JP2003510377A - 多孔質膜構造物及び方法 - Google Patents

多孔質膜構造物及び方法

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クレア,ロバート・ジェイ
チュビン,デービッド・イー
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Abstract

(57)【要約】 フィブリル(24)によって結合された結節(22)の構造物を有する膜(16)を含む複合膜(12)。結節(22)及びフィブリル(24)の表面は膜(16)を貫通しそして膜の主要側面(18、20)間に延びる多数の連続細孔(26)を形成する。膜(16)は油およびある種の汚染物を吸収しやすい延伸ポリテトラフルオロエチレン材料から製造される。膜(16)は透湿性、透気性、並びに風及び液体浸透抵抗性を有する。細孔(26)を形成する膜(16)の表面に塗膜(28)が配設される。塗膜(28)はフルオロカーボン側鎖を有するアクリル系ポリマーから製造される。塗膜(28)は結節(22)およびフィブリル(24)の表面で合着されて、膜(16)中の細孔(26)を完全に閉塞せずに複合膜(12)に油及びある種の汚染物抵抗性をもたらす。膜(16)の処理法は結節(22)及びフィブリル(24)の構造物を有する膜(16)を供給する工程を含む。結節(22)及びフィブリル(24)の表面は膜(16)を貫通して延びる多数の細孔(26)を形成する。膜(16)は延伸ポリテトラフルオロエチレン材料から製造される。水と混和可能な溶剤中のペルフルオロアルキルアクリルコポリマー固形分の水と混和可能なエマルションが提供される。該水と混和可能なエマルションは、希釈エマルションが膜(16)のポリテトラフルオロエチレン材料を湿潤させることができないような表面張力及び相対接触角を有する。希釈エマルションが膜(16)を湿潤させることができるようにエマルションを水に可溶な湿潤剤で希釈する。結節(22)及びフィブリル(24)の表面に希釈エマルションを塗布する。湿潤剤材料を除去する。希釈エマルション中の固形分は、膜(16)中の細孔(26)を完全に閉塞せずに結節(22)およびフィブリル(24)の表面で合着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の背景 技術分野 本発明は概して膜及び該膜の製造法に関する。とくに本発明は膜に疎油性をも
たらす塗膜を有する多孔質膜及び該膜を被覆する方法に関する。
【0002】 先行技術の説明 種々の公知の工業用布は要求が厳しい用途に用いるのに適切である。このよう
な厳しい用途の例にはフィルター素子、外被、テント、寝袋、保護被覆、クリー
ンルーム被覆、外科用ドレープ、手術着及び他の種類の防護着がある。公知の布
は布の使用者を外部条件もしくは環境から守りかつ/または使用者による汚染か
ら外部環境を保護するためにフィルムまたは膜を包含することが多い。フィルム
または膜は適当な材料、構造物及び方法から作ることができる。
【0003】 このような要求の厳しい用途にとくに適することが実証されている膜用の公知
の材料は延伸ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)材料から製造される。
ePTFE膜は典型的には基布または表布のような少なくとも1種の適当な材料
に積層される。ついで得られた膜及び布積層物を用いて、特定用途の要求を満た
す多くの完成品を製造することができる。
【0004】 ePTFE膜は透気性及び透湿性があるが、適度の圧力下では風及び液体浸透
抵抗性がある。しかし、ePTFE膜は汗に含まれる体脂、脂肪性物質または洗
剤様汚染物のような油及びある種の汚染物を吸収する傾向がある。ePTFE膜
が油または他の汚染物を吸収することによって汚染されると、膜は最早液体の浸
透を有効に阻止できない。
【0005】 ePTFE膜を、油または汚染物の吸収による汚染に耐えるようにする1つの
公知の方法には、米国特許第4,194,041号に開示されているように、e
PTFEの膜表面または部分的に膜中にポリウレタン層を適用することがある。
ポリウレタン層を有する膜は油及び汚染物に対する洗浄持続抵抗性及び比較的大
きい透湿度を有する。しかし、空気はポリウレタン層を自由に透過することがで
きない。使用者の快適さを向上させるにはある程度の透気性の望ましいことが知
られている。
【0006】 他の公知の方法は米国特許第5,156,780号に開示されているように、
膜中に細孔を画定する表面にフルオロアクリレートモノマーを塗布した後重合さ
せることである。モノマーを現場で重合させて、膜中に細孔を形成する表面を被
覆する。この方法は幾分透気性がありそして油及び汚染物の吸収に対する抵抗性
がある膜を生じさせる。しかし、この方法は所望の疎油性および特別のモノマー
組成を生じさせるために重合開始剤を必要とする。またこの方法は、いったん膜
に適用すると、モノマーを処理して重合させるために、紫外線硬化装置および酸
素のほゞ不存在な、すなわち不活性雰囲気のような比較的高価な設備及び材料を
も必要とする。さらに、この方法は環境的に安全とは思われない溶剤を必要とす
る。
【0007】 さらに他の公知の方法は米国特許第5,539,072号に開示されているよ
うに、反復フッ素化有機基側鎖を有する有機ポリマーを微孔質膜に塗布すること
である。該ポリマーは水性分散液の形で膜に適用される。分散液は0.01から
0.1ミクロンの範囲の比較的小粒径を有し、したがって粒子は膜中の細孔に入
ることができる。この方法では比較的高価なフルオロ界面活性剤が使用される。
フルオロ界面活性剤は膜から完全に除くのが難しいと思われる量で使用される。
【0008】 したがって、透気性、透湿性、風及び液体浸透抵抗性を有し、油及びある種の
汚染物の吸収による汚染に対する永続的抵抗性があり、比較的安価で製造しやす
く、市販材料から容易に製造でき、かつ比較的高価な設備又は方法を要しない膜
を提供する必要性が存在する。
【0009】 発明の要約 本発明は、透湿性、透気性、風及び液体浸透抵抗性があり、かつ油及び汚染物
の吸収による汚染に対する抵抗性を有するシート材料に関する。本発明のシート
材料は多くの構造物の形をなし、たとえば本発明を実施する複合膜に積層された
基布または表布を含む積層布または複合膜そのものであることができる。また本
発明は膜を被覆する方法にも関する。
【0010】 本発明を実施する複合膜は比較的安価で、製造しやすく、市販の材料から製造
され、そして比較的高価な設備または複雑な方法を要しない。本発明を実施する
複合膜はフィブリルによって結合された結節の構造物を有する膜を含む。結節及
びフィブリルの表面は膜の主要側面間の膜を貫通して延びる多数の連続細孔を形
成する。膜は透湿性、透気性、風及び液体浸透抵抗性を有し、かつ油およびある
種の汚染物を吸収しやすい材料から製造される。膜中の細孔を形成する結節及び
フィブリルの表面に塗膜を配設する。塗膜は疎油性フルオロポリマーを含む。疎
油性フルオロポリマー塗膜は結節及びフィブリルの表面で合着して、膜中の細孔
を完全に塞がずに油及び汚染物に対する抵抗性をもたらす。
【0011】 膜は延伸ポリテトラフルオロエチレンから製造するのが好ましい。フルオロカ
ーボン側鎖を有するアクリル系ポリマーはペルフルオロアルキルアクリルコポリ
マーが好ましい。フルオロカーボン側鎖は、合着した疎油性フルオロポリマーが
被覆する結節及びフィブリルの表面から離れる方向に延びる。
