JP2003506643A - 波形状内面と挿入部材を備えた管体 - Google Patents
波形状内面と挿入部材を備えた管体Info
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Abstract
Description
換気装置および/または操縦補助装置に組み込まれて、ガス状または液状の媒体
を流動させるために使用されている。これら管体は製造業者により「所定間隔(
例えば、メートル毎)」で形成され、そして望む寸法に裁断される。このように
形成された管体は、好適にはガス状の媒体を流動させるシステム内に適当な方法
で組み込まれるために、端部領域を処理される必要がある。このため、少なくと
も一端にフィッテイング部材とも称される挿入部材(挿入エレメント)が装着さ
れて設けられる。これら管体は、波形状の内面を有している。即ち、これら管体
は、内面に隆起(凸状部)と窪み(凹状部)を形成している。特に高圧下でも挿
入部材付近で流動する媒体を漏出させることなく、媒体を流動させるために、管
体は挿入部材と固く(隙間なく)密着(シール)される必要がある。管体の少な
くとも一端に装着される挿入部材は管体のこの端部から突き出ており、接続個所
と固く接続することで密着される。このように構成することで、ガス状の媒体を
流動させるために使用される装置内で管体を適当な部材に接続することができ、
また管体の端部を互いに接続することができる。
間に固い密着を継続して提供することができないものがあった。また、従来の技
術では、管体と挿入部材の間の接続が外れる場合もあった。
させ、漏れのない接続を行う管体を提供することを主要な目的とする。
、少なくとも一つのガスケット部材(ガスケットエレメント)を管体の内面と挿
入部材の外面との間の接触領域内に配設することを特徴としている。この際、前
記ガスケット部材は結晶性の、特に金属材料、好ましくは鉛合金もしくは銅合金
から成る。このように構成することで、このガスケット部材は管体内で流動する
媒体の漏出を防止し、故に管体の内面と挿入部材の外面との間の接触領域に損傷
を与えない。従って、この管体は、一方で管体と挿入部材の間の接続を継続的に
隙間なく行い、また他方でこの接続が外れないようにする。
柔らかい。従って、挿入部材の挿入前に管体内面の窪み内に配設されるガスケッ
ト部材は、挿入部材を挿入する際に塑性変形または弾性変形する。このため、ガ
スケット部材と管体の内面との間の係合摩擦によってガスケット部材と管体の内
面との間に摩擦力による接続が生じ、および/または、ガスケット部材と管体の
内面との間におけるガスケット部材のノッチ状部または溝状部によってガスケッ
ト部材と管体の内面との間に形状に沿った接続が生じる。
回する溝状に形成する。この構成では、一つまたはこれ以上の窪み内に各々リン
グ状のガスケット部材を挿入することで、挿入部材と管体の間に密着した接続を
簡単に提供することができる。
形成する。この構成では、開口した(切れ込みを入れた)リング状のガスケット
部材を管体の内部に挿入することが容易になる。つまり、ここで使用するガスケ
ット部材は螺旋形状の窪みに追従して配設される。この長さは、適宜実施の形態
に従って、望ましい密着を形成するように定められる。さらに、挿入部材の外面
の周りに一回り以上も回って絡むガスケット部材を使用してもよい。この場合、
リング状のガスケット部材と同様に、隣接する複数の溝もしくは窪み内にガスケ
ット部材を挿入することができる。
は三角形または台形(四辺形)である多角形である。ガスケット部材が円形の断
面を有する場合には、特に広い接続面を提供できるため、この場合には管体の内
面と摩擦係合しやすい。また、ガスケット部材が多角形の断面を有する場合には
、ガスケット部材は角部(エッジ)域で管体の内面または挿入部材の外面と接触
するため、特に大きな面圧力が生じ、故に高圧力下においても、強固な密着を提
供することができる。
材、またはポリアミド等から形成する。これらの材料を選択する利点は、取り扱
いに支障がなく、故に挿入部材の製造が容易になる点にある。
は、複数の個別の層、つまり各々同軸上に配置されて互いに隣接する個別の層3
a,3b,3cから成る管体用外側被覆(ホースジャケット)3を有する。ただ
し、管体用外側被覆3を形成する個別の層の枚数はもちろん三枚に限定されず、
図1に示した三枚の個別の層3a,3b,3cは、例示的に示されているにすぎ
