JP2003515541A - 遷移金属−シクロペンタジエニル−トロパン共役化合物 - Google Patents

遷移金属−シクロペンタジエニル−トロパン共役化合物

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JP2003515541A JP2001540994A JP2001540994A JP2003515541A JP 2003515541 A JP2003515541 A JP 2003515541A JP 2001540994 A JP2001540994 A JP 2001540994A JP 2001540994 A JP2001540994 A JP 2001540994A JP 2003515541 A JP2003515541 A JP 2003515541A
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デニス タマグナン,ジルス
マーティン ボールドウィン,ロナルド
ビー. イニス,ロバート
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Abstract

(57)【要約】 遷移金属−シクロペンタジエニル−トロパン共役化合物が記載されている。遷移金属−シクロペンタジエニル−トロパン共役化合物を製造する方法も記載されている。本発明の遷移金属−シクロペンタジエニル−トロパン共役化合物は、モノアミン輸送体に対する親和性を示し、診断薬および/または治療薬として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、復員軍人省下での政府の支援によって部分的になされたものである
(Merit Review Award to R.B.Innis,Ent
itled 「SPECT Imaging of Dopamine Tra
nsporters」)。
【0002】 発明の分野 本発明は、新規の遷移金属−シクロペンタジエニル−トロパン共役化合物に関
する。本発明はまた、遷移金属−シクロペンタジエニル−トロパン共役化合物を
製造する方法に関する。遷移金属−シクロペンタジエニル−トロパン共役化合物
は、モノアミン輸送体に対する親和性を示し、例えばパーキンソン病などの種々
の臨床診断法において有用である。
【0003】 発明の背景 放射線沃化化合物は、ドーパミン輸送体(DAT)を撮像するために用いられ
てきた。β−カルボメトキシ−3β−(4−ヨードフェニル)トロパン(β−C
ITまたはRTI−55)は、ホモジネート結合試験によるインビトロプローブ
のために125Iで、そしてシングルフォトン発光コンピューター断層X線写真法
(SPECT)イメージングのために123Iで標識付けされてきた(ニューメヤ
ー(Neumeyer)ら:「J.Med.Chem.」34:3144〜31
46(1991)、キャロル(Carroll)ら:「J.Med.Chem.
」34:2719〜2725(1991))。N−オメガ−フルオロアルキル12 3 I−アリールトロパン誘導体およびN−123I−アリルヨード−またはクロロ−
置換アリールトロパン誘導体もDATイメージングのために用いられてきた(米
国特許第5,310,912号、グッドマン(Goodman)ら:「J.Nu
cl.Med.」33:890(1992)、グッドマン(Goodman)ら
:「J.Nucl.Med.」37:1535〜1542(1994)、マリソ
ン(Melison)ら:「J.Nucl.Med.」36:2290〜229
7(1995)、フィッシュマン(Fishman)ら:「Neuroscie
nce−Net1:Article#10010」(1996)、フィッシュマ
ン(Fishman)ら:「J.Nucl.Med.」38:144〜150(
1987)、フィッシュマン(Fishman)ら:「J.Nucl.Med.
」35:87P(1995)、エルマレー(Elmaleh)ら:「J.Nuc
l.Med.」37:1197〜1202(1996)、米国特許第5,864
,038号、米国特許第5,853,696号)。しかし、沃化トレーサーは使
うのに高価である。さらに、123Iは容易には入手できない。実際、北米ではサ
イクロトロンの少数のみが123Iを商業生産しているにすぎない。
【0004】 N22フェニルトロパン共役化合物もドーパミン輸送体のSPECTイメージ
ングにおいて用いるために探求されてきた。こうした化合物には、3β−4(ク
ロロフェニル)トロパンの2β位で共役されたN22キレートの99mTc錯体(
TRODAT−1)、β−カルボメトキシ−3β−(4−クロロフェニル)トロ
パンのN22キレート類似体のN−置換99mTc錯体(CFT)−(テクネピン
)および3β−(4−ヨードフェニル)トロパンの2β位で共役されたN22
レートの99mTc錯体(β−CIT−BAT)が挙げられる(クング(Kung
)ら:「Eur.J.Nucl.Med.」23:1527〜1530(199
6)、マドラス(Madras)ら:「Synapse」22:239〜246
(1996)、タマグナン(Tamagnan)ら:「Tetrahedron
Lett.」37:4353〜4356(1996)、モズレー(Mozle
y)ら:「J.Nucl.Med.」39:2069〜2076(1998)、
クシュナー(Kushner)ら:「J.Nucl.Med.」40:150〜
158(1999))。しかし、N22キレート系には、N22フェニルトロパ
ン共役化合物の高い親油性および大きい分子量のゆえに非特異的結合の問題があ
る。N22キレート系のもう一つの欠点は、Tc=O錯体のシン/アンチ異性で
あり、それは、製品の混合物につながることが多く、放射線トレーサーの有効性
を低下させる。
【0005】 シクロペンタジエニル金属−トリカルボニル[CpM(CO)3]と2β−カル
ボメトキシ−3β−p−ヨードフェニルトロパンの誘導体の共役化合物は、ドー
パミン輸送体活性のために研究されてきた(ニューメヤー(J.L.Neume
yer)ら:米国特許第5,700,446号:Dec.23(1997)、タ
マグナン(G.Tamagnan)ら:「Quart.J.Nucl.Med.
」42:39(1998)、ゾゴビ(S.S.Zoghbi)ら:「J.Nuc
l.Med.」38:100P(1997))。こうした共役化合物において、
シクロペンタジエニル金属−トリカルボニル[CpM(CO)3]部分は、リバー
スエステル結合によってトロパン部分の2−位で結合される。[Cp99mTc(C
O)3]が3β−位でエーテル結合を介して結合されているシクロペンタジエニル
金属−トリカルボニル[Cp99mTc(CO)3]とトロパノールの共役化合物も記
載されている(米国特許第5,538,712号)。しかし、こうした化合物は
合成するのが難しいことが多く、好ましくない副反応につながりうる過酷な反応
条件下で製造しなければならない。
【0006】 従って、これらの以前の努力にもかかわらず、モノアミン輸送体活性を示す安
定で容易に入手できる(accessible)化合物が技術上なお必要とされ
ている。以下に記載したような本発明はこうした要求に答えるものである。
【0007】 発明の概要 本発明は、式(I)、(III)、(IV)、(VI)および(VII)の遷
移金属−シクロペンタジエニル−トロパン共役化合物を提供する。
【化17】
【0008】 本発明は、上で例示したような式(I)、(III)、(IV)、(VI)お
よび(VII)の遷移金属−シクロペンタジエニル−トロパン共役化合物を調製
する方法も提供する。
【0009】 本発明は、式(I)、(III)、(IV)、(VI)または(VII)の治
療的に有効な量の少なくとも一種の遷移金属−シクロペンタジエニル−トロパン
共役化合物および薬学的に許容できる担体を含むモノアミン輸送体活性に関連し
た疾患の治療のための薬剤組成物をさらに提供する。
【0010】 本発明は、式(I)、(III)、(IV)、(VI)または(VII)の薬
学的に許容できる量の少なくとも一種の放射線同位遷移金属−シクロペンタジエ
ニル−トロパン共役化合物を哺乳動物に投与する工程と、その後前記放射線同位
遷移金属−シクロペンタジエニル−トロパン共役化合物(複数を含む)の摂取を
監視する工程とを含む放射線診断法をさらに提供する。
【0011】 本発明の遷移金属−シクロペンタジエニル−トロパン共役化合物は中性で親油
性の化合物である。本発明の遷移金属−シクロペンタジエニル−トロパン共役化
合物はモノアミン輸送体活性を有する。すなわち、モノアミン輸送体に対する親
和性を示す。本発明の好ましい実施形態において、本発明の遷移金属−シクロペ
ンタジエニル−トロパン共役化合物は、約20nM未満、好ましくは約1.5n