【0012】 本発明によって膜を処理する方法は、膜を貫通して延びる多数の細孔を形成す
る表面を有する膜を供給する工程を含む。フルオロカーボン側鎖を有するアクリ
ル系ポリマーのような疎油性フルオロポリマーのエマルションが供給される。エ
マルションは水と混和可能な湿潤剤で希釈される。希釈エマルションは膜中に細
孔を形成する表面を湿潤させる。湿潤剤を除去する。エマルション中の疎油性フ
ルオロポリマー固形分を、膜の結節およびフィブリルの表面で合着させて、細孔
を完全に塞がずに、膜を油及び汚染物の吸収による汚染に対する抵抗性あるもの
にする。
【0013】 膜を供給する工程は好ましくは延伸ポリテトラフルオロエチレンから製造した
微孔質膜を供給することを含む。疎油性フルオロポリマーのエマルションを供給
する工程はフルオロカーボン側鎖を有するアクリル系ポリマーのエマルションを
供給することを含む。
【0014】 フルオロカーボン側鎖を有するアクリル系ポリマーのエマルションを供給する
工程はペルフルオロアルキルアクリルコポリマーを供給することを含む。ペルフ
ルオロアルキルアクリルコポリマーを供給する工程は水と混和可能な溶剤中のペ
ルフルオロアルキルアクリルコポリマー固形分の水と混和可能なエマルションを
供給することを含む。合着工程は処理膜を加熱することを含む。
【0015】 希釈工程は水と混和可能な湿潤剤による疎油性フルオロポリマーエマルション
の希釈を含む。希釈工程は水と混和可能な湿潤剤対エマルションの約1:5から
20:1の範囲の比におけるエマルションの希釈を含む。希釈エマルションは、
該希釈エマルションが膜を湿潤させて膜中に細孔を形成する表面を被覆すること
が出来る表面張力及び相対接触角を有する。さらに希釈工程はエタノール、イソ
プロピルアルコール、メタノール、n−プロパノール、n−ブタノール、N,N
−ジメチルホルムアミド、メチルエチルケトンならびに水に可溶なe−およびp
−系列グリコールエーテル類を含む群から選ばれる材料中にエマルションを希釈
することを含む。
【0016】 本発明の他の特徴は、本発明にかかわる当業者にとっては、添付図面を参照し
つつ下記の説明を読めば明らかになろう。 好適な態様の説明 本発明によって製造した、複合膜12を包含する積層布10(図1)は風及び
液体浸透抵抗性、透湿性ならびに透気性を有する。積層布10は体脂、脂肪性物
質、洗剤のような汚染物または油性成分を含む汗のような油およびある種の汚染
物の吸収による汚染に対する抵抗性がある。また積層布10は適当な方法によっ
て複合膜12に積層される基布または表布材料14の層をも包含する。表布14
は積層布10が用いられる特定の用途に対して規定される性能及び他の基準に合
致する適当な材料からつくることができる。
【0017】 「透湿性」は積層布10または複合膜12に水蒸気を容易に通過させることが
できる膜を表すのに用いられる。「液体浸透抵抗性」という用語は水のような攻
撃液体によって「湿潤」または「完全湿潤」されず、種々の外界条件下で膜中へ
の液体の浸透を阻止する膜を表すのに用いられる。「風の貫通に対する抵抗性」
という用語は0.5″の水において平方フート当たり約3CFMを上回る空気透
過を阻止する膜の能力をあらわす。「疎油性」という用語は油、グリースまたは
、汗のような体液およびある種の汚染物の吸収による汚染に対する耐性ある材料
を指すのに用いられる。
【0018】 本発明を実施する複合膜12は膜16を包含する。膜16は多孔質、好ましく
は微孔質で、多くのフィブリル24によって連結された多数の結節22の三次元
マトリックスすなわち格子状構造物(図2)を有する。膜16を作る材料は好ま
しくは延伸ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)である。結節22(図2
)およびフィブリル24の表面は膜の対向主要側面18、20間の膜16を貫通
して延びる多くの連続細孔26を形成する。
【0019】 実例として、積層布10を包含する被覆または他の完成品は被覆の水蒸気透過
を可能にする。水蒸気は典型的には汗から生じる。被覆又は完成品は使用者がほ
とんどの条件で使用する間に乾燥して快適状態に保たれるほどの速度の水蒸気透
過を可能にする。また積層布10は透気性がありながら、液体及び風透過抵抗性
もある。膜16は油、汗中の体脂、脂肪性物質または洗剤様界面活性剤のような
ある種の汚染物の吸収によって汚染される傾向がある。膜16が汚染すると、液
体透過に対する抵抗性が失われるかもしれない。
【0020】 実験途中において、膜16が透気性を損なわずに優れた疎油性および疎水性を
もたらすように疎油性フルオロポリマー材料で被覆できるかもしれないというこ
とが見出された。複合膜12は膜16上に塗膜28(図3)を有する。
【0021】 塗膜28は膜16中の細孔26を形成する結節22及びフィブリル24に接着
する。また塗膜28は膜16中の細孔26を形成する結節22及びフィブリル2
4のほとんど、好ましくはすべての表面に適合する。塗膜28は油、汗中の体脂
、脂肪性物質、洗剤様界面活性剤及び他の汚染物のような汚染物の吸収による汚
染に抵抗することによって膜16の疎油性を改善する。本発明を実施する複合膜
12は、摩擦、接触、折り重ね、折り曲げ、摩耗または洗濯を行う場合に永続的
液体浸透抵抗性を維持する。
【0022】 固体材料42を濡らす液滴40(図4)の概念は本発明を理解する基礎となる
。「湿潤」の物理的定義は表面エネルギー及び表面張力の概念に基づく。液体分
子はその表面で相互に吸引される。この吸引力は液体分子を一緒に引張る傾向が
ある。表面張力の比較的大きい値は、分子が相互に強い吸引力を有し、そして分
子を引き離すことは比較的一層困難であることを意味する。吸引力は分子の種類
によって変わる。たとえば、水分子の吸引力は水素結合によって比較的大きいの
で、水は比較的大きい表面張力を有する。フッ素化ポリマーまたはフルオロポリ
マーはフッ素原子の強い電気陰性度によって、比較的小さい表面張力を有する。
【0023】 接触角φは液滴が固体表面に接する接線で測定される液滴40と固体42表面
40との角度と定義される。液体が固体表面に球滴を形成するときには、接触角
は180゜である。液滴が固体表面上に拡がって薄いフィルムになるときには、
接触角は0゜である。
【0024】 固体と液体との自由エネルギーは固体と液体との分子引力と逆関係にある。液
体に対する固体の自由エネルギーを液体に対する固体の表面エネルギーγSLと呼
ぶことが多い。空気に対する液体の自由エネルギーを通常液体の表面張力γLA
呼ぶ。ヤング・ジュプレの式はすべての自由エネルギーを接触角φに関係づける
: γSA−γSL=γLA*Cos(φ) (式1) 攻撃液体が被攻撃固体を「濡らす」ことができる程度は接触角φによる。接触
角が0゜では、液体は薄い液膜を固体上に形成するほど完全に固体を濡らす。接
触角が0゜から90゜の間にあれば、液体は固体を濡らす。接触角φが90゜を
上回ると、液体は固体を濡らさない。
【0025】 たとえば、19ダイン/cmの表面エネルギーγSAを有するポリテトラフルオ
ロエチレン(PTFE)固体表面上の2種類の液体を考えて見よう。イソプロピ
ルアルコール(IPA)のような1つの液体は22ダイン/cmの表面張力γLA (PTFE材料の表面エネルギーγSA値よりも大きい値であって理論的にPTF
E材料を濡らすことができない)およびPTFEに対して約43゜の相対接触角
