JP2003509538A - 酵素インヒビター - Google Patents

酵素インヒビター

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JP2003509538A JP2001522393A JP2001522393A JP2003509538A JP 2003509538 A JP2003509538 A JP 2003509538A JP 2001522393 A JP2001522393 A JP 2001522393A JP 2001522393 A JP2001522393 A JP 2001522393A JP 2003509538 A JP2003509538 A JP 2003509538A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、プロテアーゼまたはリパーゼ酵素を阻害するポリマー複合体に関し、該ポリマー複合体は2種以上のプロテアーゼまたはリパーゼ酵素の活性を阻害しうるアシル単位を有した酵素インヒビター成分へ結合されたポリマー成分からなり、上記のインヒビター成分は上記のポリマー成分へ直接結合されているか、または連結単位で結合されており、該連結単位は標的酵素と上記インヒビター成分との相互作用を調節でき、上記のアシル単位が上記の標的酵素と相互作用した後でも、上記のポリマー成分は上記のインヒビター成分と結合したままである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】
本発明は、1種以上のタンパク質分解および/または脂肪分解酵素を阻害する
、新規な機能性ポリマー複合体に関する。ここで記載されたポリマー複合体は、
タンパク質分解および/または脂肪分解酵素の阻害、特におむつかぶれの処置が
必要な状況下において、使用に適している。
【0002】
【発明の背景】
おむつかぶれはありふれている。皮膚を尿と接触させるとおむつかぶれを起こ
すとかつては思われていたが、しかしながら、“おむつかぶれ”で現れる組織の
刺激は、主に、内生タンパク質分解および/または脂肪分解酵素、特にヒトの糞
便に含まれるトリプシン、キモトリプシン、エラスターゼ、膵リパーゼに起因し
ていると、今では理解されている。しかしながら、皮膚刺激は糞便に含まれる酵
素に限らず、例えば月経液、鼻液、人工肛門液、ふけ、創傷治癒のすべてが刺激
を生じる酵素源をもたらしうる。
【0003】 タンパク質分解および脂肪分解酵素インヒビターが知られている。有効なイン
ヒビターの例は、標的酵素の活性部位と不可逆的に反応して、機能しうる酵素の
能力を壊してしまう“自殺インヒビター”である。可逆性酵素インヒビターは、
標的酵素を永続的には不活性化しないが、望ましくない酵素暴露の効果を阻止す
る上では十分有効とみなされている。低分子量酵素インヒビターの1つの欠点は
、皮膚組織から容易に吸収されて、ヒト細胞中へ入り、正常細胞異化代謝が妨げ
られやすいことである。 ヒト皮膚を刺激するように作用する有害な酵素、特におむつかぶれを生じる酵
素に対するバリヤをもうける必要性が、ずっと感じられてきた。
【0004】
【発明の要旨】
本発明は、タンパク質分解および/または脂肪分解酵素インヒビターがヒト皮
膚へ有効にデリバリーされて、その際に該インヒビターが酵素活性のバリヤとし
て働き、おむつかぶれまたは他の望ましくない皮膚症状を防ぐことが、意外にも
わかったという点で、上記の必要性を満たしている。本発明の酵素インヒビター
は、酵素インヒビター成分および機能性ポリマー成分を有したポリマー複合体で
ある。
【0005】 酵素インヒビター成分は、プロテアーゼまたはリパーゼ酵素と可逆的に反応す
るアシル単位を含んでなる。本発明のインヒビター成分は広域特異性酵素インヒ
ビターとして機能し、即ち存在する他の酵素との相互作用に該インヒビターが活
用しえないほど、該インヒビターが1タイプの酵素のみと特異的に結合するわけ
ではないのである。酵素特異的インヒビターは、皮膚刺激に関与する、存在しう
る他の酵素に対して無効であることから、非特異的プロテアーゼインヒビターは
酵素特異的インヒビターよりも広い防御性を皮膚刺激に対して示すことが、意外
にもわかった。
【0006】 本発明の第一面は、プロテアーゼまたはリパーゼ酵素を阻害するポリマー複合
体に関し、そのポリマー複合体は1種以上のプロテアーゼまたはリパーゼ酵素の
活性を阻害しうるアシル単位を有した酵素インヒビター成分へ結合されたポリマ
ー成分からなり、上記のインヒビター成分は上記のポリマー成分へ直接結合され
ているか、または連結単位でそれに結合されており、該連結単位は場合により標
的酵素と上記インヒビター成分との相互作用を調節でき、更に上記のポリマー成
分は、上記のアシル単位が上記の標的酵素と相互作用した後でも、上記のインヒ
ビター成分と結合したままである。インヒビター成分は上記のポリマー成分と直
接結合されているか、または連結単位を介して連結されており、該連結単位は好
ましくは標的酵素と上記インヒビター成分との相互作用も調節しうる。上記の連
結単位が上記の酵素と相互作用したとき、ポリマー成分もインヒビター成分へ結
合したままである。 本発明のインヒビターは、アシル単位を介して標的酵素と相互作用する。しか
しながら、標的酵素とアシル基とでこの相互作用があっても、酵素インヒビター
部分はそれが結合しているポリマー主鎖から開裂されない。むしろ、酵素インヒ
ビター成分および標的酵素が酵素/基質ペアを形成した後でも、インヒビター成
分はポリマー成分へ結合したままである。
【0007】 本発明は、ヒト皮膚へ複合体分子をデリバリーするための手段をもたらすと同
時に、1以上の酵素インヒビターのためのアンカー鋳型として作用する部分を含
んでなる、機能性ポリマー成分にも関する。酵素インヒビター成分は、場合によ
り、但し好ましくは、1以上の連結基により機能性ポリマー成分へ連結されてい
る。
【0008】 本発明はタンパク質分解および/または脂肪分解酵素の存在に起因する皮膚刺
激の発生を防ぐための方法に更に関し、その方法は以下で記載されているような
ポリマー複合体の有効量をヒト皮膚と接触させるステップからなる。
【0009】 これらおよび他の目的、特徴および利点は、以下の具体的な説明および添付さ
れた請求の範囲から、当業者に明らかとなるであろう。ここですべてのパーセン
テージ、比率および割合は、別記されないかぎり重量による。すべての温度は別
記されないかぎり摂氏度(℃)である。引用されたすべての文献は、関連箇所で
参考のためここに組み込まれる。
【0010】
【発明の具体的な説明】
本発明は、タンパク質分解および/または脂肪分解酵素と皮膚との接触により
引き起こされる、有害なおよび他の望ましくない皮膚症状、特にかぶれ、刺激の
防止に関する。本発明が改善しようとしている症状の中には、おむつかぶれがあ
る。本発明は、上記の望ましくない皮膚症状の原因である1種以上の酵素の活性
を阻害するポリマー複合体を、十分な量で、適切な手段により皮膚へ適用するこ
とにより、望ましい成果をあげている。
【0011】 本発明のポリマー複合体は、酵素インヒビター成分および機能性ポリマー成分
を含んでなる。酵素インヒビター成分が酵素と相互作用する主要手段はアシル単
位によるが、しかしながら、複合体を構成する他の部分も酵素/基質相互作用を
調節する上で役立つ。アシル単位は活性化されて酵素と相互作用することもあり
、またはアシル単位はマスクされて、アシル単位の活用を減少させ、ひいては望
ましくない基質との相互作用を減らすこともある。本発明の酵素インヒビターは
、好ましくは、酵素を阻害する能力に関して広域スペクトルである。“広域スペ
クトル”という用語は、“2種以上の酵素と結合して、存在する他の酵素と上記
インヒビターとの結合を排斥するほど強くは1つの特定酵素と結合しないインヒ
ビター”として、ここでは定義される。
【0012】 上記のように、酵素インヒビター成分は“標的酵素相互作用アシル単位”を含
んでなる。“アシル単位”という用語は、“1以上の前駆体で、特に環の構成体
、無水物として存在しうるカルボニル含有単位”として、ここでは定義される。
好ましいアシル単位はエステルおよびアルデヒド、更に好ましくはエステルであ
る。
【0013】 本発明の酵素インヒビター成分はポリマー成分へ結合されている。酵素インヒ
ビター成分はポリマー成分へ直接結合されても、またはそれは連結単位、好まし
くはインヒビター成分と標的酵素との相互作用に関与する連結単位を介して、ポ
リマー成分へ結合されてもよい。好ましくは、連結単位は、酵素とインヒビター
との相互作用を“調節する”ことで、酵素とインヒビターとの相互作用を促して
いる。“調節している”または“調節する”という用語は1以上の意味を有する
が、しかしながら、この用語の1つの非制限例は“酵素活性部位へのインヒビタ
ー成分の整合を促すこと”である。これらの用語に関して別の同じように適切な
意味は、“インヒビター成分と標的酵素との相互作用が修正、特に強化、弱化、
衰退、延長される手段をもたらすこと”に関する。
【0014】 好ましくは、本発明の酵素インヒビター成分は、酵素阻害の“広域性”または
“範囲”を向上させるか、または親インヒビターと標的酵素との相互作用を強化
する能力を有した単位または部分を更に含んでなる。
【0015】 本発明の複合体は、1以上の酵素インヒビター成分のためのデリバリー鋳型と
して作用すると同時に、他の重要な機能を発揮し、特にヒト皮膚へ複合体分子を
つなぎとめるための手段をもたらし、キャリア中へ複合体を溶解させる、機能性
ポリマー成分を更に含んでなる。機能性ポリマー成分は典型的には両親媒性ポリ
マーであって、これは酵素インヒビター成分へ直接結合されるか、または“選択
された”連結単位によりそれへ結合される。“選択された”連結単位は、特定の
酵素インヒビター成分とカップリングされたときに、上記インヒビターの望まし
い活性を高めるものである。
【0016】 ポリマー成分は、皮膚組織中への酵素インヒビターの吸収を阻止するように作
用する分子量増加源も、複合体にもたらす。しかも、ポリマー成分は、キャリア
中への酵素インヒビターの処方を促すように働き、あるいは皮膚への直接的な、
または特に複合体が適用される基材、おむつトップシートを介した複合体の付着
を促す。
【0017】 本発明のポリマー複合体は、有効量で利用される。本発明の目的にとり、“有
効量”という用語は、少くとも1つの阻害アッセイで、酵素活性の低下をもたら
すために必要な量として、ここでは定義される。ここで記載されている好ましい
アッセイは、特に“糞便プロテアーゼ阻害アッセイ”、“IL‐1α産生の阻害
の皮膚試験”である。適切な試験として、上記の酵素インヒビターの特異性を識
別する、例えば上記インヒビターにより阻止される具体的なプロテアーゼを識別
する試験もある。
【0018】ポリマー複合体 酵素インヒビター成分 本発明の酵素インヒビター成分は、少くとも1つのアシル単位を有する1以上
の単位を含んでなり、好ましくはアシル単位はマスクされたアシル単位である。
本発明の好ましいアシル単位はエステル単位およびアルデヒド単位であり、直鎖
または環の一部であるエステル(環式エステル)が更に好ましい。本発明の目的
にとり、“マスクされたアシル単位”という用語は、一般的基質、特に水、アル
コールではなく、酵素、例えばプロテアーゼ酵素活性部位のセリンヒドロキシル
単位と反応性であるアシル単位として理解されている。
【0019】直鎖酵素インヒビター 本発明の1つの態様は、下記一般式を有する“直鎖”酵素インヒビターに関す
る:
【化27】 上記式中〔インヒビター〕は酵素阻害機能部分である;Lは連結単位である;〔
ポリ〕はポリマー成分である;インデックスは次の値を有する;xは1〜50、
yは1〜10、zは0または1である。本発明のポリマー複合体は、複数のポリ
マー単位を結合させた単一の酵素阻害単位、単一のポリマー成分へ結合された複
数の阻害機能部分、またはそれらの混合物からなる。
【0020】 本発明の好ましい直鎖ポリマー複合体は、アシル単位〔アシル〕が鋳型Tへ結
合されたインヒビターを含んでなる。鋳型Tは下記のように1以上の機能を発揮
する。好ましい直鎖ポリマー複合体は下記式を有する:
【化28】 上記式中インデックスwは1〜6である。好ましい例には、1つのアシル単位(
w=1)を有するポリマー複合体、ビスアシル単位複合体(w=2)およびトリ
スアシル単位複合体(w=3)があり、好ましくはビスアシル単位複合体は下記
のように鋳型へ1つのアシル単位を裏結合させている。
【0021】 好ましくは、本発明のアシル単位は、標的酵素に対するアシル単位の反応性を
調節するように働く、1以上の酵素調節単位〔Mod〕‐を含んでなる。〔Mo
d〕単位を含まない直鎖酵素インヒビターアシル単位の好ましい例は‐CO (カルボキシレート)である。〔Mod〕単位も含むアシル単位の非制限例には
: a)エステル b)アルデヒド c)アセタール d)ケトン e)ケタール f)チオエステル g)チオアセタール h)無水物 i)およびそれらの混合物がある。
【0022】 以下は、エステル単位であるアシル単位を酵素インヒビターが含んでなる、ポ
リマー複合体の例である:
【化29】 上記式中〔Mod〕単位は好ましくはC‐C12アルキル単位、更に好ましく
はC‐Cアルキル単位である。
【0023】 別な例として、下記式を有するポリマー複合体がある:
【化30】 上記式中〔Mod〕はアルデヒドアシル単位の場合に水素であり、〔Mod〕は
ケトンアシル単位の場合にアルキル単位である。
【0024】 アシル単位の他の例として、下記式を有するマスクされたアシル単位、特にア
セタール、オルトエステルがある:
【化31】 上記式中〔Mod〕は好ましくはC‐C12アルコキシ単位である;bは2ま
たは3の値を有し、b′は0または1の値を有する;但しb+b′=3である。
【0025】 本発明の好ましい直鎖ポリマー複合体は、下記式を有している:
【化32】 上記式中各〔Mod〕は独立して: a)水素; b)C‐C18置換または非置換、直鎖または分岐アルキル;好ましくはC ‐C直鎖非置換アルキル;更に好ましくはC‐Cアルキル、特にメチル
およびエチル c)C‐C18置換または非置換シクロアルキル;好ましくはC‐C10 非置換シクロアルキル; d)C‐C18置換または非置換、直鎖または分岐アルケニル; e)C‐C18置換または非置換、直鎖または分岐アルキニル; f)C‐C18置換または非置換アリール; g)上記T単位へ裏結合されて、1〜5の炭素原子を有する環を形成する単位
;および h)それらの混合物から選択される; XはCH、NH、O、S、CFである。
【0026】 インヒビター成分Tは下記のような1以上の単位からなり、これは特定の基質
に対するインヒビターの特異性を調節するようにも働く。 本発明のポリマー複合体は1以上のインヒビター成分を含んでよい。複数のイ
ンヒビターが存在するとき、それらは好ましくは自殺インヒビターではなく、可
逆的インヒビターである。インヒビターが酵素と不可逆的に結合するならば、結
合された酵素の大きさが残留インヒビター成分への他の酵素の結合を妨げるよう
に働くことがある。
【0027】 本発明による直鎖ポリマー複合体を構成するT単位の非制限例は、下記からな