M未満、より好ましくは約10nM未満のモノアミン輸送体に対する親和性を示
す。モノアミン輸送体は、好ましくは、ドーパミン輸送体、セロトニン輸送体ま
たはノルエピネフリン輸送体、より好ましくは、ドーパミン輸送体またはセロト
ニン輸送体、最も好ましくはドーパミン輸送体である。本発明によると、遷移金
属−シクロペンタジエニル−トロパン共役化合物は、少なくとも三種の成分、す
なわち、遷移金属、シクロペンタジエニル基およびトロパン部分を含む。
【0012】 遷移金属 遷移金属(M)は、以下で記載するようなシクロペンタジエニル(Cp)部分
との化合物を形成することが可能ないかなる遷移金属であってもよい。本発明に
よると、遷移金属は、上述したような遷移金属の放射性同位元素または放射性同
位体であってもよい。好ましくは、遷移金属放射性同位体は、約100〜511
keVのエネルギー範囲および約30分〜約2.5日の半減期で、ごく僅かな粒
子放射である一次ガンマ放射を提供する。本発明の好ましい実施形態において、
遷移金属は、テクネチウム(Tc)、レニウム(Re)、マンガン(Mn)ある
いはそれらの放射性同位元素または放射性同位体(例えば、99mTc、94mTc、 186 Re、188Re、56Mn)である。当業者によって理解されるように、遷移金
属(M)は、シクロペンタジエニル部分との金属−配位子錯体を形成させるため
に、例えば、一酸化炭素(COまたはカルボニル)、CH3CN、NOおよびア
ルキルまたはアリールホスフィン(例えば、トリフェニルホスフィン)などの種
々の配位子と結合させてもよい(例えば、CpM(CO)3)。
【0013】 シクロペンタジエニル基 シクロペンタジエニル基は、当業者によって認識されているように、以下の一
般式のいかなる置換または非置換芳香族C55アニオンであってもよい。
【化18】
【0014】 可能な置換基には、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ア
シルおよびカルボキシレート基が挙げられるが、それらに限定されない。上述し
たように、シクロペンタジエニル基は、以下の式の遷移金属−シクロペンタジエ
ニル化合物を形成するために遷移金属と反応することができる。
【化19】 式中、pは0〜3の整数、好ましくは3であり、Mおよび配位子は、それぞれ
上述した通りである。遷移金属−シクロペンタジエニル化合物のシクロペンタジ
エニル基は、それぞれ上述したような遷移金属または金属−配位子錯体に共有で
または非共有結合してもよい。こうした共有結合および非共有結合は、当技術分
野で知られているこうしたいかなる結合手段であってもよい。
【0015】 トロパン部分 本発明の遷移金属−シクロペンタジエニル−トロパン共役化合物のトロパン部
分は、以下の基本構造を有するいかなるトロパンであってもよい。
【化20】
【0016】 本発明によると、トロパン部分の二環式環系は、飽和または不飽和であってよ
い。また、本発明によると、トロパン部分は、置換されていても、置換されてい
なくてもよい。さらに、本発明によると、トロパン部分は、二以上の位置で置換
されてよい。本発明の好ましい実施形態において、以下で記載するような直結遷
移金属−シクロペンタジエニル−トロパン共役化合物のトロパン部分は、不飽和
二環式環系、より好ましくは、以下の一般式の不飽和二環式環系を含む。
【化21】
【0017】 本発明のもう一つの好ましい実施形態において、以下に記載したように、側鎖
遷移金属−シクロペンタジエニル−トロパン共役化合物のトロパン部分は、飽和
二環式環系を含む。上述したようにトロパン部分は、置換されていても、置換さ
れていなくてもよい。適する置換基の例には、直鎖または分岐、飽和または不飽
和のエステル、エーテルおよびアルコール、ならびに置換または非置換アリール
基が挙げられるが、それらに限定されない。本発明の好ましい実施形態において
、トロパン部分は、直鎖または分岐、飽和または不飽和のエステル、エーテルお
よびアルコールで2−位において置換されている。本発明のもう一つの好ましい
実施形態において、以下に記載したように、側鎖遷移金属−シクロペンタジエニ
ル−トロパン共役化合物のトロパン部分は、置換または非置換アリール基、より
好ましくは置換フェニル基で3−位において置換されている。可能なアリール置
換基には、ヒドロキシ、飽和および不飽和アルコキシド、ハロ(例えば、I、C
l、Br、F)、アミノ、カルボキシル、カルボキシレートおよびニトロ基また
はそれらの組み合わせが挙げられるが、それらに限定されない。
【0018】 直結遷移金属−シクロペンタジエニル−トロパン共役化合物および側鎖遷移金
属−シクロペンタジエニル−トロパン共役化合物 本発明によると、遷移金属−シクロペンタジエニル化合物は、それぞれ上述し
たように、トロパン部分に直接または間接に結合されてよい。遷移金属−シクロ
ペンタジエニル化合物が共有結合によってトロパン部分に直接結合されている場
合、「直結(integrated)」遷移金属−シクロペンタジエニル−トロ
パン共役化合物が生じる。本発明の好ましい実施形態において、遷移金属−シク
ロペンタジエニル化合物は、3位でトロパン部分に直接結合されている。本発明
の直結遷移金属−シクロペンタジエニル−トロパン共役化合物は、当技術分野で
知られているいかなる手段によっても製造してよい。好ましくは、直結遷移金属
−シクロペンタジエニル−トロパン共役化合物は、所望の遷移金属−シクロペン
タジエニル−トロパン共役化合物を生成させるのに十分な条件下で遷移金属−シ
クロペンタジエニル化合物と、脱離性基(例えば、B(OH)2)によって所望
の結合位置で置換されたトロパン部分との反応によって製造してよい。例えば、
直結遷移金属−シクロペンタジエニル−トロパン共役化合物は、Suzukiカ
ップリング条件、Stilleカップリング条件または「Minutolo−K
atzenellenbogen」反応条件下で製造してよい。好ましくは、直
結遷移金属−シクロペンタジエニル−トロパン共役化合物は、「Minutol
o−Katzenellenbogen」反応条件下で製造される(ミヌトロ(
Minutolo)ら:「Organometallics」18:2519〜
2530(1999))。
【0019】 遷移金属−シクロペンタジエニル部分がリンカー基によってトロパン部分に間
接的に結合されている場合、「側鎖」遷移金属−シクロペンタジエニル−トロパ
ン共役化合物が生じる。側鎖遷移金属−シクロペンタジエニル−トロパン共役化
合物のリンカー基は、それぞれ上述したように遷移金属−シクロペンタジエニル
化合物およびトロンパン部分を合わせて共有結合することが可能ないかなる基で
あってもよい。当業者によって理解されるように、リンカー基の長さは異なって
よい。適するリンカー基の例には、アルケニル、飽和または不飽和のケトン、エ
ステル、酸、アミド、グリコール、スルホキシド、スルホニルおよびベンゾイル
基が挙げられるが、それらに限定されない。本発明によると、それぞれ上述した
ようなトロンパンへの遷移金属−シクロペンタジエニル化合物の結合は、最終化
合物の受容体−結合特性の最小摂動をもたらす。
【0020】 本発明の好ましい実施形態において、結合は上述したようにトロパン部分の窒
素原子を介して、すなわち、8位で起きる。もう一つの好ましい実施形態におい
て、結合はトロパン部分の3位で起きる。「側鎖」遷移金属−シクロペンタジエ
ニル−トロパン共役化合物は、当技術分野で知られているいかなる手段によって
も製造してよい。例えば、タマグナン(G.Tamagnan)ら:「Quar
t.J.Nucl.Med.」42:39(1998)を参照すること。好まし
くは、「側鎖」遷移金属−シクロペンタジエニル−トロパン共役化合物は、それ
ぞれ以下で記載するように求電子性付加反応または求核付加反応によって製造さ
れる。従って、遷移金属−シクロペンタジエニル錯体はリンカー基で官能化され
、その後、それぞれ以下で記載するように遷移金属−シクロペンタジエニル−ト
ロパン共役化合物を生成させるのに十分な条件下でトロパン部分と反応する。あ
るいは、トロパン部分は、リンカー基で官能化されてよく、その後、それぞれ上
述したように遷移金属−シクロペンタジエニル−トロパン共役化合物を生成させ
るのに十分な条件下で遷移金属−シクロペンタジエニル化合物と反応してよい。
当業者によって認識されるように、「十分な条件下」は、求電子性付加反応条件
または求核付加反応条件あるいは当技術分野で知られているその他の適するカッ
プリング反応条件を含む。
【0021】 本発明の好ましい実施形態において、それぞれ上述したような直結および側鎖
遷移金属−シクロペンタジエニル−トロパン共役化合物の両方は、対応するフェ
ロセントロパン前駆物質、すなわち、ダブル配位子連鎖移動反応条件下で遷移金
