JP2003503820A - 帯電粒子装置 - Google Patents

帯電粒子装置

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Abstract

(57)【要約】 本発明は:荷電粒子ビーム(4)を提供する粒子ソース(2)と;試料(8)上へ粒子ビームを導く対物レンズ(10)であって、前記対物レンズ(10)は光学軸(6)を有する、対物レンズ(10)と;対物レンズ(10)の光学軸(6)に位置する粒子ミラー(14)であって、前記粒子ミラーは、正面と、背面と、荷電粒子ビームを背面から正面まで通過させる背面から正面に達するドリフト領域(26)であって、光学軸(6)から離れて配置されている前記ドリフト領域(26)と、試料からの荷電粒子を検出器(16)の方へ偏向させる正面上に位置する偏向領域と、を有する、粒子ミラーと、を備える荷電粒子装置(1)を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】
本発明は荷電粒子装置に関する。特に、本発明は荷電粒子ビームによる試料の
検査装置及び方法に関する。
【0002】
【発明の背景】
マイナス又はプラス荷電粒子ビームは、試料検査に使用可能である。オプティ
カル光と比較して、荷電粒子ビームの分解能は数マグニチュード高く、より細部
にわたる検査を可能にする。従って、荷電粒子ビーム(特に電子ビーム)は、生
物学、医学、材料科学及びリソグラフィにおいて様々な方法で使われる。例とし
て、人間、動物、及び植物の診断、DNAといったサブ細胞コンポネント及び構
造の視覚化、複合材料、薄膜、及びセラミックの構造の決定、或いは半導体技術
で用いられるマスク及びウェーハの検査が含まれる。 今日広く使われている試料検査用の荷電粒子装置の2つの基本タイプは、透過
型電子顕微ミラー(TEM)及び走査型電子顕微ミラー(SEM)である。通常
の使用に加えて、2つの顕微ミラー、TEM及びSEM双方は修正され、特定の
機能を実行するように設計された機器となった。例えば、走査透過型電子顕微ミ
ラー(STEM)は、TEMのように透過影像を生成するが、SEMのように走
査ビームを使用する。
【0003】 最良の結果を得るためには、対物レンズと検出器双方を試料にできるだけ近づ
けて配置することが好ましいという理由から、例えば走査型電子顕微ミラー(S
EM)のような従来の荷電粒子装置において、設計者は、常に、試料上に粒子ビ
ームを集束させる対物レンズの配置と検出器の配置との間で妥協しなければなら
なかった。しかしながら、一定の程度を越えて検出器を最小にすることができな
いという事実のために、対物レンズの集束特性に否定的な影響を及ぼすことなく
検出器を試料の近くに配するのにちょうど充分な空間がない。
【0004】 更に、普及しているにもかかわらず、電子顕微ミラーは大きくてかなり複雑な
機器であり、多くの大学及び産業界においてしばしば中心に集められている。電
子顕微ミラー技術者は、実験室で日々の操作を実行するために専門のトレーニン
グを受けている。しかしながら、機器の保守、及び特に、例えば異なるスペクト
ロメータ及び検出器を用いて機器を特殊な測定ニーズへ適合させることは、多数
のユーザーに影響を及ぼす高価な機器の故障時間をしばしば導く。
【0005】 これらの問題は、従来技術、例えば電子顕微ミラー内部で使用する粒子ミラー
を開示しているUSP 5,422,486、において、部分的に言及されてい
る。しかしながら、更なる改善の必要がある。
【0006】
【発明の概要】
上述のいくつかの態様及び他のより詳細な態様は、以下に記述され、また図面に
よって部分的に示される。
【0007】 前述のことからみて、本発明の目的は、改良されたデザインを示し、より容易
に様々な測定値ニーズに適応することができる改良型の帯電粒子装置を提供する
ことである。本発明のもうひとつの目的は、帯電粒子装置に用いられる粒子ミラ
ーを提供することにある。更に別の本発明の目的は、方法を帯電粒子ビームを用
いた試料(8)の検査の方法を提供することである。
【0008】 本発明の一態様では、独立請求項1で特定するような帯電粒子装置を提供する
。本発明の更に別の態様では、独立請求項14で特定するように、帯電粒子装置
で使用するための粒子ミラーを提供する。更なる本発明の態様では、独立請求項
19で特定するような帯電粒子ビームで試料を検査するための方法を提供する。
発明のなお更なる態様によれば、独立請求項20で特定するような、帯電粒子装
置を提供する。更なる効果、特徴、態様及び本発明の詳細は、従属請求項、詳細
な説明及び添付の図面から明らかである。請求項は、本発明を一般的な用語で定
義する第1の非制限的アプローチとして理解されることを意図したものである。
【0009】 本発明の第1の態様によれば、帯電粒子ビームを提供するための粒子ソースと
、粒子ビーム(4)を試料に集中させるための対物レンズ(10)であって、光
軸を有している対物レンズ(10)と、対物レンズ(10)の光軸に置かれる粒
子ミラーとを備え、該粒子ミラーは表面、裏面、ドリフト領域を有し、前記ドリ
フト領域は帯電粒子ビームを裏面から前面まで通過させるために裏面から表面に
わたり、前記ドリフト領域は光軸から離れて配置され、更に該粒子ミラーは、試
料から検出器に向かって来る帯電粒子をそらせるための前面にある偏向領域を有
する帯電粒子装置を提供する。