る群より選択される: a)置換または非置換、直鎖または分岐C‐C22アルキレン; b)置換または非置換、直鎖または分岐C‐C22アルケニレン; c)置換または非置換C‐C22シクロアルキレン; d)置換または非置換C‐C22ヘテロ環式アルキレン; e)置換または非置換C‐C22アリーレン; f)置換または非置換C‐C22アルキルアリーレン; g)下記式を有するエステル、カーボネート、アミド、尿素またはカルバメー
ト:
【化33】 上記式中Rは下記からなる群より選択される: i)置換または非置換、直鎖または分岐C‐C22アルキレン; ii)置換または非置換、直鎖または分岐C‐C22アルケニレン; iii)置換または非置換C‐C22シクロアルキレン; iv)置換または非置換C‐C22ヘテロ環式アルキレン; v)置換または非置換C‐C22アリーレン; vi)置換または非置換C‐C22アルキルアリーレン; Rは下記からなる群より選択される: i)置換または非置換、直鎖または分岐C‐C22アルキル; ii)置換または非置換、直鎖または分岐C‐C22アルケニル; iii)置換または非置換C‐C22シクロアルキル; iv)置換または非置換C‐C22ヘテロ環式アルキル; v)置換または非置換C‐C22アリール; vi)置換または非置換C‐C22アルキルアリール; XはO、S、NHおよびそれらの混合物であり、各インデックスaは独立して0
または1である。
【0028】 しかしながら、上記エステル、カーボネート、アミド、尿素またはカルバメー
トのカルボニル単位は、標的酵素との一次相互作用点である〔アシル〕単位を構
成するアシル単位ではないが、上記のカルボニル単位は、業者によりそうするよ
うにデザインされたならば、酵素相互作用を発揮する能力を有しうる。
【0029】酵素インヒビターダイマー 皮膚刺激に対する防御をもたらす上で適した本発明の化合物には、下記式を有
する“酵素インヒビターダイマー”がある:
【化34】 上記式中Tは直鎖酵素インヒビターの場合と同一であり、Lおよび〔ポリ〕は以
下で定義されており、Dはダイマー連結単位である。 本発明の好ましい態様において、Dは、2つの隣接カルボニル単位と一緒に結
合されたときに直鎖無水物を形成する酸素であり、標的酵素との相互作用後に、
第二の未会合ポリマー複合体を放出する。各T、Lおよび〔ポリ〕がダイマーを
形成する双方のポリマー複合体において同一であることは、必要でも、好ましい
態様でもない。業者は、本発明の直鎖“酵素阻害ダイマー”ポリマー複合体を用
いることにより、異なる阻害特徴のプロテアーゼおよび/またはリパーゼインヒ
ビターをデリバリーする上で、酵素およびアシル単位の差異的な反応性を利用す
ることができる。
【0030】環の一部としてアシル単位を有するポリマー複合体 環の一部としてアシル単位を有するプロテアーゼおよび/またはリパーゼイン
ヒビターが、本発明の好ましい態様である。例示する目的にとり、γ‐ラクトン
の一部であるアシル単位は、“アシル単位含有環”を例示するために用いられて
いる。下記式を有するγ‐ラクトン:
【化35】 は、環の一部であるアシル単位の例である。単位R′、R″またはR′′′はイ
ンヒビター成分、連結単位またはポリマー成分との結合を表わす。上記された他
の態様の場合のように、ポリマー成分結合酵素インヒビターを提供することによ
り、インヒビター成分は、アシル単位が標的酵素と相互作用した後も、ポリマー
成分へ結合されたままである。例えば、下記一般式を有する本発明のγ‐ラクト
ンポリマー複合体:
【化36】 は、環形成アシル単位が標的酵素と相互作用した後で、下記一般式を有している
【化37】
【0031】 下記一般式を有するポリマー複合体が対照例として挙げられる:
【化38】 これは、4‐グアニジノベンジル部分のおかげで、トリプシン酵素活性部位セリ
ンヒドロキシル単位と反応して、〔ポリ〕‐CHO‐単位を解離しうる。この
反応の効果は、酵素活性部位セリンヒドロキシルのアシル化である。しかしなが
ら、酵素との反応で、4‐グアニジノベンゾエート部分を構成するインヒビター
部分は、ポリマー成分から離脱される。酵素から遊離すると、このインヒビター
はヒト皮膚組織中へ拡散して、有害な副作用を生じることがある。
【0032】 この同4‐グアニジノベンゾエート酵素阻害単位は、意外にも本発明によるポ
リマー複合体中へも組み込むことができ、その際にインヒビターはアシル単位に
より酵素と自由に相互作用しうるが、インヒビターはポリマー成分へつながれた
ままである。例えば、インヒビター単位は下記式を有するヘテロサイクルに形成
しうる:
【化39】 酵素インヒビターTは4H‐ベンゾオキサジン‐4‐オン〔b〕環の開環により
放出されるが、ポリマー成分へ連結されたままである。理論に拘束されたくはな
いが、酵素が複合体アシル化単位と相互作用したとき、残されたものは以下で提
示された式を有するようになる:
【化40】 その1つの利点は、ポリマー成分が酵素インヒビター成分へ連結されたままであ
ることである。
【0033】 業者はこのアシル単位含有環の別な使用も行いうる。環系を形成するいかなる
T単位も下記式を有している:
【化41】 XがCH、NH、O、S、CFおよびそれらの混合物からなる群より選択さ
れ、各D、E、FおよびGが独立してCH、CH、N、NH、O、S、CF およびそれらの混合物からなる群より選択される、他の縮合環の非制限例には、
以下がある:
【化42】
【0034】 好ましいT単位には以下がある:
【化43】
【0035】 T単位は業者の望み通りにポリマー成分へ連結させてよく、例えば最も好まし
い単位は、下記式を有する4H‐3,1‐ベンゾオキサジン‐4‐オンヘテロサ
イクルである:
【化44】 これは好ましくは2または5環位でポリマー成分へ連結される。しかしながら、
業者は同じようにうまく2以上のポリマー成分をインヒビター成分へ結合させる
ことができ、例えばポリマー複合体は下記式を有する:
【化45】 連結単位の環外部分のみは上記のへテロ環式環系から区別されることが、業者で
あればわかるであろう。上記の例は安息香酸様インヒビター、特に4‐グアニジ
ノベンゾエートを有効にデリバリーでき、連結基の一部はベンゾオキサジン‐4
‐オン環系の一部として組み込まれている。連結基の環外成分のみが以下で概説
されているが、プロテアーゼおよび/またはリパーゼインヒビターを適切にデリ
バリーする他のヘテロサイクルを形成する上で、そのどの部分を用いるかについ
て、業者は制限をうけない。
【0036】 本発明で使用に適したアシル単位含有環系の別な非制限例には、以下がある:
【化46】 本発明の酵素阻害成分は、1以上の酵素識別単位Rを更に含んでなる。R単位
は以下である: a)水素; b)C‐C18置換または非置換、直鎖または分岐アルキル;好ましくはC ‐C直鎖非置換アルキル、特に酵素インヒビター成分がベンゾオキサジン‐
4‐オン部分を含んでなるときには、とりわけメチルおよびエチル; c)C‐C18置換または非置換シクロアルキル;好ましくはC‐C10 非置換シクロアルキル; d)C‐C18置換または非置換、直鎖または分岐アルケニル;好ましくは
、テルペン類または他のイソプレン誘導単位から誘導されるC10およびC15 分岐アルケニル単位; e)C‐C18置換または非置換、直鎖または分岐アルキニル; f)C‐C18置換または非置換アリール;好ましくは、フェニル、ビフェ
ニル、ナフチルなど; g)C‐C18置換または非置換ヘテロ環式アルキル; h)C‐C18置換または非置換ヘテロ環式アルケニル; i)下記式を有するアルキレンアリール: ‐(R1)n‐R2 上記式中RはC‐C12直鎖または分岐アルキレン、C‐C12直鎖また
は分岐アルケニレンまたはそれらの混合物である;RはC‐C18置換また
は非置換アリール、C‐C18ヘテロアリールまたはそれらの混合物である;
nは1〜16である;好ましいアルキレンアリール単位は置換ベンジル単位から
なる; j)下記式を有するアミノ単位: ‐(CH2)mN(R3)2 上記式中各Rは独立して水素、C‐C18置換または非置換、直鎖、環式ま
たは分岐アルキルである;mは0〜10である; k)下記式を有する四級アンモニウム単位: ‐(CH2)m+(R3)3 上記式中各Rは独立して水素、C‐C18置換または非置換、直鎖、環式ま
たは分岐アルキルである;Yは電気的中性をもたらすために十分な電荷のアニオ
ンである;mは0〜10である; l)下記式を有する単位:
【化47】 上記式中Rは水素、C‐Cアルキルまたはそれらの混合物である;R
水素、C‐Cアルキルまたはそれらの混合物である;RおよびRは一緒
に結合して、3〜5の炭素原子を有するヘテロ環式環を形成しうる;アミジンが
好ましい; m)下記式を有する単位:
【化48】 上記式中Rは水素、C‐Cアルキルまたはそれらの混合物である;R
水素、C‐Cアルキルまたはそれらの混合物である;RおよびRは一緒
に結合して、3〜5の炭素原子を有するヘテロ環式環を形成しうる;グアニジン
単位および環式単位、特にイミダゾリニルが好ましい; n)下記式を有する単位: ‐R8‐R9 上記式中Rは以下である: i)‐(CH‐(pは0〜12である); ii)‐C(O)‐; iii)‐C(X)NR10‐(R10は水素、C‐Cアルキルまたはそれ
らの混合物である;Xは酸素、イオウ、NR10およびそれらの混合物である)
; iv)‐C(X)R11C(X)‐(R11はC‐C12アルキレン、置換
もしくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ、N
10およびそれらの混合物である); v)‐C(X)NR10C(X)‐(R10は水素、C‐Cアルキルま
たはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ、NR10およびそれらの混合物
である); vi)‐C(X)NR1011NR10C(X)‐(R10は水素、C
アルキルまたはそれらの混合物である;R11はC‐C12アルキレン、
置換もしくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ
、NR10およびそれらの混合物である); vii)‐NR10C(X)‐(R10は水素、C‐Cアルキルまたはそれ
らの混合物である;Xは酸素、イオウ、NR10およびそれらの混合物である)
; viii)‐NR10C(X)NR10‐(R10は水素、C‐Cアルキル
またはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ、NR10およびそれらの混合
物である); ix)‐NR10C(X)R11NR10‐(R10は水素、C‐Cアル
キルまたはそれらの混合物である;R11はC‐C12アルキレン、置換もし
くは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ、NR およびそれらの混合物である); x)‐NR1011C(X)NR10‐(R10は水素、C‐Cアル
キルまたはそれらの混合物である;R11はC‐C12アルキレン、置換もし
くは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ、NR およびそれらの混合物である); xi)‐NR10C(X)R11C(X)O‐(R10は水素、C‐C
ルキルまたはそれらの混合物である;R11はC‐C12アルキレン、置換も
しくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ、NR 10 およびそれらの混合物である); xii)‐OC(X)R11C(X)NR10‐(R10は水素、C‐C
ルキルまたはそれらの混合物である;R11はC‐C12アルキレン、置換も
しくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ、NR 10 およびそれらの混合物である); xiii)‐NR10C(X)NR1011‐(R10は水素、C‐C
ルキルまたはそれらの混合物である;R11はC‐C12アルキレン、置換も
しくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ、NR 10 およびそれらの混合物である); xiv)‐R11NR10C(X)NR10‐(R10は水素、C‐Cアル
キルまたはそれらの混合物である;R11はC‐C12アルキレン、置換もし
くは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ、NR およびそれらの混合物である); xv)‐R11NR10C(X)NR1011‐(R10は水素、C‐C アルキルまたはそれらの混合物である;R11はC‐C12アルキレン、置
換もしくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ、
NR10およびそれらの混合物である); xvi)‐NR10‐(R10は水素、C‐Cアルキルまたはそれらの混合
物である); xvii)‐O‐; xviii)‐(R11C(X)(R11‐(R11はC‐C12アル
キレン、置換もしくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;tは0ま
たは1である;Xは酸素、イオウ、NR10およびそれらの混合物である); xix)‐(R11OC(O)(R11‐(R11はC‐C12アル
キレン、置換もしくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;tは0ま
たは1である); xx)‐(R11C(O)O(R11‐(R11はC‐C12アル
キレン、置換もしくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;tは0ま
たは1である); xxi)下記式を有するアルキレンオキシアルキレン: ‐(R12O)q13‐ 上記式中R12はC‐C直鎖または分岐アルキレン、置換または非置換フェ
ニレンである;R13は‐(CH‐であり、ここでpは0〜12である;
qは1〜4である; xxii)‐S‐; xxiii)‐(R11S(R11‐(R11はC‐C12アルキレン
、置換もしくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;tは0または1
である); xxiv)‐(R11S(O)(R11‐(R11はC‐C12アル
キレン、置換もしくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;tは0ま
たは1である); xxv)‐(R11SO(R11‐(R11はC‐C12アルキレ
ン、置換もしくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;tは0または
1である); xxvi)またはそれらの混合物; Rは以下である: i)水素; ii)C‐C18置換または非置換、直鎖または分岐アルキル; iii)C‐C18置換または非置換、直鎖または分岐シクロアルキル; iv)C‐C18置換または非置換、直鎖または分岐アルケニル; v)C‐C18置換または非置換、直鎖または分岐アルキニル; vi)C‐C18置換または非置換アリール; vii)C‐C18置換または非置換ヘテロ環式アルキル; viii)C‐C18置換または非置換ヘテロ環式アルケニル; ix)‐OH; x)‐SOM; xi)‐OSOM; xii)‐NO; xiii)フッ素、塩素、臭素、ヨウ素またはそれらの混合物から選択されるハ