属−シクロペンタジエニル錯体が対称または非対称フェロセン[(Cp)2Feま
たはCpFeCp’]部分で置き換えられている遷移金属−シクロペンタジエニ
ル−トロパン化合物を処理することにより製造してよい(スプラドー(Spra
dau)ら:「Organometallics」17:2009(1998)
【0022】 本発明の好ましい実施形態において、直結遷移金属−シクロペンタジエニル−
トロパン化合物は式(I)の化合物である。
【化22】 式(I)中、R1はCO22またはCH2OR2、好ましくはCO22、最も好
ましくはCO2CH3であり、RおよびR2は独立して、H、直鎖もしくは分岐の
1〜C12アルキル、C2〜C12アルケニル、C2〜C12アルキニル、C6〜C12
リール、C3〜C12シクロアルキル、C3〜C12ヘテロシクロアルキルまたはC1
〜C12ヘテロ芳香族基(但し、ヘテロ原子はN、OおよびSの少なくとも一種で
ある)、好ましくは、直鎖もしくは分岐のC1〜C8アルキル、C2〜C8アルケニ
ルまたはC2〜C8アルキニル基、より好ましくはメチル基であり、Qは置換また
は非置換CpM(CO)3であり、MはRe、Tc、Mnまたはそれらの放射性
同位体、好ましくは、Re、Tcまたはそれらの放射性同位体であり、Cpはシ
クロペンタジエニル基である。
【0023】 本発明によると、上述したような直結遷移金属−シクロペンタジエニル−トロ
パン共役化合物は、上述したような式(I)の遷移金属−シクロペンタジエニル
−トロパン共役化合物を生成させるのに十分な条件下で式(II)の化合物を遷
移金属−シクロペンタジエニル化合物と、反応させることにより製造することが
できる。
【化23】 式中、RおよびR1は、それぞれ式(I)に関して上述した通りであり、Lは
B(OH)2である。
【0024】 本発明のもう一つの好ましい実施形態において、直結遷移金属−シクロペンタ
ジエニル−トロパン共役化合物は、式(III)の化合物である。
【化24】 式(III)中、R1はCO22またはCH2OR2、好ましくはCO22、最
も好ましくはCO2CH3であり、RおよびR2は独立して、H、直鎖もしくは分
岐のC1〜C12アルキル、C2〜C12アルケニル、C2〜C12アルキニル、C6〜C 12 アリール、C3〜C12シクロアルキル、C3〜C12ヘテロシクロアルキルまたは
1〜C12ヘテロ芳香族基(但し、ヘテロ原子はN、OおよびSの少なくとも一
種である)、好ましくは、直鎖もしくは分岐のC1〜C8アルキル、C2〜C8アル
ケニル、C2〜C8アルキニル基、より好ましくはメチル基であり、Qは置換また
は非置換CpM(CO)3であり、MはRe、Tc、Mnまたはそれらの放射性
同位体、好ましくは、Re、Tcまたはそれらの放射性同位体であり、Cpはシ
クロペンタジエニル基である。
【0025】 本発明によると、上述したような式(III)の直結遷移金属−シクロペンタ
ジエニル−トロパン共役化合物は、式(I)の直結遷移金属−シクロペンタジエ
ニル−トロパン共役化合物を十分な条件下で還元することにより製造することが
できる。当業者によって理解されるように、「十分な条件下」は、トロパン部分
のC2〜C3二重結合のみを選択的に還元することが可能な当技術分野で知られて
いる適切ないかなる還元方法も含む。
【0026】 本発明の好ましい実施形態において、側鎖遷移金属−シクロペンタジエニル−
トロパン共役化合物は、式(IV)の化合物である。
【化25】 式(IV)中、Qは置換または非置換CpM(CO)3であり、MはRe、T
c、Mnまたはそれらの放射性同位体、好ましくは、MはRe、Tcまたはそれ
らの放射性同位体であり、Cpはシクロペンタジエニル基であり、Gは、R1
CO2CH3またはCH2OHである時、GはC(O)ではないことを条件として
、直接結合、−C(O)−、−R2NC(O)−、−CH=CH−、−S(O)
−、−SO2−、−OC(O)−または−CH2−O−(CH2r−O−(CH2
s−、好ましくは、−C(O)−、−OC(O)−または−CH=CH−であ
り、rは1〜4の整数、好ましくは、rは1であり、sは0〜4の整数(但し、
r+s<8)、好ましくは、sは3であり(但し、r+s=4)、Jは−(CH 2n−であり、nは1〜8の整数、好ましくは、nは1〜4の整数、最も好まし
くは、nは3であり、R1はCO22またはCH2OR3、好ましくは、CH2OH
またはCO2CH3であり、R2およびR4は独立して、H、直鎖もしくは分岐のC 1 〜C12アルキル、C2〜C12アルケニル、C2〜C12アルキニル、C6〜C12アリ
ール、C3〜C12シクロアルキル、C3〜C12ヘテロシクロアルキルまたはC1
12ヘテロ芳香族基であり(但し、ヘテロ原子はN、OおよびSの少なくとも一
種である)、好ましくは、直鎖もしくは分岐のC1〜C8アルキル、C2〜C8アル
ケニル、C2〜C8アルキニル基、より好ましくはメチル基であり、R3は、H、
−CH2−O−(CH2t−O−(CH2v−、直鎖もしくは分岐のC1〜C12
ルキル、C2〜C12アルケニル、C2〜C12アルキニル、C6〜C12アリール、C3 〜C12シクロアルキル、C3〜C12ヘテロシクロアルキルまたはC1〜C12ヘテロ
芳香族基であり(但し、ヘテロ原子はN、OおよびSの少なくとも一種である)
、好ましくは、直鎖もしくは分岐のC1〜C8アルキル、C2〜C8アルケニル、C 2 〜C8アルキニル基、より好ましくはメチル基であり、tは1〜4の整数、好ま
しくは、tは1であり、vは0〜4の整数であり(但し、t+v<8)、好まし
くは、vは3であり(但し、t+v=4)、Arは置換または非置換フェニル基
、好ましくはp−クロロフェニル基である。
【0027】 本発明によると、上述したような式(IV)の側鎖遷移金属−シクロペンタジ
エニル−トロパン共役化合物は、式(IV)の側鎖遷移金属−シクロペンタジエ
ニル−トロパン共役化合物を生成させるのに十分な条件下で、式(V)のトロパ
ン部分を遷移金属−シクロペンタジエニル化合物と反応させることにより製造す
ることができる。
【化26】 式中、R1およびArは、それぞれ式(IV)において上述した通りである。
本発明によると、「十分な条件下」は、上述したような適切なあらゆる求電子性
付加反応条件または求核付加反応条件あるいはカップリング反応条件を含む。
【0028】 本発明の好ましい実施形態において、側鎖遷移金属−シクロペンタジエニル−
トロパン共役化合物は、式(VI)の化合物である。
【化27】 式(VI)中、Qは置換または非置換CpM(CO)3であり、MはRe、T
c、Mnまたはそれらの放射性同位体、好ましくは、Re、Tcまたはそれらの
放射性同位体であり、Cpはシクロペンタジエニル基であり、Gは、直接結合、
−C(O)−、−R2NC(O)−、−CH=CH−、−S(O)−、−SO2
、−OC(O)−または−CH2−O−(CH2r−O−(CH2s−、好まし
くは、−C(O)−、−OC(O)−または−CH=CH−であり、rは1〜4
の整数、好ましくは、rは1であり、sは0〜4の整数(但し、r+s<8)、
好ましくは、sは3であり(但し、r+s=4)、Jは−(CH2n−であり、
nは1〜8の整数、好ましくは、nは1〜4の整数、最も好ましくは、nは3で
あり、R1はCO22またはCH2OR3、好ましくは、CH2OHまたはCO2
3であり、R2およびR4は独立して、H、直鎖もしくは分岐のC1〜C12アルキ
ル、C2〜C12アルケニル、C2〜C12アルキニル、C6〜C12アリール、C3〜C 12 シクロアルキル、C3〜C12ヘテロシクロアルキルまたはC1〜C12ヘテロ芳香
族基であり(但し、ヘテロ原子はN、OおよびSの少なくとも一種である)、好
ましくは、直鎖もしくは分岐のC1〜C8アルキル、C2〜C8アルケニル、C2
8アルキニル基、より好ましくはメチル基であり、R3は、H、−CH2−O−
(CH2t−O−(CH2v−、直鎖もしくは分岐のC1〜C12アルキル、C2
12アルケニル、C2〜C12アルキニル、C6〜C12アリール、C3〜C12シクロ
アルキル、C3〜C12ヘテロシクロアルキルまたはC1〜C12ヘテロ芳香族基であ
り(但し、ヘテロ原子はN、OおよびSの少なくとも一種である)、好ましくは
、直鎖もしくは分岐のC1〜C8アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキ
ニル基、より好ましくはメチル基であり、tは1〜4の整数、好ましくは、tは
1であり、vは0〜4の整数であり(但し、t+v<8)、好ましくは、vは3
であり(但し、t+v=4)、Arは置換または非置換フェニル基、好ましくは
p−クロロフェニル基である。
【0029】 本発明によると、上述したような側鎖遷移金属−シクロペンタジエニル−トロ
