JP2003514273A - Ｇｕｉでのデータ入力 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 グラフィックユーザインタフェース（ＧＵＩ）にデータを入力するためには、キーパッド（１１８０）が使用される。キーパッドのキーの画像は、キーの機能の表示とともに表示される。発明の実施形態においては、キー機能の複数のテンプレートが表示され、ユーザは表示からテンプレートを選択できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】

本発明は、データ入力ディスプレイ、受信機／デコーダ、テレビシステム、コ
ンピュータプログラム製品、コンピュータ読み取り可能媒体及び信号を表示する
ために、データを入力するための装置及びデータを入力する方法に関する。発明
の態様は、デジタルテレビ信号用の受信機／デコーダなどの機器に独占的ではな
いがある特定の用途がある。ただし、発明の態様は汎用コンピュータ及びその他
の機器にも使い道がある。 その内容がここに参照して組み込まれているＣａｎａｌ＋Ｓｏｃｉｅｔｅ Ａ
ｎｏｎｙｍｅの名前の欧州特許出願番号第００３００８３２．３号が参照される
。

【０００２】 数値キーパッドを有するデバイスが、キーパッドを使用するテキストを含むデ
ータを作成することを含むタスクを実行するためにさらに多く使用されている。
例えば、携帯電話は、電話の電話帳に名前など電話メモリに情報を入力するため
、及びテキストメッセージの送信のために使用される。それ以外の例は、例えば
、受信機／デコーダを有するテレビを使用してインターネットにアクセスすると
きなど、テレビ画面の上にテキストを入力するために使用されるテレビ遠隔制御
装置を含む。

【０００３】 このようなデバイスは、通常、数０から９のそれぞれのキー、及びおそらく＃
と＊などのいくつかのそれ以外のキーを有する数値キーパッドだけを有する。テ
キストを入力できるようにするために、少なくとも２６の追加キー機能がアルフ
ァベットの文字のために必要とされ、アクセント記号が付けられる文字だけでは
なく、大文字と小文字の両方、句読点及び記号が必要とされ、依然として追加の
キー機能が必要とされる。

【０００４】 テキスト入力のために使用される既知のキーパッドでは、キーパッドのそれぞ
れのキーには数多くの機能が割り当てられ、ユーザはキーを複数回押すことで使
用可能な機能を循環し、異なる機能が通常ディスプレイ上で表示可能である。ユ
ーザがキーの所望される機能に達すると、機能が、通常「選択」キーを押すこと
によって、あるいは表示カーソルを移動することによって選択される。機能の完
全なセットが使用可能になる場合、キーパッドのそれぞれのキーが必ず複数の異
なる機能に関係することが見られるだろう。例えば、キーパッドの「２」のキー
は、以下の機能を含んでよく、

【０００５】

【表１】

【０００６】 さらに複数の機能を含んでよい。ある特定の文字、数、または記号が必要とさ
れるたびに、キーは複数回押されなければならない。これは明らかに時間を要し
、非効率的である。また、設計の制約及びキーの物理的なサイズが、多くの場合
、ある特定のキーによってアクセスできる文字及び記号のすべてがユーザに表示
できるわけではないことを支配する。このようにして、ユーザがある特定の文字
または記号を入力することを希望する場合、ユーザは多くの場合、それを起動す
るキーを見つけるために試行錯誤を使用しなければならない。 携帯電話のいくつかのモデルに使用される解決策は、クワーティキーボードを
含むことであるが、明らかに小さなキーボードが所望である場合、それは理想的
ではない。キーは使用するために十分大きなままでなければならない。

【０００７】 発明のある態様は、キーパッドのキーを使用するデータ入力の方法を提供し、
該方法は、キーパッドのキーの画像及びキーの機能の表示を表示するステップを
含む。 例えば、テレビ画面上にキーの機能を表示することにより、キーパッドは、よ
り容易く使用、視覚化される。データは、文字または数を備えてよく、関連する
キーの機能は、関連する文字、数または記号をテキストフィールドに挿入するこ
とであってよい。代わりに、または加えて、データはコマンドまたは機能を備え
てよい。 ディスプレイは、キーパッドのキーのすべてを示さない可能性があり、使用さ
れているアプリケーションに関連するキーだけを示す可能性がある。ディスプレ
イは、好ましくは、キーパッドのオンラインの画像を含むが、キーの画像だけを
含んでよい。

【０００８】 機能の表示は、文書によるか、あるいはキーまたはその他の場所に表示される
記号であってよい。 好ましくは、画像はキーパッドの画像を備える。好ましくは、画像は、ユーザ
によって使用される実際のキーパッドの画像である。さまざまなキーパッドは、
例えば、キーのさまざまな配列及び数を有する。使用されている実際のキーパッ
ドの画像を示すことによって、ユーザは、それぞれのキーにどの機能が割り当て
られているのかを明確に見ることができる。 好ましくは、キーの機能は変更可能である。

【０００９】 発明のある態様は、機能を実行するためのキーを有するキーボードを提供し、
それぞれのキーが機能オプションを含み、そこではキーの機能オプションが変更
可能である。 発明ある実施形態では、それぞれのキーは一度に１つだけの機能オプションを
有し、その結果、キーはその機能を実行するために数回押されればよい。キーの
機能オプションが変更可能であることを規定することによって、キーがある以上
の多くの機能を実行するためにキーパッドを使用することも可能であるが、使用
の効率性は改善できる。

【００１０】 好ましくは、方法は、キーパッド用の機能のテンプレートを表示することを備
え、そこではキーパッドは変更可能である。 好ましくは、キーパッド用テンプレートとしてオプションの集合が配列され、
該テンプレートは変更可能である。例えば、キーパッドが数だけを入力するため
のあるタスクで使用されなければならない場合、入力される数ごとに、ユーザが
３文字またはそれ以上の文字をスクロールしなければならないのであれば、それ
は非効率的だろう。キーパッドのすべてのキーのオプションを「数」に変更する
ことによって、キーは、必要とされる数を入力するためにユーザにより一度押さ
れさえすればよい。同様にして、ユーザが、大文字を入力することを希望する場
合、「大文字」テンプレートをキーパッドに適用できる。このようにして、大文
字だけがキー機能のオプションに含まれ、ユーザが所望される機能を見つけるた
めにスクロールしなければならない機能の数を削減する。 好ましくは、キーオプションは、全体としてキーパッドについて変更されるが
、代わりに、キーのいくつかだけのオプションが変更される可能性がある。

【００１１】 発明の追加の態様は、キーパッドのキーを使用するＧＵＩでのデータ入力の方
法を提供し、該方法は、それぞれのテンプレートがキーパッド用の機能の集合を
備える複数のテンプレートを定義することを備える。 テンプレートは、キーパッドの種類ごとに複数のテンプレート、及び／または
さまざまな種類のキーパッド用の異なるテンプレートを備えてよい。 発明の態様は、キーパッドを使用したグラフィックユーザインタフェース（Ｇ
ＵＩ）の中へのデータの入力を補助する方法を提供し、該方法は、それぞれのテ
ンプレートがキーパッドのための機能の集合を備える、複数のテンプレートを定
義することを備える。

【００１２】 発明のある態様は、キーパッドを使用してグラフィックユーザインタフェース
の中にデータを入力する際に使用するための装置を提供し、該装置は、それぞれ
のテンプレートがキーパッドの機能の集合を備える複数のテンプレートを備える
。 好ましくは、方法は、テンプレートの各集合がある種のキーパッドとともに使
用するためであるテンプレートの複数の集合を定義することを備える。 このようにして、ある種のキーパッドとともに使用するために特に設計された
テンプレートを使用することができる。このようにして、ただ１つよりむしろ、
多くの異なる種類のキーパッドが、プログラムまたはアプリケーションと互換性
がある。

【００１３】 好ましくは、方法は、キーパッド用にテンプレートを選択するステップを含む
。選択は、例えば、ある種のキーパッドと互換性のあるテンプレートまたはテン
プレートのグループの選択、及び/またはある特定のテンプレートの選択である
場合がある。 好ましくは、方法は、複数のテンプレートを表示するステップを含む。使用可
能な複数のテンプレートを表示することにより、ユーザは、自分のキーパッド用
の機能の多様なオプションを見ることができる。好ましい実施形態においては、
ユーザのキーパッドと互換性のあるテンプレートだけが表示される。 好ましくは、テンプレートはディスプレイで表示可能である。

【００１４】 好ましくは、方法は、さらに、ディスプレイからテンプレートを選択すること
を備える。 好ましくは多くのさまざまなテンプレートが提供され、方法は、使用するため
のあるテンプレートを選択するステップを含む。好ましくは、装置は、さらにテ
ンプレートを選択するための（典型的にはプロセッサの形を取る）手段を備える
。さまざまなテンプレートは、好ましくは、キーパッドにさまざまな機能セット
を提供する。例えば、キーパッドの数キーに大文字ＡからＪを提供してよい。さ
まざまなテンプレートは、大文字ＫからＴ等を提供してよい。

【００１５】 ここに説明される発明の実施形態では、テンプレートは、それぞれ、キーパッ
ドのキーとともに使用するための１０の機能を含むにすぎない。別の実施形態で
は、キーパッドは、さらに多くのキーを含んでよく、テンプレートでアルファベ
ット全体を表すことが可能であってよい。例えば、キーパッドはキーボードを備
えてよい。さまざまなテンプレートが、さまざまな言語変形、さまざまな数及び
キー配列、及び記号とその他の文字などの異なる種類のキーボードに対応して提
供されてよい。必要とされる機能のすべてがそれぞれのテンプレートで含まれる
可能性があり、さまざまなテンプレートがさまざまな種類のキーパッドまたはキ
ーボードの異なるキーレイアウトに対応して提供されている。

【００１６】 ここに使用されている用語キーパッドは、キーまたはボタン等の配列を有する
すべてのデバイスを含むように幅広く解釈されるべきである。このようにして、
用語は、好ましくは、その他のデバイスだけではなく、リモートコントローラ、
電話及びコンピュータキーボードも含む。 好ましくは、方法は、例えば、コンピュータまたはテレビの画面上でテンプレ
ートを表示するためのステップを含む。好ましくは、複数の使用可能なテンプレ
ートが表示され、好ましくは、ユーザは使用するための表示されるテンプレート
の１つを選ぶことができる。

【００１７】 発明の態様は、キーパッドのキーを使用するデータ入力のための方法を提供し
、該方法は、キー用の複数の機能のテンプレートを表示すること、及び表示され
たテンプレートからあるテンプレートを選択することを備える。 選択は、ユーザ、例えば、フォーカスを必要とされるテンプレートに移動する
ユーザによる選択に応えて、あるいは例えば入力されるデータの種類を決定し、
適切なテンプレートを選択することによるなどのそれ以外の方法によって行われ
てよい。このケースでは、テンプレートは実際に表示されない可能性がある。

【００１８】 好ましい実施形態では、使用可能なテンプレートはグリッドとして表示され、
好ましくは、ユーザはキーパッドのカーソルキーを使用して所望されるテンプレ
ートを選択する。ユーザは、代わりに、例えばポインタデバイス、例えばマウス
などの異なるデバイスを使用してよい。 好ましくは、ディスプレイは、キーパッドの関連するキーの配列に対応する構
成でのテンプレートの機能を示す。好ましくは、方法は、キーパッドの画像を表
示することを含む。好ましくは、テンプレートを選択するステップは、画面上で
のテンプレートを基準にしてキーパッドの画像を移動することを含む。

【００１９】 好ましくは、方法は、さらにキーパッドの画像を表示することと、テンプレー
トを選択するためにテンプレートを基準にしてキーパッドの画像を移動すること
を備える。 好ましくは、装置は、さらに、表示可能なキーパッド画像を含み、装置は、好
ましくはテンプレートの表示を基準にしてキーパッド画像を移動するための（典
型的にはプロセッサの形をとる）手段を提供する。 好ましくは、キーパッドの画像を画面に表示することは、表示されるキーパッ
ドの画像を選択するステップを含む。キーパッドでのキーのレイアウトは、ある
種のキーパッドから別の種類のキーパッドで変わることがあるため、キーパッド
レイアウトに対応することは、示されるテンプレートでキーのレイアウトにとっ
て有利である。

