡を用いて得られなかった。陰性染色後に実施した電子顕微鏡分析
は、異なる成長段階からの細胞を用いて、鞭毛の存在を明らかにはしなかった。
胞子の出現はあらゆる成長段階において観察されなかった。
5Tの極めて薄い切片は、薄いペプチドグリカンを明らかにしたことから、即ち
上記生物はグラム陽性であると見なされた、Wiegel,Int.J.Sys
t.Bacteriol.,47:651−56(1997)。この置き換えは
Clostridium−Bacillus中に生物を入れた16S rRNA
配列決定データと一致する。ペプチドグリカンに加えて、他の外層が観察され、
S相を表すかもしれないが、しかしながらEMマイクログラフは何の幾何学上の
列も明らかにし損なった。
から64℃であり、最適なのは58℃であった(図1)。67℃において又は3
3℃未満では成長が観察されなかった。上記株は5.0から7.8のpH25Cに
おいて成長したが最適pH25Cは6.0から6.5であった(図2)。pH25C4
.7及びpH25C8.0においては成長が観察されなかった。最適条件下でのも
っとも短い倍加時間は2.8時間であった。
ス、セロビオース、ラルトース、ガラクトース、マンノース(20mM)、デン
プン及び酵母抽出物(5g/l)を含んだ。株JW/MS−VS5Tは、キシロ
ース、アラビノース、酢酸塩、乳酸塩、ギ酸塩、メタノール、エタノール、n−
プロパノール、i−プロパノール、n−ブタノール、プロピオネート、アセトン
、琥珀酸塩、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、フェノール、安
息香酸塩及びH2/CO2を使用しなかった。
ルを有機代謝産物としてのみ生成した。C1−C3アルコール、1,3−プロパン
ジオール以外のジオール又は酢酸以外の有機酸は測定可能な量にて検出されなか
った。顕著な量のH2がこれらの培養物中で生成した。
リセロール=2 1,3−プロパンジオール+酢酸塩+CO2+H2。 6.2.6 電子受容体 基質としてのグリセロールの存在下で、株JW/MS−VS5Tは、硝酸塩(
10mM)、非晶質酸化Fe(III)(90mM)、9,10−アントラキノ
ン−2,6−亜硫酸(AQDS)、硫酸塩(10mM)、又は沈殿したか又は昇
華したSo(30mM)を還元しなかった。1,3−プロパンジオールの生産は
、これらの電子受容体のいずれの存在下でも影響されなかった。株JW/MS−
VS5Tはガス相においてO2(20% v/v)により成長できなかった。
びカナマイシンは100mg/mlの培地濃度にて完全に成長を阻害した。同じ
濃度のストレプトマイシン及びテトラサイクリンの添加は成長の遅延をもたらし
た。
6S rRNA遺伝子配列が決定された。二つのデータセットを系統発生分析に
使用した。一つのセットのデータは、この研究において決定された配列及び低G
+Cグラム陽性細菌からの選抜された参照配列を含んだが、該データセットの二
つは新規な配列と、カロラマトール及びサーモブラキウム属の5種に関するデー
タベース中の利用可能な配列を含んだ。98位と1469位の間の1206の不
明瞭なヌクレオチドを含むデータセットの一つに基づいた系統発生分析(E.c
oli位置、Brosius et al.,Proc.Natl.Acad.
