JP2003503549A - 洗剤粒子およびその製造方法 - Google Patents

洗剤粒子およびその製造方法

Info

Publication number
JP2003503549A
JP2003503549A JP2001505659A JP2001505659A JP2003503549A JP 2003503549 A JP2003503549 A JP 2003503549A JP 2001505659 A JP2001505659 A JP 2001505659A JP 2001505659 A JP2001505659 A JP 2001505659A JP 2003503549 A JP2003503549 A JP 2003503549A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
particulate
detergent particles
components
detergent
acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001505659A
Other languages
English (en)
Inventor
クリストファー、アンドルー、モリソン
スコット、ジョン、ドナハー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Procter and Gamble Co
Original Assignee
Procter and Gamble Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Procter and Gamble Co filed Critical Procter and Gamble Co
Publication of JP2003503549A publication Critical patent/JP2003503549A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D11/00Special methods for preparing compositions containing mixtures of detergents ; Methods for using cleaning compositions
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D17/00Detergent materials or soaps characterised by their shape or physical properties
    • C11D17/0039Coated compositions or coated components in the compositions, (micro)capsules
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D17/00Detergent materials or soaps characterised by their shape or physical properties
    • C11D17/06Powder; Flakes; Free-flowing mixtures; Sheets

Abstract

(57)【要約】 不規則な色、サイズおよび形状を有する個々の粒子状成分から形成される洗剤粒子は、第一色の第一成分および第二色の第二成分の少なくとも2種類の粒子状成分を含んでなり、第一および第二成分は互いに接着しており、少なくとも第一または第二粒子状成分の平均粒子径は洗剤粒子の平均粒子径の50%以下であり、所望の色を有する粒子を形成する。さらに、洗剤粒子は、1.7以下の球形指数および/または狭い粒子径分布を有し、粒子状成分の一方は球形指数が1.7を超えるか、または第一および第二粒子状成分の少なくとも一方が少なくとも2のスパンを有する。洗剤粒子は、実質的に圧力圧縮の不存在下で製造される。上記の洗剤粒子およびこれらの洗剤粒子を含んでなる洗剤組成物の製造方法も提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の分野 本発明は、粒子状洗剤組成物およびその製造方法に関する。その様な洗剤組成
物は、あらゆる洗浄目的、特に食器洗浄または洗濯用洗剤に使用できる。これら
の洗剤は、粒子状洗剤組成物の形態で直接使用するか、または良く知られている
錠剤形成方法のいずれか、例えば圧縮、を使用して洗剤組成物の錠剤に形成する
ことができる。
【0002】発明の背景 消費者の要求に応えるために、粒子状洗剤は、良好な洗浄特性に加えて、幾つ
かの基準を満たしていなければならない。その様な追加の基準には、容器から洗
