JP2003513179A - 抄紙機の湿部における装置 - Google Patents

抄紙機の湿部における装置

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JP2003513179A JP2001533249A JP2001533249A JP2003513179A JP 2003513179 A JP2003513179 A JP 2003513179A JP 2001533249 A JP2001533249 A JP 2001533249A JP 2001533249 A JP2001533249 A JP 2001533249A JP 2003513179 A JP2003513179 A JP 2003513179A
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21FPAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
    • D21F9/00Complete machines for making continuous webs of paper
    • D21F9/003Complete machines for making continuous webs of paper of the twin-wire type
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21FPAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
    • D21F2/00Transferring continuous webs from wet ends to press sections

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Abstract

(57)【要約】 ウェブをフォーマからプレス部へ移送する抄紙機の湿部における装置である。フォーマはツインワイヤゾーンを含み、このゾーンは上部ワイヤループ(11)および下部ワイヤループ(10)によって構成されている。その後、ウェブ(W)は上部ワイヤ(11)に追従してトランスファーポイントまで走行し、トランスファーポイントで上部ワイヤ(11)の下面からプレス部に含まれる織布(22)の上面へ転送される。ツインワイヤゾーンでは、上部ワイヤループ(11)の内側にサクションボックス(17)が設けられ、更にそれに対面して下部ワイヤループ(10)の内側にオープンロール(18)が設けられている。サクションボックスの蓋(17')は、少なくとも運転状態において湾曲して上部ワイヤ(11)に張力を与え、これによって、サクションボックス(17)の負圧によって生じる、ワイヤ(11)と蓋(17')との間の通常の力は、節減されている。サクションボックス(17)の負圧によって、ウェブの大部分は、ロール(18)および下部ワイヤ(10)から離脱した状態に保たれつつ、上部ワイヤ(11)の下面に付着し、サクションボックスの蓋(17')の湾曲形に合致する。ウェブ破断が発生した場合にウェブを下部ワイヤ(10)に追従させて損紙処理装置へ案内する部材(17a、18')も、サクションボックス(17)および/またはロール(18)に関連して設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、ウェブをフォーマからプレス部へ移送する抄紙機の湿部における装
置に関するものである。前記フォーマはツインワイヤゾーンを含み、このゾーン
は、上部ワイヤループおよび下部ワイヤループの両者によって構成されている。
その後、ウェブは上部ワイヤに追従してトランスファーポイントまで走行し、ト
ランスファーポイントで上部ワイヤの下面からプレス部に含まれる織布の上面へ
転送される。
【0002】 抄紙機のワイヤ部で形成されたウェブをプレス部へ移送することは、抄紙機の
運転の信頼性に大きく影響を及ぼす重要な工程である。湿潤化されていて脆いウ
ェブをフォーマからプレス部へ確実に移送するには、ピックアップフェルトの表
面またはトランスファーベルトの表面がウェブをしっかりと把持することが必要
である。このような重要な工程は、通常、ウェブのエッジトリミング、およびウ
ェブの破断が生じた場合のパルパーへの移送も含んでいる。
【0003】 従来技術から知られている多くのツインワイヤフォーマでは、ウェブは、ツイ
ンワイヤゾーンの終端部で上部ワイヤから解放され、下部ワイヤに追従し、その
下方傾斜走程から、トランスファーポイントにおいて、ピックアップロールによ
ってピックアップフェルトへ載せ変えられる。このフェルトは第1のプレスニッ
プにおいて水を受け入れるプレス織布の役割も果たす。一方、ウェブが下部ワイ
ヤに支持される場合は、トランスファーベルトと一緒にプリプレスニップへ導入
可能である。この場合、ウェブは、平滑面を有する水を受け入れないトランスフ