Sci.USA 75:4801−4805(1978))は、以前に記載され
たカロラマトール及びサーモブラキウム属の放散内の異なる系列として共に群が
る新規な単離物を示した(図3)。株株JW/MS−VS5Tは、以前に記載さ
れたカロラマトール及びサーモブラキウム属の種と91.7から94.1%の1
6S rRNA9遺伝配列類似性及びデータセットの一つに含まれて(図3)に
おいて示された他の分類群の配列に83.4から87.1%の間の類似性を共有
する。新規な単離物と他の5つのカロラマトール及びサーモブラキウム種の単離
物の配列を含み、且つ38位と1469位の間に1393の不明瞭なヌクレオチ
ド(E.コリ(coli)位置、Brosius et al,前記)を含む第
2のデータセットを使用して、この群の分類群の間の二つ一組の類似性の値を計
算した。株JW/MS−VS5Tと以前に記載された分類群の間の16S rR
NA遺伝子配列類似性は91.3から93.7%の範囲であった。カロラマトー ル /サーモブラキウム群内では、もっとも高い配列類似性の値(93.7%)が
、株JW/MS−VS5Tとサーモブラキウム セレレ(Thermobrac
hium celere)の間に見いだされた。図5において回収されたブラン
チに基づく独力の分析は、明らかに、カロラマトール/サーモブラキウム群と、
この群のCollins et al.,Int.J.Swiss P.Bac
teriol.44:812−826(1994)により定義された属クロスト リジウム の群Iに対する関係を指示する。
イプ陽性バチルス−クロストリジウムのブランチ内の異なる群からのサーモブラ キウム セレレ及びカロラマトール種に近縁である。これらの4つの種は、好熱
性、有機従属栄養性嫌気性細菌であり、低G+C含有量を示し、株JW/MS−
VS5Tにも同じく適用される。表2は、この群に見いだされた5つの種の形態
学上及び生理学上の特性の比較を示す。
株JW/MS−VS5Tを特性決定した。4セットのプライマーを用いた:(a
)dhaB1, dhaB1 5’GGA ATT CAG ATC TCA GCA ATG
AAA AGA TCA AAA CG(配列番号:1)及びdhaB1 3’
GCT CTA GAT TAT TCA ATG GTG TCA GG(配
列番号:2)からなる; (b)dhaB2, dhaB2 5’GGA ATA CAG ATC TCA GCA ATG
CAA CAG ACA ACC C(配列番号:3)及びdhaB2 3’G
CT CTA GAT CAC TCC CTT ACT AAG TCG(配
列番号:4)からなる; (c)dhaB3, dhaB3 5’GGA ATT CAG ATC TCA GCA ATG
AGC GAG AAA ACC ATG C(配列番号:5)及びdhaB3
3’GCT CTA GAT TAG CTT CCT TTA CGC A
GC(配列番号:6)からなる;及び (d)dhaX, dhaX 5’AGG TGG TGC GGA TCC TGT CGA A
TC CCT A(配列番号:7)及びdhaX 3’GAT ACG AGA
TCT TTA ATT CGC CTG ACC GGC CAG TAG
CAG(配列番号:8)。全てのプライマーは、GIBCO BRLから購入
した。PCR反応は、Hot Start PCRチューブ(Molcular
Bio−Products,Inc.)内で、100μlのPCR反応試薬を
用いて実施した。PCR反応物の各100μlは、2ulの細菌培養物、20u
lの1mM dNTPs,10ulの10X PCRバッファー(100mM
KCL,100mM (NH4)2SO4,200mM Tris−CL(pH8
.75),20mM MgSO4,1% Triton,1mg/ml BSA
)−[Stratagene,La Jolla,CA]、3ulの各2つの反
対のプライマーセット(10 O.D./ul)、及び1ulのPfu DNA
ポリメラーゼ(2.5U/ul)−[Stratagene,La Jolla
,CA]を含む。PCR増幅は、自動化温度MiniCycler(MJ Re
search)を用いて、良好な条件を試験するために3つの異なるアニーリン
グ温度において実施した。最終条件は以下のとおりである:変性(94C,1.