【００２０】 好ましくは、ユーザは、キーパッド上でカーソルキーを使用してテンプレート
を基準にしてキーパッドの画像を移動する。 テンプレートの機能は、クワーティキーボードとして計画されてよく、キーボ
ードはキーパッドの画像について多様なゾーンに分割される。例えば、ある位置
では、キーパッドは、文字ｑ、ｗ、ｅ、ａ、ｓ、ｄ、ｚ、ｘ、ｃ及びスペースを
入力するために使用されてよい。

【００２１】 その他の実施形態では、テンプレートの機能は他の方法で計画される。好まし
くは、ユーザが頻繁に使用する機能は、それらが複数のテンプレートで表示され
るように配列される。好ましくは、テンプレートはユーザによってカスタマイズ
されてよい。 テンプレートキーボードのキーによって提供される機能は、複数の文字、数ま
たは記号を備えてよい。例えば、キーパッドがウェブブラウザに使用される場合
、キーは、例えば，「ｈｔｔｐ：/」または「ｗｗｗ」などのテキスト文字列を
入力するために使用されてよい。 好ましくは、キーパッドテンプレートは、ユーザがデータを入力する間、画面
に表示される。

【００２２】 発明のある態様は、キーパッドのテンプレートを提供する。好ましくは、テン
プレートはＧＵＩに表示可能である。 発明のある態様は、キーパッドを使用してデータを入力する方法を提供し、該
方法は、キーパッドに機能の集合を備えるテンプレートを選択することを含む。 発明の態様は、さらに、キーパッドを使用してデータを入力するための装置を
提供し、該装置は、キーパッドテンプレートを表示するための（典型的にはプロ
セッサの形を取る）手段を含む。好ましくは、装置は、複数のキーパッドテンプ
レートを表示するための（典型的にはプロセッサの形をとる）手段及びテンプレ
ートを選択するための（典型的にはプロセッサの形をとる）手段を含む。

【００２３】 好ましくは、データ入力方法は別個のアプリケーションを備え、方法は該アプ
リケーションを呼び出すステップを含む。この特徴は特に重要であり、独立して
提供されてよい。 発明の好ましい実施形態では、データ入力アプリケーションは、ユーザが、例
えばテキストボックスなどの編集可能な領域に焦点を当てるときに呼び出される
。 好ましくは、データ入力用のキーパッドテンプレートのディスプレイは、装置
が実行してよいそれ以外のアプリケーションとは別個である。例えば、装置がウ
ェブブラウザアプリケーションを実行中であり、データがダイアログボックスに
入力される必要がある場合、ユーザは、ブラウザアプリケーションに平行して実
行するキーパッドテンプレートを呼び出す。好ましくは、キーパッドテンプレー
トアプリケーションは、装置内の複数のアプリケーションから呼び出すことがで
きる。

【００２４】 好ましくは、データ入力方法は、それが呼び出されるアプリケーションに依存
してカスタマイズされる。 好ましくは、示されているテンプレートは、ユーザによって使用されているア
プリケーション、したがって入力されるデータの種類に依存する。例えば、ユー
ザが数だけが入力されることを必要とするフィールドに焦点を当てる場合、表示
されているテンプレートは、数（及びあらゆるそれ以外の許容されている機能）
だけを表示する可能性がある。

【００２５】 発明は、さらに、キーパッドを使用するデータ入力用の画面を表示する方法を
提供し、該方法は、キーパッドのキーの画像及びキーの機能の表示を表示するス
テップを含む。 さらに提供されるのは、キーパッドを使用するデータ入力用の画面を表示する
方法であり、該方法は、それぞれのテンプレートがキーパッド用の機能の集合を
備える、複数のテンプレートを表示することを備える。 好ましくは、方法は、さらに、テンプレートにキーパッドの画像を表示するこ
とを備える。好ましくは、テンプレート及び／または表示されるキーパッドの画
像は、データ入力が使用されなければならないアプリケーションに依存して選択
される。

【００２６】 さらに発明によって提供されるのは、キーパッドからデータを受信する方法で
あり、該方法は、キーパッド用にテンプレートを定義し、該テンプレートがキー
パッド用の機能の集合を備えること、キーパッドのキーから入力を検出すること
、テンプレートについてキーの機能を決定すること、及びキーの機能を実行する
こととを備える。 好ましくは、方法は、さらに、複数のテンプレートからテンプレートを選択す
ることを備える。好ましくは、方法は、さらに、好ましくはキーパッド及び／ま
たはデータが入力されなければならないアプリケーションに依存して、テンプレ
ートを表示することを備える。

【００２７】 アプリケーションは、ユーザがどのアプリケーション及び／またはキーパッド
を使用しているのかを検出することができる、あるいはユーザによって教えられ
ることができる。 方法のどれかは、ここで、好ましくはテレビセットとともに使用するための受
信機／デコーダ、好ましくはデジタルまたはアナログテレビ受信機／デコーダに
よって実行されてよい、あるいは携帯電話によって実行されてよい。

【００２８】 発明のある態様は、プロセッサ、メモリ及び信号をディスプレイに出力するた
めの出力ポートを備えるグラフィックユーザインタフェースを実現するためのア
プリケーション実行デバイスも提供し、メモリは発明のある態様を実行するため
のプログラムをその中に記憶している。好ましくは、メモリは、さらに、キーパ
ッドテンプレートのライブラリをその中に記憶し、好ましくはさらにキーパッド
画像のライブラリを記憶している。 発明の該態様は、さらに、キーパッドテンプレート及び／またはキーパッド画
像のライブラリを提供する。 発明のある態様は、発明の方法を実行するためのコンピュータプログラムを提
供する。

【００２９】 発明のある態様によってさらに提供されているのは、キーパッドのキーを使用
するＧＵＩでのデータ入力のための装置であり、該装置は、キーパッドのキーの
画像を表示するための（典型的にはプロセッサの形をとる）手段、及びキーの機
能の表示を表示するための（典型的にはプロセッサの形をとる）手段を含む。 好ましくは、画像は、キーパッドの画像を備える。好ましくは、装置は、さら
にキーの機能を変更するための（典型的にはプロセッサの形をとる）手段を備え
る。好ましくは、装置は、キーパッド用の機能のテンプレートを表示するための
（典型的にはプロセッサの形をとる）手段、及びテンプレートを変更するための
（典型的にはプロセッサの形をとる）手段を備える。

【００３０】 さらに発明に従って提供されているのは、キーパッドのキーを使用するＧＵＩ
でのデータ入力で使用するための装置であり、該装置は、それぞれのテンプレー
トがキーパッド用の機能の集合を備える複数のテンプレートを備え、テンプレー
トの各集合がある種のキーパッドと使用するためである、好ましくは複数のテン
プレートの集合を備える。 好ましくは、装置は、さらにキーパッド用のテンプレートを選択するための（
典型的にはプロセッサの形をとる）手段を備える。 発明の追加態様に従って、キーパッドのキーを使用するＧＵＩでのデータ入力
のための装置が提供され、該装置は、キーの機能の複数のテンプレートを表示す
るための（典型的にはプロセッサの形をとる）手段と、表示されたテンプレート
からあるテンプレートを選択するための手段とを備える。 好ましくは、キーパッドの画像を表示するための（典型的にはプロセッサの形
をとる）手段、及びテンプレートを基準にしてキーパッドの画像を移動するため
の手段を備える。

【００３１】 発明の態様は、キーパッドを使用するデータ入力のための画面を表示するため
の装置を提供し、該装置は、キーパッドのキーの画像を表示するための（典型的
にはプロセッサの形をとる）手段と、キーの機能の表示を表示するための（典型
的にはプロセッサの形をとる）手段を含む。 さらに提供されているのは、キーパッドを使用するデータ入力のための画面を
表示するための装置であり、該装置は、各テンプレートがキーパッドのための機
能の集合を備える、複数のテンプレートを表示するための（典型的にはプロセッ
サの形をとる）手段を備える。 好ましくは、装置は、テンプレートの画像の上にキーパッドの画像を表示する
ための（典型的にはプロセッサの形をとる）手段を備える。

【００３２】 発明は、さらに、キーパッドからデータを受信するための装置を提供し、該装
置は、キーパッド用のテンプレートを定義するための（典型的にはプロセッサの
形をとる）手段であって、該テンプレートがキーパッド用の機能の集合を備える
手段と、キーパッドのキーから入力を検出するための（典型的にはプロセッサの
形をとる）手段と、テンプレートのためにキーの機能を決定するための（典型的
にはプロセッサの形をとる）手段と、キーの機能を実行するための（典型的には
プロセッサの形をとる）手段とを備える。 好ましくは、装置は、さらに、複数のテンプレートからテンプレートを選択す
るための（典型的にはプロセッサの形をとる）手段を備える。好ましくは、装置
は、さらに、キー機能のテンプレートのライブラリ、及び／またはキーパッド画
像のライブラリを含む。

【００３３】 発明は、さらに、キー機能のテンプレートのライブラリ、及び／またはキーパ
ッド画像のライブラリを提供する。 好ましい実施形態では、ここに説明される装置のどれかが、受信機／デコーダ
、好ましくはテレビセットとともに使用するためである、好ましくはデジタルま
たはアナログのテレビ受信機／デコーダを備えてよい、あるいは携帯電話を備え
る。 発明は、さらに、ここに説明されるような装置を備える受信機／デコーダ、及
びここに説明される受信機／デコーダを備えるテレビシステム、及び受信機／デ
コーダに接続可能な、または接続されるテレビセットを備える。

【００３４】 発明によってさらに提供されるのは、キーパッドのキーの画像を表示するため
の符号、及びキーの機能の表示を表示するための符号を備えるコンピュータプロ
グラム製品、それぞれのテンプレートがキーパッド用の機能の集合を備える複数
のテンプレート用の符号を備えるコンピュータプログラム製品、キー用の機能の
複数のテンプレートを表示するための符号と、テンプレートを選択するための符
号とを備えるコンピュータプログラム製品、該テンプレートがキーパッド用の機
能の集合を備えるキーパッド用のテンプレート、キーパッドのキーから入力を検
出するための符号、テンプレートのためにキーの機能を決定するための符号、及
びキーの機能を実行するための符号を備えるコンピュータプログラム製品、及び
受信機／デコーダと使用するための、請求項４３から４６のいずれか１つに記載
のコンピュータプログラム製品である。

【００３５】 発明によってさらに提供されているのは、メモリ及びプロセッサを備えるコン
ピュータプログラム製品であって、メモリはその中にアプリケーションを記憶し
、（アプリケーションの制御下の）プロセッサは、ここに説明されるように方法
を実行するように適応される。 さらに提供されているのは、ここに説明されるように方法を実行するためのプ
ログラムを備えるコンピュータプログラム製品である。 該コンピュータプログラム製品は、例えば、ハードディスクまたは揮発性また
は不揮発性のメモリなどの記憶媒体の上に記憶されるソフトウェアとして、ある
いは信号として有形で実現されてよい。

【００３６】 発明は、さらに、ここに説明されている方法を実行するためのコンピュータプ
ログラム、及びここに説明されている任意の方法を実行するためのプログラムを
その上に記憶しているコンピュータ読み取り可能媒体、及びここに説明されてい
るようなコンピュータプログラムをその上に記憶しているコンピュータ読み取り
可能媒体、及びここに説明されているようにコンピュータプログラム製品を有形
で実現する信号を提供する。

【００３７】 さらに提供されているのは、添付図面に関して実質的にここに説明され、添付
図面中に描かれているようである方法、及び添付図面に関して実質的にここに説
明され、添付図面中に描かれているような装置である。 キーパッド及び／またはテンプレートの外観は、欧州特許出願番号第００３０
０８３２．３号に説明される方法に従って管理されてよい。 ここでグラフィックオブジェクト及びその他のオブジェクトが参照される場合
、このような用語は広義に解釈されるべきである。特に、それは、オブジェクト
がオブジェクト指向型プログラムコードによって定義されることを暗示するとし
て解釈されるべきではない。

【００３８】 ここに説明される方法は、好ましくは、適切にプログラムされたプロセッサを
有するアプリケーション実行デバイスを使用して実行される。 好ましくは、発明は、伝送の一斉送信及び受信に関する。 前述の方法のいずれも、デジタルまたはアナログのテレビ受信機／デコーダの
ような受信機／デコーダによって実行されてよい。代わりに、方法は、携帯電話
、コンピュータまたは別のデバイスによって実行されてよい。

