JP2003505813A - 情報を記録するための方法及び装置 - Google Patents

情報を記録するための方法及び装置

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JP2003505813A JP2001511687A JP2001511687A JP2003505813A JP 2003505813 A JP2003505813 A JP 2003505813A JP 2001511687 A JP2001511687 A JP 2001511687A JP 2001511687 A JP2001511687 A JP 2001511687A JP 2003505813 A JP2003505813 A JP 2003505813A
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Abstract

(57)【要約】 管理領域(43)、スペア領域(42)及びユーザ領域(41)を有する記録領域(40)を持つ光学ディスク(2)に実時間ビデオ信号を書込むための方法が述べられている。通常の記録は、ユーザ領域(41)のフリー部分(47)の第1の既定領域(NW)内のブロックに行われる。記録プロセスの間に欠陥ブロックが生じると、複数のブロックの当該サイズを持つ置換記録がユーザ領域(41)のフリー部分(47)の第2の既定領域(RW)で成され、その後通常の記録が第1の既定領域(NW)で続行される。一方で、これは置換記録のためのジャンプ数を制限し、他方で、非常に効率的に使用されるディスクの記憶容量を結果としてもたらす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は一般的に、光学ディスク又は磁気ディスクのようなディスク形状の本
文献ではこれ以降「記録ディスク」と呼ぶ記録媒体に情報を特にデジタル情報を
記録することに関する。よく知られているように、そのような記録ディスクは実
質的に同心円の複数の円形トラックを持つ。このような記録トラックは、個別の
円形トラック又は一つの連続したらせんトラックの形状を取っている。各トラッ
クは論理ブロックに分割され、さらに各ブロックがデータを記録するためのデー
タ領域を持っている。さらに、各ブロックはたいていチェックナンバー又は「チ
ェックサム」の記録のために割り当てられた(確保された)領域を有している。
【0002】
【従来の技術】
概して、記録セッションにおいて記録されるべき情報量は一つのブロックより
大きい。このとき、「ファイル」とも称される記録されるべき情報は、一つのブ
ロックのサイズを持つ連続したデータ・パケットに分割され、ファイルの連続し
たデータ・パケットはディスクの異なる複数のブロックに記録される。このとき
、高速データ転送のために連続したデータ・パケットは、連続するブロックに記
録されることが望ましい。このとき、記録プロセスは実質的に連続して続行され
ることができる。同様にして、ディスクに記録された情報のその後の読出し(再
生)の間、読出しプロセスは連続して続行することが出来る。
【0003】 実際には、ディスクが欠陥のあるブロックを呈示することもあり、すなわち情
報の完全な記録を行うブロックがもはや可能ではないとか、あるいは結果的に発
生する小さな書込みエラーを読出し中に修正することはもはや可能ではないブロ
ックがある場合もある。このようなブロックは、そうするともはや記録には適さ
ない。記録ディスクにスペア領域を確保することが通例であり、この領域は、ユ
ーザによってアドレスすることは出来ず、いづれかの欠陥ブロックの置換用に意
図された領域である。記録の最中に欠陥ブロックが発見されると、記録は欠陥ブ
ロック内ではなくスペア記録領域のブロック内で実行される。
【0004】 スペア記録領域のブロックでデータ・パケットを記録した後、後続のデータ・
パケットの記録が当該欠陥ブロックの後に続くブロックで続行される。従って、
こうした置換は記録ヘッドの2回のジャンプを必要とし、同様に読出しヘッドの
2回のジャンプが情報を読出すために必要とされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
通常記録の領域からスペア記録の領域まで及びその逆の読出し又は書込みヘッ
ドのこれらジャンプは比較的相当な時間がかかり、情報の平均伝送速度を減少さ
せる。これは、とても高い伝送速度を必要とする状況で、例えばオーディオ及び
/又はビデオ信号を実時間で記録する場合に特に不適切となる。
【0006】 このような利用のためには、スペア記録領域にジャンプを行わないこと及び各
