JP2003510422A - ヒドロゲル及びその製造方法 - Google Patents

ヒドロゲル及びその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加水分解が自己終結する予め定めた加水分解率までポリアクリロニトリルを部分加水分解して親水性ブロック中にアクリル酸、アクリルアミド及びアクリルアミジン親水性基をもち疎水性ブロック中の残存ニトリル基をもつ多重ブロック構造をもつアクリロニトリルコポリマーを製造する方法の提供。 【解決手段】 (a)チオシアン酸ナトリウムを含有する水性反応溶媒に溶解させたポリアクリロニトリルを含有する第一の反応混合物を形成し;(b)チオシアン酸ナトリウムを含有する水性反応溶媒に溶解させた一般式MYの反応触媒を含有する第二の反応混合物を形成し;(c)上記(a)及び(b)の反応混合物を混合してマスター反応混合物を形成し;(d)該反応混合物を複数の物理的な反応区画に分けて単一反応区画の該表面に比し該表面の容積を増大させて冷却効率を高めかつ望ましくない中心の芯の熱効果を減少させ;そして(e)該分割マスター反応混合物を予定された反応温度範囲に加熱しそして得られるコポリマー溶液が周囲温度で実質的に安定な加水分解の予定されたレベルが完了するのに充分な予定された時間該温度範囲を維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ヒドロゲルに関し、特に自己終結によるコントロールされた加水分
解を利用してヒドロゲルを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ポリアクリロニトリル(PAN)は、しばしば、膜の製造、紡織繊維の製造、
炭素繊維及びヒドロゲルの製造に使用され、またはエンジニアリングプラスチッ
クとして使用される。それらの組成は、純粋のPANホモポリマーから約20モ
ル%までの種々のコモノマーを含むアクリロニトリル(AN)のコポリマーまで
広く変化する。ANは、代表的には、親水性コモノマー(例えばアクリルアミド
、ビニルピロリドン、スチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸など)または疎水
性コモノマー(例えばアクリル酸アルキルまたはメタクリレート、スチレン、塩
化ビニル、メチルスチレン、ビニルピリジンなど)のいずれかと組み合わされる
。これらコポリマーは、通常、それらがPANの主な特徴即ちPAN溶媒の不存
在下の高い結晶性及び高い融点をなお維持している限り、PANと考えられる。
PANは、実際上非溶融性である。それは、その融点(理論上320℃より上)
は、その分解温度より高いからである(PANは約150℃より高い温度で着色
し、そして約200℃より高い温度でそれはグラファイトの不溶性かつ非溶融性
のプレカーサーになる)。
【0003】 PANは、約5.2オングストロームの主なX線回折周期性を有するユニーク
な結晶構造、ポリマーの立体規則性に対する不感受性及び配向した状態における
微結晶の横方向の組織を有する。PANの他の代表的な性質は、優れた環境上の
安定性及び特に配向状態における高い引張強さである。
【0004】 他の非溶融性ポリマー(例えばアラミド)と同じく、PANは、好適な「湿式
」法(例えば、凝固、乾式紡糸など)を使用して、好適な溶媒(例えばDMSO
、DMF、ZnClの濃溶液及びいくつかの他のもの)中の溶液から処理され
ねばならない。
【0005】 ANコポリマーのいくつかは、好適なコモノマーの導入により溶融可能にされ
る。これらのコポリマーは、通常のプラスチック加工方法例えば押しだしまたは
射出成形により加工可能である。しかし、これは、結晶性構造の実質的な破壊及
びいくらかの価値のある性質例えば高い熱安定性の損失なしには達成できない。
溶融可能な「モダクリル(modacrylic)」コポリマーと非溶融性PA
Nとの間には実質的な構造上の相違が存在する。
【0006】 ANは、ときには、極性の高いコモノマーと組み合わされて、その親水性を増
大させそしていくつかの望ましい性質例えば紡織繊維の染色性、分離膜の湿潤性
などを改善する。親水性コモノマーを含むPANコポリマーは、ときには、ヒド
ロゲル即ち多量の水を含む水不溶性エラストマーを形成するのに使用される。ヒ
ドロゲルは、生物医学的生成物例えば移植物、創傷ドレッシング、コンタクトレ
ンズ、生分離膜及び滑らかなコーティングに特に有用である。
【0007】 ヒドロゲルは、共有結合の網状構造を有する従来の「熱硬化」タイプ、または
疎水性基間の相互反応により形成される物理的な網状構造を有する「熱可塑性」
ヒドロゲルのいずれかである。共有結合的に架橋結合したPANに基づくヒドロ
ゲルは、ときには、例えばZnClまたはHNOの濃溶液のような水性溶媒
中のANモノマーの重合の組み合わせにより合成される。親水性コモノマーは、
しばしば、アクリル酸の誘導体、例えば塩、エステル、アミド、アミジン、ヒド
ラジジンなどである。もしこれらコモノマーがANと共重合されるならば、それ
らはPAN鎖中にランダムに分布する。架橋結合したヒドロゲルを形成するため
の塩化亜鉛濃溶液中の親水性コモノマーとのANの共重合は、米国特許第381
2071号(A.Stoy)に記載されている。カルボキシル化コモノマーとの
共重合そしてアルカリによる以後の処理によるPANの性質の改変は、米国特許
第4272422号(Tanaka)に記載されている。比較的低い濃度のラン
ダムに分布している親水性モノマーは、水中の溶解性または非常に高い膨潤を達
成するのに必要である。これは、結晶化の可能性が1、3位のニトリル基の配列
の或る最低の長さを要するからである。AN単位(即ち2つの非AN単位の間の
AN単位の配列)の連続する配列の長さが、ランダムに分布した非ANコモノマ
ーの含量が増えるにつれ短くなるので、PANポリマーの結晶性、熱安定性及び
他の有用な性質が減少する。もしAN及び水性無機溶媒の重合または共重合が酸
触媒による加水分解を伴うならば、これらのヒドロゲルの性質は、改善されるこ
とが観察され、それは米国特許第4123406号(A.Stoyら)、417
2823号(A.Stoyら)及び4228056号(A.Stoy)に記載さ
れている。
【0008】 加水分解されたPANの改良された性質が相補的な物理的な網状構造によるこ
とが予想された。多くの例では、PANのコントロールされた部分的な加水分解
により形成される物理的な網状構造は、充分に安定でありそして追加の共有結合
網状構造は不必要である。
【0009】 この加水分解は、代表的には、酸触媒作用を使用することにより実施され、ア
クリロニトリル及びアクリルアミド単位の交互の配列を有する多重ブロックコポ
リマー(MBC)の形成に導かれる。酸加水分解に有用なPAN溶媒は、代表的
には、米国特許第2837492号(Stantonら)及び米国特許第398
7497号(A.Stoyら)に記載されたようなZnCl濃水溶液であるか