【００３９】 ここに説明される方法は、説明されている方法のいずれかを実行するためのコ
ンピュータプログラムにも、及び前記方法のいずれかを実行するためのプログラ
ムをその上に記憶したコンピュータ読み取り可能媒体にも及ぶ。発明は、発明の
いずれかの態様の方法を実行するために配列される受信機／デコーダのアプリケ
ーションにも及ぶ。 方法は、例えば、コンピュータソフトウェア及び／またはコンピュータソフト
ウェア更新を備える、コンピュータプログラム製品にも及ぶ。このようなコンピ
ュータプログラム製品は、例えば、ケーブルまたは衛星放送によって、放送セン
タからユーザに伝送されてよい。コンピュータプログラム製品は、例えばＣＤＲ
ＯＭなどのディスクに提供されてよい。

【００４０】 発明の態様がグラフィックオブジェクトに関する場合、発明は、グラフィック
オブジェクトを定義する方法と、グラフィックオブジェクトの外見を制御する方
法と、グラフィックオブジェクトの表現を、例えば、テレビ画面または携帯電話
のＬＣＤなどの適切なディスプレイに表示する方法を提供する。発明は、発明を
実行するための装置及び好ましくは適切にプログラムされたプロセッサを使用す
る発明の装置も提供する。 好ましくは、発明は、デジタルテレビ、及び好ましくはテレビ用ウェブブラウ
ザに利用されている。発明は、例えば、デジタルテレビ用の受信機／デコーダで
実現されてよい。前述される発明の態様の特徴は、好ましくは、例えば受信機／
デコーダのプロセッサ及びメモリなどの、プロセッサ及び／またはメモリによっ
て提供される。

【００４１】 ここに説明される方法のいずれも、デジタルまたはアナログのテレビ受信機／
デコーダなどの受信機／デコーダによって実行されてよい。 ここに使用されている用語「受信機／デコーダ」は、例えばなんらかの他の手
段によって一斉送信または伝送されてよいテレビ信号及び／または無線信号など
の、符号化された信号または符号化されていない信号のどちらかを受信するため
の受信機を言外に意味してよい。用語は、また、受信された信号を復号するため
のデコーダも言外に意味してよい。このような受信機／デコーダの実施形態は、
例えば、「セットトップボックス」内で受信された信号を復号するための受信機
と一体化したデコーダを含んでよく、このようなデコーダは物理的に別個の受信
機と組み合わされて機能するか、このようなデコーダは、ウェブブラウザ、ビデ
オレコーダ、またはテレビなどの追加機能を含む。

【００４２】 本発明は、純粋に例証してここに説明されており、詳細の修正が発明の範囲内
で加えることができることが理解されるだろう。 説明中に開示されるそれぞれの機能及び（該当する場合）クレームと図面は、
独立して、あるいは任意の適切な組み合わせで提供されてよい。 ある態様の特徴は、任意のそれ以外の態様に適用されてよい。つまり、方法特
徴は、装置態様に適用されてよく、装置態様は、方法態様に適用されてよい。

【００４３】 装置の特徴が、ここにある特定の機能の「ための手段」として記述される場合
、それらの用語が広範囲に解釈され、好ましくは、ここに説明されている発明の
特定の実施形態に制限されると解釈されないことが意図される。装置の特徴は、
好ましい実施形態において適切にプログラミングされた１台または複数台のコン
ピュータによって提供され、したがって装置の特徴は、好ましくはコンピュータ
またはコンピュータプログラムを備える製品の関連する特徴によって提供される
。例えば、装置の特徴は、適切にプログラミングされたプロセッサ、または例え
ばメモリまたはデータ記憶装置などのコンピュータのそれ以外の部分によって提
供されてよい。

【００４４】 本発明の好ましい特徴は、純粋に、添付図面に関して、例によって説明される
だろう。 デジタルテレビシステムの概要 デジタルテレビシステム１の概要は図１ａに示されている。発明は、既知のＭ
ＰＥＧ−２圧縮システムを使用し、圧縮されたデジタル信号を伝送する、おもと
して従来のデジタルテレビシステム２を含む。さらに詳細には、放送センタ内の
ＭＰＥＧ−２圧縮機３は、デジタル信号ストリーム（典型的にはビデオ信号のス
トリーム）を受信する。圧縮機３は、リンケージ５によってマルチプレクサ及び
スクランブラ４に接続される。

【００４５】 マルチプレクサ４は、複数の追加入力信号を受信し、トランスポートストリー
ムをアセンブルし、言うまでもなく電気通信連結を含む多岐に渡る形式を取るこ
とができる、リンケージ７を介して放送センタの送信機６に圧縮されたデジタル
信号を伝送する。該送信機６は、衛星トランスポンダ９に向かうアップリンク８
を介して電磁信号を伝送し、そこではそれらは電子的に処理され、従来はエンド
ユーザによって所有されているまたは貸借されている放物面反射器の形を取る、
概念上のダウンリンク１０を介して、地上受信機１２に一斉送信される。地上放
送、ケーブル伝送、結合された衛星／ケーブル連結、電話網等のデータの伝送用
のその他のトランスポートチャネルも言うまでもなく可能である。

【００４６】 受信機１２によって受信される信号は、エンドユーザによって所有される、ま
たは貸借され、エンドユーザのテレビセット１４に接続される統合型受信機／デ
コーダ１３に伝送される。受信機／デコーダ１３は、テレビセット１４用のテレ
ビ信号に圧縮されたＭＰＥＧ−２信号を復号する。別個の受信機／デコーダは図
１ａに図示されているが、受信機／デコーダは、統合型デジタルテレビの一部で
あってもよい。ここに使用されているように、用語「受信機／デコーダ」がセッ
トトップボックスなどの別個の受信機／デコーダ、及びそこと統合された受信機
／デコーダを有するテレビを含む。

【００４７】 多重チャネルシステムでは、マルチプレクサ４は、数多くの並列ソースから受
信される音声及びビデオ情報を取り扱い、対応する数のチャネルに沿って情報を
一斉送信するために送信機６と対話する。視聴覚情報に加えて、メッセージまた
はアプリケーション、あるいはそれ以外の種類のデジタルデータが、伝送された
デジタル音声及びビデオ情報でインタレースされるこれらのチャネルのいくつか
またはすべてで導入されてよい。

【００４８】 条件付きアクセスシステム１５は、マルチプレクサ４及び受信機／デコーダ１
３に接続され、部分的に放送センタ内に位置し、部分的に受信機／デコーダ内に
位置する。それは、エンドユーザが、１つまたは複数の放送供給業者からのデジ
タルテレビ放送にアクセスできるようにする。コマーシャルオファー（すなわち
、放送供給業者によって販売される１つまたは複数のテレビ番組）に関するメッ
セージを復号することができるスマートカードが、受信機／デコーダ１３の中に
挿入できる。受信機／デコーダ１３及びスマートカードを使用して、エンドユー
ザは、加入モードまたは有料視聴モードのどちらかでコマーシャルオファーを購
入してよい。ここに使用されるように、用語「スマートカード」は、あらゆるチ
ップベースのカードデバイス、または例えばマイクロプロセッサ及び／またはメ
モリ記憶装置などの類似する機能及び性能、処理のオブジェクトを含むが、独占
的には含まない。この用語に含まれるのは、カード、例えば、多くの場合、ＴＶ
デコーダシステムで使用されるようなキー形をしたデバイスなど、カードに代替
的な物理形式を有するデバイスである。

【００４９】 前述されたように、システムによって伝送される番組は、マルチプレクサ４で
スクランブルされ、指定伝送に適用される条件及び暗号化キーは、アクセス制御
システム１５によって決定される。このようにしてスクランブルされるデータの
伝送は、有料テレビシステムの分野では周知である。典型的には、スクランブル
されたデータが、データの逆スクランブルのための制御ワードとともに伝送され
、制御ワード自体が、いわゆる利用キーで暗号化され、暗号化された形式で伝送
される。

【００５０】 それから、スクランブルされたデータ及び暗号化された制御ワードが、暗号化
された制御カードを復号し、その後伝送されたデータを逆スクランブルするため
にデコーダに挿入されるスマートカードで記憶される利用キーの同等物にアクセ
スすることができるデコーダ１３によって受信される。会費を納付し終わった加
入者は、例えば、放送月次ＥＣＭ（資格管理メッセージ）の中で、伝送の表示を
可能とするために暗号化された制御ワードを復号するために必要な利用キーを受
信するだろう。

【００５１】 対話型システム さらにマルチプレクサ４及び受信機／デコーダ１３に接続され、再び部分的に
放送センタ内に、及び部分的に受信機／デコーダ内に位置する対話型システム１
６により、エンドユーザは、モデム化されたバックチャネル１７を介して多様な
アプリケーションと対話できる。モデム化されたバックチャネルは、条件付きア
クセスシステム１５で使用される通信にも使用されてよい。 図１ｂは、デジタルテレビシステム１の対話型テレビシステム１６の一般的な
アーキテクチャを示す。 例えば、対話型システム１６により、エンドユーザは、画面上のカタログから
商品を購入し、地元ニュース及び天気図をオンデマンドで調べ、自分達のテレビ
セットを通してゲームをプレイすることができる。

【００５２】 対話型システム１６は、概して以下の４つの主要要素を備える。 ・放送供給業者がアプリケーションを作成、開発、デバッグ及び試験できるよ
うにするための、放送センタまたはそれ以外の場所にあるオーサリングツール４
００４ ・放送供給業者が、エンドユーザに一斉送信されるためのＭＰＥＧ−２トラン
スポートストリーム（典型的にはその専用セクション）への挿入のためにマルチ
プレクサ及びスクランブラ４に送達するために、アプリケーション及びデータを
作成、認証、及びフォーマットできるようにするオーサリングツール４００４に
接続される、放送センタにあるアプリケーション及びデータサーバ４００６ ・エンドユーザが、実行のためにアプリケーションを受信、認証、復元、及び
デコーダ１３の作業メモリの中にロードできるようにするためのエンドユーザに
よって所有される、または貸借される受信機／デコーダ１３にインストールされ
る実行可能符号である実行時エンジン（ＲＴＥ）４００８を含む仮想機械。該エ
ンジン４００８は、常駐汎用アプリケーションも実行する。該エンジン４００８
は、ハードウェア及びオペレーティングシステムとは無関係である。 ・エンドユーザの要求時に、データ及びアプリケーションをＭＰＥＧ−２トラ
ンスポートストリームに挿入するようにサーバ４００６に命令する信号をイネー
ブルするための受信機／デコーダ１３とアプリケーション及びデータサーバ４０
０６間のモデム化されたバックチャネル１７ 対話型テレビシステムは、受信機／デコーダの機能及びその中に含まれる多様
なデバイスを制御する「アプリケーション」を使用して動作する。アプリケーシ
ョンは、「リソースファイル」としてエンジン４００８内で表される。「モジュ
ール」は、リソースファイル及びデータの集合である。受信機／デコーダの「メ
モリボリューム」は、モジュール用の記憶空間である。モジュールは、ＭＰＥＧ
−２トランスポートストリームから、受信機／デコーダ１３の中にダウンロード
されてよい。

【００５３】 受信機／デコーダ 図２ａを参照すると、受信機／デコーダ１３の多様な要素が、機能ブロックと
いう点でここに説明されるだろう。 例えば、デジタルセットボックス（ＤＳＴＢ）であってよい受信機／デコーダ
１３は、関連付けられたメモリ素子を含み、直列インタフェース２２１、並列イ
ンタフェース２２２、（図１ａのモデムバックチャネル１７に接続される）モデ
ム２２３、及びデコーダのフロントパネル上の開閉器接点２２４から入力データ
を受信するように適応される中央処理装置２２０を備える。

【００５４】 受信機／デコーダは、さらに、制御装置２６を介して赤外線リモートコントロ
ーラ２２５から入力を受け取るように適応され、それぞれ銀行スマートカード及
び加入カード２４２、２４０を読み取るように、２台のスマートカード読取装置
２２７，２２８も所有する。加入スマートカード読取装置２２８は、挿入される
加入カード２４０と、及び条件付きアクセス装置２２９と係合し、必要な制御ワ
ードをデマルチプレクサ／デスクランブラ２３０に供給し、暗号化された一斉送
信信号を復号できるようにする。デコーダは、装置２３０によって濾波され、多
重分離される前に、衛星伝送を受信し、復調するために、従来のチューナ２３１
及び復調器２３２も含む。