【0010】 改良型の帯電粒子装置は、粒子ミラーの使用の結果、帯電粒子装置のデザイン
に追加の自由度を与えるという効果がある。粒子検出器とは逆に、粒子ミラーは
、対物レンズの焦点合わせ/投影特性に悪影響を及ぼさずにより容易に装置に配
置されることができる。ドリフト領域を有することによって、悪影響を及ぼす帯
電粒子ビームなしで、粒子ミラーは、より容易に装置に統合されることができる
。ドリフト領域が対物レンズの軸から離れて配置されるという事実のために、軸
がミラーを横切る領域は、偏向領域として使われることができ、それはかなり検
査の品質を増す。その理由は、軸に沿って移動している粒子が試料に関する情報
の重要な部分を伝えるからである。
【0011】 更に、現在検出器の寸法に対する制限がないので、あらゆる検出器及び分光計
を、使用して試料を分析することができる。それに加えて、装置を特定の測定値
ニーズに適応させるために1種類の検出器を、他の種類の検出器に容易にと取り
替えることができる。
【0012】 好適な実施形態によれば、粒子ミラーは、所定の速度範囲(エネルギー範囲)
及び所定の角範囲の全ての粒子をそらせるために、前面の偏向領域を含む。その
結果、粒子の出て行く経路とミラー前面に垂直な軸との間の角度β0は粒子がミ
ラーに達する位置で、粒子の入って来る経路とミラーの前面に垂直な軸との間の
角度αβjに等しい。試料から来る粒子のエネルギー及び角分布がミラーによっ
て保存されるという事実のために、あたかもそれが試料の近くに直接位置するか
のように、検出器は同じ情報を本質的に記録することができる。
【0013】 好適な実施形態によれば、裏面から前面まで達する粒子ミラーのドリフト領域
は、ミラーの中心から離れて配置される。粒子ミラーは、この種の方法で好まし
くは配置され、試料から来る大部分の粒子は、検出器の方へそらせられる。これ
は、試料から来る粒子が集中する所に、ミラーの幾何学の中心が好ましくは位置
することを意味する。
【0014】 好適な実施形態によれば、帯電粒子装置は、対物レンズの光軸に本質的に沿っ
て帯電粒子ビームを導くための偏向ユニットを更に備え、前記偏向ユニットは粒
子ミラーと対物レンズとの間に配置されている。この配置では、基本的に、試料
から来て光軸に沿って移動する全ての粒子を、検出器に偏向することができる。
明らかに、偏向ユニットは、試料から来る帯電粒子と同様に試料の方へ進む帯電
粒子ビームに影響を及ぼす。しかし、粒子のこれらの2つのタイプは、異なる方
法で影響を受け、それは、2つの種類の粒子に分離する。これは、偏向ユニット
磁気か静電かに関係ない。
【0015】 特に、磁気偏向ユニットは、試料の方へ進んでいる帯電粒子ビーム及び試料か
ら来る帯電粒子を相補的なパーツに分ける。ローレンツの法則によれば、試料か
ら来る帯電粒子は、反対側の力を受けている帯電粒子ビームの方向と反対方向に
飛ぶ。換言すれば、一次粒子ビームの領域に相補的である領域にそれらは向けら
れる。
【0016】 偏向ユニットが静電的な場合、試料から来る帯電粒子は、一次粒子ビームとし
て領域に向けられる。しかし、試料から来た帯電粒子の再方向付けされた角度は
更に大きい。それは再方向付けの角度が速度に反比例するからである。これは、
一次粒子から第2の粒子の方向分離という結果になる。磁気偏向ユニットは、試
料の方へ進む帯電粒子ビーム及び反対方向に試料から来る帯電粒子を偏向するの
で、磁石偏向ユニットを使用するのが好まれる。
【0017】 なお更なる好適な実施形態によれば、帯電粒子装置は、光軸からはなれて光軸
に戻る帯電粒子ビームを偏向するための3ステップ偏向ユニットを更に備える。
3ステップ偏向ユニットを用いることによって、粒子ソース及び帯電粒子ビーム
を形成するための他のいかなる部材も、対物レンズの軸に沿って配列されること
ができ、それは、完全な装置の小型のデザインにつながる。3ステップ偏向ユニ
ットは、この目的の用途にだけ使用される磁気コイルのような要素から成ること
ができる。しかし、3ステップ偏向ユニットは、また、例えば、追加的に、帯電
粒子ビームを試料を横切らせる(ユニットを走査すること)ために用いる要素を
含むであろう。
【0018】 なお更なる好適な実施形態によれば、粒子ミラーは、約20〜約70の間の角
度、好ましくは約40〜約50度、最も好ましくは約45度の角度αで光軸に関
して傾けられる。粒子ミラーのこの方位によって、試料から来る粒子は、容易に
装置の周辺に向けられ、そこではあらゆる検出器が、他の装置に影響を及ぼさず
に配置されることができる。粒子ミラーの45度の方位を用いると、それらが同
じ初速度である限り検出器へ移動している2つの異なる粒子の時差が最小である
ことが保証されうる。
【0019】 なお更なる好適な実施形態によれば、粒子ミラーは、所定のエネルギーより少
ないものを有する全ての粒子を偏向するのに十分な所定のポテンシャルに保たれ
た導電性表面又は導電性偏向格子を含む。これによって、金属プレートの表面は
、導電性面として使われることができる。更に、導電性のコーティングを有する
セラミック材料(例えばAl23)が、この目的のために使われることができる
。この構成で、粒子ミラーはローパスフィルタのように作用し、導電性表面又は
導電性偏向格子のポテンシャルを変化させることによって、ミラーが分光器の目
的のために使われることができる。更に、粒子ミラーが、表面のポテンシャルを
