JP2003510861A - セルラ電話機のネットワークベースミューティング - Google Patents

セルラ電話機のネットワークベースミューティング

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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 ワイヤレス通信システムの通話を選択的にミュートするシステムおよび方法。第１の予め定められた信号がワイヤレス通信システムにより受信される。電話信号はそれに関係するユーザ信号を持つ。第１の予め定められた信号に応答して、ワイヤレス通信システムは、ワイヤレス通信システムと会議ブリッジとの間の電話通話を維持しながら、エンドユーザに対するユーザ信号の通信をポーズ状態にする。第２の予め定められた信号に応答して、ワイヤレス通信システムはエンドユーザに対するユーザ新語の通信を再開する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は通信の分野に関係し、特にセルラ電話機からの送信をミュートするこ
とに関係する。
【０００２】
【従来の技術】
会議ブリッジプラットフォームは複数の当事者が電話通話に同時に接続される
ことを可能にし、この場合当事者はさまざまな位置に地理的に離れて位置してい
ても相互に聞きそして話すことができる。当事者が同時に接続されている電話通
話は会議通話として知られている。会議ブリッジプラットフォームは、一般的に
会議サービスの一部として通信事業者により運営される。当事者は会議サービス
に電話して、接続したい特定の会議通話を識別することにより会議通話に参加す
ることができる。当事者が会議通話に参加することができる前に、請求書発行機
能とともに会議通話をサポートする会議ブリッジプラットフォーム上のリソース
を確保しておくために、通常、会議サービスによりアレンジメントが必要となる
。
【０００３】 会議通話に対する当事者の１人がセルラ電話ユーザであるときに典型的な会議
ブリッジプラットフォームを使用すると問題が生じることがある。例えば、２つ
の異なる状況において生じる問題は、会議通話に参加する他の当事者に有害な影
響を与えることがある。第１に、セルラ電話ユーザは、タクシーや空港やレスト
ランのような高い周辺雑音レベルを有する環境にいることが多い。結果的に、ブ
リッジプラットフォームで受信される信号は非常に雑音が多いことがある。第２
に、ユーザはセルの端の領域や、基地局において受信されたユーザ信号に比較し
て雑音が多いセル内部の他の領域から操作しているかもしれない。このような状
況では、当事者が話していなくても、悪いリンクマージンによるエアーリンク雑
音のために、ブリッジプラットフォームで受信される信号は非常に雑音が多いか
もしれない。セルラ電話当事者の操作から生じるこれらの問題は、会議通話に参
加している残りの当事者に悪影響を与えることがある。
【０００４】 この悪影響は、典型的な会議ブリッジプラットフォームが１人の当事者から受
信した信号を会議通話の残りの当事者に再送信する方法のために生じる。会議通
話中、一般的に、当事者のスピーチまたはサウンドレベルが会議通話における他
の当事者のサウンドレベルと比較して最も高いまたは２番目（あるいは３番目）
に高い場合に他の当事者によりその当事者の話を聞くことができる。残りの当事
者の信号がミュートされている間に残りの当事者に対して最も高いまたは２番目
に高いサウンドレベルを有する信号を会議ブリッジプラットフォームが選択して
再送信することから、他の当事者により当事者の話を聞くことができる。このア
プローチは、先に説明したようによく起こる、騒々しいまたは雑音が多い接続を
有するセルラ電話の会議出席者が他の会議出席者を支配することが多く、他の会
議出席者の話を雑音の多い会議出席者により聞けない位にする欠点を持つ。
【０００５】 この問題は広がりを見せており、セルラ電話ユーザが典型的な会議ブリッジプ
ラットフォームによりサポートされている会議通話に対する当事者であるときは
いつでも起こること多い。Foladare氏らの米国特許第５，７２４，４１６号は騒
々しいまたは雑音の多い接続を有する会議出席者により生じる支配的な影響に対
する解法を提供するように特に設計された会議ブリッジプラットフォームを説明
している。Foladare氏らの発明は米国特許第５，７２４，４１６号の図１に図示
されている会議ブリッジプラットフォーム中に存在する。このプラットフォーム
には従来の会議ブリッジシステム、複数の雑音アダプタおよび制御装置が含まれ
ている。
