JP2003514743A - ガス発生剤を用いた密度低下方法 - Google Patents

ガス発生剤を用いた密度低下方法

Info

Publication number
JP2003514743A
JP2003514743A JP2001538288A JP2001538288A JP2003514743A JP 2003514743 A JP2003514743 A JP 2003514743A JP 2001538288 A JP2001538288 A JP 2001538288A JP 2001538288 A JP2001538288 A JP 2001538288A JP 2003514743 A JP2003514743 A JP 2003514743A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ammonium nitrate
gas
nitrate product
product
generating agent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001538288A
Other languages
English (en)
Inventor
ブリート,ヤコブス
スティーブンス,ヒュー,アルバート,サンドライ
スピテリ,ウイリアム,ルチアーノ
バルス,エドウィン
Original Assignee
サソル ケミカル インダストリーズ リミテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=25587997&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2003514743(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by サソル ケミカル インダストリーズ リミテッド filed Critical サソル ケミカル インダストリーズ リミテッド
Publication of JP2003514743A publication Critical patent/JP2003514743A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C06EXPLOSIVES; MATCHES
    • C06BEXPLOSIVES OR THERMIC COMPOSITIONS; MANUFACTURE THEREOF; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS EXPLOSIVES
    • C06B45/00Compositions or products which are defined by structure or arrangement of component of product
    • C06B45/02Compositions or products which are defined by structure or arrangement of component of product comprising particles of diverse size or shape
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C06EXPLOSIVES; MATCHES
    • C06BEXPLOSIVES OR THERMIC COMPOSITIONS; MANUFACTURE THEREOF; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS EXPLOSIVES
    • C06B31/00Compositions containing an inorganic nitrogen-oxygen salt
    • C06B31/28Compositions containing an inorganic nitrogen-oxygen salt the salt being ammonium nitrate
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01CAMMONIA; CYANOGEN; COMPOUNDS THEREOF
    • C01C1/00Ammonia; Compounds thereof
    • C01C1/18Nitrates of ammonium
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C06EXPLOSIVES; MATCHES
    • C06BEXPLOSIVES OR THERMIC COMPOSITIONS; MANUFACTURE THEREOF; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS EXPLOSIVES
