JP2003515797A - 光ファイバ素子を含む光学装置 - Google Patents

光ファイバ素子を含む光学装置

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JP2003515797A
JP2003515797A JP2001542426A JP2001542426A JP2003515797A JP 2003515797 A JP2003515797 A JP 2003515797A JP 2001542426 A JP2001542426 A JP 2001542426A JP 2001542426 A JP2001542426 A JP 2001542426A JP 2003515797 A JP2003515797 A JP 2003515797A
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optical device
fiber
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fiber optic
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ギオヴァニ デルロソ
ドンノ マルコ デ
ダニロ スカラノ
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コーニング オー.ティー.アイ.,エスピーエイ
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Abstract

(57)【要約】 複数の隣接する巻回部に配置することが可能な所定の伝達関数を有するファイバ格子等の光ファイバ素子を含む光学装置について記載する。更に、当該装置は、前記光ファイバ素子を含むことが可能な剛性ハウジングを提供する。当該剛性ハウジングは、重なり合って相互に接触することを防止するように前記複数の巻回部を物理的に分離する少なくとも1つの分離部材と、安定位置に前記素子を保持することが可能な前記光ファイバ素子を固定する部材と、を含むことを特徴とする。上記装置によって、前記ハウジングに前記光ファイバ素子を配置する間及び(又は)前記装置の寿命の間に発生する伝達関数の好ましくない変化を回避することが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ファイバ素子を含む光学装置に関する。特に、光ファイバ素子の
組立て及びパッケージングに関する。 本発明の目的に対して、光ファイバ素子は、所定の伝達関数によって入力光ビ
ームを出力光ビームに伝送させるように選択された特性(例えば、大きさ、構成
材料又はドーパントの量、コーティングの種類、コア及びその他の層の屈折率の
値など)を有する、所定の方法で光学的に接続された1又はそれ以上の光ファイ
バを意味する。
【0002】
【技術背景】
公知の光ファイバの例として、ファイバ型ブラッグ格子(ファイバ格子)、光
信号の増幅に使用される能動型ファイバ、ファイバカプラ、一般的な光ファイバ
(例えば単一モード及びマルチモードファイバ)、偏波保存ファイバ、分散シフ
トファイバ、光センサに使用されるファイバ等及びこれらを組合わせて得られた
光学素子がある。
【0003】 ファイバ型格子は、一部に、ファイバの伝搬軸に沿って変化しないように調整
されたコアの屈折率n及び(又は)クラッディングの屈折率ncを有する光ファ
イバである。格子は、伝達関数によって異なる波長を有する光信号を反射する。 コアの屈折率nが、一定の大きさで且つファイバの伝搬軸に沿ってピッチΛで
周期的に(例えば正弦波のように)変化を有する場合、格子は、均一にされる。
【0004】 アポダイズド格子(apodized gratings)は、コアの屈折率nの大きさをファ
イバの伝搬軸に沿って変化させている(例えばガウス特性による)のに対して、
チャープ格子は、ファイバの伝搬軸に沿って変化可能なピッチΛを有する。 1997年8月の光技術ジャーナル(Journal of Light Technology, Vol. 15
, No.8, p.1277-1294, August 1997,)の論文“ファイバ型格子のスペクトル(F
iber Grating Spectra)”において、ティー・エルドガン氏(T. Erdogan)は、
様々な種類のファイバ格子について記載し、それらの設計に対する論理的な原理
を与え、光通信の分野にそれらが使用できるとした。この著者によって考慮され
た格子のタイプの中に、アポダイズド格子及びチャープ格子といった上記した均
一な格子が含まれる。
【0005】 デジタル光通信システムにおいて、光ファイバの色分散(つまり異なる波長の
信号が異なる速度で進行すること)が、伝送の質の低下を発生させており、単位
時間あたりの伝達された情報量(ビットレート)が増加するに従って、光ファイ
バの色分散による質低下が、益々関連してくる。 分散補償格子(DCGと短縮される)と呼ばれる適切なチャープ格子は、色分
散を補償するように使用される。
【0006】 色分散を補償する装置は、米国特許第4953939号に記載されている。こ
の文書の図1を参照すると、補償素子1は、ファイバに形成されたチャープ格子
5と、反射波から進行波を分離することが出来る指向性カプラ6とを含む。指向
性カプラ6は、サーキュレータ、アイソレータ又は簡単な融解ファイバ(fused-
fiber)カプラとすることが可能である。この補償素子は、色分散を補償するよ
うに伝送信号の波長によって変化する光遅延を形成する。
【0007】 この接続において、1987年10月のオプティック・レターのエフ・オウエ
レット(F.Ouellette)氏による論文“光導波路における線形的なチャープブラ
ッグ格子フィルタを使用した分散キャンセレイション(Dispersion cancellatio
n using linearly chirped Bragg grating filters in optical waveguides)”
(Optic Letters, Vol.12, No.10, October 1987)において、光ファイバの分散
を相殺するチャープ格子の使用について記載されている。
【0008】 一般的に、ファイバ型格子は、コーティングが除去された光ファイバのコアを
、規定された強度分布を有するUV(紫外線)発光に当てることによって得られ
る。ファイバの屈折率nの所望の変化は、光屈折作用を通して得られる。格子の
書き込み動作の後に、光ファイバのコーティングが、元に戻された(再コーティ
ングされた)。一般的に、再コーティングの操作によって、コーティングが除去
される前の直径に対して光ファイバの全体の直径が増加する。例えば,上記増加
は略75μmとされ得る。
【0009】 ファイバ素子及びファイバ素子を含む一般的な光学装置(例えば色分散に対す
る装置)は、素子及び(又は)装置を保護し且つそれらが搬送可能となるように
その全体の大きさを制限するユニットに通常収容される。 光サーキュレータ及びDCGを含む種類の色分散補償装置は、本出願人により
製造され且つ設計された色分散補償モジュール(CDCM)(例えばモデルCD
C0480及びCDC016160等)などの適切なモジュールに収容されてい
る。
【0010】 米国特許第5887107号において、容器とブラッグ格子を一部に有する光
ファイバとを含む光学装置が記載されている。記載されたブラッグ格子は、均一
な種類のもので且つWDMシステムでチャンネルを分離するのに適切であると述
べられている。更に、容器は、ファイバの一部を束縛する固定材料とファイバの
他の部分が巻かれる主軸とが形成されている。
【0011】 前述の特許の図2に示される如く、格子を含むファイバの部分は、主軸と直線
部分の固定材料の間に配置されている。 同じ出願人の名前で出願された米国特許第5915061号において、構成ラ
ックは、光ファイバ素子、電気素子、光電素子及び光学素子のハウジング対して
記載され、さまざまに接続されている。
【0012】 上記文書は、互いに電気的に接続された電気的ユニット及び光学ユニットが内
部に配列された容器を含む光電装置を記載しており、当該光学ユニットは、光学
接続を有する光学型のもの又は電気‐光学型のものとすることが出来る少なくと
も1つの素子を収容する部材を含んでいる。前記部材は、複数の分離領域を含み
、その結果、各領域は実質的に1つのタイプのみの素子を収容する。
【0013】 この構成ラックは、更に、閉じ込めフィンとして提供された、余剰のファイバ
に対するホルダを含む。 仏国特許出願第2,561,002号において、入口及び出口を有する箱が含
まれる余分な長さの光ファイバを収容する装置が記載されている。箱の内部は、
螺旋形状で導管が形成されている。各螺旋は、ファイバ入口用の穴に連通してい
る。上記の装置は、それを動作することが出来るように、それを外に引っ張るこ
とによって箱の中に挿入されたファイバの回収を許容している。
【0014】 米国特許第5649035号において、タワー、橋、又は航空機の部品等の構
造中の圧力の測定に使用される光ファイバセンサが記載されている。上記センサ
は、可撓性材料の搬送層と、複数のループ内に形成され且つ前記搬送層に配置さ
れた光ファイバと、当該ファイバの端部に配置された2つの反射材料とを含む。
光ファイバは、可撓性搬送層内に埋設されるか、又はそれに接着される。可撓性
搬送層は、測定される構造に適用する。2つの反射材料の間の前記構造の伸張度
が、前記ファイバを通過する光信号を用いて、光ファイバの伸張によって伝送時
間の変化を測定することにより観察される。
【0015】 公知の光学装置内部で充填材又は接着剤が使用されることも、知られている。 例えば米国特許第5727105号において、1つの主容器及び2つの副容器
を含み且つ副容器から主容器に導入された光ファイバを有する装置が、記載され
ている。光ファイバは、シリコーン樹脂又はエポキシ樹脂を用いて前記副容器で