φを有する。したがって、IPAはPTFEを極めてよく「濡らす」。ここにP
TFEに対するイソプロピルアルコールのγSLは式1を整理し直してつぎのよう
に計算することができる: γSL=γSA−γLA*Cos(φ) γSL=19−22*Cos(43゜)=3ダイン/cm 脱イオン水のような他の液体は約72ダイン/cmの表面張力およびPTFEに
対して112゜の接触角φを有し、したがってPTFEを濡らさず、すなわち「
拒否」される。PTFEに対する水の表面エネルギーγSLの計算値は38.5ダ
イン/cmとなるであろう。
【0026】 接触角φの別の見方が重要である。ある液体が固体に対して作る接触角φが9
0゜未満とすると、明らかに固体材料中にさえも存在する毛管内に液体を引き込
むことができる。毛管内に液体を引き込む毛管力の大きさは毛管のサイズによる
。比較的小さな毛管は、液体を毛管内に引き込むために比較的大きな力を液体に
及ぼす。接触角φが90゜を上回ると、毛管から液体を押出す力が存在しよう。
毛管力は固体材料の表面エネルギーγSA及び液体の表面張力γLAに関係する。液
体を毛管内に引き込む毛管力は固体の表面エネルギーγSAが増すにつれて増大す
る。また液体を毛管内に引き込む毛管力は液体の表面張力γLが減少するにつれ
ても増大する。
【0027】 ePTFEから作った膜16は膜の対向主要側面18、20に隣接する環境と
流体で連通する多数の小さな連続した毛管状細孔26(図2)を含有する。した
がって、攻撃液体を吸着するのみならず攻撃液体であろうとなかろうと細孔26
内に吸着されると思われる液体を吸着する膜16のePTFE材料の傾向は、固
体の表面エネルギーγSA、液体の表面張力γLA、液体と固体間の相対接触角φ及
び毛管状細孔のサイズまたは流動面積の関数である。
【0028】 本発明は主として微孔質ePTFE膜16に関する。しかし、本発明は疎油性
の傾向がある材料から製造される多孔質膜にも等しく当てはまることが出来よう
。このような膜は、種々の表布と積層させると、望ましい液体浸透抵抗性を有す
る。残念なことに、ePTFE膜16は、体脂、脂肪性物質、洗剤様汚染物、ま
たは油性成分を含有する汗のような油およびある種の汚染物によって汚染されや
すい。膜16は汚染されると、液体浸透抵抗性が低下するかまたは失われる。
【0029】 ある種の高分子疎油性塗膜は、ePTFE膜に比較的小さい表面エネルギーγ SA を付与することができ、したがってほとんどの攻撃液体、油及び汚染物の相対
接触角φは90゜よりも大きい。適当と思われるようないくつかの高分子疎油性
塗膜がある。適当な高分子疎油性塗膜の1例はフルオロカーボン側鎖を含有する
アクリル系ポリマーで、Zonyl(登録商標)(du Pont登録商標)と
いう名称で市販されている。ほとんどの疎油性樹脂は乳化及び分散重合によって
製造され、水性分散液として販売されている。疎油性樹脂は典型的には耐汚損及
び汚染処理用にカーペットの永久撥水(DWR)処理剤として布を処理するのに
用いられる。これらの処理剤は膜16の結節22およびフィブリル24よりも著
しく大きい糸、加工糸、フィラメント及び繊維に用いられる。これらの糸、加工
糸、フィラメント及び繊維は密な編布または織布の場合でさえも膜16中の細孔
26よりも著しく大きなボイドを形成し、したがってDWR処理剤としてすべて
の表面を被覆する場合に通常問題は存在しない。
【0030】 ePTFE膜16のようなある種の微孔質膜に対するこれらDWR処理剤の接
触角φ及びこれらDWR処理剤の表面張力γLAは、DWR処理剤が膜の細孔26
内に引き込まれほどePTFE膜を濡らすことが出来ないような値である。した
がって、膜16内に細孔26を形成する表面を塗布するように意図される粒子ま
たは高分子固体はこれらの表面とは接触せず、膜の細孔を一層完全に塞ぐことが
でき、したがってもはや透気性ではない。多くの微孔質膜について膜の一方の主
要面のみにDWR処理剤の水性分散液を用いて塗布することができる。膜16中
の細孔26を形成する表面は塗布されず、したがって膜に所望の疎油性を付与す
ることができない。膜の主要側面に接触できなかった比較的少量の塗膜はあまり
耐久性がなく使用又は洗濯中に除かれる場合がある。
【0031】 膜中の細孔26を形成する表面及び膜の主要側面18、20に疎油性フルオロ
ポリマーを塗布する場合には、微孔質膜16の実質的に優れた疎油性が実現でき
る。限定要因は、細孔を形成する結節22及びフィブリル24の表面を塗布する
ために膜16の細孔26内に疎油性フルオロポリマーを導入するための有効な方
法のないことであった。本発明は細孔を完全に塞がずに、細孔を形成する結節2
2およびフィブリル24の表面を塗布するために、膜16の細孔26内に疎油性
フルオロポリマ−を導入する方法を提供する。
【0032】 水と混和可能な湿潤剤、例えばイソプロピルアルコールで希釈すると、疎油性
フルオロポリマー樹脂又は固形分の水性分散液は膜16を濡らして微孔質膜16
中の細孔26に入ることができることが判明した。疎油性フルオロポリマーの希
釈エマルションは、希釈エマルションが膜16の細孔26を濡らしてその中に入
ることができる表面張力γLAおよび相対接触角φを有する。膜16中の細孔26
に入るために配合物に必要とされる湿潤剤の最小量は希釈エマルションの表面張
力γLAおよび希釈分散液と微孔質膜16材料との相対接触角φによる。湿潤剤の
最少量は微孔質膜の表面に種々の配合物比の液滴を加えそしてどの濃度が膜の細
孔26中に直ちに引き込まれるかを観察することによって、実験的に確かめるこ
とができる。湿潤剤の適当量を求めるために実験を行って、下記に報告する。
【0033】 攻撃流体又は液体が膜を「濡らす」ことができる場合に、微孔質膜16の液体
浸透抵抗性が失われることがある。液体がまず膜の主要側面18または20に接
触して濡らし、ついで膜中の細孔26を形成する表面に接触して濡らす場合に、
通常疎水性微孔質膜16は液体浸透抵抗性を失う。湿潤すなわち「攻撃」液体に
よって、微孔質膜12の対向主要側面20または18に到達するまで、連続細孔
26を形成する表面の漸進的湿潤が生じる。攻撃液体が微孔質膜16を濡らすこ
とができない場合には撥液性が保持される。
【0034】 ePTFE膜中での液体浸透抵抗性の低下を阻止又は最小にするためには、膜
の表面エネルギーγSAの値が攻撃液体の表面張力γLAの値よりも低くなければな
らず、そして相対接触角φが90゜を上回らなければならない。表面エネルギー
γSA及び表面張力γLAの値は典型的にダイン/cmの単位で示す。表面エネルギ
ーγSA、表面張力γLA及び一部測定した接触角φを下表に示す。
【0035】
【表1】
【0036】 攻撃液体の表面張力γLAが被攻撃材料の表面エネルギーγSAを上回り、かつ/ま
たは相対接触角φが90゜を上回るほど、攻撃液体は被攻撃材料を濡らしそうに
なくなる。
【0037】 微孔質膜16に塗布するための、フルオロカーボン側鎖を有するアクリル系ポ
リマーのような合着した疎油性フルオロポリマーの使用は複合膜12の表面エネ
ルギーγSAを低下させ、したがってわずかな攻撃液体しか複合膜を濡らして細孔
26に入ることができない。複合膜12の合着した疎油性フルオロポリマー塗膜
28も複合膜に対して攻撃液体の接触角φを増大させる。膜16を被覆するのに
用いられるフルオロカーボン側鎖を有するアクリル系ポリマーは、主に水中に分
散したペルフルオロアルキルアクリルコポリマーの水と混和可能なエマルション
の形をなすのが好ましいが、比較的少量のアセトン及びエチレングリコールまた