ロゲン; xiv)‐C(Hal)(各Halはフッ素、塩素、臭素、ヨウ素またはそれ
らの混合物である); xv)‐COR14(R14は水素、‐OH、C‐C12アルキル、C
12アルコキシまたはそれらの混合物である);‐N(R15またはそれ
らの混合物(各R15は独立して水素、‐OH、C‐Cアルキルまたはそれ
らの混合物である); xvi)‐CH(OR14(R14は水素、C‐C12アルキルであるか
、または2つのR14単位は一緒に結合して、3〜5の炭素原子を有する環を形
成しうるか、またはそれらの混合物である); xvii)下記式を有する単位:
【化49】 上記式中Rは水素、C‐Cアルキルまたはそれらの混合物である;R
水素、C‐Cアルキルまたはそれらの混合物である;RおよびRは一緒
に結合して、3〜5の炭素原子を有するヘテロ環式環を形成しうる; xviii)下記式を有する単位:
【化50】 上記式中Rは水素、C‐Cアルキルまたはそれらの混合物である;R
水素、C‐Cアルキルまたはそれらの混合物である;RおよびRは一緒
に結合して、3〜5の炭素原子を有するヘテロ環式環を形成しうる; xix)‐NHOR16(R16は水素、C‐C12直鎖または分岐アルキル
、式‐COR17を有するアシル(R17はC‐Cアルキルである)または
それらの混合物である); xx)下記式を有する単位: ‐CH=NOR16 上記式中R16は水素、C‐C12直鎖または分岐アルキル、C‐C22
鎖または分岐アルキレンアリール、式‐COR17を有するアシル(R17はC ‐Cアルキルである)またはそれらの混合物である; xxi)下記式を有するアミノ単位: ‐(CH2)mN(R3)2 上記式中各Rは独立してC‐C18置換または非置換、直鎖または分岐アル
キルである;mは0〜10である; xxii)下記式を有する四級アンモニウム単位: ‐(CH2)m+(R3)3 上記式中各Rは独立して水素、C‐C18置換または非置換、直鎖または分
岐アルキルである;Yは電気的中性をもたらすために十分な電荷のアニオンであ
る;mは0〜10である; o)同一炭素原子上の2つのR単位は、一緒に結合して、カルボニル単位また
はカルボニル単位相当物、特にC=O、C=NHを形成しうる;および p)それらの混合物。
【0037】 本発明による好ましいR単位には以下がある: a)水素; b)C‐C直鎖非置換アルキル、例えばメチル、エチル、プロピル、イソ
プロピル、n‐ブチル、t‐ブチル、n‐ペンチル、イソペンチル、n‐ヘキシ
ル、2‐メチルヘキシル、2‐エチルヘキシル(特に酵素インヒビター成分がベ
ンゾオキサジン‐4‐オン部分を含んでなるときには、メチルおよびエチルが特
に好ましい) c)C‐C10非置換シクロアルキル、例えばシクロヘキシル、4‐メチル
シクロヘキシル、4‐イソプロピルシクロヘキシル d)テルペン類または他のイソプレン誘導単位から誘導されるC10およびC 15 分岐アルケニル単位、例えば3,7‐ジメチル‐6‐オクテン‐1‐イル、
3,7‐ジメチル‐2,6‐オクタジエン‐1‐イル、3,7‐ジメチル‐1,
6‐オクタジエン‐3‐イル; f)フェニル、ナフチル、4‐メトキシフェニル、4‐ニトロフェニル、4‐
(C‐Cアルキル)フェニル; g)C‐C置換または非置換ヘテロ環式アルキル;その非制限例には、2
‐フリル、3‐フリル、2‐チエニル、3‐チエニル、2‐ピロリジニル、3‐
ピロリジニル、2‐ピペラジニル、N‐ピペリジニル、2‐ピペリジニル、3‐
ピペリジニル、4‐ピペリジニル、N‐モルホリニルおよびそれらの混合物があ
る; h)C‐C18置換または非置換ヘテロ環式アルケニル;2‐ピロリル、3
‐ピロリル; i)下記式を有するアルキレンアリール: ‐CH2‐R2 上記式中Rはフェニル、置換フェニル、ピリジニル、置換ピリジニル; j)下記式を有するアミノ単位: ‐N(R3)2 上記式中各Rは独立して水素、メチル、エチル、2‐ヒドロキシエチル、シク
ロプロピル、例えばメチルアミノ、ジメチルアミノ、エチルアミノ、ジエチルア
ミノ、ジシクロプロピルである; l)下記式を有する単位:
【化51】 上記式中RおよびRは各々水素であり、RおよびRは一緒に結合して、
3〜5の炭素原子を有するヘテロ環式環、好ましくはアミジン、2‐ピリジニル
、ピリミジニル、イミダゾリルを形成しうる; m)下記式を有する単位:
【化52】 n)下記式を有する単位: ‐R8‐R9 上記式中Rは以下である: i)‐(CH‐(pは0〜12である); ii)‐C(O)‐; xvi)‐NR10‐(R10は水素、C‐Cアルキルまたはそれらの混合
物である); xvii)‐O‐; xxi)下記式を有するアルキレンオキシアルキレン: ‐(R12O)q13‐ 上記式中R12はC‐C直鎖または分岐アルキレン、置換または非置換フェ
ニレンである;R13は‐(CH‐であり、ここでpは0〜12である;
qは1〜4である; xxii)‐S‐; xxvi)またはそれらの混合物; Rは以下である: i)メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n‐ブチル、イソブチル、
好ましくはメチル(Rが‐O‐であるとき); ii)シクロペンチル、シクロヘキシル、4‐メチルシクロヘキシル、2,5
‐ジメチルシクロペンチル; v)フェニル、4‐メトキシフェニル、4‐ニトロフェニル、3‐クロロフ
ェニル、4‐クロロフェニル、3,5‐ジクロロフェニル、4‐アミノベンジル
、4‐グアニジノベンジル; vi)N‐アジリジニル、2‐ピロリジイル、3‐ピロリジイル、2‐ピペリ
ジニル、3‐ピペリジニル、4‐ピペリジニル; viii)OH(インデックスpが1〜4であるとき、好ましくはpが1である
とき); ix)‐SOM(インデックスpが1〜4であるとき、好ましくはpが1で
あるとき); x)‐OSOM(インデックスpが2〜4であるとき、好ましくはpが2
であるとき); xi)‐NO; xii)塩素、臭素またはそれらの混合物、更に好ましくは塩素; xiii)‐CF; xiv)‐CO14(R14は水素、‐NH、‐N(CHまたはそ
れらの混合物である); xvii)‐NHOR16(R16は水素、C‐C12直鎖または分岐アルキ
ル、式‐COR17を有するアシル(R17はC‐Cアルキルである)また
はそれらの混合物である); xviii)下記式を有する単位: ‐CH=NOR16 上記式中R16は水素またはメチルである;および p)それらの混合物。
【0038】 本発明の目的にとり、“置換または非置換、直鎖または分岐”という用語は、
ここでは次のように定義される。例えばC‐C18アルキル単位からなるアル
キル鎖は、直線形で配列されたかまたは1以上の分岐鎖をもつ炭素原子の組合せ
を有しており、炭素の総数が1〜18の炭素原子である。“置換”という用語は
、直鎖または分岐鎖の水素原子を適切に置き換えた単位を意味し、その非制限例
にはハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、アミノ、シアノ、‐COM‐、‐SO M‐、‐OSOM‐があり、ここでMは水溶性カチオンである。アルケニル
単位の場合、1以上の二重結合が存在してもよく、その結合は共役してもまたは
非共役でもよい。アルケニル単位にはアレン類も含む。アリール単位の場合、置
換基にはアルキル単位およびハロゲンなどがある。
【0039】 R単位は、T単位の酵素阻害性を調節する、いかなる形をとってもよい。例え
ば、上記(i)のR単位は、下記式を有するアルキレンアリールである: ‐(R1)n‐R2 上記式中RはC‐C12直鎖または分岐アルキレン、C‐C12直鎖また
は分岐アルケニレンまたはそれらの混合物である;RはC‐C18置換また
は非置換アリール、C‐C18ヘテロアリールまたはそれらの混合物である;
nは1〜16である。適切なヘテロアリール単位の非制限例は、下記式を有する
5員環:
【化53】 または下記式を有する6員環である:
【化54】 上記単位はどの炭素原子で結合されてもよい。
【0040】 本発明で使用に適したヘテロ環式単位の非制限例には、チエニル、フリル、ピ
ロリル、ピリジニル、ピラジニル、チアゾリル、ピリミジニル、キノリニル、チ
アゾリル、テトラゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾフリル、インドリル、イン
デニル、アズレニル、フルオレニル、オキサゾリル、イソキサゾリル、イソトリ
アゾリル、イミダゾリル、ピラキソリル、オキサジアゾリル、インドリジニル、
インドリル、イソインドリル、プリニル、キノリジニル、キノリニル、イソキノ
リニル、シンノリニルおよびそれらの混合物がある。ヘテロ環式環は、例えば2
‐ピリジンカルボン酸(ピコリニル)のように、置換されてもよい。ヘテロ環式
環はいかなる形で、例えば2‐ピリジニル単位(ピコリル)として組み込んでも
、または例えばN‐アジリジニル、N‐ピロリジニルのように、ヘテロ原子へ結
合してもよい。
【0041】 塩または塩形成化合物である本発明の複合体は、好ましくは、デリバリーまた
は処方を促す対イオンを有する。例えば、好ましいカチオンには、ナトリウム、
カリウム、リチウム、アンモニウム、アルキルアンモニウムなどがある。好まし
いアニオンにはハロゲン、好ましくは塩素、メチルサルフェートなどがある。し
かしながら、二塩基酸、特にシュウ酸、フマル酸、コハク酸も、デリバリーしう
る塩を形成するために用いてよい。
【0042】ポリマー成分 本発明のポリマー成分は、所要基質への酵素インヒビターのデリバリーを促す
1以上の性質を、ここで記載された複合体へもたらす単位を含んでなる。 〔ポリ〕‐で表わされる本発明のポリマー単位は、酵素阻害成分へ直接結合さ
せても、または連結単位を介して結合させてもよい。
【0043】 本発明のポリマー物質は以下を含んでなる: i)下記式を有するポリアルキレンオキシ単位: R19(OR18)x‐ 上記式中R18はC‐C12直鎖アルキレン、C‐C12分岐アルキレン、
フェニレン、C‐C12アルキレンアリーレンおよびそれらの混合物である;
19は水素、C‐C18置換または非置換、直鎖または分岐アルキル、C ‐C18置換または非置換、直鎖または分岐シクロアルキル、C‐C18置換
または非置換、直鎖または分岐アルケニル、C‐C18置換または非置換、直
鎖または分岐アルキニル、C‐C18置換または非置換アリールおよびそれら
の混合物である。インデックスxは約10〜約500の値を有する。ポリアルキ
レンオキシ単位には、ホモポリマー(例えば、すべてエチレンオキシ単位)、コ
ポリマー(例えば、エチレンオキシおよびプロピレンオキシ単位の混合物)また
はブロックコポリマーがある。本発明によるポリアルキレンオキシポリマー単位
の平均分子量は、約400ドルトン、好ましくは約1500ドルトン、更に好ま
しくは約3400ドルトン〜約35,000ドルトン、好ましくは約20,00
0ドルトン、更に好ましくは約10,000ドルトン、最も好ましくは約800
0ドルトンである。 ii)下記式を有するコポリマーポリアルキレンオキシ単位: R19(OR18)x(OR20)y‐ 上記式中R18はC‐C12直鎖アルキレン、C‐C12分岐アルキレン、
フェニレン、C‐C12アルキレンアリーレンおよびそれらの混合物である;
19は水素、C‐C18置換または非置換、直鎖または分岐アルキル、C ‐C18置換または非置換、直鎖または分岐シクロアルキル、C‐C18置換
または非置換、直鎖または分岐アルケニル、C‐C18置換または非置換、直
鎖または分岐アルキニル、C‐C18置換または非置換アリールおよびそれら
の混合物である。R20は下記から選択される単位である: a)下記式を有する単位:
【化55】 上記式中R′は水素、メチル、アリル、ヒドロキシル、次のようなポリマー成分
へ酵素阻害成分を連結させる連結基L;‐(CH‐Jである;ここでJは
水素、‐COM‐、‐OSOM‐、‐SOM‐、‐OPOM‐、‐PO M‐、‐N(R″)‐、‐C(O)N(R″)‐、‐NHC(=NH)N
‐、‐CCl、‐CFおよびそれらの混合物からなる群より選択される
;R″は水素、C‐Cアルキルまたはそれらの混合物である;Mは水溶性カ
チオン、好ましくはアンモニウム、ナトリウムまたはカリウムである;zは1〜
12、z′は0〜6である;z+z′は好ましくは7未満である。インデックス
xは約10〜約500の値を有する。インデックスyは約10〜約100の値を
有する。 b)下記式を有する単位:
【化56】 上記式中R′′′はC‐Cアルキル、C‐Cアルコキシ、フェニル、分
岐による鎖の連続部分またはそれらの混合物である;uは約3〜100の値を有
する。コポリマーポリアルキレンオキシ単位からなるポリマー成分の分子量は、
全分子で望まれる粘度および溶解度が業者のニーズを満たすような程度である。
例えば、1以上の連結単位を含む(a)から酵素阻害成分へかけての単位には、
最終複合体ポリマーの溶解度を増すために、鎖中へ1以上の親水性単位を組み込
んでもよい。しかしながら、ここで記載されたポリマーは、ランダムコポリマー
でもまたはブロックコポリマーでもよい。
【0044】 iii)下記式を有する多糖単位:
【化57】 上記式中R21は水素、C‐Cアルキルおよびそれらの混合物である;イン
デックスrおよびsは各々独立して0〜100である。本発明の多糖単位は、5
および6員環糖単位、特にスクロース、グルコース、マンノース、フルクトース
のいかなる混合物でもよい。
【0045】 iii)下記式を有するポリアミン単位:
【化58】 RはC‐C12直鎖アルキレン、C‐C12分岐アルキレンおよびそれらの
混合物である;好ましくはRはエチレン、1,3‐プロピレンおよび1,6‐ヘ
キシレン、更に好ましくはエチレンである。インデックスjおよびkは、上記ポ
リアミンの分子量が約30,000ドルトンを超えないような程度である。例え
ば、約600ドルトンの分子量を有する全体的に直鎖のポリエチレンイミンの場
合、インデックスkは13であり、jは0である。約600ドルトンの分子量を
有する全体的に分岐したポリエチレンイミンの場合、インデックスjは7である
(インデックスのこの組合せは、約646ドルトンの平均分子量を有する物質を
もたらし、これは本発明の目的からみて低分子量のポリアルキレンイミンである
)。酵素阻害成分は、いずれの主鎖窒素単位へ連結しても、または直接結合して
もよい。
【0046】 本発明のポリマー成分は、上記されたポリマー単位の1以上の混合物でもよい
。加えて、業者は、所要数の酵素阻害成分をデリバリーする上で必要とされるだ
け多くの連結単位を、ポリマー複合体のポリマー成分へ結合させてよい。異なる
成分の混合物の1つの好ましい構造体は、“Synthesis of Star-Shaped Poly(et
hyleneoxide)”,Y.Gnanou,et al.,Makromolecular Chemistry,Vol.189(1988)pp.
