JP2003505186A - 長手方向中央の収斂型デンタルポスト - Google Patents
長手方向中央の収斂型デンタルポストInfo
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Abstract
Description
具を歯根に固着する改良された支持ポストに関する。本発明は、神経を抜いた歯
及び歯根を補強する方法及び装置、特に、人工補綴具の支持体を提供する一方に
て、無髄の歯根の壁を内側から補強するため支えフィラーを形成すべく中心決め
するデンタルポストに関する。
る二次的補強手段を更に提供するものである。このことは、歯根が大きく湾曲し
ており、このため極めて可撓性である補強装置を必要とする場合に、特に重要で
ある。この二次的強化・補強要素は、封泥複合フィラーに対する基質としての働
きもする、全体としてら旋コイルの形状の可撓性のコイル巻きワイヤーである。
に、例えば、ステンレススチール、硬い合成ポリマー、可撓性の合成ポリマー、
不透明な材料又は光透過性、半透明又は透明な材料を含む、多岐に亙る材料にて
デンタルポストが製造されている。
行な断面から歯根内に最も深く埋め込むことを目的とする端部に向けてテーパー
が付けられた装置まで、相違している。また、幾分不規則な断面形状を有する支
持ポストが形成されており、また、その幾つかは、クレール(Kurer)の米
国特許第4726770号におけるような、長手方向中央の収斂する形状を有し
ている。
強し、また、ポストを所要位置に保持する封泥組成物を更に補強しつつ、補綴用
の冠側の置換物を確実に取り付けることを保証する支持ポスト及び歯根の補強ア
ンカーを提供することを目的とするものである。
方向軸線に沿った中央軸部分と、実質的に平行な側部を有する端部分とを備え、
又はこれと代替的に、歯の根管内に最も深く挿入することを目的とする少なくと
も1つの逆テーパー付きの深い端部とを有する、歯の補強・補綴用支持アンカー
ポストが提供される。本発明のポストの中央の収斂型軸部分における周面は、実
質的に連続的な湾曲状態にて、すなわち、軸の長手方向軸線に対して平行な長手
方向に伸び且つ軸部分の各端部における最大直径よりも少なくとも10%小さい
中心直径までテーパーが付けられた、鋭角な中断部分無しの湾曲部分にて形成さ
れている。
軸部分は、長さが少なくとも11mm、好ましくは長さが18mm以下であり、
最も好ましくは、軸部分は、約14乃至17mmの長さを有するようにする。中
央の収斂型軸部分の各端部における最大直径は少なくとも約1.016mm(約
0.04インチ)であり、好ましくは、約1.778mm(約0.07インチ)
以下であるようにする。本発明のポストの最狭の中央部分は、直径約0.508
mm(約0.02インチ)以上であることが好ましく、また、好ましくは、少な
くとも約0.889mm(約0.035インチ)、好ましくは、約1.524m
m(約0.06インチ)以下であるようにする。
な側部付きの端部分と一体に形成され又は該端部分に緊密に接続され、その端部
分の各々は、ポストの長手方向軸線に沿って少なくとも更に2mmだけ伸びるこ
とが好ましい。このことは、連続的に湾曲した中央の収斂型軸部分の対称性を損
なうことなく、特定の歯の必要性に合うようにユーザがポストの全長を特別に設
定することを許容する。これと代替的に、少なくとも1つの端部、全体として、
歯根内に最も深く伸びる端部は、特定の管の状況に合うように望まれるならば、
内方にテーパーを付けることができる。これと逆に、人工歯冠を直接支持するこ
とを目的とする端部分、すなわち歯を越えて外方に伸びる端部は、補綴用冠を一
層良く支持するために必要であるならば、中央軸の最大直径に対して周方向に拡
大させることができる。
直径の端部を有するものとすることができる。また、特別な状況にて、例えば、
