JP2003515343A - クラミジア感染の処置および診断のための化合物および方法 - Google Patents

クラミジア感染の処置および診断のための化合物および方法

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JP2003515343A JP2001542539A JP2001542539A JP2003515343A JP 2003515343 A JP2003515343 A JP 2003515343A JP 2001542539 A JP2001542539 A JP 2001542539A JP 2001542539 A JP2001542539 A JP 2001542539A JP 2003515343 A JP2003515343 A JP 2003515343A
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Abstract

(57)【要約】 クラミジア感染の診断および処置のための化合物および方法を開示する。提供される化合物としては、Chlamydia抗原の少なくとも1つの抗原性部分を含むポリペプチドおよびこのようなポリペプチドをコードするDNA配列が挙げられる。このようなポリペプチドまたはDNA配列を含む薬学的組成物およびワクチンもまた、このようなポリペプチドに対する抗体と共に提供される。このようなポリペプチドまたはDNA配列、および適切な検出試薬を備える、診断キットは、患者および生物学的サンプルにおけるクラミジア感染の検出のために使用され得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は一般に、Chlamydia感染の検出および処置に関する。詳細に
は、本発明は、Chlamydia抗原を含むポリペプチド、ならびにChla
mydia感染の血清診断および処置のためのそのようなポリペプチドの使用に
関する。
【0002】 (発明の背景) Chlamydiaeは、広範な種々の重要なヒト感染および動物感染の原因
である、細胞内の細菌性病原体である。Chlamydia trachoma
tisは、最も一般的な性感染病の原因の一つであり、そして骨盤炎症性疾患(
PID)を導き得、そして卵管閉塞および不妊をもたらす。Chlamydia
trachomatisはまた、雄性不妊症においても役割を果たし得る。1
990年に、米国においてPIDを処置する費用は、40億ドルであると見積も
られた。Chlamydia trachomatisによる眼の感染に起因す
るトラコーマは、世界中の予防可能な失明の主な原因である。Chlamydi
a pneumoniaは、ヒトにおける急性気道感染の主な原因であり、そし
てまた、アテローム性動脈硬化の病因において、特に冠状心臓疾患において役割
を果たすと考えられる。Chlamydia pneumoniaに対する高い
力価の抗体を有する個体は、冠状心臓疾患を患う可能性が、セロネガティブ個体
の少なくとも2倍であることが示されている。従って、Chlamydia感染
は、米国および世界中における重要な健康の問題を構成する。
【0003】 Chlamydia感染はしばしば、無症候性である。例えば、女性がPID
についての医学的注意を要求するときまでは、不可逆的な損傷が既に生じていて
、不妊を生じ得る。従って、当該分野では、Chlamydia感染の予防およ
び処置のための改善されたワクチンおよび薬学的組成物についての必要性が依然
として存在する。本発明は、この必要性を満たし、そして関連の他の利点をさら
に提供する。
【0004】 (発明の要旨) 本発明は、Chlamydia感染の診断および治療のための組成物および方
法を提供する。1つの局面では、本発明は、Chlamydia抗原またはこの
ような抗原の改変体の免疫原性部分を含むポリペプチドを提供する。特定の部分
および他の改変体は、免疫原性であり、その結果、この改変体が抗原特異的抗血
清と反応する能力は、実質的に減少していない。特定の実施形態では、このポリ
ペプチドは、以下からなる群より選択されるポリヌクレオチド配列によってコー
ドされるアミノ酸配列を含む:(a)配列番号1、15、21〜25、44〜6
4、66〜76、79〜88、110〜119、120、122、124、12
6、128、130、132、134、136、169〜174、181〜18
8、263、265および267〜290の配列;(b)上記配列の相補体;な
らびに(c)(a)または(b)の配列に、中程度にストリンジェントな条件下
でハイブリダイズする配列。特定の実施形態では、本発明のポリペプチドは、以
下に記載される配列からなる群より選択されるアミノ酸配列を含むChlamy
diaタンパク質の少なくとも一部を含む:配列番号5〜14、17〜20、2
6、28、30〜32、34、39〜43、65、89〜109、138〜15
8、167、168、224〜262、246、247、254〜256、29
2、294〜305およびそれらの改変体。
【0005】 本発明は、上記のポリペプチドまたはその一部(例えば、Chlamydia
タンパク質の少なくとも15アミノ酸残基をコードする一部)をコードするポリ
ヌクレオチド、このようなポリヌクレオチドを含む発現ベクター、およびこのよ
うな発現ベクターで形質転換またはトランスフェクトした宿主細胞をさらに提供
する。
【0006】 関連する局面では、上記のポリペプチドをコードするポリヌクレオチド配列、
これらのポリヌクレオチド配列の1つ以上を含む組換え発現ベクター、およびこ
のような発現ベクターで形質転換またはトランスフェクトした宿主細胞もまた提
供される。
【0007】 別の局面では、本発明は、薬学的組成物およびそのワクチンとして使用するた
めに、生理学的に受容可能なキャリアまたは免疫促進剤と組み合わせた、本発明
のポリペプチドを含む融合タンパク質、あるいは、本発明のポリペプチドおよび
公知のChlamydia抗原を含む融合タンパク質、ならびにこのような融合
タンパク質をコードするポリヌクレオチドを提供する。
【0008】 本発明はさらに、以下を含む薬学的組成物を提供する:(a)Chlamyd
iaタンパク質に特異的に結合する、ポリクローナルおよびモノクローナルの両
方の抗体またはその抗原結合フラグメント;ならびに(b)生理学的に受容可能
なキャリア。他の局面では、本発明は、本明細書中に開示される1以上のChl
amydiaポリペプチドまたはこのようなポリペプチドをコードするポリヌク
レオチド分子、および生理学的に受容可能なキャリアを含む薬学的組成物を提供
する。本発明はまた、開示されたポリペプチドのうちの1以上および本明細書中
で定義されたような免疫促進剤を含む、予防または治療の目的のためのワクチン
を、このようなポリペプチドをコードする1以上のポリヌクレオチド配列および
免疫促進剤を含むワクチンとともに提供する。
【0009】 なお別の局面では、患者において防御免疫を誘導するための方法が提供され、
この方法は、有効量の1以上の上記の薬学的組成物またはワクチンを患者に投与
する工程を含む。
【0010】 なおさらなる局面では、患者におけるChlamydia感染の処置方法が提
供され、この方法は、この患者由来の末梢血単核細胞(PBMC)を入手する工
程、このPBMCを本発明のポリペプチド(またはこのようなポリペプチドをコ
ードするポリヌクレオチド)とともにインキュベートして、インキュベートされ
たT細胞を提供する工程、およびこのインキュベートされたT細胞をこの患者に
投与する工程を含む。本発明はさらに、Chlamydia感染の処置方法を提
供し、この方法は、抗原提示細胞を、本発明のポリペプチド(またはこのような
ポリペプチドをコードするポリヌクレオチド)とともにインキュベートしてイン
キュベートされた抗原提示細胞を提供する工程、およびこのインキュベートされ
た抗原提示細胞をこの患者に投与する工程を含む。増殖した細胞は、その患者へ
の投与の前にクローニングされてもよいが、その必要はない。特定の実施形態で
は、この抗原提示細胞は、以下からなる群より選択される:樹状細胞、マクロフ
ァージ、単球、B細胞および線維芽細胞。本発明のポリペプチドまたはポリヌク
レオチドとともにインキュベートされたT細胞または抗原提示細胞を含む、Ch
lamydia感染の処置のための組成物もまた提供される。関連する局面では
、以下を含むワクチンが提供される:(a)上に記載されるようなポリペプチド
を発現する抗原提示細胞および(b)免疫促進剤。
【0011】 本発明はさらに、他の局面において、Chlamydia感染細胞を生物学的
サンプルから除去するための方法を提供し、この方法は、生物学的サンプルを、
Chlamydiaタンパク質と特異的に反応するT細胞と接触させる工程を含
み、ここでこの接触させる工程は、このタンパク質を発現する細胞の、このサン
プルからの除去を可能にするに十分な条件下および時間で行われる。
【0012】 関連する局面では、患者においてChlamydia感染の発症を阻害するた
めの方法が提供され、この方法は、上に記載されるように処理した生物学的サン
プルを患者に投与する工程を含む。本発明のさらなる局面では、患者におけるC
hlamydia感染を検出するための方法および診断キットが提供される。1
つの実施形態では、この方法は以下を含む:(a)生物学的サンプルを、本明細
書中に開示されたポリペプチドまたは融合タンパク質のうちの少なくとも1つと
接触させる工程;および(b)このサンプルにおいて、このポリペプチドまたは
融合タンパク質に結合する結合因子の存在を検出し、それによってこの生物学的
サンプルにおけるChlamydia感染を検出する工程。適切な生物学的サン
プルとしては、全血、痰、血清、血漿、唾液、脳脊髄液および尿が挙げられる。
1つの実施形態では、診断キットは、本明細書中に開示されたポリペプチドまた
は融合タンパク質のうちの1以上を、検出試薬と組み合わせて含む。なお別の実
施形態では、診断キットは、本発明のポリペプチドと結合する、モノクローナル
抗体またはポリクローナル抗体のいずれかを含む。
【0013】 本発明はまた、以下を含むChlamydia感染の検出方法を提供する:(
a)患者から生物学的サンプルを入手する工程;(b)このサンプルを、ポリメ
ラーゼ連鎖反応における少なくとも2つのオリゴヌクレオチドプライマーと接触
させる工程であって、このオリゴヌクレオチドプライマーのうちの少なくとも一
方は、本明細書中に開示されたポリヌクレオチド配列と特異的である、工程;お
よび(c)このサンプルにおいて、このオリゴヌクレオチドプライマーの存在下
で増幅するポリヌクレオチド配列を検出する工程。1つの実施形態では、このオ
リゴヌクレオチドプライマーは、本明細書中に開示されるペプチドのポリヌクレ
オチド配列またはそれにハイブリダイズする配列のうちの少なくとも約10個連
続したヌクレオチドを含む。
【0014】 さらなる局面では、本発明は、以下を含む、患者におけるChlamydia
感染の検出方法を提供する:(a)生物学的サンプルを患者から入手する工程;
(b)このサンプルを、本明細書中に開示されるポリヌクレオチド配列に特異的
なオリゴヌクレオチドプローブと接触させる工程;および(c)このサンプルに
おいて、このオリゴヌクレオチドプローブにハイブリダイズするポリヌクレオチ
ド配列を検出する工程。1つの実施形態では、このオリゴヌクレオチドプローブ
は、本明細書中に開示されるポリヌクレオチド配列またはそれにハイブリダイズ
する配列のうちの少なくとも約15個連続したヌクレオチドを含む。
【0015】 本発明のこれらおよび他の局面は、以下の詳細な説明を参照すれば明らかにな
る。本明細書中に開示される全ての参考文献は、あたかも各々が個々に援用され
たかのように、その全体が本明細書中に参考として援用される。
【0016】 (配列の識別名) 配列番号1は、C.trachomatisクローン1−B1−66について
の決定されたDNA配列である。
【0017】 配列番号2は、C.trachomatisクローン4−D7−28について
の決定されたDNA配列である。
【0018】 配列番号3は、C.trachomatisクローン3−G3−10について
の決定されたDNA配列である。
【0019】 配列番号4は、C.trachomatisクローン10−C10−31につ
いての決定されたDNA配列である。
【0020】 配列番号5は、1−B1−66についての推定アミノ酸配列である。
【0021】 配列番号6は、4−D7−28についての推定アミノ酸配列である。
【0022】 配列番号7は、3−G3−10についての第1の推定アミノ酸配列である。
【0023】 配列番号8は、3−G3−10についての第2の推定アミノ酸配列である。
【0024】 配列番号9は、3−G3−10についての第3の推定アミノ酸配列である。
【0025】 配列番号10は、3−G3−10についての第4の推定アミノ酸配列である。
【0026】 配列番号11は、3−G3−10についての第5の推定アミノ酸配列である。
【0027】 配列番号12は、10−C10−31についての推定アミノ酸配列である。
【0028】 配列番号13は、合成ペプチド1−B1−66/48−67のアミノ酸配列で
ある。
【0029】 配列番号14は、合成ペプチド1−B1−66/58−77のアミノ酸配列で
ある。
【0030】 配列番号15は、C.trachomatis血清型亜型LGV IIクロー
ン2C7−8についての決定されたDNA配列である。
【0031】 配列番号16は、C.trachomatis血清型亜型Dゲノムの2C7−
8がマッピングされる領域由来の推定オープンリーディングフレームのDNA配
列である。
【0032】 配列番号17は、配列番号16のDNA配列によってコードされる推定アミノ
酸配列である。
【0033】 配列番号18は、合成ペプチドCtC7.8−12のアミノ酸配列である。
【0034】 配列番号19は、合成ペプチドCtC7.8−13のアミノ酸配列である。
【0035】 配列番号20は、C.trachomatis血清型亜型D由来の第2の推定
オープンリーディングフレームによってコードされる推定アミノ酸配列である。
【0036】 配列番号21は、C.trachomatis LGV II由来のクローン
4C9−18についての決定されたDNA配列である。
【0037】 配列番号22は、C.trachomatis LGV II由来の、リポア
ミドデヒドロゲナーゼに相同な決定されたDNA配列である。
【0038】 配列番号23は、C.trachomatis LGV II由来の、ハイポ
セティカルタンパク質に相同な決定されたDNA配列である。
【0039】 配列番号24は、C.trachomatis LGV II由来の、ユビキ
ノンメチルトランスフェラーゼ(Ubiquinone Mehtyltran
sferase)に相同な決定されたDNA配列である。
【0040】 配列番号25は、C.trachomatis LGV II由来のクローン
4C9−18#2 BL21 pLysSについての決定されたDNA配列であ
る。
【0041】 配列番号26は、C.trachomatis LGV II由来の4C9−
18#2についての推定アミノ酸配列である。
【0042】 配列番号27は、C.pneumonia株TWAR由来のCp−SWIBに
ついての決定されたDNA配列である。
【0043】 配列番号28は、C.pneumonia株TWAR由来のCp−SWIBに
ついての推定アミノ酸配列である。
【0044】 配列番号29は、C.pneumonia株TWAR由来のCp−S13につ
いての決定されたDNA配列である。
【0045】 配列番号30は、C.pneumonia株TWAR由来のCp−S13につ
いての推定アミノ酸配列である。
【0046】 配列番号31は、CtC7.8−12およびCtC7.8−13由来の10マ
ーのコンセンサスペプチドについてのアミノ酸配列である。
【0047】 配列番号32は、C.trachomatis LGV II由来のクローン
2C7−8についての推定アミノ酸配列である。
【0048】 配列番号33は、クローン2C7−8に対する相同性を示す、C.trach
omatis血清型亜型Dゲノムのヌクレオチド597304−597145に
対応するDNA配列(NCBI、BLASTN検索)である。
【0049】 配列番号34は、配列番号33の配列によってコードされる推定されたアミノ
酸配列である。
【0050】 配列番号35は、C.pneumonia由来のC.p.SWIB Nde(
5’プライマー)についてのDNA配列である。
【0051】 配列番号36は、C.pneumonia由来のC.p.SWIB EcoR
I(3’プライマー)についてのDNA配列である。
【0052】 配列番号37は、C.pneumonia由来のC.p.S13 Nde(5
’プライマー)についてのDNA配列である。
【0053】 配列番号38は、C.pneumonia由来のC.p.S13 EcoRI
(3’プライマー)についてのDNA配列である。
【0054】 配列番号39は、C.trachomatis LGV II由来のCtSw
ib 52−67ペプチドについてのアミノ酸配列である。
【0055】 配列番号40は、C.pneumonia由来のCpSwib 53−68ペ
プチドについてのアミノ酸配列である。
【0056】 配列番号41は、ヒトSWIドメイン由来のHuSwib 288−302ペ
プチドについてのアミノ酸配列である。
【0057】 配列番号42は、C.trachomatisのトポイソメラーゼ−SWIB
融合体由来のCtSWI−T 822−837ペプチドについてのアミノ酸配列
である。
【0058】 配列番号43は、C.pneumoniaのトポイソメラーゼ−SWIB融合
体由来のCpSWI−T 828−842ペプチドについてのアミノ酸配列であ
る。
【0059】 配列番号44は、3’末端を示す、C.trachomatis LGV I
Iクローン19783.3,jen.seq(1>509)CTL2#11−3
’についての第1の決定されたDNA配列である。
【0060】 配列番号45は、5’末端を示す、C.trachomatis LGV I
Iクローン19783.4,jen.seq(1>481)CTL2#11−5
’についての第2の決定されたDNA配列である。
【0061】 配列番号46は、C.trachomatis LGV IIクローン197
84CTL2 12consensus.seq(1>427)CTL2#12
についての決定されたDNA配列である。
【0062】 配列番号47は、5’末端を示す、C.trachomatis LGV I
Iクローン19785.4,jen.seq(1>600)CTL2#16−5
’についての決定されたDNA配列である。
【0063】 配列番号48は、3’末端を示す、C.trachomatis LGV I
Iクローン19786.3,jen.seq(1>600)CTL2#18−3
’についての第1の決定されたDNA配列である。
【0064】 配列番号49は、5’末端を示す、C.trachomatis LGV I
Iクローン19786.4,jen.seq(1>600)CTL2#18−5
’についての第2の決定されたDNA配列である。
【0065】 配列番号50は、C.trachomatis LGV IIクローン197
88CTL2 21consensus.seq(1>406)CTL2#21
についての決定されたDNA配列である。
【0066】 配列番号51は、C.trachomatis LGV IIクローン197
90CTL2 23consensus.seq(1>602)CTL2#23
についての決定されたDNA配列である。
【0067】 配列番号52は、C.trachomatis LGV IIクローン197
91CTL2 24consensus.seq(1>145)CTL2#24
についての決定されたDNA配列である。
【0068】 配列番号53は、C.trachomatis LGV IIクローンCTL
2#4についての決定されたDNA配列である。
【0069】 配列番号54は、C.trachomatis LGV IIクローンCTL
2#8bについての決定されたDNA配列である。
【0070】 配列番号55は、リポアミドデヒドロゲナーゼ遺伝子CT557に対する相同
性を共有する、C.trachomatis LGV IIクローンl5−G1
−89についての決定されたDNA配列である。
【0071】 配列番号56は、チオール特異的抗酸化遺伝子CT603に対する相同性を共
有する、C.trachomatis LGV IIクローン14−H1−4に
ついての決定されたDNA配列である。
【0072】 配列番号57は、ハイポセティカルタンパク質CT622に対する相同性を共
有する、C.trachomatis LGV IIクローン12−G3−83
についての決定されたDNA配列である。
【0073】 配列番号58は、リポアミドデヒドロゲナーゼ遺伝子CT557に対する相同
性を共有する、C.trachomatis LGV IIクローン12−B3
−95についての決定されたDNA配列である。
【0074】 配列番号59は、dnaK遺伝子CT396に対する相同性を共有する、C.
trachomatis LGV IIクローン11−H4−28についての決
定されたDNA配列である。
【0075】 配列番号60は、PGP6−D毒性タンパク質およびL1リボソーム遺伝子C
T318に対する部分的相同性を共有する、C.trachomatis LG
V IIクローン11−H3−68についての決定されたDNA配列である。
【0076】 配列番号61は、マレイン酸デヒドロゲナーゼ遺伝子CT376およびグリコ
ーゲンデヒドロゲナーゼ遺伝子CT042に対する部分的相同性を共有する、C
.trachomatis LGV IIクローン11−G1−34についての
決定されたDNA配列である。
【0077】 配列番号62は、ハイポセティカルタンパク質CT610に対する相同性を共
有する、C.trachomatis LGV IIクローン11−G10−4
6についての決定されたDNA配列である。
【0078】 配列番号63は、OMP2遺伝子CT443に対する相同性を共有する、C.
trachomatis LGV IIクローン11−C12−91についての
決定されたDNA配列である。
【0079】 配列番号64は、HADスーパーファミリー遺伝子CT103に対する相同性
を共有する、C.trachomatis LGV IIクローン11−A3−
93についての決定されたDNA配列である。
【0080】 配列番号65は、チオール特異的抗酸化遺伝子CT603に対する相同性を共
有する、C.trachomatis LGV IIクローン14−H1−4に
ついての決定されたアミノ酸配列である。
【0081】 配列番号66は、C.trachomatis LGV IIクローンCtL
2#9についての決定されたDNA配列である。
【0082】 配列番号67は、C.trachomatis LGV IIクローンCtL
2#7についての決定されたDNA配列である。
【0083】 配列番号68は、C.trachomatis LGV IIクローンCtL
2#6についての決定されたDNA配列である。
【0084】 配列番号69は、C.trachomatis LGV IIクローンCtL
2#5についての決定されたDNA配列である。
【0085】 配列番号70は、C.trachomatis LGV IIクローンCtL
2#2についての決定されたDNA配列である。
【0086】 配列番号71は、C.trachomatis LGV IIクローンCtL
2#1についての決定されたDNA配列である。
【0087】 配列番号72は、5’末端を示す、C.trachomatis LGV I
Iクローン23509.2CtL2#3−5’についての第1の決定されたDN
A配列である。
【0088】 配列番号73は、3’末端を示す、C.trachomatis LGV I
Iクローン23509.1CtL2#3−3’についての第2の決定されたDN
A配列である。
【0089】 配列番号74は、5’末端を示す、C.trachomatis LGV I
Iクローン22121.2CtL2#10−5’について第1の決定されたDN
A配列である。
【0090】 配列番号75は、3’末端を示す、C.trachomatis LGV I
Iクローン22121.1CtL2#10−3’について第2の決定されたDN
A配列である。
【0091】 配列番号76は、5’末端を示す、C.trachomatis LGV I
Iクローン19787.6CtL2#19−5’について決定されたDNA配列
である。
【0092】 配列番号77は、C.pneumoniae LGV IIクローンCpS1
3−Hisについて決定されたDNA配列である。
【0093】 配列番号78は、C.pneumoniae LGV IIクローンCp_S
WIB−Hisについて決定されたDNA配列である。
【0094】 配列番号79は、C.trachomatis LGV IIクローン23−
G7−68について決定されたDNA配列であり、L11、L10およびL1リ
ボソームタンパク質に対する部分的相同性を共有する。
【0095】 配列番号80は、C.trachomatis LGV IIクローン22−
F8−91について決定されたDNA配列であり、pmpC遺伝子に対する相同
性を共有する。
【0096】 配列番号81は、C.trachomatis LGV IIクローン21−
E8−95について決定されたDNA配列であり、CT610−CT613遺伝
子に対する相同性を共有する。
【0097】 配列番号82は、C.trachomatis LGV IIクローン19−
F12−57について決定されたDNA配列であり、CT858およびrecA
遺伝子に対する相同性を共有する。
【0098】 配列番号83は、C.trachomatis LGV IIクローン19−
F12−53について決定されたDNA配列であり、グルタミルtRNAシンテ
ターゼをコードするCT445遺伝子に対する相同性を共有する。
【0099】 配列番号84は、C.trachomatis LGV IIクローン19−
A5−54について決定されたDNA配列であり、潜在プラスミド遺伝子に対す
る相同性を共有する。
【0100】 配列番号85は、C.trachomatis LGV IIクローン17−
E11−72について決定されたDNA配列であり、OppC_2およびpmp
D遺伝子に対する部分的相同性を共有する。
【0101】 配列番号86は、C.trachomatis LGV IIクローン17−
C1−77について決定されたDNA配列であり、CT857およびCT858
オープンリーディングフレームに対する部分的相同性を共有する。
【0102】 配列番号87は、C.trachomatis LGV IIクローン15−
H2−76について決定されたDNA配列であり、pmpDおよびSycE遺伝
子ならびにCT089ORFに対する部分的相同性を共有する。
【0103】 配列番号88は、C.trachomatis LGV IIクローン15−
A3−26について決定されたDNA配列であり、CT858 ORFに対する
相同性を共有する。
【0104】 配列番号89は、C.pneumoniaeクローンCp_SWIB−His
について決定されたアミノ酸配列である。
【0105】 配列番号90は、C.trachomatis LGV IIクローンCtL
2_LPDA_FLについて決定されたアミノ酸配列である。
【0106】 配列番号91は、C.pneumoniaeクローンCpS13−Hisにつ
いて決定されたアミノ酸配列である。
【0107】 配列番号92は、C.trachomatis LGV IIクローンCtL
2_TSA_FLについて決定されたアミノ酸配列である。
【0108】 配列番号93は、C.trachomatis LGV II由来のCt−S
wib43−61ペプチドについてのアミノ酸配列である。
【0109】 配列番号94は、C.trachomatis LGV II由来のCt−S
wib48−67ペプチドについてのアミノ酸配列である。
【0110】 配列番号95は、C.trachomatis LGV II由来のCt−S
wib52−71ペプチドについてのアミノ酸配列である。
【0111】 配列番号96は、C.trachomatis LGV II由来のCt−S
wib58−77ペプチドについてのアミノ酸配列である。
【0112】 配列番号97は、C.trachomatis LGV II由来のCt−S
wib63−82ペプチドについてのアミノ酸配列である。
【0113】 配列番号98は、C.trachomatis LGV II由来のCt−S
wib51−66ペプチドについてのアミノ酸配列である。
【0114】 配列番号99は、C.pneumonia由来のCp−Swib52−67ペ
プチドについてのアミノ酸配列である。
【0115】 配列番号100は、C.pneumonia由来のCp−Swib37−51
ペプチドについてのアミノ酸配列である。
【0116】 配列番号101は、C.pneumonia由来のCp−Swib32−51
ペプチドについてのアミノ酸配列である。
【0117】 配列番号102は、C.pneumonia由来のCp−Swib37−56
ペプチドについてのアミノ酸配列である。
【0118】 配列番号103は、C.trachomatis由来のCt−Swib36−
50ペプチドについてのアミノ酸配列である。
【0119】 配列番号104は、C.trachomatis由来のCt−S13 46−
65ペプチドについてのアミノ酸配列である。
【0120】 配列番号105は、C.trachomatis由来のCt−S13 60−
80ペプチドについてのアミノ酸配列である。
【0121】 配列番号106は、C.trachomatis由来のCt−S13 1−2
0ペプチドについてのアミノ酸配列である。
【0122】 配列番号107は、C.trachomatis由来のCt−S13 46−
65ペプチドについてのアミノ酸配列である。
【0123】 配列番号108は、C.trachomatis由来のCt−S13 56−
75ペプチドについてのアミノ酸配列である。
【0124】 配列番号109は、C.pneumoniae由来のCp−S13 56−7
5ペプチドについてのアミノ酸配列である。
【0125】 配列番号110は、C.trachomatis LGV IIクローン21
−G12−60について決定されたDNA配列であり、ハイポセティカルタンパ
ク質CT875、CT229およびCT228についての部分的オープンリーデ
ィングフレームを含む。
【0126】 配列番号111は、C.trachomatis LGV IIクローン22
−B3−53について決定されたDNA配列であり、GroELのCT110
ORFに対する相同性を共有する。
【0127】 配列番号112は、C.trachomatis LGV IIクローン22
−A1−49について決定されたDNA配列であり、CT660およびCT65
9 ORFに対する部分的相同性を共有する。
【0128】 配列番号113は、C.trachomatis LGV IIクローン17
−E2−9について決定されたDNA配列であり、CT611およびCT610
ORFに対する部分的相同性を共有する。
【0129】 配列番号114は、C.trachomatis LGV IIクローン17
−C10−31について決定されたDNA配列であり、CT858 ORFに対
する部分的相同性を共有する。
【0130】 配列番号115は、C.trachomatis LGV IIクローン21
−C7−66について決定されたDNA配列であり、dnaK様遺伝子に対する
相同性を共有する。
【0131】 配列番号116は、C.trachomatis LGV IIクローン20
−G3−45について決定されたDNA配列であり、pmpB遺伝子CT413
の部分を含む。
【0132】 配列番号117は、C.trachomatis LGV IIクローン18
−C5−2について決定されたDNA配列であり、S1リボソームタンパク質O
RFに対する相同性を共有する。
【0133】 配列番号118は、C.trachomatis LGV IIクローン17
−C5−19について決定されたDNA配列であり、CT431およびCT43
0についてのORFの部分を含む。
【0134】 配列番号119は、C.trachomatis LGV IIクローン16
−D4−22について決定されたDNA配列であり、哺乳動物細胞内で増殖のた
めのプラスミドのORF3およびORF4の部分的配列を含む。
【0135】 配列番号120は、C.trachomatis血清型亜型LGV II C
ap1遺伝子CT529について決定された全長DNA配列である。
【0136】 配列番号121は、C.trachomatis血清型亜型LGV II C
ap1遺伝子CT529について推定された全長アミノ酸配列である。
【0137】 配列番号122は、C.trachomatis血清型亜型E Cap1遺伝
子CT529について決定された全長DNA配列である。
【0138】 配列番号123は、C.trachomatis血清型亜型E Cap1遺伝
子CT529について推定された全長アミノ酸配列である。
【0139】 配列番号124は、C.trachomatis血清型亜型1A Cap1遺
伝子CT529について決定された全長DNA配列である。
【0140】 配列番号125は、C.trachomatis血清型亜型1A Cap1遺
伝子CT529について推定された全長アミノ酸配列である。
【0141】 配列番号126は、C.trachomatis血清型亜型G Cap1遺伝
子CT529について決定された全長DNA配列である。
【0142】 配列番号127は、C.trachomatis血清型亜型G Cap1遺伝
子CT529について推定された全長アミノ酸配列である。
【0143】 配列番号128は、C.trachomatis血液型亜型F1 NII C
ap1遺伝子CT529について決定された全長DNA配列である。
【0144】 配列番号129は、C.trachomatis血液型亜型F1 NII C
ap1遺伝子CT529について推定された全長アミノ酸配列である。
【0145】 配列番号130は、C.trachomatis血液型亜型L1 Cap1遺
伝子CT529について決定された全長DNA配列である。
【0146】 配列番号131は、C.trachomatis血液型亜型L1 Cap1遺
伝子CT529について推定された全長アミノ酸配列である。
【0147】 配列番号132は、C.trachomatis血液型亜型L3 Cap1遺
伝子CT529について決定された全長DNA配列である。
【0148】 配列番号133は、C.trachomatis血液型亜型L3 Cap1遺
伝子CT529について推定された全長アミノ酸配列である。
【0149】 配列番号134は、C.trachomatis血液型亜型Ba Cap1遺
伝子CT529について決定された全長DNA配列である。
【0150】 配列番号135は、C.trachomatis血液型亜型Ba Cap1遺
伝子CT529について推定された全長アミノ酸配列である。
【0151】 配列番号136は、C.trachomatis血液型亜型MOPN Cap
1遺伝子CT529について決定された全長DNA配列である。
【0152】 配列番号137は、C.trachomatis血液型亜型MOPN Cap
1遺伝子CT529について推定された全長アミノ配列である。
【0153】 配列番号138は、C.trachomatis血液型亜型L2のCap1
CT529 ORFペプチド#124−139について決定されたアミノ酸配列
である。
【0154】 配列番号139は、C.trachomatis血液型亜型L2のCap1
CT529 ORFペプチド#132−147について決定されたアミノ酸配列
である。
【0155】 配列番号140は、C.trachomatis血液型亜型L2のCap1
CT529 ORFペプチド#138−155について決定されたアミノ酸配列
である。
【0156】 配列番号141は、C.trachomatis血液型亜型L2のCap1
CT529 ORFペプチド#146−163について決定されたアミノ酸配列
である。
【0157】 配列番号142は、C.trachomatis血液型亜型L2のCap1
CT529 ORFペプチド#154−171について決定されたアミノ酸配列
である。
【0158】 配列番号143は、C.trachomatis血液型亜型L2のCap1
CT529 ORFペプチド#163−178について決定されたアミノ酸配列
である。
【0159】 配列番号144は、C.trachomatis血液型亜型L2のCap1
CT529 ORFペプチド#138−147について決定されたアミノ酸配列
である。
【0160】 配列番号145は、C.trachomatis血液型亜型L2のCap1
CT529 ORFペプチド#139−147について決定されたアミノ酸配列
である。
【0161】 配列番号146は、C.trachomatis血液型亜型L2のCap1
CT529 ORFペプチド#140−147について決定されたアミノ酸配列
である。
【0162】 配列番号147は、C.trachomatis血液型亜型L2のCap1
CT529 ORFペプチド#138−146について決定されたアミノ酸配列
である。
【0163】 配列番号148は、C.trachomatis血液型亜型L2のCap1
CT529 ORFペプチド#138−145について決定されたアミノ酸配列
である。
【0164】 配列番号149は、C.trachomatis血液型亜型L2のCap1
CT529 ORFペプチド#F140−>Iについて決定されたアミノ酸配列
である。
【0165】 配列番号150は、C.trachomatis血液型亜型L2のCap1
CT529 ORFペプチド##S139>Gaについて決定されたアミノ酸配
列である。
【0166】 配列番号151は、C.trachomatis血液型亜型L2のCap1
CT529 ORFペプチド##S139>Gbについて決定されたアミノ酸配
列である。
【0167】 配列番号152は、C.trachomatis血液型亜型L2の216aa
ORFのペプチド#2C7.8−6について決定されたアミノ酸配列である。
【0168】 配列番号153は、C.trachomatis血液型亜型L2の216aa
ORFのペプチド#2C7.8−7について決定されたアミノ酸配列である。
【0169】 配列番号154は、C.trachomatis血液型亜型L2の216aa
ORFのペプチド#2C7.8−8について決定されたアミノ酸配列である。
【0170】 配列番号155は、C.trachomatis血液型亜型L2の216aa
ORFのペプチド#2C7.8−9について決定されたアミノ酸配列である。
【0171】 配列番号156は、C.trachomatis血液型亜型L2の216aa
ORFのペプチド#2C7.8−10について決定されたアミノ酸配列である
【0172】 配列番号157は、C.trachomatis血液型亜型L2のクローン2
C7.8内の216aa ORFの53アミノ酸残基ペプチドについて決定され
たアミノ酸配列である。
【0173】 配列番号158は、C.trachomatis血液型亜型L2のクローン2
C7.8内のCT529 ORFの52アミノ酸残基ペプチドについて決定され
たアミノ酸配列である。
【0174】 配列番号159は、全長CT529血液型亜型L2をクローニングするための
5’(正方向)プライマーについて決定されたDNA配列である。
【0175】 配列番号160は、全長CT529血液型亜型L2をクローニングするための
5’(逆方向)プライマーについて決定されたDNA配列である。
【0176】 配列番号161は、L2およびMOPN以外の血液型亜型の全長CT529を
クローニングするための5’(正方向)プライマーについて決定されたDNA配
列である。
【0177】 配列番号162は、L2およびMOPN以外の血液型亜型の全長CT529を
クローニングするための5’(逆方向)プライマーについて決定されたDNA配
列である。
【0178】 配列番号163は、全長CT529血液型亜型MOPNをクローニングするた
めの5’(正方向)プライマーについて決定されたDNA配列である。
【0179】 配列番号164は、全長CT529血液型亜型MOPNをクローニングするた
めの5’(逆方向)プライマーについて決定されたDNA配列である。
【0180】 配列番号165は、pBIB−KSのための5’(正方向)プライマーについ
て決定されたDNA配列である。
【0181】 配列番号166は、pBIB−KSのための5’(逆方向)プライマーについ
て決定されたDNA配列である。
【0182】 配列番号167は、血液型亜型L2由来の9マーエピトープペプチドCap1
#139−147について決定されたアミノ酸配列である。
【0183】 配列番号168は、血液型亜型D由来の9マーエピトープペプチドCap1#
139−147について決定されたアミノ酸配列である。
【0184】 配列番号169は、C.trachomatis pmpI遺伝子について決
定された全長DNA配列である。
【0185】 配列番号170は、C.trachomatis pmpG遺伝子について決
定された全長DNA配列である。
【0186】 配列番号171は、C.trachomatis pmpE遺伝子について決
定された全長DNA配列である。
【0187】 配列番号172は、C.trachomatis pmpD遺伝子について決
定された全長DNA配列である。
【0188】 配列番号173は、C.trachomatis pmpC遺伝子について決
定された全長DNA配列である。
【0189】 配列番号174は、C.trachomatis pmpB遺伝子について決
定された全長DNA配列である。
【0190】 配列番号175は、C.trachomatis pmpI遺伝子について推
定された全長アミノ酸配列である。