固定されている。
【0016】 更に、光学素子の保護ケースに関する米国特許第5960143号において、
導波路に光ファイバを固定し且つ基板に光ファイバを機械的に固定する接着剤の
使用について記載されている。当該特許は、更に、容器の壁から光学素子を分離
するための撥水潤滑成分(例えばいわゆる機械的タイプのもの又はシリコーンベ
ースのもの)の使用についても記載されている。
【0017】 1991年ドイツのヴァルカン−ヴァーラグ・エッセン(Vulkan-Verlag Esse
n)によって出版された“シリコーンの化学と技術(Silicones ? Chemistry an
d Technology)”という参考文献の第45ページから第59ページにおいて、室
温において加硫可能な(RTV)シリコーン弾性体(又はゴム)の調整について
記載されている。RTVシリコーンゴムは、上記本の中で単一組成シリコーンゴ
ム(RTV−1)と、2つの組成のシリコーンゴム(RTV−2)に分割されて
いる。上記本に記載さているような後者のゴムは、2つのシリコーン化合物の間
での縮合反応(例えば水酸基(−OH)を有するポリメチルジシロキサンと珪酸
のテトラエステルとの間)によって生成可能であるか、又は2つのシリコーン化
合物の付加反応(例えば鎖に沿って
【0018】
【外1】
【0019】 基を含むシリコーン化合物と末端又は鎖に沿って張り出したビニル基を含むポリ
ジメチルシロキサンとのヒドロシリル化(hydrosiliation)反応)によって形成
可能である。 本発明の目的に対して、光ファイバ素子の“巻回部(winding)”という用語
は、その長さのほとんどの部分に対して曲線形状(つまり直線ではない)を有し
且つ間隔を開けて(つまり同じ巻回部の異なる位置の間で接触することがないよ
うに)配置された上記素子の部分を意味する。
【0020】 本発明の目的に対して、螺旋状の形態で配置された光ファイバ素子という表現
は、光ファイバ素子が複数の巻回部を有するように配置されるということを意味
している。 公知のハウジングユニットに配置され且つ適切な構造の周囲に巻かれるように
要求されるような長さを有する光ファイバ素子は、前記構造の周囲に前記素子を
配置する間又は前記素子を通常に使用する間に発生する、当該光ファイバ素子の
光学機能の所望されない変化を受けることが観察された。
【0021】 光ファイバ素子の光学機能における幾つかの変化が、素子自身の異なる部分の
間での接触に関連することが判った。このことは、これら接触によって、意外に
も、その大きさ(つまり前記機能を変えるような大きさ)が無視できないほど光
ファイバ素子に機械的な圧力を発生させることが可能であるという事実によって
表される。
【0022】 特に、ファイバ素子の部分の間で直接重なり合った接点が、接線部分の間(つ
まり接触した場合に平行にされている部分の間)で発生する接点に対して大なる
大きさの機械的圧力を発生させることが判った。 更に、使用の間に、素子は、ハウジングユニットに最初に配置された位置に対
して移動し、光ファイバの部分の間の接触によって機械的な圧力が上昇する。そ
の結果、光ファイバ素子の光学機能は、前記素子の寿命の間に変化する。
【0023】 光ファイバ素子が巻回部の異なる部分の間で直接重なり合わされることによる
接触を防止した(何れの種類の接触も防止されていることが好ましい)安定位置
を形成するように巻き上げて配置されている光学装置が開発された。光学素子の
上記配置は、前記光ファイバの機能の所望しない変化を回避することが出来るよ
うにされている。
【0024】
【発明の概要】
第1の特徴によると、本発明の光学装置は、 所定の伝達関数を有する複数の隣接した巻回部に配列することが出来る光ファ
イバ素子と、 前記光ファイバ素子を含むことが出来る剛体のハウジングと、を含む光学装置
であって、 前記ハウジングは、 前記複数の巻回部を物理的に分離することが可能であり、それらの間で重なり
合う接触を回避することが出来る少なくとも1つの分離部材と、 安定位置に前記素子を保持することが出来る前記光ファイバ素子を固定する部
材と、を含むことを特徴とする。
【0025】 好ましい実施例において、前記分離部材は、前記複数の巻回部を分離すること
が可能であり、その結果それらの間の接触を防止する。 ある実施例において、前記光学素子は、一部にファイバ型格子を含む。 ある実施例において、前記光学素子は、一部にチャープファイバ格子を含む。 変形例において、前記光学素子は、色分散補償器を含む。
【0026】 ある実施例において、前記光学素子は、能動型ファイバを含む。 前記光ファイバ素子は、10cmから20mの間の長さを有することが好まし
い。 前記光ファイバ素子は、20cmから20mの間の長さを有することが好まし
い。
【0027】 ある実施例において、前記剛性のハウジングは、ポリカーボネートからなる。 好ましい実施例において、前記剛性のハウジングは、アルミニウム合金を含む
材料からなる。 ある実施例において、前記剛性のハウジングは、前記光ファイバ素子を収容す
る範囲が制限された回路用のフィンを含む。
【0028】 変形例において、前記ハウジングは、溝部を含む。 好ましい実施例において、前記分離部材は、前記複数の2つの巻回部の間に挟
まれた少なくとも1つのフィンを含む。 変形例において、前記分離部材は、架橋可能な樹脂含む。 ある実施例において、前記固定部材は、シーリンググリースである。
【0029】 好ましい実施例において、前記固定部材は、シリコーン化合物である。 変形例において、前記固定部材は、ポリウレタン樹脂である。 変形例において、前記固定部材は、前記ベース部に構造的に結合するカバーで
ある。 本発明による第2の特徴によると、本発明の光学装置は、 複数の隣接する巻回部を含む形態に配置することが出来る光ファイバ素子と、 前記光ファイバ素子に接続することが出来る光学素子と、が内側に配置されて
いる容器を含み、 前記容器は、光ファイバ素子用のハウジングを含み、 前記ハウジングは、前記複数の巻回部を物理的に分離することが可能であり、
それらの間で重なり合う接触を回避する少なくとも1つの分離部材と、 適切な位置に前記素子を保持することが出来る前記光ファイバ素子を固定する
部材と、を含む、ことを特徴とする。
【0030】 ある実施例において、前記光学素子は、接続光ファイバを含む。 前記容器は、前記光ファイバ素子を前記光学素子の前記接続光ファイバに接続
するユニットを含むことが好ましい。 好ましい実施例において、光ファイバ素子は、光ファイバ格子である。 ある実施例において、前記光学素子は、光サーキュレータである。
【0031】 変形例において、前記光ファイバは、能動型光ファイバである。 変形例において、前記光学素子は、光アイソレータである。 変形例において、前記光学素子は光カプラである。 本発明による第3の特徴は、所定の伝達関数を有する光ファイバ素子を含む光
学装置を組み立てる方法に関するものであって、 前記素子の様々な部分の間で重なり合うことを防止するように巻き上げられた
形態にて剛性のハウジング内に前記素子を配置するステップと、 前記素子が前記ハウジング内で移動することを防止するような形態にて固定部
材を用いて固定するステップと、を含むことを特徴とする。
【0032】 前記光学素子は、前記素子の様々な部分の間で接触することが回避されている
形態にて配置されることが好ましい。 前記方法の好ましい実施例において、前記素子は螺旋形態にて配置される。 前記螺旋形態は、光ファイバ素子の最大直径に等しいかそれよりも大きいピッ
チを有していることが好ましい。
【0033】 ある実施例において、前記螺旋形態は、前記光ファイバ素子の最大直径の1.
5倍にほぼ等しいピッチを有している。 前記固定ステップは、前記ハウジングに少量の保護化合物を配するステップを
含むことが好ましい。 ある実施例において、前記伝達関数は、所定のエネルギー反射率スペクトルを
有する。
【0034】 前記ハウジングに前記素子を配置するステップにおいて、前記エネルギー反射
率スペクトルは、0.5dBよりも小の変化を呈することが好ましい。 前記ハウジングに前記素子を配置するステップにおいて、前記エネルギー反射
率スペクトルは、0.2dBよりも小の変化を呈することが好ましい。 本発明は、危険性が少ない適切なハウジングユニットに光ファイバ素子を配置
する動作が行われる。
【0035】 更に、通常の特性にほとんど等しい有効伝送特性を有し、且つ特性の調整及び
装置の寿命の間に当該装置に実施されなければならない検査が少ない、信頼性の
ある光学装置を得ることが出来る。 前記光学装置は、他の光学装置及び光電装置に容易に接続可能であり、且つ接
続された素子を独立に、分離した素子として使用可能であることを、提案する。
【0036】 本発明の特徴及び利点は、添付図面中に非制限的な例として示された実施例を
参照して以下に示されている。
【0037】
【発明の実施の形態】
図1に、本発明による光学装置100の好ましい実施例(非制限的な実施例と
して記載)が詳細に示されている。光学装置100は、ベース部100とベース
部101に収容された光ファイバ素子200とベース部101に結合するカバー
(表示無し)とを含む。
【0038】 光ファイバ素子200は、初期部分201と、当該初期部分に続く当該素子の
長さのほぼ全体に亘って伸張するチャープ格子202を有する中心部分と、最終
部分203と、を有する光ファイバからなる。 ほぼ矩形の外部形状であり且つ中心部分に穴があるベース部101は、外部素
子に接続するための半円形状のノッチ102、ベース部101のコーナーに配置
された2つの光学的な出口開口部104及び2つの入口開口部103を含む。
【0039】 ベース部101は、光ファイバ素子200を保持し、且つ当該光ファイバを外
部の機械的な圧力から保護している。故に、当該ベース部は、ファイバ素子を変
形させる外部の機械的な力の作用に十分な抵抗を提供するように、十分に堅くさ
れる。 ベース部101は、高い寸法安定性を有する材料(例えばポリカーボネート(
