JP2003509019A - 細孔を生物材料中に導入するための装置 - Google Patents

細孔を生物材料中に導入するための装置

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Abstract

(57)【要約】 本発明は試料中の細胞または組織のような生物物質内に細孔を生成するための装置に関する。その装置は、試料中に存在する磁気粒子の熱または運動エネルギを増大させる交流磁界を使用する。その後、磁気粒子は、生物構造を包囲している膜に細孔を生成する。それに続いて、その細孔を使用して生物構造中に粒子を導入することができる。好ましい実施形態において、装置は温度制御装置を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、とくに分子生物学研究において使用される装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
生物工学および生物医学の研究分野において、大きい分子またはバイオパーテ
ィクル(bioparticle) を細菌細胞のような生物構造中に導入することがしばしば
必要である。細胞およびウィルスは環境から保護するための外部バリアと栄養物
質のための選択的輸送系とを有している。自然保護機構を押し破ってターゲット
生物に望ましくない物質を導入するために、ターゲット細胞のある種の化学的ま
たは物理的処理が必要である。外部細胞膜(たとえば、細胞壁でもよい)を押し
破る技術の例は、遺伝子工学および分子生物学の研究分野に存在する。
【0003】 新しい遺伝子コードがとくに選択された宿主細胞に導入されたとき、その技
術は形質転換またはトランスフェクションと呼ばれる。全てのタイプの細胞に使
用される一般的な方法は1つもないが、ある技術は各細胞タイプおよび目的に利
用可能である。さらに、現在利用可能な技術を使用して全ての細胞タイプを形質
転換することは不可能である。1970年に、MandelおよびHiga氏は文献 ( J.M
OL.Bio.53:159-162 ) において、CaCl2 で予め処理された大腸菌細胞は温度
衝撃を受けたときに外来DNAを取入れることが可能なことが報告された。その
後、その方法は開発され続けている(たとえば、米国特許出願第97/01788号明細
書を参照)。何分の一秒かの期間中細胞を高電圧の電気パルスにさらすことによ
って細胞膜中の細孔が開き、これはエレクトロポレーションと呼ばれ [ Zimmerm
an 氏他による J.Membr Biol.67:165-82(1983)]、形質転換技術としてよく使用
されている。細菌、酵母菌および、ある場合には哺乳類の細胞および植物の細胞
は特定の条件でエレクトロポレーションによって形質転換されることができる。
また、この場合、その技術の継続的な開発が現在進行中である(米国特許出願第
97/16721号明細書、第98/16042号明細書を参照)。上述した2つの方法において
、細胞エンベロープは、DNA分子がその細胞に入るように十分に長い時間開放
されている。第3の、最後に開発された形質転換方法は、外来DNAがターゲッ
ト細胞の外膜と融合する陽イオンリポソームに囲まれる/結合するいわゆるリポ
フェクションである[ Old および Primrose 氏による Principles of Gene Mani
pulation:An Introduction to Gene Manipulation,Blackwell Science(1995)]。
植物細胞を形質転換するための工業的技術がもう1つ存在し、この技術ではその
ために選択された植物の一部分が外来遺伝子により処理された小さい金粒子を衝
突させる( Boynton J.E.et.Science 240,1534-1538,1988)。このような遺伝子導
入は、細菌、菌類、昆虫および哺乳類細胞のような別の組織の形質転換のために
開発されてきた ものである(Johnston S.A.Nature 346,776-777,1990)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、とくに上述の用途において使用されることが可能である。しかしな
がら、特定の細胞およびウィルスの応答特性を研究するために、たんぱく質,R
NA分子、脂肪酸、ペプチド、医学プレパラート等の直接トランスファのような
適用において別の外来(exogenic)材料を導入するために本発明の装置を使用する
ことが完全に可能である。さらに、本発明による装置はとくに、溶解を行なうた
めの細胞溶解、ならびに全く同じ方法での特定の細胞の成分の識別および分離に
適している。
【0005】
【課題を解決するための手段】
したがって、本発明は、交流磁界が発生されることができ、試料が挿入される
ことができる少なくとも1つのコイルを含んでおり、前記磁界は前記試料中の磁
気感応粒子の熱および、または運動エネルギを増加させ、前記粒子の熱および、
または運動エネルギの増加により前記試料中で見出されることとなる細孔が生物
の膜で包囲された構造内に形成され、前記細孔によりバイオパーティクルが前記