ァーベルトの下面に付着係合される。ツインワイヤゾーンの終端部のリリースポ
イントの付近では、サクションロールおよび/またはサクションボックスが下部
ワイヤループの内側に全体的に配されている。サクションロールおよび/または
サクションボックスは、ウェブの乾燥成分含有量を増加させるだけでなく、リリ
ースポイント以降ウェブを確実に下部ワイヤに追従走行させる役割も果たす。水
分の除去を強化するため、高い負圧によって作動する近代のサクションロールお
よびサクションボックスを用いると、特に高速運転時に、トランスファーポイン
トにおいて問題が発生する。トランスファーポイントでは、ウェブは下部ワイヤ
から解放され、トランスファー織布の下面へしっかりと把持させることを目的と
しているからである。
【0004】 ウェブ転送に関する諸問題を解決するための方式が米国特許第4,116,763号お
よび第5,736,011号に開示されていて、これらによれば、ウェブはツインワイヤ
ゾーンの後に上部ワイヤに追従し、上部ワイヤの下面から、トランスファーポイ
ントにおいて、トランスファー織布の上面へ移される。ツインワイヤゾーンの終
端部において、ウェブは、上部ワイヤループの内側に配設されたサクションロー
ルまたはサクションボックスによって、下部ワイヤから剥離される。こうした設
計では、従来のサクションロールおよびサクションボックスによって、いかにし
てウェブを上部ワイヤにしっかりと把持させるかという問題が、依然として未解
決である。なぜなら、これを解決するには、ツインワイヤゾーンからピックアッ
プポイントまでの間隔を短く保つ必要があり、さらに/あるいは上部ワイヤ側に
配置されたサクションボックスまたはサクションロールによって、ウェブを支持
する必要があるからである。しかし、前記間隔が短いと、ウェブのトリミング、
トリミングされた細片の除去、およびウェブをクーチピットへ移送することが困
難となってしまう。
【0005】 本発明は現行の技術水準における諸問題を解消し、抄紙機の走行性を改善し、
ウェブのフォーマからプレス部への移送を容易にする抄紙機湿部の新規な装置を
実現することを目的とする。
【0006】 上述および後述の目的を達成するために、本発明は、以下の事項を特徴とする
。すなわち、ツインワイヤゾーンの終端部には、上部ワイヤループの内側にサク
ションボックスが設けられ、更にそれに対面して下部ワイヤループの内側にオー
プンロールが設けられている。このサクションボックスの蓋は、少なくとも走行
状態において湾曲して上部ワイヤに張力を与え、これによって、サクションボッ
クスの負圧によって生じるワイヤと蓋との間の通常の力は、節減されている。サ
クションボックスの負圧により、サクションボックスの所では、ウェブの大部分
は、ロールおよび下部ワイヤから離脱した状態に保たれつつ、上部ワイヤは、上
部ワイヤの下面に付着し、サクションボックスの蓋の湾曲形に合致する。ウェブ
破断が発生した場合にウェブを下部ワイヤに追従させて損紙処理装置へ案内する
部材も、サクションボックスおよび/またはロールに関連して設けられている。
【0007】 本発明の設計によれば、ワイヤ部のサクションロールを省略し、これに代えて
開放面を有する管状ロールとすることが可能である。水の除去は、湾曲面を有す
る低摩擦サクションボックスによって行われ、これは上部ワイヤを介して高度の
負圧をもって作動する。このサクションボックスとして、例えば本願出願人のフ
ィンランド特許出願第965277号に記載のサクションボックスを用いてよく、これ
によれば、負圧室の蓋またはそれに対応する位置にあるラス材は、少なくとも運
転状態においてワイヤ用の湾曲支持面を構成する。かかるサクションボックスに
よれば、ワイヤとラスとの間、あるいはワイヤと蓋との間の摩擦は、非常に小さ
くなる。ここでロールの開放表面は、始動状態において、サクションボックスの
ラス蓋と合致している上部ワイヤの表面へ、ウェブを把持する必要がある。なお
、このロールはウェブのエッジを支持するが、その支持区域まではサクションボ
ックスの負圧の影響は及ばない。通常の運転時において、ウェブは上部ワイヤに
追従走行し、上部ワイヤの表面上でサクションボックスの作用によって把持され
る。ウェブの始動後、またはウェブ破断時にウェブをクーチピットへ入れたい場
合は、例えば上部ワイヤ側にブロー口を配設するか、下部ワイヤ側にサクション
口を配設するか、あるいはロールの開放表面積を適切に寸法決めすることによっ
て、下部ワイヤに追従走行させることができる。
【0008】 ツインワイヤゾーンの後で、上部ワイヤの下面へウェブを確実に係合させた後
は、ウェブの下方からトリミングが可能であり、トリミングされた細片は、ウェ
ブから容易に分離可能である。これらのトリミングされた細片は、例えば上部ワ
イヤを介してウェブのトリミングされた細片の区域へ向けてエアーブローを行う
ことによって、あるいは細片をこれと等しい幅のロールの表面に付着させてその
表面をドクタ処理することによって、分離可能である。