好ましくはガラス繊維(40%まで)、ガラスが充填されたナイロン(例えばナ
イロン66)を有するもの)又はアルミニウム及びアルミニウムベースの(超)
軽合金(例えばアビオナル(Avional)、イーガル(Ergal)ペラルマン(Peralu
man)))からなるほとんど一体型の材料から形成されることが好ましい。
【0040】 更に、ベース部101には、複数の穴105及び穴106が形成される。複数
の穴105及び穴106は、外部表面に容器を固定するねじを通すように各々使
用され、且つカバーの位置合わせのための標識として使用される。 各入力開口部103は、接続溝107によって、ベース部101に形成された
光ファイバ素子200用のハウジング回路108に連通する。
【0041】 当該ハウジング回路108は、ベース部101をフライス削りすることによっ
て形成されることが好ましい。 接続溝107は、光ファイバ素子200の初期部分201を固定する保持材料
(例えばゴム、プラスチック又は接着剤等)に適しているノッチ110を含む。 ハウジング回路108は、光ファイバ素子200用の小道を含み、円弧形状に
されたフィン109によって範囲が設定されている。図1において、対向してい
る円弧形状にされた複数のフィン109の2つのグループと当該グループの間の
2つの分離領域114とが示されている。
【0042】 当該2つのグループの各々において、円弧形状にされた複数のフィン109は
、半径の増加に従って、同心の円周方向に沿って配置されている。 特に、図1に示されている光ファイバ素子200用のハウジング回路108は
、螺旋形のプロフィールに従う前記素子を収容することができる。 隣接するフィンの間の距離は、その壁部に圧力を作用させることなくファイバ
素子を収容し、同時にハウジング回路108内でのファイバ素子の移動を減少す
るように、光ファイバ素子200の最大直径よりも僅かに大であることが好まし
い。
【0043】 出口開口部104が形成された場合、ベース部101は前記出口開口部に連通
する溝部111を有する。 上記溝部111は、ハウジング回路108にも連通し、且つ開口部104に近
い部分で、ハウジング回路108の平面に対して高くされている。 上記末端部分において、各溝部111は、保持のための窪み112と、図2に
示す如く、上記末端部分がファイバ素子を取出す場合において、もし必要であれ
ば光ファイバ素子200の端部203を固定するための接着剤若しくは他の従来
から使用されている材料と、カバーを保持するベース部として作用する高くされ
た部分113と、を含む。
【0044】 光ファイバ素子200に対して更なる保護を提供するカバーは、0.7mmの
好ましい厚さを有する準剛性のプラスチック材料(例えばポリカーボネート等)
により通常形成され、シルクスクリーン工程によって簡単に印刷され、更にラベ
ルとして提供される。更に、一般的に0.3mmの厚さのステンレス鋼からなる
カバーを用いることが可能である。
【0045】 前記カバーは、自己接着型にすることが可能であり、且つファイバ素子200
により占有されていない領域で、ベース部101に付着される。 図1に示す光学装置によると、チャープ格子202は、分散補償格子(DCG
)型であり、色分散を補償するように使用される。 DCG型のチャープ格子は、例えば本出願人によって製造される。
【0046】 光学装置100は、所定の長さ、つまり略10cmから略20mの間の好まし
い長さの光ファイバ素子200を収容するには最適である。より好ましくは、略
20cmから略20mの間の長さである。 特に、前記装置に収容されたファイバチャープ格子は、好ましくは10cmよ
りも大なる長さを有する。より好ましくは、前記長さは、20cmよりも長く、
且つ一般的に10mを超えない。
【0047】 好ましい実施例によると、チャープ格子の長さは略2mである。この場合にお
いて、光ファイバ素子200は、終端部分201及び203の各々は略70cm
の長さを有して、全長略3.4mにされる。 チャープ格子202を含む光ファイバ素子200の中心部分は、幾つかのファ
イバを、順番に含むことが可能であり、そのファイバの中でチャープ格子が刻ま
れ(inscribe)、公知の溶接技術のうちの1つによって光学的に接続されている
【0048】 縮小された占有空間を有する、溶接部を保護する円筒状の外装(チューブと呼
ばれる)は、熱収縮チューブ(例えば、イタリアのオプトテック株式会社(OPTO
TEC S.p.A(Italy))によって市販されている)を使用した従来技術によって形成
されることが好ましい。 光ファイバ素子200の最終部分203は、例えばテーパリング、反射防止膜
及びそれと同等のもの等の公知の技術によって得られた反射防止終端が形成され
得る。
【0049】 図1に示される如く、光ファイバ素子200は、ハウジング回路108の螺旋
状の形状に従うようにフィン109の間に慎重に配置される。初期部分201は
、入口103を経由して接続溝107に挿入され、一方チャープ格子202は、
ハウジング回路108に、時計回りで、最終部分203が配置される最も内側の
螺旋部分まで、展開されている。ファイバの外部から発生して光ファイバ素子2
00のファイバの初期部分に伝達される軸方向の引張りを防止するように、初期
部分201は、窪み110に含まれた材料によってベース部101に固定される
【0050】 上記材料は、例えばシリコーン弾性体等の弾性材料であり、初期部分201を
ベース部101に取り付け且つファイバの光学特性に影響を与えることなく当該
ファイバの圧力を削減ように同時に作用する。 上記した固有の用途に対する変形例として、ラックスターク(LUXTRAK)40
47又は4057アブレスティック(ABLESTIK)(ランチョ・ドミングス(Ranc
ho Dominguez, CA90221))等の市販されている製品が使用可能である。
【0051】 螺旋に沿って配置された光ファイバ素子200は、アルキメデス渦巻線にほと
んど一致し且つベース部101の対角線が交差する位置にほとんど一致する展開
の中心を有して配置されている。 最も内部にある螺旋部の半径は、チャープ格子202が損傷せず、且つその特
性が乱されないような曲率に一致している。
【0052】 隣接する螺旋部に沿って配置された光ファイバ素子200のファイバ部分の軸
間の距離、つまり螺旋のピッチΔRは、光ファイバ素子200の最大直径に等し
いか若しくはそれよりも大きく、螺旋の完全な展開に対して一定となる。 例えば、ピッチΔRの適切な値は、ΔR=1.5dであり、ここでdは、再コ
ーティングした部分を含む光ファイバ素子200の直径である。
【0053】 更に、ベース部101は、外部接続が可能となるように、両端部が装置100
から取り出される光ファイバ素子200を収容するのに適している。 図2において、ベース部101と、最終部分203が適切な開口部104を介
して取り出されるように配置された光ファイバ素子200と、が示されている。
当該最終部分203は、窪み112に配置された適切な固定部材を用いて溝部1
11に固定される。
【0054】 上記の如く、窪み112を含む溝部111の部分は、ハウジング回路108に
対して高くされている。故に、ハウジング回路108の最も内部にある螺旋部か
ら溝部111へ伸張する最終部分203は、ベース部101の平面に対して傾け
られる。上記傾斜によって、ファイバ203は、ハウジング回路108に配置さ
れた光ファイバ素子200部分に接触することはない。
【0055】 上述したハウジング回路108は、光ファイバ素子200の隣接する部分(当
該部分は同一平面にされた部分又は上に重ねられる部分)の間の接触を防止する
。より一般的には、ハウジング回路108は、光ファイバ素子200の全体のあ
らゆる部分の間での接触を回避することが出来るように形成される。 ハウジング回路108のフィンがない領域において、光ファイバ素子200は
、当該領域を占有し且つファイバの他の部分と接触する過剰なファイバを有しな
いように配置される。
【0056】 円弧形状にされたフィン109は、光ファイバ素子200に所定のプロフィー
ルを与え、更に連続する螺旋に一致するファイバ部分を分離する。 螺旋プロフィールは、上述した利点に加えて、光学装置の全体の大きさを最小
にすることが可能となる、個々の利点を有している。 円弧形状にされたフィン109に加えて、他の部材が、規定された配置プロフ
ィールを与えられるように及び(又は)光ファイバ素子200の部分を分離する
ようにベース部101に形成され又は挿入されることも可能であり、その結果、
ファイバ素子は接触しない。
【0057】 他の分離部材(例えば、あらゆる形状のフィン、溝部、架橋可能な樹脂等)が
、適切な幾何学的な配列(例えば、螺旋状)でベース部101に配置されるか、
又はフォトリソグラフ工程によって若しくはこれらを組合わせて得られる。 更に、ハウジング回路108に配置された光ファイバ素子200は、保護化合
物に埋設される(図中に表示無し)。
【0058】 上記化合物は、シリコーン又は公知の非シリコーン製のシーリンググリース(
例えば光ファイバケーブルに使用されるグリース等)とすることが可能であり、
例えばシリコーンシーリンググリースは、フィラー・H55−ピレリ(Filler H
55-Pirelli)又はヒューバ社(HUBER)により販売されているシリコーングリー
スLA444がある。
【0059】 更に、上記化合物は、室温で架橋可能な樹脂とすることが可能であり、例えば
ポリウレタン樹脂がある。 前記保護化合物は、シリコーン化合物であることが好ましい。 適切なシリコーン化合物は、100℃で15日間、熱的に熟成させた場合に、
シリコーンゴム1kg当り1cm3よりも小なる量の水素を発生するという特徴
を有する。当該発生量は、略0.5cm3/kgより小であることが好ましく、
架橋材料1kg当り略0.1cm3より小であることが更に好ましい。特に都合
が良いことに、本発明によるこれらのシリコーンゴムは、材料1kg当り略0.