濯機または洗浄工程に容易に供給できる様に良好な流動特性、洗浄液中に効果的
に投入される様に良好な溶解度/分散性が含まれ、さらに、粒子状洗剤は消費者
に美観的に訴えなければならない。ほとんどの粒子状洗剤は主として白色または
淡い色のベースを含んでなり、所望により明瞭に着色されたスペックルを含む。
ベース粒子の色合いが異なっている洗剤は消費者から好ましくないと判断され、
洗浄効果が低いとさえ考えられることが分かった。
【0003】 しかし、洗剤組成物は、原料に加えて、一般的に予め処理された洗剤成分、例
えば凝集物、噴霧乾燥製法により製造されたブロウンパウダーまたは押出物を含
んでなり、原料自体は色、サイズおよび/または形状が非常に大きく異なるので
、不均一性を回避するには大変な努力をしなければならない。このため、一様な
特性を有する洗剤粒子を得るために著しい努力と高コストが必要になる。
【0004】 従って、広範囲な活性洗剤材料、例えば非常に様々な色、形状および/または
サイズを有する材料を使用することができ、尚かつ、良好な美観的特性に加えて
良好な流動特性および良好な供給および溶解特性を有する洗剤粒子を製造できる
方法が望まれている。
【0005】 ここで本発明者は、先行技術のこれらの問題を解決する、改良された粒子およ
びその様な粒子の製造方法を開発した。
【0006】発明の概要 本発明により、第一色を有する第一成分および第二色を有する第二成分の少な
くとも2種類の粒子状成分を含んでなる洗剤粒子であって、第一および第二成分
は互いに接着しており、少なくとも第一または第二粒子状成分の平均粒子径が洗
剤粒子の平均粒子径の50%以下である洗剤粒子を提供する。
【0007】 本発明の別の態様では、第一成分および第二成分の少なくとも2種類の粒子状
成分を含んでなり、球形指数が1.7以下であり、第一および第二成分の少なく
とも一方は球形指数が1.7を超え、第一および第二成分は、圧力圧縮の不存在
下で実質的に互いに接着している洗剤粒子を提供する。
【0008】 本発明の別の態様では、幾何学的平均粒子直径が500ミクロンを超える洗剤
粒子であって、洗剤粒子が第一粒子状成分および第二粒子状成分を含んでなり、
第一および第二粒子状成分は、圧力圧縮の不存在下で実質的に互いに接着してお
り、第一および第二成分の少なくとも一方の幾何学的平均粒子径は洗剤粒子の幾
何学的平均粒子径の50%以下である洗剤粒子を提供する。好ましくは、第一お
よび第二粒子状成分の少なくとも一方はスパンが少なくとも1.7である。
【0009】 本発明により、上記の洗剤粒子の製造方法であって、第一粒子状成分および第
二粒子状成分を、所望により結合剤の存在下で、中〜低せん断混合工程で接触さ
せ、第一および第二粒子状成分を互いに接着させることを含んでなる方法、およ
び特許権請求する粒子を含んでなる洗剤組成物も提供する。
【0010】発明の詳細な説明 本発明者は、第一および第二粒子状洗剤成分の組合せを選択し、これらの成分
を単一の粒子に形成することにより、好ましくない特性および不均一性が克服さ
れることを見出した。さらに、これらの利点は、先行技術で使用されている集中
的な処理工程、例えばペーストから粒子状物質を形成する工程[これらの工程は
長時間の、高エネルギーを必要とする混合、例えば高せん断機械混合および押出
(どちらも圧縮圧力を使用して粒子状物質を形成し、高エネルギーを消費する乾
燥工程を必要とする)、を必要とする]を行わずに達成できる。
【0011】 本発明の第一の態様では、第一および第二粒子状物質は互いに異なった着色が
なされている。ここで使用する色の違いは、Hunter Laboratories製のD25M Colo
rimeterを使用し、3刺激測色により測定したΔE値を意味する。その様な色彩
系では、ある試料に対して、その試料粉末に角度45°の入射光線を当てること
により、L、aおよびb値を求める。入射光は試料から反射され、粉末試料上に
0°で垂直に設置された光検出器により集められる。検出器は、Commission Int
ernationale de l'Eclairage(CIE)により規定されている様に、光強度を3刺激
値(X、Y、Z)に変換する。次いで、これらの値を使用し、標準CIELABカラー
スケール上に色の状態を規定する。この方法は、例えばR. JohnstonおよびM. Sa
ltzman, American Chemical Society, 1971により「Industrial Color Technolo
gy」に詳細に説明されている。
【0012】 CIELABカラースケールを使用し、Lは白色度を表し、L=100が白色試料で
、L=0が黒色試料であり、aは赤/緑を表し、正の数が赤さを示し、負の数が
スペクトルの緑色末端に向かう色を示し、bは黄/青を表し、正の数が黄色の程
度を示し、負の数が青の程度を示す。
【0013】 そこで、本発明に関して、色差は、第一および第二粒子状成分の試料間の正の