5分)、低ストリンジェンシーアニーリング(37C,1.5分)、及び伸長合
成(72C,2.5分)の5つの初期循環。初期循環の後、高いアニーリングス
トリンジェンシーにおける追加の25循環を実施した:変性(94C,1.5分
)、アニーリング(55C,1.5分)、及び伸長合成(72C,2.5分)。
10μlの10X DNA負荷染料を各サンプルに加え、そして15μlのPC
R生成物をアガロースゲル上で電気泳動した。
aB1及びdhaB3と同じサイズの弱いDNAバンドを示したが、dhaB2
及びdhaX上には示さなかった。上記弱いバンドは低い相同性のPCRプライ
マーと標的遺伝子によるかもしれない。これらの結果は、株JW/MS−VS5 T がK.ニューモニエにおいてdhaBとして同じか又は類似の機能を担うdh
aB−様遺伝子を有するかもしれないことを示唆した。
ロ測定 株JW/MS−VS5Tのトルエン標的化細胞がグリセロールを3−ヒドロキ
シプロピオンアルデヒド(3−HPA)に、そして1,2−プロパンジオールを
プロピオンアルデヒドに変換する能力を試験した。
たミネラル塩培地、pH6.8中で、細胞を嫌気成長させた。細胞を嫌気にて回
収して、窒素下で−70℃に保存した。
ルエン処理は以下の工程からなった:(a)1mlの50mM KPO4pH8
.0中で細胞を洗浄する;(b)エッペンドルフ5415Cチューブ中での14
,000RPMにおいて細胞を6分間回転する;(c)1.5mlの50mM
KPO4pH8.0中で細胞を洗浄する;(d)エッペンドルフ5415Cチュ
ーブ中での14,000RPMにおいて細胞を再び6分間回転する;(e)2m
lの50mM KPO4pH8.0に細胞を溶解する;(f)20μlのトルエ
ンを加える;(g)15分間激しく振盪する;(h)エッペンドルフ5415C
チューブ中での14,000RPMにおいて細胞を10分間回転する;(i)2
mlの50mM KPO4pH8.0中で細胞を洗浄する;(j)エッペンドル
フ5415Cチューブ中での14,000RPMにおいて細胞を6分間回転する
;(k)工程(i)及び(j)を繰り返す;(l)トルエン処理された細胞を5
0mM KPO4pH8.0中に溶解する;(m)溶解した細胞能力を吸光度を
600nmにおいて測定する;そして(n)細胞を−70℃において保存する。
M KCl;200mMグリセロール又は1,2−プロパンジオール;トルエン
処理された細胞、0.38 OD600;及び12μM 補酵素B12を含んだ。
反応物を60℃において嫌気性にてインキュベートして、図4に示された時間に
サンプルを取り出した。100μlのサンプルを、50μlのメチルベンジルチ
アゾリノンヒドラゾン(MBTH)溶液(375mMグリシン−HCl pH2
.7中に6mg/ml)に加え、そして100℃において3分間加熱し、氷の上
で30秒間冷却し、そして14K RPMにおける5分間の遠心分離により清浄
化した。
より分析した:(a)カラムは15 x 4.6cmのSupelco,Sup
elcosil LC−8−DB,3μM粒子サイズであった;(b)溶剤Aは
0.1%のTFAであった;(c)溶剤Bは90%アセトニトリル、0.08%
TFAであった;(d)勾配は(時間[分]/%B):0/0、7/45、1
7/65、22/100、24/100、25/0、30/0であった;(e)
注入容量は20μlであった;(f)注入器の引き抜く速度は833.3μl/
分であった;(g)検出は500nmの参照を用いて305nmにおいてであっ
た;そして(h)バンドの幅はサンプル波長に関して40及び参照波長に関して
80であった。この系を用いて、3−HPAの保持時間は8.7分、そしてプロ
ピオンアルデヒドは10.7分であった。
ルデヒドへの60℃における変換の時間経過を図4に示す。結果は、グリセロー
ルデヒドロゲナーゼが上記生物の成長温度である60℃において活性化されるこ
とを示す。上記酵素はグリセロールにより不活性化されるが、1,2−プロパン
ジオールによっては不活性化されない。類似の不活性化は他のグリセロールデヒ
ドロゲナーゼに関する文献において報告されていた。しかしながら、Klebs
iella由来のグリセロールデヒドロゲナーゼは60℃において不活性である
。事実、60℃において活性なグリセロールデヒドロゲナーゼは報告されていな
い。
にATCCに、特許手続きのための微生物の寄託の国際承認のブダペスト条約の
権限の下に寄託され、ATCC PTA−584と命名された。「ATCC」は
12301 Parklawn Drive,Rockville,MD 20
