JP2003505703A - 生体分子の単離 - Google Patents

生体分子の単離

Info

Publication number
JP2003505703A
JP2003505703A JP2001512535A JP2001512535A JP2003505703A JP 2003505703 A JP2003505703 A JP 2003505703A JP 2001512535 A JP2001512535 A JP 2001512535A JP 2001512535 A JP2001512535 A JP 2001512535A JP 2003505703 A JP2003505703 A JP 2003505703A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
column
container
biomolecule
filter unit
suspension
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001512535A
Other languages
English (en)
Inventor
アラン・ブラウン
スティーブン・オーウェン・ロック
スティーブン・ジェイムズ・ドッズワース
イアン・ハドソン
Original Assignee
テプネル・メディカル・リミテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from GBGB9917299.1A external-priority patent/GB9917299D0/en
Priority claimed from GB0003282A external-priority patent/GB0003282D0/en
Application filed by テプネル・メディカル・リミテッド filed Critical テプネル・メディカル・リミテッド
Publication of JP2003505703A publication Critical patent/JP2003505703A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N1/00Sampling; Preparing specimens for investigation
    • G01N1/28Preparing specimens for investigation including physical details of (bio-)chemical methods covered elsewhere, e.g. G01N33/50, C12Q
    • G01N1/40Concentrating samples
    • G01N1/4077Concentrating samples by other techniques involving separation of suspended solids
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
    • C12M47/00Means for after-treatment of the produced biomass or of the fermentation or metabolic products, e.g. storage of biomass
    • C12M47/12Purification
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N15/00Mutation or genetic engineering; DNA or RNA concerning genetic engineering, vectors, e.g. plasmids, or their isolation, preparation or purification; Use of hosts therefor
    • C12N15/09Recombinant DNA-technology
    • C12N15/10Processes for the isolation, preparation or purification of DNA or RNA
    • C12N15/1003Extracting or separating nucleic acids from biological samples, e.g. pure separation or isolation methods; Conditions, buffers or apparatuses therefor
    • C12N15/1006Extracting or separating nucleic acids from biological samples, e.g. pure separation or isolation methods; Conditions, buffers or apparatuses therefor by means of a solid support carrier, e.g. particles, polymers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N15/00Mutation or genetic engineering; DNA or RNA concerning genetic engineering, vectors, e.g. plasmids, or their isolation, preparation or purification; Use of hosts therefor
    • C12N15/09Recombinant DNA-technology
    • C12N15/10Processes for the isolation, preparation or purification of DNA or RNA
    • C12N15/1003Extracting or separating nucleic acids from biological samples, e.g. pure separation or isolation methods; Conditions, buffers or apparatuses therefor
    • C12N15/1017Extracting or separating nucleic acids from biological samples, e.g. pure separation or isolation methods; Conditions, buffers or apparatuses therefor by filtration, e.g. using filters, frits, membranes
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N1/00Sampling; Preparing specimens for investigation
    • G01N1/28Preparing specimens for investigation including physical details of (bio-)chemical methods covered elsewhere, e.g. G01N33/50, C12Q
    • G01N1/34Purifying; Cleaning
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N35/00Automatic analysis not limited to methods or materials provided for in any single one of groups G01N1/00 - G01N33/00; Handling materials therefor
    • G01N35/10Devices for transferring samples or any liquids to, in, or from, the analysis apparatus, e.g. suction devices, injection devices
    • G01N2035/1027General features of the devices
    • G01N2035/1048General features of the devices using the transfer device for another function
    • G01N2035/1055General features of the devices using the transfer device for another function for immobilising reagents, e.g. dried reagents