    • C06B23/00Compositions characterised by non-explosive or non-thermic constituents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C06EXPLOSIVES; MATCHES
    • C06BEXPLOSIVES OR THERMIC COMPOSITIONS; MANUFACTURE THEREOF; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS EXPLOSIVES
    • C06B23/00Compositions characterised by non-explosive or non-thermic constituents
    • C06B23/002Sensitisers or density reducing agents, foam stabilisers, crystal habit modifiers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01PINDEXING SCHEME RELATING TO STRUCTURAL AND PHYSICAL ASPECTS OF SOLID INORGANIC COMPOUNDS
    • C01P2006/00Physical properties of inorganic compounds
    • C01P2006/10Solid density

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Gas Separation By Absorption (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)
  • Air Bags (AREA)
  • Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、硝酸アンモニウム製品の密度を低下させる方法に関する。この方法は、化学反応によってガスを発生させることができる水不溶性固体化合物の形のガス発生剤を供給すること、および硝酸アンモニウム製品を供給することを含む。水不溶性固体ガス発生剤は、硝酸アンモニウム製品中でガス発生剤によってガス発生を引き起こす条件下で、硝酸アンモニウム製品中に導入される。硝酸アンモニウム製品は、微粒子化されて、密度が低下した微粒子化プリル化硝酸アンモニウム製品を形成する。本発明は、この方法によって製造された微粒子化硝酸アンモニウム製品にも関し、さらに、微粒子化硝酸アンモニウム製品の密度を低下させるための、水不溶性固体化合物の形のガス発生剤の使用にも関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、プリル化(prilled)または造粒もしくはグラニュレート化
(granulated)した硝酸アンモニウムなどの微粒子化硝酸アンモニウ
ムの密度を低下させる方法、およびこの方法によって形成された製品に関する。
【0002】 (背景技術) プリル化硝酸アンモニウムの形の微粒子化硝酸アンモニウム、特に多孔質プリ
ル化硝酸アンモニウム(PPAN)は、広く、例えば爆発性組成物の製造で用い
られている。通常PPANは、硝酸アンモニウム水溶液をプリル化し(pril
ling)、その後プリル(prill)を乾燥することによって形成される。
乾燥工程の間に、プリル中の水が蒸発し、プリル中に孔を形成して密度を低下さ
せ、爆発物の調製時に燃料の吸収ができるようになる。プリルの乾燥工程は高価
であり、用いられる乾燥装置もまた資本集約型である。
【0003】 米国特許第5,540,793号では、密度を制御し、燃料化プリルの感度を
上げるために、カプセル化マイクロスフェアがプリル化製品に導入された。この
特許は、そのように形成された多孔質プリル化製品が、最終製品の質量あたり質
量30.0%から0.1%のかなり大量の石灰石を含むことができることも教示
している。米国特許第5,540,793号の発明者等の何人かと本発明の発明
者は同じであり、米国特許第5,540,793号に記載の石灰石が200μm
から500μmのかなり大きな粒子サイズを有しており、製品の感度を下げるた
めにこれを添加したことを本発明者等は知っている。
【0004】 このような方法で石灰石を添加すると、主として石灰石の粒子サイズが大きい
ために、また硝酸アンモニウムの酸性度および石灰石を添加するタイミングなど
の要因によっても、プリル形成時にガスの発生は起こらない。
【0005】 米国特許第5,540,793号はまた、カプセル化マイクロスフェアを含む
多孔質プリル化製品の気孔率が、プリル化プロセス中に製品にガスを封入するこ
とによってさらに高くなることを教示している。適当な化学反応によって、製品
中にin situでこのガスを発生させることができることを教示している。
このガスは、適当な炭酸塩を酸性媒体中で分解させることによって生成する二酸