【００５５】 受信機／デコーダ内のデータの処理は、通常、中央処理装置２２０によって処
理される。図２ｂは、受信機／デコーダの中央処理装置２２０のソフトウェアア
ーキテクチャを示す。図２ｂに関して、ソフトウェアアーキテクチャは、１つま
たは複数のアプリケーション４０５６を実行するために、実行時エンジン４００
８、デバイスマネージャ４０６８及び複数のデバイス４０６２及びデバイスドラ
イバ４０６６を備える。

【００５６】 本説明中使用されるように、好ましくは、アプリケーションは、好ましくは、
受信機／デコーダ１３の高水準機能を制御するための１つのコンピュータ符号で
ある。例えば、エンドユーザがリモートコントローラ２２５のフォーカスを、テ
レビセット１４の画面上に見えるボタンオブジェクトに位置決めし、バリデーシ
ョンキーを押すと、ボタンに関連付けられる命令シーケンスが実行される。

【００５７】 対話型アプリケーションは、エンドユーザの要求でメニューを提案し、コマン
ドを実行し、アプリケーションの目的に関係するデータを提供する。アプリケー
ションは、常駐アプリケーションであってよい、すなわち受信機／デコーダ１３
のＲＯＭ（あるいはＦＬＡＳＨまたはその他の不揮発性メモリ）に記憶されてよ
いか、あるいは受信機／デコーダ１３のＲＡＭまたはＦＬＡＳＨメモリに一斉送
信され、ダウンロードされてよいかのどちらかである。

【００５８】 アプリケーションは、受信機／デコーダ１３内のメモリロケーションに記憶さ
れ、リソースファイルとして表される。該リソースファイルは、前述された特許
明細書でより詳細に説明されるように、グラフィックオブジェクト記述ユニット
ファイル、変数ブロックユニットファイル、命令シーケンスファイル、アプリケ
ーションファイル、及びデータファイルを備える。

【００５９】 受信機／デコーダは、ＲＡＭボリューム、ＦＬＡＳＨボリューム及びＲＯＭボ
リュームに分割されるメモリを含むが、この物理的な編成は、論理的な編成とは
異なる。メモリは、さらに、多様なインタフェースに関連付けられるメモリボリ
ュームに分割されてよい。ある観点から、メモリは、ハードウェアの一部と見な
すことができる。別の観点からは、メモリは、ハードウェアとは別個に示される
システムの全体をサポートするまたは含むと見なすことができる。

【００６０】 ソフトウェアアーキテクチャ 中央処理装置２２０は、仮想機械４００７の部分を形成する実行時エンジン４
００８に中心が置かれると見なすことができる。これは、一方の側面（「高水準
」側面）でアプリケーションに、及び他方側面（「低水準」側面）で、後述され
る多様な中間論理装置を介して前述されたような多様なポート（すなわち、例え
ば直列インタフェース２２１、並列インタフェース２２２、モデム２２３、及び
制御装置２２６）を備える受信機／デコーダハードウェア４０６１に結合される
。 特に図２ｂに関して、多様なアプリケーション４０５７は、仮想機械４００７
に結合される。さらに一般的に使用されるアプリケーションのいくつかは、４０
５７で示されるように、多かれ少なかれ恒久的にシステム内に常駐されてよいが
、その他は、例えばＭＰＥＧデータストリームから、または必要に応じてその他
のポートからシステムにダウンロードされるだろう。

【００６１】 仮想機械４００７は、実行時エンジン４００８に加えて、ツールボックス４０
５８を含むいくつかの常駐ライブラリ関数４００６を含む。ライブラリは、エン
ジン４００８によって使用されるＣ言語でのその他の関数を含む。これらは、デ
ータ構造、線描画等の圧縮、拡大、または比較などのデータ操作を含む。ライブ
ラリ４００６は、ハードウェア及びソフトウェアバージョン番号及び使用可能な
ＲＡＭ空間などの受信機／デコーダ１３内のファームウェア、及び新しいデバイ
ス４０６２をダウンロードするときに使用される関数などについての情報も含む
。関数は、ＦＬＡＳＨメモリまたはＲＡＭメモリに記憶されているライブラリに
ダウンロードできる。

【００６２】 実行時エンジン４００８は、その結果としてポートまたはインタフェースに結
合されるデバイスドライバ４０６０に結合されるデバイス４０６２の集合に結合
されるデバイスマネージャ４０６８に結合される。広義に、デバイスドライバは
、論理インタフェースを定義するとして見なすことができ、その結果、２つの異
なるデバイスドライバは１つの共通した物理ポートに結合されてよい。デバイス
は、通常、複数のデバイスドライバに結合されるだろう。デバイスが単一のデバ
イスドライバに結合される場合、デバイスは、通常、通信に必要とされる完全な
機能性を組み込むように設計され、その結果、別個のデバイスドライバに対する
ニーズが回避される。一定のデバイスは、それら自体の間で通信してよい。

【００６３】 受信機／デコーダ１３のそれぞれの機能は、受信機／デバイス１３のソフトウ
ェアアーキテクチャ内のデバイス４０６２として表される。デバイスは、ローカ
ルまたはリモートのどちらかとなる。ローカルデバイス４０６４はスマートカー
ド、ＳＣＡＲＴコネクタ信号、モデム、直列インタフェースと並列インタフェー
ス、ＭＰＥＧビデオ及び音声プレーヤ、及びＭＰＥＧセクションとテーブル抽出
器を含む。リモートロケーションで実行されるリモートデバイス４０６６は、ポ
ート及び手順が、受信機／デコーダ製造メーカによって提供、製造されるデバイ
ス及びデバイスドライバによってよりむしろ、システム権威または設計者によっ
て定義されなければならないという点でローカルデバイスと異なる。

【００６４】 実行時エンジン４００８は、マイクロプロセッサ及び1つの共通したアプリケ
ーションプログラミングインタフェース（ＡＰＩ）の制御下で実行する。それら
は、すべての受信機／デコーダ１３がアプリケーションの観点から同一であるよ
うに、あらゆる受信機／デコーダ１３にインストールされる。 エンジン４００８は、受信機／デコーダ１３上でアプリケーション４０５６を
実行する。それは対話型アプリケーション４０５６を実行し、受信機／デコーダ
１３の外部からイベントを受信し、グラフィック及びテキストを表示し、デバイ
スにサービスを要求し、特定の計算のためにエンジン４００８に接続されるライ
ブラリ４００６の関数を使用する。

【００６５】 実行時エンジン４００８は、各受信機／デコーダ１３内にインストールされる
実行可能な符号であり、アプリケーションを解釈し、実行するためのインタプリ
タを含む。エンジン４００８は、（ＭＳ−ＤＯＳなどの）単一タスクオペレーテ
ィングシステムを含む任意のオペレーティングシステムに適応可能である。エン
ジン４００８は、（多様な処置を実行するために、キー押下などの多様なイベン
トを取る）プロセスシーケンサ装置に基づき、さまざまなハードウェアインタフ
ェースからのイベント待ち行列を管理するための専用のスケジューラを含む。そ
れは、グラフィック及びテキストの表示も処理する。プロセスシーケンサ装置は
、処置グループの集合を備える。それぞれのイベントが、イベントの文字に依存
してプロセスシーケンサ装置をその現在の処置グループから別の処置グループに
移動させ、新しい処置グループの処置を実行させる。

【００６６】 エンジン４００８は、アプリケーション４０５６を受信機／デコーダメモリの
中にロード及びダウンロードするために符号ローダを備える。必要な符号だけが
、最適な使用を保証するために、ＲＡＭまたはＦＬＡＳＨメモリの中にロードさ
れる。ダウンロードされるデータは、アプリケーション４０５６の修正、または
許可されていないアプリケーションの実行を妨げるために認証機構によって検証
される。エンジン４００８は、さらに、復元器を備える。アプリケーション符号
（中間符号の形式）は、空間節約、及びＭＰＥＧストリームからあるいは内蔵受
信機／デコーダモードを介する高速ダウンロードのために圧縮されるので、符号
は、ＲＡＭの中にそれをロードする前に復元されなければならない。エンジン４
００８は、アプリケーション符号を解釈し、多様な変数値を更新し、ステータス
変更を決定するためのインタプリタ及びエラーチェッカも備える。

【００６７】 受信機／デコーダのアーキテクチャ 受信機／デコーダは、ソフトウェアが、任意の受信機／デコーダ内で、オペレ
ーティングシステムとともに実現できるように、５つのソフトウェア層を含む。
図２ｃを参照すると、多様なソフトウェア層は、アプリケーション層２５０、ア
プリケーションプログラミングインタフェース（ＡＰＩ）層２５２、仮想機械２
５４、デバイス層２５６及びシステムソフトウェア／ハードウェア層２５８であ
る。

【００６８】 アプリケーション層２５０は、受信機／デコーダの中に常駐するか、あるいは
ダウンロードされるかのどちらかであるアプリケーションを包含する。それらは
カスタマによって使用され、例えばＪａｖａ、ＨＴＭＬ、ＭＨＥＧ−５またはそ
の他の言語で作成されてよい対話型アプリケーションであるか、あるいはそれら
はこのようなアプリケーションを実行するために受信機／デコーダによって使用
されるアプリケーションであってよい。この層は、仮想機械層によって提供され
る開放アプリケーションプログラミングインタフェース（ＡＰＩ）の集合に基づ
いている。このシステムが、アプリケーションを実行中またはオンデマンドで受
信機／デコーダ内のフラッシュまたはＲＡＭメモリにダウンロードできるように
する。アプリケーション符号は、データ記憶媒体コマンド及び制御（ＤＳＭＣＣ
）、ネットワークファイルサーバ（ＮＦＳ）などのプロトコル、またはその他の
プロトコルを使用して圧縮フォーマットまたは圧縮されていないフォーマットで
伝送できる。

【００６９】 対話型アプリケーションとは、ユーザが、例えば、電子番組表、テレバンキン
グアプリケーション及びゲームなどの製品及びサービスを得るために対話するア
プリケーションである。 以下のように、これらのダウンロードされるアプリケーション及びデータのた
めに多様な機密保護特徴が提供される。 ・最初に、意図されたネットワークについて認証されない限り、受信機／デコ
ーダに何もダウンロードすることはできず、これが、未登録ソフトウェアが受信
機／デコーダで実行されるのを防ぐ。つまり、受信機／デコーダ内で実行中の任
意のソフトウェアは認識され、完全に試験されている。 ・機密保護マネージャは、多様なメモリゾーンに対するアプリケーションのア
クセスを制限し、このようにしてデータ完全性を保証する。 ・システムは、安全なプロセッサ（例えば、受信機／デコーダに挿入されるス
マートカード）を利用する任意の条件付きアクセスシステムと接続できる。

【００７０】 以下の常駐するアプリケーションは、対話型アプリケーションを管理するため
に使用される。 ・ブート。ブートアプリケーション２６０は、受信機／デコーダが電源投入時
に起動される最初のアプリケーションである。ブートアプリケーションは、仮想
機械の中でさまざまな「マネージャ」を起動し、最初はアプリケーションマネー
ジャ２６２である。 ・アプリケーションマネージャ。アプリケーションマネージャ２６２は、受信
機／デコーダで実行される対話型アプリケーションを管理する。すなわち、それ
は、イベントを起動、停止、中断、再開、処理し、アプリケーション間の通信に
対処する。それは、複数のアプリケーションが一度に実行できるようにし、この
ようにしてそれらの間でのリソースの割り当てに関与する。このアプリケーショ
ンはユーザにとって完全にトランスペアレントである。 ・セットアップ。セットアップアプリケーション２６４の目的とは、おもに初
めてそれが使用されるときに、受信機／デコーダを構成することである。それは
、テレビ番組の走査、日付と時刻の設定、ユーザ優先順位の確立等の処置を実行
する。ただし、セットアップアプリケーションは、受信機／デコーダの構成を変
更するために、ユーザによって任意の時点で使用できる。 ・ザッピング。ザッピングアプリケーション２６８は、番組上、番組下、及び
数値キーを使用してチャネルを変更するために使用される。例えばバナー（パイ
ロット）アプリケーションを通してなど、ザッピングの別の形式が使用されると
、ザッピングアプリケーションは停止される。 ・呼び戻し。呼び戻しアプリケーションは、受信機／デコーダメモリに記憶さ
れる多様なパラメータの値を抽出し、モデム化されたバックチャネル１７を介し
て、または他の手段によってこれらの値を商業事業者に戻すために使用される。

