JP2003514819A - 新規の[1,2,3]−トリアゾロ[4,5−d]ピリミジン化合物 - Google Patents

新規の[1,2,3]−トリアゾロ[4,5−d]ピリミジン化合物

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JP2003514819A JP2001538910A JP2001538910A JP2003514819A JP 2003514819 A JP2003514819 A JP 2003514819A JP 2001538910 A JP2001538910 A JP 2001538910A JP 2001538910 A JP2001538910 A JP 2001538910A JP 2003514819 A JP2003514819 A JP 2003514819A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、式(I)で示される新規の[1,2,3]-トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン類縁体化合物、前記化合物の薬剤としての使用、前記化合物を含有する組成物、および前記化合物の製造法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の分野 本発明は、新規の[1,2,3]-トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン類縁体、前記ピリミ
ジン類縁体の薬剤としての使用、前記ピリミジン類縁体を含有する組成物、およ
び前記ピリミジン類縁体の製造法を提供する。
【0002】 発明の背景 血小板の粘着と凝集は、動脈血栓症の初期において起こる事象である。内皮下
表面に対する血小板粘着のプロセスは、損傷血管壁の修復において重要な役割を
果たすけれども、これによって生じる血小板凝集が、重要な血管床の急性血栓閉
塞症を引き起こすことがあり、この結果、心筋梗塞や不安定狭心症等の高死亡率
の事象が起こる。これらの病気を予防もしくは緩和するのに適用される介入(int
erventions)(たとえば、血栓溶解や血小板媒介による閉塞もしくは再閉塞)が適
切になされたとしても、血管形成がうまくいかなくなることがある。
【0003】 多数の収束経路により血小板凝集が起こる。初期の刺激がどうあろうと、共通
して起こる最終的事象は、フィブリノゲンが膜結合部位〔糖蛋白質IIb/IIIa(GPI
Ib/IIIa)〕に結びつくことによる血小板の架橋である。GPIIb/IIIaに対する抗体
または拮抗薬の抗血小板効力(anti-platelet efficacy)が高いということは、こ
の最終的な共通事象に対して抗体または拮抗薬が妨害作用を及ぼすということで
説明される。しかしながら、こうした効力はさらに、この種類の薬剤を使用した
場合に観察される出血という問題の説明にもなる。トロンビンは、他の経路とは
ほとんど関係なく血小板凝集を起こすことがあるが、他のメカニズムによる血小
板の活性化があらかじめなければ、実質的な量のトロンビンが存在することはな
いようである。ヒルジン等のトロンビン阻害剤は極めて有効な抗トロンビン剤で
はあるが、これらも過剰な出血を起こすことがある。なぜなら、トロンビン阻害
剤は、抗血小板物質としても抗凝血剤としても機能するからである〔The TIMI 9
a Investigators (1994), Circulation 90, pp.1624-1630; The Global Use of
Strategies to Open Occluded Coronary Arteries (GUSTO) IIa Investigators
(1194) Circulation 90, pp.1631-1637; Neuhaus K.L. et al.(1994) Circulati
on 90, pp.1638-1642〕。
【0004】 アデノシン5'-二リン酸(ADP)が血栓症の重要なメディエイタとして作用する、
ということが見出されている。ADP誘起による血小板凝集は、血小板膜上に位置
しているP2T受容体サブタイプによって媒介される。P2T受容体(P2YADPまたはP2T AC としても知られている)は、主として血小板凝集/活性化を媒介するのに関与し
、G蛋白質結合型受容体である。この受容体の薬理学的特性が、たとえば“Humph
ries et al., Br. J. Pharmacology (1994), 113, 1057-1063”および“Fagura
et al., Br. J. Pharmacology (1998), 124, 157-164”に記載されている。最近
、この受容体に対する拮抗薬が他の抗トロンビン剤を凌ぐ大きな改良をもたらす
、ということが明らかになった(“J. Med. Chem.(1999) 42, 213”を参照)。抗
トロンビン剤としてのP2T(P2YADPまたはP2TAC)拮抗薬を見出すことが求められて
いる。
【0005】 発明の記述 第1の態様においては、本発明は式(I)
【0006】
【化9】
【0007】 (式中、R1はOR5またはCH2R6であり; R2はC1-6アルキルまたはC1-6ハロアルキル
であり; R3は、R7で置換されていてもよいC3-6シクロアルキルであり; R4はC1-6 アルキルであり; R5は、HまたはOHで置換されていてもよいC1-6アルキルであり;
R6はOH、N3、またはNHR8であり; R7は、C1-6アルキル、ハロゲン、およびOR10
から選択される1つ以上の基で置換されていてもよいフェニルであり; R8は、H、
C1-6アルキル、またはCOR9であり; R9はC1-6アルキルであり; そしてR10はC1-6
アルキルである)で示される化合物、前記化合物の医薬用として許容しうる塩も
しくは溶媒和物、またはこのような塩の溶媒和物を提供する。
【0008】 式(I)の化合物は下記のような立体化学
【0009】
【化10】
【0010】 を有するのが好ましい。 上記式においてR3
【0011】
【化11】
【0012】 である場合、その立体化学は
【0013】
【化12】
【0014】 であるのが好ましい。 R1は、OH、O(CH2)2OH、CH2OH、CH2N3、CH2NH2、またはCH2NHAcであるのが適切
である。
【0015】 R2はn-Prであるのが適切である。 R3は、C1-6アルキル、ハロゲン、およびOR10から選択される1つ以上の基で置
換されていてもよいフェニルで置換されていてもよいシクロプロピルであるのが
適切である。
【0016】 R4はメチルであるのが適切である。 本発明の特に好ましい化合物としては、 [1S-[1α,2α,3β,5β(1S*,2R*)]]-3-(2-ヒドロキシエトキシ)-5-[7-[N-メチ
ル-(2-フェニルシクロプロピル)アミノ]-5-(プロピルチオ)-3H-[1,2,3]-トリア
ゾロ[4,5-d]ピリミジン-3-イル]シクロペンタン-1,2-ジオール、 [1S-[1α,2β,3β,4α(1S*,2R*)]]-4-[7-[N-メチル-(2-フェニルシクロプロピ
ル)アミノ]-5-(プロピルチオ)-3H-[1,2,3]-トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-3-イ
ル]シクロペンタン-1,2,3-トリオール、 [1S-[1α,2α,3β,5β(1S*,2R*)]]-3-(2-ヒドロキシメチル)-5-[7-[N-メチル-
(2-フェニルシクロプロピル)アミノ]-5-(プロピルチオ)-3H-[1,2,3]-トリアゾロ
[4,5-d]ピリミジン-3-イル]シクロペンタン-1,2-ジオール、 [1S-[1α,2β,3β,4α(1S*,2R*)]]-4-[7-[N-[2-(3,4-ジフルオロフェニル)シ
クロプロピル]-N-メチルアミノ]-5-(プロピルチオ)-3H-[1,2,3]-トリアゾロ[4,5
-d]ピリミジン-3-イル]シクロペンタン-1,2,3-トリオール、 [1S-[1α,2β,3β,4α(1S*,2R*)]]-4-[7-N-[2-(4-メトキシフェニル)シクロプ
ロピル]-N-メチルアミノ]-5-(プロピルチオ)-3H-[1,2,3]-トリアゾロ[4,5-d]ピ
リミジン-3-イル]シクロペンタン-1,2,3-トリオール、 [1S-[1α,2α,3β,5β(1S*,2R*)]]-3-アジドメチル-5-[7-[N-メチル-(2-フェ
ニルシクロプロピル)アミノ]-5-(プロピルチオ)-3H-[1,2,3]-トリアゾロ[4,5-d]
ピリミジン-3-イル]シクロペンタン-1,2-ジオール、 [1S-[1α,2α,3β,5β(1S*,2R*)]]-3-アミノメチル-5-[7-[N-メチル-(2-フェ
ニルシクロプロピル)アミノ]-5-(プロピルチオ)-3H-[1,2,3]-トリアゾロ[4,5-d]
ピリミジン-3-イル]シクロペンタン-1,2-ジオール、 [1R-[1α,2β,3β,4α(1R*,2S*)]]-N-[[2,3-ジヒドロキシ-4-[7-[N-メチル-(2
-フェニルシクロプロピル)アミノ]-5-(プロピルチオ)-3H-[1,2,3]-トリアゾロ[4
,5-d]ピリミジン-3-イル]シクロペンチル]メチル]アセトアミド、 前記化合物の医薬用として許容しうる塩もしくは溶媒和物、またはこのような
塩の溶媒和物などがある。
【0017】 本発明によれば、下記に記載の手順を含む式(I)の化合物の製造法が提供され