05cm3より小なる量の水素を発生する。
【0060】 前記特性は、前記ゴムを得るために、ヒドロシリル化(hydrosilation)反応
に使用される水素−シロキサン化合物とビニル−シロキサン化合物の化学量論的
な比率を正確に制御することによって得ることが可能であり、特に
【0061】
【外2】
【0062】 基とビニル官能基の間で1:1の化学量論比率を用いて若しくは
【0063】
【外3】
【0064】 基を化学量論的に不足した状態で反応が実施される。 もし上述したヒドロシリル化反応が、樹脂の物理的特性を最適にするように、
従来技術の欄にて教示されている方法で(つまりビニル基に対して化学量論的に
過剰な1.5から2倍の水素基を用いて)実施されると、シリコーン化合物に含
まれる未反応の過剰な水素−シロキサン化合物の存在によって、以下の反応式に
示されるように、過剰な水素−シロキサン基と水の反応を介して水素を発生する
ことが可能である。
【0065】
【外4】
【0066】 しかしながら、上記反応基がほとんど完全に反応することによって、前記未反
応の水素−シロキサン化合物がほとんど無いゴムを得ることが可能であり、その
結果、水と反応することによって当該ゴムを分解させることになる好ましくない
水素の形成が防止される。 図9は、ポリシロキサン反応の
【0067】
【外5】
【0068】 基とビニル基の間の比が略1:1(以下に記載された実施例3に関連して実施さ
れている)である場合のシリコーンゴムの架橋過程を示している。当該グラフは
【0069】
【外6】
【0070】 基による2155cm-1帯域の赤外(IR)吸収を特に示しており、上記化合物
の混合から開始して(線“A”)当該樹脂の架橋の様々な段階のフーリエ変換赤
外(FTIR)分光分析を示している。当該グラフから明らかな如く、当該帯域
は、上記化合物を混合してからちょうど1時間後に、その強度はかなり減少し(
線“B”)、略4時間後(線“C”)には、ほとんど無視できるようになる。
【0071】 材料1kg当り1cm3より小量の水素を発生するには、最終的なシリコーン
ゴムに対して材料1kg当り0.045mmolより小なる未反応の
【0072】
【外7】
【0073】 基の残留物を含むようにすることが必要になる。 本発明による弾性体は、ポリシロキサン(化学式
【0074】
【外8】
【0075】 (“水素−シロキサン”を短縮したもの)の水素−シロキサン官能基を少なくと
も2つ含むポリジメチルシロキサンが好ましい)とポリシロキサン(化学式
【0076】
【外9】
【0077】 (“ビニル−シロキサン” を短縮したもの)のビニル官能基を少なくとも2つ
含むポリジメチルシロキサンが好ましい)とを、水素−シロキサン基のモル量と
ビニル基のモル量との間の比を1:1に等しいか若しくはそれよりも小で、付加
−硬化反応することによって得られる。特に、水素−シロキサン基のモル量とビ
ニル基のモル量との間の比は、略1:1から略0.5:1の間にあり、略0.9
:1と略0.7:1との間が好ましく、略0.8:1の比であることが特に好ま
しい。
【0078】 本発明による水素−シロキサン基を含むポリシロキサンとして、化学式(I)
の化合物が、都合よく使用され得る。
【0079】
【外10】
【0080】 上記化学式において、R1、R2、R3、R4及びR5は、アルキル基(C1−C4
)、シクロアルキル基(C5−C8)又はフェニル基を互いに独立して示し、好ま
しくはメチル基である。pは、略30から略200の間の整数であり、略50か
ら略120の間にあることが好ましく、qは、略5から略40の間の整数であり
、略10から略25の間にあることが好ましい。
【0081】
【外11】
【0082】 型のユニットと
【0083】
【外12】
【0084】 型のユニットとの間の比は、略1:1がら略1:10の間にあることが好ましく
、略1:3から略1:5の間にあることが好ましい。
【0085】
【外13】
【0086】 基の量は、化学式(I)の化合物1グラム当り略1mmolから、略10mmm
olの間にあることが好ましい。 本発明による水素−シロキサン基を含むポリシロキサン、特にR1、R2、R3
、R4及びR5がメチル基である化学式(I)の化合物において、略10から 略600mPasの間に動粘性率(25℃において)を有することが好ましく、
20mPasと400mPasの間にあることが好ましく、略25及び250m
Pasの間(標準ASTM(アメリカ材料試験協会)445により測定された)
に粘性率であることがより好ましい。
【0087】 本発明の化合物に使用可能な水素−シロキサン基を含むポリシロキサン化合物
の例として、シロプレン(Silopren)U130、シロプレンU230、シロプレン
U430、シロプレンU930(バイエル株式会社、Bayer AG)、PS122.5
、PS123、PS123.5、PS123.8、PS124.5、PS125
、PS125.5、PS129.5(ユナイテッド ケミカル テクノロジーズ
社、United Chemical Technologies)という商標のものが販売されている。
【0088】 本発明の目的に対するビニル基で終端されたポリシロキサンの中で、化学式(
II)の化合物が、都合よく使用され得る。
【0089】
【外14】
【0090】 上記化学式において、R1、R2、R3、R4及びR5は、アルキル基(C1−C4
)、シクロアルキル基(C5−C8)又はフェニル基を互いに独立して示し、好ま
しくはメチル基である。nは、略200から略1200の間の整数であり、略3
00から略1000の間にあることが好ましく、mは、0若しくは1から5の間
の整数であり、0、1又は2であることが好ましい。
【0091】 本発明によるポリビニルシロキサン、特にR1、R2、R3、R4及びR5がメチ
ル基である化学式(II)の化合物において、略100から略65,000m
Pasの間に動粘性率(20℃において)を有し、略800mPasと略12,
000mPasの間(ASTM D445)にあることが好ましい。本発明の目
的に対して、例えば5000mPasの所定の粘性を有する単一の化合物又は異
なる粘性を有する2またはそれよりも多い数の化合物の混合物の何れかを使用す
ることが可能である。当該混合物については、異なる化合物の粘性率の間の中間
の粘性が得られる(例えば略5000mPasの前記粘性は、略1000mPa
sの粘性を有する化合物と、略10,000mPasの粘性を有する化合物を適
切な量で混合することによって得ることが出来る)。
【0092】 本発明の化合物に使用することが可能なビニル−シロキサン基を含むポリメチ
ルシロキサン化合物の例として、シロプレンU1、シロプレンU5、シロプレンU
10、シロプレンU65(バイエル株式会社)PS441、PS441.2、P
S442、PS443、PS444、PS445、PS447.6、PS463
、PS491、PS493、PS735(ユナイテッド ケミカル テクノロジ
ーズ社)という商標のものが販売されている。
【0093】 上述した付加−硬化反応は、金属触媒の存在により一般的に影響を受け、前記
触媒は、硬化させるように混合物に加えられ、可溶性の塩若しくは有機金属錯体
の形態であることが好ましい。化合物の全重量に対する触媒の金属量は、略5〜
10ppmである。上記金属は、遷移金属から選択されることが好ましく、例え
ばロジウムであり、好ましくは白金であり、可溶性塩にされていることが好まし
い。上記反応に対して使用され得る触媒の例は、ユナイテッドケミカルテクノロ
ジーズ社からPC072,PC073,PC074,PC075,PC075.
5及びPC076という名前で販売されている。
【0094】 更に、本発明によるシリコーン化合物は、硬化される上記混合物の粘性又は最
終的な弾性体の機械的特性を変更する目的で、シリコーンオイルを含むことが可
能である。特に、一方では、前記オイルを添加することによって、当該混合物の
使用を簡単にするように、硬化される前記混合物の粘性を変化させることが可能
であり、他方では、上記オイル(架橋反応には関係しない)が最終的に形成され
たゴムに含まれることによって、前記材料の最終的な柔軟性を制御することに寄
与し、そのことが、前記材料中に埋設された光学素子に望ましくない機械的圧力
を伝導しないようにしている。上記オイルの動粘性率は、25℃(ASTM D
445)で、略20mPasから略2000mPasの間にあることが好ましく
、略100mPasから略1000mPasの間の粘性が最も好ましい。硬化さ
れる混合物の所望の粘性及び最終的な弾性体の所望の柔軟性を得るために、上記
オイルとして、異なる粘性を有する数種類のオイルの混合物若しくは個々のオイ
ルを使用することが可能である。一般的に、最終化合物中のシリコーンオイルの
総量は、硬化される混合物に対して所望される粘性と最終的な樹脂の所望の柔軟
性に依存して、重量で略30%から60%の間で変更することが可能である。
【0095】 本発明に有効に使用され得るシリコーンオイルは、α‐ω‐トリメチルシロキ
シ‐ポリジメチルシロキサンであり、以下の化学式で示される。
【0096】
【外15】
【0097】 上記化学式において、rは略30から略500の間の整数であり、好ましくは
略100から略400の間である。 本発明の化合物に使用可能なシリコーンオイルの例として、バイシロン(Bays
ilone)M100,バイシロンM500,バイシロンM1000(バイエル株式
会社)、DC200/20,DC200/500,DC200/1000(ダウ
・コーニング社、Dow Corning)、AK100,AK500,AK1000(ワ
ッカー社、Wacker)という商標のものが市販されている。
【0098】 本発明による化合物は、シリカを更に含めることが可能であり、一般的に、重
量で略5%から略20%の間の量にされる。略0.007〜0.01μmの粒子
サイズを有する微細粒子(微細な火炎乾燥ヒューム(fumed)シリカ)の形成に
部分的にシラン化された熱発生シリカが、使用され得る。市販で利用可能なシリ
カの例として、シリカCab−O−Sil TS610(カボット社、Cabot)
,シリカHDKH15,H20,HDKH30(ワッカー社)が含まれる。上記
化合物にシリカを含めることは、適用段階(前記混合物は、剪断圧力が加わって