【0009】 本発明の設計によれば、ワイヤ部のサクションロールを開放表面を有する管状
ロールに置換すれば、コスト削減が可能である。サクションボックスに支持され
ることにより、水は、当該ロール上で自然の方向、すなわちロールから外に向か
って排出されるからである。また、ワイヤの損耗のおそれがある内部ワイヤルー
プ形成部において、多くのドラグ部品数を減らすことも可能である。ウェブ破断
時には、ウェブは、ピックアップポイントの前にクーチピットへ案内される。こ
れは、特にピックアップロールに対して高度の負圧をもって作動するサクション
ボックスが用いられる場合には、重要となる。トリミング直後にトリミングされ
た細片をワイヤから除去することによって、トランスファーポイントでのウェブ
処理は容易である。トリミングに用いられるすべての装置をウェブより下に配置
している場合、クーチ水切りの汚れに関する問題は減少する。ウェブエッジのモ
ニタも、フォーマの後に、ウェブが、トランスファー織布の下面の代わりに、そ
の上面へ転送される場合には、容易である。
【0010】 上部ワイヤの下面にあるピックアップポイントへウェブを転送し、トランスフ
ァーポイント前にトリミングされた細片を除去することにより、ピックアップ区
域の走行性を改善し、その構造を簡易化することができる。なぜなら、ピックア
ップロールは固定可能だからである。これらの構成要件によって、低摩擦サクシ
ョンボックスをピックアップ区域で使用すること、あるいはプリプレスニップお
よびトランスファーベルトをウェブの移送の際に使用することは、容易である。
【0011】 次に、添付図面を参照して本発明を説明するが、本発明はそれらの内容に限定
されるものではない。
【0012】 図1は、抄紙機の湿部の一部を、特にウェブフォーマおよびプレス部の第1の
プレスニップNについて、概略的に示す。このウェブフォーマは下部ワイヤルー
プ10および上部ワイヤループ11を含み、それらの間にツインワイヤウェブ形成・
水除去ゾーンを構成している。前記ツインワイヤゾーンはフォーミングギャップ
から始まり、その中へパルプ懸濁液噴流14がヘッドボックス(図示しない)から
供給される。このフォーミングギャップは、ブレストロール16により案内される
下部ワイヤ10と、フォーミングロール15により案内される上部ワイヤ11とによっ
て構成されている。ツインワイヤゾーンの区域では、両ワイヤ10、11間を通過す
るウェブは、図1には詳細に示さないものの、従来技術から公知の多数のウェブ
形成・水除去エレメントの作用を受ける。このツインワイヤゾーンは、上部ワイ
ヤループ11の内側に配された湾曲面を有するサクションボックス17で終了し、こ
れに対向して下部ワイヤループ10の内側にロール18が配されている。下部ワイヤ
ループ10の行程は、ロール18の他にブレストロール16および案内ロール19によっ
て制御されている。上部ワイヤループ11の行程はフォーミングロール15および多
数の案内ロール20によって制御されている。
【0013】 プレス部はプレスロール23およびシューロール24を含み、それらの間にプレス
ニップNが構成されている。ウェブWは2つのプレスフェルト22および25に支
持されてニップNに進み、ニップNではこれらのフェルトがウェブから圧搾
された水を受け入れる。下部プレスフェルト22はピックアップフェルトとしての
役割も果たし、その行程はピックアップロール21および多数の案内ロール26によ
って制御されている。上部フェルト25の行程は案内ロール27によって制御されて
いる。
【0014】 ツインワイヤゾーンの終端部では、上部ワイヤ11側に配されたサクションボッ
クス17によって、下部ワイヤ10からウェブWが剥離され、上部ワイヤ11に追従走
行する。ピックアップロール21およびその上を通過するピックアップフェルト22
は、トランスファーポイントにおいて、上部ワイヤ11およびその下側に固定され
たウェブに接触するように配設され、これによってウェブは、ロール21のサクシ
ョンゾーンに広がる負圧の作用により、ピックアップフェルト22の上面へ転送さ
れ、これに支持されてプレスニップNへ案内される。
【0015】 フォーマの端部では、ツインワイヤゾーンの終端点と、ウェブWが上部ワイヤ
11の下面に付着されるピックアップポイントとの中間点に、トリミング手段30が
配置されている。
【0016】 図2は抄紙機の湿部の区域の拡大図である。ウェブWはツインワイヤゾーンの
後に下部ワイヤ10から剥離され、上部ワイヤ11に支持されてピックアップポイン
トへ転送され、更にピックアップロール21の作用により、ピックアップフェルト
22へ転送される。ツインワイヤゾーンの終端部では、湾曲面を有するサクション
ボックス17が上部ワイヤループ11の内側に配置され、これに対して第2のサクシ
ョンボックス17aが有利に連結されていて、第2のサクションボックスの上部ワ
イヤ11に対面する面は、直線状になっている。望ましくは、このサクションボッ
