JP2003516646A - マイクロホン装置の伝達特性処理方法、同方法を適用するマイクロホン装置及びこれらを適用する補聴器 - Google Patents

マイクロホン装置の伝達特性処理方法、同方法を適用するマイクロホン装置及びこれらを適用する補聴器

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JP2003516646A
JP2003516646A JP2000586153A JP2000586153A JP2003516646A JP 2003516646 A JP2003516646 A JP 2003516646A JP 2000586153 A JP2000586153 A JP 2000586153A JP 2000586153 A JP2000586153 A JP 2000586153A JP 2003516646 A JP2003516646 A JP 2003516646A
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R3/00Circuits for transducers, loudspeakers or microphones
    • H04R3/005Circuits for transducers, loudspeakers or microphones for combining the signals of two or more microphones
    • HELECTRICITY
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  • Circuit For Audible Band Transducer (AREA)
  • Obtaining Desirable Characteristics In Audible-Bandwidth Transducers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 マイクロホン装置(1)の2つの出力(A1a、A1b) の信号は、音響信号の入射方向(φ)に従って互いに相異する。両信号間の除算(7)による除算結果(A7 )と重み付け係数(α)の積は飽和させられ(12)て、入力信号(A)から減算される。減算結果は除算(7)の分母信号としてのマイクロホン装置(1)の出力信号と乗算される。飽和値(B)の重み付け係数(α)と減算値(A)に応じて、乗算結果信号(Sout )とマイクロホン装置(1)における音響信号の入射方向(φ)との間に所望の指向特性が創出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、請求項1の導入部に記載された方法並びに請求項9の導入部に記載
されたマイクロホン装置に関する。
【0002】 音響信号の受信及び処理技術においては、一定の伝達特性を有するマイクロホ
ン装置を実現することが必要であり、こうすることによりマイクロホン装置は音
響信号の入射方向に応じて予め設定された又は設定可能とされた関数として電気
的出力信号を生成する。この場合、特に、予め設定された又は設定可能とされた
形態の処理特性を有するマイクロホン装置を実現することが必要である。このよ
うな装置により、音響信号は設定された方向範囲ではより大きく、別の方向範囲
ではより小さく増巾された出力信号とされて、実際上一つの方向に照準された受
信特性をもって装置に送られる。
【0003】 このような伝達特性を実現する多くの方法が知られている。例えば、本発明と
同じ出願人の国際出願WO99/04598或は米国出願09/146784(
入射角φ−マルチプリケーション方法)、又は国際出願WO99/09786或
は米国出願09/168184(入射角φ−フィルター実施方法)があり、これ
らによれば基本的に、マイクロホン装置に進入する音響信号の位相シフトとその
特定の処理により、マイクロホン装置の所望の伝達特性が実現される。
【0004】 本発明は、上述の意味における所望の伝達特性を実現するための更なる方法、
手段を提供することを課題とする。
【0005】 この課題は、冒頭に記載された本発明の方法により解決される。即ち、マイク
ロホン装置において、入射方向の関数としてのそれぞれの電気出力信号に関して
伝達特性を互いに異にする少くとも2つのサブマイクロホン装置が設けられ、そ
の出力信号は、予め設定された又は設定可能とされた数値において飽和する積の
関数として形成され、かつ、この積は、前記少くとも2つのサブマイクロホン装