【0191】 配列番号176は、C.trachomatis pmpG遺伝子について推
定された全長アミノ酸配列である。
【0192】 配列番号177は、C.trachomatis pmpE遺伝子について推
定された全長アミノ酸配列である。
【0193】 配列番号178は、C.trachomatis pmpD遺伝子について推
定された全長アミノ酸配列である。
【0194】 配列番号179は、C.trachomatis pmpC遺伝子について推
定された全長アミノ酸配列である。
【0195】 配列番号180は、C.trachomatis pmpB遺伝子について推
定された全長アミノ酸配列である。
【0196】 配列番号181は、C.trachomatis pmpI遺伝子について決
定されたDNA配列(シグナル配列を含まない)である。
【0197】 配列番号182は、C.trachomatis pmpG遺伝子について続
いて決定された全長DNA配列である。
【0198】 配列番号183は、C.trachomatis pmpE遺伝子について決
定されたDNA配列(シグナル配列を含まない)である。
【0199】 配列番号184は、C.trachomatis pmpD遺伝子についての
カルボキシ末端を示す第1の決定されたDNA配列である。
【0200】 配列番号185は、C.trachomatis pmpD遺伝子についての
アミノ末端を示す第2の決定されたDNA配列(シグナル配列を含まない)であ
る。
【0201】 配列番号186は、C.trachomatis pmpC遺伝子についての
カルボキシ末端を示す第1の決定されたDNA配列である。
【0202】 配列番号187は、C.trachomatis pmpC遺伝子についての
アミノ末端を示す第2の決定されたDNA配列(シグナル配列を含まない)であ
る。
【0203】 配列番号188は、Ra12との融合分子におけるC.trachomati
s血液型亜型MOMPS pmp遺伝子を示す決定されたDNA配列である。
【0204】 配列番号189は、C.trachomatis pmpI遺伝子について推
定されたアミノ酸配列(シグナル配列を含まない)である。
【0205】 配列番号190は、C.trachomatis pmpG遺伝子について続
いて推定されたアミノ酸配列である。
【0206】 配列番号191は、C.trachomatis pmpE遺伝子について推
定されたアミノ酸配列(シグナル配列を含まない)である。
【0207】 配列番号192は、C.trachomatis pmpD遺伝子についての
カルボキシ末端を示す第1の推定されたアミノ酸配列である。
【0208】 配列番号193は、C.trachomatis pmpD遺伝子についての
アミノ末端を示す推定されたアミノ酸配列(シグナル配列を含まない)である。
【0209】 配列番号194は、C.trachomatis pmpC遺伝子についての
カルボキシ末端を示す第1の推定されたアミノ酸配列である。
【0210】 配列番号195は、C.trachomatis pmpC遺伝子についての
アミノ末端を示す第2の推定されたアミノ酸配列である。
【0211】 配列番号196は、Ra12との融合分子におけるC.peneumonia
e血液型亜型MOMPS pmp遺伝子を示す推定されたアミノ酸配列である。
【0212】 配列番号197は、SKBワクチンベクターにおけるC.trachomat
is pmpC遺伝子をクローニングするための5’オリゴプライマーについて
決定されたDNA配列である。
【0213】 配列番号198は、SKBワクチンベクターにおけるC.trachomat
is pmpC遺伝子をクローニングするための3’オリゴプライマーについて
決定されたDNA配列である。
【0214】 配列番号199は、SKBワクチンベクターにおけるC.trachomat
is pmpC遺伝子をクローニングするための挿入配列について決定されたD
NA配列である。
【0215】 配列番号200は、SKBワクチンベクターにおけるC.trachomat
is pmpD遺伝子をクローニングするための5’オリゴプライマーについて
決定されたDNA配列である。
【0216】 配列番号201は、SKBワクチンベクターにおけるC.trachomat
is pmpD遺伝子をクローニングするための3’オリゴプライマーについて
決定されたDNA配列である。
【0217】 配列番号202は、SKBワクチンベクターにおけるC.trachomat
is pmpD遺伝子をクローニングするための挿入配列について決定されたD
NA配列である。
【0218】 配列番号203は、SKBワクチンベクターにおけるC.trachomat
is pmpE遺伝子をクローニングするための5’オリゴプライマーについて
決定されたDNA配列である。
【0219】 配列番号204は、SKBワクチンベクターにおけるC.trachomat
is pmpE遺伝子をクローニングするための3’オリゴプライマーについて
決定されたDNA配列である。
【0220】 配列番号205は、SKBワクチンベクターにおけるC.trachomat
is pmpG遺伝子をクローニングするための5’オリゴプライマーについて
決定されたDNA配列である。
【0221】 配列番号206は、SKBワクチンベクターにおけるC.trachomat
is pmpG遺伝子をクローニングするための3’オリゴプライマーについて
決定されたDNA配列である。
【0222】 配列番号207は、pET17bベクターにおけるC.trachomati
s pmpC遺伝子のアミノ末端部分をクローニングするための5’オリゴプラ
イマーについて決定されたDNA配列である。
【0223】 配列番号208は、pET17bベクターにおけるC.trachomati
s pmpC遺伝子のアミノ末端部分をクローニングするための3’オリゴプラ
イマーについて決定されたDNA配列である。
【0224】 配列番号209は、pET17bベクターにおけるC.trachomati
s pmpC遺伝子のカルボキシ末端部分をクローニングするための5’オリゴ
プライマーについて決定されたDNA配列である。
【0225】 配列番号210は、pET17bベクターにおけるC.trachomati
s pmpC遺伝子のカルボキシ末端部分をクローニングするための3’オリゴ
プライマーについて決定されたDNA配列である。
【0226】 配列番号211は、pET17bベクターにおけるC.trachomati
s pmpD遺伝子のアミノ末端部分をクローニングするための5’オリゴプラ
イマーについて決定されたDNA配列である。
【0227】 配列番号212は、pET17bベクターにおけるC.trachomati
s pmpD遺伝子のアミノ末端部分をクローニングするための3’オリゴプラ
イマーについて決定されたDNA配列である。
【0228】 配列番号213は、pET17bベクターにおけるC.trachomati
s pmpD遺伝子のカルボキシ末端部分をクローニングするための5’オリゴ
プライマーについて決定されたDNA配列である。
【0229】 配列番号214は、pET17bベクターにおけるC.trachomati
s pmpD遺伝子のカルボキシ末端部分をクローニングするための3’オリゴ
プライマーについて決定されたDNA配列である。
【0230】 配列番号215は、pET17bベクターにおけるC.trachomati
s pmpE遺伝子をクローニングするための5’オリゴプライマーについて決
定されたDNA配列である。
【0231】 配列番号216は、pET17bベクターにおけるC.trachomati
s pmpE遺伝子をクローニングするための3’オリゴプライマーについて決
定されたDNA配列である。 配列番号217は、pET17bベクターにおけるC.trachomati
s pmpE遺伝子をクローニングするための挿入配列について決定されたDN
A配列である。
【0232】 配列番号218は、pET17bベクターにおけるC.trachomati
s pmpE遺伝子をクローニングするための挿入配列についてのアミノ酸配列
である。
【0233】 配列番号219は、pET17bベクターにおけるC.trachomati
s pmpG遺伝子をクローニングするための5’オリゴプライマーについて決
定されたDNA配列である。
【0234】 配列番号220は、pET17bベクターにおけるC.trachomati
s pmpG遺伝子をクローニングするための3’オリゴプライマーについて決
定されたDNA配列である。
【0235】 配列番号221は、pET17bベクターにおけるC.trachomati
s pmpG遺伝子をクローニングするための挿入配列についてのアミノ酸配列
である。
【0236】 配列番号222は、pET17bベクターにおけるC.trachomati
s pmpI遺伝子をクローニングするための5’オリゴプライマーについて決
定されたDNA配列である。
【0237】 配列番号223は、pET17bベクターにおけるC.trachomati
s pmpI遺伝子をクローニングするための3’オリゴプライマーについて決
定されたDNA配列である。
【0238】 配列番号224は、C.pneumoniae Swibペプチド1〜20に
ついて決定されたアミノ酸配列である。
【0239】 配列番号225は、C.pneumoniae Swibペプチド6〜25に
ついて決定されたアミノ酸配列である。
【0240】 配列番号226は、C.pneumoniae Swibペプチド12〜31
について決定されたアミノ酸配列である。
【0241】 配列番号227は、C.pneumoniae Swibペプチド17〜36
について決定されたアミノ酸配列である。
【0242】 配列番号228は、C.pneumoniae Swibペプチド22〜41
について決定されたアミノ酸配列である。
【0243】 配列番号229は、C.pneumoniae Swibペプチド27〜46
について決定されたアミノ酸配列である。
【0244】 配列番号230は、C.pneumoniae Swibペプチド42〜61
について決定されたアミノ酸配列である。
【0245】 配列番号231は、C.pneumoniae Swibペプチド46〜65
について決定されたアミノ酸配列である。
【0246】 配列番号232は、C.pneumoniae Swibペプチド51〜70
について決定されたアミノ酸配列である。
【0247】 配列番号233は、C.pneumoniae Swibペプチド56〜75
について決定されたアミノ酸配列である。
【0248】 配列番号234は、C.pneumoniae Swibペプチド61〜80
について決定されたアミノ酸配列である。
【0249】 配列番号235は、C.pneumoniae Swibペプチド66〜87
について決定されたアミノ酸配列である。
【0250】 配列番号236は、C.trachomatis OMCBペプチド103〜
122について決定されたアミノ酸配列である。
【0251】 配列番号237は、C.trachomatis OMCBペプチド108〜
127について決定されたアミノ酸配列である。
【0252】 配列番号238は、C.trachomatis OMCBペプチド113〜
132について決定されたアミノ酸配列である。
【0253】 配列番号239は、C.trachomatis OMCBペプチド118〜
137について決定されたアミノ酸配列である。
【0254】 配列番号240は、C.trachomatis OMCBペプチド123〜
143について決定されたアミノ酸配列である。
【0255】 配列番号241は、C.trachomatis OMCBペプチド128〜
147について決定されたアミノ酸配列である。
【0256】 配列番号242は、C.trachomatis OMCBペプチド133〜
152について決定されたアミノ酸配列である。
【0257】 配列番号243は、C.trachomatis OMCBペプチド137〜
156について決定されたアミノ酸配列である。
【0258】 配列番号244は、C.trachomatis OMCBペプチド142〜
161について決定されたアミノ酸配列である。
【0259】 配列番号245は、C.trachomatis OMCBペプチド147〜
166について決定されたアミノ酸配列である。
【0260】 配列番号246は、C.trachomatis OMCBペプチド152〜
171について決定されたアミノ酸配列である。
【0261】 配列番号247は、C.trachomatis OMCBペプチド157〜
176について決定されたアミノ酸配列である。
【0262】 配列番号248は、C.trachomatis OMCBペプチド162〜
181について決定されたアミノ酸配列である。
【0263】 配列番号249は、C.trachomatis OMCBペプチド167〜
186について決定されたアミノ酸配列である。
【0264】 配列番号250は、C.trachomatis OMCBペプチド171〜
190について決定されたアミノ酸配列である。
【0265】 配列番号251は、C.trachomatis OMCBペプチド171〜
186について決定されたアミノ酸配列である。
【0266】 配列番号252は、C.trachomatis OMCBペプチド175〜
186について決定されたアミノ酸配列である。
【0267】 配列番号252は、C.trachomatis OMCBペプチド175〜
186について決定されたアミノ酸配列である。
【0268】 配列番号253は、C.pneumoniae OMCBペプチド185〜1
98について決定されたアミノ酸配列である。
【0269】 配列番号254は、C.trachomatis TSAペプチド96〜11
5について決定されたアミノ酸配列である。
【0270】 配列番号255は、C.trachomatis TSAペプチド101〜1
20について決定されたアミノ酸配列である。
【0271】 配列番号256は、C.trachomatis TSAペプチド106〜1
25について決定されたアミノ酸配列である。
【0272】 配列番号257は、C.trachomatis TSAペプチド111〜1
30について決定されたアミノ酸配列である。
【0273】 配列番号258は、C.trachomatis TSAペプチド116〜1
35について決定されたアミノ酸配列である。
【0274】 配列番号259は、C.trachomatis TSAペプチド121〜1
40について決定されたアミノ酸配列である。
【0275】 配列番号260は、C.trachomatis TSAペプチド126〜1
45について決定されたアミノ酸配列である。
【0276】 配列番号261は、C.trachomatis TSAペプチド131〜1
50について決定されたアミノ酸配列である。
【0277】 配列番号262は、C.trachomatis TSAペプチド136〜1
55について決定されたアミノ酸配列である。
【0278】 配列番号263は、C.trachomatis CT529/Cap 1遺
伝子血液型亜型Iについて決定された全長DNA配列である。
【0279】 配列番号264は、C.trachomatis CT529/Cap 1遺
伝子血液型亜型Iについて予測された全長アミノ配列である。
【0280】 配列番号265は、C.trachomatis CT529/Cap 1遺
伝子血液型亜型Kについて決定された全長DNA配列である。
【0281】 配列番号266は、C.trachomatis CT529/Cap 1遺
伝子血液型亜型Kについて予測された全長アミノ配列である。
【0282】 配列番号267は、serDにおけるDNA関連(DNA−dirrecte
d)RNAポリメラーゼβサブユニット−CT315のORFの一部に対する相
同性を共有するC.trachomatisクローン17−G4−36について
決定されたDNA配列である。
【0283】 配列番号268は、クローン2E10におけるC.trachomatis
CT016遺伝子の部分配列について決定されたDNA配列である。
【0284】 配列番号269は、クローン2E10におけるC.trachomatis
tRNAシンターゼ遺伝子の部分配列について決定されたDNA配列である。
【0285】 配列番号270は、クローン2E10におけるC.trachomatis
clpX遺伝子の部分配列について決定されたDNA配列である。
【0286】 配列番号271は、5’末端を示すC.trachomatisクローンCt
L2gam−30について決定された第1のDNA配列である。
【0287】 配列番号272は、3’末端を示すC.trachomatisクローンCt
L2gam−30について決定された第2のDNA配列である。
【0288】 配列番号273は、C.trachomatisクローンCtL2gam−2
8について決定されたDNA配列である。
【0289】 配列番号274は、C.trachomatisクローンCtL2gam−2
7について決定されたDNA配列である。
【0290】 配列番号275は、C.trachomatisクローンCtL2gam−2
6について決定されたDNA配列である。
【0291】 配列番号276は、C.trachomatisクローンCtL2gam−2
4について決定されたDNA配列である。
【0292】 配列番号277は、C.trachomatisクローンCtL2gam−2
3について決定されたDNA配列である。
【0293】 配列番号278は、C.trachomatisクローンCtL2gam−2
1について決定されたDNA配列である。
【0294】 配列番号279は、C.trachomatisクローンCtL2gam−1
8について決定されたDNA配列である。
【0295】 配列番号280は、C.trachomatisクローンCtL2gam−1
7について決定されたDNA配列である。
【0296】 配列番号281は、5’末端を示すC.trachomatisクローンCt
L2gam−15について決定された第1のDNA配列である。
【0297】 配列番号282は、3’末端を示すC.trachomatisクローンCt
L2gam−15について決定された第2のDNA配列である。
【0298】 配列番号283は、C.trachomatisクローンCtL2gam−1
3について決定されたDNA配列である。
【0299】 配列番号284は、C.trachomatisクローンCtL2gam−1
0について決定されたDNA配列である。
【0300】 配列番号285は、C.trachomatisクローンCtL2gam−8
について決定されたDNA配列である。
【0301】 配列番号286は、5’末端を示すC.trachomatisクローンCt
L2gam−6について決定された第1のDNA配列である。
【0302】 配列番号287は、3’末端を示すC.trachomatisクローンCt
L2gam−6について決定された第2のDNA配列である。
【0303】 配列番号288は、C.trachomatisクローンCtL2gam−5
について決定されたDNA配列である。
【0304】 配列番号289は、C.trachomatisクローンCtL2gam−2
について決定されたDNA配列である。
【0305】 配列番号290は、C.trachomatisクローンCtL2gam−1
について決定されたDNA配列である。
【0306】 配列番号291は、CT529遺伝子のC.pneumoniaeホモログに
ついて決定された全長DNA配列である。
【0307】 配列番号292は、CT529遺伝子のC.pneumoniaeホモログに
ついて予測された全長アミノ酸配列である。
【0308】 配列番号293は、SKBワクチンベクターにおけるC.trachomat
is pmpG遺伝子をクローニングするための挿入配列について決定されたD
NA配列である。
【0309】 配列番号294は、クローンCT603のオープンリーディングフレームのア
ミノ酸配列である。
【0310】 配列番号295は、クローンCT875の第1のオープンリーディングフレー
ムのアミノ酸配列である。
【0311】 配列番号296は、クローンCT875の第2のオープンリーディングフレー
ムのアミノ酸配列である。
【0312】 配列番号297は、クローンCT858の第1のオープンリーディングフレー
ムのアミノ酸配列である。
【0313】 配列番号298は、クローンCT858の第2のオープンリーディングフレー
ムのアミノ酸配列である。
【0314】 配列番号299は、クローンCT622のオープンリーディングフレームのア
ミノ酸配列である。
【0315】 配列番号300は、クローンCT610のオープンリーディングフレームのア
ミノ酸配列である。
【0316】 配列番号301は、クローンCT396のオープンリーディングフレームのア
ミノ酸配列である。
【0317】 配列番号302は、クローンCT318のオープンリーディングフレームのア
ミノ酸配列である。
【0318】 配列番号304は、改変型N末端配列(6−Hisタグ)を有するC.tra
chomatis血液型亜型L2rCt529c1−125についてのアミノ酸
配列である。
【0319】 配列番号305は、C.trachomatis血液型亜型L2rCt529
c1−125についてアミノ酸配列である。
【0320】 配列番号306は、PmpA(N末)融合タンパク質の合成に使用されたセン
スプライマーである。
【0321】 配列番号307は、PmpA(N末)融合タンパク質の合成に使用されたアン
チセンスプライマーである。
【0322】 配列番号308は、PmpA(N末)融合タンパク質をコードするDNA配列
である。
【0323】 配列番号309は、PmpA(N末)融合タンパク質のアミノ酸配列である。
【0324】 配列番号310は、PmpA(C末)融合タンパク質の合成に使用されたセン
スプライマーである。
【0325】 配列番号311は、PmpA(C末)融合タンパク質の合成に使用されたアン
チセンスプライマーである。
【0326】 配列番号312は、PmpA(C末)融合タンパク質をコードするDNA配列
である。
【0327】 配列番号313は、PmpA(C末)融合タンパク質をのアミノ酸配列である
【0328】 配列番号314は、PmpF(N末)融合タンパク質の合成に使用されたセン
スプライマーである。
【0329】 配列番号315は、PmpF(N末)融合タンパク質の合成に使用されたアン
チセンスプライマーである。
【0330】 配列番号316は、PmpF(N末)融合タンパク質をコードするDNA配列
である。
【0331】 配列番号317は、PmpF(N末)融合タンパク質のアミノ酸配列である。
【0332】 配列番号318は、PmpF(C末)融合タンパク質の合成に使用されたセン
スプライマーである。
【0333】 配列番号319は、PmpF(C末)融合タンパク質の合成に使用されたアン
チセンスプライマーである。
【0334】 配列番号320は、PmpF(C末)融合タンパク質をコードするDNA配列
である。
【0335】 配列番号321は、PmpF(C末)融合タンパク質のアミノ酸配列である。
【0336】 配列番号322は、PmpH(N末)融合タンパク質の合成に使用されたセン
スプライマーである。
【0337】 配列番号323は、PmpH(N末)融合タンパク質の合成に使用されたアン
チセンスプライマーである。
【0338】 配列番号324は、PmpH(N末)融合タンパク質をコードするDNA配列
である。
【0339】 配列番号325は、PmpH(N末)融合タンパク質のアミノ酸配列である。
【0340】 配列番号326は、PmpH(C末)融合タンパク質の合成に使用されたセン
スプライマーである。
【0341】 配列番号327は、PmpH(C末)融合タンパク質の合成に使用されたアン
チセンスプライマーである。
【0342】 配列番号328は、PmpH(C末)融合タンパク質をコードするDNA配列
である。
【0343】 配列番号329は、PmpH(C末)融合タンパク質のアミノ酸配列である。
【0344】 配列番号330は、PmpB(1)融合タンパク質の合成に使用されたセンス
プライマーである。
【0345】 配列番号331は、PmpB(1)融合タンパク質の合成に使用されたアンチ
センスプライマーである。
【0346】 配列番号332は、PmpB(1)融合タンパク質をコードするDNA配列で
ある。
【0347】 配列番号333は、PmpB(1)融合タンパク質のアミノ酸配列である。
【0348】 配列番号334は、PmpB(2)融合タンパク質の合成に使用されたセンス
プライマーである。
【0349】 配列番号335は、PmpB(2)融合タンパク質の合成に使用されたアンチ
センスプライマーである。
【0350】 配列番号336は、PmpB(2)融合タンパク質をコードするDNA配列で
ある。
【0351】 配列番号337は、PmpB(2)融合タンパク質のアミノ酸配列である。
【0352】 配列番号338は、PmpB(3)融合タンパク質の合成に使用されたセンス
プライマーである。
【0353】 配列番号339はPmpB(3)融合タンパク質の合成に使用されたアンチセ
ンスプライマーである。
【0354】 配列番号340は、PmpB(3)融合タンパク質をコードするDNA配列で
ある。
【0355】 配列番号341は、PmpB(3)融合タンパク質のアミノ酸配列である。
【0356】 配列番号342は、PmpB(4)融合タンパク質の合成に使用されたセンス
プライマーである。
【0357】 配列番号343は、PmpB(4)融合タンパク質の合成に使用されたアンチ
センスプライマーである。
【0358】 配列番号344は、PmpB(4)融合タンパク質をコードするDNA配列で
ある。
【0359】 配列番号345は、PmpB(4)融合タンパク質のアミノ酸配列である。
【0360】 配列番号346は、PmpC(1)融合タンパク質の合成に使用されたセンス
プライマーである。
【0361】 配列番号347は、PmpC(1)融合タンパク質の合成に使用されたアンチ
センスプライマーである。
【0362】 配列番号348は、PmpC(1)融合タンパク質をコードするDNA配列で
ある。
【0363】 配列番号349は、PmpC(1)融合タンパク質のアミノ酸配列である。
【0364】 配列番号350は、PmpC(2)融合タンパク質の合成に使用されたセンス
プライマーである。
【0365】 配列番号351は、PmpC(2)融合タンパク質の合成に使用されたアンチ
センスプライマーである。
【0366】 配列番号352は、PmpC(2)融合タンパク質をコードするDNA配列で
ある。
【0367】 配列番号353は、PmpC(2)融合タンパク質のアミノ酸配列である。
【0368】 配列番号354は、PmpC(3)融合タンパク質の合成に使用されたセンス
プライマーである。
【0369】 配列番号355は、PmpC(3)融合タンパク質の合成に使用されたアンチ
センスプライマーである。
【0370】 配列番号356は、PmpC(3)融合タンパク質をコードするDNA配列で
ある。
【0371】 配列番号357は、PmpC(3)融合タンパク質のアミノ酸配列である。
【0372】 (発明の詳細な説明) 上記のように、本発明は、一般に、クラミジア感染の診断および処置のための
組成物および方法に関する。1つの局面において、本発明の組成物は、Chla
mydia抗原の少なくとも1つの免疫原性部分またはその改変体を含むポリペ
プチドを含む。
【0373】 特定の実施形態において、本発明は、Chlamydia抗原の免疫原性部分
を含むポリペプチドを開示する。ここで、Chlamydia抗原は、(a)配
列番号1、15、21〜25、44〜64、66〜76、79〜88、110〜
119、120、122、124、126、128、130、132、134、
136、169〜174、181〜188、263、265および267〜29
0に記載されたヌクレオチド配列、(b)このヌクレオチド配列の相補体、なら
びに(c)このような配列の改変体からなる群より選択される配列を含むポリヌ
クレオチド分子によりコードされるアミノ酸配列を含む。
【0374】 本明細書中で記載される場合、用語「ポリペプチド」は、任意の長さ(全長タ
ンパク質を含む)のアミノ酸鎖(すなわち、抗原)を含む。ここで、このアミノ
酸残基は、共有ペプチド結合により連結されている。従って、本発明の抗原のう
ちの1つの免疫原性部分を含むポリペプチドは、免疫原性部分全体からなっても
よいし、さらなる配列を含んでいてもよい。このさらなる配列は、ネイティブな
Clamydia抗原から誘導されてもよいし、異種でもよく、そしてこのよう
な配列は、免疫原性であり得る(しかし、必要ではない)。
【0375】 本明細書中で使用される場合、用語「ポリヌクレオチド」は、デオキシリボヌ
クレオチドまたはリボヌクレオチドの塩基の一本鎖または二本鎖のポリマーを意
味し、そしてDNAおよび対応するRNA分子(HnRNAおよびmRNAの分
子を含む)、センス鎖およびアンチセンス鎖の両方を含み、cDNA、ゲノムD
NAおよび組換えDNA、ならびに合成ポリヌクレオチドの全体または一部を含
む。HnRNA分子はイントロンを含み、そして一般的に一対一の様式でDNA
分子に対応する。mRNA分子は、イントロンが切り出されたHnRNA分子お
よびDNA分子に対応する。ポリヌクレオチドは、遺伝子全体、またはその一部
からなり得る。作動可能なアンチセンスポリヌクレオチドは、対応するポリヌク
レオチドのフラグメントを含み得、従って、「ポリヌクレオチド」の定義は、こ
のような全ての作動可能なアンチセンスフラグメントを含む。
【0376】 抗原の「免疫原性部分」は、Chlamydia感染個体から得た血清と反応
し得る(すなわち、感染個体由来の血清を用いた吸光度読み取り(これは、本明
細書に記載の代表的ELISAアッセイにおいて、非感染個体由来の血清を用い
て得た吸光度を少なくとも3標準偏差上回る)を生成する)部分である。このよ
うな免疫原性部分は、一般に、少なくとも約5アミノ酸残基、より好ましくは、
少なくとも10、そして最も好ましくは少なくとも20アミノ酸残基を含む。公
知の配列の抗原の免疫原性部分を調製および同定するための方法は、当該分野で
周知であり、そしてPaul,Fundamental Immunology
、第3版,Raven Press,1993,第243〜247頁およびそこ
に引用されている参考文献に要約されている方法を含む。このような技術として
は、抗原特異的抗体、抗血清および/またはT細胞株もしくはクローンと反応す
る能力についてポリペプチドをスクリーニングする技術を含む。本明細書におい
て用いる場合、抗血清および抗体は、抗原に特異的に結合する場合、「抗原特異
的」である(すなわち、抗血清および抗体は、ELISAまたは他のイムノアッ
セイにおいてそのタンパク質と反応し、そして関連しないタンパク質とは検出可
能に反応しない)。このような抗血清および抗体は、本明細書において記載され
るように、そして周知の技術を用いて調製され得る。ネイティブなChlamy
diaタンパク質の免疫原性部分は、(例えば、ELISAおよび/またはT細
胞反応性アッセイにおいて)全長ポリペプチドの反応性よりも実質的に低いレベ
ルで、このような抗血清および/またはT細胞と反応する部分である。このよう
な免疫原性部分は、このようなアッセイにおいて、全長ポリペプチドの反応性と
類似かまたはより大きいレベルで反応し得る。このようなスクリーニングは、一
般に当業者に周知の方法(例えば、HarlowおよびLane、Antibo
dies:A Laboratory Manual,Cold Spring
Harbor Laboratory,1988に記載の方法)を用いて実行
され得る。例えば、ポリペプチドは、固体支持体上に固定され得、そして患者の
血清と接触されて、固定されたポリペプチドに対する血清内の抗体の結合を可能
にする。次いで、非結合血清は、取り出され得、そして例えば、125I標識プロ
テインAを用いて検出した抗体と結合され得る。
【0377】 本発明により意図される抗原の免疫原性部分の例としては、例えば、配列番号
9、10、18、19、31、39、93〜96、98、100〜102、10
6、108、138〜140、158、167、168、246、247および
254〜256において提供されるT細胞刺激エピトープが挙げられる。本明細
書に記載されるとおり、1つ以上のChlamydia抗原の少なくとも1つの
免疫原性部分を含むポリペプチドは、一般に、患者のChlamydia感染を
検出するために、単独かまたは組み合わせて、用いられ得る。
【0378】 本発明の組成物および方法はまた、上記のポリペプチドおよびポリヌクレオチ
ド分子の改変体を含む。このような改変体としては、本発明の配列の天然に存在
する対立遺伝子改変体が挙げられるがこれらに限定されない。特に、改変体は、
他のChlamydiaeの血清型亜型(例えば、血清型亜型D、EおよびF、
ならびにいくつかのLGV血清型亜型(本明細書に記載される、本発明のポリペ
プチドおよびポリヌクレオチド分子と相同性を共有する))を含む。好ましくは
、この血清型相同体は、本明細書に記載される対応するポリペプチド配列に対し
て95〜99%の相同性を示す。
【0379】 本明細書において用いる場合、ポリペプチドの「改変体」は、保存的置換およ
び/または改変のみにおいて示されたポリペプチドとは異なるポリペプチドであ
り、従ってこのポリペプチドの抗原特性は保持されている。好ましい実施形態に
おいて、改変ポリペプチドは、5つ以下のアミノ酸の置換、欠失または付加によ
って、同定された配列とは異なる。このような改変体は、一般に、上記のポリペ
プチド配列のうちの1つを改変すること、および、例えば、本明細書において記
載されている代表的な手順を使用して、改変ポリペプチドの抗原特性を評価する
ことによって、同定され得る。換言すれば、抗原特異的抗血清と反応する改変体
の能力は、ネイティブなタンパク質に対して、強化され得るかもしくは不変であ
り得、またはネイティブなタンパク質に対して、50%未満および好ましくは2
0%未満程度減少され得る。このような改変体は、一般に、本明細書において記
載のように上記のポリペプチド配列のうちの1つを改変すること、および抗原特
異的抗体または抗血清との改変ポリペプチドの反応性を評価することよって同定
され得る。好ましい改変体は、1つ以上の部分(例えば、N末端リーダー配列ま
たは膜貫通ドメイン)が除去された改変体を含む。他の好ましい改変体は、小さ
い部分(例えば、1〜30アミノ酸、好ましくは5〜15アミノ酸)が、成熟タ
ンパクのN末端および/またはC末端から除去されている改変体を含む。
【0380】 本明細書において用いる場合、「保存的置換」とは、1つのアミノ酸が、類似
の性質を有する別のアミノ酸と置換されている、置換であり、従って、ペプチド
化学の当業者は、ポリペプチドの二次構造および疎水性親水性指標の性質が実質
的に不変であると予期する。アミノ酸置換は、一般に、残基の極性、電荷、溶解
度、疎水性、親水性および/または両親媒性の性質の類似性に基づいて行われ得
る。例えば、負に荷電されるアミノ酸としては、アスパラギン酸およびグルタミ
ン酸が挙げられる;正に荷電したアミノ酸としては、リジンおよびアルギニンが
挙げられる;そして、類似の親水性値を有する荷電してない極性のヘッド基を有
するアミノ酸としては、以下が挙げられる:ロイシン、イソロイシンおよびバリ
ン;グリシンおよびアラニン;アスパラギンおよびグルタミン;ならびに、セリ
ン、トレオニン、フェニルアラニンおよびチロシン。保存的変化を表し得るアミ
ノ酸の他の群としては、以下が挙げられる:(1)ala、pro、gly、g
lu、asp、gln、asn、ser、thr;(2)cys、ser、ty
r、thr;(3)val、ile、leu、met、ala、phe;(4)
lys、arg、his;ならびに(5)phe、tyr、trp、his。改
変体はまた、あるいは非保存的変化を含んでもよい。好ましい実施形態において
、改変体ポリペプチドは、5つ以下のアミノ酸の置換、欠失または付加によって
ネイティブな配列と異なる。改変体はまた(あるいは)、例えば、ポリペプチド
の免疫原性、二次構造および疎水性親水性指標の性質に対して最小の影響しか有
さないアミノ酸の欠失または付加によって改変され得る。改変体はまた(あるい
は)、ポリペプチドの抗原特性、二次構造および疎水性親水性指標性質に対して
最小の影響しか有さないアミノ酸の欠失または付加を含む、他の改変を含み得る
。例えば、ポリペプチドは、翻訳同時的に(co−translational
ly)または翻訳後的に(post−translationally)タンパ
クの移動を指向するタンパクのN末端における、シグナル配列(またはリーダー
配列)に対して結合体化し得る。このポリペプチドはまた、ポリペプチド(例え
ば、ポリ−His)の合成、精製または同定の容易さのために、または、固体支
持体へのポリペプチドの結合を強化するために、リンカーまたは他の配列に対し
て結合体化され得る。例えば、ポリペプチドは、免疫グロブリンのFc領域に対
して結合体化され得る。
【0381】 ポリヌクレオチドの「改変体」とは、コードされたポリペプチドの免疫原性が
低下しないように、ネイティブなタンパク質に対して、1つ以上のヌクレオチド
の欠失、置換または付加を有して、列挙されたヌクレオチド配列と異なる配列で
ある。本明細書において記載されるように、コードされたポリペプチドの免疫原
性に対する効果は、一般に評価され得る。このような改変は、例えば、Adel
manら(DNA、2:183、1983)によって教示されるように、オリゴ
ヌクレオチド指向性部位特異的変異誘発のような標準的な変異誘発技術を用いて
容易に誘導され得る。ヌクレオチド改変体は、以下に議論されたような、天然に
存在する対立遺伝子改変体であってもよいし、または天然に存在しない改変体で
あってもよい。本発明によって提供されるポリペプチドは、実質的に、本明細書
中において特に列挙されるポリヌクレオチド配列の1つ以上に対して相同である
ポリヌクレオチド配列によって、コードされる改変体を含む。本明細書において
用いる場合、「実質的な相同性」とは、適度にストリンジェントな条件下でハイ
ブリダイズし得るポリヌクレオチド配列をいう。適切な適度にストリンジェント
な条件は、以下を含む:5×SSC、0.5%SDS、1.0mM EDTA(
pH8.0)の溶液中でのプレ洗浄;一晩、50〜65℃、5×SSCでのハイ
ブリダイゼーション、または種間交差相同性の事象の場合には、0.5×SSC
を用いる45℃でのハイブリダイゼーション;その後の、0.1%SDSを含有
する2×SSC、0.5×SSCおよび0.2×のSSCのいずれかでの65℃
で20分間の2回の洗浄。このようなハイブリダイズするポリヌクレオチド配列
はまた、本発明のポリペプチドと同じポリペプチドをコードする(コドン縮重に
起因して)ヌクレオチド配列がそうであるように、本発明の範囲内である。
【0382】 2つのヌクレオチド配列またはポリペプチド配列は、この2つの配列中のヌク
レオチド配列またはアミノ酸残基の配列が、下記のように最大一致について整列
されるときに、同じである場合、「同一である」といわれる。2つの配列間の比
較は、代表的に、比較ウインドウにわたって配列を比較することによって実行さ
れ、配列類似性の局所領域を同定および、比較する。本明細書において用いられ
る場合、「比較ウインドウ(comparison window)」とは、少
なくとも約20の隣接する位置のセグメント(通常約30〜約75、40〜約5
0)のセグメントをいう。ここで、配列は、2つの配列が最適に整列されたあと
、連続する位置の同数の参照配列と比較され得る。
【0383】 比較のための配列の最適の整列は、デフォルトパラメータを用いて、バイオイ
ンフォマティクスのソフトウェアのLasergeneパッケージソフト(su
ite)(DNASTAR,Inc.,Madison,WI)における、Me
galignプログラムを用いて行われ得る。このプログラムは、以下の参考文
献に記載されているいくつかの整列スキームを具体化する:Dayhoff,M
.O.(1978)A model of evolutionary cha
nge in proteins−Matrices for detecti
ng distant relationships、Dayhoff,M.O
.編、Atlas of Protein Sequence and Str
ucture,National Biomedical Resarch F
oundation,Washington DC 第5巻,補遺3,第345
〜358頁;Hein J.(1990)Unified Approach
to Alignment and Phylogenes 第626〜645
頁、Methods in Enzymology、第183巻,Academ
ic Press, Inc.,San Diego,CA;Higgins,
D.G.およびSharp,P.M.(1989)Fast and sens
itive multiple sequence alignments o
n a microcomputer CABIOS 5:第151〜153頁
;Myers,E.W.およびMuller W.(1988)Optimal
alignments in linear space CABIOS 4
:11〜17;Robinson,E.D.(1971)Comb.Theor
11:105;Santou,N.Nes,M.(1987)The nei
ghbor joining method.A new method fo
r reconstructing phylogenetic trees
Mol. Biol. Evol.4:406〜425;Sneath,P.H
.A.およびSokal,R.R.(1973)Numerical Taxo
nomy−the Principes and Practice of N
umerical Taxonomy,Freeman Press,San
Francisco,CA;Wilbur,W.J.およびLipman,D.