クス17は、フィンランド特許出願第965277号に記載の形式とし、湾曲ラス蓋17'
、または湾曲した形に設置された多数の連続したラスを、少なくとも走行方向に
含み、ワイヤ11の張力により、サクションボックス17の負圧によって生じる、ワ
イヤ11とラス蓋17'との間の通常の力は、節減されている。サクションボックス1
7に対面して、開放面を有する管状ロール18が下部ワイヤループ10の内側に配さ
れていて、これは、例えば溝、盲穴または他の芯抜き面を有するロールとしてよ
い。またサクションロールとしてもよい。ロール18の開放面18'は、始動状態に
おいてウェブWをサクションボックス17の表面およびその上を通過する上部ワイ
ヤ11へ付着させるために、必要とされる。運転状態にあっては、ウェブWはサク
ションボックス17の所でロール表面18'から離され、上部ワイヤ11へ付着し、サ
クションボックスのラス蓋17'の湾曲形に合致して走行する。それと同時に、ロ
ール18の両エッジ区域によって、ウェブWの両エッジは支持される。ロール18上
における水の除去は自然な方向に行われ、ロール18から上部ワイヤ11を介してサ
クションボックス17の負圧によって行われる。このサクションボックス17におい
て用いられる負圧は、望ましくは60ないし80kPa程度である。
【0017】 望ましくは、サクションボックス17の後に別個のサクション/ブロー装置17を
配し、これにより、図3に示すように、様々な負圧または正圧を用いることとし
てもよい。第2のサクション区域17aは、ロール18の湾曲扇形部の後から始まる
上部ワイヤ11の直線走程内に配置されている。
【0018】 ウェブWの両端部は、ツインワイヤゾーンの後、ウェブWをプレス部へ送り込
む前に、公知の方法でトリミングされる。ウェブの両端部にはクーチ水切り30が
配設され、これらにより上部ワイヤ11上へ付着されているウェブWの両端部から
細片Wがトリミングされる。細片は直ちにウェブの中央部分から分離されてク
ーチピットへ案内される。トリミングされた細片Wを上部ワイヤ11から分離し
落下させることは、例えば図2に矢印Aで示すように、上部ワイヤ11を介してエ
アーブローを行うことによって実現可能である。トリミングされた細片Wの分
離後、ウェブは上部ワイヤ11の下面からピックアップフェルト22の上面へ移され
、ピックアップロール21に作用する負圧による影響を受けて把持される。
【0019】 上述のように、ウェブWは、通常の運転状態においてはツインワイヤゾーンの
後に上部ワイヤ11に追従走行し、その表面上へ、サクションボックス17内に広が
っている比較的高度な負圧によって付着する。ウェブ破断時、または始動に関連
してウェブWをクーチピットへ送り込みたい場合は、ウェブは、ツインワイヤゾ
ーンの後で下部ワイヤ10に追従するように案内される。これは、例えばサクショ
ンボックス17の後の別のサクション/ブローゾーン17aに正圧を供給し、エアー
ブローを行ってウェブWを上部ワイヤ11から下方へ離し、下部ワイヤ10に追従走
行させることによって実現される。その他の手段として、負圧室18aを図4に示
すようにオープンロール18内に配設し、ウェブ破断時に負圧を供給することによ
ってウェブWを押し下げてもよい。この場合、ロール18の本体には貫通穴を設け
る必要がある。第3の選択肢として、サクションボックス17内に負圧がない時に
ウェブWが下部ワイヤ10に自動的に追従走行し易くなるよう、ロール本体18'の
開放表面面積の割合を選択することとしてもよい。かかる場合は、ウェブをクー
チピットへ誘導するブロー17aまたはサクション18aなどの特殊な装置は必要とし
ない。
【0020】 サクションボックス17のバッキングロール18として標準的なサクションロール
を用いる場合は、上部ワイヤ11側の剥離サクションボックス17aおよび/または
サクションロール内のブローブロック18aを用いて、ウェブをプレス部またはク
ーチピットへ案内することができる。有利には、負圧または正圧を、運転状況に
応じて、前記サクション/ブローブロック17aおよび18aの両方に用いることがで
きる。
【0021】 図5は、トリミングされた細片Wを処理する他の設計を示す。ここでは、ト
リミングされた細片Wは、クーチ水切り30の後で、細片Wと等しい幅の平滑
ロール31の表面に付着して案内され、ウェブWの中央部に残る一定の区域から分
離される。ロール31の表面からトリミングされた細片Wは、ドクタ32によって
分離され、クーチピットの中へ案内される。
【0022】 図5において、ウェブWの移送装置は、上部ワイヤループ11の内側のプレスロ
ール41によって構成されたプリプレスニップN内でウェブWの下面へ付着され
るトランスファーベルト40と、トランスファーベルトループ40の内側のシューロ
ール42とを含む。プリプレスニップNでは、ウェブWは付着作用により、平滑
で水を受け入れないトランスファーベルト40の表面へ付着する。ニップNの直
