JP2003513577A - 電気音響通信装置 - Google Patents

電気音響通信装置

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JP2003513577A
JP2003513577A JP2001534923A JP2001534923A JP2003513577A JP 2003513577 A JP2003513577 A JP 2003513577A JP 2001534923 A JP2001534923 A JP 2001534923A JP 2001534923 A JP2001534923 A JP 2001534923A JP 2003513577 A JP2003513577 A JP 2003513577A
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アンデルセン、モルテン・キールドセン
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カーク・アコースティックス・エー/エス
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Abstract

(57)【要約】 移動電話機および電話機ハンドセットまたはヘッドセットのような電気音響通信装置(10)である。この装置は受信機トランスデューサ(12)を備え、このトランスデューサ(12)の第1の側面(15)から音響信号を発生し、その音響信号はハウジング(11)における1以上の開口(17)を通って装置から出力される。トランスデューサ(12)はその第1の側面が装置の構造の反対側に面した状態で装置のある構造に固定されている。それによって、トランスデューサはとくにハウジング壁以外の構造を含む装置内の任意の所望の位置に配置されることが可能であり、ハウジング内の体積はトランスデューサからユーザの耳までの音響通路に含まれる。したがって、電話機は非常にコンパクトであり、依然として耐漏洩性であることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ユーザの耳に結合した状態で保持される移動電話機および電話機ハ
ンドセットまたはヘッドセットのような電気音響通信装置ならびにヘッドホンに
関する。
【0002】
【従来の技術】
とくに移動電話機の分野において、軽量化および小型化の進んだ装置の開発が
行われている。これは電子および電気音響コンポーネントの設計者および製造業
者にとって大変な作業である。これらのコンポーネントには、ここではマイクロ
ホンおよび音響発生器または受信機トランスデューサが含まれる。今日、これら
のトランスデューサもまた以前より小型のものが入手可能である。
【0003】 ここにおいて使用される好ましい電気音響受信機トランスデューサは、可聴
範囲の周波数を有する音の形態で音響信号を発生する振動膜を備えた電気力学型
のものである。伝統的に、トランスデューサは、密封を行うたとえば接着剤また
は軟質ゴム取付け部品等により電話機のハウジング壁の内側に固定されている。
ハウジング壁における開口の形態の音響接続部は、トランスデューサによって発
生された音をユーザの耳に伝送し、電話機がユーザの耳と結合しているときに、
所望の音響インピーダンスおよび周波数特性を与えるように入念に設計された形
状を有している。伝統的に、トランスデューサは音響接続部に近接したハウジン
グの壁の内側に固定されている。
【0004】 トランスデューサの振動膜に固定された導電性ワイヤのコイルは、そのコイ
ル中の電流に応答して振動膜を駆動する。それによって音が振動膜の両側から放
出されるので、トランスデューサは双極子とみなされることができる。好ましい
トランスデューサは低い音響インピーダンスの音圧発生器であり、振動膜の各側
がユーザの耳に伝送される音を発生するために使用されることができる。振動膜
の両側からの音響信号の間の主な違いは180°の位相シフトがあることである
【0005】 振動膜は、それが運動したときに、伝統的に前面と呼ばれる一方の側面から
ユーザの耳に音を放出し、トランスデューサを十分に動作させるために、振動膜
の、伝統的に後面と呼ばれる反対側のある寸法の空気の体積が利用可能である必
要がある。これは、そうでなければ、振動膜が妨害されてその運動が阻止される
ためである。振動膜の後面に対して利用可能な空気の体積が小さ過ぎた場合、低
い周波数で感度が低下し、それによってトランスデューサの出力もまた低下する
。さらに、ハウジング組立て部分からの漏洩は、振動膜の後方側面における小さ
い空気体積と組合されると、周波数応答特性がノッチの形態の望ましくない特性
を有するものとなる。換言すると、トランスデューサの振動膜は、ある機能を行
う空気体積を振動膜の両側に有していなければならない。伝統的にスピーカトラ
ンスデューサをハウジングの内壁に近接して取付けることにより、振動膜の前面