J.(1983)Rapid similarity searches of
nucleic acid and protein data banks
Proc.Natl.Acad.,Sci.USA 80:726〜730。
【0384】 あるいは、比較のために最適な配列の整列は、SmithおよびWaterm
an(1981)Add.APL.Math 2:482の局所的な同一性アル
ゴリズムによるか、NeedlemanおよびWunsch(1970)J.M
ol.Biol.48:443の同一性整列アルゴリズムによるか、Peaso
nおよびLipman(1988)Proc.Natl.Acad.Sci.(
U.S.A.)85:2444の類似的な方法についての検索によるか、これら
のアルゴリズムのコンピューター処理した実行(Wisconsin Gene
tics Software Package,Genetics Compu
ter Group(GCG),575 Science Dr.,Madis
on,WIにおけるGAP、BESTFIT、BLAST、FASTA、および
TFASTA)によるか、または検査により、行われ得る。
【0385】 配列の同一性パーセントおよび配列の類似性パーセントを決定するために適切
であるアルゴリズムの1つの具体的な例としては、以下が挙げられる:BLAS
TおよびBLAST 2.0アルゴリズム(これらは、各々、Altschul
ら(1977)Nucl.Acids Res.25:3389−3402およ
びAltschulら(1990)J.Mol.Biol.215:403−4
10に記載されている)。BLASTよびBLAST 2.0を、例えば、本明
細書中に記載されるパラメーターとともに使用して、本発明のポリヌクレオチド
およびポリペプチドに対する配列の同一性パーセントを決定し得る。BLAST
分析を実施するためのソフトウエアは、National Center fo
r Biotechnology Information(http://w
ww.ncbi.nih.gov/)を介して公式に利用可能である。1つの具
体的な例として、累積供給源を、ヌクレオチド配列に対して、パラメーターM(
マッチする残基の対に対する応報(reward)スコア;常に>0)およびパ
ラメーターN(ミスマッチする残基に対するペナルティスコア;常に>0)を用
いて算出し得る。アミノ酸配列について、スコアリング(scoring)マト
リクスを用いて、累積するスコアを算出し得る。各方向におけるワードヒット(
word hits)の伸長を、以下の場合停止する:累積アライメントスコア
が、その最大に達した値由来の量Xまで低下するか;1つ以上のネガティブスコ
アリング残基整列の蓄積に起因して、累積スコアがゼロ以下となるか;または、
どちらかの配列の末端が達する場合。BLASTアルゴリズムパラメーターW、
T、およびXは、その感受性およびそのアライメントの速度を決定する。BLA
STNプログラム(ヌクレオチド配列に対する)は、デフォルトとして11のワ
ード長(wordlength)(W)、および10の期待値(E)、そしてB
LOUM62スコアリングマトリクス(HenikoffおよびHenikof
f(1989)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 89:109
15を参照のこと)整列、50の(B)、10の期待値(E)、M=5、N=−
4、および両鎖の比較を使用する。
【0386】 好ましくは、「配列同一性のパーセンテージ」は、少なくとも20の位置の比
較のウインドウにわたる2つの最適に整列された配列を比較することにより決定
される。ここで、比較ウインドウのポリヌクレオチド配列またはアミノ酸配列の
部分は、2つの配列の最適整列について、参照配列(これは、付加または欠失を
含まない)と比較した場合、20パーセント未満、通常5〜15パーセントまた
は、10〜12パーセントの付加または欠失(すなわち、ギャップ)を含み得る
。このパーセンテージは、同一の核酸塩基またはアミノ酸残基が両方の配列で生
じる位置の数を決定してマッチした位置の数を得ること、マッチした位置の数を
、参照配列(すなわち、ウインドウサイズ)における位置の総数で割ること、そ
して、結果に100を掛けて配列同一性のパーセンテージを得ることにより算出
される。
【0387】 従って、本発明は、本明細書に開示された配列に実質的な同一性を有するポリ
ヌクレオチド配列およびポリペプチド配列を提供し、例えば、これらの配列は、
少なくとも50%以上、好ましくは少なくとも55%、60%、65%、70%
、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、または
99%以上の配列同一性を含み、この配列同一性は、本明細書において記載され
る方法を用いて、本発明のポリヌクレオチド配列またはポリペプチド配列と比較
されたものである(例えば、以下に記載されるような標準的なパラメーターを用
いるBLAST分析)。当業者は、これらの値を、コドン縮重、アミノ酸の類似
性、リーディングフレームの位置決めなどを考慮して、2つのポリヌクレオチド
配列によりコードされるタンパク質の対応する同一性を決定するために適切に調
整し得ることを理解する。
【0388】 さらなる実施形態において、本発明は、本明細書に開示された配列の1つ以上
に対して同一であるかまたは相補的である配列の種々の長さの隣接するストレッ
チを含む単離したポリヌクレオチドまたはポリペプチドを提供する。例えば、本
発明に包含されるポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、この開示された配列
の1つ以上の、少なくとも15、20、30、40、50、75、100、15
0、200、300、400,500、または1000以上の隣接するヌクレオ
チドならびにその間の中間長全てを含み得る。本文中における、「中間長」とは
、引用された値(例えば、16、17、18、19、など;21、22、23な
ど;30、31、32など;50、51、52、53など;100、101、1
02、103、など;150、151、152、153、など;200〜500
にわたる全ての整数を含む;500〜1,000など)の間の任意の長さを意味
することが容易に理解される。
【0389】 本発明のポリヌクレオチドまたはそのフラグメント(それ自体のコード配列の
長さに関係なく)は、他のDNA配列(例えば、プロモーター、ポリアデニル化
シグナル、さらなる制限酵素部位、複数のクローニング部位、他のコードセグメ
ント、など)と組合せられ得、その結果、これらの全長は、かなり変化し得る。
従って、任意の長さのほとんどの核酸フラグメントが、容易な調製によって好ま
しく制限される全長使用とともに用いられ得、そして目的の組換えDNAプロト
コールにおいて使用され得ることが考慮される。例えば、約10,000塩基対
長、約5000塩基対長、約3000塩基対長、約2,000塩基対長、約1,
000塩基対長、約500塩基対長、約200塩基対長、約100塩基対長、約
50塩基対長など(全ての中間長を含む)の総長を有する具体的なDNAセグメ
ントは、本発明の多くの実施において有用であるべきであることが考慮される。
【0390】 本明細書において列挙されるヌクレオチド配列をコードする遺伝子のアレイは
また、本発明の範囲に含まれる。本明細書において用いる場合、「対立遺伝子」
または「対立遺伝子配列」は、核酸配列中の少なくとも1つの変異から生じ得る
遺伝子の別の形態である。対立遺伝子は、変化したmRNAまたはポリペプチド
を生じ得、その構造または機能が変更されていてもされていなくてもよい。任意
の所定の遺伝子は、対立遺伝子形態を有さないか、1つ有するか、または多数有
し得る。対立遺伝子を生じる共通の変異性変化は、一般にヌクレオチドの天然の
欠失、付加または置換だとされる。これらの型の変化のそれぞれは、所定の配列
中で1回以上、単独かまたは他と組み合わせて生じ得る。特定の実施形態におい
て、本発明は、Chlamydia抗原(またはこのような抗原の改変体)の少
なくとも免疫原性部分を含むポリペプチドを開示する。このポリペプチドは、以
下:(a)配列番号1〜4、15、21〜25、44〜64、66〜76および
79〜88からなる群より選択されるポリヌクレオチド配列、(b)このような
DNA配列の相補体、または(c)(a)もしくは(b)の配列に実質的に相同
であるDNA配列、によりコードされるアミノ酸配列の1つ以上を含む。以下の
実施例において記載するように、本明細書において開示されるいくつかのChl
amydia抗原は、Chlamydia trachomatisおよびCh
lamydia pneumoniaeの両方に感染した単核球由来樹状細胞を
認識するT細胞株を認識する。このことは、それらの抗原がChlamydia
trachomatisおよびChlamydia pneumoniaeに
より共有される免疫反応性エピトープを意味し得ることを示す。従ってこの抗原
は、C.trachomatis生殖管感染およびC.pneumonia感染
の両方のためにワクチンにおいて働き得る。交差反応性の程度を決定するための
、Chlamidia trachomatisおよびChlamydia p
neumonia由来の、これらのChlamydia抗原のさらなる特徴付け
が、実施例6に提供される。さらに、実施例4は、Chlamidia特異的マ
ウスCD8+T細胞株を刺激し得るタンパク質(配列番号17〜19および32
)をコードするC.trachomatisから単離されたcDNAフラグメン
ト(配列番号15、16および33)を記載する。
【0391】 一般に、Chlamydia抗原、およびこのような抗原をコードするポリヌ
クレオチド配列は、任意の種々の手順を用いて調製され得る。例えば、Chla
mydia抗原をコードするポリヌクレオチド分子は、下記のようにChlam
ydia特異的T細胞株を用いるスクリーニングにより、Chlamydiaゲ
ノムライブラリーまたはChlamydiaのcDNA発現ライブラリーから単
離され得、そして当業者に周知の技術を用いて配列決定され得る。さらに、ポリ
ヌクレオチドは、Chlamydia関連発現のためのcDNAのマイクロアレ
イ(microarray)をスクリーニングすること(すなわち、本明細書に
おいて提供される代表的なアッセイを用いて決定した場合、Chlamydia
感染細胞においてコントロールより少なくとも2倍大きい発現)によって、以下
により詳細に記載したように、同定され得る。このようなスクリーニングは、製
造業者の指示書に従ってSynteniマイクロアレイ(Palo Alto、
CA)を用いて、(そして、本質的にSchenaら、Proc.Natl.A
cad.Sci.USA 93:10614〜10619、1996およびHe
llerら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 94:2150
〜2155,1997によって記載されるように)実施され得る。あるいは、ポ
リペプチドは、本明細書において記載されるタンパク質を発現する細胞から調製
されたcDNAから増幅され得る。このようなポリヌクレオチドは、ポリメラー
ゼ連鎖反応(PCR)を介して増幅され得る。このアプローチのために、配列特
異的プライマーは、本明細書において提供される配列に基づいて設計され得、そ
して購入され得るかまたは合成され得る。
【0392】 下記のように、抗原は、発現ベクターに抗原をコードするポリヌクレオチド配
列を挿入すること、および適切な宿主において抗原を発現することよって組換え
的に産生され得る。抗原は、所望の性状(例えば、本明細書において記載のよう
に、Chlamydia感染した個体から得られる血清と反応する能力)につい
て評価され得、そして例えば、従来のエドマン化学を使用して配列決定され得る
。EdmanおよびBerg、Eur.J.Biochem.80:116〜1
32、1967を参照のこと。
【0393】 抗原をコードするポリヌクレオチド配列はまた、単離された抗原の部分アミノ
酸配列に由来する縮重オリゴヌクレオチドにハイブリダイズするポリヌクレオチ
ド配列について、適切なChlamydiaのcDNAライブラリーまたはゲノ
ムDNAライブラリーをスクリーニングすることによって得られ得る。このよう
なスクリーニングにおける使用のための縮重オリゴヌクレオチド配列は、設計さ
れ、合成され得、そして、このスクリーニングは、(例えば)Sambrook
ら、Molecular Cloning:A Laboratory Man
ual、Cold Spring Harbor Laboratories,
Cold Spring Harbor,NY(およびそこに引用される参考文
献)に記載されるように、実行され得る。ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)もま
た、使用され得る。ここでは、当該分野で周知の方法において上記のオリゴヌク
レオチドを用いて、cDNAライブラリーまたはゲノムライブラリーから核酸プ
ローブを単離し得る。次いで、単離したプローブを用いてライブラリースクリー
ニングを実施し得る。
【0394】 増幅した部分は、周知の技術を用いて、適切なライブラリー(例えば、Chl
amydia cDNAライブラリー)から全長遺伝子を単離するために用いら
れ得る。このような技術の範囲内で、ライブラリー(cDNAライブラリー、ま
たは、ゲノムライブラリー)を、増幅に適切な1つ以上のポリヌクレオチドプロ
ーブまたはプライマーを用いてスクリーニングする。好ましくは、ライブラリー
をより大きい分子を含むためようにサイズ選択する。ランダムプライムしたライ
ブラリーはまた、遺伝子の5’領域および上流領域を同定するために好適であり
得る。ゲノムライブラリーは、イントロンを得て、5’配列を延長するために好
ましい。
【0395】 ハイブリダイゼーション技術のため、部分配列は、周知の技術を用いて(例え
ば、ニックトランスレーションまたは32Pを用いる末端標識によって)、標識さ
れ得る。次いで、変性した細菌コロニー(またはファージプラークを含むクロー
ン)を含有するフィルターと標識したプローブとをハイブリダイゼーションする
ことにより、細菌ライブラリーまたはバクテリオファージライブラリーをスクリ
ーニングする(例えば、Sambrookら、Molecular Cloni
ng:A Laboratory Manual、Cold Spring H
arbor Laboratories,Cold Spring Harbo
r,NY,1989を参照のこと)。ハイブリダイゼーションコロニーまたはプ
ラークを選択し増殖して、そしてDNAをさらなる分析のために単離する。cD
NAクローンは、例えば、部分的配列由来のプライマーおよびベクター由来のプ
ライマーを用いるPCRによって、さらなる配列の量を決定するために分析され
得る。1つ以上の重複クローンを同定するために、制限地図および部分配列が生
成され得る。次いで、一連の欠失クローンを生成する工程を包含し得る、標準的
な技術を用いて完全配列が決定され得る。次いで、得られた重複配列は、単一の
連続する配列にアセンブリされる。全長cDNA分子は、周知の技術を用いて、
適切なフラグメントを連結することによって生成され得る。
【0396】 あるいは、部分的なcDNA配列から全長コード配列を得るための多数の増幅
技術が存在する。このような技術の範囲内で、増幅は、一般にPCRを経て実行
される。任意の様々な市販のキットが、増幅工程を実行するために用いられ得る
。プライマーは、当該分野で周知の技術を用いて設計され得(例えば、Mull
isら、Cold Spring Harbor Symp.Quant.Bi
ol.51:263,1987;Erlich編、PCR Technolog
y、Stockton Press,NY,1989)、そして当該分野で周知
のソフトウェアもまた使用され得る。プライマーは好ましくは22〜30のヌク
レオチド長であり、少なくとも50%のGC含量を有し、そして約68℃〜72
℃の温度で標的配列にアニーリングする。この増幅された領域は、上記のように
配列決定され得、そして重複配列は連続する配列にアセンブリされ得る。
【0397】 このような増幅技術の1つは、逆PCRである(Trigliaら、Nucl
.Acids Res.16:8186,1988を参照のこと)。これは、遺
伝子の既知領域のフラグメントを生成する制限酵素を用いる。次いで、このフラ
グメントは、分子内連結により環状化され、そして既知領域に由来する相違する
プライマーとともにPCRのための鋳型として用いられる。代替のアプローチに
おいて、部分配列に隣接した配列は、リンカー配列に対するプライマーおよび既
知領域に特異的なプライマーを用いる増幅によって回復され得る。増幅された配
列は、代表的に、同じリンカープライマーおよび既知領域に特異的な第2のプラ
イマーを用いる2回目の増幅に供される。この手順上の変更(これは既知配列か
ら反対方向の伸長を始める2つのプライマーを使用する)は、WO96/385
91に記載されている。さらなる技術としては、捕捉PCR(Lagerstr
omら、PCR Methods Applic.1:111−19、1991
)およびウォーキングPCR(Parkerら、Nucl.Acids.Res
.19:3055−60,1991)が挙げられる。転写媒介増幅(Trans
criptional−Mediated Amplification)すな
わちTMAは、特許番号PCT/US91/03184にて記載したように、D
NA、rRNAまたはmRNAの増幅のために利用され得る別の方法である。こ
の自己触媒的かつ等温の、PCRに基づかない方法は、2つのプライマーおよび
以下の2つの酵素を利用する:RNAポリメラーゼおよび逆転写酵素。1つのプ
ライマーは、RNAポリメラーゼのためのプロモーター配列を含む。第1の増幅
において、プロモーター−プライマーは、規定の部位で標的rRNAにハイブリ
ダイズする。逆転写酵素は、プロモーター−プライマーの3’末端からの伸長に
よって標的rRNAのDNAコピーをつくる。得られる複合体中のRNAは、分
解され、そして、第2のプライマーはDNAコピーに結合する。DNAの新しい
鎖は、二本鎖DNAをつくっている逆転写酵素によってプライマーの末端から合
成される。RNAポリメラーゼは、DNA鋳型におけるプロモーター配列を認識
して、転写を始める。新しく合成されたRNAアンプリコンの各々は、TMAプ
ロセスに再び入って、RNAアンプリコンの指数関数的な増大を導く複製の新し
い回のための鋳型として役立つ。増幅を用いる他の方法はまた、全長cDNA配
列を得るために使用され得る。
【0398】 特定の例において、発現された配列タグ(EST)のデータベース中に提供さ
れる配列(例えば、GenBankから入手可能な配列)の分析により全長cD
NA配列を得ることが可能である。重複するESTの検索は、一般に周知のプロ
グラム(例えば、NCBI BLAST searches)を用いて実行され
得、そして、このようなESTは連続する全長配列を生成するために用いられ得
る。全長cDNA配列はまた、ゲノムフラグメントの分析によって得られ得る。
【0399】 ポリヌクレオチド改変体は、一般に、例えば、固相ホスホルアミダイト化学合
成による化学合成を含む、当該分野において公知の任意の方法により調製され得
る。ポリヌクレオチド配列における修飾はまた、標準的な変異誘発技術(例えば
、オリゴヌクレオチド−定方向部位特異的変異誘発(Adelmanら、DNA
2:183,1983を参照のこと))を用いて導入され得る。あるいは、R
NA分子は、クラミジアタンパク質をコードするDNA配列、またはその一部の
インビトロまたはインビボでの転写により生成され得る。但し、このDNAは、
適切なポリメラーゼRNAプロモーター(例えば、T7またはSP6)を用いて
ベクター中に取り込まれる。特定の部分を用いて、本明細書中に記載されるよう
に、コードされるポリペプチドを調製し得る。さらに、または代替として、一部
を患者に投与して、その結果コードされるポリペプチドを、(例えば、抗原提示
細胞(例えば、樹状細胞)を、クラミジアポリペプチドをコードするcDNA構
築物を用いてトランスフェクトし、そしてトランスフェクトした細胞を患者に投
与することにより)インビボで生成させ得る。
【0400】 コード配列に相補的な配列(すなわち、アンチセンスポリヌクレオチド)の一
部はまた、プローブとしてか、または遺伝子発現を調節するために用いられ得る
。アンチセンスRNAへと転写され得るcDNA構築物をまた、組織の細胞中に
導入させて、アンチセンスRNAの産生を容易にし得る。アンチセンスポリヌク
レオチドを、本明細書中に記載されるように用いて、クラミジアタンパク質の発
現を阻害し得る。アンチセンス技術を用いて、三重鎖形成を介して遺伝子発現を
制御し得る。この技術は、ポリメラーゼ、転写因子、または調節分子の結合のた
めに十分に開く二重螺旋の能力を損なう(Geeら、In Huber and
Carr,Molecular and Immunologic Appr
oaches,Futura Publishing Co.(Mt.Kisc
o,NY;1994)を参照のこと)。あるいは、アンチセンス分子は、遺伝子
の制御領域(例えば、プロモーター、エンハンサー、または転写開始部位)とハ
イブリダイズし、そして遺伝子の転写をブロックするように設計され得るか;ま
たはリボソームに対する転写物の結合を阻害することにより、翻訳をブロックす
るように設計され得る。
【0401】 コード配列の一部、または相補的な配列の一部はまた、遺伝子発現を検出する
ためのプローブまたはプライマーとして設計され得る。プローブは、種々のレポ
ーター群(例えば、放射性ヌクレオチドおよび酵素)を用いて標識され得、そし
て好ましくは、少なくとも10ヌクレオチドの長さであり、より好ましくは、少
なくとも20ヌクレオチドの長さであり、そしてなおより好ましくは、少なくと
も30ヌクレオチドの長さである。上記のようなプライマーは、好ましくは22
〜30ヌクレオチドの長さである。
【0402】 任意のポリヌクレオチドを、さらに修飾して、インビボでの安定性を増加させ
得る。可能な修飾としては、以下を含むが、それらに限定されない:5’末端お
よび/または3’末端での隣接配列の付加;骨格におけるリン酸ジエステル結合
ではなくホスホロチオエートまたは2’O−メチルの使用;および/または非伝
統的塩基(例えば、イノシン、キューオシンおよびワイブトシン、ならびにアデ
ニン、シトシン、グアニン、チミン、およびウリジンのアセチル−、メチル−、
チオ−、ならびに他の修飾形態)の含有。
【0403】 本明細書中に記載されるようなヌクレオチド配列は、確立された組換えDNA
技術を用いて、種々の他のヌクレオチド配列に連結され得る。例えば、ポリヌク
レオチドは、種々のクローニングベクター(プラスミド、ファージミド、λファ
ージ誘導体、およびコスミドを含む)のいずれかにクローニングされ得る。特に
目的のベクターとしては、発現ベクター、複製ベクター、プローブ生成ベクター
、および配列決定ベクターが挙げられる。一般に、ベクターは、少なくとも1つ
の生物において機能的な複製起点、都合の良い制限エンドヌクレアーゼ部位、お
よび一つ以上の選択マーカーを含む。他のエレメントは、所望の使用に依存し、
そして当業者に明らかである。
【0404】 約100未満のアミノ酸、および一般に約50未満のアミノ酸を有する合成ポ
リペプチドは、当該分野で周知の技術を用いて生成され得る。例えば、このよう
なポリペプチドは、市販の固相技術(例えば、Merrifield固相合成法
)のいずれかを用いて合成され得る。ここでアミノ酸は、伸長しているアミノ酸
鎖に連続的に添加される。Merrifield,J.Am.Chem.Soc
.85:2149−2146,1963を参照のこと。ポリペプチドの自動合成
のための装置は、Perkin Elmer/Applied BioSyst
ems Division,Foster City,CAのような供給業者か
ら市販されており、そして製造業者の指示に従って操作され得る。
【0405】 上記のように、クラミジア抗原の免疫原性部分は、周知の技術(例えば、Pa
ul、Fundamental Immunology、第3版、Raven
Press,1993,243−247頁およびそこに引用される参考文献に要
約される技術)を用いて調製され、そして同定され得る。このような技術は、免
疫原性特性に関してネイティブな抗原のポリペプチド部分をスクリーニングする
ことを含む。本明細書中に記載される代表的なELISAは、一般に、これらの
スクリーニングに用いられる。ポリペプチドの免疫原性部分は、このような例示
的アッセイにおいて、全長抗原により生成されるシグナルに実質的に類似する、
このようなアッセイにおけるシグナルを生成する部分である。換言すれば、クラ
ミジア抗原の免疫原性部分は、本明細書中に記載されるように、モデルELIS
Aにおいて全長抗原により誘導されるシグナルの、少なくとも約20%、そして
好ましくは約100%を生成する。
【0406】 クラミジア抗原の一部および他の改変体は、合成手段または組換え手段により
生成され得る。ネイティブ抗原の改変体は、一般に、標準的な変異誘発技術(例
えば、オリゴヌクレオチド−定方向部位特異的変異誘発)を用いて調製され得る
。ポリペプチド配列の部分はまた、標準的な技術を用いて取り出され得、短縮型
ポリペプチドの調製を可能にする。
【0407】 ネイティブの抗原の一部および/または改変体を含む組換えポリペプチドは、
当業者に周知の種々の技術を用いてポリペプチドをコードするポリヌクレオチド
配列から容易に調製され得る。例えば、培養培地中に組換えタンパク質を分泌す
る適切な宿主/ベクター系由来の上清は、市販のフィルターを用いて初めに濃縮
され得る。濃縮の後、濃縮物は、適切な精製マトリクス(例えば、アフィニティ
ーマトリクスまたはイオン交換樹脂)に適用され得る。最終的に、1つ以上の逆
相HPLC工程を用いて、組換えタンパク質をさらに精製し得る。
【0408】 当業者に公知の種々の発現ベクターのいずれかを用いて、本明細書中に記載さ
れるような組換えポリペプチドを発現し得る。発現は、組換えポリペプチドをコ
ードするポリヌクレオチド分子を含む発現ベクターを用いて形質転換またはトラ
ンスフェクトされた任意の適切な宿主細胞において達成される。適切な宿主細胞
としては、原核生物細胞、酵母および高等真核生物細胞が挙げられる。好ましく
は、用いられる宿主細胞は、E.coli、酵母、または哺乳動物細胞株(例え
ば、COSまたはCHO)である。この様式で発現されるDNA配列は、天然に
存在する抗原、天然に存在する抗原の一部、またはそれらの他の改変体をコード
し得る。
【0409】 一般に、調製の方法にかかわらず、本明細書中に開示されるポリペプチドは、
単離され、実質的に純粋な形態で調製される。好ましくは、ポリペプチドは、少
なくとも約80%純粋、より好ましくは、少なくとも約90%純粋、そして最も
好ましくは少なくとも約99%純粋である。
【0410】 特定の実施形態では、ポリペプチドは、本明細書中に記載されるような複数の
ポリペプチドを含む融合タンパク質か、または本明細書中に記載されるような少
なくとも1つのポリペプチドおよび公知のクラミジアタンパク質のような無関係
の配列を含む融合タンパク質であり得る。融合パートナーは、例えば、Tヘルパ
ーエピトープ(免疫学的融合パートナー)、好ましくは、ヒトにより認識される
Tヘルパーエピトープの提供を補助し得るか、ネイティブな組換えタンパク質よ
りも高い収量でのタンパク質(発現エンハンサー)の発現を補助し得る。特定の
好ましい融合パートナーは、免疫学的融合パートナーおよび発現増強融合パート
ナーの両方である。他の融合パートナーは、タンパク質の溶解性を増加させるか
、またはタンパク質を所望の細胞内区画に標的化し得るように選択される。なお
さらなる融合パートナーとしては、アフィニティータグが挙げられる。アフィニ
ティータグは、タンパク質の精製を容易にする。本発明の融合パートナーをコー
ドするDNA配列は、例えば、第1および第2のポリペプチドをコードする別個
のDNA配列を適切な発現ベクター中に構築するための公知の組換えDNA技術
を用いて構築され得る。第1のポリペプチドをコードするDNA配列の3’末端
は、ペプチドリンカーを用いて、または用いずに、第2のポリペプチドをコード
するDNA配列の5’末端に連結され、その結果、配列のリーディングフレーム
は、第1および第2のポリペプチドの両方の生物学的活性を保持する単一の融合
タンパク質への2つのDNA配列のmRNA翻訳を可能にする同じ相にある。
【0411】 ペプチドリンカー配列を用いて、各々のポリペプチドが、その二次構造および
三次構造に折りたたまれることを保証するのに十分な距離で、第1および第2の
ポリペプチドを引き離し得る。このようなペプチドリンカー配列は、当該分野で
周知の標準的な技術を用いて融合タンパク質へと取りこまれる。適切なペプチド
リンカー配列は、以下の要素に基づいて選択され得る:(1)可撓性の伸張した
立体配座に適合するそれらの能力;(2)第1および第2のポリペプチド上の機
能的エピトープと相互作用し得る二次構造に適合するそれらの無能力;および(
3)ポリペプチドの機能的エピトープと反応し得る疎水性残基または荷電残基の
欠如。好ましいペプチドリンカー配列は、Gly残基、Asn残基およびSer
残基を含む。他の中性に近いアミノ酸(例えば、ThrおよびAla)はまた、
リンカー配列に用いられ得る。リンカーとして有用に用いられ得るアミノ酸配列
としては、Marateaら,Gene 40:39−46,1985;Mur
phyら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 83:8258−
8562,1986;米国特許第4,935,233号、および同第4,751
,180号に開示される配列が挙げられる。リンカー配列は、1〜約50のアミ
ノ酸の長さであり得る。ペプチドリンカー配列の使用の代替として(所望される
場合に)、第1および第2のポリペプチドにおける非必須N末端アミノ酸領域を
(存在する場合に)利用して、機能的ドメインを引き離しかつ立体障害を防ぎ得
る。
【0412】 連結したDNA配列は、適切な転写調節因子または翻訳調節因子に作動可能に
連結される。DNAの発現の原因である調節因子は、第1のポリペプチドをコー
ドするDNA配列の5’側にのみ配置される。同様に、翻訳を終結するために必
要とされる停止コドン、および転写終結シグナルは、第2のポリペプチドをコー
ドするDNA配列の3’側にのみ存在する。
【0413】 融合タンパク質はまた、無関係の免疫原性タンパク質と共に本発明のポリペプ
チドを含むように提供される。好ましくは、免疫原性タンパク質は、リコール(
recall)応答を誘発し得る。このようなタンパク質の例としては、テタヌ
スタンパク質、結核タンパク質、および肝炎タンパク質が挙げられる(例えば、
Stouteら、New Engl.J.Med.,336:8691,199
7を参照のこと)。
【0414】 好ましい実施形態において、免疫学的融合パートナーは、プロテインD(グラ
ム陰性細菌HaemophilusインフルエンザB(WO 91/18926
)の表面タンパク質)に由来する。好ましくは、プロテインD誘導体は、タンパ
ク質(例えば、はじめのN末端100〜110アミノ酸)の約1/3を含み、そ
してプロテインD誘導体は脂質化され得る。特定の好ましい実施形態において、
リポプロテインD融合パートナーのはじめの109残基は、N末端上に含まれて
、さらなる外因性T細胞エピトープを有するポリペプチドを提供し、かつE.c
oliにおける発現レベルを増加する(従って、発現エンハンサーとして機能す
る)。脂質テイルは、抗原提示細胞に対する抗原の最適な提示を保証する。他の
融合パートナーとしては、インフルエンザウイルス、NS1(赤血球凝集素)由
来の非構造タンパク質が挙げられる。代表的には、N末端の81アミノ酸を用い
るが、Tヘルパーエピトープを含む異なるフラグメントが、用いられ得る。
【0415】 別の実施形態では、免疫学的融合パートナーは、LYTAとして知られている
タンパク質であるか、その一部(好ましくは、C末端部分)である。LYTAは
、Streptococcus pneumoniaeに由来する。Strep
tococcus pneumoniaeは、アミダーゼLYTAとして知られ
ている、N−アセチル−L−アラニンアミダーゼ(LytA遺伝子によりコード
される;Gene 43:265−292,1986)を合成する。LYTAは
、ペプチドグリカン骨格における特定の結合を特異的に分解する自己溶解素であ
る。LYTAタンパク質のC末端ドメインは、コリンまたはDEAEのようない
くつかのコリンアナログに対する親和性の原因である。この特性は、融合タンパ
ク質の発現に有用であるプラスミドを発現するE.coli C−LYTAの開
発のために開発された。アミノ末端にC−LYTAフラグメントを含むハイブリ
ッドタンパク質の精製は、記載されている(Biotechnology 10
:795−798,1992を参照のこと)。好ましい実施形態において、LY
TAの反復部分は、融合タンパク質に取りこまれ得る。反復部分は、残基178
で開始するC末端領域において見出される。特に好ましい反復部分は、残基18
8〜305に取り込まれる。
【0416】 別の実施形態において、Mycobacterium tuberculos
is誘導Ra12ポリヌクレオチドは、本発明のポリヌクレオチドの少なくとも
1つの免疫原性部分に連結される。Ra12組成物および異種ポリヌクレオチド
配列の発現の増大におけるその使用方法は、米国特許出願60/158,585
において記載され、この開示はその全体において本明細書中で参考として援用さ
れる。手短に言うと、Ra12とは、Mycobacterium tuber
culosis MTB32A核酸の部分配列であるポリヌクレオチド領域をい
う。MTB32Aは、M.tuberculosisの病原性および非病原性の
菌株中の遺伝子によってコードされる、32KDの分子量のセリンプロテアーゼ
である。MTB32Aのヌクレオチド配列およびアミノ酸配列は、記載されてい
る(米国特許出願60/158,858;Skeikyら、Infection
and Immun.(1999)67:3998−4007(本明細書中で
参考として援用される)もまた参照のこと)。1つの実施形態において、融合ポ
リペプチドの生成において使用されるRa12ポリペプチドは、これが融合され
る異種クラミジア抗原性ポリペプチドの発現および/または免疫原性を増大する
ために有効なMTB32Aコード配列のC末端フラグメントを含む。別の実施形
態において、Ra12ポリペプチドは、MTB32Aのアミノ酸残基192〜3
23のうちのある程度または全てを含む、約14kDのMTB32AのC末端ン
フラグメントに対応する。
【0417】 Ra12ポリペプチドおよび目的の異種クラミジアポリペプチドを含む融合ポ
リペプチドをコードする組換え核酸は、通常の遺伝子操作技術によって容易に構
築され得る。組換え核酸は、好ましくは、Ra12ポリヌクレオチド配列が、選
択された異種クラミジアポリヌクレオチド配列に対して5’に位置するように構
築される。Ra12ポリヌクレオチド配列が、選択された異種ポリヌクレオチド
配列に対して3’に位置するか、または異種ポリヌクレオチド配列が、Ra12
ポリヌクレオチド配列内の部位に挿入されることもまた、適切であり得る。
【0418】 さらに、Ra12あるいはその部分または他の改変体をコードする任意の適切
なポリヌクレオチドは、Ra12および本明細書中で開示される1つ以上のクラ
ミジアポリヌクレオチドを含む組換え融合ポリヌクレオチドの構築において、使
用され得る。好ましいRa12ポリヌクレオチドは、一般に、Ra12ポリペプ
チドの一部をコードする、少なくとも約15個連続したヌクレオチド、少なくと
も約30個のヌクレオチド、少なくとも約60個のヌクレオチド、少なくとも約
100個のヌクレオチド、少なくとも約200個のヌクレオチド、または少なく
とも約300個のヌクレオチドを含む。
【0419】 Ra12ポリヌクレオチドは、ネイティブな配列(すなわち、Ra12ポリペ
プチドまたはその一部をコードする内因性配列)を含み得るか、またはこのよう
な配列の改変体を含み得る。Ra12ポリヌクレオチドの改変体は、コードされ
た融合ポリペプチドの生物学的活性が、ネイティブなRa12ポリペプチドを含
む融合ポリペプチドと比較して実質的に減少しないように、1つ以上の置換、付
加、欠失、および/または挿入を含み得る。改変体は、ネイティブなRa12ポ