化炭素を含むことができる。この特許は、この炭酸塩が、任意の水溶性カルボン
酸の無機塩、例えば炭酸カリウムおよび/または炭酸ナトリウムを含むことがで
きること、あるいは溶解性に劣る塩を含むこともできることを教示している。
【0006】 しかし、このようにしてin situでガスを発生させると、ガス放出の速
度および泡のサイズを制御することが非常に難しいことが分かった。ガスの発生
が過度である場合は、粒子表面で硝酸アンモニウムが凝固することによって進行
的に形成される外皮が弱すぎて、発生したガスが外皮を破壊して粒子に過度な破
損をもたらす。ガスの発生が低すぎるか少なすぎると、必要な低密度および気孔
率の増大が得られない。
【0007】 PPANの気孔が小さい(約30μmまで)ほど、こうしたPPANを含有す
る爆発性組成物の爆ごう速度、爆ごう圧力、したがって猛度は高くなるのが一般
的な傾向であると思われる。
【0008】 (発明の開示) 驚くべきことに、(化学反応でガスを発生することができる)水不溶性化合物
を用いて、例えばこの化合物の粒子サイズを確実に特定のサイズより小さくする
など、条件が適切であると、微粒子化硝酸アンモニウムの生成時に制御されたガ
ス放出が得られて、密度が低下した適当な気孔サイズの製品が得られることが見
出された。
【0009】 本明細書では、用語「水不溶性化合物」は、室温で水に1g/水100g未満
で溶解する化合物の意味で用いる。
【0010】 本発明によれば、硝酸アンモニウム製品の密度を低下させる方法は、 −化学反応によってガスを発生させることができる水不溶性固体化合物の形の
ガス発生剤を供給すること、 −硝酸アンモニウム製品を供給すること、 −硝酸アンモニウム製品中でガス発生剤によってガス発生を引き起こす条件下
で、水不溶性固体ガス発生剤を硝酸アンモニウム中へ導入すること、および −硝酸アンモニウム製品を微粒子化して、密度が低下した微粒子化硝酸アンモ
ニウム製品を形成することからなる方法である。
【0011】 微粒子化硝酸アンモニウムの粒子密度およびかさ密度は、微粒子化製品内に密
閉空隙(密閉気孔とも呼ばれる)が形成するために低下する。いくつかの気孔ま
たは空隙は、微粒子化製品の外部に向けて開放しているものもある。こうした開
放気孔も密度を低下させ、微粒子化製品の気孔率を上昇させるさらなる利点があ
る。(微粒子化硝酸アンモニウムの気孔率は、ANFO製造時の燃料油の吸収に
重要である。)
【0012】 水不溶性固体ガス発生剤を用いると、微粒子化製品の形成時に発生するガスの
速度および量を制御すること、および適当なサイズのガス気泡を形成して、適当
なサイズの気孔を確実に形成することがきわめて容易であることが分かった。適
当なサイズの気孔は、150μm未満、好ましくは70μm未満、好ましくは約
30μmの直径を有する気孔であることが好ましい。
【0013】 添加するガス発生剤の種類、添加するガス発生剤の量、添加するガス発生剤の
粒子サイズ、ガス発生剤と硝酸アンモニウム製品との反応混合物のpH、硝酸ア
ンモニウム製品のpH、ガス発生剤と反応させるために供給する酸の種類および
濃度(ガス発生剤が、酸と反応してガスを発生するような種類である場合)、硝
酸アンモニウム中に供給する塩基の種類および濃度、ガス発生反応が行われる温
度、ガス発生剤を添加するタイミング、硝酸アンモニウムの濃度などの要因すべ
てが、ガス発生速度、発生ガスの気泡サイズ、およびガスが発生するタイミング
に役割を果たすことが理解されよう。製品の微粒子化時にガスが発生するように
、適当な速度でガスを発生させ、適当なサイズの気孔を形成するためにガスの気
泡サイズが適当であるように、使用時にこれらの要因を制御することができる。
したがって、ガス発生の速度、発生ガスの気泡サイズ、およびガス発生のタイミ
ングに影響を与える要因を制御して所望の効果を得ることができる。
【0014】 ガス発生剤は、水不溶性炭酸化合物、好ましくは炭酸塩からなることができる
。これは、金属炭酸塩、好ましくはアルカリ土類金属炭酸塩からなることが好ま
しい。これは、炭酸カルシウムおよび炭酸マグネシウムからなる群から選択され
る少なくとも1種の化合物からなることが好ましい。炭酸カルシウムからなるこ
とが最も好ましい。
【0015】 ガス発生剤は、適当な酸との化学反応によって、ガス、好ましくは二酸化炭素
(CO)を発生する化合物からなることができる。炭酸カルシウムはこうした
ガス発生剤である。酸は、硝酸アンモニウム製品に存在する酸であることが好ま
しい。
【0016】 水不溶性ガス発生剤の平均粒子径は、100μm未満であることが好ましい。
これは、40μm未満、好ましくは2μm未満、好ましくは1μm未満、好まし
くは0.5μm未満であることがさらに好ましい。好ましい実施形態では、平均
粒子径は約0.33μmである。本発明の好ましい実施形態では、ガス発生剤は
、好ましくは約0.33μmの平均粒子径を有する沈降炭酸カルシウムからなる
。上記粒子サイズを有するガス発生剤を供給することによって、ガスをin s