【００７１】 ＡＰＩ層２５２は、対話型アプリケーション開発に高水準ユーティリティを提
供する。それは、この高水準ＡＰＩを構成する複数のパッケージを含む。パッケ
ージは、対話型アプリケーションを実行するために必要なすべての機能性を提供
する。パッケージは、アプリケーションによってアクセス可能である。 好ましい実施形態では、ＡＰＩは、Ｊａｖａプログラミング言語で作成される
アプリケーションを実行するように適応される。さらに、それはＨＴＭＬ及びＭ
ＨＥＧ−５などのその他のフォーマットを解釈できる。これらのインタプリタに
加えて、それは、要件に命令されるように、切り離し可能であり、拡張可能であ
る他のパッケージ及びサービスモジュールも含む。

【００７２】 仮想機械層２５４は、言語インタプリタ及び多様なモジュールとシステムから
構成される。それは、以下を含む、受信機／デコーダ内で対話型アプリケーショ
ンを受信、実行するために必要なすべてから成り立っている。 ・言語インタープリタ。さまざまなインタプリタは、読み取られるアプリケー
ションの種類に準拠するためにインストールすることができる。これらは、Ｊａ
ｖａ、ＨＴＭＬ、ＭＨＥＧ−５及びその他を含む。 ・サービス情報（ＳＩ）エンジン。ＳＩエンジンは、共通のデジタルビデオ一
斉送信（ＤＶＢ）またはプログラムシステム情報プロトコル（ＰＳＩＰ）テーブ
ルをロードし、監視し、それらをキャッシュの中に入れる。それは、それらの中
に含まれるデータを必要とするアプリケーションによってこれらのテーブルへの
アクセスを可能にする。 ・スケジューラ。このモジュールは、それぞれのスレッドが独自のイベント待
ち行列を有する、横取りマルチスレッド化スケジューリングを可能にする。

【００７３】 ・メモリマネージャ。このモジュールはメモリへのアクセスを管理する。また
、それは、必要時にメモリ内のデータを自動的に圧縮し、自動不要部分整理を行
う。 ・イベントマネージャ。このモジュールは、優先順位に従ってイベントをトリ
ガできるようにする。それは、タイマ及びイベントグラブを管理し、アプリケー
ションが互いにイベントを送信できるようにする。 ・動的リンカー。このモジュールは、ネイティブＪａｖａ関数から生じるアド
レスの分解を可能にし、ＲＡＭにダウンロードされるＪａｖａクラスからネイテ
ィブメソッドをロードし、ダウンロードされたネイティブ符号からＲＯＭに向か
う呼び出しを分解する。 ・ダウンローダ。このモジュールは、リモートＤＳＭＣＣ回転ラックから、ま
たはＮＦＳプロトコルを通る自動データロードを使用し、ダウンロードされたフ
ァイルは常駐ファイルと同様にアクセスされる。メモリの整頓、圧縮、及び認証
も行われる。

【００７４】 ・クラスマネージャ。このモジュールはクラスをロードし、問題を参照するク
ラスを解決する。 ・ファイルシステム。このモジュールはコンパクトであり、複数のＲＯＭ、フ
ラッシュ、ＲＡＭ及びＤＳＭＣＣボリュームを含む階層ファイルシステムを管理
するために最適化される。フラッシュ完全性は、あらゆる事件に対して保証され
る。 ・機密保護マネージャ。このモジュールは、アプリケーションを認証し、セッ
トトップボックスの敏感なメモリ及びその他のゾーンに対するアプリケーション
のアクセスを制御する。 ・グラフィックシステム。このシステムは、オブジェクト指向型であり、最適
化されている。それは、複数言語サポートによるベクタフォントエンジンだけで
はなく、グラフィックウィンドウ及びオブジェクト管理も含む。 さらに、クライアントリソースが効率的に管理されるように、ＤＡＶＩＣリソー
ス通知モデルがサポートされる。

【００７５】 デバイスインタフェース層２５６は、デバイスマネージャ及びデバイスを含む
。デバイスは、外部イベント及び物理インタフェースの管理に必要な論理リソー
スから成り立つソフトウェアモジュールである。デバイス層は、ドライバとアプ
リケーション間の通信チャネルを管理し、機能強化されたエラー例外チェックを
提供する。管理されるデバイスのいくつかの例は以下のとおりである。つまり、
カード読取装置、モデム、ネットワーク、ＰＣＭＣＩＡ（パーソナルコンピュー
タメモリカード国際協会）、ＬＥＤディスプレイ等である。ＡＰＩ層が上からデ
バイスを制御するので、プログラマはこの層と直接対処する必要はない。 システムソフトウェア／ハードウェア層２５８は、受信機／デコーダの製造メ
ーカによって提供される。システムのモジュラリティのため、及び（イベントス
ケジューリング及びメモリ管理などの）ＯＳによって供給されるサービスが仮想
機械の一部であるため、さらに高い層がある特定の実行時オペレーティングシス
テム（ＲＴＯＳ）に、またはある特定のプロセッサに結び付けられる。

【００７６】 以下の例は、受信機／デコーダのウェブブラウザで使用される発明の実施形態
を説明する。インターネットブラウザの構造及び機能は、欧州特許出願第００３
００８３２．３号にさらに詳細に説明される。 ユーザは、テレビセット上でインターネットブラウザを使用し、ブラウザ内で
ナビゲートするためにテレビ制御装置（または類似するデバイス）を使用する。 図３は、ユーザが画面上のオブジェクトの間でナビゲートし、オブジェクトを
強調表示し、オブジェクトを選択できる制御装置の例を示す。この例では、使用
されている制御装置はテレビリモートコントローラ１１８０である。数キー１１
８１は、データを入力するために使用される。カーソルキーパッド１１８２は、
画面の回りでナビゲートするために使用される。カーソルキーパッド１１８２は
、上キー１１８３、下キー１１８４、左キー１１８５及び右キー１１８７を含む
。カーソルキーパッド１１８２は、画面上でオブジェクトを選択するために使用
される選択キー１１８６も含む。

【００７７】 上キー１１８３及び下キー１１８４は、フォーカス、この例では強調表示を上
下に移動するために使用される。オブジェクトが強調表示されると、それは、選
択キー１１８６を使用して選択することができる。 受信機／デコーダは、インターネットナビゲーション機能及びＥメール読み取
り機能を提供する。 ナビゲータを模擬するためのグラフィックスタジオが、ここで説明される。グ
ラフィックスタジオの一部は、ブラウザ内でのデータ入力のために使用される「
仮想キーボード」である。

【００７８】 ナビゲータを模擬するためのグラフィックスタジオは、初歩的なグラフィック
オブジェクトの集合または集合体である。それぞれのグラフィックオブジェクト
は、ナビゲータの関数の１つのテレビ画面上の絵による表記である。ナビゲータ
の各関数はグラフィックオブジェクトによって、またはグラフィックオブジェク
トの画像のシーケンス（動画）またはグラフィックオブジェクトの集合体（例え
ば、画面の背景での画像または他のグラフィックオブジェクトを付けることので
きるダイアログボックスの背景の画像）によって表すことができる。画像には、
ＭＰＥＧ２とＰＩＸＭＡＰ−ＧＲＬという２つの内部フォーマットがある。

【００７９】 ＰＮＧフォーマットは、「ナビゲーションシステム」機能性、つまりロード、
接続、前の文書、次の文書、終了等を表す初歩的なグラフィックオブジェクトの
ために使用される。 グラフィック平面で非矩形画像を記すためには、可視（重要な）ゾーンを画定
するクリッピングマスクを使用することが必要である。このマスクは、ビットマ
ップという形で設計者によって提供されなければならない。このマスクは、性能
制約のためにプログラムによって計算されない。 クリッピングマスクを追加するための２つの段階が、最初に画像を表示するこ
と、それからグラフィック平面では、クリッピングマスクを適用し、画像の有用
な部分を可視にしながら、透明色で画像の同じ寸法及び位置の矩形を塗りつぶす
ことである。

【００８０】 ナビゲータリソースまたはユーザインタフェースを表すグラフィックオブジェ
クトには、ＰＩＸＭＡＰ−ＧＲＬ画像フォーマットが使用される。つまり、垂直
スクロールバー、テーブル、単一選択、複数選択等である。 ＰＩＸＭＡＰ型オブジェクトは、可変寸法であり（それぞれのグラフィックオ
ブジェクトまたはモデルが簡略な初歩的なオブジェクトに分解される）、着色可
能である（色を変更する）。 ＰＩＸＭＡＰ−ＧＲＬ画像フォーマットは、周知の方法を使用して、（ＢＭＰ
、ＪＰＥＧ，ＧＩＦ、ＰＮＧ等の）その他のグラフィックフォーマットを変更す
ることによって得られてよい。 グラフィックオブジェクトのグラフィック要素への分解は、表示されているオ
ブジェクトの種別に依存する行列（例えば、３ｘ３、４ｘ４または１ｘ４）に従
って実施される。

【００８１】 画面の最大サイズは、幅７２０ピクセルｘ高さ５７６ピクセルである。あらゆ
るローエンドテレビセットの画面の可視性を保証するためには、幅５２９ピクセ
ルｘ高さ４８０ピクセルにサイズを制限することが必要である。ハイエンドテレ
ビセットを利用するには、ユーザは、画面のサイズを調整するというオプション
を有するだろう。インターネットナビゲータについて、サイトは、通常、それら
のページを幅６００ピクセル及び高さ４００と設計した。

【００８２】 フォーカスの態様は、複数の手段によって表すことができる。つまり、グラフ
ィックオブジェクトに対する矩形フォーカス、グラフィックオブジェクトの背景
を（別の色で）強調表示するフォーカス、またはグラフィックオブジェクトの形
状で色がつくフォーカスである。 通常の状態（フォーカスのない、アクティブであるが押下されていない）が、
グラフィックオブジェクトの基本的な状態である。

【００８３】 グラフィックオブジェクトの抑制された状態は、灰色の（または輪郭がぼかさ
れている）オブジェクトの形状、問題のグラフィックオブジェクト上での特有の
禁止符号のオーバレイ、オブジェクトの背景の白黒への設定、オブジェクト非可
視にすることなどの複数の手段によって表すことができる。 グラフィックオブジェクトの押下された状態とは、その上でのクリックの後で
あるが、ボタンがリリースされる前のフォーカスを有するオブジェクトのグラフ
ィック表現である。この表現は、オブジェクトの反転表示であるか、あるいはそ
れはフォーカスがあてられた状態と同じである場合がある。 ウェブブラウザインタフェース内のグラフィックオブジェクトのいくつか及び
それらの関連付けられる機能の要約は、以下のとおりである。

【００８４】 以下に続くのは、デコーダ内のナビゲータモデルの構築に必要であるグラフィ
ックオブジェクトのいくつかの網羅的ではないリストである。ここに示されてい
る表は、オブジェクトを要素ごとに一覧表示し、オブジェクトのリストは複数の
グラフィック要素から構成されている。

【００８５】

【表２】

【００８６】

【表３】

【００８７】

【表４】

【００８８】 ウェブブラウザ用のＪａｖａＡＰＩが、ここで説明される。 デコーダ内のナビゲータアプリケーションのレベルで使用されるＪａｖａパッ
ケージのいくつかのリストが続く。このリストは、ＪＤＫ１．１のＡＷＴ（要約
ウィンドウツールキット）クラスとネイティブＣコードで作成される、異なるサ
ービスのＪａｖａインタフェースクラスという２つの部分に分割される。

【００８９】

【表５】

【００９０】

【表６】

【００９１】 ブラウザパッケージと呼ばれるナビゲータパッケージは、さまざまなパッケー
ジをともに分類する。つまり、ＨＴＭＬ文書をフェッチできるようにするサービ
スを提供するｂｒｏｗｓｅｒ．ｄｒａｗｅｒパッケージ、及び文書ブラウザ内の
ナビゲーション、及びユーザ認証とのインターネット接続の確立を可能にするｍ
ｅｄｉａｗｅｖｔｖパッケージである。 ナビゲータは、グラフィックスタジオの使用可能なグラフィックス（ＭＰＥＧ
、ＰＩＸＭＡＰ）のすべてを利用する。画面内の各関数またはオプションは、（
リモートコントローラ上の）矢印ボタンの助けを借りてフォーカスを移動するこ
とにより、あるいはカーソル／ポインタ付きのキーパッドを使用することにより
アクセスされる。動作の選択は、制御装置をクリックすることによって、あるい
は事前に定義されたボタン（例えば「ＯＫ」）によって達成される。