ΔEであり、ΔE=√(ΔL+Δa+Δb)であり、式中、ΔLは第一お
よび第二粒子状成分のL値の差であり、Δaは第一および第二粒子状成分のa値
の差であり、Δbは第一および第二粒子状成分のb値の差である。特に、本発明
では、ΔE値は一般的に少なくとも3である。本発明は、より大きな色差にも、
例えばΔE値が少なくとも4,さらには少なくとも6または8、さらには少なく
とも10にも特に有用である。別の有用な色の定義は、W=L−3bにより表さ
れる白色度である。白色度値は、本発明の洗剤粒子には92〜100が好ましい
【0014】 ここで使用する「球形指数」は、ある粒子試料(本発明により製造した洗剤粒
子、または洗剤粒子を形成する第一または第二粒子状物質)から採取した50個
の粒子のそれぞれを測定した時に得られる平均値を表し、球形指数の値は、下記
の等式、すなわち球形指数=p/(4πa)、により、それぞれの粒子につい
て計算し、式中、pは粒子の周囲長であり、aは、Leica Q500MC画像解析機構を
使用して測定した粒子の面積である。この装置は、ビデオカメラおよびコンピュ
ータに接続された顕微鏡からなる。市販のソフトウエア、例えばLeicaにより供
給されるQ500ソフトウエア、を使用して拡大された画像を解析し、pおよびaの
値を得る。完全な円の球形指数は1である。
【0015】 本発明の別の態様では、洗剤粒子の球形指数は1.7以下であり、第一および
第二粒子状成分の少なくとも一方の球形指数は少なくとも1.7である。好まし
くは、本発明の洗剤粒子のスパンの標準偏差は0.8未満、好ましくは好ましく
は0.5未満、最も好ましくは0.2未満である。
【0016】 本発明の洗剤粒子の球形指数は好ましくは1.5以下、より好ましくは1.3
、さらには1.2以下である。第一および第二粒子状物質の少なくとも一方の球
形指数は、好ましくは1.9を超え、さらには2.1を超え、さらには2.5を
超える。この様に、本発明は、押出または高せん断混合製法における様に水性ペ
ーストまたはスラリーを経由する高エネルギー圧縮圧力処理を必要とせずに、非
常に不規則な成分を互いに接着させ、非常に規則的な洗剤粒子を形成することが
できる。本発明は、第一および第二粒子状物質の両方が非常に不規則な粒子を含
んでなる場合でも有効なので、好ましくは、第一および第二粒子状物質の両方の
球形指数が1.9を超え、あるいは2.1または2.5さらには3を超える。
【0017】 ここで使用する用語「幾何学的平均粒子直径」は、標準的な質量に基づく粒子
径測定技術、好ましくは乾式篩掛け、により測定した、一連の個別粒子の幾何学
的な質量平均直径を意味する。好適な篩掛け方法は、ISO3118(1976
)に規定されている。好適な装置は、特定サイズの8”篩を使用するRo-Tap試験
篩シェーカーModel Bである。ここで使用する用語粒子径分布の「幾何学的標準
偏差」または「スパン」は、上記粒子径データに対して最も良く適合するlog
−正規分布関数の幾何学的な幅を意味するが、これは、累積分布関数の84.1
3百分位数(percentile)の直径を50th百分位数で割った比(D84.13
50)により達成される。Gotoh et al, Powder Technology Handbook, pp.6-
11, Marcel Dekker 1997参照。
【0018】 本発明の第三の態様では、少なくとも洗剤粒子の幾何学的平均粒子直径は少な
くとも500ミクロンであり、第一および第二粒子状成分の少なくとも一方の幾
何学的平均粒子径は洗剤粒子の幾何学的平均粒子径の50%以下、好ましくは2
5%、さらには10%または5%以下である。好ましくは、第一および第二粒子
状成分の両方の幾何学的平均粒子直径が規定する通りである。さらに、第一およ
び第二粒子状成分の少なくとも一方はスパン(幾何学的標準偏差)が少なくとも
1.7、さらには少なくとも2または2.5、または少なくとも3または少なく
とも3.5、さらには少なくとも4または少なくとも5である。好ましくは、第
一および第二粒子状成分の両方のスパンが規定する通りである。本発明は、スパ
ンが少なくとも0.3,好ましくは少なくとも0.4または少なくとも0.5以
上であり、第一および/または第二粒子状物質のスパンより小さい洗剤粒子を形
成するのに特に有用である。この様に、処理用の原料として非常に規則的な材料
および高エネルギー製法を使用せずに、非常に規則的な洗剤粒子を達成する試み
の中で、本発明者は、本発明の方法により、非常に不規則でエネルギー消費の少
ない原料をエネルギー消費の少ない製法で使用し、高品質で、非常に規則的な洗
剤粒子を製造できることを見出した。
【0019】 第一および第二成分の粒子径は広範囲に変えることができる。本発明は、第一
および第二粒子状成分の幾何学的平均粒子直径の間に少なくとも200ミクロン