【０００６】 加入者は指定番号をダイヤルすることにより、よく知られた方法で会議ブリッ
ジプラットフォームにアクセスする。セルラ電話のユーザが高い雑音環境または
悪いリンクマージンを有するセルの領域にいる場合、このようなユーザは予め定
められたタッチトーンすなわちＤＴＭＦキー、例えば“＃”キーを入力すること
により会議通話を支配するのを避けることができる。プラットフォームは、“＃
”が入力された会議通話ブランチをミュートすることにより、タッチトーン“＃
”または他の類似信号の入力に応答する。
【０００７】 代わりに、プラットフォームは会議通話に参加している電話通話のサウンドレ
ベルをバランスさせることにより、タッチトーン“＃”または他の類似信号の入
力に応答する。バランス処理は雑音アダプタおよび制御装置により実行され、こ
れらは会議出席者が会議通話に参加するために会議出席者サウンドレベルが克服
しなければならないしきい値を調整する。バランス処理はより雑音の多い会議出
席者のしきい値に対してより雑音の少ない会議出席者のしきい値が下げられる結
果となるので、より雑音の少ない会議出席者は自分達の声をかなり上げる必要な
く会議通話に参加することができる。
【０００８】 残念ながら、例えばFoladare氏らの特許に説明されている発明のようにマニュ
アルミューティングを組み込んでない多くの使用中の会議ブリッジプラットフォ
ームがある。これらのプラットフォームは、会議通話が雑音の多い信号を有する
セルラ電話当事者を含むまで適切に働く。このような状況において、話が聞かれ
るすべての会議出席者に対して、セルラ電話当事者の騒々しい接続により支配さ
れている会議出席者は一般的に自分達の音声の音量をかなり上げなければならな
い。さもなければ、会議出席者はセルラ電話当事者の支配している接続から発せ
られる雑音のみを聞くことになる。結果的に、雑音の多い信号を有するセルラ電
話当事者を含む会議通話をサポートする改良された会議ブリッジプラットフォー
ムに対する必要性が依然として存在する。本発明はこの必要性を満たす。
【０００９】 最新の技術状態では、セルラ電話機の送信をミュートすることを現在企図して
いる２つの方法が存在している。第１に、マイクロフォン入力をスピーチエンコ
ーダ入力から切り離すことができる。最新のボコーダのケースでは、このことは
ボコーダがバックグランド雑音中の変化を追跡できるようにすることを防ぐ。さ
らに、送信機は無音を示すパケットを依然として送信する。これらのパケットは
誤ってデコードされるかもしれず、これは非常に妨害的な雑音の影響となること
がある。可変レートボコーダでは、レート決定エラーは非常に妨害的な影響を生
じさせることがある。
【００１０】 セルラ電話機をミュートする第２の方法はその送信を一時的に停止させること
である。しかしながら、アナログ電話機では、これは純粋な雑音を追跡してそれ
をエンドユーザに提供している基地局にひどい結果をもたらす。デジタルシステ
ムでは、これは失われたリバースリンクに基づいて通話を失わせる。これらの解
法の両者は満足のいくものではない。
【００１１】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、効果的な方法でセルラ電話の送信をミュートする方法に対する必
要性がある。
【００１２】
【課題を解決するための手段】
本発明のシステムおよび方法は簡単であるが効果的である技術を提供し、この
技術はワイヤレス通信装置のユーザが自分のセルラ電話機からの送信をミュート
できるようにする。本発明の特に有効な１つの応用はワイヤレス通信システムを
使用してアクセスされた会議ブリッジによりサポートされている会議通話のユー
ザの支配を防ぐことである。会議通話のユーザの支配は、会議通話の他の会議出
席者の話がユーザおよび／または他の会議出席者により聞けない結果となる。本
発明は会議ブリッジの変更を必要としない。
【００１３】 さらに、本発明はスピーカー電話機への通話に適用することができ、この場合
、ミーティングルームに電話をかけて入っていくセルラユーザが本発明を使用し
て、ユーザの雑音の多い環境に関係する雑音、または空中インターフェイス中に
挿入された雑音が、ミーティングルームにおいて騒々しく、破壊的なオーディオ
を発生させることを防ぐ。
【００１４】 本発明の付加的な利点は、プロトコルの拡張により通常の電話会話でさえユー
ザがプライバシーを達成することができることである。セルラ電話機における電
子マイクロフォンは非常に敏感であるので、手でマイクロフォンをカバーしても
、確実にオーディオをミュートさせることはない。これはインフラストラクチャ
において実現されることから、そしてオーディオをターンオン／オフさせるのに