遮蔽するための少なくとも1つの導電性のスクリーニング格子、又は他の装置か
らの導電性偏向格子及び/又は所定のエネルギーより多くのものを有する粒子を
吸収するための粒子吸収装置を含むことが好ましい。導電性のコーティングを有
する金属プレート又はセラミックプレートが使われる場合、金属的であるかセラ
ミックプレートが、粒子吸収装置として使われることができる。
【0020】 なお更なる好適な実施形態によれば、第2の検出器は、所定のエネルギーより
多くのものを有する粒子を検出するための導電性偏向格子の後に配置される。
【0021】 なお更なる好適な実施形態によれば、帯電粒子装置は、ハイパスフィルタを更
に備える。それは検出器の前に配置され、所定のエネルギーより上のエネルギー
を有する粒子だけが検出器に入ることができるようにしている。ローパスフィル
タ及びハイパスフィルタの組合せは、検出のためのエネルギーのいかなるバンド
をも選出することができ、よって試料の材料対比又はその他に特徴を強化するこ
とができる。従って、ハイパスフィルタが所定のエネルギーより少ないものを有
する全ての粒子をフィルタリングするのに十分な所定のポテンシャルに保持する
導電性のフィルタ格子を含むことが好ましい。
【0022】 なお更なる好適な実施形態によれば、前記ドリフト領域は、対物レンズの光軸
から離れて配置され、対物レンズの光軸から測定して角度γ≦5度(好ましくは
、≦10度)の範囲内で試料から来る全てのその帯電粒子はミラーの偏向領域に
達する。これは、特に高いトポロジを伴う試料に有利であり、試料から来る大部
分の帯電粒子を、検出することができる。
【0023】 本発明の第二態様によれば、帯電粒子装置のための、粒子ミラーを提供する。
該ミラーは、前面及び裏面、所定の速度範囲及び所定の角範囲の全ての粒子を偏
向するための前面上に位置する偏向領域、粒子を裏面からミラーの前表面まで通
過させるための裏面から前表面まで達するドリフト領域、ミラーの幾何学的図形
の中心から離れて配置されているドリフト領域を含む。
【0024】 好適な実施形態によれば、粒子ミラーは、所定のエネルギーより少ないものを
有する全ての粒子を偏向するために十分な所定のポテンシャルを保つ導電性表面
又は導電性偏向格子を更に備える。更に、粒子ミラーが、他の装置から、導電性
偏向格子又は表面のポテンシャルを遮蔽するための導電性のスクリーニング格子
、及び/又は所定のエネルギーより多くのものを有する粒子を吸収するための粒
子吸収装置、を含むことは好ましい。
【0025】 第3の本発明の態様によれば、帯電粒子ビームを提供するための粒子ソース;
粒子ビームを試料に集中させるための対物レンズ;検出器の方へ試料から来る偏
向している帯電粒子のための粒子ミラー;所定のエネルギーより上にエネルギー
を有する粒子だけが検出器に入ることができるようにしている検出器の前に配置
されているハイパスフィルタを備える帯電粒子装置を提供する。
【0026】
【発明の実施の形態】
本発明による第1実施形態が図1に概略的に示されている。通常は電子ビーム
などの荷電粒子ビーム4は、タングステン−ヘアピンガン、ランタン−ヘキサボ
ライドガン、電界放射ガン、又は熱電子ショットキーエミッタなどの荷電粒子ソ
ース2から出力される。少なくとも一のアノード3が荷電粒子ソース2の下に配
置され、荷電粒子を引き付け、加速させる。荷電粒子を加速させるため、荷電粒
子ソース2は例えば−0.5kVなどの負の電位に保たれるのに対し、アノード
3は例えば+10kVなどの正の電位に保たれる。
【0027】 アノード3にはコンデンサレンズ5が続き、コンデンサレンズ5は荷電粒子を
集中させてファインビームにし、対物レンズ10の軸でもある光軸6に沿ってビ
ームをガイドする。3ステージ偏向ユニットの第1のステージ12Aは、荷電粒
子ビーム4を光軸6から離れるように偏向させる。次に、荷電粒子ビーム4は、
荷電粒子ビーム4を光軸6の方向に再び向かわせる3ステップ偏向ユニットの第
2のステージ12Bに入る。光軸6に戻る途中で、ビーム4は光軸6上に置かれ
た粒子ミラー14を通る。荷電粒子ビーム4は、粒子ミラー14内に配置された
ドリフト領域(ドリフトチューブ)26を通って、粒子ミラー14を通過する。
ドリフト領域26は、ミラーの後面38からミラーの前面27に到達している(
図2参照)。粒子ミラー14内に配置されたドリフト領域26により、荷電粒子
ビーム4は、基本的に乱されないで粒子ミラー14を通過する。従って、荷電粒
子ビームを補正するための追加的な手段は必要ない。
【0028】 その後、荷電粒子ビーム4は、荷電粒子ビーム4を本質的に光軸6の方向に再
び向かわせる3ステップ偏向ユニット12の第3のステージ12Cに入る。偏向
ユニット12は、静電的又は磁気偏向ステージ12A〜12Cを備えることとし
てもよい。
【0029】 3ステップ偏向ユニット12の第3のステージ12Cには、荷電粒子ビーム4
を試料8上に集中させるための対物レンズ10が続いている。荷電粒子を減速さ
せるために試料8を接地しておき、これにより、通常は電子などの荷電粒子は、
この例では0.5keVのエネルギーで試料にぶつかる。
【0030】 荷電粒子が試料8の表面にぶつかると、試料の原子の原子核及び電子との複雑
な一連の相互作用を受ける。入射した荷電粒子と試料の原子との間の相互作用は
、弾性的でも非弾性的でもよい。相互作用によって、後方散乱する荷電粒子と共
