JP2003515358A - 拡張可能/収縮可能に固定された心臓ペースメーカーリード - Google Patents

拡張可能/収縮可能に固定された心臓ペースメーカーリード

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JP2003515358A
JP2003515358A JP2000557885A JP2000557885A JP2003515358A JP 2003515358 A JP2003515358 A JP 2003515358A JP 2000557885 A JP2000557885 A JP 2000557885A JP 2000557885 A JP2000557885 A JP 2000557885A JP 2003515358 A JP2003515358 A JP 2003515358A
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アール シニア フィッシャー,エルマー
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インターメディクス インコーポレーテッド
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61NELECTROTHERAPY; MAGNETOTHERAPY; RADIATION THERAPY; ULTRASOUND THERAPY
    • A61N1/00Electrotherapy; Circuits therefor
    • A61N1/02Details
    • A61N1/04Electrodes
    • A61N1/05Electrodes for implantation or insertion into the body, e.g. heart electrode
    • A61N1/056Transvascular endocardial electrode systems
    • A61N1/057Anchoring means; Means for fixing the head inside the heart
    • A61N1/0573Anchoring means; Means for fixing the head inside the heart chacterised by means penetrating the heart tissue, e.g. helix needle or hook

Abstract

(57)【要約】 心臓刺激器リードに接続するためのコネクタと、コネクタに連結された第1の端と、第2の端と、を有する管状絶縁スリーブと、を含む心臓刺激器リードが提供される。電極が第2の端に連結され、長手方向の内腔を有する。拡張可能/収縮可能なコルクねじが内腔内に位置決めされる。1つに態様において、リードは、コルクねじと一緒に動くことができる放射線不透過性部材を含んで、軸方向運動を確認する。別の態様において、コルクねじに係合する組織が存在するのでない限り、コルクねじが完全に拡張しないように内腔が構成される。別の態様において、コルクねじが展開した後に、流体侵入を制限するために、形状記憶ポリマーのワッシャーが含まれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の背景) 1.発明の分野 本発明は、主に心臓刺激器リードに関し、より詳細には、拡張可能且つ収縮可
能なねじ込み固定機構を有する心臓刺激器リードに関する。
【0002】 2.関連技術の説明 従来の心臓刺激器システムは、心臓刺激器と、心臓刺激器のヘッダ構造物に対
して近位に接続されて、心臓刺激または検知を必要とする心臓内の1つまたはそ
れ以上の部位に遠位に植え込まれる細長い可撓性のある心臓リードと、から構成
される。心臓刺激器は、通常、ペースメーカー、電気的除細動器/除細動器、検
知器具、または、これらの装置の組み合わせである。
【0003】 植え込み時に、心臓リードは、可撓性のあるスタイレットの補助で、電気刺激
を必要とする部位に対して、医師によって、胸部の切開を通って挿入されて操作
され、スタイレットは閉じる前に除去される。電気刺激を必要とする部位で、リ
ードの遠位端が、ねじ込み電極先端等の能動的な機構によって、あるいは、心内
膜に係合する1つまたはそれ以上の半径方向に間隔をおいた尖叉等の受動的な機
構によって、心内膜に定着される。リードの近位端が、次いで心臓刺激器に接続
され、切開が閉じられる。植え込みのルートおよび部分は、通常、X線透視によ
ってリアルタイムに画像形成されて、リードの適切な操作および配置が確認され
る。
【0004】 従来の心臓刺激器リードは、通常、細長い可撓性のある管状の絶縁スリーブか
ら構成され、これは、近位では、心臓刺激器のヘッダに連結するように適合され
たコネクタに接続され、遠位では管状先端電極に接続される。1つまたはそれ以
上のリング型電極が、スリーブの長さ方向に沿った様々な位置でスリーブに固定
されてもよい。リードスリーブの近位端は、様々な生体適合性接着剤をコネクタ
およびスリーブの様々な部分に加えることによって、コネクタに接続される。先
端電極は、通常、リードスリーブの遠位端が当接される環状ショルダーを形成す
る直径が増加した部分を有する管状構造物から構成される。管状構造物の外表面
は、リードスリーブの遠位端の内表面と同様に、通常滑らかである。
【0005】 従来の能動的な固定先端電極において、心内膜との係合は、電極からコルクね
じを突出させることによって達成されることが多い。これは、通常、コルクねじ
を捩ることによって実行される。コルクねじが先端から外側にらせん状に進むと
きに、コルクねじの貫通点が心内膜に貫通し、さらに捩ることによってコルクね
じを組織内にねじ込むことができる。先端電極に対するコルクねじの軸方向運動
は、通常、先端電極に1セットの内側ねじすじカットを設けて、コルクねじのコ
イルのピッチを整合することによって達成される。スタイレットがリード内に挿
入され、一時的にコルクねじに連結される。スタイレットを手で捩って、コルク
ねじを回転する。
【0006】 能動的なおよび受動的な固定例の両方の従来の開口した管腔リードは、体液の
侵入を受ける。通常、特に、炎症がもっとも著しく、体液の流れを自然に妨げる
のに十分な線維状内成長が設立されない植え込み直後の時期に、予想される体液
侵入がある。しかし、血友病等の血液障害、予期されない長期の炎症、または、
他の原因等の結果として、重侵入を受けるリードもある。重い且つ/または長い
侵入はリードを損傷する可能性がある。体液侵入の有害な影響の可能性を相殺す
るために、従来の開口した管腔リードは、体液がリード内に侵入するのを抑制す
るために、先端電極内にワッシャーまたはガスケットを含むことが多い。これら
のガスケットは、コルクねじを収容するために固定された直径の中央開口を備え
て成形される。
【0007】 従来の能動的な固定リードに関連していくつかの不利点がある。植え込みを行
なう医師が、コルクねじの先端電極からの適切な配置と、コルクねじによる心筋
膜組織の上首尾の係合との両方を確認することは困難であることが多い。この困
難さは、過去および現在のコルクねじが小さすぎるためX線透視検査によって容
易に認識することができないという事実に生じる。従来のコルクねじがその場で
展開することができず、問題を目で確認することができないという状況において
、医師は、コルクねじを拡張する試みで、スタイレットを捻ることを不必要に主