回転を防止することが望まれるならば、多角形の断面を有する軸部分も本発明の
範囲に属する。同様に、楕円形の設計は、回転を防止し且つ多角形の設計の応力
を増幅する鋭利な隅部を回避する。
る端部分は、冠の回転を防止し且つ冠に対するより安定的な座部を保証し得るよ
うに多角形の断面を有することが最も望ましい。中央の収斂する軸部分の連続的
な湾曲部分を越える、外端部分の正確な形状、寸法及び長さは、中央軸部分の臨
界的な形状に影響を与えずに、多岐に亙る形状又は寸法とすることができる。端
部分は、中央の収斂型軸部分を変化させることなく切り込み又はその他の方法で
修正することができ、これにより、例えば、冠又は内部の歯根管のような、特定
の設計を容易に特別に作成することを可能にする。
にて形成することが好ましい。最も好ましい実施の形態において、この材料は、
特に、可視範囲の光エネルギをスペクトルの青色端に向けて伝送し、また、ポリ
カーボネート(例えばレキサン(Lexan))、又はデンタル用の支持構造体
として使用するのに必要な物理的性質を有するF.D.A承認のその他の材料の
ような、生理学的に不活性、透明又は光学的に伝導性の材料の如き材料を含む。
かかる材料は、ポストを歯根管内の所要位置に保持するために使用されるセメン
ト材料の硬化を促進する光エネルギの透過を許容するのみならず、必要な支持体
も提供することができる。最も好ましくは、ポストは、又、X線に対しても透過
性であり、このことは、歯根管を開き且つ補綴具及び支持ポストを除去すること
を必要とせずに、歯科医が検査するために管を妨害無しで見ることを許容する。
例えば、ガラス又は炭素繊維さえも介在させることにより、その強度を増し得る
ように、重合系の透過性材料を強化することもできる。強化したポリマー樹脂に
加えて、半透明又は透明なガラス材料を使用して中央の収斂型ポストを形成する
ことができる。一般に、かかるガラス材料は、強化したポリマー樹脂よりも更に
より硬い。
わせることのできる、本発明の別の面は、デンタルポストを取り巻き且つ急峻に
湾曲した歯根に対して要求されるならば、デンタルポストと同様に可撓性とする
ことのできるように形成された、ヘリカルな可撓性ワイヤーである。ワイヤー及
びポストの組み合わせ体を歯根管内に挿入した後(デンタルリーマのようなもの
を使用する一般に既知の歯科方法により歯根管を処理した後)、歯科医学にて使
用される複合封泥剤中にワイヤーを浸漬させ、このワイヤーは、また、ポストを
所要位置に保持する。このワイヤーは、封泥組成物に対する補強基質を提供し、
歯内治療学的に損なわれた歯を真直ぐにする。コイルを形成するワイヤーは、実
質的に任意の断面を有するものとすることができる。全体として、このコイルワ
イヤーは、円形の断面であるが、正確な形状は、製造方法に依存し、例えば、押
出し成形されるならば、その断面は、ダイの開口部の形状によって決まる。
うな金属組成物又は複合材にて形成することができる。ヘリカル状ワイヤーは、
自己硬化性で且つ光硬化性でもあり、ワイヤー材料又はデンタルポスト材料と相
反しない材料である、例えば、歯科医学の分野で既知の任意の型式の封泥複合材
と共に利用することができる。封泥材料は、ヘリカルワイヤー及びデンタルポス
トを歯根管壁内に固着する働きをする。補強した歯は、通常の咀嚼機能の通常の
力に一層良く耐えることができる。歯科分野にて一般に使用されるポリカーボネ
ート又はその他のポリマーのような比較的柔軟な樹脂組成物にてポストを形成す
るとき、封泥複合材中に一体に封入したときでさえ、ポストは、必要であれば、
更に再加工するため管を再開放すべく比較的容易に穿孔することができる。重合
系ポストは、複合材よりも遥かに容易に穿孔することができる。
ーは極めて可撓性でなければならない。可撓性のデンタルポストの製造は当該技