Abstract

(57)【要約】 生体分子を含有する溶液および不溶性物質を含む懸濁液から生体分子の試料(例えば、核酸)を得る方法を提供する。該方法は(a)液体流入口を有する容器(216)および該液体流入口に着脱式で位置付けられたフィルターユニット(217)を含む生体分子精製用アセンブリー(215)を準備し;(b)該懸濁液をフィルターユニット(217)を介して濾過し、該溶液を液体流入口を通して入れ;(c)液体流入口からフィルターユニットを取り外し;(d)生体分子を固相支持体(219)に固定し;(e)その生体分子を支持体上で洗浄する、およびその支持体(219)から溶出する、少なくとも1つの工程を行って生体分子の精製試料を得る、工程を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は生体分子の試料を得るのに用いるための精製方法および装置に関する
。本発明はさらには、限定するものではないが、核酸または蛋白の試料を得るた
めに用いることができる精製方法および装置に関する。
【0002】 (従来技術) ウイルス、細菌および真核生物の細胞、細胞集合体および組織または体液など
の生物学的物質から、生体分子、例えば、核酸および蛋白を得るのに、多くの方
法が知られている。典型的には、得ようとする生体分子は可溶性分子であり、溶
菌操作(例えば、アルカリ性溶菌操作)により生物学的物質より「放出」され、
崩壊細胞から由来の可溶性の蛋白、炭水化物、脂肪、アミノ酸および他の代謝物
質をも含有する、標的生体分子の溶液を含む、懸濁液が得られる。 所望の生体分子を精製するために当該分野において知られている多くの方法に
おいて、所望の産物を汚染する分子は不溶性であるか、さもなければ化学的方法
により不溶性とされている。そして、不溶性物質は当該分野にて公知の方法(例
えば、遠心分離および上澄の吸引操作)により取り除かれ、ある程度の可溶性物
質の精製がなされる。これらの不溶性物質は、例えば、全細胞またはそのフラグ
メント、綿状蛋白および不要な核酸物質(例えば、プラスミドDNA調製の染色
体DNA汚染)を包含することができる。 不溶性物質を溶液から分離した後、マトリックスが目的とする生体分子と結合
するような条件下(例えば、カオトロピック塩の存在下)でその溶液を固相結合
マトリックスに加える。その後、該溶液をマトリックスから取り外し(マトリッ
クスに生体分子が結合したまま)、そのマトリックスを洗浄して非結合物質を除
去し、生体分子を溶出する。
【0003】 不溶性物質と溶液との分離は、一般に、その懸濁液を遠心分離に付し、つづい
て注意してピペット処理に付すことでなされる。しかしながら、遠心分離操作は
、生体分子を得るための操作を完全に自動化することが容易でないという点で不
利である。さらには、ピペットによる溶液と不溶性物質との分離は取り扱いが困
難であり、望ましくない不溶性物質が固相マトリックスに加えられることなく、
汚染が起こらないように厳密に行われなければならない。 慣用的技法に伴う問題のいくつかを解決することを目的とする1の精製方法が
WO−A−95/02049に開示されている。開示されている装置は空気式送
達系を含んでおり、その系は、標的とする生体分子を細胞から分離するために、
試薬を加え、混合し、そしてフロースルー容器から除去するのに用いられる。該
容器は2つのチャンバーを有しており、その間に多孔性膜またはフィルターがあ
る。この膜は細胞および細胞の残骸ならびに不溶性物質を上部チャンバーに保持
する機能を有し、それに対して可溶性物質は膜を通過し、下部チャンバーにある
固相マトリックスと結合することでさらに精製される。
【0004】 しかしながら、WO−A−95/02049に開示されている方法には不利な
点がある。特に、(生体分子が結合している)固相マトリックスを付加的な溶液
(例えば、洗浄または溶出溶液)で処理したい場合に、これらの溶液を上部チャ
ンバーおよび(不溶性物質を保持している)フィルターを通して下部チャンバー
に入れるか、または下部チャンバーに付加的な流入口を設ける必要がある。前者
の場合、汚染の危険がある。後者の場合、下部チャンバーに付加的な部分を設け
ることはその装置の扱いを困難とする。 上述した不利な点を解決または軽減することが本発明の目的である。
【0005】 (発明の開示) 本発明の第1の態様によれば、生体分子の溶液と、不溶性物質とを含む懸濁液
から、その生体分子を含有する試料を得る方法であって、 (a)液体流入口を有する容器と、その液体流入口に位置付けられる着脱可能
なフィルターユニットとを含む生体分子精製用アセンブリーを準備し; (b)懸濁液をフィルターユニットを通して濾過し、その溶液が液体流入口を
通って容器中に入るようにし; (c)そのフィルターユニットを液体流入口から取り外し; (d)生体分子を固相支持体に固定し; (e)その生体分子をその支持体上で洗浄する工程および該支持体から溶出す
る工程の少なくとも1の工程に付して生体分子の精製試料を得る; ことを含む方法が提供される。
【0006】 本発明の第2の態様によれば、生体分子の溶液と不溶性物質とを含む懸濁液か
ら生体分子の試料を得るための装置であって、 (i)液体流入口を有する容器と、その容器の流入口に位置付けられる着脱可
能なフィルターユニットとを含む生体分子精製用アセンブリーと; (ii)懸濁液中に含まれる溶液をフィルターユニットおよび液体流入口を通
して容器中に入れるための手段と; (iii)フィルターユニットを容器から取り外すための手段と; からなる装置が提供される。
【0007】 本発明の第3の態様によれば、液体流入口を有する容器および液体流入口に位
置付けられる着脱可能なフィルターユニットを含む生体分子精製用アセンブリー
であって、その容器が第1ボアセクションとその第1セクションと比べて径の小
さな第2ボアセクションを有するカラムの形態であり、そのフィルターユニット
がフィルターを収容し、その第1ボアセクションから離れてある容器の末端に着
脱可能に位置付けられるスリーブを含む、生体分子精製用アセンブリーが提供さ
れる。
【0008】 したがって、本発明によれば、不溶性物質の懸濁液からの分離が容器の液体流
入口に着脱可能に位置付けられるフィルターユニットを介してなされ、溶液が容
器に入るように濾過がなされる。懸濁液に含まれるいずれの不溶性物質もフィル
ターユニットに保持される。その後でフィルターを流入口から取り外し、それは
再利用するよりも捨てるほうが好ましい。かくして、各フィルターは一度用いら
れるだけで、汚染の問題は回避される。 本発明の方法では、懸濁液中の可溶性物質と不溶性物質を分離するために該懸
濁液を遠心分離に付す必要がない。該方法はさらにピペットを用いて可溶性相と
不溶性相を厳密に分離する必要もない。さらには、本発明の方法は、以下の記載
から明らかなように、実施が比較的簡単で、自動化に著しく適している。
【0009】 本発明の方法の工程(e)において、容器中に含まれる固相支持体に対して洗
浄または溶出工程を行うことが好ましい。好ましくは、洗浄および溶出の両工程
を行い、目的とする生体分子を容器の流入口を介して溶出する。 固相支持体は粒状またはビーズ様物質であり、フィルターユニットを取り外し
た後で容器に(好ましくは流入口を介して)導入されることが特に好ましい。 生体分子精製用アセンブリーの容器はフロースルー式の容器であることが好ま
しく、例えば、0.25ないし1.5mlの試料を収容するのに十分な容量を有
し、その下端に上記した液体流入口を設け、必要ならば、その上端を付加的な試
薬のカラムへの導入に用いることのできるように、縦方向に配置された、開口端
のカラムであることが最も好ましい。 該容器は上部および下部ボアセクションを含んでいてもよく、その上部セクシ
ョンの直径は下部セクションの直径よりも大きく、その2つのセクションは、中
間にあるテーパーを付したボアセクションにより連結されている。下部セクショ
ンのボアを小さくした目的を以下に記載する。
【0010】 フィルターユニットは使用される試薬に対して耐性能を有する物質であればい
ずれであってもよく、組成物の不溶性物質の通過を防止することができるが、フ
ィルターを通過する流速が許容できないほど遅くならない程度の大きさの、孔径
を有するフィルターエレメントを含む。典型的には、そのエレメントの孔径は0
.2ないし50ミクロンの範囲にある。 フィルターユニットは、例えば、容器の液体流入口上に位置付けるためのスリ
ーブ等、および該スリーブに位置付けられるフィルターを含んでいてもよい。フ
ィルターユニットは、例えば、液体流入口に対して押し嵌め式または隙間スナッ
プ嵌め式のいずれであってもよい。 フィルターを容器の液体流入口の極近くにある凹部に組み込むことが好ましい
。これにより濾液を流入口とすぐ隣接する状態とすることができ、濾液の容器に