通常のＤＴＭＦ数字を使用することが提案されていることから、この特徴はセル
電話機のすべてのユーザにとって利用可能である。
【００１５】 ＡＭＰＳのようなアナログセルラシステム上で動作しているセルラユーザのケ
ースでは、一定の雑音がユーザのオーディオに加えられる機会が高い。これはＣ
ＤＭＡシステムのようなデジタルシステムにおいて改良され、これらのシステム
は空中雑音に対してさらに耐性があるが、このような雑音から完全に免れるもの
ではなく、雑音が大きくなると、非常に高いエネルギでオーディオ信号を発生さ
せることがある。本発明はこれらの両雑音源を取り扱う。
【００１６】 １つの実施形態では、ワイヤレス通信システムはユーザの命令においてワイヤ
レス通信装置から信号を受信することができる。受信信号に応答して、ワイヤレ
ス通信システムはユーザ信号をミュートして、ワイヤレス通信装置に関係する雑
音が会議ブリッジに到達するのを防ぐ。ワイヤレス通信装置に関係する雑音には
装置における周辺雑音や装置とワイヤレス通信システムとの間のエアーリンク雑
音が含まれている。この雑音により、ユーザが参加している会議通話をワイヤレ
ス通信装置のユーザが支配することが多くなる。
【００１７】 したがって、ワイヤレス通信装置のユーザはワイヤレス通信システムにおける
ユーザ信号をミュートすることにより会議通話のユーザ支配を防ぐことができる
。それ自体が会議通話の支配を防がない会議ブリッジをユーザが使用している場
合であっても、ワイヤレス通信システムにおけるユーザ信号をミュートすること
により、本発明はワイヤレス通信装置ユーザが会議通話のユーザ支配を防ぐこと
ができる。
【００１８】
【発明の実施の形態】
図１は本発明の現在の好ましい実施形態にしたがったワイヤレス通信システム
（ＣＳまたはシステム）２００のシステムブロック図を示している。例示的な実
施形態では、本発明を会議通話に対するその応用で例示する。しかしながら、本
発明はエアーインターフェイスを通して送信が伝搬された後にセルラ電話機の送
信をミュートする方法を説明する。セルラ電話機をミュートするこの方法は送信
を有効にミュートすることが望ましい任意の状態に対して適用することができる
。
【００１９】 システム２００には複数の基地局（ＢＳ）２１０、２２０が含まれ（２つのみ
が示されている）、その各基地局は加入者ユニット（ＳＵ）２１２が基地局によ
りカバーされている地理的領域内にあるときにＳＵ２１２とワイヤレスに通信す
ることができる。システム２００には基地局制御装置（ＢＳＣ）２３０と移動ス
イッチングセンター（ＭＳＣ）２４０も含まれている。ＭＳＣ２４０はＢＳＣ２
３０を通して基地局２１０、２２０に接続されている。ＭＳＣ２４０は電話ネッ
トワーク２５０のライン２１４を通して公衆電話交換ネットワーク（ＰＳＴＮ）
２５０に接続されている。ライン２１４は電話ネットワーク２５０内の電話接続
を表しており、これらのライン２１４は会議ブリッジ２９０まで作られている。
電話機２６０、２７０はローカル交換業務２８０およびライン２１４を通して会
議ブリッジ２９０に接続されている。
【００２０】 セルラシステム中のＳＵ２１２、ＢＳ２１０または２２０、ＢＳＣ２３０、Ｍ
ＳＣ２４０およびＰＳＴＮ２５０の一般的な動作は技術的によく知られており、
ここではさらに詳細に説明する必要はない。さらに、典型的な会議ブリッジの動
作はよく知られており、ここでは説明する必要はない。ＳＵ２１２を使用する加
入者は一般的に、数字をＳＵ２１２の（示されていない）キーパッドに入力する
ことにより、会議ブリッジの会議サービスにより提供される指定電話番号をダイ
ヤルして会議ブリッジ２９０にアクセスする。典型的な有線電話機と異なり、通
話を開始する要求がシステム２００に対してなされる前に電話番号がセルラ電話
機に“ローカル的に”キー入力される。この実施形態では、ユーザが“送信”ボ
タンを押して通話を“発信”したときに、ＳＵ２１２は記憶された数字をＢＳ２
１０に送信する。ＢＳ２１０は数字を受信して、ＢＳ２１０、ＢＳＣ２３０、Ｍ
ＳＣ２４０およびＰＳＴＮ２５０に関係する通話セットアッププロセスを開始す
る。通話セットアッププロセスが成功して終了するとＳＵ２１２と会議ブリッジ
２９０との間に電話通話が確立される。
【００２１】 電話通話セットアップの確立はシステム２００中のリソースを割り当てて、Ｓ
Ｕ２１２のユーザから会議ブリッジ２９０へのおよび会議ブリッジ２９０からＳ
Ｕ２１２のユーザへの信号の通信を可能にすることを含んでいる。ＢＳ２１０は
ＳＵ２１２から受信した通話をセットアップする要求をＢＳＣ２３０に送信する