852 USAに位置するアメリカンタイプカルチャーコレクション国際寄託機
関を意味する。上記の名称は寄託物質の加盟番号である。
スに加盟番号AF181848にて寄託された。
実、分子生物学、生物工学の分野又は関連分野の当業者に明らかな発明を実施す
るために上に記載された手段の様々な修飾が特許請求の範囲の範囲内で修飾され
ることが意図される。
加時間である。
倍加時間である。
比較に基づく根絶された系統発生系統樹を示す。隣の系統樹は距離マトリックス
から構築した。1000のデータセットの分析からの独力の値(パーセンテージ
として表現された)が枝分かれする点において示される。スケールバーは100
ヌクレオチドあたり5ヌクレオチドの痴漢を表す。
下、60℃における、グリセロールから3−HPAへの変換の時間経過アッセイ
を示す。
下、60℃における、1,2−プロパンジオールからプロピオンアルデヒドへの
変換の時間経過アッセイを示す。
Claims (45)
- 【請求項1】 好熱性生物においてグリセロールから1,3−プロパンジオー
ルに変換する方法であって、 グリセロールを1,3−プロパンジオールに発酵する好熱性生物を用意し;そ
して 1,3−プロパンジオールが生産されるような条件下で上記好熱性生物を培養
すること からなる、上記方法。 - 【請求項2】 好熱性生物により生産された1,3−プロパンジオールを回収
する工程をさらに含む、請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 1,3−プロパンジオールをポリマーに重合する工程をさらに
含む、請求項2記載の方法。 - 【請求項4】 ポリマーがポリ(1,3−プロパンジオールテレフタレート)
である、請求項3記載の方法。 - 【請求項5】 好熱性生物がカロラマトール ビテルビエンシス(Calor amator viterbiensis)である、請求項1記載の方法。
- 【請求項6】 好熱性生物がATCCの命名PTA−584として寄託された
生物に由来する、請求項5記載の方法。 - 【請求項7】 グリセロールから1,3−プロパンジオールを製造する方法で
あって、 グリセロールを好熱性生物温度安定性デヒドロゲナーゼ酵素とインキュベート
し、それによりグリセロールを3−ヒドロキシプロピオンアルデヒドに変換し;
そして 3−ヒドロキシプロピオンアルデヒドを1,3−プロパンジオールに還元する
ことができる還元剤を加えること からなる、上記方法。 - 【請求項8】 3−ヒドロキシプロピオンアルデヒドから1,3−プロパンジ
オールへの還元が温度安定性1,3−プロパンジオールオキシドレダクターゼに
より触媒される、請求項7記載の方法。 - 【請求項9】 1,3−プロパンジオールを回収する工程をさらに含む、請求
項7又は8記載の方法。 - 【請求項10】 1,3−プロパンジオールをポリマーに重合する工程をさら
に含む、請求項9記載の方法。 - 【請求項11】 ポリマーがポリ(1,3−プロパンジオールテレフタレート
)である、請求項10記載の方法。 - 【請求項12】 温度安定性デヒドロゲナーゼ酵素が好熱性生物に由来する、
請求項8記載の方法。 - 【請求項13】 好熱性生物がカロラマトール ビテルビエンシスである、請
求項12記載の方法。 - 【請求項14】 好熱性生物がATCCの命名PTA−584として寄託され
た生物に由来する、請求項12記載の方法。 - 【請求項15】 C.ビテルビエンシスに由来する、単離された温度安定性グ
リセロール発酵酵素。 - 【請求項16】 ATCCの命名PTA−584として寄託された生物に由来
する、単離された温度安定性グリセロール発酵酵素。 - 【請求項17】 C.ビテルビエンシス由来の温度安定性グリセロール発酵酵
素に相同な、単離された温度安定性グリセロール発酵酵素。 - 【請求項18】 デヒドロゲナーゼである、請求項11、12又は13に記載
の単離された温度安定性グリセロール発酵酵素。 - 【請求項19】 グリセロールデヒドロゲナーゼである、請求項18記載の酵
素。 - 【請求項20】 1,3−プロパンジオールオキシドレダクターゼである、請
求項15、16又は17記載の酵素。 - 【請求項21】 カロラマトール ビテルビエンシスの単離された培養物又は
細胞。 - 【請求項22】 培養物又は細胞のゲノムがATCCの命名PTA−584と
して寄託された生物のゲノムに少なくとも95%同一である、請求項21記載の
単離された培養物又は細胞。 - 【請求項23】 培養物又は細胞のゲノムがATCCの命名PTA−584と