パン共役化合物は、式(VI)の側鎖遷移金属−シクロペンタジエニル−トロパ
ン共役化合物を生成させるのに十分な条件下で、式(X)のトロパン誘導体化合
物を遷移金属−シクロペンタジエニル化合物と反応させることにより製造するこ
とができる。
【化28】 式中、R1およびArは、それぞれ式(VI)において上述した通りである。
本発明によると、「十分な条件下」は、適切なあらゆるカップリング反応条件(
例えば、Pdカップリング)を含む。
【0030】 本発明は、式(VII)の側鎖遷移金属−シクロペンタジエニル−トロパン共
役化合物も提供する。
【化29】 式(VII)中、Qは置換または非置換CpM(CO)3であり、MはRe、
Tc、Mnまたはそれらの放射性同位体、好ましくは、Re、Tcまたはそれら
の放射性同位体であり、Cpはシクロペンタジエニル基であり、Gは、−C(O
)−、−R2NC(O)−、−CH=CH−、−S(O)−、−SO2−、−OC
(O)−または−Ph−C(O)−、好ましくは、−C(O)−、−OC(O)
−、−CH=CH−または−Ph−C(O)−、より好ましくは−Ph−C(O
)−であり、R1はCO22またはCH2OR3、好ましくは、CH2OHまたはC
2CH3であり、R2、R3、R4およびR5は独立して、H、直鎖もしくは分岐の
1〜C12アルキル、C2〜C12アルケニル、C2〜C12アルキニル、C6〜C12
リール、C3〜C12シクロアルキル、C3〜C12ヘテロシクロアルキルまたはC1
〜C12ヘテロ芳香族基であり(但し、ヘテロ原子はN、OおよびSの少なくとも
一種である)、好ましくは、直鎖もしくは分岐のC1〜C8アルキル、C2〜C8
ルケニル、C2〜C8アルキニル基、より好ましくはメチル基であり、Arは置換
または非置換フェニル基である。
【0031】 本発明によると、上述したような式(VII)の側鎖遷移金属−シクロペンタ
ジエニル−トロパン共役化合物は、適切な貴金属触媒の存在下で式(VIII)
の置換求核トロパン部分を式(IX)の金属−シクロペンタジエニル化合物と十
分な条件下で反応させることにより製造することができる。
【化30】 式(VIII)中、R5、R1、ArおよびGは、それぞれ式(VII)におい
て上述した通りであり、Xはハロゲン(例えば、弗素、塩素、臭素、沃素)、好
ましくは塩素または臭素である。式(IX)中、Mは上述した通りであり、M’
は有機金属基である。適切な有機金属基の例には、トリアルキルスタニルなどの
形態のもの、好ましくはトリブチルスタニルまたはトリメチルスタニルが挙げら
れるが、それらに限定されない。本発明によると、「適切な貴金属触媒」は、テ
トラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)の種類などの零価パラジ
ウム錯体が挙げられるが、それらに限定されない。本発明によると、「十分な条
件下」は、適切なあらゆる求核付加反応条件または、例えば、Stille型カ
ップリングなどのカップリング反応条件を含む。
【0032】 上述したように、遷移金属−シクロペンタジエニル−トロパン共役化合物の遷
移金属は、遷移金属の放射性同位体であってよい。従って、本発明は、種々の放
射線診断法または放射線治療法において放射線診断薬として用いることができる
放射線同位遷移金属−シクロペンタジエニル−トロパン共役化合物も提供する。
こうした放射線同位遷移金属−シクロペンタジエニル−トロパン共役化合物は、
当技術分野で知られているいかなる手段によっても製造してよい。例えば、スプ
ラドー(T.W.Spradau)ら:「Organometallics」1
7:2009〜2017(1998)を参照すること。
【0033】 本発明によると、放射線診断法は、薬学的に許容できる量の、本発明の少なく
とも一種の放射線同位遷移金属−シクロペンタジエニル−トロパン共役化合物を
哺乳動物に投与し、その後、放射線同位遷移金属−シクロペンタジエニル−トロ
パン共役化合物の摂取を監視する。放射線同位遷移金属−シクロペンタジエニル
−トロパン共役化合物の混合物を用いることができる。放射線同位遷移金属−シ
クロペンタジエニル−トロパン共役化合物の摂取は、例えば、SPECTイメー
ジングなどの核医学イメージング技術を含む当技術分野で知られているいかなる
手段によっても監視することができる。放射線同位遷移金属−シクロペンタジエ
ニル−トロパン共役化合物は、原液で、あるいは薬学的に許容できる担体と組み
合わせて投与してよい。当業者によって理解されるように、薬学的に許容できる
量は状況に応じて決定される。考慮されるべき要素には、放射線同位体の種類、
投与方式(例えば、静脈内注射、経口投与、非経口投与)、および放射線診断を
適用しようとする人の身体的特性などが挙げられるが、それらに限定されない。
本発明によると、放射線診断法は、単独で、あるいは他の放射線診断法および/
または治療の方法または処置と合わせて用いることができる。
【0034】 本発明の遷移金属−シクロペンタジエニル−トロパン共役化合物は、種々の薬
剤組成物中でも用いてよい。こうした薬剤組成物は、パーキンソン病および鬱病
に限定されないが、それらを含むモノアミン輸送体活性に関連した疾患の治療に
おいて用いることができる。本発明によると、こうした薬剤組成物は、治療的に
有効な量の上述したような本発明の少なくとも一種の遷移金属−シクロペンタジ
エニル−トロパン共役化合物および薬学的に許容できる担体を含む。本発明によ
ると、遷移金属−シクロペンタジエニル−トロパン共役化合物の混合物も用いて
よい。本発明の薬剤組成物は、例えば、固体、液体、懸濁液または乳化液であっ
てよい。本発明によると、薬剤組成物は、徐放性製剤または持効性製剤で提供で
きる。
【0035】 薬学的に許容できる担体は、例えば、レミントン(「Remington’s
Pharmaceutical Sciences」Mack Publis
hing Co.(A.R.Gennaro edit.1985)に記載され
たような当技術分野で知られているあらゆる担体、添加剤、安定剤などであって
よい。薬学的に許容できる担体の選択は、当業者によって認識されているように
、例えば、遷移金属−シクロペンタジエニル−トロパン共役化合物、薬剤組成物
を受領する人の身体的特性および投与方式(例えば、静脈内注射、経口投与、非
経口投与)などに応じて異なる。当業者によって認識されているような治療的に
有効な量も状況に応じて決定される。考慮されるべき要素には、治療しようとす
る疾患(例えば、パーキンソン病、鬱病)、疾患を患う人の身体的特性および遷
移金属−シクロペンタジエニル−トロパン共役化合物などが挙げられるが、それ
らに限定されない。本発明の薬剤組成物は、それぞれ上述したような遷移金属−
シクロペンタジエニル−トロパン共役化合物および薬学的に許容できる担体の単
純な混合に限定されないが、それを含む当技術分野で知られているいかなる手段
によっても調製することができる。
【0036】 本発明を例示するために以下の実施例を提示する。しかし、本発明がこれらの
実施例に記載された特定の条件または詳細事項に限定されるべきでないことは理
解されるべきである。
【0037】 実施例 実施例1 N−(4−オキソ−4−トリカルボニルシクロペンタジエニルレニオ)−2β
−ヒドロキシメチル−3β−(4−クロロフェニル)−ノルトロパン(1a)の
合成
【化31】 還流凝縮器が装備された10mLの丸底フラスコ内で、(4−ブロモブタノイ
ル)シクロペンタジエニルトリカルボニルレニウム(360mg、0.720ミ
リモル)および沃化カリウム(50mg)を2β−ヒドロキシメチル−3−(4
−クロロフェニル)ノルトロパン(100mg、0.36ミリモル)およびトリ
エチルアミン(3mL)のトルエン(1.7mL)溶液に逐次添加した。混合物
をアルゴン雰囲気下で6時間にわたり還流した。室温に冷却後、ロータリーエバ
ポレータで溶媒を除去し、残留物をシリカゲルカラム(2%Et3N/48%E
2O/50%へキサン)で精製して、茶色がかった油として所望の製品145
mg(58%)が生じた。1H・NMR(300MHz、CD3COCD3):δ
7.29(m、4H)、4.63(m、1H)、4.34(m、1H)、3.7
6(1H、m)、3.37(3H、s)、3.30(1H、m)、3.10(2
H、m)、2.84(3H、br)、2.68〜2.40(4H、m)、2.3
0(1H、m)、2.10(2H、m)。
【0038】 実施例2 2−カルボメトキシ−3−(トリカルボニルシクロペンタジエニルレニオ)−
トロプ−2−エン(1b)の合成
【化32】 Pd2(dba)3(8mg)、As(C653(20mg)、LiCl(2
5mg)および8−メチル−3−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−8−ア
ザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−2−エン−2−カルボン酸メチルエステル(
165mg、0.5ミリモル、ブスト(Wust)ら:「Deautsche
Gesellschaft fur Nuclearmedizine」V.3
6,International Jahrestagung,Leipzig
,Germay(1998))の無水脱気N−メチルピロリドン(3mL)溶液
に、N−メチルピロリドン(2mL)中のトリメチルスタニル−シクロペンタジ
エニルトリカルボニルレニウム(320mg、0.6ミリモル)を添加した。反
応を室温で一晩攪拌し、EtOAcで希釈し、濾過した。濾液を水で洗浄し、乾
燥し、濃縮した。シリカゲルカラム(へキサン/エーテル/トリエチルアミン、
70/30/5)を通して、得られた油を精製し、茶色がかった油として所望の
製品145mg(55%)が生じた。1H・NMR(300MHz、CDCl3
:δ5.48(m、2H)、5.27(m、2H)、3.75(s、3H)、3
.68(d、1H)、3.35(m、1H)、2.68(m、1H)、2.40
(s、3H)、2.15(m、2H)、1.95(m、1H)、1.80(d、
1H)、1.55(m、1H)。
【0039】 実施例3 3−(4−クロロフェニル)−8−(3−トリカルボニルレナトシクロペンタ
ジエニルオキシ−カルボニルプロピル)−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オク
タン−2−カルボン酸メチルエステル(1b)の合成
【化33】
【0040】 還流凝縮器が装備された丸底フラスコ内で、4−ブロモベンジルブチレート(
1.3g、5ミリモル)および沃化カリウム(KI)(1g)を2β−カルボメ
トキシ−3β−(4−クロロフェニル)ノルトロパン(1.26g、4.5ミリ
モル)およびトリエチルアミン(5mL)のトルエン(50mL)溶液に逐次添
加した。混合物をアルゴン雰囲気下で一晩還流状態で加熱した。室温に冷却後、
真空で溶媒を除去し、残留物をシリカゲルカラム(Rf=0.14、2%Et3
/18%Et2O/80%へキサン)で精製して、無色の油1.65g(80%
)が生じた。3−(4−クロロフェニル)−8−(4−ベンジルブチレート)−
8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−2−カルボン酸メチルエステル(46
0mg、1ミリモル)をMe(OH)(25mL)に溶解し、25mgのPd/
C3%を添加した。反応を35psi(241kPa)のH2雰囲気内で振とう
した。24時間後に、フラスコをパージし、セライトを通して濾過によって触媒
を除去し、溶媒を真空で除去した。生成物(3.5g、95%)をそれ自体次の
工程のために用いた。[Et42][Br3Re(CO)3](50.0mg、0.0
65ミリモル)を乾燥CH3CN(2.0mL)に溶解し、AgOTf(53.
4mg、0.208ミリモル)で一度に処理した。混合物を5分にわたり攪拌し
、コットンプラグが装着されたパスツールピペットを用いて濾過によってAgB
r沈殿物を除去した。中間体(40.4mg、0.110ミリモル)およびトリ
エチルアミン(36.0μL、0.260ミリモル)を含有する前もって調製さ
れた乾燥CH3CN(1.0mL)溶液に、得られた無色溶液を直接添加し、白
色沈殿物が生成した。その後、ポリマー担持ジアゾシクロペンタジエン(102
.5mg、0.195ミリモル、190ミリモルCpN2/gポリマー)を懸濁
液に一度に添加した。フラスコに凝縮器を装備し、混合物をアルゴン雰囲気下で
80℃において45分にわたり加熱した。室温に冷却後、混合物を窒素の流れの
下で濃縮し、シリカゲルカラム(2%Et3N/13%EtOAc/80%へキ
サン)で精製して、淡黄色油として所望の生成物38.1mg(70%)が生じ
た。1H・NMR(300MHz、CDCl3):δ7.36(m、5H)、7.
21(dd、4H、J1=8.1Hz、J2=8.7Hz)、5.12(s、2H
)、3.68(m、1H)、3.43(3H、s)、3.37(1H、m)、2
.90(2H、m)、2.50(4H、m)、2.25(2H、m)、2.00
(2H、m)、1.70(4H、m)。
【0041】 実施例4 3β−(4−クロロフェニル)−8−(3−トリカルボニル−[99mTc]テク
ネタトシクロペンタジエニルカルボニルプロピル)−8−アザ−ビシクロ[3.
2.1]オクタン−2β−カルボン酸メチルエステルの調製
【化34】
【0042】 99Mo/99mTc発生剤の溶離によって得られた[99mTc]過テクネチウム酸ナ
トリウムの水溶液を加熱マントル上で暖めつつ窒素ガスの流れの下で蒸発乾固し
た。乾燥99mTc(57.6mCi)過テクネチウム酸ナトリウムに、500μ
Lのメタノール、9.05mgの3β−(4−クロロフェニル)−8−(3−シ
クロペンタジエニルフェラトシクロペンタジエニルカルボニルプロピル)−8−
アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−2β−カルボン酸メチルエステル、6.
99mgのクロミウムヘキサカルボニルおよび2.12gの三塩化クロムを添加
した。容器を密封し、35分で85℃から154℃まで加熱し、154〜156
℃で10分にわたり保持した。室温に冷却後、内容物を別のガラス容器に移し、
窒素ガスを用いた蒸発によってメタノールを除去した。ジクロロメタンによるシ
リカ固相抽出カートリッジに内容物を移し、ヘキサン/トリエチルアミン(95
/5)で溶離した。溶媒を蒸発させ、ヘキサン/トリエチルアミン(95/5)
からヘキサン/酢酸エチル/トリエチルアミン(90/5/5)への傾斜で溶離
させるシリカゲル60(15g)での重力カラムクロマトグラフィーによって残
留物を精製した。生成物を含有する放射性分画を貯め、溶媒を蒸発させた。0.
4mLのエタノールと、0.1mg/mLのL−アスコルビン酸を含有する0.
9%塩化ナトリウム溶液8mLで残留物を再構成した。最終生成物は、1.0m
L/分のメタノール/水/トリエチルアミン(80/20/0.2)によるC18 カラム(4.6x250mm)での逆相高圧液体クロマトグラフィーによって決
定して、7.45mCi(収率14.4%、ディケイ補正)、放射化学的純度>
99.9%であった。
【0043】 実施例5 3β−(4−クロロフェニル)−8−(4−シクロペンタジエニルトリカルボ
ニルレニウム−ブチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−2β−カル
ボン酸メチルエステル(1d)の調製
【化35】
【0044】 2β−カルボメトキシ−3β−(4−クロロフェニル)ノルトロパン(49.
8mg、0.178ミリモル)および4−p−トルエンスルホニルオキシ−1−
(シクロペンタジエニルトリカルボニルレニウム)−ブタン(100mg、0.
178ミリモル)のトルエン(10mL)溶液に、トリエチルアミン(250μ
L、1.79ミリモル)およびKI(6.5mg、0.045ミリモル)を逐次
添加した。その後、混合物を加熱して還流させ、一晩攪拌した。溶液が室温にな
った後、すべての揮発性材料を真空で除去した。精製(2%Et3N/28%E
2O/70%へキサン中でRf0.24)すると、黄色油として所望の生成物(
61mg、51%)が生じた。
【0045】 1H・NMR(CDCl3、500MHz):δ7.23(AA’XX’のAA
’、2H、JAX=8.59Hz、JAA=2.29Hz)、7.18(AA’XX
’のXX’、2H、JAX=8.54Hz、JXX=2.59Hz)、5.24(m
、4H)、3.66(dd、1H、J=7.12、3.29Hz)、3.48(
s、3H)、3.38(dt、1H、J=6.63、3.32Hz)、2.97
(dt、1H、J=12.80、5.06Hz)、2.89(m、1H)、2.
54(td、1H、J=12.37、2.99Hz)、2.39(m、2H)、
2.25(ABt、2H、JAB=12.19Hz、J=6.68Hz)、2.0
9(tdd、1H、J=12.70、7.10、4.09Hz)、1.99(t
dd、1H、J=12.76、6.57、4.66Hz)、1.71(ddd、
1H、J=13.35、9.45、4.28Hz)、1.65(dddd、1H
、J=12.45、4.74、3.40、1.18Hz)、1.61(ddd、
1H、J=13.39、9.43、4.28Hz)、1.52(m、2H)、1
.43(m、2H)。13C・NMR(CDCl3、125MHz):δ194.
6、171.9、141.8、131.4、128.7、128.0、111.