2885-2892、1997年7月15日付で発行されたDesaiらのUS5,648,5
06で記載されているようなスターポリマーであり、これら各々が参考のためこ
こに組み込まれる。
【0047】 本発明の好ましいポリマーまたはコポリマー単位〔ポリ〕は、下記式を有する
ポリアルキレンオキシ単位: R19(OR18)x‐ および下記式を有するコポリマーポリアルキレンオキシ単位: R19(OR18)x(OR20)y‐ である;上記式中R19は、1つの酵素インヒビター成分を含む複合体の場合に
、好ましくはメチルであり、R19は、2つの酵素インヒビター成分を含む複合
体の場合に、好ましくはヒドロキシエチルである。後者の場合、好ましい〔ポリ
〕単位は下記式を有している: ‐OCH2CH2(OR18)x‐ 及び ‐OCH2CH2(OR18)x(OR20)y‐ R18は好ましくはエチレンであり、R20は好ましくは2‐プロピレンであり
、R18、OR19およびOR20が一緒に結合しているとき、〔ポリ〕単位は
、約500ドルトン、好ましくは約1000ドルトン、更に好ましくは約200
0ドルトン、最も好ましくは約3000ドルトン〜約10,000ドルトン、好
ましくは約8000ドルトン、更に好ましくは約7500ドルトンの分子量を有
する。好ましい R19(OR18)x(OR20)y‐ 単位は、ランダムポリマー単位を有するコポリマー、例えばエチレンオキシにつ
いてEO、プロピレンオキシについてPOを用いると、下記式を有する単位であ
る: CH3(EO)x′(PO)y′(EO)x″(PO)y″(EO)x′′′(PO)y′′′
上記式中x′+x″+x′′′+y′+y″+y′′′は約500ドルトン、好
ましくは約1000ドルトン、更に好ましくは約2000ドルトン、最も好まし
くは約3000ドルトン〜約10,000ドルトン、好ましくは約8000ドル
トン、更に好ましくは約7500ドルトンの分子量を有するコポリマーを表わす
【0048】 本発明で使用に適したポリアルキレンオキシポリマーの非制限例には、150
0ドルトン(PEG1500)、4000ドルトン(PEG4000)の平均分
子量を有するポリエチレングリコール、5000ドルトンの平均分子量を有する
ポリエチレングリコール(PEG5000)、1500ドルトンの平均分子量を
有するポリエチレングリコールメチルエーテル(MPEG1500)、4000
ドルトンの平均分子量を有するポリエチレングリコールメチルエーテル(MPE
G4000)、5000ドルトンの平均分子量を有するポリエチレングリコール
メチルエーテル(MPEG5000)、ポリエチレングリコールおよびポリプロ
ピレングリコールのブロックコポリマー(EO/POコポリマー;該PO単位は
1,2‐プロピレン、1,3‐プロピレンまたはそれらの混合物である)、例え
ばBASF市販のPluronicsがある。EO/PO/EOおよびPO/EO/P
Oコポリマーも好ましい。
【0049】 本発明の1つの重要な態様は、多数の酵素インヒビター成分を含んでなる複合
体に関する。これは、複合体の重量ベース当たりでインヒビターの相対量を増や
すために、または複合体当たり多数のインヒビターをデリバリーするために、業
者により行える。以下は、この態様に適したポリヒドロキシ単位の非制限例であ
る。
【化59】
【0050】連結単位 本発明の酵素阻害ポリマー複合体は、場合により、但し好ましくは、1以上の
連結単位Lを含んでなる。ポリマー成分が2以上の酵素阻害単位へ結合されると
き、複合体は2以上の連結単位を含んでよい。加えて、2タイプ以上の連結単位
が存在してもよい。例えば、1タイプの連結単位は1つの特定インヒビター成分
にとり都合よく、その一方で第二の単位は第二タイプのヘテロ環式酵素阻害単位
とより適合する。
【0051】 本発明の連結単位は、酵素インヒビター成分をポリマー主鎖へ連結させうる、
どのような単位であってもよい。主鎖がランダム共重合により形成されるならば
、連結単位が含まれてもよい。連結基はポリマー主鎖へ“グラフト化”で結合さ
せてよい。連結単位としてうまく働く単位は、カルボキシル末端およびアミン末
端を有した、ポリマー単位(ペプチド)へ容易に組み立てうるアミノ酸である。
一緒に結合された1以上のアミノ酸が、ポリマー単位および酵素インヒビター単
位を連結させるために好ましい手段である。
【0052】 本発明の好ましい連結単位は下記式を有している: ‐(R11)h〔(X)j〔C(X)〕k(X)j(R11)h(X)j〔C(X)〕k(X)jf(R11)h
上記において下記式を有する単位: ‐〔(X)j〔C(X)〕k(X)j(R11)h(X)j〔C(X)〕k(X)j〕‐ は好ましくは繰返し単位、特にアミノ酸、二酸である;R11はC‐C12
換または非置換アルキレン、C‐C12置換または非置換アルケニレン、C ‐C12シクロアルキレン、置換または非置換芳香族、特に1,2‐フェニレン
、5‐スルホ‐1,3‐フェニレン、1,4‐フェニレン、置換または非置換ヘ
テロ環式(その非制限例には、ベンゾイミダゾール、ベンゾイミダゾリン、ピリ
ジン、ピペラジン、ピロリン、イミダゾリン、イミダゾール、モルホリン、オキ
サゾール、テトラゾール、1H‐インデンジオン、オキサゾリン、キノリン、イ
ソキノリン、チアジン、チアゾール、ベンゾチオフェンがある)であり、それら
すべてが炭素原子またはヘテロ原子を介して連結しうる。R11単位は上記‐R 単位のいずれで置換されても、または非置換でもよい。Xは酸素、イオウ
、NR10であり、ここでR10は水素、C‐Cアルキル、フェニルである
か、またはR10は連結基で別の部分と結合された環の一部として存在してもよ
く、例えば下記式の場合のように窒素およびR11で環を形成するプロピレン単
位でもよい:
【化60】 インデックスh、jおよびkは各々独立して0または1である。上記のように、
アミノ酸が、単独で、他のアミノ酸または他のR11単位と組み合わされて、連
結単位の適切で好ましい種類である。インデックスfは0〜10の値を有する。
インデックスfが1より大きな繰返し単位(アミノ酸)を含んでなる連結単位の
例は、下記一般式を有した連結単位である: ‐(R11)h〔NHCH(CH3)C(O)〕〔NHCH2C(O)〕(R11)h‐ 第一の繰返し単位はアラニン残基であり、第二の繰返し単位はグリシン残基であ
る。しかしながら、インデックスfの値に応じて、繰返し単位のいかなる組合せ
も一緒に結合して、連結単位、例えば下記式を有する連結単位を形成してよい:
【化61】
【0053】 本発明の好ましい連結単位は、下記からなる群より選択される1以上の単位を
含んでなる: i)‐(CH‐(pは0〜12である); ii)‐C(O)‐; iii)‐C(X)NR10‐(R10は水素、C‐Cアルキルまたはそれら
の混合物である;Xは酸素、イオウ、NR10およびそれらの混合物である); iv)‐C(X)R11C(X)‐(R11はC‐C12アルキレン、置換も
しくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ、NR 10 およびそれらの混合物である); v)‐C(X)NR10C(X)‐(R10は水素、C‐Cアルキルまた
はそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ、NR10およびそれらの混合物で
ある); vi)‐C(X)NR1011NR10C(X)‐(R10は水素、C‐C アルキルまたはそれらの混合物である;R11はC‐C12アルキレン、置
換もしくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ、
NR10およびそれらの混合物である); vii)‐NR10C(X)‐(R10は水素、C‐Cアルキルまたはそれら
の混合物である;Xは酸素、イオウ、NR10およびそれらの混合物である); viii)‐NR10C(X)NR10‐(R10は水素、C‐Cアルキルま
たはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ、NR10およびそれらの混合物
である); ix)‐NR10C(X)R11NR10‐(R10は水素、C‐Cアルキ
ルまたはそれらの混合物である;R11はC‐C12アルキレン、置換もしく
は非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ、NR10 およびそれらの混合物である); x)‐NR1011C(X)NR10‐(R10は水素、C‐Cアルキ
ルまたはそれらの混合物である;R11はC‐C12アルキレン、置換もしく
は非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ、NR10 およびそれらの混合物である); xi)‐NR10C(X)R11C(X)O‐(R10は水素、C‐Cアル
キルまたはそれらの混合物である;R11はC‐C12アルキレン、置換もし
くは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ、NR およびそれらの混合物である); xii)‐OC(X)R11C(X)NR10‐(R10は水素、C‐Cアル
キルまたはそれらの混合物である;R11はC‐C12アルキレン、置換もし
くは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ、NR およびそれらの混合物である); xiii)‐NR10C(X)NR1011‐(R10は水素、C‐Cアル
キルまたはそれらの混合物である;R11はC‐C12アルキレン、置換もし
くは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ、NR およびそれらの混合物である); xiv)‐R11NR10C(X)NR10‐(R10は水素、C‐Cアルキ
ルまたはそれらの混合物である;R11はC‐C12アルキレン、置換もしく
は非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ、NR10 およびそれらの混合物である); xv)‐R11NR10C(X)NR1011‐(R10は水素、C‐C アルキルまたはそれらの混合物である;R11はC‐C12アルキレン、置換
もしくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ、N
10およびそれらの混合物である); xvi)‐NR10‐(R10は水素、C‐Cアルキルまたはそれらの混合物
である); xvii)‐O‐; xviii)‐(R11C(X)(R11‐(R11はC‐C12アルキ
レン、置換もしくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;tは0また
は1である;Xは酸素、イオウ、NR10およびそれらの混合物である); xix)‐(R11OC(O)(R11‐(R11はC‐C12アルキ
レン、置換もしくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;tは0また
は1である); xx)‐(R11C(O)O(R11‐(R11はC‐C12アルキ
レン、置換もしくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;tは0また
は1である); xxi)‐(R11OC(O)O(R11‐(tは0または1である)
; xxii)下記式を有するアルキレンオキシアルキレン: ‐(R12O)q13‐ 上記式中R12はC‐C直鎖または分岐アルキレン、置換または非置換フェ
ニレンである;R13は‐(CH‐であり、ここでpは0〜12である;
qは1または2である; xxiii)‐S‐; xxiv)‐(R11S(R11‐(R11はC‐C12アルキレン、
置換もしくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;tは0または1で
ある); xxv)‐(R11S(O)(R11‐(R11はC‐C12アルキレ
ン、置換もしくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;tは0または
1である); xxvi)‐(R11SO(R11‐(R11はC‐C12アルキレ
ン、置換もしくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;tは0または
1である); xxvii)またはそれらの混合物。
【0054】 本発明による更に好ましいL単位には: i)‐C(O)‐; ii)‐C(O)NH‐; iii)‐C(O)R11C(O)‐(R11はメチレン、エチレン、プロピレン
、ブチレンまたはそれらの混合物である); iv)‐C(O)NHC(O)‐; v)‐C(O)NHR11NHC(O)‐(R11はメチレン、エチレン、プ
ロピレン、ブチレンまたはそれらの混合物である); vi)‐NHC(O)‐; vii)‐NHC(O)NH‐; viii)‐C(O)R11NH‐(R11はC‐C12アルキレン、置換もし
くは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である); ix)‐NHR11C(O)‐(R11はC‐C12アルキレン、置換もしく
は非置換フェニレンまたはそれらの混合物である); x)‐NH‐; xi)‐O‐; xii)‐R11OC(O)R11‐(R11はメチレン、エチレン、プロピレン
、ブチレンまたはそれらの混合物である); xiii)‐R11C(O)OR11‐(R11はメチレン、エチレン、プロピレ
ン、ブチレンまたはそれらの混合物である); xiv)またはそれらの混合物がある。
【0055】 以下は、本発明によるポリマー複合体の非制限例である。 好ましい直鎖ポリマー複合体の例は、下記式を有するケトチアゾールポリマー
複合体である:
【化62】 上記式中〔Mod〕単位は下記式を有する:
【化63】 〔アシル〕単位は下記式を有する:
【化64】 T単位は下記式を有する:
【化65】 L単位は下記式を有する:
【化66】 ポリマー成分はエチレンオキシおよびプロピレンオキシ単位のランダムブロック
コポリマーである。
【0056】 好ましい直鎖ポリマー複合体の別な例は、下記式を有している:
【化67】
【0057】 本発明による直鎖ポリマー複合体の別な例は、下記式を有するα‐ケトエステ
ルである:
【化68】 上記式中〔Mod〕単位は下記式を有する:
【化69】 〔アシル〕単位は下記式を有する:
【化70】 T単位は下記式を有する:
【化71】 L単位は下記式を有する:
【化72】 〔ポリ〕単位は下記式を有するMPEG単位である:
【化73】 上記式中xは、ポリマー成分の分子量が約500〜約10,000ドルトンとな
るような値を有する。
【0058】 以下は、アシル単位がアルデヒド(〔Mod〕は水素である)であるポリマー
複合体の例であり、その複合体は平衡状態で開環形および閉環形を有しており、
各々下記式を有している:
【化74】
【0059】 以下は、環の一部としてアシル単位を含んでなるポリマー複合体の例であり、
その複合体は下記式を有している:
【化75】 上記の例において、〔Mod〕単位は下記式を有する単位からなる:
【化76】 〔アシル〕単位は下記式を有する:
【化77】
【0060】 エステルアシル単位を環でマスクした好ましいポリマー複合体の例は、約50
00ドルトンの平均分子量を有するポリエチレングリコールポリマー成分へ、エ
チレンイミン単位により連結された、各R単位が水素である4H‐ベンゾオキサ
ジン‐4‐オンへテロ環式単位からなり、下記式を有する:
【化78】
【0061】 別の好ましいポリマー複合体は、約5000ドルトンの平均分子量を有するポ
リエチレングリコールポリマー成分へ、N‐エチレン‐N′‐フェニレン尿素単
位により連結された、各R単位が水素である4H‐ベンゾオキサジン‐4‐オン
へテロ環式単位からなり、下記式を有する:
【化79】
【0062】 別の好ましいポリマー複合体は、約5000ドルトンの平均分子量を有するポ
リエチレングリコールポリマー成分へ、N‐エチレン‐N′‐フェニレン尿素単
位により連結された、1つのR単位がグアニジニルである4H‐ベンゾオキサジ
ン‐4‐オンへテロ環式単位からなり、下記式を有する:
【化80】
【0063】 別の好ましいポリマー複合体は、約5000ドルトンの平均分子量を有するポ
リエチレングリコールポリマー成分へ直接連結された、1つのR単位がメチルで
ある4H‐ベンゾオキサジン‐4‐オンへテロ環式単位からなり、下記式を有す
る:
【化81】
【0064】 別の好ましいポリマー複合体は、約5000ドルトンの平均分子量を有するポ
リエチレングリコールポリマー成分へ直接連結された、1つのR単位がメチルで
あるチエノ〔3,2‐d〕〔1,3〕オキサジン‐4‐オンへテロ環式単位から
なり、下記式を有する:
【化82】
【0065】 以下は、本発明によるポリマー複合体の非制限例である。例1 2‐(MPEG5000)‐5‐メチル‐4H‐3,1‐ベンゾオキサジン‐4 ‐オンの合成 約5000ドルトンの平均分子量を有するメトキシポリエチレングリコール(
MPEG5000)(50g,0.01モル)を反応器へ入れ、ジクロロメタン
(125ml)に溶解させる。不活性雰囲気下で、トルエン中ホスゲンの溶液(
5.7ml,1.93M)を氷中で冷却しながら加える。添加後に氷浴を取除き
、反応混合液を不活性雰囲気下で12〜18時間攪拌して、MPEG5000ク
ロロホルメートを形成させる。別のフラスコで、2‐アミノ‐6‐メチル安息香
酸(1.66g,0.011モル)を30℃に加熱されたジクロロメタン(10
0ml)に溶解させる。熱源を取除き、まだ温かいうちに、ポリ(N‐ビニルピ
リジン)(10.23g,0.09モル)を溶媒へ加える。激しく攪拌しながら
、MPEG5000クロロホルメートを混合液へ滴下する。この反応混合液を1
2〜24時間攪拌し、次いでエチルクロロホルメート(9.6ml,0.1モル
)を室温で加え、更に12〜24時間攪拌する。溶液を濾過してポリ(N‐ビニ
ルピリジン)を除去して、溶液を3.5Lのジエチルエーテルで沈澱させる。沈
殿物を窒素下で濾過して、白色固体物(33.3g,67%)として2‐(MP
EG5000)‐5‐メチル‐4H‐3,1‐ベンゾオキサジン‐4‐オンを得
、真空下で乾燥させる。
【0066】例2 トルエン中における2‐(MPEG5000)‐5‐メチル‐4H‐3,1‐ベ ンゾオキサジン‐4‐オンの合成 約5000ドルトンの平均分子量を有するメトキシポリエチレングリコール(
MPEG5000)(13.7g,2.75mmol)を反応器へ入れ、48℃でト
ルエン(100ml)に溶解させる。不活性雰囲気下で、トルエン中ホスゲンの
溶液(1.6ml,1.93M)を氷中で冷却しながら加える。添加後に反応混
合液を48℃で不活性雰囲気下12〜18時間攪拌して、MPEG5000クロ
ロホルメートを形成させる。別のフラスコで、2‐アミノ‐6‐メチル安息香酸
(457mg,3.025mmol)を75℃に加熱されたトルエン(70ml)に
溶解させる。ポリ(N‐ビニルピリジン)(3.75g,0.033モル)を溶
液へ加える。MPEG5000クロロホルメートをアントラニレート混合液へ滴
下する。反応混合液を12〜24時間攪拌し、次いで温度を80℃へ上昇させ、
エチルクロロホルメート(2.6ml,27.5mmol)を加えて、反応混合液を