生物の膜で包囲された構造中に導入され、あるいはそこから抽出されることが可
能になることを特徴とする装置に関する。
【0006】 その方法はまた、本発明による装置が特定の細胞溶解に対して使用される方
法に関する。さらに、本発明はとくに宿主細胞の遺伝子コードおよび、または物
質交代を変化させるために使用される方法に関する。
【0007】 本発明の1つの特徴によると、装置は、磁界が1乃至5MHzの範囲の周波
数の交流磁界方向を有していることを特徴とする。
【0008】 本発明の別の特徴によると、装置は、前記磁界が少なくとも1mTの磁界強
度を有していることを特徴とする。
【0009】 1以上の特徴によると、本発明は、前記磁界が非均一であり、交流勾配磁界
方向を有しており、前記交流勾配磁界の方向は2つのコイルによって発生され、
試料がコイル間に挿入される。
【0010】 1以上の特徴によると、本発明の装置は、前記コイルが異なった周波数の交
流電流を供給されることを特徴とする。
【0011】 さらに別の特徴によると、装置は、前記コイルが供給された交流電流の正ま
たは負の部分のいずれかを供給されることを特徴とする。
【0012】 別の特徴によると、装置は、それが前記コイルおよび、または前記試料を正
確に温度制御するためのサーモスタットを備えていることを特徴とする。
【0013】 さらに別の特徴によると、装置は、それが前記交流電流がオン状態であって
試料が供給された磁界にさらされている時間を正確に制御するための可変タイミ
ング装置を備えていることを特徴とする。
【0014】 別の特徴によると、装置は、それが前記交流電流の強度および周波数を正確
に設定する制御システムを備えていることを特徴とする。
【0015】 生物の膜で包囲された構造は、身体組織、細胞、細菌、ウィルス粒子、細胞
より小さいレベルの小器官、リポソームまたはたんぱく質から構成されている。
【0016】 膜で包囲された構造中への導入/そこからの抽出に適しているバイオパーテ
ィクルはとくに、DNA分子、RNA分子、たんぱく質、別の生物ポリマー、ペ
プチド、化学プレパラート、有機化合物、無機化合物または合成ポリマー、ある
いはそれらの組合せである。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明が部分的に基づいている技術は、磁気ナノ技術(nanotechnology)および
ペプチド化学の組合せである。この技術では、数十マイクロメータ乃至1ナノメ
ータのサイズを有する磁気感応粒子が試薬として使用される。このような粒子は
ある磁界にさらされたときに振動させられ、熱を発生する。図1は、本発明によ
る装置の原理概略図である。生物試料は、その用途に応じた試薬と混合され、そ
の後試料ホルダ(a) 内に配置される。磁界発生装置(b) の所望の強度および周波
数が調節され、それによって冷却装置(c) の所望の温度が調節される。磁界発生
装置は1つのコイルまたは2つのコイルのいずれかであり、図5にしたがって試
料がそれらの間に配置される。磁界発生装置および試料ホルダは、冷却装置によ
ってその温度が決定される隔離された装置内に封入されている。試料ホルダ内の
正確な温度を保証するために、そのシステムに対して温度センサ(d) を接続する
ことができる。可変の温度、磁界の強度および周波数ならびに処理間隔が制御さ
れ、デジタル表示装置(e) 上で表示されることができる。
【0018】 図2は、回路XR2206に基づいた発振器1 を含む電子電流源回路の一例
を示しており、この発振器1 の出力信号2 は回路PBD3548/1に基づいた
電力増幅段3 により増幅され、この電力増幅段3 の出力信号4 は1以上のコイル
によって交流(1MHz,2A)で動作することができる。このコイルの一接続
例は図3に示されており、振動回路は2Ωの抵抗6 と、0.50nFのキャパシ
タ7 と、および50μHのコイル8 とから構成され、この回路は交流5 を供給さ
れる。当業者は、図2および3に示されている上述の例が容易に修正可能であり
、別の接続およびコイルを使って同様の結果を得ることができることは明白であ
る。
【0019】 本発明による方法において使用される磁気材料の例は、たとえば米国特許第
4,323,056号明細書(Borelli et al )等に記載されている。磁気感応粒子およ
び可能な形状もまた図4に示されている。粒子の磁気感応性のコア9 は本質的に
磁鉄鉱(酸化鉄)からなる。さらに、粒子は、誘導ポリマー(デキストラン)か
らなる外層10で、あるいは単一層または代わりに2層の誘導脂肪酸で被覆されて
いる。誘導体として使用される配位子11のタイプ(アミノ酸または炭水化物ユニ
ットおよびシーケンスの数)の選択は、磁気感応粒子の各用途に対して個々に適
応され、その効果は、1以上のエフェクタ分子12によってさらに変化させられた
その表面によってさらに一層拡大されることができる。
【0020】 細胞懸濁液に前記粒子を加え、その後交流磁界方向を有する磁界にその細胞
をさらすことにより、磁気感応性の各粒子を包囲した媒体の瞬時的な加熱が行わ
れる。熱は細胞および細胞膜中に温度衝撃を誘起し、それによって細胞膜におい