術分野にて周知である。同様に、可撓性のコイル巻きしたワイヤーを製造する方
法もワイヤーの押出し成形技術の分野にて周知である。更に、コイル巻きしたワ
イヤーの可撓性は、極めて硬い通常、剛性な金属を使用してワイヤーを製造する
ときでさえ、その幾何学的形態の結果として実質的に本質的なものであることを
理解すべきである。全体として、ヘリカル状ワイヤーに対し歯科用品質のステレ
ススチール又はチタン金属及び合金を利用することができる。ワイヤーは、直径
約0.1016mm(約0.004インチ)以下であり、また、直径が約0.0
508(約0.002)乃至約0.0762mm(約0.003インチ)の範囲
にあることが好ましい。
れ、全体として、約1.016mm(約0.04インチ)乃至約1.778mm
(約0.07インチ)の範囲にある。コイルの直径は、デンタルポストを取り巻
き且つ処理した歯根管に嵌まるのに十分でなければならない。コイルはポストの
周りに緊密に嵌まる必要はない。実際上、緩み嵌め又はコイルに対するポストの
多少の動きを許容する嵌め状態がポストを取り巻く封泥複合材中にワイヤーを封
入するために好ましい。しかし、コイル状ワイヤー及びポストを歯根管内に挿入
するとき、その双方が共に歯根内に進むように緊密な嵌まり状態となることが好
ましい。このように、挿入されたとき、コイル状ワイヤーをデンタルポストに緊
密に固着し、また、ヘリカル状ワイヤーが管内でデンタルポストの外周と管壁の
内面との中間の位置まで拡がるのを許容する手段が設けられることが最も好まし
い。
コイルを取り付けることと、組み立てたポスト及びワイヤーコイルを封泥複合材
が充填された管内に挿入することとを備えている。このように、多数歯根のある
臼歯の多数の管がこのように処理されたならば、歯根管の各々を封泥複合材にて
充填し、コイル及びポストを充填した歯根の各々に挿入し、冠側の置換物を支持
し得るように真直ぐにした中実な相互接続構造体を形成する。更に、比較的柔軟
なプラスチックで出来た場合のようにポストが取り外し可能であるならば、その
後に再処理が必要とされれば、従来のデンタル器具にてそのポストを除去するこ
とができる。
用することにのみ限定されるものではない。このコイル状ワイヤーは、光硬化性
封泥複合材と作用させたときに特に有用である光透過性ポストと、又は、一般に
自己硬化性封泥複合材と共に使用される、例えば、金属製デンタルポストのよう
な不透明ポストとの双方と共に使用することができる。ねじを形成したとき、特
に、追加的な牽引力を加えることにより装置が歯根に強固に締結し又は締め付け
ることを許容し得るようにポストのねじがコイルのへリックスと合わせたとき、
金属製ポストは特に有用である。コイル及びねじ付きポストの双方が金属製であ
る場合、インターフェースは、封泥複合材に形成されたねじ部を有する場合のよ
うに、ねじ部を急速に磨耗させることなく、ねじ込み。取り外し且つ歯に再度ね
じ込んで戻すことができる。
を媒質内に伝送するためにヘリカル状ワイヤー自体を利用することができる。し
かし、かかる光伝送性コイル巻きワイヤー材料は、ガラス繊維又は炭素繊維ワイ
ヤーのような、より強力で、しかも光不透過性の金属、又は強化ポリマー程には
構造的な観点からして望ましくはない。
の外端を多少変色させ易い。この効果は、金属製デンタルポストに対してしばし
ば使用される、当該技術分野の当業者に周知であるような、不透明材料の薄い層
にてコイル巻きしたワイヤーを被覆するという周知の手段により解消し又は少な
くとも軽減することができる。かかる不透明な被覆は、歯科技術分野で周知であ
るように、急速乾燥型アルコール稀釈剤と混合させた着色顔料にて形成すること
ができる。
図示されている。更なる詳細が不要な場合、その詳細は当該技術分野の当業者に