入る流速が強化される。
【0011】 好ましい一例としてのフィルターユニット(この具体例もまた、それ自身の権
利において、本発明の第4の態様を提供する)は、 (a)濾過すべき懸濁液がそこを介してスリーブに入る一端(「懸濁液流入口
端」)および生体分子精製用アセンブリーのカラム上に位置付けるための対向端
を有する細長いスリーブであって、第1本体部と、その第1本体部から該懸濁液
流入口端まで内方向にテーパーを付した第2本体部とを有するスリーブと、 (b)第1本体部に位置し、その断面を占める、ヘッド部、およびスリーブの
第2本体部に伸び、スリーブの内部テーパーよりも大きな角度でその中にテーパ
ーを付した円錐台または円錐体を有するフィルターと からなる。
【0012】 前の段落で定義したフィルターユニットの構成は、以下に示すような、多くの
利点がある。 第1に、フィルターの円錐体または円錐台の外面と、スリーブのテーパーを付
した部分の内壁との間に余裕がある。このことにより、フィルターの濾過すべき
懸濁液に曝される面積が比較的大きく確保され、その結果、そのフィルターユニ
ットは濾過ユニット全体で得られる濾過の能力が最大限高くなる。 第2に、フィルターユニット内にある「デッドスペース」(すなわち、フィル
ターの円錐または円錐台部分の外面と、スリーブのテーパー付きセクションとの
間の隙間)を比較的小さくすれば、さらに前段で示した利点が付与される。濾過
すべき懸濁液のすべてをフィルター中に吸引し、空気が今にもカラムに入ろうと
している時、このデッドスペースが最低であることで、(デッドスペースに残る
)液体が最小量となる。 第3に、フィルターユニットの細長い特性により、その最下部にある懸濁液流
入口端部をマイクロタイターウェルなどの底部に並列させることができる。 したがって、全体として、該フィルターユニットは、空気が該ユニットに入る
までに、最大量の懸濁液を濾過することができ、高い濾過効率を付与することが
できる。
【0013】 スリーブの第1本体部分は内断面が円形であり、フィルターのヘッドもまたそ
の中に密接に適合するように円筒状であることが好ましい。 本発明の方法の濾過工程は多くの方法で行うことができる。例えば、容器の内
部を減圧にし、懸濁液から溶液をフィルターを介して容器中に吸引させることが
できる。 減圧を用いる代わりとして、懸濁液を頂部開口容器に入れ、その中をフィルタ
ーユニットを密接に滑り嵌めさせ、そのフィルターユニットを容器内をその底部
に向かって動かすことにより、該溶液を強制的にフィルターユニットを通して、
上記したように生体分子を結合させるための容器に移すことができる。 濾過操作の後、フィルターユニットを容器から取り外す。
【0014】 本発明によれば、濾過すべき懸濁液はウェル中に含まれており、いったん濾過
操作が完了すれば、そのフィルターユニットはそのウェルに自動的に捨てられる
ことが特に好ましい。このことは多くの方法により行うことができる。例えば、
生体分子精製用アセンブリーをウェルに向かって下げて濾過を行い、濾過が完了
したならば上方に持ち上げてもよく、その生体分子精製用アセンブリーが上方に
持ち上げられた場合に、フィルターユニットがウェルに捨てられるように、フィ
ルターユニットに作用する剥ぎ取り用アレンジメントを組み込むこともできる。
また、フィルターユニットおよびマイクロタイターウェルは相互作動性フォーメ
ーションを有していてもよく、それにより生体分子精製用アセンブリーをそのウ
ェル方向に下げると、そのフォーメーションはフィルターユニットを容器から外
すのに必要な力よりもその嵌合を外すのにより大きな力を必要とする嵌合関係の
状態になる。かくして、容器をウェルから上方に持ち上げると、その嵌合が維持
され、フィルターユニットは容器から外れ、ウェル中に保持される。
【0015】 フィルターユニットを取り外した後、生体分子を、好ましくは断面の大きさ(
例えば、直径)が0.05ないし250ミクロン(例えば、0.1ないし250
ミクロン)の粒子またはビーズの形態の固相支持体に固定する(すなわち、方法
の工程(d))。該粒子は容器内を「流動化」しうるように、保持手段の間の全
空間を満たしていないことが好ましい。
【0016】 生体分子の固相支持体への固定は結合剤組成物の存在下で行われることが好ま
しい。固定される生体分子が核酸である場合には、結合剤組成物は、例えば、ナ
トリウムおよびカリウムカチオンならびにクロリドおよびアセタートアニオンと
一緒にポリエチレングリコールを含んでいてもよい。また、結合剤フォーメーシ
ョンはカオトロピック塩または生体分子の支持体への吸着能を有する他の試剤を
含んでいてもよい。カオトロピック塩とは、蛋白または核酸分子の第二、第三お
よび/または第四構造の変換能を有するが、少なくとも第一構造をそのまま残し
ている、いずれの物質も意味するものである。核酸または蛋白と固相結合マトリ
クスとの結合に利用することのできるカオトロピック塩は、例えば、グアニジン
塩、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリウム、(イソ)チオシアン酸ナトリウム、尿
素またはそれらの組み合わせである。本発明で用いるのに好ましいカオトロピッ
ク塩は、塩酸グアニジニウムおよび(イソ)チオシアン酸グアニジニウムを包含
する。本発明の工程(d)を行うことを目的として(すなわち、生体分子の固相
支持体への固定を目的として)、容器中の濾液がカオトロピック塩または他の固
定化剤を含有し、濾液を支持体上に放出して得られた混合物を容器に戻してもよ
い。また、濾液を支持体と結合剤組成物の混合物中に放出し、ついで得られた混
合物を容器に戻してもよい。
【0017】 その後、濾液、結合剤組成物およびビーズの混合物を容器に戻してもよく、所
望により、混合を改良するために、容器から再び放出し、容器に再び吸収するサ
イクルを少なくとも1回行ってもよい。 支持体は磁気ビーズであることが好ましい。 容器内にある磁性ビーズは容器の外に位置する磁石により操作することができ
る。
【0018】 本発明の方法の工程(e)は多くの方法により行う。 例えば、磁石を用いて容器の側面に(固定された生体分子を有する)磁気ビー
ズを「保持」することができる。好ましい生体分子精製用アセンブリーの場合に
は、該容器は径の小さなボアセクションを有し、ビーズは容器のこの位置で「保
持」されることが好ましい。 その後、溶液を該容器から放出し、洗浄バッファーを該容器に入れ、磁石を操
作してビーズのバッファー中懸濁液を再び形成させる。再度、磁石を用いてビー
ズを適当な位置に保持し、洗浄バッファーを該容器から放出する。 洗浄操作は少なくとも1回繰り返すことができる。最終洗浄工程では、(好ま
しくは60%v/vエタノールを含有する)エタノール水溶液を用いることが好
ましい。
【0019】 (ビーズを磁石により容器内に保持しながら)最終洗浄溶液を容器から除去し
た後、風乾を行う。別法として、または付加的に、例えば、容器を加熱ブロック
に位置付けることで、加熱を容器に対して行ってもよい。 その後、生体分子を容器より溶出することができる。このことは、溶出バッフ
ァーを容器に導入し、粒子をバッファーと一緒に混合し、その混合物を加熱し、
磁石により粒子を固定し、(生体分子が溶けて含まれている)溶液を容器から放
出して集め、その後の処理に付すことにより行うことができる。 本発明に係る特に好ましい具体例の装置は、生体分子精製用アセンブリーのア
レイを操作することのできるものであり、したがって、濾過、フィルターユニッ
トの取り外し、磁気粒子の「ピックアップ」および溶出の(上記した)各工程が
アレイのすべての部材にて同時に行われる。
【0020】 かかる装置において、容器(生体分子精製用アセンブリーの容器)は、縦方向
に配置された、開口端のカラムが好ましい。かかるカラムの上端部は、カラム中
に液体を吸い上げるために(例えば、濾過、洗浄および溶出操作のために)、お
よびカラムに乾燥空気を送り出すまたは吸い寄せるために、カラムの内部を減圧
にするポンプと連結することができる。さらには、該容器の上端部は、必要なら
ば、適当なバルブアレンジメントを介して、試薬が下方に移動してカラムに入る
ようにする試薬リザバーと連結することができる。
【0021】 前段に定義する連結式生体分子精製用アセンブリーでの使用のための、特に好
ましい具体例の本発明に係る装置は、分離式濾過ステーションと、ビーズ「ピッ
クアップ」ステーションと、洗浄ステーションと、溶出ステーションとからなる
。かくして、濾過ステーションでは、夫々、懸濁液のアリコートを含有する第1
のウェルのセット(例えば、バイオブロック(BioBlock))があり、アレイの各
部材がそのステーションで対応するウェルから由来のアリコートの濾過を行う。