ituで生成させる条件を特に制御できることが分かった。上記40μm未満の
粒子径範囲は、特に(しかしこれに限定しないが)炭酸カルシウムに好適である
【0017】 ガス発生剤を、水性懸濁液の形で供給することが好ましい。特に炭酸カルシウ
ムの場合、懸濁液は、ガス発生剤質量/懸濁液総質量が1%から70%、好まし
くはガス発生剤質量/懸濁液総質量が約30%であることが好ましい。
【0018】 ガス発生剤が、約0.33μmの平均粒子径を有する沈降炭酸カルシウムから
なる本発明の好ましい実施形態では、炭酸カルシウム質量/硝酸アンモニウム製
品質量が0.001%から2%の濃度で炭酸カルシウムを硝酸アンモニウムに添
加する。炭酸カルシウム質量/硝酸アンモニウム質量が0.01%から0.06
%の濃度、好ましくは炭酸カルシウム質量/硝酸アンモニウム質量が約0.03
%の濃度で炭酸カルシウムを硝酸アンモニウムに添加することが好ましい。 微粒子化される硝酸アンモニウム製品は、硝酸アンモニウムの融成物を含むこ
とができる。
【0019】 別法としては、微粒子化される硝酸アンモニウム製品は、硝酸アンモニウムの
水溶液を含むものであってもよい。硝酸アンモニウムの水溶液は、90%を超え
、好ましくは96%を超える硝酸アンモニウム質量/硝酸アンモニウム水溶液質
量を含むことができる。こうした高濃度の硝酸アンモニウム溶液が凝固するのを
防止し微粒子化を促進するためには、溶液の温度を上昇させなければならない。
例えば、硝酸アンモニウム質量/硝酸アンモニウム水溶液質量が97%の場合は
、凝固を防止し微粒子化を促進するために約158℃の温度が必要である。硝酸
アンモニウム質量/硝酸アンモニウム水溶液質量が99%の場合は、凝固を防止
し微粒子化を促進するために約170℃の温度が必要である。
【0020】 好ましくは硝酸アンモニウム製品は酸性であり、好ましくはpH2から5であ
り、好ましくは約4である。ガス発生剤が、適当な酸と反応してガスを発生させ
るような種類である場合は特にそうである。しかし、他の実施形態では、溶液を
アルカリ性にできることが予測される。例えば、CaCOなどのガス発生剤は
、硝酸アンモニウム、特に高アルカリ性の硝酸アンモニウムからNHを放出す
ると思われる。あるいは、酸化カルシウムなどのガス発生剤を硝酸アンモニウム
に添加することによってアンモニアを発生させることもできる。
【0021】 ガス発生剤は、硝酸アンモニウム製品の微粒子化の前に硝酸アンモニウムに導
入することができる。あるいは、硝酸アンモニウムの微粒子化中に導入しても良
い。 硝酸アンモニウム製品は、プリリングによって微粒子化することができる。あ
るいは、例えばパン・グラニュレータを用いてグラニュレーション(granu
lation)によって微粒子化することもできる。 ガス発生剤は、蒸発させるのに利用できしたがって気孔形成に利用できる水が
少ないさらに濃厚な溶液でも有用であると思われる。
【0022】 中空マイクロスフェア(マイクロバルーンとしても知られている)も、ガス発
生剤と組み合わせて用いることができる。中空マイクロスフェアを用いて、燃料
化プリルの爆ごう効率、感度、および爆ごう速度を増大することができる。どん
な種類の中空マイクロスフェアも使用できるが、高温で分解して酸を生成する恐
れのある組成物を含有しない中空マイクロスフェアを用いることが好ましい。こ
うした組成物の1つは、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)であり、これは高温で
分解して塩酸を生成する。ガス発生剤が酸と反応してガスを発生させるタイプで
ある場合は、微粒子化される製品中の酸の量が増加するとガス発生速度が上昇す
る。さらに、硝酸アンモニウム中に存在する酸の量が増加すると、硝酸アンモニ
ウムの分解温度が低下する。低pHでは硝酸アンモニウムは不安定になり、爆燃
または爆ごうを引き起こす恐れがある程度にまでその分解温度が低下する。
【0023】 エクスパンセル(Expancel)(スウェーデンのAkzo Nobel
供給)の特定グレードとして購入可能な低密度塩素フリー中空マイクロスフェア
は、本発明に用いる好ましい中空マイクロスフェアである。
【0024】 本発明は、密度が低下した微粒子化硝酸アンモニウム製品を形成するための微
粒子化硝酸アンモニウム製品の製造において、化学反応によってガスを発生させ
ることができる水不溶性固体化合物の形での、ガス発生剤の平均粒子径が直径1
00μm未満であるガス発生剤の使用にも関する。
【0025】 本発明は、実質上本明細書に上記した方法によって製造された、密度が低下し
た微粒子化硝酸アンモニウム製品にも関する。微粒子化硝酸アンモニウムは、P
PAN(多孔質プリル化硝酸アンモニウム)または多孔質グラニュレート化硝酸
アンモニウムなどの多孔質製品を含むことができる。
【0026】 本発明は、実質上本明細書に上記した微粒子化硝酸アンモニウムを含めた爆破
組成物にも関する。爆破組成物は、ANFO(硝安油剤爆薬)または重ANFO
を含むことができる。 つぎに本発明を下記の非限定実施例によってさらに説明する。