は他の水と混和可能な溶剤を含むこともできる。
【0038】 膜16を貫通して延びる連続細孔26を形成する結節22及びフィブリル24
の表面およびその周囲に塗膜28が配設される。塗膜28は膜に優れた疎油性を
与える以外に膜16の疎水性を向上させる。塗膜28は膜16のみを処理するた
めに用いることができると思われる。しかし、表布を膜に積層する場合に膜16
を処理すると同時か又は別のプロセスで耐久性撥水(DWR)処理剤として表布
14のみを処理するために塗膜28を用いることもできる。
【0039】 本発明の複合膜12は比較的大きい透湿度(MVTR)及び透気度を有する。
複合膜12は少なくとも1000g/m2/24時間、好ましくは少なくとも1
500g/m2/24時間の透湿度(MVTR)を有することが好ましい。複合
膜12は複合膜の使用者がほとんどの条件下および物理的活性期間中でさえも比
較的快適になりうるほど透気性がある。いったん所定の適当量の疎油性フルオロ
ポリマー固形分を膜16上で合着させると、複合膜12中の細孔26は無塗布膜
の細孔に比べて流動面積が著しく減少しないことが判明した。
【0040】 膜16はPTFE(TEFLON(登録商標)という名称でdu Pontか
ら市販)粒子と潤滑剤との混合物を押出して製造される。次いで押出物をカレン
ダー掛けする。カレンダ−掛けした押出物は次に「発泡」または延伸させて、図
2に示すように三次元マトリックスすなわち格子状構造物に粒子又は結節22を
連結させるフィブリル(図2)を作る。「発泡」とはフィブリル24に永久歪み
又は伸びをもたらすほど材料の弾性限界を越えて十分に伸長させることを意味す
る。
【0041】 膜を貫通して延びる細孔を有する適当な微孔質膜をつくるために他の材料及び
方法を用いることができる。たとえば、微孔質膜を作るのに用いることができる
他の適当な材料にはポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル、ポリスルホン
、ポリエーテル、アクリル及びメタクリルポリマー、ポリスチレン、ポリウレタ
ン、ポリプロピレン、ポリエチレン、セルロース系ポリマーならびにそれらの混
合物がある。
【0042】 結節22及びフィブリル24の表面は、相互に流体で連通しそして膜の対向主
要側面18、20間の膜16を貫通して延びる多数の連続細孔26を形成する。
膜16中の細孔の適当なサイズは0.3から10ミクロンの範囲にあることがで
き、1.0から5.0ミクロンの範囲が好ましい。次いで膜16を加熱して膜中
の残留応力を減少させて最小にする。膜16は無焼結、部分焼結又は完全焼結さ
せることができる。
【0043】 ePTFE膜16の製造後、疎油性フルオロポリマーの希釈エマルションを膜
に適用して膜中の細孔26を形成する結節22及びフィブリル24の表面を湿潤
させる。塗膜28の厚さならびに塗膜中のフルオロポリマー固形分の量及び種類
は幾つかの要因によることができる。これらの要因には膜中の細孔26を形成す
る結節22およびフィブリル24の表面に付着して順応する固形分の親和力また
は使用及び洗濯中の膜の酷使が塗膜に亀裂、除去、損傷もしくは破壊を生じさせ
るかどうかということが含まれる。湿潤操作後、結節22及びフィブリル24の
実質的にすべての表面が少なくとも一部濡れ、好ましくは膜16中の細孔26を
完全に閉塞せずにすべての結節およびフィブリルのすべての表面が完全に濡れる
【0044】 塗膜28が結節22またはフィブリル24の全表面を完全に封じ込むかまたは
膜16の疎油性を増すために連続的であることは必要ではないけれども好ましい
。 最終塗膜28は、膜16のできるだけ多くの表面に、たとえば水と混和可能
な湿潤剤中に希釈させたフルオロカーボンカーボン側鎖を有するアクリル系ポリ
マーの水性エマルション中の疎油性フルオロポリマー固形分を合着させて得られ
る。好ましい水性エマルションは膜16の表面エネルギーγSAよりも大きい表面
張力γLAおよび/または水性エマルションが膜中の細孔26を濡らすことができ
ない相対接触角φを有する。水性エマルションを水と混和可能な湿潤剤材料で希
釈する。希釈エマルションは、該希釈エマルションが膜16中の細孔26に入り
そして細孔表面を濡らすことができる表面張力γLAおよび/または相対接触角φ
を有する。
【0045】 希釈エマルションの疎油性フルオロポリマー固形分は、湿潤剤を除いた後、膜
16中の細孔26を形成する結節22及びフィブリル24の表面に接触して付着
する。疎油性フルオロポリマー固形分を膜16上で加熱して合着させ、それによ
って複合膜12を油及び汚染物の吸収による汚染に対する抵抗性をもたせる。加
熱中、疎油性フルオロポリマー固形分の熱移動性は固形分を結節22およびフィ
ブリル24の周囲に流動させて塗膜28を形成させる。フルオロカーボン側鎖は
結節22またはフィブリル24の塗布面から離れる方向に配向する。合着した疎
油性フルオロポリマーは膜16上に比較的薄い保護塗膜28を生じ、該塗膜は複
合膜12中の細孔26を完全に塞ぐ、すなわち「盲にする」ことはなく、これは
複合膜の透湿度又は透気度に悪影響を与えないであろう。また複合膜12は優れ
たZ−強度(Z−strength)、すなわち主要側面18、20に垂直方向
に膜に対して力を加える時に、異層への分離に対する膜の抵抗性を有する。
【0046】 フルオロカーボン側鎖を有するアクリル系ポリマーの好ましい水性エマルショ
ンは好ましくは水、ペルフルオロアルキルアクリルコポリマー、水に可溶な助溶
剤及びグリコールをも含む。該水性エマルション中には本発明の精神及び範囲を
逸脱することがない他の溶剤、助溶剤また界面活性剤がありうるであろう。とく
に適性を示したフルオロカーボン側鎖を有するアクリル系ポリマーの1つの族は
Zonyl(登録商標)族(du Pont製でCIBA Specialty
Chemicalsから市販)のフッ素含有エマルションポリマーである。Z
onyl(登録商標)族中のとくに適当な水性エマルションはZonyl(登録
商標)7040である。適当と思われる他の市販薬剤はMillikenのMi
llguard(登録商標)、Elf Atochem Foraperle(
登録商標)、Asahi Glass and ChemicalのAsahi
guard(登録商標)またはRepearlTM8040(Mitsubis
hiから市販)及び3MのScotchgard(登録商標)及びScotch
ban(登録商標)製品である。これらの薬剤は典型的には織物、繊維及び布帛
に用いられるが微孔質膜には用いられない「耐久撥水性」(DWR)処理剤の例
である。
【0047】 本発明による多孔質膜16に塗布するには、フルオロカーボン側鎖を有するア
クリル系ポリマーを含む化合物が用いられる。フルオロカーボン側鎖を有するア
クリル系ポリマーのエマルションはエタノール、イソプロピルアルコール、メタ
ノール、n−プロパノール、n−ブタノール、N,N−ジメチルホルムアミド、
メチルエチルケトンならびに水に可溶なe−及びp−系列グリコールエーテル類
のような適当な湿潤剤または溶剤で希釈することができる。エマルションは湿潤
剤とエマルションとの重量比が1:5から20:1、好ましくは3:1から9:
1の範囲にあるように希釈する。Zonyl(登録商標)7040水性エマルシ
ョン中の疎油性フルオロポリマー固形分のとくに適当な量は最高20重量%、好
ましくは約14重量%から18重量%の範囲にある。希釈エマルションは約1.