張する可能性がある。
【0008】 コルクねじの展開を検出するのに困難を呈するのに加えて、従来のリードでは
、コルクねじによる心内膜貫入を目で確認することができない。問題は、X線画
像形成における限界から生じる。結果として、コルクねじによる心内膜の適切な
係合を確認するもっとも普通の方法は、触ることである。コルクねじの展開後、
医師は、リードコネクタに穏やかな軸方向の引張力を加える。リードに確認でき
る長手方向の運動がなければ、コルクねじが組織にうまく貫入して係合したこと
を示す。しかし、突然リードが長手方向に動くことは、コルクねじが組織に十分
係合していないか、または、組織にまったく係合していないかのいずれかを示す
。そのような場合、医師は、コルクねじを収縮して、リードの先端をターゲット
組織の近位に再位置決めし、コルクねじを再展開しなければならない。この過程
は、特に、きわめて精密な電極の位置決めが医療的に必要とされ、ターゲットと
する組織に到達するのが困難であり、たとえば、スタイレットを複雑に曲げるこ
とと巧妙な操作とを必要とする場合は、非常に時間がかかる。
【0009】 組織の係合を確認する問題は、従来の先端電極およびコルクねじの設計の他の
態様によって悪化する可能性がある。従来のリードの大半では、コルクねじは、
先端電極の1セットの内側ねじすじによって展開される。ねじすじは、電極内の
ある点から、コルクねじが展開される電極の遠位端にある開口まで延在する。こ
の設計の副産物は、スタイレットを捻るやいなや、コルクねじが展開されること
である。これは、先端が、ターゲット組織に近接接触して位置決めされ維持され
るのであれば、問題にはならない。しかし、先端が、ターゲット組織に対して直
接支えないか、または、スタイレットを捻るときにコルクねじの長さ方向全体の
一部内に位置決めされるのでなければ、コルクねじは展開し、いずれの組織にも
係合しないか、または、組織内の短い距離だけ貫入するかのいずれかである。前
者の状況において、コルクねじを収縮して、第2の試みをしなければならない。
後者の場合には、2つの望ましくない結果が表れる可能性がある。第1に、最適
量未満の組織貫入が結果として得られる。第2に、完全に拡張したコルクねじに
よる最小の組織貫入は、結果として、電極の導電先端がターゲット組織に間欠的
な物理的接触しか有さないか、またはまったく接触がないことになる。
【0010】 上記のように、多くの従来のリードがワッシャーを組み込む。従来のワッシャ
ー設計に関連する欠点は、固定された開口部のサイズである。多くの場合がそう
であるように、ワッシャーがコルクねじと同軸に位置する場合、開口部はコルク
ねじの外径を収容するのに十分に大きくなければならない。そのようなワッシャ
ーは流体侵入に対していくらかの制限を提供する一方、この点に関してワッシャ
ーの能力は、その永久的なサイズの開口部によって限定される。
【0011】 本発明は、前述の不利点の1つまたはそれ以上の影響を克服するかまたは減少
することに関する。
【0012】 (発明の開示) 本発明の1つの態様によると、心臓刺激器リードが提供される。リードは、心
臓刺激器に接続するためのコネクタと、コネクタに連結された第1の端と、第2
の端と、を有する管状絶縁スリーブと、を含む。電極が第2の端に連結され、長
手方向の内腔を有する。ワッシャーが内腔に配置されて、体液がスリーブ内に流
入するのを制限する。ワッシャーは、リムを規定する開口部を有し、一時的な形
状から永久的な形状へその場で変形可能な形状記憶ポリマー材料から構成され、
それによって、開口部の領域がその場で減少する。導体ワイヤがスリーブ内に配
置され、コネクタと電極との間に連結されて、心臓刺激器と電極との間に電気信
号を伝達する。
【0013】 本発明の別の態様によると、心臓刺激器リードが提供される。リードは、心臓
刺激器に接続するためのコネクタを含む。コネクタは、それに回転可能に連結さ
れたピン部材を含む。管状絶縁スリーブが、コネクタに連結された第1の端と、
第2の端とを有する。電極は第2の端に連結され、長手方向の内腔を有する。コ
ルクねじが電極に連結され、内腔から突出可能であり且つ内腔内へ収縮可能であ
る。電極の一部は放射線不透過性である。リードは、ピン部材からコルクねじへ
トルクを伝達するための手段を含む。放射線不透過性部材は、コルクねじに連結
される。導体ワイヤがスリーブ内に配置され、コネクタと電極との間に連結され
て、心臓刺激器と電極との間に電気信号を伝達する。
【0014】 本発明の別の態様によると、装置が提供される。管状電極を有する心臓刺激器
リードにおいて、装置は、中に体液が侵入するのを制限するために電極に配置さ
れたワッシャーを含む。ワッシャーは、リムを規定する開口部を有し、一時的な
形状から永久的な形状へその場で変形可能な形状記憶ポリマー材料から構成され
、それによって、開口部の領域がその場で減少する。
【0015】 本発明のさらに別の態様によると、心臓リード用の先端電極が提供される。先
端電極は、中を延在する長手方向内腔を有する管状シャンクを含む。内腔は、少
なくとも1つの内側ねじすじを有する第1の長手方向のセクションと、第2の長
手方向セクションと、を有する。コルクねじが、内腔に配置され、上記少なくと
も1つの内側ねじすじが係合される軸方向運動の第1の範囲と、上記少なくとも
1つの内側ねじすじが係合されない軸方向運動の第2の範囲と、を有する。コル
クねじの一部は、軸方向運動の第2の範囲で第2の長手方向部分から突出する。
先端は、コルクねじを回転して、軸方向運動の第1の範囲内にありながらコルク
ねじを軸方向に動かし、軸方向運動の第2の範囲内にありながらコルクねじを心
筋膜組織内にねじ込む手段を含む。
【0016】 本発明の別の態様によると、心臓刺激器リードが提供される。リードは、心臓
刺激器に接続するためのコネクタと、コネクタに連結された第1の端と、第2の
端と、を有する管状絶縁スリーブと、を含む。電極は第2の端に連結され、中を
延在する長手方向の内腔を有する。内腔は、少なくとも1つの内側ねじすじを有
する第1の長手方向の部分と、第2の長手方向部分と、を有する。コルクねじが
、内腔に配置される。コルクねじは、上記少なくとも1つの内側ねじすじが係合
される軸方向運動の第1の範囲と、上記少なくとも1つの内側ねじすじが係合さ
れない軸方向運動の第2の軸方向範囲と、を有する。コルクねじの一部は、軸方
向運動の第2の範囲で第2の長手方向部分から突出する。リードは、コルクねじ
を回転して、軸方向運動の第1の範囲内にありながらコルクねじを軸方向に動か
し、軸方向運動の第2の範囲内にありながらコルクねじを心筋膜組織内にねじ込
む手段を含む。導体ワイヤがスリーブ内に配置され、コネクタと電極との間に連
結されて、心臓刺激器と電極との間に電気信号を伝達する。
【0017】 (特定な実施態様の詳細な説明) 本発明の前述の利点および他の利点は、下記の詳細な説明を読み且つ図面を参
照すれば明らかになる。
【0018】 下記に示される図面において、同一の要素が2枚以上の図面に表れる場合には
、一般に参照符号は繰り返される。図面を参照し、特に図1を参照すると、コネ
クタ16に連結された近位端14と、先端電極20に連結された遠位端18と、
を有する可撓性のある絶縁スリーブ12を含む心臓刺激器リード10が例として
示される。コネクタ16は、心臓刺激器24内に挿入されるように設計されてい
るが、心臓刺激器24に対して大幅に誇張されたサイズで示されている。心臓刺
激器24は、ペースメーカー、または、電気的除細動器/除細動器、または、他
の型の刺激器または検知器具であってもよい。先端電極20は、先端25と、そ