いる場合に粘性が低下し、前記混合物が静置されている場合に粘性が増加する)
の間に、チキソトロピー型の濃厚化を前記混合液体物に分け与えるという目的と
最終的な材料に改善された機械的特性を与える目的との2つの目的を有する。
【0099】 実際に使用する場合、硬化される混合物のビニル基を含む化合物は、適用する
時まで水素−シロキサン化合物から通常分離されている。 上記目的に対して、他の適切な添加剤と共に混合される2つの独立した混合物
(各々上記した化合物を含む)を調整することが出来る。その後、2成分のシリ
コーンゴムは、適切な割合で、材料Aと材料Bとを混合することによって得られ
る。一般的な材料A及び材料B(又は混合物A及び混合物B)の組成の例が以下
に記載されている。
【0100】 材料Aは、使用用途に対して所望の粘性を有するように、1又はそれより多い
ビニル−シロキサン化合物、触媒、任意のシリコーンオイル(又は数種類のシリ
コーンオイルの混合物)を含む。 材料Bは、1又はそれより多い水素−シロキサン硬化剤、任意のシリコーンオ
イル(又はオイルの混合物)及び任意の適切な量のシリカを含む。
【0101】 変形例において、材料Bは、所定量のビニル−シリコーン化合物を更に含むこ
とが出来る。 その後、材料A及び材料Bは、上記材料の適用の時に適切な割合に共に混合さ
れる。 光学装置100の特定の用途に対して、相対的に小なる部分(フィン109の
間の間隔等)を有するハウジングに配することが出来る弾性体化合物が必要とな
る故に、使用される混合物(材料A+材料B)は、適切に低い動粘性率を有する
ことが好ましく、20℃で略2000mPasより小であることが好ましいが、
前記混合物の過剰な流れを回避するように、十分に高く(例えば略500mPa
sよりも大)しなければならない。
【0102】 略800mPasと略1500mPasの間の粘性が、特に好ましい。本発明
によるシリコーンゴムの2つの材料は、特定の用途に対して大まかに所望の粘性
を各々有することが可能なように構成されるか、又はそれらの粘性が所望の粘性
よりも高い粘性と低い粘性とを有する2つの材料を混合して得られるように構成
される。最終的な使用状態における粘性は、2つの材料が所定の化学量論的な割
合で混合された場合に得られる。上述した如く、混合物の所望の粘性は、十分な
量の適切な粘性を有するシリコーンオイルを混合物の2つの材料に加えることに
よって、得ることが出来る。
【0103】 シリコーンゴムの2つの化合物が一旦混合されると、その混合物は、下記の如
く、適当なハウジングに注入される。混合物の取扱い時間、つまり粘性にかなり
の増加がみられないで当該混合物を取扱うことが可能な有効な時間は、略10分
から略30分の間で変更され、略15〜20分が好ましい。上記時間の間は、ハ
ウジング内に上記混合物を容易に配置することが出来るのに十分な時間であると
考えられる。上記時間の経過後、素子の間で硬化反応が進行することによって、
混合物の粘性は徐々に増加し、各々のハウジングに材料を配置することは、困難
になる。
【0104】 当該材料は、2つの化合物の混合してから略30分乃至略2時間(好ましくは
1〜1.5時間)経過して、最終的な硬度に近い硬度に到達し、硬化反応はほと
んど完了するものとして見られる。上述した如く、ゴムは当該ゴムの中に配置さ
れた光ファイバ素子200に過度の機械的圧力を発生させることが無いように多
少低い硬度を有する必要がある。本発明によるシリコーンゴムの所望の柔軟性は
、当該反応の化学量論比を適切に調整することによる(つまり水素−シロキサン
化合物の量を減じて、弾性体の架橋の度合いを減少させ且つ当該ゴムの硬度を減
少させる)か又は当該混合物に適切な粘性のシリコーンオイルを適切な量加える
ことによって得ることが出来る。本発明によるシリコーンゴムは、標準ASTM
D1321によって測定された針侵入値が、略300 1/10mmから略6
00 1/10mmの間にあることが好ましく、略400 1/10mmから略
500 1/10mmの間にあることが好ましい。
【0105】 光ファイバ素子200をシリコーン材料内に埋設する目的に対して光学装置1
00の中に液体混合物および光ファイバ素子200を適用することは、組み立て
の様々な方法よって変更することが出来る。以下に記載された全ての場合におい
て、液体シリコーン混合物は、触媒及びシリコーンオイル又はシリカ等の他の所
定の添加材を含む2つのビニル−シロキサン及び水素−シロキサン化合物の混合
物として理解され得る。上記の如く、前記混合物は、十分に低い粘性(つまり光
学装置100の小なる空間に過度の流体を通すことなく容易に使用可能である粘
性)を有し、ハウジングの内部に前記混合物を過度に流すことを回避する。一般
的に、混合物の粘性は、略500mPasから略2000mPasの間で使用さ
れ、好ましくは略800mPasから略1200mPasの間である。
【0106】 本発明による光学装置の組立ての第1方法は、ベース部101のハウジング回
路108に光ファイバ素子200を配置する第1ステップと、略1〜2mmの厚
さで前記素子を覆うような量で前記素子に液状シリコーン混合物を注入する第2
ステップと、からなる。図1に示す如く、光ファイバ素子200の配置は、前記
素子に圧力を発生させないように特に注意を払って実施される。図1に示す如く
、光学素子の配置の渦巻状プロフィールは、光ファイバ素子200に対する圧力
を最小にすることを保証するという利点を立証する。シリコーン混合物がベース
部101に形成されたハウジング108内に一旦配置されると、光学装置100
は、ゴムの所望の硬化度になるように略2時間室温で放置され、その後閉じ込め
られる。上記方法は、もし前記素子に問題がある場合(例えば配置ステップで誤
った取扱いを行った場合等)、シリコーン混合物を適用する前に当該光学素子を
容易に回収することができるという利点を提供する。
【0107】 本発明による光学装置の組立ての第2方法は、第1ステップとして、光学装置
100のハウジング108の底部にシリコーン化合物の最小量(例えば略0.8
mmの厚さ)を最初に注入する。次に、底部のシリコーンゴムの第1層が硬化し
てから、光ファイバ素子200が前記ハウジング内に配置される。その後、光フ
ァイバ素子200が完全に埋設されるように液体状のシリコーン混合物の第2回
目の注入が実施される。ハウジング108の底部にシリコーンゴムの第1層が存
在することによって、前記ハウジング内に配置された光学素子200が僅かに接
着され、上記第1方法で発生し得るような、前記ハウジングから前記素子が滑り
出すという危険を減少させる。
【0108】 第3の方法は、第1段階においてシリコーン混合物が、光学装置100のハウ
ジング108に注入されることからなる。その後にすぐ、光ファイバ素子は、未
だ液体状にある混合物に完全に埋設するように取扱われ、前記ハウジング内に配
置される。当該第3実施例においても、ハウジングから偶然的に滑り出す可能性
を防止するように、光学素子の配置の段階の間により良い制御を作用させること
が可能である。
【0109】 上述した方法の1つを使用することによって、光ファイバ素子は、前記素子の
伝達関数をほとんど変化させないように、最小の圧力で関連するハウジングに配
置される。少なくとも、当該光学素子に対するシリコーン材料の固定作用の故に
、一定期間に亘って維持されることによって、当該伝達関数の最小の変化が可能
となり、従って、素子の光学機能の一定性が確実になる。
【0110】 当業者は、既に述べた記載を基にして、上記に明確に示されたものとは異なる
保護化合物の使用を含めて、ハウジング回路内に光ファイバ素子を適切に配置す
る方法を容易に見出すことが出来る。 このようにして、ハウジング回路内に配された保護化合物は、恒久的に柔らか
い接触表面を提供し、配置段階の間にかけられる光ファイバ素子への圧力を吸収
することが出来る。当該化合物は、光ファイバ素子200がハウジング回路10
8の壁部に接触することを防止し、更に装置の寿命の間に大きく変わることのな
い位置に光ファイバ素子200を保持することができ、前記素子に有害な機械的
圧力を伝達することもない。
【0111】 図2の詳細な説明を参照すると、出口開口部104に対応して、カバーは、高
い部分112に取り付けられ、当該部分にある光ファイバ素子200の最終部分
203に圧力がかけられることはない。 当該素子の明記された部分(例えば伝送特性の変化を受けやすい部分など)の
間でのみ接触が発生しないように、平面上にある光ファイバ素子200に対して
他の平面プロフィールが使用することも出来る。
【0112】 図1に示されているものと異なる形状の平面プロフィールは、例えば円形では
なく及び(又は)等しく区切られて(equispaced)いない螺旋を有する渦巻型の
曲線にされ得る。 更に、光ファイバ素子200は、光ファイバ素子200の一部の間で直接重な
り合うことを防止するが、素子部分の幾つかで接することが許容されるように配
置され得る。
【0113】 本発明の変形例によると、光ファイバ素子200は、平面形態に配置されなく
ても良く、重なり合わせが発生することのない方法でベース部101に形成され
た主軸に巻き付けることが出来る。光ファイバ素子200は、螺旋形に巻かれる
ことが好ましい。前記素子の異なる部分の間でいかなる種類の接触もない方法で
巻かれることがより好ましい。
【0114】 ハウジング回路108の輪郭を形成する部材は、光ファイバ素子200の機能
に変化が発生することがないようにされ、例えば鋭利なコーナーを含まずまた前
記素子に過度な歪みが生じないようにされる。 上記の光学装置100は、上記したチャープ格子202に加えて、他の光ファ
イバ素子の収容に最適である。
【0115】 公知の光ファイバ素子の例として、光ファイバ格子、光信号の増幅に使用され
る能動型ファイバ、ファイバカプラ、一般的な光ファイバ(例えば単一モードフ
ァイバ、偏波保存ファイバ、分散シフトファイバ、光センサに使用されるファイ
バ等)、及びこれらを組合わせて得られる素子がある。 ここに列記した光ファイバ素子は、前記素子の入力部若しくは(及び)出力部
又は中間部分において配された、通常の伝送光ファイバ(単一モードファイバ等
)部分を含むことも出来る。