。ＢＳＣ２３０は（示されていない）さまざまなサブシステムを含み、これらの
サブシステムはシステム２００中のさまざまな基地局間の通信ならびにＭＳＣ２
４０とＢＳ２１０との間の通信を管理する。例えば、ＢＳＣ２３０は、システム
２００中の１つの基地局から他の基地局に加入者ユニットの制御を移す試みを行
っている基地局間の通信を取り扱う。ＢＳＣ２３０はＭＳＣ２４０とＢＳ２１０
間の通信も取り扱う。ＢＳＣ２３０はＢＳ２１０から受信した通話セットアップ
に対する要求をＭＳＣ２４０に送信する。
【００２２】 通話セットアップに対する要求に応答して、ＭＳＣ２４０はＳＵ２１２におい
て加入者により入力された数字を使用して、通話をセットアップするためによく
知られた方法でＰＳＴＮ２５０にアクセスする。会議ブリッジが応答するとき、
音声接続が完成する。ＳＵ２１２とＢＳ２１０との間のデータに対処するために
、ＢＳＣ２３０はＳＵ２１２とＢＳ２１０との間のデータを伝えるためのワイヤ
レストラフィックチャネルを割り当てる。ＳＵ２１２とＢＳ２１０との間に送ら
れるデータは音声データまたは他のタイプのデータとすることができる。電話機
２６０、２７０のユーザはよく知られた方法でそれらのローカル交換事業者（Ｌ
ＥＣ）を通して会議ブリッジ２９０にアクセスする。
【００２３】 システム２００はさまざまなワイヤレス通信スキームを使用して、ＳＵ２１２
による電話通話の実行を行うことができる。例えば、本発明のさまざまな実施形
態では、コード分割多元接続（ＣＤＭＡ）、時分割多元接続（ＴＤＭＡ）または
周波数分割多元接続（ＦＤＭＡ）を使用して、通信を提供することができる。シ
ステム２００は、パーソナル通信サービス（ＰＣＳ）、最新移動電話システム（
ＡＭＰＳ）、または移動通信用グローバルシステム（ＧＳＭ）により提供される
ようなセルラ電話システムとすることができる。代わりに、システム２００はロ
ーカルワイヤレスループとすることができ、この場合ＳＵ２１２は静的か、ある
いはローカルワイヤレスループのセル間をめったに移動しないか、または比較的
ゆっくりと移動する。
【００２４】 図２はシステム２００の動作を示すフロー図を図示している。ステップ３００
において、会議通話を望んでいる加入者はそれぞれ指定電話番号をダイヤルして
会議通話サービスにアクセスする。ブリッジはよく知られた方法で各加入者から
の特定の情報を要求する。これらの特定の情報は、パーソナル識別番号（ＰＩＮ
）や会議通話を確立するための他の情報のような情報である。
【００２５】 図１の加入者ユニット２１２のユーザは、レストランや空港などのような高雑
音環境にいるか、あるいはＢＳ２１０に対するエアーリンクに非常に雑音がある
ようなセルのエリアにいる場合、ユーザが参加している会議通話を支配しやすい
。不適切に会議通話を支配することを避けるために、加入者ユニット２１２にお
けるユーザはステップ３１０において予め定められたＭＵＴＥキー（例えば、専
用ＭＵＴＥキーまたは‘＃’のようなＤＴＭＦキー）を押す。ＭＵＴＥキーは、
ＳＵ２１２により送信されている加入者ユニットのユーザ信号の少なくとも一部
分を送ることを停止し、そして再開することにより通話の選択的なミューティン
グを可能にする。ユーザ信号送出の停止および再開は、以下で説明するように、
システム２００中のＢＳ２１０、ＢＳＣ２３０またはＭＳＣ２４０において生じ
させることができる。ユーザ信号送出の停止および再開は、技術的によく知られ
たハードウェアおよび／またはソフトウェアを使用して通常の方法で実行され、
これらのハードウェアおよび／またはソフトウェアはＢＳ２１０、ＢＳＣ２３０
またはＭＳＣ２４０において見出すことができる。さらに、ミューティングを実
現するハードウェアおよび／またはソフトウェアの動作は通常のものであり、こ
こではさらに詳細に説明する必要はない。参照を容易にするために、ミューティ
ングを実現するハードウェアおよび／またはソフトウェアはミューティングユニ
ットとして呼ぶ。この発明の実施形態では、ユーザ信号送出の停止および再開は
ユーザ信号のオーディオ部分において実行することができる。しかしながら、本
発明の代替実施形態では、停止および送出はユーザ信号の他の部分に対して生じ
させることができる。
【００２６】 デジタルであるシステム２００では、ユーザ信号のオーディオ部分の停止には
、オーディオ信号を伝えるデジタルデータをＭＳＣ２４０においてアナログ信号
に変換させたときに無意味なオーディオ信号を生成するデジタルデータで置換す
ることが含まれる。ユーザ信号送出の再開は、オーディオ信号を伝えるデジタル
データをＭＳＣ２４０においてアナログ信号に変換させたときに無意味なオーデ