れから突出することができるコルクねじ26とを含み、リード10と係合してこ
れをしっかりと心筋膜組織に固定する。リード10の例示された実施態様は、双
極性である。したがって、遠位端18には、先端電極20に対して近位に位置す
る電極27が設けられる。しかし、単極性または他の複数の極の配列も同様に可
能である。縫合スリーブ28がスリーブ12上を滑る。植え込みの間に、経静脈
エントリーの部位で縫合スリーブ28は身体組織に縫合される。
【0019】 スリーブ12は、コネクタ16と電極20との間に頑丈な電気的絶縁カップリ
ングを提供する可撓性のある管状部材である。スリーブ12は、その中にある囲
まれた1つまたはそれ以上の微細ゲージの導体ワイヤを、体液および組織から保
護し、シリコーン、ポリウレタンまたは類似の材料等の生体適合性があり電気的
に絶縁の材料から構成されることが有利である。
【0020】 コネクタ16の詳細構造は、次に図2を参照することによって理解されるが、
図2は、図1のセクション2−2で取られた断面図である。コネクタ16は、コ
ネクタスリーブアセンブリ32に連結されたコネクタピンアセンブリ30を含む
。例示を明瞭にするために、コネクタピンアセンブリ30およびコネクタスリー
ブアセンブリ32は分解して示されている。コネクタピンアセンブリ30は、図
1に示される心臓刺激器24内部に1つまたはそれ以上の電気コンタクトに電気
的に接触するように設計された細長い近位端36を有する管状ピン部材34を含
み、後述されるように、ピン34を捩るためのハンドルとして作用してコルクね
じ26を操作する。ピン34の遠位端は、近位端36から下へテーパして環状シ
ョルダー37を設立する中間シャンク38と、中間シャンク39と、遠位シャン
ク40とから構成される。中間シャンク39は、導体ワイヤ42と別の導体ワイ
ヤ44との入れ子状コイルを収容するのに適切なサイズである。遠位シャンク4
0は、トルクコイル48のコイルを受け取るサイズである。ワイヤ42は、図1
に示される先端電極20に遠位に電気的に接続され、ワイヤ44は、図1に示さ
れる環状電極27に遠位に電気的に接続される。ワイヤ42、44のピンアセン
ブリ30への接続は、下記に詳細に説明される。管腔46は、ピン部材34を通
って延在する。
【0021】 第1の絶縁スリーブ50は、ピン部材34の外側に連結される。第1の絶縁ス
リーブ50は、長手方向に間隔をおいたOリング52、54を含み、図1に示さ
れる心臓刺激器24内の構造物に係合し且つ植え込み後に体液の侵入に対してピ
ン部材34のために封止を提供するように設計される。一対のOリング52、5
4の代わりに、単一のOリングを使用してもよい。第1の絶縁スリーブ50には
、図1に示される心臓刺激器24内にコネクタ16を容易に挿入することができ
るように、テーパした表面を提供するように主に設計される近位に面する面取り
表面56が設けられる。第1の絶縁スリーブ50の遠位端は、遠位に面する環状
表面58を含み、コネクタ16が組み立てられるときに、環状表面58に対して
、導体スリーブアセンブリ32が当接される。第1の絶縁スリーブ50は、ピン
部材34のまわりに射出成形されることが有利である生体適合性の可撓性のある
材料から構成されることが有利である。材料は、シリコーン、ポリウレタンまた
は類似の材料であってもよい。このようにして、Oリング52、54は、第1の
絶縁スリーブ50と一体的に形成されてもよい。あるいは、第1の絶縁スリーブ
50には外側溝が設けられて、Oリング52、54は別個の部材として第1の絶
縁スリーブ50に固定されてもよい。
【0022】 次に図3も参照すると、これは、図2の破線楕円60によってまわりを囲まれ
た部分の詳細図であり、次に図4は、図3のセクション4−4で取られた断面図
であり、環状部材62はスリーブ50の直径が減少した部分64のまわりに配置
される。環状部材62は、遠位に突出するフラグ66を含み、これに対して導体
ワイヤ44が取り付けられ、図1に示される心臓刺激器24内で導体ワイヤ44
とコンタクト(図示せず)との間に電気経路を提供する。環状部材62は、近位
に突出する直径が減少したニップル68を含み、これは、第1の絶縁スリーブ5
0内に突出する。ニップルは、2つまたはそれ以上の円周方向に間隔をおいたポ
ート70、72を有し、これは、成形された構造物をその中で固化させることが
でき、第1の絶縁スリーブ50と環状部材62との間にしっかりとした機械的係
合を提供する。フラグ66には、導体ワイヤ44の外皮をはいだ端76を受け取
るように寸法づけられた外側円周溝74が設けられる。外皮をはいだ端76は、
レーザ溶接または類似の溶接技術によってフラグ66に固定される。
【0023】 図2に最良に見られるように、スリーブ12には、ワイヤ44の外径よりもわ
ずかに広い長手方向に延在するスロット77が設けられる。スロット77は、ワ
イヤ44を収容する空間を提供し、そのため、スリーブ12はワイヤ44を通り
過ぎて押され、直径が減少した部分64に対して当接する。
【0024】 導体ワイヤ42とピン部材34との間の電気接続は、円筒形接触スリーブ78
によって設立され、これを通してピン部材34は軸受けされ(journalled)、ス
リーブ78は部分的に環状部材62内に配置される。接触スリーブ78は、直径
が減少した部分64に対して近位に当接し、82でピン部材34内のノッチに係
合する内側にテーパする部分80が遠位に設けられる。テーパした部分80とノ
ッチ82との間の係合は、ピン部材34をコネクタピンアセンブリ30内に保持
するように作用する。下記により詳細に検討されるように、ピン部材34は回転
して、図1に示されるように、コルクねじ26を拡張し、且つ/または、収縮す
る。導体ワイヤ42がピン部材34とともに回転することができるならば、ワイ
ヤ42は損傷するか、または、ピン部材34の回転に対して望ましくない抵抗を
与える可能性があることが当業者には理解される。したがって、テーパした部分
80とノッチ82との間に提供される適合は、ピン部材34が固定された接触ス
リーブ78に対して容易に回転することができるものでありながら、導体ワイヤ
42とピン部材34との間に導電性が保持されるように、ピン部材34と接触ス
リーブ80との間に依然として十分な接触を維持することができるものである。
図4に最良に見られるように、ワイヤ42は84で外皮をはがれ、レーザ溶接ま
たは類似の技術によって接触スリーブ78に固定される。環状部材62と接触ス
リーブ78との間の絶縁は、環状部材62の遠位端に対して、遠位に配置された
環状フランジ88のショルダーを含む環状ブッシュ86によって提供される。フ
ランジは、ブッシュ86の円周全体とは同一の広がりを持たない。その代わり、
フランジ78は、図4に最良に見られるように、表面90から表面92へ延在す
る切り欠きを含む。切り欠きは、フラグ66を収容するために設けられる。
【0025】 図1、2、3および4に示された実施態様は双極性である。しかし、ピン部材
34またはフラグ66のいずれかに連結されるワイヤ42等の単一の導体ワイヤ
を組み込むことによって、単極性の配列を企図することができる。同様に、導体
ワイヤ42、44は、接触スリーブ68およびフラグ66に溶接される前に外皮
をはがれた絶縁で、単一の個別に絶縁されたワイヤとして示される。しかし、リ
ード10が単極性であるか、または、リード10の様々な導体ワイヤが同軸的に
配列されるかまたは入れ子状構成に配列されるのであれば、導体ワイヤ42、4
4が個別に絶縁されなくてもよいことが当業者には理解される。