リペプチドまたはその一部をコードするポリヌクレオチド配列に対して、好まし
くは少なくとも約70%の同一性、より好ましくは少なくとも約80%の同一性
、そして最も好ましくは少なくとも約90%の同一性を示す。
【0420】 別の局面では、本発明は、1つ以上の上記のポリペプチドまたは融合タンパク
質(またはこのようなポリペプチドまたは融合タンパク質をコードするポリヌク
レオチド)を用いるための方法を提供して、患者におけるクラミジア感染に対す
る防御免疫を誘導する。本明細書中で用いられる場合「患者」とは、任意の温血
動物、好ましくはヒトのことをいう。患者は、疾患に罹患していてもよいし、検
出可能な疾患および/または感染がなくてもよい。換言すれば、防御免疫は、ク
ラミジア感染を予防または処置するために誘導され得る。
【0421】 この局面において、ポリペプチド、融合タンパク質、またはポリヌクレオチド
分子は、一般に、薬学的組成物またはワクチン中に存在する。薬学的組成物は、
1つ以上のポリペプチド(これらの各々は、1つ以上の上記配列(またはその改
変体)を含み得る)、および生理学的に受容可能なキャリアを含み得る。ワクチ
ンは、1つ以上の上記ポリペプチドおよび免疫賦形剤(例えば、アジュバントま
たはリポソーム)(この中にポリペプチドが取り込まれる)を含み得る。このよ
うな薬学的組成物およびワクチンはまた、クラミジア抗原(組み合わせたポリペ
プチド中に組み込まれるか、または別々のポリペプチド内に存在する)を、含み
得る。
【0422】 あるいは、ワクチンは上記のような1つ以上のポリペプチドまたは融合タンパ
ク質をコードするポリヌクレオチドを含み得、その結果、ポリペプチドは、イン
サイチュで生成される。このようなワクチンにおいて、ポリヌクレオチドは、当
業者に公知の種々の送達系のいずれかの中に存在し得る。この送達系としては、
核酸発現系、細菌発現系、およびウイルス発現系が挙げられる。適切な核酸発現
系は、患者における発現のために必要なポリヌクレオチド配列(例えば、適切な
プロモーターおよび停止シグナル)を含む。細菌送達系は、その細胞表面上のポ
リペプチドの免疫原性部分を発現する細菌(例えば、Bacillus−Cal
mette−Guerrin)の投与を含む。好ましい実施形態では,ポリヌク
レオチドは、ウイルス発現系(例えば、ワクシニアまたは他のポックスウイルス
、レトロウイルス、あるいはアデノウイルス)を用いて導入され得る。これらの
ウイルス発現系は、非病原性(欠損)ウイルスを用いて導入され得る。このよう
な発現系にポリヌクレオチドを組み込むための技術は、当業者に周知である。ポ
リヌクレオチドはまた、例えば、Ulmerら、Science 259:17
45−1749,1993およびCohenによる総説、Science 25
9:1691−1692,1993に記載されるような「裸の」プラスミドベク
ターとして投与され得る。このようなベクターにDNAを組み込むための技術は
、当業者に周知である。レトロウイルスベクターは、さらに、選択マーカーにつ
いての遺伝子(形質導入した細胞の同定または選択を補助し得る)および/また
は標的部分(例えば、特定の標的細胞上のレセプターに対するリガンドをコード
する遺伝子)を移入するか、または取り込んで、ベクターに標的特異性を与え得
る。標的化はまた、抗体を用いて、当業者に公知の方法により達成され得る。
【0423】 治療目的のための他の処方としては、コロイド分散系(例えば、巨大分子複合
体、ナノカプセル、ミクロスフェア、ビーズ)、ならびに水中油懸濁液、ミセル
、混合ミセル、およびリポソームを含む、脂質ベースの系が挙げられる。インビ
トロおよびインビボでの送達ビヒクルとしての使用のための、好ましいコロイド
分散系は、リポソーム(すなわち、人工膜小胞)である。裸のポリヌクレオチド
の取りこみは、生分解性ビーズ内および/または上にポリヌクレオチドを取り込
むことにより増加され得る。生分解性ビーズは、細胞中へ有効に輸送される。こ
のような系の調製および使用は、当該分野で周知である。
【0424】 関連する局面において、上記のようなポリヌクレオチドのワクチンは、本発明
のポリペプチドまたは公知のクラミジア抗原のいずれかと、同時にもしくは連続
して投与され得る。例えば、本発明のポリペプチドをコードするポリヌクレオチ
ドの投与(「裸」または上記のような送達系においてのいずれかで)に続いて、
ワクチンの防御免疫効果を増強するために抗原が投与され得る。
【0425】 本明細書中に開示されるポリペプチドおよびポリヌクレオチドはまた、クラミ
ジア感染の処置のために養子免疫治療において用いられ得る。養子免疫治療は、
能動的または受動的免疫治療のいずれかに広範に分類され得る。能動的免疫治療
において、処置は、免疫応答改変剤(immune response−mod
ifying agent)(例えば、ワクチン、細菌アジュバント、および/
またはサイトカイン)の投与を用いる内因性宿主免疫系のインビボ刺激に依存す
る。
【0426】 受動的免疫治療において、処置は、確立された免疫反応性(establis
hed immune reactivity)(例えば、エフェクター細胞ま
たは抗体)を用いる生物学的薬剤の送達に関し、これは、抗クラミジア効果を直
接的または間接的に媒介し得、そしてインタクトな宿主免疫系に依存する必要が
ない。エフェクター細胞の例としては、Tリンパ球(例えば、CD8+細胞傷害
性T−リンパ球、CD4+ T−ヘルパー)、キラー細胞(例えば、ナチュラル
キラー細胞、リンホカイン−活性化キラー細胞)、B細胞、または開示される抗
原を発現する抗原提示細胞(例えば、樹状細胞およびマクロファージ)が挙げら
れる。本明細書中に開示されるポリペプチドはまた、受動性免疫治療のために、
抗体または抗イディオタイプ抗体(米国特許第4,918,164号のような)
を生成するために用いられる得る。
【0427】 養子免疫治療のために十分な数のT細胞を産生する主な方法は、インビトロで
免疫T細胞を増殖させることである。単一の抗原特異的T細胞を、インビボでの
抗原認識の保持を伴って数十億の数まで増殖するための培養条件は、当該分野で
周知である。これらのインビトロ培養条件は、代表的には、しばしばサイトカイ
ン(例えば、IL−2)、および非分裂支持細胞の存在下で、抗原による断続的
刺激を利用する。上記のように、本明細書中に記載される免疫反応性ポリペプチ
ドを用いて、免疫治療のために十分な数の細胞を生成するために、抗原特異的T
細胞培養物を迅速に増殖し得る。詳細には、抗原提示細胞(例えば、樹状細胞)
、マクロファージ、単球、線維芽細胞、またはB細胞は、免疫反応性ポリペプチ
ドを用いてパルスされ得るか、あるいはポリヌクレオチド配列は、当該分野で周
知の種々の標準的な技術を用いて、抗原提示細胞中に導入され得る。例えば、抗
原提示細胞は、ポリヌクレオチド配列を用いてトランスフェクトまたは形質導入
され得、ここでこの配列は、発現を増大させるのに適切なプロモーター領域を含
み、そして組換えウイルスまたは他の発現系の一部として発現され得る。いくつ
かのウイルスベクター(ポックスウイルス、ワクシニアウイルス、およびアデノ
ウイルスを含む)を用いて、抗原提示細胞を形質導入され;また抗原提示細胞は
、種々の手段(遺伝子銃技術、脂質媒介送達、エレクトロポレーション、浸透圧
衝撃、および粒子送達機構を含む)により、本明細書中に開示されるポリヌクレ
オチド配列を用いてトランスフェクトされて、当業者により決定されるような有
効かつ受容可能な発現レベルを生じ得る。治療において効果的である培養された
T細胞について、培養されたT細胞は、広範に増殖および分布すること、ならび
にインビボで長い期間、生存することが可能でなければならない。研究は、培養
したT細胞が、IL−2を補充した抗原を用いる刺激を繰り返すことにより、イ
ンビボで増殖すること、およびかなりの数が長い期間生存することを誘導し得る
ことを実証した(例えば、Cheever,M.ら、「Therapy Wit
h Cultured T Cells:Principles Revisi
ted」、Immunological Reviews,157:177,1
997を参照のこと)。
【0428】 本明細書中に開示されるポリペプチドをまた用いて、クラミジア反応性T細胞
を生成および/または単離し得る。次いで、クラミジア反応性T細胞は、患者に
投与され得る。1つの技術において、抗原特異的T細胞株は、開示されるポリペ
プチドの免疫原性部分に対応する短いペプチドを用いてインビボで免疫により生
成され得る。得られた抗原特異的CD8+またはCD4+ T細胞クローンは、
患者から単離され得、標準的な組織培養技術を用いて増殖され得、そして患者に
戻され得る。
【0429】 あるいは、ポリペプチドの免疫原性部分に対応するペプチドを用いて、例えば
、Changら、(Crit.Rev.Oncol.Hematol.,22(
3),213,1996)に記載されるように、引き続いて、患者に移され得る
抗原特異的T細胞を提供するために自己T細胞の選択的インビトロ刺激および増
殖により、クラミジア反応性T細胞サブセットを生成する。免疫系の細胞(例え
ば、T細胞)は、市販の細胞分離システム(例えば、IsolexTM Syst
em、Nexell Therapeutics,Inc.Irvine,CA
から入手可能)を用いて、患者の末梢血から単離され得る。分離された細胞は、
送達ビヒクル(例えば、ミクロスフェア)内に含まれる1つ以上の免疫反応性ポ
リペプチドで刺激されて、抗原特異的T細胞を提供する。次いで、抗原特異的T
細胞の集団は、標準的な技術を用いて増殖され、そして細胞は、患者に再び投与
される。
【0430】 他の実施形態において、本明細書中に開示されるポリペプチドに特異的なT細
胞および/または抗体レセプターは、クローニングされ、増殖され、そして養子
免疫治療に用いるための他のベクターまたはエフェクター細胞に移される。詳細
には、T細胞は、適切な遺伝子を用いてトランスフェクトされて、細胞外認識エ
レメントとして、クラミジア特異的モノクローナル抗体由来の可変ドメインを発
現し得、そしてT細胞レセプターシグナル伝達鎖に結合され得、T細胞の活性化
、特異的溶解、およびサイトカイン放出を生じる。これは、T細胞を、その特異
性を、MHC非依存様式で再指向させ得る。例えば、Eshhar,Z.,Ca
ncer Immunol Immunother,45(3−4):131−
6,1997およびHwu,P.ら、Cancer Res,55(15):3
369−73,1995を参照のこと。別の実施形態としては、Cole,DJ
ら、Cancer Res,55(4):748−52,1995のように、ク
ラミジア抗原特異的αおよびβT細胞レセプター鎖の、別のT細胞へのトランス
フェクションが挙げられ得る。
【0431】 さらなる実施形態では、同系または自系の樹状細胞を、本明細書中に開示され
るポリペプチドの少なくとも免疫原性部分に対応するペプチドを用いて適用(p
ulse)し得る。生じる抗原特異的樹状細胞は、患者に移入されるか、または
T細胞を刺激して抗原特異的T細胞(これが、次いで、患者に投与され得る)を
提供するために使用されるかのいずれかであり得る。抗原特異的T細胞を生成す
るためのペプチド適用した樹状細胞の使用、およびマウスモデルにおいて疾患を
根絶するためのこのような抗原特異的T細胞の引き続く使用は、Cheever
ら、Immunological Reviews 157:177、1997
により実証された。さらに、開示されたポリヌクレオチドを発現するベクターは
、患者から採取された幹細胞中に導入され得、そして同じ患者に自系移植片を戻
すために、インビトロでクローン的に増殖され得る。
【0432】 特定の局面では、本明細書中に開示されるポリペプチド、ポリヌクレオチド、
T細胞および/または結合因子を、薬学的組成物または免疫原性組成物(すなわ
ち、ワクチン)中に組み込み得る。あるいは、薬学的組成物は、抗原提示細胞が
クラミジアポリペプチドを発現するように、クラミジアポリヌクレオチドでトラ
ンスフェクトされた抗原提示細胞(例えば、樹状細胞)を含み得る。薬学的組成
物は、1つ以上のこのような化合物および生理的に受容可能なキャリアを含む。
ワクチンは、1つ以上のこのような化合物および免疫促進剤を含み得る。免疫促
進剤は、外因性の抗原に対する免疫応答を増強または強化する任意の物質であり
得る。免疫促進剤の例としては、アジュバント、生分解性ミクロスフェア(例え
ば、ポリ乳酸ガラクチド(polylactic galactide)および
リポソーム(この中に、化合物を取り込む;例えば、Fullerton、米国
特許第4,235,877号を参照のこと)が挙げられる。ワクチン調製物は、
一般的に、例えば、M.F.PowellおよびM.J.Newman編、「V
accine Design(the subunit and adjuva
nt approach)」、Plenum Press(NY、1995)に
記載される。本発明の範囲内にある薬学的組成物およびワクチンはまた、生物学
的に活性または不活性であり得る他の化合物を含み得る。例えば、他のChla
mydial抗原の1つ以上の免疫原性部分は、組成物またはワクチンにおいて
、融合ポリペプチドに組み込まれてかまたは個々の化合物としてのいずれかで存
在し得る。
【0433】 薬学的組成物またはワクチンは、上記のような1つ以上のポリペプチドをコー
ドするDNAを含み得、その結果、そのポリペプチドはインサイチュで生成され
る。上記のように、DNAは、当業者に公知の種々の任意の送達系(核酸発現系
、細菌性発現系、およびウイルス性発現系を含む)において存在し得る。多数の
遺伝子技術が当該分野において周知である(例えば、Rolland、Crit
.Rev.Therap.Drug Carrier Systems 15:
143−198、1998およびその中で引用される参考文献により記載される
技術)。適切な核酸発現系は、患者における発現のために必要なDNA配列を含
む(例えば、適切なプロモーターおよび終結シグナル)。細菌性送達系は、細胞
表面上でポリペプチドの免疫原性部分を発現するかまたはそのようなエピトープ
を分泌する細菌(例えば、Bacillus−Calmette−Guerri
n)の投与を含む。
【0434】 好ましい実施形態では、ウイルス性発現系(例えば、ワクシニアもしくは他の
ポックスウイルス、レトロウイルス、アデノウイルス、バキュロウイルス、トガ
ウイルス、バクテリオファージなど)を使用してDNAを導入し得る。このウイ
ルス発現系は、非病原性(欠損性)複製コンピテントなウイルスの使用を含み得
る。
【0435】 例えば、多くのウイルス発現ベクターが、レトロウイルス科のファミリーにウ
イルスから誘導されている。このファミリーは、マウス白血病ウイルス、マウス
乳房腫瘍ウイルス、ヒト泡沫状ウイルス、ラウス肉腫ウイルス、および免疫疾患
ウイルス(ヒト、サル、およびネコを含む)。レトロウイルス発現ベクターを設
計する場合の考察が、Comstockら(1997)に議論される。
【0436】 優れたマウス白血病ウイルス(MLV)ベースのウイルス発現ベクターは、K
imら(1998)によって、開発されている。MLVベクターの作製において
、Kimらは。中上流領域と一緒になって、gag配列全体が、ウイルスパッケ
ージングまたは遺伝子発現に有意に影響することなく欠失されることを見出した
。さらに、ほとんど、U3領域全体が、有害な効果を伴うことなく、ヒトサイト
メガロウイルスの中初期プロモーターを置換され得ることが見出された。さらに
、MCRおよび内部リボソームエントリー部位(IRES)が、有害な効果を伴
うことなく付加され得る。それらの観察に基づいて、Kimらは、上記の特徴の
1つ以上を含む、一連のMLVベースの発現ベクターを設計した。
【0437】 ヒト泡沫状ウイルス(HFV)について、より学ばれているように、発現ベク
ターとしてのその使用について好ましいHFVの特徴が発見されている。これら
の特徴は、スプライシングによりpolの発現および規定された開始コドンでの
翻訳の開始を含む。HFVウイルス発現ベクターの他の局面は、Bodemら(
1997)によって総説される。
【0438】 Murakamiら(1997)は、異種遺伝子を高レベルで発現するための
、ラウス肉腫ウイルス(RSV)ベースの複製コンピテントトリレトロウイルス
であるIR1およびIR2を記載する。これらのベクターにおいて、脳心筋炎ウ
イルス(EMCV)由来のIRESが、env遺伝子と異種遺伝子との間に挿入
された。IR1ベクターは、env遺伝子の下流に存在するスプライス−アクセ
プター部位を保持するが、IR2ベクターはそれを欠失する。Murakami
らは、これらのベクターによって、いくつかの異なる異種遺伝子の高レベル の発現を示した。
【0439】 最近、多くのレンチウイルスベースのレトロウイルス発現バクターが、開発さ
れている。Kafriら(1997)は、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)ベー
スの発現ベクターによって、肝臓および筋肉に直接送達される遺伝子の持続する
発現を示した。この系の1つの利点は、非分裂細胞に形質導入するHIVに固有
の能力である。Kafriらのウイルウスは、小胞口内炎ウイルスG糖タンパク
(VSVG)を有する偽型であるので、それらは、広範な範囲の組織および相棒
型を形質導入し得る。
【0440】 多数のアデノウイルスベースの発現ベクターが、主に、遺伝子治療適用におけ
るこれらのベクターによって提供される利点に起因して、開発されてきた。アデ
ノウイルス発現ベクターおよびこのようなベクターを使用する方法は、多くの米
国特許(米国特許第5,698,202号、米国特許第5,616,326号、
米国特許第5,585,362号、および米国特許第5,518,913号を含
み、これら全てが参考として援用される)の目的である。
【0441】 さらなるアデノウイルス構築物が、Khatriら(1997)およびTom
aninら(1997)に記載される。Khatriらは、新規なヒツジアデノ
ウイルス発現ベクター、およびウシ鼻甲介およびウサギ腎細胞ならびにヒト細胞
型(肺および包皮線維芽細胞ならびに肝臓、前立腺、乳房、結腸および網膜系列
を含む)に感染させる能力を記載する。Tomaninらは、T7 RNAポリ
メラーゼ遺伝子を含むアデノウイルス発現ベクターを記載する。T7プロモータ
ーに作動可能に連結された異種遺伝子を含む細胞に導入される場合、これらのベ
クターは、T7プロモーターから遺伝子発現を駆動し得た。著者らは、この系が
、細胞傷害性タンパク質をコードする遺伝子のクローニングおよび発現のために
有用であることを示唆する。
【0442】 ポックスウイルスは、哺乳動物細胞における異種遺伝子の発現のために広範に
使用される。数年に渡り、これらのベクターは、異種遺伝子の高い発現を可能に
し、そして複数の異種遺伝子の単一分子への組込みを単純化するように改善され
ている。細胞変性効果を減少させ、そして安全性を増加させる試みにおいて、哺
乳動物において不発性感染を受けるワクシニアウイルス変異体および他のポック
スウイルスが、特別の注目を受けている(Oertliら、1997)。ポック
スウイルス発現ベクターとしての使用は、CarrollおよびMoss(19
97)に総説されている。
【0443】 トガウイルス発現ベクター(これは、アルファウイルス属の発現ベクターを含
む)が、タンパク質の構造および機能を研究するために、ならびに生成目的のた
めに使用されている。トガウイルス属の発現ベクターは、惹きつけられる特性は
、迅速で効率的な遺伝子発現、広範な宿主範囲、およびRNAゲノムである(H
uang,1996)。また、アルファウイルスに基づく組換えワクチンは、良
好な免疫学的メモリーおよび保護効果を有する、強力な体液性免疫応答および細
胞性免疫応答を誘導することが示されている(Tubulekasら、1997
)。アルファウイルス発現ベクターおよびその用途が、例えば、Lundstr
om(1997)に議論されている。
【0444】 1つの研究において、LiおよびGaroff(1996)は、Semlik
i Forestウイルス(SFV)発現ベクターを使用して、BHKL−21
細胞において、レトロウイルス遺伝子を発現し、そしてレトロウイルス粒子を生
成する。この方法によって生成された粒子は、プロテアーゼおよび逆転写酵素活
性を有し、そして感染性である。さらに、ヘルパーウイルスは、ウイルスストッ
クにおいて検出され得なかった。従って、この系は、遺伝子治療プロトコルにお
けつその用途について魅力的である特徴を有する。
【0445】 バキュロウイルス発現ベクターは、伝統的に、昆虫細胞において異種タンパク
質を発現するために使用されている。タンパク質の例としては、哺乳動物ケモカ
インレセプター(Wangら、1997)、レセプタータンパク質(例えば、グ
リーン蛍光タンパク質)(Wuら、1997)、およびFLAG融合タンパク質
(Wuら、1997;Kohら、1997)を参照のこと。バキュロウイルス発
現ベクター技術における最近に進展(ビリオンディスプレイベクターおよび哺乳
動物細胞における発現におけるそれらの使用を含む)は、Possee(199
7)によって総説される。バキュロウイルス発現バクターに対する他の総説は、
JonesおよびMorikawa(1996)およびO’Reilly(19
97)を含む。
【0446】 他の適切なウイルス発現系は、例えば、以下において開示される:Fishe
r−Hochら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 86:31
7−321、1989;Flexnerら、Ann.N.Y.Acad.Sci
.569:86−103、1989;Flexnerら、Vaccine 8:
17−21、1990;米国特許第4,603,112号、同第4,769,3
30号、および同第5,017,487号;WO 89/01973;米国特許
第4,777,127号;GB 2,200,651;EP 0,345,24
2;WO 91/02805;Berkner、Biotechniques
6:616−627、1988;Rosenfeldら、Science 25
2:431−434、1991;Kollsら、Proc.Natl.Acad
.Sci.USA 91:215−219、1994;Kass−Eisler
ら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 90:11498−11
502、1993;Guzmanら、Circulation 88:2838
−2848、1993;およびGuzmanら、Cir.Res.73:120
2−1207、1993。このような発現系にDNAを組み込む技術は、当業者
に周知である。別の系において、DNAはまた、例えば、Ulmerら、Sci
ence 259:1745−1749、1993において記載され、そしてC
ohen、Science 259:1691−1692、1993によって概
説されるように、「裸」であり得る。裸のDNAの取り込みは、生分解性ビーズ
(これは、細胞に効率的に輸送される)上にDNAをコーティングすることによ
って増加され得る。
【0447】 ワクチンは、所望ならば、ポリヌクレオチドおよび/またはポリペプチド成分
を含み得ることが明らかである。ワクチンがまた、本明細書中に提供されるポリ
ヌクレオチドおよび/またはポリペプチドの薬学的に受容可能な塩を含み得るこ
ともまた明らかである。このような塩は、薬学的に受容可能な非毒性塩基(例え
ば、有機塩基(例えば、1級、2級および3級アミンの塩、および塩基性アミノ
酸)および無機塩基(例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩、アンモ
ニウム塩、カルシウム塩、およびマグネシウム塩)を含む)。当業者に公知の任
意の適切なキャリアが、本発明の薬学的組成物において使用され得るが、キャリ
アの型は、投与の様式に依存して変化する。本発明の組成物は、任意の適切な投
与の様式(例えば、局所的投与、経口投与、経鼻投与、静脈内投与、頭蓋内投与
、腹腔内投与、皮下投与、または筋内投与を含む)について処方され得る。非経
口投与(例えば、皮下注射)については、キャリアは、好ましくは、水、生理食
塩水、アルコール、脂肪、ろう、または緩衝液を含む。経口投与については、任
意の上記のキャリアまたは固体キャリア(例えば、マンニトール、ラクトース、
デンプン、ステアリン酸マグネシウム、ナトリウムサッカリン、タルク、セルロ
ース、グルコース、スクロース、および炭酸マグネシウム)を使用し得る。生分
解性ミクロスフェア(例えば、ポリラクテートポリグリコレート)もまた、本発
明の薬学的組成物のためのキャリアとして使用され得る。適切な生分解性ミクロ
スフェアは、例えば、米国特許第4,897,268号および同第5,075,
109号に開示される。
【0448】 このような組成物はまた、以下を含み得る:緩衝液(中性の緩衝化生理食塩水
またはリン酸緩衝化生理食塩水)、炭水化物(例えば、グルコース、マンノース
、スクロース、またはデキストラン)、マンニトール、タンパク質、ポリペプチ
ド、またはアミノ酸(例えば、グリシン)、抗酸化薬、キレート剤(例えば、E
DTAまたはグルタチオン)、アジュバント(例えば、水酸化アルミニウム)、
および/または誘導体。あるいは、本発明の組成物は、凍結乾燥物(lyoph
ilizate)として処方され得る。化合物はまた、周知技術を使用して、リ
ポソーム内にカプセル化され得る。
【0449】 任意の種々の免疫促進剤が、本発明のワクチンにおいて使用され得る。例えば
、アジュバントが含められ得る。大半のアジュバントは、迅速な異化作用から抗
原を保護するために設計された物質(例えば、水酸化アルミニウムまたは鉱油)
、および免疫応答の刺激物質(例えば、リピドA、Bortadella pe
rtussisまたはMycobacterium tuberculosis
由来のタンパク質)を含む。適切なアジュバントは、例えば、フロイントの不完
全アジュバントおよび完全アジュバント(Difco Laboratorie
s、Detroit、MI);Merck Adjuvant 65(Merc
k and Company,Inc.、Rahway、NJ);AS−2(S
mithKline Beecham,Philadelphia,PA);ア
ルミニウム塩(例えば、水酸化アルミニウムゲル(ミョウバン)またはリン酸ア
ルミニウム);カルシウム、鉄、または亜鉛の塩;アシル化チロシンの不溶性懸
濁液;アシル化糖;カチオン的またはアニオン的に誘導体化されたポリサッカリ
ド;ポリフォスファゼン(polyphosphazene);生分解性ミクロ
スフェア;モノホスホリルリピドAおよびクイルA(quil A)のように市
販されている。GM−CSFまたはインターロイキン−2、インターロイキン−
7、もしくはインターロイキン−12のようなサイトカインもまた、アジュバン
トとして使用され得る。
【0450】 本明細書中に提供されるワクチンでは、選択状況下で、アジュバント組成物は
、優勢にTh1型またはTh2型の免疫応答を誘導するように設計され得る。高
レベルのTh1型サイトカイン(例えば、IFN−γ、TNFα、IL−2およ
びIL−12)は、投与された抗原に対する細胞媒介性免疫応答の誘導に有利な
傾向がある。対照的に、高レベルのTh2型サイトカイン(例えば、IL−4、
IL−5、IL−6およびIL−10)は、体液性免疫応答の誘導に有利な傾向
がある。本明細書中に提供されるようなワクチンの適用後、患者は、Th1型応
答およびTh2型応答を含む免疫応答を支持する。応答が優勢にTh1型である
好ましい実施形態では、Th1型サイトカインのレベルは、Th2型サイトカイ
ンのレベルよりも高い程度に増加する。これらのサイトカインのレベルは、標準
的アッセイを使用して容易に評価され得る。サイトカインのファミリーの概説に
ついては、MosmannおよびCoffman、Ann.Rev.Immun
ol.7:145−173、1989を参照のこと。
【0451】 優勢にTh1型応答を誘発する際の使用のために好ましいアジュバントとして
は、例えば、モノホスホリルリピドA(好ましくは、3−デ−O−アシル化モノ
ホスホルリピドA(3D−MPL)とアルミニウム塩との組み合わせが挙げられ
る。MPLアジュバントは、Ribi ImmunoChem Researc
h Inc.(Hamilton、MT)から入手可能である(米国特許第4,
436,727号;同第4,877,611号;同第4,866,034号;お
よび同第4,912,094号を参照のこと)。CpGを含有するオリゴヌクレ
オチド(ここで、CpGジヌクレオチドはメチル化されていない)もまた、優勢
にTh1応答を誘導する。このようなオリゴヌクレオチドは周知であり、そして
例えば、WO 96/02555およびWO 99/33488に記載されてい
る。免疫刺激DNA配列はまた、例えば、Satoら、Science 273
:352に記載される。別の好ましいアジュバントはサポニン(好ましくは、Q
S21)であり、これは単独または他のアジュバントと組み合わせて使用され得
る。例えば、増強される系としては、モノホスホルリピドAとサポニン誘導体の
組み合わせ(例えば、WO 94/00153に記載のようなQS21と3D−
MPLの組み合わせ)、またはWO 96/33739に記載のような、反応原
性の低い組成物(ここでは、QS21は、コレステロールでクエンチされる)が
挙げられる。他の好ましい処方物は、水中油エマルジョンおよびトコフェロール
が挙げられる。水中油エマルジョン中にQS21、3D−MPLおよびトコフェ
ロールを含有する特定の強力なアジュバント処方物が、WO 95/17210
中に記載される。本明細書中に提供されるいずれのワクチンも、抗原、免疫応答
エンハンサー、および適切なキャリアまたは賦形剤の組み合わせを生じる周知の
方法を使用して調製され得る。
【0452】 他の好ましいアジュバントとしては、Montanide ISA 720(
Seppic、France)、SAF(Chiron,California
,Unaited States)、ISCOMS(CSL)、MF−59(C
hiron)、アジュバントのSBASシリーズ(例えば、SBAS−2または
SBAS−4、SmithKline Beecham,Rixensart,
Belgium)、Detox(Corixa Corporation;Se
attle,WA)、RC−529(Corixa Corporation;
Seattle,WA)および他のアミノアルキルグリコサミド4−ホスフェー
ト(AGP)(例えば、継続中の米国特許出願番号08/853,826号およ
び09/074,720号に記載されるもの、これらの開示は、その全体が、参
考として本明細書中で援用される)。
【0453】 本明細書中に記載される任意のワクチンは、抗原、免疫促進剤および適切なキ
ャリアまたは賦形剤の組合せを生じる周知の方法を使用して調製され得る。本明
細書中に記載される組成物は、投与後に化合物の緩徐な放出をもたらす徐放処方
物(すなわち、カプセル、スポンジ、またはゲル(ポリサッカリドから構成され
る)などのような処方物)の部分として投与され得る。このような処方物は、一
般的に、周知技術(例えば、Coombesら、Vaccine 14:142
9−1438、1996を参照のこと)を使用して調製され得、そして、例えば
、経口、直腸、もしくは皮下移植によってか、または所望される標的部位での移
植によって投与され得る。徐放処方物は、キャリアマトリクス中に分散されたポ
リペプチド、ポリヌクレオチドもしくは抗体を含み得るか、および/または速度
制御する膜によって取り囲まれたリザーバ中に含まれ得る。
【0454】 このような処方物における使用のためのキャリアは生体適合性であり、そして
また生分解性でもあり得る;好ましくは、処方物は、比較的一定レベルの活性成
分放出を提供する。このようなキャリアとしては、ポリ(ラクチド−co−グリ
コリド)、ならびにポリアクリレート、ラテックス、デンプン、セルロール、お
よびデキストランのマイクロ粒子が挙げられる。他の徐放性キャリアとしては、
超分子バイオベクターが挙げられ、これは、非液体の親水性コア(例えば、架橋
ポリサッカリドまたはオリゴサッカリド)を含み、必要に応じて外層は、両親媒
性化合物(例えば、リン脂質)を含む(例えば、米国特許第5,151,254
合およびPCT公開WO 94/20078,WO 94/23701およびW
o 96/06638を参照のこと)。徐放処方物中に含まれる活性化合物の量
は、移植の部位、放出の速度および予期される持続期間、ならびに処置または予
防される状態の性質に依存する。
【0455】 任意の種々の送達ビヒクルが、Chlamydia感染した細胞を標的化する
抗原特異的な免疫応答の産生を容易にするために、薬学的組成物およびワクチン
において使用され得る。送達ビヒクルは、抗原提示細胞(APC)(例えば、樹
状細胞、マクロファージ、B細胞、単球、および効率的なAPCとなるように操
作され得る他の細胞)を含む。このような細胞は、抗原を提示する能力を増加さ
せるために、T細胞応答の活性化および/または維持を改善するために、抗Ch
lamydia効果自体を有するように、および/または受け手(すなわち、整
合したHLAハプロタイプ)と免疫学的に適合性であるように、遺伝的に改変さ
れ得るが、必要ではない。APCは、一般的に、任意の種々の生物学的液体およ
び器官から単離され得、そして自系、同種異系、同系または異種の細胞であり得
る。
【0456】 本発明の特定の好ましい実施形態は、抗原提示細胞として、樹状細胞またはそ
の前駆体を使用する。樹状細胞は、非常に強力なAPCであり(Bancher
eauおよびSteinman、Nature 392:245−251、19
98)、そして予防的または治療的な免疫を誘発するための生理的アジュバント
として有効であることが示された(TimmermanおよびLevy、Ann
.Rev.Med.50:507−529、1999を参照のこと)。一般的に
、樹状細胞は、その典型的な形状(インサイチュで星状、インビトロで可視的な
顕著な細胞質突起(樹状突起)を有する)、高い効率で抗原を取りこみ、プロセ
スし、そして提示するその能力、そして未処理のT細胞応答を活性化するその能
力に基づいて同定され得る。樹状細胞は、当然のことながら、インビボまたはエ
キソビボでは樹状細胞において一般に見出されない特定の細胞表面レセプターま
たはリガンドを発現するように操作され得、そしてこのように改変された樹状細
胞が、本発明によって意図される。樹状細胞に対する代替物として、分泌小胞抗
原を負荷した樹状細胞(エキソソーム(exosome)と呼ばれる)を、ワク
チンにおいて使用し得る(Zitvogelら、Nature Med.4:5
94−600、1998を参照のこと)。
【0457】 樹状細胞および前駆体は、末梢血、骨髄、リンパ節、脾臓、皮膚、臍帯血、ま
たは任意の他の適切な組織もしくは液体から獲得され得る。例えば、樹状細胞は
、末梢血から回収された単球の培養物に対して、GM−CSF、IL−4、IL
−13および/またはTNFαのようなサイトカインの組み合わせを添加するこ
とによって、エキソビボで分化され得る。あるいは、末梢血、臍帯血、または骨
髄から回収されたCD34陽性細胞は、GM−CSF、IL−3、TNFα、C
D40リガンド、LPS、flt3リガンドおよび/または樹状細胞の分化、成
熟、および増殖を誘導する他の化合物の組み合わせを、培養培地に添加すること
によって、樹状細胞に分化され得る。
【0458】 樹状細胞は、都合よく、「未成熟」および「成熟」細胞として分類分けされる
。これは、2つの十分に特徴付けられた表現型の間を識別するための単純な方法
を与える。しかし、この命名法は、分化の全ての可能な中間ステージを排除する
と解釈されるべきではない。未成熟樹状細胞は、抗原の取り込みおよびプロセシ
ングについての高い能力(これは、Fcγレセプターおよびマンノースレセプタ
ーの高発現と相関する)を有するAPCとして、特徴付けられる。成熟表現型は
、代表的に、これらのマーカーのより低い発現(しかし、クラスIおよびクラス
II MHC、接着分子(例えば、CD54およびCD11)、ならびに同時刺
激分子(例えば、CD40、CD80、CD86、および4−1BB)のような
、T細胞活性化を担う細胞表面分子の高発現)によって特徴付けられる。
【0459】 APCは、一般的に、Chlamydialタンパク質(または、その部分も
しくは他の改変体)をコードするポリヌクレオチドでトランスフェクトされ得、
その結果、Chlamydialポリペプチド、またはその免疫原性部分が、そ
の細胞表面において発現される。このようなトランスフェクションは、エキソビ