に、異なるエネルギーを有する電子、X線、光、熱などのなどの様々な二次的な
生成物が生じる。これらの多くの二次的生成物及び/又は後方散乱した荷電粒子
は、試料のイメージを生成し、試料からの追加的なデータを集めるために使用さ
れる。
【0031】 試料のイメージ生成の検査のために非常に重要な二次的生成物は、様々な角度
で試料から脱出した比較的低エネルギー(3〜50eV)の二次電子である。対
物レンズ10内の高い正電位(この例では、+10eV)によって、二次電子は
対物レンズ10内に引っ張られ、粒子ミラー14に向かって加速される。二次電
子は、3ステップ偏向ユニット12の第3のステージ12Cを通過し、粒子ミラ
ー14上に移動する。3ステップ偏向ユニット12の第3のステージ12Cを通
過することによって、二次電子もまた偏向される。図1に示す例では、3ステッ
プ偏向ユニット12の第3のステージ12Cは、磁気偏向ユニットである。これ
により、二次電子は、最初の電子ビーム4に関して反対の方向に偏向される。従
って、最初の電子ビームと二次電子とは、最初の電子ビーム4に悪影響を与える
ことなく分離される。
【0032】 二次電子は粒子ミラー14の偏向領域25にぶつかり、検出器16に向かって
偏向される。図1に示す本発明の実施形態では、粒子ミラー14は、光軸6に関
して約45°の角度αだけ傾けられた導電性表面21を有している。更に、導電
性表面21は、所定のエネルギーより小さいエネルギーの全ての粒子を偏向する
ために十分な所定の電位を保っている。この例では、導電性表面21は、試料8
から出力された全ての二次電子を検出器16に向かうように偏向させるために、
+5kVよりわずかに小さい電位を保っている。これにより、二次電子は、粒子
の出射経路とミラーの前面に垂直な軸との間の角度β0と、粒子の入射軽度とミ
ラーの前面に垂直な軸との間の角度β1とが等しくなるような態様で偏向する(
図2参照)。
【0033】 この例では、粒子ミラーは、前面と後面に導電性コーティングを有するAl2
3からなり、これにより、前面の導電性コーティングは後面の導電性コーティ
ングから絶縁される。更に、粒子ミラー14は、ミラー内に配置された金属チュ
ーブを有し、ドリフト領域26を形成する。金属チューブはミラーの後面の接続
され、ミラーの後面と同電位に保たれる。ミラーの周辺部、及びドリフト領域2
6と偏向領域25との間では、ミラーの前面と後面とでいかなるショートをも生
じることを避けるため、注意が必要である。
【0034】 検出器16は、様々なタイプの検出器から選択してよい。この例では、検出器
16は光ガイド経由でフォトマルチプライヤに接続されたシンチレータである。
そして、検出器16の出力は、例えば試料の表面のイメージを表示したり、記録
したりするために使用される。
【0035】 通常は電子などの後方散乱した粒子はまた、試料のイメージ形成に重要である
。後方散乱した電子は高エネルギーであり、最初の電子ビームのエネルギー(こ
の例では、0.5keV)の60%〜80%の平均エネルギーを有する。対物レ
ンズ10の中の高い正電位(この例では、+10kV)によって、後方散乱した
電子もまた対物レンズ10内に引っ張られ、粒子ミラー14に向かって加速され
る。後方散乱した電子は、3ステップ偏向ユニット12の第3のステージ12C
を通過して粒子ミラー14上に移動する。3ステップ偏向ユニット12の第3の
ステージ12Cを通過することによって、後方散乱した電子もまた偏向される。
上記に説明したように、3ステップ偏向ユニット12の第3のステージは、磁気
偏向ユニットである。それゆえ、後方散乱した電子もまた、最初の電子ビーム4
に関して反対の方向に偏向する。従って、最初のビームと後方散乱した電子とは
、最初のビームに悪影響を与えることなく分離される。
【0036】 従って、背面散乱電子はまた、粒子ミラー14の偏向領域25に達する。しか
し、二次電子と比較して相対的に高いエネルギーのために、導電性表面21の電
位は、背面散乱電子を偏向させるには十分でない。従って、背面散乱電子は、導
電性表面を通過して、粒子吸収装置23として機能しているセラミック材料Al 23に到達する。
【0037】 背面散乱電子から二次電子を分離するために、一般的には、導電性表面21の
電位は、BEsin2αよりわずかに低く選択される。ここで、BEは、対物レ
ンズ10内の電位であり、角度αは、粒子ミラー14の前部表面に垂直な軸と光
軸との間の角度である。試料にわたって荷電粒子ビームをスキャンし、且つ、検
出器16の出力を表示/記録することによって、試料表面のイメージが形成され
る。
【0038】 本発明の第二の実施形態は、図3において図式的に示されている。図1の記載
と同一の構成要素は同一の参照符号で示されており、それについての更なる記載
はされていない。装置の残部から導電性表面21の電位をスクリーニングするた
めに、追加の導電性スクリーニング格子22が導電性表面21の前に供給されて
いるという点で、図3において示される実施形態は図1において示される実施形
態とは異なる。更に、図3に示されている発明の実施形態は、検出器16の前に
配置された高域フィルタ30を備えている。そして、所定のエネルギーよりも高
いエネルギーを有する粒子だけが、検出器16に入るようになっている。高域フ
ィルタ30は、導電性のフィルタ格子31を備えており、フィルタ格子31の前