置の出力信号の商を係数として含んでいる。
【0006】 本出願において「飽和」という語は、考慮された数学関数の数値が所定の数値
の達成をもって、留め(klippen) られ、それによって当該数値がこの数値の達成
をもって前記数学関数の進行に拘らずその一定値を保持することをいう。
【0007】 上記の積の飽和、即ち、重み付けされた商、は、1つの最小値において飽和す
るものとすることができる一方、前記の積は好ましくは1つの最大値において飽
和とすることが提案される。
【0008】 更に、飽和する積の第二の係数は、不消失の、即ち、ゼロ以外の、任意の数値
をとることができるので、この数値として1を採用することができる。
【0009】 更なる好ましい実施の形態においては、次の方法が提案される。即ち、前記関
数は、必要により設定可能とされた一定値と前記飽和する積との差を含み、好ま
しくは、前記一定値は飽和値に少くともほぼ等しく選定される。
【0010】 更に、好ましくは、前記商は前記出力信号の振巾値から決定され、その位相状
態を考慮することは不要である。
【0011】 更なる好ましい実施の形態においては、次の方法が提案される。即ち、前記商
は、次の関数において使用される:
【0012】 各記号の意味は次の通り: Sは、前記マイクロホン装置の出力信号、 Aは、予め設定された又は設定可能とされた信号値、 |CN |は、伝達特性がある入射角において最大増巾を有し、形成すべき特性も この角度において最大増巾を有する場合における第一の前記サブマイクロ ホン装置の出力信号の振巾値、 |CZ |は、第二の前記サブマイクロホン装置の出力信号の振巾値、 satBは、予め設定された又は設定可能とされた最大信号値Bにおいて積 〔α・|CZ |/|CN |〕が飽和すること、 αは、前記積の予め設定された又は設定可能とされた係数。
【0013】 更なる好ましい実施の形態において、また、特に本発明の方法を補聴器に適用
する場合は、前記サブマイクロホン装置の伝達特性は、実質的に互いに反対方向
から入射する音響信号に対してそれぞれ最大増巾を有するように選定される。
【0014】 冒頭に記載された形態の本発明によるマイクロホン装置は、次の特徴を有する
。即ち、処理装置は、分母入力、分子入力及び重み付け入力を有する重み付け商
形成装置を含み、前記分母入力及び分子入力は前記処理装置の入力に接続され、
前記重み付け商形成装置は1つの最大値及び/又は最小値において飽和する出力
信号を生成し、かつ、前記重み付け商形成装置の出力は前記処理装置の出力に接
続される。
【0015】 本発明のマイクロホン装置の好ましい実施の形態の変形は、請求項10ないし
18において特定される。
【0016】 本発明による方法並びに本発明によるマイクロホン装置は、特に補聴器に適用
することに好適である。
【0017】 本発明による方法並びに本発明によるマイクロホン装置は、時間領域において
信号処理を行うことにより実現することが可能である一方、好ましい実施の形態
においては、信号処理は、時間領域/周波数領域変換器ないしは周波数領域/時
間領域変換器を使用することにより、周波数領域において実施される。
【0018】 以下において、添付の図を参照し、本発明を例示的に説明する。
【0019】 図1〜図3においては、一次のカルジオイド型特性に対応した簡単化された伝
達特性を示しており、科学的な正確度は省かれている。この概括的かつ簡単化さ
れた図示に基づく説明により、専門家は、より複雑な伝達機能に関して本発明に
よりいかにして所望の伝達特性を実現することができるかについての教示を与え
られる。
【0020】 第一のサブマイクロホン装置は、方向φからこの装置に入射する音響信号に関
わるその伝達特性ないしは増巾特性として、図1aにおいて2次元的に図示され
た3次元伝達特性を有する。図1bは図1aと同様の特性を示す図であり、この
図1bは、第二のサブマイクロホン装置の伝達特性を示している。この第二のサ
ブマイクロホン装置の伝達特性は、軸線π/2及び3π/2に関して第一のサブ
マイクロホン装置の伝達特性に対して鏡像をなすように形成される。図1aにお
ける伝達特性はCN により、また、図1bにおける伝達特性はCZ により示され
る。
【0021】 図2は、図1a及び図1bにおける角度φにおける伝達特性CN 及びCZ のd
B値とその定性的形態を示している。
【0022】 両サブマイクロホン装置に入射する標準的音響信号に対応して、図1a及び図
1bに示された伝達特性に応じたそれぞれの信号値がこれらのサブマイクロホン