8、83.6、82.9、82.8、62.9、61.3、52.9、52.8
、51.0、34.0、33.8、29.2、28.5、27.9、26.0。
MS(EI、70eV):m/z(相対強度)669(M+、62)、638(
9)、610(14)、458(51)、429(38)、292(100)、
97(56)。C3729ClNO5 187Reに関するHRMS計算値:669.1
292。実測値:669.1297。
【0046】 実施例6 8−メチル−3β−[4−カルボニル−(シクロペンタジエニルトリカルボニ
ルレニウム)−フェニル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−2β−カ
ルボン酸メチルエステル(1c)の合成
【化36】 シクロペンタジエニルトリカルボニルレニウムカルボニルクロリド(38.5
mg、96.8μモル)およびベンジルクロロ−ビス−(トリフェニルホスフィ
ノ)パラジウム(0.37mg、0.48μモル)のクロロホルム(1mL)溶
液に、クロロホルム(1mL)溶液として8−メチル−3β−[4−(トリメチ
ル−スタナニル)−フェニル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−2−
カルボン酸メチルエステル(42.9mg、0.102ミリモル)を添加した。
フラスコに還流凝縮器を装備し、溶液を加熱して、1時間にわたり、あるいはパ
ラジウムブラックが溶液から沈殿するまで還流させた。室温に冷却後、黄色溶液
をシリカカラム上に直接置いた。精製(2%Et3N/68%Et2O/30%へ
キサン中でRf0.24)すると、白色固体として所望の生成物(55mg、9
2%)が生じた。1H・NMR(CDCl3、500MHz):δ7.72(AA
’XX’のAA’、2H、JAX=8.32Hz、JAA=1.95Hz)、7.3
5(AA’XX’のXX’、2H、JAX=8.35Hz、JXX=2.15Hz)
、6.06(t、2H、J=2.26Hz)、5.44(t、2H、J=2.3
0Hz)、3.60(dd、1H、J=6.56、2.92Hz)、3.51(
s、3H)、3.39(m、2H)、3.04(dt、1H、J=12.69、
5.20Hz)、2.96(m、1H)、2.61(td、1H、J=12.5
2、2.78Hz)、2.24(m、1H)、2.24(s、3H)、2.13
(m、1H)、1.73(m、2H)、1.62(ddd、1H、J=13.2
9、9.51、4.14Hz)。13C・NMR(CDCl3、125MHz):
δ192.0、189.3、171.9、148.9、134.8、128.3
、127.6、96.1、89.7、89.6、85.2、65.2、62.1
、52.5、51.2、41.9、33.9、33.7、25.8、25.1。
MS(EI、70eV):m/z(相対強度)621(M+、24)、97(5
3)、83(100)。C2524NO6 187Reに関するHRMS計算値:621
.1161。実測値:621.1155。
【0047】 実施例7 遷移金属−シクロペンタジエニル−トロパン共役化合物1a、1b、1c、1
dおよび1eに対するドーパミン輸送体結合試験
【化37】
【0048】 タマグナン(Tamagnan)ら:「Advances in Neuro
logy,Parkinson’s Disease」80:91〜103(1
999)に記載された方法に準拠して、ドーパミン輸送体(DAT)、セロトニ
ン輸送体(5−HTT)およびノルエピネフリン(NET)に対する化合物1a
、1b、1c、1dおよび1eの結合親和性(平均±SEM)をそれぞれラット
線条体組織およびラット皮質組織において評価した。結果を以下の表1にまとめ
ている。β−CITは対照として同時に試験した。
【0049】
【表1】
【0050】 前の議論および実施例は特定の好ましい実施形態の詳細な説明を単に提示して
いるだけであることが理解されるべきである。本発明の精神および範囲を逸脱せ
ずに種々の修正および均等物をなすことができることは当業者に対して明らかで
あろう。今まで論じたか、または引用したすべての特許、雑誌記事および他の文
書は全体的に本明細書に引用して援用する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07F 13/00 A61K 49/02 B C (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 イニス,ロバート ビー. アメリカ合衆国,メリーランド 20878, ゲイザーズバーグ,マホガニー サークル 15705,アパートメント #404 Fターム(参考) 4C085 HH05 KA29 KB07 KB09 KB10 LL13 4C086 AA01 AA02 AA03 AA04 DA31 MA01 MA04 NA14 ZA02 ZC02 4H050 AA01 AA02 AA03 AB21 WA19 WA27 WB11 WB21

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遷移金属、シクロペンタジエニル基およびトロパン部分を含
    む、遷移金属−シクロペンタジエニル−トロパン共役化合物。
  2. 【請求項2】 式(I)の遷移金属−シクロペンタジエニル−トロパン共役
    化合物 【化1】 (式中、R1はCO22またはCH2OR2であり、RおよびR2は独立して、H、
    直鎖もしくは分岐のC1〜C12アルキル、C2〜C12アルケニル、C2〜C12アル
    キニル、C6〜C12アリール、C3〜C12シクロアルキル、C3〜C12ヘテロシク
    ロアルキルまたはC1〜C12ヘテロ芳香族基であり(但し、ヘテロ原子はN、O
    およびSの少なくとも一種である)、Qは置換または非置換CpM(CO)3
    あり、MはRe、Tc、Mnまたはそれらの放射性同位体であり、Cpはシクロ
    ペンタジエニル基である)。
  3. 【請求項3】 R1がCO22である請求項2に記載の遷移金属−シクロペ
    ンタジエニル−トロパン共役化合物。
  4. 【請求項4】 R2がメチル基である請求項3に記載の遷移金属−シクロペ
    ンタジエニル−トロパン共役化合物。
  5. 【請求項5】 Rがメチル基であり、QがCpRe(CO)3である請求項
    4に記載の遷移金属−シクロペンタジエニル−トロパン共役化合物。
  6. 【請求項6】 MがRe、TcまたはMnの放射性同位体である請求項2に
    記載の遷移金属−シクロペンタジエニル−トロパン共役化合物。
  7. 【請求項7】 R1がCH2OR2である請求項2に記載の遷移金属−シクロ
    ペンタジエニル−トロパン共役化合物。
  8. 【請求項8】 遷移金属−シクロペンタジエニル−トロパン共役化合物を生
    成させるのに十分な条件下で遷移金属−シクロペンタジエニル化合物とトロパン
    部分を反応させる工程を含む遷移金属−シクロペンタジエニル−トロパン共役化
    合物を製造する方法。
  9. 【請求項9】 式(II)のトロパン誘導体化合物を遷移金属−シクロペン
    タジエニル化合物と、式(I)の遷移金属−シクロペンタジエニル−トロパン共
    役化合物を生成させるのに十分な条件下で反応させる工程を含む遷移金属−シク
    ロペンタジエニル−トロパン共役化合物を製造する方法 【化2】 (式中、R1はCO22またはCH2OR2であり、RおよびR2は独立して、H、
    直鎖もしくは分岐のC1〜C12アルキル、C2〜C12アルケニル、C2〜C12アル
    キニル、C6〜C12アリール、C3〜C12シクロアルキル、C3〜C12ヘテロシク
    ロアルキルまたはC1〜C12ヘテロ芳香族基であり(但し、ヘテロ原子はN、O
    およびSの少なくとも一種である)、LはB(OH)2である) 【化3】 (式中、R1はCO22またはCH2OR2であり、RおよびR2は独立して、H、
    直鎖もしくは分岐のC1〜C12アルキル、C2〜C12アルケニル、C2〜C12アル
    キニル、C6〜C12アリール、C3〜C12シクロアルキル、C3〜C12ヘテロシク
    ロアルキルまたはC1〜C12ヘテロ芳香族基であり(但し、ヘテロ原子はN、O
    およびSの少なくとも一種である)、Qは置換または非置換CpM(CO)3
    あり、MはRe、Tc、Mnまたはそれらの放射性同位体であり、Cpはシクロ
    ペンタジエニル基である)。
  10. 【請求項10】 薬学的に許容できる量の請求項6に記載の化合物を哺乳動
    物に投与する工程と、前記化合物の摂取を監視する工程とを含む放射線診断法。
  11. 【請求項11】 治療的に有効な量の請求項1の化合物および薬学的に許容
    できる担体を含むモノアミン輸送体活性に関連した疾患の治療のための薬剤組成