る。 a. R1がO(CH2)2OHである場合の式(I)の化合物に対しては、式(II)
【0018】
【化13】
【0019】 〔式中、R2、R3、およびR4は式(I)において定義した通りであり、PとP'は保護基
(たとえばCMe2)である〕の化合物と2-(2-ブロモエトキシ)-2H-テトラヒドロピラ
ンとを、ジメチルスルホキシドと相間移動触媒〔たとえばハロゲン化テトラアル
キルアンモニウム(好ましくは臭化テトラブチルアンモニウム)〕と水酸化ナトリ
ウム水溶液の存在下にて、水不混和性有機溶媒(好ましくはトルエン)の存在下に
て、約50℃〜約120℃の温度で反応させ、そして所望によりその後に、保護基が
存在する場合は保護基を取り除く。
【0020】 保護基は、公知の反応条件を使用して結合・除去することができる。保護基の
使用については、「"Protective Groups in Organic Chemistry", JWF McOmie編
集, Plenum Press (1973)」および「"Protective Groups in Organic Synthesis
", 第2版, TW Greene & PGM Wutz, Wiley-Interscience (1991)」に詳細に記載
されている。
【0021】 テトラヒドロピラニル基は、水中または水性アセトニトリル中にて約20℃〜約
50℃の温度で酸(たとえばトリフルオロ酢酸)を使用することによって除去するこ
とができる。
【0022】 式(II)の化合物は、式(III)
【0023】
【化14】
【0024】 (式中、P、P'、およびR2は前記にて定義した通りである)の化合物とR3R4NHとを
、不活性のエーテル溶媒(好ましくはジエチルエーテルもしくはテトラヒドロフ
ラン)またはクロロカーボン溶媒(好ましくはジクロロメタン)中にて、塩基(好ま
しくはN,N-ジイソプロピルエチルアミン)の存在下にて約20℃〜約50℃の温度で
反応させることによって製造することができる。
【0025】 R3R4NHが
【0026】
【化15】
【0027】 でありR7はフェニルである場合、本化合物は、(1R-トランス)-2-フェニルシクロ
プロパンアミン,[R-(R*,R*)]-2,3-ジヒドロキシブタンジオエート〔"L.A.Mitsch
er et al, J. Med. Chem., 1986, 29, 2044"に記載の手順に従って製造〕を使用
して、"C.Kaiser et al, J. Org. Chem., 1962, 27, 768-773"に記載のように製
造することができる。
【0028】 R3R4NHが
【0029】
【化16】
【0030】 である場合、このような化合物は、
【0031】
【化17】
【0032】 の化合物(国際特許出願WO9905143に記載のように製造)を、テトラヒドロフラン
中にて約20℃〜約50℃の温度で無水酢酸と炭酸カリウムを使用してアシル化する
ことによって製造することができる。本反応の生成物は、水素化ナトリウムとヨ
ウ化メチルを使用してテトラヒドロフラン中にて約20℃〜約50℃の温度でメチル
化し、次いで塩酸水を使用して約20℃〜約100℃の温度で脱アシル化することが
できる。
【0033】 式(III)の化合物は、式(IV)
【0034】
【化18】
【0035】 (式中、P、P'、およびR2は前記にて定義した通りである)の化合物をアルキルニ
トリル(好ましくはイソアミルニトリル)で、不活性の双極性(dipolar)非プロ
トン性溶媒中(好ましくはアセトニトリル中)にて約50℃〜約100℃の温度でジ
アゾ化することによって製造することができる。
【0036】 式(IV)の化合物は、式(V)
【0037】
【化19】
【0038】 (式中、P、P'、およびR2は前記にて定義した通りである)の化合物を、酸(好まし
くは酢酸)の存在下にて約20℃〜約50℃の温度で金属(好ましくは鉄粉末)を使用
して還元することによって製造することができる。
【0039】 式(V)の化合物は、式(VI)
【0040】
【化20】
【0041】 (式中、PとP'は前記にて定義した通りである)の化合物と式(VII)
【0042】
【化21】
【0043】 (式中、R2は前記にて定義した通りである)の化合物とを、不活性のエーテル溶媒
(好ましくはテトラヒドロフラン)中にて塩基(好ましくはN,N-ジイソプロピルエ
チルアミン)の存在下で約20℃〜約50℃の温度で反応させることによって製造す
ることができる。
【0044】 R2がn-Prである場合、式(VII)の化合物は国際特許出願WO9703084に記載のよう
に製造することができる。 式(VI)の化合物は、式(VIII)
【0045】
【化22】
【0046】 の化合物とケタールもしくはアセタール(好ましくは2,2-ジメトキシプロパン)と
を、アセトン溶媒中にて酸(好ましくはp-トルエンスルホン酸)の存在下で約20℃
〜約50℃の温度で反応させ、次いで水性条件下(好ましくは水中)にて約100℃〜
約120℃の温度で保護イミノジエステルの加水分解と脱炭酸反応を行うことによ
って製造することができる。
【0047】 式(VIII)の化合物は、酸化剤(好ましくはN-メチルモルホリン-N-オキシド)の
存在下で水性条件下(好ましくは水性テトラヒドロフラン中)にて約20℃〜約50℃
の温度で、四酸化オスミウムを使用して式(IX)
【0048】
【化23】
【0049】 の化合物をジヒドロキシル化することによって製造することができる。 式(IX)の化合物は、式(X)
【0050】
【化24】
【0051】 の化合物と保護アミン〔好ましくはイミド二炭酸ビス-(1,1-ジメチルエチル)エ
ステル〕とを、不活性のエーテル溶媒(好ましくはテトラヒドロフラン)中にて、
塩基(好ましくは水素化ナトリウム)と有機金属触媒〔好ましくはテトラキス(ト
リフェニルホスフィン)パラジウム(0)〕の存在下で約20℃〜約100℃の温度で反
応させることによって製造することができる。
【0052】 b. R1がOHである場合の式(I)の化合物に対しては、式(XI)
【0053】
【化25】
【0054】 (式中、Pは保護基であり、R2とR3前記にて定義した通りである)の化合物と塩基(
好ましくは水素化ナトリウム)およびアルキル化剤(好ましくはヨウ化メチル)と
を、不活性の双極性非プロトン性溶媒(好ましくはN,N-ジメチルホルムアミド)中
にて約20℃〜約50℃の温度で反応させ、そして所望によりその後に、保護基が存
在する場合は保護基を取り除く。
【0055】 保護基としてはトリアルキルシリル基があり、好ましいのはt-ブチルジメチル
シリル基である。この基は、水性条件下(好ましくは水性テトラヒドロフラン)に
て約20℃〜約50℃の温度でフッ化テトラアルキルアンモニウム(好ましくはフッ
化テトラブチルアンモニウム)と反応させることによって除去することができる
【0056】 式(XI)の化合物は、式(XII)
【0057】
【化26】
【0058】 (式中、R2とR3は前記にて定義した通りである)の化合物とハロゲン化トリアルキ
ルシリル(好ましくは塩化t-ブチルジメチルシリル)とを、不活性の双極性非プロ
トン性溶媒(好ましくはN,N-ジメチルホルムアミド)中にてイミダゾールの存在下
で約20℃〜約50℃の温度で反応させることによって製造することができる。
【0059】 式(XII)の化合物は、式(XIII)
【0060】
【化27】
【0061】 (式中、R2は式(I)において定義した通りである)の化合物とアミンR3NH2とを、不
活性のエーテル溶媒(好ましくはジエチルエーテルまたはテトラヒドロフラン)中
にて塩基(好ましくはN,N-ジイソプロピルエチルアミン)の存在下で約20℃〜約50
℃の温度で反応させることによって製造することができる。
【0062】 R3NH2が、(1R-トランス)-2-フェニルシクロプロパンアミンまたは(1R-トラン
ス)-2-フェニルシクロプロパンアミン/[R-(R*,R*)]-2,3-ジヒドロキシブタンジ
オエート(1:1)である場合は、“L.A.Mitscher et al, J. Med. Chem., 1986, 29
, 2044”に記載のように製造することができる。
【0063】 式(XIII)の化合物は、式(XIV)
【0064】
【化28】
【0065】 (式中、R2は前記にて定義した通りである)の化合物を、金属(好ましくは鉄粉末)
と酸(好ましくは酢酸)の存在下にて約20℃〜約50℃の温度で還元し、次いで不活
性の双極性非プロトン性溶媒(好ましくはアセトニトリル)中にて約50℃〜約100
℃の温度で、アルキルニトリル(好ましくはイソアミルニトリル)を使用してアミ
ノピリミジンをジアゾ化することによって製造することができる。
【0066】 式(XIV)の化合物は、式(VII)の化合物と式(XV)
【0067】
【化29】
【0068】 の化合物とを、不活性のエーテル溶媒(好ましくはテトラヒドロフラン)中にて塩
基(好ましくはトリエチルアミンまたはN,N-ジイソプロピルエチルアミン)の存在
下で約20℃〜約100℃の温度で反応させることによって製造することができる。
【0069】 式(XV)の化合物は、工程aに記載の方法を使用して、式(VIII)の化合物の加水
分解と脱炭酸反応を行うことによって製造することができる。 c. R1がCH2OHである場合の式(I)の化合物に対しては、式(XVI)
【0070】
【化30】
【0071】 (式中、R2は式(I)において定義した通りであり、PとP'は保護基である)の化合物