装置の出力側に同時に生成される。
【0023】 本発明においては、同様にCN ないしはCZ により表示されるこれらの両出力
信号値から、商Qとして、例えば Q=|CZ |/|CN | が形成される。
【0024】 この商の形成の結果は、図2において一点鎖線により定性的に示される関数Q
となり、この関数Qはφ=πの時に極を有する。実際の商の形成においても、分
母関数|CN |のゼロ位置において元来極が形成される。即ち、商関数Qは飽和
する。好ましくは、商関数は、予め設定された又は設定可能とされた数値Bにお
いて飽和する。即ち、好ましくは、図1a及び図1bに示すように、伝達関数の
最大値をとる場合は、数値1において飽和となる。
【0025】 信号値CN の場合における分母の伝達特性を、目的とする伝達特性結果に対し
て支配的であるもの、即ち、伝達特性がある角度範囲で高い信号増巾を有し、か
つ、この角度範囲において実現すべき所望の特性もまた高い信号増巾を有する場
合における伝達特性とすれば、これにより本発明における商形成の利点が早くも
明白となる。目的とする結果に対して支配的なこの伝達特性により、ゼロ位置の
角度範囲における商の極が創出される。しかしながら、支配的な伝達特性のゼロ
位置の角度範囲ないしは減少された信号増巾における同様の角度範囲は、所望の
特性を得るために変更、即ち、改善、することができる。正にこの点において、
即ち、設定可能とされた又は予め設定された商関数の一定値による飽和において
容易に機会をとらえる可能性がある。
【0026】 図3において、1において飽和する商関数Qsat1は簡略のためリニア増巾スケ
ールにより示されている。ここにおいて、飽和する商関数Qsat1は、飽和しない
角度範囲、即ち、本発明においては0とπ/2との間並びに3π/2と2πとの
間、において、方向付けされた伝達特性の形態を示している。実現すべき所望の
伝達特性に応じた指向特性を達成すべき場合には、本発明における所定の飽和値
、上記の例においては「1」、にセットされた商関数の領域が、その範囲、即ち
、この角度範囲において、所望の伝達特性の定義された最小の増巾の達成のため
に活用される。示された例において、これは、予め設定された又は設定可能とさ
れた固定値Aから、例えばかつ好ましくは、紹介された例においては「1」値か
ら、飽和する商関数を減算することにより達成される。これにより、図3におけ
る実線により示される関数FはF=A−QsatBとなり、又は、特別な場合かつ好
ましい場合として、関数FはF=1−Qsat1となる。
【0027】 これにより、専ら、角度範囲0≦φ≦π/2及び3π/2≦φ≦2πにおいて
、不消失の信号増巾を有する伝達関数Fを達成する必要のあることが分る。
【0028】 本発明の方法、手段は、従って、次のように実施することができる。 ・ 基本的に、実現すべき伝達特性は、互いに相異する伝達特性を有する2つ のサブマイクロホン装置の出力信号の商に関して、予め設定された又は設 定可能とされた最大値に飽和するものの関数として、本発明のマイクロホ ン装置の出力側に実現される。 この時、好ましくは、更に以下に示すように、係数としての商関数Qは、 予め別に固定的に設定された又は設定可能とされた重み付け係数を乗算さ れ、次いで結果として生じた積において飽和が実施される。図1〜図3に より紹介された例においては、上記の重み付け係数は1である。 また、上記の係数と商の積における飽和は、少くともまた、予め設定され た最小値の達成をもって実施することも十分な利点がある。 ・・ この場合、商の形成は、信号振巾値の商形成により直接的に実施すること ができ、位相を考慮することは不要である。 ・・ 必要に応じて、飽和する積を別の関数の形態において設定する、即ち一般 的にF=F〔(α・Q)satB〕のように設定する、ことは可能である一方 、方向を与えられた特性の実現のために、上記の飽和する積を予め設定さ れた又は設定可能とされた固定値から減算することも十分に有利である。
【0029】 更に、以下に述べるように、上記の固定値及び/又は飽和する積における乗算
係数αの変更により、得ようとする指向特性を最も簡単な方法、手段により変形
