JP2003515071A - 物体表面に断熱層を設ける方法、及びその断熱製品 - Google Patents
物体表面に断熱層を設ける方法、及びその断熱製品Info
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Abstract
Description
表面を有する物体の断熱に関する。
常行われ、その耐高温特性はきわめて有益である。
することは極めて容易である。
複雑な場合に難しい。
ンである家庭用オーブンを例に挙げる。これらのオーブンは、断熱系が優れてい
ることにより家庭用電気器具のエネルギー効率を向上し、エネルギー消費を減ら
す。一方で特に熱分解能を有するオーブンの場合、熱源に近い要素を保護し、家
庭用電気器具の環境を過度な高温状態から保護する。
熱室周囲全体に取り付けられ、この加熱室はオーブン空間を形成する。通例、断
熱層はブランケットもしくは鉱物綿のフェルトから作られる。鉱物綿は適切な寸
法に切断され、断熱すべき表面に適用される。すなわち、一般的に断熱材の繊維
は間接加熱器の周囲に“巻かれる”。そしてプレートは間接加熱器の後背部表面
に取り付けられる。この取付方法は多数の欠点を持つ。すなわち、製造段階にお
いて、鉱物綿を主体とする製品を取り扱う際にいずれの場合も繊維状の粒子が飛
散することになり、作業場は埃だらけになる。断熱効率の基準からは、間接加熱
器表面全体にわたって完璧に断熱材と連続して接触させることは難しい。つまり
、作業者の技能に依存している。作業者は間接加熱室と断熱材との間に空間を残
すことがある。この空間が熱欠損の原因となる。
含有する製品を使用することが一般的に行われている。この一般的手法は家庭用
電気器具の操作中に好ましくないガスが排出される原因になる。
スを通す産業目的の送気管にも生じる。
もに、この繊維を間接加熱器の外表面上に吹き付けて断熱材を形成し、次に噴射
層を整形し、最後にその形状層を乾燥させるプロセスを提案している。
ある一定量の飛散する埃が生じる。そして作業場を清掃するときに問題を生じる
。さらに間接加熱器に仕着される材料の量を制御することは難しい。特に適当な
材料の密度の均一性に関して制御することは難しい。
術は、未然に防ぐべき公知技術に関連する上記記載の欠点のうち少なくとも一つ
を解決する。
この方法では、繊維状鉱物資材及び、液状バインダーが上記表面に適用され、次
の工程を備えていることを特徴とする。
うに配置する。
方、シェルによって仕切られた層を形成するために、少なくとも液状バインダー の一つは薄片に向けて噴射される。
る。
表面に送られる。埃が飛散する危険は非常に顕著に減少し、無視できる程になる
。これによって作業場は作業者にとってより快適になり、また、作業場を少ない
コストで維持できる。
材料の厚さを制御し、同時に断熱層の形状を定めることが可能である。
まである。そのことにより前記層に対する外側保護シェルを形成する。
形成している。
いる素材構造を意味する。このような素材構造は、その構造や製造手法に起因す
る前記素材に固有のものであり、また、固体材料で意図的に作られたものである
。
たは、穿孔シート素材、特にアルミニウムシートやスチール性穿孔シートのよう
な金属シートから形成される。
十分に堅く、初期形状を維持する。それゆえ、このタイプのシェルやシート部分
によって、注入している間、断熱層が最終形状となる利点がある。薄いシートが
使用される場合、断熱層の形状を制御するために、硬くする成分が添加される。
る。
のようなもしくは別の同等の手法で、排気口に網やフィルターを取り付ける。そ
うすると、薄片は止まるが、注入ガスは通過することができる。
わせることができるが、少なくともシェルの一部をガラス製繊維で形成してもよ
い。
素材を意味するものと理解されるべきである。その繊維構造は、加圧されたガス
が通過できるように、フィラメント間に隙間が含まれている。この素材は上記の
多孔性素材の定義に合致する。ガラス製フィラメントはガラス製ウールで作られ
たような不連続なフィラメントになるか、テキストスタイルのガラス製繊維でつ
くられたような連続的フィラメントになる。連続的フィラメントはできる限り切
り刻まれて、繊維を形成するようにする。本発明で使用できる“繊維”の定義に
は、実際は、ガラス製フェルト、マット、もしくはガラス製織物として知られた
製品が含まれる。ただしこれらの物は、注入ガスが通過できるよう十分にゆとり
を持って編み込まれていなければならない。
っている。多数の小さな隙間は、注入された薄片から生じた繊維要素が隙間を通