該装置は生体分子精製用アセンブリーのフィルターユニットが濾過ステーション
で各ウェルに解放されるものとすることができる。ビーズ「ピックアップ」ステ
ーションでは、夫々、結合剤の溶液中に磁気ビーズを含有する第2のマイクロタ
イターウェルのセットがある。洗浄ステーションでは、洗浄溶液を(例えば、ポ
ンプを用いて)容器に入れ、それを液体流入口を介して廃液容器に放出すること
ができ、その容器はドレインと連結されていてもよい。さらには、溶出ステーシ
ョンは、カラムに入り、ビーズと混合する溶出バッファーを含有する第2のマイ
クロタイターウェルのセットを有していてもよい。ついで、溶出の最終工程は、
磁気ビーズを適当な位置で保持し、脱着した生体分子を含有する液体を容器から
放出することによりなされる。該装置が必要な時に磁気ビーズを操作するための
磁石(複数でも可)を含むのは明らかであろう。
【0022】 前段に記載の装置の特に好ましい具体例において、該装置は12個の生体分子
精製用アセンブリーを選択的に「ピックアップ」し、解放することのできるヘッ
ドアレンジメントを含む。さらには、種々のステーションでのウェルは、各々、
12x8のアレイのマイクロタイターウェルにより提供されるものであってもよ
く、それでその装置の1サイクルにて、合計12個の試料を処理することのでき
る。その装置の操作を8サイクル繰り返すことにより、マイクロタイターウェル
を交換する必要があるまでに、合計96個の試料を処理することができる。 該装置は、ヘッドアレンジメントが該装置の1サイクルにて用いられるべき生
体分子精製用アセンブリーを「ピックアップ」することのできる上流ステーショ
ン、および該アセンブリーの容器を廃棄する最終解放ステーションを含むことも
好ましい。かくして、ヘッドアレンジメントが12個の生体分子精製用アセンブ
リーを保持することができるならば、その場合、12個のかかるアセンブリーは
各サイクルを開始する際に「ピックアップ」される。 かかる装置はまた、一の方向(X、Yおよび/またはZ方向)に、本発明の方
法を実施するのに必要とされるような、該装置の部分を移動させるための機構を
含むであろう。上記した装置は、自動化が容易であり、プログラムされたマイク
ロプロセッサーの制御下で操作することができる。
【0023】 かくして、好ましい具体例の装置は、少なくとも以下の特徴: (a)使い捨てカラムの上端部を着脱可能に固定することができ、そのカラム
の上端部に流体が流出入するための流体流路を有する、複数の個々のカラム支持
ヘッドを有するヘッドアレンジメントと; (b)支持ヘッドに固定されるべきカラムの上端部が該ヘッドの下方にあるよ
うに、使い捨てカラムの供給体を動かすための手段と; (c)カラムの上端部がヘッドに着脱可能に固定されるようになるように、ヘ
ッドアレンジメントをカラムの頂部に向かって相対的に下方に動かし、かつヘッ
ドアレンジメントを該工程のその後の段階に備えてそのアレンジメントに固定さ
れたカラムを相対的に上方に動かすための手段と; (d)適当ならば、試薬/洗浄溶液のためのリザバーと; (e)カラムの下端部に設けられた、(例えば、マイクロタイタープレート、
バイオブロックなどのウェル中の)液体試料、液体抽出液またはかかる液体と試
薬との混合液を、カラム中、上方に吸引し、所望の生体分子を得るのに必要とさ
れる処理工程のためにその下端より放出するための手段(例えば、カラム中の圧
力を変化させるための手段)と;および (f)処分するのにヘッドからカラムを取り外すための手段と を含むことが認識されるであろう。
【0024】 かかる装置を、本明細書中、「定義された種類の装置」という。 定義された種類の装置は上記により詳細に記載される一連の処理工程に従って
操作することができる。その一連の工程(使い捨てカラムをそのカラムに着脱式
に取り付けたフィルターと一緒にカラム支持ヘッドに固定する工程)の変形とし
て、適当ならば、手段(b)および(c)を用いて、その使い捨てカラムをまず
その支持ヘッドに固定し、その後でフィルターをカラムの下端部に固定すること
もできる。 本発明の方法および装置は、生物学的物質に対してなされる溶菌操作(例えば
、当業者に周知の標準的なアルカリ性溶菌操作)によって得られる懸濁液から生
体分子の試料を得るのに特に適している。
【0025】 標的の生体分子は、例えば、核酸(DNAまたはRNA)であってもよく、例
えば、いくらか精製されていてもまたは全く精製されていない、天然のあるいは
合成の核酸とすることができる。標的とする可溶性生体分子は、ウイルス、細菌
、動物または植物起源のDNAまたはRNA配列のいずれでもよい。DNAおよ
びRNA試料の精製に利用すること以外に、特に、染色体DNAのない、プラス
ミドDNAおよび他の組換えDNA構築物、例えばファージミドを精製するため
に用いる以外に、本発明の方法および装置はまた、特に細胞試料から組換え蛋白
および抗体を単離するのに適している。
【0026】 溶菌作用に付す生物学的物質は、例えば、細胞を含んでいてもよい。本願明細
書において用いる「細胞」なる語は、溶菌操作により可溶形態にて放出されうる
、標的とする生体分子を含有する、細菌細胞、高等生物から由来の細胞(例えば
、血液細胞)、ウイルス粒子ならびに他の細胞型またはオルガネラを包含する。 細菌の場合、単離されるべき核酸は、細菌性ゲノムまたはプラスミドなどのゲ
ノム外因子からのものであってもよい。ファージ感染細菌を用いてM13DNA
などのファージDNAを調製することもできる。 本発明の好ましい具体例によれば、標的とする生体分子を単離することのでき
る組成物は、可溶性プラスミドDNAおよび不溶性の沈降性ゲノムDNA、フロ
キュレーション蛋白および他の細胞残骸を含有する、溶菌かつ中和された細菌細
胞組成物である。
【0027】 細菌宿主内で繁殖したプラスミドDNAを単離するには、以下の: i)細菌宿主を富化培地で増殖させ; ii)細菌を遠心分離に付してペレットを形成させ、その後、その上澄を捨て
; iii)その細菌ペレットを緩衝溶液に再懸濁させ; iv)溶菌試薬を添加して細胞性含有物を放出させ; v)中和溶液を添加して溶解プラスミド含有溶液を含む懸濁液を形成させる 工程を実施する。
【0028】 本発明の特に有利な態様においては、例えば、マイクロタイターにある、工程
(iii)から得られた再懸濁液を、適合させる装置、溶菌溶液を再懸濁液に添
加するような装置に提供することができる。本発明の好ましい具体例において、
その具体例での容器(生体分子精製用アセンブリーの容器)は縦方向に配置され
た開口端を有するカラムであり、該装置は「カラム−ヘッド」を含み、そこに生
体分子精製用アセンブリーが固定される。しかしながら、アセンブリーをその個
々のヘッドに固定する前に、溶菌溶液をヘッドからマイクロタイターウェルにあ
る再懸濁液に注入(「発射」)してもよい。同じ方法にて、中和溶液を加えても
よい。このことはまた、溶菌溶液および中和溶液と再懸濁液との良好な混合をも
たらすであろう。その後、生体分子精製用アセンブリーを、記載されているよう
な分離、洗浄および溶出操作を行うために、その個々のヘッドに固定する。
【0029】 もう一つ別の態様において、カラムにフィルターユニットを固定する前に、溶
菌溶液(そのリザバーから吸引した溶液)を該カラムを介して再懸濁液に下方に
射出してもよい。 いずれのケースにおいても、本発明者らは、溶菌溶液および中和溶液をこのよ
うに再懸濁液に導入することにより、溶菌および中和を行うのに十分な時間を考
慮する必要があるが、さらに混合する必要性を回避しうることを見出した。また
、溶菌/中和の速度を高めるのに、攪拌(例えば、振盪型プラットフォーム)を
利用することもできる。さらには、その溶菌および中和溶液の導入を、その分配
装置を試料またはその含有容器と接触させることなく行う。
【0030】 一または複数のアリコートの溶菌溶液および中和溶液を各ウェルに放出する。
特に好都合な形態において、該装置はn個(例えば、12個)のカラム支持ヘッ
ドを一列有し、処理されるべき細胞試料が一列にn個のウェルでウェルがm列配
置されている(すなわち、mxn、例えば、8x12)マイクロタイタープレー
ト等のウェルに保持されている。試薬を一回で添加するよりも、複数のアリコー
トの溶菌溶液または中和溶液を用いることで、より良い混合(または少なくとも
生成物のより効率的な抽出)が得られるであろう。かかる装置において、m列の
いずれか一列のn個のウェル中の試料は(n個の支持ヘッドからの下方への射出
により)溶菌試薬で同時処理される。一般に、その後の抽出操作の工程のために
使い捨てのカラムをそのヘッドに固定する前に、溶菌試薬を(mxn)アレイの
すべてのウェルに放出することが好ましいであろう。かくして、溶菌試薬を最初