て一時的な開口が生じる。熱は試料全体において迅速に、かつ均一に誘起され、
それによって試料および細胞は短時間処理にさらされることが可能となり、これ
は、そのさらされた細胞のサバイバル周波数を増加させる。例1は、大腸菌の形
質転換を示している。
【0021】 温度衝撃を含む通常の形質転換方法において、細胞懸濁液を含む試験管は高
い周辺温度(42℃)にさらされ、それによって温度勾配が試験管壁から試料中
に発生し、その構成には本発明による方法より長い時間を要し、それはさらに、
細胞壁の最も近くに位置された細胞が管の中心のものよりも長い時間のあいだ高
い温度にさらされることを意味する。したがって、細胞のあるものは温度の上昇
により死滅し、一方その細胞の一部分は処理されないまま残っている。本発明に
よる方法は、試料ホルダ中での各粒子周囲の瞬時加熱によってこの問題を回避す
る。その効果は、粒子がその表面上の配位子分子によって細胞エンベロープに直
接導かれる場合以外は増大される。これには、最終結果にとって熱衝撃と細胞死
滅との間のバランスが重要である通常の形質転換方法と比較して大きな利点があ
る。
【0022】 さらに磁界の強度は空間的に変化する可能性が高く、いわゆる勾配磁界は、
交流磁界方向と組合せられて粒子内において機械的振動を生じさせ(運動エネル
ギが増加し)、熱放射(熱エネルギ)と組合せられて全ての細胞(および適切な
場合には細胞壁)を取囲む細胞膜に対する粒子の影響を増大させる。本発明は、
熱の誘導または剪断力のパワフルな導入あるいはその組合せを含む完全に新しい
方法に関する。剪断力は機械的疲労による細胞膜において転移(disloca
tion)を開始させ、その結果、細胞膜(およびターゲット細胞がたとえば細
菌である場合には細胞壁)が破れる。この方法は、外部から供給された交流勾配
磁界の使用に基づいている。勾配磁界は少なくとも2つのコイルで供給され、供
給された交流電流の正または負の部分のいずれかを供給され、あるいはその代り
に、コイルは異なった周波数の交流電流を供給される。勾配磁界を発生すること
のできる装置は、図5に示されている。機能原理は、図5による対向して配置さ
れた2つのコイルA およびB (フェライト磁心を有するか、有しない)に基づい
ている。制御装置C は、一時に1つのコイルだけが電流をその巻線を通過させる
ようにコイルを通った電流を制御する。この電流変化はその周波数が発振器OSC
によって制御され、その結果コイルは異なった勾配方向を有する勾配磁界D およ
びE を交互に発生する。コイル間に配置された磁気感応粒子P は、機械的振動を
誘導する周期的に交番する方向を有する勾配磁界を受けるであろう。その代り、
勾配磁界は、2つのコイルが2つの異なった周波数の電流を供給されたときに発
生されることができる。2つのコイル内の電流間*の周波数の差は、勾配の交番
する周波数を制御する。
【0023】 磁気処理を短時間行なうことによって、処理後に非常に多数の細胞が残存す
る条件が生成される。細胞エンベロープが開いている限り、形質転換される分子
は細胞中に導入されなければならない。この工程を最適化するために、分子はま
た細胞エンベロープに導かれることができる。両プロセスは、一方において細胞
表面に結合し、他方全く同じ強磁性粒子の前記分子に結合するために認識分子を
結付けることによって行われる。生物化学ベースで、異なった種類の生物構造を
認識して結合することのできる分子は、たとえば短い合成ペプチド、抗体の部分
または酵素であることができる。
【0024】 組換えたんぱく質のようなターゲットたんぱく質の認識分子を磁気感応粒子
に結付けることによって、本発明による装置は、前記ターゲットたんぱく質の全
く同じ方法での溶解および特定の精製に使用されることができる。別の溶解技術
(主として酵素および機械的溶解)と比較すると、1以上の精製ステップと組合
せて本発明による装置を使用することによって上記の全ての時間だけでなく材料
もまた節約される。
【0025】 本発明の利点は、一方では形質転換方法に対して使用され、他方において装
置を独特なものにする特定の細胞成分の精製のために使用されることが可能なこ
とである。この方法は、用途に関係なく、コイルが一定温度に維持されているあ
いだに行われなければならず、それは冷却装置および温度制御装置が制御可能な
磁気装置内に組込まれていなければならないことを意味する。さらに、磁界の強
度および周波数、ならびに試料が処理にさらされる時間が可変的であることは、
装置の種々の可能性のある適用分野にとって利点である。
【0026】 [例 1] 以下の例では、pUC18プラスミドによる大腸菌(Eコリ)の形質転換方法
を説明する: 100μlの反応性をもつ大腸菌は、30μlの0.05MのCaCl2 中に
溶解された500μgのpUC18と0℃で混合される。本発明による装置内の
試料コンテナ中に試料が導入され、コイル内において30分間0℃で培養される
。その後、その試料は30秒間1MHz、2Aで処理される。その後、1mlの
滅菌したLB肉汁が試料に加えられ、それ後これは1時間37℃で水浴中で培養
される。続いて、形質転換された細菌だけを得るために、淘汰圧、50μg/μ