0重量%から約10.0重量%、好ましくは2.0から6.0重量%の範囲にあ
る疎油性フルオロポリマーの固形分を含む。得られた希釈エマルションは、該希
釈エマルションが膜16中の細孔26を濡らして最後に疎油性フルオロポリマー
固形分を塗布することができる表面張力γLA及び相対接触角φ性能を有する。疎
油性フルオロポリマー固形分の平均粒径は約0.15ミクロンである。
【0048】 方法 本発明により膜16を処理する方法に用いるための装置60を図5に示す。こ
の方法は膜を貫通して延びる多数の細孔26を形成する表面を有する膜16を供
給することを含む。好ましくは、膜16中の細孔26の平均粒径は微孔質とみな
される程小さい。膜16は好ましくは延伸ポリテトラフルオロエチレンから製造
される。
【0049】 膜16、あるいは積層布10をロール62から巻き戻し、ローラー64にかけ
て浸漬ローラー68全体を覆う保持タンクまたは溜め66に送る。溜め66内部
に水と混和可能な、フルオロカーボン側鎖を有するアクリル系ポリマーの希釈エ
マルション80がある。フルオロカーボン側鎖を有するアクリル系ポリマーのエ
マルションをイソプロピルアルコール又はアセトンのような適当な湿潤剤で希釈
する。フルオロカーボン側鎖を有するアクリル系ポリマーのエマルションを、水
と混和可能な湿潤剤対フルオロカーボン側鎖を有するアクリル系ポリマーエマル
ションの1:5から20:1,好ましくは3:1から9:1の範囲の比に希釈す
る。希釈エマルション80は適当な通常の方法、たとえばロールコート、浸漬(
ディッピング)、スプレー等によって膜16に適用することができる。希釈エマ
ルション80を膜16に含浸させて、細孔26を形成する結節22及びフィブリ
ル24の表面及び主要側面18、20を形成する表面を湿潤させる。
【0050】 無希釈エマルションは、膜16中の細孔26を濡らすことができないような表
面張力γLA及び相対接触角φを有する。希釈エマルション80は好ましくはイソ
プロピルアルコールのような湿潤剤中に所定の比に希釈したエチレングリコール
および水中のペルフルオロアルキルアクリルコポリマー固形分を含有する。希釈
エマルション80は、希釈エマルションが膜16の全表面を濡らすことができる
ような表面張力γLA及び相対接触角φを有する。膜16を希釈エマルション80
中に浸漬させると、細孔26を形成する膜16の表面は希釈エマルションによっ
て接触され、湿潤されそして被覆される。
【0051】 湿潤膜16を溜め66から送り出す。一対のスキージーまたはドクターブレー
ドのような機構70が湿潤膜16の対向主要側面18、20を係合する。機構7
0のドクターブレードは希釈エマルションを押し広げて湿潤膜16から過剰の希
釈エマルションを除いて膜16中の細孔26を塞ぐ機会を最小限にする。エアナ
イフのような過剰の希釈エマルションを除くのに適当な他の手段を用いることが
できる。湿潤膜16は過剰の希釈エマルションを除くために、例えばニップロー
ラーのようなローラーを係合させるべきではないと思われる。湿潤膜16が過度
の圧縮を経験して、塗布処理の効果を損なうか又は減じることがあると思われる
【0052】 ついで湿潤膜16はドクターブレード機構70を離れる。次に湿潤膜16をロ
ーラー82に巻き付ける。好ましい希釈エマルション中の水、アセトンおよびエ
チレングリコールのような湿潤剤及び他の不安定材料は次に空気乾燥又は他の乾
燥方法によって除かれる。湿潤剤は典型的にはそれ自体で蒸発するが、IPAが
湿潤剤であるときには、比較的少ない熱、例えば少なくとも約100℃を加える
ことによって蒸発を促進させることもできる。湿潤剤蒸気Vは湿潤膜16から離
散する。
【0053】 次いで湿潤膜16を熱源84を有するオーブンに送る。溜め66及び熱源84
をフード86で密閉またはベントすることが必要か又は望ましいかも知れない。
フード86は導管102内の所望の位置でベントさせることができる。フード8
6は湿潤膜16から不安定な湿潤剤及び乳化剤のような蒸気Vを捕捉して、捕捉
した物質を貯蔵又は廃棄場所に送る。熱源84はそれぞれ2つの加熱帯域を有す
ることができよう。第1帯域はまだ蒸発しなかった不安定な湿潤剤を蒸発させる
ために、湿潤膜16に比較的少ない熱、たとえば100℃を加えるための「乾燥
帯域」であろう。第2帯域は疎油性フルオロポリマー固形分を合着させるための
「硬化帯域」であろう。
【0054】 熱源84は湿潤膜16に少なくとも140℃の熱を少なくとも約30秒間加え
る。熱は、結節22及びフィブリル24の表面上または周囲のフルオロカーボン
側鎖を有するアクリル系ポリマー中の疎油性フルオロポリマー固形分を合着させ
て、複合膜12を油及び汚染物抵抗性のあるものにする。フルオロカーボン側鎖
(図示せず)が、塗布される結節22及びフィブリル24の表面から離れる方向
に配向して延びる間に、熱を処理膜16に加える量及び期間が、固形分を合着さ
せて、流動させる。複合膜12は熱源84を離れた後、ローラー104にかけて
引き取りリール106に送る。
【0055】 無塗布膜16の走査型電子顕微鏡(SEM)写真を図6に示す。比較のために
、本発明を実施する複合膜12を図7に示す。複合膜12は、適用した塗膜28
とともに図6に示したと同じ無塗布膜16を包含する。膜16(図6)及び12
(図7)は同じ製造操作によるものである。SEM写真は同じ倍率であって、塗
布フィブリル24はフィブリル上の塗膜28層によって厚い外観を呈するが、膜
12中の細孔26は完全には塞がれていない。図7に示す複合膜12の透気度は
Frazier Air Permeability Testerにより測定
すると平方フート当たり1.21CFMであった。複合膜12中の一部の細孔2
6は閉塞されるかもしれないが、その閉塞も最小であって塗布方法及び膜16の
構造における変数によることは明らかである。
【0056】 本発明を実施する複合膜12はフィルター、上着、テント、寝袋、保護衣料、
クリーンルーム覆い、外科用カーテン、手術着及び他の種類の防御衣に用いるこ
とができる。複合膜12は、織布、不織布、例えば不織スクリムまたは発泡材料
のような他の多孔質材料又は布帛とともに積層又は成層させることができる。こ
のような補助材料の使用が、好ましくは積層布10の風及び液体浸透抵抗性、透
湿性または透気性に著しく影響を及ぼしてはならない。塗膜28は可撓性で耐久
性があり、したがって複合膜12はゆったりして、快適で、洗浄耐久性があり、
かつ「手ざわり」がよい。
【0057】 疎油性フルオロポリマー固形分が合着した後も複合膜12は透気性を維持する
ことが重要である。多孔質膜16の材料、細孔径、細孔容積、厚さ等によっては
、塗膜28を最適化するためにいくらかの実験が必要であろう。実験は、透気性
にはできるだけ影響を及ぼさないが、所望程度の耐油及び耐水性をもたらす耐油
及び耐水性塗膜28を得るために、固形分濃度、溶剤選択等について希釈エマル
ションを検討することができる。また実験は希釈エマルションを適用し、湿潤剤
を除去し、そして疎油性フルオロポリマー固形分を合着させる他の方法を含むこ
ともできる。
【0058】 試験の説明 透湿度 透湿度(MVTR)はASTM−E96−B Upright Cup Me
thodを用いて測定した。試験チャンバーは90゜F及び相対湿度50%に維
持した。 湿潤試験 水のような攻撃液体を試験材料の試料表面に噴霧また滴下して、材料中への液
体の湿潤状態及び浸透程度を視覚的に評価する。試験液体が湿潤し、浸透すると
、試料は通常外観が不透明又は半透明から透明に変わる。
【0059】 使用した他の試験液体は水道水中に30、40、50、60、70、80、9