    物。
  12. 【請求項12】 式(III)の遷移金属−シクロペンタジエニル−トロパ
    ン共役化合物 【化4】 (式中、R1はCO22またはCH2OR2であり、RおよびR2は独立して、H、
    直鎖もしくは分岐のC1〜C12アルキル、C2〜C12アルケニル、C2〜C12アル
    キニル、C6〜C12アリール、C3〜C12シクロアルキル、C3〜C12ヘテロシク
    ロアルキルまたはC1〜C12ヘテロ芳香族基であり(但し、ヘテロ原子はN、O
    およびSの少なくとも一種である)、Qは置換または非置換CpM(CO)3
    あり、MはRe、Tc、Mnまたはそれらの放射性同位体であり、Cpはシクロ
    ペンタジエニル基である)。
  13. 【請求項13】 R1がCO22である請求項12に記載の遷移金属−シク
    ロペンタジエニル−トロパン共役化合物。
  14. 【請求項14】 R2がメチル基である請求項13に記載の遷移金属−シク
    ロペンタジエニル−トロパン共役化合物。
  15. 【請求項15】 Rがメチル基であり、QがCpRe(CO)3である請求
    項14に記載の遷移金属−シクロペンタジエニル−トロパン共役化合物。
  16. 【請求項16】 MがRe、TcまたはMnの放射性同位体である請求項1
    2に記載の遷移金属−シクロペンタジエニル−トロパン共役化合物。
  17. 【請求項17】 R1がCH2OR2である請求項12に記載の遷移金属−シ
    クロペンタジエニル−トロパン共役化合物。
  18. 【請求項18】 式(I)の遷移金属−シクロペンタジエニル−トロパン共
    役化合物を、式(III)の遷移金属−シクロペンタジエニル−トロパン共役化
    合物を生成させるのに十分な条件下で還元する工程を含む遷移金属−シクロペン
    タジエニル−トロパン共役化合物を製造する方法 【化5】 (式中、R1はCO22またはCH2OR2であり、RおよびR2は独立して、H、
    直鎖もしくは分岐のC1〜C12アルキル、C2〜C12アルケニル、C2〜C12アル
    キニル、C6〜C12アリール、C3〜C12シクロアルキル、C3〜C12ヘテロシク
    ロアルキルまたはC1〜C12ヘテロ芳香族基であり(但し、ヘテロ原子はN、O
    およびSの少なくとも一種である)、Qは置換または非置換CpM(CO)3
    あり、MはRe、Tc、Mnまたはそれらの放射性同位体であり、Cpはシクロ
    ペンタジエニル基である) 【化6】 (式中、R1はCO22またはCH2OR2であり、RおよびR2は独立して、H、
    直鎖もしくは分岐のC1〜C12アルキル、C2〜C12アルケニル、C2〜C12アル
    キニル、C6〜C12アリール、C3〜C12シクロアルキル、C3〜C12ヘテロシク
    ロアルキルまたはC1〜C12ヘテロ芳香族基であり(但し、ヘテロ原子はN、O
    およびSの少なくとも一種である)、Qは置換または非置換CpM(CO)3
    あり、MはRe、Tc、Mnまたはそれらの放射性同位体であり、Cpはシクロ
    ペンタジエニル基である)。
  19. 【請求項19】 薬学的に許容できる量の請求項16に記載の化合物を哺乳
    動物に投与する工程と、前記化合物の摂取を監視する工程とを含む放射線診断法
  20. 【請求項20】 治療的に有効な量の請求項12の化合物および薬学的に許
    容できる担体を含むモノアミン輸送体活性に関連した疾患の治療のための薬剤組
    成物。
  21. 【請求項21】 式(IV)の遷移金属−シクロペンタジエニル−トロパン
    共役化合物 【化7】 (式中、Qは置換または非置換CpM(CO)3であり、MはRe、Tc、Mn
    またはそれらの放射性同位体であり、Cpはシクロペンタジエニル基であり、G
    は、R1がCO2CH3またはCH2OHである時、GがC(O)ではないことを条
    件として、直接結合、−C(O)−、−R2NC(O)−、−CH=CH−、−
    S(O)−、−SO2−、−OC(O)−または−CH2−O−(CH2r−O−
    (CH2s−であり、rは1〜4の整数であり、sは0〜4の整数であり(但し
    、r+s<8)、Jは−(CH2n−であり、nは1〜8の整数であり、R1
    CO22またはCH2OR3であり、R2およびR4は独立して、H、直鎖もしくは
    分岐のC1〜C12アルキル、C2〜C12アルケニル、C2〜C12アルキニル、C6
    12アリール、C3〜C12シクロアルキル、C3〜C12ヘテロシクロアルキルまた
    はC1〜C12ヘテロ芳香族基であり(但し、ヘテロ原子はN、OおよびSの少な
    くとも一種である)、R3は、H、−CH2−O−(CH2t−O−(CH2v
    、直鎖もしくは分岐のC1〜C12アルキル、C2〜C12アルケニル、C2〜C12
    ルキニル、C6〜C12アリール、C3〜C12シクロアルキル、C3〜C12ヘテロシ
    クロアルキルまたはC1〜C12ヘテロ芳香族基であり(但し、ヘテロ原子はN、
    OおよびSの少なくとも一種である)、tは1〜4の整数であり、vは0〜4の
    整数であり(但し、t+v<8)、Arは置換または非置換フェニル基である)
  22. 【請求項22】 QがCpRe(CO)3であり、nが3であり、R1がCH 2 OHであり、Arがp−クロロフェニルである請求項21に記載の遷移金属−
    シクロペンタジエニル−トロパン共役化合物。
  23. 【請求項23】 Gが−OC(O)−基である請求項21に記載の遷移金属
    −シクロペンタジエニル−トロパン共役化合物。
  24. 【請求項24】 MがRe、TcまたはMnの放射性同位体である請求項2
    1に記載の遷移金属−シクロペンタジエニル−トロパン共役化合物。
  25. 【請求項25】 式(V)のトロパン部分を遷移金属−シクロペンタジエニ
    ル化合物と、式(IV)の遷移金属−シクロペンタジエニル−トロパン共役化合
    物を生成させるのに十分な条件下で反応させる工程を含む遷移金属−シクロペン
    タジエニル−トロパン共役化合物を製造する方法 【化8】 (式中、R1はCO22またはCH2OR3であり、R2は、H、直鎖もしくは分岐
    のC1〜C12アルキル、C2〜C12アルケニル、C2〜C12アルキニル、C6〜C12 アリール、C3〜C12シクロアルキル、C3〜C12ヘテロシクロアルキルまたはC 1 〜C12ヘテロ芳香族基であり(但し、ヘテロ原子はN、OおよびSの少なくと
    も一種である)、R3は、H、−CH2−O−(CH2t−O−(CH2v−、直
    鎖もしくは分岐のC1〜C12アルキル、C2〜C12アルケニル、C2〜C12アルキ
    ニル、C6〜C12アリール、C3〜C12シクロアルキル、C3〜C12ヘテロシクロ
    アルキルまたはC1〜C12ヘテロ芳香族基であり(但し、ヘテロ原子はN、Oお
    よびSの少なくとも一種である)、tは1〜4の整数であり、vは0〜4の整数
    であり(但し、t+v<8)、Arは置換または非置換フェニル基である) 【化9】 (式中、Qは置換または非置換CpM(CO)3であり、MはRe、Tc、Mn
    またはそれらの放射性同位体であり、Cpはシクロペンタジエニル基であり、G
    は、R1がCO2CH3またはCH2OHである時、GがC(O)ではないことを条
    件として、直接結合、−C(O)−、−R2NC(O)−、−CH=CH−、−
    S(O)−、−SO2−、−OC(O)−または−CH2−O−(CH2r−O−
    (CH2s−であり、rは1〜4の整数であり、sは0〜4の整数であり(但し
    、r+s<8)、Jは−(CH2n−であり、nは1〜8の整数であり、R1
    CO22またはCH2OR3であり、R2およびR4は独立して、H、直鎖もしくは
    分岐のC1〜C12アルキル、C2〜C12アルケニル、C2〜C12アルキニル、C6
    12アリール、C3〜C12シクロアルキル、C3〜C12ヘテロシクロアルキルまた
    はC1〜C12ヘテロ芳香族基であり(但し、ヘテロ原子はN、OおよびSの少な
    くとも一種である)、R3は、H、−CH2−O−(CH2t−O−(CH2v
    、直鎖もしくは分岐のC1〜C12アルキル、C2〜C12アルケニル、C2〜C12
    ルキニル、C6〜C12アリール、C3〜C12シクロアルキル、C3〜C12ヘテロシ
    クロアルキルまたはC1〜C12ヘテロ芳香族基であり(但し、ヘテロ原子はN、
    OおよびSの少なくとも一種である)、tは1〜4の整数であり、vは0〜4の
    整数であり(但し、t+v<8)、Arは置換または非置換フェニル基である)
  26. 【請求項26】 薬学的に許容できる量の請求項24に記載の化合物を哺乳
