JP2003505155A - 単離された肝細胞の機能を増強させるためのイン・ビボ誘導 - Google Patents

単離された肝細胞の機能を増強させるためのイン・ビボ誘導

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Abstract

(57)【要約】 本願発明は、肝臓細胞培養を開示している。これは、肝細胞の単離に先だって少なくとも1種の誘導剤が投与されたドナーの肝臓から単離されたとき増強された解毒酵素活性を有した肝細胞を含んでいる。誘導された肝細胞はバイオリアクターで利用され、培養されて肝細胞生産物を生産し、あるいは培養物に加えられた毒素を代謝する。バイオリアクターは肝臓補助装置(あるいはその一部)であり、肝臓の補助が必要な患者の治療に利用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】
本発明の分野は細胞培養物および医療バイオテクノロジー、特に、肝臓病を持
つ患者を治療するために肝臓援助デバイスで用いられる肝細胞培養物である。肝
細胞はイン・ビボで誘導され、肝臓器官から獲得され、培養され、デバイスに取
り込まれて、血流を介して患者を治療し、肝臓機能を供する。本発明の肝細胞単
離方法は、患者の治療において細胞の機能性を拡大する増強された細胞機能を提
供する。
【0002】 発明の背景 肉体外肝臓援助デバイス(LAD)は急性または劇症性肝臓疾患において患者
用の治療として提案されている。LADは、肝臓移植または患者自身の肝臓の再
生まで肝臓機能を供するように設計された一時的な支持体として機能する。LA
Dは、肝疾患において患者の循環血漿で物質を解毒すると予測される単離された
ブタ肝細胞を含有するバイオリアクターを一体化させる。しかしながら、単離さ
れた肝細胞における挑戦の1つは、これらの分化した活性の多くが一時的であり
、培養では数時間ないしは数日続くに過ぎない(Nishibe,Y,and
Hirata, M.Induction of cytochromeP:4
50 isozymes in cultured monkey hepat
ocytes:Int J Biochem Cell Bio.27:3:2
79−285 1995. Jauregui, HO, Ng, SF, G
ann, KL andWaxman, DJ.Xenobiotic ind
uction of P−450 PB−4(IIBI) and P−450
c(IAI) and associated monooxygenase
activities in primary cultures of ad
ult rathepatocytes.Xeno, 21(9):1091−
106.1991. Niak, S. Trenkler, D, Sant
angini, H, Pan, J and Jauregui, HO. Isolation and culture of porcine he
patocyte for artificial liver suppor
t. Cell Trans 5:107−115, 1996)。これらの
機能的解毒活性はチトクロームP450イソ酵素を含めた酵素のファミリーとし
て存在し、各酵素は特異的基質の代謝を担う。
【0003】 LADにおける肝細胞の役割は多岐にわたるが、それらのほとんどの臨界的機
能のうちの1つは解毒酵素によって媒介される解毒である。従って、P450チ
トクロームの維持および肝細胞培養物の他の解毒活性は、肝臓援助デバイスでの
劇症性肝疾患の成功した治療に興味があるものである。
【0004】 本発明の方法は100倍以上もと正常肝細胞において酵素活性をかなり増加さ
せ、その増強された活性は培養において少なくとも1週間維持される。イン・ビ
ボ誘導方法からの解毒活性のこの保持されたレベルは、非−誘導肝細胞で見出さ
れるレベルまたはイン・ビトロ誘導方法を用いて得られたものよりもかなり高い
。バイオリアクター培養に取り込んで細胞産物を生じさせ、毒性物質を代謝する
場合、細胞がこのレベルの機能を維持する。ここに記載する本発明は、バイオリ
アクターを肝臓援助デバイスとして用い、または肝臓援助デバイスに取り込む場
合に治療において肝細胞の解毒能力を増加させることによって医療社会に貢献す
るであろう。
【0005】 発明の概要 本発明は、肝細胞の肝臓からの単離に先立ってイン・ビボで少なくとも1種の
誘導剤が投与されたドナーの肝臓から単離した場合に増加した機能的酵素活性を
有する肝細胞を含む肝臓細胞培養物をその要旨とする。誘導された肝細胞がバイ
オリアクターで用いられ、培養されて、肝細胞産物を生じるか、あるいは培養に
添加されたトキシンを代謝するか、またはその双方を行う。好ましい具体例にお
いて、バイオリアクターは、肝臓援助を必要とする患者を治療するのに用いられ
る肝臓援助デバイスであるか、あるいは該デバイスの一体化された一部である。
もう1つの好ましい具体例において、異なる誘導剤によって誘導された異なる単
離からの肝細胞の少なくとも2つの培養物をバイオリアクター中で混合し、また
は一緒に用いて、広い範囲の増大した機能的酵素活性を呈するバイオリアクター
を有することができる。
【0006】 発明の詳細な記載 従来、誘導されたドナーから入手した肝臓からの細胞培養物は、特に、肝臓援
助デバイスで用いるためにバイオリアクターに取り込まれたことはなかった。
【0007】 誘導された細胞を得る方法において、肝臓ドナーが選択され、ドナーの器官か
ら健康な細胞を得るのに必要な適当な年齢および健康につきスクリーニングされ
る。肝細胞を得るための肝臓ドナーは、好ましくは、哺乳動物または齧歯類種、
より好ましくはウマ、イヌ、ブタ、ウシ、ヒツジまたはネズミ種の正常またはト
ランスジェニック動物ドナーであり、最も好ましくはブタドナーである。より小
さな動物および肝臓器官を取り扱う容易性のため、約5kgないし約20kg、
好ましくは約8kgのブタが用いられるが、いずれのサイズのドナーも肝臓器官
のための源として用いることができる。
【0008】 誘導は、好ましくは、血流への直接的注射を介して動物ドナーに少なくとも一
種の導入剤を腹腔内または筋肉内投与することによって行われる;しかしながら
、誘導剤は、経口、経皮または吸入によるごとき他の経路を用いてドナーに投与
することもできる。1以上の剤が、単一用量にて一度に、または異なる誘導剤の
別々の用量として経時的に投与することができる。ドナーには2以上の誘導剤の
組合せを投与して、ある望まれた解毒酵素を上昇調節し、慣用化された酵素活性
プロフィールを有する肝細胞培養を生じさせることができる。誘導剤の用量は単
一日で、または数時間または数日にわたるごとく経時的に投与し、しかる後に肝
細胞をドナー肝臓から単離することができる。例えば、フェノバルビタールのご
ときいくつかの誘導剤は、ドナーへの注射後に比較的不安定な分子であり、従っ
て、もし器官を入手するに先立って複数間隔にて供されればより効果的である。
用量中の誘導剤の量は(1)用いられる誘導剤または複数誘導剤、(2)ドナー
の種、性別およびサイズ、(3)少なくとも1種の誘導剤の投与様式、および(
4)用量投与の頻度に依存する。典型的には、誘導剤を一連の用量にわたって投
与する場合、誘導剤の投与量はより少なくすることができる。当業者であれば、
本発明の方法およびバイオリアクターで用いられるイン・ビボ誘導肝細胞培養物
を得るためにこれらの投与量パラメーターをどのようにして操作するかを首尾よ
く決定することができるであろう。
【0009】 「誘導剤」は、肝細胞機能を増加または上昇調節することができる剤、特に解
毒に関与する酵素、特に解毒に関与するチトクロームP450または共役反応を
有する。また、もし誘導剤が、アンモニアクリアランスのごとき代謝機能および
アルブミンおよびトランスフェリン生産のごとき合成機能を含めた他の肝細胞機
能を維持または改良すれば有用である。
【0010】 誘導剤は、限定されるものではないが、ベータ−ナフトフラボン(BNF)、
フェノバルビタール、3−メチルコラントレン(3MC)、エタノール、デキサ