【００９２】 物理的なキーボードがない場合、リモートコントローラを使用してテキストを
入力するには、仮想キーボードを提供することが必要である。これは、すばやく
キーをたたく可能性によりフォーカスを移動することによって、リモートコント
ローラのボタンを仮想キーボード上に写像することによって達成される。言い換
えると、リモートコントローラ上のボタンの画像は輪郭で（トレースされた形式
で）可視である、あるいは仮想キーボードのピクチャ上でわずかに不透明である
。仮想キーボードは、本書では後半にさらに詳しく説明される。 ボタンは実際的には正方形のゾーン（例えば、３２ピクセルｘ３２ピクセル）
である。グラフィックカーソルがゾーンに入ると、そのゾーン（ウィンドウ）は
フォーカスを受け取る（ＥｎｔｅｒＮｏｔｉｆｙ（ＷｉｎｄｏｗＩＤ）関数を参
照すること）。

【００９３】 例えば、ボタングラフィックがタイヤである場合、グラフィックカーソルの実
際の位置がタイヤのピクセルを効果的にカバーするかどうかが検出されなければ
ならない。この目的のため、（クリッピングマスクでの相対的な位置、ピクセル
入手（）の計算、それからピクセル値を試験することによって）ボタンのクリッ
ピングマスク内でのマウスポインタのホットスポットにあるピクセルの値を見つ
けることが必要である。この検出方法により、クリックがボタンの関数を開始す
る前に実施されたかどうかについて、試験を改善することができる。 マウスポインタがボタンの矩形または正方形のゾーンを離れると、ゾーンはフ
ォーカスを失う（ＬｅａｖｅＮｏｔｉｆｙ（ＷｉｉｎｄｏｗＩＤ）を参照するこ
と）。

【００９４】 仮想キーボードは、ここで図４から図７に関してさらに詳細に説明される。 図４は、現在可視である仮想キーボード（１５０１）がどのようにして仮想キ
ーボード（１５０１、１５０６）の下にある「グリッド」に写像するのかを概略
して示す。 図５は、仮想キーボードのキーに対する典型的な文字の写像を示す。 図６は、第１（１５４５）及び第２（１５４６）の数ブロックがそれぞれフォ
ーカスを有する（２つの異なる種類のリモートコントローラ１５４２と１５４３
も示す）仮想キーボードに使用される画像を示す。

【００９５】 図７は、典型的な寸法が重ね合わされる、典型的な仮想キーボードレイアウト
を示す。 最初に、仮想キーボードは、それが使用されるアプリケーションとは無関係で
あるツールとして考えられる。このようにして、「ＷｅｂＢｒｏｗｓｅｒ」アプ
リケーション内で、及び等しく「Ｍａｉｌ」アプリケーション内で使用すること
ができる。さらに、「外観」は、関係するアプリケーションの「外観」とは完全
に無関係である。 仮想キーボードは、物理的なキーボードまたはキーボード付きリモートコント
ローラを所有していないユーザが、画面の編集可能な領域を選択した瞬間から表
示される。フォーカスは、編集可能領域内のテキストの最後に配置される。（リ
モートコントローラまたは仮想キーボード上の）「ＯＫ」または（仮想キーボー
ド上の）「取り消し」を押すと、それは片付けられる。

【００９６】 画面（１５０１）で可視である仮想キーボードは、並んでいる（１５０２、１
５０３、１５０４）（リモートコントローラの３つの数ブロックを表す）１０個
のキーの３つのブロックから構成される。ユーザは、リモートコントローラ上の
矢印キーを使用して、あるブロックから別のブロックにフォーカス（１５０５）
を渡すことができる。ブロックが選択された後で、リモートコントローラの数ブ
ロックのボタンを押すと、仮想キーボード上に印刷される対応する文字が入力さ
れる。 ユーザは、アップ矢印キー及びダウン矢印キーも使用できる。これにより、場
面上に、同じ仮想キーボードであるが、キー（１５０６）上の文字が異なる仮想
キーボードが表示される。このようにして、５つの仮想キーボードの集合の間で
フリップすると、西欧型コンピュータのキーボードの文字のすべてを表示できる
。必要が生じると、他のキーボードを追加する可能性もある。

【００９７】 図６に関して、リモートコントローラの数ブロックと仮想キーボード上のフォ
ーカスの間で即時関連付けを可能とするために、画像制御装置の重なり合う画像
がフォーカス（１５４２、１５４３）を示す。このようにして、ユーザがキーボ
ードの唯一の部分がフォーカスを有すること、及び矢印キーを用いてフォーカス
を移動することによって文字の残りに達することができることを容易に視覚化す
ることができる。キーボードは、後者の点を頭に入れて設計される。 仮想キーボード解決策は、ほとんど画面高さを占有せず、使用可能な文字数の
容易な拡張に対処する。デフォルトにより、それは表示される縮小アルファベッ
ト付きの仮想キーボードである。

【００９８】 一定のボタンは重要な特殊関数を有する。 ・現在の選択を正当化するためのリモートコントローラ上の「ＯＫ」（フィー
ルドが１行だけを有する場合、文字（１５２１）も確証する、あるいは代わりに
まったく影響を及ぼさないように選ばれてよい。それ以外の場合、それは復帰だ
けに対応する）。 ・確証せずにツールを終了するための仮想キーボード上の「取り消し」（１５
２２）（キーボードを開いた後に加えられた修正は失われるだろう）。 ・入力された最後の文字を消去する仮想キーボード上の「後退」（１５２３） ・編集領域内で移動するための上矢印キー、下矢印キー、左矢印キー、右矢印
キー ・１回の移動で構成可能な空間の数を挿入する、仮想キーボードでの「タブ」
（１５２０）（デフォルトにより４） キーボードはつねに「挿入」モードにある。 キーボードの例は図６に示され、後述される。

【００９９】 図５に図示される５つのキーボード（５Ｘ３）及びＷｅｂＢｒｏｗｓｅｒアプ
リケーション用にインストールされる２つのフォント（エアリアルウェブとクー
リエ）を用いると、従来のキーボードの文字のすべてがカバーできる。画面上の
キーボードの寸法は幅２２７ピクセルかける高さ１８４ピクセルである。 仮想キーボード及び多様なアプリケーションでのその使用に関する機能接続は
、「ｃａｎａｌｐｌｕｓ．ｖｉｒｔｕａｌｋｂｄ」パッケージ内で開発される。 パッケージ内に含まれているクラスは、「ＭｈｗＶｉｒｔｕａｌＫｂｄ」（仮
想キーボードグラフィック表示及び行動クラス）、「ＭｈｗＶｋＴｅｘｔＦｉｅ
ｌｄ」（ＴｅｘｔＦｉｅｌｄを共用するグローバルアプリケーション内で定義さ
れる仮想キーボードがイベントを制御できるようにする「ｊａｖａ．ａｗｔ．Ｔ
ｅｘｔＦｉｅｌｄ」から派生するクラス）、及び「ＭｈｗＴｅｘｔＡｒｅａ」（
ＴｅｘｔＡｒｅａクラスを使用するグローバルアプリケーション内に定義される
仮想キーボードがイベントを制御できるようにする「ｊａｖａ．ａｗｔ．Ｔｅｘ
ｔＡｒｅａ」から派生するクラス）を含む。

【０１００】 ＭｈｗＶｉｒｔｕａｌＫｂｄクラスがここでさらに詳細に説明される。 「ＭｈｗＶｉｒｔｕａｌＫｂｄ」クラスの構成子は、「専用」として定義され
る。このようにして、（例えば物理的なキーボードがない場合に）それを使用す
る必要があるかもしれないメインアプリケーションが起動されるときに、唯一の
一意の仮想キーボードが構築することができる。したがって、目的は、特に現在
のアプリケーションのために構成され、ユーザがテキストフィールド（単一行ま
たは複数行）を入力するときに表示されるキーボードを提示することである。

【０１０１】 キーボードが作成されると、構成できる以下の４つの主要（静的）な変数が、
設定される。 ・親：コンテナ：キーボードが作成されるときに、それ自体が存在しなければ
ならない仮想キーボードの「親」。それは、引数内で渡される「親」が「空」で
ある場合に「ＮｕｌｌＰｏｉｎｔｅｒＥｘｃｅｐｔｉｏｎ」を返す「ｓｅｔＰａ
ｒｅｎｔ」メソッドを使用して設定される。 ・記述ファイル：キーボードを、仮想キーボードが使用されるときに得られる
多様な「キーボード」に関係する画像の後ろにあるグラフィック、及びキーの上
に印刷されるラベルの両方の点でキーボードを記述するＡＳＣＩＩファイル。文
字は、それらのユニコード符号によって指定される。記述ファイル名は、「ｓｅ
ｔＳｃｒｅｅｎｓＦｉｌｅ」メソッドを使用して設定できる。 ・画面数：仮想キーボードによって初期化され、使用される「数ブロック」の
数。「ｓｅｔＳｃｒｅｅｎｓＮｕｍｂｅｒ」によって設定されるこの数は、その
特徴が前記に詳説された記述ファイル内で読み取られる、キーボードの数に一致
する。 ・初期座標：これらは、（前述された）親コンテナ内のキーボードの背景画像
の左上角の座標である。これは、「ｓｅｔＣｏｏｒｄＩｎｉｔ」メソッドを使用
して設定される。

【０１０２】 いったんキーボードが作成されると、それが存在する場合には、現在のアプリ
ケーションのキーボードを発見する「ｇｅｔＩｎｓｔａｎｃｅ」メソッドを使用
することによってそれを使用するか否かが決定できる（アプリケーションの仮想
キーボードが存在しない場合、及びアプリケーションがそれを使用する場合、「
ｇｅｔＩｎｓｔａｎｃｅ」メソッドが、そのために人が設定したであろう変数［
前述された４つ］を使用して仮想キーボードを作成する）。 イベント管理がここで説明される。

【０１０３】 前述の説明に従って、仮想キーボードは、いったん表示されるとリモートコン
トローラ上の数ブロック、「ＯＫ」ボタン、及び４つの矢印方向キーよってそれ
に送信されるイベントを解釈することだけによって機能する。これらのボタンは
、使用中のキーボードに対して特定的な役割を有するだろう。 「ＯＫ」ボタンは、それが、ユーザに以下の２つのことを行うことができるよ
うにするため、重要な役割を有する。つまり、情報を入力するためにテキストフ
ィールドに「戻り」、その後に、仮想キーボードの動作を表示し、開始すること
と、テキストフィールドを「省き」、変更を保存することである。 矢印キー

【０１０４】 「右」矢印と「左」矢印は、（「フォーカス」を有する数ブロックを示す）リ
モートコントローラの画像を、仮想キーボード上で表される３つの数ブロックに
移動できるようにする。リモートコントローラ上の数ブロックのキーは、このよ
うにして、フォーカスを有する「キーボード」に応じて、多様な文字の表示に「
結合される」。 最も一般的なケースでは、仮想キーボードがアクティブなときにこれらのボタ
ンを「軽くたたく」と、カーソルにより示されている位置にある現在のテキスト
フィールド内で、そのキーの上に示されている文字が自動的に挿入される。

【０１０５】 文字の内、６個を「特殊」文字と見なすことができ、キーの上に表示されてい
る文字をテキストフィールド内に直接的に表示させない。 後退：「＜」（１５２３）：この文字に対応するリモートコントローラ上のボ
タンが押されると、現在のテキストフィールド内のカーソル位置のすぐ隣の文字
が消去される。 タブ：「＞＞」（１５２０）：この文字に対応するリモートコントローラ上の
ボタンが押されると、構成可能な空間数（「」）、デフォルトによって４が現在
のカーソル位置に挿入される。