、または濃無機酸例えば硫酸、硝酸、燐酸及びこれらの混合物である。この方法
は、例えば米国特許第3926930号(Ohfukaら)、3709842号
(A.Stoy)、4026296号(A.Stoyら)、4173606号(
V.Stoyら)及び4183884号(Wichterleら)に記載されて
いる。
【0010】 PANに基づくヒドロゲルの物理的な網状構造は、ポリアクリロニトリル配列
のクラスターによって形成できる。物理的に架橋結合したPANヒドロゲルは、
交互の配列に組織されたそれらのニトリル基(AN単位)及び親水性基を有し、
いわゆる「多重ブロックコポリマー」(MBC)を形成する。もしAN配列(ま
た「ハードブロック」とよばれる)が充分に長いならば、それらは親水性単位の
配列(また「ソフトブロック」とよばれる)から水の存在下分離されて、網状構
造を形成する結晶性のクラスターを形成する。或る最低の長さのハードブロック
が、相の分離のために必要である。その上、或る長さのハードブロックが、安定
な結晶性のクラスターを作るために必要とされる。実際の最低の長さのハードブ
ロックは、知られていない。或る推測によれば、5個以上のニトリル単位を有す
るハードブロックのみが、網状構造を形成するクラスターを作るのに有効である
【0011】 MBCにおける相の分離が、純粋かまたは完全ではないことを理解できるだろ
う。それぞれの結晶性のクラスターは、その組織を混乱するいくつかの親水性基
を含むだろう。結晶性のクラスターは、またサイズの広い分布を有するだろう。
その結果、結晶性のクラスターは、融点の広い分布及び局所的な応力に対するク
ラスターの抵抗性を有するだろう。これらのヒドロゲルは、代表的には、制限さ
れた熱安定性及び応力下の明確なクリープ挙動を示す。ハードブロックが長けれ
ば長いほどそしてMBC中のそれらの長さが均一であればあるほど、得られるヒ
ドロゲルの熱的及び機械的な安定性がさらに良好になる。
【0012】 AN含有MBCは、アクリル酸の親水性誘導体中へのPAN(代表的には加水
分解またはアミノ分解)転換ペンダントニトリル基の好適な反応により生成され
る。MBCに導かれる反応は、いわゆる「ジッパー(Zipper)反応」であ
り、それでは、既に反応した基(即ちニトリル以外のアクリル酸誘導体)に隣接
するニトリル基は、他のニトリルに隣接するニトリル基(初めのPANホモポリ
マーにおける基本的な配置である)より反応性である。親水性「ソフトブロック
」は、両方の側の他のニトリルの側面に位置するニトリルの比較的遅い反応によ
って開始される。いちど新しいペンダント基が導入されるならば、「ソフトブロ
ック」は、より早い成長反応により成長できる。ニトリルの消費が完了する前に
反応が停止しない限り、反応が所定のポリマー鎖中のすべての利用可能なニトリ
ル基を消費するまで、ソフトブロックの成長は続く。もしすべてのニトリルが消
費されるならば、生成物は水溶性のアクリル性ポリマーである(例えば石油生産
の掘削用マッドとして有用)。
【0013】 MBCを形成するには、1つより多い「ソフトブロック」が各鎖中に始まる。
MBCの形成は、分子量とジッパー反応の開始速度、成長及び終結速度との間に
特定の関係を要する。もしこれらの条件が適合しないと、反応は、ヒドロゲルの
製造に不適当なランダムなコポリマー、交互コポリマー、ホモポリマーまたは他
の中間体のブレンドを生ずる。たとえMBCが形成されても、ブロックのその平
均の長さ及びブロックの長さの分布は、反応の動力学に応じて広い範囲で変化で
きる。ジッパー反応生成物の一般的な分析は、例えば「Journal of
Polymer Science」Polymer Chemistry Ed
ition、12巻、2165−2185(1974)においてN.Plate
らにより提供されている。実際的な条件では、一連の分析は、素反応の速度定数
の知識を要する。これらの方法は、例えば、「Journal of Poly
mer Science」Polymer Chemistry Editio
n、13巻、1175−1182(1975)及び「Journal of P
olymer Science」Polymer Chemistry Edi
tion、15巻、1029−1033(1977)においてV.Stoyによ
り例えば記述されている。
【0014】 上述から、安定な熱可塑性ヒドロゲルのコントロール可能なしかも再現可能な
製造は、反応動力学にわたって異常なレベルのコントロールを必要とする(ほと
んどの反応速度は、代表的には、工程の経済性のみに影響する。MBCの反応動
力学の場合には、また生成物の品質に影響する。)反応のコントロールは、いく
つかのレベルで要求される。
【0015】 有用なMBCを合成するには、ジッパー反応は、予め設定された部分的な転換
で停止すべきである。これは、最大の転換が通常望まれる化学反応においてはや
や異常な要求である。反応の転換は、原理的には、共反応剤の1種の利用性によ
り制限される。この反応は、反応成分の1種が除去されるときの転換で、「自己
終結」するだろう。われわれはニトリル基の特定であるが制限された転換を要す
るため、その共反応剤は、ニトリル基より少ないモル濃度で存在すべきである。
これは、水が反応の一部として大きなモル過剰で存在しているので、加水分解の
場合に特に困難である。
【0016】 自己終結は、ときには、水溶性または超吸収性のアクリル性ポリマーを製造す
るのに使用される、高温度でのPANの不均一なしかもアルカリ触媒による加水
分解(例えばけん化)の場合に可能である。米国特許第2812317号(Ba
rretら)は、高温度でのアルカリ金属水酸化物による水性PANエマルショ
ンの直接多段けん化を記述している。Barretによれば、これらの条件下の
けん化は、カルボキシレートを生成する水酸化物によるニトリルの化学量論的反
応である。それゆえ、1モルの水酸化物は、それぞれの反応するニトリル基につ
いて消費され、そしてアルカリ金属水酸化物は、制限された量で各工程で添加さ
れてけん化工程により消費できる。
【0017】 PANスラリーのけん化によりアクリル酸の水溶性ポリマーを製造するのに使
用される同様な方法は、米国特許第2861059号(Mowryら)に記載さ
れている。けん化は、PAN及びけん化生成物の両者にとり貧溶媒である水混和
性液体の存在下実施される。目的が実質的に完全なけん化であるため、水酸化物
の量は、最終の生成物が水溶性である限り、厳密を要しない。
【0018】 高濃度のアルカリ金属水酸化物の存在下のアクリル性繊維の部分的なけん化は
、米国特許第4366206号(Tanaka)に記載されている。高濃度の水
酸化物または他の電解質は、メカニズムを変化させて、けん化の生成物は水溶性
のアクリル性ポリマーよりむしろ架橋結合したヒドロゲルである。反応剤の液体
の組成は、それがPAN繊維を溶解しない限り、種々の有機または無機の物質の
添加により変化できる。記載されたけん化方法は、モル過剰の水酸化物中で実施