メタゾン、アロクロール1254、2,3,7,8−テトラクロロジベンゾ−p
−ジオキシン(TCDD)、フェノチアジン、クロルプロマジン、イソサフォー
ル、γ−クロルダン、アルキルイソプロピルアセトアミド(AIA)、トランス
−スチルベンオキシド、ケポン、アセトン、イソニアジド、ピリジン、ピラゾー
ル、4−メチルピラゾール、プレグレノロン16α−カルボニトリル(PCN)
、トロレアンドマイシン(TAO)、クロトリマゾール、クロフィブレート、ク
ロブザリト、ジ(2−エチルヘキシル(フタレート)DEHP)またはモノ−(
2−エチルヘキシル)フタレート(MEHP)よりなる群から選択される。括弧
中の前記用語は、それに先行する化学的名称についての当該分野で知られた省略
である。該群の最も好ましい誘導剤は、ベータ−ナフトフラボン、フェノバルビ
タールおよび3−メチルコラントレンである。最も好ましい方法において、誘導
剤は腹腔内領域への注射によってドナーに投与される。ここに引用した投与量は
ドナー体重1キログラム当たりの誘導剤のミリグラムの単位であることに注意す
べきである。フェノバルビタールは約125mg/kgまで、より好ましくは約
40ないし約80mg/kgの間で投与される。ベータ−ナフトフラボンは好ま
しくは約180mg/kgまで、より好ましくは約10ないし約15mg/kg
の間にて投与される。3−メチルコラントレンは好ましくは約25mg/kgま
で、より好ましくは約5ないし約10mg/kgの間にて投与される。リストア
ップしたものと機能的または構造的に類似するいくつかの化学物質は、本発明を
実施するために当業者によって同定することができる。理論に拘束されるつもり
はないが、リストアップした化学物質の多くは、多数の他の芳香族またはバルビ
ツエート化合物と共に同一の化学的クラスに一緒に慣用的に分類され、肝細胞の
機能的代謝活性を上昇調節することができる。担体剤、補助剤、カプセル化手段
またはその組合せを、誘導剤の摂取および吸収速度を調節する用量にて誘導剤と
共に添加することができる。担体は水または生理食塩水のごとく水性とすること
ができ、例えば、リン酸、ホウ酸またはクエン酸で緩衝化することができる。ジ
メチルスルホキシド(DMSO)またはベンゼンのごとき非水性担体を用いるこ
ともできる。また、誘導剤はカプセル化手段より放出させることができる。
【0011】 1以上の誘導剤をイン・ビボで用いて、単離に先立って肝細胞の酵素活性を上
昇調節することができる。単離に先立って、単一の誘導剤をドナーに1回以上投
与することができる。標的酵素のプロフィールを上昇調節するために投与する場
合、誘導剤を同時に混合物または「カクテル」として、または系列的に、異なる
時点において別々に組み合わせることができる。用量に含有された誘導剤の量は
、肝細胞を誘導してその機能的代謝活性を増加させるのに十分なものとすべきで
あるが、肝臓器官またはドナーに致死的であるほど多量であってはならない。誘
導剤がドナーに提供される時間は、好ましくは単離の少なくとも約24時間前に
酵素解毒活性の上昇調節をもたらすのに十分な長さとすべきである。
【0012】 イン・ビボ誘導は、単離およびバイオリアクターへの取り込みの後に、肝細胞
は約1週間測定可能な解毒活性を保持するように、チトクロームP450イソ酵
素および共役酵素のようないくつかの機能的解毒酵素の上昇調節を開始する。非
−誘導肝細胞培養物は、イン・ビボ誘導肝細胞培養物で見出される活性のレベル
まで上昇調節されず、そのようなレベルを長くは保持せず、約3日または4日保
てるに過ぎない。
【0013】 今日、チトクロームP450イソ酵素の研究の多くはラットまたはヒト肝細胞
でなされ、従って、公知のチトクロームP450イソ酵素の多くが同定されてお
り、誘導剤およびそれらが上昇調節するイソ酵素の間の関係に基づいて命名され
ている。しかしながら、ブタ肝細胞まで知識を拡大すれば、誘導剤およびイソ酵
素活性の間で同様性および差異を見出すであろう。誘導剤は予測されるイソ酵素
またはその種−特異的ホモログに対して効果を有する。好ましい具体例において
、肝細胞はブタ肝臓から単離され、従って、用いられる誘導剤または複数誘導剤
は予測されるイソ酵素またはそのブタホモログに対して効果を有するであろう。
【0014】 表1は、それらの標的イソ酵素、および該イソ酵素が変換する基質と共に本発
明で用いられる最も好ましい誘導剤の誘導活性をまとめる。誘導された肝細胞は
、まず、アルコキシレゾブフィン基質に対する増加したP450イソ酵素活性を
発現し、非誘導肝細胞のそれよりも高いレベルにおいてそれらをレゾルフィンに
変換する。非誘導肝細胞よりも大きなイン・ビボ誘導肝細胞の標的化P450イ
ソ酵素活性増加の好ましいレベルは、本発明のバイオリアクターで用いるのに少
なくとも約2倍である。ある誘導剤を選択して、他の基質に対する変換活性を同
時に上昇調節することができるアルコキシレゾルフィン基質の変換を担う特定の
イソ酵素を標的化し、それを上昇調節する。この上昇調節は同一または異なる経
路によって起こり得る。
【0015】 チトクロームP450経路において、フェノバルビタールを用いるドナーのイ
ン・ビボ誘導は、肝細胞のCYPIIB1およびCYPIIB2イソ酵素活性、
または、各々、ベンジルオキシレゾルフィン(BROD)およびペントオキシレ
ゾルフィン(PROD)基質に対するそれらのブタホモログの活性を上昇調節す
る。ベータ−ナフトフラボンは、CYPIA2およびCYPIA1イソ酵素活性
、または、各々、メトキシレゾルフィン(MROD)およびエトキシレゾルフィ
ン(EROD)に対するそれらのブタホモログの活性の上昇調節につき特異的で
ある。メチルコラントレンはCYPIIB1イソ酵素活性、またはそのブタホモ
ログをPRODまで;CYPIA2イソ酵素活性、またはそのブタホモログをM
RODに対し;およびCYPIA1イソ酵素活性、またはそのブタホモログをE
RODに対して上昇調節する。肝臓酵素活性を評価するためのもう1つの広く用
いられる基質は7−エトキシクマリン(7−EC)である。この基質はO−脱エ
チル化されて蛍光産物を生じ、またチトクロームP450酵素の酸化的代謝を示
す。これらのアッセイからの結果は、イソ酵素機能の増加がイン・ビボ誘導に続
いて得られることを示唆する。さらに、肝臓における解毒プロセスのHPLC分
析は、肝臓で代謝するリドカインおよびジアゼパムのごとき薬物が非誘導状態に
おけるよりもかなり大きな速度で除去されることを示す。この知見は薬物過剰用
量が肝臓障害の主な原因である事を考えて臨床的に重要である。
【0016】
【表1】
【0017】 共役反応経路は、肝細胞により増大した変換活性についてのもう1つの誘導経
路である。グルコロニデーションおよびスルフェーション共役反応経路のごとき
、イン・ビボ誘導方法によって上昇調節することができるいくつかの公知の共役
反応がある。グルコロニデーションは、排出のための生体異物の極性代謝産物を
生産する主なメカニズムである。フェノバルビタールはチトクロームP450イ
ソ酵素活性のみならず共役酵素にも関与する。アルコール、フェノール、N−ヒ
ドロキシアミンおよびカルボキシル基はO−グルコロニデーションを受け;アル
キルアミン、アリールアミン、アミド、スルホンアミドおよび第三級アミン基は
N−グルコロニデーションを受け;スルフヒドリル基はS−グルコロニデーショ
ンを受け;およびテトラヒドロカンナビノール基はC−グルコロニデーションを
受ける。酵素グルコロニデーションは酵素UDP−グルクロニルトランスフェラ
ーゼによって達成される。外来性化合物およびヒドロキシル基を担う薬物の還元
のためのもう1つの共役経路はスルフェーションである。イン・ビボ誘導によっ
て上昇調節することができるスルホトランスフェラーゼ酵素のクラスはアルコー
ルスルホトランスフェラーゼ、アミンN−スルホトランスフェラーゼおよびフェ
ノールスルホトランスフェラーゼを含む。
【0018】 もし受容者患者が、解毒酵素活性の発現が低い症状で肝臓援助試料を必要とす
るならば、肝細胞のプロフィールを有する細胞単離体と、最大範囲の解毒活性を