【0026】 再度特に図2および3を参照すると、レーザ溶接または類似の溶接技術によっ
て、トルクコイル48が遠位シャンク40に固定される。トルクコイル48の個
別コイルのピッチは、主として設計裁量の問題である。コイルのピッチが増加す
ると、コイル48を製造する材料の剛さが比例して増加するのではない限り、コ
イル48のトルク担持能力は減少することが当業者には理解される。トルクコイ
ル48は、ピン部材34から図1に示されるコルクねじ26へトルクを容易に伝
達するために十分な剛さを備えた生体適合性材料から構成されることが有利であ
る。材料の例として、MP35N合金、316Lステンレス鋼、または類似材料
が挙げられる。トルクコイル48および導体ワイヤ42、44は、スリーブ12
の管腔93を通って先端電極20へ長手方向に延在する。
【0027】 ピン部材34から環状部材62を電気的に絶縁して、ショートの可能性を減少
させることが望ましい。これは、通常、比較的高圧で行われる電気確認検査には
特に重要である。主要な絶縁は、第1の絶縁スリーブ50によって、特に、直径
が減少した部分64およびブッシュ86によって設けられる。第1の絶縁スリー
ブ50を製造するのに使用される材料が空間を容易に満たし、環状部材62とピ
ン部材34との間に完全な絶縁分離を提供することが予想される。しかし、気泡
または他の機構による成形過程の間にボイドが形成される可能性があることが当
業者には理解される。ボイドが、環状部材62とピン部材34との間の直径が減
少した部分64に形成される場合には、リード10の高圧電気確認検査の間に破
壊的な弓形形成がボイドに発生する可能性がある。直径が減少した部分64に形
成されたボイドを通るショートの可能性を減じるために、第1の絶縁スリーブ5
0を成形する前に、絶縁環状部材94が中間シャンク38上を滑って、ショルダ
ー37に対して近位に当接されてもよい。絶縁環状部材94は、たとえば、ポリ
イミド、ポリウレタンまたは類似の材料等の様々な生体適合性絶縁材料から構成
されてもよい。
【0028】 再度図2を参照すると、コネクタスリーブアセンブリ32は、第2の絶縁スリ
ーブ98に連結される導体スリーブ96を含む。第2の絶縁スリーブ98は、そ
のような長さの管状部材であり、図2のスケールは、第2の絶縁スリーブ98が
切れて示されるようなものである。導体スリーブ96の環状表面102が第1の
絶縁スリーブ50の環状ショルダー58に当接するまで、導体スリーブ96が環
状部材62上に容易に滑ることができるように寸法づけられる近位に配置された
内腔100を、導体スリーブ96は含む。導体スリーブ96は、図1に示される
心臓刺激器24内部に環状部材62と導体構造物との間の電気経路を設立するよ
うに設計される。したがって、導体スリーブ96の内径と環状部材62の外径と
の間の適合は、良好な電気接触を提供するのに十分に近くなければならない。導
体スリーブ96は、レーザ溶接または類似の技術によって環状部材62に連結さ
れる。
【0029】 第2の絶縁スリーブ98の近位端103には、2つの長手方向に間隔をおいた
Oリング104、106が設けられて、リード10が図1に示される心臓刺激器
24に連結された後に、体液の侵入に対して絶縁スリーブ96を封止するように
作用する。前述のOリング52、54と同様に、Oリング104、106も第2
の絶縁スリーブ98内に一体的に成形されてもよく、または、別個の部材として
取り付けられてもよい。Oリング106の遠位側において、第2の絶縁スリーブ
98は直径が膨張し、面取り表面108を規定するが、これは、図1に示される
心臓刺激器24の内部構造の異なる部分に関連するにもかかわらず、面取り表面
56と同一の機能を提供する。第2の絶縁スリーブ98の内径は、一般に、スリ
ーブ12の外表面との滑り嵌めを提供して容易な組立が可能であるように寸法づ
けられる。第2の絶縁スリーブ98は、シリコーン等の適切な生体適合性医療グ
レード接着剤かまたは様々な二液型接着剤のいずれかによってスリーブ12に固
定される。接着剤を導入して広がるのを容易にするために、第2の絶縁スリーブ
98には、ポート110が設けられる。接着剤はわずかな圧力下でポート110
に導入され、接着剤をスリーブ12のまわりに即座に均一に広げるのを促進する
。接着剤の流れ特性は、ポート110を通って射出される前に、ヘプタン等の適
切な希釈剤で薄めることによって高めることができる。さらに、接着剤は、参照
符号112が付された界面でわずかな圧力下で射出することによって、第2の絶
縁スリーブ98とスリーブ12との間に埋め戻しされる。
【0030】 導体スリーブ96と第2の絶縁スリーブ98との間の結合は、図5を参照する
ことによって、より容易に理解することができ、図5は図2の破線楕円114に
よってまわりを囲まれた部分の拡大図である。図5において、明瞭に例示するた
めにスリーブ12は図示されていないことに注意されたい。導体スリーブ96の
中央部分116には、複数の円周方向に間隔をおいた内腔が設けられ、そのうち
の6つに参照符号118、120、122、124、126および128が付さ
れている。内腔118、120、122、124、126および128は、第2
の絶縁スリーブ98を成形するのに使用される材料が内腔118、129、12
2、124、126および128内に流れることができ、ボタン130、132
、134、136、138および140内で固化することことができるように設
計される。ボタン130、132、134、136、138および140と導体
スリーブ96の中央部分116との間の係合は、導体スリーブ96と第2の絶縁
スリーブ98との間に確実な機械的係合を設立する。第2の絶縁スリーブ98は
、図2に示された第1の絶縁スリーブ50を製造するのに使用された材料と同一
の型から構成されることが有利であり、射出成形されることが有利である。
【0031】 ピン部材34、環状部材62および導体スリーブ96は、レーザまたは類似の
技術によって溶接されることができる生体適合性導体材料から構成されることが
有利である。材料の例として、316Lステンレス鋼、他の適切な型のステンレ
ス鋼、MP35N合金、または類似の材料が挙げられる。
【0032】 図1、2、3、4および5に示されたコネクタ16は、従来使用された管状ク
リンプ部材の必要性を排除し、それに付随して、リードの導体ワイヤと様々なク
リンプ部材との間に首尾一貫した信頼のおける接続を設立する困難さを排除する
。導体ワイヤ42、44とコネクタ16との間の信頼のおける電気的および機械
的な接続は、溶接によって設立される。クリンプ管またはスラグの代わりに溶接
接続を使用することによって、ワイヤからコネクタへの接続の当座の点検および
検査が可能になり、より速く組み立てることができる。
【0033】 先端電極20の詳細な構造は、図1のセクション6−6で取られた断面図であ
る図6と、図6の一部の詳細図である図7とを参照することによって理解するこ
とができる。電極20は、管状シャンク141から構成され、管状シャンク14
1は別の管状シャンク142に連結され、共通の中央に配置された内腔143を
共有する。シャンク141は、近位に配置されたフランジ144と遠位に位置決
めされたフランジ145とを含む。フランジ145はシャンク142の近位端1
46に当接し、シャンク141の遠位端に離れて終端し、そのため遠位に面する
環状ショルダー147がシャンク142内に突出する。あるいは、シャンク14
1、142の構造物は、単一の部品に組み込まれてもよい。
【0034】 導体ワイヤ42の遠位コイル148は、シャンク141のまわりでらせん状に