される。そのため、反応の転換(即ち外側のヒドロゲルジャケットの厚さ)は、
反応時間によりコントロールすべきである。
【0019】 上記の方法の改良は、米国特許第4374175号(Tanaka)に記載さ
れている。改良は、PAN繊維を制限された量の反応剤と接触させて、反応が或
る程度のみに進み、繊維の芯をそのままに残す。方法は、早い反応速度を達成し
そしてヒドロゲル層の厚さをコントロールするには、高い温度で行わねばならな
い。米国特許第5496890号(Sackmannら)は、PAN分散物の直
接的な部分的けん化により製造された超吸収性ポリマーを記述している。生成物
は、30−60モル%のカルボキシレート基、20−60%のカーボンアミド基
、10−20%の残存ニトリル基を含み、そしてその膨潤能力は、1gのポリマ
ーについて1000gまでの水である。方法は、転換されたニトリル1モルあた
り1モルより多い水酸化物に相当する量で、分散されたPAN粒子をアルカリ金
属水酸化物の水溶液と接触することを使用する。反応の転換は、放出されたアン
モニアの量をモニターされ、そして酸例えば塩酸の添加により水酸化物の反応剤
の過剰を中和することにより終結する。
【0020】 最後の5つの文献は、固体のPANのけん化がPANの溶液反応とは異なるメ
カニズムを有し、そしてMBCではないことなる組成の生成物を生ずることを示
す。PANの溶液反応は、代表的には、大過剰の共反応剤により実施される。そ
の理由として、MBC製造の今まで周知の方法のすべてにおいて自己終結コント
ロールを使用できなかった。今まで記述されたすべての場合では、PAN加水分
解は、望ましい転換が恐らく達成されたときに、中間体MBCの凝固及び/また
は反応成分例えば溶媒及び触媒の抽出または中和により終結する。時間により終
点のコントロールは、それが、温度、濃度及び他の変数の変動に敏感な反応速度
の精密なコントロールを要するために、非常に難しい。その上、特にもし反応が
工業的なスケールで実施されるならば、すべてのポリマー鎖について同じ時間で
反応を終結することは困難である。すべてのポリマー鎖が同じ組成を有するとは
限らない(即ち転換の分布)ため、生成物の不均一性の原因になる。
【0021】 上記に示されるように、溶媒及び触媒と同じ化合物を使用するPAN加水分解
法に多数の技術的な問題が存在する。これらの問題は、例えば水及びグリセロー
ルのようなPANの溶媒ではない膨張剤の存在下それらの溶融可能性により明ら
かにされるように、これらの生成物の不均一性及び劣った結晶度を生じさせる。
これは、米国特許第4053442号(Jungretら)に記載されているよ
うに、簡単な溶融物からこれらのヒドロゲルを処理する利点である。いくつかの
特許は、種々の手段により生成物の不均一性及び一連の組成のコントロールを提
案している(米国特許第3897382号(V.Stoyら)及び394887
0号(V.Stoyら))が、反応の終点の基本的な問題を解決できなかった。
【0022】 PANの前記の溶液加水分解は、酸触媒を使用する。塩基に基づくPAN加水
分解は、また溶液で実施される。この場合、メカニズムは、酸触媒による加水分
解並びに上記の塩基触媒による不均一な加水分解とは異なる。メカニズムが異な
るばかりでなく、反応生成物は異なる化学組成及び構造を有する。この方法は、
米国特許第4107121号(V.Stoy)に記載され、水性のローダニド溶
液に溶解したPANの均一な塩基触媒による加水分解を含む。記載された反応は
、種々の塩基により触媒化され、アンモニア、第三級アミン、アルカリ金属の炭
酸塩及び水酸化物を含む。この反応は、アクリルアミドのような低濃度の他の反
応生成物を含むアニオン性ポリマーを生ずる。得られるポリマーは、乾燥状態で
も溶融できるため、熱的に不安定である。これは、もしあるとしても、PANの
クラスターの低い結晶度を示す。いちど水中で膨潤すると、得られる加水分解物
は、それらが共有結合的に架橋していない限り、75℃のような低い溶融温度で
溶融できる。この方法により製造された加水分解物は、ニトリル基の副反応によ
って、しばしば自然に共有結合的に架橋される。
【0023】 米国特許第4107121号に記載された反応は、溶媒からの水が大きなモル
過剰で存在するため、自己終結性ではない。その他、記載された反応は、反応生
成物の1種であるアンモニアによってすら触媒化される。製造方法は、中和また
は洗浄の何れかにより触媒を除去することによって反応の終結を必要とする。
【0024】 PANの溶液加水分解による終結をコントロールする問題のために、PANの
加水分解及び他の反応は、ときには、不均一かつ溶液の反応系の或る性質を組み
合わせるいわゆる「アクアゲルの状態」で実施される。この方法は、米国特許第
4943618号(V.Stoyら)に記載されている。この特許によれば、P
ANは、まず水混和性反応剤に浸透できるアクアゲルの状態にされる。アクアゲ
ルの状態のCN基は、溶液におけるように同様に反応性である。その結果、アク
アゲルは、酸または塩基の触媒による加水分解、アミノリシス、アルコール分解
、ヒドラジン分解、Ritter及び他の反応を含む多くの反応に参加できる。
この系は、反応混合物中の生成物の膨潤を測定することにより反応の転換をモニ
ターすることを可能にする。これは、終点の検出をいくらか単純化する。この記
載された加水分解反応は自己終結ではなくそして触媒の除去により停止すべきで
あるが、単純化された終点の検出は、最終の生成物の転換にわたって良好なコン
トロールを可能にし従って良好な再現性を可能にする。
【0025】 しかし、不均一な反応は、常に、少なくとも或る程度まで拡散をコントロール
し、固体粒子の塊におけるよりも固体−液体の界面におけるより高い転換を生ず
る。これは、さらに、ポリマー鎖のなかの転換の広い分布により生成物の不均一
性を導く。多くの場合、MBCコポリマーは、なお未反応のPANと共存する。
これは、ときには、前記のTanakaの特許に記載されたような親水性の繊維
またはスラリー、または米国特許第4379874及び4420589号(両者
ともV.Stoy)に記載されたようにカテーテル及び他の装置のための膜及び
低膨潤ヒドロゲルにとり有利とみなされる。最後の2つの特許は、ヒドロゲル中
の結晶性のクラスターを安定化する添加物としてホモポリマーPANを使用する
ことを示唆している。これは、反応動力学によりMBCの一連の組成物をコント
ロールすることにより固有の問題を回避することを目指している。しかし、この
やり方は、非常に膨潤するヒドロゲルよりも低い水含量を有する親水性のポリマ
ー及びヒドロゲルに好適である。不均一な生成物は、高い水含量の医学用グレー
ドのヒドロゲル及び多くの用途例えば眼用レンズに好適ではない。他の場合では
、MBCは、長時間にわたってこれらのヒドロゲルからコントロール不能に拡散
できる充分に加水分解した水溶性ポリマーと共存する。いくつかの場合には、3