達成し、急性疾患の治療のための特別しつらえの培養物を供するために上昇調節
された多数の酵素活性の混合物を用いて肝臓援助デバイスを調製することができ
る。
【0019】 誘導段階の後、Seglen,POに記載されたSeglen方法の修飾を用
いて細胞を単離する。Preparation of isolated ra
t liver cells. In Methods in Cell Bi ology (DM Prescott, ed.) vol.13.Acad
emic Press(NY,NY), 1976 (ここに一体化させる)。
動物を麻酔し、開き、露出した肝臓にカニューレを入れ、肝臓組織からのすすぎ
血液および過剰誘導剤への切除の前に、冷乳酸化リンゲル溶液でイン・サイチュ
にて灌流する。切除した肝臓を生物学的安全性キャビネットまで輸送し、そこで
、手法の残りが無菌条件下で行うことができる。次いで、器官を好ましくは37
℃にて加温EDTAで迅速に灌流し、続いて、消化が完了するように見えるまで
(平均消化時間は約22分である)37℃にて1mg/mlコラゲナーゼの灌流
を行うことによって、肝臓の物理的構造を供する細胞外マトリックスを消化する
。次いで、子ウシ血清を補足した冷ハンクスの平衡塩溶液(HBSS)の添加で
さらなる消化を停止させる。肝臓マトリックスの消化は、マトリックス構造から
細胞および細胞凝集体を放出して細胞の懸濁液を生じる。未消化組織および胆嚢
を切除し、組織の残りを200ミクロンおよび100ミクロンのステンレス鋼シ
ーブを通して細胞および細胞凝集体を放出させる。遠心およびすすぎ媒体のデカ
ンテーションによって、細胞懸濁液を2回洗浄し、細胞ペレットを好ましくは第
3回目のすすぎ後に媒体に再懸濁させる。この時点で、細胞を培養培地中で培養
し、将来の使用での長期貯蔵のために低温保存媒体中で低温保存することができ
る。
【0020】 細胞を細胞懸濁液として培養するか、あるいは肝細胞の培養および維持を可能
とする培養皿、フラスコまたはローラー−ボトルのごとき動物細胞または組織培
養に適した表面に置く。細胞を懸濁液にてバイオリアクターに取り込むことがで
き、あるいは培養ビーズまたは繊維のごとき培養基材上に、または平坦な表面ま
たは膜の上に置くことができる。細胞がその上で増殖することができる適当な細
胞増殖基材は、細胞がそれに付着し、細胞−マトリックス構築体が形成されるた
めのアンコリング手段を供するいずれの生物学的に適合する材料とすることもで
きる。ガラス;ステンレス鋼;ポリカルボネート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリビニリデン、ポリジメチルシロキサン、フルオロポリマー、およびフッ
素化エチレンプロピレンを含めたポリマー;および溶融シリカ、ポリシリコンま
たはシリコン結晶を含めたシリコン基材のような材料を細胞増殖表面として用い
ることができる。細胞の付着または機能、あるいは双方を増強させるために、細
胞増殖表面材料を化学的に処理または修飾し、静電的に荷電し、または細胞外マ
トリックス成分またはペプチドのごとき生物学的材料でコートすることができる
。1つの具体例において、コーティングまたはゲルの形態のコラーゲンのごとき
培養表面に配置された細胞外マトリックスの表面内または表面で肝細胞を培養す
る。もう1つの具体例において、肝細胞を液体−浸透膜またはガス−浸透膜いず
れかの上で培養する。肝臓に存在する他の細胞を、内皮細胞;クッパ細胞、特殊
化されたマクロファージ−様細胞;および繊維芽細胞のごとき誘導された肝細胞
と共に含めることもできる。肝細胞とこれらの1以上または他のタイプの細胞と
の共培養は、肝細胞機能化を最適化するのに望ましいであろう。
【0021】 イン・ビボ肝細胞は、好ましくは、LADとして用いられる、またはLADに
一体化されるバイオリアクターに接種される。いくつかのLADデザインは中空
繊維カートリッジデザインに基づき、ここに、肝細胞は中空繊維のルーメンに、
または中空繊維の外側に接種される。中空繊維は、中空繊維を横切っての液体ま
たは気体輸送を可能とする培養基材として働く。他のLADデザインは平坦な平
面培養基材を一体化させる。2つのコラーゲンゲル層の間の肝細胞培養は、Du
nnらに対する米国特許第5,602,026号および第5,942,436号
に記載されている。平面培養基材を用いるもう1つのデザインは、米国特許第5
,658,797およびBaderらに対する国際PCT出願WO96/340
87に開示されている。2以上の細胞型を、Bhatiaらによって記載された
もののごとき基材上の区別される領域で共培養として一緒に培養することができ
るように、いくつかの平坦な平面基材をマイクロパターン化することができる。
培養基材および方法ならびに肝臓援助を必要とする患者を治療するためのバイオ
リアクターデバイスとしてのそれらの使用を開示するこれらの前記した特許の開
示は、引用してここに一体化させる。肝細胞の培養のための好ましいバイオリア
クターデザインは、バイオリアクターチャンバーの2つの領域を規定するガス−
浸透膜、液体不浸透膜を一体化させる。酸素化に従事しつつ、液体媒体中で培養
した膜の表面に肝細胞を接種し、他のガスは培養培地中のみならず膜を横切って
移動する。別の具体例において、コロナ放電によるごとき膜の電荷を修飾するこ
とによって、または細胞外マトリックス成分、ペプチド、細胞−接着分子または
他の化学物質で膜を処理またはコーティングすることによって、膜を処理して細
胞接着を改良する。膜のための好ましいコーティングはコラーゲンである。
【0022】 培養する場合、細胞は、好ましくは、それらの代謝活性および最適な肝細胞機
能を維持するための時間だけ細胞培地と接触させる。変化する濃度におけるとは
いえ、細胞培養培地は、他の基本的培地成分と共にグルコース、アミノ酸、ビタ
ミンおよび無機イオンの形態で細胞用の基本的栄養源を提供する。培養培地は、
一般に、アミノ酸、成長因子、ホルモン、抗菌剤および抗菌類剤のごとき1以上
のさらなる成分をさらに補充した栄養ベースを含む。肝細胞単離後に該方法で用
いる1つの好ましい培地はウイリアムのE培地、新生子ウシ血清(NBCS)、
グルコース、インスリン、グルカコル、ヒドロコルチゾン、HEPES、表皮成
長因子(EGF)およびグルタミンを含む。より好ましい具体例において、培養
培地は、1%までの新生子ウシ血清(NBCS)、4.5g/lグルコース、0
.5U/mlインスリン、7ng/mlグルカゴン、7.5μg/mlヒドロコ
ルチゾン、10mM HEPES、20ng/ml EGFおよび200mMグ
ルタミンを補充したウイリアムのE培地を含む。前記した培地成分またはそれら
の機能的同等物についての他の濃度は、肝細胞培養の分野における当業者による
使用のために決定することができる。
【0023】 別の好ましい具体例において、バイオリアクターへの取り込みに必要となるま
で、単離後に肝細胞を貯蔵のために低温保持する。細胞懸濁液、細胞単層および
作成された組織構築体の低温維持は低温維持の分野で知られている。低温維持は
長期貯蔵、バンキングおよび輸送において有用である。必要な場合、培養物を凍
結された貯蔵から取り出し、解凍し、低温保存ですすぎ、用いる準備をする。
【0024】 単離または低温維持貯蔵からの取り出しの後に、イン・ビボ誘導肝細胞は好ま
しくはバイオリアクターに取り込まれ、そこで培養される。同一誘導剤、または
多数の誘導剤の単一または複数用量で誘導した単一単離からの肝細胞を用いるこ
とができる。1つの別の具体例において、非−誘導ドナーから単離された肝細胞
を、イン・ビボ誘導ドナーから単離された肝細胞と共にバイオリアクター中で培
養する。もう1つの別の具体例において、同一の誘導剤または少なくとも2種の
異なる誘導剤によって誘導された2以上のドナー単離からの肝細胞を同一バイオ
リアクター中で一緒に組み合わせる。もしバイオリアクターが複数の培養チャン
バーまたは領域を有するならば、異なる誘導剤で予備処理された異なるドナーか
らの肝細胞を分離するが、バイオリアクターの全機能のために一緒に用いること