0及び100%のイソプロピルアルコール(IPA)を包含する。 油浸透試験 試験材料の試料表面に攻撃油を滴下して、材料中への液体の濡れを視覚的に評
価する。供試油で濡れると、試料は通常外観が不透明又は半透明から透明に変わ
る。記録した数字は試験試料を濡らさなかった、最小の表面張力γLAを有する最
大供試油番号の数字である。
【0060】 AATCC Technical Manualに記載されている番号が1−
8の供試油を用いた。 洗濯試験 試験試料をAATCC 135の標準木綿サイクルに従って試験用洗濯機に入
れた。次いで試験試料を洗濯機から取出して、十分に水洗し洗剤液を除いて風乾
した。
【0061】 乾燥後、テストピースの折り畳み片の代表的な内外両表面にイソプロピルアル
コール(IPA)の液滴を置いてテストピースが濡れるかどうか試験する。濡れ
試験の視覚的観察結果は後記する。 透気度試験 透気度はASTM D737によるFrazier Air Permeab
ility TesterまたはTextest FX 3300 Air P
ermeability Testerによって測定する。
【0062】 下記の実施例は、本発明の範囲を限定するためのものではなくて、どのように
本発明が実施できるかを示す。本発明を誘導するために行った実験および使用し
た手順を示すために試験結果を後記する。
【0063】 膜 実施例1 延伸ポリテトラフルオロエチレン材料から製造した微孔質膜16(BHA T
echnologies,Inc.製でQM006と呼ばれる)を使用した。膜
16は約0.3から2.0ミクロンの範囲の平均細孔径を有した。膜16の厚さ
は約0.001インチであった。膜16は焼結していないが、部分的に焼結させ
ることもできる。
【0064】 塗膜 実施例1 前記無焼結膜16に無希釈量のZonyl(登録商標)7040エマルション
を噴霧塗装した。乳化剤をすっかり乾かして処理膜を試験した。処理膜は透気性
が全くなくかつ透湿度も小さかった。膜中の細孔は塞がれていた。
【0065】 塗膜 実施例2 2枚の前記無焼結膜16を木製フープに担持させた。この担持膜にIPAで3
:1(IPA対エマルション)の比に希釈したZonyl(登録商標)7040
エマルションを噴霧塗装した。驚くべきことに、該エマルションは湿潤剤中で安
定であって、沈殿を生じないことが認められた。20から30分間低い熱をかけ
て乳化剤をすっかり乾かした。次いで処理膜を150℃の強制空気オーブンで3
0分間加熱して疎油性フルオロポリマー固形分を合着させた。この処理膜を試験
した。処理膜は平方フート当たり0.034及び0.638CFMの透気度を示
した。処理膜中の多くの細孔は塞がれなかった。処理膜は70%IPAに耐性が
あると思われ、そして100%IPAには濡れが遅かった。処理膜の1つは#8
供試油に耐性があり、他は#7供試油に耐性があった。
【0066】 塗膜 実施例3 塗膜の効果を調べるために、無焼結膜16を鋼製フープに担持させた。担持膜
にIPAで約3:1(IPA対エマルション)の比に希釈したZonyl(登録
商標)7040エマルションを噴霧塗装した。3分間低い熱をかけて不安定な湿
潤剤をすっかり乾かした。処理膜を150℃に30分間加熱して、処理膜の結節
及びフィブリル上の固形分を合着させた。処理膜を試験し、その結果は下記の表
に明らかである。
【0067】
【表2】
【0068】 塗膜 実施例4 疎油性フルオロポリマー固形分を合着させるための時間の効果を調べるために
、前記無焼結膜を鋼製フープに担持させた。担持膜にIPAで約3:1(IPA
対エマルション)の比に希釈したZonyl(登録商標)7040エマルション
を噴霧塗装した。低い熱(約65℃ないし75℃)で不安定な湿潤剤をすっかり
乾かした。処理膜を下記に記載した試験時間の間加熱して、膜の結節およびフィ
ブリル上の固形分を合着させた。処理膜を試験し、その結果は下記の表に明らか
である。50洗濯サイクル後に、二層積層物の膜側を攻撃させると、積層布は7
0%IPAに耐性があった。
【0069】
【表3】
【0070】 塗膜 実施例5 疎油性フルオロポリマー固形分を合着させるための時間の効果をさらに調べる
ために、前記無焼結膜を鋼製フープに担持させた。担持膜にIPAで約3:1(
IPA対エマルション)の比に希釈したZonyl(登録商標)7040エマル
ションを噴霧塗装した。30分間低い熱を加えて不安定な湿潤剤をすっかり乾か
した。後記のように処理膜を150℃に加熱して、処理膜の結節及びフィブリル
上の固形分を合着させた。処理膜を試験し、その結果は下記の表に明らかである
【0071】
【表4】
【0072】 塗膜 実施例6 希釈エマルション中のフルオロポリマー固形分濃度の影響を調べるために、前
記無焼結膜を鋼製フープに担持させた。担持膜にIPAで約3:1(IPA対エ
マルション)の比に希釈したZonyl(登録商標)7040エマルションを噴
霧塗装した。30分間低い熱を加えて不安定な湿潤剤をすっかり乾かした。疎油
性フルオロポリマー固形分を有する処理膜を150℃に加熱して、処理膜の結節
及びフィブリル上の固形分を合着させた。処理膜を試験し、その結果は下記の表
に明らかである。
【0073】
【表5】
【0074】 塗膜 実施例7 希釈エマルション中の固形分濃度の影響をさらに調べるために、前記無焼結膜
を鋼製フープに担持させた。担持膜にIPAで約3:1(IPA対エマルション
)の比に希釈したZonyl(登録商標)7040エマルションを噴霧塗装した
。30分間低い熱を加えて不安定な湿潤剤をすっかり乾かした。疎油性フルオロ
ポリマー固形分を有する処理膜を150℃に3分間加熱して、処理膜の結節及び
フィブリル上の固形分を合着させた。処理膜を試験し、その結果は下記の表に明
らかである。
【0075】
【表6】
【0076】 塗膜 実施例8 疎油性フルオロポリマー固形分濃度の限界を調べるために、前記無焼結膜16
を鋼製フープに担持させた。担持膜にIPAで約3:1(IPA対エマルション
)の比に希釈したZonyl(登録商標)7040エマルションを噴霧塗装した
。30分間低い熱を加えて、不安定な湿潤剤をすっかり乾かした。疎油性フルオ
ロポリマーポリマー固形分を有する湿潤膜を150℃に3分間加熱して、処理膜
の結節及びフィブリル上の固形分を合着させた。処理膜を試験し、IPAによる
従来の試験後さらにIPA耐性を再試験し、その結果は下記の表に明らかである
【0077】
【表7】
【0078】 塗膜装 実施例9 疎油性フルオロポリマー固形分濃度の影響をさらに調べるために、前記無焼結
膜を鋼製フープに担持させた。担持膜にIPAで約3:1(IPA対エマルショ
ン)の比に希釈したZonyl(登録商標)7040エマルションを噴霧塗装し
た。不安定な湿潤剤を風乾した。疎油性フルオロポリマー固形分を有する処理膜
を150℃に3から5分間加熱して、処理膜の結節及びフィブリル上の固形分を
合着させた。処理膜を試験し、その結果は下記の表に明らかである。疎油性フル
オロポリマーの固形分が少ないほど、細孔の閉塞は少ないように思われる。
【0079】
【表8】
【0080】 塗膜 実施例10 うまくいくかもしれない他の考えられる処理法及び湿潤剤の実現可能性を調べ
るために、Zonyl(登録商標)7040エマルションをジャーの中でアセト
ンで約4:1(供試湿潤剤対エマルション)の比に希釈した。希釈エマルション
を混合すると、どろどろしたスープ状外観を呈したので凝集しているように思わ
れた。希釈エマルションを鋼製フープに担持させた膜に適用した。希釈エマルシ
ョンは辛うじて膜を濡らした。膜には湿れなかった多くの点及び領域があった。
膜を150℃で3分間加熱した。
【0081】 塗膜装 実施例11 うまくいくかもしれない他の考えられる処理法及び湿潤剤の実現可能性をさら
