JP2003513948A - 15−heteの3−ヘテロ原子で置換され、かつ2個の炭素のホモログおよび使用方法 - Google Patents

15−heteの3−ヘテロ原子で置換され、かつ2個の炭素のホモログおよび使用方法

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JP2003513948A
JP2003513948A JP2001536499A JP2001536499A JP2003513948A JP 2003513948 A JP2003513948 A JP 2003513948A JP 2001536499 A JP2001536499 A JP 2001536499A JP 2001536499 A JP2001536499 A JP 2001536499A JP 2003513948 A JP2003513948 A JP 2003513948A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、化合物、組成物および使用方法に関する。本発明は、特に、ドライアイおよび眼の湿潤を必要とする他の障害(LASIK手術のような屈折手術に関連するドライアイの症状を含む)の処置のための組成物および方法に関する。より詳細には、本発明は、(5Z,8Z,11Z,13E)−15−ヒドロキシエイコサ−5,8,11,13−テトラエン酸(15−HETE)の3−ヘテロ原子で置換し、かつ2個の炭素を拡張したアナログを含む眼科的組成物、特定の誘導体、組成物および使用方法を開示する。この組成物は、好ましくは、眼に局所的に投与される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、新規なヒドロキシエイコサテトラエン酸関連化合物、組成物および
使用方法に関する。この化合物は、ドライアイを処置する際に、特に有用である
【0002】 (発明の背景) ドライアイ(一般的に乾性角結膜炎(keratoconjunctivit
is sicca)としても公知)は、毎年数百万人のアメリカ人が発症する一
般的な眼科学的障害である。その状態は特に受精能の休止に続くホルモンの変化
に起因して閉経後の女性の間に広く分布する。ドライアイは、種々の重症度で個
体を苦しめ得る。軽症の場合、患者は、灼熱感、乾燥感、および、しばしばまぶ
たと眼の表面の間に小さな物体が入ることによって生じるような持続性の刺激を
経験し得る。重症の場合、実質的に視野が損なわれ得る。他の疾患、例えばシェ
ーグレン病および瘢痕性類天疱瘡はまた、ドライアイの合併症を発現し得る。
【0003】 ドライアイは、多数の関係のない病理学的原因によりもたらされ得るようであ
るが、合併症の全ての症状は、前眼涙液膜の衰弱という共通の効果を共有し、こ
のことは露出された眼の外表面の脱水および多くの上記に概略された症状をもた
らす(Lemp、Report of the National Eye I
nstitute/Industry Workshop on Clinic
al Trials in Dry Eyes、The CLAO Journ
al、21巻、4号、221〜231頁(1995))。
【0004】 開業医は、ドライアイの処置に対し、いくつかのアプローチを採用してきた。
一般的なアプローチの1つは、1日中点眼されるいわゆる人工涙液を使用して眼
の涙液膜を補給し、そして安定化させることであった。他のアプローチとして、
涙液の代用または内因性涙液産生の刺激を提供する眼の挿入物の使用が挙げられ
る。
【0005】 涙液代用アプローチの例として、緩衝化された水溶性のポリマーを含む等張の
生理食塩水溶液の使用が挙げられ、このポリマーはこの溶液をより粘性にし、そ
れによりこの溶液は、眼によって容易に流されにくくなる。涙液の再構成をまた
、涙液膜の1以上の成分(例えば、リン脂質および油)を提供することにより試
みる。リン脂質の組成物は、ドライアイ処置において有用であることが示されて
きた:例えば、McCulleyおよびShine、Tear film st
ructure and dry eye、Contactologia、20
(4)巻、145〜49頁(1998);ならびにShineおよびMcCul
ley、Keratoconjunctivitis sicca assoc
iated with meibomian secretion polar
lipid abnormality、Archives of Ophth
almology、116(7)巻、849〜52頁(1998)を参照のこと
。ドライアイの処置のためのリン脂質の組成物の例は、以下に開示される;米国
特許第4,131,651号(Shahら)、同第4,370,325号(Pa
ckman)、同第4,409,205号(Shively)、同第4,744
,980号および同第4,883,658号(Holly)、同第4,914,
088号(Glonek)、同第5,075,104号(Gresselら)、
同第5,278,151号(Korbら)、同第5,294,607号(Glo
nekら)、同第5,371,108号(Korbら)、および同第5,578
,586号(Glonekら)。米国特許第5,174,988号(Mauto
neら)は、リン脂質、噴霧剤および活性物質を含むリン脂質薬物送達系を開示
する。
【0006】 米国特許第3,991,759号(Urquhart)はドライアイの処置に
おける眼の挿入物の使用を開示する。他の半固形の治療は、カラギーナン(これ
は天然に存在する涙液膜と接触する際にゲル化する)の投与を含む(米国特許第
5,403,841(Lang))。
【0007】 別のアプローチは、人工涙液の代わりに潤滑物質の供給を含む。例えば、米国
特許第4,818,537号(Guo)は、リポソームベースの潤滑組成物の使
用を開示し、そして米国特許第5,800,807号(Huら)は、ドライアイ
を処置するためのグリセリンおよびプロピレングリコールを含む組成物を開示す
る。
【0008】 主にドライアイに関する症状の軽減に向けられる上記試みの他に、潜在的なド
ライアイの状態の処置に向けられる方法および組成物もまた探求されてきた。例
えば、米国特許第5,041,434号(Lubkin)は、閉経後の女性にお
けるドライアイの状態を処置するための性ステロイド(例えば、抱合卵胞ホルモ
ン)の使用を開示する;米国特許第5,290,572号(Mackeen)は
、前眼涙液膜産生を刺激するための細かく分割したカルシウムイオン組成物の使
用を開示する;そして、米国特許第4,966,773号(Gresselら)
は、眼組織の正常化のための1以上のレチノイドの微細な粒子の使用を開示する
【0009】 これらのアプローチは、いくつかの成功収めてきたが、それにもかかわらずド
ライアイの処置における問題が残る。涙液代用物の使用は、一次的に有効ではあ
るが、一般的に患者の覚醒している時間にわたって、反復した適用を必要とする
。患者が人工涙液を1日中10〜20回適用しなければならないことは珍しくな
い。このような行為は、混乱を起こさせ、そして時間の消費であるばかりでなく
非常に高価である可能性もある。
【0010】 眼の挿入物の使用もまた問題である。費用を別にして、これらは、しばしば不
格好でありかつ不快である。さらに、眼に外来の物体を導入すると、これらは感
染を引き起こす汚染源となり得る。挿入物自体が涙液膜を産生かつ送達しない状
況においては、人工涙液はなお定期的にかつ頻回な基準で滴下されなければなら
ない。
【0011】 ムチンは、グルコサミンベースの部分で高度にグリコシル化されるタンパク質
である。ムチンは、上皮細胞(特にこ粘膜の上皮細胞)の保護効果および潤滑効
果を提供する。ムチンは、小胞によって分泌され、そしてヒトの眼の結膜の上皮