してシェルの外側に通過するのを妨ぐ能力がある。
の穴の前面にフィルターや網を形成することが可能である。
つ。
空気を引き込み、10cm2の表面領域あたり6000L/minの流動率を有する空気の流
れを生じさせる。繊維を横切った際の圧力降下を上流側と下流側の繊維との間の
空気圧の違いによって計測する。
メージ(grammage)。
0N/5cmより強い張力。
あり、注入状態の下での、初期状態において制御できずに変形する可能性もある
。その場合、断熱層における初期の所望形状は得られない。
を、注入の間、できることなら次工程の乾燥の間、堅くすることができる。この
壁は、バインダーの乾燥後に断熱層の形状を固定したままで、組立体から分離さ
れる。前記の穿孔状金属シートのように、断熱層はこの壁によって注入時に最終
形状となる。この場合、次の整形工程は必要としない。
変形例において断熱された表面に対して注入ガスを、多かれ少なかれ平行に向け
て流すことによって、断熱材を吹込むことはより好ましい。注入流の角度範囲は
表面に対しておよそ+15°から−15°、あるいは−30°から+30°まで耐えられ
る。角度範囲は、物体の寸法と、生み出された断熱層の厚みに依存している。こ
のように、シェル内側において均質に充填され、そして、なによりもまず、注入
ノズルに向けた薄片の逆流は、そのことにより後者がブロックされて、妨げられ
る。
は有利である。この圧力変化は充填量に依存している。
って、注入流に支配されたガスの直線速度とみなされる。注入流速度は少なくと
も2m/sで、できることなら少なくとも5m/s、もっと有利に10m/s欲しい。シェル
の入口に噴射されたガス流に選ばれた速度は、注入シェルの中に直面した頭損に
依存する。特に形状と断熱された表面の寸法に依存する。それは使用素材に依存
するに等しい程度である。
れた空洞を満たすために、入口での注入速度が次の関係から選択されることを表
す。
ために制限されている速度。
とによって得られる。素材には、有機物質の分解を引き起こしやすい高温にさら
された物体の断熱に問題があるときに、できることなら有機的バインダーを含ま
ないものがよい。薄片もまた、鉱物、できることならガラス、ウールフェルト、
ブランケットから製造することができる。こういった素材は安定した有機的添加
物の量がごく微量しか含まれていない。また少なくとも高温で毒性を示す分解産
物は無い。また他に鉱物バインダーを含んでいる。それは、EP-A-0,403,347, EP
-A-0, 819, 788, DE-A-3,918,485に特に記載されている。
粉砕するのが適している。この粒子サイズは薄片がよりよくシェルの中に輸送さ
れ、その中に集められることを意味する。
。5g当たりおよそ2から4、できることなら2から3ミクロンに細分化するとよ
い。
均一なブランケットから抽出された所定量の繊維が所定のガス圧にさらされる時
に、空気力学頭損測定によって、比表面積を示す。ガスは、一般的には空気や窒
素である。この測定法は鉱物繊維製品構成単位において一般的なものである。こ
の測定法は規準化されたもので(DIN 53941, ASTM D 1448)、“ミクロネーレ装置
”と呼ばれる機器を使用する。本発明のテストはFAM60Pタイプのシェフールド機
器で遂行された。この機器は加圧下での空気(もしくは窒素)の注入口を持ってい
る。また、この圧力を制御するための弁、流量計、そして、低い部位においてガ
ス注入口に垂直軸のシリンダー室を持っている。規定重量の繊維(たいてい5g
誤差±0.01g)は、ガスが逃げられるように調節された栓によって、室の底に抑え
つけられる。予備テストで与えられた量での空気の流量率を調節するのが習慣で
ある。予備テストは、繊維のクッションの上でテストを開始する前は、いつも同
じである。ミクロネーレまたはファイネスインデックスの測定法は、繊維がその
場にあるとき、基準化された流量計での読み取りの記録にある。頭損の同じレン
ジの中で機能するために、繊維の量に適応していることが必要である。繊維量は
、直径の減少に従って量を減らしていくことによって、テストされる。これは量
が流速結果として同時に言及される理由である。
出される危険性が高すぎるので、望ましくない。それだけでなく流入ガス出口で
も、流出する埃を制御することが難しくなるので、望ましくない。
ー がよく、アルカリ金属に基づいたもの、特にナトリウム、カリウム、ケイ酸
やアルカリ金属に基づいた単リン酸やポリリン酸のようなものがよい。そのよう
なバインダーは特にFR-A-2,745,887, DE-A-3,918,485, FR-A-2,294,839, FR-A-2