なり、そのため、少なくとも1つのコイル148がフランジ144とフランジ1
45との間に配置される。これによって単数または複数のコイル148が機械的
に捉えられ、ワイヤ42をシャンク141に固定する。ワイヤ42は、遠位で外
皮をはがれ、シャンク141への導電路を設立する。ワイヤ42も、レーザ溶接
、他の類似の溶接技術または他の適切な締結方法によって固定されてもよい。シ
ャンク141の主要本体には、ワイヤ42のコイル148の内径よりもわずかに
大きいが、フランジ144、145の内径よりは小さい外径が設けられる。遠位
コイル148は、最初にコイル148をシャンク144の主要本体上に付勢し、
次いでフランジ144上に付勢し、最後に所望により溶接によって、シャンク1
41に接続することができる。
【0035】 シャンク142には、コルクねじ26を受け取るように寸法づけられた1セッ
トの内側溝またはねじすじ150が設けられ、これは、図6の部分的に拡張され
た位置に示される。コルクねじ26は、レーザまたは類似の技術によって158
でトルクコイル48に近位に接続される。トルクコイル48の回転は、コルクね
じ26を回転させる。コルクねじ26が回転すると、ねじすじ150がコルクね
じ26を付勢して、回転の方向およびねじすじの型、すなわち左回りか右回りか
によって、内腔143から拡張させるか、またはこれの中へ収縮させる。ねじす
じの数は、裁量の問題である。
【0036】 中央開口部158を有する環状ワッシャー156が、シャンク142内部に配
置され、シャンク141の環状ショルダー147に対して当接する。ワッシャー
156は、体液がスリーブ12の管腔93内に流入するのに対して幾分の抵抗を
提供するように設計される。ワッシャー156は、シリコーン、ポリイミドまた
は類似の材料等の様々な生体適合性があり可撓性のある材料から構成されてもよ
い。開口部158は、トルクコイル48を収容するために設けられ、そのように
サイズづけられる。
【0037】 シャンク141、142は、スリーブ12の遠位端18内に挿入される。シャ
ンク142の先端25には、拡張した直径が設けられ、近位に面する環状ショル
ダー159を設立し、これに対して遠位端18が当接する。電極20をスリーブ
12に固定するために、スリーブ12の遠位端18内に挿入される前に、生体適
合性接着剤がシャンク141、142の外側に加えられる。接着剤は、シリコー
ン系接着剤等の適切な生体適合性医療グレード接着剤、二液型接着剤、または類
似の接着剤であってもよい。先端25の電気伝達容量は、心筋膜組織に露出され
る表面を増加することによって高められる。この点に関して、1つまたはそれ以
上のスロット160が先端25の面に設けられる。
【0038】 シャンク142は様々な生体適合性導体材料から製造することができ、たとえ
ば、酸化イリジウム塗布チタン、MP35N、ステンレス鋼、白金およそ90%
およびイリジウムおよそ10%を含む白金イリジウム合金、または、他のいくつ
かの金属生体適合性導体材料、または、シリコン等の半導体材料、または他の半
導体材料である。
【0039】 植え込みを行なう医師は、植え込みの間にコルクねじ26の展開を容易に確認
することができることが望ましい。従来のリード設計において、従来のコルクね
じの放射線不透過性の欠如ため、この作業は困難であることが多い。この困難を
緩和するために、電極20の一部が、白金イリジウム合金(白金90%およびイ
リジウム10%)等の生体適合性放射線不透過性材料、または、他の適切な放射
線不透過性材料から構成される。この例において、シャンク141は放射線不透
過性材料から構成される。シャンク141は、したがって、固定位置の、すなわ
ちスリーブ12および電極20に対して固定された、放射線不透過性マーカーを
提供し、そのようであるため、位置ベンチマークとして作用する。さらに、図示
のようにスラグ161をコイル48内部に入れ子状にすることによって、または
、スラグ161を管状にしてこれをトルクコイル48のまわりに入れ子状にする
ことによって、放射線不透過性部材またはスラグ161が、トルクコイル48に
、したがってコルクねじに連結される。図6に示される実施態様において、スラ
グ161は、トルクコイル48の隣接するコイル同士の間に配置される半径方向
に外側に突出するフランジ162を有する円筒形部材から構成され、スラグ16
1がコイル48とは無関係に軸方向に動くのを防止する手段を提供する。所望に
より、スラグ161もトルクコイル48に溶接されてもよい。
【0040】 コルクねじ26を拡張するか収縮するかするためにトルクコイル48を操作す
る前に、スラグ161およびシャンク141の当初の軸方向分離を、X線透視検
査によって容易に決定することができる。拡張または収縮の間に、トルクコイル
48は回転し、結果として、コルクねじ26の軸方向運動が得られ、一方、シャ
ンク141は固定されたままでありながら、トルクコイル48とスラグ161と
の両方が得られる。スラグ161とシャンク141との間の軸方向の間隔あけの
変化は、X線透視検査によって容易に観察することができる。したがって、コル
クねじ26の拡張および/または収縮を容易に確認する準備方法が提供される。
【0041】 リード10の拡張および収縮の操作は、図1、2および6を参照することによ
って理解することができる。リード10は、心内膜に植え込まれ、電極20は、
一般に、ピン部材34を通って挿入されて下へスリーブ12の管腔93を下へ進
むスタイレット(図示せず)を使用することによって、ターゲットの心筋膜組織
の近位に位置決めされる。リード10の近位端に加えられた軸方向力とスタイレ
ットの操作との組み合わせによって、先端25は心筋膜組織との物理的な係合を
もたらされる。コルクねじ26を拡張し心筋膜組織に係合するために、ピン部材
34は、シャンク144の溝が右回りであるか左回りであるかによって、時計回
りかまたは反時計回りかに手で捻られる。手によってピン部材34に伝達された
トルクは、今度は、トルクコイル48を介してコルクねじ26に伝達される。シ
ャンク144からのコルクねじ26が拡張することは、シャンク141に対する
放射線不透過性スラグ161の動きを観察することによって、X線透視検査また
は他の画像形成技術を通して、確認することができる。コルクねじ26が完全に
拡張した後に、手で穏やかな軸方向力をコネクタへ加えることによって、心筋膜
組織との上首尾の係合を確認することができる。心筋膜組織の固定の不首尾は、
画像形成を介して、および、加えられた軸方向力に応答するリード10の突然の
軸方向運動によって、決定される。コルクねじ26を収縮するために、ピン部材
34は反対方向に捩られる。
【0042】 図8、9および10に示される代替実施態様において、現在は参照符号20’
が付される電極には、現在は参照符号26’が付される「スマートな」コルクね
じが設けられる。「スマートな」という用語は、コルクねじ26’が心筋膜組織
164にしっかり係合しこれに貫入する環境にあるとのみに完全に展開すること
ができるコルクねじ26’の能力を称する。図8は、コルクねじ26’が完全に
収縮した位置にある電極20’を示す。電極20’は、長手方向に配置された管
腔166が設けられた管状部材であり、管腔166は、第1の長手方向のセクシ
ョンすなわちねじすじセクション168と、第2の長手方向のセクションすなわ
ち滑らかなセクション170と、の2つのセクションに分割される。ねじすじセ
クション168において、電極20’には、図6に示された溝150に類似して
または同一に構成される1セットの内側ねじすじまたは溝172が設けられる。