ィオ信号を生成するデジタルデータで置換することを停止させる。オーディオ信
号を伝えるデジタルデータの置換を停止させることにより、オーディオ信号はシ
ステム２００を伝わるので、ＭＳＣ２４０において生成される信号は実質的にＳ
Ｕ２１２において生成されたユーザ信号の複製である。
【００２７】 １つの実施形態では、加入者ユニット２１２は、ＭＵＴＥキーが押される毎に
ステップ３２０においてシステム（ＣＳ）２００中のＢＳ２１０にミュートメッ
セージ（または予め定められた制御信号）を送信するようにプログラムされてい
る。本発明はミュートメッセージをシステム２００によりサポートされている通
信スキームに関係するメッセージプロトコルに加える。付加的なコマンドメッセ
ージを含めるように標準プロトコルを拡張することは技術的によく知られている
。
【００２８】 ミュートメッセージがＢＳ２１０により受信された場合、ＢＳ２１０はＭＳＣ
２４０およびＰＳＴＮ２５０を通じた会議ブリッジ２９０への電話通話接続を維
持する。しかしながら、ステップ３４０において、ＢＳ２１０のミューティング
ユニットはＳＵ２１２から受信した信号のデコードされたオーディオ部分をＢＳ
Ｃ２３０に送信することを停止させる。ミューティングメッセージを受信すると
、ＢＳ２１０はパケットの受信された情報データを無視して、無音を表す予め定
められたパケットをＢＳＣ２３０に送信する。
【００２９】 図３はＳＵ２１２から受信した信号のオーディオ部分の送出を再開するために
ＭＵＴＥキーが押されたときの、システム２００の動作を示すフロー図を示して
いる。ＳＵ２１２のユーザが自分の送信をミューティング状態にもはやしたくな
い場合には、ステップ３５０においてＭＵＴＥキーを押す。結果として、ステッ
プ３６０において、アンミュートメッセージがＳＵ２１２からＣＳ２００のＢＳ
２１０に送信される。ステップ３８０において、ＢＳ２１０のミューティングユ
ニットはＳＵ２１２から受信した信号のオーディオ部分のＢＳＣ２３０に対する
送出を再開する。ステップ３９０において、会議通話はシステム２００における
ＳＵ２１２から受信されたオーディオで継続する。
【００３０】 特定な応用の先の説明は例としてのみ提供されている。本発明にしたがったい
くつかの代替実施形態が存在する。２つの代替実施形態が、オーディオ信号送出
の停止および再開を達成するようにミューティングユニットが配置されるシステ
ム２００内の位置の選択から生じる。１つの実施形態では、システム２００によ
り受信される信号のオーディオ部分の送出を停止および再開することは、ＢＳ２
１０ではなくＢＳＣ２３０において起こる。このような実施形態では、ステップ
３４０において、ＢＳＣ２３０のミューティングユニットは、ＢＳ２１０により
送出されるミュートメッセージを受信すると、受信信号のオーディオ部分のＭＳ
Ｃ２４０に対する送出を停止する。さらに、このような実施形態では、ステップ
３８０において、ＢＳＣ２３０のミューティングユニットはアンミュートメッセ
ージを受信すると、受信信号のオーディオ部分のＭＳＣ２４０に対する送出を再
開する。
【００３１】 本発明のさらに他の代替実施形態では、システム２００により受信された信号
のオーディオ部分の送出を停止および再開することは、ＢＳＣ２３０ではなくＭ
ＳＣ２４０において生じさせることができる。このような実施形態では、ステッ
プ３４０において、ＭＳＣ２４０のミューティングユニットは、ＢＳＣ２３０に
より送出されたミュートメッセージを受信すると、受信信号のオーディオ部分を
ＰＳＴＮ２５０に対して送出するのを停止する。さらに、このような実施形態で
は、ステップ３８０において、ＭＳＣ２４０のミューティングユニットは、アン
ミュートメッセージを受信すると、受信信号のオーディオ部分のＰＳＴＮ２５０
に対する送出を再開する。
【００３２】 この発明にしたがっているまたさらに別の代替実施形態が存在する。代替実施
形態はＳＵ２１２からの信号のオーディオ部分の通信を停止および再開するため
の要求を採用することができるさまざまな形態から生じる。本発明にしたがった
代替実施形態では、ステップ３１０において、加入者ユニット２１２における加
入者はＤＴＭＦキーの第１の予め定められたシーケンスを押すことができる。加
入者により押されたＤＴＭＦキーのシーケンスに応答して、ステップ３２０にお
いて、ＳＵ２１２はメッセージのシーケンスとして、またはトーンのシーケンス
としてキーシーケンスを送る。メッセージのシーケンスとしてキーシーケンスを
送ることが好ましい。その理由はこのようなメッセージの送信に関係するエラー
チェックのためである。
【００３３】 例えば、ＤＴＭＦキーが典型的なＣＤＭＡシステムにおいて押されると、トー