に調べるために、薬剤及び溶剤の数種の配合物を時計皿で試験した。方法は時計
皿に2滴のDWR試験処理薬剤を加えることであった。時計皿のDWR試験処理
薬剤に12滴の供試湿潤剤を加えた。得られた配合物について均質溶液、凝固ま
たは凝集の兆候があるかどうか検査した。結果を下記に示す。
【0082】
【表9】
【0083】 塗膜 実施例13 うまくいくかもしれない他の考えられるDWR処理剤の実現可能性をもう一度
調べるために、薬剤の数種の配合物をジャーの中で試験した。各DWR処理剤を
IPAで希釈した。種々の固形分レベルで供給される各材料を「標準化」するた
めにすべての配合物は固形分3.5%で噴霧した。膜はすべて150℃で3分間
「硬化」させた。結果を下記に示す。
【0084】 13−1 Zonyl(登録商標)FMX(du Pont製でCIBAから
販売)をIPAで希釈すると、溶液から固形分が凝固した。放置後、上部に透明
液層が現れた。これはエマルションの沈降を示すように思われる。配合物を膜に
噴霧して固形分を合着または硬化させると、透気性を全く示さずIPA%耐性も
小さかった。
【0085】 13−2 Zonyl(登録商標)6700(du Pont製でCIBAか
ら販売)をIPAで希釈すると、固形分が直ちに凝固して析出した。配合物を膜
に噴霧して硬化させると、膜はマット状外観を呈した。透気度は小さくそして実
施例13−1よりも若干優れたIPA%耐性を示した。
【0086】 13−3 Zonyl(登録商標)8300(du Pont製でCIBAか
ら販売)をIPAで希釈した。沈降は認められなかったが、ジャー壁面に種のよ
うないくらかの沈殿が見られた。配合物を膜に噴霧して硬化させた。透気度は小
さくそしてIPA耐性は良好であった。
【0087】 13−4 Foraperle(登録商標)503(Elf Atochem
から販売)をIPAで希釈した。ジャー側面に若干の沈殿固形物が認められたが
、前記実施例(13−1ないし13−3)ほど悪くはなかった。塗布膜は混合I
PA%耐性が平均約40%であったが、小部分では100%を示した。
【0088】 13−5 FC(登録商標)−5102V(3M(登録商標)から販売)をI
PAで希釈した。多くの凝集及び播種が生じた。塗布膜ははマット状であった。
透気性は無くIPA耐性は可(70−80%)であった。
【0089】 13−6 Scotcban(登録商標)FC(登録商標)−829A(3M
(登録商標)から販売)をIPAで希釈した。Scotcban(登録商標)F
C(登録商標)−829AはIPA可溶溶液であって、エマルションではない。
透気性は良好であった。IPA耐性は小さかった。油浸透抵抗性は大きかった。
この塗膜が洗浄耐久性の劣ることは公知である。
【0090】 13−7 Scotchban(登録商標)FC(登録商標)−807(3M
から販売)をIPAで希釈した。Scotcban(登録商標)FC(登録商標
)−807はIPA可溶溶液であって、エマルションではない。透気性は良好で
あった。IPA耐性は小さかった。油浸透抵抗性はすぐれていた。
【0091】 塗膜 実施例14 うまくいくかもしれない他の考えられる処理法及び湿潤剤の実現可能性をさら
に調べるために、時計皿で薬剤と溶剤との幾つかの配合物を試験した。方法は時
計皿に2滴のDWR試験処理薬剤を加えることであった。時計皿のDWR試験処
理薬剤に12滴のIPAを加えた。木片で混合物を撹拌した。得られた配合物に
ついて均一溶液、凝固、凝集の兆候があるかどうか検査した。結果を下記に記載
する。
【0092】
【表10】
【0093】 処理薬剤がIPAに可溶に見えなかったならば、それは失敗と思われるので、
もはやePTFE膜に塗布するように処理する可能性ある候補とは見なさなかっ
た。処理が失敗すれば、その処理剤については他の実験を行わなかった。
【0094】 複合膜12の使用者の快適さが最高の試験基準であって定量化は難しいことを
記憶に留めることが重要である。しかし、本発明による複合膜12の透気性の向
上によって、使用者の快適さが、これまで公知の疎油性、透湿性、風及び液体浸
透抵抗性の膜よりも勝っていると思われる。本発明の好適な態様の前記説明から
、当業者は改善、変更及び修正を理解しよう。技術の熟練の範囲内のこのような
改善、変更及び修正は添付クレームによって保護されるつもりである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明を実施する複合膜を含む積層布の略断面図である。
【図2】 図2は図1に示した膜の一部を、ほぼ図1の線2−2に沿って眺
めた拡大略平面図である。
【図3】 図3は図2の膜の一部の、膜中に細孔を形成する結節及びフィブ
リルの表面に配設された塗膜を示す著しく拡大した略断面図である。
【図4】 図4は液滴と固体との関係の略図である。
【図5】 図5は本発明による膜に塗布する方法に用いられる装置の略図で
ある。
【図6】 図6はコーティング適用前の膜のSEM写真である。
【図7】 図7は本発明により塗布した後の膜のSEM写真である。
【手続補正書】特許協力条約第19条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年4月3日(2000.4.3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項20】 前記膜が延伸ポリテトラフルオロエチレンから製造される
請求項14記載の複合膜。
【手続補正書】
【提出日】平成13年3月23日(2001.3.23)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正の内容】
【図5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01D 71/40 B01D 71/40 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CR, CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI,G B,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL ,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL, TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,V N,YU,ZA,ZW (72)発明者 チュビン,デービッド・イー アメリカ合衆国カンザス州66210,オーバ ーランド・パーク,ロビンソン・ストリー ト 11525 Fターム(参考) 4D006 GA02 MA03 MA09 MA10 MB10 MC28 MC30 NA34 NA38 NA46 NA62 PA01 4F074 AA39A CE01 CE16 CE34 CE56 CE96 DA43 【要約の続き】 料から製造される。水と混和可能な溶剤中のペルフルオ ロアルキルアクリルコポリマー固形分の水と混和可能な エマルションが提供される。該水と混和可能なエマルシ ョンは、希釈エマルションが膜(16)のポリテトラフ ルオロエチレン材料を湿潤させることができないような 表面張力及び相対接触角を有する。希釈エマルションが 膜(16)を湿潤させることができるようにエマルショ ンを水に可溶な湿潤剤で希釈する。結節(22)及びフ ィブリル(24)の表面に希釈エマルションを塗布す る。湿潤剤材料を除去する。希釈エマルション中の固形 分は、膜(16)中の細孔(26)を完全に閉塞せずに 結節(22)およびフィブリル(24)の表面で合着す る。