つのタイプのポリマー(即ち、未反応PAN;MBC;及び水溶性アクリレート
)は、1つの生成物で共存できる。この複雑さは、性質のコントロールを複雑に
しそして生物医学的なポリマーにとりほとんど適していない。
【0026】 加水分解以外の他の従来技術を記載したPANの改変では、米国特許第525
2692号(Lovyら)について述べる意味がある。この特許は、ニトリルと
第一級アミンとの反応によるPANのアミノリシスを記載しており、主な反応生
成物としてN−置換アミド及びN−置換アミジンからなるコポリマーを生成する
。この反応は、溶液反応及び不均一な反応の両者として実施できる。自己終結は
特に述べられていないが、アミノリシスの最大の転換は、少なくとも理論では、
反応混合物中のCN/第一級アミンのモル比によりコントロールできる。しかし
、実際の条件では、この反応は、競合する加水分解反応が同じ方法でコントロー
ルできないために、自己終結と考えることはできない。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術の上記の記述から、PANの加水分解が、その結果が反応条件(触媒
の性質、温度、濃度、PAN溶媒の存在及びタイプ及び他のパラメータを含む)
に非常に依存する非常に複雑な反応であることは明らかである。アクリル性MB
Cを生ずる今まで周知の反応混合物は固有的に不安定であって、反応は終結しな
ければならずそして生成物は精密に限定された瞬間に単離されねばならない。こ
れらのファクターは、製造を複雑にしそしてアクリル性MBCの有用性を低下さ
せる。
【0028】 従来技術にかかわらず、本発明は、それにより教示されてもいなければまた明
白にされていない。
【0029】
【課題を解決するための手段】
本発明は、得られるMBCの不均一性を実質的に排除しそして水性液体による
凝固と組み合わされた押し出し、注型、成形、浸漬、紡糸または同様な成形方法
によって成形されたヒドロゲル物品に転換できるMBCの実質的に安定な溶液を
生ずるPANの加水分解を自己終結する方法を含む。PANの加水分解を自己終
結する条件は、チオシアン酸ナトリウムの存在下、1、3位のCN基に対する特
定のモル比でアルカリ金属触媒MYを要する。加水分解反応は、以下の3つの必
須の工程; (1)予定された比で少なくとも2種の成分A及びBからの反応混合物を混合し
、1つの成分(A)は溶解したPANを含みそして1つの成分(B)は一般式X
Yの塩基性触媒を含み、両者の成分はチオシアン酸ナトリウム及び水を含む工程
、 (2)なお液体である均一な混合物を複数の区画または容器に、それが有効な冷
却に好適な高い比表面を達成するように分離する工程、 (3)混合物を予定された反応温度に加熱しそして予め選択された転換に反応を
完了させるのに充分な予定された時間この温度に維持する工程 を含み、得られるMBC溶液を貯蔵のための容器に移し、凝固によるさらなる処
理に移すことを含む。
【0030】 得られるヒドロゲルは、高い水含量、完全な水和においても高い熱安定性及び
優れた機械的性質を有する。
【0031】 本発明のANの加水分解の自己終結は、最初に共通の1、3位にあるCN基の
反応により形成される弱酸性基による強塩基触媒MYの中和により達成される。
1、3位のCN基は、本発明にとり前提条件である或るメカニズムにより加水分
解する。もし原料ポリマーが低濃度の他のCN基(例えば単離されたCN基)を
含むならば、適切な補正が達成される。以下の明細書において、CN基は、1、
3位のペンダントCN基を意味する。
【0032】 生成物の組成、モル比[MY]/[CN]そして所定の条件に関する最大の反
応の転換の間に予想可能かつ再現可能であるが驚くほど非化学量論的な関係が存
在することが分かった。この知識は、それぞれの望んだ転換について[MY]/
[CN]の或る予定された特定の値を単に使用することにより終点をコントロー
ルできる。比例性の定数A(以下に記載)は、所定の反応条件例えば温度及び溶
媒の組成について確立できる。いちど触媒が前記に基づいて反応生成物により中
和されるならば、反応はそれ自体で停止する(自己終結)ため、或る時間で溶媒
及び/または触媒の抽出または中和により反応を終結する必要はない。
【0033】 反応混合物の組成と最終の転換との間のこの関係は、実験的に決定できる。例
えば、或る反応条件(温度、溶媒の組成、PANのグレード、PANの濃度、触
媒の組成)について[MY]/[CN]を変化させ、そして充分な時間後得られ
る反応の転換を見いだす。望ましい比は、また以下のように計算により前もって
推定できる。モル転換MC(%)は、次の通りである。 MC=([CN]−[CN])/(100[CN]) (1) (式中、[CN]及び[CN]は、それぞれ最初及び最後の反応混合物におけ
るニトリル基のモル濃度である)。
【0034】 チオシアン酸ナトリウムの存在下のCNの塩基触媒による反応は、最終的には
、3つの主なタイプの基;カルボキシル(COOH)、アミド(CONH)及
びアミジン(CNHNH)を生ずる。それゆえ、CNの最終の濃度は、 [CN]=[CN]−([COOH]+[CONH]+[CNHNH]) (2) であろう。チオシアン酸ナトリウムの存在下、COOHは他の2つの基に関して
一定の比で形成されることが確立されている。即ち、 [COOH]=a([CONH]+[CNHNH]) (3) アミジン及びアミドが、所定の反応条件についてほぼ一定の速度で形成されて、 [CONH]=b[CNHNH] (4) (式中、a及びbは選択可能な定数である) である。(3)及び(4)を組み合わせることにより、以下の式 [CNHNH]=[COOH]/a(1+b) が得られ、そして上記の式(1)から減ずることにより、以下の式が得られる。 [COOH]={a/(1+a)}MC[CN]/100 (6) 及び [CNHNH]={1/(1+a)(1+b)} MC[CN]/100 (7)
【0035】 触媒カチオンMは、いくつかのしかしすべてではないCOOHに結合する。
イオン化されたCOOHの存在はその付近の他のCOOHのイオン化、従ってM の結合によりMYの中和のその有効性を抑制する。この結合の有効性は、定数
cにより表示される。その上、いくつかのCOOHは、結合部位についてM
競合する強カチオン性基であるアミジンと相互反応する。アミジン及びMの相
対的結合の強さは、定数dにより表示される。最大のdは1であり、その場合そ
れぞれのアミジン基は1個のCOOHと相互反応する。
【0036】 それゆえ、中和したMYの濃度は、 [MY]=[COOH]/c−d[CNHNH] (8) であろう。式(10)を(8)と組み合わせると、 [MY]/[CN]=AMC/100 (9) (式中、A={a(1+b)−cd}/{c(1+a)(1+b)}) (10) になる。
【0037】 本発明の条件下の反応は、2/3のCOOH基及び1/3の式C(=Z)NH (式中、ZはOまたはNHである)を生ずる。Z=Oの基は中性のアミド基で