ンは送信されず、その代わり標準通信フォーマットにしたがったメッセージがＳ
Ｕ２１２からシステム２００に送られる。システム２００では、ＤＴＭＦキーの
押下により生じたメッセージの受信はＰＳＴＮ２５０を介した送信用に適切なオ
ーディオ周波数成分を有するトーンをＭＳＣ２４０に生じさせる。さらに、キー
のシーケンスの押下により生じたメッセージのシーケンスのシステム２００にお
ける受信は、コマンドを実行する命令であるとして、ＢＳ２１０、ＢＳＣ２３０
あるいはＭＳＣ２４０によってさえ識別することができる。
【００３４】 結果的に、この発明にしたがった代替実施形態では、ステップ３１０において
複数のＤＴＭＦキーの第１の予め定められたシーケンス（または単一のＤＴＭＦ
キー）の押下により生じたメッセージのシーケンスは、ステップ３４０において
、ＳＵ２１２から受信した信号のオーディオ部分の送出をＢＳ２１０が停止させ
ることになる。さらに、ステップ３５０における複数のＤＴＭＦキーの第２の予
め定められたシーケンス（または単一キー）の押下は、ステップ３８０において
、ＳＵ２１２から受信されたオーディオ信号の送出をＢＳ２１０に再開させる。
【００３５】 代わりに、複数のＤＴＭＦキーの第１の予め定められたシーケンス（または単
一キー）の押下が、ステップ３２０において送られているメッセージのシーケン
スではなく、複数のデュアルトーンの第１のシーケンス（または単一のＤＴＭＦ
デュアルトーン）となる場合に、ステップ３４０において、ＢＳ２１０がオーデ
ィオ送出を停止する。複数のＤＴＭＦキーの第２の予め定められたシーケンス（
または単一キー）のＳＵ２１２のユーザによる押下は、ステップ３６０において
ＳＵ２１２が複数のトーンの第２のシーケンス（または単一のＤＴＭＦデュアル
トーン）をＢＳ２１０に送ることになる。ステップ３７０において、ＢＳ２１０
は肯定応答をＳＵ２１２に送るかもしれない。ステップ３８０において、ＢＳ２
１０はＳＵ２１２から受信されたオーディオ信号の送出を再開する。ステップ３
９０において、会議通話はＳＵ２１２からシステム２００により受信されたオー
ディオで継続する。
【００３６】 メッセージのフォーマットは、システム２００においてオーディオ送出の停止
および再開が実行される場合には影響を与えない。ミュートおよびアンミュート
メッセージがシステム２００のメッセージプロトコル、ＤＴＭＦメッセージ送信
またはＤＴＭＦトーンにより送信されたか否かにかかわらず、オーディオ送出の
停止および再開はＢＳ２１０、ＢＳＣ２３０またはＭＳＣ２４０において行うこ
とができる。
【００３７】 Foladare氏らの特許のような従来技術に見られない、本発明に対するさまざま
な利点が存在する。例えば、Foladare氏らの特許により説明されているのと同様
なミューティング機能を組み込んでいない既存の会議ブリッジプラットフォーム
を会議通話が使用している場合でさえ、本発明はワイヤレス電話機のユーザが自
分の信号をミューティングして会議通話を支配することを防止する。したがって
、本発明は従来技術の発明を使用していない多くの既存会議ブリッジの継続的な
使用を可能にし、それにより有効な寿命を延長させる。
【００３８】 本発明から生じる他の利点は、１つ以上のトーンではなく、ワイヤレス通信シ
ステムの通信プロトコルのシグナリングメッセージとしてミュート要求を送信す
ることから生じる。第１に、メッセージはエラーチェックにより厳重に保護され
ていることから、比較的雑音が多いエアーリンク環境においても、メッセージを
構成するビットは損なわれた受信ビットから再構築することができ、メッセージ
を正しく識別することができる。従来技術の会議ブリッジは、加入者ユニットが
比較的高い周辺雑音または雑音の多いエアーリンクを有する環境においてＤＴＭ
Ｆとしてミュート信号を送信するときに、ミュート信号に対して応答しようとは
しない。ＤＴＭＦトーンは会議ブリッジプラットフォームにより受信されるとき
に認識できない程度まで、周囲雑音またはエアーリンク雑音により損なわれるこ
とがある。
【００３９】 第２に、ミュート要求を実行するためにメッセージを使用することにより、本
発明はメッセージプロトコルの一部である肯定応答を利用する。メッセージが基
地局、基地局制御装置、または移動スイッチングセンターにより受信されるとき
に肯定応答が加入者ユニットに送信される。
【００４０】 本発明は特定の実施形態とともに説明したが、本発明の精神および範囲を逸脱
することなく当業者がさまざまな修正または代替をなしえることが理解されるで
あろう。本発明は先の例示的な詳細な説明により限定されるものではなく、特許
請求の範囲により規定される。