表面上の放出されることが示されてきた(Greinerら、Mucus Se
cretory Vesicles in Conjunctival Epi
thelial Cells of Wearers of Contact
Lenses、Archives of Ophthalmology、98巻
、1843〜1846頁(1980);およびDillyら、Surface
Changes in the Anaesthetic Conjuncti
va in Man,with Special Reference to
the Production of Mucus from a Non−G
oblet−Cell Source、British Journal of
Ophthalmology、65巻、833〜842頁(1981))。先
端の角膜(apical corneal)および先端下の角膜(subapi
cal corneal)の上皮に常在する多数のヒト由来のムチンが、発見さ
れ、そしてクローン化されてきた(Watanabeら、Human Corn
eal and Conjunctival Epithelia Produ
ce a Mucin−Like Glycoprotein for the
Apical Surface、Investigative Ophtha
lmology and Visual Sience、36巻、2号、337
〜344頁(1995))。近年、Watanabeは、ヒトの眼の角膜の先端
の細胞および角膜の先端下の細胞ならびに結膜上皮を介して分泌される新しいム
チンを発見した(Watanabeら、IOVS、36巻、2号、337〜34
4頁(1995))。これらのムチンは潤滑を提供し、そしてさらに潤滑および
角膜の光の屈折のための水分および皮脂状物質誘引し、かつ保持する。
【0012】 ムチンはまた、肺気道経路を含むその他の体の一部において、そしてより詳細
には気管/気管支の上皮細胞の間に分散した杯細胞から産生され、そして分泌さ
れる。特定のアラキドン酸の代謝物は、これらの細胞におけるムチン産生を刺激
することが示されてきた。Yanniは、ハイドロキシエイコサテトラエン酸(
「HETE」)誘導体によりラットの肺の粘膜糖タンパク質の分泌が増加するこ
とを報告した(Yanniら、Effect of Intravenousl
y Administered Lipoxygenase Metaboli
tes on Rat Trachael Mucous Gel Layer
Thickness、International Archives of
Allergy And Applied Immunology 90巻、
307〜309頁(1989))。同様に、Maromは、HETE誘導体によ
るヒトの肺における粘膜糖タンパク質の産生を報告した(Maromら、Hum
an Airway Monohydroxy−eicosatetraeno
ic Acid Generation and Mucous Releas
e、Journal of Clinical Investigation
72巻、122〜127頁(1983))。
【0013】 眼のムチンおよび/または涙液産生の増加について主張される物質としては、
以下が挙げられる;血管作用性の腸管ポリペプチド(Darttら、Vasoa
ctive intestinal peptide−stimulated
glycocongjugate secretion from conju
nctival goblet cells、Experimental Ey
e Research、63巻、27〜34頁(1996))、ゲファルナート
(Nakmuraら、Gefarnate stimulates secre
tion of mucin−like glycoproteins by
corneal epithelium in vitro and prot
ects corneal epithelium from dessica
tion in vivo、Experimental Eye Reserc
h、65巻、569〜574頁(1997))、リポソーム(米国特許第4,8
18,537号)、アンドロゲン(米国特許第5,620,921号)、ホルモ
ンを刺激するメラニン細胞(melanocycte)(米国特許第4,868
,154号)、ホスホジエステラーゼインヒビター(米国特許第4,753,9
45号)、およびレチノイド(米国特許第5,455,265号)。しかし、多
くのこれらの化合物または処置は、特異性、有効性ならびに作用強度の欠如に苦
しみ、そしてこれらの物質は、ドライアイおよび関連する眼表面の疾患を処置す
るために治療的に有効な製品としては、今までのところ販売されていない。
【0014】 米国特許第5,696,166(Yanniら)は、天然に存在するHETE
、またはその誘導体を含む組成物、およびドライアイを処置するために使用する
方法を開示する。Yanniらは、HETEを含む組成物が患者に投与される場
合に眼性ムチン分泌を増加させ、それにより、ドライアイを処置するのに有用で
あることを発見した。
【0015】 β−酸化代謝経路の阻害により、投与された化合物についての作用の持続期間
を延長させるために、3−オキサプロスタグランジンが調製されている(Buc
hmannら、Tetrahedron Lett.,第31巻、第3425頁
(1990))。同様に、α鎖の2個の炭素の拡張物の結合は、β−酸化代謝経
路の1サイクルにより、活性化合物を得ることを可能にする。式(II)の化合
物:
【0016】
【化14】 は、Haviv,F.ら、J.Med.Chem.,第30巻、第254頁(1
987)において報告されている。しかし、この化合物は、ドライアイの処置の
ために有用であると報告されていない。
【0017】 上記を考慮すると、ドライアイに対して、症状を緩和し、そしてドライアイの
潜在的な物理的欠乏症および生理学的欠乏症を処置し得る、ドライアイのための
有効で、便利な処置のための必要性が存在する。
【0018】 (発明の要旨) 本発明は、化合物、組成物および使用方法に関する。本発明は、特に、ドライ
アイおよび眼の湿潤を必要とする他の障害(LASIK手術のような屈折手術に
関連するドライアイの症状を含む)の処置のための組成物および方法に関する。
より詳細には、本発明は、(5Z,8Z,11Z,13E)−15−ヒドロキシ
エイコサ−5,8,11,13−テトラエン酸(15−HETE)の3−ヘテロ
原子で置換され、かつ2個の炭素を拡張したアナログを含む眼科的組成物、特定
の誘導体、組成物および使用方法を開示する。この組成物は、好ましくは、眼に
局所的に投与される。
【0019】 本発明の組成物は、天然に存在するHETE関連化合物よりもより安定である
と考えられる。
【0020】 (本発明の詳細な説明) 本発明は、新規な15−HETEの3−ヘテロ原子で置換され、かつ2個の炭
素原子のホモログ同属体、およびそれらのアナログ誘導体、組成物、および使用
方法に関する。他の利用の中で、この化合物は、眼の局所的適用後に、眼のムチ
ン産生および/または分泌を刺激すると考えられており、従って、ドライアイを
処置するのに有用であると考えられている。これらの化合物は、式Iの化合物:
【0021】
【化15】 であり、ここで: R1は、(CH2nCO2R、(CH2nCONR23、(CH2nCH2OR4
(CH2nCH2NR56、(CH2nCH23、(CH2nCH2Hal、(C
2nCH2NO2、(CH2nCH2SR20、(CH2nCOSR21または(C
2n−2,3,4,5−テトラゾール−1−イルであり、ここで: Rは、Hであるか、または、CO2Rは、薬学的に受容可能な塩もしくは薬学