、または少なくとも250または300または少なくとも400または少なくと
も500ミクロンの差があっても、有用であることが分かった。好ましくは、第
一および第二粒子状物質の一方または両方が、550μm未満の幾何学的平均粒
子直径を有する。第一および第二粒子状成分の少なくとも一方の幾何学的平均粒
子直径が150μmを超え、または200μmを超え、好ましくは450μm以
下、または400μm以下であるのが特に好ましい。
【0020】 本発明の一実施態様では、第一および第二粒子状成分の平均粒子径の比は、少
なくとも3:2、好ましくは少なくとも2:1であるか、または少なくとも5:
1または少なくとも10:1である。この比はさらに高く、少なくとも20:1
、あるいはさらに少なくとも50:1でもよい。
【0021】 この比が高い場合、相対的に小さい方の粒子状成分が、他方の粒子状成分の色
に対して最も望ましい色を有するのが好ましい。また、粒子直径が小さい粒子状
成分程、球形指数が小さいのも好ましい。
【0022】 さらに、本発明の製法は、それぞれかさ密度のスパンが広く、互いに大きく異
なったかさ密度を有する第一および第二粒子状成分から洗剤粒子を形成するのに
好適である。ここで使用する用語「かさ密度」は、圧縮されていない、叩いてい
ない粉末のかさ密度を意味し、過剰の粒子状試料を漏斗を通して平滑な金属製容
器(例えば容積500mlのシリンダー)の中に注ぎ込み、容器の縁より上の過
剰部分をそぎ落とし、残った粉末の質量を測定し、その質量を容器の容積で割る
ことにより測定される。
【0023】 第一および第二粒子状成分のかさ密度は、少なくとも25g/l、あるいは少
なくとも75g/l、あるいは少なくとも100g/l異なっていてもよい。第
一および第二粒子状成分のかさ密度は、一般的に200g/lを超え、1500
g/lまででよい。少なくとも一方のかさ密度が700g/lを超え、好ましく
は750g/lを超え、800g/lを超えるのが特に好ましい。
【0024】 本発明の洗剤粒子のかさ密度は、一般的に400〜1100g/lであり、か
さ密度は一般的に550g/lを超え、好ましくは650g/lを超え、さらに
は700g/lを超える。本発明は、かさ密度が550g/l未満、さらには5
00または450g/l未満である洗剤粒子の製造に特に有用である。
【0025】 第一および第二粒子状成分のそれぞれは、個別の洗剤成分を粒子状形態で含ん
でなるか、または予め形成された洗剤粒子状材料を含んでなることができる。こ
こで使用する様に、予め形成された粒子状材料は、2種類以上の洗剤成分のあら
ゆる組合せを含んでなることができる。好適な予め形成された粒子状物質は、噴
霧乾燥、凝集、マルメリゼーション、押出または圧縮製法、により形成すること
ができ、洗剤成分を組み合わせるためのこれらの方法はすべてこの分野で良く知
られている。特に好ましい予め形成された粒子は、噴霧乾燥製法、凝集物および
押出物から得られる粉末である。噴霧乾燥された粉末が特に有用である。
【0026】 その様な予備形成された粒子状成分を形成するための好適な噴霧乾燥製法は、
例えばヨーロッパ特許第EP−A−763594号明細書または第EP−A−4
37888号明細書に記載されている。凝集物である予備形成粒子状成分を形成
するのに好適な製法は、例えば国際特許第WO93/25378号、ヨーロッパ
特許第EP−A−367339号、第EP−A−420317号または第EP−
A−506184号の各明細書に記載されており、押出しにより予備形成粒子状
成分を形成するための好適な製法は例えば国際特許第WO91/02047号明
細書に記載されている。
【0027】 予め形成された粒子状成分は、例えばそれらの湿った、または乾燥した状態に
あってよく、洗剤粒子の形成では、粒子は最初は湿っており、乾燥工程にかける
のが一般的である。本発明では、予め形成された粒子は、乾燥工程にかける前の
粒子でよい。一般的にこれは、加工のために結合剤として使用する溶剤が、完成
した粒子状洗剤中に存在するのが望ましい量よりも多い量で存在することを意味
する。一般的に、その様な溶剤は水であり、粒子は、予め形成された粒子の例え
ば15〜30重量%の水を含むことができる。しかし、予め形成された粒子を、
ミキサーに入れる前に乾燥工程にかけ、含水量が15重量%未満またはさらには
10重量%未満になる様にすることも多い。
【0028】 本発明の予め形成された粒子状成分は、界面活性剤または界面活性剤の混合物
を含んでなるのが特に好ましい。好適な界面活性剤は以下に記載する。予め形成
された粒子状成分の界面活性剤含有量は、好ましくは粒子状成分の5〜80重量
%である。界面活性剤の量は、10またはさらには30%を超えるのが好ましい
。界面活性剤の量は、70%未満、さらには50%未満が好ましい。予め形成さ
れた粒子状成分が界面活性剤を含んでなる場合、予め形成された粒子状成分は一