【0027】 実施例1 硝酸アンモニウム(AN)溶液からPPANを製造する通常のプリリング・プ
ラントで、プリル化するAN中にガス発生剤を導入することによって、3時間の
テスト・ランを行った。
【0028】 このプリリング・プラントは通常のものであり、したがって本明細書では詳細
な説明はしない。この装置の詳細は、米国特許第5,540,793号に記載さ
れている。その他、この装置にはプリルを形成するためのプリリング・ノズルが
含まれる。
【0029】 粒子径が約0.33μmの沈降炭酸カルシウム(CaCO)の形のガス発生
剤を、30%のCaCO質量/水性懸濁液質量を含む水性懸濁液として調製し
た。大きなCaCO粒子をAN溶液中に用いる場合は、適当なガス発生速度を
実現するためにAN溶液のpHを下げなければならないことが分かった。ANの
pHを過度に下げると、安定性が低くなってANの分解が増加する。
【0030】 プリル化するANは、97%のAN質量/AN溶液質量を含むAN水溶液を含
んでいた。この溶液を温度158℃で供給した。ガス発生速度を上げるために、
テスト・ラン中はAN溶液のpHを通常のpH5.8からpH3.8に下げた。
AN溶液のpHは、濃縮ステップの後アンモニアの添加を減らすことによって調
整した。
【0031】 AN溶液が約0.03%の炭酸カルシウム質量/総AN溶液質量を含有するよ
うに炭酸カルシウム懸濁液を添加した。硝酸アンモニウムがプリルを形成する液
滴を形成する前の約2秒間、炭酸カルシウムがAN溶液中に残るように炭酸カル
シウムを添加した。
【0032】 表1に、同様の条件でCaCOの添加なしに製造されたPPANと比べて、
このようにして製造されたPPANのテスト結果を示す。 表1において、CaCOの百分率は、CaCO質量/PPAN溶液の質量
の百分率として表す。密閉気孔または空隙の体積を、見掛けおよび真の粒子密度
から計算した。気孔体積を水銀圧力の関数したがって気孔サイズの関数として測
定する水銀気孔率計で気孔体積を求めた。見掛け粒子密度を、プリル50グラム
を100mlの計量シリンダ中のディーゼル油50mlに注意深く添加するとき
の体積の変化を測定することによって求める。計量シリンダに栓をしてシリンダ
を振り動かし、たたいて開放気孔の大部分にディーゼル油を浸透させる。次いで
、見掛け粒子密度および真の粒子密度から有効密閉気孔を計算する。この式は、
密閉気孔=(1/見掛け粒子密度)−1/1.724(硝酸アンモニウムの室温
での真の粒子密度は1.724g/cc)である。油吸収能力は、油質量/プリ
ル質量の百分率として表す。
【0033】 ディーゼル油質量/ANFO質量6%の量のディーゼル油を添加することによ
って燃料化プリルを形成した。
【表1】
【0034】 表1から、AN溶液中の硝酸と反応してCaCOからin situで生成
したCOのガス発生の結果、下記が観察できた。 a)密閉気孔体積の著しい増加、およびその結果として軽装かさ密度(loo
se bulk density)の減少。ならびに、 b)弾丸圧縮テスト(lead compression test)によっ
て示されるように、より感度の高い燃料化プリル(ANFO)。この感度上昇は
、多分、小さい(20から70μm)密閉気孔の体積の増加によって引き起こさ
れたものである。これらの気孔は密閉されているか開口が小さすぎてディーゼル
油が吸収されないと思われる。
【0035】 実施例2 パン・グラニュレータを用いて、AN中にガス発生剤を導入することによって
、密度が低下したAN粒子を形成した。 微粒子化するANにはAN99.5%と水0.5%が含まれていた。ANは、
約170℃で融成物の形で供給され、ANのpHは3.8であった。 この場合も、ガス発生剤は、粒子径約0.33μmの沈降CaCOの形であ
った。
【0036】 パン・グラニュレータおよびシード材料(適当なサイズの微粒子化硝酸アンモ
ニウムの形で)を用いて、AN融成物を粒子に形成した。テスト1では、シード
材料をパン・グラニュレータに導入し、AN融成物を噴霧してその粒子を形成し
た。テスト2では、シード材料をCaCOと混合した。混合物をパン・グラニ
ュレータに導入し、AN融成物を噴霧した。形成した粒子化ANは、約0.1(
質量/質量)%のCaCOを含有していた。テスト3では、CaCO質量/
水性懸濁液質量20%を含有する水性懸濁液としてCaCOを構成した。この
CaCOをAN融成物に注入し、次いでこの混合物をパン・グラニュレータ中
のシード材料に噴霧して粒子を形成した。シード材料に噴霧したAN融成物は、
CaCO質量/総AN融成物質量約0.1%を含有していた。シード材料上に
噴霧される前の約2秒間、AN融成物中に残るようにCaCOを添加した。
【0037】 表2に、異なるテストによって形成したグラニュレート化ANの結果を示す。
百分率は質量あたりの質量を表す。
【表2】
【0038】 表2から、ガス発生剤の使用が、製品に油吸収能力の増大およびかさ密度の低
下をもたらしたことが明瞭である。 沈降CaCOなどのガス発生剤を用いることによって、通常のプリリングプ