的に受容可能なエステルを形成し; NR23およびNR56は、同じかまたは異なり、遊離のアミノ基または官能
基で修飾されたアミノ基を含み(例えば、R2、R3、R5およびR6は、同じかも
しくは異なり、そしてH、アルキル、シクロアルキル、アラルキル、アリール、
OH、もしくはアルコキシであり、ただし、R2およびR3の多くても1個のみが
OHもしくはアルコキシであり、そしてR5およびR6の多くても1個のみがOH
もしくはアルコキシである); OR4は、遊離のヒドロキシ基または官能基で修飾されたヒドロキシ基を含み
(例えば、R4は、H、アシル;アルキル;シクロアルキル;アラルキル;また
はアリールである); Halは、F、Cl、BrまたはIであり; SR20は、遊離のチオール基または官能基で修飾されたチオール基を含み; R21は、Hであるか、または、COSR21は、薬学的に受容可能な塩もしくは
薬学的に受容可能なチオエステルを形成し; nは、0または2であり; Xは、O、S(O)p、NR7またはCH2であり、ただし、nが0である場合、
Xは、CH2ではあり得ず; pは、0、1または2であり; NR7は、遊離のアミノ基または官能基で修飾されたアミノ基を含み(例えば、
7は、H、アルキル、シクロアルキル、アラルキル、アリール、OHまたはア
ルコキシである); A−B、D−E、G−TおよびJ−Kは、同一であるか、または異なり、そして
CH2CH2、CH=CHまたはC≡Cであり、ただし、A−B、D−E、G−T
およびJ−Kの少なくとも1個は、CH=CHまたはC≡Cでなければならず;
そして Yは、C(O)(すなわちカルボニル)であるか、またはYは
【0022】
【化16】 であり、ここで、R9Oは、遊離のヒドロキシ基または官能基で修飾されたヒド
ロキシ基を構成する。
【0023】 式(I)の化合物は、式(II)の化合物:
【0024】
【化17】 を除いて新規である。
【0025】 式(I)の化合物はまた、グリセリルエステルまたはスフィンゴミエリンアミ
ドとしてリン脂質に組み込まれ得る。式(I)の化合物のリン脂質スフィンゴミ
エリンアミドは、代表的には、スフィンゴミエリン骨格のアミノ基にその炭素1
個のカルボキシレートを介してアミド化された式(I)の化合物を含む。式(I
)のリン脂質エステルは種々のリン脂質を含む。式(I)の化合物のリン脂質の
エステルは、代表的には、リン脂質のグリセロール骨格のsn−1位置もしくは
sn−2位置のアルコールまたはその両方に、その炭素1個のカルボキシレート
を介してエステル化された式(I)の化合物を含む。グリセリルエステルクラス
のsn−1位置もしくはsn−2位置が、式(I)の化合物のエステルを含まな
い場合は、グリセロール骨格のこのような炭素の位置は、置換または非置換のC 12-30 のアルキルまたはアルケニル(1以上の二重結合を含むアルケニル基);
アルキル(シクロアルキル)アルキル;アルキル(シクロアルキル);アルキル
(ヘテロアリール);アルキル(ヘテロアリール)アルキル;またはアルキル−
M−Q;と結合したメチレン、エーテルまたはエステル部分を含み;ここで、置
換基は、アルキル、ハロ、ヒドロキシ、または官能基で修飾されたヒドロキシで
あり;Mは、OまたはSであり;そしてQはH、アルキル、アルキル(シクロア
ルキル)アルキル、アルキル(シクロアルキル)、アルキル(ヘテロアリール)
またはアルキル(ヘテロアリール)アルキルである。しかし、グリセロール骨格
の少なくとも1つのsn−1位置またはsn−2位置のアルコールは、以下の炭
素1個のカルボキシレートを介した式(I)の化合物を有するエステルを形成し
なければならない。好ましくは、リン脂質−式(I)エステルは、ホスファチジ
ルエタノールアミン、ホスファチジルコリン、ホスファチジルセリン、およびホ
スファチジルイノシトール型のエステルである。最も好ましいリン脂質−式(I
)エステルは、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、また
はホスファチジルイノシトールのsn−2位置でアルコールにその炭素1個のカ
ルボキシレートを介してエステル化される式(I)の化合物を含む。リン脂質−
式(I)エステルおよびスフィンゴミエリンアミドは、当該分野で公知の種々の
リン脂質合成法を使用して合成され得る;例えば、Tsaiら、Biochem
istry、27巻、4619頁(1988);およびDennisら、Bio
chemistry、32巻、10185頁(1993)を参照のこと。
【0026】 本発明の化合物の個々のエナンチオマー、ならびにこれらのラセミ混合物およ
び非ラセミ混合物は、本発明の範囲内に含まれる。個々のエナンチオマーは、鏡
像異性的に純粋または鏡像異性に富んだ適切な開始物質から、例えば、以下に記
載される手段によりエナンチオ選択的に合成され得る。あるいは、これらは、ラ
セミ/非ラセミの開始物質またはアキラルな開始物質からエナンチオ選択的に合
成され得る(Asymmetric Synthesis;J.D.Morri
sonおよびJ.W.Scott編;Academic Press Publ
ichers:New York、1983〜1985、1〜5巻;Princ
iples of Asymmetric Synthesis;R.E.Ga
wleyおよびJ.Aube編;Elsevier Publishers:A
msterdam、1996)。これらはまた、多くの公知の方法によりラセミ
混合物および非ラセミ混合物から単離され得る(例えば、キラルHPLCによる
サンプルの精製(A Practical Guide to Chiral
Separations by HPLC;G.Subramanian編;V
CH Publishers:New York、1994;Chiral S
eparations by HPLC;A.M.Krstulovic編;E
llis Horwood Ltd.Publishers、1989)、また
は酵素によるカルボン酸エステルサンプルのエナンチオ選択的加水分解(Ohn
o,M.;Otsuka,M.Organic Reaction、37巻、1
頁(1989)))。当業者は、ラセミ混合物および非ラセミ混合物が、以下に
挙げるいくつかの手段により得られ得ることを理解するが、限定ではない:非エ
ナンチオ選択性合成、部分的分解、または異なる鏡像異性体比を有するサンプル
のさらなる混合。本発明の原理から逸脱することなく、そして本発明の利点を犠
牲にすることなく、添付の特許請求項の範囲内で、このような詳細を逸脱され得
る。異性体のそれぞれのエナンチオマーが実質的に存在しない個々の異性体はま
た、本発明の範囲内である。
【0027】 本明細書中で使用される場合、用語「薬学的に受容可能な塩」、「薬学的に受
容可能なエステル」、および「薬学的に受容可能なチオエステル」は、それぞれ
、任意の塩、エステル、またはチオエステルを意味し、健康への顕著に有害な結
果を伴わずに任意の従来の手段による患者への治療的投与に適し;そして「眼科
的に受容可能な塩」、「眼科的に受容可能なエステル」および「眼科的に受容可
能なチオエステル」は、それぞれ任意の眼科的に受容可能な塩、エステル、また
はチオエステルを意味し、眼の適用に適する(すなわち、非毒性および非刺激性
)。
【0028】 用語「遊離のヒドロキシ基」は、OHを意味する。用語「官能基で修飾された
ヒドロキシ基」は、以下を形成するために官能基化されたOHを意味する:エー
テル(その中で、アルキル、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル
、アルケニル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルケニル、アルキニル、また
はヘテロアリール基が水素に対して置換される);エステル(その中で、アシル