ボで生じ得、次いで、このようなトランスフェクトされた細胞を含む組成物また
はワクチンが、本明細書中に記載のような治療目的のために使用され得る。ある
いは、樹状細胞または他の抗原提示細胞を標的化する遺伝子送達ビヒクルが患者
に投与され得、インビボで生じるトランスフェクションを生じさせる。樹状細胞
のインビボおよびエキソビボでのトランスフェクションなどは、一般的に、当該
分野において公知の任意の方法(例えば、WO 97/24447に記載される
方法、またはMahviら、Immunology and cell Bio
logy 75:456−460、1997に記載される遺伝子銃アプローチ)
を使用して実施され得る。樹状細胞の抗原負荷は、Chlamidialのポリ
ペプチド、DNA(裸またはプラスミドベクター中)もしくはRNAと共に;ま
たは、抗原を発現する組換え細菌もしくはウイルス(例えば、ワクシニア、鶏痘
、アデノウイルス、またはレンチウイルスのベクター)と共に、樹状細胞または
前駆細胞をインキュベートすることによって、達成され得る。負荷の前に、ポリ
ペプチドは、T細胞補助を提供する免疫学的パートナー(例えば、キャリア分子
)と共有結合的に結合体化され得る。あるいは、樹状細胞に、個々にかまたはポ
リペプチドの存在下で、結合体化されていない免疫学的パートナーを適用し得る
【0460】 薬学的組成物およびワクチンの投与の経路および頻度、ならびに投薬量は、個
体間で変動する。一般的に、薬学的組成物およびワクチンは、注射(例えば、皮
内、筋内、静脈内、または皮下)、鼻腔内(例えば、吸入)、または経口によっ
て投与され得る。1と3との間の用量が、1〜36週間にわたって投与され得る
。好ましくは、3〜4ヶ月の間隔で、3用量が投与され、そしてブースターワク
チン接種が、その後定期的に与えられ得る。代替のプロトコールが、個々の患者
に適切であり得る。適切な用量は、上記のように投与される場合に、少なくとも
1〜2年間患者をChlamydial感染から防御するに十分に、免疫した患
者において免疫応答を惹起し得るポリペプチドまたはDNAの量である。一般的
に、1用量中に存在する(または、1用量中のDNAによってインサイチュで産
生される)ポリペプチドの量は、宿主1kgあたり約1pg〜約100mg、代
表的には、約10pg〜約1mg、そして好ましくは約100pg〜約1μgの
範囲である。適切な用量サイズは、患者のサイズに伴って変化するが、代表的に
は、約0.1mL〜約5mLの範囲である。
【0461】 当業者に公知の任意の適切なキャリアが、本発明の薬学的組成物において使用
され得るが、キャリアの型は投与の様式に依存して変化する。非経口投与(例え
ば、皮下注射)について、キャリアは、好ましくは、水、生理食塩水、アルコー
ル、脂肪、ワックス、または緩衝液を含む。経口投与について、マンニトール、
ラクトース、デンプン、ステアリン酸マグネシウム、ナトリウムサッカリン、タ
ルク、セルロース、グルコース、スクロース、および炭酸マグネシウムのような
、任意の上記のキャリアまたは固体キャリアが使用され得る。生分解性ミクロス
フェア(例えば、ポリ乳酸ガラクチド)もまた、本発明の薬学的組成物のキャリ
アとして使用され得る。適切な生分解性ミクロスフェアは、例えば、米国特許第
4,897,268号および同第5,075,109号に開示される。
【0462】 一般的に、適切な投薬量および処置レジメンは、治療的および/または予防的
利点を提供するに十分な量で活性化合物を提供する。このような応答は、処置さ
れていない患者と比較して、処置された患者において改善された臨床的結果を確
証することによって、モニターされ得る。クラミジアタンパク質に対する既存の
免疫応答の増加は、一般的に改善された臨床的結果と相関する。このような免疫
応答は、一般的に、標準的な増殖アッセイ、細胞傷害性アッセイ、またはサイト
カインアッセイを使用して評価され得、これらは、処置前および処置後の患者か
ら得られるサンプルを用いて実施され得る。
【0463】 別の局面では、本発明は、クラミジア感染を診断するために、上記されるポリ
ペプチドを使用する方法を提供する。この局面では、方法は、1つ以上の上記の
ポリペプチドを単独または組み合わせのいずれかで使用して、生物学的サンプル
におけるChlamydial感染を検出するために提供される。明確さのため
に、用語「ポリペプチド」は、本発明の診断方法の特定の実施形態を記載する場
合に使用される。しかし、本発明の融合タンパク質がまた、このような方法にお
いて使用され得ることは、当業者に明らかである。
【0464】 本明細書中で使用される場合、「生物学的サンプル」は、患者から得られる任
意の抗体を含有するサンプルである。好ましくは、サンプルは、全血、痰、血清
、血漿、唾液、脳脊髄液または尿である。より好ましくは、サンプルは、患者か
ら得られる血液サンプル、血清サンプル、または血漿サンプルである。ポリペプ
チドは、以下に記載されるように、予め決定されたカットオフ値に関して、サン
プル中のポリペプチドに対する抗体の存在または非存在を決定するためのアッセ
イにおいて用いられる。このような抗体の存在は、Chlamydia抗原に対
する以前の感作を示し、これは、Chlamydia感染の指標であり得る。
【0465】 1つより多いポリペプチドが使用される実施形態では、使用されるポリペプチ
ドは、好ましくは、補完的である(すなわち、1つの成分ポリペプチドが、別の
成分ポリペプチドによって感染が検出されないサンプルにおいて、感染を検出す
る傾向にある)。補完的ポリペプチドは、一般的に各ポリペプチドを個々に使用
して、Chlamydiaに感染したことが既知の一連の患者から得られた血清
サンプルを評価することによって同定され得る。いずれのサンプルが、各ポリペ
プチドと(以下に記載のように)陽性かを試験し決定した後、大半またはすべて
の試験したサンプルにおいて感染を検出し得る2つ以上のポリペプチドの組み合
わせが処方され得る。
【0466】 サンプル中で抗体を検出するために1つ以上のポリペプチドを使用するための
、種々のアッセイ様式が当業者に公知である。例えば、HarlowおよびLa
ne、Antibodies:A Laboratory Manual、Co
ld Spring Harbor Laboratory、1988(これを
、本明細書中で参考として援用する)を参照のこと。好ましい実施形態では、ア
ッセイは、サンプル由来の抗体に結合し、そしてそれを取り除くために、固体支
持体上に固定されたポリペプチドの使用を含む。次いで、結合した抗体を、レポ
ーター基を含む検出試薬を用いて検出し得る。適切な検出試薬は、レポーター基
で標識された、抗体/ポリペプチド複合体および遊離ポリペプチドに結合する抗
体を含む(すなわち、半競合的アッセイにおいて)。あるいは、競合的アッセイ
が利用され得、ここではポリペプチドに結合する抗体をレポーター基で標識し、
そして抗原とサンプルとのインキュベーションの後、固定された抗原に結合させ
る。サンプルの成分がポリペプチドへの標識化抗体の結合を阻害する程度は、固
定されたポリペプチドとのサンプルの反応性の指標である。
【0467】 固体支持体は、当業者に公知の、抗原が付着され得る任意の固体物質であり得
る。例えば、固体支持体は、マイクロタイタープレート中の試験ウェル、または
ニトロセルロースもしくは他の適切な膜であり得る。あるいは、支持体は、ビー
ズまたはディスク(例えば、ガラス、繊維ガラス、ラテックス、またはプラスチ
ック材料(例えば、ポリスチレンまたはポリ塩化ビニル))であり得る。支持体
はまた、磁気粒子または光ファイバーセンサー(fiber optic se
nsor)(例えば、米国特許第5,359,681号に開示されたもの)であ
り得る。
【0468】 ポリペプチドは、当業者に公知の種々の技術を使用して、固体支持体に結合さ
れ得る。本発明の状況において、用語「結合した(された)」は、非共有結合性
会合(例えば、吸着)および共有結合性付着(これは、支持体上での抗原と官能
基との間の直接的な結合であり得るか、または架橋剤による結合であり得る)の
両方をいう。マイクロタイタープレート中のウェルまたは膜への吸着による結合
が好ましい。このような場合、吸着は、適切な緩衝液中で適切な量の時間、ポリ
ペプチドを固体支持体と接触させることにより達成され得る。接触時間は、温度
に伴って変動するが、代表的に、約1時間と1日との間である。一般的に、プラ
スチックマイクロタイタープレート(例えば、ポリスチレンまたはポリ塩化ビニ
ル)のウェルを、約10ng〜約1μgの範囲(そして好ましくは、約100n
g)の量のポリペプチドと接触させることは、十分な量の抗原を結合するに十分
である。
【0469】 固体支持体へのポリペプチドの共有結合は、一般的に、最初にその支持体を二
官能性試薬と反応させることによって達成され得る。その二官能性試薬は、支持
体と官能基(例えば、ポリペプチド上のヒドロキシル基またはアミノ基)の両方
と反応する。例えば、そのポリペプチドは、ベンゾキノンを使用することにより
、または支持体上のアルデヒド基の、ポリペプチド上のアミンと活性水素との縮
合によって、適切なポリマー被覆を有する支持体に結合され得る(例えば、Pi
ece Immunotechnology Catalog and Han
dbook、1991、A12〜A13を参照のこと)。
【0470】 特定の実施形態において、アッセイは、酵素免疫測定法(ELISA)である
。このアッセイは、固体支持体(一般的には、マイクロタイタープレートのウェ
ル)上に固定化されたポリペプチド抗原を、サンプルと最初に接触させることに
よって行い得、その結果、サンプル中のポリペプチドに対する抗体は、固定され
たポリペプチドに結合することが可能になる。次いで、未結合のサンプルが固定
化されたポリペプチド複合体から取り除かれ、そして固定化された抗体−ポリペ
プチドに結合し得る検出試薬が添加される。次いで、固体支持体に結合したまま
残っている検出試薬の量が、特定の検出試薬に対して適切な方法を使用して決定
される。
【0471】 より具体的には、上記のように、一旦ポリペプチドが支持体に固定化されるな
らば、支持体上の残っているタンパク質結合部位は、代表的にはブロックされる
。当業者に公知である任意の適切なブロッキング試薬(例えば、ウシ血清アルブ
ミン(BSA)またはTween20TM(Sigma Chemical Co
.,St.Louis,MO))が利用され得る。次いで、固定化されたポリペ
プチドは、サンプルとともにインキュベートされ、そして抗体を抗原に結合させ
る。サンプルは、インキュベーションに先立って、適切な希釈剤(例えば、リン
酸緩衝化生理食塩水(PBS))で希釈され得る。一般的には、適切な接触時間
(すなわち、インキュベーション時間)は、HGE−感染したサンプル中の抗体
の存在を検出するに十分な時間の期間である。好ましくは、接触時間は、結合し
た抗体と未結合の抗体との間の平衡において達成される結合レベルの少なくとも
95%の結合のレベルを達成するのに十分である。当業者は、平衡を達成するの
に十分な時間が、ある期間に渡って発生する結合のレベルをアッセイすることに
よって容易に決定され得ることを理解する。室温において、約30分間のインキ
ュベーション時間が、一般的に十分である。
【0472】 次いで、未結合のサンプルは、適切な緩衝液(例えば、0.1% Tween
20TMを含有するPBS)で固体支持体を洗浄することによって除去され得る。
次いで、検出試薬は固体支持体に添加され得る。適切な検出試薬は、固定化され
た抗体−ポリペプチド複合体に結合し、そして当業者に公知の種々の手段のいず
れかによって検出され得る任意の化合物である。好ましくは、検出試薬は、レポ
ーター基と結合体化された結合剤(例えば、プロテインA、プロテインG、免疫
グロブリン、レクチン、または遊離の抗原など)を含む。好ましいレポーター基
は、酵素(例えば、西洋ワサビペルオキシダーゼ)、基質、補因子、インヒビタ
ー、色素、放射性核種、発光基、蛍光基、およびビオチンを含む。レポーター基
への結合剤の結合体化は、当業者に公知の標準的な方法を用いて達成され得る。
種々のレポーター基に結合体化された一般的な結合剤はまた、多くの商業的な供
給源(例えば、Zymed Laboratories,San Franci
sco,CAおよびPierce,Rockford,IL)から購入され得る
【0473】 次いで、検出試薬を、結合抗体を検出するのに十分な長さの時間、固定化され
た抗体−ポリペプチド複合体とともにインキュベートする。適切な時間の長さは
、一般的に、製造業者の指示書から、または時間の期間にわたって起こる結合の
レベルをアッセイすることによって決定され得る。次いで、未結合の検出試薬を
除去し、そしてレポーター基を用いて結合した検出試薬を検出する。レポーター
基を検出するために利用される方法は、レポーター基の性質に依存する。放射性
活性基については、シンチレーション計数またはオートラジオグラフィー法が一
般的には適切である。分光学的方法は、色素、発光基および蛍光基を検出するた
めに使用され得る。ビオチンは、異なるレポーター基(一般的には、放射活性基
もしくは蛍光基または酵素)と結合したアビジンを使用して検出され得る。酵素
レポーター基は、一般的に、基質の添加によって検出され得(一般的には、特定
の時間の期間)、続いて反応生成物の分光学的分析または他の分析を行う。
【0474】 サンプル中の抗Chlamydia抗体の存在または非存在を決定するために
、固体支持体に結合したまま残っているレポーター基から検出されたシグナルは
、一般的に、所定のカットオフ値に対応するシグナルと比較される。1つの好ま
しい実施形態において、カットオフ値は、固定化された抗原が非感染患者由来の
サンプルとともにインキュベートされる場合に得られる平均のシグナルである。
一般的に、上記の所定のカットオフ値よりも上の3つの標準偏差であるシグナル
を生成するサンプルは、Chlamydia感染について陽性であるとみなされ
る。代替的な好ましい実施形態において、カットオフ値は、Sackettら、
Clinical Epidemiology:A Basic Scienc
e for Clinical Medicine,Little Brown
and Co.,1985、106〜107頁の方法に従って、Receiv
er Operator Curveを使用して決定される。手短に言えば、こ
の実施形態において、カットオフ値は、真の陽性の割合(すなわち、感受性)の
対、および診断試験の結果についての各々の可能なカットオフ値に対応する擬陽
性の割合(100%特異性)のプロットから決定され得る。上部の左側の端に最
も近接するプロット上のカットオフ値(すなわち、最も大きい領域を取り囲む値
)は、最も正確はカットオフ値であり、そしてこの方法によって決定されたカッ
トオフ値よりも高いシグナルを産生するサンプルが陽性であるとみなされ得る。
あるいは、カットオフ値は、プロットに沿って左にシフトして、擬陽性の割合を
最小化し得るか、または右にシフトして、偽陰性の割合を最小化し得る。一般的
に、この方法によって決定されるカットオフ値よりも高いシグナルを産生するサ
ンプルは、Chlamydial感染について陽性であるとみなされる。
【0475】 関連する実施形態において、アッセイは、迅速フロースルーまたはストリップ
試験形式で実行され、ここで抗原は、メンブレン(例えば、ニトロセルロース)
上に固定化される。フロースルー試験において、サンプル中の抗体は、サンプル
がメンブレンを通過する際に固定化されたポリペプチドに結合する。次いで、検
出試薬(例えば、プロテインA−コロイド金)は、検出試薬を含む溶液がメンブ
レンを通して流れるにつれて、抗体−ポリペプチド複合体に結合する。次いで、
結合した検出試薬の検出が上記のように行われ得る。ストリップ試験形式におい
て、ポリペプチドが結合するメンブレンの一方の端は、サンプルを含有する溶液
中に浸漬される。サンプルは、検出試薬を含む領域を通してメンブレンに沿って
移動し、そして固定化されたポリペプチドの領域まで移動する。ポリペプチドで
の検出試薬の濃度は、サンプル中の抗Chlamydia抗体の存在を示す。代
表的には、その部位での検出試薬の濃度は、視覚的に読みとれ得るようなパター
ン(例えば、線)を作製する。このようなパターンの非存在は、ネガティブな結
果を示す。一般的に、メンブレン上に固定化されたポリペプチドの量は、生物学
的サンプルが、上記のように、ELASAにおいてポジティブシグナルを生成す
るのに十分なレベルの抗体を含有する場合に、視覚的に識別可能なパターンを生
成するように選択される。好ましくは、メンブレン上に固定化されたポリペプチ
ドの量は、約25ng〜約1μg、そしてより好ましくは、約50ng〜約50
0ngの範囲である。このような試験は、代表的には、非常に少量(例えば、1
滴)の患者の血清または血液で行われ得る。
【0476】 当然、本発明のポリペプチドを伴う使用のために適切な多数の他のアッセイプ
ロトコルが存在する。上記の記載は、例示のみを意図する。このような方法にお
いて有用に使用され得る代替的なアッセイプロトコルの1つの例は、ウェスタン
ブロットであり、ここで生物学的サンプル中に存在するタンパク質はゲル中で分
離され、その後結合剤に曝される。このような技術は、当業者に周知である。
【0477】 本発明はさらに、Chlamydiaタンパク質に特異的に結合する抗体およ
びその抗体フラグメントのような因子を提供する。本明細書中で使用される場合
、抗体またはその抗原結合フラグメントは、検出可能なレベルでChlamyd
ialタンパク質と反応し、かつ同様の条件下で関連しないタンパク質と検出可
能に反応しない場合(例えば、ELISA中で)に、Chlamydialタン
パク質に「特異的に結合する」と言われる。本明細書中で使用される場合、「結
合する」とは、複合体が形成されるように2つの別々の分子間の非共有的結合を
いう。結合する能力は、例えば、複合体の形成についての結合定数を決定するこ
とによって評価され得る。結合定数は、複合体の濃度が成分濃度の積で割られた
場合に得られる値である。一般的に、複合体形成についての結合定数が、約10 3 L/molを超える場合に、2つの成分は、本発明の文脈において「結合する
」といわれる。結合定数は、当該分野で周知の方法を使用して決定され得る。
【0478】 結合剤はさらに、本明細書中で提供される代表的なアッセイを使用して、Ch
lamydia感染を有する患者とChlamydia感染を有さない患者との
間を区別し得る。言い換えれば、Chlamydiaタンパク質に結合する抗体
または他の結合剤は、疾患を有する少なくとも約20%の患者においてChla
mydia感染の存在を示すシグナルを産生し、そして感染を有さない少なくと
も約90%の個体において疾患の非存在を示す陰性のシグナルを産生する。結合
剤がこの要件を満たすか否かを決定するために、Chlamydia感染を有す
る患者およびChlamydia感染を有さない患者(標準的な臨床試験を用い
て決定される)由来の生物学的サンプル(例えば、血液、血清、痰、尿、および
/または組織生検)を、結合剤に結合するポリペプチドの存在について、本明細
書中で記載されるようにアッセイし得る。統計学的に有意な数の、疾患を有する
サンプルおよび疾患を有さないサンプルがアッセイされるべきであることは明ら
かである。各結合剤は、上記の判断基準を満たすべきである;しかし、当業者は
、結合剤が、感度を改善するために組み合わせて使用され得ることを理解する。
【0479】 上記の要件を満たす任意の薬剤は結合剤であり得る。例えば、結合剤は、ペプ
チド成分を含むかまたは含まないリボソーム、RNA分子、またはポリペプチド
であり得る。好ましい実施形態において、結合剤は、抗体またはその抗原結合フ
ラグメントである。抗体は、当業者に公知の種々の技術のいずれかによって調製
され得る。例えば、HarlowおよびLane、Antibodies:A
Laboratory Manual、Cold Spring Harbor
Laboratory,1988を参照のこと。一般的に、抗体は、組換え抗
体の産生を可能にするために、細胞培養技術(本明細書中で記載されるようなモ
ノクローナル抗体の生成を含む)によって、または適切な細菌細胞宿主または哺
乳動物細胞宿主への抗体遺伝子のトランスフェクションを介して生成され得る。
1つの技術において、ポリペプチドを含む免疫原は、最初に、広範な種々の哺乳
動物(例えば、マウス、ラット、ウサギ、ヒツジ、またはヤギ)のいずれかに注
入される。この段階において、本発明のポリペプチドは、改変することなく免疫
原として働き得る。あるいは、特に比較的短いポリペプチドについて、卓越した
免疫応答は、ポリペプチドがキャリアタンパク質(例えば、ウシ血清アルブミン
またはキーホールリンペットヘモシアニン)と結合される場合に誘発され得る。
免疫原は、好ましくは、1回以上のブースター免疫を組み込む所定のスケジュー
ルに従って動物宿主に注入され、そして動物を定期的に採血する。次いで、ポリ
ペプチドに特異的なポリクローナル抗体を、このような抗血清から、例えば、適
切な固体支持体に結合させたポリペプチドを使用するアフィニティークロマトグ
ラフィーによって精製し得る。
【0480】 目的の抗原性ポリペプチドに特異的なモノクローナル抗体は、例えば、Koh
lerおよびMilstein、Eur.J.Immunol.6:511−5
19、1976の技術およびそれに対する改良を使用して、調製され得る。手短
に言えば、これらの方法は、所望の特異性(すなわち、目的のポリペプチドとの
反応性)を有する抗体を産生し得る不死化細胞株の調製を含む。このような細胞
株は、例えば、上記のように免疫化された動物から得られた脾臓細胞から生成さ
れ得る。次いで、脾臓細胞を、例えば、ミエローマ細胞融合パートナー(好まし
くは免疫化された動物と同系であるもの)との融合によって不死化する。種々の
融合技術が利用され得る。例えば、脾臓細胞およびミエローマ細胞は、非イオン
性界面活性剤とともに数分間混合し得、次いでハイブリッド細胞の増殖を支持す
るが、ミエローマ細胞の増殖を支持しない選択培地上で低密度でプレーティング
し得る。好ましい選択技術は、HAT(ヒポキサンチン、アミノプテリン、チミ
ジン)選択を使用する。十分な時間(通常1〜2週間)の後、ハイブリッドのコ
ロニーを観察する。単一のコロニーを選択し、そしてそれらの培養上清をポリペ
プチドに対する結合活性について試験する。高い反応性および特異性を有するハ
イブリドーマが好ましい。
【0481】 モノクローナル抗体を、増殖しているハイブリドーマコロニーの上清から単離
し得る。さらに、種々の技術(例えば、適切な脊椎動物宿主(例えば、マウス)
の腹膜腔へのハイブリドーマ細胞株の注入)が、収量を増大させるために利用さ
れ得る。次いで、モノクローナル抗体を、腹水または血液から収集し得る。夾雑
物を、通常の技術(例えば、クロマトグラフィー、ゲルろ過、沈殿、および抽出
)によって抗体から除去し得る。本発明のポリペプチドを、例えば、アフィニテ
ィークロマトグラフィー工程における精製プロセスにおいて使用し得る。
【0482】 特定の実施形態において、抗体の抗原結合フラグメントの使用が好ましい。こ
のようなフラグメントは、標準的な技術を使用して調製され得るFabフラグメ
ントを含む。手短には、免疫グロブリンを、プロテインAビーズカラム上のアフ
ィニティークロマトグラフィー(HarlowおよびLane、Antibod
ies:A Laboratory Manual、Cold Spring
Harbor Laboratory、1988)によってウサギ血清から精製
し得、そしてパパインによって消化して、FabフラグメントおよびFcフラグ
メントを産生し得る。FabフラグメントおよびFcフラグメントは、プロテイ
ンAビーズカラム上のアフィニティークロマトグラフィーによって分離され得る
【0483】 本発明のモノクローナル抗体は、1つ以上の治療薬剤に結合され得る。この点
において適切な薬剤は、放射性核種、分化誘導剤、薬物、毒素、およびその誘導
体を含む。好ましい放射性核種には、90Y、123I、125I、131I、186Re、18 8 Re、211At、および212Biが含まれる。好ましい薬物には、メトトレキセ
ート、ならびにピリミジンアナログおよびプリンアナログが含まれる。好ましい
分化誘導剤には、ホルボールエステルおよび酪酸が含まれる。好ましい毒素には
、リシン、アブリン、ジフテリア毒素、コレラ毒素、ゲロニン(gelonin
)、Pseudomonas体外毒素、Shigella毒素、およびヤマゴボ
ウ抗ウイルスタンパク質が含まれる。
【0484】 治療剤は、直接的または間接的に(例えば、リンカー基を介して)適切なモノ
クローナル抗体とカップリング(例えば、共有結合によって)され得る。薬剤と
抗体との直接的な反応は、各々が互いに反応し得る置換基を有する場合に可能で
ある。例えば、一方の求核基(例えば、アミノ基またはスルフヒドリル基)は、
もう一方のカルボニル含有基(例えば、無水物もしくは酸ハロゲン化物)と、ま
たは良好な遊離基(例えば、ハロゲン化物)を含むアルキル基と反応し得る。
【0485】 あるいは、リンカー基を介して治療剤と抗体とをカップリングさせることが所
望され得る。リンカー基は、結合の可能性の妨害を回避するために抗体を薬剤か
ら隔てるためのスペーサーとして機能し得る。リンカー基はまた、薬剤または抗
体上の置換基の化学的反応性を増加させるために働き得、従ってカップリング効
率を増大させる。化学的な反応性の増大はまた、薬剤または薬剤上の官能基の使
用を容易にし得る(さもなければ可能ではない)。
【0486】 種々の二官能性または多官能性試薬、ホモ官能性とヘテロ官能性との両方(例
えば、Pierce Chemical Co.,Rockford,ILのカ
タログ中に記載されるもの)が、リンカー基として使用され得ることが、当業者
に明らかである。カップリングは、例えば、アミノ基、カルボキシル基、スルフ
ヒドリル基、または酸化された炭水化物残基を介してもたらされ得た。このよう
な方法論を記載する多数の参考文献(例えば、Rodwellらへの米国特許第
4,671,958号)が存在する。
【0487】 本発明の免疫結合体の抗体部分がないときに治療剤がより強力である場合、細
胞中への内部移行の間に、またはその際に切断可能なリンカー基を使用すること
が所望であり得る。多数の異なる切断可能なリンカー基が記載されてきた。これ
らのリンカー基からの薬剤の細胞内放出についての機構は、ジスルフィド結合の
還元(例えば、Spitlerらへの米国特許第4,489,710号)、感光
性結合の照射(例えば、Senterらへの米国特許第4,625,014号)
、誘導体化されたアミノ酸側鎖の加水分解(例えば、Kohnらへの米国特許第
4,638,045号)、血清補体媒介性加水分解(例えば、Rodwellら
への米国特許第4,671,958号)、および酸によって触媒される加水分解
(例えば、Blattlerらへの米国特許第4,569,789号)による切
断を含む。
【0488】 1つより多い薬剤を抗体にカップリングさせることが所望され得る。1つの実
施形態において、複数の薬剤の分子が1つの抗体分子にカップリングされる。別
の実施形態において、1つより多い薬剤の型が1つの抗体にカップリングされ得
る。特定の実施形態に関わらず、1つより多い薬剤を有する免疫結合体は、種々
の方法で調製され得る。例えば、1つより多い薬剤が、抗体分子に直接的にカッ
プリング抗体分子に直接的にカップリングされ得るか、または付着のための複数
の部位を提供するリンカーが使用され得る。あるいは、キャリアが使用され得る
【0489】 キャリアは、種々の方法(直接的にまたはリンカー基を介するかのいずれかの
共有結合を含む)で薬剤を保有し得る。適切なキャリアには、アルブミンのよう
なタンパク質(例えば、Katoらへの米国特許第4,507,234号)、ペ
プチド、およびアミノデキストランのようなポリサッカリド(例えば、Shih
らへの米国特許第4,699,784号)を含み得る。キャリアはまた、例えば
リポソームベシクル内に、非共有結合によって、またはカプセル化によって、薬
剤を保有し得る(例えば、米国特許第4,429,008号および同第4,87
3、088号)。放射性核種剤に特異的なキャリアは、放射性ハロゲン化された
低分子およびキレート化合物を含む。例えば、米国特許第4,735,792号
は、代表的な放射性ハロゲン化低分子およびそれらの合成を開示する。放射性核
種キレートは、金属、または金属酸化物、放射性核種の結合のためのドナー原子
として窒素原子および硫黄原子を含むキレート化合物から形成され得る。例えば
、Davisonらへの米国特許第4,673,562号は、代表的なキレート
化合物およびそれらの合成を開示する。
【0490】 抗体および免疫結合体についての投与の種々の経路が使用され得る。代表的に
は、投与は、静脈内、筋肉内、皮下、または適切な方法による部位特異的領域に
おいてである。抗体/免疫結合体の正確な用量は、使用される抗体、抗原密度、
および抗体のクリアランスの速度に依存して変化することは明白である。
【0491】 抗体は、上記に詳述されたアッセイおよび当業者に周知の他の技術と同様なア
ッセイを使用する、Chlamydia抗原の存在を検出するための診断試験に
おいて使用され得、それによって患者においてChlamydia感染を検出す
るための方法を提供する。
【0492】 本発明の診断試薬はまた、1つ以上の上記のポリペプチドをコードするDNA
配列、または1つ以上のその部分を含み得る。例えば、少なくとも2つのオリゴ
ヌクレオチドプライマーは、生物学的サンプル由来のChlamydia特異的
cDNAを増幅するためのポリメラーゼ連鎖反応(PCR)に基づくアッセイに
おいて利用され得、ここで、少なくとも1つのオリゴヌクレオチドプライマーが
、本発明のポリペプチドをコードするDNA分子に特異的である。次いで、増幅
されたcDNAの存在が、当該分野で周知の技術(例えば、ゲル電気泳動)を使
用して検出される。同様に、本発明のポリペプチドをコードするDNA分子に特
異的なオリゴヌクレオチドプローブは、生物学的サンプル中の本発明のポリペプ
チドの存在を検出するためのハイブリダイゼーションアッセイにおいて使用され
得る。
【0493】 本明細書中で使用される場合、用語「DNA分子に特異的なオリゴヌクレオチ
ドプライマー/プローブ」とは、問題のDNA分子に少なくとも約80%、好ま
しくは少なくとも約90%、およびより好ましくは少なくとも約95%の同一性
を有するオリゴヌクレオチド配列を意味する。本発明の診断方法において有用に
利用され得るオリゴヌクレオチドプライマーおよび/またはプローブは、好まし
くは少なくとも約10〜40ヌクレオチドを有する。好ましい実施形態において
、オリゴヌクレオチドプライマーは、本明細書中に開示される1つのポリペプチ
ドをコードするDNA分子の少なくとも約10の連続するヌクレオチドを含む。
好ましくは、本発明の診断方法において使用するためのオリゴヌクレオチドプロ
ーブは、本明細書中で開示される1つのポリペプチドをコードするDNA分子の
少なくとも約15の連続するオリゴヌクレオチドを含む。PCRに基づくアッセ
イおよびハイブリダイゼーションアッセイとの両方についての技術は、当該分野
において周知である(例えば、Mullisら、前記;Ehrlich、前記を
参照のこと)。従って、プライマーまたはプローブは、生物学的サンプル中のC
hlamydia特異的配列を検出するために使用され得る。上記のオリゴヌク
レオチド配列を含むDNAプローブまたはDNAプライマーは、単独でまたは互
いに組み合わせて使用され得る。
【0494】 以下の実施例は、例示の目的で提供され、限定の目的で提供されるのではない
【0495】 (実施例1) (Chlamydia抗原をコードするDNA配列の単離) 本発明のChlamydia抗原を、Chlamydia trachoma
tis LGV IIのゲノムDNAライブラリーの発現クローニングによって
、本質的にSandersonら(J.Exp.Med.1995、182:1
751〜1757)に記載されるように単離し、そして免疫反応性T細胞株にお
いてPBMC増殖およびIFN−γを誘導することを示した。
【0496】 Chlamydia特異的T細胞株を、Chlamydia trachom
atis LGV IIの基本小体を使用してクラミジア生殖管感染の既往症の
ない正常なドナー由来のPBMCを刺激することによって生成した。このT細胞
株(TCL−8といわれる)は、Chlamydia trachomatis
およびChlamydia pneumoniaの両方に感染した単球由来の樹
状細胞の認識することが見出された。
【0497】 Chlamydia trachomatis LGV IIの無作為に剪断
したゲノムライブラリーを、λZAP(Stratagene、La Joll
a、CA)において構築し、そしてこの増幅されたライブラリーを、30クロー
ン/ウェルの密度で、96ウェルマイクロタイタープレートにプレートした。細
菌を、2mM IPTGの存在下で組換えタンパク質を発現するように、3時間
誘導し、次いで、ペレットにして、そして200μlのRPMI 10%FBS
中に再懸濁した。10μlの誘導された細菌懸濁液を、自己単球由来の樹状細胞
を含む96ウェルプレートに移した。2時間のインキュベーションの後に、樹状
細胞を洗浄して、フリーのE.coliを除去し、そしてChlamydia特
異的T細胞を添加した。陽性E.coliプールを、このプールに応答するIF
N−γ産生およびT細胞の増殖を決定することにより同定した。
【0498】 4つの陽性プールを同定した。これを破壊して、4つの純粋なクローン(1−
B1−66、4−D7−28、3−G3−10および10−C10−31といわ
れる)を、それぞれ、481bp、183bp、110bpおよび1400bp
のインサートの大きさで得た。1−B1−66、4−D7−28、3−G3−1
0および10−C10−31について決定されたDNA配列を、それぞれ、配列
番号1〜4に提供する。クローン1−B1−66は、C.trachomati
sゲノムのおよその領域536690(NCBI C.trachomatis
データベース)にある。クローン1−B1−66内には、以前に同定された9k
Daタンパク質(Stephensら、Genbank登録番号AE00132
0)をコードするオープンリーディングフレーム(ORF)が同定されており(
ヌクレオチド115〜375)、この配列を、配列番号5に提供する。クローン
4−D7−28は、同じORFのより小さな領域である(1−B1−66のアミ
ノ酸22〜82)。クローン3−G3−10は、C.trachomatisゲ
ノムのおよその領域74559にある。このインサートを、このゲノムのその配
向に関してアンチセンスの配向においてクローニングする。クローン10−C1
0−31は、Chlamydia trachomatis由来のS13リボソ
ームタンパク質について以前に公開された配列に対応するオープンリーディング
フレームを含む(Gu,L.ら、J.Bacteriology、177:25
94〜2601、1995)。4−D7−28および10−C10−31につい
ての推定タンパク質配列を、それぞれ、配列番号6および12に提供する。3−
G3−10についての推定タンパク質配列を、配列番号7〜11に提供する。
【0499】 関連する一連のスクリーニング研究において、さらなるT細胞株を使用して、
上記のChlamydia trachomatis LGV IIのゲノムD
NAライブラリーをスクリーニングした。Chlamydia特異的T細胞株(
TCT−1)は、Chlamydia trachomatis LGV II
の基本小体に感染した自己単球由来の樹状細胞を有する患者のPBMCを刺激す
ることによってクラミジア生殖管を患う患者から誘導された。1256bpのイ
ンサートを含む、1つのクローンである4C9−18(配列番号21)は、標準
的な増殖アッセイによって測定されるように、Chlamydia特異的T細胞
株TCT−1からの特異的免疫応答を誘発した。その後の分析により、このクロ
ーンは、以下の3つの既知の配列を含むことが明らかにされた:配列番号22に
おいて開示される、リポアミドデヒドロゲナーゼ(Genbank登録番号AE
001326);配列番号23において開示される、ハイポセティカルタンパク
質CT429(Genbank登録番号AE001316);および配列番号2
4において開示される、ユビキノンメチルトランスフェラーゼCT428(Ge
nbank登録番号AE001316)のオープンリーディングフレームの一部
【0500】 クローン4C9−18(配列番号21)に関するさらなる研究において、C.