ない。本発明の実施の形態に係る管体の内側は波形状に形成される。つまり、管
体1の内面5には隆起(凸状部)7と窪み(凹状部)9が形成される。尚、この出
願明細書を通して、隆起7とは管体1の内面5、即ち、中心軸Aに最も近い部分
に向けて内向きに最も遠くへ突出した部分であると解されるものである。これに
応じて、窪み5は管体1の内面5のうち中心軸Aから最も離れている部分である
と解されるものである。図1を参照すると、隆起7と窪み9は管体1の内面5に
波形構造体Wを形成する。ただし、図示した実施の形態では、この構造体Wは均
等に形成されている。図1に示す実施の形態では、管体1の内面5の波形構造体
Wは、管体1の端部領域に限定されて形成されているが、しかし管体1の全長に
わたって形成されてもよい。尚、後者の実施形態は製造が容易で、故に低価格に
なるので好適である。また、本発明に係る好適な実施の形態では、上記波形構造
体Wを波形円管状に形成する。
ント)11を挿入する。この際、隆起7が窪み9と挿入部材11の外面13と共
にスペース(チャンバ)15を形成するように、管体の内径と挿入部材11の外
径を互いに調整する。これらのスペース内には、本発明の実施の形態に係るガス
ケット部材(ガスケットエレメント)17を配設できる。接触部分14において
、隆起7は挿入部材11の外面13と接触する。図1に示すように、接触部分1
4の外部形状は、管体1の内径に対する挿入部材11の外径の比に依存し、特に
接触部分14の領域での隆起7の曲率半径に依存して定められる。
実際には、本発明に係る実施の形態では、窪み9を中心軸Aに対して円環(リン
グ)状に周回する溝状に形成してもよく、あるいは本発明に係る他の実施の形態
では、窪み9を中心軸Aに対して螺旋状に(図示せず)、一つまたはこれ以上周
回する溝状に形成してもよい。前者の場合では、管体1の「上半分」を中心軸A
の周りに単に回転させることで管体1の「下半分」が得られるが、後者の場合に
は、管体1の「上半分」を中心軸Aの周りに回転させると同時に中心軸Aに沿っ
て長手方向にずらす(オフセットさせる)ことで、管体1の「下半分」が得られ
る。
から突き出た挿入部材11を管体1の端部のところで固定する働きをする。さら
に、このスリーブは最も外側にある管体1の個別層3aを外部からの物理的な作
用から保護し、これら個別層が管体の端部で広がることにより最終的に管体が破
損することを防止する。
れるスペース15a、15b、15c内に、三つのガスケット部材17を配設し
ている。ただし、図面では理解の容易化を図るために、ガスケット部材17を隆
起7、管体1の内面5の窪み9および挿入部材1の外面13に対して接触してい
ないように示しているが、しかし実際には、これらガスケット部材17はスペー
ス15内で当然押し付けられ、または変形されることを理解されたい。また同様
にして、ガスケット部材17の材料と、ガスケット部材17付近の挿入部材11
の材料との硬度差のために生じるノッチ(切り欠き)状部や溝状部も、図1には
示していないことを理解されたい。
は任意である。一つ以上のガスケット部材17を使用する場合には、これらガス
ケット部材17の断面形状は同一でもよく、または異なっていてもよい。例えば
、図1に示した実施の形態では、スペース15a内にあるガスケット部材17の
断面は円形であり、スペース15b内にあるガスケット部材17の断面は三角形
であり、そしてスペース15c内にあるガスケット部材17の断面は台形(四辺
形)である。
。これに対して以下のことが言える:即ち、使用するガスケット部材の個数は、
種々の使用例に即して定められる。通常、挿入部材11と管体1の内面5との間
に形成される一つのスペース15内に一個のガスケット部材を配設すれば十分で
ある。しかしながら、例えば管体1内部の内圧が高い場合には、一つ以上のスペ
ースにガスケット部材を配設してもよく、また必要であれば、図1に示すように
、複数のスペースの中に―しかも隣接する複数のスペースの中に―ガスケット部
材を配設してもよく、またこれらガスケット部材は各々異なる断面形状を有して
いてもよい。
す。図2aに示す実施形態のガスケット部材17は、窪み9としてリング状に周
回する溝を設ける実施形態の管体1に使用される。これに対して、図2bに示す
実施形態のガスケット部材17は、窪み9として螺旋状に周回し(図示せず)、