して寄託された生物のゲノムに少なくとも99%同一である、請求項21記載の
単離された培養物又は細胞。 - 【請求項24】 培養物又は細胞の16S rDNA配列がATCCの命名P
TA−584として寄託された生物の16S rDNAに少なくとも95%同一
である、請求項21記載の単離された培養物又は細胞。 - 【請求項25】 培養物又は細胞の16S rDNA配列がATCCの命名P
TA−584として寄託された生物の16S rDNAに少なくとも99%同一
である、請求項21記載の単離された培養物又は細胞。 - 【請求項26】 ATCCの命名PTA−584として寄託された生物の子孫
である、請求項21記載の単離された培養物又は細胞。 - 【請求項27】 温度安定性グリセロール発酵酵素をコードするポリヌクレオ
チド配列をクローン化する方法であって、 公知のグリセロール発酵酵素遺伝子の一部に相同なポリヌクレオチドプローブ
を、好熱性生物を含み得る環境サンプルからのポリヌクレオチド分子にハイブリ
ダイズさせ;そして 上記プローブに結合するポリヌクレオチド配列を単離すること からなる上記方法。 - 【請求項28】 第2のポリヌクレオチドプローブを用いたポリメラーゼ鎖反
応を用いることにより上記ポリヌクレオチドプローブに結合するポリヌクレオチ
ド配列を増幅する、請求項27記載の方法。 - 【請求項29】 温度安定性グリセロール発酵酵素が、グリセロールを1,3
−プロパンジオールに発酵させると同定された好熱性生物に由来する、請求項2
7又は28記載の方法。 - 【請求項30】 好熱性生物がカロラマトール ビテルビエンシスである、請
求項29記載の方法。 - 【請求項31】 ポリヌクレオチドプローブが公知のdnaB遺伝子の一部に
相同である、請求項30記載の方法。 - 【請求項32】 dnaB遺伝子がクレブシエラ(Klebsiella)由
来である、請求項31記載の方法。 - 【請求項33】 少なくとも一つのポリヌクレオチドプローブが配列番号:1
、配列番号:2、配列番号:5及び配列番号:6からなる群から選択される、請
求項29記載の方法。 - 【請求項34】 ポリヌクレオチドプローブ及び第二のポリヌクレオチドプロ
ーブが配列番号:1及び配列番号:2である、請求項33記載の方法。 - 【請求項35】 ポリヌクレオチドプローブ及び第二のポリヌクレオチドプロ
ーブが配列番号:5及び配列番号:6である、請求項33記載の方法。 - 【請求項36】 温度安定性グリセロール発酵酵素をコードするポリヌクレオ
チド配列をクローン化する方法であって、 グリセロール上では嫌気性において成長できない標的生物を、好熱性生物から
のDNAを用いて形質転換し;そして グリセロール上でのそれらの嫌気性成長によりグリセロールを1,3−プロパ
ンジオールに発酵させる酵素をコードするポリヌクレオチド配列を含む、それら
形質転換された標的細胞を同定すること からなる上記方法。 - 【請求項37】 温度安定性グリセロール発酵酵素が、グリセロールを1,3
−プロパンジオールに発酵させると同定された好熱性生物に由来する、請求項3
6記載の方法。 - 【請求項38】 好熱性生物がカロラマトール ビテルビエンシスである、請
求項37記載の方法。 - 【請求項39】 カロラマトール ビテルビエンシスがATCCの命名PTA
−584として寄託された生物に由来する、請求項38記載の単離された培養物
又は細胞。 - 【請求項40】 グリセロールから1,3−プロパンジオールへの発酵を触媒
する好熱性生物を単離する方法であって、 主要炭素源としてグリセロールを含む培地中で好熱性生物を含むサンプルをイ
ンキュベートし;そして グリセロールを1,3−プロパンジオールに発酵させる少なくとも一つの好熱
性生物を単離すること からなる上記方法。 - 【請求項41】 サンプルを約40℃から約100℃の範囲の温度にてインキ
ュベートする、請求項40記載の方法。 - 【請求項42】 サンプルを嫌気性条件下でインキュベートする、請求項40
記載の方法。 - 【請求項43】 約50℃から約100℃の間の温度を有する天然源からサン
プルを得る、請求項40記載の方法。 - 【請求項44】 好熱性生物により1,3−プロパンジオールの生産を検出す
る工程をさらに含む、請求項40記載の方法。 - 【請求項45】 好熱性生物により酢酸塩の生産を測定する工程をさらに含む
、請求項40記載の方法。
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