trachomatis(LGV II)由来のリポアミドデヒドロゲナーゼの
全長アミノ酸配列(配列番号22)を、配列番号90に開示されるクローンCt
L2−LPDA−FL中に発現させた。
【0501】 T細胞刺激エピトープを含むオープンリーディングフレームをさらに特徴付け
るために、6×ヒスチジンタグをアミノ末端にコードするcDNA配列を有する
クローン4C9−18のヌクレオチド1〜695を含むcDNAフラグメントを
、pET17bベクター(Novagen、Madison、WI)のNdeI
/EcoRI部位にサブクローニングし(クローン4C9−18♯2 BL21
pLysS(配列番号25、配列番号26に提供される対応するアミノ酸配列
を有する)と言われる)、そしてE.coli中に形質転換した。2mM IP
TGでの3時間の、形質転換されたE.coliの選択的誘導は、標準的なクマ
シー染色したSDS−PAGEにより確証されるように、クローン4C9−18
♯2 BL21 pLysSから26kDaのタンパク質の発現を生じた。クロ
ーン4C9−18♯2 BL21 pLysSによりコードされるタンパク質の
免疫原性を決定するために、26kDaのタンパク質を発現するE.coliを
、1×104の単球由来の樹状細胞上での力価測定し、そして2時間インキュベ
ートした。樹状細胞培養物を、洗浄し、そして2.5×104のT細胞(TCT
−1)を、添加して、そしてさらに72時間インキュベートさせて、その時点で
、培養物上清におけるIFN−γのレベルを、ELISAにより決定した。図1
に示されるように、T細胞株TCT−1は、IFN−gにより測定されるように
、誘導した培養物に応答することが見出され、これは、リポアミドデヒドロゲナ
ーゼ配列に対するChlamydia特異的T細胞応答を示す。同様に、クロー
ン4C9−18♯2 BL21 pLysSによりコードされるタンパク質は、
標準的な増殖アッセイによりTCT−1 T細胞株を刺激することが示された。
【0502】 上記のCD4+ T細胞発現クローニング技術を使用して、さらなるChla
mydia trachomatis抗原を同定するその後の研究は、さらなる
クローンを生じた。TCT−1およびTCL−8 Chlamydia特異的T
細胞株、ならびにTCP−21 T細胞株を利用して、Chlamydia t
rachomatis LGVIIゲノムライブラリーをスクリーニングした。
TCP−21 T細胞株は、Chlamydia pnuemoniaeに対す
る液性免疫応答を有する患者に由来した。TCT−1細胞株は、37の陽性プー
ルを同定し、TCT−3細胞株は、41の陽性プールを同定し、そしてTCP−
21細胞株は、2つの陽性プールを同定した。以下のクローンは、これらの陽性
プールのうちの10個に由来した。TCP−21細胞株により同定される、クロ
ーン11−A3−93(配列番号64)は、HADスーパーファミリー(CT1
03)に対する相同性を共有する1339bpのゲノムフラグメントである。同
じクローンにおける第2のインサートは、相補鎖上に存在するfabI遺伝子(
CT104)と相同性を共有する。TCP−21細胞株を使用して同定された、
クローン11−C12−91(配列番号63)は、OMP2遺伝子(CT443
)の一部である269bpインサートを有し、そしてC.pnuemoniae
の60kDaのシステインに富む外膜タンパク質と相同性を共有する。
【0503】 TCT−3細胞株を使用して同定された、クローン11−G10−46(配列
番号62)は、ハイポセティカルタンパク質CT610に対して相同性を共有す
る688bpのインサートを含む。TCT−3細胞株を使用して同定された、ク
ローン11−G1−34(配列番号61)は、1215bpのインサートの大き
さを有する、2つの部分的なオープンリーディングフレーム(ORF)を有する
。一方のORFは、リンゴ酸デヒドロゲナーゼ遺伝子(CT376)に対して相
同性を共有し、そして他方のORFは、グリコーゲンヒドロラーゼ遺伝子(CT
042)に対して相同性を共有する。TCT−3細胞株を使用して同定された、
クローン11−H3−68(配列番号60)は、全体のインサートの大きさが1
180bpである、2つのORFを有する。一方の部分的なORFは、プラスミ
ドによりコードされるPGP6−D病原性タンパク質をコードし、一方、第2の
ORFは、L1リボソーム遺伝子(CT318)について完全なORFである。
TCT−3細胞株を使用して同定される、クローン11−H4−28(配列番号
59)は、552bpのインサートの大きさを有し、そしてdnaK遺伝子(C
T396)についてORFの一部である。TCT−1細胞株を使用して同定され
る、クローン12−B3−95(配列番号58)は、463bpのインサートの
大きさを有し、そしてリポアミドデヒドロゲナーゼ遺伝子(CT557)のOR
Fの一部である。クローン15−G1−89および12−B3−95は同一であ
り(それぞれ、配列番号55および58)、TCT−1細胞株を使用して同定さ
れ、463bpのインサートの大きさを有し、そしてリポアミドデヒドロゲナー
ゼ遺伝子(CT557)のORFの一部である。TCT−1細胞株を使用して同
定される、クローン12−G3−83(配列番号57)は、1537bpのイン
サートの大きさを有し、そしてハイポセティカルタンパク質CT622のORF
の一部を有する。
【0504】 TCT−3細胞株を使用して同定される、クローン23−G7−68(配列番
号79)は、950bpのインサートを含み、そしてL11リボソームORFの
小さな部分、L1リボソームタンパク質のORF全体、およびL10リボソーム
タンパク質のORFの一部を含む。TCT−1細胞株を使用して同定された、ク
ローン22−F8−91(配列番号80)は、このクローンの相補鎖上のpmp
C ORFの一部を含む395bpのインサートを含む。TCT−3細胞株を使
用して同定された、クローン21−E8−95(配列番号81)は、CT613
ORFの一部、CT612の完全ORF、CT611の完全ORFおよびCT
610のORFの一部を含む、2,085bpのインサートを含む。TCT−3
細胞株を使用して同定された、クローン19−F12−53(配列番号82)は
、CT858 ORFの部分およびrecA ORFの小さな部分を含む、40
5bpのインサートを含む。TCT−3細胞株を使用して同定された、クローン
19−F12−53(配列番号83)は、グルタミルtRNAシンテターゼをコ
ードするCT455のORFの一部である、379bpのインサートを含む。T
CT−3細胞株を使用して同定された、クローン19−A5−54(配列番号8
4)は、潜在性プラスミドのORF3(このクローンの相補鎖)の一部である7
15bpのインサートを含む。TCT−1細胞株を使用して同定された、クロー
ン17−E11−72(配列番号85)は、Opp 2およびpmpDのORF
の一部である、476bpのインサートを含む。このクローンのpmpD領域は
、クローン15−H2−76のpmpD領域に含まれる。TCT−3細胞株を使
用して同定された、クローン17−C1−77(配列番号86)は、CT857
ORFの一部、およびCT858 ORFの一部である、1551bpのイン
サートを含む。TCT−1細胞株を使用して同定された、クローン15−H2−
76(配列番号87)は、pmpD ORFの大きな部分、CT089 ORF
の一部、およびSycEのORFの一部を含む、3,031bpのインサートを
含む。クローン15−A3−26(配列番号88)は、CT858のORFの一
部を含む976bpのインサートを含む。TCT−10細胞株を使用して同定さ
れた、クローン17−G4−36(配列番号267)は、プラスミド中にβ−g
alをインフレーム(in frame)で含み、そしてDNA指向性RNAポ
リメラーゼβサブユニット(SerDにおけるCT315)のORFの一部に対
して相同性を共有する、680bpのインサートを含む。
【0505】 上記のいくつかのクローンは、種々の多型性膜タンパク質に対して相同性を共
有する。Chlamydia trachomatisのゲノム配列は、pmp
といわれる、9つの多型性膜タンパク質遺伝子のファミリーを含む。これらの遺
伝子は、pmpA、pmpB、pmpC、pmpD、pmpE、pmpF、pm
pG、pmpH、およびpmpIと命名される。これらの遺伝子から発現される
タンパク質は、Chlamydia感染に応答する防御免疫応答の生成において
生物学的関連性があると考えられている。特に、pmpC、pmpD、pmpE
およびpmpIは、推定シグナルペプチドを含み、このことは、それらが外膜タ
ンパク質であること、従って、潜在的な免疫学的標的であることを示唆する。
【0506】 Chlamydia trachomatis LGV II血液型亜型配列
に基づいて、プライマー対を、pmpC、pmpD、pmpE、pmpG、pm
pHおよびpmpIの全長フラグメントをPCR増幅するために設計した。得ら
れたフラグメントを、DNAワクチンベクターJA4304またはJAL(これ
は、改変したリンカーを有するJA4304である)(SmithKline
Beecham、London、England)中にサブクローニングした。
詳細には、pmpCを、それぞれ、配列番号197および198において提供さ
れる、以下:
【0507】
【化1】 を使用して、JALベクター中にサブクローニングした。当該分野で周知の条件
下でのこの遺伝子のPCR増幅、およびJALベクターの5’ASCI/3’
MluI部位中への連結を、Kozak様配列を作製するためにATGの上流に
短いヌクレオチド配列GCAATC(配列番号199)を挿入することによって
完了した。得られた発現ベクターは、ハイポセティカルシグナル配列を含む53
25個のヌクレオチド(配列番号173)を含む全長pmpC遺伝子(これは、
187kDのタンパク質(配列番号179)をコードする)を含んだ。pmpD
遺伝子を、以下のオリゴ:
【0508】
【化2】 を使用して、この遺伝子をPCR増幅した後に、JA4304ワクチンベクター
中にサブクローニングした。この遺伝子を、当該分野において周知の標準的な技
術を使用して、JA4304ワクチンベクターの5’平滑化HIII/3’Ml
uI部位中に連結した。CAATC(配列番号202)を、ATGの上流に挿入
して、Kozak様配列を作製した。このクローンは、Kozak様配列の最後
のグリシンと同様に、HindIII部位の最後のトレオニンが平滑手順に起因
して欠けているという点で独特である。インサートの4593ヌクレオチドフラ
グメント(配列番号172)は、ハイポセティカルシグナル配列を含むpmpD
の全長遺伝子(これは、161kDのタンパク質(配列番号178)をコードす
る)である。pmpEを、以下:
【0509】
【化3】 を使用して、JA4304ベクター中にサブクローニングした。PCR増幅の後
に、この遺伝子を、JA4304の5’平滑化HIII/3’ MluI部位中
に連結した。これを容易にするために、短いヌクレオチド配列であるTGCAA
TC(配列番号293)を、Kozak様配列を作製し、かつHindIII部
位を再構成するために、開始コドンの上流に付加した。このインサートは、ハイ
ポセティカルシグナル配列を含む全長pmpE遺伝子(配列番号171)である
。pmpE遺伝子は、105kDのタンパク質(配列番号177)をコードする
。pmpG遺伝子を、以下:
【0510】
【化4】 を使用して、PCR増幅し、そしてJA4304ベクター中にサブクローニング
した。同様のクローニングストラテジーは、pmpI遺伝子およびpmpK遺伝
子についても従った。さらに、プライマー対を、pmp遺伝子の全長フラグメン
トまたは重複フラグメントをPCR増幅するために設計し、次いで、これは、p
ET17bベクター(Novagen、Madison、WI)中でのタンパク
質発現のためにサブクローニングし、そして発現、およびNovagenによる
ヒスチジン−ニッケルクロマトグラフィー方法論を利用するその後の精製のため
にE.coli BL21 pLysS中にトランスフェクトした。以下に記載
されるような、組換えタンパク質をコードするいくつかの遺伝子は、このタンパ
ク質の発現を容易にするためにネイティブなシグナル配列を欠く。pmpCの全
長タンパク質の発現を、2つの重複フラグメント(アミノ酸末端およびカルボキ
シ末端を示す)の発現を通して達成した。シグナル配列を欠くpmpCアミノ末
端部分(配列番号187、配列番号195に提供される対応するアミノ酸配列を
有する)のサブクローニングは、このベクターの5’NdeI/3’KPNクロ
ーニング部位に、以下:
【0511】
【化5】 を使用した。この遺伝子のカルボキシ末端部分であるpmpCカルボキシ末端フ
ラグメント(配列番号186、配列番号194に提供される対応するアミノ酸配
列を有する)を、以下のプライマー:
【0512】
【化6】 を使用して、発現ベクターの5’NheI/3’KPNクローニング部位中にサ
ブクローニングした。pmpDもまた、2つの重複タンパク質として発現させた
。シグナル配列を欠くpmpDアミノ酸末端部分(配列番号185、配列番号1
93に提供される対応するアミノ酸配列を有する)は、pET17bの開始コド
ンを含み、そして80kDのタンパク質として発現する。タンパク質の発現およ
び精製の目的のために、6個のヒスチジンのタグを開始コドンに続けて、そして
この遺伝子の28番目のアミノ酸(ヌクレオチド84)に融合させる。ベクター
の5’NdeI/3’KPNクローニング部位中にスプライスするために、以下
のプライマーを使用した:
【0513】
【化7】 。pmpDカルボキシ末端部分(配列番号184)を、92kDaのタンパク質
(配列番号192)として発現させた。発現およびその後の精製のために、さら
なるメチオニン、アラニンおよびセリン(これは、pET17bベクター由来の
開始コドンおよび最初の2つのアミノ酸を示す)を、含ませた。メチオニン、ア
ラニン、およびセリンの下流の6個のヒスチジンのタグを、この遺伝子の691
番目のアミノ酸(ヌクレオチド2073)に融合させる。以下:
【0514】
【化8】 を使用して、インサートを、発現ベクターの5’NheI/3’KPNクローニ
ング部位中にサブクローニングした。pmpEを、106kDのタンパク質(配
列番号183、配列番号191に提供される対応するアミノ酸配列を有する)と
して発現させた。pmpEインサートはまた、ネイティブなシグナル配列を欠く
。当該分野において周知の条件下での、この遺伝子のPCR増幅を、以下のオリ
ゴプライマー:
【0515】
【化9】 を使用して行い、そして増幅されたインサートをJA4304の5’BamHI
/3’EcoRI部位中に連結した。配列番号217に提供される、短いヌクレ
オチド配列を、Kozak様配列を作製し、かつHindIII部位を再構成す
るために、開始コドンの上流に挿入した。発現されたタンパク質は、pET17
b発現ベクター由来の開始コドンおよび下流の21個のアミノ酸(すなわち、M
ASMTGGQQMGRDSSLVPSSDP(配列番号218))を含む。さ
らに、6個のヒスチジンのタグを、上記の配列の上流に含ませ、そしてこの遺伝
子の28番目のアミノ酸(ヌクレオチド84)(これは、ハイポセティカルシグ
ナルペプチドを除去する)に融合する。配列番号191に提供される対応するア
ミノ酸を有する配列番号183に提供される配列は、これらのさらなる配列を含
まない。pmpG遺伝子(配列番号182、配列番号190に提供される対応す
るアミノ酸配列を有する)を、以下のオリゴプライマー:
【0516】
【化10】 を使用して当該分野において周知の条件下でPCR増幅し、そして発現ベクター
の5’KPN/3’NotIクローニング部位中に連結した。発現されたタンパ
ク質は、アミノ末端にさらなるアミノ酸配列(すなわち、MASMTGGQQN
GRDSSLVPHHHHHH(配列番号221))を含み、これは、pET1
7b発現ベクター由来の開始コドンおよびさらなる配列を含む。pmpI遺伝子
(配列番号181、配列番号189に提供される対応するアミノ酸配列を有する
)を、以下のオリゴプライマー:
【0517】
【化11】 を使用して、当該分野において周知の条件下でPCR増幅し、そして発現ベクタ
ーに5’NheI/3’SpeIクローニング部位において連結した。95kD
の発現したタンパク質は、このタンパク質のアミノ末端に、pET17bベクタ
ーに由来する、開始コドンとさらなるアラニンおよびセリンとを含む。さらに、
6個のヒスチジンのタグを、この遺伝子の21番目のアミノ酸に融合させる。こ
れは、ハイポセティカルシグナルペプチドを除去する。
【0518】 TCT−3細胞株を使用して同定された、クローン14H1−4(配列番号5
6)は、TSA遺伝子(チオール特異的抗酸化因子−CT603)の完全なOR
Fを含む(CT603 ORFは、C.pnuemoniae由来のCPn07
78のホモログである)。クローン14−H1−4におけるTSAオープンリー
ディングフレームを、発現したタンパク質がさらなるメチオニンおよび6×ヒス
チジンタグ(アミノ末端)を有するように増幅した。増幅されたインサートを、
pET17bベクターのNde/EcoRI部位中にサブクローニングした。I
PTGによるこのクローンの誘導の際に、22.6kDaのタンパク質を、Ni
−NTAアガロースアフィニティークロマトグラフィーによって精製した。TS
A遺伝子をコードするクローン14−H1−4の195個のアミノ酸のORFに
ついて決定されたアミノ酸配列を、配列番号65に提供する。さらなる分析によ
り、TSA遺伝子の全長クローン(CTL2−TSA−FLといわれる)が生成
された。これは、配列番号92に提供される全長アミノ酸配列を有する。
【0519】 さらなる研究により、上記のようにTCT−1およびTCT−3 T細胞株に
より同定される10個のさらなるクローンが生成された。TCT−1株により同
定されたクローンは、16−D4−22、17−C5−19、18−C5−2、
20−G3−45および21−C7−66であり;TCT−3細胞株により同定
されたクローンは、17−C10−31、17−E2−9、22−A1−49お
よび22−B3−53である。クローン21−G12−60は、TCT−1細胞
株およびTCT−3 T細胞株の両方によって認識された。TCT−1細胞株を
使用して同定された、クローン16−D4−22(配列番号119)は、2つの
遺伝子(哺乳動物細胞内での増殖のためのC.trachomatisプラスミ
ドのオープンリーディングフレーム3(ORF3)およびORF4の一部)を含
む953bpのインサートを含む。クローン17−C5−19(配列番号118
)は、clpP 1プロテアーゼをコードする、DT431のORFの一部、お
よびCT430(ジアミノピメレート(diaminopimelate)エピ
メラーゼ)のORFの一部を含む、951bpのインサートを含む。クローン1
8−C5−2(配列番号117)は、TCT−1細胞株を使用して同定された4
46bpのインサートを有する、S1リボソームタンパク質のORFの一部であ
る。TCT−1細胞株を使用して同定された、クローン20−G3−45(配列
番号116)は、pmpB遺伝子(CT413)の一部である437bpのイン
サートを含む。TCT−1株により同定された、クローン21−C7−66(配
列番号115)は、dnaK様タンパク質の一部をコードする、995bpのイ
ンサートを含む。このクローンのインサートは、dnaK遺伝子CT396の一
部であることが示された、TCT−3クローン11−H4−28(配列番号59
)のインサートと重複しない。TCT−3細胞株により同定された、クローン1
7−C10−31(配列番号114)は、976bpのインサートを含む。この
クローンは、CT858のORFの一部(IRBPドメインおよびDHRドメイ
ンを含むプロテアーゼ)を含む。クローン17−E2−9(配列番号113)は
、2つの遺伝子(CT611およびCT610)のORFの一部を含み、これは
、1142bpのインサートに及ぶ。TCT−3株を使用して同定された、クロ
ーン22−A1−49(配列番号112)もまた、698bpのインサート中に
2つの遺伝子を含む。CT660(DNAジャイレース(gyrA 2)のOR
Fの一部は、上鎖(top strand)上に存在し、ここでハイポセティカ
ルタンパク質CT659の完全ORFは、相補鎖上に存在する。TCT−1株に
より同定された、クローン22−B3−53(配列番号111)は、GroEL
(CT110)のORFの一部をコードする267bpのインサートを有する。
TCT−1細胞株およびTCT−3細胞株の両方によって同定された、クローン
21−G12−60(配列番号110)は、ハイポセティカルタンパク質CT8
75、CT229およびCT228の部分的ORFを含む1461bpのインサ
ートを含む。
【0520】 さらなるChlamydia抗原を、いくつかのChlamydia感染個体
からプールした血清を用いてLambda Screen−1ベクター(Nov
agen、Madison、WI)中のChlamydia trachoma
tis(LGV II 血清型亜型)のゲノム発現ライブラリーを、当該分野に
おいて周知の技術を用いてスクリーニングすることによって得た。引き続き、免
疫反応性クローンを同定し、そしてChlamydia遺伝子を含むインサート
を配列決定した:CTL2#1(配列番号71);CTL2#2(配列番号70
);CTL2#3−5’(配列番号72、5’末端を示す、第1の決定されたゲ
ノム配列);CTL2#3−3’(配列番号73、3’末端を示す、第2の決定
されたゲノム配列);CTL2#4(配列番号53);CTL2#5(配列番号
69);CTL2#6(配列番号68);CTL2#7(配列番号67);CT
L2#8b(配列番号54);CTL2#9(配列番号66);CTL2#10
−5’(配列番号74、5’末端を示す、第1の決定されたゲノム配列);CT
L2#10−3’(配列番号75、3’末端を示す、第2の決定されたゲノム配
列);CTL2#11−5’(配列番号45、5’末端を示す、第1の決定され
たゲノム配列);CTL2#11−3’(配列番号44、3’末端を示す、第2
の決定されたゲノム配列);CTL2#12(配列番号46);CTL2#16
−5’(配列番号47);CTL2#18−5’(配列番号49、5’末端を示
す、第1の決定されたゲノム配列);CTL2#18−3’(配列番号48、3
’末端を示す、第2の決定されたゲノム配列);CTL2#19−5’(配列番
号76、5’末端を示す、決定されたゲノム配列);CTL2#21(配列番号
50);CTL2#23(配列番号51);およびCTL2#24(配列番号5
2)。
【0521】 さらなるChlamydia trachomatis抗原を、血清学的発現
クローニングによって同定した。これらの研究で、上記のように、いくつかのC
hlamydia感染個体からプールした血清を用いたが、IgA抗体およびI
gM抗体を、二次抗体としてIgGに加えて用いた。クローンを、Chlamy
dia感染に対する早期免疫応答(すなわち、粘膜体液性免疫応答)によって認
識される抗原の増強した検出を、この方法によってスクリーニングした。以下の
免疫反応性クローンを、特徴付け、そしてChlamydia遺伝子を含むイン
サートを、配列決定した:CTL2gam−1(配列番号290);CTL2g
am−2(配列番号289);CTL2gam−5(配列番号288);CTL
2gam−6−3’(配列番号287、3’末端を示す、第2の決定されたゲノ
ム配列);CTL2gam−6−5’(配列番号286、5’末端を示す、第1
の決定されたゲノム配列);CTL2gam−8(配列番号285);CTL2
gam−10(配列番号284);CTL2gam−13(配列番号283);
CTL2gam−15−3’(配列番号282、3’末端を示す、第2の決定さ
れたゲノム配列);CTL2gam−15−5’(配列番号281、5’末端を
示す、第1の決定されたゲノム配列);CTL2gam−17(配列番号280
);CTL2gam−18(配列番号279);CTL2gam−21(配列番
号278);CTL2gam−23(配列番号277);CTL2gam−24
(配列番号276);CTL2gam−26(配列番号275);CTL2ga
m−27(配列番号274);CTL2gam−28(配列番号273);CT
L2gam−30−3’(配列番号272、3’末端を示す、第2の決定された
ゲノム配列);およびCTL2gam−30−5’(配列番号271、5’末端
を示す、第1の決定されたゲノム配列)。
【0522】 (実施例2) (Chlamidia trachomatis抗原によるT細胞増殖および
インターフェロン−γ産生の誘導) 組換えChlamydia trachomatis抗原がT細胞増殖および
インターフェロン−γ産生を誘導する能力を、以下のように決定する。
【0523】 タンパク質をIPTGで誘導し、そしてNi−NTAアガロースアフィニティ
クロマトグラフィー(Webbら、J.Immunology 157:503
4〜5041、1996)によって精製した。次いで、精製したポリペプチドを
、PBMC調製物においてT細胞増殖を誘導する能力についてスクリーニングす
る。C.trachomatis親由来のPBMC、およびそのT細胞がChl
amydia抗原に応答して増殖することが既知である正常なドナー由来のPB
MCを、10%のプールしたヒト血清および50μg/mlのゲンタマイシンを
補充したRPMI 1640を含む培地中で培養する。精製したポリペプチドを
、0.5〜10μg/mLの濃度で2連で加える。200μl容量の96ウェル
丸底プレート中で6日間の培養後に、下記のようにIFN−γレベルを決定する
ために50μlの培地を各ウェルから取り出す。次いで、プレートを、さらに1
8時間、1μCi/ウェルのトリチウム化チミジンで標識(pulse)し、収
集し、そしてトリチウムの取りこみをガスシンチレーションカウンターを用いて
決定した。両方の複製物において、培地単独中で培養される細胞において観察さ
れる増殖よりも3倍高い増殖を生じる画分を、陽性と見なす。
【0524】 IFN−γを酵素結合イムノソルベント検定法(ELISA)を用いて測定す
る。ELISAプレートを、PBS中のヒトIFN−γに対するマウスモノクロ
ーナル抗体(PharMingen、San Diego、CA)で、室温で4
時間コートする。次いで、ウェルを5%(W/V)脱脂粉乳を含有するPBSで
、室温で1時間ブロックする。プレートをPBS/0.2% TWEEN−20
で6回洗浄し、そして、ELISAプレート中で培養培地に1:2に希釈したサ
ンプルを、室温で一晩インキュベートする。プレートを再度洗浄し、そしてPB
S/10%正常ヤギ血清中に1:3000に希釈したポリクローナルウサギ抗ヒ
トIFN−γ血清を、各ウェルに添加する。次いで、プレートを室温で2時間イ
ンキュベートし、洗浄し、そして西洋ワサビペルオキシダーゼ結合抗ウサギIg
G(Sigma Chemical So.,St,Louis、MO)を、P
BS/5%脱脂粉乳中に1:2000希釈で添加する。室温でのさらなる2時間
のインキュベートの後、プレートを洗浄し、そしてTMB基質を添加する。反応
を20分後に1N 硫酸で停止する。参照波長として570nmを用いて、光学
密度を450nmで決定する。両方の複製物に生じる、培地単独で培養した細胞
由来の平均ODより2倍高いODおよび3標準偏差を示す画分を、陽性とみなす
【0525】 上記の方法論を用いて、組換え1B1−66タンパク質(配列番号5)および
配列番号5のアミノ酸残基48−67(配列番号13;1−B1−66/48−
67と称する)およびアミノ酸残基58−77(配列番号14;1−B1−66
/58−77と称する)にそれぞれ対応する2つの合成ペプチドが、C.tra
chomatis LGV IIのゲノムライブラリーをスクリーニングするた
めに用いたChlamydia特異的T細胞株において、増殖応答およびIFN
−γ産生を誘導することを見出した。
【0526】 さらなる研究は、リボソームS13タンパク質中のC.trachomati
s特異的T細胞エピトープを同定した。当該分野において周知の、標準エピトー
プマッピング技術を使用して、リボソームS13タンパク質(rS13)中の2
つのT細胞エピトープを、ドナーCL−8(T細胞株TCL−8 EB/DC)
由来のChlamidia特異的T細胞株で同定した。図8は、第一のペプチド
、rS13 1−20(配列番号106)が、対応するC.pneumonia
e配列と100%同一であることを示し、このことは組換えC.trachom
atis−rS13およびC.pneumoniae−rS13に対するT細胞
株の交差反応性を説明する。第二のペプチドrS13 56−75(配列番号1
08)に対する応答は、C.trachomatis特異的であり、このことは
、この健常な無症候性ドナーにおけるrS13応答がC.trachomati
sに対する曝露によって誘発されたが、C.pneumoniaeに対する曝露
によっても、他の任意の微生物感染によっても誘発されなかったことを示す。
【0527】 実施例1に記載されるように、TCP−21細胞株を用いて同定されたクロー
ン11−C12−91(配列番号63)は、OMP2遺伝子(CT443)の一
部であり、かつOMCBと称されるC.pneumoniaeの60kDaシス
テインリッチ外膜タンパク質と相同性を有する269bpのインサートを有する
。反応性エピトープをさらに決定するために、エピトープマッピングを一連の重
複ペプチドおよび以前に記載されたイムノアッセイを用いて実施した。簡単には
、増殖応答を、1×104の単球由来樹状細胞の存在下で、C.trachom
atisおよびC.pneumoniae由来の非感染性基本小体、またはC.
trachomatisもしくはC.pneumoniaeのOMCBタンパク
質のタンパク質配列由来のペプチドのいずれか(0.1μg/ml)を用いて、
2.5×104TCP−21 T細胞を刺激することによって決定した。TCP
−21 T細胞は、エピトープCT−OMCB #167−186、CT−OM
CB #171−190、CT−OMCB #171−186、および、より低
い程度にCT−OMCB #175−186(それぞれ、配列番号249〜25
2)に応答した。特に、TCP−21 T細胞株はまた、相同なC.pneum
oniaeペプチドCP−OMCB #171−186(配列番号253)に対
する増殖応答を示し、このペプチドに対する応答は、C.trachomati
sペプチドに対する応答に等しいか、またはそれよりも高い。2位でのアミノ酸
置換(すなわち、GluからAsp)および4位でのアミノ酸置換(すなわち、
SerからCys)は、T細胞の増殖応答を変えず、したがって、このエピトー
プがC.trachomatisとC.pneumoniaeとの間の交差反応
性エピトープであることを示した。
【0528】 上記のエピトープをさらに決定するために、さらなるT細胞株であるTCT−
3を、エピトープマッピング実験に用いた。イムノアッセイを、C.trach
omatis由来のペプチドのみを試験したことを除いて、上記のように実施し
た。T細胞は、2つのペプチド(CT−OMCB #152−171およびCT
−OMCB #157−176(それぞれ、配列番号246および247))に
増殖応答を与え、それにより、C.trachomatisのシステインリッチ
外膜タンパク質中にさらなる免疫原性エピトープを決定した。
【0529】 クローン14H1−4(配列番号56、配列番号92に提供される全長アミノ
酸配列に対応する)を、以前に記載されたCD4 T細胞発現クローニング系中
のTCT−3細胞株を用いて同定し、そして、TSAと称されるチオール特異的
抗酸化遺伝子(CT603)に関する完全ORFを含むことを示した。エピトー
プマッピングイムノアッセイを、上記のように実施し、エピトープをさらに規定
した。TCT−3 T細胞株は、重複ペプチドCT−TSA #96−115、
CT−TSA #101−120およびCT−TSA #106−125(それ
ぞれ、配列番号254〜256)に対する強力な増殖性応答を示し、C.tra
chomatis血清型亜型LGV IIのチオール特異的抗酸化遺伝子中にお
ける免疫反応性のエピトープを示した。
【0530】 (実施例3) (合成ポリペプチドの調製) ポリペプチドを、HPTU(O−ベンゾトリアゾール−N,N,N’,N’−
テトラメチルウロニウム ヘキサフルオロホスフェート)活性を有するFMOC
化学を用いる、Millipore 9050 ペプチド合成器で合成し得る。
Gly−Cys−Gly配列を、ペプチドのアミノ末端に結合し、ペプチドの結
合法または標識法を提供し得る。固体支持相からのペプチドの切断を、以下の切
断混合物を用いて実施し得る:トリフルオロ酢酸:エタンジチオール:チオアニ
ソール:水:フェノール(40:1:2:2:3)。2時間の切断の後、ペプチ
ドを冷メチル−t−ブチルエーテルで沈殿し得る。次いで、ペプチドペレットを
、0.1%のトリフルオロ酢酸(TFA)含有水に溶解し、そしてC18逆相H
PLCによる精製の前に凍結乾燥し得る。水(0.1%のTFAを含有)中0〜
60%のアセトニトリル勾配(0.1%のTFAを含有)を用いて、ペプチドを
溶出し得る。純粋画分の凍結乾燥後、ペプチドをエレクトロスプレー質量分析を
用いて、およびアミノ酸分析によって特徴付け得る。
【0531】 (実施例4) (レトロウイルス発現ベクター系および部分配列免疫学的解析を用いるChl
amydia抗原をコードするDNA配列の単離および特徴付け) Chlamydia trachomatis LGV IIのゲノムライブ
ラリーを、BamHI、BglII、BstYiおよびMboIの制限酵素を用
いる制限消化によって構築した。続いて、制限消化フラグメントを、レトロウイ
ルスベクターpBIB−KS1,2,3のBamHI部位に連結した。このベク
ターセットを改変して、図2に示すような、短いDNAゲノムフラグメント由来
のタンパク質を発現することを可能にするためのKosak翻訳開始部位および
停止コドンを含むように改変した。80クローンのDNAプールを調製し、そし
て、Pear,W.S.、Scott,M.L.およびNolan,G.P.、
Generation of High Titre,Helper−free
retroviruses by Transient Transfect
ion.Methods in Molecular Medicine:Ge
ne Therapy Protocols、Humana Press、To
towa、NJ、41−57頁に記載のように、レトロウイルスパッケージング
株Phoenix−Amphoにトランスフェクトした。次いで、レトロウイル
ス形態のChlamudiaライブラリーを、H2−Ld発現P815細胞に形
質導入し、次いで、この細胞を、抗原特異的T細胞株を刺激するための標的細胞
として用いた。
【0532】 Chlamydia特異的、マウスH2d拘束CD8+T細胞株を、Star
nbach,M.,J.Immunol.153:5183、1994に記載の
ように、照射したC.trachomatis感染J774細胞および照射した
同系脾臓細胞を用いる反復回の刺激によって培養中で拡大させた。Chlamy
dia特異的T細胞株を用いて、レトロウイルス形質導入P815細胞によって
発現される上記のChlamydiaゲノムライブラリーをスクリーニングした
。陽性DNAプールを、Elispot分析(Lalvaniら、J.Expe
rimental Medcine 186:859−865、1997を参照
のこと)を用いるIFN−γ産生の検出によって同定した。
【0533】 2つの陽性プール(2C7および2E10と称する)を、IFN−γ Eli
spot分析によって同定した。プール2C7由来のP815細胞の安定した形
質導入物を、限界希釈によってクローニングし、個々のクローンを、Chlam
ydia特異的CTL株からIFN−γ産生を誘発するこれらの能力に基づいて
選択した。このスクリーニングプロセスから、4つの陽性クローン(2C7−8
、2C7−9、2C7−19および2C7−21と称する)を選択した。同様に
、陽性プール2E10をさらにスクリーニングし、3つのインサートを含むさら
なる陽性クローンを生じた。この3つのインサートは、CT016、tRNAシ
ンターゼおよびclpXの遺伝子(それぞれ、配列番号268〜270)のフラ
グメントである。
【0534】 これら4つの陽性2C7クローン由来のトランスジェニックDNAを、pBI
B−KS特異的プライマーを用いてPCR増幅し、Chlamydia DNA
インサートを特異的に増幅した。増幅されたインサートをゲル精製し、そして配
列決定した。1つの免疫反応性クローンである2C7−8(配列番号15、配列
番号32に提供される推定アミノ酸を有する)は、Chlamydia tra
chomatis,血清型亜型D(NCBI,BLASTN検索;配列番号33
、配列番号34に提供される推定アミノ酸を有する)のヌクレオチド59730
4−597145に相同性を有する160bpのフラグメントである。クローン
2C7−8の配列は、直前に記載された高い相同性の領域由来の、2つの推定オ
ープンリーディングフレーム内にマッピングする。そして、特に、298アミノ
酸フラグメント(配列番号16、配列番号17に提供される推定アミノ酸配列を
有する)からなる、これらの推定オープンリーディングフレームの1つは、免疫
学的活性を示すことが実証された。
【0535】 血清型亜型L2由来の298アミノ酸フラグメント(CT529および/また
はCap1遺伝子と称される)の全長クローニングを、5’−ttttgaag
caggtaggtgaatatg(順方向)(配列番号159)プライマーお
よび5’−ttaagaaatttaaaaaatccctta(逆方向)(配
列番号160)プライマーを用いて、テンプレートとして精製C.tracho
matis L2ゲノムDNAを用いて、PCR増幅によって得た。このPCR
産物をゲル精製し、配列決定のためにpCRBlunt(Invitrogen
、Carlsbad、CA)にクローニングした。次いで、pBIB−KSの誘
導体pBIB−KMSのEcoRI部位に、発現のためにサブクローニングした
。CT529のChlamydia pnuemoniaeホモログを、配列番
号292に提供される対応するアミノ酸配列を有する配列番号291に提供する
【0536】 種々のCT529血清型亜型をコードする全長DNAを、105IFUを含有
する細菌溶解物からPCRによって(本質的に、Denamur,E.、C.S
ayada、A.Souriau、J.Orfila、A.Rodolakis
およびJ.Elion、1991 J.Gen.Microbiol.137:
2525に記載されるように)増幅した。以下の血清型亜型を、記載されるよう
に増幅した:Ba(配列番号134、配列番号135に提供される対応する推定
アミノ酸配列を有する);E(BOUR)およびE(MTW447)(配列番号
122、配列番号123に提供される対応する推定アミノ酸配列を有する);F
(NI1)(配列番号128、配列番号129に提供される対応する推定アミノ
酸配列を有する);G(配列番号126、配列番号127に提供される対応する
推定アミノ酸配列を有する);Ia(配列番号124、配列番号125に提供さ
れる対応する推定アミノ酸配列を有する);L1(配列番号130、配列番号1
31に提供される対応する推定アミノ酸配列を有する);L3(配列番号132
、配列番号133に提供される対応する推定アミノ酸配列を有する);I(配列
番号263、配列番号264に提供される対応する推定アミノ酸配列を有する)
;K(配列番号265、配列番号266に提供される対応する推定アミノ酸配列
を有する);およびMoPn(配列番号136、配列番号137に提供される対
応する推定アミノ酸配列を有する)。PCR反応を、Advantage Ge
nomic PCR Kit(Clontech、Palo Alto、CA)
を用いて、血清型亜型L2 DNA(ORFの外側)に特異的なプライマーを用
いて、実施した。プライマー配列は、5’−ttttgaagcaggtagg
tgaatatg(順方向、配列番号163)および5’−tttacaata
agaaaagctaagcactttgt(逆方向、配列番号164)を必要
とするMoPnを除いて、5’−ggtataatatctctctaaatt
ttg(順方向、配列番号161)および5’−agataaaaaaggct
gtttc’(逆方向、配列番号162)であった。PCR増幅されたDNAを
、QIAquick PCR purification kit(Qiage
n、Valencia、CA)を用いて精製し、そして配列決定のためにpCR
2.1(Invitrogen、Carlsbad、CA)にクローニングした
【0537】 免疫反応性のクローンのPCR増幅されたインサート由来のDNAの配列決定
を、自動配列決定装置(ABI377)で、pBIB−KS特異的順方向プライ
マーである5’−ccttacacagtcctgctgac(配列番号165
)および逆方向プライマーである3’−gtttccgggccctcacat
tg(配列番号166)の両方を用いて行った。CT529血清型亜型L2をコ
ードするDNAをクローニングしたPCRBlunt、およびCT529血清型
亜型Ba、E(BOUR)、E(MTW447)、F(NI1)、G、Ia、K
、L1、L3およびMoPnをコードするDNAをクローニングしたpCR2.