更に12〜24時間攪拌する。溶液を濾過してポリ(N‐ビニルピリジン)を除
去して、溶液を3.5Lのジエチルエーテルで沈澱させる。沈殿物を窒素下で濾
過して、白色固体物(12.4g,90%)として2‐(MPEG5000)‐
5‐メチル‐4H‐3,1‐ベンゾオキサジン‐4‐オンを得、真空下で乾燥さ
せる。
【0067】例3 ビス‐2‐(PEG4000)‐5‐メチル‐4H‐3,1‐ベンゾオキサジン ‐4‐オンの合成 約4000ドルトンの平均分子量を有するポリエチレングリコール(PEG4
000)(5g,1.25mmol)を反応器へ入れ、48℃でジクロロメタン(1
6ml)に溶解させる。不活性雰囲気下で、トルエン中ホスゲンの溶液(1.6
ml,1.93M)を加える。添加後に反応混合液を12〜18時間攪拌して、
PEG4000ビスクロロホルメートを形成させる。別のフラスコで、2‐アミ
ノ‐6‐メチル安息香酸(416mg,2.75mmol)を30℃に加温されたジ
クロロメタン(25ml)に溶解させる。熱源を取除き、まだ温かいうちに、ポ
リ(N‐ビニルピリジン)(2.13g,18.75mmol)をアントラニレート
溶液へ加える。MPEGビスクロロホルメートをアントラニレート混合液へ滴下
し、反応混合液を12〜24時間攪拌し、エチルクロロホルメート(1.8ml
,18.75mmol)を室温で加える。反応混合液を12〜24時間攪拌する。溶
液を濾過してポリ(N‐ビニルピリジン)を除去して、溶液を3.5Lのジエチ
ルエーテルで沈澱させる。沈殿物を窒素下で濾過して、白色固体物(4.3g,
86%)としてビス‐2‐(PEG4000)‐5‐メチル‐4H‐3,1‐ベ
ンゾオキサジン‐4‐オンを得、真空下で乾燥させる。
【0068】例4 2‐N‐(PEG5000)アミノ‐4H‐3,1‐ベンゾオキサジン‐4‐オ ンの製造 2‐イソシアナト安息香酸メチル(0.135g,0.76mmol)をジクロロ
メタン(5ml)中でPEG5000アミン(2.5g,0.5mmol)と混合し
て、室温で18時間攪拌する。反応混合液をジエチルエーテル(200ml)で
希釈して、得られた尿素の沈殿物を濾去する。 ステップ1からのPEG5000尿素(2.2g,0.41モル)を濃硫酸(
4ml)で処理して、4時間放置する。反応混合液を過剰の飽和重炭酸ナトリウ
ムで希釈して、0℃に保つ。ジクロロメタンによる抽出で、約5000ドルトン
の平均分子量を有するポリエチレングリコールポリマー成分へN‐エチレン‐N
′‐フェニレン尿素部分により連結された4H‐ベンゾオキサジン‐4‐オンを
得る。
【0069】例5 N‐4‐(7‐グアニジニル‐4H‐3,1‐ベンゾオキサジン‐4‐オン‐2 ‐イル)フェニレンN′‐PEG5000尿素の製造 2‐(4‐アミノ)フェニル‐7‐ビス(Boc)グアニジノ‐4H‐3,1
‐ベンゾオキサジン‐4‐オン(0.05g,0.101mmol)をTHF(5m
l)中N‐メチルモルホリン(0.011ml,0.1mmol)と混合する。TH
F(ml)中4‐ニトロフェニルクロロホルメート(0.02g,0.1mmol)
の溶液を滴下して、溶液を4時間攪拌する。PEG5000アミン(0.25g
)をTHF(3ml)に溶解して、反応混合液へ加え、次いで一夜放置する。反
応液をジエチルエーテル(100ml)で希釈して、得られた沈殿物を濾取する
。 上記からのN‐7‐ビス(Boc)‐グアニジノ‐2‐(4‐アミノ)フェニ
ル‐4H‐3,1‐ベンゾオキサジン‐4‐オン‐2‐イル N′‐PEG50
00尿素(0.5g,0.1mmol)を氷酢酸(4ml)に溶解して、15分間還
流する。溶媒を減圧下で除去して、N‐4‐(7‐グアニジニル‐4H‐3,1
‐ベンゾオキサジン‐4‐オン‐2‐イル)フェニレンN′‐PEG5000尿
素を得る。
【0070】例6 2‐PEG5000‐8‐メチル‐4H‐3,1‐ベンゾオキサジン‐4‐オン の製造 PEG5000(1g,0.2mmol)をジクロロメタン(25ml)へ溶解し
て、トルエン中12.5%ホスゲンの溶液(93.3ml,6.37mmol)を室
温で滴下する。30分間後に溶液をジエチルエーテルで希釈して、PEG500
0クロロホルメート沈殿物を濾取する。 6‐メチルアントラニル酸(0.15g,1mmol)を1%重炭酸ナトリウム(
2.5ml)およびTHF(0.5ml)の混合液に溶解させる。上記からのP
EG5000クロロホルメート(1g,0.2mmol)をTHFへ溶解し、反応溶
液へ滴下して、18時間攪拌する。反応溶液をジクロロメタンで抽出し、抽出液
を合わせ、溶媒を減圧下で除去して、PEG5000/ベンゾオキサジンカルバ
メートを得る。 上記からのカルバメート(0.05g,0.01mmol)をピリジン(3ml)
に溶解し、エチルクロロホルメート(0.004ml,4.0mmol)、次いで活
性化モレキュラーシーブを加える。18時間の攪拌後に、溶媒を減圧下で除去し
て、望ましい生成物を得る。
【0071】例7 2‐PEG5000‐〔2,3‐d〕チエノ〔1,3〕オキサジン‐4‐オンの 製造 2‐アミノ‐3‐チオフェンカルボン酸(0.129g,1mmol)を1%重炭
酸ナトリウム(2.5ml)およびTHF(0.5ml)へ溶解する。上記から
のPEG5000クロロホルメート(1g,0.2mmol)をTHFへ溶解し、反
応溶液へ滴下して、18時間攪拌する。反応溶液をジクロロメタンで抽出し、抽
出液を合わせ、溶媒を減圧下で除去して、チオフェンカルボン酸カルバメートを
得る。 トリフルオロ酢酸(1ml)および無水トリフルオロ酢酸(0.0147g,
0.07mmol)の混合物を合わせ、0℃に冷却し、チオフェンカルボン酸カルバ
メート(0.25g,0.05mmol)を30分間かけて少しずつ加える。90分
間後に溶液をジエチルエーテルで希釈し、得られた2‐PEG5000‐〔2,
3‐d〕チエノ〔1,3〕オキサジン‐4‐オン沈殿物を濾取する。
【0072】 本発明のポリマー複合体は、酵素と皮膚との接触から生じる刺激、特におむつ
かぶれを含めた、1以上の皮膚症状を治療および/または防止する上で有効であ
る。皮膚へ安定な複合体をデリバリーするために有効な1つの手段は、製品、好
ましくは“吸収性物品”による。吸収性物品の非制限例には、生理用ナプキン、
パンティライナー、おむつ、失禁用ブリーフ、トレーニングブリーフがある。
【0073】 典型的には、本発明のポリマー複合体は、皮膚表面へ酵素インヒビターの均一
なデリバリーのためのビヒクルをもたらすことに加えて、複合体を溶解させる上
で役立つ、皮膚適合性キャリア中へ処方される。本発明の酵素阻害複合体を用い
る製品の業者は、いかなる形態もとりうるが、特に水性、非水性、乾燥粉末をと
るビヒクルを考えるであろう。
【0074】 処方物中に存在するポリマー複合体の量は、業者により選択される態様に依存
する。一部の場合には、複合体のポリマー成分自体が、ビヒクルの必要性なしに
複合体の直接適用を行える性質を有することがある。しかしながら、組成物の一
部として配合されるときは、その複合体はデリバリービヒクルの約0.01%、
好ましくは約1%〜約20%、好ましくは約10重量%である。 以下は、本発明のポリマー複合体の有効レベルを調べるために用いられるアッ
セイの非制限例である。
【0075】糞便プロテアーゼ阻害アッセイ 実例として、糞便プロテアーゼ阻害化合物の活性を調べるために、本発明の化
合物は、次のようにプロテアーゼ活性について、標準酵素アッセイで試験される
: 尿の混入がないように幼児の糞便を集め、水と混合して、重量/重量(w/w
)混合物(例えば1:4w/w)を得る。次いでこの混合液を均質化または音波処
理でよく混合して、均質な懸濁液を得る。次いで糞便を下記のような反応用緩衝
液で希釈して、プロテアーゼ基質へ加えられたときにその基質を5〜60分間か
けて加水分解しうる糞便濃度を得る。このような方法を用いて、例えば、糞便ト
リプシン活性は、試験される組成物0.3mMを含有した20mM CaCl
入り50nMトリスHCl緩衝液中pH8.2で;糞便キモトリプシン活性は、
試験される組成物0.05mMを含有した20mM CaCl入り50mMト
リスHCl緩衝液中pH7.6;および糞便ロイシンアミノペプチダーゼ活性は
、試験される組成物を含有した50mMリン酸ナトリウム中pH7.2で調べら
れる。組成物の効力を試験するために、いくつか異なる濃度の推定上の各阻害組
成物が同一の糞便含有反応用緩衝液へ加えられ、酵素活性の阻害が測定される。
100μM以下のIC50を有する化合物が、本発明の好ましい化合物である。
100μM以下のIC50〜IC90、最も好ましくはIC80〜IC90を有
する化合物が更に好ましい。
【0076】IL‐1α産生の阻害に関するインビトロ皮膚試験 糞便および糞便酵素に対する皮膚の前炎症応答を防止する上で、本発明の化合
物の効力を調べるためのインビトロ方法は、次のように行われる: ヒト角化細胞を表皮組織から得て、それらが集密化するまで、ナイロンメッシ
ュ表面を含有したプラスチック培養器中無血清培地で培養する。次いで、インビ
ボでみられるものと類似した多層構成層、例えば明確な角質層バリヤの形成およ
び分化を促すために、メッシュ表面を液体空気界面まで持ち上げる。記載されて
いるような角化細胞の増殖および分化を促すいかなる細胞培養系も用いうる。使
用に適した市販細胞培養系はEpiderm(MatTek Corporation)である。
【0077】 尿の混入がないように幼児の糞便を集め、リン酸緩衝液(PBS)(pH7.
2〜7.4)で希釈する。次いでこの混合液を均質化または音波処理でよく混合
して、均質な懸濁液を得る。糞便酵素活性によるIL‐1α産生についてアッセ
イするために、ホモゲネートの一部をPBSで希釈し、培養器中でコントロール
培養物の表面へ加える。プロテアーゼ活性によるIL‐1α産生の阻害について
アッセイするために、既定量の推定上のインヒビター(化合物)をホモゲネート
の別な同一希釈液へ加えてから、それを試験培養物の表面へ加える。培養物を制
御された雰囲気下でインキュベートする。選択された時間に、コントロール培養
物およびインヒビター処理試験培養物、および下層培地を採取する。培地を公知
の方法でIL‐1αの存在についてアッセイする。例えば、IL‐1αについて
適切なアッセイは、R&D SystemsからQuantikineとして市販されている酵素
結合イムノアブゾーベント法である。
【0078】 化合物(インヒビター)の存在によるIL‐1α産生の減少率は、次のように
計算される: 減少%=〔(コントロール培養物からのIL‐1α)−(試験培養物からのIL
‐1α)/(コントロール培養物からのIL‐1α)〕×100
【0079】 本発明のポリマー複合体は、酵素と皮膚との接触から生じる刺激、特におむつ
かぶれを含めた、1以上の皮膚症状を治療および/または防止する上で有効であ
る。皮膚へ安定な複合体をデリバリーするために有効な1つの手段は、製品、好
ましくは“吸収性物品”による。吸収性物品の非制限例には、生理用ナプキン、
パンティライナー、おむつ、失禁用ブリーフ、トレーニングブリーフがある。
【0080】補助生物活性成分 業者は、組成物の性質を調整するか、または助剤として働く、特に皮膚治療の
場合には酵素阻害を強める、1種以上の“補助生物活性成分”を本発明の組成物
へ加えることができる。 生物活性補助成分の非制限例は、ヘキサミジン、即ち4,4′‐〔1,6‐ヘ
キサンジイルビス(オキシ)〕ビスベンゼンカルボキシミドアミドである。ヘキ
サミジンは本発明のポリマー複合体へ補助剤として好ましい。理論または用途に
限定されることなく、ヘキサミジンは、特に局所防腐剤:Bordeaux Med.,M.J.Fe
nelon,3,867(1970);抗菌剤:J.Int.Med.Res.,G.Micheal et al.,14,205(1986)
として、多くの性質を有している。ヘキサミジンは、好ましくは、Rhone-Poulen
c市販のElestab HP 100のようなジイセチオネートとして、特にRF2535
、Desomedine、Esomedine、Hexomedine、Ophtamedineとして流通している。
【0081】処方 表皮向け局所投与の場合、本発明の複合体は、製品、特におむつから直接適用
またはデリバリーしうる、軟膏、クリーム、ローションなどとして処方しうる。
軟膏およびクリームは、例えば、適切な増粘および/またはゲル化剤を加えて、
水性または油性基剤で処方される。ローションは水性または油性基剤で処方され
、1種以上の乳化剤、安定剤、分散剤、懸濁剤、増粘剤または着色剤も通常含有
する。
【0082】 典型的には、本発明のポリマー複合体は、皮膚表面へ酵素インヒビターの均一
なデリバリーのためにビヒクルをもたらすことに加えて、複合体を溶解させる上
で役立つ、皮膚適合性キャリア中へ処方される。本発明の酵素阻害複合体を用い
る製品の業者は、いかなる形態もとりうるが、特に水性、非水性、乾燥粉末をと
るビヒクルを考えるであろう。
【0083】 処方物中に存在するポリマー複合体の量は、業者により選択される態様に依存
する。一部の場合には、複合体のポリマー成分自体が、ビヒクルの必要性なしに
複合体の直接適用を行える性質を有することがある。しかしながら、組成物の一
部として配合されるときは、その複合体は典型的にはデリバリービヒクルの約0
.01%、好ましくは約1%〜約20%、好ましくは約10重量%である。
【0084】 本発明の組成物は、好ましくは、キャリアを含めた1種以上の補助成分を含む
。本発明の目的の場合、“キャリア”という用語は、“皮膚軟化剤”、“ローシ
ョン基剤”などの用語と互換的に用いられる。業者であれば、あるキャリアが皮
膚軟化性を有するか、または2以上の機能を発揮しうることをわかるであろう。
本発明の組成物は、約1%、好ましくは約5%、更に好ましくは約10%〜約9
9%、好ましくは約95%、更に好ましくは約80%、最も好ましくは約50重
量%の1種以上のキャリアを含んでなる。キャリアの非制限例には、石油ベース
皮膚軟化剤、スクロースエステル脂肪酸、ポリエチレングリコールおよびその誘
導体、保湿剤、脂肪酸エステルタイプ、アルキルエトキシレートタイプ、脂肪酸
エステルエトキシレート、脂肪アルコールタイプ、ポリシロキサンタイプ、プロ
ピレングリコールおよびその誘導体、グリセリンおよびその誘導体、例えばグリ
セリド、アセトグリセリドおよびC12‐C22脂肪酸のエトキシル化グリセリ
ド、トリエチレングリコールおよびその誘導体、鯨ロウまたは他のロウ、脂肪酸
、脂肪アルコールエーテル、プロポキシル化脂肪アルコール、ポリヒドロキシア
ルコールの他の脂肪エステル、ラノリン、カオリン、連邦規格の市販スキンケア
がある。適切な石油ベース皮膚軟化剤には、パラフィンを含めたC16‐C32 炭化水素、鉱油およびワセリン(“鉱ロウ”、“石油ゼリー”および“ミネラル
ゼリー”としても知られている)がある。
【0085】 本発明の組成物の残部として、典型的には、キャリア以外に、他の補助成分を
含んでなる。他の好ましい補助成分の非制限例には、水、粘度調整剤、香料、消
毒抗菌活性剤、抗ウイルス剤、ビタミン、医薬活性剤、皮膜形成剤、脱臭剤、不
透明剤、収斂剤、溶媒、保存剤、粘度調整剤およびそれらの混合物がある。加え
て、セルロース誘導体、タンパク質およびレシチンのような安定剤も組成物の貯
蔵寿命を高めるために加えてよい。
【0086】 水ベーススキンケアキャリアおよび組成物は、場合により保存剤を含んでもよ
く、その非制限例にはプロピルパラベン、メチルパラベン、ベンジルアルコール
、塩化ベンザルコニウム、三塩基性リン酸カルシウム、BHT、または酸、例え
ばクエン酸、酒石酸、マレイン酸、乳酸、リンゴ酸、安息香酸、サリチル酸およ
びそれらの混合物がある。
【0087】 本発明のポリマー複合体の好ましい使用は、おむつかぶれに関連するような、
ヒト糞便への暴露による皮膚刺激の治療または防止、およびヒト排泄物をとりこ
むために用いられる他の製品に関する。本発明のポリマー複合体は、内因性また
は外因性にかかわらず、タンパク質分解および/または脂肪分解酵素を阻害する
。したがって、業者は、上記酵素への暴露作用を調整または防止する目的を有し
たいずれかの態様で、本発明の複合体を用いうる。しかしながら、業者は様々な
他の使用法も有しており、その非制限例として、綿棒へ組成物を適用して、酵素
活性が阻害または調整されるべき部位(即ち、鼻管、のど)へ組成物が適用され
るか、顔用ティッシュまたはふきとり用品へ組成物を適用して、皮膚表面または
穴、特に鼻道、眼領域へ適用する。
【0088】 以下は、本発明による組成物の非制限例である: ヒト皮膚で酵素を阻害するための組成物は: a)約0.01%、好ましくは約0.5%、更に好ましくは約1%、最も好ま
しくは約1.5%〜約10%、好ましくは約7.5%、更に好ましくは約5重量
%の、プロテアーゼまたはリパーゼ酵素を阻害する1種以上のポリマー複合体:
該ポリマー複合体は2種以上のプロテアーゼまたはリパーゼ酵素の活性を阻害し
うるアシル単位を有した酵素インヒビター成分へ結合されたポリマー成分からな
る;該インヒビター成分は上記のポリマー成分へ直接結合されているか、または
連結単位で結合されている;該連結単位は標的酵素と上記インヒビター成分との
相互作用を調節しうる;上記のポリマー成分は、上記のアシル単位が上記の標的
酵素と相互作用した後でも、上記のインヒビター成分と結合したままである;お
よび b)残部のキャリアおよび補助成分を含んでなる。
【0089】 ヒト皮膚適用向け組成物;ヒト皮膚でタンパク質分解および/または脂肪分解
酵素を阻害する該組成物は: a)約0.01%、好ましくは約0.5%、更に好ましくは約1%、最も好ま
しくは約1.5%〜約10%、好ましくは約7.5%、更に好ましくは約5重量
%の、プロテアーゼまたはリパーゼ酵素を阻害する1種以上のポリマー複合体:
該ポリマー複合体は2種以上のプロテアーゼまたはリパーゼ酵素の活性を阻害し
うるアシル単位を有した酵素インヒビター成分へ結合されたポリマー成分からな
る;該インヒビター成分は上記のポリマー成分へ直接結合されているか、または
連結単位で結合されている;該連結単位は標的酵素と上記インヒビター成分との
相互作用を調節しうる;上記のポリマー成分は、上記のアシル単位が上記の標的
酵素と相互作用した後でも、上記のインヒビター成分と結合したままである; b)約0.01%、好ましくは約0.05%、更に好ましくは約0.1%〜約
5%、好ましくは約2%、更に好ましくは約1重量%の補助生物活性成分、好ま
しくはヘキサミジン;および c)残部のキャリアおよび補助成分を含んでなる。
【0090】 ヒト皮膚適用向け組成物;ヒト皮膚でタンパク質分解および/または脂肪分解
酵素を阻害する該組成物は: a)約0.01%、好ましくは約0.5%、更に好ましくは約1%、最も好ま
しくは約1.5%〜約10%、好ましくは約7.5%、更に好ましくは約5重量
%の、プロテアーゼまたはリパーゼ酵素を阻害する1種以上のポリマー複合体:
該ポリマー複合体は2種以上のプロテアーゼまたはリパーゼ酵素の活性を阻害し
うるアシル単位を有した酵素インヒビター成分へ結合されたポリマー成分からな
る;該インヒビター成分は上記のポリマー成分へ直接結合されているか、または
連結単位で結合されている;該連結単位は標的酵素と上記インヒビター成分との
相互作用を調節しうる;上記のポリマー成分は、上記のアシル単位が上記の標的
