JP2003506839A - 線型加速器 - Google Patents
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-
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Abstract
Description
力なビームが患者の疾患領域に差し向けられる。このようなビームは、癌細胞に
対する使用中にその経路にある生きている細胞も殺してしまうため、ビームが正
しく差し向けられていることを確認することが強く望まれている。これをし損な
うと、患者の健康な細胞が不必要に破壊されることとなる。これを検査するため
に幾つかの方法が使用されている。重要な検査は、いわゆる「ポータル画像(po
rtal image)」を使用する検査である。これは、短い照射期間中に写真乾板又は
電子印写板を患者の下に置くことによって形成される。ビームは、患者の体内器
官及び構造によって減衰され、画像を板に残す。これは、狙いが正しいかどうか
を確認するため、治療完了前又は照射後のいずれかにおいて検査できる。
果を得るのに必要なビームのエネルギーは、医療撮影に使用されるエネルギーよ
りも遙かに大きい。これらの高いエネルギーでは、骨と組織構造との間での相対
的減衰の比が小さく、そのため、ポータル画像はコントラストが乏しくなる。患
者の体内の構造を見分けるのが困難である。
ーのビームを発生するように構成された第2放射線源を含む。この第2源は、通
常は、主加速器の側部に沿ってこれと平行に配置されるか、或いは、第2源をポ
ータル画像と整合させた後、治療を行うためにユニットを回転させて戻すため、
患者を中心としてユニット全体を回転させることができるように所定角度で取り
付けられるかのいずれかである。これらの構成は両方とも、主加速器と第2源と
の間を適切に整合させるのが困難である。
あった。これは、ビームの品質を維持するために相対論的なモードで作動させな
ければならないためである。最終的なビームのエネルギーが低過ぎる場合には、
ビームは、加速器の前の方の部分で非相対論的な状態をとり、満足に作動しない
。
、隣接したセルは連結セルによってリンクされており、前記連結セルは、隣接し
た加速セルの夫々の電場の比を決めるように構成されており、少なくとも一つの
連結セルは、正の比と負の比との間で切り換え可能である、加速器を提供する。
て適している。これは、実際には、負の比を持ち込むことによって電場に位相変
化を導入するためである。このことは、ビームが、連続したセルで逆の電場に遭
遇し、実際に減速されるということを意味する。その結果、ビームを発生し、前
の方のセルで、相対論的なエネルギーまで加速する際及び/又は相対論的なエネ
ルギーでビームを束ねた後、エネルギーを後の方のセルで逃がし、ビームのエネ
ルギーを100KeV乃至300KeV程度まで低下させる。この低出力のエネ
ルギーにも拘わらず、ビームは、上述したように、加速器の実質的に同じ長さに
亘って相対論的な状態をとる。この大きさのエネルギーは、骨構造のコントラス
トが遙かに高い診断用X線程度である。従って、キロボルトオーダーのポータル
画像の撮影に加速器を使用することができる。
回転自在の導電性エレメントを収容したキャビティを有する。これは、更に好ま
しくは、本出願人の以前の出願であるPCT/GB99/00187に記載され
ている構成である。同特許出願に触れたことにより、その特許出願に開示されて
いる内容は本明細書中に組み入れたものとする。この出願に記載した特徴につい
て、前記出願に記載された特徴と組み合わせて保護を求める。
隣接したセルが連結セルによってリンクされており、連結セルは、隣接した加速
セルの夫々の電場の比を決めるように構成された加速器の使用方法において、少
なくとも一つの連結セルを、正の比と負の比との間で切り換えできるようにした
、加速器の使用方法に関する。
接したセルは連結セルによってリンクされており、連結セルは、隣接した加速セ
ルの夫々の電場の比を決めるように構成された加速器の作動方法において、少な
くとも一つの連結セルを、正の比と負の比との間で切り換えるようにした、加速
器の作動方法に関する。
る。これらのセルは、線型のアレイをなして配置されており、各々の中心線に設
けられた孔104を介して連通している。電子の加速ビームが各加速セルを通る
経路に沿って通過する。106等の連結セルが隣接した加速セル間に配置されて
おり、加速セル間に所定程度のrf(高周波)連結を提供する。この連結は、外
部手段(図示せず)によって加速器で発生したrf定在波を調節する。
について順次付されている。かくして、第1及び第2の加速セル間の第1連結セ
ルはセル2である。次の第2加速セルはセル3である。これは図1に示してあり
、この結果、加速セルには奇数が付され、連結セルには偶数が付されている。
在波のパターンであり、そのため特定の位置での実際の電場は図2に示す最大値
と逆電場との間で振動するということを思い出さなければならない。電場は、理
想的には、セル1で正、セル2でゼロ、セル3で負、そしてセル4でゼロである
。この場合、連結セルでゼロで、これと連続した加速セルの極性が交互のパター
ンを繰り返す。加速器は、加速電子が1つのセルから別のセルまで、例えばセル
23からセル25まで移動する時間で定在波が半サイクル完了するように、rf
定在波の周波数に関して大きさが定められている。その結果、セル25の電場は
、電子が到着したとき、電子がセル23にある場合のその値の逆である。かくし
て、全ての加速セルの電場は、電子が観察される限り正であり、電子はその伝播
時に電場から常にエネルギーを獲得する。
るようなエネルギーである。従って、エネルギーを獲得するとき、その運動エネ
ルギーが高くなるにも拘わらず、その速度は実質的に一定のままである。これに
より、rf定在波と伝播する電子との間の位相関係を一定のままにできる。従っ