とR3R4NHおよび塩基(好ましくはN,N-ジイソプロピルエチルアミン)とを、クロロ
カーボン溶媒(好ましくはジクロロメタン)中にて約20℃〜約50℃の温度で反応さ
せ、そして所望によりその後に、保護基が存在する場合は保護基を取り除く。
【0072】 R3R4NHの製造については前記した通りである。 PとP'がCMe2である場合、保護基は、アルコール性溶媒(好ましくはメタノール
)中にて約20℃〜約50℃の温度で、水性条件での酸を使用して(好ましくは、塩酸
水溶液またはトリフルオロ酢酸水溶液を使用して)除去することができる。
【0073】 PとP'がCMe2である場合の式(XVI)の化合物の製造が国際特許出願WO9703084に
記載されている。 d. R1がCH2N3である場合の式(I)の化合物に対しては、式(XVII)
【0074】
【化31】
【0075】 (式中、R2、R3、およびR4は式(I)において定義した通りであり、PとP'は保護基
である)の化合物とアルカリ金属アジド(好ましくはナトリウムアジド)とを、不
活性なクロロカーボン溶媒(好ましくはジクロロメタン)中にて約20℃〜約50℃の
温度で反応させ、そして所望によりその後に、保護基が存在する場合は保護基を
取り除く。
【0076】 式(XVII)の化合物は、式(XVIII)
【0077】
【化32】
【0078】 (式中、R2、R3、およびR4は式(I)において定義した通りであり、PとP'は保護基
である)の化合物とヨウ化剤(好ましくはヨウ化メチルトリフェノキシホスホニウ
ム)とを、不活性のクロロカーボン溶媒(好ましくはジクロロメタン)中にて約20
℃〜約50℃の温度で反応させることによって製造することができる。
【0079】 化合物(XVIII)は、工程a〜cに記載の方法を使用して製造することができる。 e. R1がCH2NH2である場合の式(I)の化合物に対しては、R1がCH2N3である場合
の式(I)の化合物(工程dに記載のように合成)を、不活性のアルコール性溶媒(好
ましくはエタノール)中にて遷移金属触媒(好ましくは炭素担持10%パラジウム)の
存在下で約20℃〜約50℃の温度で、水素を使用して還元し、そして所望によりそ
の後に、保護基が存在する場合は保護基を取り除く。
【0080】 f. R1がCH2NHCOR9(式中、R9は前記にて定義した通りである)である場合の式(
I)の化合物に対しては、R1がCH2NH2である場合の式(I)の化合物(工程eに記載の
ように合成)を、不活性のクロロカーボン溶媒(好ましくはジクロロメタン)中に
て塩基(好ましくはN,N-ジイソプロピルエチルアミン)の存在下で約20℃〜約50℃
の温度で、アシル化剤〔好ましくは酸無水物である(R9CO)2O〕によりアシル化し
、次いでアルコール性溶媒(好ましくはメタノール)中約20℃〜約50℃の温度にて
アルカリ金属アルコキシド(好ましくはナトリウムメトキシド)で処理し、そして
所望によりその後に、保護基が存在する場合は保護基を取り除く。
【0081】 式(II)、(XVII)、および(XVIII)の化合物は本発明のさらなる態様を形成する
。 式(I)の化合物の塩は、遊離塩基、遊離塩基のある塩、または遊離塩基の誘導
体と、1当量以上の適切な酸〔たとえば、ハイドロハリック酸(特にHCl)、硫酸、
シュウ酸、またはリン酸〕とを反応させることによって形成することができる。
この反応は、塩が不溶である溶媒もしくは媒体中で行ってもよいし、あるいは塩
が溶解する溶媒(たとえば、水、エタノール、テトラヒドロフラン、またはジエ
チルエーテル)で、減圧または凍結乾燥によって除去できる溶媒中で行ってもよ
い。この反応はさらに、複分解プロセスであってもよいし、あるいはイオン交換
樹脂を使用して行ってもよい。無毒性で生理学的に許容しうる塩が好ましいが、
他の塩も、たとえば生成物を単離または精製する上で有用である。
【0082】 本発明の化合物はP2T(P2YADPまたはP2TAC)受容体拮抗薬として作用する。従っ
て本発明の化合物は、組合わせ療法を含めた療法において有用であり、特に、血
小板活性化、血小板凝集、および血小板脱顆粒の阻害剤として; 血小板分離の促
進剤として; 抗トロンビン剤として; あるいは不安定狭心症の処置と予防におい
て、血管形成術(PTCA)を含めた冠動脈再血管新生処置において、心筋梗塞、ペリ
スロンボリシス(perithrombolysis)、アテローム性動脈硬化症の初期動脈血栓合
併症(たとえば血栓性脳卒中や塞栓性脳卒中)、一過性の虚血性発作、末梢血管疾
患、血栓溶解を伴うあるいは伴わない心筋梗塞、アテローム硬化性疾患での介入
(たとえば、血管形成術、動脈内膜切除、ステント留置、冠動脈や他の血管の移
植手術)による動脈合併症、外科的もしくは機械的損傷〔たとえば、事故又は外
科的外傷後の組織回収(tissue salvage)、皮膚と筋肉の組織弁を含んだ再建外科
〕の血栓性合併症、広汎性の血栓性/血小板消費成分が関与する病気(たとえば、
播種性の血管内凝固、血栓性血小板減少性紫斑病、溶血性尿毒症症候群、敗血症
の血栓性合併症、大人の呼吸窮迫症候群、抗リン脂質症候群、ヘパリン誘起の血
小板減少症、および子癇前症/子癇)、静脈血栓症(たとえば深部静脈血栓症や静
脈閉塞性疾患)、および血液病(たとえば、血小板血症や鎌状赤血球病を含めた骨
髄増殖性疾患)の処置と予防に対して; あるいはインビボにて機械的に引き起こ
される血小板活性化〔たとえば、心肺バイパスや体外膜型酸素供給(ミクロ血栓
塞栓症の予防)〕、インビトロにて機械的に引き起こされる血小板活性化〔血液
製剤(たとえば血小板濃縮物)の保存における使用〕、シャント閉塞(たとえば、
腎臓透析やプラスマフェレーシスにおける閉塞)、血管損傷/炎症に対する二次的
な血栓症(たとえば、血管炎や動脈炎)、糸球体腎炎、炎症性腸疾患、臓器移植拒
絶反応、偏頭痛やレイノー現象のような病気、血小板が血管壁における下側の炎
症性疾患プロセスの一因となる病気(たとえば粥状斑の形成/進行)、狭窄/再狭窄
、および血小板と血小板から誘導される因子が免疫学的な疾患プロセスにおいて
関係している他の炎症性病気(たとえば喘息)の予防に対して使用するのが適切で
ある。さらに、CNS障害の処置および腫瘍の増殖防止に対しても使用することが
できる。
【0083】 本発明によれば、本発明の化合物を、上記障害の処置または予防に使用するた
めの薬剤の製造における活性成分として使用することが提供される。本発明の化
合物は特に、心筋梗塞、血栓性脳卒中、一過性の虚血性発作、末梢血管疾患、な
らびに安定狭心症と不安定狭心症(特に不安定狭心症)を処置するのに有用である
。本発明はさらに、このような障害に罹患しているか又は罹患しやすい人に、治
療学的に有効量の本発明の化合物を投与することを含む、上記障害を処置または
予防する方法を提供する。
【0084】 本発明の化合物は、局所的に投与することもでき(たとえば、溶液、懸濁液、H
FAエーロゾル、および乾燥粉末製剤の形態で肺および/または気道に)、あるいは
全身的に投与することもでき(たとえば、錠剤、丸剤、カプセル、シロップ、粉
末、または顆粒の形態で経口投与によって、あるいは無菌で非経口の溶液もしく
は懸濁液の形態で非経口投与によって、あるいは皮下投与によって、あるいは座
剤の形態で直腸投与によって)、あるいは経皮的に投与することもできる。
【0085】 本発明の化合物は、それ自体で投与することもできるし、あるいは本発明の化
合物を医薬用として許容しうる希釈剤、アジュバント、もしくはキャリヤーと組
合わせて含んだ医薬用組成物として投与することもできる。特に好ましいのは、
有害な反応(たとえばアレルギー反応)を引き起こす可能性のある物質を含有して
いない組成物である。
【0086】 本発明の化合物の乾燥粉末製剤および加圧HFAエーロゾルは、経口吸入または
鼻腔吸入によって投与することができる。吸入のためには、本発明の化合物が微
粉末状であるのが望ましい。本発明の化合物はさらに、乾燥粉末吸入器によって
投与することもできる。この吸入器は、1回用量吸入器でも複数回用量吸入器で
もよく、吸気始動による乾燥粉末吸入器であってもよい。
【0087】 とりうる1つの方法は、本発明の微粉状化合物をキャリヤー物質(たとえば、単
糖類、二糖類、多糖類、糖アルコール、または他のポリオール)と混合すること
である。適切なキャリヤーとしては、糖類とスターチがある。これとは別に、本
発明の微粉状化合物を他の物質で被覆してもよい。さらに、粉末混合物を硬質ゼ
ラチンカプセル中に計量分配してもよい(それぞれが、所望の用量の活性化合物
を含有する)。
【0088】 とりうる他の方法は、微粉末を球体(吸入過程時に壊れる)に加工することであ
る。この球状化粉末を複数回用量吸入器〔たとえばタービュヘイラー(Turbuhale
r)(登録商標)として知られているもので、適量分配ユニットが所望の用量を計量
し、これを人が吸入する〕の薬物リザーバー中に充填することができる。このシ
ステムを使用して、活性化合物(キャリヤー物質を含む場合も、そうでない場合
も)が人に供給される。
【0089】 本発明の化合物を含んだ医薬用組成物は、経口投与用として錠剤、丸剤、カプ
セル、シロップ、粉末、または顆粒のいずれであってもよく; あるいは非経口投
与用として無菌で非経口の皮下用溶液もしくは懸濁液であってもよく; あるいは
直腸投与用として座剤であってもよい。
【0090】 経口投与できるように、本発明の活性化合物を、アジュバントもしくはキャリ
ヤー〔たとえば、ラクトース、サッカロース、ソルビトール、マンニトール、ス
ターチ(たとえば、ポテトスターチ、コーンスターチ、またはアミロペクチン)、