酵素と相互作用した後でも、上記のインヒビター成分と結合したままである; b)約0.01%、好ましくは約0.05%、更に好ましくは約0.1%〜約
5%、好ましくは約2%、更に好ましくは約1重量%のヘキサミジン; c)約0.01重量%以上のキャリアアルコール、好ましくはC10‐C20 直鎖または分岐、飽和または不飽和アルキルアルコール; d)約0.01重量%以上の、好ましくはビタミン、日焼け剤、脱毛剤、乾燥
剤、収斂剤およびそれらの混合物からなる群より選択される二次有益剤; e)約0.01重量%以上のエステチック剤;該エステチック剤は香料、フレ
グランス、染料、着色料およびそれらの混合物からなる群より選択される;およ
び f)残部のキャリアおよび皮膚軟化剤を含んでなる。
【0091】使用方法 本発明は、ヒト皮膚を1種以上の本発明による酵素インヒビターポリマー複合
体と接触させるステップからなる、皮膚刺激を抑制するための方法にも関する。 本発明は: a)約0.01%、好ましくは約0.5%、更に好ましくは約1%、最も好ま
しくは約1.5%〜約10%、好ましくは約7.5%、更に好ましくは約5重量
%の、プロテアーゼまたはリパーゼ酵素を阻害する1種以上のポリマー複合体:
該ポリマー複合体は2種以上のプロテアーゼまたはリパーゼ酵素の活性を阻害し
うるアシル単位を有した酵素インヒビター成分へ結合されたポリマー成分からな
る;該インヒビター成分は上記のポリマー成分へ直接結合されているか、または
連結単位で結合されている;該連結単位は標的酵素と上記インヒビター成分との
相互作用を調節しうる;上記のポリマー成分は、上記のアシル単位が上記の標的
酵素と相互作用した後でも、上記のインヒビター成分と結合したままである;お
よび b)残部のキャリアおよび補助成分 を含んでなる組成物とヒト皮膚を接触させるステップからなる、皮膚刺激を抑制
するための方法にも関する。
【0092】 以下は、吸収性物品で使用に適した、本発明によるポリマー複合体を含んでな
る組成物の例である。例8 成 分 ペトロラタム1 52.2 ステアリルアルコール2 36.9 アロエ3 0.9 ポリマー複合体 4 10.0 1.Witco市販のWhite Protopet 2.Procter & Gamble市販のCO1897 3.Madis Botanicals市販Kaydol中のVeragel Lipid 4.例1による酵素インヒビター
【0093】例9 成 分 ペトロラタム1 71.2 ベヘニルアルコール 17.4 Beheneth-10 6.3 ヒュームドシリカ,NF 2.0 ポリマー複合体2 1.0 ヘキサミジンジイセチオネート 0.1 トコフェロールアセテート 0.5 カモミール 0.5 アロエ 0.5 ラノリン 0.5 1.Witco市販のWhite Protopet 2.例1による酵素インヒビター
【0094】 本発明の組成物は、他の主要効果を発揮する組成物を介して、皮膚へデリバリ
ーしてもよい。以下は、本発明の酵素阻害ポリマー複合体を配合しうる組成物に
ついて開示しており、各々参考のためここに組み込まれる。スキンクレンザー 1997年6月24日付で発行されたLinaresらのUS5,641,479;
1997年2月4日付で発行されたWivellらのUS5,599,549;199
6年12月17日付で発行されたHaらのUS5,585,104;1996年7
月30日付で発行されたKefauverらのUS5,540,852;1996年4月
23日付で発行されたDunbarらのUS5,510,050顔用アクネ製剤 1997年3月18日付で発行されたGuang LinらのUS5,612,324
;1996年12月24日付で発行されたWarrenらのUS5,587,176;
1996年8月27日付で発行されたVenkateswaranのUS5,549,888
;1995年11月28日付で発行されたCorlessらのUS5,470,884シャワーゲル 1997年7月22日付で発行されたGordonらのUS5,650,384;1
997年3月4日付で発行されたMooreらのUS5,607,678化粧品 1997年6月24日付で発行されたDateらのUS5,641,493;19
97年2月25日付で発行されたBlankらのUS5,605,894;1996
年12月17日付で発行されたYoshiokaらのUS5,585,090ハンド、フェースおよびボディローション 1990年7月3日付で発行されたCheneyらのUS4,939,179;19
97年3月4日付で発行されたMcAteeらのUS5,607,980化粧品およびクレンジングふきとり用品 1977年8月30日付で発行されたRichterらのUS4,045,364;
1994年10月12日付で公開されたTouchetらの欧州特許出願EP0,61
9,074;1990年12月4日付で発行されたBrown-SkrobotらのUS特許
4,975,217;1991年8月27日付で発行されたPuchalskiらのUS
5,043,155;1997年7月15日付で発行されたBliesznerらのUS
5,648,083
【0095】使用方法 本発明は、ヒト皮膚と体排出物との長期接触により生じるおむつかぶれおよび
おむつ皮膚炎の治療および防止のための方法にも関する。本発明は、望ましくな
いプロテアーゼまたはリパーゼ酵素に対するバリヤをもうけることにより、上記
皮膚刺激を改善して、その発生を防止する予防手段として働く。 本発明の方法は: a)有効量、好ましくは約0.1重量%以上、更に好ましくは約1%以上の、
本発明によるポリマー複合体;および b)残部のキャリアおよび補助成分 を含んでなる組成物とヒト皮膚を接触させるステップからなり、該組成物は場合
により、但し好ましくは基材、特におむつトップシート、生理用ナプキンへ適用
される。本発明の方法は、ユーザーの皮膚と適合しうるpHで行われる。 好ましくは、本発明の方法は、ユーザーへ追加の効果をもたらす、特に露出皮
膚へコンディショニングをもたらす成分と、ヒト皮膚を接触させる。 通常、本発明の方法は、選択された酵素インヒビターの最少阻害濃度である、
組成物の“有効量”を皮膚へデリバリーする。しかしながら、本発明の方法を行
うための処方および手段に応じて、いかなる量が業者によりデリバリーされても
よい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08G 65/334 C08G 65/334 73/04 73/04 C12N 9/99 C12N 9/99 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW (72)発明者 トッド、ローレンス、アンダリナー アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、 サイラー、ドライブ、6262 (72)発明者 スコット、エドワード、オズボーン アメリカ合衆国オハイオ州、ミドルタウ ン、ウィルヘルミーナ、ドライブ、7071 (72)発明者 ティモシー、ベイツ アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、 フォレスター、ドライブ、1589 (72)発明者 ギャリー、スティーブン、ガレット アメリカ合衆国オハイオ州、フェアフィー ルド、パーライメント、コート、1585 (72)発明者 レーヌ、ダイアナ、フォサム アメリカ合衆国オハイオ州、ミドルタウ ン、サウス、メイン、ストリート、501 Fターム(参考) 4C086 AA03 FA03 NA01 NA04 ZA89 ZC20 4H045 AA10 BA11 DA55 EA22 FA10 4J005 AA04 AA12 BD05 BD06 4J043 PA02 PA04 PA08 PB07 PB09 PB17 PB24 PC015 PC016 QA04 QA05 RA08 SA32 SA33 UB241 YB08 YB35 YB37 ZA60 ZB60

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロテアーゼまたはリパーゼ酵素を阻害するポリマー複合体であって、該ポリ
    マー複合体が1種以上のプロテアーゼまたはリパーゼ酵素の活性を阻害しうるア
    シル単位を有した酵素インヒビター成分へ結合されたポリマー成分からなり、上
    記のインヒビター成分が上記のポリマー成分へ直接結合されているか、または連
    結単位でそれに結合されており、該連結単位が場合により標的酵素と上記インヒ
    ビター成分との相互作用を調節でき、更に、上記のアシル単位が上記の標的酵素
    と相互作用した後でも、上記のポリマー成分が上記のインヒビター成分と結合し
    たままである、上記のポリマー複合体。
  2. 【請求項2】 下記式を有する: 【化1】 上記のポリマー成分はポリマー単位〔ポリ〕および場合により連結単位Lを含ん
    でなる;インヒビター成分は鋳型単位T、即ち式〔Mod〕(X)C(X)(
    X)を有するアシル単位を含んでなる;〔Mod〕は下記から独立して選択さ
    れる調節単位である: a)水素; b)C‐C18置換または非置換、直鎖または分岐アルキル; c)C‐C18置換または非置換シクロアルキル; d)C‐C18置換または非置換、直鎖または分岐アルケニル; e)C‐C18置換または非置換、直鎖または分岐アルキニル; f)C‐C18置換または非置換アリール; g)上記T単位へ裏結合されて、1〜5の炭素原子を有する環を形成する単位
    ;および i)それらの混合物; XはCH、NH、O、S、CFおよびそれらの混合物である;各インデック
    スaは独立して0または1、wは1〜6、xは1〜50、yは1〜10、zは0
    または1である、請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 式〔Mod〕‐XC(O)‐Tを有するアシル単位を含んでなり、該単位が該
    T単位へ裏結合されて、下記からなる群より選択される式を有する、1〜5の炭
    素原子を有する環を形成している: 【化2】 各Rは独立して以下である: a)水素; b)C‐C18置換または非置換、直鎖または分岐アルキル; c)C‐C18置換または非置換、直鎖または分岐シクロアルキル; d)C‐C18置換または非置換、直鎖または分岐アルケニル; e)C‐C18置換または非置換、直鎖または分岐アルキニル; f)C‐C18置換または非置換アリール; g)C‐C18置換または非置換ヘテロ環式アルキル; h)C‐C18置換または非置換ヘテロ環式アルケニル; i)下記式を有するアルキレンアリール: ‐(R1)n‐R2 上記式中RはC‐C12直鎖または分岐アルキレン、C‐C12直鎖また
    は分岐アルケニレンまたはそれらの混合物である;RはC‐C18置換また
    は非置換アリールまたはそれらの混合物である;nは1〜16である; j)下記式を有するアミノ単位: ‐(CH2)mN(R3)2 上記式中各Rは独立してC‐C18置換または非置換、直鎖または分岐アル
    キルである;mは0〜10である; k)下記式を有する四級アンモニウム単位: ‐(CH2)m+(R3)3- 上記式中各Rは独立してC‐C18置換または非置換、直鎖または分岐アル
    キルである;Yは電気的中性をもたらすために十分な電荷のアニオンである;m
    は0〜10である; l)下記式を有する単位: 【化3】 上記式中Rは水素、C‐Cアルキルまたはそれらの混合物である;R
    水素、C‐Cアルキルまたはそれらの混合物である;RおよびRは一緒
    に結合して、3〜5の炭素原子を有するヘテロ環式環を形成しうる; m)下記式を有する単位: 【化4】 上記式中Rは水素、C‐Cアルキルまたはそれらの混合物である;R
    水素、C‐Cアルキルまたはそれらの混合物である;RおよびRは一緒
    に結合して、3〜5の炭素原子を有するヘテロ環式環を形成しうる; n)下記式を有する単位: ‐R8‐R9 上記式中Rは以下である: i)‐(CH‐(pは0〜12である); ii)‐C(O)‐; iii)‐C(X)NR10‐(R10は水素、C‐Cアルキルまたはそれ
    らの混合物である;Xは酸素、イオウ、NR10およびそれらの混合物である)
    ; iv)‐C(X)R11C(X)‐(R11はC‐C12アルキレン、置換
    もしくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ、N
    10およびそれらの混合物である); v)‐C(X)NR10C(X)‐(R10は水素、C‐Cアルキルま
    たはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ、NR10およびそれらの混合物
    である); vi)‐C(X)NR1011NR10C(X)‐(R10は水素、C
    アルキルまたはそれらの混合物である;R11はC‐C12アルキレン、
    置換もしくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ
    、NR10およびそれらの混合物である); vii)‐NR10C(X)‐(R10は水素、C‐Cアルキルまたはそれ
    らの混合物である;Xは酸素、イオウ、NR10およびそれらの混合物である)
    ; viii)‐NR10C(X)NR10‐(R10は水素、C‐Cアルキル
    またはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ、NR10およびそれらの混合
    物である); ix)‐NR10C(X)R11NR10‐(R10は水素、C‐Cアル
    キルまたはそれらの混合物である;R11はC‐C12アルキレン、置換もし
    くは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ、NR およびそれらの混合物である); x)‐NR1011C(X)NR10‐(R10は水素、C‐Cアル
    キルまたはそれらの混合物である;R11はC‐C12アルキレン、置換もし
    くは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ、NR およびそれらの混合物である); xi)‐NR10C(X)R11C(X)O‐(R10は水素、C‐C
    ルキルまたはそれらの混合物である;R11はC‐C12アルキレン、置換も
    しくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ、NR 10 およびそれらの混合物である); xii)‐OC(X)R11C(X)NR10‐(R10は水素、C‐C
    ルキルまたはそれらの混合物である;R11はC‐C12アルキレン、置換も
    しくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ、NR 10 およびそれらの混合物である); xiii)‐NR10C(X)NR1011‐(R10は水素、C‐C
    ルキルまたはそれらの混合物である;R11はC‐C12アルキレン、置換も
    しくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ、NR 10 およびそれらの混合物である); xiv)‐R11NR10C(X)NR10‐(R10は水素、C‐Cアル
    キルまたはそれらの混合物である;R11はC‐C12アルキレン、置換もし
    くは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ、NR およびそれらの混合物である); xv)‐R11NR10C(X)NR1011‐(R10は水素、C‐C アルキルまたはそれらの混合物である;R11はC‐C12アルキレン、置
    換もしくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ、
    NR10およびそれらの混合物である); xvi)‐NR10‐(R10は水素、C‐Cアルキルまたはそれらの混合
    物である); xvii)‐O‐; xviii)‐(R11C(X)(R11‐(R11はC‐C12アル
    キレン、置換もしくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;tは0ま
    たは1である;Xは酸素、イオウ、NR10およびそれらの混合物である); xix)‐(R11OC(O)(R11‐(R11はC‐C12アル
    キレン、置換もしくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;tは0ま
    たは1である); xx)‐(R11C(O)O(R11‐(R11はC‐C12アル
    キレン、置換もしくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;tは0ま
    たは1である); xxi)下記式を有するアルキレンオキシアルキレン: ‐(R12O)q13‐ 上記式中R12はC‐C直鎖または分岐アルキレン、置換または非置換フェ
    ニレンである;R13は‐(CH‐であり、ここでpは0〜12である;
    qは1〜4である; xxii)‐S‐; xxiii)‐(R11S(R11‐(R11はC‐C12アルキレン
    、置換もしくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;tは0または1
    である); xxiv)‐(R11S(O)(R11‐(R11はC‐C12アル
    キレン、置換もしくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;tは0ま
    たは1である); xxv)‐(R11SO(R11‐(R11はC‐C12アルキレ
    ン、置換もしくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;tは0または
    1である); xxvi)またはそれらの混合物; Rは以下である: i)水素; ii)C‐C18置換または非置換、直鎖または分岐アルキル; iii)C‐C18置換または非置換、直鎖または分岐シクロアルキル; iv)C‐C18置換または非置換、直鎖または分岐アルケニル; v)C‐C18置換または非置換、直鎖または分岐アルキニル; vi)C‐C18置換または非置換アリール; vii)C‐C18置換または非置換ヘテロ環式アルキル; viii)C‐C18置換または非置換ヘテロ環式アルケニル; ix)‐OH; x)‐SOM; xi)‐OSOM; xii)‐NO; xiii)フッ素、塩素、臭素、ヨウ素またはそれらの混合物から選択されるハ
    ロゲン; xiv)‐C(Hal)(各Halはフッ素、塩素、臭素、ヨウ素またはそれ
    らの混合物である); xv)‐COR14(R14は水素、‐OH、C‐C12アルキル、C
    12アルコキシまたはそれらの混合物である);‐N(R15またはそれ
    らの混合物(各R15は独立して水素、‐OH、C‐Cアルキルまたはそれ
    らの混合物である); xvi)‐CH(OR14(R14は水素、C‐C12アルキルであるか