ができる。LADとして用いられるバイオリアクターで異なる酵素活性プロフィ
ールを有するイン・ビボ誘導肝細胞培養を組合せると、バイオリアクター中で培
養物で処理した患者に利益となろう。1つの具体例において、バイオリアクター
は、異なるイン・ビボ誘導肝細胞培養物のいくつかの単離を含んで、最大範囲の
解毒活性を達成するために上昇調製された酵素の十分なプロフィールを患者に供
給する。別の具体例は、患者の肝臓が低レベルのある解毒酵素を発現するあるレ
ベルの酵素活性を増加させまたは置換するある選択された酵素活性を持つイン・
ビボ誘導肝細胞の1以上の単離で接種したバイオリアクターで患者を治療するこ
とができるものである。
【0025】 バイオリアクターを用いて細胞を培養して、細胞産物を生じさせ、または肝臓
によって通常は代謝されるトキシンのごとき基質に機能的に作用することができ
る。バイオリアクターは、肝臓援助を必要とする患者を治療するための肝臓援助
デバイスとして、または該デバイスの一体化部分として働くことができる。上昇
調節された酵素活性を有する肝細胞を、肝臓援助デバイスとして用いられる種々
のタイプのバイオリアクターで用いることができる。この目的に適したバイオリ
アクターは懸濁手段、中空繊維、径方向表面および細胞培養としての平面基材を
含む。
【0026】 イン・ビボで誘導された肝細胞は、肝臓援助デバイスとして用いられる場合、
あるいは該デバイスに一体化されるバイオリアクター中で培養する場合、肝臓援
助を必要とする患者を治療するのに有用である。通常、肝細胞灌流媒体および患
者の血漿または血液は別々の流動ループにてデバイスを循環させる。流動ループ
はガス、トキシンおよびアルブミンの交換のための膜を介して相互に接触するが
、また肝細胞および患者の間に免疫学的なバリアも供する。
【0027】 以下の実施例は本発明の実施をより良く説明するために掲げるが、断じて本発
明の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。当業者であれば、本発明の
精神および範囲を逸脱することなく、ここに記載された方法に対して種々の修飾
を成すことができることを認識するであろう。
【0028】
【実施例】
実施例1:肝細胞のイン・ビボ誘導および単離 一連のイン・ビボ誘導実験は、肝臓の外科的取り出しに先立って−3、−2お
よび/または−1日に5ないし15mg/kgで与えられるPBS中のフェノバ
ルビタール;(DMSOまたはベンゼン中の)3−メチルコラントレン;または
(DMSO)中のβ−ナフトフラゴンと共に−4ないし−1日に40ないし80
mg/kgの範囲の種々の用量および注射方法を利用した。種々の実験の要約を
表2に示す。体重が8.3±3.0kgのヨークシャー/ハンプシャー交雑ブタ
はEM Parsons (Hadley,MA)から得た。誘導剤の全ての注
射は腹腔に投与した。
【0029】
【表2】
【0030】 ヘパリン(Elkins−Sinn,Cherry Hill, NJ)を0
.5mg/kgにて静脈内投与し、テラゾール(7−10 mg/kg, Fo
rt Dodge Laboratories, Fort Dodge, I
A)およびロンプン(5 mg/kg, Miles, Inc., Shaw
nee Mission; KS)の混合物でドナーを麻酔した。麻酔の面はイ
ソフルランガスで維持し、全ての手法はACUCガイドラインに適合させて行っ
た。
【0031】 依然に記載されているSeglen方法の修飾を用いて細胞を単離した(Se
glen, P., Preparation of isolated ra
t liver cells, In Meth.in Cell. Bio.
(DM Prescott, 編), vol.13. Academic P
ress (NY, NY), 1976)。簡単に述べれば、露出した肝臓に
カニューレを通し、切除および実験室への輸送の前に250ml/分にて冷乳酸
化リンゲル(Baxter, Deerfield, IL)でイン・サイチュ
にて灌流した。肝臓を素早く加温し、37℃にて0.2%EDTAで灌流した。
これに続いて、消化が完全に見えるまで(平均消化22±4分)37℃にて1m
g/mlコラゲナーゼ(Life Technologies, Grand
Island, NY)の灌流を行った。10%NBCS(Hyclone,
Logan, UT)を補充した冷HBSS(BioWhittaker, W
alkersville, MD)の添加でさらなる消化を停止させた。未消組
織および胆嚢を切り出し、組織の残りを200および100ミクロンステンレス
鋼シーブ(Fisher Scientific, Pittsburgh,
PA)を通した。細胞懸濁液を2回洗浄し、細胞ペレットを培養培地に再懸濁し
た。トリパンブルー排除およびカルセインAM染色によって生存率を測定した(
Molecular Probes, Eugene, OR)。イン・ビボ誘
導に続く管理プロセスに由来する肝細胞は、対照条件と比較した場合により低い
生存率を示し(77% n=7 vs 89% n=40)、しかし細胞は大き
な速度で生体異物を解毒する。単離の直後に、BCAキット(Pierce B
iochemical, Rockford, IL)で全蛋白質につき106
細胞をアッセイした。
【0032】 1%NPCS(新生子ウシ血清)、4.5g/Lグルコース、0.5U/ml
ウシインスリン、7ng/mlグルカゴン、7.5μg/mlヒドロコルチゾン
、10 mM HEPES(Sigma)、20ng/ml EGF、200m
Mグルタミン(Life Technologies)、10IU/mlペニシ
リンおよび10μg/mlストレプトマイシン(BioWhittaker)を
補充したウイリアムズのE培地中、皿(Corning, Corning,
NY)当たり2×106細胞の密度にて、細胞を60mm組織培養皿上で平板培
養した。肝細胞を湿潤10%CO2中にて37℃でインキュベートした。培養培
地を単離1日後に交換し、次いで、2ないし3日ごとに交換した。各交換時に採
取した培地試料をアルブミンおよび尿素のアッセイのために貯蔵した。
【0033】 比較のため、イン・ビトロ誘導肝細胞培養を調製した。非−誘導ブタからを除
き前記した方法を用いて肝細胞を獲得し、次いで、培養にて誘導した。1%NB
CS(新生子ウシ血清)、4.5g/Lグルコース、0.5U/mlウシインス
リン、7ng/mlグルカゴン、7.5μg/mlヒドロコルチゾン、10mM HEPES(Sigma)、20ng/ml EGF、200mMグルタミン
(Life Technologies)、10IU/mlペニシリンおよび1
0μg/mlストレプトマイシン(BioWhittaker)を補充したウイ
リアムズのE培地中、細胞を60mm組織培養皿(Corning, Corn
ing, NY)上で平板培養した。実験条件は以下の:96時間の2mMフェ
ノバルビタール(PB;Sigma)、24時間の50μM β−ナフトフラボ
ン(BNF:Sigma)、または24時間の5μM 3−メチルコラントレン
(3−MC;Sigma)のうちのいずれか1つを含有する培養培地で処理した
【0034】 実施例2:肝細胞で測定したチトクロームP450機能 フェノキサゾン基質の脱アルキル化は、チトクロームP450活性およびイソ
酵素プロフィールを調べるための強力なツールを提供した。具体的には、フェノ
キサゾンエーテルエトキシレゾルフィン(EROD)、メトキシレゾルフィン
(MROD)、ベンジルオキシレゾルフィン(BROD)およびエペントキシレ
ゾルフィン(PROD)の脱アルキル化は、研究者をして、各々、個々のイソ酵
素、すなわち、CYPIA1、CYPIA2、CYPIIB1およびCYPII
B2に対する誘導の効果を研究するのを可能ならしめた。
【0035】 非−誘導対照と比較してイン・ビボおよびイン・ビトロ双方の誘導培養物にお
いて増加したイソ酵素活性を測定するために、実施例1からのイン・ビボ誘導お
よびイン・ビトロ誘導双方の培養物を5μMの(血清を含まないウイリアムズE