【０１０６】 入力：（１５２１）：この文字に対応するリモートコントローラ上のボタンが
押されると、カーソル位置に「行送り」が挿入される。事実上、現在のテキスト
フィールドが「ＭｈｗＶｋＴｅｘｔＦｉｅｌｄ」クラスのインスタンス、つまり
編集可能な１行だけを有するインスタンスである場合、このボタンを軽くたたく
と、フィールドに影響を及ぼさないか、あるいはフィールドのバリデーションを
引き起こすかのどちらかだろう。逆に、このテキストフィールドが「ＭｈｗＶｋ
ＴｅｘｔＡｒｅａ」クラスのインスタンスである場合には、それは複数の編集可
能行から成り立ち、この文字が「行送り」を引き起こす（カーソルが最後の編集
可能行に配置される場合、このボタンを軽くたたいても影響はないだろう）。 取り消し：（１５２２）：この文字に対応するリモートコントローラ上のボタ
ンが押されると、仮想キーボードの開放に続く現在のテキストフィールドに対し
て加えられた修正のすべてがアンドゥされる。言い換えると、その内容は、それ
が、修正が加えられる前に有していた値に戻され、仮想キーボードは「終了され
る」。

【０１０７】 左矢印：この文字に対応するリモートコントローラ上のボタンが押されると、
現在のテキストフィールド内のカーソルが左に１つの場所移動される。カーソル
がすでに「ゼロ」位置にある（追加の左への移動が可能ではない）場合には、こ
のボタンは影響を及ぼさない。 右矢印：この文字に対応するリモートコントローラ上のボタンが押されると、
現在のテキストフィールド内のカーソルが右に１つの場所移動する。テキストフ
ィールド内の最後の文字の後にカーソルがすでに配置される（これ以上右に移動
できない）場合、このボタンは影響を及ぼさない。

【０１０８】 上矢印：この文字に対応するリモートコントローラ上のボタンが押されると、
現在のテキストフィールド内のカーソルが１つの場所上方へ移動される。カーソ
ルがすでにテキストフィールドの第１行にある場合（あるいは現在のテキストフ
ィールドが１行：ＭｈｗＶｋＴｅｘｔＦｉｅｌｄだけを有する場合）このボタン
は影響を及ぼさない。 下矢印：この文字に対応するリモートコントローラ上のボタンが押されると、
現在のテキストフィールド内のカーソルが１つの場所下方へ移動される。カーソ
ルがすでにテキストフィールドの最後の行にある場合（あるいは現在のテキスト
フィールドが１行：ＭｈｗＶｋＴｅｘｔＦｉｅｌｄだけを有する場合）、このボ
タンは影響を及ぼさない。

【０１０９】 「ｆｉｎｄＬｏｃａｔｉｏｎ」メソッドは、「切り捨てられる」面を最小限に
抑えようとして、画面上での仮想キーボードの設置を決定する。 ＭｈｗＶｋＴｅｘｔＦｉｅｌｄは、「ｊａｖａ．ａｗｔ」パッケージの「Ｔｅ
ｘｔＦｉｅｌｄ」クラスの特殊化にすぎない。それは、さらに、仮想キーボード
の使用を指定する（またはしない）ブール値を管理する。 構成子は、簡略な追加引数、つまり仮想キーボードの使用を指定するブールに
より、「ｊａｖａ．ａｗｔ」パッケージの「ＴｅｘｔＦｉｅｌｄ」クラスの構成
子とまさに同じである。

【０１１０】 ブールが「真」である場合、「ＴｅｘｔＦｉｅｌｄ」クラスの「ベース」イン
スタンスが作成され、現在のアプリケーション内で使用可能な仮想キーボードリ
スナーも、「ａｄｄＫｅｙＬｉｓｔｎｅｒ」メソッドを使用して同時に追加され
る。「真」ではない場合には、「通常の」ＴｅｘｔＦｉｅｌｄが作成される。 ＴｅｘｔＦｉｅｌｄがフォーカスを有するときに、ユーザが「ＯＫ」を押し、
ブールが仮想キーボードの使用を指定すると、仮想キーボードが表示され、フォ
ーカスを獲得する。それは、イベントのすべてを管理し、テキストフィールドを
塗りつぶすことができる。ユーザが「ＯＫ」を再び押す場合、そのテキストは確
証され、キーボードがフォーカスを戻す。仮想キーボードの使用が考えられない
（ブール＝偽）の場合には、「ＴｅｘｔＦｉｅｌｄ」は、「ｊａｖａ．ａｗｔ」
内の標準ＴｅｘｔＦｉｅｌｄと同じ「動作」を有する。

【０１１１】 ＭｈｗＶｋＴｅｘｔＡｒｅａｇは、単に「ｊａｖａ．ａｗｔ」パッケージ内の
「ＴｅｘｔＡｒｅａ」クラスを特殊化したものにすぎない。それは、さらに、仮
想キーボードの使用を指定する（またはしない）ブール値を管理する。 構成子は、簡略な追加の引数、つまり仮想キーボードの使用を指定するブールを
含む、「ｊａｖａ．ａｗｔ」パッケージ内の「ＴｅｘｔＡｒｅａ」クラスの構成
子とまったく同じである。 ブールが「真」である場合、「ＴｅｘｔＡｒｅａ」クラスの「ベース」インス
タンスが作成され、現在のアプリケーション内で使用できる仮想キーボードリス
ナーも、「ａｄｄＫｅｙＬｉｓｔｎｅｒ」メソッドを使用して同時に追加される
。真ではない場合には、「通常の」ＴｅｘｔＡｒｅａが作成される。

【０１１２】 ＴｅｘｔＡｒｅａがフォーカスを有するとき、ユーザが「ＯＫ」を押し、ブー
ルが仮想キーボードの使用を指定すると、仮想キーボードが表示され、フォーカ
スを獲得する。それは、イベントのすべてを管理し、テキストフィールドを塗り
つぶすことができる。ユーザが再び「ＯＫ」を押すと、そのテキストが確証され
、キーボードがフォーカスを戻す。仮想キーボードの使用が考えられない（ブー
ル＝偽）の場合、「ＴｅｘｔＡｒｅａ」は、「ｊａｖａ．ａｗｔ」内の標準Ｔｅ
ｘｔＡｒｅａと同じ「動作」を有する。

【０１１３】 １つまたは複数のグラフィックオブジェクトを表示するため、複数のこのよう
なオブジェクト間でナビゲートするため、あるいはユーザから入力を受け取るた
めの前述された多様なメソッドは、放送供給業者からの放送の受信の文脈で、お
もにではあるが独占的ではなく他の領域にも等しく適用されてよい。一般的には
、ユーザとの視覚的な対話を含むセットトップボックスの機能性はこのようなメ
ソッドを利用してよい。 例えば、仮想キーボードまたはその他の特徴は、ユーザが商品を表示する、価
格を見る、発注する、及びそれ以外の場合、アプリケーションと対話できるよう
にするために、ホームショッピングアプリケーションで利用できるだろう。 送達のための通り住所などのユーザから必要とされるテキスト情報は、仮想キー
ボードを用いて入力できるだろう。

【０１１４】 電子番組表では、対話式でブラウズするため、及びさまざまなチャネル、テー
マ及び時刻と日付を表示するために、類似する方法が利用できるだろう。 前述された方法のためのその他の応用例は、オンラインカタログ、オンデマン
ドのニュースと天気予報サービス、ゲーム、および（その構成等を管理する）セ
ットトップボックスの一般的な管理を含む。ゲームのケースでは、仮想キーボー
ドは、さらに高度な種類のゲーム用の制御装置の代替形式として使用できるだろ
う。

【０１１５】 リモートコントローラを使用する対話のすべてのメソッドが、ここに説明され
るように、リモートコントローラのボタンをシミュレートする（例えば、キーボ
ードで数０から９、矢印キー及びリターンキーを使用する）ことによって、また
は直接的に（例えば、ボタンをクリックするためにマウスを、及びテキストを直
接的に入力するためにキーボードを使用する）のどちらかにより、マウス（また
はローラボールまたはジョイスティックなどのその他の方向性制御装置）、及び
／またはキーボード（または複数のキーを有するそれ以外のデバイス）の使用に
より代用または補足されてよいことも理解されなければならない。

【０１１６】 前述された仮想キーボードは、例えば、ゲーム機または携帯電話などの複数の
キーを有する任意のデバイスで実現されてよい。後者では、仮想キーボードは、
実質的に説明されたように電話の画面上で（十分に大きなディスプレイを備えた
電話で）、あるいは（より小さなディスプレイを備えた電話で）圧縮された形式
で表示できるだろう。仮想キーボードのこのような圧縮は、好ましくは、左キー
、右キー、上キー及び／または下キー（あるいは、例えばローラ方指向性制御装
置のケースではその同等物）を押すことによってアクセスされることのある文字
または文字の種別の示唆により、一度に１つだけの文字の数ブロックを示すこと
を伴なう可能性がある。圧縮された仮想キーボードは、その他のアプリケーショ
ンで、特にキーボードを表示するために使用できる空間がほとんどない場合に使
用されてよい。

【０１１７】 用語「チェックボックス」は、例えば、さまざまな状態、好ましくは「チェッ
ク済み」と「未チェック」に相当する２つの状態であるが、おそらく３つ以上の
状態を表示することができ、ユーザによってクリックまたは選択されたときに、
その状態を一貫した様式で改変してよい円形などの任意の形状のグラフィックオ
ブジェクトを指してよい。「チェック済み」状態は、照合印、×印、またはボッ
クス上のその他の装飾によって示されてよい。

【０１１８】 参照を容易にするために、ここに使用される以下の用語は、以下の好ましい意
味を有する。 ＨＴＭＬ：ハイパーテキストマーク付け言語、つまりインターネットで交換さ
れる文書を記述する言語。文書は、サイト、フォーマット情報、サウンド及びピ
クチャ等に対する参考資料を含んでよい。 ＨＴＴＰ:ハイパーテキスト転送プロトコル、つまりＨＴＭＬ文書及びＨＴＭ
Ｌ文書を表示するナビゲーションアプリケーションを保持するインターネットサ
ーバ間で通信するためのプロトコル。 ＭＰＥＧ−２：エムペグ、つまり動画画像及びサウンドをリアルタイムでコー
ド化する方法。 ＰＰＰ：ポイントトゥポイントプロトコル、つまり２台のコンピュータを、モ
デムを介してネットワーク化できるようにする距離アクセス通信プロトコル。 代理サーバ：安全なインターネット接続を可能にし、ＨＴＴＰ要求とＦＴＰ要求
もバッファに入れるサーバ上に位置しているアプリケーション。

【０１１９】 ＳＥＳＳＩＯＮ：接続の種類、または指定された時間でのメモリ内のアプリケ
ーションのインスタンス。 ＵＲＬ：全域資源位置指示子、つまりインターネット上でファイルまたはリソ
ースの場所を突き止めるために使用するためのアドレス。サイトへの連結は、ウ
ェブページに含まれるリソースのアドレスを指定する。 ＷＷＷ：ワールドワイドウェブ、つまりローカル文書またはリモート文書を使
用するインターネット網。ウェブ文書はウェブページであり、ページ内での連結
が、ローカルネットワークに位置しているのか、リモートネットワークに位置し
ているのかに関係なく、さまざまなページ間の及びさまざまな主題の間でのナビ
ゲーション可能にする。 ＧＵＩ：グラフィックユーザインタフェース ＷＧＴ：ウィジェットツールキット

【０１２０】 本発明が、純粋に例証して前述されてきた、及び発明の範囲内で詳細の修正を
加えることができることが理解されるだろう。 説明で開示されるそれぞれの特徴、及び（該当する場合）請求項と図面は、無
関係に、または任意の適切な組み合わせで提供されてよい。 前述のいずれかまたはすべてにおいて、本発明のある特徴はコンピュータソフ
トウェアを使用して実現されている。ただし、言うまでもなく、これらの特徴の
いずれかが、ハードウェアまたはハードウェア及びソフトウェアの組み合わせを
使用して実現されてよいことが、当業者に明らかとなるだろう。さらに、ハード
ウェア、コンピュータソフトウェア等によって実行される関数は、電気信号及び
類似信号で、または電気信号及び類似信号を使用して実行されることが容易に理
解されるだろう。

【０１２１】 情報の記憶に関する特徴は、適切な記憶場所または記憶装置によって実現され
てよい。情報の処理に関する特徴は、ソフトウェア内またはハードウェア内の、
あるいは２つの組み合わせで、適切なプロセッサまたは制御手段によって実現さ
れてよい。 前述のいずれかまたはすべてにおいて、発明は、以下の形式の任意の、いくつ
かのまたはすべてで実現されてよい。つまり、それはコンピュータシステムを動
作する方法で実現されてよく、それはコンピュータシステム自体で実現されてよ
く、それはそのシステムを動作する方法でプログラミングされるか、あるいはそ
のシステムを動作する方法を実行するために適応されるまたは配列されるときに
、コンピュータシステムで実現されてよい。及び／またはそれは、システムを動
作する方法に従って動作するように適応されるその上に記録されるプログラムを
有するコンピュータ読み取り可能記憶媒体で実現されてよい。