ロセスで使用されるよりも濃縮されたAN溶液を使用して、爆薬級の硝酸アンモ
ニウムを製造することができる。この方法で、パン・グラニュレータ、ブランジ
ャ、ドラム・グラニュレータまたはその他のグラニュレーション方法を用いるこ
とによって、多孔質ANまたは密度の低下したANの製造が可能になる。
【0039】 本発明の範囲および精神からそれによって逸脱することなく、多くの詳細な変
更が可能であることが理解されるであろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 スピテリ,ウイリアム,ルチアーノ 南アフリカ共和国.0184 プレトリア,ラ モンターニュ,ロツヴィジー ストリー ト 312,ティムバヴァティ 25 (72)発明者 バルス,エドウィン 南アフリカ共和国.1947 サソルバーグ, オーウェン ホーウッド ストリート 17

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硝酸アンモニウム製品の密度を低下させる方法であって、 −化学反応によってガスを発生させることができる水不溶性固体化合物の形の
    ガス発生剤を供給すること、 −硝酸アンモニウム製品を供給すること、 −硝酸アンモニウム製品中でガス発生剤によってガス発生を引き起こす条件下
    で水不溶性固体ガス発生剤を硝酸アンモニウム製品中へ導入すること、および −硝酸アンモニウム製品を微粒子化して、密度が低下した微粒子化硝酸アンモ
    ニウム製品を形成することからなることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 硝酸アンモニウム製品中でガス発生を引き起こす条件を制御
    して、ガス発生速度および発生したガスの気泡サイズを調節する請求項1に記載
    の方法。
  3. 【請求項3】 添加するガス発生剤の種類、添加するガス発生剤の量、添加
    するガス発生剤の粒子サイズ、ガス発生剤と硝酸アンモニウム製品との反応混合
    物のpH、硝酸アンモニウム製品のpH、硝酸アンモニウム製品中に供給する酸
    の種類、硝酸アンモニウム製品中に供給する酸の濃度、硝酸アンモニウム製品中
    に供給する塩基の種類、硝酸アンモニウム製品中に供給する塩基の濃度、ガス発
    生反応が行われる温度、および硝酸アンモニウム製品の濃度を含む群からなる条
    件の少なくとも1つを制御することによって条件を制御する請求項2に記載の方
    法。
  4. 【請求項4】 ガス発生剤が、水不溶性炭酸塩化合物からなる請求項1に記
    載の方法。
  5. 【請求項5】 炭酸塩化合物が、アルカリ土類金属炭酸塩からなる請求項4
    に記載の方法。
  6. 【請求項6】 炭酸塩化合物が、炭酸カルシウムからなる請求項5に記載の
    方法。
  7. 【請求項7】 炭酸塩化合物が、適当な酸との化学反応によって二酸化炭素
    を発生させることができる化合物である請求項4に記載の方法。
  8. 【請求項8】 水不溶性ガス発生剤の平均粒経が、100μm未満である請
    求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】 水不溶性ガス発生剤の平均粒経が、40μm未満である請求
    項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 水不溶性ガス発生剤の平均粒経が、2μm未満である請求
    項9に記載の方法。
  11. 【請求項11】 水不溶性ガス発生剤の平均粒経が、0.5μm未満である
    請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 水不溶性ガス発生剤が、約0.33μmの平均粒経を有す
    る炭酸カルシウムである請求項1に記載の方法。
  13. 【請求項13】 炭酸カルシウムが、沈降炭酸カルシウムである請求項12
    に記載の方法。
  14. 【請求項14】 炭酸カルシウムを、水性懸濁液の形で供給する請求項13
    に記載の方法。
  15. 【請求項15】 炭酸カルシウムを、炭酸カルシウム質量/硝酸アンモニウ
    ム製品質量0.001%から2%の濃度で硝酸アンモニウム製品に添加される請
    求項13に記載の方法。
  16. 【請求項16】 硝酸アンモニウム製品が、硝酸アンモニウムの融成物から
    なる請求項1に記載の方法。
  17. 【請求項17】 硝酸アンモニウム製品が、硝酸アンモニウムの水溶液から
    なる請求項1に記載の方法。
  18. 【請求項18】 硝酸アンモニウム製品が、pH2から5の酸性である請求
    項1に記載の方法。
  19. 【請求項19】 中空マイクロスフェアも、硝酸アンモニウム製品中へ導入
    する請求項1に記載の方法。
  20. 【請求項20】 硝酸アンモニウム製品を、プリリングによって微粒子化す
    る請求項1に記載の方法。