基が水素に対して置換される);カルバメート(その中で、アミノカルボニル基
が水素に対して置換される);またはカーボネート(その中で、アリールオキシ
−カルボニル基、ヘテロアリールオキシ−カルボニル基、アルコキシ−カルボニ
ル基、シクロアルコキシ−カルボニル基、ヘテロシクロアルコキシ−カルボニル
基、アルケニルオキシ−カルボニル基、シクロアルケニルオキシ−カルボニル基
、ヘテロシクロアルケニルオキシ−カルボニル基、またはアルキニルオキシ−カ
ルボニル基が水素に対して置換される)。好ましい部分として、OH、OCH2
C(O)CH3、OCH2C(O)C25、OCH3、OCH2CH3、OC(O)
CH3、およびOC(O)C25が挙げられる。
【0029】 用語「遊離のアミノ基」は、NH2を意味する。用語「官能基で修飾されたア
ミノ基」は以下を形成するために官能基化されたNH2を意味する:アリールオ
キシ−アミノ基、ヘテロアリールオキシ−アミノ基、アルコキシ−アミノ基、シ
クロアルコキシ−アミノ基、ヘテロシクロアルコキシ−アミノ基、アルケニル−
アミノ基、シクロアルケニル−アミノ基、ヘテロシクロアルケニル−アミノ基、
アルキニル−アミノ基またはヒドロキシ−アミノ基(ここで適切な基は、水素の
1つに対して置換される);アリール−アミノ基、ヘテロアリール−アミノ基、
アルキル−アミノ基、ヘテロアルキル−アミノ基、ヘテロシクロアルキル−アミ
ノ基、アルケニル−アミノ基、シクロアルケニル−アミノ基、ヘテロシクロアル
ケニル−アミノ基、またはアルキニル−アミノ基(ここで適切な基は、1つのま
たは両方の水素に対して置換される);アミド(その中で、アシル基が1つの水
素に対して置換される);カルバメート(その中で、アリールオキシ−カルボニ
ル基、ヘテロアリールオキシ−カルボニル基、アルコキシ−カルボニル基、シク
ロアルコキシ−カルボニル基、ヘテロシクロアルコキシ−カルボニル基、アルケ
ニル−カルボニル基、シクロアルケニル−カルボニル基、ヘテロシクロアルケニ
ル−カルボニル基、またはアルキニル−カルボニル基が水素の1つに対して置換
される);あるいは、尿素(その中で、アミノカルボニル基が水素の1つに対し
て置換される。これらの置換のパターンの組み合わせとして、例えば、NH2
その中で、1つの水素がアルキル基により置き換わり、そして他の水素がアルコ
キシカルボニル基より置き換わる)はまた、官能基で修飾されたアミノ基の定義
下にあり、本発明の範囲内に含まれる。好ましい部分として、NH2、NHCH3 、NHC25、N(CH32、NHC(O)CH3、NHOH,およびNH(O
CH3)が挙げられる。
【0030】 用語「遊離のチオール基」は、SHを意味する。用語「官能基で修飾されたチ
オール基」は、以下を形成するために官能基化されたSHを意味する;チオエス
テル(ここでアルキル、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ア
ルケニル、シクロアルケニル、へテルシクロアルケニル、アルキニルまたはヘテ
ロアリール基は水素に対して置換される);またはチオエステル(この中で、ア
シル基は水素に対して置換される)。好ましい部分として、SH、SC(O)C
3、SCH3、SC25、SCH2C(O)C25、およびSCH2C(O)CH 3 が挙げられる。
【0031】 用語「アシル」は、酸素原子に対して二重結合を有し、そして別の炭素原子に
対して単結合を有する炭素原子により結合された基を表す。
【0032】 用語「アルキル」は、直鎖または分枝鎖の飽和脂肪族炭化水素基を含み、1〜
15の炭素原子を有する。アルキル基は、1以上のヘテロ原子、例えば、酸素、
窒素、または硫黄により割り込まれ得、そして例えば以下に挙げる他の基で置換
され得る:例えば、ハロゲン、ヒドロキシル、アリール、シクロアルキル、アリ
ールオキシ、またはアルコキシ。好ましい直鎖または分枝鎖のアルキル基として
、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、およびt−ブチルが挙げ
られる。
【0033】 用語「シクロアルキル」は、直鎖または分枝鎖の飽和または非飽和脂肪族炭化
水素基を含み、これは結合して、1個以上の環を形成し、これは融合または孤立
され得る。環は、他の基(例えば、ハロゲン、ヒドロキシ、アリール、アリール
オキシ、アルコキシ、または低級アルキル)で置換され得る。好ましいシクロア
ルキル基として、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、およびシク
ロヘキシルが挙げられる。
【0034】 用語「ヘテロシクロアルキル」は、環内に少なくとも1つのヘテロ原子(例え
ば、O、S、またはN)を含むシクロアルキル環をいい、融合または孤立され得
る。環は、他の基(例えば、ハロゲン、ヒドロキシ、アリール、アリールオキシ
、アルコキシ、または低級アルキル)で置換され得る。好ましいヘテロシクロア
ルキル基として、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、ピペラジニル、および
テトラヒドロピラニルが挙げられる。
【0035】 用語「アルケニル」は、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を含む1〜15
個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖の炭化水素基を含み、その鎖は1以上の
ヘテロ原子により必要に応じて割り込まれる。鎖の水素は、他の基(例えば、ハ
ロゲン)で置換され得る。好ましい直鎖のまたは分枝鎖のアルケニル基として、
アリル、1−ブテニル、1−メチル−2−プロペニルおよび4−ペンテニルが挙
げられる。
【0036】 用語「シクロアルケニル」は、直鎖または分枝鎖の飽和または不飽和の脂肪族
炭化水素基を含み、これは結合して炭素−炭素二重結合を含む1以上の非芳香族
環を形成し、これは融合または孤立され得る。この環は、他の基(例えば、ハロ
ゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、または低級アルキル)で置換され得る。好まし
いシクロアルケニル基として、シクロペンテニルおよびシクロヘキシニルが挙げ
られる。
【0037】 用語「ヘテロシクロアルケニル」は、環中に1以上のヘテロ原子(例えば、O
、N、またはS)を含むシクロアルケニル環を言い、融合または孤立され得る。
この環は、他の基(例えば、ハロゲン、ヒドロキシル、アリール、アリールオキ
シ、アルコキシ、または低級アルキル)で置換され得る。好ましいヘテロシクロ
アルケニル基として、ピロリジニル、ジヒドロピラニル、およびジヒドロフラニ
ルが挙げられる。
【0038】 用語「カルボニル基」は、酸素原子に二重結合した炭素原子を表し、ここで炭
素原子は2つの遊離の原子価を有する。
【0039】 用語「アミノカルボニル」は、遊離のまたは官能基で修飾されたアミノ基を言
い、その窒素原子からカルボニル基の炭素原子へ結合され、そのカルボニル基は
それ自身がその炭素原子を介して別の原子へ結合される。
【0040】 用語「低級アルキル」は、1〜6の炭素(C1〜C6)を含むアルキル基を表す
【0041】 用語「ハロゲン」は、フルオロ、クロロ、ブロモ、またはヨードを表す。
【0042】 用語「アリール」は、芳香族である炭素ベースの環を言う。環は、孤立され得
る(例えば、フェニル)か、または融合され得る(例えば、ナフチル)。環の水
素は、他の基(例えば、低級アルキル、ハロゲン、遊離のまたは官能基化された
ヒドロキシ、トリハロメチルなど)で置換され得る。好ましいアリール基として
、フェニル、3−(トリフルオロメチル)フェニル、3−クロロフェニル、およ