に配置されたスクリーニング格子32を更に備えている。低域フィルタ14(粒
子ミラー)及び高域フィルタ30の組合せにより、検出のためのいかなるエネル
ギー帯も選ぶことができる。そして、材料コントラスト又は試料の他の特性を増
強させることができる。
【0039】 図4は、図3において用いられている粒子ミラー14の拡大図である。図3に
示された粒子ミラー14は、前部表面27、背部表面28、所与の速度範囲(エ
ネルギー範囲)及び所与の角度範囲にある全ての粒子を偏向させるための、前部
表面上に置かれた偏向領域25、及び、ミラーの背部表面28から前部表面27
に粒子を通過させるための、背部表面28から前部表面27に及ぶドリフト領域
26、を備えている。
【0040】 更に、粒子ミラー14は、所定のエネルギーよりも小さなエネルギーを有する
全ての粒子を偏向させるのに十分な所定の電位に保たれている導電性表面21を
備えている。表面21の電位は、表面21の前部に置かれた導電性スクリーニン
グ格子22によってスクリーニングされる。このことにより、導電性表面21と
スクリーニング格子22との間の間隔は、格子22のメッシュサイズの10倍よ
りも大きくなるように選択されることが好ましい。スクリーニング格子22は、
荷電粒子装置内の粒子ミラー14に隣接している素子と同じ電位に維持されるこ
とが好ましい。粒子ミラー14に隣接している素子の電位とは一般にかなり異な
る、導電性表面21の電位は、スクリーニング格子22を使うことによって、こ
れらの素子に隠される。従って、導電性表面21の電位による否定的な副作用が
回避される。
【0041】 所定のエネルギーよりも小さなエネルギーを有する二次電子等の荷電粒子が粒
子ミラー14の偏向領域25に達すると、粒子の退出経路9Bとミラーの前部表
面に垂直な軸との間の角度β0が、粒子の到来経路9Aとミラーの前部表面に垂
直な軸との間の角度βiに等しくなるように、該粒子は偏向される。
【0042】 粒子ミラー14はセラミック材料でできており、セラミック材料は、ミラーの
背部表面28と導電性表面21との間に配置された吸収装置23として、所定の
エネルギーよりも大きなエネルギーを有する、表面21を通過することができる
粒子を吸収するために機能する。
【0043】 図4から分かるように、ドリフト領域は、参照符号40によって示されるミラ
ーの幾何学的中心には置かれていない。図4に示されるミラーは、中央点を有す
る円板の形状をしている。従って、ミラーの幾何学的中心は、円板の中央点であ
る。ドリフト領域がミラーの幾何学的中心から離れて位置しているという事実の
ために、偏向領域としてミラーの幾何学的中心を使うことができる。これにより
、検査の質がかなり向上する。
【0044】 本発明の第三の実施形態は、図5において図式的に示されている。荷電粒子ビ
ーム4(通常は電子ビーム)は、荷電粒子ソース2(例えばタングステンヘアピ
ンガン、ランタン−ヘキサボライドガン、フィールドエミッションガン又は熱イ
オンショットキーエミッタ)から来る。少なくとも1つのアノード3が、粒子ソ
ース2の下方に置かれており、荷電粒子を引きつけ且つ加速する。荷電粒子を加
速するために、荷電粒子ソース2は、例えば、−0.5kVの負電位に保たれる
。一方、アノード3は、例えば+10kVの正電位に保たれる。
【0045】 アノード3の次にはコンデンサレンズ5がある。コンデンサレンズ5は、荷電
粒子を細いビームに集中させ、そのビームを光軸6'(対物レンズ10の光軸6
ではない)に沿って導く。その後、荷電粒子ビーム4は、荷電粒子ビーム4を対
物レンズ10の光軸6に向かって方向づける、2ステップ型偏向ユニットの第一
段階12Bに入る。光軸6への途中、荷電粒子ビーム4は、対物レンズの光軸6
上に置かれた粒子ミラー14を通過する。荷電粒子ビーム4は、粒子ミラー14
の中に配置されたドリフト領域26(ドリフト管)を介して粒子ミラー14を通
過する。粒子ミラー14の中に配置されたドリフト領域26によるため、荷電粒
子ビーム4は、基本的には乱されないで、粒子ミラー14を通過する。従って、
荷電粒子ビームを修正するために追加の手段を必要としない。その後、荷電粒子
ビーム4は、荷電粒子ビーム4を光軸6の方向に再方向づける、2ステップ型偏
向ユニット12の第二段階12Cに入る。
【0046】 偏向ユニット12Cの次には、荷電粒子ビーム4の焦点を試料8上に合わせる
対物レンズ10がある。荷電粒子を減速させるために試料8は接地されているの
で、荷電粒子(通常は電子)は、例えば0.5eVのエネルギーで試料8に達す
る。
【0047】 対物レンズ10の内部は高い正電位(例えば、+10KV)にあるので、試料
8から出る二次電子44は、対物レンズ10内へ引き寄せられ、粒子ミラー14
に向かって加速される。二次電子44は、偏向ユニット12Cを通過し、粒子ミ
ラー14の方へ移動する。偏向ユニット12Cを通過することによって、二次電
子44もまた偏向する。図5に示される例示では、偏向ユニット12Cは、磁気
偏向ユニットである。よって、二次電子44は、第一電子ビーム4に対して反対
方向に偏向される。従って、第一電子ビームと二次電子とは、第一電子ビーム4
に負の影響を及ぼすことなく、分離される。
【0048】 二次電子44は、粒子ミラー14の偏向領域25を打ち、検出器16に向かっ
て偏向される。図5に示された本発明の実施形態では、粒子ミラー14は、光軸
6に対して45度の角度αだけ傾いている導電性偏向格子41を備えている。更