,294,840, FR-A-2, 339,490そして FR-A-2,339,491に記されている。
が有利である。しかし、バインダーにより薄片を吹込むことやその吹込み性能に
とって希釈率が高い方がよい。
セントで60から70%含む液状バインダーを使用している発明に見出される。
ケイ酸はSiO2:M2O 約2:2.5の比率で特定化されるのが有利である。この場合
のMは一つもしくは複数のアルカリ金属元素である。
乾燥バインダーであるのが有利である。
載された過程を経て得られる。
た外表面から成り立っている料理器具の間接加熱器のような物に関係がある。そ
れは、鉱物綿に基づいた層が、鉱物バインダーで一緒に巻かれた、鉱物綿の薄片
から形成されたという点で特徴がある。そしてガラス製繊維のような、穴の開い
たもしくは多孔性のシェルによって覆われたという点でも特色がある。
る送気管のような物体にも関係する。それは、断熱層が、好んで鉱物バインダー
で一緒に巻かれた、鉱物綿の薄片から形成されるという点で、特徴がある。そし
て、少なくとも外側シェルの部位では穴が供給され、特に一つの残りの面が形成
されたという点でも特色づけられる。残りの面は、ガラス製繊維のような、断熱
層を定義している穴の開いたもしくは多孔性のシートから成り立っている。
な記述からわかる。
エピダル(parallelepidal)な形状である。これらフランジは、それぞれ、間接加
熱器本体の後部か前部において、その周りに突き出ている。
ら形成され、そしてガラス製繊維5によって保護されている。これらの要素を明
確に描写するために、層4の部位は一部分切り取られ、そして繊維5のコーナー
を薄片の大部分から除去してある。すべての側面において、この間接加熱器に断
熱層4を備え付けていることがはっきりと理解できる。
つける。そして後者に粘着力を持って結合する。例えばアルカリ金属を含むケイ
酸の鉱物性粘着材6によって結合する。
る。
るための穴、を閉じた後で、ガラス製繊維 5を間接加熱器周囲に巻き、そして、
フランジ2,3のリムに粘着結合する。
7の中に位置させる。穴8は、例えば直径およそ10mmで間隙は5から20mmの距離
で隔てられている。ケーシング7は、その壁が事実上繊維5の形状に適合する適
切な形状をしている。
ける。この面はガラス製繊維シェル5と間接加熱器1の外側表面11との間の空間1
0に対応する。
入ノズル13が取付けられている。
の分散、運搬部材は薄片を分離するよう意図され、パイプ19に薄片を運ぶよう意
図されている。これらの薄片は緻密なベールやバックで売られている。また、吹
付装置は圧縮した空気流を同じパイプに送るファン20も含む。
えている。例えば、液状ケイ酸ナトリウム水溶液(SiO2:Na2O 約2:2.5の比率
で)は、ケイ酸の乾燥重量でおおよそ35%含有する。この濃度において、前記液
体は粘着性を有し噴射能を持たないので、断熱している薄片の層に水を供給する
と適度な乾燥時間を制御しうる。
片を運ぶガス流12がここで注入される。同時にバインダーの噴射が繊維5で形成
されたシェルの中でなされる。
、ケーシングの中の繊維5と貫通孔8にある細孔を通して外へ排出される。ガラス
製繊維の多孔性構造によって、シェルを通して作業場の大気中に飛散する薄片や
繊維屑がなくなる。
製繊維5が使用される。標準間接加熱器に対して、おおよそ50cm(シェル内部空洞
の長さ)の長さを持ち、流れは入口9へ噴射される。40から70m/sの注入速度(表
面11に平行する注入方向を測定した。)である。これらの条件下で、シェル内部
空洞の反対の末端で、空気の速度はおよそ10から25m/sである。
開始することによって、(およそ70m/sの速度)そしてその後、緩やかな状態の下
で完全なものとするために、その領域での充填を完全なものとするためにある一
定時間後に、流速を落とす。(最終速度は40m/s) このように同時に間接加熱器の四面、そして後背部上に断熱薄片を注入するこ
とが可能である。
定された)注入は止まる。
きることなら、バインダー22から水を蒸発させるために必要な時間、80℃から12
0℃の温度で、換気装置をつけたオーブンがよい。繊維5の細孔とケーシング7
の貫通口8によって水蒸気が層4から逃げられるようにする。この操作の間に、
バインダーは乾燥して個化し、ケーシング7の内部、層4の形状は一定に保たれ
る。
の製品が得られる。特に層4の厚さは非常に均一であり、いかなる割れ目もない
。外表面には凹凸は無くそして大変満足のいく外観である。層の適用濃度を制御
することによって、向上した均一性を作り出すことができる。