培地およびフェノールレッド中)EROD、MROD、PRODまたはBROD
(Molecular Probes)と共にインキュベートした。ジクマロー
ル(80μM,Sigma)をインキュベーションに含ませて、レゾルフィン目
的産物の細胞ゾル分解を制限した。試料は540exおよび585emnmにおいて
Turner450フルオロメーターで分析した。0.5ないし130nMで直
線的である標準曲線を用いてレゾルフィン形成を定量し、データをバックグラウ
ンド蛍光を超える正味のレゾルフィン獲得として表す。このアッセイにおいては
、アルコキシレゾルフィンのレゾルフィンへの変換は、蛍光または活性の比率が
特定の組のイソ酵素のP450活性のレベルに直接対応するように、蛍光の増加
に対応する。
【0036】 フェノバルビタール誘導は、イン・ビトロおよびイン・ビボの双方の誘導肝細
胞培養物においてブタCYPIIB1およびCYPIIB2の増大した発現に導
いたが、イン・ビボ誘導培養物のチトクロームP450イソ酵素活性のレベルは
より大きかった。図1において、(図面中では「phenobarb」および「
PB」と言う)フェノバルビタールのイン・ビトロおよびイン・ビボ誘導肝細胞
に対する効果をグラフで表す。図1aおよび1bにおいて、フェノバルビタール
の効果がチトクロームCYPIIB1およびCYPIIB2で観察された。イン
・ビトロで96時間フェノバルビタールに暴露された200万肝細胞を基質と共
に3時間インキュベートし、蛍光の分析のために培地試料を収集した。CYPI
IB2は、イン・ビトロ誘導の96時間後に非誘導対照を超えた機能の8.4倍
増加を示す。培養においてこの時点で、非誘導細胞は、典型的には培養の第4日
で観察される低いレベルの機能を示す。CYPIIB1イソ酵素は、フェノバル
ビタール処理後に3倍高い速度でPRODを代謝する。ブタ肝細胞で観察された
CYPIIB1イソ酵素でのこのより低いレベルの誘導もラットモデルで観察さ
れ、ここに、CYPIIB2はより高いレベルの非誘導性を示す(典型的には2
0ないし30倍vs5ないし10倍)(Thomas, P.E., Reik
, L.M., Ryan, D.E., およびLevin, W., 19
83. Induction of two immunochemicall
y related rat liver cytochrome P−450 isozymes, cytochromes P−450c and P−
450d, by structurally diverse xenobi
otics, J Biol Chem 258:4590−4598)。肝臓
のその収穫に先立ってのドナーへのイン・ビボでのフェノバルビタールの3つの
毎日の注射のインパクトが図1cおよび1dで観察される。CYPIIB2およ
びCYPIIB1における劇的な増加がイン・ビボで観察され、これはイン・ビ
トロ誘導効果で観察されたよりも実質的に大きかった。機能の70倍増加がCY
PIIB2につきイン・ビボ誘導後に得られ、他方、38倍上昇調節がCYPI
IB1で記録される。これらのデータは、60mmTC皿上で2×106の標準
的な平板培養密度からの培養の第1日に収集した。BROD基質からのレゾルフ
ィン形成の速度は、イン・ビボ誘導(第1日)からの1分当たりほぼ10.4n
Mレゾルフィンであった。これは、好都合には、1分当たりに形成された約0.
33nMレゾルフィンのイン・ビトロ誘導速度に匹敵し(第4日)、これは1分
当たり0.15nMにおけるBRODからの第1日に形成されたレゾルフィンの
平均制御速度より69倍高い。
【0037】 また、フェノバルビタールでのイン・ビボ誘導は、非−誘導培養物よりも長く
、誘導された肝細胞培養物において肝細胞機能の維持を示した。図2は、肝臓収
穫に先立つ96時間(4用量)、毎日1回、1kgドナー体重当たり40ないし
80mgのフェノバルギタール/PBSでイン・ビボにて誘導した肝細胞の平板
培養の4日後に測定可能な酵素活性を示す。平板培養の4日後に、イン・ビボ−
誘導肝細胞のチトクロームP450活性は約50%だけ減少したが、非誘導対照
と比較して依然としてかなり活性であった。
【0038】 βーナフトフラボンはイン・ビトロおよびイン・ビボ双方においてブタ肝細胞
中のCYPIA1を上昇調節する。50μm β−ナフトフラボン(「BNF」
)を含有する培地中での誘導後24時間におけるブタCYPIA1(EROD
Substrate)のイン・ビトロ誘導は、ERODの対照代謝変換を超えて
機能の14.8倍増加を引き起こした。イン・ビトロ誘導は、0.27nMの対
照レベルから4.0nMへの1分当たりに形成されるレゾルフィンを増加させる
【0039】 図3は、イン・ビトロおよびイン・ビボ誘導肝細胞培養物に対する3−メチル
コラントレン(「3 MC」または 「MC」)の効果を示す。CYPIA2(
MROD)(図3a)およびCYPIA1(EROD)(図3d)のイン・ビト
ロ誘導が示される。ブタ肝細胞は、5μMの3−メチルコラントレンを含有する
培地中で24時間培養した。CYPIA1およびCYPIA2双方が影響され、
それらの変換効率を、各々、対照速度の18倍および4倍に増加させた。これら
のデータは、培養の第2日における200万肝細胞についてのものでもあった。
3−メチルコラントレンによるCYPIIB1(PROD)(図3c)、CYP
IA2(MROD)(図3b)およびCYPIA1(EROD)(図3e)のイ
ン・ビボ誘導もまた示す。図3c、dおよびeは3−メチルコラントレンがイン
・ビボで保有していたより広い範囲のインパクトと示す。CYPIA1およびC
YPIA2は3−メチルコラントレンによって影響され、各々、非誘導対照を超
えて24倍および7.6倍であった。誘導剤のイン・ビボ投与に続いて、CIP
IIB1(PROD)の8.4倍上昇調節が測定された。CYPIIB1に対す
るこの効果は、同一誘導剤でのイン・ビトロ誘導に続いて観察された。
【0040】 実施例3:リドカインおよびジアゼパムのクリアランス リドカイン(Paddock Laboratories Inc., Mi
nneapolis, MN)クリアランスは、Nybergら, Pharm
acokinetic analysis verifies P450 fu
nction in in vitro and in vivo appli
cation of a bioartificial liver, ASA
IO, 39:M252−M256, 1993のプロトコルの修飾を用いてア
ッセイした。リドカイン(740μM)を、示した回数、対照、ならびに実施例
1のイン・ビボ誘導およびイン・ビトロ誘導培養物双方に添加し;ついで、培地
試料を収集し、抽出まで凍結した。固相抽出は、以下の通り、Oasisカート
リッジ(Waters Corp., Milford, MA)およびWat
ers抽出マニフォールドで行った:カートリッジは99%MeOH、1%HC
lおよび0.5Mボラックスを起点とした。試料をカラムに負荷し、0.5Mボ
ラックスで洗浄し、MeoH/HClで溶出させ、次いで蒸発させ、250μl
の移動相(85%50mM NH4HPO4+10mMヘキサンスルホン酸、pH
3.0、15%アセトニトリル)で復元した。逆相HPLCは、室温にてMic
rosorb C8カラム(Rainin Instrument Co.,
Woburn, MA)で1ml/分の流速で行い、214nmでモニターした
。リドカインはほぼ37分に溶出し;MEGX(主な代謝産物)は27分に溶出
した。このアッセイにおいて、除去された高い割合のリドカインは高いP450
活性に対応し;これらの割合が高くなれば、P450活性は大きくなる。
【0041】 Jaureguiら Xenobiotic induction of P
−450 PB−4(IIBI) and P−450c(IAI) and
associated monooxygenase activities
in primary cultures of adult rat:hep
atocytes.Xeno, 21(9):1091−106, 1991.