に、導電性偏向格子41は、所定のエネルギーよりも小さなエネルギーの全粒子
を偏向させるに十分な、所定の電位に保たれる。この例示においては、導電性偏
向格子41は、検出器16に向かって試料8から来る全二次電子を偏向させるた
めに、+5KVよりもわずかに低い電位に保たれている。これによって、粒子の
退出経路とミラーの前部表面に垂直な軸との間の角度βoが、粒子の到来経路と
ミラーの前部表面に垂直な軸との間の角度βiに等しくなるように、二次電子は
偏向される。
【0049】 対物レンズ10内部の高レベルの正電位(この実施形態では+10kV)のた
め、後方散乱電子45も、対物レンズ10内に引かれ、粒子ミラー14に向かっ
て加速される。従って、後方散乱電子45も粒子ミラー14の偏向領域25に衝
突する。しかし、二次電子44と比べて相対的に高いそれらのエネルギーのため
、導電性偏向格子41の電位は、後方散乱電子45を偏向するには十分ではない
。従って、後方散乱電子は、導電性偏向格子41を通過し、導電性偏向格子41
の後方に配置されている第二検出器24に到達する。第二検出器24も、いろい
ろな検出器の型から選択してもよい。このサンプルでは、第二検出器24はシン
チレータでもあり、光導波路を介してフォトマルチプライヤに接続されている。
後方散乱粒子と関係がある情報が不要である場合、第二検出器24は、後方散乱
粒子45を吸収する粒子吸収装置に置き換えられてもよい。粒子吸収装置は、例
えば、誘電材により形成されてもよい。
【0050】 図5に見られるように、ミラー14のドリフト領域26は、対物レンズ10の
光軸6から遠く離れて位置し、10度以内の角度γの範囲内で試料8から到来す
る荷電粒子の全ては、対物レンズの光軸から計測されるように、ミラー14の偏
向領域25に衝突する。これは、特に高度の微細構成を有する試料に対し、試料
から到来する電子のほとんどが検出されるという利点がある。
【0051】 試料にわたる荷電粒子ビームを走査すること、検出器16の出力を表示/記録
すること、更に/又は、第二検出器24の出力を表示/記録することにより、試
料の表面イメージが形成される。
【0052】 本発明による第四実施形態は、概略的に図6に示されている。荷電粒子ビーム
4は、通常は電子ビームであるが、荷電粒子ソース2(例えば、タングステン−
ヘアピンガン、ランタン−ヘキサボライドガン、フィールドエミッションガン、
又は熱イオンショットキーエミッタ)から到来する。少なくとも1つのアノード
3が粒子ソース2の下方に配置され、荷電粒子を引き寄せて加速する。荷電粒子
を加速するには、荷電粒子ソース2は、負電位(例えば、−0.5kV)に維持
され、アノード3は正電位(例えば、+10kV)に維持される。
【0053】 アノード3の次にはコンデンサレンズ5が続き、コンデンサレンズ5は、荷電
粒子を微細ビームに収束し、そのビームを光軸6に沿って導く。光軸6に沿った
光路で、ビーム4は粒子ミラー14を通るが、粒子ミラー14は対物レンズ10
の光軸6上に置かれている。荷電粒子ビーム4は、粒子ミラー14の中央部に配
列されたドリフト領域26(ドリフト管)を介して粒子ミラー14を通過する。
粒子ミラー14内に配置されたドリフト領域26のため、荷電粒子ビーム4は、
基本的に乱れることなく、粒子ミラー14を通過する。
【0054】 粒子ミラー14の次には、粒子ビーム4を試料8上に焦点を絞るために、対物
レンズ10が続く。荷電粒子を減速するために、試料8は接地され、荷電粒子は
、通常は電子であるが、この例では0.5keVのエネルギーで試料8に衝突す
る。
【0055】 対物レンズ10内部の高レベルの正電位のため(この例では+10kV)、試
料8から漏出する二次電子は、対物レンズ10内に引かれ、粒子ミラー14に向
かって加速される。二次電子44は、粒子ミラー14の偏向領域25に衝突し、
検出器16に向かって偏向される。図6に示される本発明の実施形態において、
粒子ミラー14は、導電性偏向格子41を備え、約45度の角度αで光軸6に対
し傾斜している。更に、導電性偏向格子41は、所定エネルギー未満の全粒子を
偏向するのに十分な所定電位に維持されている。この例では、偏向格子41は、
+5kVより僅かに低い電位に維持されており、試料8から到来する全ての二次
電子を検出器16に向かって偏向している。そのため、二次電子44は、粒子の
出射光路とミラー前面に直交する軸との間の角度βが、粒子の入射光路とミラ
ー前面に直交する軸との間の角度βに等しくなるような方法で、偏向されてい
る。
【0056】 検出器16への光路上で、二次電子44は、検出器16の前に置かれているハ
イパスフィルタ30を通り、所定エネルギーを越えるエネルギーを有する粒子だ
けを検出器16に入力させている。ハイパスフィルタ30は、導電性フィルタリ
ング格子31を備え、更に、フィルタリング格子31の前に配置されたスクリー
ニング格子32を備えている。ローパスフィルタ14(粒子ミラー)とハイパス
フィルタ30の組合せにより、どんな帯域のエネルギーをも検出のために選択す
ることができ、そのため、試料の物質的コントラストや他の特徴を強調すること
ができる。
【0057】 対物レンズ10の高レベルの正電位(この例では、+10kV)のため、後方
散乱電子45も対物レンズ10内に引かれ、粒子ミラー14に向かって加速され
る。従って、後方散乱電子45も、粒子ミラー14の偏向領域25に衝突する。