コルクねじ26’は、ねじすじ172に係合されながら軸方向運動の第1の範囲
を有する。ねじすじ172の数は、設計裁量の問題であるが、コルクねじ26’
を軸方向に動かすために少なくとも1つのねじすじが必要である。
【0043】 滑らかな、すなわち、ねじ切りしていないセクション170には、コルクねじ
26’の外径よりも大きい内径が設けられ、コルクねじ26’がほとんど干渉な
くあるいはまったく干渉なしで通ることができるように比較的滑らかな内腔を有
する。コルクねじ26’は、ねじすじ172が係合しない軸方向運動の第2の範
囲を有する。
【0044】 トルクコイル48は、上述のように、コルクねじ26’に対して近位に連結さ
れる。コルクねじ26’の一部が、図8の場合のように、溝172に物理的に係
合するのであれば、トルクコイル48を経由してコルクねじ26’に加えられた
トルクは、ほぼ上述のように、コルクねじ26’の軸方向運動を生成する。
【0045】 この実施態様の操作は、次に図9、10を参照することによって理解すること
ができるる。電極20’は、ほぼ上述のように心筋膜組織164の近位に植え込
まれ位置決めされる。トルクコイル48の操作によって、コルクねじ26’は、
図8に示された完全に収縮した位置から図9に示された部分的に拡張された位置
へ軸方向運動の第1の範囲を通って軸方向に動く。図9に示される部分的に拡張
された位置において、コルクねじ26’は軸方向に動き、そのため、溝172に
物理的に係合するコルクねじ26’の部分はない。この段階で、コルクねじ26
’は軸方向運動の第2の範囲内にあり、トルクコイル48の連続した捩りがコル
クねじ26’を単純に回転させ、コルクねじ26’を軸方向にはっきりと前進さ
せない。しかし、図10に示されるように、電極20’が心筋膜組織164との
物理的な係合をもたらされるときには、トルクコイル48をさらに捩ると、結果
としてコルクねじ26’が心筋膜組織164に係合しこれに軸方向に貫入する。
このようにして、コルクねじ26’が心筋膜組織164に物理的に係合するとき
に、コルクねじ26’は電極20’から大幅に突出するのみである。電極20’
は、コルクねじ26’が心筋膜組織164にうまく係合しなかったため、電極2
0’の心筋膜組織164への取り付けが再度試みられる状況において、トルクコ
イル48を捩ることによって、コルクねじ26’を電極20’内に収縮させると
いう時間のかかる作業を排除する。
【0046】 図11、12、13は、図7に類似した範囲の図であるが、感熱形状記憶ポリ
マー材料から構成されるワッシャーを組み込む代替実施態様を示す。図11、1
2に示される実施態様において、ワッシャーには参照符号145’が付される。
図13に示される実施態様において、ワッシャーには参照符号145”が付され
る。感熱形状記憶ポリマー材料は、一般に、ガラス転移温度Tgより下の温度の
間は剛性材料のようにふるまうが、ガラス転移温度Tgを超えて加熱されると、
大幅な軟化を経験し、たやすく可塑的に変形することができる。材料が、次いで
、Tg未満に冷却されると、変形は固定し、形状は安定したままになる。しかし
、Tgを超えて材料を再加熱することによって、材料の元の形状を回復すること
ができる。
【0047】 まず図11、12を参照すると、ワッシャー145’は最初に、製造の間に図
12に示される永久的な形状に成形される。ワッシャー145’は、体液の流入
を大幅に制限する永久的な内径を有する開口部174を備えて成形されることが
有利である。開口部はリム175を規定する。たとえば、射出成形、押出成形ま
たは類似の技術等の様々な公知の成形技術を使用してワッシャー145’を形成
することができる。成形過程は、ワッシャー145’を永久的な形状に形成する
のに十分な時間の間、感熱形状記憶ポリマー材料を、その材料のTgを超える温
度にさらす。その後、ワッシャー145’は、Tgを超える温度でワッシャー1
45’を変形し、温度をTg未満に下げながら、ワッシャー145’を一時的な
形状に維持することによって、図11に示される一時的な形状に変形されてもよ
い。Tg未満に冷却した後、ワッシャー145’は一時的な形状を維持する。し
かし、ワッシャー145’が後にTgを超えて加熱されると、ワッシャー145
’は変形して、ワッシャー145’が元々成形された永久的な形状に実質的に戻
る。このようにして、ワッシャー145’は、きわめて小さな内径の開口部17
4を有する永久的な形状を備えて製造することができる。
【0048】 使用される成形方法およびワッシャー145’の小さな寸法の観点から、所望
の永久的な形状を成形することが困難である場合には、ワッシャー145’は、
成形方法に最良に適する第1の永久的な形状を備えて製造されてもよい。これは
、たとえば、所望の永久的な直径よりも大きな直径を備えた形状であってもよい
。その後、Tgを超えてワッシャー145’を加熱し、新しい所望の永久的な形
状(たとえば、より適切な永久的な直径を備えた形状)にワッシャー145’を
変形して、選択された時間の間にその形状に且つその温度にワッシャー145’
を維持することによって、ワッシャー145’に新しい永久的な形状が設けられ
てもよい。新しい永久的な形状を設定するのに必要な加熱時間は、特定のポリマ
ーに依存する。
【0049】 図11、12において、ワッシャー145’は、図12に示されるように、ワ
ッシャー145’が比較的小さな直径の開口部174を有するように、当初は永
久的な形状を備えて製造される。電極20内に挿入する前に、ワッシャー145
’は、ワッシャー145’を製造するのに使用された材料のガラス転移温度を超
えて加熱され、ワッシャー145’は図11に示される一時的な形状に機械的に
変形され、そのため、開口部174はトルクコイル148のコイルを容易に収容
することができるほど十分に大きい。電極20が心筋膜組織に固定された後に、
ワッシャー145’は、その場で再度ガラス転移温度を超えて加熱されてもよく
、そのため、ワッシャー145’は、図12に示されるその永久的な形状に戻る
。永久的な形状に変換した後、開口部174の領域は減少する。
【0050】 ガラス転移温度を超えてワッシャー145’を加熱することは、塩水等の加熱
された流体を内腔143内に導入することによって達成することができる。体液
のすべての流入がワッシャー145’を通り過ぎるとは限らない場合に表面張力
の効果がもっとも制限するように、開口部174の永久的な内径は、十分に小さ
く製造することができると予想される。
【0051】 図13は、現在は参照符号145”が付されるワッシャーの形状記憶概念の別
の変形例を例示する。この実施態様において、ワッシャー145”は、図13に
示される永久的な形状を備えて製造される。しかし、電極20内に挿入される前
に、ワッシャー145”は、ガラス転移温度を超えて加熱され、図11に示され
るような、より従来の形状に機械的に変形される。心筋膜組織に固定した後に、
ワッシャー145”は、ガラス転移温度を超えて加熱されてもよく、そのため、
ワッシャー145”は、図13に示される永久的な形状に戻り、それによって、
ワッシャー145”を通り過ぎる身体の流体に対してより大きな制限を提供する
【0052】 図14、15および16は、現在は参照符号145”’が付されるワッシャー
の形状記憶概念の別の変形例を例示し、これは、図8、9および10に示される
「スマートな」コルクねじ26等のコルクねじを、電極の次の配置に物理的に係
合しない電極−コルクねじ組み合わせとともに使用するのが適切である。この実