のものと同様な方法を用い、ジアゼパムのクリアランスを実施例1の培養物にお
いてアッセイした。48時間での70μmジゼズタム(Sigma)の添加の後
に、培地試料を収集し、アッセイまで凍結した。Oasis固相抽出は、100
%MeOHのプライミング工程、続いてのRODIにて各試料で行った。試料を
カラムに負荷し、RODI中の5%MeOHで洗浄した。カラムの溶出は100
%MeOHで達成した。リドカインに関しては、試料を蒸発させ、移動相(65
%MeOH、35%0.01M酢酸アンモニウム、pH6.0)で復元した。こ
の逆相HPLCの実行は、254nmに設定した吸光度にてミクロ−Bondp
ak C18カラム(Waters)を通じて1.0ml/分の流速で行った。
温度は24.5℃に一定に保持した。ジアゼパムはほぼ11分に溶出し、代謝産
物のノルジアゼパム、テマゼパムおよびオキサゼパムは、各々、10、8および
7分に溶出した。このアッセイにおいて、初期ジアゼパムのかなりの割合が除去
され、ノルジアゼパムおよびペマゼパムに変換され、これは高いP450活性に
対応する。同様に、かなりの割合のリドカインが除去され、これは高いP450
活性に対応する。これらの割合が高くなれば、P450活性は大きくなる。
【0042】 結果は、フェノバルビタール誘導がレゾルフィンアッセイ(PROD)におい
てCYPIIB1を上昇調節することができ(実施例2)、ここに、同様にジア
ゼパムのクリアランス速度を増加させたことを示した。このアッセイは、特に、
最も臨床的に重要で有ると言えるかもしれない。というのは、ベンゾジアゼピン
−様化合物はヒト肝臓脳障害に関与すると仮定されているからである (Jon
es, E.A., Gammel, S.H., Basile, A.S.
, Mullen, K.D., Bassett, M.L.Schaffe
r, D.F., and Skolnick, P., 1989, Hep
atic enccphalopathy and benzodiazepi
ne receptor ligands. In Hepatic Enc
ephalopathy: Pathophysiology and Tre
atment, ed.by R.F.Butterworth and G.
P.Layrargues(Clifton:Humana Press),
pp.273−286)。
【0043】 リドカインのクリアランスはイン・ビボフェノバルビタール誘導に続いて非−
誘導対照培養物を超えて約10ないし20倍の上昇調節を示した。ジアゼパムの
クリアランスは、3−メチルコラレトンによるイン・ビボの誘導に続いて非−誘
導対照培養物を超えて約2ないし10倍までの上昇調節を示した。
【0044】 実施例4:7−エトキシクマリンの代謝 7−エトキシクマリン(7EC, Sigma)代謝は、示された時間、フェ
ノールレッドを含まない培養培地中の375μg/mlの7−エトキシクマリン
と共に37℃で実施例1の細胞(対照ならびにイン・ビボ誘導およびイン・ビト
ロ誘導の双方の細胞)をインキュベートすることによって測定した。次いで、3
60exおよび415emにおいてハロゲン照射にてTurner450フルオロメ
ーターを用い、試料を蛍光産物につき分析した。
【0045】 7−エトキシクマリンのO−脱エチル化もまたフェノバルビタールでの誘導に
続いてより高い。図4に示されるごとく、イン・ビボのフェノバルビタール投与
のインパクトが7−エトキシクマリン代謝で観察される。この実験において、7
−エトキシクマリン基質の添加の24時間後に、誘導された肝細胞は7−OHク
マリン(ウンベリフェロン)、7−エトキシクマリンの主な代謝産物の劇的な生
成を示した。誘導はウンベフェロンの生成速度を、1時間当たり2.58±1.
9nMから1時間当たり346±41.4nMまで増加させた。
【0046】 実施例5:アルブミンおよびトランスフェリンの測定 標準的な競合ELISA様式を用い、アルブミンの分泌を測定した。Maxi
sorpマイクロタイタープレート(Nunc)を200μg/mlブタアルブ
ミン(Accurate Chemical, Westbury, NY)で
一晩コートした。Tween20(Pierce, Rockford, IL
)での洗浄工程に続き、50μlの試料または標準(Accurate)をHR
P(ホースラディッシュぺルオキシダージ)−結合ヤギ抗−ブタアルブミン抗体
(Bethyl Labs, Montgomery, TX)と共に90分間
インキュベートした。OPD基質(Pierce)の添加によって色が生じ、硫
酸を添加することによって反応を停止させた。SoftMax Proソフトウ
エアおよびSpectraMax250プレートリーダー(Molecular
Devices)を用い、プレートを490nmで読み取った。
【0047】 100μg/mlのブタトランスフェリン(Accurate)で一晩コート
したMaxisorpプレートを用い、トランスフェリンを同様に評価した。T
ween20/PDSでの洗浄に続き、50μlの試料または標準をHRP−結
合ラット抗−ブタトランスフェリン(Accurate)と共に90分間インキ
ュベートした。色の発生が生じ、停止させ、前記したごとく分析した。
【0048】 肝細胞の合成機能、すなわち、アルブミンおよびトランスフェリンの生産が維
持され、これは誘導処理が単離されたブタ肝細胞においてこれらの合成機能を下
降調節しなかったことを示す。
【0049】 実施例6:尿素の合成に基づく培地の肝細胞脱アミン化 脱アミン化を通じての、倍地中のアンモニア、その塩およびアミン化成分のク
リアランスはイン・ビボでの肝細胞の臨界的な機能および肝臓−援助デバイスの
一部としてのこれらの細胞の所望の機能であると考えられる。脱アミン化の結果
、尿素の形成がもたらされ、これはイン・ビボでは腎臓系によって除去される。
【0050】 Sigma Diagnostics (St. Louis,MO)からキ
ット番号640−Bとして入手できる、窒素の測定のための比色方法を用い、イ
ン・ビボ誘導肝細胞による尿素の合成を測定した。デバイスへの細胞の接種後に
試料を周期的に収集し、ウレアーゼで処理して尿素をNH3およびCO2に加水分
解した。次いで、触媒であるナトリウムニトロプルシドの存在下で、得られたN
3をハイポクロライトおよびフェノールと反応させてインドフェノールを形成
させた。インドフェノールの得られた溶液の光学吸光度を570nmで測定し、
標準的な曲線を用いて元の試料中の尿素の濃度に変換した。濃度にデバイス中の
培地の容量を掛け、サンプリングからの日数で割ることによって、データは1日
当たりデバイスにつき生じた尿素の量として表した。イン・ビボ誘導肝細胞によ
る尿素の合成が維持され、これは、誘導処理が単離されたブタ肝細胞においてこ
の合成機能を下降調節しなかったことを示す。
【0051】 実施例7:バイオリアクターデバイスで培養したイン・ビボ誘導肝細胞 新しい構造的特徴および材料組成を取り込む新しいバイオリアクターのデザイ
ンで用いるイン・ビボ誘導細胞の可能性をテストするためにプロトタイプのバイ
オリアクターユニットを標準的な組織培養皿と比較した。上方および下方チャン
バーを形成するために、気体−透過性、液体−不透過性膜によって分離された上
方および下方ハウジングのアセンブリーを有するバイオリアクターデバイスを構
築した。上方チャンバーは細胞の添加および培地の導入のためのアクセスウイン
ドーおよび細胞の接種後に組み立てたデバイスの無菌輸送を可能とし、デバイス