  21. 【請求項21】 硝酸アンモニウム製品を、グラニュレーションによって微
    粒子化する請求項1に記載の方法。
  22. 【請求項22】 前記請求項のいずれかに記載の方法によって製造した微粒
    子化硝酸アンモニウム製品。
  23. 【請求項23】 密度が低下した微粒子化硝酸アンモニウム製品を形成する
    ための微粒子化硝酸アンモニウム製品の製造における、化学反応によってガスを
    発生させることができる水不溶性固体化合物の形での、ガス発生剤の平均粒子径
    が直径100μm未満であるガス発生剤の使用。
  24. 【請求項24】 請求項22に記載の微粒子化硝酸アンモニウムを含む爆破
    組成物。
JP2001538288A 1999-11-07 2000-11-07 ガス発生剤を用いた密度低下方法 Pending JP2003514743A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
ZA997161 1999-11-07
ZA99/7161 1999-11-17
PCT/ZA2000/000209 WO2001036330A1 (en) 1999-11-07 2000-11-07 Method of reducing density by means of gas-generating agent

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003514743A true JP2003514743A (ja) 2003-04-22

Family

ID=25587997

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001538288A Pending JP2003514743A (ja) 1999-11-07 2000-11-07 ガス発生剤を用いた密度低下方法

Country Status (21)

Country Link
US (1) US6887323B1 (ja)
EP (1) EP1230158B1 (ja)
JP (1) JP2003514743A (ja)
KR (1) KR20020048997A (ja)
CN (1) CN1197773C (ja)
AP (1) AP2002002518A0 (ja)
AR (1) AR026508A1 (ja)
AU (1) AU771397C (ja)
BR (1) BR0015433A (ja)
CA (1) CA2388810A1 (ja)
DE (1) DE60005990T2 (ja)
ES (1) ES2206330T3 (ja)
MX (1) MXPA02004885A (ja)
NO (1) NO20022346D0 (ja)
NZ (1) NZ518679A (ja)
PE (1) PE20010870A1 (ja)
PL (1) PL355371A1 (ja)
RU (1) RU2245844C2 (ja)
UA (1) UA72007C2 (ja)
WO (1) WO2001036330A1 (ja)
ZA (1) ZA200006373B (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NO20041885L (no) * 2004-05-07 2005-11-08 Yara Int Asa Fremgangsmate for fremstilling av poros ammoniumnitrat
PE20142109A1 (es) * 2012-03-09 2014-12-13 Dyno Nobel Asia Pacific Pty Ltd Agente detonante modificado
CN104496732B (zh) * 2014-12-31 2017-03-15 陈安琪 慢速燃烧剂
CN105043917A (zh) * 2015-07-07 2015-11-11 湖北东神天神实业有限公司 液态硝铵浓度的快速检测方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SU767025A1 (ru) 1978-05-15 1980-09-30 Предприятие П/Я Р-6603 Способ получени пористой гранулированной аммиачной селитры
US4997494A (en) * 1990-07-16 1991-03-05 Ici Canada Inc. Chemically gassed emulsion explosive
GB2255334B (en) * 1991-04-30 1994-09-28 Ici Canada Ammonium nitrate density modification
JO1812B1 (en) * 1993-10-15 1995-07-05 ساسول كيميكال اندستريز ليمتد Porous granules of ammonium nitrate