び4−フルオロフェニルが挙げられる。
【0043】 用語「ヘテロアリール」は、環中に少なくとも1つのヘテロ原子(O、S、ま
たはN)を含む芳香族炭化水素環を言う。ヘテロアリール環は、(5〜6の環原
子)孤立され得るか、または(8〜10の炭素原子)融合され得る。ヘテロアリ
ール環の水素または開放原子価を有するヘテロ原子は、他の基(例えば、低級ア
ルキルまたはハロゲン)で置換され得る。ヘテロアリール基の例として、イミダ
ゾール、ピリジン、インドール、キノリン、フラン、チオフェン、ピロール、テ
トラヒドロキノリン、ジヒドロベンゾフラン、およびジヒドロベンズインドール
が挙げられる。
【0044】 用語「アリールオキシ」、「ヘテロアリールオキシ」、「アルコキシ」、「シ
クロアルコキシ」、「ヘテロシクロアルコキシ」、「アルケニルオキシ」、「シ
クロアルケニルオキシ」、「ヘテロシクロアルケニルオキシ」、および「アルキ
ニルオキシ」は、アリール、ヘテロアリール、アルキル、シクロアルキル、ヘテ
ロシクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルケニル、
またはアルキニル基をそれぞれ表し、酸素結合を介して結合される。
【0045】 用語「アルコキシカルボニル」、「アリールオキシカルボニル」、「ヘテロア
リールオキシカルボニル」、「シクロアルコキシカルボニル」、「ヘテロシクロ
アルコキシカルボニル」、「アルキニルオキシカルボニル」、「シクロアルキニ
ルオキシカルボニル」、「ヘテロシクロアルキニルオキシカルボニル」、および
「アルキニルオキシカルボニル」は、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリ
ールオキシ、シクロアルコキシ、ヘテロシクロアルコキシ、アルケニルオキシ、
シクロアルケニルオキシ、ヘテロシクロアルケニルオキシ、またはアルキニルオ
キシ基をそれぞれ表し、その酸素原子からカルボニル基の炭素に結合され、カル
ボニル基それ自身は、炭素原子を介して別の原子に結合されている。
【0046】 本発明の好ましい化合物は、式Iの化合物を含み、 ここで: R1は(CH2nCO2Rであり、ここでRはHであるか、またはCO2Rは、眼
科的に受容可能な塩もしくは眼科的に受容可能なエステルを形成し; Xは、OまたはCH2であり、ただし、nが0である場合、Xは、CH2ではあり
得ず;そして Yは、以下:
【0047】
【化18】 である。
【0048】 特に好ましい化合物は、式IIおよび以下に示される式:
【0049】
【化19】 の化合物であり、これらの調製については、以下の実施例1−2に詳述される。
【0050】 (実施例1) (1の合成)
【0051】
【化20】 ((5Z,8Z,11Z,13E)−(15S)−15−ヒドロキシ−3−オ
キサ−エイコサ−5,8,11,13−テトラエン酸(1)) 市販のプロパルギルアルコール(3)の混合物を、t−ブチルブロモ酢酸、水
酸化ナトリウム、およびテトラ−n−ブチルアンモニウムクロリド(トルエン:
水中)で処理することにより、エーテル4を得、これを0℃で水素化ジイソブチ
ルアルミニウム(THF中)を用いてアルコール5に還元する。4−(ジメチル
アミノ)ピリジンおよびイミダゾール存在下でt−ブチルジメチルクロロシラン
(CH2Cl2中)で5をシリル化することで、シリルエーテル6を得、続いて、
これを、エチルマグネシウムブロミド、銅ブロミド、および(2Z)−1,4−
ジクロロ−2−ブテンを用いて処理することによって、エンイン7を提供する。
アセトン中で7をNaIを用いて処理することで、ヨージド8を得、これを、触
媒量のCuBrの存在下でMe3SiC≡CMgBrを用いて処理することで、
エンジエン9を得る。9(Pd/BaSO4、キノリン、ヘキサン溶媒)のLi
ndlar水素添加により、cis,cis−ジエン10を得、次いで、これを
Jones剤(アセトン中)を用いて処理し、続いて、得られた酸をCH22
用いて処理し、エステル11を提供する。11の12への脱シリル化は、KF(
DMF中)を使用して達成する。HNEt2中の触媒量のPd(PPh34およ
びCuIの存在下で、(1E)−(3S)−1−ブロモ−3−(t−ブチルジメ
チルシロキシ)−1−オクテン[この化合物の調製に関して、Nicoloau
,K.C.;Webber,S.E.J.Am.Chem.Soc.1984,
106,1503を参照のこと]と12を連結することで、トリエン13を得、
これを、Lindlar条件下(Pd/BaSO4、キノリン、ヘキサン溶媒)
で水素添加し、テトラエン14を得る。14をテトラ−n−ブチルアンモニウム
フルオリド(THF中)で処理し、続いて得られたヒドロキシエステルをKOH
(THF/水中)を用いてけん化することにより、1を得る。
【0052】 (実施例2) (2の合成)
【0053】
【化21】 ((5Z,11Z,13E)−(15S)−15−ヒドロキシ−3−オキサ−
エイコサ−5,11,13−トリエン酸(2)) 1,6−ヘキサンジオール(15)を、4−(ジメチルアミノ)ピリジンおよ
びイミダゾールの存在下で、t−ブチルジフェニルシリルクロリド(DMF中)
を用いて処理することにより、シリルエーテル16を得、これを、クロロクロム
酸ピリジニウム(CH2Cl2)を使用して酸化し、アルデヒド17を提供する。
PPh3およびZnの存在下で、17をCBr4を用いてCorey−Fuchs
濃縮することで、ジブロモオレフィン18sを得、これを、触媒量のPdCl2
(PPh32およびCuI(HNEt2中)の存在下で、(3S)−3−ヒドロ
キシ−1−オクチン[この化合物の調製に関して、Midlandら、Tetr
ahedron,40:1371(1984)を参照のこと]と連結して、エン
イン19を得る。19のcis,trans−ジエンアルコール20への還元は
、トルエン中のNa[H2Al(CH2CH2OCH32]を使用して達成される
。20をtetra−n−ブチルアンモニウムフルオリド(テトラヒドロフラン
中)で処理することで、ジオール21を得、これを、触媒量の2,2,6,6−
テトラメチル−N−ピペラジンオキシルフリーラジカル(TEMPO)および化
学量論量のN−クロロスクシンイミドを使用してアルデヒド22に酸化する。ビ
ス(トリメチルシリル)アミドカリウムおよび18−クラウン−6の存在下で、
(CF3CH2O)2P(O)CH2CO2CH3(THF中、−78℃)を用いて2
2を濃縮することにより、エノエート(enoate)23を得、これを、水素
化ジイソブチルアルミニウムを用いてアリルアルコール24に還元する。Bu4
NClおよびKOH(水/トルエン中)の存在下でt−ブチルブロモアセテート
を用いて24をアルキル化することで、エステル25を得、これを、水酸化リチ
ウム(THF/水中)を用いてけん化することで、2を得る。
【0054】 純粋な塩がそれに対応する純粋な酸よりもより適切であると考えられるため、
式(I)の化合物の塩の形態が好ましい。本発明の好ましい塩は、式(I)中の
末端カルボキシレート(すなわち、R1がCO2Rである)が、以下から選択され
るカチオンを有する塩を形成する:Na+、K+、NH4 +、ベンジルトリメチルア
ンモニウムイオン、テトラブチルアンモニウムイオン、およびフェニルトリメチ
ルアンモニウムイオン。
【0055】 以後、本明細書中で使用される場合、用語「式(I)の化合物」は、上記の式
(I)の化合物、および/またはリン脂質の式(I)エステルまたはリン脂質の
式(I)アミドを言う。本発明の組成物は、1以上の式(I)の化合物および薬
学的に受容可能なキャリアを含む。組成物は、当該分野で公知の方法に従って標
的化された特定の疾患または障害の予防、処置または回復のために所望される特