の内容物がこぼれたり汚染物にさらすのを防止するためのカバーを有した。用い
た膜はPolyflexa(Plastics Suppliers, Inc
., Columbus, OH)、コロナ放電で処理されているポリスチレン
の0.002インチの厚みのフィルムであった。上方および下方のポリカルボネ
ートハウジングをボルトで一緒に止めて、膜−フレームアセンブリーをサンドイ
ッチとし、ハウジングの間に配置されたO−リングを用いてハウジングの間に機
密および液密シールを形成させた。特記しない限り、全ての組立工程は生物学的
安全性キャビネット中で行い、オートクレーム処理または他の証明された処理(
例えば、ガンマ線の照射あるいはエチレンオキシド、過酢酸および/または過酸
化水素のごとき酸化性気体への暴露)によって全ての部品を滅菌した後に行った
。全ての材料はキャビネット内で滅菌ピンセットまたはグローブで扱った。
【0052】 実施例1に開示されたSeglen方法に従って肝臓を外科的に取り出し、肝
細胞を単離する前に、リン酸緩衝化生理食塩水中のフェノバルビタールを、第4
日、第3日および第2日に体重1kg当たり約40mgにて体重8.3±3.0
kgのヨークシャー/ハンプシャー交雑ブタのブタドナーに投与した。
【0053】 以下の手法でブタドナーから得た1%新生子牛血清(NBCS)を含む完全培
地(4.5g/Lグルコース、0.5U/mLブタインスリン、7g/mLグル
カゴン7.5μg/mLヒロドコルチゾン、10mM HEPES、20ng/
mL EGF、20mMグルタミン、10IUペニシリンおよび10μgストレ
プトマイシンを補充したウイレアムズのE培地)中に初代肝細胞を懸濁させた。
【0054】 細胞を接種する前に、バイオリアクターデバイスの膜および組織培養皿を水中
の40μg/mLのI型コラーゲンの滅菌4mL容量溶液で45分間プレコート
し、続いて、この溶液を吸引し、細胞の接種に先立って、等しい容量の滅菌リン
酸緩衝化生理食塩水(PBS)で濯いだ。
【0055】 倍地中の細胞の懸濁液を均一に懸濁させ、デバイス当たり2×106細胞初期
機密度で接種した。デバイスのカバーを除去し、細胞懸濁液を膜の上にピペット
で置き、デバイスを注意深く揺り動かして、液体を膜の表面に均等に分布させ、
カバーを再び乗せた。細胞−接種デバイスおよび組織培養皿を37℃および10
%CO2中の85%相対湿度のインキュベーターに移した。
【0056】 ほぼ18ないし24時間後、デバイスをインキュベーターから取り出し、生物
学的安全キャビネットに戻し、カバーを除去し滅菌パスツールピペットを用いて
培地を吸引した。組織培養プレートおよびプロトタイプデバイス双方中の肝細胞
のイソ酵素活性を実施例2の方法に従ってアッセイした。
【0057】 BROD変換(CYPIIB2)およびEROD変換(CYPIA1)は組織
培養およびバイオリアクターデバイス双方の条件について同様であった。これら
の結果は、上昇調節された酵素解毒活性を有するイン・ビボ誘導肝細胞をバイオ
リアクターで用いることができることを示す。
【0058】 前記した発明は明瞭性および理解の目的で例示的にいくらか詳しく記載したが
、添付の請求の範囲の範囲内である種の変形および修飾をなすことができるのは
当業者に明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はイン・ビトロおよびイン・ビボ誘導肝細胞に対するフェノ
バルビタールの効果を示す。フェノバルビタール(PB)でのCYPIIB2(
BROD)(図1a)およびCYPIIB1(PROD)(図1b)のイン・ビ
トロ誘導が示される。CYPIIB2(BROD)(図1c)およびCYPIB
1(PROD)(図1d)のイン・ビボ誘導も示される。
【図2】 図2は、イン・ビボおよびイン・ビトロにてフェノバルビタール
(PB)で誘導した肝細胞の平板培養から4日後におけるCYPIIB2および
CYPIIB1イソ酵素の機能の維持を示す。
【図3】 図3はイン・ビトロおよびイン・ビボ誘導肝細胞培養物双方に対
する3−メチルコラントレン(「3MC」または「MC」)の効果を示す。CY
PIA2(MROD)のイン・ビトロ誘導は図3aに示され、CYPIA1(E
ROD)は図3bに示される。図3c、dおよびeは、各々、CYPIIB1(
PROD)、CYPIA2(MROD)およびCYPIA1(EROD)につき
3−メチルコラントレンがイン・ビボで保有したインパクトを示す。
【図4】 図4は非誘導対照培養物よりもフェノバルビタールでイン・ビ
ボにて肝細胞を誘導した場合に、7−エトキシクマリンO−脱エチル化がより高
いことを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // A61K 45/00 A61P 1/16 A61P 1/16 39/02 39/02 43/00 107 43/00 107 C12R 1:91 (C12N 5/06 C12N 5/00 E C12R 1:91) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW (72)発明者 ディミラ,ポウル,エー. アメリカ合衆国 マサチューセッツ州 02030,ドーバー,チスダール ドライブ 66 Fターム(参考) 4B065 AA93X BA21 BB12 BB15 BB19 BB37 CA44 4C077 AA07 KK27 PP28 4C084 AA17 MA66 NA14 ZA75 ZB22 ZC37 ZC61 4C086 AA01 AA02 BA08 BC44 MA01 MA04 MA66 NA14 ZA75 ZB22 ZC37 ZC61 4C206 AA01 AA02 BA05 MA01 MA04 MA86 NA14 ZA75 ZB22 ZC37 ZC61

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1種の誘導剤をドナーに投与し、ここに、該誘導
    はドナー肝臓の肝細胞の解毒酵素活性を増加させ、 ドナー肝臓から肝細胞を単離し、次いで、 単離された肝細胞をバイオリアクターに取り込むことを含み、 ここに、該細胞は解毒酵素活性を増加させていることを特徴とする、ドナー肝
    臓から単離された少なくとも肝細胞の解毒酵素活性を治療する方法。
  2. 【請求項2】 少なくとも1種の誘導剤をドナーに投与し、ここに、該誘導
    はドナー肝臓の肝細胞群の解毒酵素活性を増加させ、 ドナー肝臓から肝細胞群を単離し、次いで、 単離された肝細胞群を培養リアクターに取り込むことを含み、 該細胞群は解毒酵素活性を増加させていることを特徴とするドナー肝臓から単
    離された肝細胞群の解毒酵素活性を増加させる方法。
  3. 【請求項3】 該誘導剤がベータ−ナフトフラボン、フェノバルビタール、
    3−メチルコラントレン、エタノール、デキサメタゾン、アロクロール1254
    、2,3,7,8−テトラクロロジベンゾ−p−ジオキシ、フェノチアジン、ク
    ロルフロマジン、イソサフォーレ、γ−クロルダン、アリルイソプロピルアセト
    アミド、トランス−スチルベンオキシド、ケポン、アセトン、イソニアジド、ピ
    リジン、ピラゾール、4−メチルピラゾール、プレグレノロン16α−カルボニ
    トリル、トロルカンボマイシン、クロトリマゾール、クロフィブレート、クロブ
    ザリト、ジ(2−エチルヘキシル)フタレート、およびモノ−(2−エチルヘキ