させることが可能である。 ・ サブマイクロホン装置としては、基本的に、使用位置に関して必要とされ 、かつ、発生する音響信号の入射方向φに関して必要とされる、互いに相 異する伝達特性を有する既知のすべてのマイクロホン及びそれらの組合せ を使用することができる。 ・・ 特に方向を与えられた特性の実現のために、好ましくは、伝達特性が同じ で、音響信号の入射方向に関して互いに逆の指向性を与えられたサブマイ クロホン装置が使用される。 ・・ このようなマイクロホン装置は、特に既知の「遅延と加重」の原理により 実現することができる。 ここに述べられた逆方向に作用するマイクロホン装置は、特に、2つのマ イクロホンを有する実現形態によっても実現することができ、その出力は 、以下に述べるように、2つのサブマイクロホン装置の形成のために互い に時間遅延させられ、これに対応して加重される。 ・ 自明ではあるが、3つ又はそれ以上のサブマイクロホン装置を用いて本発 明による方法、手段の更なる形成を実施することにより、最高に複合化さ れた伝達機能及び伝達機能の組合せを実現することが可能である。
【0030】 まとめとして、本発明において使用される好ましい伝達関数Sは次の式で表さ
れる:
【0031】 図4は、互いに逆方向を与えられた同一のカルジオイド型伝達特性Caから、
次の伝達関数S′に対応して、本発明により形成された伝達特性を示す:
【0032】 図5は、次の伝達関数S″に対応して、本発明により形成された結果としての
伝達特性を示す:
【0033】 図6は、例として本発明の方法により機能するマイクロホン装置を特に補聴器
にも使用する場合において示す信号フロー/機能ブロック略式線図である。
【0034】 図6において、本発明によるマイクロホン装置1は、その入力側において少く
とも2つのサブマイクロホン装置1a、1bを有する。これらのサブマイクロホ
ン装置1a、1bの出力A1a、A1bにおいて、マイクロホンの入口に入射する音
響信号に対して方向φの関数として出力信号が生成される。図6に示すように、
2つのサブマイクロホン装置は、一対のマイクロホンとして形成された手段によ
り実現することができ、それらの出力は「遅延と加重」技術により互いに接続さ
れている。これにより、出力A1a及びA1bには基本的に、入射した音響信号の方
向φに関して互いに相異する伝達特性を有する信号が生成される。
【0035】 好ましくは、出力A1a、A1bは、次いで時間領域/周波数領域変換器(FFT
)3a、3bに導かれ、この限りにおいて、その後の信号処理は周波数領域にお
いて実施される。出力A1a、A1bはそれに次いで量形成装置5a、5bの入力E 5a 、E5bに接続される。量形成装置5a、5bの出力は、図示のように、それぞ
れ除算装置7の分母入力N、分子入力Zに接続される。除算装置7の出力A7
、その後、重み付け装置9を介して減算装置11の一方の入力E11a に接続され
る。重み付け装置9においては、制御入力S9 において予め設定可能とされた重
み付け係数αが乗算される。
【0036】 図6において破線で囲まれた部分は、除算装置7と重み付け装置9により形成
される重み付け商形成装置10を示す。図6に例示された実施の形態における重
み付け装置9において設定可能とされた係数αは、不消失の、即ち、ゼロ以外の
、任意の値とすることができる。
【0037】 更に図6において、重み付け商形成装置10の出力A9 における信号は、飽和
装置12に導かれる。この飽和装置12の出力は、上記の減算装置11の入力E 11a に導かれる。飽和装置12は、自明ではあるが、重み付け商形成装置10と
一体に形成することが可能である。重み付け商形成装置10の出力信号は、飽和
装置12において、その入力satBにおける予め設定された又は設定可能とさ
れた数値B(図6の飽和装置12のブロック内の破線表示参照)に対して下方に
及び/又は上方に飽和させられる。この飽和は、好ましくは少くとも1つの最大
値においても実施することができる。減算装置11では、その入力E11a におけ
る信号が、その第二の入力E11b における予め設定された又は設定可能とされた
固定値Aの信号から減算される。減算装置11の出力A11は乗算装置13の一方
の入力E13a に接続される。また、乗算装置13の第二の入力E13b は、除算装
置7の分母入力Nに接続されて、サブマイクロホン装置1aの出力信号を入力さ
れる。必要に応じて、図1〜図3において説明された飽和角度範囲の変更のため
に、図6において符号15により破線の円内に示すように、除算装置7の入力N
に導かれるべき分母信号並びに、必要により、入力Zに導かれるべき分子信号は
、重み付けを実施される。
【0038】 かくして、乗算装置13の出力側には、本発明によるマイクロホン装置の出力
信号Sout が生成される。この出力信号は、マイクロホン装置1の入口に衝突す
る音響信号の周辺空間における角度φの関数としての所望の伝達特性を有してい