セルロース誘導体〕、結合剤(たとえば、ゼラチンやポリビニルピロリドン)、お
よび滑剤(たとえば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ポ
リエチレングリコール、ワックス、またはパラフィンなど)と混合し、次いで圧
縮して錠剤にすることができる。被覆錠剤が必要とされる場合は、コア(前述の
ように作製)を濃縮した糖溶液(たとえば、アラビアゴム、ゼラチン、タルカムパ
ウダー、および二酸化チタンなど)で被覆することができる。これとは別に、容
易に揮発しうる有機溶媒または水性溶媒中に溶解した適切なポリマーで錠剤を被
覆することもできる。
【0091】 ソフトゼラチンカプセルを製造するために、本発明の化合物を、たとえば植物
油やポリエチレングリコールと混合することができる。ハードゼラチンカプセル
は、錠剤用の上記賦形剤(たとえば、ラクトース、サッカロース、ソルビトール
、マンニトール、スターチ、セルロース誘導体、またはゼラチン)のいずれかを
使用して本発明の化合物の顆粒を含んでよい。さらに、薬物の液状配合物または
半固体配合物をハードゼラチンカプセル中に充填することができる。
【0092】 経口投与用の液状製剤は、シロップまたは懸濁液の形態(たとえば、本発明の
化合物を含有する溶液であって、残部が糖ならびにエタノール、水、グリセロー
ル、およびプロピレングリコールの混合物である)であってよい。このような液
状製剤は、必要に応じて、着色剤、風味剤、サッカリン、増粘剤としてのカルボ
キシメトルセルロース、または当業者に公知の他の賦形剤を含有してよい。
【0093】 実施例 以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明がこれらの実施例によって限
定されることはない。
【0094】 これらの実施例においては、NMRスペクトルはバリアン・ユニティー・イノー
バ(Varian Unity Inova)300または400スペクトロメーターにより測定し、MSスペ
クトルは下記のように測定した。EIスペクトルはVG70-250Sまたはフィンニガン
・マット・インコス-XL(Finnigan Mat Incos-XL)スペクトロメーターにより測定
し、FABスペクトルはVG70-250EQスペクトロメーターにより測定し、ESIスペクト
ルとAPCIスペクトルはフィンニガン・マットSSQ7000またはマイクロマス・プラ
ットフォーム(Micromass Platform)スペクトロメーターにより測定した。分取HP
LC分離は通常、BDSC-18逆相シリカを充填したノバパック(Novapak)(登録商標)カ
ラム、ボンダパック(Bondapak)(登録商標)カラム、またはハイパーシル(Hypersi
l)(登録商標)カラムを使用して行った。フラッシュクロマトグラフィー〔実施例
においては(SiO2)として示されている〕は、フィッシャー・マトリックス・シリ
カ(Fisher Matrix silica)35〜70μmを使用して行った。プロトンNMRスペクトル
において回転異性体の存在を示している実施例に対しては、主要な回転異性体の
化学シフトだけが記載されている。
【0095】 実施例1 [1S-[1α,2α,3β,5β(1S*,2R*)]]-3-(2-ヒドロキシエトキシ)-5-[7-[N-メチ
ル-(2-フェニルシクロプロピル)アミノ]-5-(プロピルチオ)-3H-[1,2,3]-トリア
ゾロ-4,5-d]ピリミジン-3-イル]シクロペンタン-1,2-ジオール a) (1R-シス)-ビス(1,1-ジメチルエチル)-4-ヒドロキシ-2-シクロペンテニル イミドジカーボネート エーテルで洗浄した水素化ナトリウム(オイル中60%分散液3.94g)をテトラヒド
ロフラン(500ml)中に混合して得た懸濁液にイミド二炭酸ビス-(1,1-ジメチルエ
チル)エステル(25.0g)を加えた。本混合物を50℃で2時間撹拌した。(1S-シス)-4
-アセトキシ-2-シクロペンテン-1-オール(10.0g)とテトラキス(トリフェニルホ
スフィン)パラジウム(0)(2.0g)を室温にて反応混合物に加えた。反応混合物を24
時間撹拌し、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機抽出物を乾燥し、減圧に
て濃縮し、残留物をクロマトグラフィー〔SiO2, 溶離液として酢酸エチル:ヘキ
サン(1/5)〕によって精製して、サブタイトル化合物を固体(20.0g)として得た。
【0096】
【化33】
【0097】 b) [1R-(1α,2β,3β,4α)]-2,3,4-トリヒドロキシシクロペンテニルイミド
二炭酸ビス-(1,1-ジメチルエチル)エステル 工程a)の生成物(20.0g)をテトラヒドロフラン(500ml)と水(50ml)中に溶解して
得た溶液にN-メチルモルホリン-N-オキシド(11.08g)を加えた。引き続き四酸化
オスミウム(11.75ml, t-ブタノール中2.5%溶液)を加え、本混合物を室温で一晩
撹拌し、次いでヒドロ亜硫酸ナトリウム(6.0g)で処理した。この懸濁液をセライ
トを通して濾過し、固体残留物をメタノールで洗浄した。濾液を減圧にて濃縮し
、残留物をクロマトグラフィー〔SiO2, 溶離液として酢酸エチル:ヘキサン(1:1)
〕によって精製してサブタイトル化合物(17.37g)を得た。
【0098】
【化34】
【0099】 c) [3aR-(3aα,4α,6α,6aα)]-6-アミノ-2,2-ジメチル-テトラヒドロ-4H-シ クロペンタ-1,3-ジオキソール-4-オール 2,2-ジメトキシプロパン(22.1ml)を含有するアセトン(250ml)中に工程b)の生
成物(15.0g)を溶解して得た溶液にp-トルエンスルホン酸(0.86g)を加えた。本混
合物を周囲温度で30分撹拌した。本混合物を酢酸エチル(700ml)とブライン(300m
l)とに分配し、有機抽出物をMgSO4で乾燥し、減圧にて濃縮した。残留ガム状物
に水(250ml)を加え、本混合物を24時間加熱還流した。温度の低下した反応混合
物を減圧にて濃縮し、トルエンとの共沸蒸留にて乾燥して、サブタイトル化合物
(7.5g)を得た。
【0100】 MS(APCI) 174(M+H+, 100%) d) [3aR-(3aα,4α,6α,6aα)]-6-[[6-クロロ-5-ニトロ-2-(プロピルチオ)-
ピリミジン-4-イル]アミノ]-2,2-ジメチル-テトラヒドロ-4H-シクロペンタ-1,3- ジオキソール-4-オール 4,6-ジクロロ-5-ニトロ-2-(プロピルチオ)ピリミジン(国際特許出願WO9703084
に記載のように製造)(25.57g)とN,N-ジイソプロピルエチルアミン(8.3ml)をテト
ラヒドロフラン(1000ml)中に溶解して得た溶液に工程c)の生成物(7.5g)のテトラ
ヒドロフラン(500ml)溶液を1時間で加え、さらに1時間撹拌した。減圧にて反応
混合物を濃縮し、酢酸エチル(1000ml)を加え、本混合物を水で洗浄した。有機層
をMgSO4で乾燥し、溶媒を蒸発除去し、残留物をクロマトグラフィー(SiO2, 溶離
液としてイソヘキサン-酢酸エチル)によって精製してサブタイトル化合物(14.22
g)を得た。
【0101】 MS(APCI) 405/7(M+H+), 405 (100%) e) [3aR-(3aα,4α,6α,6aα)]-6-[[5-アミノ-6-クロロ-2-プロピルチオピリ ミジン-4-イル]アミノ]-2,2-ジメチル-テトラヒドロ-4H-シクロペンタ-1,3-ジオ キソール-4-オール 工程d)の生成物(13.45g)を酢酸(500ml)中に溶解して得た溶液に、撹拌しなが
ら鉄粉(15.0g)を加えた。反応混合物を室温にて2時間撹拌し、減圧にて1/2の体
積に濃縮した。残留物を酢酸エチルで希釈し、本混合物を水で洗浄した。有機層
をMgSO4で乾燥し、減圧にて濃縮してサブタイトル化合物(10.26g)を得た。
【0102】 MS(APCI) 375/7(M+H+), 375(100%) f) [3aR-(3aα,4α,6α,6aα)]-6-[7-クロロ-5-(プロピルチオ)-3H-[1,2,3]- トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-3-イル]-2,2-ジメチル-テトラヒドロ-4H-シクロ
ペンタ-1,3-ジオキソール-4-オール 工程e)の生成物(10.26g)をアセトニトリル(500ml)中に溶解して得た溶液にイ
ソアミルニトリル(5.5ml)を加え、本溶液を70℃で1時間加熱した。温度の低下し
た反応混合物を減圧にて濃縮し、残留物をクロマトグラフィー〔SiO2, 溶離液と
して酢酸エチル:イソヘキサン(2:1)〕によつて精製してサブタイトル化合物(8.9
3g)を得た。
【0103】 MS(APCI) 386/8(M+H+), 386(100%) g) [3aR-(3aα,4α,6α(1R*,2S*),6aα)]-テトラヒドロ-2,2-ジメチル-6-[7- [N-メチル-(2-フェニルシクロプロピル)アミノ]-5-(プロピルチオ)-3H-[1,2,3]- トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-3-イル]-4H-シクロペンタ-1,3-ジオキソール-4-
オール 工程f)の生成物(1.0g)、(1R-トランス)-N-メチル-2-フェニルシクロプロパン
アミン塩酸塩〔(1R-トランス)-2-フェニルシクロプロパンアミンを使用して“C.