【0116】 上述の如く、技術的な解決方法は、機械的圧力による変化に影響される伝達関
数を有するファイバの部分を含み且つ当該部分が螺旋形態に配置されるように要
求された長さを有する全ての光ファイバ素子に対して適切である。 装置100の寿命の間、光ファイバ素子200が、全ての長さに亘って又は所
定の部分に対して、適切な位置(つまり光ファイバ素子を保証する位置)に維持
し、且つベース部101内の最初の位置からほとんど移動しないようにすること
を、装置100は、確実に行っている。
【0117】 上述した装置100の場合において、光ファイバ素子200の位置は、ハウジ
ング回路108が前記素子をほとんど移動させない大きさを有するか、又は保護
化合物を作用させることによって、一定にされる。 保護化合物及びハウジング回路108を、特定の固定材料として示したが、他
の固定材料も適切であり、他の種類の接着剤、溝、閉じ込めフィン、ファイバ用
の筒状部品、カバーそのもの、分離又は結合に使用される架橋可能な樹脂、又は
当該目的に適切な他の材料等がある。
【0118】 上記した光学装置100を使用する特定の色分散補償器(CDC)について、
これから記載することとする。 図3aは、3ポート光サーキュレーター301を含む色分散補償器300の概
略的な図を示しており、第1ポートはファイバ302に接続され、第2ポートは
図1を参照して記載された光ファイバ素子200に接続され、第3ポートは他の
ファイバ303に接続されている。
【0119】 光ファイバ素子200は、例えばDCG型の2つのチャープされた格子202
’及び202”を 縦続して構成されている。 図3bは、他の種類の色分散補償器300’の概略的な図であり、ファイバ3
02及び303、第1光ファイバ素子200及び第1光ファイバに類似の第2光
ファイバ素子200’に接続された4ポートサーキュレーター305を含む。光
ファイバ素子200及び200’の各々は、2つのチャープ格子202’及び2
02”を縦続に含めて構成されている。
【0120】 光ファイバ素子200及び200’は、部分的に又は完全に重ねられた反射帯
域を有している。補償器300’の分散は、補償器200及び200’の分散の
重なり合わされた帯域となる。 公知の如く、単一モードファイバ等のファイバに沿って、光パルスの成分は、
異なる速度で進行する。ステップインデックス型ファイバ(例えば標準ITU−
T G652)において、大なる波長を有する成分は、小なる波長成分よりも早
く伝達する。上記のことは、データパルスの拡大を発生させ且つこのデータパル
スの歪みを発生させる。
【0121】 上記の色分散補償器は、ファイバ部分の端部に配置され、ファイバの前記部分
に沿って伝達する様々な光信号に対応するパルスによって生じた色分散を補償す
る。 ファイバ302に存在し且つ規定された光波長を有する信号に対応するパルス
は、光サーキュレータ301から光ファイバ素子200に伝送される。光パルス
の各成分は、公知のブラッグ条件が満たされる位置でチャープ格子202’又は
202”によって反射される。大なる波長を有する成分は、小なる波長を有する
成分に対して大なるチャープ格子部分に亘って伝搬された後に前記条件を満足す
る。小なる波長が短い経路を通過して小なる遅延を受けることに対して、長い経
路を通過する大なる波長を有する成分は、大なる遅延を受ける。チャープ格子に
よって発生した当該遅延は、色分散により光ファイバによって発生された遅延と
は反対の符号となり且つそれらを補償する。
【0122】 このようにして、分散補償後の異なる光波長を有する信号に対応するパルスは
、サーキュレータ301を経由して、ファイバ303に送信される。光ファイバ
素子200は、各々に波長を有する所定の数の光信号(波長分割多重(WDM)
システムの光信号等)に対応するパルスの色分散の補償に適切である。 図3bの補償器300’は、図3aの補償器300と同様に動作するが、異な
る波長を有する信号によって蓄積された色分散の補償を、第1光ファイバ素子2
00にて部分的に実施し、光サーキュレータ305に更に通過させた後に、第2
光ファイバ素子200’にて完全に実施することで完全になる。
【0123】 図4は、図3bに示された300’型の2つの色分散補償器を含むことが出来
る容器400の分解斜視図を示している。接続ファイバ302及び303は、図
4中に示されていない。 容器400は、4ポートサーキュレータ305と2つの重ねられた光学装置1
00を含む下部ラック404を有する。下部ラック404に直接置かれた光学装
置100は、図2に示された型のもの(つまり2つの出力ファイバを有する)で
あり、その上に光学装置100を一列に接続している。
【0124】 サーキュレータ305は、2つの光学装置100によって範囲が設定されたリ
ングの中心部分で下部ラックに静置されている。 4ポートのサーキュレータ305’(サーキュレータ305に類似)を次に含
む中間ラック405が、下部ラック上に配置され、2つの光学装置100が重な
り合わされ且つ上述の如く一列に接続される。
【0125】 図4は、上側部分に光学装置100を示し、適切な円筒形状の部材408によ
って中間ラック405に適合している。 構成ラック406は、中間ラック405に重なり合わされ、カバー407で閉
じ込められる。 サーキュレータ305及び305’は、例えばジェーディーエス(JDS、米
国)、イー‐ティーケー(E−TEK CA、米国)によって製造されており、
平行六面体形状にされている。
【0126】 ラック及びカバーは、例えば光学装置100のベース部101を形成するよう
に使用されるものと同じタイプのプラスチック材料から形成される。 図5aは、下部ラック404の斜視図を示しており、当該下部ラック404は
、矩形形状にされ、端部411と2つの光学装置100に適合する円筒形又は半
円筒形部材408とサーキューレータ305に適合する2つの柱部409とネジ
又は他の固定部材を通す為の小なる柱とを有している。
【0127】 図5bは、中間ラック405を示しており、当該中間ラックは、下部ラック4
04に関して既に記載された素子に加えて、サーキュレータ305’を取り付け
る2つの柱部409と下部ラック404に収容された2つの光学装置100から
来る光ファイバの通路となる2つのスリット412とを含む。中間ラックは、開
口部413形成され、当該開口部は、下部ラック404に収容されたサーキュレ
ータ305に接続されるように光ファイバの通過を許容する。
【0128】 図5cは、構成ラック406を示しており、当該構成ラックは、下部ラック4
04と中間ラック405にある4つの光学装置100の全てから光ファイバの通
路となるラックの4つの側部に配置された開口部412と、サーキュレータ30
5及び305’のポートに接続されるファイバの通路となる開口部418とを含
む。
【0129】 構成ラックの端部411に、カバー407を固定する部材を通過させるための
様々な大きさのホール420がある。 更に構成ラック406は、光ファイバ用のガイドの範囲を定めるフィン415
及び溶接されたファイバ部分を含むことが出来るような適切なハウジング414
も含む。更に、構成ラック406は、異なる大きさの円筒型のサーキュレータに
対する2組のハウジング416が提供されることが有利である。
【0130】 上述のCDCに対する容器400は、特に融通のきく平行六面体形状のサーキ
ュレータ305及び305’の使用を許容するが、円筒形状のサーキュレータに
も置換され得る。 特に、ピット417は、ハウジング416に形成され、その結果円筒形状及び
所定の大きさを有するサーキュレータは、構成ラック406の端部411上に突
出しない。
【0131】 円筒形状のサーキュレータが、例えば上述したジェーディーエス(JDS)及
びイー‐ティーケー(E−TEK CA)によって製造されている。 構成ラック406は、外部へと光ファイバを通過させる開口部419及び下部
ラック404及び中間ラック405の柱部410に整列される柱部410’ (
例えば3つのラックとカバー407を接続するネジの貫通を許容する)を有する
【0132】 2つの色分散補償器において、各分散補償器は、図3bに示された構成に従っ
て、且つ前記容器400に含まれて形成され、光ファイバ(図4に表示無し)は
、サーキュレータ305、305’から及び4つの光学装置100から来て、適
切な開口部413及び412を各々通過して、構成ラック406に到達する。 光ファイバは、フィン415の周囲に巻き付けられ、且つ上述の内容から及び
関連する図面から当業者に自明の方法で共に接続される。
【0133】 光ファイバ素子200及び200’は、各々それら自身の包装材(ベース10
1とそれに対応するカバーを含む)に配置され、前記包装材の外側に配置された
光サーキュレータ305及び305’によって構造的に分離されている。 光学装置100は、独立した素子としてその中に収容された光ファイバ素子を
使用することが出来るように形成されることを注記する。例えば、光学装置10
0は、1つの容器からその中に収容された光ファイバ素子にアプローチすること
なく他の装置に容易に伝達可能であり、よって伝達関数を測定することによって
配置動作(特に繊細で且つ結果として生じる特性を必要とする)の繰返しが回避
される。
【0134】 容器400に類似する容器は、記載された色分散補償器とは異なる種類の光学
機器を収容することが出来、且つ光学装置(例えば光アイソレータ)又は平面光
学装置の若しくは溶融(ヒューズ)ファイバ型の光カプラを含めることは、既に
記載した内容を基に当業者によって容易に行われ得る。 図4を参照して記載されたタイプの容器に収容するのに適切な光学装置の例は
、公知のタイプの光ファイバ増幅器である。
【0135】 この種類からなる光増幅器として、例えばエルビウムがドープされた光ファイ
バ等があり、当該ドープされた光ファイバは、2つの光アイソレータの間に配置
され且つ適切なポンプ源から発せられた光パワーをドープされた光ファイバに伝
達することが出来る光カプラに接続されている。 エルビウムがドープされた光ファイバは、上記の如く、ベース部101に都合
良く配置され、光アイソレータ及び光カプラは、図4の光サーキュレータ305
及び305’を参照して記載されたものと同様の方法で容器400内に配置され