しかし、二次電子と比較して相対的に高いこれらのエネルギーのため、導電性偏
向格子41の電子は、後方散乱電子を偏向するには十分ではない。従って、後方
散乱電子45は導電性偏向格子41を通過し、導電性偏向器の後方に置かれてい
る粒子吸収装置23に到達する。
【0058】 試料全体を荷電粒子ビームで走査し、検出器16の出力を表示/記録すること
により、試料表面のイメージが形成される。
【0059】 例示的実施形態を参照して本発明は説明されているが、当業者は、添付請求項
に規定された本発明の範囲及び精神を逸脱することなく、様々なインプリメンテ
ーションや変形が可能であることを理解するであろう。例えば、粒子コラムの特
定構成により、粒子ミラーが45度以外の角度に傾斜し得ることは、容易に明白
であろう。同様に、いろいろな電圧値は一例として提示されているにすぎず、他
の数値を使用してもよい。また、ミラーと検出器のフィルタ構成は、いろいろな
程度、組合せで実施可能であり、本願で開示されたどんな実施形態に対し、いか
なる組合せでも、容易に適用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に従う荷電粒子装置の概略立断面図である。
【図2】 図1で用いられている粒子ミラーの拡大図である。
【図3】 本発明の第2の実施形態による荷電粒子装置の概略縦断面図である。
【図4】 図3で用いられている粒子ミラーの拡大図である。
【図5】 本発明の第3実施形態による荷電粒子装置の概略縦断面図である。
【図6】 本発明の第4実施形態による荷電粒子装置の概略縦断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ケラ ドロア アイルランド, ネス−チオーネ 74103, インダストリアル ゾーン ビー, ピ ー.オー.ボックス 416 Fターム(参考) 5C033 NN01 NN10

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯電粒子ビーム(4)を提供するための粒子ソース(2)と
    、 粒子ビームを試料(8)に集中させるための対物レンズ(10)であって、光
    軸(6)を有している対物レンズ(10)と、 対物レンズ(10)の光軸(6)上に配置された粒子ミラー(14)とを備え
    、 該粒子ミラー(14)は表面(27)、裏面(28)、ドリフト領域(26)
    を有し、前記ドリフト領域(26)は帯電粒子ビーム(4)を裏面(28)から
    前面(27)まで通過させるために裏面(28)から表面(27)にわたり、前
    記ドリフト領域(26)は光軸(6)から離れて配置され、更に該粒子ミラー(
    14)は、試料(8)から検出器に向かって来る帯電粒子をそらせるための前面
    (27)にある偏向領域(25)を有する帯電粒子装置(1)。
  2. 【請求項2】 前記粒子ミラー(14)が、所定の速度範囲及び所定の角範囲の全ての粒子を
    そらせるために、前面(27)に偏向領域(25)を含み、その結果、粒子の出
    て行く経路とミラー前面に垂直な軸との間の角度β0は粒子がミラー(14)に
    達する位置で、粒子の入って来る経路とミラー(14)の前面に垂直な軸との間
    の角度βjに等しい請求項1記載の帯電粒子装置(1)。
  3. 【請求項3】 裏面(28)から前面(27)にわたる粒子ミラー(14)のドリフト領域(
    26)が、ミラー(14)の幾何学的(40)中心から離れて配置される請求項
    1又は2のいずれか1項記載の帯電粒子装置(1)。
  4. 【請求項4】 対物レンズの光軸に本質的に沿って帯電粒子ビームを導くための偏向ユニット
    (12C)を更に備え、前記偏向ユニットは粒子ミラー(14)と対物レンズ(
    10)との間に配置されている請求項1〜3のいずれか1項記載の帯電粒子装置
    (1)。
  5. 【請求項5】 対物レンズ(10)の光軸(6)から離れ、実質的に光軸(6)に戻る帯電粒
    子ビーム(4)を偏向するための3ステップ偏向ユニット(12)を更に備える
    請求項4記載の帯電粒子装置(1)。
  6. 【請求項6】 粒子ミラー(14)が、約20〜約70度の角度、好ましくは約40〜約50
    度、最も好ましくは約45度の角度αで光軸(6)に関して傾けられる請求項1
    〜5のいずれか1項記載の帯電粒子装置(1)。
  7. 【請求項7】 粒子ミラー(14)が、所定のエネルギーより少ないものを有する全ての粒子
    を偏向するのに十分な所定のポテンシャルに保たれた導電性表面(21)又は導
    電性偏向格子(41)を含む請求項1〜6のいずれか1項記載の帯電粒子装置(
    1)。
  8. 【請求項8】 粒子ミラー(14)が、表面(21)のポテンシャルを遮蔽するための少なく
    とも1つの導電性のスクリーニング格子(22)又は他の装置からの導電性偏向
    格子(41)を含む請求項7記載の帯電粒子装置(1)。
  9. 【請求項9】 粒子ミラー(14)が、所定のエネルギーより多くのものを有する粒子を吸収
    するための粒子吸収装置(23)を含む請求項7又は8のいずれか1項記載の帯
    電粒子装置(1)。
  10. 【請求項10】 第2の検出器(24)が、所定のエネルギーより多くのものを有する粒子を検