Kaiser et al., J. Org. Chem., 1962, 27, 768-773”に記載のように製造〕、[
R-(R*,R*)]-2,3-ジヒドロキシブタンジオエート(1:1)〔“L.A.Mitscher et al.,
J. Med. Chem., 1986, 29, 2044”に記載のように製造〕(0.522g)、およびN,N-
ジイソプロピルエチルアミン(1.35ml)をエーテル(20ml)中に混合して得た混合物
を室温で2時間撹拌した。反応混合物を、1Mの塩酸、重炭酸ナトリウム飽和水溶
液、およびブラインで順次洗浄し、MgSO4で乾燥し、そして減圧にて濃縮してサ
ブタイトル化合物(1.23g)を得た。
【0104】 MS(APCI) 497(M+H+, 100%) h) [3aS-(3aα,4α(1S*,2R*),6α,6aα)]-N-メチル-N-(2-フェニルシクロプ
ロピル)-3-[[[[(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ]エチル]オキシ]-2,2-
ジメチル-4H-シクロペンタ-1,3-ジオキソール-4-イル]-5-(プロピルチオ)-3H-[1 ,2,3]-トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-7-アミン 工程g)の生成物(1.23g)をトルエン(10ml)中に溶解して得た溶液にNaOH水溶液(
5N, 10ml)を加えた。次いで臭化テトラブチルアンモニウム(0.12g)を加え、本混
合物を30分撹拌した。ジメチルスルホキシド(704μl)と2-(2-ブロモエトキシ)-2
H-テトラヒドロピラン(3.93ml)を加え、反応混合物を16時間加熱還流した。さら
に2-(2-ブロモエトキシ)-2H-テトラヒドロピラン(3.93ml)と臭化テトラブチルア
ンモニウム(0.12g)を加え、反応混合物を16時間加熱還流した。反応混合物を水
とブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し、減圧にて濃縮した。残留物をクロマトグ
ラフィー〔SiO2, 溶離液として酢酸エチル:ヘキサン(1:4)〕によって精製してサ
ブタイトル化合物(1.2g)を得た。
【0105】 MS(APCI) 625(M+H+, 100%) i) [1S-[1α,2α,3β,5β(1S*,2R*)]]-3-(2-ヒドロキシエトキシ)-5-[7-[N-
メチル-(2-フェニルシクロプロピル)アミノ]-5-(プロピルチオ)-3H-[1,2,3]-ト
リアゾロ[4,5-d]ピリミジン-3-イル]シクロペンタン-1,2-ジオール 工程h)の生成物(0.50g)をトリフルオロ酢酸(9ml)と水(1ml)中に溶解して得た
溶液を室温で1時間撹拌し、減圧にて濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(HP
LC, ノバパックC18カラム, 0.1%酢酸アンモニウム水溶液:アセトニトリル, 55:4
5)によって精製してタイトル化合物(0.113g)を得た。
【0106】 MS(APCI) 501(M+H+, 100%)
【0107】
【化35】
【0108】 実施例2 [1S-[1α,2β,3β,4α(1S*,2R*)]]-4-[7-[N-メチル-(2-フェニルシクロプロピ ル)アミノ]-5-(プロピルチオ)-3H-[1,2,3]-トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-3-イ
ル]シクロペンタン-1,2,3-トリオール a) [1S-(1α,2β,3β,4α)]-[4-[6-クロロ-5-ニトロ-2-(プロピルチオ)ピリ
ミジン-4-イル]アミノ]シクロペンタン-1,2,3-トリオール 実施例1の工程b)の生成物(0.6g)をメタノール(10ml)中に溶解して得た溶液に2
M塩酸(5ml)を加えた。本混合物を24時間撹拌し、減圧にて濃縮し、トルエンとの
共沸蒸留によって乾燥した。残留アミン塩酸塩とN,N-ジイソプロピルエチルアミ
ン(1.78ml)をテトラヒドロフラン(10ml)中に混合して得た懸濁液に、4,6-ジクロ
ロ-5-ニトロ-2-(プロピルチオ)-ピリミジン(国際特許出願WO9703084に記載のよ
うに製造)(0.82g)をテトラヒドロフラン(5ml)中に溶解して得た溶液を加えた。
本混合物を24時間加熱還流し、冷却し、減圧にて濃縮した。残留物をクロマトグ
ラフィー〔SiO2, 溶離液としてイソヘキサン-酢酸エチル(3:7)〕によって精製し
てサブタイトル化合物(0.469g)を得た。
【0109】 MS(APCI) 365/7(M+H+), 365(100%) b) [1S-(1α,2β,3β,4α)]-[4-[5-アミノ-6-クロロ-2-(プロピルチオ)ピリ
ミジン-4-イル]アミノ]シクロペンタン-1,2,3-トリオール 工程a)の生成物を使用して実施例1の工程e)に記載の方法に従ってサブタイト
ル化合物を製造し、これを次の工程に直接使用した。
【0110】 c) [1S-(1α,2β,3β,4α)]-4-[7-クロロ-5-(プロピルチオ)-3H-[1,2,3]-ト
リアゾロ[4,5-d]ピリミジン-3-イル]シクロペンタン-1,2,3-トリオール 工程b)の生成物を使用して実施例1の工程f)に記載の方法に従ってサブタイト
ル化合物を製造した。
【0111】 MS(APCI) 346/8(M+H+), 346(100%) d) [1S-(1α,2β,3β,4α(1S*,2R*)]]-4-[7-[(2-フェニルシクロプロピル)ア ミノ]-5-(プロピルチオ)-3H-[1,2,3]-トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-3-イル]シ
クロペンタン-1,2,3-トリオール 工程c)の生成物と(1R-トランス)-2-フェニルシクロプロパンアミン,[R-(R*,R*
)]-2,3-ジヒドロキシブタンジオエート(1:1)(“L.A.Mitscher et al., J. Med.
Chem., 1986, 29, 2044”に記載のように製造)を使用して、実施例1の工程g)に
記載の方法に従ってサブタイトル化合物を製造した。
【0112】 MS(APCI) 443(M+H+, 100%) e) [1R-[1α(1R*,2S*),2β,3β,4α]]-N-(2-フェニルシクロプロピル)-5-(プ ロピルチオ)-3-[2,3,4-トリス[[(1,1-ジメチルエチル)ジメチルシリル]オキシ]
シクロペンチル]-3H-[1,2,3]-トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-7-アミン 工程d)の生成物(1.79g)、塩化tert-ブチルジメチルシリル(1.22g)、およびイ
ミダゾール(1.10g)をN,N-ジメチルホルムアミド(3ml)中に混合して得た混合物を
周囲温度で24時間撹拌した。さらなる塩化tert-ブチルジメチルシリル(1.0g)を
加え、本混合物をさらに6時間撹拌した。反応混合物を減圧にて濃縮し、残留物
をクロマトグラフィー〔SiO2, 溶離液として酢酸エチル:ヘキサン(1:20)〕によ
って精製してサブタイトル化合物(2.43g)を得た。
【0113】
【化36】
【0114】 f) [1R-[1α(1R*,2S*),2β,3β,4α]]-N-メチル-N-(2-フェニルシクロプロピ ル)-5-(プロピルチオ)-3-[2,3,4-トリス[[(1,1-ジメチルエチル)ジメチルシリル ]オキシ]シクロペンチル]-3H-[1,2,3]-トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-7-アミン 工程e)の生成物(0.576g)をテトラヒドロフラン(10ml)中に溶解して得た溶液に
水素化ナトリウム(オイル中60%分散液35mg)を加えた。本溶液を周囲温度で30分
撹拌し、ヨウ化メチル(68μl)を加えた。5時間後にさらにヨウ化メチル(68μl)
を加え、撹拌を36時間続けた。反応混合物を減圧にて濃縮し、残留物をクロマト
グラフィー〔SiO2, 溶離液として酢酸エチル:ヘキサン(1:20)〕によって精製し
てサブタイトル化合物(0.537g)を得た。
【0115】
【化37】
【0116】 g) [1S-[1α,2β,3β,4α(1S*,2R*)]]-4-[7-[N-メチル-(2-フェニルシクロプ ロピル)アミノ]-5-(プロピルチオ)-3H-[1,2,3]-トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-3 -イル]シクロペンタン-1,2,3-トリオール 工程f)の生成物(0.53g)をテトラヒドロフラン(10ml)中に溶解して得た溶液に
フッ化テトラブチルアンモニウム(テトラヒドロフラン/水(95/5)中1M; 2.3ml)を
加えた。本溶液を周囲温度で20時間撹拌し、減圧にて濃縮した。残留物をクロマ
トグラフィー(HPLC, ノバパックC18カラム, 0.1%酢酸アンモニウム:アセトニト
リル)によって精製してタイトル化合物(0.23g)を得た。
【0117】 MS(APCI) 457(M+H+, 100%)
【0118】
【化38】
【0119】 実施例3 [1S-[1α,2α,3β,5β(1S*,2R*)]]-3-(ヒドロキシメチル)-5-[7-[N-メチル-2- フェニルシクロプロピル)アミノ]-5-(プロピルチオ)-3H-[1,2,3]-トリアゾロ[4, 5-d]ピリミジン-3-イル]シクロペンタン-1,2-ジオール a) [3aR-[3aα,4α,6α(1R*,2S*),6aα]-テトラヒドロ-2,2-ジメチル-6-[7-[ N-メチル-(2-フェニルシクロプロピル)アミノ]-5-(プロピルチオ)-3H-[1,2,3]-
トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-3-イル]-4H-シクロペンタ-1,3-ジオキソール-4-
メタノール [3aR-(3aα,4α,6α,6aα]-6-[7-クロロ-5-(プロピルチオ)-3H-[1,2,3]-トリ
アゾロ[4,5-d]ピリミジン-3-イル]-テトラヒドロ-2,2-ジメチル-4H-シクロペン
タ-1,3-ジオキソール-4-メタノール(国際特許出願WO9703084に記載のように製造
)(1.15g)と(1R-トランス)-N-メチル-2-フェニルシクロプロパンアミン塩酸塩〔(
1R-トランス)-2-フェニルシクロプロパンアミン,[R-(R*,R*)]-2,3-ジヒドロキシ
ブタンジオエート(1:1)(“L.A.Mitscher et al., J. Med. Chem., 1986, 29, 20
44”に記載のように製造)を使用して“C.Kaiser et al., J. Org. Chem., 1962,
27, 768-773”に記載のように製造〕(0.53g)をジクロロメタン(20ml)中に溶解
して得た溶液にN,N-ジイソプロピルエチルアミン(2ml)を加えた。反応混合物を
室温で18時間撹拌し、水で洗浄し、乾燥し、減圧にて濃縮した。残留物をクロマ
トグラフィー〔SiO2, 溶離液として酢酸エチル:イソヘキサン(1:1)〕によって精
製してサブタイトル化合物(1.3g)を得た。
【0120】 MS(APCI) 511(M+H+, 100%) b) [1S-[1α,2α,3β,5β(1S*,2R*)]]-3-(ヒドロキシメチル)-5-[7-[N-メチ
ル-(2-フェニルシクロプロピル)アミノ]-5-(プロピルチオ)-3H-[1,2,3]-トリア
ゾロ[4,5-d]ピリミジン-3-イル]シクロペンタン-1,2-ジオール 工程a)の生成物(0.25g)をメタノール(8ml)と2N HCl(2ml)中に溶解して得た溶
液を室温で3時間撹拌した後、減圧にて濃縮した。残留物をアセトニトリル(5ml)
と共にすりつぶして得られた白色固体を濾過によって捕集した。メタノール(5ml
)とともにすりつぶしてタイトル化合物(0.19g)を得た。
【0121】 MS(APCI) 471(M+H+, 100%)
【0122】
【化39】
【0123】 実施例4 [1S-[1α,2β,3β,4α(1S*,2R*)]]-4-[7-[N-[2-(3,4-ジフルオロフェニル)シ
クロプロピル]-N-メチルアミノ]-5-(プロピルチオ)-3H-[1,2,3]-トリアゾロ[4,5 -d]ピリミジン-3-イル]シクロペンタン-1,2,3-トリオール a) (1R-トランス)-N-[2-(3,4-ジフルオロフェニル)シクロプロピル]アセトア ミド (1R-トランス)-2-(3,4-ジフルオロフェニル)シクロプロパンアミン,[R-(R*,R*
)]-2,3-ジヒドロキシブタンジオエート(1:1)(国際特許出願WO9905143に記載のよ
うに製造)(700mg)と炭酸カリウム(1.0g)をテトラヒドロフラン(20ml)中に混合し
て得た懸濁液に無水酢酸(0.31ml)を加え、20時間撹拌した。塩化アンモニウム飽
和水溶液を加え、本混合物をエーテルで抽出し、有機層をMgSO4で乾燥し、溶媒
を蒸発除去してサブタイトル化合物(470mg)を得た。
【0124】 MS(APCI) 270(M+MeCO2-, 100%) b) (1R-トランス)-N-[2-(3,4-ジフルオロフェニル)シクロプロピル]-N-メチ
ルアセトアミド 工程a)の生成物(470mg)とヨウ化メチル(0.4ml)をテトラヒドロフラン(15ml)中
に溶解して得た溶液に水素化ナトリウム(オイル中60%分散液109mg)を加え、18時
間撹拌した。塩化アンモニウム飽和水溶液を加え、本混合物をエーテルで抽出し
た。有機層をMgSO4で乾燥し、溶媒を蒸発除去し、クロマトグラフィー〔SiO2,
溶離液としてジクロロメタン:メタノール(49:1)〕によって精製してサブタイト
ル化合物(470mg)を得た。
【0125】 MS(APCI) 226(M+H+, 100%) c) (1R-トランス)-2-(3,4-ジフルオロフェニル)-N-メチルシクロプロパンア
ミン,塩酸塩 工程b)の生成物(443mg)を4MのHCl(10ml)中に溶解して得た溶液を8時間還流し
た。減圧にて溶媒を除去してサブタイトル化合物(357mg)を得た。
【0126】
【化40】
【0127】 d) [3aR-[3aα,4α,6α(1R*,2S*),6aα]-テトラヒドロ-2,2-ジメチル-6-[7-[ N-[2-(3,4-ジフルオロフェニル)シクロプロピル]-N-メチルアミノ]-5-(プロピル チオ)-3H-[1,2,3]-トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-3-イル]-4H-シクロペンタ-1,3 -ジオキソール-4-オール 実施例1の工程f)の生成物(612mg)と上記工程c)の生成物(357mg)とから、実施
例3の工程a)に記載の方法に従ってサブタイトル化合物(800mg)を製造した。
【0128】 MS(APCI) 533(M+H+, 100%) e) [1S-[1α,2β,3β,4α(1S*,2R*)]]-4-[7-[N-[2-(3,4-ジフルオロフェニル )シクロプロピル]-N-メチルアミノ]-5-(プロピルチオ)-3H-[1,2,3]-トリアゾロ[ 4,5-d]ピリミジン-3-イル]シクロペンタン-1,2,3-トリオール トリフルオロ酢酸(8ml)とメタノール(5ml)と水(3ml)との混合物中に工程a)の
生成物(798mg)を溶解して得た溶液を室温にて1時間撹拌し、2Mの炭酸カリウム水
溶液中に注ぎ込み、酢酸エチルで抽出した。抽出物を減圧にて濃縮し、残留物を
クロマトグラフィー〔SiO2, 溶離液としてジクロロメタン:メタノール(14:1)〕
によって精製してタイトル化合物(703mg)を得た。
【0129】 MS(APCI) 493(M+H+, 100%)
【0130】
【化41】
【0131】 実施例5 [1S-[1α,2β,3β,4α(1S*,2R*)]]-4-[7-N-[2-(4-メトキシフェニル)シクロプ ロピル]-N-メチルアミノ]-5-(プロピルチオ)-3H-[1,2,3]-トリアゾロ[4,5-d]ピ
リミジン-3-イル]シクロペンタン-1,2,3-トリオール a) (1R-トランス)-N-[2-(4-メトキシフェニル)シクロプロピル]アセトアミド (1R-トランス)-2-(4-メトキシフェニル)シクロプロパンアミン,[R-(R*,R*)]-2
,3-ジヒドロキシブタンジオエート(1:1)(WO9905143に記載のように製造)から実
施例4の工程a)に記載の方法に従って製造して、サブタイトル化合物を白色固体(
655mg)として得た。
【0132】 MS(APCI) 206(M+H+, 100%) b) (1R-トランス)-N-[2-(4-メトキシフェニル)シクロプロピル]-N-メチルア
セトアミド 工程a)からの生成物を使用して実施例4の工程b)に記載の方法に従って製造し
て、サブタイトル化合物を白色固体(587mg)として得た。
【0133】 MS(APCI) 220(M+H+, 100%) c) (1R-トランス)-2-(4-メトキシフェニル)-N-メチルシクロプロパンアミン, 塩酸塩 工程b)の生成物から実施例4の工程c)に記載の方法に従って製造して、サブタ
イトル化合物を白色固体(507mg)として得た。
【0134】
【化42】
【0135】 d) [1S-[1α,2β,3β,4α(1S*,2R*)]]-4-[7-N-[2-(4-メトキシフェニル)シク ロプロピル]-N-メチルアミノ]-5-(プロピルチオ)-3H-[1,2,3]-トリアゾロ[4,5-d ]ピリミジン-3-イル]シクロペンタン-1,2,3-トリオール 実施例1の工程f)の生成物(765mg)と上記工程c)の生成物(507mg)から実施例3の
工程a)に記載の方法に従って処理し、次いで実施例4の工程e)に記載の方法を使
用して脱保護処理を行ってタイトル化合物(400mg)を製造した。
【0136】 MS(APCI) 487(M+H+, 100%)
【0137】
【化43】
【0138】 実施例6 [1S-[1α,2α,3β,5β(1S*,2R*)]]-3-アジドメチル-5-[7-[N-メチル-(2-フェ
ニルシクロプロピル)アミノ]-5-(プロピルチオ)-3H-[1,2,3]-トリアゾロ[4,5-d] ピリミジン-3-イル]シクロペンタン-1,2-ジオール a) [3aR-[3aα,4α,6α(1R*,2S*),6aα]]-N-メチル-N-(2-フェニルシクロプ
ロピル)-5-(プロピルチオ)-3-[テトラヒドロ-6-(ヨードメチル)-2,2-ジメチル-3 aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-イル]-3H-[1,2,3]-トリアゾロ[4,5-d] ピリミジン-7-アミン 実施例3a)からの生成物(1.0g)をジクロロメタン(10ml)中に溶解して得た溶液
をヨウ化メチルトリフェノキシホスホニウム(1.5g)で処理し、得られた溶液を室
温で30分放置した。本混合物をクロマトグラフィー〔SiO2, 溶離液として酢酸エ
チル:イソヘキサン(1:4)〕によって精製して、サブタイトル化合物(0.77g)を得
た。
【0139】 MS(APCI) 621(M+H+, 100%) b) [1S-[1α,2α,3β,5β(1S*,2R*)]]-3-ヨードメチル-5-[7-[N-メチル-(2-