定の投与経路に対して処方される。本明細書中で使用される場合、用語「薬学的
に受容可能なキャリア」とは安全であり、そして標的化された疾患または障害の
予防、処置または回復のために有効な量の1以上の式(I)の化合物の適切な送
達を提供する処方物を言う。
【0056】 本明細書中で使用される場合、用語「薬学的に有効な量」とは、患者に投与さ
れた場合に、疾患もしくは障害、またはこれらに関係した状態を予防、処置、ま
たは回復する1以上の式(I)の化合物の量を言う。本明細書中で使用される場
合、「眼科的に有効な量」とは、患者に投与された場合に、眼科的疾患もしくは
障害、またはそれらに起因する状態を予防、処置または回復する式(I)の1以
上の化合物の量を言う。緑内障および/または高眼圧の処置のために、このよう
な有効量は眼内圧(「IOP」)を下げ、そして/またはこれらに関する状態を
回復する。本明細書中で使用される場合、「緑内障および/または高眼圧の処置
に対する有効な量」とは、患者に投与された場合に、IOPを下げ、そして/ま
たはそれらに関する状態を回復する1以上の式(I)の化合物の量を言う。ドラ
イアイの処置のため、このような有効な量は、眼においてムチンの分泌を刺激し
、従って、眼に投与した場合にドライアイの状態を取り除き、または改善する。
本明細書中で使用される場合、「ドライアイに対して有効な量」とは、患者に投
与された場合に、ドライアイの疾患もしくは障害、またはそれらに関する状態を
予防、処置または回復する1以上の式(I)の化合物の量を言う。一般的に、式
(I)の化合物は、本発明の組成物中に約0.00001〜10パーセント重量
/容量(「%w/v」)の濃度範囲で含まれる。ドライアイの処置を含む好まし
い眼科的組成物は、1以上の式(I)の化合物を約0.00001〜0.01%
w/vの濃度で含む。
【0057】 本発明は、特にドライアイを処置する有用な組成物に関する。好ましくは、こ
のような組成物は、局所投与のための溶液、懸濁液および他の投薬量形態として
処方される。処方のし易さ、生物学的な適合性(特に処置されるべき疾患(例え
ば、ドライアイ型の疾患および障害)を考慮して)、そして影響された眼に溶液
の1〜2滴を滴下する手段によりこのような組成物を容易に患者が投与し得るこ
とに基づいて、水溶液が一般的に好まれる。しかし、組成物はまた、懸濁液、粘
性のゲルもしくは半粘性のゲル、またはその他の型の固体または半固体の組成物
であり得る。懸濁液は、水に溶けにくい式(I)の化合物に対して好まれ得る。
【0058】 好ましくは、本発明の眼科的組成物はまた、エタノールを含む。本明細書中で
使用される場合、「エタノールの有効濃度」とは、インビボで式(I)の組成物
の生物学的有効性を増強する濃度をいう。一般的に、式(I)の化合物の増強の
ために必要なエタノール濃度は、投与される式(I)の化合物の濃度と幾分比例
すると考えられる。比較的高い濃度の式(I)の化合物が投与される場合(例え
ば、0.01%w/v)、このような組成物のエタノール濃度は、より低い濃度
の式(I)の化合物を含む類似の組成物より比例的に低濃度であり得る。しかし
、一般的に、本発明の眼科的組成物中に含まれるエタノールの濃度は、約0.0
01〜2%w/vの範囲である。約0.00001〜0.02%w/vの濃度の
式(I)を含む組成物は、好ましくは、約0.005〜0.2%w/vの濃度の
エタノール含み、最も好ましくは、約0.02〜0.1%w/vの濃度のエタノ
ールを含む。
【0059】 好ましくは、本発明の組成物はまた、界面活性剤を含む。局所的な眼科的処方
物の有用な種々の界面活性剤が使用され得る。界面活性剤は、式(I)の化合物
のさらなる化学的安定性を提供し得、そしてさらに化合物の物理的安定性を提供
する。言いかえれば、界面活性剤は、式(I)の化合物の化学的変性を防ぐ補助
となり得、そしてまたこれらの組成物が包装される容器に、化合物が結合するの
を防ぐ。本明細書中で使用される場合、「界面活性剤の有効濃度」とは、式(I
)の化合物の化学的および物理的安定性を増強させる濃度を言う。界面活性剤の
例として、Cremophor(登録商標)EL、ポリオキシル20セトステア
リルエーテル、ポリオキシル40水素化ヒマシ油、ポリオキシル23ラウリルエ
ーテル、およびポロキサマー(poloxamer)407が挙げられ、組成物
中で使用され得るが、これらに限定されない。好ましい、界面活性剤は、ポロオ
キシル40ステアレートである。式(I)化合物の濃度に依存して界面活性剤の
濃度は変わり、そして処方物中に任意にエタノールが存在する。しかし、一般的
に、界面活性剤の濃度は約0.001〜2.0%w/vである。本発明の好まし
い組成物は、約0.1%w/vのポリキシル40ステアレートを含む。
【0060】 本発明の組成物としてまた、種々の他の成分(例えば、張度剤、緩衝液、保存
剤、共溶媒、および.粘稠剤)が挙げられる。
【0061】 種々の張度剤が組成物の張度を調整するために使用され得、好ましくは、眼科
的組成物に対しては、自然な涙液の張度に調整される。例えば、塩化ナトリウム
、塩化カリウム、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、デキストロース、および
/またはマンノースが、組成物を生理学的張度に近似させるために添加され得る
。このような張度剤の量は、添加される特定の薬剤に依存して変化する。しかし
、一般的には、組成物は、約0.1〜1.5%w/vの濃度の張度剤を有する。
0.75%w/vの塩化ナトリウムが好ましい。
【0062】 適切な緩衝液系(例えば、リン酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、クエン酸ナト
リウム、ホウ酸ナトリウムまたはホウ酸)が保存条件下でpHが変動するのを防
ぐために添加され得る。使用される薬剤に依存して特定の濃度は変化する。しか
し、一般的には、このような濃度は約0.02〜2.0%w/vの範囲である。
好ましい組成物は、0.25%w/vのホウ酸を含む。
【0063】 保存中の式(I)の化合物を酸化から保護するために本発明の組成物に抗酸化
剤が、添加され得る。このような抗酸化剤の例として、ビタミンEならびにその
アナログ、アスコルビン酸ならびに誘導体、およびブチル化されたヒドロキシア
ニソール(BHA)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0064】 ドライアイ型の疾患および障害の処置のために処方された組成物はまた、ドラ
イアイ型の状態の迅速かつ短期の回復を提供するように設計された水性のキャリ
アを含む。このようなキャリアは、リン脂質キャリアもしくは人工涙液キャリア
、または両方の混合物として処方され得る。本段落および次に続く段落で使用さ
れる場合、用語「リン脂質」は、リン脂質キャリアのリン脂質のみを言う。それ
は、式(I)の化合物を言わず、つまり式(I)の化合物を含まない。「リン脂
質キャリア」および「人工涙液キャリア」は、以下の水性組成物を言う:(i)
1以上のリン脂質(リン脂質キャリアの場合)または他の化合物(潤滑し、「濡
らし」、内因性の涙液の粘稠度に近似させ、自然な涙液の確立を補助し、またそ
の他に、眼への投与に関してドライアイの症状および状態の一時的な回復を提供
する)を含む;(ii)安全である;そして(iii)有効量の式(I)の1以
上の化合物の局所的投与のために適切な送達ビヒクルを提供する。人工涙液キャ
リアとして有用な人工涙液組成物の例として、市販の産物、例えば、Tears
Naturale(登録商標)、Tears NaturaleII(登録商
標)、Tears Naturale Free(登録商標)、およびBion
Tears(登録商標)(Alcon Laboratories,Inc.