般的にビルダーまたはアルカリ度剤、例えば炭酸ナトリウム、ゼオライト、また
はリン酸塩、をさらに含んでなる。例えば、これらの成分のそれぞれは個別に、
または混合物で、予め形成された粒子状成分の5重量%を超える、好ましくは1
0重量%を超える、さらには20重量%を超える量で存在することができる。特
に好ましいビルダー成分は炭酸ナトリウムおよび/またはゼオライトである。ゼ
オライトAおよびゼオライトMAPの両方が好適である。
【0029】 予め形成された粒子状成分は、好ましくは有機ビルダー、例えばポリカルボン
酸および/または塩、例えばクエン酸、酒石酸、リンゴ酸、コハク酸およびそれ
らの塩、または重合体状ポリカルボキシレート、例えばアクリル酸またはマレイ
ン酸を基剤とする重合体またはそれらの共重合体、も含んでなる。その様な成分
は一般的に粒子中に粒子状成分の15重量%未満、好ましくは粒子状成分の10
重量%未満の量で存在する。
【0030】 予め形成された粒子状成分における他の好ましい成分は、以下に記載するキレ
ート化剤、例えばホスホネートキレート化剤NTA、DTPAおよびコハク酸誘
導体キレート化剤、である。これらの成分は好ましくは予め形成された粒子状成
分中に第一粒子状成分の5重量%未満、さらには2重量%未満の量で存在する。
発泡抑制剤および/または汚れ遊離重合体および/または漂白活性剤も、予め形
成された粒子状成分中に好ましい成分である。
【0031】 粒子状成分が洗剤原料である場合、すべての粒子状洗剤成分が好適である。こ
れらの成分は、固体界面活性剤またはセッケン、または水溶性または分散性の重
合体状材料、酵素、漂白成分、例えば漂白活性剤または漂白剤塩例えばペルオキ
シ塩が挙げられが、一般的には無機成分、特に水溶性の無機成分、例えばビルダ
ー、である。これらの成分は、以下により詳細に説明する。
【0032】 洗剤粒子自体は、完全処方洗剤のすべての成分を含むこともできるし、あるい
は追加の洗剤成分、例えば上記の様な粒子状形態または予め形成された洗剤粒子
の形態の個別洗剤成分、と混合することもできる。好ましくは、本発明の洗剤組
成物は、30重量%を超える、より好ましくは50重量%を超える、さらに好ま
しくは80または90重量%まで、あるいはさらに少なくとも95重量%の本発
明の洗剤粒子を含んでなる。
【0033】 本発明の方法は、ミキサーに結合剤を加え、所望の洗剤粒子を製造し易くする
工程を含んでなることができる。一般的に、その様な結合剤は、一般的に溶液ま
たは溶融物の形態にある液体であり、ミキサー中に、または粒子状成分がミキサ
ー中に搬送される際にそれらの成分の上に直接スプレーすることにより、添加す
る。好ましくは、例えばスプレーにより、結合剤をミキサーの中に直接加える。
結合剤は、洗剤成分に結合剤または粘着剤を与えることにより、凝集を強化する
目的で添加される。結合剤は、通常の洗剤結合剤のどれでもよく、好ましくは水
、陰イオン系界面活性剤、非イオン系界面活性剤、ポリエチレングリコール、ポ
リビニルピロリドン、ポリアクリレート、有機酸またはそれらの塩、例えばクエ
ン酸またはクエン酸塩、およびそれらの混合物からなる群から選択される。ここ
に挙げる結合剤を包含する他の好適な結合剤は、ここにその開示を参考として含
めるBeerse et al、米国特許第号510846明細書(The Procter & Gamble C
ompany)に記載されている。
【0034】 例えば、本発明の一態様では、第一粒子状成分の第一供給流をミキサー中に供
給し、さらに、第二粒子状成分を含んでなる第二供給流をミキサー中に供給し、
結合剤もミキサー中に存在する。結合剤は、第三の流れを経由してミキサー中に
直接供給するか、またはこれらの供給流の一方または両方がミキサーに入る前に
、結合剤を第一および/または第二粒子状成分と接触させることができる。ミキ
サーが異なった区域に分割されている場合、3成分を同じ区域に供給するか、ま
たは所望により異なった区域に供給することができる。本発明の好ましい実施態
様では、結合剤を加える前に、第一および第二粒子状成分を予備混合する。
【0035】 本発明の別の好ましい態様では、第一および第二粒子状成分を、所望により2
成分が接着する様に結合剤と、混合した後、製造される粒子の外側にさらに他の
液体成分を塗布する。この他の被覆は、結合剤と同じ化学的組成物であるか、ま
たは他の被覆材料または下記の洗剤成分のどれでもよい。
【0036】 本発明で第一および第二粒子状成分を互いに接着させる中〜低せん断混合を行
うのに好適な中〜低せん断ミキサーは、例えばLodige KM(商品名)(Ploughshar
e)中速度ミキサー、またはFukae、Draes、Shugi製のミキサーまたは同等の、中
〜低せん断でのみ混合する等級のミキサーでよい。本発明で使用するのに好まし
いミキサーであるLodige KM(商品名)(Ploughshare)中速度ミキサーは、水平な