個別の損傷ブロックに戻らないことが提案され、欠陥ブロックが見つかった場合
には、スペア領域に複数のブロックを有するファイル割当分を記録することが提
案されている。するとジャンプは同じ時に互いに読み出し又は書き込まれた後で
直接起こることはないが、これら(ジャンプ)の間の時間はもっと長くなる。両
方のジャンプを含まない時間間隔全体を平均した伝送速度は、このときもっと速
くなる。しかしながら結果は、スペア記録領域が急速に満たされ、通常記録領域
のこれらデータ・パケットに対応するブロックは欠陥ではないのに、スペア記録
領域に記録されたデータ・パケットのかなりの数がこのとき間違ってスペア記録
領域のスペースを占めることになる。よって、ジャンプ数の減少はスペア記録領
域の比較的非効率な使用によって割当られ、スペア記録領域はもっと急速に満た
される。一度スペア記録領域が満たされると、ディスクはもはやこれ以上記録に
は使用できない。逆に言えばこのことは、置換記録がスペア領域で行われるため
のファイル割当分の数が比較的少ないということを意味している。
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、上記の問題点に対応する解決策を提供することである。
【0007】 本発明の重要な観点に従うと、置換記録はフリー記録領域、すなわちまだ使用
されていない自由にアクセスできるアドレス指定可能な領域において行われる。
この領域は連続して何百ものブロックの長さを持つファイル割当分を記録するの
に十分な大きさである。記録に先立って、割当マネージャが置換領域としてフリ
ー記録領域のある特定の割当分を確保する。この割当は、一方では、割当マネー
ジャが記録のためにフリー記録領域のこの確保された割当分にアドレスを使用し
ないだろうということを意味している。記録の最中に欠陥ブロックが見つかると
、書込みヘッドはフリー記録領域の割り当てられた置換ゾーンにおける適したア
ドレス、例えば置換ゾーンの第1フリー・アドレスにジャンプし、置換記録が当
該置換ゾーンにおいて行われる。この置換ゾーンでのファイル割当分の記録後、
前記書込みヘッドが通常記録領域に戻る。
【0008】 記録セッション完了の際、割当マネージャは置換ゾーンでどのアドレスが置換
用にすでに使用されており、どの置換アドレスがどのオリジナル・アドレスに対
応するのかを通知される。割当マネージャは、それでフリー領域のどのアドレス
がもはやフリーではないか、元々割り当られたアドレスのどれがまだ使用されて
いないか、従って事実未だにフリーであるかどうかを知ることになる。
【0009】 オプションとして、この情報は記録セッション中に割当マネージャに既に転送
されていてもよく、この結果として、この情報が必要ならば、例えば非常に大き
な数字エラーが起こった場合などに、割当マネージャは記録プロセス中に通常ア
クセス可能なスペースに付加的なスペースを割り当てることが出来る。
【0010】 本発明のこれら及び他の見地と、特徴及び長所とは、図面を参照として本発明
の好ましい実施例のこれ以降の説明によってさらに明らかになるであろう。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、記録ディスク2に実時間ビデオ又はオーディオ信号Sを記録するのに
適した記録装置1の一部分のブロック図を示している。
【0012】 本発明の範囲は、ここで記述された事例に制限されず、派生する様々な変更及
び修正が添付の請求項で規定されたような本発明の範囲から離れること無く可能
であることは当業者には明らかであろう。例えば、たとえテスト工程がトラッキ
ング信号の使用に依らなくても、この方が望ましいのだけれども、予め決められ
たテスト・トラックのみがテスト工程で調べられる場合にも、本発明はすでに有
利である。ディスク2は磁気ディスクであってもよいが、本発明は特に光学記録
のために意図されてもいる。ディスク2は複数の相互に同心の記録トラック3を
持ち、それは本文献では個別の円形トラックと見なされているが、トラック3は
一つの連続したらせん形トラックを表わす可能性もまたある。それ自体は良く知
られているように、装置1は光学書込み/読出しヘッド10及び簡潔のために示
されていないがさらにヘッド10に面しているターンテーブルを持ち、当該ター
ンテーブル上にディスク2は位置づけられており、当該ターンテーブルにより、
ディスク2がヘッド10に関して回転動作を与えられることができ、これによっ
てトラック3がヘッド10によって走査できる。記録装置1はさらに、それ自体