る。
【0136】 エルビウムがドープされた光ファイバ、光カプラ及び2つの光アイソレータの
間の光学接続は、既に記載されたラック406に類似の構成ラック内で実施され
る。 実施例1チャープ格子のエネルギー反射率の測定 配置の前後(公知の技術によるモジュールの中で及び光学装置100を参照し
て記載されたような容器の中での双方)でファイバ型チャープ格子の反射スペク
トルの測定試験を実施した。
【0137】 上述の如く、色分散を補償する装置が、出願人によって製造され且つ色分散補
償モジュール(頭文字CDCM)(例えばCDC0480及びCDC01616
0等)と呼ばれるような適切なモジュールに、公知技術によって収容される。 上記モジュールは、例えば双方向伝送システムに使用された色分散を補償する
2つの装置を含む適切な例である。
【0138】 図6を参照すると、モジュール600は、光ファイバを外側に通す経路602
が形成された金属ベース部分601と、1つ又は2つのサーキュレータを含むこ
とが可能な中心領域603と、円弧型フィン604と、溶接部を保護する円筒形
状の容器に適切なハウジング605とを含んでいる。 試験に使用されたモジュールは、略21cmの長さと14cmの幅であった。
実施例1a直線位置に配置されたチャープ格子のエネルギー反射率の測定 本出願人により製造されたファイバ型チャープ格子は、全体で略2mの長さを
有し、そのうち略160cmを格子部分が占有している。
【0139】 ファイバ型チャープ格子のエネルギー反射率の予備的な評価は、ほとんど直線
状態でベンチにチャープ格子を注意深く配置することによって実施された。 ファイバチャープ格子の一方の端部は、従来型のカプラの第1ポートに接続さ
れた。当該カプラの第2ポートは、広スペクトル光源に適切に接続され、一方第
3ポートはチャープ格子から反射された信号スペクトルを測定するのに適切なス
ペクトル分析器に接続された。
【0140】 チャープ格子が刻まれた光ファイバの他方の端部は、反射を防止するように、
端部表面が前記ファイバの光軸に対して適切に傾けられるように(一般的に7−
8°の傾きを有している)切断された。僅かに残留する反射を防止するために、
前記端部は、ファイバコアの屈折率に等しい屈折率n
【0141】
【外16】
【0142】 を有する光学オイルに浸された。 図7aは、ベース部601に配置される前に測定されたチャープ格子のエネル
ギー反射率のスペクトルを示しており、波長に関して反射パワーと伝送パワーと
の間の比の絶対値で記載されて示されている。 図7aに示されたエネルギー反射率のグラフにおいて及びこれ以降のグラフに
おいて、縦軸に示された値は、測定器の組立てによって発生した損失も考慮に入
れていることを、記載する。これらのグラフは、反射率の絶対値に対してではな
く、波長による変化の評価に対して重要である。 実施例1b従来技術の欄に記載された装置に収容されたチャープ格子のエネルギー反射率の 測定 次に、ベース601にファイバ型チャープ格子が配置された。この後に、ファ
イバ型チャープ格子は、フィン604及びハウジング605によって範囲が制限
された円形型の部品に沿って数回巻き付けるように配置された。
【0143】 幾つかのハウジング605は、ファイバの溶接部によって占有され、その結果
、他のハウジングは、ファイバ素子の部分に対するガイドとして構成された。 上記経路の1つにおいて、2つの隣接するフィン604の間に、異なる巻回部
の様々な部分が、それら同士で接触する状態で必然的に収容され、更にチャープ
格子を含むファイバ部分の様々な位置で重なり合わされていた。
【0144】 次に、上述の方法で、エネルギー反射率の測定が実施された。測定されたスペ
クトルは、図7bに示された。略1544.5nmの波長に対応するエネルギー
反射率に急激な落ち込みが観察された。 エネルギー反射率の当該落ち込みは、配置の際にファイバ素子に作用する機械
的な圧力に起因するものと思われた。
【0145】 ファイバ素子の幾つかの部分の間にある接点が、測定によって観察される反射
スペクトルを変更するような機械的圧力を発生することが出来ると思われた。特
に、重なり合わせによる接触が、接線部分の間で接触することによって誘導され
る機械的圧力よりも大なる大きさの機械的圧力を誘導することが可能であると考
えられた。
【0146】 その後、上記の試験ファイバは、引き抜かれ、ベース601に再度配置された
。次にエネルギー反射率スペクトルが測定され、図7cに測定結果が示された。
図7cにおいて、略1540nmの波長に対応するエネルギー反射率に落ち込み
が見られる。 他の波長値に対応するエネルギー反射率の落ち込みは、図7bにおける部分と
は異なるファイバの部分に発生した圧力によるものである。
【0147】 次に、第2ファイバチャープ格子が使用され、当該ファイバは、略1.5mの
長さと略0.4mmの再コーティング領域含めた直径を有している。 図8において、ほぼ直線状態でベンチに注意深く配置され且つ力が作用しない
ように張り渡された当該第2チャープ格子のエネルギー反射率スペクトルが、細
い連続した線を用いて示されている。当該スペクトルは、略1538.5nmか
ら1545nmの間の波長範囲を占有している。
【0148】 上記第2チャープ格子は、従来の方法でベース部601に配置され、そのエネ
ルギー反射率スペクトルは、上記の如く測定された。 ベース部601に収容された第2チャープ格子の測定されたエネルギー反射率
スペクトルは、図8に破線で示されている。幾つかの波長値に対して、このスペ
クトルは、張り渡された素子に対する測定値から略0.5dBより小なる量だけ
発散している。例えば1539.5nmの波長に対応する他方の波長値に対して
、略0.5dBの偏差がある。1544.5nmの波長に対しては、略1dBの
偏差がある。 実施例1c本発明によるハウジング内に配置されたチャープ格子のエネルギー反射率の測定 図1を参照して記載されたベース部101が形成された。
【0149】 ベース部101は、12cm×12cm×3mmの大きさのポリカーボネート
で補強されて形成された。 螺旋プロフィールを有するハウジング回路108は、ベース部101内にフラ
イス削りされることによって得られた。カバーは、0.7mmの厚さを有するも
のが使用された。
【0150】 円弧状フィン109は、略0.5mmの厚さを有し、略2.5mmの高さを有
していた。 2つの隣接する円弧状フィン109の間の距離は、略1mmであった。 次に、光学装置100を参照して上記された方法によって、保護化合物の注入
及びその硬化を更に考慮して、ファイバ型チャープ格子がベース部101に配置
された。
【0151】 保護化合物は、以下に記載の実施例2によって形成された混合物を使用した。
この混合物は略2時間で硬化した。 ベース部101に配置された図1bの第2チャープ格子のエネルギー反射率ス
ペクトルの測定値が、図8の太い実線で示されている。 ベース部101に配置されたチャープ格子のスペクトル部分と張り渡されたチ
ャープ格子のスペクトル部分と間の全ての偏差は、0.5dBよりも小であり、
特に0.2dBよりも小である。
【0152】 これらの試験は、光学装置100が、光ファイバ素子200を保護することが
出来ること、従来型のモジュールに配置されて発生する変化に対して配置段階で
発生する伝達関数の変化を大幅に削減することが出来ることを示している。 実施例2シリコーンゴムの調整 以下に記載の成分を有する材料A及び材料Bを混合することによって第1シリ
コーンゴムが調整された。
【0153】
【外17】
【0154】 ビニル−シロキサン化合物であるシロプレンU1及びシロプレンU10と、水
素−シロキサン硬化剤シロプレンU230、シリコーンオイルM100及びM5
00が、バイエル株式会社によって販売されている。シリカCab−O−Sil
TS610は、カボット社により販売されている。 2つの材料A及び材料B(及びこれら2つの混合物)の動粘性率は、25℃で
略1000mPasである(ASTM D445)。
【0155】 材料Aと材料Bは、1:1の比で混合され、その結果、ビニル基と水素−シロ
キサン基との間のモル比は、後者の反応基が僅かに化学量論的に不足する略1:
0.8となる。上記液状混合物の操作時間は、略15〜20分である。2つの化
合物を混合してから略1時間で、混合物は、ゴム固体の粘稠度を有し、2〜3時
間で最終的な硬度に達する。標準ASTM D1321による針侵入試験におい
て、当該ゴムは略470 1/10mmの値を有する。 実施例3 シリコーンゴムの調整 実施例2に記載された手順によって、材料BのシロプレンU230化合物の重
量割合を1.0に代えて1.25にしたことのみを変更して、第2シリコーンゴ
ムが調整された。このようにして、材料Aと材料Bが1:1の比率で混合され、
ビニル基と水素−シロキサン基の間の化学量論比は略1:1になる。このように
して得られたゴムは、実施例2のゴムに類似の特性を有し、略400 1/10
mmの侵入値を有している。 実施例4ゴムのエージングの間における水素放出 実施例2及び3によるシリコーンゴムの10gの試料が、一連の試験管(内容
積が150cm3)の内側表面に液状混合物の薄層(略200μm厚)で配置さ
れた。0.1mlの水(5.5mmol)が、試験管内に更に配された。
【0156】 実施例2による1:0.8(ビニル基:水素−シロキサン基)混合物である第
1グループ(G1)の試料と実施例3による1:1混合物である第2グループ(
G2)の試料が、上記方法で調整された。 2つのグループG1及びG2の各々は、それぞれG1a及びG1bと、G2a
およびG2bの2つの副グループに分割された。副グループG1aおよびG2a
の両方の試験管は、試験管の表面に液状混合物を分配させた後に直に封止され、
当該混合物は、封止された試験管内で硬化した。一方、副グループG1bおよび
G2bの混合物は、試験管を開放した状態で硬化させ、硬化が停止した後に試験
管を封止した。
【0157】 硬化が完了したとき(液体混合物の配置から略3時間後)に、シリコーンゴム
を含む試験管は、加熱器中で15日間100℃に置くエージング試験(略10℃
の温度で略20年よりも長いエージングにおおよそ相当する)にかけられた。 エージング試験の後に、試験管は回収され、前記試験管内に放出されたガスの