【０１２２】 ここに全体的に使用されるように、用語「コンピュータシステム」は、「コン
ピュータ」、「システム」、「装置」、「機器」、「機械」及び類似する用語と
交換されてよい。 請求項に表示される参照番号は、例証としてのみであり、請求項の範囲に制限
的な影響を及ぼさないものとする。 出願人は、疑いを回避するために、これにより、自分が添付図面で著作権を請
求することを宣言する。

【図面の簡単な説明】

【図１ａ】 図１ａは典型的なデジタルテレビシステムの概要である。

【図１ｂ】 図１ｂは対話型テレビシステムの一般的なアーキテクチャである。

【図２ａ】 図２ａは受信機／デコーダのブロック図である。

【図２ｂ】 図２ｂは受信機／デコーダのアーキテクチャを示す。

【図２ｃ】 図２ｃは受信機／デコーダのアーキテクチャをさらに示す。

【図３】 図３はウェブブラウザをナビゲートするためのリモートコントローラを示す。

【図４】 図４は仮想キーボードの動作を概略して示す。

【図５】 図５は仮想キーボード上での文字のキーへの典型的な写像を示す。

【図６】 図６は仮想キーボードの例を示す。

【図７】 図７は仮想キーボードの典型的な寸法を示す。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ，ＴＲ)，ＯＡ(ＢＦ ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ， ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，Ｇ Ｍ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＭＺ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ， ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＧ，ＡＬ，ＡＭ， ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，Ｂ Ｚ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＲ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ ，ＤＭ，ＤＺ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ， ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，Ｊ Ｐ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ， ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＭＺ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，Ｒ Ｏ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ， ＶＮ，ＹＵ，ＺＡ，ＺＷ Ｆターム(参考） 5B020 BB02 CC12 DD02 FF53 5C025 BA27 CA09 CB10 DA01 5E501 AB03 AB06 BA05 CA02 CB02 CC02 CC06 CC17 EA05 EB05 FA03 FA07 FB28

Claims (54)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 キーパッドのキーを使用するＧＵＩでのデータ入力のための
   方法であって、キーパッドのキーの画像及び該キーの機能の表示を表示するステ
   ップを含む該方法。
2. 【請求項２】 画像がキーパッドの画像を備える、請求項1に記載の方法。
3. 【請求項３】 キーの機能が変更可能である、請求項１または２に記載の方
   法。
4. 【請求項４】 キーパッドの機能のテンプレートを表示することを備え、そ
   こではテンプレートが変更可能である、任意の前記請求項に記載の方法。
5. 【請求項５】 キーパッドのキーを使用するＧＵＩでのデータの入力の方法
   であって、それぞれのテンプレートがキーパッド用の機能の集合を備える、複数
   のテンプレートを定義することを備える該方法。
6. 【請求項６】 テンプレートの各集合が、ある種のキーパッドとともに使用
   するためであるテンプレートの複数の集合を定義することを備える、任意の前記
   請求項に記載の方法。
7. 【請求項７】 さらに、キーパッド用のテンプレートを選択するステップを
   含む、請求項４から６のいずれかに記載の方法。
8. 【請求項８】 さらに、複数のテンプレートを表示するステップを含む、請
   求項４から７のいずれかに記載の方法。
9. 【請求項９】 さらに、表示からテンプレートを選択することを備える、請
   求項８に記載の方法。
10. 【請求項１０】 キーパッドのキーを使用するＧＵＩ内のデータ入力のため
    の方法であって、キーのための機能の複数のテンプレートを表示することと、表
    示されたテンプレートからあるテンプレートを選択することとを備える該方法。
11. 【請求項１１】 さらに、キーパッドの画像を表示することと、テンプレー
    トを選択するためにテンプレートを基準にしてキーパッドの画像を移動すること
    を備える、請求項９または請求項１０に記載の方法。
12. 【請求項１２】 データ入力方法が別個のアプリケーションを備え、方法が
    アプリケーションを呼び出すステップを含む、任意の請求項に記載の方法。
13. 【請求項１３】 データ入力方法が、それが呼び出されるアプリケーション
    に依存してカスタマイズされる、請求項１２に記載の方法。
14. 【請求項１４】 キーパッドを使用するデータ入力用の画面を表示する方法
    であって、キーパッドのキーの画像及びキーの機能の表示を表示するステップを
    含む該方法。
15. 【請求項１５】 キーパッドを使用するデータ入力用の画面を表示する方法
    であって、それぞれのテンプレートが、キーパッド用の機能の集合を備える、複
    数のテンプレートを表示することを備える該方法。
16. 【請求項１６】 さらに、キーパッドの画像をテンプレートに表示すること
    を備える、請求項１５に記載の方法。
17. 【請求項１７】 テンプレート及び／または表示されているキーパッドの画
    像が、データ入力が使用されなければならないアプリケーションに依存して選択
    される、請求項１５または請求項１６に記載の方法。
18. 【請求項１８】 キーパッドからデータを受信する方法であって、該テンプ
    レートがキーパッド用の機能の集合を備える、キーパッド用にテンプレートを定
    義することと、キーパッドのキーから入力を検出することと、テンプレートのた
    めにキーの機能を決定することと、キーの機能を実行することとを備える該方法
    。
19. 【請求項１９】 さらに、複数のテンプレートからテンプレートを選択する
    ことを備える、請求項１８に記載の方法。
20. 【請求項２０】 さらに、テンプレートを表示することを備える、請求項１
    ８または請求項１９に記載の方法。
21. 【請求項２１】 キーパッド、及び／またはデータが入力されなければなら
    ないアプリケーションに依存してテンプレートを表示することを備える、請求項
    １９または２０に記載の方法。
22. 【請求項２２】 好ましくはテレビセットとともに使用するためである、受
    信機／デコーダ、好ましくはデジタルまたはアナログのテレビ受信機／デコーダ
    によって実行される、あるいは携帯電話によって実行される、請求項１から２１
    のいずれか１つに記載の方法。
23. 【請求項２３】 キーパッドのキーを使用するＧＵＩでのデータ入力のため
    の装置であって、キーパッドのキーの画像を表示するための手段、及びキーの機
    能の表示を表示するための手段とを含む該装置。
24. 【請求項２４】 画像が、キーパッドの画像を備える、請求項２３に記載の
    装置。
25. 【請求項２５】 さらに、キーの機能を変更するための手段を備える、請求
    項２３または２４に記載の装置。
26. 【請求項２６】 キーパッド用の機能のテンプレートを表示するための手段
    、及び該テンプレートを変更するための手段を備える、請求項２３から２５のい
    ずれかに記載の装置。
27. 【請求項２７】 キーパッドのキーを使用するＧＵＩでのデータ入力で使用
    するための装置であって、それぞれのテンプレートがキーパッド用の機能の集合
    を備える複数のテンプレートを備え、好ましくはテンプレートの各集合がある種
    のキーパッドと使用するためである、テンプレートの複数の集合を備える該装置
    。
28. 【請求項２８】 さらに、キーパッド用のテンプレートを選択するための手
    段を含む、請求項２６または請求項２７に記載の装置。
29. 【請求項２９】 キーパッドのキーを使用するＧＵＩでのデータ入力で使用
    するための装置であって、キーのための機能の複数のテンプレートを表示するた
    めの手段と、表示されたテンプレートからあるテンプレートを選択するための手
    段とを備える該装置。
30. 【請求項３０】 さらに、キーパッドの画像を表示するための手段、及びテ
    ンプレートを基準にしてキーパッドの画像を移動するための手段とを備える、請
    求項２８または請求項３０に記載の装置。
31. 【請求項３１】 キーパッドを使用するデータ入力用の画面を表示するため
    の装置であって、キーパッドのキーの画像を表示するための手段と、キーの機能
    の表示を表示するための手段とを含む該装置。
32. 【請求項３２】 キーパッドを使用するデータ入力用の画面を表示するため
    の装置であって、それぞれのテンプレートがキーパッド用の機能の集合を備える
    、複数のテンプレートを表示するための手段を備える該装置。
33. 【請求項３３】 さらに、テンプレートの画像の上にキーパッドの画像を表
    示するための手段を備える、請求項３２に記載の装置。
34. 【請求項３４】 キーパッドからデータを受信するための装置であって、該
    テンプレートがキーパッド用の機能の集合を備えるキーパッド用のテンプレート
    を定義するための手段と、キーパッドのキーから入力を検出するための手段と、
    テンプレートのためにキーの機能を決定するための手段と、キーの機能を実行す
    るための手段とを備える該装置。
35. 【請求項３５】 さらに、複数のテンプレートからテンプレートを選択する
    ための手段を備える、請求項３４に記載の装置。
36. 【請求項３６】 さらに、キー機能のテンプレートのライブラリ及びキーパ
    ッド画像のライブラリを備える、請求項２３から３５のいずれか１つに記載の装
    置。
37. 【請求項３７】 キー機能のテンプレートのライブラリ、及び／またはキー
    パッド画像のライブラリ。
38. 【請求項３８】 好ましくは、テレビセットとともに使用するためである、
    好ましくはデジタルまたはアナログテレビ受信機／デコーダである受信機／デコ
    ーダを備える、あるいは携帯電話を備える、請求項２３から３７のいずれか１つ
    に記載の装置。
39. 【請求項３９】 請求項２３から３７のいずれか１つに記載の装置を備える
    受信機／デコーダ。
40. 【請求項４０】 請求項３９に記載の受信機／デコーダ、及び受信機／デコ
    ーダに接続可能なテレビセットを備える、テレビシステム。
41. 【請求項４１】 請求項３９に記載の受信機／デコーダ、及び該受信機／デ
    コーダに接続されるテレビセットを備える、テレビシステム。
42. 【請求項４２】キーパッドのキーの画像を表示するための符号と、キーの機
    能の表示を表示するための符号を備えるコンピュータプログラム製品。
43. 【請求項４３】 それぞれのテンプレートが、キーパッド用の機能の集合を
    備える、複数のテンプレートのための符号を備えるコンピュータプログラム製品
    。
44. 【請求項４４】 キーのための機能の複数のテンプレートを表示するための
    符号、及びテンプレートを選択するための符号を備える、コンピュータプログラ
    ム製品。
45. 【請求項４５】 キーパッド用のテンプレートを備えるコンピュータプログ
    ラム製品であって、該テンプレートは、キーパッド用の機能の集合と、キーパッ
    ドのキーから入力を検出するための符号と、テンプレートのためにキーの機能を
    決定するための符号と、キーの機能を実行するための符号とを備える、コンピュ
    ータプログラム製品。
46. 【請求項４６】 受信機／デコーダとともに使用するための請求項４２から
    ４５のいずれか１つに記載のコンピュータプログラム製品。
47. 【請求項４７】 メモリ及びプロセッサを備えるコンピュータプログラム製
    品であって、該メモリがその中にアプリケーションを記憶し、（アプリケーショ
    ンの制御下の）プロセッサが請求項１から２２のいずれかに記載の方法を実行す
    るように適応される、コンピュータプログラム製品。
48. 【請求項４８】 請求項１から２２のいずれかに記載の方法を実行するため
    のプログラムを備える、コンピュータプログラム製品。
49. 【請求項４９】 請求項１から２２のいずれかに記載の方法を実行するため
    のコンピュータプログラム。
50. 【請求項５０】 請求項１から２２のいずれかに記載の方法を実行するため
    のプログラムをその上に記憶しているコンピュータ読み取り可能媒体。
51. 【請求項５１】 請求項４２から４８のいずれかに記載のコンピュータプロ
    グラム製品をその上に記憶しているコンピュータ読み取り可能媒体。
52. 【請求項５２】 請求項４２から４８のいずれかに記載のコンピュータプロ
    グラム製品を有形で実現する信号。
53. 【請求項５３】 添付図面に関して実質的にここに説明され、添付図面に描
    かれるような方法。
54. 【請求項５４】 添付図面に関して実質的にここに説明され、添付図面に描
    かれるような装置。