中空固定シリンダーを含んでなり、その中心に回転シャフトが取り付けてあり、
そのシャフトの回りに幾つかのすき形のブレードが取り付けてある。好ましくは
、シャフトは約15rpm〜約140rpm、より好ましくは約80rpm〜約
120rpmの速度で回転する。粉砕または粉末化は、サイズが全体的に回転シ
ャフトより小さい、好ましくは約3600rpmで作動するカッターにより達成
される。本製法で使用するのに好適な他の類似のミキサーは、Lodige Ploughsha
re(商品名)およびDrais(商品名)K-T 160ミキサーを包含する。一般的に、本
発明の製法では、せん断は、プラウ先端速度が10m/s未満、さらには8m/
s未満であるLodige KMミキサー により発生するせん断以下である。
【0037】 好ましくは、低または中速度ミキサー中の各種出発洗剤成分の平均滞留時間は
、好ましくは約0.1秒間〜約30分間、最も好ましくは滞留時間は約0.5〜
約5分間である。この様にして、得られる洗剤凝集物の密度は所望のレベルにな
る。
【0038】 本発明で使用するのに好適な他のミキサーは、せん断性が低い、または非常に
低いミキサー、例えば回転ボウル凝集装置、ドラム凝集装置、パン凝集装置およ
び流動床凝集装置、である。
【0039】 流動床凝集装置が特に好ましい。典型的な流動床凝集装置は、正または負の圧
力下で、見掛け空気速度0.1〜4 m/sで操作される。入口空気温度は一般的に
−10または5℃から250℃までである。しかし、入口空気温度は一般的に2
00℃未満、さらには150℃未満である。流動床造粒装置は、好ましくは流動
床のフラックス数FNが少なくとも約2.5〜約4.5になる様に操作する。フ
ラックス数(FN)は、スプレー装置の基準距離(D)で床中にスプレーさ
れる液体の質量フラックス(qliq)に対する流動化ガスの過剰速度(U
と粒子密度(p)の比である。フラックス数は、床内における造粒を制御する
ための、流動床の操作パラメータの評価を与える。フラックス数は、下記の式 FN=log10[{P}/qliq] により決定される質量フラックスとして、または式 FN=log10[{U}/qvliq] により決定される体積フラックスとして表されるが、式中、qvliqは流動床
の中へのスプレーの体積である。フラックス数の計算およびその有用性の説明は
、ここにその開示を参考として含める国際特許第WO98/58046号明細書
に詳細に記載されている。
【0040】 さらに、流動床は一般的に約1未満、より好ましくは約0.1〜約0.5のス
トークス数で操作される。ストークス数は、1基の装置、例えば流動床、中の粒
子に起こる混合の度合を説明するための粒子融着の尺度である。ストークス数は
、下記の式により測定される。
【0041】 ストークス数=4pvd/9u 式中、pは見掛粒子密度であり、vは過剰速度であり、dは平均粒子径であり、
uは結合剤の粘度である。ストークス数およびその説明は、ここにその開示を参
考として含める国際特許第WO99/03964号明細書に詳細に記載されてい
る。
【0042】 例えば、ミキサーが流動床ミキサーである場合、第一および第二粒子状成分は
、所望により複数の内部「段階」または「区域」を有する流動床の中に送られる
。段階または区域は、流動床中の個別地域であり、これらの用語はここでは互換
的に使用される。ある段階中の処理条件は、流動床/乾燥機中の他の段階と異な
っていても、類似していてもよい。無論、2個の隣接する流動床は、多段階を有
する単一流動床と等しい。第一および第二粒子状成分の様々な供給流は、例えば
供給流の粒子径および含水量に応じて、同一の、または異なった段階で加えるこ
とができる。様々な流を様々な段階に供給することにより、流動床に対する熱負
荷を最少に抑え、粒子径を最適化し、製造される洗剤粒子の形状の一様性を高め
ることができる。
【0043】 床は、典型的には加熱空気により流動化させ、流動床中の原料から水分、例え
ば結合剤液体、を乾燥または部分乾燥させる。結合剤を流動床中にスプレーする
場合、そのスプレーは、一般的に結合剤の微粒または霧状のスプレーを発生する
ことができるノズルを介して行ない、粒子状成分との緊密な混合を達成すること
ができる。典型的には、噴霧装置から出る滴のサイズは粒子径の約2倍未満であ
る。この噴霧は、通常の2流体ノズルを通して噴霧空気で、または通常の圧力ノ
ズルにより行なうことができる。この型の噴霧を達成するには、溶液またはスラ
リーのレオロジーは、粘度が約500センチポアズ未満、好ましくは約200セ
ンチポアズ未満でよい。流動床中のノズル位置は、ほとんどの場合、何処でもよ
いが、好ましい位置は、すべての液体成分、例えば結合剤、を垂直下方にスプレ
ーできる位置である。これは、例えばトップスプレー配置を使用して行なうこと
ができる。最良の結果を達成するには、ノズルを、流動床中の粒子の流動化され