る。
【0039】 上述のように、好ましくは、サブマイクロホン装置1a、1bの伝達特性とし
て、同一特性である一方、互いに逆方向に作用する特性が選定される。重み付け
係数α、飽和値B、固定値A、並びに必要に応じて別の重み付け係数、例えばβ
、を設定することにより、所望の伝達特性が出力信号Sout として生成される。
【0040】 本発明による方法及び本発明によるマイクロホン装置は、特に補聴器への適用
に著しく適している。これは、信号処理コストが小さく、かつ、図3及び図4に
関して示されたように、思わぬ方向、例えば補聴器使用者の背後、から来る信号
をもよく捕らえることができるという優れた可能性によるものである。補聴器に
適用する場合は、図5に示すように、好ましくは、カルジオイド型特性Caを有
するサブマイクロホン装置よりもむしろハイパーカルジオイド型特性Hcaを有す
るサブマイクロホン装置が使用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明により使用されるサブマイクロホン装置の例として2つ(図1a及び1
b)のサブマイクロホン装置の伝達特性の形態を示す図。
【図2】 図1a及び図1bの各特性における軸線角度φに関するdBによる商関数Qの
形成と最大値0dBにおける前記商関数の飽和を示す図。
【図3】 図2に関して説明された飽和商関数からリニア増巾スケールにより形成した飽
和商関数と、この飽和商関数と一定値との差による関数Fの形成を示す図。
【図4】 本発明により実現される伝達特性の一例を図1a及び図1bと同じ形態におい
てハッチングで示す図。
【図5】 本発明により実現される伝達特性の別の例を図4と同じ形態において示す図。
【図6】 本発明により実現されるマイクロホン装置の一例に関わる信号フロー/機能ブ
ロック略式線図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CU,CZ,DE,DK,DZ,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD ,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL, PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,S L,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ ,VN,YU,ZA,ZW

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイクロホン装置に入射する音響信号をその入射方向の関数
    として電気出力信号に変換する伝達特性処理方法において、前記マイクロホン装
    置は、前記入射方向の関数としてのそれぞれの電気出力信号に関して伝達特性を
    互いに異にする少くとも2つのサブマイクロホン装置を備え、前記出力信号は、
    予め設定された又は設定可能とされた数値において飽和する積の関数として形成
    され、かつ、前記積は、前記少くとも2つのサブマイクロホン装置の出力信号の
    商を係数として含んでなることを特徴とする伝達特性処理方法。
  2. 【請求項2】 前記積は1つの最大値において飽和することを特徴とする請
    求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記飽和する積の第二の係数は、不消失の任意の数値をとり
    得ることを特徴とする請求項1又は2記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記関数は、必要により設定可能とされた一定値(A)と前
    記飽和する積との差を含み、好ましくは、前記一定値(A)は飽和値(B)に少
    くともほぼ等しく選定されてなることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか
    に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記商は、前記出力信号の振巾値から決定されてなることを