は知られており及び簡潔のために示されてはいないが、ディスク2の半径方向に
ヘッド10を動かすための手段を含み、従ってディスク2の異なる複数のトラッ
ク3がヘッド10によってアクセスできる。良く知られているように、情報はヘ
ッド10からのレーザービーム11によってトラック3に書込まれる。
【0013】 書込みプロセスは、本文献ではこれ以降書込み制御ユニットと呼ばれる機能ユ
ニット20によって制御される。このような書込み制御ユニット20はそれ自体
知られており、従ってこれ以上は記述されていない。書込み制御ユニット20は
単に、ディスク2に対する前記ターンテーブルの制御及び書込みヘッド10に対
する位置づけ手段を通して書込みプロセスがディスク2の所望の場所で起こるよ
うなやり方で、ディスク2に関してヘッド10の位置づけを制御することに留意
されたい。さらに、書込み制御ユニット20は、記録されるべき入力信号Sに依
存してレーザービーム11の強度を制御する。書込み制御ユニット20のこの制
御機能は、図1においてカップリング22として図形で表わされている。
【0014】 記録装置1はさらに、本文献ではこれ以降割当マネージャと称される機能ユニ
ット30を持つ。このような割当マネージャ30はそれ自体知られており、従っ
てこれ以上は記述されていない。割当マネージャ30がディスク2のどの部分に
記録又はある記録セッションが行われるべきかを決定することが、単にここで留
意されたい。ユーザが記録を開始するとき、割当マネージャ30は当該ディスク
2に記録する十分なスペースがあるかどうかを決定し、あるのならば、このスペ
ースが使用可能なところをも決定する。割当マネージャ30は、信号カップリン
グ31として概略的に表わされているこの利用可能なスペースの開始位置を書込
み制御ユニット20に知らせる。
【0015】 図2は、ディスク2の論理的構造を概略的に表わしている。これら記録トラッ
ク3はディスク2の記録可能な領域40を規定しており、この領域は本文献では
これ以降記録領域と呼ばれる連続したストリップ(strip)として示されている。
【0016】 ディスク2の記録領域40は論理ブロック45に分割されており、(分割され
たブロック)それぞれが個別の予め決められたアドレスを持つ。ブロック45の
当該アドレスの値は、ブロック45の予め決められたアドレス・フィールドに記
録されている。従って情報をディスク2の所与のアドレスに対応する所与の位置
に直接記録することが可能であり、さらに同様にして情報を所与のアドレスに対
応する所与の位置から直接読み込むこともまた可能である。ブロック45は、全
てのブロックについて等しい必要性はないブロック・サイズを有する。一つのブ
ロックに書込まれることが出来るデータ量はデータ・パケットと称される。
【0017】 記録領域40は、いわゆるアドレス指定可能なスペース41のかなりの部分を
構成し、このスペースは本実施例ではデジタル化されたビデオ信号である情報を
記録するためにユーザによってアクセスすることができる。このアドレス指定可
能なスペース41は、従って本文献ではこれ以降ユーザ領域と呼ばれる。
【0018】 ディスク2の記録領域40はさらに、アドレス指定可能ではなく及び置換領域
として使用されるスペア領域42をも含む。ユーザ領域41及びスペア領域42
の関連記憶容量は図2に縮尺通りには示されてはいないが、一般的に、スペア領
域42のサイズはユーザ領域41のサイズのたった数パーセントである。
【0019】 ディスク2はさらにディスクの内容に関連する情報を記憶する予め決められた
領域43を持つ。この情報は、例えばディスク2のファイル数、ファイルの開始
アドレス、ファイルの長さ及びファイルの名前などに関してもよい。この領域4
3は、また本文献にてこれ以降管理領域と呼ばれるだろう。
【0020】 図2においてファイルは参照f1、f2及びf3を記載している。通常、ファイルは
複数のブロック45を占有しているので、ファイルは複数のデータ・パケットを
有している。ファイル記憶のためにすでに使用されたユーザ領域41の部分は、
占有されたユーザ領域46又は占有されたスペースと呼ばれるだろう。ユーザ領
域41の未使用の部分はまだフリーであり、この部分は本文献ではこれ以降、フ
リー・ユーザ領域又はフリー・スペース47と呼ばれるだろう。ファイルによっ
て使用されたブロックは、アドレス指定可能な領域41で直接お互いに隣接して
いる必要は無い。当該ファイルは複数のセグメントを有していてもよく、この(
セグメント)それぞれは複数のブロックを有し、当該セグメントはアドレス指定
可能な領域41内にあちこち散乱していてもよい。フリー・スペースは従って未