lのアンピシリンを含む寒天のプレート上に細胞が塗布される。この実験は、サ
バイバルおよび形質転換周波数を判定するためにpUC18を含まない基準試料
を含んでいなければならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による装置の原理的概略図。
【図2】 例示的な電流源の回路図。
【図3】 例示的なコイルの接続図。
【図4】 磁気感応粒子の例示的な概略図。
【図5】 勾配磁界を発生させることのできる装置の概略図。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年10月12日(2001.10.12)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 9903187−4 (32)優先日 平成11年9月8日(1999.9.8) (33)優先権主張国 スウェーデン(SE) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW Fターム(参考) 4B024 AA19 CA01 CA11 GA11 4B029 AA23 BB01 BB20 CC01 4B065 AA01X AA57X AA83X AA86X AA87X BA01 BA30 BD01 BD50

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流磁界が発生されることができ、試料が挿入されることが
    できる少なくとも1つのコイルを含んでおり、前記磁界は前記試料中の磁気感応
    性粒子の熱および、または運動エネルギを増加させ、前記粒子の熱および、また
    は運動エネルギの増加により前記試料中で見出されることとなる細孔が生物の膜
    で包囲された構造に形成され、前記細孔によりバイオパーティクルが前記生物の
    膜で包囲された構造中に導入され、あるいはそこから抽出されることが可能にさ
    れることを特徴とする装置。
  2. 【請求項2】 前記磁界は1乃至5MHzの範囲の周波数の交流磁界方向を
    有していることを特徴とする請求項1記載の装置。
  3. 【請求項3】 前記磁界は少なくとも1mTの磁界強度を有していることを
    特徴とする請求項1または2記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記磁界は非均一であり、交流勾配磁界方向を有しており、
    前記交流勾配磁界の方向は2つのコイルによって発生され、前記試料がコイル間
    に挿入されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の装置。
  5. 【請求項5】 前記コイルは異なった周波数の交流電流を供給されることを
    特徴とする請求項4記載の装置。
  6. 【請求項6】 前記コイルは供給された交流電流の正または負の部分のいず
    れかを供給されることを特徴とする請求項4記載の装置。
  7. 【請求項7】 前記コイルおよび、または前記試料を正確に温度制御するサ
    ーモスタットを備えていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載
    の装置。
  8. 【請求項8】 前記交流電流がオン状態であり、前記試料が前記供給された
    磁界にさらされている時間を正確に制御する可変タイミング装置を備えているこ
    とを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項記載の装置。
  9. 【請求項9】 前記交流電流の強度および周波数を正確に設定する制御シス
    テムを備えていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項記載の装置。
  10. 【請求項10】 前記生物の膜で包囲された構造は、身体の組織、細胞、細
    菌、ウィルス粒子、細胞より小さいレベルでの小器官、リポソームまたはたんぱ
    く質から構成されていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項記載の
    装置。
  11. 【請求項11】 前記バイオパーティクルはDNA分子、RNA分子、たん
    ぱく質、別の生物ポリマー、ペプチド、化学プレパラート、有機化合物、無機化
    合物または合成ポリマー、あるいはそれらの組合せであることを特徴とする請求
    項1乃至10のいずれか1項記載の装置。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至10のいずれか1項記載の装置が特定の細胞
    溶解のために使用される方法。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至10のいずれか1項記載の装置がとくに宿主
    細胞の遺伝子コードおよび、または物質代謝を変化させるために使用される方法
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