後に、ウェブWは上部ワイヤ11から次第に離れ、上部ワイヤ11に吸収された水に
よって再びウェブが湿潤化されるのを回避する。
【0023】 図6は、ピックアップロール21に高度の負圧を与える低摩擦サクションボック
ス45を上部ワイヤループ11の内側に配置し、そのラス蓋をロール21に対して湾曲
させている設計を示す。上部ワイヤ11の下面へ付着したウェブWは、2つのワイ
ヤ案内ロール20aおよび20bの間の区域でピックアップ織布22と接触するように案
内される。ピックアップロール21に対面して配されているサクションボックス45
によって、ウェブWがプレス部へ移送される前に、ウェブの固形成分含有量が増
加する。ピックアップロール21のサクションゾーン21aは、サクションボックス4
5の湾曲扇形部に沿って配設され、これによって、ウェブWは、サクションボッ
クス45により行なわれるサクションの終了後に、確実にピックアップ織布22に追
従する。従来の下部ワイヤに支持されるウェブ転送では、既に紹介したものと同
様のサクションボックスがピックアップロールに関連して配設されていて、ウェ
ブ破断時にウェブをクーチピットへ送り込むのは困難である。ウェブWが上部ワ
イヤ11の下面へ付着しながらピックアップポイントへ送られる場合、ウェブをク
ーチピットへ導入するのは、ピックアップロール21より前の案内ロール20aの所
でもよい。図6において、矢印Bは、そこから例えばエアーブローをウェブに対
してワイヤ11を介して行なえば、ウェブWを容易に下方へ誘導することができる
点を示している。ウェブを落下させることは、実際上、従来技術から公知の剥離
部材をウェブの下に配置して用いても行なうことができる。
【0024】 以上、本発明をそのいくつかの有利な実施例を参照して説明したが、本発明は
これらの内容に限定されるものではない。特許請求の範囲に記載の本発明の概念
の範囲内において、多くの改造および改変が考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 フォーマおよびプレス部の第1のプレスの概略図である。
【図2】 ツインワイヤゾーンに配設されたサクションボックス−サクションロール集合
体と、その直後にフォーミングワイヤからピックアップ織布へ転送されるウェブ
とを示す図である。
【図3】 サクションボックスの後続のエアーブローによってウェブをクーチピットへ導
入する図である。
【図4】 ロール内に配設された負圧ゾーンによってウェブをクーチピットへ導入する図
である。
【図5】 フォーミング部の後にプリプレスニップにおいてウェブが上部ワイヤの下面か
らトランスファーベルトの上面へ転送される本発明の一実施例を示す図である。
【図6】 湾曲面を有するサクションボックスがピックアップロールに対して配設されて
いる本発明の一実施例を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW (72)発明者 ポイコライネン、 アンッティ フィンランド共和国 エフアイエヌ− 41250 イヴァスキラ、 リトポホヤンテ ィエ 5 (72)発明者 プウルティネン、 アリ フィンランド共和国 エフアイエヌ− 40700 イヴァスキラ、 エサンカトゥ 28 Fターム(参考) 4L055 CD05 CD08 CE51 CE52 CE56 CE57 CE72 CE84 CE85 CG27 CG28 FA08 【要約の続き】 (17')の湾曲形に合致する。ウェブ破断が発生した場 合にウェブを下部ワイヤ(10)に追従させて損紙処理装 置へ案内する部材(17a、18')も、サクションボックス (17)および/またはロール(18)に関連して設けられ ている。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フォーマはツインワイヤゾーンを含み、該ゾーンは上部ワイ
    ヤループ(11)および下部ワイヤループ(10)の両者によって構成されていて、
    該ゾーンの後でウェブ(W)は前記上部ワイヤ(11)に追従してトランスファー
    ポイントまで走行し、該トランスファーポイントで前記ウェブ(W)は前記上部
    ワイヤ(11)の下面からプレス部に含まれる織布(22;40)の上面へ転送される
    、ウェブ(W)をフォーマからプレス部へ移送する抄紙機の湿部における装置に
    おいて、前記ツインワイヤゾーンの終端部には、前記上部ワイヤループ(11)の
    内側にサクションボックス(17)が設けられ、該サクションボックスに対面して
    前記下部ワイヤループ(10)の内側にオープンロール(18)が設けられ、前記サ
    クションボックス(17)の蓋(17')は、少なくとも走行状態において湾曲して
    前記上部ワイヤ(11)に張力を与え、該張力によって、前記サクションボックス
    (17)の負圧によって生じるワイヤ(11)と蓋(17')との間の通常の力は節減
    され、前記サクションボックス(17)の負圧により、該サクションボックス(17