    、または2つのR14単位が一緒に結合して、3〜5の炭素原子を有する環を形
    成しうるか、またはそれらの混合物である); xvii)下記式を有する単位: 【化5】 上記式中Rは水素、C‐Cアルキルまたはそれらの混合物である;R
    水素、C‐Cアルキルまたはそれらの混合物である;RおよびRは一緒
    に結合して、3〜5の炭素原子を有するヘテロ環式環を形成しうる; xviii)下記式を有する単位: 【化6】 上記式中Rは水素、C‐Cアルキルまたはそれらの混合物である;R
    水素、C‐Cアルキルまたはそれらの混合物である;RおよびRは一緒
    に結合して、3〜5の炭素原子を有するヘテロ環式環を形成しうる; xix)‐NHOR16(R16は水素、C‐C12直鎖または分岐アルキル
    、式‐COR17を有するアシル(R17はC‐Cアルキルである)または
    それらの混合物である); xx)下記式を有する単位: ‐CH=NOR16 上記式中R16は水素、C‐C12直鎖または分岐アルキル、C‐C22
    鎖または分岐アルキレンアリール、式‐COR17を有するアシル(R17はC ‐Cアルキルである)またはそれらの混合物である; xxi)下記式を有するアミノ単位: ‐(CH2)mN(R3)2 上記式中各Rは独立してC‐C18置換または非置換、直鎖または分岐アル
    キルである;mは0〜10である; xxii)下記式を有する四級アンモニウム単位: ‐(CH2)m+(R3)3- 上記式中各Rは独立してC‐C18置換または非置換、直鎖または分岐アル
    キルである;Yは電気的中性をもたらすために十分な電荷のアニオンである;m
    は0〜10である; o)同一炭素原子上の2つのR単位は、一緒に結合して、カルボニル単位また
    はカルボニル単位相当物を形成しうる;および p)それらの混合物; D、E、FおよびGは各々独立してCH、CH、N、NH、O、S、CF
    よびそれらの混合物からなる群より選択される; Lは下記からなる群より選択される: i)‐(CH‐(pは0〜12である); ii)‐C(O)‐; iii)‐C(X)NR10‐(R10は水素、C‐Cアルキルまたはそれら
    の混合物である;Xは酸素、イオウ、NR10およびそれらの混合物である); iv)‐C(X)R11C(X)‐(R11はC‐C12アルキレン、置換も
    しくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ、NR 10 およびそれらの混合物である); v)‐C(X)NR10C(X)‐(R10は水素、C‐Cアルキルまた
    はそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ、NR10およびそれらの混合物で
    ある); vi)‐C(X)NR1011NR10C(X)‐(R10は水素、C‐C アルキルまたはそれらの混合物である;R11はC‐C12アルキレン、置
    換もしくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ、
    NR10およびそれらの混合物である); vii)‐NR10C(X)‐(R10は水素、C‐Cアルキルまたはそれら
    の混合物である;Xは酸素、イオウ、NR10およびそれらの混合物である); viii)‐NR10C(X)NR10‐(R10は水素、C‐Cアルキルま
    たはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ、NR10およびそれらの混合物
    である); ix)‐NR10C(X)R11NR10‐(R10は水素、C‐Cアルキ
    ルまたはそれらの混合物である;R11はC‐C12アルキレン、置換もしく
    は非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ、NR10 およびそれらの混合物である); x)‐NR1011C(X)NR10‐(R10は水素、C‐Cアルキ
    ルまたはそれらの混合物である;R11はC‐C12アルキレン、置換もしく
    は非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ、NR10 およびそれらの混合物である); xi)‐NR10C(X)R11C(X)O‐(R10は水素、C‐Cアル
    キルまたはそれらの混合物である;R11はC‐C12アルキレン、置換もし
    くは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ、NR およびそれらの混合物である); xii)‐OC(X)R11C(X)NR10‐(R10は水素、C‐Cアル
    キルまたはそれらの混合物である;R11はC‐C12アルキレン、置換もし
    くは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ、NR およびそれらの混合物である); xiii)‐NR10C(X)NR1011‐(R10は水素、C‐Cアル
    キルまたはそれらの混合物である;R11はC‐C12アルキレン、置換もし
    くは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ、NR およびそれらの混合物である); xiv)‐R11NR10C(X)NR10‐(R10は水素、C‐Cアルキ
    ルまたはそれらの混合物である;R11はC‐C12アルキレン、置換もしく
    は非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ、NR10 およびそれらの混合物である); xv)‐R11NR10C(X)NR1011‐(R10は水素、C‐C アルキルまたはそれらの混合物である;R11はC‐C12アルキレン、置換
    もしくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ、N
    10およびそれらの混合物である); xvi)‐NR10‐(R10は水素、C‐Cアルキルまたはそれらの混合物
    である); xvii)‐O‐; xviii)‐(R11C(X)(R11‐(R11はC‐C12アルキ
    レン、置換もしくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;tは0また
    は1である;Xは酸素、イオウ、NR10およびそれらの混合物である); xix)‐(R11OC(O)(R11‐(R11はC‐C12アルキ
    レン、置換もしくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;tは0また
    は1である); xx)‐(R11C(O)O(R11‐(R11はC‐C12アルキ
    レン、置換もしくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;tは0また
    は1である); xxi)‐(R11OC(O)O(R11‐(tは0または1である)
    ; xxii)下記式を有するアルキレンオキシアルキレン: ‐(R12O)q13‐ 上記式中R12はC‐C直鎖または分岐アルキレン、置換または非置換フェ
    ニレンである;R13は‐(CH‐であり、ここでpは0〜12である;
    qは1または2である; xxiii)‐S‐; xxiv)‐(R11S(R11‐(R11はC‐C12アルキレン、
    置換もしくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;tは0または1で
    ある); xxv)‐(R11S(O)(R11‐(R11はC‐C12アルキレ
    ン、置換もしくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;tは0または
    1である); xxvi)‐(R11SO(R11‐(R11はC‐C12アルキレ
    ン、置換もしくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;tは0または
    1である); xxvii)またはそれらの混合物;および 〔ポリ〕単位は: i)下記式を有する単位: R19(OR18)x‐ 上記式中R18はC‐C12直鎖アルキレン、C‐C12分岐アルキレン、
    フェニレン、C‐C12アルキレンアリーレンおよびそれらの混合物である;
    19は水素、C‐C22置換または非置換、直鎖または分岐アルキル、C ‐C22置換または非置換、直鎖または分岐シクロアルキル、C‐C22置換
    または非置換、直鎖または分岐アルケニル、C‐C22置換または非置換、直
    鎖または分岐アルキニル、C‐C22置換または非置換アリールおよびそれら
    の混合物である; ii)下記式を有する単位: 【化7】 上記式中Rは水素、C‐Cアルキルおよびそれらの混合物である;xおよ
    びyは各々独立して0〜100である; iii)下記式を有するポリアミン単位: 【化8】 上記式中RはC‐C12直鎖アルキレン、C‐C12分岐アルキレンおよび
    それらの混合物である;jおよびkは、上記ポリアミンの分子量が30,000
    ドルトンを超えないような程度である;および iv)それらの混合物 から選択される、請求項1または2に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 i) 【化9】 上記式中Tは鋳型である;〔Mod〕はC‐C12アルキル、または該T単位
    へ更に結合された単位である;Lは連結単位である;〔ポリ〕はポリマー成分で
    ある;XはCH、NH、O、S、CFおよびそれらの混合物である;wは1
    〜6、xは1〜50、yは1〜10、zは0または1である; ii) 【化10】 上記式中Tは鋳型である;〔Mod〕は水素、C‐C12アルキルまたはそれ
    らの混合物である;Lは連結単位である;〔ポリ〕はポリマー成分である;xは
    1〜50、yは1〜10、zは0または1である; iii) 【化11】 上記式中Tは鋳型である;〔Mod〕はC‐C12アルコキシ単位である;L
    は連結単位である;〔ポリ〕はポリマー成分である;bは2または3の値を有し
    、b′は0または1の値を有するが、但しb+b′=3;xは1〜50、yは1
    〜10、zは0または1である; iv)またはそれらの混合物 から選択される式を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
  5. 【請求項5】 下記からなる群より選択される式を有する〔Mod〕‐XC(O)‐Tを含ん
    でなる: 【化12】 各Rは独立して以下である: a)水素; b)C‐C18置換または非置換、直鎖または分岐アルキル; c)C‐C18置換または非置換、直鎖または分岐シクロアルキル; d)C‐C18置換または非置換、直鎖または分岐アルケニル; e)C‐C18置換または非置換、直鎖または分岐アルキニル; f)C‐C18置換または非置換アリール; g)C‐C18置換または非置換ヘテロ環式アルキル; h)C‐C18置換または非置換ヘテロ環式アルケニル; i)下記式を有するアルキレンアリール: ‐(R1)n‐R2 上記式中RはC‐C12直鎖または分岐アルキレン、C‐C12直鎖また
    は分岐アルケニレンまたはそれらの混合物である;RはC‐C18置換また
    は非置換アリールまたはそれらの混合物である;nは1〜16である; j)下記式を有するアミノ単位: ‐(CH2)mN(R3)2 上記式中各Rは独立してC‐C18置換または非置換、直鎖または分岐アル
    キルである;mは0〜10である; k)下記式を有する四級アンモニウム単位: ‐(CH2)m+(R3)3 上記式中各Rは独立してC‐C18置換または非置換、直鎖または分岐アル
    キルである;Yは電気的中性をもたらすために十分な電荷のアニオンである;m
    は0〜10である; l)下記式を有する単位: 【化13】 上記式中Rは水素、C‐Cアルキルまたはそれらの混合物である;R
    水素、C‐Cアルキルまたはそれらの混合物である;RおよびRは一緒
    に結合して、3〜5の炭素原子を有するヘテロ環式環を形成しうる; m)下記式を有する単位: 【化14】 上記式中Rは水素、C‐Cアルキルまたはそれらの混合物である;R
    水素、C‐Cアルキルまたはそれらの混合物である;RおよびRは一緒
    に結合して、3〜5の炭素原子を有するヘテロ環式環を形成しうる; n)下記式を有する単位: ‐R8‐R9 上記式中Rは以下である: i)‐(CH‐(pは0〜12である); ii)‐C(O)‐; iii)‐C(X)NR10‐(R10は水素、C‐Cアルキルまたはそれ
    らの混合物である;Xは酸素、イオウ、NR10およびそれらの混合物である)
    ; iv)‐C(X)R11C(X)‐(R11はC‐C12アルキレン、置換
    もしくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ、N
    10およびそれらの混合物である); v)‐C(X)NR10C(X)‐(R10は水素、C‐Cアルキルま
    たはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ、NR10およびそれらの混合物
    である); vi)‐C(X)NR1011NR10C(X)‐(R10は水素、C
    アルキルまたはそれらの混合物である;R11はC‐C12アルキレン、
    置換もしくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ
    、NR10およびそれらの混合物である); vii)‐NR10C(X)‐(R10は水素、C‐Cアルキルまたはそれ
    らの混合物である;Xは酸素、イオウ、NR10およびそれらの混合物である)
    ; viii)‐NR10C(X)NR10‐(R10は水素、C‐Cアルキル
    またはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ、NR10およびそれらの混合
    物である); ix)‐NR10C(X)R11NR10‐(R10は水素、C‐Cアル
    キルまたはそれらの混合物である;R11はC‐C12アルキレン、置換もし
    くは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ、NR およびそれらの混合物である); x)‐NR1011C(X)NR10‐(R10は水素、C‐Cアル
    キルまたはそれらの混合物である;R11はC‐C12アルキレン、置換もし
    くは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ、NR およびそれらの混合物である); xi)‐NR10C(X)R11C(X)O‐(R10は水素、C‐C
    ルキルまたはそれらの混合物である;R11はC‐C12アルキレン、置換も
    しくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ、NR 10 およびそれらの混合物である); xii)‐OC(X)R11C(X)NR10‐(R10は水素、C‐C
    ルキルまたはそれらの混合物である;R11はC‐C12アルキレン、置換も
    しくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ、NR 10 およびそれらの混合物である); xiii)‐NR10C(X)NR1011‐(R10は水素、C‐C
    ルキルまたはそれらの混合物である;R11はC‐C12アルキレン、置換も
    しくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ、NR 10 およびそれらの混合物である); xiv)‐R11NR10C(X)NR10‐(R10は水素、C‐Cアル
    キルまたはそれらの混合物である;R11はC‐C12アルキレン、置換もし
    くは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ、NR およびそれらの混合物である); xv)‐R11NR10C(X)NR1011‐(R10は水素、C‐C アルキルまたはそれらの混合物である;R11はC‐C12アルキレン、置
    換もしくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ、
    NR10およびそれらの混合物である); xvi)‐NR10‐(R10は水素、C‐Cアルキルまたはそれらの混合
    物である); xvii)‐O‐; xviii)‐(R11C(X)(R11‐(R11はC‐C12アル
    キレン、置換もしくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;tは0ま
    たは1である;Xは酸素、イオウ、NR10およびそれらの混合物である); xix)‐(R11OC(O)(R11‐(R11はC‐C12アル
    キレン、置換もしくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;tは0ま
    たは1である); xx)‐(R11C(O)O(R11‐(R11はC‐C12アル
    キレン、置換もしくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;tは0ま
    たは1である); xxi)下記式を有するアルキレンオキシアルキレン: ‐(R12O)q13‐ 上記式中R12はC‐C直鎖または分岐アルキレン、置換または非置換フェ
    ニレンである;R13は‐(CH‐であり、ここでpは0〜12である;
    qは1〜4である; xxii)‐S‐; xxiii)‐(R11S(R11‐(R11はC‐C12アルキレン
    、置換もしくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;tは0または1
    である); xxiv)‐(R11S(O)(R11‐(R11はC‐C12アル
    キレン、置換もしくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;tは0ま
    たは1である); xxv)‐(R11SO(R11‐(R11はC‐C12アルキレ
    ン、置換もしくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;tは0または
    1である); xxvi)またはそれらの混合物; Rは以下である: i)水素; ii)C‐C18置換または非置換、直鎖または分岐アルキル; iii)C‐C18置換または非置換、直鎖または分岐シクロアルキル; iv)C‐C18置換または非置換、直鎖または分岐アルケニル; v)C‐C18置換または非置換、直鎖または分岐アルキニル; vi)C‐C18置換または非置換アリール; vii)C‐C18置換または非置換ヘテロ環式アルキル; viii)C‐C18置換または非置換ヘテロ環式アルケニル; ix)‐OH; x)‐SOM; xi)‐OSOM; xii)‐NO; xiii)フッ素、塩素、臭素、ヨウ素またはそれらの混合物から選択されるハ