だに使用されていないブロックを伴う複数のセグメントで構成されている。これ
らのアドレスは、管理スペース43に保管されている。簡潔にするために、これ
らファイルは単一の連続した領域として表わされている。
【0021】 ディスク2が記録装置にロードされると、割当マネージャ30がカップリング
31を通して書込み制御ユニット20に、管理領域43を読出すように指示した
り、このようにして読出された情報をカップリング31を通して割当マネージャ
30へ転送するように指示を与える。割当マネージャ30は関連メモリ32に読
出された情報を記憶する。割当マネージャ30は、ディスク2のユーザ領域41
のどの部分が前もってファイルf1、f2などを記録したことによって占有されてい
るか、さらに結果的に(どの部分が)占有されたユーザ領域46すなわち占有ス
ペースなのかを知ることになる。結果として、割当マネージャ30は、ユーザ領
域41のどの部分が未だにフリーなのか、結果的に(どの部分が)フリー・ユー
ザ領域すなわちフリー・スペース47なのかをもまた知ることになる。
【0022】 割当マネージャ30が新しい書込みコマンドを受けると、割当マネージャ30
は関連メモリ32の中でユーザ領域41のどの部分がフリー・スペースなのかを
チェックし、このフリー・スペース内での開始アドレス及び終了アドレスをコミ
ュニケーション・ライン31を通して書込み制御ユニット20に送る。割当マネ
ージャ30は、当該開始アドレス及び終了アドレスによって規定されたユーザ領
域41の部分がもはやフリー・ユーザ領域47ではなく占有されたユーザ領域4
6に属するという表示として、メモリ32にこのデータも記憶する。書込み制御
ユニット20は、記録されるべき入力信号のために記録プロセスを制御し、それ
は割当マネージャ30から受信した開始アドレスで開始する通例の方法で起こる
。前記記録プロセスが完了すると、書込み制御ユニット20はこの完了をコミュ
ニケーション・ライン31を通して割当マネージャ30に報告し、その後割当マ
ネージャ30は書込み制御ユニット20にディスク2の管理領域43におけるデ
ータを更新するように指示を出す。
【0023】 ユーザ領域41は、欠陥ブロック45*を含んでいる。ある欠陥ブロック45*
の存在が前もって割当マネージャ30に知らされてはいないので、その結果とし
て、これらの欠陥ブロック45*は通常割当目的で使用されることがこのとき起
こりうる。ただし、記録に先立って割当マネージャ30が使用不可能なブロック
はどれであるかを欠陥の存在の結果によって知ることもまた可能である。従来の
やり方では、これらブロック45*はなお割当目的で使用されている。書込み制
御ユニット20は、それ自身によって代替位置を選択するものとする。書込みプ
ロセスの間に書込みヘッド10が欠陥ブロック45*に到達するならば、書込み
制御ユニット20は書込みヘッド10を代替ブロックに移動し、さらに当該欠陥
ブロック45*に書込まれるべきだったデータ・パケットが前記代替ブロックに
記録される。代替ブロックにデータ・パケットを記録後、通常のやり方で書込み
制御ユニット20が書込みヘッド10をユーザ領域41に戻すように方向づける
【0024】 このような代替ブロックは置換ブロック45’とも称され、さらに置換ブロッ
ク45’でのデータ・パケットの記録は置換記録と呼ばれる。
【0025】 従来では、代替ブロック45’はスペア領域42内で選択される。
【0026】 書込みヘッド10の行きつ戻りつの動きに起因して相当な時間が失われ、結果
として、このような従来の書込みプロセスは実時間ビデオ信号の処理にはあまり
適していない。本発明は、書込みヘッド10が欠陥ブロック45*に到達し、結
果として置換ブロック45’にジャンプすることを必要とするとき、置換記録が
単に欠陥ブロックに書き込まれるべき単一のデータ・パケットのためだけに行わ
れるのではなく、ジャンピング・バックに先立って後続のデータ・パケットの大
量の数もまた置換ブロック45’に書込まれるということで、書込みヘッド10
のジャンプ動作の数を減らし、さらに連続するジャンプ動作間の時間を増やすこ
とを提案する。置換ブロック45’にこのようにして書込まれた後続のデータ・
パケットの数は、100ないしそれ以上に成り得る。実際のところ、エラーはク
ラスタ内でしばしば起こる。大量のデータ・パケットを取ることによって、ジャ
ンプ数が減らされる。置換ブロック45’に書込まれたこのような一連の連続し
たデータ・パケットもファイル割当分と称される。
【0027】 既定の割り当て領域42は比較的小さい。特にこのスペア領域42はディスク