て、ビームが相対論的な状態をとり続けることが重要である。これは、そうでな
い場合には、rf定在波との同期から外れてしまうためである。従って、加速度
(rf出力)を減少することによってビームの出力エネルギーを減少することは
できない。これは、ビームが、理論的には、出力時に相対論的であるけれども、
加速器の長さの大部分に亘って非相対論的であるためである。従って、ビームは
位相同期状態から外れてしまう。
が強力であり且つ正である、加速キャビティの中心と対応する多数の点があると
いうことが分かる。これらの領域間では電場は小さく、無視できる。セル内では
、電場は、ほぼ所望の電場である。
8を使用する。この可変連結セルは、加速器の軸線に対して横方向に整合した実
質的に円筒形のキャビティ110を含み、このキャビティには回転自在のベーン
112が配置されている。この装置は、我々の以前の出願であるPCT/GB9
9/00187に記載された装置である。読者はこの出願を参照されたい。上記
の出願に記載されているように、この構成により、連結係数比(ratios of coup
ling coefficient)の範囲を広くすることができる。しかしながら、この構成は
、実際には、図5に示すように、負の比を発生することができる。図5は、ベー
ンを360°に亘って回転させたときの連結係数及びこれらの連結係数の間の比
を示す。幾つかのベーン角度範囲に亘り、両連結係数が同符号であり、及び従っ
てこれらの間の比が正であるが、他のベーン角度範囲に亘り、連結係数の符号が
異なり、及び従って比が負になるということがこの図で分かる。
これにより線型加速器の二つの部分が、両方とも粒子の加速を行うか、或いは、
一方の部分が加速を行うと同時に他方の部分が減速を行うかのいずれかにするこ
とができる。
ながら、図示のグラフの30°乃至180°の領域等の他の領域では、中程度の
正の値と中程度の負の値との間で比を滑らかに変化させることができる。
電磁場パターン(EM field pattern)の配向はベーン112の位置によって決め
られる。これは、(例えば)電場114の線が導電性表面と垂直に当たらなけれ
ばならないためである。しかしながら、加速セルと連結セルとの間のrf連結は
、主に、場点(field points)が紙面に入るのか或いは出るのかを矢印端(x及
び・)によって示す軸線方向のH−場(H-field)を持つ磁場に支配される。
、加速セルと連結セルとをリンクさせる場合には、各ポートのH−場は同じ極性
であり(例えば、両方ともx)、正の連結係数比を生じ、電子が連結セルの上流
及び下流の両方で加速される。一般的には、これらの加速場の強さはベーンの正
確な角度設定に従って異なる。
照)には、ポートから見たH−場の極性が逆であり(例えばx及び・)、負の連
結係数比を生じ、及びかくして、電子は連結セルの上流で加速され、下流で減速
される。
加速セルの電場に及ぼす作用を示す。図6では、セル10の後、加速ビームに作
用する電場が低下し、従って、ビームが受け取るエネルギーが小さく、出力エネ
ルギーが小さい。図7では、セル10の後、加速ビームに作用する電場が上昇し
、従って、ビームは更に多くのエネルギーを受け取り、出力エネルギーが大きい
。これは、ビームの出力エネルギーを変化させるPCT/GB99/00187
の装置の性能を示す。
転し、rf定在波の位相が効果的に変化する。かくして、セル11から先に進む
と、ビームに電場が作用しこれによりビームを減速し、即ちビームは電場に対し
てエネルギーを失う。かくして、ビームの出力はエネルギーが非常に低くなる。
これにより、ポータル画像を適切なコントラストで得ることができる。
f場に位相変化を挿入する試みがなされてきたが、これには、rf周波数及びビ
ームを再統一する上で非常な困難が生じる。本構成は、この困難を完全になくす
。
ことができるということは当業者には明らかであろう。
、導電性エレメント(ベーン)の回転時のこれらの係数比の変化を示すグラフで
あり、図5a及び図5bは、図5の説明を提案する。
いての、電子に加わる電場を示すグラフである。
グラフである。
すグラフである。
Claims (7)
- 【請求項1】 ビームを搬送するように構成された複数の加速セルを含み、隣接したセルは連
結セルによってリンクされており、前記連結セルは、隣接した加速セルの夫々の
電場の比を決めるように構成されており、少なくとも一つの連結セルは、正の比
と負の比との間で切り換え可能である、加速器。 - 【請求項2】 前記ビームは、実質的に前記加速器の長さに亘って相対論的な状態をとる、請
求項1に記載の加速器。 - 【請求項3】 前記の可変の連結セルは、前記ビームの軸線に対して横方向の軸線を中心とし
て回転自在の導電性エレメントを収容したキャビティを含む、請求項1又は2に
記載の加速器。 - 【請求項4】 複数の加速セルがビームを搬送するように構成されており、隣接したセルは連
結セルによってリンクされており、前記連結セルは、隣接した加速セルの夫々の
電場の比を決めるように構成された加速器の使用方法において、少なくとも一つ
の連結セルを、正の比と負の比との間で切り換えできるようにした、加速器の使
用方法。 - 【請求項5】 複数の加速セルがビームを搬送するように構成されており、隣接したセルは連
結セルによってリンクされており、前記連結セルは、隣接した加速セルの夫々の
電場の比を決めるように構成された加速器の作動方法において、少なくとも一つ
の連結セルを、正の比と負の比との間で切り換えるようにした、加速器の作動方
法。 - 【請求項6】 キロボルトオーダーのポータル画像を撮影する、請求項1乃至3のいずれかに
記載の加速器の使用方法。 - 【請求項7】 添付の図4乃至図8を参照して本明細書中に説明した、及び/又は、これらの
図面に示す、加速器。
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