施態様において、ワッシャー145”’は、図に示される永久的な形状を備えて
製造される。図15および16は、一時的な形状に変形されたワッシャー145
”’の断面図および端面図である。図15、16を参照すると、ワッシャー14
5”’は、ワッシャー145”’を4つのコレット状フィンガ178に分割する
複数の周縁に間隔をおいたスロット176を備えた円錐状構造物として製造され
る。各フィンガ178は、コイル182等のコルクねじ26のコイルに係合する
ように設計された半径方向に内側に面するリム180を有する。電極20内に挿
入する前に、ワッシャー145”’は一時的な形状に変形され、上述の型の適切
な医療グレード接着剤によって184でシャンク141に固定される。
【0053】 コルクねじ26’の展開後に、ワッシャー145”’は、その場でガラス転移
温度Tgを超えて加熱されて、図14に示される永久的な形状にワッシャー14
5”’を変形し戻す。フィンガ178が内側にカールするときに、リム180が
コイル182に係合し、近位に配向した軸方向荷重をかける。ワッシャー145
”’はシャンク141に固定されるため、コルクねじ26’にかかる近位に配向
された軸方向荷重の影響は、電極20の反対方向に加えられた軸方向スラストで
あり、すなわち、図14に示される矢印186の方向にコルクねじ26に対して
軸方向に電極を動かすように付勢する力である。結果として、電極20は、心筋
膜組織に対するスラストであり、電極20’とターゲットにされる組織との間に
信頼のおける接触を提供する。ワッシャー145”’のスラスト作用は、スロッ
ト176を排除することによって達成することができ、そのためリム180は同
一であることに注意されたい。
【0054】 長期植え込みのために、ワッシャー145’、ワッシャー145”およびワッ
シャー145”’は、日本の日本ゼオン株式会社が供給のポリノルボルネン、日
本の三菱重工業株式会社が供給のポリウレタン、カリフォルニア州のポリマーテ
クノロジーグループ(Polymer Technology Group)が供給のCalo.MerTM 、または、類似材料等の感熱形状記憶ポリマーから製造することができる。リー
ド10がより過渡的な植え込みのために設計されるのであれば、上記の材料に加
えて、ポリ塩化ビニル等の材料または類似の材料が使用されてもよい。
【0055】 本発明は、様々な修正および代替形態を受けることができるが、特定の実施態
様が、例示のために図面に示され、ここに詳細に説明された。しかし、本発明は
、開示された特定の形態に限定されることを意図しないことを理解すべきである
。むしろ、本発明は、下記の添付の特許請求の範囲によって規定される本発明の
精神および範囲に入るすべての修正例、等価物および代替例をカバーするもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による心臓刺激器リードおよび心臓刺激器の例示的実施態様の絵画的図
【図2】 本発明による図1のセクション2−2で取られた心臓リードの断面図
【図3】 本発明による回転可能なピン部材を示す図2に示されたリードの一部の至近距
離の図
【図4】 本発明による図2、3のセクション4−4で取られた断面図
【図5】 本発明によるコネクタの別の部分を示す図2に示されたリードの一部の至近距
離の図
【図6】 本発明による図1のセクション6−6で取られた断面図
【図7】 本発明による図6に示された電極の一部の至近距離の図
【図8】 本発明による「スマートな」コルクねじを体現する代替先端電極の図6に類似
した断面図
【図9】 本発明による「スマートな」コルクねじの部分的な拡張を示す図7に類似した
断面図
【図10】 本発明による「スマートな」コルクねじを部分的な拡張を示す図7に類似した
断面図
【図11】 本発明による形状記憶ポリマー材料から構成されるワッシャーを組み込む先端
電極の一部の図7に類似した断面図
【図12】 本発明による図11のワッシャーのその場での変形を示す断面図
【図13】 本発明によるその場での変形後の代替形状記憶ワッシャーの図11に類似した
断面図
【図14】 本発明によるその場での変形後の別の代替形状記憶ワッシャーの図11に類似
した断面図
【図15】 本発明によるその場での変形前の図14のワッシャーの断面図
【図16】 本発明による図15のワッシャーの端面図

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 心臓刺激器リードであって、 心臓刺激器に接続するためのコネクタと、 前記コネクタに連結された第1の端と、第2の端と、を有する管状絶縁スリー
    ブと、 前記第2の端に連結され、長手方向の内腔を有する電極と、 体液が前記スリーブ内に流入するのを制限するために前記内腔に配置されたワ
    ッシャーであって、リムを規定する開口部を有し、一時的な形状から永久的な形
    状へその場で変形可能な形状記憶ポリマー材料から構成され、それによって、前
    記開口部の領域がその場で減少するワッシャーと、 前記スリーブ内に配置され、前記コネクタと前記電極との間に連結されて、前
    記心臓刺激器と前記電極との間に電気信号を伝達するための導体ワイヤと、 を具備する心臓刺激器リード。
  2. 【請求項2】 前記リードに連結され、前記内腔から突出することができる
    コルクねじを具備することを特徴とする請求項1記載の心臓刺激器リード。
  3. 【請求項3】 前記リムは、その場での変形の間に近位に動いて前記コルク
    ねじに係合し、前記近位運動および前記コルクねじとの係合は、前記コルクねじ
    に軸方向荷重を与えて、前記電極を付勢して前記コルクねじに対して遠位に動か
    すことを特徴とする請求項2記載の心臓刺激器リード。
  4. 【請求項4】 前記コネクタに回転可能に連結されたピン部材と、前記ピン
    部材と前記コルクねじとの間に連結されたコイル状のワイヤとを具備し、前記ピ
    ン部材は回転可能であり、前記コイル状のワイヤと前記コルクねじとを回転して
    前記コルクねじを前記電極から突出させることを特徴とする請求項1記載の心臓
    刺激器リード。
  5. 【請求項5】 前記形状記憶ポリマー材料は、ポリノルボルネンを含むこと
    を特徴とする請求項1記載の心臓刺激器リード。
  6. 【請求項6】 心臓刺激器リードであって、 心臓刺激器に接続するための、且つ、これに回転可能に連結されたピン部材を
    有するコネクタと、 前記コネクタに連結された第1の端と、第2の端と、を有する管状絶縁スリー
    ブと、 前記第2の端に連結され、長手方向の内腔を有する電極であって、コルクねじ
    が前記電極に連結されて、前記内腔から突出可能であり且つ前記内腔内へ収縮可
    能であり、前記電極の一部が放射線不透過性である電極と、 前記ピン部材から前記コルクねじへトルクを伝達するための手段と、 前記コルクねじに連結される放射線不透過性部材と、 前記スリーブ内に配置され、前記コネクタと前記電極との間に連結されて、前
    記心臓刺激器と前記電極との間に電気信号を伝達するための導体ワイヤと、 を具備する心臓刺激器リード。
  7. 【請求項7】 前記ピン部材から前記コルクねじへトルクを伝達するための
    前記手段は、コイル状のワイヤを具備することを特徴とする請求項6記載の心臓
    刺激器リード。
  8. 【請求項8】 前記コイル状のワイヤは、MP35N合金から構成されるこ
    とを特徴とする請求項7記載の心臓刺激器リード。
  9. 【請求項9】 前記導体ワイヤは、絶縁材料が塗布された金属導体を具備す
