JP2003510032A5 - - Google Patents

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  1. ヒト内因性レトロウイルスのエンベロープタンパク質またはポリペプチドの発現を検出する方法であって、上記タンパク質またはポリペプチドが、配列番号1の配列または少なくとも5アミノ酸の配列番号1の断片を含むポリペプチド配列を有し、またはいずれかの一連の20アミノ酸について、配列番号1の配列または配列番号1の断片と少なくとも80%の同一性を示す配列を有し、細胞組織または細胞培養物の細胞における上記タンパク質または上記断片の融合原性能力が、シンシチウムの形成を示すことによって検出されることを特徴とする方法。
  2. ヒト内因性レトロウイルスのエンベロープタンパク質またはポリペプチドの発現を検出する方法であって、上記タンパク質またはポリペプチドが、いずれかの一連の20アミノ酸について、配列番号1の配列と少なくとも80%の同一性を示すポリペプチド配列を有し、細胞組織または細胞培養物の細胞における上記タンパク質の融合原性能力が、シンシチウムの形成を示すことによって検出されることを特徴とする方法。
  3. 上記タンパク質が、HERV−W内因性レトロウイルスのenv遺伝子によってコードされることを特徴とする、請求項1または2記載の方法。
  4. 上記タンパク質が、ヒトゲノムの第7染色体上に位置する一つのオープンリーディングフレームによってコードされることを特徴とする、請求項3記載の方法。
  5. 上記タンパク質が、いずれかの一連の20アミノ酸について、配列番号1の配列と少なくとも80%の同一性を示すポリペプチド配列を有することを特徴とする、請求項4記載の方法。
  6. 上記タンパク質が、配列番号1より成るポリペプチド配列を有することを特徴とする、請求項5記載の方法。
  7. 上記ポリペプチドが、いずれかの一連の20アミノ酸について、配列番号1のアミノ酸448で開始し、アミノ酸538で終結するポリペプチド配列と少なくとも80%の同一性を示すポリペプチド配列を有することを特徴とする、請求項1記載の方法。
  8. 上記ポリペプチドが、配列番号1のアミノ酸448で開始し、アミノ酸538で終結するポリペプチド配列を有することを特徴とする、請求項7記載の方法。
  9. 上記組織または上記細胞培養物の細胞が、骨細胞、筋細胞、胎盤細胞、内皮細胞、上皮細胞、グリア細胞、及び腫瘍細胞または腫瘍細胞系から由来する細胞から選択されることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項記載の方法。
  10. 上記タンパク質の融合原性能力の検出が、以下の工程:
    上記タンパク質の発現のためのベクターを得て、それに基づいて、上記タンパク質またはその遺伝子の発現が、プロモーターのコントロールの下におかれる工程;
    細胞を得られたベクターでトランスフェクトし、その表面で上記タンパク質を発現するプロデューサー細胞を得る工程;並びに
    シンシチウムの形成、またはシンシチウムの形成の不存在を観察する工程;
    より成ることを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項記載の方法。
  11. 上記タンパク質の融合原性能力の検出が、以下の工程:
    上記タンパク質の発現のためのベクターを得て、それに基づいて、上記タンパク質またはその遺伝子の発現が、プロモーターのコントロールの下におかれる工程;
    細胞を得られたベクターでトランスフェクトし、その表面で上記タンパク質を発現するプロデューサー細胞を得る工程;
    表面で上記タンパク質のレセプターを発現する未処理のインディケーター細胞を、上記プロデューサー細胞の存在下で共培養する工程;
    シンシチウムの形成、またはシンシチウムの形成の不存在を観察する工程;
    より成ることを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項記載の方法。
  12. 発現を可能にする適切な条件下での、請求項8記載のタンパク質またはポリペプチドをコードする、遺伝子または核酸、あるいは遺伝子または核酸の断片を含む、治療用または予防用の組成物。
  13. ガンの治療のために企図されることを特徴とする、請求項12記載の組成物。
  14. 胎盤の発達における欠陥を妨げる、またはいずれかの他のタイプのシンシチウムの自然な形成における欠陥を妨げるために企図され、上記欠陥が病理と関連することを特徴とする、請求項12記載の組成物。
  15. 遺伝子治療による治療のために企図されることを特徴とする、請求項12,13または14記載の組成物。
  16. 請求項7または8記載のポリペプチドをコードする遺伝子または核酸の断片を含む、治療用または予防用の組成物。