互いに隣接した一つまたはこれ以上の溝を設ける実施形態の管体1に使用される
。後者の実施形態では、ガスケット部材17は一つの切れ込み(スロット)21
を有し、場合によって、螺旋状に形成されて、ガスケット部材17の両端を同一
面上に配置しない。図2bに示すガスケット部材の長さは図2aに示すガスケッ
ト部材17の長さにほぼ等しい。しかしながら、管体1内部の内圧が低い場合に
は、比較的短いガスケット部材を螺旋状に形成された溝もしくは窪み9内に配設
することで、管体の内部を確実に密着(シール)させることは可能である。一方
、管体1内部の圧力が高い場合には、図2aに示すリング状のガスケット部材の
長さよりも相当長いガスケット部材を使用してもよい。例えば、ガスケット部材
17を螺旋状に数回にわたって延ばして、これにより特に広い密着面を提供して
もよい。
Eに沿った断面を示す。この場合、図3aは断面が円形のガスケット部材17を
、図3bは断面が三角形のガスケット部材17を、また図3cは断面が台形(四
辺形)のガスケット部材17を示す。もちろん、ガスケット部材の断面形状は図
3a〜cに示した形状に限定されず、他の形状に形成されてもよい。
外面及び管体1の内面5の双方に対して当接領域を広く提供できるという長所を
有する。このことは、ガスケット部材17の外径が実質上窪み9の幅に相当し、
さらに窪み9底部の曲率半径の二倍に相当する場合に、特に大きな当接面を提供
でき、故に大きな密着領域が生じる。
3bに示したガスケット部材は断面が三角形で、図3cに示したガスケット部材
は断面が台形(四辺形)である。この実施の形態では、ガスケット部材の一つま
たはこれ以上のエッジは、管体1の内面もしくは挿入部材11の外面に嵌る際に
、ノッチ状部または溝状部を生じさせるため、この場合においても良好な密着を
提供できる。
を形成することにより、管体内部で流動する媒体に対して高い化学的安定性(耐
性)を提供でき、さらに、これらガスケット部材17を高温、高圧下で使用する
ことができる。鉛合金または銅合金から作製されるガスケット部材17は特に実
績がある。
続は特に良好に固定されることが判明している。即ち、本発明の実施の形態では
、内圧が高い場合においても管体の内面と挿入部材の外面との間に固い接続を提
供できる。このことは、ガスケット部材を結晶(均質固体)材料から形成するこ
とで、特に形状安定性を確保することにより達成される。そして、これらガスケ
ット部材は管体内部の内圧が高い場合でも、さらには窪み内から排出され、つま
り押し出されようとする場合でも、密着位置から外れない。また、これらガスケ
ット部材は高圧に対してのみ耐性があるだけでなく、しかし管体内部にある媒体
やさらには温度に対しても耐性がある。
強固でゆるみのない接続を提供できる。
)が0%〜60%以上の範囲内にあり、そして降伏点(伸び率の限界)が10〜
500N/mm2の範囲内にあることを特徴とする鉛合金または超塑性銅合金(coppe
r/plasticine alloy)からガスケット部材を形成することが好ましい。尚、この
合金の弾性係数(the modulus of elasticity)は、90〜120・103 N/mm2 の範囲内にある。超塑性銅合金は、銅に対して50%を合金成分の上限として合
金を混合して形成される。合金成分としては、亜鉛および/または錫を使用する
のが好ましい。ガスケット部材としては、銅亜鉛合金(材料番号(Material Num
ber)2.0265で指定されるCuZn30)が好ましい。
こに所謂波形円管を挿入してもよい。この際、層3cは波形円管の外面に対して
配設されるか、または固く取り付けられる。
404または1.4571で指定されるステンレス鋼を使用できる。これら材料
は、高濃度のクロム(クロミウム)またはニッケルを有する合金であることを特
徴とする。この材料の降伏点は100〜500N/mm2の範囲内にあり、伸び率は
0%〜500%以上の範囲内にある。弾性係数は190〜220・103 N/mm2
の範囲内にある。
な鋼もしくは材料番号1.4541,1.4571あるいは1.4301で指定
されるステンレス鋼を使用する。この材料の降伏点は50〜500N/mm2以上ま
での範囲内にあり、伸び率は0%〜50%以上の範囲内にある。弾性係数は19
0〜220・103N/mm2の範囲内にある。
じ、望む密着が得られるように、管体の内面5と挿入部材11との間、あるいは