容量全てのうち約3%の容量用に設計されているので、従って多くてもせいぜい
ブロックの3%またはそれ以下が欠陥である場合、全ての欠陥ブロック45*の
ための置換書込み能力を提供する。従来の書込みプロセスにおいては、これは、
実際問題として十分足りている。なぜならば、この場合スペア領域42の単一の
置換ブロック45’のみがユーザ領域41のそれぞれの欠陥ブロック45*のた
めに利用されるからである。しかしながら、100以上のデータ・パケットのサ
イズを持つファイル割当分が同時にスペア領域42に書込まれたとすると、スペ
ア領域42の置換ブロック45’もまた大量数が、ユーザ領域41の非欠陥ブロ
ック45用の代替記録領域として必要とされることは避けられない。このことは
、スペア領域42は急速に満たされ、さらにユーザ領域41の欠陥ブロック45
*の数が3%よりずっと小さい場合でさえも既に満ち足りた状態であるかもしれ
ないということを意味する。スペア領域42が満ち足りていると、ディスク2は
もはやそれ以上の記録のためには使用されることはできない。
【0028】 本発明はこの問題に対する解決策もまた提供する。
【0029】 この目的のためには、本発明によると、割当マネージャ30は、記録のために
フリー・ユーザ領域において、第1領域が通常の記録用に割り当てられていて、
第2領域が置換記録用に割り当てられている2個の異なる領域を割り当てる。割
当マネージャ30は、書込み制御ユニット20にこれらの領域について通知する
。書込み制御ユニット20は第1領域に通常の記録を実行し、欠陥ブロック45
*が見つかると第2領域のファイル割当分用の置換記録を実行する。
【0030】 図3に示されるように、割当マネージャ30は、この目的のために、フリー・
ユーザ領域47に通常記録用の領域NWを割り当てるアドレスである書込み開始ア
ドレスWSA及び書込み終了アドレスWEAを指定し、フリー・ユーザ領域47に置換
記録用の領域RWを割り当てるアドレスである置換開始アドレスRSA及び置換終了
アドレスREAも指定する。図3は、通常記録用に割り当てられた領域NWがフリー
・ユーザ領域47の最初に位置され、さらに置換記録用に割り当てられた領域RW
がフリー・ユーザ領域47の最後に位置されることを示している。現実的には、
フリー・ユーザ領域はアドレス指定可能なスペース全体に散らばっている複数の
非隣接領域を有しているだろう。従って、置換記録用に割り当てられた領域RWは
通常記録用に割り当てられた領域NWに隣接していることもあり得る。
【0031】 割当マネージャ30はこれらのアドレスの情報を書込み制御ユニット20とや
り取りし、その順にフリー・ユーザ領域47の中の通常記録用に割り当てられた
領域NW内の情報ストリームの記録が従来のやり方で続行することを保証する。た
だし、書込み制御ユニット20は、欠陥セクター45*が見つかった場合、書込
みヘッド10がフリー・ユーザ領域47内の置換ゾーンRWの位置にジャンプする
ことを保証し、当該位置でのファイル割当分の置換記録を行い、その後書込みヘ
ッド10をフリー・ユーザ領域47内の通常記録用に割り当てられた領域NWまで
ジャンプして戻らせる。このやり方で、置換記録が本文献でここまで説明された
欠点無く成し遂げられることは明白であろう。従って、特に、スペア領域42は
使用されない。
【0032】 通例として、書込み制御ユニット20は割当マネージャ30にいつ記録プロセ
スが終了したかを報告し、これに基づいて割当マネージャ30が書込み制御ユニ
ット20にディスク2の管理領域43のデータを更新するように指示を出す。割
当マネージャ30は、置換記録用に割り当てられた領域RWのアドレスを管理領域
43の管理データに付加する。欠陥を伴う未使用のアドレスはフリー・ユーザ領
域にそのまま残される。これらのアドレスを低い信頼度の(non-reliable)アドレ
スのリストに付加することは可能である。その後の記録中に、割当マネージャ3
0がこれらのアドレスを割り当て目的で使用しないことを決定することが出来た
であろう。これによって再割り当て中の時間損失が起きないようになる。
【0033】 このように、ユーザ領域41の占有されたスペース46は今や、通常記録によ
って占められた部分46W、領域NWで既に使用されたブロック及び領域RWで既に
使用されたブロックを有している。割当マネージャ30はメモリ32の中にこれ
を書込み、さらに記録セッションの完了の際に、ディスク上の管理領域43にお
けるコンテンツのテーブルに情報を記録する。
【0034】 次にディスク2が装置1にロードされるとき、同様の処理手順が実行される。