明らかであり又はさもなければ既知であろから、本発明の多くの部分又はその説
明は概略図で示してある。
の中央の収斂型ポストが図2に図示するように、歯冠が失われた歯根8の冠側の
修復が可能であるようにデンタル修復技術にて使用することができる。図2に図
示するように、歯根8内の管を標準的なデンタル器具、この場合、デンタルリー
マ28を使用して洗浄し、閉塞し且つ所要形状にする。図示するように、不規則
的な端縁又は切り込み部分でさえも最終的な補綴具の冠を保持することに役立つ
かせ、歯根にて平滑な円形断面の開口部を形成する必要はない。
態を更に向上させるため、ポストには該ポストの周面に溝又はリブ13を設けて
、その周囲の複合材料が硬化するとき、その複合材料とのより優れた接触状態が
得られるようにすることができる。定着リブ又は溝13は、ポストの長手方向軸
線に対し傾斜させ且つ丸味を付けることができる。
った後、セメントを追加する場合)又はセメントが歯根管から出ること(ポスト
をセメント充填した歯根管内に挿入する場合)を許容し得るように本発明のポス
トの少なくとも一端部分に沿って長手方向に伸びるようにすることができる。特
に、長手方向溝7は、少なくとも一端に、すなわち、歯根管内に最も深く伸びる
端部に形成し、封泥複合材が通り、よって空気スペースの形成を防止し得るよう
にすることが好ましい。この長手方向溝7は、ポスト11aの内端から収斂部分
の開始部分まで連続し、これにより、本発明のポストをセメント充填した歯根管
内に挿入したとき、全ての圧力に逃がすことができる。
嵌まるように歯根管を拡げ加工することが好ましい。好ましくは、ポスト11の
最も幅の広い部分と歯根管の壁との間にて複合材の少なくとも薄い層が硬化する
のための十分な環状スペースが存在するようにする。
既知の歯根フィラー12によって密封する。次に、歯根管の残りの部分をセメン
ト又は複合材22にて充填し、ポスト11の周縁を歯根管内にて取り巻き得るよ
うにする。その後に、強化部材として従来の蓄積材料19を上端部分26の周り
に付与し、次に、当該技術分野にて周知の従来の手段に従って歯冠をこの材料上
に取り付けることができる。
を含む混合体を使用することを含む、多岐に亙る方法により、封泥複合材料を硬
化させることができる。最も好ましくは、この複合材料は、上述したように光硬
化性であり、従って、所望の周波数が光透過性ツールポスト11を通ることで硬
化させることができる。自然硬化性セメントを使用するとき、ポストは光伝導性
である必要はない。ポスト11の全長に沿って放出された高密度の光は、光硬化
性セメントの最内側部分でもその硬化を促進させるのに十分に強力である。
1と共に作用し、作用する間、歯及び歯根に加わる応力を吸収し、これにより歯
における更なる歪みの可能性を少なくし、頻繁に経験される歯根の割れを防止す
るのに十分な弾性を提供する。多少弾性的な衝撃吸収体として機能するように調
合された適当な複合材料は、支持する骨構造体におけるその他の点では健康な埋
め込んだ歯根に対する長期間の有用さを保つ。かかる弾性的な封泥混合剤の例は
、現在、一般に使用されている材料を含むが、フィラーの粒子の比率は通常の場
合よりも大きい。
材中に埋め込まれる、強化メッシュ21を設けることができる。該メッシュは、
例えば、テフロン(登録商標)のようなフルオロカーボネートポリマー、又は最 良の機能を発揮させ得るようにステンレススチール又は通常の金又は銀合金組成 物のような、無錆金属にて形成することができる。
ることが好ましい。ツールを越えて伸びるポスト26の外端は、適正な長さ及び
形状となるように削り落とし、コア材料を冠側の修復体32の基礎として取り付
けることができる。
い。例えば、ポストの最大直径は、約2.032mm(約0.08インチ)以下
であり、約1.016mm(約0.04インチ)乃至約1.778mm(約0.