た高さ、またはそれより高い所に配置する。流動化された高さは、典型的には堰
またはオーバーフローゲートの高さにより決定される。流動床の凝集/造粒区域
の後に、所望により行なう被覆区域を続け、その後に乾燥区域および冷却区域を
続けることができる。無論、当業者には明らかな様に、別の配置により本発明の
粒子を達成することもできる。
【0044】 本発明の流動床装置における典型的な条件は、(i)平均滞留時間が約1〜約2
0分間、(ii)流動化されていない床の深さが約100〜約600mm、(iii)スプ
レー滴サイズが床中の平均粒子径の2倍、好ましくは約100ミクロン以下以下
、より好ましくは約50ミクロン以下以下、(iv)スプレーの高さが流動床プレー
トから一般的に150〜1600mm、好ましくは流動床の最上部から0〜600
mm、(v)流動速度が約0.1〜約4.0 m/s、好ましくは1.0〜3.0 m/s、(
vi)床の温度が約12〜約200℃、好ましくは15〜100℃、である。やは
り、当業者には明らかな様に、流動床中の条件は多くのファクターにより異なる
【0045】 ミキサー中で製造された洗剤粒子は、被覆剤を添加してさらに処理し、粒子の
色を改良し、粒子の白さを高める、あるいは洗剤粒子がミキサーまたは乾燥機(
ミキサーに続いて、またはミキサー中の後の段階で、所望により行なう乾燥工程
を加える場合)から出た後の粒子の流動性を改良し、本発明の製法により製造さ
れた高密度顆粒状洗剤組成物を得ることができる。当業者には明らかな様に、出
て来る洗剤の乾燥並びに冷却には、本発明の範囲から逸脱することなく、非常に
様々な方法を使用することができる。ミキサーは比較的低い温度で運転されるの
で、本製法では冷却装置は一般的に必要無く、最終製品の製造コストをさらに下
げることができる。
【0046】 別の所望により行なう処理工程は、被覆剤、例えばゼオライトおよび/または
ヒュームシリカ、をミキサーに連続的に加え、得られた洗剤粒子の自由流動性を
改良し、過剰凝集を阻止することを包含する。その様な被覆剤は、一般的に平均
粒子径が100ミクロン未満、好ましくは60ミクロン未満、さらに好ましくは
50ミクロン未満である。
【0047】 被覆工程は、本発明の洗剤粒子を形成した直後で乾燥工程の前または後に、お
よび/または所望により、完全に処方された洗剤組成物を形成するために洗剤粒
子を他の洗剤成分と混合した後に行うことができる。好ましくは、その様な被覆
剤はすべて洗剤組成物に有用な活性も有する。好ましい被覆剤の1種は、界面活
性剤または界面活性剤の水溶液である。
【0048】 本発明により製造される洗剤粒子は、好ましくは幾何学的平均粒子直径が少な
くとも500ミクロンまたは少なくとも600またはさらには少なくとも700
ミクロンである。一般的に、平均粒子直径は、3000ミクロン以下、好ましく
は2500ミクロン以下、さらには1500ミクロン以下である。本発明の洗剤
粒子の球形指数は、好ましくは1.5以下、さらには1.4または1.3以下、
さらには1.2以下である。本発明の洗剤粒子のスパンは一般的に1〜1.8、
好ましくは1.7以下、最も好ましくは1.6以下、さらには1.4以下である
【0049】 第一および第二粒子状成分から得られる洗剤粒子の重量百分率は、それぞれ1
00:1〜1:100の比である。好ましい着色を施した粒子状成分の幾何学的
平均粒子直径は、好ましくない着色を施した粒子状成分の幾何学的平均粒子直径
の10%いか、さらには5%以下であり、この重量比は低くなるが、洗剤粒子中
の好ましい着色を施した粒子の数平均は、一般的に、洗剤粒子中の好ましくない
着色を施した成分の数平均の少なくとも50,好ましくは少なくとも100また
は500または1000倍になる。
【0050】 第一粒子状成分または第二粒子状成分の成分として、あるいは完全処方洗剤組
成物を形成するために本発明の洗剤粒子に添加する追加成分の成分として好適な
洗剤成分を以下に記載する。
【0051】洗剤成分 界面活性剤 本発明で使用するのに好適な界面活性剤は、陰イオン系、非イオン系、両性(a
mpholytic)、および双生イオン系であり、これらの界面活性剤の区分は、米国特
許第3,929,678号、1975年12月30日にLaughlinおよびHeuring
に公布、に記載されている。その他の例は、「Surface Active Agents and Deter
gents」(Vol.IおよびII、Schwartz, Perry およびBerch )に記載されている。好
適な陽イオン系界面活性剤の一覧は米国特許第4,259,217号、1981
年3月31日にMurphyに公布、に記載されている。
【0052】 好ましくは、本発明の洗剤粒子およびその様な粒子を含んでなる組成物は陰イ
オン系界面活性剤をさらに含んでなる。洗剤目的に有用な実質的にすべての陰イ