割当マネージャ30は、既に使用されてきたアドレスを認識する。この情報から
、割当マネージャ30はどんなフリー・ユーザ領域が残されているのかを導き出
すことができる。この領域の一部分は置換記録のために割り当てられる。これは
先の記録の間と同じである必要は無い。
【0035】 通常、フリー・ユーザ領域47の置換ゾーンRWのサイズはスペア領域42のそ
れより大きく、通常の状態で起こる置換記録の数に対処するためには十分な大き
さである。
【0036】 ディスクがどんどん満たされていくために記録中に残存フリー・ユーザ・スペ
ースが小さくなるが、置換スペースにまだ余地があるならば、割当マネージャ3
0は書込み制御ユニット20にこのことを通知することによって、置換スペース
を減らすことができる。このようにして、ディスク全体が記憶用に使用されるこ
とができる。記録セッション中に書込み制御ユニット20はまた置換ゾーンRWの
残存未使用部分のサイズについての情報を割当マネージャ30に供給することが
可能であり、この結果として、置換記録の数が比較的大きく、したがって記録セ
ッションが完了してしまう以前でさえも置換ゾーンがまさに満杯になろうとして
いるならば、割当マネージャ30は置換ゾーンRWを拡大することができる。
【0037】 いったんフリー・ユーザ領域47の一部分が割当マネージャ30によって確保
されると、割当マネージャ30はこの部分をもはや通常記録のためには自由に利
用可能とは見なさなくなるだろう。
【0038】 本発明によって提案された方法は、幾つかの主要な長所を有する。記録セッシ
ョン又は記録プロセス中に、フリー・スペースの置換領域サイズがダイナミック
に変化し得る。これは確保された置換領域の結果として、再生時間のいかなるロ
ス(減少)を引き起こすものではない。さらに、記録領域の3%以上が欠陥であ
るときでさえも、ディスクはなお使用可能である。理論的には、記憶容量スペー
スのほぼ100%が欠陥であってもディスクは更に使用できるが、記憶容量スペ
ースがどんどん不具合になり、さらなる置換スペースが必要とされるにつれて、
それによって残存再生時間は減少する(グレースフルデグラデーション)。これ
は、3%以上の欠陥が起きるとディスクはもはや使用できなくなる従来の方法と
は対照的である。
【0039】 従って、要約すると、本発明は特に、管理領域43、スペア領域42及びユー
ザ領域41を含む記録領域40を持つDVRディスクに実時間ビデオ信号を記録す
る方法を提供している。通常の記録は、ユーザ領域のフリー部分47の第1予備
確保されたゾーンNW内のブロック45で成される。欠陥ブロック45*が記録プ
ロセス中に発生すると、複数のブロックのサイズを持つファイル割当分の置換記
録は、通常記録が第1予備確保されたゾーンNWで続行された後に、ユーザ領域の
フリー部分47の第2予備確保されたゾーンRWで行われる。その一方で、このこ
とはジャンプ数を減らし、さらに置換記録の目的のために短期間内で起こるジャ
ンプ数を制限し、また他方では、ディスクの記憶容量の非常に効率的な使用が行
われる。
【0040】 本発明の範囲が本文献でこれまでに説明された各種例に限らず、付属の請求項
で定義された本発明の範囲から離れること無く様々な変更及び修正がそこで可能
であることは当業者には明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】記録装置の一部分を示すブロック図である。
【図2】従来の記録方法を示すために記録ディスクの論理的構造を概略的に
示す。
【図3】本発明に従う記録方法を示すために記録ディスクの論理的構造を概
略的に示す。
【符号の説明】
1 記録装置 2 ディスク 3 トラック 10 書込みヘッド 11 レーザービーム 20 書込み制御ユニット 22 カップリング 30 割当マネージャ 31 コミュニケーション・ライン 32 メモリ S 実時間ビデオ又はオーディオ信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 20/18 G11B 20/18 574D (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM, HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,K G,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT ,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW, MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,S