    シル)フタレートよりなる群から選択される請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 該誘導剤がベータ−ナフトフラボン、フェノバルビタールま
    たは3−メチルコラントレンを含む請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 該ドナーが哺乳動物または齧歯類ドナーである請求項1記載
    の方法。
  6. 【請求項6】 該哺乳動物ドナーがブタドナーである請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 該誘導剤がドナーに腹腔内投与される請求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】 肝細胞群をドナー肝臓から単離する前に、該誘導剤を経時的
    に投与する請求項1記載の方法。
  9. 【請求項9】 フェノバルビタールが約125mg/kgドナー体重まで投
    与される請求項4記載の方法。
  10. 【請求項10】 フェノバルビタールは約40ないし約80mg/kgドナ
    ー体重の間で投与される請求項4記載の方法。
  11. 【請求項11】 ベータ−ナフトフラボンが約180mg/kgドナー体重
    まで投与される請求項4記載の方法。
  12. 【請求項12】 ベータ−ナフトフラボンが約10ないし約15mg/kg
    のドナー体重の間で投与される請求項4記載の方法。
  13. 【請求項13】 3−メチルコラントレンが約25mg/kgドナー体重ま
    で投与される請求項4記載の方法。
  14. 【請求項14】 3−メチルコラントレンが約5ないし約10mg/kgの
    ドナー体重の間で投与される請求項4記載の方法。
  15. 【請求項15】 2種以上の誘導剤がドナーに投与される請求項1記載の方
    法。
  16. 【請求項16】 請求項1記載の方法によって生じた増大した機能的酵素活
    性を有する肝細胞。
  17. 【請求項17】 請求項2記載の方法によって生じた増大した機能的酵素活
    性を有する肝細胞培養物。
  18. 【請求項18】 増大した解毒酵素活性を有する肝細胞培養物を用いて肝臓
    の助けを必要とする患者を治療する請求項2記載の方法。
  19. 【請求項19】 ドナー肝臓から単離された増大した解毒酵素活性を有する
    少なくとも1つの肝細胞を含み、ここに、該ドナーには、肝細胞の解毒酵素活性
    を増加させる少なくとも1種の剤が投与されることを特徴とする肝臓の助けが必
    要な患者に治療するのに用いられる肝細胞培養物。
  20. 【請求項20】 増大した解毒酵素活性を有する肝細胞群を含み、ここに、
    該肝細胞群は、肝細胞群の単離に先立って少なくとも1種の誘導剤が投与された
    ドナーの肝臓から単離されることを特徴とするバイオリアクターで用いられる肝
    細胞群を含む細胞培養物。
  21. 【請求項21】 該バイオリアクターが肝臓援助デバイスを含む請求項20
    記載の細胞培養物。
  22. 【請求項22】 BROD基質に対する機能的チトクロームP450酵素活
    性を有するフェノバルビタールでイン・ビボで誘導された肝細胞が、イン・ビボ
    で誘導されない肝細胞よりも約20ないし約100倍大きな請求項20記載の細
    胞培養物。
  23. 【請求項23】 PROD基質に対する機能的チトクロームP450酵素活
    性を有するフェノバルビタールでイン・ビボで誘導された肝細胞が、イン・ビボ
    で誘導されない肝細胞よりも約2ないし約40倍大きな請求項20記載の細胞培
    養物。
  24. 【請求項24】 7−エトキシクマリン基質に対する機能的チトクロームP
    450酵素活性を有するフェノバルビタールでイン・ビボで誘導された肝細胞が
    、イン・ビボで誘導されない肝細胞よりも約20ないし約50倍大きな請求項2
    0記載の細胞培養物。
  25. 【請求項25】 リドカインに対する機能的チトクロームP450酵素活性
    を有するフェノバルビタールでイン・ビボで誘導された肝細胞が、イン・ビボで
    誘導されない肝細胞よりも約10ないし約20倍大きな請求項20記載の細胞培
    養物。
  26. 【請求項26】 リドカインに対する機能的チトクロームP450酵素活性
    を有するフェノバルビタールでイン・ビボで誘導された肝細胞が、イン・ビボで
    誘導されない肝細胞よりも約20ないし約50倍大きな請求項20記載の細胞培
    養物。
  27. 【請求項27】 MROD基質に対する機能的チトクロームP450酵素活
    性を有するベータ−ナフトフラボンでイン・ビボにて誘導された肝細胞が、イン
    ・ビボで誘導されない肝細胞よりも約2ないし約10倍大きな請求項20記載の
    細胞培養物。
  28. 【請求項28】 EROD基質に対する機能的チトクロームP450酵素活
    性を有するベータ−ナフトフラボンでイン・ビボで誘導された肝細胞が、イン・
    ビボで誘導されない肝細胞よりも約2ないし約10倍大きな請求項20記載の細
    胞培養物。
  29. 【請求項29】 PROD基質に対する機能的チトクロームP450酵素活
    性を有する3−メチルコラントレンでイン・ビボで誘導された肝細胞が、イン・
    ビボで誘導されない肝細胞よりも約2ないし約10倍大きな請求項20記載の細
    胞培養物。
  30. 【請求項30】 MROD基質に対する機能的チトクロームP450酵素活
    性を有する3−メチルコラントレンでイン・ビボで誘導された肝細胞が、イン・
    ビボで誘導されない肝細胞よりも約2ないし約10倍大きな請求項20記載の細
    胞培養物。
  31. 【請求項31】 EROD基質に対する機能的チトクロームP450酵素活
    性を有する3−メチルコラントレンでイン・ビボで誘導された肝細胞が、イン・
    ビボで誘導されない肝細胞よりも約10ないし約20倍大きな請求項20記載の
    細胞培養物。
  32. 【請求項32】 ジアゼパン基質に対する機能的チトクロームP450酵素
    活性を有する3−メチルコラントレンでイン・ビボで誘導された肝細胞が、イン
    ・ビボで誘導されない肝細胞よりも約2ないし約10倍大きな請求項20記載の
    細胞培養物。
  33. 【請求項33】 2以上の肝細胞培養物を含み、ここに、誘導剤が投与され
    て肝細胞の解毒活性が増加されているドナーから少なくとも1つの肝細胞培養物
    が単離された請求項20記載の細胞培養物。
  34. 【請求項34】 少なくとも2の肝細胞培養物を含み、ここに、異なる誘導
    剤が投与されて肝細胞の解毒活性が増加されているドナーから少なくとも1つの
    肝細胞培養物が単離された請求項20記載の細胞培養物。
  35. 【請求項35】 少なくとも1種の誘導剤をドナーに投与し、ここに、該誘
    導剤がドナー肝臓の肝細胞で解毒酵素活性を増加させ、 肝細胞をドナー肝臓から単離し、 単離された肝細胞をバイオリアクターに取り込み、 肝臓援助デバイスを肝臓を必要とする患者に結合させ、次いで、 該患者を治療することを特徴とする、増大した解毒酵素活性を有する肝細胞を
    含有するバイオリアクターを含む肝臓援助デバイスで肝臓援助を必要とする患者
    を治療する方法。
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