【図面の簡単な説明】
【図１】 図１は本発明の現在の好ましい実施形態にしたがったワイヤレス会議ブリッジ
システムのブロック図である。
【図２】 図２は本発明の現在の好ましい実施形態にしたがったワイヤレス会議ブリッジ
システムの動作フローを示す図である。
【図３】 図３は本発明の現在の好ましい実施形態にしたがったワイヤレス会議ブリッジ
システムの動作フローを示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＭＺ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ， ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＧ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ， ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＢＺ，Ｃ Ａ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＲ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＤＭ ，ＤＺ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ， ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，Ｋ Ｅ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ， ＭＷ，ＭＸ，ＭＺ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，Ｒ Ｕ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ ，ＴＲ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ， ＺＡ，ＺＷ Ｆターム(参考） 5K015 AF02 JA05 JA11 5K024 AA52 BB06 CC01 CC11 DD01 EE04 FF05 5K067 AA34 BB04 EE02 EE10 EE16 FF35 HH22 5K101 KK07 LL01 LL12 NN02 NN12 RR05 UU03

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 会議ブリッジに対するワイヤレス電話通話中にワイヤレス通
    信装置中で生成されるユーザ信号を選択的にミュートする方法において、 ワイヤレス通信装置からの第１の予め定められた制御信号をワイヤレス通信シ
    ステムにおいて受信し、 ユーザ信号の通信をワイヤレス通信システムにおいて停止することを含む方法
    。
  2. 【請求項２】 第１の予め定められた制御信号が通信プロトコルにおいてエ
    ラーチェックされて肯定応答されたシグナリングメッセージである請求項１記載
    の方法。
  3. 【請求項３】 ワイヤレス通信装置においてミュートキーを起動し、 ワイヤレス通信装置からワイヤレス通信システムに対して第１の予め定められ
    た制御信号を送信することをさらに含み、 停止はミュートキーの起動に応答して行われる請求項１記載の方法。
  4. 【請求項４】 ミュートキーの起動はワイヤレス通信装置のユーザにより実
    行される請求項３記載の方法。
  5. 【請求項５】 第１の予め定められた制御信号はワイヤレス通信装置からワ
    イヤレス通信システム中の基地局に送信される請求項３記載の方法。
  6. 【請求項６】 ワイヤレス通信装置においてミュートキーを起動し、 ワイヤレス通信装置からワイヤレス通信システムに対して第２の予め定められ
    た制御信号を送信し、 ミュートキーの起動に応答して会議ブリッジに対するユーザ信号の通信をワイ
    ヤレス通信システムにおいて再開することをさらに含む請求項１記載の方法。
  7. 【請求項７】 ミュートキーの起動はワイヤレス通信装置のユーザにより実
    行される請求項５記載の方法。
  8. 【請求項８】 第２の予め定められた制御信号はワイヤレス通信装置からワ
    イヤレス通信システム中の基地局に送信される請求項６記載の方法。
  9. 【請求項９】 第１の予め定められた制御信号はシグナリングメッセージと
    して受信されるＤＴＭＦ信号である請求項１記載の方法。
  10. 【請求項１０】 第１の予め定められた制御信号は少なくとも１つのＤＴＭ