にマイクロタイタープレートなどのm列の第1列のn個のウェルに添加し、その
後、m列の第2列が溶菌試薬をこれらのウェル等に導入するためにヘッドの下に
あるようにそのプレートをヘッドに対して移動させ、m列のウェルを溶菌溶液で
処理する。所望により、中和溶液を(ヘッドを介して)ウェルに導入するのに、
上記した操作を繰り返してもよい。ついで使い捨てカラムを支持ヘッドに固定し
、ウェルの第1列にある試料について抽出操作のすべての操作を行い、カラムを
取り換え、第2列などを処理し、(mxn)アレイのすべてのウェルを処理する
【0031】 該操作の修飾において、溶菌および/または中和試薬を分配する前に、カラム
をヘッドに固定してもよい。 溶菌試薬を各ウェルに分配するのに要する時間は、例えば、0.1ないし1秒
とすることができるが、この時間は分配される容量(典型的には、150μlの
溶菌溶液および150μlの中和溶液)およびポンプスピードに応じて変化する
であろう。カラム支持ヘッドの放出流出口は溶菌試薬をその中に放出する試料の
表面から約40mmないし100mm(好ましくは約70mm)上にあってもよ
い。典型的には、各支持ヘッドの放出流出口は0.1ないし1mm(好ましくは
約0.75mm)の直径を有するであろう。 しかしながら、前段に示される値はすべて例示であり、装置の実際の構造に応
じて、容易に評価することのできる他の値も必要であることを認識すべきである
【0032】 まず図1に関して、不溶性の生物学的残骸を含有する生体分子の溶液を含む(
例えば、アルカリ性溶菌操作により得られるような)懸濁液から目的とする生体
分子の精製された試料を得るのに用いるための生体分子精製用アセンブリー1が
説明されている。この説明されているアセンブリー1は、縦方向に配置された、
開口端カラム2と、フィルターユニット3とからなる。
【0033】 図2に関して、カラム2を、便宜上、本体4、5、6および7からなるものと
して参照符を付す。本体セクション4は、その下端で下方にテーパーを付したセ
クション5aと結合する上部円筒状ボア4aを限定し、その5aは下部ボア6a
に至り、その径はボア4aの径と比べて小さい。その下端部で、ボア6aはカラ
ム2の下部セクション7に限定されるテーパーを付したセクション7aに至る。 テーパーを付したセクション7aの下端部がカラムについての液体流入口8を
定める。 カラム2の上端では、フォーメーション9が設けられており、それによってカ
ラムを上記にて十二分に記載した型の試料処理装置のヘッドに固定することがで
きる。
【0034】 再度、図1に言及して、フィルターユニット3は2構成部分であって、内部ボ
ア11を有するスリーブ10(図3を参照のこと)と、その中に収容される、そ
の上面に凹部13を有するフィルター12(図4を参照のこと)とを含む。フィ
ルター12は、液体は浸透しうるが、懸濁液中の不溶性残骸物を濾過することが
でき、それにより生体分子を得ることができるようなものである。 スリーブ10は着脱式でカラム2に固定されており、さらに言えば、そのセク
ション7およびセクション6の下端部の上に位置付けられる。フィルターユニッ
ト3が適した位置にあると、カラム2のセクション7の最下端部はフィルター1
2の上面にある凹部13に位置し、濾液を液体流出口8と接近した状態にするこ
とができる。その結果、濾過速度が上げられる。
【0035】 図5に関しては、生体分子の溶液を含み、不溶性生物学的残骸を含有する懸濁
液(例えば、アルカリ性溶菌操作により得られるような懸濁液)から、目的とす
る生体分子の精製された試料を得るのに用いるための生体分子精製用アセンブリ
ー101が説明される。この説明されているアセンブリー101は、縦方向に配
置された、開口端カラム102およびフィルターユニット103を含む。 カラム102を、便宜上、本体104、105、106および107からなる
ものとして参照符を付す。本体セクション104は、その下端で下方にテーパー
を付したセクション105aと結合する上部円筒状ボア104aを限定し、その
105aは(本体セクション106中の)下部ボア106aに至り、その径はボ
ア104aの径と比べて小さい。その下端部で、ボア106aはカラム102の
下部セクション107に限定されるテーパーを付したセクション107aに至る
。 テーパーを付したセクション107aの下端部がカラムについての液体流入口
を定める。 ショルダー105bは本体セクション105の周りで特定される。
【0036】 カラム102の上端では、フォーメーション109が設けられており、それに
よってカラムを上記にて十二分に記載した型の試料処理装置の支持ヘッドに固定
することができる。 フィルターユニット103は2構成部分であって、スリーブ110と、その中
に収容されるフィルター111とを含む。 スリーブ110は第1本体部分112を有し、その中で上端部113aを有す
る円筒状ボア113が限定され、それによりフィルターユニット103がカラム
102の下端部に固定される。第2本体部分114は内部ボア115を有し、フ
ィルターユニット103の第1本体部分112から懸濁液流入口116まで内方
にテーパーが付されている。 ボア113とボア116の境にショルダー117がある。 フィルター111(さらに図5を参照のこと)は円筒状ヘッド部分118と円
錐台本体部分119とからなる。ヘッド部分118と本体部分119の境にショ
ルダー120がある。
【0037】 フィルター111を、その(フィルターの)ヘッド部分118が(スリーブ1
10の)ボア113の断面全体を占めるようにスリーブ110に位置させ、(フ
ィルターの)ショルダー120を(スリーブ110中にある)ショルダー117
上に位置付け、(フィルターの)円錐台本体部分119を(スリーブ110の)
第2本体部分114まで伸ばす。そのために、第2本体部分を懸濁液流入口11
6に向かってテーパーを付す。 (フィルター111の)円錐台本体部分119にテーパーを付した角度は、(
スリーブ110の第2本体部分114の)ボア115のテーパーの角度よりも大
きく、そのために円錐台本体部分119の外表面と、スリーブ110の第2本体
部分114のテーパーを付した内面との間に余裕がある。こうすることで、フィ
ルターの濾過すべき懸濁液に曝される面積が比較的大きく確保され、その結果、
そのフィルターユニットは濾過ユニット全体で得られる濾過の能力が最大限高く
なる。
【0038】 その上、フィルターユニット103内にある「デッドスペース」(すなわち、
フィルター111の円錐台本体部分119の外面と、テーパー付きボア115の
内面との間の隙間)を比較的小さくすれば、さらに前段で示した利点が付与され
る。濾過すべき懸濁液のすべてをフィルター中に吸引し、空気が今にもカラムに
入ろうとしている時、このデッドスペースが「低容量」であることで、デッドス
ペースに残る液体が最小量となる。 フィルター11の頂部には、一般に、半球状の凹部121があり、それは一般
にフィルターを介する流れの改良に供する。その組み立て式生体分子精製用ユニ
ットにおいて、カラム102についての濾液流入口は半球状凹部121の頂部と
同じ高さにある。しかしながら、凹部は任意であって、それは図7に示されるフ
ィルターにおいて省略されており、その他は図6のフィルターと同じである。
【0039】 次に図8と9に言及し、それらは共に本発明に係る方法の一の具体例を示す。 図8に示されるように、本発明の方法は、一列に12個のカラム支持ヘッド2
01を有し、その各々が各ポンプ202およびバルブ203を介して流体供給ラ
イン201aに連結したヘッドアレンジメント200を組み入れている装置を用
いて行う。流体供給ライン201aはバルブ203によりマニホルド(図示せず
)に連結しており、バルブによりヘッド201が真空ポンプまたは液体供給リザ
バー(図示せず)と選択的に連絡することができる。
【0040】 さらには、図8に示されるように、本発明の方法を、以下に示す複数の連続的
ステーション204ないし208で行われるものとして示す。 ステーション 機能 204 溶菌/中和 205 濾過 206 磁気結合 207 洗浄 208 溶出
【0041】 以下にさらに詳細に記載されるように、12x8のバイオブロック(BioBlock
)209をステーション204および205の各々で処理する。さらには、12
x8のバイオブロック210および212をまた、以下に詳細に記載されるよう
に、ステーション206ないし208で提供する。簡単のため、バイオブロック
209だけを図8で説明し、バイオブロック209ないし212すべての1個の
ウェルを図9で示す。ヘッドアレンジメント200は(矢印213で示されるよ
うに)バイオブロック209ないし212に対して上下方向に可動しうるものと
して説明されており、矢印214で示されるように相対的にステーション204