  17. 上記タンパク質または上記ポリペプチドの発現のための、異種または自己プロモーターをも含むことを特徴とする、請求項16記載の組成物。
  18. 請求項7または8記載のポリペプチドをコードする、遺伝子または核酸の少なくとも一つの断片と、宿主細胞における発現のために必要とされるエレメントとを含む発現ベクター。
  19. 請求項18記載の少なくとも一つのベクターを含む宿主細胞。
  20. 請求項18記載の少なくとも一つの発現ベクターを含む治療用または予防用の組成物。
  21. 請求項16,17または20記載の組成物、あるいは請求項1から6のいずれか一項記載のタンパク質またはポリペプチドをコードする、遺伝子または核酸、あるいは遺伝子または核酸の断片を含む組成物を含む、シンシチウムの形成のための薬剤。
  22. シンシチウムの形成によってガン細胞を破壊することによる、ガンの治療のために企図される、請求項21記載の薬剤。
  23. 胎盤の発達における欠陥を妨げる、またはいずれかの他のタイプのシンシチウムの自然な形成における欠陥を妨げるために企図され、上記欠陥が病理と関連する、請求項21記載の薬剤。
  24. 上記タンパク質または上記ポリペプチドの発現のための、異種または自己プロモーターをも含むことを特徴とする、請求項21から23のいずれか一項記載の薬剤。
  25. 上記遺伝子または核酸、あるいは上記遺伝子または核酸の断片が、遺伝子治療ベクター内に挿入されることを特徴とする、請求項21から23のいずれか一項記載の薬剤。
  26. 請求項7または8記載のポリペプチドを含む遺伝子治療ベクター。
  27. MLVタイプのレトロウイルスベクター、請求項1から8のいずれか一項記載のタンパク質またはポリペプチドでシュードタイプ化されたレンチウイルスベクター、及び合成ベクターから選択される、請求項26記載のベクター。
  28. 請求項26または27記載の治療ベクターと、アンチセンス核酸配列またはオリゴヌクレオチドを含む治療用の組成物。
  29. 請求項26または27記載の治療ベクターと、治療上興味ある遺伝子とを含む治療用の組成物。
  30. 請求項1から9のいずれか一項記載のタンパク質またはポリペプチドを発現する細胞を含む細胞ベクターを含む治療用の組成物。
  31. 請求項1から8のいずれか一項記載のタンパク質またはポリペプチドの融合原性能力に対する質的及び/または量的な効果を有することができる、医薬的物質または薬剤、あるいは遺伝子/プロドラッグ系を選択する方法であって、上記医薬的物質または薬剤、あるいは上記遺伝子/プロドラッグ系が、上記タンパク質または上記ポリペプチドを発現する細胞培養物の細胞と接触され、シンシチウムの形成の抑制または消失が観察される方法。
  32. 請求項1から8のいずれか一項記載のタンパク質またはポリペプチドをコードする、遺伝子または遺伝子の断片、あるいは核酸または核酸の断片にハイブリダイズ可能なアンチセンス核酸配列またはオリゴヌクレオチドを含む治療用の組成物。
  33. 配列番号1に規定されるタンパク質に対するレセプターを認識し結合可能なリガンドを含む、シンシチウムの形成のための薬剤。
  34. シンシチウムの形成によってガン細胞を破壊することによる、ガンの治療のために企図される、請求項33記載の薬剤。
  35. 胎盤の発達における欠陥を妨げる、またはいずれかの他のタイプのシンシチウムの自然な形成における欠陥を妨げるために企図される、請求項33記載の薬剤。
  36. 上記リガンドが、モノクローナル抗体、ポリクローナル抗体、膜貫通抗体、または上記抗体の断片、及び阻害分子から選択され、上記リガンドが、配列番号1に規定されるタンパク質のレセプターに特異的である、請求項33から35のいずれか一項記載の薬剤。
  37. 配列番号1に規定されるタンパク質に対するレセプターを認識し結合可能なリガンドをコードし、in vivoでの発現を確保するのに必要とされるエレメントのコントロールの下に配置される、治療上興味ある遺伝子を含む、シンシチウムの形成のための薬剤。
  38. シンシチウムの形成によってガン細胞を破壊することによる、ガンの治療のために企図される、請求項37記載の薬剤。
  39. 胎盤の発達における欠陥を妨げる、またはいずれかの他のタイプのシンシチウムの自然な形成における欠陥を妨げるために企図される、請求項37記載の薬剤。
  40. 配列番号1に同定されるタンパク質に対するレセプターを含む、構成的または誘導的な態様で、配列番号1に同定されるタンパクを生産する標的細胞に対して企図される遺伝子治療ベクター。
JP2001519732A 1999-09-01 2000-09-01 ヒト内因性レトロウイルスのエンベロープタンパク質の発現を検出する方法、並びに上記タンパク質をコードする遺伝子の使用 Expired - Lifetime JP4283475B2 (ja)

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