がハウジング壁における開口を通ってユーザの外耳中の空気体積にアクセスし、
振動膜の後面がハウジング内の空気体積に、あるいはハウジング中の開口を介し
て周囲の空気にアクセスする。
【0006】 移動電話機および電話機ハンドセットは、耳シミュレータを使用して、それ
らの音響品質に関して試験される。耳シミュレータは国際電気通信連合(ITU
)勧告ITU−T P.57ならびにIEC318およびIEC711のような
国際規格により定められており、耳シミュレータは全て、ユーザが電話機または
ハンドセットを彼または彼女の耳に接した状態で保持する使用状態のシミュレー
ションに基づいている。再生可能な測定を確実にするために、これらの規格およ
び勧告には、人間の耳を可能な限りシミュレートするために耳シミュレータの機
械的および物理的構造ならびにその音響学的機能に関してガイドラインが設けら
れ、その試験の実行方法が規定され、これには電話機に対する耳シミュレータの
取付け方法、とくに耳シミュレータに関する電話機の正しい位置および向きが含
まれている。
【0007】 これは、任意の所定の電話機に関して、規格化されたまたは勧告された試験
で使用された耳シミュレータとの電話機結合面を規格に基づいて規定できること
を意味し、規格または勧告によると、その耳シミュレータはユーザの耳に対する
結合に対応する。したがって、以下の“ユーザの耳との結合面”という表現は、
規格化された耳シミュレータに対する通信装置の結合の同義語として使用される
。それは、これらの面が上記によると同一であるためである。
【0008】 このような規格化された耳シミュレータは、たとえば、Bruel & K
j r社製4185型、4195型および4128型として入手可能である。結
合面は典型的に直径25mmの円形領域であり、耳シミュレータは直径25mm
の環状結合面を有する。耳シミュレータの環状結合面の内部には、人間の外耳の
体積に対応した空気体積が存在する。この体積は、電話機からの音声が記録され
ることのできるマイクロホンへの耳シミュレータの音響入力開口である。
【0009】 耳シミュレータの、または人間の耳の音響入力部における空気体積の寸法は
、通信装置の受信機トランスデューサの音響負荷に実質的に影響を与える。周囲
への漏洩はこの体積を著しく増加させ、そのために音響負荷が大きく変化する可
能性がある。音響負荷の変化は、測定を所望された通信装置の音響特性に正しく
対応しない測定結果を生じさせる可能性がある。したがって、再現可能な正しい
試験測定を行うために、通信装置は規格にしたがって耳シミュレータの環状結合
面とぴったり適合していなければならない。
【0010】 通常の使用において、個々のユーザの耳との通信装置の結合の緊密度には著
しいばらつきあり、多かれ少なかれ周囲への音漏洩が発生する。このようなばら
つきは受信機トランスデューサの音響負荷に影響を与えるため、音響負荷インピ
ーダンスに対する装置の感度に応じて通信装置の音響特性を変化させる可能性が
ある。ユーザはこのような変化を通信装置の音質の変動として感知する。これは
望ましくない。
【0011】 したがって、耐漏洩性の通信装置、すなわち、ユーザに感知される音質を提
供し、ユーザの耳および耳シミュレータとの装置との結合時の音漏れから可能な
限り独立した耳シミュレータに関する測定結果を提供する装置が必要とされてい
る。
【0012】 国際特許第 98/24214 号明細書および第 00/21330 号明細書には、耳当ての
耐漏洩性構造を使用するこのような既知の移動電話機が開示されている。図1は
、このような1つの既知の電話機内のスピーカトランスデューサに関連した音響
インピーダンスの簡単化された音響等価回路図を示している。スピーカトランス
デューサは、複素音響出力インピーダンスZ1 を備えた音圧発生器Pとして示さ
れている。L1 およびR1 は、スピーカトランスデューサの“前面”から音響出
力開口を通ってユーザの耳に至る通路中の音響インピーダンスを表しており、こ
れは負荷音響インピーダンスZearで表される。L2 およびR2 は、スピーカ
トランスデューサの“後方側面”からユーザの耳への開口に至る音響通路におけ
る音響インピーダンスを表しており、それによって電話機は耐漏洩性のものとな
る。L3 およびR3 は、電話機ハウジングシェルに漏洩がある場合の音響インピ
ーダンスを表し、C1 は電話機中の内部空気体積を表している。
【0013】 図1において、L1 と並列のC1 はスピーカトランスデューサの後面上にお
いて並列共振器を構成している。この並列共振器は、インピーダンスが非常に高
い共振周波数を有している。その共振周波数において、高いインピーダンスは多
かれ少なかれ振動膜を妨害してその運動を阻止し、それによって周波数応答特性
中に望ましくないノッチを生じさせる。内部空気体積が小さい場合に生じるノッ
チは、空気体積が大きい場合より深刻である。移動電話機は、その内部空気体積