ないし208と進む。
【0042】 今回、本発明の方法の詳細な工程を本発明の個々の工程を説明する図9に言及
して記載する。 ステーション204は溶菌および中和ステーションである。このステーション
では、その各ウェルに溶菌させるべき試料を含有するバイオブロック209が提
供される。該試料は、例えば、目的とするDNA配列を組み入れたプラスミドを
含有する細菌の懸濁液とすることができる。まず、ヘッドアレンジメント200
を(図8に示されるように)第1列の12個のウェルの上に配置し、ついで該ア
レンジメントをウェルに対して下げる(図9(a)を参照のこと)。液体リザバ
ー(図示せず)にある溶菌溶液が、バイオブロックの(第1列の)12個の各ウ
ェルに、下方向かつ同時に「注入」されるように、バルブ203を通して供給さ
れる。各ウェルは溶菌溶液を単一アリコートでまたは複数のアリコートで処理し
てもよい。その後、バイオブロック209等の第2列の12個のウェル各々に溶
菌溶液を供給するようにヘッドアレンジメント200を動かし、96個のウェル
すべてに溶菌溶液を加える。必要ならば、溶菌操作の速度を増すために、バイオ
ブロック209を振盪してもよい。その後、ヘッドアレンジメント200を(バ
イオブロック209の)第1列の12個のウェルに戻す。今度は、バルブ203
を介して供給される中和溶液を(図9(b)に示されるように)各ヘッド201
を通してバイオブロック209の第1列の12個のウェルに入れる(再び、単一
または複数のアリコートで処理してもよい)。その後、バイオブロック209の
残りのウェルを、一度に12個、中和溶液を用いて処理する。
【0043】 次の工程として、(例えば、図1に1または図5に101として示す型の)生
体分子精製用アセンブリー215をカラム支持ヘッド201の各々に固定する。
さらに言えば、生体分子精製用アセンブリー215は、各々、カラム216と、
その分離式フィルターユニット217とからなる。試料中の目的とする生体分子
がDNAである場合、以下に記載される工程により単離されるようなDNAの分
析においてRNAが干渉物質となる可能性のある場合には、カラムにRNAas
eの溶液を配合し、試料中のRNAを分解することができる。 ヘッドアレンジメント200およびバイオブロック209をステーション20
4から移動させたステーション205で行う濾過を示す。 ステーション205では、ヘッドアレンジメント200を、生体分子精製用ア
センブリー215の各々のフィルターユニット217がバイオブロック209の
第1列の12個のウェルに含まれる溶菌物に浸されるように位置付ける。ついで
、バルブ203を介してカラム支持ヘッド201への吸引を行い、それにより液
体は上方向にカラム216まで吸引されるが、固体はフィルターユニット217
により吸引が妨げられる。剥ぎ取り用コーム218を適当な位置に配置し(図9
(d)を参照のこと)、ヘッド200を持ち上げて、フィルター217をカラム
216の下端部から取り外す。その場合、フィルターは依然としてバイオブロッ
ク209のウェルに付いたままである。
【0044】 本発明の方法の次の工程においては、(各々が減圧によりカラムに保持されて
いる濾過された溶菌物を含有する12個のカラム216を支持する)ヘッドアレ
ンジメント200をステーション206に移す。そこには、各ウェルにて、磁気
粒子219の結合媒体中懸濁液を含有する別のバイオブロック210がある。ヘ
ッドアレンジメント200を相対的に下方に動かし、カラム215の下端部を磁
気粒子の懸濁液に浸す(図9(e)を参照のこと)。磁気粒子219の懸濁液と
混合するためにカラム216中の濾過溶菌物をバイオブロック210のウェルに
放出し、ついでその混合物をカラム216に戻す。混合を確実にするために、少
なくとも1回、この混合物をもう一度バイオブロック210のウェルに放出し、
その混合物をカラム216に吸引する連続的なサイクルを行うことができる。
【0045】 ヒーター221と一緒に磁石220を適当な位置に配置する。その磁石220
により、磁気粒子218がカラム215の一の位置に保持され、数秒、例えば1
0秒間、高温(例えば、45℃)に保たれる。 目的とする生体分子は多分既に粒子219に結合していると考えられ、そのた
めカラム216に残っている液体は矢印222(図9(f))で示されるように
廃棄物として効果的にそのカラムより放出することができる。 次に、ヘッドアレンジメント200をステーション207に移動させる。そこ
では、洗浄溶液をバルブ203を介してカラムの頂部まで導入し、粒子219を
バイオブロック211のウェルに洗い落とす。粒子219の洗浄を確実にするた
めに、粒子219と洗浄溶液(例えば、70%水性エタノール)の混合物をカラ
ムに再び吸引し、バイオブロック211のウェルに放出するサイクルを繰り返し
て行ってもよい。その洗浄した(生体分子の結合している)粒子をカラム216
に保持し、洗浄液をバイオブロック211のウェルに放出する(図9(g))。
【0046】 最後に、ヘッドアレンジメントをステーション208に移す。そこには、溶出
液(例えば、水)を含有する別のバイオブロック212があり、その溶出液を(
磁石220から離れた)粒子219との混合物のカラム中に吸引し、結合してい
る生体分子をそこから離す(図9(h))。この工程の間、ヒーター221で6
0℃に加熱する。その後で、再び磁石220を用いて、目的とする溶解している
生体分子を含有する溶出液をバイオブロック212に放出する(図9(i))。 12個のカラム216をカラム支持ヘッド201から外し、ウエス(図示せず
)に排出する。その後、新しい一連の生体分子精製用アセンブリー215をヘッ
ドアレンジメント200に固定し、ついでそれを濾過ステーション205のバイ
オブロック209の第2列の12個のウェル上に配置する。図9(c)−(i)
に関して上記した工程を繰り返し、精製された生体分子のさらなる試料を得る。
バイオブロック209の96個のウェルすべてが処理されるまで、この操作をさ
らに繰り返す。
【0047】 上記した方法を説明することを目的として、ヘッドアレンジメント200が種
々のステーション204ないし208の間で矢印214の方向に動くと仮定した
。しかしながら、実際には、ヘッドアレンジメント200を矢印214の方向に
動かすことなく、むしろバイオブロック209ないし212を、適宜、ヘッドア
レンジメント200の下で動かすことも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の具体例の模式図を示す。
【図2】 図1に示されるアセンブリーのカラムの模式図を示す。
【図3】 図1のフィルターユニットのスリーブを示す。
【図4】 図1に示されるアセンブリーのフィルターを拡大した模式図を示
す。
【図5】 本発明のさらなる具体例に係るフィルターユニットを組み入れた
生体分子精製用アセンブリーの拡大図を示す。
【図6】 図5に示されるフィルターユニットに組み入れられるフィルター
をさらに拡大して示す。
【図7】 図6に示されるフィルターユニットの修飾形を示す。
【図8】 本発明に係る方法の一の具体例を示す。
【図9】 本発明に係る方法の一の具体例を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 33/48 C12N 15/00 A 4H045 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW (72)発明者 スティーブン・オーウェン・ロック イギリス、シーダブリュー8・4エイエッ クス、ノースウィッチ、ハートフォード、 メイプルグローブ35番 (72)発明者 スティーブン・ジェイムズ・ドッズワース イギリス、エルエル11・6ディアール、ク ルウィド、モス、ピューズ・レイン、ヒル サイド・コティッジ (72)発明者 イアン・ハドソン イギリス、エム20・2アールワイ、マンチ ェスター、ディッズベリー、ウィルムズロ ー・ロード856番、タワーズ・ビジネス・ パーク、スコッツクロフト・ビルディン グ、テプネル・ライフ・サイエンシーズ Fターム(参考) 2G045 BA13 BB05 BB16 CB01 CB21 DA12 DA13 DA36 HA14 2G052 AA28 AB18 AB20 AD09 AD29 CA18 CA28 DA06 EA03 ED07 FC02 JA04 JA06 4B024 AA19 AA20 CA11 GA30 HA03 4B029 AA07 AA09 AA23 BB01 BB15 BB20 CC01 FA04 FA12 HA06 4B063 QA01 QA18 QQ41 QQ79 QS12 QS15 QS39 4H045 AA20 AA40 GA20