    動物に投与する工程と、前記化合物の摂取を監視する工程とを含む放射線診断法
  27. 【請求項27】 治療的に有効な量の請求項21の化合物および薬学的に許
    容できる担体を含むモノアミン輸送体活性に関連した疾患の治療のための薬剤組
    成物。
  28. 【請求項28】 式(VI)の遷移金属−シクロペンタジエニル−トロパン
    共役化合物 【化10】 (式中、Qは置換または非置換CpM(CO)3であり、MはRe、Tc、Mn
    またはそれらの放射性同位体であり、Cpはシクロペンタジエニル基であり、G
    は、R1がCO2CH3またはCH2OHである時、GがC(O)ではないことを条
    件として、直接結合、−C(O)−、−R2NC(O)−、CH=CH−、−S
    (O)−、−SO2−、−OC(O)−または−CH2−O−(CH2r−O−(
    CH2s−であり、rは1〜4の整数であり、sは0〜4の整数であり(但し、
    r+s<8)、Jは−(CH2n−であり、nは1〜8の整数であり、R1はC
    22またはCH2OR3であり、R2およびR4は独立して、H、直鎖もしくは分
    岐のC1〜C12アルキル、C2〜C12アルケニル、C2〜C12アルキニル、C6〜C 12 アリール、C3〜C12シクロアルキル、C3〜C12ヘテロシクロアルキルまたは
    1〜C12ヘテロ芳香族基であり(但し、ヘテロ原子はN、OおよびSの少なく
    とも一種である)、R3は、H、−CH2−O−(CH2t−O−(CH2v−、
    直鎖もしくは分岐のC1〜C12アルキル、C2〜C12アルケニル、C2〜C12アル
    キニル、C6〜C12アリール、C3〜C12シクロアルキル、C3〜C12ヘテロシク
    ロアルキルまたはC1〜C12ヘテロ芳香族基であり(但し、ヘテロ原子はN、O
    およびSの少なくとも一種である)、tは1〜4の整数であり、vは0〜4の整
    数であり(但し、t+v<8)、Arは置換または非置換フェニル基である)。
  29. 【請求項29】 QがCpRe(CO)3であり、nが3であり、R1がCH 2 OHであり、Arがp−クロロフェニルである請求項28に記載の遷移金属−
    シクロペンタジエニル−トロパン共役化合物。
  30. 【請求項30】 Gが−OC(O)−基である請求項28に記載の遷移金属
    −シクロペンタジエニル−トロパン共役化合物。
  31. 【請求項31】 MがRe、TcまたはMnの放射性同位体である請求項2
    8に記載の遷移金属−シクロペンタジエニル−トロパン共役化合物。
  32. 【請求項32】 式(X)のトロパン部分を遷移金属−シクロペンタジエニ
    ル化合物と、式(VI)の遷移金属−シクロペンタジエニル−トロパン共役化合
    物を生成させるのに十分な条件下で反応させる工程を含む遷移金属−シクロペン
    タジエニル−トロパン共役化合物を製造する方法 【化11】 (式中、R1はCO22またはCH2OR3であり、R2は、H、直鎖もしくは分岐
    のC1〜C12アルキル、C2〜C12アルケニル、C2〜C12アルキニル、C6〜C12 アリール、C3〜C12シクロアルキル、C3〜C12ヘテロシクロアルキルまたはC 1 〜C12ヘテロ芳香族基であり(但し、ヘテロ原子はN、OおよびSの少なくと
    も一種である)、R3は、H、−CH2−O−(CH2t−O−(CH2v−、直
    鎖もしくは分岐のC1〜C12アルキル、C2〜C12アルケニル、C2〜C12アルキ
    ニル、C6〜C12アリール、C3〜C12シクロアルキル、C3〜C12ヘテロシクロ
    アルキルまたはC1〜C12ヘテロ芳香族基であり(但し、ヘテロ原子はN、Oお
    よびSの少なくとも一種である)、tは1〜4の整数であり、vは0〜4の整数
    であり(但し、t+v<8)、Arは置換または非置換フェニル基である) 【化12】 (式中、Qは置換または非置換CpM(CO)3であり、MはRe、Tc、Mn
    またはそれらの放射性同位体であり、Cpはシクロペンタジエニル基であり、G
    は、直接結合、−C(O)−、−R2NC(O)−、−CH=CH−、−S(O
    )−、−SO2−、−OC(O)−または−CH2−O−(CH2r−O−(CH 2s−であり、rは1〜4の整数であり、sは0〜4の整数であり(但し、r+
    s<8)、Jは−(CH2n−であり、nは1〜8の整数であり、R1はCO2 2 またはCH2OR3であり、R2およびR4は独立して、H、直鎖もしくは分岐の
    1〜C12アルキル、C2〜C12アルケニル、C2〜C12アルキニル、C6〜C12
    リール、C3〜C12シクロアルキル、C3〜C12ヘテロシクロアルキルまたはC1
    〜C12ヘテロ芳香族基であり(但し、ヘテロ原子はN、OおよびSの少なくとも
    一種である)、R3は、H、−CH2−O−(CH2t−O−(CH2v−、直鎖
    もしくは分岐のC1〜C12アルキル、C2〜C12アルケニル、C2〜C12アルキニ
    ル、C6〜C12アリール、C3〜C12シクロアルキル、C3〜C12ヘテロシクロア
    ルキルまたはC1〜C12ヘテロ芳香族基であり(但し、ヘテロ原子はN、Oおよ
    びSの少なくとも一種である)、tは1〜4の整数であり、vは0〜4の整数で
    あり(但し、t+v<8)、Arは置換または非置換フェニル基である)。
  33. 【請求項33】 薬学的に許容できる量の請求項31に記載の化合物を哺乳
    動物に投与する工程と、前記化合物の摂取を監視する工程とを含む放射線診断法
  34. 【請求項34】 治療的に有効な量の請求項28の化合物および薬学的に許
    容できる担体を含むモノアミン輸送体活性に関連した疾患の治療のための薬剤組
    成物。
  35. 【請求項35】 式(VII)の遷移金属−シクロペンタジエニル−トロパ
    ン共役化合物 【化13】 (式中、Qは置換または非置換CpM(CO)3であり、MはRe、Tc、Mn
    またはそれらの放射性同位体であり、Cpはシクロペンタジエニル基であり、G
    は、−C(O)−、−R2NC(O)−、−CH=CH−、−S(O)−、−S
    2−、−OC(O)−または−Ph−C(O)−であり、R1はCO22または
    CH2OR3であり、R2、R3、R4およびR5は独立して、H、直鎖もしくは分岐
    のC1〜C12アルキル、C2〜C12アルケニル、C2〜C12アルキニル、C6〜C12 アリール、C3〜C12シクロアルキル、C3〜C12ヘテロシクロアルキルまたはC 1 〜C12ヘテロ芳香族基であり(但し、ヘテロ原子はN、OおよびSの少なくと
    も一種である)、Arは置換または非置換フェニル基である)。
  36. 【請求項36】 式(VIII)の求核置換トロパン部分を式(IX)の金
    属−シクロペンタジエニル化合物と、式(VII)の遷移金属−シクロペンタジ
    エニル−トロパン共役化合物の生成させるのに適切な貴金属触媒の存在下で反応
    させる工程を含む遷移金属−シクロペンタジエニル−トロパン共役化合物を製造
    する方法 【化14】 (式中、R5、R1、ArおよびGは、Gは、−C(O)−、−R2NC(O)−
    、−CH=CH−、−S(O)−、−SO2−、−OC(O)−または−Ph−
    C(O)−であり、R1はCO22またはCH2OR3であり、R2およびR3は独
    立して、H、直鎖もしくは分岐のC1〜C12アルキル、C2〜C12アルケニル、C 2 〜C12アルキニル、C6〜C12アリール、C3〜C12シクロアルキル、C3〜C12 ヘテロシクロアルキルまたはC1〜C12ヘテロ芳香族基であり(但し、ヘテロ原
    子はN、OおよびSの少なくとも一種である)、Xはハロゲンである) 【化15】 (式中、MはRe、Tc、Mnまたはそれらの放射性同位体であり、M’は有機
    金属基である) 【化16】 (式中、Qは置換または非置換CpM(CO)3であり、MはRe、Tc、Mn
    またはそれらの放射性同位体であり、Cpはシクロペンタジエニル基であり、G
    は、−C(O)−、−R2NC(O)−、−CH=CH−、−S(O)−、−S
    2−、−OC(O)−または−Ph−C(O)−であり、R1はCO22または
    CH2OR3であり、R2、R3、R4およびR5は独立して、H、直鎖もしくは分岐
    のC1〜C12アルキル、C2〜C12アルケニル、C2〜C12アルキニル、C6〜C12 アリール、C3〜C12シクロアルキル、C3〜C12ヘテロシクロアルキルまたはC 1 〜C12ヘテロ芳香族基であり(但し、ヘテロ原子はN、OおよびSの少なくと
    も一種である)、Arは置換または非置換フェニル基である)。
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