フェニルシクロプロピル)アミノ]-5-(プロピルチオ)-3H-[1,2,3]-トリアゾロ[4, 5-d]ピリミジン-3-イル]シクロペンタン-1,2-ジオール 工程a)からの生成物(0.76g)をテトラヒドロフラン(6ml)とメタノール(4ml)と
の混合物中に溶解して得た溶液を2Mの塩酸水(1.5ml)で処理し、本溶液を35℃で5
時間放置した。本混合物を減圧にて濃縮し、残留物をトルエンで共沸蒸留した(3
×100ml)。残留物をクロマトグラフィー〔SiO2, 溶離液として酢酸エチル:イソ
ヘキサン(1:2)〕によって精製してサブタイトル化合物(0.53g)を得た。
【0140】 MS(APCI) 581(M+H+, 100%)。 c) [1S-[1α,2α,3β,5β(1S*,2R*)]]-3-アジドメチル-5-[7-[N-メチル-(2-
フェニルシクロプロピル)アミノ]-5-(プロピルチオ)-3H-[1,2,3]-トリアゾロ[4, 5-d]ピリミジン-3-イル]シクロペンタン-1,2-ジオール 工程b)からの生成物(0.53g)をジメチルスルホキシド(5ml)中に溶解して得た溶
液をアジ化ナトリウム(0.07g)で処理し、得られた混合物を室温で18時間撹拌し
た。本混合物を酢酸エチル(200ml)と飽和ブライン水溶液(200ml)とに分配した。
酢酸エチル層を水(3×100ml)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、減圧にて濃縮してタイ
トル化合物(0.43g)を得た。
【0141】 MS(APCI) 496(M+H+, 100%)。
【0142】
【化44】
【0143】 実施例7 [1S-[1α,2α,3β,5β(1S*,2R*)]]-3-アミノメチル-5-[7-[N-メチル-(2-フェ
ニルシクロプロピル)アミノ]-5-(プロピルチオ)-3H-[1,2,3]-トリアゾロ[4,5-d] ピリミジン-3-イル]シクロペンタン-1,2-ジオール,塩酸塩 実施例6の工程c)からの生成物(0.39g)をエタノール(15ml)中に溶解して得た溶
液を炭素担持10%パラジウム触媒(0.04g)で処理し、本混合物を4気圧の水素圧力
下で4時間激しく撹拌した。触媒を濾過によって除去し、濾液を減圧にて濃縮し
た。残留物を1,4-ジオキサン(10ml)中に溶解し、次いでやや過剰の濃塩酸で処理
した。本溶液を減圧にて濃縮し、残留物をトルエン(3×100ml)で共沸蒸留してか
ら酢酸エチルと共にすりつぶしてタイトル化合物(0.16g)を得た。
【0144】 MS(APCI) 470(M+H+, 100%)
【0145】
【化45】
【0146】 実施例8 [1R-[1α,2β,3β,4α(1R*,2S*)]]-N-[2,3-ジヒドロキシ-4-[7-[N-メチル-(2- フェニルシクロプロピル)アミノ]-5-(プロピルチオ)-3H-[1,2,3]-トリアゾロ[4, 5-d]ピリミジン-3-イル]シクロペンチルメチル]アセトアミド 実施例7の生成物(0.2g)をジクロロメタン(15ml)中に溶解して得た溶液をN,N-
ジイソプロピルエチルアミン(0.11g)で、次いで無水酢酸(0.16g)で処理し、本混
合物を室温で4時間撹拌した。本混合物を重炭酸ナトリウム飽和水溶液(15ml)で
洗浄し、有機層を減圧にて濃縮した。残留物を0.1Mナトリウムメトキシドのメタ
ノール溶液中に溶解し、本溶液を室温にて2時間放置した。減圧にて濃縮して得
た残留物を、酢酸を慎重に加えることによって酸性化し、本混合物を再び減圧に
て濃縮し、残留物をトルエン(3×100ml)で共沸蒸留した。クロマトグラフィー〔
SiO2, 溶離液としてメタノール:クロロホルム(1:24)〕によって精製してタイト
ル化合物(0.12g)を得た。
【0147】 MS(APCI) 512.5(M+H+, 100%)
【0148】
【化46】
【0149】 薬理学的データ 本発明の化合物に対する、洗浄したヒト血小板におけるP2T(P2YADPまたはP2TA C )受容体作用薬/拮抗薬活性をアッセイするための調製を下記のように行った。
【0150】 ヒトの静脈血(100ml)を3つの試験管に等しく分けた(それぞれ、3.2%のクエン
酸三ナトリウム(4ml)を抗凝血剤として含有)。試験管を240Gにて15分遠心分離し
て血小板高含量の血漿(PRP)を得、これに300ng/mlのプロスタサイクリンを加え
て洗浄処理中の血小板を安定化させた。125Gにて10分遠心分離し、次いで640Gに
て15分さらに遠心分離することによって赤血球非含有のPRPを得た。上澄み液を
廃棄し、変更を加えたCalcium Free Tyrode(CFT)溶液(10ml)〔組成: NaCl, 137m
M; NaHCO3, 11.9mM; NaH2PO4, 0.4mM; KCl, 2.7mM; MgCl2, 1.1mM; デキストロ
ース, 5.6mM〕中に再懸濁し、95%O2/5%CO2を吹き込み、37℃に保持した。さらに
300ng/mlのPGI2を加えた後、プールした懸濁液をもう一度640Gにて15分遠心分離
した。上澄み液を廃棄し、血小板を10mlのCFT中に再懸濁し、さらにCFTを加えて
最終的な血小板カウントが2×105/mlになるよう調整した。この最終懸濁液を60m
lシリンジ中に、空気を排除した状態で3℃で保存した。PGI2阻害からの通常機能
の回復を可能にするため、血小板を最終的な再懸濁後の2時間以内に凝集の試験
に使用した。
【0151】 全ての試験において、CaCl2溶液を含有する試験管に3mlアリコートの血小板懸
濁液を加えた(50mM溶液60μl, 最終濃度は1mM)。ヒトのフィブリノゲン(シグマ
社、F4883)と8-スルホフェニルテオフィリン(化合物のP1-作用薬活性を阻害する
のに使用した8-SPT)を加えて、それぞれ最終濃度を0.2mg/ml(凝固性蛋白質を塩
水中に溶解して得られる10mg/ml溶液60μl)および300nM(6%グルコース中15mM溶
液10μl)とした。96ウェルプレートの個々のウェルに、必要に応じて血小板また
は緩衝液を150μlの体積にて加えた。測定は全て、各ドナーからの血小板にて3
回行った。
【0152】 作用薬/拮抗薬の効力は下記のように評価した。 96ウェルプレートにおける凝集レスポンスを、660nmにてプレートリーダーに
よって得られる吸光度の変化を使用して測定した。Bio-Tec Ceres 900CまたはDy
natech MRXをプレートリーダーとして使用した。
【0153】 プレートの各ウェルの吸光度を660nmにて読み取ってベースライン図を作成し
た。試験化合物の塩水溶液もしくは適切な溶液を各ウェルに10μlの体積にて加
えて、最終濃度を0、0.01、0.1、1、10、または100mMとした。次いでプレートを
オービタルシェーカーによってセッティング10で5分間振盪し、660nmにて吸光
度を読み取った。この時点における凝集は、試験化合物の作用薬活性を示してい
る。次いで塩水またはADP(30mM; 450mMの10μl)を各ウェルに加え、プレートを
さらに5分振盪してから再び660nmにて吸光度を読み取った。
【0154】 拮抗薬の効力は、IC50を得るための対照標準ADPレスポンスの阻害率(%)として
評価した。本発明の典型的な化合物は、5.0より大きいpIC50値を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 スピリングソープ,ブライアン イギリス国レスターシャー エルイー11・ 5アールエイチ,ラフバロ,ベイクウェ ル・ロード,アストラゼネカ・アール・ア ンド・ディー・コーンウッド Fターム(参考) 4C050 AA01 BB06 CC08 EE05 FF01 GG04 GG06 GG08 HH01 4C086 AA01 AA02 AA03 AA04 CB08 MA01 MA04 NA14 ZA36 ZA40 ZA54 4H039 CA61 CD10 CD20

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I) 【化1】 (式中、R1はOR5またはCH2R6であり; R2はC1-6アルキルまたはC1-6ハロアルキル
    であり; R3は、R7で置換されていてもよいC3-6シクロアルキルであり; R4はC1-6 アルキルであり; R5は、HまたはOHで置換されていてもよいC1-6アルキルであり;
    R6はOH、N3、またはNHR8であり; R7は、C1-6アルキル、ハロゲン、およびOR10
    から選択される1つ以上の基で置換されていてもよいフェニルであり; R8は、H、
    C1-6アルキル、またはCOR9であり; R9はC1-6アルキルであり; そしてR10はC1-6
    アルキルである)で示される化合物、前記化合物の医薬用として許容しうる塩も
    しくは溶媒和物、またはこのような塩の溶媒和物。
  2. 【請求項2】 【化2】 (式中、R1、R2、R3、およびR4は、請求項1において定義した通りである)である
    、請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 R3が 【化3】 (式中、R7は請求項1において定義した通りである)である、請求項2記載の化合物
  4. 【請求項4】 R1が、OH、O(CH2)2OH、CH2OH、CH2N3、CH2NH2、またはCH2NH
    Acである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
  5. 【請求項5】 R2がn-Prである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物