あり、Z=NHの基はカチオン性のアミド基である。従って、アミド基対アミジ
ン基のモル比が約0.6−約2.0に及び、そして代表的な反応条件に関する平
均の比が値1.4を有することが経験的に分かった。その上、平均的に、アミド
基及びアミジン基の両者が常に両方の側にカルボキシル基を有することが分かっ
た。これらの関係は、反応条件に応じ、そして式(1)−(10)の選択可能な
定数により表示された。これらの定数の代表的な値及び範囲は、以下の通りであ
る。
【0038】 範囲 a=2 1.95−2.2 b=1.4 0.6−2.0 c=2 1.6−3.2 d=1 0.5−1.1
【0039】 従来技術により示されるように、溶媒は反応メカニズムに大きな作用を有するこ
とができる。それゆえ、反応溶媒の選択は重要である。それは、PAN及び最終
の生成物に対して良好な溶媒でなければならず、そして触媒と適合できなくては
ならない。溶媒は、中間体、カルボキシレート基及び触媒のイオン化に影響する
ことにより反応に影響する。不適切に選択された溶媒は、上記の基からなるMB
Cとは全く異なるポリマーを生成する。本発明の目的のために、最適な溶媒は、
約50−約60重量%そして好ましくは53−57重量%の濃度のチオシアン酸
ナトリウムを含む水溶液である。
【0040】 チオシアン酸ナトリウムの少ない量は、本発明にとり操作できない溶媒をもた
らすことなく、チオシアン酸のカリウム塩、リチウム塩またはカルシウム塩によ
り置換できる。原則として、33重量%以下のチオシアン酸ナトリウムは、他の
チオシアン酸塩により置換できる。溶媒A中の水の少ない量は、有機液体、例え
ば低級脂肪族アルコールC−C、グリセロールまたはエチレングリコールに
より置換できる。原則として、25重量%以下の水は、これらの有機液体により
置換できる。溶媒組成の小さい変化でも、定数a、b、cb及びdの値に顕著な
変化をもたらす。
【0041】 反応の触媒は、一般式M(式中、MはLi、KまたはNaを表し、Y は約5より高いpKaを有する弱酸から誘導されたアニオンを表す)の強塩基で
ある。代表的なYは、OH、SiO 2−、CNまたはCO 2−である
。好ましい触媒はNaOHである。
【0042】 方法は、以下の必須の工程からなる。 (1)PANは、チオシアン酸ナトリウムを含む水性の無機溶媒Sに溶解されて
溶液Aを形成する。溶液A中のPANの濃度は、[重量%]で(cpAN,A
で表示される。 (2)触媒MYは、該溶媒Sに溶解されて溶液Bを形成する。溶液B中のMYの
濃度は、[重量%]で(cMY,B)で表示される。 (3)溶液AとBとを、[℃]への温度で重量比(A/B)で混合される。とも
に[重量%]で、反応混合物C中のPANの濃度は(cpAN,C)であり、触
媒の濃度は、(cMY,C)である。モル比は、 [MY/PAN]=(MWPAN/MWMY(cMY,C)/(cpAN, ) (11) (式中、MWPAN及びMWMYは、それぞれ平均PAN単位の分子量(ANで
は53ダルトン)及び触媒のそれ(NaOHでは40)である) である。溶液A及びBの量は、[MY/PAN]の或る予定された値を達成する
のに選択される。 (4)反応温度を温度t[℃]に上げ、そして望ましい転換に達するのに充分
な反応時間Tの間その温度に維持する。 (5)温度は下降した周囲温度である。得られる注型溶液Cは、ヒドロゲルに処
理するまで閉じた容器に保持される。
【0043】 自己終結のために、アンモニア及び等しいまたはそれ以下の強さの塩基が加水
分解反応の有効な触媒ではないような反応条件を選択すべきである。すなわち、
アンモニアは、上記の加水分解反応の副生物として形成されつつある。もし新し
く形成されたアンモニアが、選択された反応条件下で、CN基との反応及び/ま
たは加水分解の触媒化が可能であるならば、この反応は自己終結的ではない。ア
ンモニアの触媒的な有効性は、非常に高いイオン性の強度及び比較的低い温度を
有する溶媒中で反応を実施することにより抑制できる。溶媒の要件は、上記で規
定されている。反応温度は、50−100℃、好ましくは60−80℃でなけれ
ばならない。反応条件の選択は必須である。異なる条件下では、アンモニアそし
てより弱い塩基でもPAN加水分解の有効な触媒である。アンモニアにより触媒
化されるCNの加水分解は、反応の自己終結を妨げるだろう。
【0044】 方法は簡単であるが、基礎になっている化学反応はそうではない。チオシアン
酸ナトリウムの存在下のPANの塩基触媒による加水分解が2つの工程で進行す
ると推定される。 (1)ポリマー鎖において「はしご形ポリマー」セクションまたはブロックを形
成するニトリル基の塩基触媒による重合;そして (2)最終のMBCへのはしご形ポリマー中間体(LPI)の加水分解。
【0045】 殆どの連続する反応におけると同様に、LPI中間体の濃度は零から出発し、
最大を通り次に零に戻る。LPIは、溶媒Sにわずかに可溶である。そのため、
反応混合物の粘度は、LPIの濃度が最大を通るにつれ、増大する。その最大に
おける粘度は、あまりに高くて反応混合物はそれが再び流体になる前にゴム状ま
たは固体にすらなるようになる。反応混合物は、この相では混合できず、そして
伝熱の条件は非常に不十分である。PANの加水分解反応は発熱性であるため、
反応混合物の本体の温度は、反応容器の壁でより高く、不均一な反応温度を生ず
る。温度は、反応混合物のいくつかの部分で必要な制限より高く、そしてそれは
その自己終結の性質を失う。その上、一連の分布は、開始、成長及び終結の反応
が異なる活性化エネルギーを有するために、反応温度に敏感である。その結果、
反応混合物の不均一な温度は、生成物の不均一性を導く。もし反応が大きな容器
で実施されるならば、それは制御のきかない反応の性質を得ることにもなり、不
確定な炭を生じるか、または爆発すら生ずる。そのため、たとえもし反応混合物
が撹拌できないとしても、反応温度をコントロールすることが重要である。
【0046】 その目的のために、調温可能な表面/体積の比は、20[m]より高くそし
て好ましくは50[m]より高く維持されねばならない。これは、種々の方法
、例えば工程4で反応混合物中に管状の熱交換機を挿入しそして所望により反応
混合物がその流動性を再び得た後それを再び取り出すことにより、達成できる。
好ましい方法は、反応混合物を工程4前に複数の部分に分割しそしてそれらを工
程4後そして好ましくは工程5後に再び一緒にすることを含む。これは、反応混
合物を非混和性流体(例えばケロセンまたはシリコーン油)に分散させることに
より、または調温された伝熱液体中に置かれた複数の直径の小さい容器に混合物
を満たすことにより達成できる。いちど反応が完了すると、注型溶液が貯蔵及び
/または処理のために集められる。これらの手段は、これが生成物の不均一性の
増大を導くために、自己終結性ではない方法では非常に困難であろう。
【0047】 改良された方法は、より安価な製造を生ずるばかりでなく、実質的に改良され
た均一性を有するMBC生成物を生じ、その結果、改善された再現性、機械的強