    )の所では、前記ウェブ(W)の大部分は、前記ロール(18)および前記下部ワ
    イヤ(10)から離脱した状態に保たれつつ上部ワイヤ(11)の下面に付着し前記
    サクションボックス(17)の蓋(17')の湾曲形に合致していて、ウェブ破断が
    発生した場合に前記ウェブを前記下部ワイヤ(10)に追従させて損紙処理装置へ
    案内する部材(17a、18a、18')が、前記サクションボックス(17)および/ま
    たはロール(18)に関連して設けられていることを特徴とする抄紙機の湿部にお
    ける装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の装置において、前記サクションボックスの
    後の上部ワイヤ(11)の直線走程上にサクション/ブロー装置(17a)が配設さ
    れ、該装置では負圧を任意に調節して前記ウェブ(W)を前記上部ワイヤ(11)
    によって支持可能であり、あるいは正圧を任意に調節して破断時に前記ウェブを
    前記下部ワイヤ(10)に追従させて損紙処理装置へ案内可能であることを特徴と
    する装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の装置において、前記ロール(18)内にはサ
    クションゾーン(18a)が配設され、該ゾーンで負圧を調節して破断時に前記ウ
    ェブ(W)を前記下部ワイヤ(10)に追従させて損紙処理装置へ案内可能である
    ことを特徴とする装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の装置において、前記サクションボックス(
    17)内に負圧がない時に前記ウェブ(W)が前記下部ワイヤ(10)に自動的に追
    従走行するよう、前記ロール本体(18')の開放表面面積の割合が決定されてい
    ることを特徴とする装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の装置において、前記サ
    クションボックス(17)の後には、前記ウェブ(W)の下に走行方向に沿って部
    材(30)が設けられ、該部材によって前記ウェブ(W)はトリミングされ、該ト
    リミング中に生成されたトリミングされた細片(W)は分離されて損紙処理装
    置へ案内されることを特徴とする装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の装置において、前記トリミング部材(30)
    の後には、前記ウェブ(W)の両エッジの区域にエアーブローが配設され、該ブ
    ローは前記上部ワイヤ(11)を介して前記ウェブに対して行われ、該ブローによ
    って前記トリミングされた細片(W)は前記ウェブ(W)から分離されること
    を特徴とする装置。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の装置において、前記トリミング部材(30)
    の後には、前記ウェブ(W)の両エッジの区域に、前記トリミングされた細片(
    )と等しい幅の平滑ロール(31)が配設され、前記トリミングされた細片(
    )は前記平滑ロールの表面に付着して前記ウェブ(W)から分離されること
    を特徴とする装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかに記載の装置において、前記サ
    クションボックス(17)の後では、前記ウェブ(W)は、前記上部ワイヤ(11)
    に追従してピックアップポイントまで走行し、該ポイントでピックアップロール
    (21)によって前記上部ワイヤ(11)の下面からピックアップ織布(22)の上面
    へ転送されることを特徴とする装置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれかに記載の装置において、前記サ
    クションボックス(17)の後では、前記ウェブ(W)は、前記上部ワイヤ(11)
    に追従してプリプレスニップ(N)まで走行し、該ニップで前記上部ワイヤ(
    11)の下面からトランスファーベルト(40)の上面へ転送されることを特徴とす
    る装置。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれかに記載の装置において、前記
    サクションボックス(17)の後では、前記ウェブ(W)は、前記上部ワイヤ(11
    )に追従してピックアップポイントまで走行し、該ポイントの前にはワイヤ案内
    ロール(20a)があり、該ロールは、破断時に該ポイントの手前でウェブを落下
    させることができる位置に配されていることを特徴とする装置。
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