E,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT ,TZ,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZA, ZW (72)発明者 ヴァン ゲステル ウィルヘルムス ジェ イ オランダ国 5656 アーアー アインドー フェン プロフ ホルストラーン 6 Fターム(参考) 5D044 AB05 AB07 BC01 BC04 CC04 DE02 DE37 DE62 DE64 DE68 EF05 FG19

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報、特に実時間ビデオ又はオーディオの情報を、ブロック
    に分割された多数の実質上同心の円形記録トラックを持つタイプの記録ディスク
    、特に光ディスク上に記録する方法であって、前記記録トラックが共に前記ディ
    スクの記録領域を規定し、前記記録領域は少なくとも自由にアクセスできるアド
    レス指定可能なユーザ領域を含み; 記録されるべき前記情報がブロックのサイズを持つデータ・パケットに分割され
    、連続するデータ・パケットが前記ユーザ領域の異なるブロックに記録され; ブロックに欠陥があるならば、データ・パケットに対する置換記録が前記ユーザ
    領域の別の部分で行われる方法。
  2. 【請求項2】 記録セッションに先立って、前記自由にアクセスできるアドレス
    指定可能なユーザ領域の所定部分が置換ゾーンとして割り当てられる請求項1に
    記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記記録セッションの最中に、前記自由にアクセスできるアドレ
    ス指定可能なユーザ領域の追加部分が、必要であれば置換ゾーンとして確保され
    る請求項1又は2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記記録セッションの最中に、以前に割り当てられた置換ゾーン
    の一部の確保が、必要であれば、当該部分をフリー・ユーザ領域として再び使用
    可能にするために、キャンセルされる請求項1乃至3の何れか1項に記載の方法
  5. 【請求項5】 記録プロセスの間に欠陥ブロックが生じる場合は、置換記録が複
    数の連続したデータ・パケットを有するファイル割当分のために行われる請求項
    1乃至4の何れか1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5の何れか1項に記載の方法を実行するための記録
    装置。
  7. 【請求項7】書込みプロセスを制御するための書込み制御ユニットと、ディスク
    のどの位置において書込み動作が行われるべきかを決定するための割当マネージ
    ャとを有する請求項6に記載の記録装置であって、 前記割当マネージャは、第1領域が通常記録用に確保され、第2領域が置換記録
    用に割り当てられた前記ユーザ領域のフリー部分に記録するための2個の異なる
    領域を確保し、 前記割当マネージャは前記書込み制御ユニットにこれら割り当てられた領域につ
    いて通知でき、 前記書込み制御ユニットは、第1の既定領域に前記通常記録を実行し、欠陥ブロ
    ックが生じる場合は、時間間隔が第2の既定領域に複数のブロックのサイズを持
    つファイル割当分に対する置換記録を行い、前記置換記録が完了すると、第1の
    既定領域に通常記録を続行する記録装置。
  8. 【請求項8】 前記書込み制御ユニットは前記割当マネージャに、記録プロ
    セスが完了すると、第2の既定領域で使用されたアドレスを通知し、 前記割当マネージャが第2の既定領域で使用された当該アドレスを前記割当マネ
    ージャにしたがってメモリ及び前記ディスクの前記記録領域の管理領域における
    コンテンツのテーブルに入力する請求項7に記載の記録装置。
  9. 【請求項9】 前記割当マネージャは、信頼性のないブロックのリストに置
    換記録をさせる前記欠陥ブロックの前記アドレスを含み、前記2個の領域が次の
    記録コマンドの際に確保されるとき割り当てのための前記リストに含まれるブロ
    ックの使用を妨げる請求項7又は8に記載の記録装置。
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