組成が、ヒューレットパッカード社(Hewlett-Packard)の型番5480のガス
クロマトグラフを使用して分析され、水素の僅かな痕跡が検出された。
【0158】 エージング試験の結果が表1に示されている。
【0159】
【表1】
【0160】 表1のデータから明らかな如く、G2aグループのより厳格な条件においてさ
えも、残留した放出水素は、1cm3/kg(好ましくは0.5cm3/kg)の
許容される制限以下である。 実施例3により実施された比較組成と同様のエージング試験において、
【0161】
【外18】
【0162】 基とビニル基を1.5:1の比で(つまり全化合物でシロプレンU230の成分
重量割合で4.32となる)行った場合、放出された水素の量は材料1kg当り
100cm3より大であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による光学装置の平面図である。
【図2】 本発明による光学装置の変形例の平面図である。
【図3a】 2つの色分散補償器の概略図である。
【図3b】 2つの色分散補償器の概略図である。
【図4】 色分散を補償する2つの装置を含むことが可能な、本発明による容器
の分解斜視図である。
【図5a】 図4の下部ラックの斜視図である。
【図5b】 図4の中間ラックの斜視図である。
【図5c】 図4の容器の構成ラックである。
【図6】 公知となっている色分散補償器の容器の平面図である。
【図7a】 張り渡されたチャープ格子の測定されたエネルギー反射率スペクト
ルである。
【図7b】 図7の容器に収容されたチャープ格子の1回目に測定されたエネル
ギー反射率スペクトルである。
【図7c】 図6の容器に収容されたチャープ格子の2回目に測定されたエネル
ギー反射率スペクトルである。
【図8】 チャープ格子を、試験台で張り渡された場合と、図6の容器に収容さ
れた場合と、本発明による容器に収容された場合とにおけるエネルギー反射率ス
ペクトルである。
【図9】 図1の光学装置に使用されたシリコーンゴムの架橋化を分析したフー
リエ変換赤外分光(FTIR)スペクトルである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 スカラノ ダニロ イタリア国 アイ−10143 トリノ 2 コルソフランスィア Fターム(参考) 2H038 BA25 BA34 CA34 CA37 CA38 4E352 AA08 BB02 CC01 CC08 CC11 CC17 CC52 CC56 DD01 DD05 DR02 DR37 DR42 DR43 GG10

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器(400)を含む光学装置であって、 前記容器内に、 複数の隣接する巻回部を含む配列に配置された光ファイバ素子(200)と、 前記光ファイバ素子に接続され得る光学素子(305)と、 前記光ファイバ素子用のハウジング(101)と、が含まれ、 前記ハウジングは、 前記複数の巻回部を物理的に分離することが可能であり、それらの間で重なり
    合う接触を回避することが出来る少なくとも1つの分離部材(109)と 前記光ファイバ素子を固定し、安定した位置に前記素子を保持することが出来
    る部材と、を含むことを特徴とする光学装置。
  2. 【請求項2】 前記光学素子(305)は、少なくとも1つの接続用の光ファイ
    バを含むことを特徴とする請求項1記載の光学装置。
  3. 【請求項3】 前記容器は、前記光ファイバ素子(200)を前記光学素子(3
    05)の前記少なくとも1つの接続用の光ファイバに接続するユニット(406
    )を含むことを特徴とする請求項2記載の光学装置。
  4. 【請求項4】 前記光ファイバ素子(200)は、光ファイバ格子を含むことを
    特徴とする請求項1記載の光学装置。
  5. 【請求項5】 前記光学素子は、光サーキュレータ(305)であることを特徴
    とする請求項1記載の光学装置。
  6. 【請求項6】 前記光ファイバ素子は、能動型光ファイバであることを特徴とす
    る請求項1記載の光学装置。
  7. 【請求項7】 前記光学素子は、光アイソレータであることを特徴とする請求項
    1記載の光学装置。
  8. 【請求項8】 前記光学素子は、光カプラであることを特徴とする請求項1記載
    の光学装置。
  9. 【請求項9】 所定の伝達関数を有する複数の隣接する巻回部に配置されること
    が可能な光ファイバ素子(200)と、 前記光ファイバ素子を含むことが可能な剛性のハウジング(101)と、を含
    む光学装置(100)であって、 前記ハウジングは、 前記複数の巻回部を物理的に分離することが可能であり、それらの間で重なり
    合う接触を回避することが出来る少なくとも1つの分離部材(109)と 安定した位置に前記素子を保持することが可能な、前記光ファイバ素子を固定
    する部材と、を含むことを特徴とする光学装置。
  10. 【請求項10】 前記分離部材は、前記複数の巻回部を分離することが可能であ
    り、それらの間で接触することを回避することが出来ることを特徴とする請求項
    9記載の光学装置。
  11. 【請求項11】 前記光学素子(200)は、それらの1部にファイバ型格子を
    含むことを特徴とする請求項9記載の光学装置。
  12. 【請求項12】 前記光学素子(200)は、それらの1部にファイバチャープ
    格子(202)を含むことを特徴とする請求項9記載の光学装置。
  13. 【請求項13】 前記光学素子(200)は、色分散補償器を含むことを特徴と
    する請求項9記載の光学装置。
  14. 【請求項14】 前記光学素子(200)は、能動型ファイバを含むことを特徴
    とする請求項9記載の光学装置。
  15. 【請求項15】 前記光ファイバ素子(200)は、10cmから20mの間の
    長さを有することを特徴とする請求項9記載の光学装置。
  16. 【請求項16】 前記光ファイバ素子(200)は、20cmから20mの間の
    長さを有することを特徴とする請求項9記載の光学装置。
  17. 【請求項17】 前記剛性のハウジング(101)は、ポリカーボネートから形
    成されることを特徴とする請求項9記載の光学装置。
  18. 【請求項18】 前記剛性のハウジング(101)は、アルミニウム合金を含む
    材料から形成されることを特徴とする請求項9記載の光学装置。
  19. 【請求項19】 前記剛性のハウジング(101)は、前記素子用のハウジング
    回路(108)の範囲を制限することが出来るフィン(109)を含むことを特
    徴とする請求項9記載の光学装置。
  20. 【請求項20】 前記ハウジング(101)は、溝部を含むことを特徴とする請
    求項1記載の光学装置。
  21. 【請求項21】 前記分離部材は、前記複数の巻回部のうち2つの巻回部の間に
    挟まれている少なくとも1つのフィン(109)を含むことを特徴とする請求項
    9記載の光学装置。
  22. 【請求項22】 前記分離部材は、架橋可能な樹脂を含むことを特徴とする請求
    項9記載の光学装置。
  23. 【請求項23】 前記固定部材は、シーリンググリースであることを特徴とする
    請求項9記載の光学装置。
  24. 【請求項24】 前記固定部材は、シリコーン化合物であることを特徴とする請
    求項9記載の光学装置。
  25. 【請求項25】 前記固定部材は、ポリウレタン樹脂であることを特徴とする請
    求項9記載の光学装置。
  26. 【請求項26】 前記固定部材は、前記べース部に構造的に結合されるカバーで
    あることを特徴とする請求項9記載の光学装置。
  27. 【請求項27】 所定の伝達関数を有する光ファイバ素子(200)を含む光学
    装置の組立て方法であって、 前記素子の様々な部分の間で重なり合うことを防止するように巻回部形態にて
    剛性ハウジング(101)内に前記素子を配置するステップと、 前記ハウジング内で移動することを回避するように前記形態にて前記素子を固
    定する部材によって固定するステップと、を含むことを特徴とする光学装置の組
    立て方法。
  28. 【請求項28】 前記配置するステップは、前記素子の様々な部分の間で接触す
    ることを回避する形態にて前記光学素子を配置するステップを含むことを特徴と
    する請求項27記載の光学装置の組立て方法。
  29. 【請求項29】 前記ハウジング内に前記素子を配置するステップは、前記素子
    を螺旋形態にて配置するステップを含むことを特徴とする請求項27記載の光学
    装置の組立て方法。
  30. 【請求項30】 前記螺旋形態は、前記光ファイバ素子(200)の最大直径に
    等しいか若しくはそれより大きいピッチを有することを特徴とする請求項29記
    載の光学装置。
  31. 【請求項31】 前記螺旋形態は、前記光ファイバ素子(200)の最大直径の
    1.5倍に等しいか若しくはそれより大きいピッチを有することを特徴とする請
    求項29記載の光学装置。
  32. 【請求項32】 前記固定するステップは、前記ハウジングに若干の保護化合物
    を配するステップを含むことを特徴とする請求項27記載の光学装置の組立て方
    法。
  33. 【請求項33】 前記伝達関数は、所定のエネルギー反射率スペクトルを有する
    ことを特徴とする請求項27記載の光学装置。
  34. 【請求項34】 前記ハウジング内に前記素子を配置するステップにおいて、前
    記エネルギー反射率スペクトルは、0.5dBより小なる変化を呈することを特
    徴とする請求項33記載の光学装置。
  35. 【請求項35】 前記ハウジング内に前記素子を配置するステップにおいて、前
    記エネルギー反射率スペクトルは、0.2dBより小なる変化を呈することを特
    徴とする請求項33記載の光学装置。
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