07インチ)の範囲にあることが好ましい。ポストは、実質的に円形の断面であ
るが、ポストが管内で回転しないことが望ましいならば、このポストは、楕円形
の断面又は多角形の断面にて形成することができる。ポストの長さは、約20m
m以下であり、又、約8mm乃至約15mmの範囲内にあることがこのましい。
内端部分の長さは、約3mm以下であり、また、少なくとも約0.1mmである
ことが好ましい。
ヘリカルコイルが形成される。デンタルポストは、全体としてポストの底部に向
けて収斂する端部を有するものとし、又は上述した中央の収斂型ポストとするこ
とができる。「底部」、「頂部」、「内側」又は「外側」という語は、本明細書
にて、それぞれ、歯管に対する位置を表示するために相対的な意味で使用するも
のとする。歯の冠部分に最も近く配置しようとするポストの部分は、「頂部」又
は「外」端であり、歯肉又は顎骨に最も近いポストの部分は、歯の底、又は「内
」端である。
いて、実質的に健康な閉塞した歯を補強する光学的に透明な底部収斂型ポスト1
11が図示されている。該ポスト111は、拡げた管の底部に実質的に適合する
プロフィールを有する弾丸形状の下端部分15を持つ、全体として円筒状の軸部
113を備えている。コイル112は、ポスト111の底部に向けて軸方向に縮
径する。
収斂型の弾丸形状の端部15を取り巻くコイル112が、全体として許容される
仕方にて使用されるグタペルカ21のプラグの真上にあり且つ該プラグと接触し
て歯根管8の底部分に嵌まる。開放した歯管8内に硬化可能な充填材料116又
は封泥複合材を配置し、次に、ポスト111及びワイヤーコイル112を管内の
封泥複合体中に所望の深さまで押し込む。1つの好ましい実施の形態において、
ポストは、歯科等級ステンレススチールにて形成することができ、頂部にて1.
27mm(0.05インチ)及び底部にて僅か0.1016mm(0.004イ
ンチ)の直径を有する。ポストの長さは約11mmである。ワイヤーは、また、
下方に収斂するヘリカルコイル112に形成された直径0.0508mm(0.
002インチ)のステンレススチールであり、このヘリカルコイルは、ポスト1
11と同軸状に維持され、同一の軸方向位置にてポストの直径よりも約20%大
きい直径を維持する、すなわちコイルの直径は、頂部の約2.286mm(約0
.09インチ)から底部の約0.127mm(約0.005インチ)へと変化す
る。
決定させるべきである。ピッチの増大に伴って、コイルの可撓性は低下し、更に
、コイルがねじ付きポストの雌ねじとして機能するならば、ピッチは、ポストね
じのピッチにより決定されることを理解すべきである。このため、歯管が急峻に
湾曲しているならば、コイルのピッチ及びコイルを形成するワイヤーの可撓性は
所望の可撓性が得られるように形成することが必要である。例えば、直線状の歯
管の場合、ポストは実質的に硬い金属にて形成することができ、ヘリカル状コイ
ルは可撓性である必要性はない一方、例えば、図10及び図11に図示した歯根
のように、急峻に湾曲した歯根を治療すべきとき、ヘリカル状コイルは可撓性で
なければならない。
大きい可撓性が必要とされるならば、周知の重合系材料のような材料又はニッケ
ルチタン(「NiTi」)合金のような金属を利用することができる。
イル106により取り巻かれた状態で図示されている。このため、本発明によれ
ば、コイルは、ポスト105の周りでのみルーズに形成され且つ実質的に円筒状
の端部107、108の周りにより緊密に嵌まる。
又は長円形の断面を有する非円形のヘリカル状コイルが図示されている。図13
に図示したコイルは、楕円形の断面を有するポストの周りに嵌まるようにするこ
とができるが、円形断面を有するポストの周りにて使用し、コイルが1つの直径
の端部にてポストの周りに緊密に嵌まる一方、ポストの周縁の他の部分では大き
い遊びを有するようにするのが好ましい。このことは、特に非円形の断面を有す
る歯根管にて封泥複合材に対するより有効な補強効果を提供することになる。
ことも等しく本発明の範囲に属する。更に、所望の場合、ワイヤー自体が多角形
の断面を有するようにしてもよい。
て使用することのできる被覆は当該技術にて周知であり、空気中で迅速に蒸発す