さ、安定性、透明性及び他の性質を生ずる。生成物は、また水抽出可能なフラク
ションの低い含量により、改善された生物適合性を有する。方法及び生成物の性
質は、注型MBC溶液の反応及び貯蔵中の酸素及び/または活性光線の排除によ
りさらに改善される。酸素及び光線の存在は、恐らくポリマー中の或る中間体の
発色団構造を安定化することにより、生成物の或る着色を生ずる。これらの副反
応の排除は、生成物の品質を改善し、そしてさらに終点の予想性及び方法の再現
性を改善する。上述のように、方法は、従って、いつか将来で成形されたヒドロ
ゲル物品に処理できるMBCの安定かつ貯蔵可能な溶液(「注型溶液」)を生ず
る。これは、製造方法へ自由度を与え、そして生成物の品質に関する改善された
コントロールを与える。原料注型溶液は、副生物としてアンモニアを含む。アン
モニアは、悪臭を有し、そして注型溶液の安定性及び貯蔵寿命を低下させる。ア
ンモニアは、ほう酸を含む弱酸及び有機ヒドロキシ酸例えばくえん酸の添加によ
り中和できることが分かった。より強い酸は、それらが溶液に存在するチオシア
ン酸塩を分解するので使用できない。従って、安定化された注型溶液は、透明で
実質的に無色であり、そしてとくにもし濃色の容器及び/または不活性気体中に
貯蔵されるならば、周囲温度で長期間安定である。
【0048】 全製造方法は、注型溶液の成形されたヒドロゲル物品例えば棒、繊維、管、フ
ォイルなどへの転換により完了する。溶液は、いわゆる凝固により固化される。
凝固は、溶液を或る限定された形(薄い層、球状の小滴、及び繊維)にし、溶液
に拡散する水と接触させ、そしてチオシアン酸塩の濃度を低下させることよりな
る。低下されたチオシアン酸塩の濃度は、疎水性「ハードブロック」の相分離及
び注型溶液の必然的な固化を開始する。溶媒及び他の残存物は、次に過剰の水ま
たは水溶液により抽出される。
【0049】 本発明により生成するヒドロゲルは、等張性の溶液中よりも純粋な水中で遥か
に膨潤する利点を有する。これは、高濃度のイオン性基を有するすべてのヒドロ
ゲルについて本質的に真実であろうが、それは、もし純粋の水中で膨潤するなら
ば、ほとんどのこれらのヒドロゲルの極端な剛さのためにヒドロゲルの精製にほ
とんど利用できない。生成物であるヒドロゲルの機械的性質(構造及びその規則
性(即ち工程による)の結果である)は、拡散性が大きな分子についてすら高い
極端に高い水含量ですら安全な抽出を可能にする。これは、比較的大きい分子量
を有する残存物のヒドロゲル例えば水溶性オリゴマーからの抽出を可能にする。
いちどヒドロゲルが等張性の条件の下に置かれるならば、その膨潤は、劇的に低
下し、そしてその浸透性の限界も低下する。残存オリゴマーは、もし存在するな
らば、使用条件下でゲルに有効かつ永久に捉えられる。これは、オリゴマーがし
ばしば抽出するのに非常に困難な生物医学的ポリマーについて実質的な利点であ
る。本発明により形成されるヒドロゲルは、高温度ですら非常に安定である。こ
れらのヒドロゲルからの生成物は、非常に水和された状態(例えば、90重量%
の液体の含量またはそれより多くても)でも、オートクレーブ操作により滅菌で
きる。
【0050】 構造上の規則性のなお他の成果(即ち本発明の成果)は、広い範囲の条件で優
れた形状の記憶性である。この性質は、変形されたキセロゲル(xerogel
)の完全な再水和、変形された形状の可塑化、異方性膨潤及び他の独特かつ有用
な性質を可能にする。
【0051】 本発明から生ずるMBCは、主鎖に直接結合したアニオン性及びカチオン性の
両方の基を有する。その上、各カチオン性基は、2個のアニオン性基に隣接し、
そして狭い範囲のpHで内部塩を形成できる。これは、3.5−4.0のpHの
範囲で膨潤を劇的に低下させる。本発明から生じたヒドロゲルは、1桁より多い
オーダーの変化で平衡固体含量を変化でき、そして極めて広い範囲で固体と液体
との間の比を変化できる。この性質は、好ましい方向に膨潤可能でありしかも体
液と接触してそれらのサイズばかりでなくそれらの形状をも変化できる異方性の
移植物の製造を可能にする。
【0052】 本発明は、本発明を制限しない以下の実施例によりさらに説明される。
【0053】
【実施例】
実施例 1 155000ダルトンの重量平均分子量を有するポリアクリロニトリルホモポ
リマー155重量部を、450重量部の水に分散する。605重量部の結晶性チ
オシアン酸ナトリウムを、約60℃の温度で撹拌下約3時間の間に徐々に添加す
る。PANは、この間実質的に溶解して、粘度の高い溶液Aを形成する。溶液A
を約70℃でさらに6時間撹拌して溶解を完全にし次に25℃以下に冷却する。
【0054】 溶液Bを他の容器で製造する。15.5重量部のNaOH及び250重量部の
チオシアン酸ナトリウムを、周囲温度で250重量部の脱イオン水(DIW)に
溶解する。
【0055】 溶液A及びBを、22℃で撹拌するガラス張り反応器中で2.347の重量比
で混合する。得られるマスター混合物は、以下の組成を有する(すべての%は重
量による)。 PAN 8.08% NaOH 0.90% チオシアン酸ナトリウム 49.55% 水 40.57% この組成は、モル比[MY/CN]=0.1325に相当する。
【0056】 混合物を、プラスチックの囲いを有する多重ガラス容器に満たす。それぞれは
、 約10Lの容積、330mmの高さそして200mmの直径を有する。閉じた容
器を水浴に浸漬し、そして48時間70℃の温度に保つ。いちど温度が上昇する
と、容器内の混合物は、速やかに薄黒くなりそして粘度が上がる。次第に、それ
は、濃褐色のゴム状の固体になる。反応を続けると、色は、濃褐色から赤みがか
った褐色、濃いオレンジ色、黄色に次第に変化する。同時に、組成物は、ほとん
ど初めの粘度に液体化する。得られる溶液は、ハチミツ様の外観及び強いアンモ
ニアの匂いを有する粘度の高い液体である。ポリマーの組成は、反応直後NMR
により測定され、次に周囲温度でガラス瓶中の30日間の貯蔵後に再び測定し、
すべての濃度はモル%である。組成は、方法の精度の範囲内で同じである。反応
直後そして30日間の溶液の貯蔵後の溶液から製造されるヒドロゲルも、それら
の水含量(重量%)及び外観により示されるように、同じである。コポリマー溶
液の貯蔵安定性を示すデータは、以下の表に要約される。
【0057】 反応後 30日後 アクリロニトリル単位 54.9% 55.1% アクリル酸単位 10.2% 30.0% アクリルアミド単位 8.9% 9.3% アクリルアミジン単位 6.0% 5.8% DIW中のヒドロゲル水含量 98.8重量% 98.6重量% NaCl0.9重量%中のヒドロゲル液体含量 90.6重量% 90.6重量% 溶液は、周囲条件でかなり長い貯蔵期間でも実質的に安定である。
【0058】 さらに処理するために、容器を開け、そしてステンレス鋼容器に移す。溶液を
、真空及び窒素の交互の適用下数時間55℃に加熱する。粘度の高い溶液から泡