    ロゲン; xiv)‐C(Hal)(各Halはフッ素、塩素、臭素、ヨウ素またはそれ
    らの混合物である); xv)‐COR14(R14は水素、‐OH、C‐C12アルキル、C
    12アルコキシまたはそれらの混合物である);‐N(R15またはそれ
    らの混合物(各R15は独立して水素、‐OH、C‐Cアルキルまたはそれ
    らの混合物である); xvi)‐CH(OR14(R14は水素、C‐C12アルキルであるか
    、または2つのR14単位が一緒に結合して、3〜5の炭素原子を有する環を形
    成しうるか、またはそれらの混合物である); xvii)下記式を有する単位: 【化15】 上記式中Rは水素、C‐Cアルキルまたはそれらの混合物である;R
    水素、C‐Cアルキルまたはそれらの混合物である;RおよびRは一緒
    に結合して、3〜5の炭素原子を有するヘテロ環式環を形成しうる; xviii)下記式を有する単位: 【化16】 上記式中Rは水素、C‐Cアルキルまたはそれらの混合物である;R
    水素、C‐Cアルキルまたはそれらの混合物である;RおよびRは一緒
    に結合して、3〜5の炭素原子を有するヘテロ環式環を形成しうる; xix)‐NHOR16(R16は水素、C‐C12直鎖または分岐アルキル
    、式‐COR17を有するアシル(R17はC‐Cアルキルである)または
    それらの混合物である); xx)下記式を有する単位: ‐CH=NOR16 上記式中R16は水素、C‐C12直鎖または分岐アルキル、C‐C22
    鎖または分岐アルキレンアリール、式‐COR17を有するアシル(R17はC ‐Cアルキルである)またはそれらの混合物である; xxi)下記式を有するアミノ単位: ‐(CH2)mN(R3)2 上記式中各Rは独立してC‐C18置換または非置換、直鎖または分岐アル
    キルである;mは0〜10である; xxii)下記式を有する四級アンモニウム単位: ‐(CH2)m+(R3)3 上記式中各Rは独立してC‐C18置換または非置換、直鎖または分岐アル
    キルである;Yは電気的中性をもたらすために十分な電荷のアニオンである;m
    は0〜10である; o)同一炭素原子上の2つのR単位は、一緒に結合して、カルボニル単位また
    はカルボニル単位相当物を形成しうる;および p)それらの混合物; XはCH、NH、O、S、CFおよびそれらの混合物からなる群より選択
    される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物。
  6. 【請求項6】 Rが、水素、メチル、エチル、アミジニル、グアニジニルまたはそれらの混合
    物である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物。
  7. 【請求項7】 〔ポリ〕単位が: i)下記式を有する単位: R19(OR18)x‐ 上記式中R18はC‐C12直鎖アルキレン、C‐C12分岐アルキレン、
    フェニレン、C‐C12アルキレンアリーレンおよびそれらの混合物である;
    19は水素、C‐C22置換または非置換、直鎖または分岐アルキル、C ‐C22置換または非置換、直鎖または分岐シクロアルキル、C‐C22置換
    または非置換、直鎖または分岐アルケニル、C‐C22置換または非置換、直
    鎖または分岐アルキニル、C‐C22置換または非置換アリールおよびそれら
    の混合物である; ii)下記式を有する単位: 【化17】 上記式中Rは水素、C‐Cアルキルおよびそれらの混合物である;xおよ
    びyは各々独立して0〜100である; iii)下記式を有するポリアミン単位: 【化18】 上記式中RはC‐C12直鎖アルキレン、C‐C12分岐アルキレンおよび
    それらの混合物である;jおよびkは、上記ポリアミンの分子量が30,000
    ドルトンを超えないような程度である;および iv)それらの混合物 から選択される、請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物。
  8. 【請求項8】 プロテアーゼまたはリパーゼ酵素を阻害するポリマー複合体であって、該ポリ
    マー複合体が: a)ポリマー成分; b)少くとも1種の酵素阻害成分;該酵素阻害成分は: i)少くとも1種のプロテアーゼまたはリパーゼ酵素と相互作用するアシル単
    位; ii)場合により、酵素指向または酵素活性化単位を含んでなる;および c)場合により、上記ポリマー成分を上記酵素阻害成分へ連結して、更に標的酵
    素と相互作用して上記酵素阻害成分と該標的酵素との相互作用を調節しうる、1
    以上の連結単位 を含んでなる、上記ポリマー複合体。
  9. 【請求項9】 a)0.01重量%以上の、プロテアーゼまたはリパーゼ酵素を阻害する1種
    以上のポリマー複合体:該ポリマー複合体は2種以上のプロテアーゼまたはリパ
    ーゼ酵素の活性を阻害しうるアシル単位を有した酵素インヒビター成分へ結合さ
    れたポリマー成分からなる;該インヒビター成分は上記のポリマー成分へ直接結
    合されているか、または連結単位で結合されている;該連結単位は標的酵素と上
    記インヒビター成分との相互作用を調節しうる;上記のポリマー成分は、上記の
    アシル単位が上記の標的酵素と相互作用した後でも、上記のインヒビター成分と
    結合したままである;および b)残部のキャリアおよび補助成分を含んでなる、酵素を阻害するための組成
    物。
  10. 【請求項10】 ポリマー複合体が、下記式を有している: 【化19】 上記式中Tは酵素インヒビター成分である;Lは連結単位である;〔ポリ〕はポ
    リマー成分である;〔Mod〕‐OC(O)‐は、アシル単位と標的酵素との相
    互作用を調節する単位である;インデックスは次の値を有する;wは1〜6、x
    は1〜50、yは1〜10、zは0または1である、請求項8または9に記載の
    化合物。
  11. 【請求項11】 下記からなる群より選択される式を有する〔Mod〕‐XC(O)‐Tを含ん
    でなる: 【化20】 各Rは独立して以下である: a)水素; b)C‐C18置換または非置換、直鎖または分岐アルキル; c)C‐C18置換または非置換、直鎖または分岐シクロアルキル; d)C‐C18置換または非置換、直鎖または分岐アルケニル; e)C‐C18置換または非置換、直鎖または分岐アルキニル; f)C‐C18置換または非置換アリール; g)C‐C18置換または非置換ヘテロ環式アルキル; h)C‐C18置換または非置換ヘテロ環式アルケニル; i)下記式を有するアルキレンアリール: ‐(R1)n‐R2 上記式中RはC‐C12直鎖または分岐アルキレン、C‐C12直鎖また
    は分岐アルケニレンまたはそれらの混合物である;RはC‐C18置換また
    は非置換アリールまたはそれらの混合物である;nは1〜16である; j)下記式を有するアミノ単位: ‐(CH2)mN(R3)2 上記式中各Rは独立してC‐C18置換または非置換、直鎖または分岐アル
    キルである;mは0〜10である; k)下記式を有する四級アンモニウム単位: ‐(CH2)m+(R3)3 上記式中各Rは独立してC‐C18置換または非置換、直鎖または分岐アル
    キルである;Yは電気的中性をもたらすために十分な電荷のアニオンである;m
    は0〜10である; l)下記式を有する単位: 【化21】 上記式中Rは水素、C‐Cアルキルまたはそれらの混合物である;R
    水素、C‐Cアルキルまたはそれらの混合物である;RおよびRは一緒
    に結合して、3〜5の炭素原子を有するヘテロ環式環を形成しうる; m)下記式を有する単位: 【化22】 上記式中Rは水素、C‐Cアルキルまたはそれらの混合物である;R
    水素、C‐Cアルキルまたはそれらの混合物である;RおよびRは一緒
    に結合して、3〜5の炭素原子を有するヘテロ環式環を形成しうる; n)下記式を有する単位: ‐R8‐R9 上記式中Rは以下である: i)‐(CH‐(pは0〜12である); ii)‐C(O)‐; iii)‐C(X)NR10‐(R10は水素、C‐Cアルキルまたはそれ
    らの混合物である;Xは酸素、イオウ、NR10およびそれらの混合物である)
    ; iv)‐C(X)R11C(X)‐(R11はC‐C12アルキレン、置換
    もしくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ、N
    10およびそれらの混合物である); v)‐C(X)NR10C(X)‐(R10は水素、C‐Cアルキルま
    たはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ、NR10およびそれらの混合物
    である); vi)‐C(X)NR1011NR10C(X)‐(R10は水素、C
    アルキルまたはそれらの混合物である;R11はC‐C12アルキレン、
    置換もしくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ
    、NR10およびそれらの混合物である); vii)‐NR10C(X)‐(R10は水素、C‐Cアルキルまたはそれ
    らの混合物である;Xは酸素、イオウ、NR10およびそれらの混合物である)
    ; viii)‐NR10C(X)NR10‐(R10は水素、C‐Cアルキル
    またはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ、NR10およびそれらの混合
    物である); ix)‐NR10C(X)R11NR10‐(R10は水素、C‐Cアル
    キルまたはそれらの混合物である;R11はC‐C12アルキレン、置換もし
    くは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ、NR およびそれらの混合物である); x)‐NR1011C(X)NR10‐(R10は水素、C‐Cアル
    キルまたはそれらの混合物である;R11はC‐C12アルキレン、置換もし
    くは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ、NR およびそれらの混合物である); xi)‐NR10C(X)R11C(X)O‐(R10は水素、C‐C
    ルキルまたはそれらの混合物である;R11はC‐C12アルキレン、置換も
    しくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ、NR 10 およびそれらの混合物である); xii)‐OC(X)R11C(X)NR10‐(R10は水素、C‐C
    ルキルまたはそれらの混合物である;R11はC‐C12アルキレン、置換も
    しくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ、NR 10 およびそれらの混合物である); xiii)‐NR10C(X)NR1011‐(R10は水素、C‐C
    ルキルまたはそれらの混合物である;R11はC‐C12アルキレン、置換も
    しくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ、NR 10 およびそれらの混合物である); xiv)‐R11NR10C(X)NR10‐(R10は水素、C‐Cアル
    キルまたはそれらの混合物である;R11はC‐C12アルキレン、置換もし
    くは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ、NR およびそれらの混合物である); xv)‐R11NR10C(X)NR1011‐(R10は水素、C‐C アルキルまたはそれらの混合物である;R11はC‐C12アルキレン、置
    換もしくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;Xは酸素、イオウ、
    NR10およびそれらの混合物である); xvi)‐NR10‐(R10は水素、C‐Cアルキルまたはそれらの混合
    物である); xvii)‐O‐; xviii)‐(R11C(X)(R11‐(R11はC‐C12アル
    キレン、置換もしくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;tは0ま
    たは1である;Xは酸素、イオウ、NR10およびそれらの混合物である); xix)‐(R11OC(O)(R11‐(R11はC‐C12アル
    キレン、置換もしくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;tは0ま
    たは1である); xx)‐(R11C(O)O(R11‐(R11はC‐C12アル
    キレン、置換もしくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;tは0ま
    たは1である); xxi)下記式を有するアルキレンオキシアルキレン: ‐(R12O)q13‐ 上記式中R12はC‐C直鎖または分岐アルキレン、置換または非置換フェ
    ニレンである;R13は‐(CH‐であり、ここでpは0〜12である;
    qは1〜4である; xxii)‐S‐; xxiii)‐(R11S(R11‐(R11はC‐C12アルキレン
    、置換もしくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;tは0または1
    である); xxiv)‐(R11S(O)(R11‐(R11はC‐C12アル
    キレン、置換もしくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;tは0ま
    たは1である); xxv)‐(R11SO(R11‐(R11はC‐C12アルキレ
    ン、置換もしくは非置換フェニレンまたはそれらの混合物である;tは0または
    1である); xxvi)またはそれらの混合物; Rは以下である: i)水素; ii)C‐C18置換または非置換、直鎖または分岐アルキル; iii)C‐C18置換または非置換、直鎖または分岐シクロアルキル; iv)C‐C18置換または非置換、直鎖または分岐アルケニル; v)C‐C18置換または非置換、直鎖または分岐アルキニル; vi)C‐C18置換または非置換アリール; vii)C‐C18置換または非置換ヘテロ環式アルキル; viii)C‐C18置換または非置換ヘテロ環式アルケニル; ix)‐OH; x)‐SOM; xi)‐OSOM; xii)‐NO; xiii)フッ素、塩素、臭素、ヨウ素またはそれらの混合物から選択されるハ
    ロゲン; xiv)‐C(Hal)(各Halはフッ素、塩素、臭素、ヨウ素またはそれ
    らの混合物である); xv)‐COR14(R14は水素、‐OH、C‐C12アルキル、C
    12アルコキシまたはそれらの混合物である);‐N(R15またはそれ
    らの混合物(各R15は独立して水素、‐OH、C‐Cアルキルまたはそれ
    らの混合物である); xvi)‐CH(OR14(R14は水素、C‐C12アルキルであるか
    、または2つのR14単位が一緒に結合して、3〜5の炭素原子を有する環を形
    成しうるか、またはそれらの混合物である); xvii)下記式を有する単位: 【化23】 上記式中Rは水素、C‐Cアルキルまたはそれらの混合物である;R
    水素、C‐Cアルキルまたはそれらの混合物である;RおよびRは一緒
    に結合して、3〜5の炭素原子を有するヘテロ環式環を形成しうる; xviii)下記式を有する単位: 【化24】 上記式中Rは水素、C‐Cアルキルまたはそれらの混合物である;R
    水素、C‐Cアルキルまたはそれらの混合物である;RおよびRは一緒
    に結合して、3〜5の炭素原子を有するヘテロ環式環を形成しうる; xix)‐NHOR16(R16は水素、C‐C12直鎖または分岐アルキル
    、式‐COR17を有するアシル(R17はC‐Cアルキルである)または
    それらの混合物である); xx)下記式を有する単位: ‐CH=NOR16 上記式中R16は水素、C‐C12直鎖または分岐アルキル、C‐C22
    鎖または分岐アルキレンアリール、式‐COR17を有するアシル(R17はC ‐Cアルキルである)またはそれらの混合物である; xxi)下記式を有するアミノ単位: ‐(CH2)mN(R3)2 上記式中各Rは独立してC‐C18置換または非置換、直鎖または分岐アル
    キルである;mは0〜10である; xxii)下記式を有する四級アンモニウム単位: ‐(CH2)m+(R3)3 上記式中各Rは独立してC‐C18置換または非置換、直鎖または分岐アル
    キルである;Yは電気的中性をもたらすために十分な電荷のアニオンである;m
    は0〜10である; o)同一炭素原子上の2つのR単位は、一緒に結合して、カルボニル単位また
    はカルボニル単位相当物を形成しうる;および p)それらの混合物; Xは‐CH‐、‐NH‐、‐O‐、‐S‐、‐CF‐およびそれらの混合
    物からなる群より選択される、請求項8〜10のいずれか一項に記載の組成物。
  12. 【請求項12】 〔ポリ〕単位が: i)下記式を有する単位: R19(OR18)x‐ 上記式中R18はC‐C12直鎖アルキレン、C‐C12分岐アルキレン、
    フェニレン、C‐C12アルキレンアリーレンおよびそれらの混合物である;
    19は水素、C‐C22置換または非置換、直鎖または分岐アルキル、C ‐C22置換または非置換、直鎖または分岐シクロアルキル、C‐C22置換
    または非置換、直鎖または分岐アルケニル、C‐C22置換または非置換、直
    鎖または分岐アルキニル、C‐C22置換または非置換アリールおよびそれら
    の混合物である; ii)下記式を有する単位: 【化25】 上記式中Rは水素、C‐Cアルキルおよびそれらの混合物である;xおよ
    びyは各々独立して0〜100である; iii)下記式を有するポリアミン単位: 【化26】 上記式中RはC‐C12直鎖アルキレン、C‐C12分岐アルキレンおよび
    それらの混合物である;jおよびkは、上記ポリアミンの分子量が30,000
    ドルトンを超えないような程度である;および iv)それらの混合物 から選択される、請求項8〜11のいずれか一項に記載の組成物。
  13. 【請求項13】 〔ポリ〕単位が下記式を有している: ‐OCH2CH2(OR18)x‐ 及び ‐OCH2CH2(OR18)x(OR20)y‐ R18はエチレンであり、R20は2‐プロピレンであり、R18、OR19
    よびOR20が一緒に結合しているとき、上記の〔ポリ〕単位は500〜10,
    000ドルトンの分子量を有している、請求項8〜12のいずれか一項に記載の
    組成物。
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