るアルコール分散剤中に分散させた顔料のような材料を含む。
ストを挿入したとき、コイルをデンタルポストの周りに緊密に巻く。その後で且
つセメントが硬化する前に、コイルを解放して且つポストの軸線と実質的に同心
状の状態を保ちつつ、ポストから拡張して離れて封泥複合材中に入ることを許容
する。このことは、例えば、ワイヤーコイルをポストの中央軸部分の周りに緊密
に巻き且つコイル状ワイヤーの端部をポストの外面に形成されたニッチ内に掛止
することにより、簡単に実現することができる。端部の少なくとも一方は、ポス
ト130に対して実質的に同心状の状態を保ちつつ、コイル133の直径が拡張
するのを許容するように、そのそれぞれのニッチから容易に非掛止状態となるよ
うにしなければならない。
5、136等により緊密にコイル巻きしたワイヤー133がそれぞれデンタルポ
スト130の中央軸部分に形成されたニッチ131、132に取り外し可能に固
着されている。緊密なコイル及びポストの組み合わせ体を歯管内の所要位置に配
置した後、フック付き端部635、136をニッチ131、132から押し出し
、コイルがポストの周りで拡張するようにすることができる。図15の拡大図に
図示するように、ワイヤー133の端部を曲げることにより簡単なフック135
、136が形成される。
初に形成することができる。プラスチック製ポストを除去した後、金属性ポスト
141を歯根内にねじ込み、金属ワイヤーコイル142と合わせ、強力で且つ調
節可能な接続部を形成することができる。コイル142は、適当な歯科用ステン
レススチール又はニッケルチタン合金で形成することができる。
うに歯根が急峻に湾曲していることが多い、この図面に図示した小臼歯内に配置
することができる。金属製コイルの更なる有利な点は、X線に対して不透過性で
あり、このため、ポストがX線透過性ポリマーである場合でも歯根管の輪郭を描
く作用を果たす。このため、プラスチック製ポストを除去することは、必要なと
き、金属製コイルは歯科医に対するその位置及び歯根管の位置を画定する。
のである。本発明の範囲に属するその他の実施の形態は当該技術分野の当業者に
容易に理解され、従って特許請求の範囲に含まれるものと見なすべきである。
歯肉側の断面図である。
した中央の収斂型ポストを有する拡げ処理した歯根を示す断面図である。
に従ってフィラーを硬化させ得るように歯が処理された、図4の歯の断面図であ
る。
、図4の歯根の断面図である。
ポストを示す、図5の歯根の断面図である。
イルで取り囲まれた透明なポストの1つの実施の形態を使用する、補強され、健
康な閉塞歯の歯肉側X線の図である。
斂するねじ付き金属製ポストの別の実施の形態を使用する補強された、健康な閉
塞歯の歯肉側X線図である。
側面図である。
にある大臼歯の概略図的な側面断面図である。
明の1つの実施の形態の側面図である。
斂型デンタルポストとの組み合わせ体の側面図である。
Claims (17)
- 【請求項1】 閉塞した歯及び歯根を補強するデンタルツールポストにおい
て、中央の軸部分と、該中央軸部分のそれぞれ長手方向に伸び且つ同一の軸線に
対して同心状である第一及び第二の端部分とを備え、前記中央軸部分が中央に収
斂し、該軸部分の周面が長手方向に沿って連続的な湾曲部分を形成し且つ中央軸
部分と第一の端部分及び第二の端部分との間の接続部にて最大の有効直径に達し
、端部分の少なくとも一方が軸部分の最大直径以下の最大直径を有し、 生理学的に不活性な材料にて製造される、デンタルツールポスト。 - 【請求項2】 請求項1のデンタルツールポストにおいて、第二の端部分が
実質的に円筒状の形状であり、該ポストの長手方向アクセス口に対して実質的に
垂直な端面を有する、デンタルツールポスト。 - 【請求項3】 請求項1のデンタルツールポストにおいて、第一の端部分が
最小の端部直径までテーパーが付けられる、デンタルツールポスト。 - 【請求項4】 請求項1のデンタルツールポストにおいて、同様に光透過性
である材料にて形成される、デンタルツールポスト。 - 【請求項5】 請求項1のデンタルツールポストにおいて、21mm以下の
全長と、0.508mm(0.02インチ)以上の最大直径とを有し、第一及び