がなくなったとき、それをノズルを経て水浴に移してヒドロゲルの棒の形状に凝
固させる。ヒドロゲルを数回水洗し、次にチオシアン酸ナトリウムの残存物が抽
出物に検出されないまで、0.9重量%のNaClの水溶液により洗う。
【0059】 得られるヒドロゲルは、90.3重量%の等張性の塩水を含む。周囲温度及び
等張性溶液による完全な水和での引張強さは、1平方cmあたり約6kgであり
、それは同様な液体含量及びポリマー組成を有するPANの他の加水分解物より
少なくとも約2−3倍である。われわれは、この改善は、ポリマーの改善された
均一性によるものと考える。
【0060】 押し出されたヒドロゲルの棒は、応力下乾燥されて組織エキスパンダー装置の
成分として使用できる。ヒドロゲルは、膨潤媒体に強く依存して膨潤する。もし
純粋な水に置かれるならば、それが98重量%より多い液体を含むまで、体積を
膨潤する。もしそれが希釈された水(例えば燐酸または硝酸)に置かれ次に純粋
な水で洗われるならば、それは強く縮み、そして80重量%より低い水含量を有
する不透明な堅いゴム状のプラスチックになる。それは、弱塩基例えば炭酸水素
ナトリウム水溶液による中和により水含量を再び得る。この挙動は、いくつかの
応用では有用であり、そして同じポリマー鎖中のアクリルアミジン及びカルボキ
シレート基の存在により生ずるものと考えられる。
【0061】 実施例 2 94モル%のアクリロニトリル及び6モル%のメタクリレートを含みそして1
10000ダルトンの重量平均分子量を有するポリアクリロニトリルコポリマー
155重量部を、380重量部の水、50重量部のチオシアン酸カルシウム及び
450重量部のチオシアン酸ナトリウムの溶液に溶解する。PANを、それが実
質的に溶解して粘度の高い溶液Aになるまで、撹拌している溶液に徐々に添加す
る。溶液Aを約60℃でさらに6時間撹拌して、溶解を完了させ次に22℃以下
の周囲温度に冷却する。
【0062】 溶液Bを他の容器で製造する。6.65重量部のNaOHを、周囲温度で11
0重量部のチオシアン酸ナトリウム及び110重量部の脱イオン水(DIW)を
含む溶液に溶解する。
【0063】 溶液A及びBを、25℃で撹拌するガラス張り反応器で重量比4.283で混
合する。得られるマスター混合物は以下の組成を有する(すべての%は重量%で
ある)。 PAN 12.14% NaOH 0.52% チオシアン酸ナトリウム+チオシアン酸カリウム 17.78% 水 39.56% この組成物は、モル比[MY/CN]=0.0588に相当する。
【0064】 反応混合物を、保護する窒素雰囲気下、直径120mm及び全体の長さ約10
0mの多重ガラス管の格子にポンプで送る。管状反応器を、80℃に調温した水
浴に置く。反応混合物をそこに18時間保つ。混合物は、速やかに薄黒くなり、
そして固化するが、反応の終わりにむかって淡褐色になり液体化する。得られる
粘度の高い溶液を、採集タンクにポンプで運び、それを20−25℃に冷却する
。約2%のクエン酸を加えて遊離のアンモニアを中和しその匂いを除く。
【0065】 得られた注型溶液を、ヒドロゲル膜の製造に使用する。溶液をガラス板上で薄
い層に拡げ、そしてチオシアン酸ナトリウムの5%溶液に浸漬することにより凝
固させる。凝固したヒドロゲルのシートを次に実質的にすべてのw分子残存物が
除かれるまで数回水洗する。
【0066】 得られるヒドロゲル膜は、純粋な水との平衡で91重量%の液体を含む。もし
0.9重量%のNaClに浸されるならば、液体含量は約80重量%に低下する
。膜は、性質に実質的な変化なしに等張性塩水中でオートクレーブ操作により滅
菌される。
【0067】 実施例 3 270000ダルトンの重量平均分子量を有するポリアクリロニトリルホモポ
リマー100重量部を、380重量部の水、150重量部のチオシアン酸カリウ
ム及び350重量部のチオシアン酸ナトリウムの溶液に溶解する。PANを、そ
れが実質的に溶解して粘度の高い溶液Aになるまで、撹拌している溶液に徐々に
添加する。溶液Aを約80℃でさらに2時間撹拌して、溶解を完了させ次に20
℃以下の周囲温度に冷却する。
【0068】 溶液Bを他の容器で製造する。17重量部のKOHを、周囲温度で150重量
部のチオシアン酸ナトリウム及び200重量部の脱イオン水(DIW)を含む溶
液に溶解する。
【0069】 溶液A及びBを、20℃で撹拌するガラス張り反応器で重量比2.670で混
合する。得られるマスター混合物は以下の組成を有する(すべての%は重量%で
ある)。 PAN 7.42% KOH 1.26% チオシアン酸ナトリウム 57.12% チオシアン酸カリウム 11.14% 水 43.06% この組成物は、モル比[MY/CN]=0.1600に相当する。
【0070】 反応混合物を、36時間75℃で実施例2と同じ装置で処理する。得られる粘
度の高い溶液を、採集タンクにポンプで運び、それを20−25℃に冷却する。
約2%のクエン酸を加えて遊離のアンモニアを中和しその匂いを除く。
【0071】 5%凝固浴中への繊維の紡糸、5%NaClの洗浄、1%燐酸による酸性化、
DIWによる洗浄による、非常に転換反応した分子量250000のPAN。
【0072】 溶液を多重ノズルを経て凝固浴に押し出して繊維の束を形成する。凝固浴の濃
度は、紡糸中維持された約10重量%のチオシアン酸ナトリウムの濃度及び約3
.33字のカリウムの濃度を有する。凝固した繊維は、水中10重量%のNaC
lで洗い、次にそれらを1%の硫酸を有する浴、次にDIWの浴に通す。このよ
うに形成された湿った親水性アクリル性繊維を、応力下延伸し乾燥する。繊維は
、純粋な水中では比較的親水性であるが、約7を越えるpHでは水性液体中で強
く膨潤する。これらの繊維は、創傷ドレッシング及びその他の応用で吸収性繊維
として有用である。
【0073】 実施例 4 80000ダルトンの重量平均分子量を有するポリアクリロニトリルホモポリ
マー100重量部を、380重量部の水及び500重量部のチオシアン酸ナトリ
ウムの溶液に溶解する。PANを、それが実質的に溶解して粘度の高い溶液Aに
なるまで、撹拌している溶液に徐々に添加する。溶液Aを約60℃でさらに2時
間撹拌して、溶解を完了させ次に20℃以下の周囲温度に冷却する。
【0074】 溶液Bを他の容器で製造する。20重量部のNaOHを、周囲温度で350重
量部のチオシアン酸ナトリウム及び250重量部の脱イオン水(DIW)を含む
溶液に溶解する。1重量部のヘキサメチレンジアミンを添加しそして混合物に溶
解する。
【0075】 溶液A及びBを、24℃で撹拌するガラス張り反応器で重量比1.573で混
合する。得られるマスター混合物は以下の組成を有する(すべての%は重量%で
ある)。 PAN 6.25% NaOH 1.25% チオシアン酸ナトリウム 53.09% ヘキサメチレンジアミン 39.35% 水 0.06% この組成物は、モル比[MY/CN]=0.256に相当する。
【0076】 マスター反応混合物を、分散安定剤として分散した微粉砕の炭酸カルシウムを