,Fort Worth,Texas)が挙げられるが。これらに限定されない
。リン脂質キャリアの処方物の例として、米国特許第4,804,539号(G
uoら)、同第4,883,658号(Holly)、同第4,914,088
号(Glonek)、同第5,075,104号(Gresselら)、同第5
,278,151号(Korbら)、同第5,294,607号(Glonek
ら)、同第5,371,108号(Korbら)、同第5,578,586号(
Glonekら)に開示されるこれらが挙げられる;上記特許は、これらが本発
明のリン脂質キャリアとして有用なリン脂質組成物を開示する程度に本明細書中
で参考として援用する。
【0065】 リン脂質キャリアの有用なリン脂質は、グリセロール−リン酸エステルまたは
スフィンゴミエリン骨格を含む天然のまたは合成の任意のリン脂質化合物である
。本発明の有用なリン脂質キャリアの例として式(II)が挙げられる:
【0066】
【化22】 ここで、X21およびX22は、同じもしくは異なり、そしてO、NH(C=O)
、O(C=O)、または直接結合であり; R22は、HまたはCH=CH(CH212CH3であり; X21−R1はOHであるか、またはR1は、C12-26の置換または非置換のアル
キルまたはアルケニルであり; R2はC12-26の置換または非置換のアルキルまたはアルケニルのであり;そし
て R3はH、OH、OCH2CH(NH3 +)COO-、OCH2CH2NH3 +、OC
2CH2+(CH33、OCH2CH(OH)CH2OH、およびO−イノシト
ールである。 リン脂質は、ラセミ化合物または非ラセミ化合物として存在し得る。好ましいリ
ン脂質は、X21−R1および/またはX22−R2が脂肪酸エステルまたはアミドを
含むリン脂質である。天然の脂肪酸は、飽和、モノ不飽和、またはポリ不飽和で
ある。脂肪酸残基の例としてラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パルミ
トレイン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、エイコサン
酸、ドコサン酸、およびリグノセリン酸が挙げられるが、限定ではない。好まし
いリン脂質の型は、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルコリン、
ホスファチジルセリン、ホスファチジルイノシトール、およびスフィンゴミエリ
ンである。特定のリン脂質の例として:1,2−ジパルミトイルホスファチジル
コリン(「DPPC」)、1,2−ジパルミチルホスファチジルグリセロール(
「DPPG」)、N−ステアリルスフィンゴミエリン、N−パルミチルスフィン
ゴミエリン、N−オレイルスフィンゴミエリン、1,2−ジステアロイルホスフ
ァチジルエタノールアミン(「DSPE」)、1,2−ジステアロイルホスファ
チジルイノシトール(「DSPI」)、1−ステアロイル−2−パルミトイルホ
スファチジルエタノールアミン(「SPPE」)、1−ステアロイル−2−パル
ミトイルホスファチジルコリン(「SPPC」)、1,2−ジパルミトイルホス
ファチジルエタノールアミン(「DPPE」)、1,2−ジオレオイルホスファ
チジルエタノールアミン(「DOPE」)、1,2−ジオレオイルホスファチジ
ルセリン(「DOPS」)、および1,2−ジパルミトイルホスファチジルセリ
ン(「DPPS」)が挙げられる。最も好ましいリン脂質のキャリアは、ホスフ
ァチジルエタノールアミンおよびスフィンゴミエリンである。リン脂質は種々の
天然の供給源から利用可能であり,そして当該分野で公知の方法により合成され
得る;例えば、Tsaiら、Biochemistry、27巻、4619頁(
1988);およびDennisら、Biochemistry、32巻、10
185頁(1993)を参照のこと。
【0067】 潤滑し、「濡らし」、内因性の涙液の粘稠度に近似させ、自然な涙液の確立を
補助し、またその他に、眼への投与に関してドライアイの症状および状態の一時
的な回復を提供するように設定されたその他の化合物は、当該分野で公知である
。このような化合物は組成物の粘性を高め得、そしてこのような化合物として、
以下が挙げられるがこれらに限定されない:単量体のポリオール(例えば、グリ
セロール、プロピレングリコール、エチレングリコールなど);重合体のポリオ
ール(例えば、ポリエチレングリコール、ヒドロキシプロピルメチルセルロース
(「HPMC」)、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピ
ルセルロース(「HPC」)、デキストラン(例えば、デキストラン70など)
);水溶性タンパク質(例えば、ゼラチン);およびポリビニルアルコールのよ
うなビニルポリマー、ポリビニル/ピロリドンポビドンおよびカルボマー(例え
ば、カルボマー934P、カルボマー941、カルボマー940、カルボマー9
74P)。
【0068】 その他の化合物もまた、本発明の眼科的組成物にキャリアの粘性を増加するた
めに添加され得る。粘性増強剤の例として、以下が挙げられるが限定ではない:
多糖(例えば、ヒアルロン酸およびその塩、硫酸コンドロイチンおよびその塩、
デキストラン、種々のセルロースファミリーのポリマー);ビニルポリマー;お
よびアクリル酸ポリマー。一般的に、リン脂質キャリアまたは人工涙液キャリア
組成物は、1〜400センチポイズ(「cps」)の粘度を示す。人工涙液また
はリン脂質キャリアを含む好ましい組成物は、約25の粘度を示す。
【0069】 局所的な眼科的産物は、代表的には、多用量形態に包装される。従って、使用
の間の微生物汚染を防ぐために保存剤が必要とされる。適切な保存剤として以下
が挙げられる:塩化ベンズアルコニウム、クロロブタノール、ベンゾドデシニウ
ムブロミド、メチルパラベン、プロピルパラベン、フェニルエチルアルコール、
エデト酸二ナトリウム塩、ソルビン酸、ポリクオタニウム−1(polyqua
ternium−1)、または当業者に公知のその他の薬剤。このような保存剤
は、代表的には、0.001〜1.0%W/vのレベルで使用される。本発明の
用量単位の組成物は滅菌されているが、代表的には保存化されていない。従って
、このような組成物は、一般的には保存剤を含まない。
【0070】 本発明の好ましい組成物は、ドライアイを患う患者(ヒト)への投与に対して
企図される。好ましくは、このような組成物は局所的に投与される。一般的に、
上記目的のために使用される用量は変化するが、眼のムチン産生を増加させる有
効量であり、従って、ドライアイの状態を終結し、または改善する。一般的に、
このような組成物の1〜2滴が、ドライアイまたはその他の眼の疾患または障害
の処置のために1日当たり1〜10回投与される。好ましくは、組成物の1〜2
滴が1日当たり1〜4回投与される。
【0071】 本発明はまた、1以上の式(I)の化合物およびエタノールを含む安定な保存
組成物に関する。理論に縛られないが、エタノールの溶液中に式(I)の化合物
を保存することは、類似の水性組成物に対してより顕著な安定性を有する式(I
)の化合物、または純粋な式(I)の化合物の組成物を提供する。このような組
成物は、1以上の式(I)の化合物および溶液中の式(I)の化合物を安定化す
る量のエタノールを含む。好ましくは、エタノールの保存溶液は、無水エタノー
ルを含むが、水性のエタノール溶液もまた本発明により企図される。一般的に、
保存溶液は、約25〜100%体積/体積(v/v)の濃度でエタノールを含む
。代表的には、このような保存溶液は、本発明の薬学的組成物と比較して高い濃
度で式(I)の化合物を含む。
【0072】 以下の実施例1〜5は、本発明の好ましい組成物を記載する。組成物の実際の
pHは、変化し得(例えば、6〜8の間)、そして例示された組成物中に含まれ
る種々の成分の濃度は変化し得るが、示される適切な量で組成物中に含まれる。
【0073】 (実施例1)
【0074】
【表1】 上記組成物は、以下の方法により好まれる。バッチ量のポリオキシル40ステ
アレート、ホウ酸、塩化ナトリウム、エデト酸二ナトリウム塩、およびポリクオ
タニウム−1の重さを量りバッチ量の純水の90%に攪拌することにより溶解す
る。NaOHおよび/またはHClでpHを7.5±0.1に調整する。黄色灯
または薄明かりの下で、エタノール中の保存溶液としてバッチ量の化合物1およ
びバッチに対して必要なエタノールのさらなる量を測り、そして添加する。10
0%の量になるように純水を添加する。混合物を5分間攪拌して均質化し、次に
滅菌濾過膜を通して滅菌容器に濾過する。
【0075】 好ましくは、上記工程はガラス、プラスチック、または他の非金属容器または
このような材料で裏打ちした容器を用いて行う。
【0076】 (実施例2)
【0077】
【表2】 上記処方物は、実施例1に記載した方法と類似の方法により作製され得る。
【0078】 (実施例3)
【0079】
【表3】 上記処方物は、実施例1に記載した方法と類似の方法により作製され得る。
【0080】 (実施例4) 以下は、本発明の人口涙液キャリア組成物の実施例である。
【0081】
【表4】 上記処方物は、実施例1に記載した方法と類似の方法により作製され得る。
【0082】 (実施例5) 以下は、本発明のリン脂質キャリア組成物の実施例である。
【0083】
【表5】 上記処方物は、実施例1に記載した方法と類似の方法により作製され得る。
【0084】 本発明の広範な局面において、示した特定の詳細および上記特定の詳細は限定