Claims (40)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体分子を含有する溶液と、不溶性物質とを含む懸濁液から
    その生体分子の試料を得る方法であって、 (a)液体流入口を有する容器と、その液体流入口に位置付けられる着脱可能
    なフィルターユニットとを含む生体分子精製用アセンブリーを準備し; (b)懸濁液をフィルターユニットを通して濾過し、その溶液が液体流入口を
    通って容器中に入るようにし; (c)そのフィルターユニットを液体流入口から取り外し; (d)生体分子を固相支持体に固定し; (e)その生体分子をその支持体上で洗浄する工程および該支持体から溶出す
    る工程の少なくとも1の工程に付して生体分子の精製試料を得る; 工程を含む方法。
  2. 【請求項2】 工程(e)が固相支持体を洗浄することを含み、該支持体が
    、この工程の間、容器内に含まれている、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 工程(e)が容器内に含まれる固相支持体から生体分子を溶
    出することを含み、その溶出を容器の流入口を通して行う、請求項2記載の方法
  4. 【請求項4】 工程(b)において、濾過すべき懸濁液がウェル中に含まれ
    ており、工程(c)において、フィルターユニットをそのウェル中に廃棄する、
    請求項1ないし3のいずれか1項記載の方法。
  5. 【請求項5】 吸着を行うための結合剤の存在下、生体分子を固相支持体上
    に吸着させる、請求項1ないし4のいずれか1項記載の方法。
  6. 【請求項6】 工程(d)を目的として、容器中にある濾液が結合剤を含有
    し、その濾液を支持体上に放出し、得られた混合物を該容器に戻す、請求項5記
    載の方法。
  7. 【請求項7】 工程(d)を目的として、濾液を支持体および結合剤の混合
    物中に放出し、得られた混合物を該容器に戻す、請求項5記載の方法。
  8. 【請求項8】 固相支持体が磁気ビーズを含む、請求項1ないし7のいずれ
    か1項記載の方法。
  9. 【請求項9】 生体分子精製用アセンブリーの容器が開口端の縦方向に配置
    されるカラムである、請求項1ないし8のいずれか1項記載の方法。
  10. 【請求項10】 カラムが上部ボアセクションと、その上部セクションと比
    べて径の小さな下部ボアセクションを有する、請求項9記載の方法。
  11. 【請求項11】 生体分子の溶液と不溶性物質とを含む懸濁液から生体分子
    の試料を得るための装置であって、 (i)液体流入口を有する容器と、その容器の流入口に位置付けられる着脱可
    能なフィルターユニットとを含む生体分子精製用アセンブリーを備え、懸濁液中
    に含まれる溶液がフィルターユニットおよび液体流入口を通って容器中に入るた
    めの手段を備えている、濾過ステーションと; (ii)フィルターユニットを該容器から取り外すための手段と; (iii)洗浄ステーションおよび溶出ステーションの少なくとも1のステー
    ションと; を含む、装置。
  12. 【請求項12】 溶出ステーションおよび洗浄ステーションを含む、請求項
    11記載の装置。
  13. 【請求項13】 さらに、好ましくは(ii)と(iii)の間に備えられ
    ている固相支持体供給ステーションを含む、請求項11または12記載の装置。
  14. 【請求項14】 容器が開口端のフロースルーカラムである、請求項11な
    いし13のいずれか1項記載の装置。
  15. 【請求項15】 カラムが上部ボアセクションと、その上部セクションと比
    べて径の小さな下部ボアセクションを有する、請求項14記載の装置。
  16. 【請求項16】 フィルターユニットが、フィルターを組み込み、そしてカ
    ラムの下端部に位置付けられるスリーブを含む、請求項14または15記載の装
    置。
  17. 【請求項17】 フィルターの上面に凹部があり、カラムの下端部が該凹部
    に位置する、請求項16記載の装置。
  18. 【請求項18】 フィルターの孔径が0.2ないし50ミクロンの範囲にあ
    る、請求項11ないし17のいずれか1項記載の装置。
  19. 【請求項19】 濾過すべき懸濁液がウェル中に含まれ、濾過操作が終了す
    ると、フィルターユニットが自動的にそのウェル中に捨てられる、請求項11な
    いし18のいずれか1項記載の装置。
  20. 【請求項20】 さらに、アセンブリーを上に動かした時にフィルターユニ
    ットがウェル中に放出されるようにそのフィルターユニットに作用するストリッ
    プアレンジメントを含む、請求項19記載の装置。
  21. 【請求項21】 生体分子精製用アセンブリーのアレイの操作能を有する、
    請求項11ないし20のいずれか1項記載の装置。
  22. 【請求項22】 濾過工程、フィルターユニットの取り外し工程、洗浄工程
    および溶出工程の各々個々の工程がアレイのすべての部材に対して同時になされ
    るように適合させる、請求項21記載の装置。
  23. 【請求項23】 (a)使い捨てカラムの上端部を着脱可能に固定することができ、そのカラム
    の上端部に流体が流出入するための流体流路を有する、複数の個々のカラム支持
    ヘッドを有するヘッドアレンジメントと; (b)支持ヘッドに固定されるべきカラムの上端部が該ヘッドの下方にあるよ
    うに、使い捨てカラムの供給体を動かすための手段と; (c)カラムの上端部がヘッドに着脱可能に固定されるようになるように、ヘ
    ッドアレンジメントをカラムの頂部に向かって相対的に下方に動かし、かつヘッ
    ドアレンジメントを該工程のその後の段階に備えてそのアレンジメントに固定さ
    れたカラムを相対的に上方に動かすための手段と; (d)適当ならば、試薬/洗浄溶液のためのリザバーと; (e)カラムの下端部に設けられた、(例えば、マイクロタイタープレート、
    バイオブロックなどのウェル中の)液体試料、液体抽出液またはかかる液体と試
    薬との混合液を、カラム中、上方に吸引し、所望の生体分子を得るのに必要とさ
    れる処理工程のためにその下端より放出するための手段(例えば、カラム中の圧
    力を変化させるための手段)と;および (f)処分するのにヘッドからカラムを取り外すための手段と を含む、請求項11記載の装置。
  24. 【請求項24】 液体流入口を有する容器および液体流入口に位置付けられ
    る着脱可能なフィルターユニットを含む生体分子精製用アセンブリーであって、
    該容器が第1ボアセクションとその第1セクションと比べて径の小さな第2ボア
    セクションを有するカラムの形態であり、そのフィルターユニットがフィルター
    を収容し、その第1ボアセクションから離れてある容器の末端に着脱式に取り付
    けられたスリーブを含む、生体分子精製用アセンブリー。
  25. 【請求項25】 容器の流入口に隣接するフィルターの表面に凹部があり、
    容器の端部がその凹部に位置する、請求項24記載の生体分子精製用アセンブリ
    ー。
  26. 【請求項26】 生体分子精製用アセンブリーのためのフィルターユニット
    であって、 (a)濾過すべき懸濁液がそこを介してスリーブに入る一端(「懸濁液流入口
    端部」)および生体分子精製用アセンブリーのカラムを位置付けるための対向端
    を有する細長いスリーブであって、第1本体部と、その第1本体部から該懸濁液
    流入口端部に内方向にテーパーを付した第2本体部とを有するスリーブ;および (b)第1本体部に位置し、その断面を占める、ヘッド部分、およびスリーブ
    の第2本体部に伸び、スリーブの内方向テーパーよりも大きな角度でその中にテ
    ーパーが付されている円錐台または円錐体部分のフィルター; を含む、フィルターユニット。
  27. 【請求項27】 (i)第1および第2開口端部を有するカラムの形態の、
    該カラムの第1開口端部に濾液流入口が設けられている、細長い容器;および (ii)該容器の第1開口端部に着脱式に位置付けられる請求項26に記載の
    フィルターユニット; を含む、生体分子精製用アセンブリー。
  28. 【請求項28】 フィルターユニットが上部凹部を有し、細長い容器の濾液
    流入口が該凹部の領域に位置付けられる、請求項27記載のアセンブリー。
  29. 【請求項29】 細長い容器が請求項24に記載されている容器である、請
    求項27または28記載のアセンブリー。
  30. 【請求項30】懸濁液が、次の工程: (i)細菌ペレットの溶液中再懸濁液を準備し; (ii)溶菌溶液を該再懸濁液に加えて、細胞性含有物を放出させ; (iii)中和溶液をその溶解した再懸濁液に加えて、請求項1に記載の方法
    に用いるための生体分子の溶液および不溶性物質の溶液を含む懸濁液を形成させ
    る 工程により得られ、 ここでその各溶菌溶液および/または中和溶液が、分配装置を試料またはそれ
    を含有する容器と接触させることなく、付加的な機械的混合または攪拌の不存在
    下で懸濁液を得るために再懸濁液中に下方射出される複数のアリコートにて加え
    られる、請求項1記載の方法。
  31. 【請求項31】 細胞試料を溶菌させ、その溶菌物から生体分子を得、ここ
    で溶菌用試薬を支持ヘッドを介して下方に、(カラムをヘッドに固定する前後の
    いずれかにて)溶解させる細胞試料に射出する、工程を用いる、特定の種類の装
    置を操作する方法。
  32. 【請求項32】 溶菌試薬が溶菌溶液および別の中和溶液を含む、請求項3
    1記載の方法。
  33. 【請求項33】 溶解させるべき細胞試料がマイクロタイターウェルトレイ
    などの個々のウェルに含まれており、溶菌試薬をその個々のウェルに射出する、
    請求項30ないし32のいずれか1項記載の方法。
  34. 【請求項34】 装置がn個のカラム支持ヘッドを一列有し、処理されるべ
    き細胞試料を(mxn)アレイのマイクロタイターウェルに入れ、ここでm列の
    いずれか1列のn個のウェルにある試料をn個の支持ヘッドから溶菌試薬を下方
    射出することで同時に処理することを含む、請求項33記載の方法。
  35. 【請求項35】 溶菌試薬を(mxn)アレイのすべてのウェルに放出し、
    使い捨てカラムをその後の抽出操作の工程のためにヘッドに固定する、請求項3
    4記載の方法。
  36. 【請求項36】 溶菌試薬を細胞試料に分配するのに要する時間が0.1な
    いし1秒である、請求項30ないし35のいずれか1項記載の方法。
  37. 【請求項37】 カラム支持ヘッドの放出用出口が、その中に溶菌試薬が放
    出されるであろう試料の表面より40mmないし100mm上にある、請求項3
    0ないし36のいずれか1項記載の方法。
  38. 【請求項38】 放出用出口が試料の表面より約70mm上にある、請求項
    37記載の方法。
  39. 【請求項39】 各支持ヘッドの放出用出口の直径が0.1ないし1mmで
    ある、請求項30ないし38のいずれか1項記載の方法。
  40. 【請求項40】 該径が約0.75mmである、請求項39記載の方法。
JP2001512535A 1999-07-23 2000-07-24 生体分子の単離 Pending JP2003505703A (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GBGB9917299.1A GB9917299D0 (en) 1999-07-23 1999-07-23 Isolation of biomolecules
GB9917299.1 1999-07-23
GB0003282.1 2000-02-12
GB0003282A GB0003282D0 (en) 2000-02-12 2000-02-12 Isolation of biomolecules
PCT/GB2000/002798 WO2001007451A2 (en) 1999-07-23 2000-07-24 Isolation of biomolecules