個別層3cの金属被覆もしくは波形円管と挿入部材11との間でガスケット部材
17が挟持されるような力をスリーブ19が管体の端部に及ぼす点にある。この
密着効果はガスケット部材、金属被覆もしくは波形円管および挿入部材に対して
適当な材料を互いに組み合わせることで向上する。このように構成することで、
ガスケット部材に使用される材料が変形し易い材料の場合に、管体と挿入部材と
の間でスリーブを管体に対して取り付けると、ガスケット部材は摩擦力に従って
または形状に従って変形されるため、密着効果を向上でき、特に有利である。
Claims (14)
- 【請求項1】 高温や高圧下で好適にはガス状の媒体を流動させる管体(1)
において、窪み(9)と隆起(7)を有する波形状の内面(5)と少なくとも一つの挿入
部材(11)を備え、この際、挿入部材(11)は管体の一端に挿入でき、さらに、 管体(1)の内面(5)と挿入部材(11)の外面(13)との間の接触領域内に少なくとも
一つのガスケット部材(17)を配設し、この際、ガスケット部材(17)は結晶性の、
特に金属の材料、好ましくは鉛合金もしくは銅合金から形成されることを特徴と
する管体。 - 【請求項2】 ガスケット部材(17)の材料は管体(1)の内面(5)の材料よりも
柔らかいことを特徴とする請求項1に記載の管体。 - 【請求項3】 窪み(9)はリング状に周回する溝状に形成されていることを
特徴とする請求項1または2に記載の管体。 - 【請求項4】 ガスケット部材(17)は閉じたリング状に形成されていること
を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の管体。 - 【請求項5】 窪み(9)は螺旋状に周回する溝状に形成されていることを特
徴とする請求項1または2に記載の管体。 - 【請求項6】 ガスケット部材(17)は開口したリング状に形成され、特に螺
旋状に形成されていることを特徴とする請求項1、2または5のいずれかに記載
の管体。 - 【請求項7】 ガスケット部材(17)の断面は円形、または好ましくは三角形
か台形である多角形であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の管
体。 - 【請求項8】 ガスケット部材(17)と管体(1)の間は、摩擦によるおよび/
または形状による接続が行われることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記
載の管体。 - 【請求項9】 ガスケット部材(17)と挿入部材(11)の間は、摩擦によるおよ
び/または形状による接続が行われることを特徴とする請求項1〜8のいずれか
に記載の管体。 - 【請求項10】 挿入部材(11)はステンレス鋼、プラスチック部材、ポリア
ミド等から成ることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の管体。 - 【請求項11】 ガスケット部材(17)は、超塑性銅合金、好ましくは銅亜鉛
合金を使用し、この際、前記合金は0%〜60%以上の範囲内の伸び率および/
または10〜500N/mm2の範囲内の降伏点および/または90〜120・103 N/mm2の範囲内の弾性係数を有することを特徴とする請求項1〜10のいずれか
に記載の管体。 - 【請求項12】 管体の内面には金属の被覆または波形円管が備えられるこ
とを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の管体。 - 【請求項13】 金属の被覆または波形円管は、100〜500N/mm2の範
囲内の降伏点および/または0%〜50%以上の範囲内の伸び率および/または
190〜220・103N/mm2の範囲内の弾性係数を有するステンレス鋼を使用す
ることを特徴とする請求項12に記載の管体。 - 【請求項14】 50〜500N/mm2以上までの範囲内の降伏点および/ま
たは0%〜50%以上の範囲内の伸び率および/または190〜220・103N
/mm2の範囲内の弾性係数を有する切断自在な鋼またはステンレス鋼を挿入部材に
使用することを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の管体。
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