    出するための導電性偏向格子(41)の後方に配置されている請求項7又は8の
    いずれか1項記載の帯電粒子装置(1)。
  11. 【請求項11】 ハイパスフィルタ(30)が検出器(16)の前に配置され、所定のエネルギ
    ーより上のエネルギーを有する粒子だけが検出器に入ることができるようになっ
    ている請求項1〜10のいずれか1項記載の帯電粒子装置(1)。
  12. 【請求項12】 ハイパスフィルタ(30)が所定のエネルギーより少ないものを有する全ての
    粒子をフィルタリングするのに十分な所定のポテンシャルに保持する導電性のフ
    ィルタ格子(31)を含む請求項11記載の帯電粒子装置(1)。
  13. 【請求項13】 前記ドリフト領域(26)が、対物レンズ(10)の光軸(6)から離れて配
    置され、対物レンズ(10)の光軸(6)から測定して角度γ≦5であって、好
    ましくは≦10で試料から来る全ての帯電粒子が、ミラー(14)の偏向領域(
    25)に達する請求項1〜12のいずれか1項記載の帯電粒子装置(1)。
  14. 【請求項14】 前面(27)及び裏面(28)と、 所定の速度範囲及び所定の角範囲の全ての粒子を偏向するための前面(27)
    上に位置する偏向領域(25)と、 粒子を裏面(28)からミラー(14)の前表面(27)まで通過させるため
    の裏面(28)から前表面(27)まで達するドリフト領域(26)であって、
    ミラー(14)の幾何学的図形の中心から離れて配置されているドリフト領域(
    26)と、 を含む帯電粒子装置に使用するための粒子ミラー(14)。
  15. 【請求項15】 粒子ミラー(14)が、所定のエネルギーより少ない全ての粒子を偏向するた
    めに十分な所定のポテンシャルを保つ導電性表面(21)又は導電性偏向格子(
    41)を更に含む請求項14記載の粒子ミラー(14)。
  16. 【請求項16】 更に、導電性偏向格子又は表面(21)のポテンシャルを遮蔽するための少な
    くと1つの導電性スクリーニング格子(22)又は導電性偏向格子(41)を含
    む請求項15記載の粒子ミラー(14)。
  17. 【請求項17】 所定のエネルギーより多くのものを有する粒子を吸収するための粒子吸収装置
    含む請求項15又は16のいずれか1項記載の粒子ミラー(14)。
  18. 【請求項18】 偏向領域(25)が粒子を偏向し、その結果、粒子の出て行く経路とミラー前
    面に垂直な軸との間の角度が、粒子がミラー(14)に達する位置で、粒子の入
    って来る経路とミラーの前面に垂直な軸との間の角度に等しい請求項14〜17
    のいずれか1項記載の粒子ミラー(14)。
  19. 【請求項19】 帯電粒子ビームで試料を検査する方法であって、 帯電粒子ビームを提供するステップと 帯電粒子ビームを、粒子ミラーの裏面から前面まで達するドリフト領域を通過
    させるステップと、 光軸を有する対物レンズで粒子ビームを試料に集中させるステップと、 前記粒子ミラーの偏向領域で、試料から検出器へ来る帯電粒子を偏向するステ
    ップと、 を備え、前記ドリフト領域が光軸より離れて配置されている方法。
  20. 【請求項20】 帯電粒子ビーム(4)を提供するための粒子ソース(2)と、 粒子ビーム(4)を試料(8)に集中させるための対物レンズ(10)と、 検出器(16)の方へ試料から来る偏向した帯電粒子のための粒子ミラー(1
    4)と、 所定のエネルギーより上にエネルギーを有する粒子だけが検出器(16)に入
    ることができるようにしている検出器の前に配置されているハイパスフィルタ(
    30)を備える帯電粒子装置(1)。
  21. 【請求項21】 粒子ミラー(14)は、所定のエネルギーより少ないものを有する全ての粒子
    を偏向するために十分な所定のポテンシャルを保つ導電性表面(21)又は導電
    性偏向格子(41)を更に含む請求項14記載の帯電粒子装置(1)。
  22. 【請求項22】 更に、前記ミラー(14)が、導電性表面(21)のポテンシャルを遮蔽する
    ための少なくと1つの導電性スクリーニング格子(22)と、他の装置からの導
    電性偏向格子(41)と、を含む請求項21記載の帯電粒子装置(1)。
  23. 【請求項23】 所定のエネルギーより多くのものを有する粒子を吸収するための粒子吸収装置
    含む請求項21又は22のいずれか1項記載の帯電粒子装置(1)。
  24. 【請求項24】 前記粒子ミラー(14)が、所定の速度範囲及び所定の角範囲の全ての粒子を
    そらせるために、前面(27)に位置する偏向領域(25)を含み、その結果、
    粒子の出て行く経路とミラー前面に垂直な軸との間の角度β0は粒子がミラーに
    達する位置で、粒子の入って来る経路とミラーの前面に垂直な軸との間の角度β j に等しい請求項20〜23のいずれか1記載の帯電粒子装置(1)。
  25. 【請求項25】 粒子ミラー(14)が、約20〜約70の角度、好ましくは約40〜約50度
    、最も好ましくは約45度の角度αで光軸(6)に関して傾けられる請求項20
    〜23のいずれか1項記載の帯電粒子装置(1)。
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