ではない。添付する請求項の範囲内で、本発明の原理から逸脱することなくおよ
びその利点を犠牲にすることなく、このような詳細からの逸脱がなされ得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 グラフ, グスタヴ アメリカ合衆国 テキサス 76031, ク レバーン, カウンティ ロード 809 6500 Fターム(参考) 4C206 AA01 AA02 AA03 DA05 DA07 KA17 MA01 MA04 MA78 NA14 ZA33 4H006 AA01 AA03 AB20 BN10 BP10 BS10

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドライアイおよび眼の湿潤を必要とする他の障害の処置のた
    めの組成物であって、該組成物は、薬学的に受容可能なキャリアおよび以下の式
    I: 【化1】 の1つ以上の化合物の薬学的有効量を含み、ここで: R1は、(CH2nCO2R、(CH2nCONR23、(CH2nCH2OR4
    (CH2nCH2NR56、(CH2nCH23、(CH2nCH2Hal、(C
    2nCH2NO2、(CH2nCH2SR20、(CH2nCOSR21または(C
    2n−2,3,4,5−テトラゾール−1−イルであり、ここで: Rは、Hであるか、またはCO2Rは、薬学的に受容可能な塩もしくは薬学的
    に受容可能なエステルを形成し; NR23およびNR56は、同じかまたは異なり、遊離のアミノ基または官能
    基で修飾されたアミノ基を含み; OR4は、遊離のヒドロキシ基または官能基で修飾されたヒドロキシ基を含み
    ; Halは、F、Cl、BrまたはIであり; SR20は、遊離のチオール基または官能基で修飾されたチオール基を含み; R21は、Hであるか、または、COSR21は、薬学的に受容可能な塩もしくは
    薬学的に受容可能なチオエステルを形成し; nは、0または2であり; Xは、O、S(O)p、NR7またはCH2であり、ただし、nが0である場合、
    Xは、CH2ではあり得ず; pは、0、1または2であり; NR7は、遊離のアミノ基または官能基で修飾されたアミノ基を含み; A−B、D−E、G−TおよびJ−Kは、同一であるか、または異なり、そして
    CH2CH2、CH=CHまたはC≡Cであり、ただし、A−B、D−E、G−T
    およびJ−Kの少なくとも1個は、CH=CHまたはC≡Cでなければならず;
    そして Yは、C(O)(すなわちカルボニル)であるか、またはYは 【化2】 であり、ここで、R9Oは、遊離のヒドロキシ基または官能基で修飾されたヒド
    ロキシ基を構成する、 組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の組成物であって、ここで、前記式Iの化合
    物について、 R1は(CH2nCO2Rであり、ここでRはHであるか、またはCO2Rは、眼
    科的に受容可能な塩もしくは眼科的に受容可能なエステルを形成し; Xは、OまたはCH2であり、ただし、nが0である場合、Xは、CH2ではあり
    得ず;そして Yは、以下: 【化3】 である、組成物。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の組成物であって、ここで、前記式(I)の
    化合物は、以下: 【化4】 からなる群から選択される、組成物。
  4. 【請求項4】 前記組成物が、局所的眼科処方物である、請求項1に記載の
    組成物。
  5. 【請求項5】 ドライアイおよび眼の湿潤を必要とする他の障害の処置のた
    めの方法であって、該方法は、薬学的に受容可能なキャリアおよび以下の式I: 【化5】 の1つ以上の化合物の薬学的有効量を含む組成物を哺乳動物に投与する工程を包
    含し、ここで: R1は、(CH2nCO2R、(CH2nCONR23、(CH2nCH2OR4
    (CH2nCH2NR56、(CH2nCH23、(CH2nCH2Hal、(C
    2nCH2NO2、(CH2nCH2SR20、(CH2nCOSR21または(C
    2n−2,3,4,5−テトラゾール−1−イルであり、ここで: Rは、Hであるか、または、CO2Rは、薬学的に受容可能な塩もしくは薬学
    的に受容可能なエステルを形成し; NR23およびNR56は、同じかまたは異なり、遊離のアミノ基または官能
    基で修飾されたアミノ基を含み; OR4は、遊離のヒドロキシ基または官能基で修飾されたヒドロキシ基を含み
    ; Halは、F、Cl、BrまたはIであり; SR20は、遊離のチオール基または官能基で修飾されたチオール基を含み; R21は、Hであるか、または、COSR21は、薬学的に受容可能な塩もしくは
    薬学的に受容可能なチオエステルを形成し; nは、0または2であり; Xは、O、S(O)p、NR7またはCH2であり、ただし、nが0である場合、
    Xは、CH2ではあり得ず; pは、0、1または2であり; NR7は、遊離のアミノ基または官能基で修飾されたアミノ基を含み; A−B、D−E、G−TおよびJ−Kは、同一であるか、または異なり、そして
    CH2CH2、CH=CHまたはC≡Cであり、ただし、A−B、D−E、G−T
    およびJ−Kの少なくとも1個は、CH=CHまたはC≡Cでなければならず;
    そして Yは、C(O)(すなわちカルボニル)であるか、またはYは 【化6】 であり、ここで、R9Oは、遊離のヒドロキシ基または官能基で修飾されたヒド
    ロキシ基を構成する、 方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の方法であって、ここで、前記式Iの化合物
    について、 R1は(CH2nCO2Rであり、ここでRは、Hであるか、またはCO2Rは、
    眼科的に受容可能な塩もしくは眼科的に受容可能なエステルを形成し; Xは、OまたはCH2であり、ただし、nが0である場合、Xは、CH2ではあり
    得ず;そして Yは、以下: 【化7】 である、方法。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の方法であって、ここで、前記式(I)の化
    合物は、以下: 【化8】 からなる群から選択される、方法。
  8. 【請求項8】 前記組成物が、局所的眼科処方物である、請求項5に記載の
    方法。
  9. 【請求項9】 請求項5に記載の方法であって、ここで、前記ドライアイお
    よび前記眼の湿潤を必要とする他の障害が、屈折矯正手術に関連するドライアイ
    の症状である、方法。
  10. 【請求項10】 以下の式I: 【化9】 の化合物であって、ここで: R1は、(CH2nCO2R、(CH2nCONR23、(CH2nCH2OR4
    (CH2nCH2NR56、(CH2nCH23、(CH2nCH2Hal、(C
    2nCH2NO2、(CH2nCH2SR20、(CH2nCOSR21または(C
    2n−2,3,4,5−テトラゾール−1−イルであり、ここで: Rは、Hであるか、または、CO2Rは、薬学的に受容可能な塩もしくは薬学
    的に受容可能なエステルを形成し; NR23およびNR56は、同じかまたは異なり、遊離のアミノ基または官能
    基で修飾されたアミノ基を含み; OR4は、遊離のヒドロキシ基または官能基で修飾されたヒドロキシ基を含み
    ; Halは、F、Cl、BrまたはIであり; SR20は、遊離のチオール基または官能基で修飾されたチオール基を含み; R21は、Hであるか、または、COSR21は、薬学的に受容可能な塩もしくは
    薬学的に受容可能なチオエステルを形成し; nは、0または2であり; Xは、O、S(O)p、NR7またはCH2であり、ただし、nが0である場合、
    Xは、CH2ではあり得ず; pは、0、1または2であり; NR7は、遊離のアミノ基または官能基で修飾されたアミノ基を含み; A−B、D−E、G−TおよびJ−Kは、同一であるか、または異なり、そして
    CH2CH2、CH=CHまたはC≡Cであり、ただし、A−B、D−E、G−T
    およびJ−Kの少なくとも1個は、CH=CHまたはC≡Cでなければならず;
    そして Yは、C(O)(すなわちカルボニル)であるか、またはYは 【化10】 であり、ここで、R9Oは、遊離のヒドロキシ基または官能基で修飾されたヒド
    ロキシ基を構成し、ただし、以下の式(II): 【化11】 の化合物は、除かれる、 化合物。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の化合物であって、ここで、前記式Iの
    化合物について、 R1は(CH2nCO2Rであり、ここでRはHであるか、またはCO2Rは、眼
    科的に受容可能な塩もしくは眼科的に受容可能なエステルを形成し; Xは、OまたはCH2であり、ただし、nが0である場合、Xは、CH2ではあり
    得ず;そして Yは、以下: 【化12】 である、化合物。
  12. 【請求項12】 請求項10に記載の化合物であって、ここで、前記式(I
    )の化合物は、以下: 【化13】 からなる群から選択される、化合物。
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