    Ｆトーンである請求項１記載の方法。
  11. 【請求項１１】 ユーザ信号はオーディオデータである請求項１記載の方法
    。
  12. 【請求項１２】 ユーザ信号はアナログオーディオデータである請求項１記
    載の方法。
  13. 【請求項１３】 ワイヤレス通信装置から第２の予め定められた制御信号を
    受信し、 会議ブリッジに対するユーザ信号の通信をワイヤレス通信システムにおいて再
    開することをさらに含む請求項１記載の方法。
  14. 【請求項１４】 第２の予め定められた制御信号は通信プロトコルのシグナ
    リングメッセージである請求項１３記載の方法。
  15. 【請求項１５】 第２の予め定められた制御信号はエラーチェックを有する
    シグナリングメッセージとして受信されるＤＴＭＦシーケンスである請求項１記
    載シーケンスである請求項１３記載の方法。
  16. 【請求項１６】 第２の予め定められた制御信号はＤＴＭＦトーンシーケン
    スである請求項１３記載の方法。
  17. 【請求項１７】 ミューティング信号発生器と、 ミューティングユニットとを具備し、 ミューティングユニットはミューティング信号発生器により発生された第１の
    予め定められた制御信号に応答してワイヤレス通信装置によりセットアップされ
    た電話通話をミュートするワイヤレス通信システム用の通話ミューティングシス
    テム。
  18. 【請求項１８】 基地局をさらに具備し、 ミューティングユニットは基地局中に存在する請求項１７記載のワイヤレス通
    信システム。
  19. 【請求項１９】 基地局制御装置をさらに具備し、 ミューティングユニットは基地局制御装置中に存在する請求項１７記載のワイ
    ヤレス通信システム。
  20. 【請求項２０】 移動スイッチングセンターをさらに具備し、 ミューティングユニットは移動スイッチングセンター中に存在する請求項１７
    記載のワイヤレス通信システム。
  21. 【請求項２１】 ミューティングユニットはワイヤレス通信装置から受信さ
    れた第２の予め定められた制御信号に応答してワイヤレス通信装置によりセット
    アップされた電話通話をアンミュートする請求項１７記載のワイヤレス通信シス
    テム。
  22. 【請求項２２】 第１の予め定められた制御信号は通信プロトコルのシグナ
    リングメッセージである請求項１７記載のワイヤレス通信システム。
  23. 【請求項２３】 第１の予め定められた制御信号はシグナリングメッセージ
    として受信されたＤＴＭＦシーケンスである請求項１７記載のワイヤレス通信シ
    ステム。
  24. 【請求項２４】 第１の予め定められた制御信号は少なくとも１つのＤＴＭ
    Ｆトーンである請求項１７記載のワイヤレス通信システム。
  25. 【請求項２５】 第２の予め定められた制御信号は通信プロトコルのシグナ
    リングメッセージである請求項１７記載のワイヤレス通信システム。
  26. 【請求項２６】 第２の予め定められた制御信号はシグナリングメッセージ
    として受信されるＤＴＭＦシーケンスである請求項２１記載のワイヤレス通信シ
    ステム。
  27. 【請求項２７】 第２の予め定められた制御信号は少なくとも１つのＤＴＭ
    Ｆトーンである請求項２１記載のワイヤレス通信システム。
  28. 【請求項２８】 ワイヤレスシステムを通して会議ブリッジと通信するワイ
    ヤレス通信装置のワイヤレス信号中の雑音を制御する方法において、 ワイヤレスシステムにおいて信号を受信し、 信号に応答してワイヤレス通信装置のワイヤレス信号中の雑音が会議ブリッジ
    に到達するのを防ぐようにワイヤレスシステムを使用するステップを含む方法。
  29. 【請求項２９】 ワイヤレス信号中の雑音はワイヤレス通信装置回りの周辺
    雑音である請求項２８記載の方法。
  30. 【請求項３０】 信号がワイヤレス通信装置から受信され、ワイヤレス信号
    中の雑音はワイヤレス通信装置とワイヤレスシステムとの間のエアーリンク雑音
    によるものである請求項２８記載の方法。
  31. 【請求項３１】 ワイヤレスシステムを使用するステップは、ワイヤレス信
    号中のユーザ信号をワイヤレスシステムにおいてミュートすることを含み、 ミュートは信号に応答してユーザ信号が会議ブリッジに到達することを防ぎ、 ミュートは信号に応答して実行される請求項２８記載の方法。
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