含む鉱油7000重量部中に分散する。分散物を、徐々に撹拌する反応器で75
℃に加熱する。反応混合物の分散した小滴は固化し、そして薄黒い色に色を変え
、次に次第に色は黄色になるが、永久的な架橋結合によりゴム状の固体状態に止
まる。分散物を冷却し、そして膨潤したポリマーのビーズを、油から分離する。
ビーズを、チオシアン酸ナトリウムの10重量%水溶液に分散し、次に5%Na
Clにより洗い、最後に0.9重量%のNaCl溶液により洗い、乾燥する。こ
のようにして形成したヒドロゲルビーズは、水吸収剤として、または生物学的に
活性な化合物の担体として使用できる。
【0077】 明らかに、本発明の多数の変化及び改変は、上記の教示に照らして可能である
。それゆえ、特許請求の範囲内で、本発明は、本明細書で特に記載されたもの以
外に実施できることは理解されるだろう。

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加水分解が自己終結する予め定めた加水分解率までポリアク
    リロニトリルを部分加水分解して親水性ブロック中にアクリル酸、アクリルアミ
    ド及びアクリルアミジン親水性基をもち疎水性ブロック中の残存ニトリル基をも
    つ多重ブロック構造をもつアクリロニトリルコポリマーを製造する方法であって
    、該方法が (a)チオシアン酸ナトリウムを含有する水性反応溶媒に溶解させたポリアクリ
    ロニトリルを含有する第一の反応混合物を形成し; (b)チオシアン酸ナトリウムを含有する水性反応溶媒に溶解させた一般式MY
    の反応触媒を含有する第二の反応混合物を形成し; (c)上記(a)及び(b)の反応混合物を混合してマスター反応混合物を形成
    し; (d)該反応混合物を複数の物理的な反応区画に分けて単一反応区画の該表面に
    比し該表面の容積を増大させて冷却効率を高めかつ望ましくない中心の芯の熱効
    果を減少させ;そして (e)該分割マスター反応混合物を予定された反応温度範囲に加熱しそして得ら
    れるコポリマー溶液が周囲温度で実質的に安定な加水分解の予定されたレベルが
    完了するのに充分な予定された時間該温度範囲を維持する ことからなる品質を改良しかつ生成物の均質性を減少させる方法からなることを
    特徴とするアクリロニトリルコポリマーの製造方法。
  2. 【請求項2】 該予定反応温度範囲が、該反応混合物の一時的な固化を生じ
    させるのに足る請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 該予定反応温度範囲が、50℃より高くそして110℃より
    低い請求項2の方法。
  4. 【請求項4】 マスター反応混合物を形成するための該混合が50℃より低
    い温度で行われる請求項1の方法。
  5. 【請求項5】 該加水分解反応が、少なくとも温度が50℃を越える操作中
    で酸素を排除して実施される請求項1の方法。
  6. 【請求項6】 該コポリマー溶液が、該チオシアン酸ナトリウムの分解を生
    じない弱有機酸の添加によりさらに安定化される請求項1の方法。
  7. 【請求項7】 該弱有機酸が、クエン酸、マレイン酸、アラニン、アスコル
    ビン酸、グルタミン酸、安息香酸及びグルコン酸からなる群から選ばれる請求項
    6の方法。
  8. 【請求項8】 該物理的反応区画が、該反応温度範囲内の温度に温度調節さ
    れる伝熱媒体と接する請求項1の方法。
  9. 【請求項9】 該物理的反応区画が、管状区画と相互に連絡している請求項
    8の方法。
  10. 【請求項10】 該物理的反応区画が、別々の閉じた容器である請求項8の
    方法。
  11. 【請求項11】 該物理的反応区画が、20[m−1]より大きい該伝熱媒
    体との界面の比表面を有する請求項8の方法。
  12. 【請求項12】 該予定反応温度範囲が、該反応混合物の一時的な固化を生
    ずるほど充分に高い請求項1の方法。
  13. 【請求項13】 一般式MYの該反応触媒が、Mがリチウム、カリウム及び
    ナトリウムからなる群から選ばれそしてYが約5より高いpKaを有する弱酸か
    ら誘導されるアニオンである金属化合物触媒である請求項1の方法。
  14. 【請求項14】 式MYを有する該アルカリ金属化合物が、YがOHSi
    2−CN及びCO 2−からなる群から選ばれる化合物である請求項13
    の方法。
  15. 【請求項15】 式MYを有する該アルカリ金属化合物がNaOHである請
    求項13の方法。
  16. 【請求項16】 式MYを有する該アルカリ金属触媒が、該マスター混合物
    中で、予定されたモル比[MY]/[CN](但し、[MY]はMYのモル濃度
    を表しそして[CN]は1、3位のポリアクリロニトリルのペンダントCN基の
    モル濃度を表す)を有する請求項1の方法。
  17. 【請求項17】 該比[MY]/[CN]が、0.02−0.25の範囲内
    である請求項16の方法。
  18. 【請求項18】 該比[MY]/[CN]が0.05−0.15の範囲内で
    ある請求項17の方法。
  19. 【請求項19】 該チオシアン酸ナトリウムが、該マスター混合物中で、チ
    オシアン酸ナトリウムの重量及び水の重量に基づいて約50−約60重量%の濃
    度を有する請求項1の方法。
  20. 【請求項20】 チオシアン酸カリウム、チオシアン酸リチウム及びチオシ
    アン酸カルシウムからなる群から選ばれるチオシアン酸塩が、また該チオシアン
    酸ナトリウムに比べて少量で該マスター混合物に含まれる請求項1の方法。
  21. 【請求項21】 得られる反応生成物が、以下の工程 (a)過剰の水性凝固液体により該コポリマー溶液を凝固する工程;そして (b)水性抽出液体によりヒドロゲルから反応残存物を抽出する工程 からなる方法によって成形したヒドロゲル物品に形成される請求項1の方法。
  22. 【請求項22】 該凝固液体が、アルカリ金属ハロゲン化物、アルカリ金属
    チオシアン酸塩、アルカリ金属硫酸塩、塩化アンモニウム及び硫酸アンモニウム
    からなる群から選ばれる無機塩を約5重量%より少なく含む水溶液である請求項
    21の方法。
  23. 【請求項23】 該水性抽出液体が、水、NaClの0.9重量%水溶液、
    等張性緩衝溶液及びリンゲル溶液からなる群から選ばれる液体である請求項21
    の方法。
  24. 【請求項24】 請求項1の方法から生ずる生成物。
  25. 【請求項25】 請求項1の方法から生じそして該実質的に安定なコポリマ
    ー溶液からなるケーシングポリマー性溶液。
  26. 【請求項26】 請求項21の方法から生ずるヒドロゲル。
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