    特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記出力信号は、次の関数、即ち、 各記号の意味は次の通り: Sは、前記マイクロホン装置の出力信号、 Aは、予め設定された又は設定可能とされた信号値、 |CN |は、伝達特性がある入射角において最大増巾を有し、形成すべき特性も この角度において最大増巾を有する場合における第一の前記サブマイクロ ホン装置の出力信号の振巾値、 |CZ |は、第二の前記サブマイクロホン装置の出力信号の振巾値、 satBは、予め設定された又は設定可能とされた最大信号値Bにおいて積 〔α・|CZ |/|CN |〕が飽和すること、 αは、前記積の予め設定された又は設定可能とされた係数、 により形成されてなることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の方
    法。
  7. 【請求項7】 前記サブマイクロホン装置の伝達特性は、実質的に互いに反
    対方向から入射する音響信号に対して最大増巾を有してなることを特徴とする請
    求項1ないし6のいずれかに記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記伝達特性は、カルジオイド型又はハイパーカルジオイド
    型、好ましくはハイパーカルジオイド型に形成されてなることを特徴とする請求
    項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 入射する信号の方向に関して伝達特性を互いに異にし、かつ
    、1つの出力を有する処理装置の入力にその出力を接続された少くとも2つのサ
    ブマイクロホン装置を有するマイクロホン装置において、前記処理装置は、分母
    入力、分子入力及び重み付け入力を有する重み付け商形成装置を含み、前記分母
    入力及び分子入力は前記処理装置の入力に接続され、前記重み付け商形成装置は
    1つの最大値及び/又は最小値において飽和する出力信号を生成し、かつ、前記
    重み付け商形成装置の出力は前記処理装置の出力に接続されてなることを特徴と
    するマイクロホン装置。
  10. 【請求項10】 前記重み付け商形成装置の出力信号は、1つの最大信号値
    に飽和してなることを特徴とする請求項9記載のマイクロホン装置。
  11. 【請求項11】 前記重み付け入力には、不消失の任意の重み付け係数が予
    め設定されて又は設定可能に付与されてなることを特徴とする請求項9又は10
    に記載のマイクロホン装置。
  12. 【請求項12】 前記重み付け商形成装置の出力は、差形成装置を介して前
    記処理装置の出力に接続されてなることを特徴とする請求項9ないし11のいず
    れかに記載のマイクロホン装置。
  13. 【請求項13】 前記差形成装置の第二の出力に、予め設定された又は設定
    可能とされた信号が導かれ、この信号の値は、好ましくは、前記重み付け商形成
    装置の飽和した出力信号の飽和値に少くともほぼ等しいことを特徴とする請求項
    12記載のマイクロホン装置。
  14. 【請求項14】 前記処理装置の入力は、前記商形成装置の分母入力及び分
    子入力に接続される前に、量形成装置を経由してなることを特徴とする請求項9
    ないし13のいずれかに記載のマイクロホン装置。
  15. 【請求項15】 前記重み付け商形成装置の出力は、乗算装置の入力に接続
    され、前記乗算装置の第二の入力は、前記商形成装置の分母入力に接続された前
    記サブマイクロホン装置の出力に接続され、かつ、前記乗算装置の出力は、前記
    処理装置の出力に接続されてなることを特徴とする請求項9ないし14のいずれ
    かに記載のマイクロホン装置。
  16. 【請求項16】 前記差形成装置の出力は、前記乗算装置の一方の入力に接
    続されてなることを特徴とする請求項13及び15記載のマイクロホン装置。
  17. 【請求項17】 前記サブマイクロホン装置の出力と前記処理装置の入力と
    の間には、それぞれ時間領域/周波数領域変換器が設けられてなることを特徴と
    する請求項9ないし16のいずれかに記載のマイクロホン装置。
  18. 【請求項18】 前記サブマイクロホン装置は、カルジオイド型特性又はハ
    イパーカルジオイド型特性を有し、好ましくはハイパーカルジオイド型特性を有
    してなることを特徴とする請求項9ないし17のいずれかに記載のマイクロホン
    装置。
  19. 【請求項19】 請求項1ないし8のいずれかに記載の方法又は請求項9な
    いし18のいずれかに記載の装置を補聴器に適用すること。
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