JO1980B1 (en) * 1996-09-19 1997-12-15 ساسول كيميكال اندستريز ليمتد Porous granules of ammonium nitrate
US5936194A (en) * 1998-02-18 1999-08-10 The Lubrizol Corporation Thickened emulsion compositions for use as propellants and explosives

Also Published As

Publication number Publication date
MXPA02004885A (es) 2003-05-23
US6887323B1 (en) 2005-05-03
EP1230158B1 (en) 2003-10-15
WO2001036330A1 (en) 2001-05-25
NZ518679A (en) 2003-10-31
CN1197773C (zh) 2005-04-20
RU2002115874A (ru) 2004-01-27
ZA200006373B (en) 2001-06-18
DE60005990D1 (de) 2003-11-20
CN1391533A (zh) 2003-01-15
PE20010870A1 (es) 2001-08-29
EP1230158A1 (en) 2002-08-14
AP2002002518A0 (en) 2002-06-30
KR20020048997A (ko) 2002-06-24
DE60005990T2 (de) 2004-05-19
AU771397B2 (en) 2004-03-18
NO20022346L (no) 2002-05-16
NO20022346D0 (no) 2002-05-16
RU2245844C2 (ru) 2005-02-10
ES2206330T3 (es) 2004-05-16
UA72007C2 (en) 2005-01-17
AR026508A1 (es) 2003-02-12
PL355371A1 (en) 2004-04-19
AU1822601A (en) 2001-05-30
BR0015433A (pt) 2002-07-02
CA2388810A1 (en) 2001-05-25
AU771397C (en) 2004-11-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3212944A (en) Ammonium nitrate compositions containing hydratable metal salts and methods for producing the same
JP2951612B2 (ja) d,l−酒石酸を含むガス発生剤組成物
US5240524A (en) Ammonium nitrate density modification
JP2003514743A (ja) ガス発生剤を用いた密度低下方法
KR960034142A (ko) 기체-발생 조성물의 제조 방법
EP0768287A1 (en) Improved coating for ammonium nitrate prills
JP2005231907A (ja) エアバック用ガス発生剤
JP2000143378A (ja) 多孔性化成肥料
EP1036781A1 (en) Air bag gas-generating composition with only a small amount of residue
JP2000505409A (ja) 硝酸カルシウムを含む窒素−カリウム肥料の製造方法及びその製品
US3266960A (en) Ammonium nitrate compositions containing hydratable metal salts and liquid hydrocarbons
US5449424A (en) Method of producing pyrotechnic masses
JP2002543031A (ja) 粒状ガス装入材料
AU750665B2 (en) Ammonium nitrate bodies and a process for their production
JP3846077B2 (ja) 粒状硝安の製造方法
JP3342711B2 (ja) 爆薬組成物
JPH0235714B2 (ja)
JPH0132199B2 (ja)
TH1100B (th) แอมโมเนียมไนเตรทที่ทำให้เสถียรแล้วหรือผลิตภัณฑ์ชนิดเสถียรที่มีปริมาณแอมโมเนียมไนเตรทสูง และวิธีผลิตผลิตภัณฑ์เหล่านี้
PL178513B1 (pl) Sposób wytwarzania wysoko zdyspergowanych saletroli
JPH08157291A (ja) 含水爆薬組成物及びその製造方法