1を、T7プロモータープライマーおよび汎用M13順方向プライマーもしくは
M13逆方向プライマーを用いて、配列決定した。
【0538】 これら2つの推定オープンリーディングフレーム(配列番号16および20)
が、関連する免疫学的機能を有するタンパク質をコードするか否かを決定するた
めに、2つのオープンリーディングフレームの長さにわたる重複ペプチド(17
〜20アミノ酸長)を、実施例3に記載されるように合成した。標準クロム放出
アッセイを利用して、ペプチド標識(pulse)されたH2d拘束標的細胞の
パーセント特異的溶解を決定した。このアッセイにおいて、P815細胞(H2 d )のアリコートを、37℃で1時間、100μCiの51Crを用いて、1μg
/mlの示されたペプチドの存在下または非存在下において標識した。このイン
キュベート後、標識P815細胞を洗浄し、過剰な51Crおよびペプチドを除き
、続いて、1,000細胞/ウェルの濃度でマイクロカルチャー(microc
ultute)プレートに二連でプレートした。エフェクターCTL(Chla
mydia特異的CD8 T細胞)を、示されたエフェクター:標的の比で加え
た。4時間のインキュベートの後、上清を回収し、51Crの上清への放出につい
てガンマカウンターで計測した。298アミノ酸オープンリーディングフレーム
由来の2つの重複ペプチドは、CTL株を特異的に刺激した。配列番号138−
156に示されるペプチドを合成し、CT529(Cap1遺伝子)についての
血清型亜型D オープンリーディングフレームのL2ホモログおよび216アミ
ノ酸オープンリーディングフレームの翻訳を示す。図3に示されるように、Ct
C7.8−12(配列番号18、Cap1#132−147としてもまた称され
る、配列番号139)およびCtC7.8−13(配列番号19、Cap1#1
38−155としてもまた称される、配列番号140)は、エフェクター:標的
の比が10:1で、それぞれ38%〜52%特異的溶解を誘導し得る。特に、こ
れら2つのペプチド間の重複は、予想されるH2d(KdおよびLd)結合ペプチ
ドを含んだ。10アミノ酸のペプチドを合成して、この重複配列(配列番号31
)に対応させ、そしてelispotアッセイによって抗Chlamydia
CTL株から強力な免疫応答を産生することを見出した。特に、もっとも新しい
Genbankデータベースの検索は、これまでにこの遺伝子に関する何のタン
パク質も記載されていないことを明らかにした。従って、2C7−8(配列番号
15)をコードする推定オープンリーディングフレームは、MHC−I拘束様式
において、抗原特異的CD8+ T細胞を刺激し得るChlamydia由来の
抗原を含む遺伝子を規定し、このことは、この抗原がChlamydiaに対す
るワクチンを開発させるのに用いられ得ることを実証した。
【0539】 これらの結果を確認するため、およびそのエピトープをさらにマッピングする
ために、短縮された(truncated)ペプチド(配列番号138〜156
)を作製し、そしてIFN−g ELISPOTアッセイにおいてT細胞による
認識について試験した。Ser139(Cap1#140〜147、配列番号1
46)またはLeu147(Cap1#138〜146、配列番号147)のい
ずれかの短縮がT細胞認識を失わせる。これらの結果は、9マーペプチドCap
1#139−147(SFIGGITYL、配列番号145)が、Chlami
dia特異的なT細胞によって認識される最小エピトープであることを示す。
【0540】 C.trachomatis(配列番号121、123、125、127、1
29、131、133、135、137および139)の選択された血液型亜型
からのCap(CT529)の配列アラインメントは、提案されたエピトープの
2位において1つのアミノ酸の差違が見出されることを示す。この相同な血液型
亜型Dペプチドは、SIGGITYL(配列番号168)である。SFIGGI
TYLおよびSIIGGITYLがChlamydia特異的なT細胞による認
識について細胞を標識する能力を比較した。各ペプチドの段階希釈物を、上記の
ように、P815細胞とともにインキュベートし、そして51Cr放出アッセイに
おけるT細胞による認識について試験した。Chlamydia特異的なT細胞
は、血液型亜型L2ペプチドを最小濃度1nMで、そして血液型亜型Dペプチド
を最小濃度10nMで認識する。
【0541】 さらなる研究によって、Cap1#139−147特異的T細胞クローンがC
.trachomatisに感染した細胞を認識することが示された。Cap1 139-147 がChlamydiaに感染した細胞の表面に提示されているか否かを
確認するために、Balb−3T3(H−2d)細胞を試験して、C.trac
homatis血液型亜型L2に感染させ、そしてこれらの細胞が、Cap1#
139−147エピトープ(配列番号145)に対して特異的なCD8+T細胞
クローンによって認識されるか否かを決定した。Cap1#139−147エピ
トープに対して特異的なT細胞クローンを、T細胞69株の限界希釈を行うこと
によって得た。このT細胞クローンは、Chlamydiaに感染した細胞を特
異的に認識した。これらの実験において、標的細胞は、C.trachmati
sに感染したBalb/3T3細胞(陽性コントロール)または感染していない
Balb/3T3細胞であり、これらは、それぞれ45%および36%および3
0%が、30:1、10:1および3:1のエフェクター対標的の比で特異的な
溶解を示した。あるいは、Cap1#139−147エピトープ(配列番号14
5)でコーティングしたP815細胞、または処置されていないP815細胞は
、それぞれ、83%、75%および58%が、エフェクター対標的の比で30:
1、10:1および3:1での特異的な溶解を示した(すべての場合において陰
性コントロールは、5%未満の溶解を有した)。このデータは、このエピトープ
が感染の間に提示されることを示唆する。
【0542】 インビボ研究によって、Cap1#139−147エピトープ特異的なT細胞
がC.trachomatisのマウス感染の間に初回刺激されることが示され
る。C.trachomatisでの感染が、Cap1#139−147エピト
ープ特異的なT細胞応答をプライム刺激するか否かを決定するために、マウスに
腹腔内投与で、108IFUのC.trachomatis血液型亜型L2を感
染させた。感染後2週間で、このマウスを屠殺し、そして脾細胞を、Cap1#
139−147エピトープペプチドでパルス刺激した照射した同系脾細胞に対し
て刺激した。5日間の刺激の後、その培養物を、標準的な51Cr放出アッセイに
おいて使用して、Cap1#139−147エピトープ特異的なT細胞がその培
養物に存在するか否かを決定した。具体的には、C.trachomatis血
液型亜型L2で免疫したマウス、またはPBSを注射したコントロールマウスか
らの脾細胞は、Cap1#139−147ペプチドコーティングした同系脾細胞
およびCap1#139−147エピトープを特異的に認識し得るCD8+T細
胞とともに5日間培養した後に、それぞれ、73%、60%および32%が、3
0:1、10:1および3:1のエフェクター対標的の比で特異的な溶解を与え
た。このコントロールマウスは、30:1のエフェクター対標的比でおよそ10
%の溶解%を有し、そしてE:T比率を下げると安定して減少した。標的細胞は
、Cap1#139−147ペプチドコーティングされたP815細胞または処
置されていない細胞であった。これらのデータは、Cap1#139−147ペ
プチド特異的なT細胞がC.trachomatisによるマウス感染の間に初
回刺激されることを示唆する。
【0543】 研究が行われ、Ct529(これは、本明細書中でCap−1と呼ばれる)は
、C.trachomatisに感染した細胞の封入体膜に局在化し、そして基
本小体(elementary body)または網状小体(reticula
te body)と関連しないことを示した。上記のように、Cap−1は、C
D8+ CTLを刺激するChlamydia由来の産物として同定された。こ
れらのCTLは、感染のマウスモデルにおいて防御的であり、従って、Cap−
1をよりワクチン候補とする。さらに、これらのCTLは、MHC−I制限され
ているので、Cap−1遺伝子は、感染細胞のサイトゾルにアクセスしなくては
ならず、これは、特異的なChlamydia遺伝子産物の固有の特徴であり得
る。従って、遺伝子産物の細胞局在化の決定はCap−1をワクチン候補として
特徴付ける際に有用である。Cap−1の細胞内局在性を検出するために、Ca
p−1のN末端の125のアミノ酸を含む組換えポリペプチド(配列番号305
、配列番号304で提供されるN末端6−Hisタグを含むアミノ酸配列を有す
る)に対するウサギのポリクローナル抗体を使用して、Chlamydiaで感
染されたMcCoy細胞を染色した。
【0544】 ウサギ抗Cap−1ポリクローナル抗体を、Cap−1のN末端部分を含む組
換えポリペプチドrCt529c1−125(配列番号305)によるウサギの
過免疫化によって得た。組換えrCt529e1−125タンパク質を、Cap
−1のN末端の1〜125のアミノ酸をコードするヌクレオチド1〜375をコ
ードするpET発現プラスミド(上記)によって形質転換されたE.coliか
ら得た。組換えタンパク質は、当該分野において周知の技術を用いてNi−NT
Aによって精製された。陽性コントロール抗血清として、基本小体に対するポリ
クローナル抗血清を、精製したC.trachomatis基本小体(Biod
esign、Sacco、Maine)によってウサギを免疫することによって
作製した。Cap−1ポリペプチドによる免疫前のウサギに由来する免疫前血清
を陰性コントロールとして用いた。
【0545】 免疫細胞学を、1ml当たり106IFU(Inclusion Formi
ng Unit)の濃度で、C.trachomatis血清型亜型L2かC.
psitacci、株6BCかのいずれかを接種したガラスカバーガラス上で増
殖させたMcCoy細胞単層膜で行った。2時間後、培地を吸引し、そしてシク
ロヘキシミド(1.0μg/ml)を補充した新鮮なRP−10培地と取り換え
た。感染細胞を7%CO2中で24時間インキュベートし、そして培地を吸引す
ることによって固定し、PBSで細胞を一度リンスし、そして5分間メタノール
固定した。抗原染色のために、固定した細胞単層膜をPBSで洗浄し、そして特
定の抗血清またはコントロール抗血清の1:100希釈物と共に、37℃で2時
間インキュベートした。細胞をPBSでリンスし、そして蛍光イソチオシアネー
ト(FITC)標識化された抗ウサギIgG(KPL、Gaithersbur
g)と共に1時間インキュベートし、そしてPBS中でEvans blue(
0.05%)で染色した。蛍光を100×対物レンズ(Zeiss epifl
uorescence microscope)で観察し、そして写真撮影した
(Nikon UFX−11Aカメラ)。
【0546】 この研究からの結果は、Cap−1は、C.trachomatisに感染し
た細胞の封入体膜に局在することを示す。Cap−1特異的抗体は、C.tra
chomatisに感染した細胞の封入体膜を標識したが、これらの封入体に含
まれるか、または固定プロセスによって放出されるChlamydia基本小体
を標識しなかった。逆に、抗基本小体抗原は、封入体内の細菌体のみではなく、
固定プロセスによって放出されたものも明白に標識した。抗Cap−1抗体の特
異性は、それが、C.psittaciに感染した細胞を染色しないという事実
によって示される。Cap−1標識の特異性はまた、免疫前の血清において反応
性がないことによって示される。これらの結果は、Cap−1は、細菌から放出
され、そしてChlamydia封入体膜に関連していくことを示唆する。従っ
て、Cap−1は、Chlamydiaによって引き起こされる感染に対するワ
クチンの開発の際にCD8+T細胞を刺激するために有用であり得る遺伝子産物
である。
【0547】 Chlamydia感染に対するワクチンにおけるCap−1遺伝子の潜在的
なCTL抗原としての関連性は、さらに、2つのさらなる一連の研究によって説
明される。第1に、C.trachomatisのCap−1 CT529#1
38−147ペプチドのMHC−Iエピトープに特異的なCTL(配列番号14
4)は、天然の感染の間、高頻度まで初回刺激されることが示された。具体的に
は、Balb/Cマウスを、106I.F.U.のC.trachomatis
、血清型亜型L2と共にインキュベートした。2週間後、脾臓を収集し、そして
Elispot分析によって、Cap−1#138−147ペプチドパルスされ
た抗原提示細胞に対する応答において、IFN−γ分泌細胞の数について定量し
た。2つの実験において、105脾細胞におけるIFN−γ分泌細胞の数は、全
CD8+T細胞の約1%であった。MHC−1エピトープ(Cap−1 CT5
29 #138−147ペプチド)に応答するCD8+ CTLのこの高頻度は
、Cap−1が感染において高度に免疫原性であることを示唆する。
【0548】 第2の一連の研究からの結果は、Cap−1タンパク質は、感染時に、宿主細
胞のサイトゾルにほとんどすぐにアクセス可能であることを示した。これは、C
ap−1 CT529 #138−147ペプチド提示の時間経過において示さ
れる。簡潔には、3T3細胞を、C.trachomatis血清型亜型L2で
種々の長さの時間感染させ、次いで、Cap−1 CT529 #138−14
7ペプチド特異的CTLによる認識について試験した。その結果は、C.tra
chomatis感染した3T3細胞は、感染のたった2時間後に、抗原特異的
CTLによる認識について標的化されることを示す。これらの結果は、Cap−
1は、C.trachomatis基本小体の網状小体への発展において合成さ
れる初期タンパク質であることを示唆する。感染初期において発現する遺伝子産
物に対するCD8+ CTL免疫応答は、Chlamydia感染に対するワク
チンにおいて特に有効であり得る。
【0549】 (実施例5) (Chlamydia抗原で免疫されたマウスにおける抗体応答およびT細胞
応答の生成) 免疫原性研究を行って、Montanideアジュバントを用いて処方された
、精製されたSWIBタンパク質もしくはS13タンパク質のいずれか、または
SWIBもしくはS13に関するDNA配列を含むpcDNA−3発現ベクター
でのDNAベースの免疫を用いて免疫されたマウスにおける抗体およびCD4+
T細胞応答を決定した。SWIBはまた、クローン1−B1−66(配列番号1
、対応するアミノ酸配列は配列番号5において提供される)とも称され、そして
S13リボソームタンパク質はまた、クローン10−C10−31(配列番号4
、対応するアミノ酸配列は、配列番号12に提供される)とも称される。第一の
実験において、3匹のC57BL/6マウスの群を2回免疫し、そして抗体およ
びCD4+T細胞応答についてモニタリングした。DNA免疫を尾の根元で皮内
で行い、そしてポリペプチド免疫を皮下経路で投与した。免疫されたマウスから
の脾細胞の標準的な3H取り込みアッセイの結果は、精製された組換えSWIB
ポリペプチド(配列番号5)で免疫した群からの強力な増殖応答を示す。以前に
記載されるようなサイトカイン誘導アッセイによるさらなる分析によって、SW
IBポリペプチドにより免疫された群が測定可能なIFN−γおよびIL−4の
応答を生成したことが実証された。SWIBポリペプチドで免疫した実験群にお
ける優性な抗体アイソタイプ応答を決定するための、続いてのELISAベース
のアッセイを行った。図4は、SWIB免疫された群が主にIgG1である体液
性応答を与えたことを例示する。
【0550】 第二の実験において、C3Hマウスを、3回、3週間の間隔で、PBSもしく
はMontanideのいずれかにおいて処方された10μgの精製されたSW
IBタンパク質(これはまた、クローン1−B1−66、配列番号5とも呼ばれ
る)で免疫し、そして第三回の免疫の2週間後に採取した。SWIBタンパク質
に対して指向される抗体力価を、当該分野で周知の標準的なELISAベースの
技術によって決定し、Montanideアジュバントで処方したSWIBタン
パク質が強力な体液性免疫応答を誘導したことを実証した。T細胞増殖応答を、
XTTベースのアッセイによって決定した(Scudieroら、Cancer
Research、1988、48:4827)。図5に示されるように、S
WIBポリペプチドおよびMontanideで免疫したマウス由来の脾細胞は
、抗原特異的な増殖応答を惹起した。さらに、免疫された動物からの脾細胞が可
溶性の組換えSWIBポリペプチドに応答してIFN−γを分泌する能力を、以
前に記載されるようなサイトカイン誘導アッセイを用いて決定した。Monta
nideアジュバントを用いて処方したSWIBポリペプチドで免疫した群にお
けるすべての動物由来の脾細胞は、SWIB Chlamydia抗原への曝露
に応答してIFN−γを分泌し、これは、Chlamydia特異的な免疫応答
を実証した。
【0551】 さらなる実験において、C3Hマウスを、3回別個の時点で、尾の根元で、S
BAS2アジュバント(SmithKline Beecham、London
、England)を用いて処方された、精製された10μgのSWIBタンパ
ク質もしくはS13タンパク質(C.trachomatis、SWIBタンパ
ク質、クローン1−B1−66、配列番号5、およびS13タンパク質、クロー
ン10−C10−31、配列番号4)で免疫した。抗原特異的な抗体力価を、E
LISAによって測定し、両方のポリペプチドが、1×10-4〜1×10-5の力
価の範囲の強力なIgG応答を誘導したことを示した。この応答のIgG1およ
びIgG2aの成分は、ほぼ等価量で存在した。免疫されたマウスから単離され
た脾細胞に対する標準的な3H取り込みアッセイによって決定された、抗原特異
的なT細胞増殖応答は、SWIBに対してかなり強力であり(陰性コントロール
よりも50、000cpm高い)、そしてs13についてはさらにより強力であ
った(陰性コントロールよりも100、000cpm高い)。このIFNγ産生
を、増殖中の培養物からの上清から、標準的なELISA技術によりアッセイし
た。S13タンパク質でのその培養物のインビトロ再刺激は、高レベルのIFN
−γ産生を誘導し、これは、陰性コントロールについての2ng/mlに対して
、およそ25ng/mlであった。SWIBタンパク質での再刺激はまた、IF
Nγを誘導したが、より少ない程度であった。
【0552】 関連する実験において、C3Hマウスを、3回別個の時点で、10μgのコレ
ラ毒素と混合した、10μgの精製されたSWIBもしくはS13タンパク質(
C.trachomatis、SWIBタンパク質、クローン1−B1−66、
配列番号5、およびS13タンパク質、クローン10−C10−31、配列番号
4)で免疫した。粘膜免疫を、鼻腔内接種を通じてであった。抗原特異的抗体応
答を標準的なELISA技術によって決定した。抗原特異的なIgG抗体は、S
WIB免疫されたマウスの血液中に存在し、その力価は、1×10-3〜10-4
範囲であったが、S13免疫した動物では検出不可能であった。IFNγ産生に
よって測定された単離された脾細胞からの抗原特異的なT細胞応答は、全身免疫
についてすぐ上記したようなものに類似の結果を与えた。
【0553】 動物研究を行って、CT529血液型亜型LGVII CTLエピトープ(C
T529 10マーコンセンサスペプチド(CSFIGGITYL、配列番号3
1))(これは、H2−Kd制限されたCTLエピトープとして同定された)に
よって規定された)の免疫原性を決定した。BALB/cマウス(1群あたり3
匹のマウス)を、3回、種々のアジュバントと組み合わせた25μgのペプチド
で免疫した。このペプチドを、SKB Adjuvant System SB
AS−2’’、SBAS−7(SmithKline Beecham、Lon
don、England)、またはMontanideのいずれかの中で尾の根
元で全身投与した。このペプチドをまた、10μgのコレラ毒素(CT)と混合
して鼻腔内投与した。未刺激のマウスをコントロールとして使用した。3回目の
免疫後4週間で、脾細胞を、3つの異なるエフェクター対LPS刺激比(1×1
6細胞/mlで6、1.5および0.4)で10μg/mlのCT529 1
0マーコンセンサスペプチドを用いてパルス刺激したLPS刺激(blast)
で再刺激した。2回の再刺激後、エフェクター細胞を、ペプチドパルス刺激され
たP815細胞を溶解するその能力について、標準的なクロム放出アッセイを用
いて試験した。鶏卵オボアルブミンからの無関連のペプチドを陰性コントロール
として用いた。その結果は、有意な免疫応答が、CT529 10マーコンセン
サスペプチドに対して惹起され、そしてペプチドパルス刺激された標的を溶解し
得る抗原特異的T細胞がそのペプチドでの免疫に応答して惹起されたことを実証
した。具体的には、抗原特異的溶解活性は、SBAS−7およびCTでアジュバ
ント補助された群において見出されたが、MontanideおよびSBAS−
2’’では、CTLエピトープ免疫をアジュバント補助しなかった。
【0554】 (実施例6) (Chlamydia pneuymoniae遺伝子の発現および特徴付け
) ヒトT細胞株TCL−8(実施例1に記載される)は、Chlamydia
trachomatisおよびChlamydia pneumoniaに感染
した単球由来の樹状細胞を認識する。このことは、Chlamydia tra
chomatisおよびChlamydia pneumoniaが交叉反応性
のT細胞エピトープをコードし得ることを示唆する。Chlamydia tr
achomatis LGV IIクローン1B1−66(これはまた、SWI
B(配列番号1)と呼ばれる)およびクローン10C10−31(これはまた、
S13リボゾームタンパク質(配列番号4)とも呼ばれる)に相同なChlam
ydia pneumonia遺伝子を単離するために、HeLa229細胞を
、C.pneumonia株TWAR(CDC/CWL−029)に感染させた
。3日間のインキュベーション後、このC.pneumonia感染させたHe
La細胞を採取し、洗浄し、そして200μlの水に再懸濁し、そして20分間
沸騰水浴中で加熱した。10μlの破壊された細胞懸濁物をPCRテンプレート
として用いた。
【0555】 C.pneumonia特異的なプライマーをクローン1B1−66およびク
ローン10C10−31について設計し、その結果、5’末端が、挿入された6
×ヒスチジンタグおよびNdeI部位を有し、そして3’末端が、包含された終
止コドンおよびBamHI部位を有した(図6)。PCR産物を、当該分野にお
いて周知の標準的な技術によって増幅し、そして配列決定した。C.pneum
onia特異的なPCR産物を発現ベクターpET17B(Novagen,M
adison、WI)中にクローニングし、そして発現およびNovagenに
よって提供されるヒスチジン−ニッケルクロマトグラフィー方法論を利用した続
きの精製のために、E.coli BL21 pLysSへとトランスフェクト
した。従って、C.pnerumoniaからの2つのタンパク質が生成された
:10−11kDaのタンパク質(CpSWIB(配列番号27)と呼ばれる)
および6×Hisタグを有する配列番号78(これは、それぞれ、配列番号28
に提供される対応するアミノ酸配列を有する)、CpS13と呼ばれる15kD
aタンパク質(配列番号29、および配列番号77(6×Hisタグを有する)
、これらは、それぞれ配列番号30および91において提供される対応するアミ
ノ酸配列を有する)。
【0556】 (実施例7) (Chlamydia pneumoniae抗原による、T細胞増殖および
インターフェロンγ産生の誘導) 組換えChlamydia pneumoniae抗原がT細胞増殖およびイ
ンターフェロンγ産生を誘導する能力を以下のように決定した。
【0557】 タンパク質を、IPTGにより誘導し、そしてNi−NTAアガロースアフィ
ニティークロマトグラフィーによって精製する(Webbら、J.Immuno
logy 157:5034−5041、1996)。次いで、この精製された
ポリペプチドを、T細胞増殖をPBMS調製物中で誘導する能力についてスクリ
ーニングする。C.pneumoniae患者からのPBMCおよびそのT細胞
がChlamydia抗原に応答して増殖することが公知の正常ドナーからのP
BMCを、10%のプールされたヒト血清および50μg/mlゲンタマイシン
を補充したRPMI1640を含む培地中で培養する。精製されたポリペプチド
を、二連で、0.5〜10μg/mLの濃度で添加する。容量200μLの容量
中、96ウェルの丸底プレート中での6日間の培養後、50μLの培地を各ウェ
ルから、以下に記載するように、IFN−γレベルの決定のために取り出した。
次いで、このプレートを1μCi/ウェルのトリチウムチミジンでさらに18時
間パルス刺激し、採取し、そしてトリチウム取り込みを、ガスシンチレーション
カウンタを用いて決定した。二連両方で、培地単独において培養された細胞にお
いて観察される増殖よりも3倍多い増殖をもたらした画分を陽性とみなす。
【0558】 IFN−γを、酵素結合イムノソルベント検定法(ELISA)を用いて測定
した。ELISAプレートを、PBS中のヒトIFN−γに対して指向されるマ
ウスモノクローナル抗体(PharMingen,San Diego,CA)
で室温で4時間コーティングした。次いで、ウェルを5%(W/V)の脱脂乾燥
乳を含むPBSを用いて、室温で1時間ブロックする。このプレートを、PBS
/0.2% TWEEN−20中で6回洗浄し、そしてELISAプレート中の
培養培地中で1:2に希釈したサンプルを、室温で一晩インキュベートする。こ
のプレートを再び洗浄し、そしてPBS/10%正常ヤギ血清中で1:3000
に希釈したポリクローナルウサギ抗ヒトIFN−γ血清を各ウェルに添加する。
次いで、このプレートを室温で2時間インキュベートし、洗浄し、そして西洋ワ
サビペルオキシダーゼ連結抗ウサギIgG(Sigma Chemical S
o.,St.Louis、MO)を、PBS/5%脱脂乾燥乳中に1:2000
希釈で添加した。さらに2時間の室温でのインキュベーション後、そのプレート
を洗浄し、そしてTMB基質を添加する。この反応を、20分後、1N硫酸を用
いて終結させる。光学密度を570nmを参照波長として用いて450nmで測
定する。二連両方で、培地単独で培養された細胞からの平均ODおよび3標準偏
差より2倍大きなODを与えることを生じる画分を陽性とみなす。
【0559】 C.trachomatisおよびC.pneumoniaに対して交叉反応
し得るヒト抗Chlamydia T細胞株(TCL−8)を用いて、上記実施
例において記載される発現されたタンパク質(すなわち、CpSWIB、配列番
号27、および6×Hisタグを有する配列番号78(これらはそれぞれ、配列
番号28において提供される対応するアミノ酸配列を有する)、ならびにCpS
13と呼ばれる15kDaタンパク質(配列番号29)、および6×Hisタグ
を有する配列番号77(これらは、それぞれ、配列番号30および91に提供さ
れる対応するアミノ酸配列を有する))が、C.trachomatisおよび
C.pneumoniaeの両方に共通するT細胞エピトープを有するか否かを
決定した。手短には、Chlamydiaのタンパク質を発現するE.coli
を、1×104単球由来の樹状細胞に対して滴定した。2時間後、この樹状細胞
培養物を洗浄し、そして2.5×104T細胞(TCL−8)を添加し、そして
さらに72時間インキュベートさせた。次いで、その培養上清中のINF−γの
量を、ELISAによって決定した。図7Aおよび7Bにおいて示すように、T
CL−8 T細胞株は、IFN−γの抗原特異的誘導によって実証されるように
、C.trachomatisおよびC.pneumoniaの両方由来のS1
3リボソームタンパク質を特異的に認識したが、他方で、C.trachoma
tisからのSWIBタンパク質のみがそのT細胞株によって認識された。これ
らの結果を確認するために、C.trachomatis SWIBのT細胞エ
ピトープを、一連の重複するペプチドおよびT細胞株TCL−8を用いてパルス
刺激した標的細胞を用いてエピトープマッピングすることによって同定した。3
Hチミジン取り込みアッセイは、そのペプチド(C.t.SWIBと称される、
配列番号38の52−67)がTCL−8株の最も強力な増殖を与えたことを実
証した。C.pneumoniae配列のSWIB(配列番号40)、C.pn
eumoniae のトポイソメラーゼ−SWIB融合物(配列番号43)およ
びC.trachomatis (配列番号42)、ならびにヒトSWIドメイ
ン(配列番号41)に対応する相同ペプチドを合成し、そして上記アッセイにお
いて試験した。T細胞株TCL−8は、配列番号39のC.trachomat
isペプチドのみを認識し、そして対応するC.pneumoniaeペプチド
(配列番号40)も、上記の他の対応するポリペプチド(配列番号41〜43)
をも認識しなかった。
【0560】 Chlamydia特異的なT細胞株を、それぞれC.trachomati
sまたはC.pneumoniaeに感染させた単球由来の樹状細胞のいずれか
を用いてドナーPBMCを刺激することによって、C.pneumoniaeに
対する陽性血清力価を有するドナーCP−21から生成した。C.pneumo
niaeに対して生成されたT細胞は、組換えC.pneumoniae−SW
IBに対して応答したが、C.trachomatis−SWIBには応答せず
、他方で、C.trachomatisに対して生成されたT細胞株は、C.t
rachomatisにもC.pneumoniae−SWIBにもいずれにも
応答しなかった(図9を参照のこと)。ドナーCP−21の、C.pneumo
niae−SWIB特異的な免疫応答は、C.pneumoniae感染を確認
し、そしてインビボのC.pneumoniae感染の間のC.pneumon
iae−SWIB特異的なT細胞の惹起を示唆する。
【0561】 C.pneumonia−SWIBに対するT細胞応答のエピトープマッピン
グは、Cp−SWIB特異的なT細胞が重複するペプチドCp−SWIB32−
51(配列番号101)およびCp−SWIB37−56(配列番号102)に
応答したことを示し、このことは、C.pneumoniae−SWIB特異的
T細胞エピトープCp−SWIB37−51(配列番号100)を示す。
【0562】 さらなる実験において、T細胞株を、ドナーCP1(これもまた、C.pne
umoniae血清陽性ドナー)から、それぞれC.trachomatisお
よびC.pneumoniaeからの非感染性基本小体(elementary
body)を用いてPBMCを刺激することによって、生成した。特に、増殖
応答を、1×104単球由来樹状細胞ならびにC.trachomatisおよ
びC.pneumoniae由来の非感染性基本小体または組換えC.trac
homatisもしくはC.pneumoniaeのいずれかのSWIBタンパ
ク質の存在下で2.5×104のT細胞を刺激することによって決定した。SW
IBに対するT細胞応答は、CP−21からのT細胞株を用いて得られたデータ
に対して、C.trachomatis−SWIBではなくC.pneumon
iae−SWIBがC.pneumoniae T細胞株による応答を惹起する
という点において類似した。さらに、C.trachomatis T細胞株は
、C.trachomatis SWIBにもC.pneumoniae SW
IBにもいずれに応答しても増殖しなかったが、この株は、CTとCPの両方の
基本小体に応答して増殖した。実施例1に記載されるように、クローン11−C
21−91(配列番号63)(TCP−21細胞株を用いて同定された)は、2
69bpのインサートを有する。このインサートは、OMP2遺伝子(CT44
3)の一部であり、そしてC.pneumoniaeの60kDaシステインリ
ッチの外膜タンパク質(OMCBと呼ばれる)と相同性を共有する。反応性エピ
トープをさらに規定するために、エピトープマッピングを、一連の重複するポリ
ペプチドおよび以前に記載されるイムノアッセイを用いて行った。手短には、増
殖応答を、1×104単球由来の樹状細胞の存在下で、C.trachomat
isおよびC.pnerumoniaeに由来する非感染性基本小体、またはC
.trachomatisもしくはC.pneumoniaeのOMBCタンパ
ク質のタンパク質配列に由来するペプチド(0.1μg/ml)のいずれかを用
いて、2.5×104のTCP−21T細胞を刺激することによって決定した。
TCP−21 T細胞は、エピトープCT−OMCB#167−186、CT−
OMCB#171−190、CT−OMCB#171−186に対して応答し、
そしてCT−OMCB#175−186に対してはより少ない程度で応答した(
それぞれ、配列番号249〜252)。顕著なことに、このTCP−21のT細
胞株はまた、相同なC.pneumoniaeペプチドCP−OMCB#171
−186(配列番号253)に対して増殖性の応答を与え、この応答は、C.t
rachomatisペプチドに対する応答に等しいかまたはそれを超えた。2
位でのアミノ酸置換(すなわち、GluについてAsp)および4位でのアミノ
酸置換(すなわち、SerについてのCys)は、T細胞の増殖応答を変更せず
、そして従ってこのエピトープがC.trachomatisとC.pneum
oiniaeとの間の交叉反応性エピトープであることを実証した。
【0563】 (実施例8) (Chlamydia抗原に対するヒトPBMCおよびT細胞株の免疫応答) 本明細書において提供される実施例は、C.trachomatisに感染し
、そしてC.trachomatis感染を制御する防御性免疫応答を生成した
一般的な集団の中に健常ドナーの集団が存在することを示唆する。これらのドナ
ーは、臨床的には無症候のままであり、そしてC.trachomatisに対
して血清陰性のままであった。CD4発現クローニングによって同定された、c
hlamydia抗原に対する正常なドナーの免疫応答を特徴付けるために、1
2の健常ドナーから得たPBMCを、C.trachomatis−SWIB、
C.pneumoniae−SWIBおよびC.trachomatis−S1
3、C.pneumoniae−S13を含む組換えchlamydia抗原の
パネルに対して試験した。このデータを、以下の表Iにまとめる。すべてのドナ
ーが、C.trachomatisに対して血清陰性であったが、6/12がC
.pneumonieに対して陽性力価を有した。陽性応答としての4倍を超え
る刺激指数を用いて、11/12の被験体が、C.trachomatisの基
本小体に応答し、そして12/12がC.pneumonieの基本小体に応答
した。1つのドナーAD 104は、組換えC.pneumoniae−S13
タンパク質に応答したが、組換えC.trachomatis−S13タンパク
質には応答しなかった。このことは、C.pneumoniae特異的な応答を
示す。12のドナーのうち3つがC.trachomatis−SWIBを有し
たが、C.pneumoniae−SWIB特異的な応答を有さず、このことは
、C.trachomatis感染を確認した。C.trachomatis−
S13およびC.pneumoniae−S13は、8/12のドナーにおいて
応答を惹起し、このことは、クラミジア感染を示唆する。これらのデータは、S
WIBおよびS13が正常な研究被験体のPBMCにおいて、T細胞応答を惹起
する能力を実証する。
【0564】
【表1】 CT=Chlamydia trachomatis;CP=Chlamydi
a pneumoniae;EB=Chlamydia基本小体;Swib=組
換えChlamydia Swibタンパク質;S13=組換えChlamyd
ia S13タンパク質;lpdA=組換えChlamydia lpdAタン
パク質;TSA=組換えChlamydia TSAタンパク質。値は、標準増
殖アッセイからの結果を示す。増殖応答を、それぞれの組換え抗原または基本小
体(EB)とともにプレインキュベートした1×104の単球由来樹状細胞を用
いて3×105のPBMCを刺激することによって決定した。アッセイを、最後
の18時間、3Hチミジンパルスを用いて、6日後に収集した。 SI:刺激指標 +/−: SI〜 4 +: SI> 4 ++: SI 10〜30 +++: SI> 30 第1の一連の実験において、T細胞株を、以前に記載されたようなC.tra
chomatis LGV II基本小体を用いてT細胞を刺激することによっ
て、C.trachomatisに対する生殖器曝露(genital exp
osure)歴を有する、健常な女性個体(CT−10)から作成した。この研
究被験体を、C.trachomatisに対して曝露したが、この被験体は、
セロコンバーションを起こさず、そして臨床的症状を現さなかった。このことは
、ドナーCT−10がC.trachomatisに対して防御免疫応答を発達
させたかもしれないことを示唆する。図10に示されるように、ドナーCT−1
0由来の初代Chlamydia特異的T細胞株は、C.trachomati
s−SWIBに応答したが、しかし、C.pneumoniae−SWIB組換
えタンパク質には応答しなかった。このことは、C.trachomatisに
対するCT−10の曝露を確証する。C.trachomatis−SWIBに
対するT細胞応答のエピトープマッピングは、図11に示されるように、このド
ナーが、T細胞株TCL−8と同じエピトープCt−SWIB 52−67(配
列番号39)に応答したことを示した。
【0565】 さらなるT細胞株を、種々のC.trachomatis患者について上記の
ように作製した。患者の臨床プロフィールならびに種々のC.trachoma
tisおよびC.pneumonieの基本小体および組換えタンパク質に対す
る増殖応答の要約を、表IIに要約する。
【0566】
【表2】 NGU=非淋菌性尿道炎;BV=細菌性腟炎;CT=Chlamydia t
rachomatis;CP=Chlamydia pneumoniae;E
B=Chlamydia基本小体;Swib=組換えChlamydia Sw
ibタンパク質;S13=組換えChlamydia S13タンパク質;lp
dA=組換えChlamydia lpdAタンパク質;TSA=組換えChl
amydia TSAタンパク質。
【0567】 値は、標準増殖アッセイからの結果を示す。増殖応答を、それぞれの組換え抗
原または基本小体(EB)とともにプレインキュベートした1×104の単球由
来樹状細胞を用いて3×105のPBMCを刺激することによって決定した。ア
ッセイを、最後の18時間、3Hチミジンパルスを用いて、6日後に得た。 SI:刺激指標 +/−: SI〜 4 +: SI> 4 ++: SI 10〜30 +++: SI> 30 表IおよびIIに要約されるような、無症候性(上記に規定される通り)研究
被験体およびC.trachomatis患者のパネルを使用して、この2つの
群由来のPBMCの免疫応答の総合的な研究を行った。簡潔には、C.pneu
moniae患者由来のPBMCならびに正常ドナー由来のPMBCを、10%
のプールされたヒト血清および50μg/mlゲンタマイシンを補充したRPM
I 1640を含有する培地中で培養する。精製したポリペプチド、組換えch
lamydia抗原のパネル(C.trachomatis−、C pneum
oniae−SWIBおよびS13を含む)、ならびにC.trachomat
is lpdAおよびTSAを、0.5〜10μg/mLの濃度で二連に添加す
る。200μlの容量での96ウェル丸底プレートでの6日間の培養後、以下に
記載されるように、50μlの培地を、IFN−γレベルの決定のために各ウェ
ルから取り出す。次いで、このプレートを、1μCi/ウェルのトリチウム化チ
ミジンを用いてさらに18時間パルスし、収集し、そしてトリチウム取り込みを
、気体シンチレーションカウンターを使用して決定する。両方の複製物において
、培地単独で培養した細胞において観察される増殖よりも3倍多い増殖を生じる
画分は、陽性であるとみなされる。
【0568】 組換えChlamydiae抗原に対する増殖応答は、無症候性ドナーおよび
C.trachomatis患者の大部分が、C.trachomatis S
13抗原を認識し(8/12)、そしてC.trachomatis患者の大部
分が、C.pneumonia S13抗原を認識し(8/12)、4/12の
無症候性ドナーもまた、C.pneumonia S13抗原を認識することを
、示した。また、12人のC.trachomatis患者のうち6人、および
12人の無症候性ドナーのうちの4人は、C.trachomatisのlpd
A抗原に対する増殖応答を与えた。これらの結果は、C.trachomati
sおよびC.pneumonia S13抗原、C.trachomatis
Swib抗原およびC.trachomatis lpdA抗原が、無症候性ド
ナーによって認識されることを示し、これらの抗原が、Chlamydiaに対
する曝露の間に認識され、そして免疫応答がそれらに対して惹起されたことを示
す。このことは、これらの抗原が、ヒト宿主において防御免疫を付与する際に役
割を果たし得ることを意味する。さらに、C.trachomatisおよびC
.pneumonia S13抗原は、C.trachomatis患者の間で
等しく十分に認識され、それゆえに、S13タンパク質においてC.trach
omatisとC.pneumoniaとの間で共有されるエピトープが存在し
得ることを示す。表IIIは、これらの研究の結果を要約する。
【0569】
【表3】 一連の研究を、無症候性ドナーおよびC.trachomatis患者から作
製された短期(short term)T細胞株に対する細胞性免疫応答を決定
するために開始した。細胞性免疫応答を、実施例7に記載されるように、標準的
な増殖アッセイおよびIFN−γによって測定した。詳細には、抗原の大部分は
、Chlamydia抗原を発現する単一のE.coliクローンの形態であっ
たが、いくつかの組換えタンパク質もまた、このアッセイにおいて使用された。
この単一のE.coliクローンを、1×104単球由来樹状細胞上で力価滴定
(titer)し、そして2時間後、この培養物を洗浄し、そして2.5×10 4 T細胞を添加した。組換えタンパク質を使用するアッセイを、以前に記載され
るように実施した。増殖を、最後の18時間、標準的3Hチミジンパルスを用い
て、4日後に決定した。IFN−γの誘導を、上記のように、標準的ELISA
アッセイを使用して4日後に収集した培養上清から決定した。この結果は、試験
されたC.trachomatis抗原すべて(C.T.Swibを除いて)が
、C.trachomatis患者由来の1つ以上の異なるT細胞株から増殖応
答を惹起したことを示す。さらに、増殖応答は、以下のChlamydia遺伝