を可能な限り減少させて小型でコンパクトにされているため、周波数応答特性中
のノッチに関する問題はさらに一層深刻なものとなる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】 非常に小さい内部空気体積を有する電話機を耐漏洩性にするには、トランスデ
ューサがその後方の、典型的に数cm3 の空気体積にアクセスする必要があるた
め、これは従来技術では容易ではない。純粋に音響学的理由から、大きい内部空
気体積が望ましいが、そうすると装置が大型になるためこれは許容できない。大
きい内部空気体積の代わりに、小さい内部空気体積から電話機の外部の周囲空気
に至る音響開口が生成されることができる。その結果、電話機は小さい内部空気
体積を介して無限に大きい空気体積にアクセスすることになり、耐漏洩性機能が
得られることができる。小さい内部空気体積を備えたこのような構造は、これら
の音響開口の音響インダクタンスと、小さい内部空気体積の音響キャパシタンス
とから構成された音響共振回路を形成する。このような共振回路は、開口の幾何
学形状と内部空気体積とによって決定される比較的深く急峻なノッチを電話機の
周波数応答特性に生じさせ、残念ながら、それは有用な可聴周波数の範囲内に発
生することが多い。
【0015】 本発明により、受信機トランスデューサの音響特性および、とくに周波数応
答特性は通信装置中の内部空気体積の寸法と本質的に無関係にされ、あるいは少
なくともその依存度が軽減されることができる。
【0016】
【課題を解決するための手段】
これは、通信装置のハウジング内に常に存在している空気体積が、本発明にし
たがってトランスデューサの振動膜の第1の表面から音響出口を通ってユーザの
耳に至る主伝送路に含まれるようになるからである。振動膜の反対側は、それが
通常の全実用条件下において、およびとくに耳シミュレータによる規格化された
試験条件と異なる条件下でも主伝送路における音響インピーダンスに対して優勢
となるようにとくに設計された音響インピーダンスによって負荷される。トラン
スデューサは低周波ブーストを有する、すなわち、その感度が低周波数で上昇す
るタイプのものであることが好ましく、主伝送路はまた周囲の空気への音響接続
部を通って周囲の空気に排気される。この音響接続部は、低周波ブーストを補償
し、とくに低周波数で所望の周波数応答特性を生じさせるように設計されている
。それによって、通信装置は上述した耐漏洩性のものとなる。
【0017】 したがって、移動電話機のような通信装置の設計者は電話機のハウジング内
におけるトランスデューサの位置を選択する自由を与えられることとなる。伝統
的に、受信機トランスデューサの位置に関する設計者の自由は、ユーザの耳と結
合するハウジングの壁の内側および音響出力開口の付近に制限されてきた。本発
明により、設計者はトランスデューサを電話機の任意の都合のよい場所に自由に
配置することが可能となる。とくに、トランスデューサは音響出力開口からもっ
と離れた位置に配置されることができる。設計者はトランスデューサをハウジン
グ壁の端部または隅に配置することが可能となり、トランスデューサは電話機内
の他の任意の適切な構造上に配置されることさえ可能である。
【0018】 本発明の別の利点は、音響学的理由のために必要とされる通信装置内の内部
空気体積が実質的に不要になることである。本発明によると、通信装置内の内部
空気体積はスピーカトランスデューサからユーザの耳までの音響通路の一部分を
形成し、この音響通路の一部分を形成する内部空気体積は音響特性に悪影響を与
えず、小さい空気体積のほうが大きい空気体積より好ましい。したがって、本発
明は、小型化が要求される最新の移動電話機に対する理想的な解決方法である。
【0019】 図1において、L3 およびR3 は、ハウジングのシェル間のインターフェー
スにおいて、すなわちそれらのエッジに沿って非常に高い頻度で発生する回避で
きない漏洩による音響インピーダンスを表している。ハウジングのシェルの生成
および組立て誤差の結果、ハウジングにおける漏洩または開口が制御されない可
変的なものとなり、それは既知の電話機では周波数応答特性において制御されな
い予測不可能なノッチを生じさせる。本発明により、このような制御されない漏
洩の影響が最小にされる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の好ましい実施形態を説明する。 図2および4において、移動電話機10、10a はハウジング11をそれぞれ有して
おり、ハウジングは、既知の方法で組立てられてハウジングのほぼ密閉された内
部および外部を形成する2つのシェルから構成されていることが好ましい。図面
では、両実施形態において類似した構造が同じ参照符号を付けられている。ハウ
ジング11内には、電話機を動作させる電子部品を備えた印刷回路板16が示されて
いる。
【0021】 図2において、電気音響スピーカトランスデューサ12は、接着剤14のリング