    ることを特徴とする請求項6記載の心臓刺激器リード。
  10. 【請求項10】 前記ピン部材はその遠位端に形成されたノッチを有し、前
    記コネクタは、管状絶縁スリーブと、前記管状絶縁スリーブに連結された管状接
    触スリーブと、を具備し、前記接触スリーブは遠位に面する環状表面を有し、前
    記ピン部材は前記絶縁スリーブに回転可能に軸受けされ、前記環状表面と前記ノ
    ッチとの間に係合することによって前記絶縁スリーブから引っ込むのを防止され
    ることを特徴とする請求項6記載の心臓刺激器リード。
  11. 【請求項11】 前記スリーブ内に体液が侵入するのを制限するために前記
    内腔内に配置されたワッシャーを具備し、前記ワッシャーは、開口部を有し、一
    時的な形状から永久的な形状へその場で変形可能な形状記憶ポリマー材料から構
    成され、それによって、前記開口部の領域がその場で減少することを特徴とする
    請求項6記載の心臓刺激器リード。
  12. 【請求項12】 管状電極を有する心臓刺激器リードにおいて、 体液が中に侵入するのを制限するために前記電極内に配置され、リムを規定す
    る開口部を有し、一時的な形状から永久的な形状へその場で変形可能な形状記憶
    ポリマー材料から構成され、それによって、前記開口部の領域がその場で減少す
    るワッシャー を具備する装置。
  13. 【請求項13】 前記ワッシャーは、複数の遠位に突出するコレットフィン
    ガを有し、前記複数のコレットフィンガは、その場での変形の間に近位に動くこ
    とを特徴とする請求項12記載の装置。
  14. 【請求項14】 前記形状記憶ポリマー材料は、ポリノルボルネンを含むこ
    とを特徴とする請求項1記載の心臓刺激器リード。
  15. 【請求項15】 心臓リード用の先端電極であって、 中に延在する長手方向内腔を有する管状シャンクであって、前記内腔は、少な
    くとも1つの内側ねじすじを有する第1の長手方向のセクションと、第2の長手
    方向セクションと、を有する管状シャンクと、 前記内腔に配置されるコルクねじであって、前記少なくとも1つの内側ねじす
    じが係合される軸方向運動の第1の範囲と、前記少なくとも1つの内側ねじすじ
    が係合されない軸方向運動の第2の範囲と、を有し、前記コルクねじの一部は、
    軸方向運動の前記第2の範囲で前記第2の長手方向部分から突出するコルクねじ
    と、 前記コルクねじを回転して、軸方向運動の前記第1の範囲内にありながら前記
    コルクねじを軸方向に動かし、運動の前記第2の範囲内にありながら前記コルク
    ねじを心筋膜組織内にねじ込む手段と、 を具備する心臓リード用の先端電極。
  16. 【請求項16】 前記コルクねじを回転するための前記手段は、前記内腔に
    配置された端を有し、前記コルクねじに連結されたコイル状のワイヤを具備する
    ことを特徴とする請求項15記載の先端電極。
  17. 【請求項17】 体液が中に侵入するのを制限するために前記電極内に配置
    されるワッシャーを具備し、前記ワッシャーは、開口部を有し、一時的な形状か
    ら永久的な形状へその場で変形可能な形状記憶ポリマー材料から構成され、それ
    によって、前記開口部の領域がその場で減少することを特徴とする請求項15記
    載の先端電極。
  18. 【請求項18】 前記ワッシャーは、複数の遠位に突出するコレットフィン
    ガを有し、前記複数のコレットフィンガは、その場での変形の間に近位に動いて
    、前記コルクねじに軸方向荷重を与えることを特徴とする請求項17記載の先端
    電極。
  19. 【請求項19】 前記形状記憶ポリマー材料は、ポリノルボルネンを含むこ
    とを特徴とする請求項15記載の先端電極。
  20. 【請求項20】 心臓刺激器リードであって、 心臓刺激器に接続するためのコネクタと、 前記コネクタに連結された第1の端と、第2の端と、を有する管状絶縁スリー
    ブと、 中に延在する長手方向の内腔を有する電極であって、前記内腔は、少なくとも
    1つの内側ねじすじを有する第1の長手方向のセクションと、第2の長手方向セ
    クションと、を有する電極と、 前記内腔に配置されたコルクねじであって、前記少なくとも1つの内側ねじす
    じが係合される軸方向運動の第1の範囲と、前記少なくとも1つの内側ねじすじ
    が係合されない軸方向運動の第2の軸方向範囲と、を有し、前記コルクねじの一
    部は、軸方向運動の前記第2の範囲で前記第2の長手方向部分から突出するコル
    クねじと、 前記コルクねじを回転して、軸方向運動の前記第1の範囲内にありながら前記
    コルクねじを軸方向に動かし、軸方向運動の前記第2の範囲内にありながら前記
    コルクねじを心筋膜組織内にねじ込み、電極が前記第2の端に連結され長手方向
    内腔を有する手段と、 前記スリーブ内に配置され、前記コネクタと前記電極との間に連結されて、前
    記心臓刺激器と前記電極との間に電気信号を伝達するための導体ワイヤと、 を具備する心臓刺激器リード。
  21. 【請求項21】 コネクタに回転可能に連結されたピン部材を具備し、前記
    コルクねじを回転するための前記手段は、前記ピン部材の近位に且つ前記コルク
    ねじの遠位に連結されるコイル状のワイヤを具備し、それによって、前記ピン部
    材の回転が前記コイル状のワイヤおよび前記コルクねじを回転させて、前記コル
    クねじを前記電極から突出させるかまたは前記電極内へ収縮させることを特徴と
    する請求項20記載の心臓刺激器リード。
  22. 【請求項22】 前記コイル状のワイヤに連結されたスラグを具備し、前記
    スラグの一部は放射線不透過性であり、前記電極の一部は放射線不透過性であり
    、前記コルクねじが軸方向に動くときに前記スラグは軸方向に動くことができる
    ことを特徴とする請求項21記載の心臓刺激器リード。
  23. 【請求項23】 前記コイル状のワイヤは、MP35N合金から構成される
    ことを特徴とする請求項21記載の心臓刺激器リード。
  24. 【請求項24】 前記導体ワイヤは、絶縁材料が塗布された金属導体を具備
    することを特徴とする請求項20記載の心臓刺激器リード。
  25. 【請求項25】 体液が前記スリーブ内に侵入するのを制限するために前記
    内腔内に配置され、リムを規定する開口部を有し、一時的な形状から永久的な形
    状へその場で変形可能な形状記憶ポリマー材料から構成され、それによって、前
    記開口部の領域がその場で減少するワッシャーを具備することを特徴とする請求
    項20記載の心臓刺激器リード。
  26. 【請求項26】 前記リムは、その場での変形の間に近位に動き前記コルク
    ねじに係合し、前記近位運動および前記コルクねじとの係合は、前記コルクねじ
    に軸方向荷重を与えて、前記電極を付勢して前記コルクねじに対して遠位に動か
    すことを特徴とする請求項25記載の心臓刺激器リード。
  27. 【請求項27】 前記ワッシャーは、複数の遠位に突出するコレットフィン
    ガを有し、前記フィンガの各々は前記リムのセグメントを規定し、前記複数のコ
    レットフィンガは、その場での変形の間に近位に動くことを特徴とする請求項2
    6記載の装置。
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