維と接触することを妨げるからだ。逆に、断熱層は操作中のあらゆる偶発的損害
から繊維5によって保護されている。それゆえ、作業者によって取られる注意深
いレベルを十分満足している。
ードルパンチフェルトで圧をかけて断熱した、従来の間接加熱器の電気的消費効
率と少なくとも同等の電気的消費効率を持つ。 空流量: 44m3/h(70m/s)から29m3/h(45m/s)まで変化させる。注入開始から終了 まで。
% 乾燥層の平均密度 80kg/m3 図3は送気管要素25の断熱に本発明を適用した場合を図式化して示す。
によって、端部30が保護された断熱ライニング28を覆う。
機能するガラス製繊維29の細孔に平行して注入することによって、完成される。
。
Claims (13)
- 【請求項1】物体表面(11,27)に繊維状の鉱物材料(16)と液状バインダー(22)を
適用して、物体(1,25)表面(11)上に断熱層(4,28)を設ける方法において、少な
くとも一つのガス入口(12)と少なくとも一つのガス出口を備えた閉塞されたシェ
ル(5;26,29)を、物体の表面(11,27)に面して配置する工程と、ガス流(24)に
よって運ばれた鉱物綿薄片(16)を表面(11,27)とシェル(5;26,29)の間に噴射
するとともに、少なくとも一つの液状バインダー(22)を薄片(16)に噴射させて、
シェルによって仕切られた層を形成する工程と、バインダーから十分な量の水を
除くために、組立体(1,7;26,27,29)を乾燥する工程とを、備えたことを特徴
とする方法。 - 【請求項2】請求項1による方法において、少なくとも前記シェル(5,29)の一部
が注入ガスに対して浸透性があり、そして特に多数の穴によって貫通し、注入ガ
スが逃げられるように細孔(5,29)があることを特徴とする方法。 - 【請求項3】請求項2による方法において、少なくとも前記シェルの一部が多孔
性シートやガラス製繊維(5,29)から形成されることを特徴とする方法。 - 【請求項4】請求項3による方法において、シェルの一部がガラス製繊維(5)から
成る時、注入をおこなう前に、多孔性壁(7)を繊維(5)の外側に配置し、注入後に
壁(7)を含む組立体を乾燥し壁(7)を取り除くことを特徴とする方法。 - 【請求項5】請求項1ないし4のいずれか一つによる方法において、注入ガス圧は
およそ5000から12000Paであることを特徴とする方法。 - 【請求項6】請求項1ないし5のいずれか一つによる方法において、断熱材がお
およそ表面(11,27)に平行なガス流(24)に向けて噴射されることを特徴とする方
法。 - 【請求項7】請求項6による方法において、シェル内部での注入ガス(24)の線速
度が少なくとも2m/sあることを特徴とする方法。 - 【請求項8】請求項1ないし7のいずれか一つによる方法において、バインダー(
22)が鉱物に基づくバインダーであり、特にアルカリ金属ケイ酸やアルカリ金
属リン酸に基づいていることを特徴とする方法。 - 【請求項9】請求項1ないし8のいずれか一つによる方法においては、鉱物綿薄片
(16)を有機バインダーを含まない鉱物綿に基づいた材料、例えば、微少量の添加
物又は鉱物バインダーを含んでいるフェルトやブランケット、を粉砕して得るこ
とを特徴とする方法。 - 【請求項10】中空体や鉱物綿に基づいた層(4)によって断熱された外側表面を
備えた物体(1)において、鉱物綿に基づいた層は、鉱物バインダー(22)と一緒に
結合された鉱物綿薄片(16)から形成され、鉱物綿に基づいた層がガラス製繊維(5
)のような貫通した、及び/又は穴の開いたシェルで覆われることを特徴とする
物体。 - 【請求項11】請求項11に基づいた物体において、それが料理用間接加熱器であ
ることを特徴とする物体。 - 【請求項12】鉱物綿に基づく断熱層(28)を取り囲んでいるチューブ状の二重壁
(26,27)を実質的に含む、送気管(25)のような物体において、断熱層が、より好
ましくは鉱物バインダーと一緒に結合された鉱物綿薄片(16)から形成され、少な
くとも外側シェル(29)部位が穴を備え、そして特に、断熱層の範囲を定めるガラ
ス製繊維(29)のような穴のあいた、多孔性シートから成ることを特徴とする物体
。 - 【請求項13】請求項12に基づく物体において、少なくとも一つの端面(30)は、
最後に断熱層を定める、ガラス製繊維(29)のような穴の開いた、多孔性シートか
ら成ることを特徴とする物体。
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