によってハウジング11の内壁に固定されている。トランスデューサ12は振動膜13
を備えた電気ダイナミック型のものであるが、別の型のものもまた使用可能であ
る。スピーカトランスデューサ12は、低周波ブーストと呼ばれる上昇された低周
波数部分を有する周波数応答特性曲線を有している。示されている振動膜はドー
ム型のプロフィールを有し、その凸側がハウジング壁のほうを向いている。平坦
な形状、波形または他の任意の適切なプロフィールのような別のプロフィールが
使用可能である。トランスデューサ13は、ハウジングの壁と反対側に面した第1
の表面15を有している。トランスデューサの第1の表面15には、振動膜13の凹側
への音響接続部が存在している。この音響接続部は破線で示されている。
【0022】 ハウジング中には第1の空気体積C1 が存在し、ハウジング壁には第1の開
口17が設けられている。開口17はユーザの耳との結合を意図されてハウジング壁
に設けられ、ユーザの耳の代わりに耳シミュレータ18が示されている。開口は電
話機の中心線に、あるいはそれから外れた位置に配置されることができる。した
がって、振動膜13の凹側からトランスデューサの第1の側面15を通り、第1の空
気体積C1 および第1の開口17を介して耳シミュレータまたはユーザの耳に至る
音響接続部または通路が存在する。第1の開口17は、開口中の空気の質量を表す
音響インピーダンスL1 と、空気質量の摩擦を表すR1 とを有している。第1の
開口17は低い音響インピーダンスを有するように設計されていることが好ましく
、また、それは示されている1つのものではなく2以上のもっと小さい開口に分
割されることが可能であり、あるいは開口はグリッドまたはメッシュで被覆され
ることができる。
【0023】 トランスデューサの第1の表面および空気体積C1 を通って、ハウジング壁
における第2の開口19から周囲の空気に至る第2の音響接続部または通路が存在
する。第2の開口19は、この開口19における空気質量および摩擦をそれぞれ対応
的に表す音響インピーダンスL3 およびR3 を有している。第2の開口19は、ユ
ーザの耳による音響負荷のばらつきに対する、とくに低周波応答特性の依存度を
小さくするために、とくに低い周波数においてトランスデューサのブーストを等
化するように設計されている。それによって電話機は耐漏洩性となる。2つのハ
ウジングシェルはそれらのエッジに沿って互いに整合し、第2の開口19以外は密
閉されたハウジングを形成するように設計されている。しかしながら、この整合
は不完全であることが非常に多く、その結果漏洩が生じる。第2の開口19は、そ
の音響インピーダンスが、可能性のある漏洩が発生した場合の音響インピーダン
スより小さくなるように設計されているので、漏洩の影響は無視できる程度とな
る。
【0024】 第3の開口20は、振動膜13の凸側から周囲の空気までの音響接続部または通
路を形成する。第3の開口20は、この開口20における空気質量およびその摩擦を
それぞれ対応的に表す音響インピーダンスL5 、R5 を有している。音響インピ
ーダンスL5 、R5 を有する第3の開口20は、トランスデューサの音響性能を支
配するように設計されている。
【0025】 音響周波数における電気信号がトランスデューサに入力されたとき、振動膜
は振動を開始し、音響信号が振動膜の両側で発生される。振動膜の凹側から、音
響信号はトランスデューサの第1の表面15を通って体積C1 中に伝送され、さら
にこの体積C1 から第1の開口17を通ってユーザの耳中に伝送されると共に、第
2の開口19を通って周囲の空気中に伝送される。振動膜の凸側から、音響信号は
第3の開口20を通って周囲の空気中に伝送される。
【0026】 図3には、上述した構造の電気等価回路図が示されている。トランスデュー
サは音響出力インピーダンスZ1 を有しており、それは音圧Pを発生する。Ze
arはユーザの耳または耳シミュレータの音響負荷インピーダンスである。等価
回路図において、可能性のある漏洩のインピーダンスは第2の開口19における小
さいほうのインピーダンスR3 +L3 と並列である。これは、第2の開口19中の
インピーダンスが漏洩におけるインピーダンスより影響が強いことを意味する。
それによって、可能性のある漏洩およびそれらの変動は、電話機の音響性能に全
く影響を与えないか、あるいは無視できる程度の影響しか及ぼさない。
【0027】 図4には、本発明の別の実施形態が示されている。ここではトランスデュー
サはハウジングの壁ではなく、印刷回路板または移動電話機の内部の壁のような
内部構造に固定されている。ここでは、音響インピーダンスR6 、L6 を有する
第3の開口20a は電話機内の密閉体積C2 への音響接続を規定する。この体積C
2 は無線周波数部品を取囲むものであってもよい。図2と同様に、体積C2 と、
その体積になる音響インピーダンスR6 、L6 とは、トランスデューサの音響性