第二の端部分の長さが各々1mm以上である、デンタルツールポスト。 - 【請求項6】 請求項1のデンタルツールポストにおいて、前記生理学的に
不活性な材料が、金属、ガラス系材料及び合成樹脂系材料から成る群から選ばれ
た光学的に不透明な材料である、デンタルツールポスト。 - 【請求項7】 請求項1のデンタルツールポストにおいて、前記生理学的に
不活性な材料が、光透過性の合成樹脂系ポリマー及びガラス系材料から成る群か
ら選ばれる、デンタルツールポスト。 - 【請求項8】 閉塞した歯及び歯根管を補強し且つデンタル補綴具を支持す
る方法において、前記管をボストを挿入するのに適するように処理することと、
管の頂点部分を生理学的に適当な柔軟で弾性的な材料により密封することと、適
当なデンタルポストを硬化性の複合樹脂材中に埋め込むことと、ポストの一部分
が閉塞した歯の上方を伸びるように複合材樹脂を硬化させることとを備え、長手
方向に伸びる部材を備えるデンタルポストが、中央軸部分と、第一の端部分及び
第二の端部分とを備え、該第一の端部分が歯管内に埋め込まれ、軸部分の少なく
とも一部分が歯管内に埋め込まれ、第二の端部分が閉塞した歯を越えて伸び、中
央軸部分が長手方向軸線に沿って中央の収斂する長手方向部材として形成され、
中央の軸部分の周面が長手方向に連続的な湾曲部分を形成し、前記閉塞した歯の
頂部にて前記第二の端部分の周りで且つ該端部分上に人工冠を取り付けることを
備える、方法。 - 【請求項9】 閉塞した歯及び歯根を補強するデンタル装置において、中央
の軸部分と第一及び第二の端部分とを備えるデンタルポストと、中央の軸部分に
少なくとも沿ってデンタルポストを取り巻くヘリカル状コイルにて形成されたワ
イヤーとの組み合わせ体を備える、デンタル装置。 - 【請求項10】 請求項9のデンタル装置において、ワイヤーが少なくとも
一部分にて前記デンタルポストに固着され、前記組み合わせ体が拡げ処理した歯
根管内に一体的な装置として挿入可能であるようにした、デンタル装置。 - 【請求項11】 請求項9のデンタル装置において、デンタルポストが第二
の端部に向けて末端方向に収斂し、前記ヘリカル状コイルが前記デンタルポスト
と同一の方向に収斂する、デンタル装置。 - 【請求項12】 請求項9のデンタル装置において、前記ヘリカル状コイル
が非円形の断面を有する、デンタル装置。 - 【請求項13】 請求項12のデンタル装置において、前記ヘリカル状コイ
ルの断面が長円体である、デンタル装置。 - 【請求項14】 請求項9のデンタル装置において、前記ヘリカル状コイル
が円形の断面を有する、デンタル装置。 - 【請求項15】 閉塞した歯及び歯根管を補強し且つデンタル補綴具を支持
する方法において、ポストを挿入し得るように前記管を適宜に処理することと、
管の頂点部分を生理学的に適当な柔軟で且つ弾性的な材料により密封することと
、管を硬化性の封泥複合材にて実質的に充填することと、前記ヘリカルワイヤー
コイルと組み合わせた適当なデンタルポストを硬化性の封泥複合材中に埋め込む
ことと、前記ポストの一部分及び前記ワイヤーコイルが封泥複合材中に埋め込ま
れ且つ該封泥複合材を補強するように複合材樹脂を硬化させることとを備える、
方法。 - 【請求項16】 請求項15の方法において、前記ワイヤーが、前記ポスト
の中央部分の周りに緊密にコイル巻きされるように前記デンタルポストの周りに
取り外し可能に固着され、組み合わせ体が硬化性封泥複合材体中に挿入された後
で且つ硬化性封泥複合材が硬化する前に、前記ワイヤーが前記ポストから解放さ
れる、方法。 - 【請求項17】 請求項15の方法において、前記ヘリカル状コイルを形成
する前記ワイヤーが歯科等級金属であり、前記デンタルポストが重合系樹脂にて
形成され、重合系樹脂製のデンタルポストを除去すること、金属で出来ており、
雄ねじを有する軸部分と、封泥複合材を越えて外方に伸びる頂部分とを備えるデ
ンタルポストにて置換することとを更に備え、前記金属製ポストの雄ねじが歯管
内のコイル状ワイヤーと合わさるように形成され且つ寸法決めされる、方法。
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