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 膜を処理する方法であって、前記方法が 膜を貫通して延びる多数の細孔を画定する表面を有する該膜を供給し; 疎油性フルオロポリマーのエマルションを供給し; 該疎油性フルオロポリマーの該エマルションを水と混和可能な湿潤剤で希釈し
    ; 該膜中に該細孔を画定する表面を該疎油性フルオロポリマーの該希釈エマルシ
    ョンで湿潤させ; 該膜から該湿潤剤を除去し;そして 該膜中に細孔を画定する表面上の該疎油性フルオロポリマーの該エマルション
    中の固形分を合着させる 工程を含む方法。
  2. 【請求項2】 膜を供給する前記工程が延伸ポリテトラフルオロエチレンか
    ら製造された膜を供給することを含む請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 膜を供給する前記工程が微孔質膜を供給することを含む請求
    項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 該希釈エマルションが該膜中に該細孔を画定する表面を湿潤
    させることができるような表面張力及び相対接触角を、該希釈エマルションが有
    するように、前記希釈工程が該疎油性フルオロポリマーを湿潤剤中に希釈するこ
    とを含む請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 疎油性フルオロポリマーの該エマルションを供給する前記工
    程がフルオロカーボン側鎖を有するアクリル系ポリマーを供給することを含む請
    求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 フルオロカーボン側鎖を有するアクリル系ポリマーのエマル
    ションを供給する前記工程がペルフルオロアルキルアクリルコポリマーを供給す
    ることを含む請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 ペルフルオロアルキルアクリルコポリマーを供給する前記工
    程が、水と混和可能な溶剤中のペルフルオロアルキルアクリルコポリマー固形分
    のエマルションを供給することを含む請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 水と混和可能な湿潤剤で疎油性フルオロポリマーの該エマル
    ションを希釈する前記工程が、水と混和可能な湿潤剤対エマルションの1:5か
    ら20:1の範囲の比率で該エマルションを希釈することを含む請求項1記載の
    方法。
  9. 【請求項9】 疎油性フルオロポリマーの該エマルションを水と混和可能な
    湿潤剤で希釈する前記工程が、エタノール、イソプロピルアルコール、メタノー
    ル、n−プロパノール、n−ブタノール、N,N−ジメチルホルムアミド、メチ
    ルエチルケトンならびに水に可溶なe−およびp−系列グリコールエーテル類を
    含む群から選ばれる材料中に該エマルションを希釈することを含む請求項1記載
    の方法。
  10. 【請求項10】 前記合着工程が、該処理膜を加熱して、該細孔を完全に塞
    ぐことなく、該膜中に該細孔を画定する表面上の疎油性フルオロポリマー固形分
    を合着させることを含む請求項1記載の方法。
  11. 【請求項11】 膜を処理する方法であって、前記方法が 結節及びフィブリルの表面が該膜を貫通して延びる多数の細孔を画定する該結
    節及びフィブリルの搆造物を有する膜を供給し; 水と混和可能な溶剤中のペルフルオロアルキルアクリルコポリマー固形分の水
    と混和可能なエマルションを供給し、該エマルションは、該エマルションが該膜
    中の細孔を湿潤させることができないような表面張力および相対接触角特性を有
    し; エタノール、イソプロピルアルコール、メタノール、n−プロパノール、n−
    ブタノール、N,N−ジメチルホルムアミド、メチルエチルケトンならびに水に
    可溶なe−及びp−系列グリコールエーテル類を含む群から選ばれる水と混和可
    能な湿潤剤で該エマルションを希釈して、該エマルションが該膜中の細孔を湿潤
    させることができるような表面張力及び相対接触角特性を有する希釈エマルショ
    ンを供給し; 該膜の該結節およびフィブリルの表面を該希釈エマルションで湿潤させ; 該膜から該湿潤剤を除去し;そして 該湿潤膜を加熱することによって、該膜中の細孔を完全に塞ぐことなく、該結
    節およびフィブリルの表面上の該ペルフルオロアルキルアクリルコポリマー固形
    分を合着させる 工程を含む方法。
  12. 【請求項12】 膜を供給する前記工程が延伸ポリテトラフルオロエチレン
    から製造された膜を供給することを含む請求項11記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記希釈工程が1:5から20:1の範囲の湿潤剤対エマ
    ルションの比率で該エマルションを希釈することを含む請求項11記載の方法。
  14. 【請求項14】 複合膜が、 結節及びフィブリルの表面が、前記膜を貫通しそして前記膜の主要側面間に延
    びる多数の連続細孔を画定する前記フィブリルによって結合された前記結節の搆
    造物を有する膜; 前記膜が透湿性、透気性、風及び液体浸透抵抗性を有し、かつ油及び汚染物を
    吸収しやすい材料から製造される膜;そして 前記結節及びフィブリルの表面に配設された塗膜であって、前記適応塗膜がフ
    ルオロカーボン側鎖を有するアクリル系ポリマーを含む塗膜; 前記塗膜が前記結節及びフィブリルの表面で合着して、前記膜中の該細孔を完
    全に塞ぐことなく、前記複合膜に油及び界面活性剤抵抗性を付与する塗膜 を含む複合膜。
  15. 【請求項15】 前記膜が延伸ポリテトラフルオロエチレンから製造される
    請求項14記載の複合膜。
  16. 【請求項16】 フルオロカーボン側鎖を有する前記アクリル系ポリマーが
    ペルフルオロアルキルアクリルコポリマーを含む請求項14記載の複合膜。
  17. 【請求項17】 前記側鎖が前記結節及びフィブリルの前記表面から離れる
    方向に延びる請求項14記載の複合膜。
  18. 【請求項18】 複合膜であって、 結節及びフィブリルの表面が前記膜を貫通しそして前記膜の主要側面間に延び
    る多数の連続細孔を画定する該結節及びフィブリルの搆造物を有する膜; 前記膜が油及びある種の汚染性界面活性剤を吸収しやすいポリテトラフルオロ
    エチレン材料から製造された膜であって、前記膜が透湿性、透気性かつ風および
    液体浸透抵抗性を有する塗膜;そして 前記膜中に該連続通路を画定する前記結節及びフィブリルの表面に配設された
    塗膜であって、前記塗膜がフルオロカーボン側鎖を有するアクリル系ポリマーを
    含む塗膜; 前記塗膜が前記結節及びフィブリルの表面で合着されて、前記膜中の細孔を完
    全に塞ぐことなく前記複合膜に油及び界面活性剤抵抗性を付与する塗膜であって
    、前記側鎖が前記結節および前記フィブリルの前記表面から離れる方向に延びる
    塗膜 を含む複合膜。
  19. 【請求項19】 フルオロカーボン側鎖を有する前記アクリル系ポリマーが
    ペルフルオロアルキルアクリルコポリマーを含む請求項18記載の複合膜。
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