  6. 【請求項6】 R3が、フェニルで置換されていてもよいシクロプロピルであ
    る、請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物。
  7. 【請求項7】 R3が、C1-6アルキル、ハロゲン、およびOR10から選択される
    1つ以上の基で置換されていてもよい、フェニルで置換されたシクロプロピルで
    ある、請求項6記載の化合物。
  8. 【請求項8】 R4がメチルである、請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合
    物。
  9. 【請求項9】 [1S-[1α,2α,3β,5β(1S*,2R*)]]-3-(2-ヒドロキシエトキ
    シ)-5-[7-[N-メチル-(2-フェニルシクロプロピル)アミノ]-5-(プロピルチオ)-3H
    -[1,2,3]-トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-3-イル]シクロペンタン-1,2-ジオール
    、 [1S-[1α,2β,3β,4α(1S*,2R*)]]-4-[7-[N-メチル-(2-フェニルシクロプロピ
    ル)アミノ]-5-(プロピルチオ)-3H-[1,2,3]-トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-3-イ
    ル]シクロペンタン-1,2,3-トリオール、 [1S-[1α,2α,3β,5β(1S*,2R*)]]-3-(2-ヒドロキシメチル)-5-[7-[N-メチル-
    (2-フェニルシクロプロピル)アミノ]-5-(プロピルチオ)-3H-[1,2,3]-トリアゾロ
    [4,5-d]ピリミジン-3-イル]シクロペンタン-1,2-ジオール、 [1S-[1α,2β,3β,4α(1S*,2R*)]]-4-[7-[N-[2-(3,4-ジフルオロフェニル)シ
    クロプロピル]-N-メチルアミノ]-5-(プロピルチオ)-3H-[1,2,3]-トリアゾロ[4,5
    -d]ピリミジン-3-イル]シクロペンタン-1,2,3-トリオール、 [1S-[1α,2β,3β,4α(1S*,2R*)]]-4-[7-N-[2-(4-メトキシフェニル)シクロプ
    ロピル]-N-メチルアミノ]-5-(プロピルチオ)-3H-[1,2,3]-トリアゾロ[4,5-d]ピ
    リミジン-3-イル]シクロペンタン-1,2,3-トリオール、 [1S-[1α,2α,3β,5β(1S*,2R*)]]-3-アジドメチル-5-[7-[N-メチル-(2-フェ
    ニルシクロプロピル)アミノ]-5-(プロピルチオ)-3H-[1,2,3]-トリアゾロ[4,5-d]
    ピリミジン-3-イル]シクロペンタン-1,2-ジオール、 [1S-[1α,2α,3β,5β(1S*,2R*)]]-3-アミノメチル-5-[7-[N-メチル-(2-フェ
    ニルシクロプロピル)アミノ]-5-(プロピルチオ)-3H-[1,2,3]-トリアゾロ[4,5-d]
    ピリミジン-3-イル]シクロペンタン-1,2-ジオール、 [1R-[1α,2β,3β,4α(1R*,2S*)]]-N-[[2,3-ジヒドロキシ-4-[7-[N-メチル-(2
    -フェニルシクロプロピル)アミノ]-5-(プロピルチオ)-3H-[1,2,3]-トリアゾロ[4
    ,5-d]ピリミジン-3-イル]シクロペンチル]メチル]アセトアミド、 前記化合物の医薬用として許容しうる塩もしくは溶媒和物、またはこのような
    塩の溶媒和物である、請求項1記載の化合物。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれか一項に記載の化合物を、医薬用とし
    て許容しうる希釈剤、アジュバント、またはキャリヤーと組合わせて含んだ医薬
    用組成物。
  11. 【請求項11】 請求項1〜9のいずれか一項に記載の化合物を含む、心筋梗
    塞、血栓性脳卒中、一過性脳虚血発作、および/または末梢血管疾患の処置ある
    いは予防に使用するための医薬用組成物。
  12. 【請求項12】 請求項1〜9のいずれか一項に記載の化合物を含む、不安定
    狭心症もしくは安定狭心症の処置または予防に使用するための医薬用組成物。
  13. 【請求項13】 治療に使用するための、請求項1〜9のいずれか一項に記載
    の化合物。
  14. 【請求項14】 心筋梗塞、血栓性脳卒中、一過性脳虚血発作、および/ま
    たは末梢血管疾患の処置あるいは予防に使用するための、請求項1〜9のいずれか
    一項に記載の化合物。
  15. 【請求項15】 不安定狭心症もしくは安定狭心症の処置あるいは予防に使
    用するための、請求項1〜9のいずれか一項に記載の化合物。
  16. 【請求項16】 心筋梗塞、血栓性脳卒中、一過性脳虚血発作、および/ま
    たは末梢血管疾患の処置あるいは予防に使用するための薬剤の製造における活性
    成分としての、請求項1〜9のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  17. 【請求項17】 不安定狭心症もしくは安定狭心症の処置あるいは予防に使
    用するための薬剤の製造における活性成分としての、請求項1〜9のいずれか一項
    に記載の化合物の使用。
  18. 【請求項18】 血小板凝集障害に罹患しているか又は罹患しやすい人に、
    治療学的に有効量の請求項1〜9のいずれか一項に記載の化合物を投与することを
    含む、血小板凝集障害を処置または予防する方法。
  19. 【請求項19】 心筋梗塞、血栓性脳卒中、一過性脳虚血発作、および/ま
    たは末梢血管疾患に罹患しているか又は罹患しやすい人に、治療学的に有効量の
    請求項1〜9のいずれか一項に記載の化合物を投与することを含む、心筋梗塞、血
    栓性脳卒中、一過性脳虚血発作、および/または末梢血管疾患を処置あるいは予
    防する方法。
  20. 【請求項20】 不安定狭心症もしくは安定狭心症に罹患しているか又は罹
    患しやすい人に、治療学的に有効量の請求項1〜9のいずれか一項に記載の化合物
    を投与することを含む、不安定狭心症もしくは安定狭心症を処置または予防する
    方法。
  21. 【請求項21】 式(II) 【化4】 (式中、R2、R3、およびR4は請求項1において定義した通りであり、PとP'は保護
    基である)の化合物と2-(2-ブロモエトキシ)-2H-テトラヒドロピランとを、ジメ
    チルスルホキシド、相間移動触媒、水酸化ナトリウム水溶液、および水不混和性
    有機溶媒の存在下にて約50℃〜約120℃の温度で反応させること、および所望に
    よりその後に、保護基が存在する場合は保護基を取り除くことを含む、R1がO(CH 2 )2OHである場合の式(I)の化合物の製造法。
  22. 【請求項22】 式(XI) 【化5】 (式中、Pは保護基であり、R2とR3は請求項1において定義した通りである)の化合
    物と塩基およびアルキル化剤とを、不活性の双極子性(dipolar)非プロトン性
    溶媒中にて約20℃〜約50℃の温度で反応させること、および所望によりその後に
    、保護基が存在する場合は保護基を取り除くことを含む、R1がOHである場合の式
    (I)の化合物の製造法。
  23. 【請求項23】 式(XVI) 【化6】 (式中、R2は請求項1において定義した通りであり、PとP'は保護基である)の化合
    物とR3R4NHおよび塩基とを、クロロカーボン溶媒中にて約20℃〜約50℃の温度で
    反応させること、および所望によりその後に、保護基が存在する場合は保護基を
    取り除くことを含む、R1がCH2OHである場合の式(I)の化合物の製造法。
  24. 【請求項24】 式(XVII) 【化7】 (式中、R2、R3、およびR4は請求項1において定義した通りであり、PとP'は保護
    基である)の化合物とアルカリ金属アジドとを、不活性のクロロカーボン溶媒中
    にて約20℃〜約50℃の温度で反応させること、および所望によりその後に、保護
    基が存在する場合は保護基を取り除くことを含む、R1がCH2N3である場合の式(I)
    の化合物の製造法。
  25. 【請求項25】 請求項24に記載のように合成した式(I)の化合物を、不活
    性のアルコール性溶媒中にて遷移金属触媒の存在下で、約20℃〜約50℃の温度に
    て水素で還元すること、および所望によりその後に、保護基が存在する場合は保
    護基を取り除くことを含む、R1がCH2NH2である場合の式(I)の化合物の製造法。
  26. 【請求項26】 請求項25に記載のように合成した式(I)の化合物を、不活
    性のクロロカーボン溶媒中にて塩基の存在下で、約20℃〜約50℃の温度にてアシ
    ル化剤でアシル化すること、次いでアルコール性溶媒中にて約20℃〜約50℃の温
    度でアルカリ金属アルコキシドで処理すること、および所望によりその後に、保
    護基が存在する場合は保護基を取り除くことを含む、R1がCH2NHCOR9である場合
    の式(I)の化合物の製造法。
  27. 【請求項27】 式(II)、(XVII)、および(XVIII) 【化8】 (式中、R2、R3、およびR4は請求項1において定義した通りであり、PとP'は保護
    基である)で示される化合物。
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