子:CT622、groEL、pmpD、CT610およびrS13、について
、C.trachomatis患者および無症候性ドナーの両方から惹起された
【0570】 12G3−83クローンはまた、CT622に加えて、CT734およびCT
764に対する配列を含み、従って、これらの遺伝子配列はまた、免疫反応性エ
ピトープを有し得る。同様に、クローン21G12−60は、CT875に加え
て、ハイポセティカルタンパク質遺伝子CT229およびCT228に対する配
列を含み;そして15H2−76はまた、CT812およびCT088からの配
列を含み、そしてsycE遺伝子に対する相同性を共有する。クローン11H3
−61はまた、PGP6−Dビルレンスタンパク質に対する相同性を共有する配
列を含む。
【0571】
【表4】 (実施例9) (Chlamydia抗原を使用する防御研究) 防御研究を、マウスにおいて、chlamydia抗原を用いる免疫がchl
amydia接種から生じる生殖管疾患に対して影響を及ぼし得るか否かを決定
するために実施した。2つのモデルを利用した:Chlamydia psit
taci(MTW447)の株を含むヒト分離菌を使用する膣内接種のモデル、
およびChlamydia trachomatis、血液型亜型F(株NI1
)として同定されたヒト単離菌を含む子宮内接種のモデル。両方の株は、上部生
殖管(upper genital tract)において炎症を誘導し、この
炎症は、女性においてChlamydia trachomatisによって引
き起こされる子宮内膜炎および卵管炎に類似する。第1の実験において、C3H
マウス(1群あたり4匹のマウス)を、C.trachomatis SWIB
DNA(配列番号1、配列番号5において提供される対応するアミノ酸配列を
有する)を含有する100μgのpcDNA−3発現ベクターを用いて3回免疫
した。接種を、全身性免疫のために尾の基部(base)で行った。最後の免疫
の2週間後、動物を、プロゲステロン処置し、そして膣を介してかまたは子宮へ
の接種物の注射によってのいずれかで感染させた。感染の2週間後、このマウス
を屠殺し、そして生殖管を切り出し、染色し、そして組織病理学について試験し
た。炎症レベルをスコア付けした(非常に軽度な+から、非常に重篤な++++
+まで)。各々単一の卵管/卵巣に帰するスコアを合計し、そして試験された器
官の数で除算して、その群についての炎症の平均スコアを得た。子宮接種のモデ
ルにおいて、空のベクターを受ける免疫した陰性コントロール動物は、DNAで
免疫した群についての2.62とは対照的に、6.12の卵巣/卵管平均炎症ス
コアをともなう一貫した炎症を示した。膣接種および感染の上昇のモデルにおい
て、免疫した陰性コントロールマウスは、DNAで免疫した群についての5.0
0に対して、8.37の卵巣/卵管平均炎症スコアを有した。また、後者のモデ
ルにおいて、ワクチン接種したマウスは、管の閉塞の徴候を示さなかったが、一
方、ワクチン接種した陰性コントロール群は、卵管の管腔において炎症性細胞を
有した。
【0572】 第2の実験において、C3Hマウス(1群あたり4匹のマウス)を、ポリラク
チドco−グリコリドマイクロスフェア(PLG)でカプセル化されたC.tr
achomatis SWIB DNA(配列番号1、配列番号5において提供
される対応するアミノ酸配列を有する)を含有する50μgのpcDNA−3発
現ベクターを用いて3回免疫し;免疫を、腹腔内で行った。最後の免疫の2週間
後、動物を、プロゲステロン処置し、そして膣におけるC.psittaciの
接種によって感染させた。感染の2週間後、マウスを屠殺し、そして生殖管を切
り出し、染色し、そして組織病理学について試験した。炎症レベルを、以前に記
載されるようにスコア付けした。各々単一の卵管/卵巣に帰するスコアを合計し
、そして試験された器官の数で除算して、その群についての炎症の平均を得た。
PLGでカプセル化した空のベクターを受ける、免疫した陰性コントロール動物
は、PLGでカプセル化したDNAで免疫した群についての5.71に対して、
7.28の卵巣/卵管平均炎症スコアをともなう一貫した炎症を示した。腹膜に
おける炎症は、コントロールについての3.75に対して、ワクチン接種した群
について1.75であった。
【0573】 第3の実験において、C3Hマウス(1群あたり4匹)を、コレラ毒素(CT
)と混合した10μgの精製組換えタンパク質(SWIB(配列番号1、配列番
号5において提供される対応するアミノ酸配列を有する)またはS13(配列番
号4、配列番号12において提供される対応するアミノ酸配列を有する)のいず
れか)を用いて3回免疫し;その調製物を、20μL容量で麻酔の際に鼻内投与
した。最後の免疫の2週間後、動物を、プロゲステロン処置し、そしてC.ps
ittaciの膣への接種によるかまたは子宮におけるC.trachomat
is血液型亜型Fの注射によるかのいずれかで感染させた。感染の2週間後、こ
のマウスを屠殺し、そして生殖管を切り出し、染色し、そして組織病理学につい
て試験した。炎症の程度を、上記のようにスコア付けした。各々単一の卵管/卵
巣に帰するスコアを合計し、そして試験された器官の数で除算して、その群につ
いての炎症の平均スコアを得た。子宮接種のモデルにおいて、コレラ毒素単独を
受ける、免疫した陰性コントロール動物は、s13およびコレラ毒素で免疫した
群についての5.00、ならびにSWIBおよびコレラ毒素で免疫した群につい
ての1.00に対して、4.25(分析した2匹のマウスのみ;他の2匹は死ん
だ)の卵巣/卵管平均炎症スコアを示した。未処置の感染動物は、7の卵巣/卵
管平均炎症スコアを有した。膣接種および感染の上昇のモデルにおいて、免疫し
た陰性コントロールマウスは、s13およびコレラ毒素で免疫した群についての
6.75、ならびにSWIBおよびコレラ毒素で免疫した群についての5.37
に対して、7.37の卵巣/卵管平均炎症スコアを有した。未処置の感染動物は
、8の卵巣/卵管平均炎症スコアを有した。
【0574】 上記の3つの実験は、SWIB特異的防御が得られ得ることを示唆する。この
防御効果は、相同感染のモデルにおいて、より顕著であるが、しかしC.psi
ttaciを用いる異種チャレンジ感染における場合においてなお存在する。
【0575】 本発明は、理解を明確にする目的で、例示および実施例によって幾分詳細に記
載されているが、変更および改変は、本発明の範囲から逸脱することなく実施さ
れ得、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲の範囲によってのみ限定されるこ
とが意図される。
【0576】 (実施例10) (Pmp/Ra12融合タンパク質) 種々のPmp/Ra12融合構築物を、NotI制限部位を含むプライマーを
使用して、Pmp遺伝子のPCRフラグメントを合成することによって作製した
。次いで、各PCRフラグメントをpCRX1のNotI制限部位に連結した。
pCRX1ベクターは、融合体の6HisRa12部分を含む。融合構築物のR
a12部分は、米国特許出願60/158,585(この開示は、本明細書中に
参考として援用される)に記載されるように、Mycobacterium t
uberculosis MTB32Aのアミノ酸192〜323に対応するポ
リペプチドをコードする。各インサートの正確な方向は、その制限酵素パターン
によって決定され、そしてその配列を検証した。以下にさらに記載されるように
、PmpA、PmpB、PmpC、PmpFおよびPmpHについて、多数の融
合構築物を作製した: (PmpA融合タンパク質) PmpAは、982アミノ酸を含む107kDタンパク質であり、血液型亜型
Eからクローン化された。PmpAタンパク質を2つの重複フラグメント(Pm
pA(N末端)および(C末端)部分に分けた。
【0577】 PmpA(N末端)をセンスプライマーおよびアンチセンスプライマー:
【0578】
【化12】 によってそれぞれ増幅した。得られた融合構築物は、配列番号308に示される
DNA配列を有し、これは、PmpAのセグメント1〜473を発現する66k
Dタンパク質(619アミノ酸)をコードする。融合タンパク質のアミノ酸配列
は、配列番号309に示される。
【0579】 PmpA(C末端)をセンスプライマーおよびアンチセンスプライマー:
【0580】
【化13】 によってそれぞれ増幅した。得られた融合構築物は、配列番号312に示される
DNA配列を有し、これは、PmpAのセグメント438〜982を発現する7
4kDタンパク質(691アミノ酸)をコードする。融合タンパク質のアミノ酸
配列は、配列番号313に示される。
【0581】 (PmpF融合タンパク質) PmpFは、1034アミノ酸を含む112kDタンパク質であり、血液型亜
型Eからクローン化された。PmpFタンパク質を2つの重複フラグメント(P
mpF(N末端)および(C末端))部分に分けた。
【0582】 PmpF(N末端)をセンスプライマーおよびアンチセンスプライマー:
【0583】
【化14】 によってそれぞれ増幅した。得られた融合体は、配列番号316に示されるDN
A配列を有し、これは、PmpFのセグメント1〜499を発現する69kDタ
ンパク質(646アミノ酸)をコードする。融合タンパク質のアミノ酸配列は、
配列番号317に示される。
【0584】 PmpF(C末端)をセンスプライマーおよびアンチセンスプライマー:
【0585】
【化15】 によってそれぞれ増幅した。得られた融合体は、配列番号320に示されるDN
A配列を有し、これは、PmpFのセグメント466〜1034を発現する77
kDタンパク質(715アミノ酸)をコードする。融合タンパク質のアミノ酸配
列は、配列番号321に示される。
【0586】 (PmpH融合タンパク質) PmpHは、1016アミノ酸を含む108kDタンパク質であり、血液型亜
型Eからクローン化された。PmpHタンパク質を2つの重複フラグメント(P
mpA(N末端)および(C末端)部分に分けた。
【0587】 PmpH(N末端)をセンスプライマーおよびアンチセンスプライマー:
【0588】
【化16】 によってそれぞれ増幅した。得られた融合体は、配列番号324に示されるDN
A配列を有し、これは、PmpHのセグメント1〜484を発現する64kDタ
ンパク質(631アミノ酸)をコードする。融合タンパク質のアミノ酸配列は、
配列番号325に示される。
【0589】 PmpH(C末端)をセンスプライマーおよびアンチセンスプライマー:
【0590】
【化17】 によってそれぞれ増幅した。得られた融合構築物は、配列番号328に示される
DNA配列を有し、これは、PmpHのセグメント449〜1016アミノ酸を
発現する77kDタンパク質(715アミノ酸)をコードする。融合タンパク質
のアミノ酸配列は、配列番号329に示される。
【0591】 (PmpB融合タンパク質) PmpBは、1750アミノ酸を含む183kDタンパク質であり、血液型亜
型Eからクローン化された。PmpBタンパク質を4つの重複フラグメント(P
mpB(1)、(2)、(3)および(4))に分けた。
【0592】 PmpB(1)をセンスプライマーおよびアンチセンスプライマー:
【0593】
【化18】 によってそれぞれ増幅した。得られた融合体は、配列番号332に示されるDN
A配列を有し、これは、PmpBのセグメント1〜372アミノ酸を発現する5
3kDタンパク質(518アミノ酸)をコードする。融合タンパク質のアミノ酸
配列は、配列番号333に示される。
【0594】 PmpB(2)をセンスプライマーおよびアンチセンスプライマー:
【0595】
【化19】 によってそれぞれ増幅した。得られた融合体は、配列番号336に示されるDN
A配列を有し、これは、PmpBのセグメント330〜767アミノ酸を発現す
る60kDタンパク質(585アミノ酸)をコードする。融合タンパク質のアミ
ノ酸配列は、配列番号337に示される。
【0596】 PmpB(3)をセンスプライマーおよびアンチセンスプライマー:
【0597】
【化20】 によってそれぞれ増幅した。得られた融合体は、配列番号340に示されるDN
A配列を有し、これは、PmpBのセグメント732〜1236アミノ酸を発現
する67kDタンパク質(654アミノ酸)をコードする。融合タンパク質のア
ミノ酸配列は、配列番号341に示される。
【0598】 PmpB(4)をセンスプライマーおよびアンチセンスプライマー:
【0599】
【化21】 によってそれぞれ増幅した。得られた融合構築物は、配列番号344に示される
DNA配列を有し、これは、PmpBのセグメント1160〜1750を発現す
る76kDタンパク質(700アミノ酸)をコードする。融合タンパク質のアミ
ノ酸配列は、配列番号345に示される。
【0600】 (PmpC融合タンパク質) PmpCは、1774アミノ酸を含む187kDタンパク質であり、血液型亜
型E/L2からクローン化された。PmpCタンパク質を3つの重複フラグメン
ト(PmpC(1)、(2)および(3))に分けた。
【0601】 PmpC(1)をセンスプライマーおよびアンチセンスプライマー:
【0602】
【化22】 によってそれぞれ増幅した。得られた融合構築物は、配列番号348に示される
DNA配列を有し、これは、PmpCのセグメント1〜340アミノ酸を発現す
る51kDタンパク質(487アミノ酸)をコードする。融合タンパク質のアミ
ノ酸配列は、配列番号349に示される。
【0603】 PmpC(2)をセンスプライマーおよびアンチセンスプライマー:
【0604】
【化23】 によってそれぞれ増幅した。得られた融合体は、配列番号352に示されるDN
A配列を有し、これは、PmpCのセグメント305〜741アミノ酸を発現す
る60kDタンパク質(583アミノ酸)をコードする。融合タンパク質のアミ
ノ酸配列は、配列番号353に示される。
【0605】 PmpC(3)をセンスプライマーおよびアンチセンスプライマー:
【0606】
【化24】 によってそれぞれ増幅した。得られた融合構築物は、配列番号356に示される
DNA配列を有し、これは、PmpCのセグメント714〜1250アミノ酸を
発現する70kDタンパク質(683アミノ酸)をコードする。融合タンパク質
のアミノ酸配列は、配列番号357に示される。
【0607】 本発明は、理解を明確にする目的で、例示および実施例によって幾分詳細に記
載されているが、変更および改変は、本発明の範囲から逸脱することなく実施さ
れ得、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲の範囲によってのみ限定されるこ
とが意図される。
【配列表】
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、クローン4C9−18#2を発現する標的細胞により活性化されるC
hlamydia特異的T細胞株からのINF−γの誘導を示す。
【図2】 図2は、コザック翻訳開始部位および終止コドンを含むように改変されたレト
ロウイルスベクターpBIB−KS1,2,3を示す。
【図3】 図3は、ChlamydiaペプチドCtC7.8−12(配列番号18)お
よびCtC7.8−13(配列番号19)とパルスしたP815細胞のクロム放
出アッセイの特異的溶解を示す。
【図4】 図4は、C.trachomatis SWIBタンパク質で免疫したC57
Bl/6マウスにおける抗体アイソタイプの力価を示す。
【図5】 図5は、C.trachomatis SWIBタンパク質で免疫したC3H
マウス由来の脾細胞におけるChlamydia特異的T細胞増殖応答を示す。
【図6】 図6は、C.pneumoniae由来のSWIBおよびS13の遺伝子を単
離するために使用した、C.pneumoniaeから設計した5’および3’
プライマー配列を示す。
【図7】 図7Aおよび7Bは、Chlamydiaのタンパク質を発現する単球由来の
樹状細胞による活性化の際に、C.trachomatisおよびC.pneu
moniaeに対して交差反応し得るヒト抗ChlamydiaT細胞株(TC
L−8)からのIFN−γの誘導を示す。
【図8】 図8は、T細胞株TCL 8 EB/DCを用いた、Chlamydiaのリ
ボソームS13タンパク質におけるT細胞エピトープの同定を示す。
【図9】 図9は、C.pnuemoniae感染樹状細胞に対して生成されたCP−2
1 T細胞の、組換えC.pneumonia−SWIBタンパク質に対する増
殖性応答を示すが、C.trachomatis SWIBタンパク質に対して
は示さなかった。
【図10】 図10は、無症候性ドナー由来の初代T細胞株(TCT−10 EB)のC.
trachomatis特異的SWIB増殖性応答を示す。
【図11】 図11は、抗原特異的T細胞株(TCL−10 EB)を用いた、C.tra
chomatis SWIBにおけるT細胞エピトープの同定を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 48/00 C07K 14/295 4C085 A61P 31/04 16/12 4H045 C07K 14/295 19/00 16/12 C12N 1/19 19/00 1/21 C12N 1/19 C12Q 1/68 A 1/21 G01N 33/53 D 5/10 M C12Q 1/68 33/566 G01N 33/53 33/569 F 33/571 33/566 C12P 21/08 33/569 C12N 15/00 ZNAA 33/571 5/00 B // C12P 21/08 A61K 37/02 (31)優先権主張番号 09/598,419 (32)優先日 平成12年6月20日(2000.6.20) (33)優先権主張国 米国(US) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 スカイキー, ヤシル エイ. ダブリュ ー. アメリカ合衆国 ワシントン 98006, ベルビュー, エスイー 47ティーエイチ プレイス 15106 (72)発明者 フライング, スティーブン ピー. アメリカ合衆国 ワシントン 98110, バインブリッジ アイランド, ピンヨン アベニュー ノースイースト 11414 (72)発明者 スカラー, ジョン アメリカ合衆国 ワシントン 98107, シアトル, 32エヌディー アベニュー エヌダブリュー 6208 Fターム(参考) 4B024 AA01 AA13 BA31 CA04 DA02 DA06 DA12 HA12 HA14 HA15 HA17 4B063 QA19 QQ03 QQ43 QR08 QR55 QR62 QS25 QS33 QS34 QX02 4B064 AG27 CA02 DA01 DA15 4B065 AB01 BA02 CA24 CA45 CA46 4C084 AA13 BA35 CA04 NA14 ZB351 4C085 AA03 AA14 AA19 AA38 BA45 DD86 FF24 4H045 AA10 AA11 AA30 BA41 CA11 DA76 DA86 EA31 EA52

Claims (71)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Chlamydia抗原の免疫原性部分を含む、単離された
    ポリペプチドであって、ここで、該抗原は、以下:(a)配列番号169〜17
    4、181〜188、263、265および267〜290に示される配列;(
    b)(a)の配列に相補的な配列;ならびに(c)中程度にストリンジェントな
    条件下で(a)または(b)の配列にハイブリダイズするポリヌクレオチド配列
    、からなる群より選択されるポリヌクレオチド配列によってコードされるアミノ
    酸配列を含む抗原である、単離されたポリペプチド。
  2. 【請求項2】 前記ポリペプチドが、配列番号175〜180、189〜1
    96、264および266からなる群より選択される配列を含む、請求項1に記
    載のポリペプチド。
  3. 【請求項3】 請求項1および2のいずれか1項に記載のポリペプチドをコ
    ードするヌクレオチド配列を含む、単離されたポリヌクレオチド分子。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のポリヌクレオチド分子を含む、組換え発現
    ベクター。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の発現ベクターで形質転換された、宿主細胞
  6. 【請求項6】 前記宿主細胞が、E.coli細胞、酵母細胞および哺乳動
    物細胞からなる群より選択される、請求項5に記載の宿主細胞。
  7. 【請求項7】 請求項1および2のいずれか1項に記載のポリペプチドを含
    む、融合タンパク質。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の融合タンパク質であって、ここで、該融合
    タンパク質は、発現エンハンサーを含み、該発現エンハンサーは、該融合タンパ
    ク質をコードするポリヌクレオチドでトランスフェクトされた宿主細胞において
    、該融合タンパク質の発現を増加させる発現エンハンサーである、融合タンパク
    質。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載のポリペプチド中に存在しないTヘルパーエ
    ピトープを含む、請求項7に記載の融合タンパク質。
  10. 【請求項10】 アフィニティータグを含む、請求項7に記載の融合タンパ
    ク質。
  11. 【請求項11】 請求項7に記載の融合タンパク質をコードする、単離され
    たポリヌクレオチド。
  12. 【請求項12】 請求項1に記載のポリヌクレオチド配列または該ポリヌク
    レオチド配列のいずれかの相補体によってコードされるアミノ酸配列を含むCh
    lamydiaタンパク質に特異的に結合する、単離されたモノクローナル抗体
    またはその抗原結合フラグメント。
  13. 【請求項13】 請求項1に記載のポリペプチドおよび生理学的に受容可能
    なキャリアを含む、薬学的組成物。
  14. 【請求項14】 請求項3に記載のポリヌクレオチド分子および生理学的に
    受容可能なキャリアを含む、薬学的組成物。
  15. 【請求項15】 ポリペプチドおよび生理学的に受容可能なキャリアを含む
    、薬学的組成物であって、ここで、該ポリペプチドは、以下:(a)配列番号1
    69〜174、181〜188、263、265および267〜291に示され
    る配列;(b)(a)の配列に相補的な配列;ならびに(c)中程度にストリン
    ジェントな条件下で(a)または(b)の配列にハイブリダイズする配列、から
    なる群より選択されるポリヌクレオチド分子によってコードされるポリペプチド
    である、薬学的組成物。
  16. 【請求項16】 ポリヌクレオチド分子および生理学的に受容可能なキャリ
    アを含む、薬学的組成物であって、ここで、該ポリヌクレオチド分子は、以下:
    (a)配列番号169〜174、181〜188、263、265および267
    〜291に示される配列;(b)(a)の配列に相補的な配列;ならびに(c)
    中程度にストリンジェントな条件下で(a)または(b)の配列にハイブリダイ
    ズする配列、からなる群より選択される配列を含むポリヌクレオチド分子である
    、薬学的組成物。
  17. 【請求項17】 生理学的に受容可能なキャリアならびに以下: (a)請求項7に記載の融合タンパク質; (b)請求項11に記載のポリヌクレオチド;および (c)請求項12に記載の抗体; からなる群より選択される少なくとも1つの成分を含む、薬学的組成物。
  18. 【請求項18】 請求項1に記載のポリペプチドおよび免疫促進剤を含む、
    ワクチン。
  19. 【請求項19】 請求項3に記載のポリヌクレオチド分子および免疫促進剤
    を含む、ワクチン。
  20. 【請求項20】 ポリペプチドおよび免疫促進剤を含む、ワクチンであって
    、ここで、該ポリペプチドは、以下:(a)配列番号169〜174、181〜
    188、263、265および267〜291に示される配列;(b)(a)の
    配列に相補的な配列;ならびに(c)中程度にストリンジェントな条件下で(a
    )または(b)の配列にハイブリダイズする配列、からなる群より選択される配
    列によってコードされるポリペプチドである、ワクチン。
  21. 【請求項21】 DNA分子および免疫促進剤を含む、ワクチンであって、
    ここで、該DNA分子は、以下:(a)配列番号169〜174、181〜18
    8、263、265および267〜291に示される配列;(b)(a)の配列
    に相補的な配列;ならびに(c)中程度にストリンジェントな条件下で(a)ま
    たは(b)の配列にハイブリダイズする配列、からなる群より選択される配列を
    含むDNA分子である、ワクチン。
  22. 【請求項22】 免疫促進剤ならびに以下: (a)請求項7に記載の融合タンパク質; (b)請求項11に記載のポリヌクレオチド;および (c)請求項12に記載の抗体; からなる群より選択される少なくとも1つの成分を含む、ワクチン。
  23. 【請求項23】 前記免疫促進剤が、アジュバントである、請求項18〜2
    2のいずれか1項に記載のワクチン。
  24. 【請求項24】 患者において保護免疫を誘導するための方法であって、請
    求項13〜17のいずれか1項に記載の薬学的組成物を患者に投与する工程を包
    含する、方法。
  25. 【請求項25】 患者において保護免疫を誘導するための方法であって、請
    求項18〜22のいずれか1項に記載のワクチンを患者に投与する工程を包含す
    る、方法。
  26. 【請求項26】 請求項1に記載のポリヌクレオチド配列または該ポリヌク
    レオチド配列のいずれかの相補体によってコードされるアミノ酸配列を含むCh
    lamydiaタンパク質に特異的に結合する、単離されたポリクローナル抗体
    またはその抗原結合フラグメント。
  27. 【請求項27】 患者におけるChlamydia感染を検出するための方
    法であって、以下: (a)該患者から生物学的サンプルを得る工程; (b)該サンプルに、Chlamydia抗原の免疫原性部分を含むポリペプ
    チドを接触させる工程であって、ここで、該抗原は、以下:(i)配列番号16
    9〜174、181〜188、263、265および267〜291に示される
    配列;(ii)(i)の配列に相補的な配列;ならびに(c)中程度にストリン
    ジェントな条件下で(i)または(ii)の配列にハイブリダイズするポリヌク
    レオチド配列、からなる群より選択されるポリヌクレオチド配列によってコード
    されるアミノ酸配列を含む抗原である、工程;ならびに (c)該ポリペプチドに結合する抗体の存在を検出する工程、 を包含する、方法。
  28. 【請求項28】 患者におけるChlamydia感染を検出するための方
    法であって、以下: (a)該患者から生物学的サンプルを得る工程; (b)該サンプルに、Chlamydia抗原の免疫原性部分を含むポリペプ
    チドを含む融合タンパク質を接触させる工程であって、ここで、該抗原は、以下
    :(i)配列番号169〜174、181〜188、263、265および26
    7〜291に示される配列;(ii)(i)の配列に相補的な配列;ならびに(
    c)中程度にストリンジェントな条件下で(i)または(ii)の配列にハイブ
    リダイズするポリヌクレオチド配列、からなる群より選択されるポリヌクレオチ
    ド配列によってコードされるアミノ酸配列を含む抗原である、工程;ならびに (c)該融合タンパク質に結合する抗体の存在を検出する工程、 を包含する、方法。
  29. 【請求項29】 前記生物学的サンプルが、全血、血清、血漿、唾液、脳脊
    髄液および尿からなる群より選択される、請求項27および28のいずれか1項
    に記載の方法。
  30. 【請求項30】 生物学的サンプルにおけるChlamydia感染を検出
    するための方法であって、以下: (a)該サンプルに、ポリメラーゼ連鎖反応において、少なくとも2つのオリ
    ゴヌクレオチドプライマーを接触させる工程であって、ここで、該オリゴヌクレ
    オチドプライマーの少なくとも1つは、配列番号169〜174、181〜18
    8、263、265および267〜291の配列を含むポリヌクレオチド分子に
    特異的なプライマーである、工程;および (b)該サンプルにおいて、該オリゴヌクレオチドプライマーの存在下で増幅
    されるポリヌクレオチド配列を検出し、これによって、Chlamydia感染
    を検出する工程、 を包含する、方法。
  31. 【請求項31】 前記オリゴヌクレオチドプライマーの少なくとも1つが、
    配列番号169〜174、181〜188、263、265および267〜29
    1のポリヌクレオチド配列のうちの少なくとも約10個連続するヌクレオチドを
    含む、請求項30に記載の方法。
  32. 【請求項32】 生物学的サンプルにおけるChlamydia感染を検出
    するための方法であって、以下: (a)該サンプルに、配列番号169〜174、181〜188、263、2
    65および267〜291の配列を含むポリヌクレオチド分子に特異的な1以上
    のオリゴヌクレオチドプローブを、接触させる工程;および (b)該サンプルにおいて、該オリゴヌクレオチドプローブにハイブリダイズ
    するポリヌクレオチド配列を検出し、これによって、Chlamydia感染を
    検出する工程、 を包含する、方法。
  33. 【請求項33】 前記プローブが、配列番号169〜174、181〜18
    8、263、265および267〜291のポリヌクレオチド配列のうちの少な
    くとも約15個連続するヌクレオチドを含む、請求項32に記載の方法。
  34. 【請求項34】 生物学的サンプルにおけるChlamydia感染を検出
    するための方法であって、以下: (a)該生物学的サンプルに、Chlamydia抗原の免疫原性部分を含む
    ポリペプチドに結合し得る結合剤を接触させる工程であって、ここで、該抗原は
    、以下:(i)配列番号169〜174、181〜188、263、265およ
    び267〜291に示される配列、(ii)(i)の配列に相補的な配列、なら
    びに(c)中程度にストリンジェントな条件下で(i)または(ii)の配列に
    ハイブリダイズするポリヌクレオチド配列、からなる群より選択されるポリヌク
    レオチド配列によってコードされるアミノ酸配列を含む抗原である、工程;なら
    びに (b)該サンプルにおいて、該結合剤に結合するポリペプチドを検出し、これ
    によって、該生物学的サンプルにおけるChlamydia感染を検出する工程
    、 を包含する、方法。
  35. 【請求項35】 生物学的サンプルにおけるChlamydia感染を検出
    する方法であって、以下: (a)該生物学的サンプルに、Chlamydia抗原の免疫原性部分を含む
    ポリペプチドを含む融合タンパク質に結合し得る結合剤を、接触させる工程であ
    って、ここで、該抗原は、以下:(i)配列番号169〜174、181〜18
    8、263、265および267〜291に示される配列、(ii)(i)の配
    列に相補的な配列、ならびに(c)中程度にストリンジェントな条件下で(i)
    または(ii)の配列にハイブリダイズするポリヌクレオチド配列、からなる群
    より選択されるポリヌクレオチド配列によってコードされるアミノ酸配列を含む
    抗原である、工程;ならびに (b)該サンプルにおいて、該結合剤に結合するポリペプチドを検出し、これ
    によって、該生物学的サンプルにおけるChlamydia感染を検出する工程
    、 を包含する、方法。
  36. 【請求項36】 前記結合剤が、モノクローナル抗体である、請求項34お
    よび35のいずれか1項に記載の方法。
  37. 【請求項37】 前記結合剤が、ポリクローナル抗体である、請求項34お
    よび35のいずれか1項に記載の方法。
  38. 【請求項38】 前記生物学的サンプルが、全血、痰、血清、血漿、唾液、
    脳脊髄液および尿からなる群より選択される、請求項34および35のいずれか
    1項に記載の方法。
  39. 【請求項39】 以下: (a)Chlamydia抗原の免疫原性部分を含む、ポリペプチドであって
    、ここで、該抗原は、以下:(i)配列番号169〜174、181〜188、
    263、265および267〜291に示される配列、(ii)(i)の配列に
    相補的な配列、ならびに(c)中程度にストリンジェントな条件下で(i)また
    は(ii)の配列にハイブリダイズするポリヌクレオチド配列、からなる群より
    選択されるポリヌクレオチド配列によってコードされるアミノ酸配列を含む抗原
    である、ポリペプチド;ならびに (b)検出試薬、 を備える、診断キット。
  40. 【請求項40】 以下: (a)Chlamydia抗原の免疫原性部分を含むポリペプチドを含む、融
    合タンパク質であって、ここで、該抗原は、以下:(i)配列番号169〜17
    4、181〜188、263、265および267〜291に示される配列;(
    ii)(i)の配列に相補的な配列;ならびに(c)中程度にストリンジェント
    な条件下で(i)または(ii)の配列にハイブリダイズするポリヌクレオチド
    配列、からなる群より選択されるポリヌクレオチド配列によってコードされるア
    ミノ酸配列を含む抗原である、融合タンパク質:ならびに (b)検出試薬、 を備える、診断キット。
  41. 【請求項41】 前記ポリペプチドが、固体支持体上に固定化されている、
    請求項39または40に記載のキット。
  42. 【請求項42】 前記検出試薬が、結合剤に結合体化されたレポーター基を
    含む、請求項39または40に記載のキット。
  43. 【請求項43】 前記結合剤が、抗免疫グロブリン、プロテインG、プロテ
    インAおよびレクチンからなる群より選択される、請求項42に記載のキット。
  44. 【請求項44】 前記レポーター基が、放射性同位体、蛍光基、発光基、酵
    素、ビオチンおよび色素粒子からなる群より選択される、請求項42に記載のキ
    ット。
  45. 【請求項45】 少なくとも2つのオリゴヌクレオチドプライマーを含む、
    診断キットであって、該オリゴヌクレオチドプライマーの少なくとも1つは、配
    列番号169〜174、181〜188、263、265および267〜291
    のポリヌクレオチド配列を含むポリヌクレオチド分子に特異的なプライマーであ
    る、診断キット。
  46. 【請求項46】 前記オリゴヌクレオチドプライマーの少なくとも1つが、
    配列番号169〜174、181〜188、263、265および267〜29
    1の配列のうちの少なくとも約10個連続するヌクレオチドを含む、請求項43
    に記載の診断キット。
  47. 【請求項47】 少なくとも1つのオリゴヌクレオチドプローブを含む、診
    断キットであって、該オリゴヌクレオチドプローブは、配列番号169〜174
    、181〜188、263、265および267〜291の配列を含むポリヌク
    レオチド分子に特異的なプローブである、診断キット。
  48. 【請求項48】 前記オリゴヌクレオチドプローブが、配列番号169〜1
    74、181〜188、263、265および267〜291のポリヌクレオチ
    ド配列のうちの少なくとも約15個連続するヌクレオチドを含む、請求項47に
    記載のキット。
  49. 【請求項49】 以下: (a)請求項22に記載の少なくとも1つの抗体またはその抗原結合フラグメ
    ント;および (b)検出試薬、 を備える、診断キット。
  50. 【請求項50】 患者におけるChlamydia感染を処置するための方
    法であって、以下の工程: (a)該患者から末梢血細胞を得る工程; (b)Chlamydia抗原の免疫原性部分を含む少なくとも1つのポリペ
    プチドの存在下で、該細胞をインキュベートする工程であって、ここで、該抗原
    は、以下:(i)配列番号169〜174、181〜188、263、265お
    よび267〜291に示される配列、(ii)(i)の配列に相補的な配列、な
    らびに(c)中程度にストリンジェントな条件下で(i)または(ii)の配列
    にハイブリダイズするポリヌクレオチド配列、からなる群より選択されるポリヌ
    クレオチド配列によってコードされるアミノ酸配列を含む抗原であり、その結果
    、T細胞が増殖する、工程:ならびに (c)該患者に、該増殖されたT細胞を投与する工程、 を包含する、方法。
  51. 【請求項51】 患者におけるChlamydia感染を処置するための方
    法であって、以下の工程: (a)該患者から末梢血細胞を得る工程; (b)少なくとも1つのポリヌクレオチドの存在下で、該細胞をインキュベー
    トする工程であって、該ポリヌクレオチドは、以下:(i)配列番号169〜1
    74、181〜188、263、265および267〜291に示される配列、
    (ii)(i)の配列に相補的な配列、ならびに(c)中程度にストリンジェン
    トな条件下で(i)または(ii)の配列にハイブリダイズするポリヌクレオチ
    ド配列、からなる群より選択されるポリヌクレオチド配列を含むポリヌクレオチ
    ドであり、その結果、T細胞が増殖する、工程;ならびに (c)該患者に、該増殖されたT細胞を投与する工程、 を包含する、方法。
  52. 【請求項52】 前記T細胞をインキュベートする工程が、1回以上繰り返
    される、請求項50および51のいずれか1項に記載の方法。
  53. 【請求項53】 工程(a)が、前記末梢血細胞からT細胞を分離する工程
    をさらに包含し、そして工程(b)においてインキュベートされる細胞が、該T
    細胞である、請求項50および51のいずれか1項に記載の方法。
  54. 【請求項54】 工程(a)が、前記末梢血細胞からCD4+細胞またはC
    D8+T細胞を分離する工程をさらに包含し、そして工程(b)において増殖さ
    れる細胞が、CD4+T細胞またはCD8+T細胞である、請求項50および5
    1のいずれか1項に記載の方法。
  55. 【請求項55】 工程(a)が、前記末梢血細胞からγ/δTリンパ球を分
    離する工程をさらに包含し、そして工程(b)において増殖される細胞が、γ/
    δTリンパ球である、請求項50および51のいずれか1項に記載の方法。
  56. 【請求項56】 工程(b)が、前記ポリペプチドの存在下で増殖される1
    以上のT細胞をクローニングする工程をさらに包含する、請求項50および51
    のいずれか1項に記載の方法。
  57. 【請求項57】 患者におけるChlamydia感染を処置するための薬
    学的組成物であって、請求項1に記載のポリペプチドの存在下で増殖されたT細
    胞を、生理学的に受容可能なキャリアと組み合わせて含む、薬学的組成物。
  58. 【請求項58】 患者におけるChlamydia感染を処置するための薬
    学的組成物であって、請求項3に記載のポリヌクレオチドの存在下で増殖された
    T細胞を、生理学的に受容可能なキャリアと組み合わせて含む、薬学的組成物。
  59. 【請求項59】 患者におけるChlamydia感染を処置するための方
    法であって、以下の工程: (a)請求項1に記載の少なくとも1つのポリペプチドの存在下で、抗原提示
    細胞をインキュベートする工程; (b)該患者に、該インキュベートした抗原提示細胞を投与する工程、 を包含する、方法。
  60. 【請求項60】 患者におけるChlamydia感染を処置するための方
    法であって、以下の工程: (a)請求項3に記載の少なくとも1つのポリヌクレオチドを、抗原提示細胞
    に導入する工程; (b)該患者に、該抗原提示細胞を投与する工程、 を包含する、方法。
  61. 【請求項61】 前記抗原提示細胞が、樹状細胞、マクロファージ細胞、B
    細胞線維芽細胞、単球細胞および幹細胞からなる群より選択される、請求項59
    または60に記載の方法。
  62. 【請求項62】 患者におけるChlamydia感染を処置するための薬
    学的組成物であって、請求項1に記載のポリペプチドの存在下でインキュベート
    された抗原提示細胞を、生理学的に受容可能なキャリアと組み合わせて含む、薬
    学的組成物。
  63. 【請求項63】 患者におけるChlamydia感染を処置するための薬
    学的組成物であって、請求項3に記載のポリヌクレオチドの存在下でインキュベ
    ートされた抗原提示細胞を、生理学的に受容可能なキャリアと組み合わせて含む
    、薬学的組成物。
  64. 【請求項64】 Chlamydia抗原の免疫原性部分を含む、ポリペプ
    チドであって、ここで、該免疫原性部分は、配列番号246、247および25
    4〜256の配列を含む部分である、ポリペプチド。
  65. 【請求項65】 配列番号246、247または254〜256の配列を含
    む、Chlamydia抗原の免疫原性エピトープ。
  66. 【請求項66】 配列番号224〜262、246、247、254〜25
    6、292および294〜305のいずれか1つに示される配列を含む、単離さ
    れたポリペプチド。
  67. 【請求項67】 Ra12ポリペプチドのアミノ酸配列およびクラミジアポ
    リペプチドのアミノ酸配列を含む、組換え融合ポリペプチド。
  68. 【請求項68】 前記クラミジアポリペプチドが、Pmpポリペプチドであ
    る、請求項67に記載の組換えポリペプチド。
  69. 【請求項69】 前記クラミジアポリペプチドが、PmpA、PmpF、P
    mpH、PmpB、またはPmpCである、請求項67に記載の組換えポリペプ
    チド。
  70. 【請求項70】 前記融合ポリペプチドのアミノ酸配列が、配列番号309
    、313、317、321、325、329、333、337、341、345
    、349、353および357からなる群より選択される配列である、請求項6
    7に記載の組換えポリペプチド。
  71. 【請求項71】 請求項67に記載の融合ポリペプチドをコードする、組換
    えDNA分子。
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