能を支配するように設計されている。図4の別の実施形態には、図2中の実施形
態と同じ上述の利点がある。
【0028】 図5は、図4中の構造の電気等価回路図を示している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来技術の電話機ハンドセットにおける音響インピーダンスの簡単化された等
価回路図。
【図2】 本発明の第1の実施形態における移動電話機の断面およびその性能を測定する
ため耳シミュレータを示す概略図。
【図3】 図1中の電話機の音響インピーダンスの簡単化された等価回路図。
【図4】 本発明の第2の実施形態における移動電話機の断面およびその性能を測定する
ため耳シミュレータを示す概略図。
【図5】 図3中の電話機の音響インピーダンスの簡単化された等価回路図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングの内部とハウジングの外部とを規定する壁を備え
    たハウジング(11)と、 ハウジング(11)の内部における電気音響トランスデューサ(12)と、 ハウジング壁における第1の開口(17)を含む第1の音響接続部とを備えており
    、 前記トランスデューサ(12)は、対向する第1および第2の側の面を有し、第1
    および第2のトランスデューサの面間に対向する第1(15)および第2の表面を備
    えた振動膜(13)を有し、振動膜(13)はトランスデューサ(12)への電気入力信号に
    応答して振動し、電気入力信号を表す音響信号を発生することが可能であり、ト
    ランスデューサ(12)は振動膜(13)の第1の表面と第1の側のトランスデューサの
    面(15)との間の音響接続部と、振動膜の第2の表面と第2の側のトランスデュー
    サの面との間の音響接続部とを有し、 前記第1の音響接続部は、振動膜(13)の第1の表面から第1のトランスデュー
    サの面とハウジング壁における第1の開口(17)とを通ってハウジングの外部に至
    る音響接続部であり、それによって振動膜(13)により発生された音響信号は装置
    からハウジング壁における第1の開口(17)を通って出力され、 ユーザの耳(18)と通信装置との結合面が、ハウジング壁における第1の開口(1
    7)に関連してハウジング壁の外部表面上に規定され、それによって装置からの音
    響出力信号は、装置がユーザの耳(18)に対して保持されているときに、ユーザの
    耳(18)に入力されることが可能に構成され、 前記第1の音響接続部は、振動膜(13)と、ユーザの耳(18)と通信装置との結合
    面との間における唯一の音響接続部である電気音響通信装置(10,10a)において、 トランスデューサ(12)は、その第2の側が装置の構造に固定され、その第1の
    表面がその構造と反対側に面した状態で取付けられていることを特徴とする電気
    音響通信装置。
  2. 【請求項2】 第1の音響接続部はハウジング(11)の内部における空気の体
    積(C1)を含んでおり、トランスデューサの第1の表面(15)はその体積(C1)に面し
    ていることを特徴とする請求項1記載の電気音響通信装置。
  3. 【請求項3】 ハウジング(11)における第2の音響開口(19)を含む第2の音
    響接続部は振動膜の第1の表面からハウジングの外部に至る音響接続部で構成さ
    れ、第2の音響開口(19)はユーザの耳(18)と通信装置との結合面の外側に位置し
    ていることを特徴とする請求項1または2記載の電気音響通信装置。
  4. 【請求項4】 第3の音響接続部(20a) は振動膜(13)の第2の表面からハウ
    ジング(11)の内部中の第2の空気体積(C2)に至る音響接続部で構成されているこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の電気音響通信装置。
  5. 【請求項5】 ハウジングの壁における第3の音響開口(19)を含む第3の音
    響接続部は振動膜の第2の側面からハウジングの外部に至る音響接続部で構成さ
    れ、第3の音響開口(19)はユーザの耳(18)と通信装置との結合面の外側に位置し
    ていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の電気音響通信装置
JP2001534923A 1999-10-29 2000-10-27 電気音響通信装置 Pending JP2003513577A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

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DK199901548 1999-10-29
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