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003505703A true JP2003505703A (ja) 2003-02-12

Family

ID=26243641

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001512535A Pending JP2003505703A (ja) 1999-07-23 2000-07-24 生体分子の単離

Country Status (6)

Country Link
EP (1) EP1203080B1 (ja)
JP (1) JP2003505703A (ja)
AT (1) ATE282694T1 (ja)
AU (1) AU6579000A (ja)
DE (1) DE60015983D1 (ja)
WO (1) WO2001007451A2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008167722A (ja) * 2007-01-15 2008-07-24 Konica Minolta Medical & Graphic Inc 磁性支持体上での加熱による核酸単離方法
JP2010042349A (ja) * 2008-08-12 2010-02-25 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 高勾配磁気分離用フィルター
WO2011158738A1 (ja) * 2010-06-15 2011-12-22 株式会社日立ハイテクノロジーズ 生体試料前処理方法及び装置
KR20230013212A (ko) * 2021-07-16 2023-01-26 (주)마이크로디지탈 복잡 시료 추출용 카트리지 시스템 및 복잡 시료 추출 방법

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20050042146A1 (en) * 2003-08-19 2005-02-24 Fuji Photo Film Co., Ltd. Rack for extracting apparatuses
CN100587453C (zh) * 2007-12-25 2010-02-03 中国科学院力学研究所 一种无损转移蛋白质晶体的方法和装置
US8811294B2 (en) 2008-04-04 2014-08-19 Qualcomm Incorporated Apparatus and methods for establishing client-host associations within a wireless network
US9582238B2 (en) 2009-12-14 2017-02-28 Qualcomm Incorporated Decomposed multi-stream (DMS) techniques for video display systems
US9582239B2 (en) 2011-01-21 2017-02-28 Qualcomm Incorporated User input back channel for wireless displays
US8964783B2 (en) 2011-01-21 2015-02-24 Qualcomm Incorporated User input back channel for wireless displays
US9065876B2 (en) 2011-01-21 2015-06-23 Qualcomm Incorporated User input back channel from a wireless sink device to a wireless source device for multi-touch gesture wireless displays
US10135900B2 (en) 2011-01-21 2018-11-20 Qualcomm Incorporated User input back channel for wireless displays
US9413803B2 (en) 2011-01-21 2016-08-09 Qualcomm Incorporated User input back channel for wireless displays
US9787725B2 (en) 2011-01-21 2017-10-10 Qualcomm Incorporated User input back channel for wireless displays
US10108386B2 (en) 2011-02-04 2018-10-23 Qualcomm Incorporated Content provisioning for wireless back channel
US8674957B2 (en) 2011-02-04 2014-03-18 Qualcomm Incorporated User input device for wireless back channel
US9503771B2 (en) 2011-02-04 2016-11-22 Qualcomm Incorporated Low latency wireless display for graphics
US9525998B2 (en) 2012-01-06 2016-12-20 Qualcomm Incorporated Wireless display with multiscreen service
CN115407078B (zh) * 2022-11-01 2023-01-31 丹娜(天津)生物科技股份有限公司 具有样本前置处理功能的分析仪及样本前置处理方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3985032A (en) * 1975-11-13 1976-10-12 Centaur Chemical Co. Micropipette filter tips
GB9314249D0 (en) * 1993-07-09 1993-08-18 Proofname Ltd Purification method and apparatus
WO1997026540A1 (en) * 1994-03-11 1997-07-24 Barrskogen, Inc. Minifiltration method and apparatus
US5496523A (en) * 1994-05-06 1996-03-05 Sorenson Bioscience Filtered micropipette tip for high/low volume pipettors
US5705059A (en) * 1995-02-27 1998-01-06 Miltenyi; Stefan Magnetic separation apparatus
JP2832586B2 (ja) * 1995-08-04 1998-12-09 株式会社トミー精工 Dna抽出精製方法
ATE291637T1 (de) * 1997-03-24 2005-04-15 Robert E Fields Biomolekularer prozessor

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008167722A (ja) * 2007-01-15 2008-07-24 Konica Minolta Medical & Graphic Inc 磁性支持体上での加熱による核酸単離方法
JP2010042349A (ja) * 2008-08-12 2010-02-25 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 高勾配磁気分離用フィルター
WO2011158738A1 (ja) * 2010-06-15 2011-12-22 株式会社日立ハイテクノロジーズ 生体試料前処理方法及び装置
KR20230013212A (ko) * 2021-07-16 2023-01-26 (주)마이크로디지탈 복잡 시료 추출용 카트리지 시스템 및 복잡 시료 추출 방법
KR102608516B1 (ko) * 2021-07-16 2023-12-04 (주)마이크로디지탈 복잡 시료 추출용 카트리지 시스템 및 복잡 시료 추출 방법

Also Published As

Publication number Publication date
WO2001007451A2 (en) 2001-02-01
ATE282694T1 (de) 2004-12-15
AU6579000A (en) 2001-02-13
DE60015983D1 (de) 2004-12-23
EP1203080A2 (en) 2002-05-08
EP1203080B1 (en) 2004-11-17
WO2001007451A3 (en) 2001-08-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003505703A (ja) 生体分子の単離
JP3527884B2 (ja) 核酸の単離及び精製方法並びにその装置
EP0708827B1 (en) Purification method and apparatus
AU778440B2 (en) Sample processing device
US8597878B2 (en) Device and procedure for automated isolation and purification of nucleic acids from complex starting materials of the users choice
US5438128A (en) Method for rapid purifiction of nucleic acids using layered ion-exchange membranes
US20080102493A1 (en) Isolation of RNA and DNA from a biological sample
JP2003516125A (ja) Dna単離方法
JPH11507544A (ja) Dnaを抽出するための方法及び装置
WO2002078846A1 (fr) Instrument et procede de recolte d'acides nucleiques
CN213570409U (zh) 使用珠分离高分子量dna的试剂盒
US20210087551A1 (en) Devices and methods for plasmid purification
JP2006521105A5 (ja)
JP2003527953A (ja) 単一容器内での物質の処理方法および器具
US20170029809A1 (en) Methods and devices for nucleic acid purification
US6800752B2 (en) Chromatography material and a method using the same
EP1462520A1 (en) DNA isolation method
US11274292B2 (en) Devices and methods for plasmid purification
JP2001299341A (ja) 改良されたリボ核酸の単離方法
CA2464462A1 (en) Nucleic acid isolation method and apparatus for performing same
JP3811767B2 (ja) 均質な混合物から核酸を純化する方法
JP3811767B6 (ja) 均質な混合物から核酸を純化する方法