オン系界面活性剤を洗剤組成物中に配合することができる。これらの界面活性剤
には、陰イオン系サルフェート、スルホネート、カルボキシレートおよびサルコ
シネート界面活性剤の塩(例えばナトリウム、カリウム、アンモニウム、および
置換されたアンモニウム塩、例えばモノ−、ジ−およびトリエタノールアミン塩
を包含する)が挙げられる。陰イオン系サルフェートおよびスルホネート界面活
性剤が好ましい。
【0053】 陰イオン系界面活性剤は、洗剤粒子中に25重量%未満、または20重量%未
満の量で存在できるが、粒子を含んでなる最終的な洗剤組成物中には、好ましく
は0.1〜60重量%、より好ましくは1〜40重量%、最も好ましくは5〜3
0重量%の量で存在する。
【0054】 他の陰イオン系界面活性剤には、陰イオン系カルボキシレート界面活性剤、例
えばアルキルエトキシカルボキシレート、アルキルポリエトキシポリカルボキシ
レートおよびセッケン(「アルキルカルボキシル」)、例えば2−メチル−1−
ウンデカン酸、2−エチル−1−デカン酸、2−プロピル−1−ノナン酸、2−
ブチル−1−オクタン酸および2−ペンチル−1−ヘプタン酸の水溶性塩からな
る群から選択された水溶性セッケン、が挙げられる。ある種のセッケンは発泡抑
制剤として包含することもできる。他の好適な陰イオン系界面活性剤は、式R−
CON(R)CHCOOMのアルカリ金属サルコシネートであり、式中、R
はC〜C17の線状の、または分岐した、アルキルまたはアルケニル基であり
、RはC〜Cアルキル基であり、Mはアルカリ金属イオンである。他の陰
イオン系界面活性剤には、イセチオネート、例えばアシルイセチオネート、N−
アシルタウレート、メチルタウライドの脂肪酸アミド、アルキルスクシネートお
よびスルホスクシネート、スルホスクシネートのモノエステル(特に飽和化され
た、および不飽和化されたC12〜C18モノエステル)、スルホスクシネート
のジエステル(特に飽和化された、および不飽和化されたC〜C14ジエステ
ル)、N−アシルサルコシネートが挙げられる。樹脂酸および水素化樹脂酸、例
えばロジン、水素化ロジン、およびタロウ油中に存在するか、またはタロウ油に
由来する樹脂酸および水素化樹脂酸、も好適である。
【0055】 ここで使用するのに好適な陰イオン系サルフェート界面活性剤には、線状の、
および分岐した第1級および第2級アルキルサルフェート、アルキルエトキシサ
ルフェート、脂肪オレオイルグリセロールサルフェート、アルキルフェノールエ
チレンオキシドエーテルサルフェート、C〜C17アシル−N−(C〜C アルキル)および−N−(C〜Cヒドロキシアルキル)グルカミンサルフェ
ート、およびアルキル多糖のサルフェート、例えばアルキルポリグルコシドのサ
ルフェート(以下に記載する非イオン系の非硫酸化化合物)が挙げられる。アル
キルサルフェート界面活性剤は、好ましくは線状の、および分岐した第1級C 〜C18アルキルサルフェート、より好ましくはC11〜C15の分岐鎖状の
アルキルサルフェートおよびC12〜C14直鎖状のアルキルサルフェートから
選択される。アルキルエトキシサルフェート界面活性剤は、分子1個あたり0.
5〜20モルのエチレンオキシドでエトキシル化されたC10〜C18アルキル
サルフェートからなる群から選択するのが好ましい。より好ましくは、アルキル
エトキシサルフェート界面活性剤は、分子1個あたり0.5〜7、好ましくは1
〜5モルのエチレンオキシドでエトキシル化されたC11〜C18、より好まし
くはC11〜C15アルキルサルフェートである。
【0056】 好ましい界面活性剤の組合せは、好ましいアルキルサルフェートおよび/また
はスルホネートおよびアルキルエトキシサルフェート界面活性剤と、所望により
陽イオン系界面活性剤の混合物である。その様な混合物はPCT特許出願第WO
93/18124号明細書に記載されている。
【0057】 ここで使用するのに好適な陰イオン系スルホネート界面活性剤には、C〜C 20 の線状アルキルベンゼンスルホネート、アルキルエステルスルホネート、C 〜C22第1級または第2級アルカンスルホネート、C〜C24オレフィン
スルホネート、スルホン化ポリカルボン酸、アルキルグリセロールスルホネート
、脂肪アシルグリセロールスルホネート、脂肪オレイルグリセロールスルホネー
ト、およびそれらの混合物の塩が挙げられる。
【0058】 実質的にすべてのアルコキシル化非イオン系界面活性剤がここで好適である。
エトキシル化およびプロポキシル化非イオン系界面活性剤が好ましい。
【0059】 好ましいアルコキシル化界面活性剤は、アルキルフェノール、非イオン系エト
キシル化アルコール、非イオン系エトキシル化/プロポキシル化脂肪アルコール
の非イオン系縮合物、プロピレングリコールとの非イオン系エトキシレート/プ
ロポキシレート縮合物、およびプロピレンオキシド/エチレンジアミン付加物と
の非イオン系エトキシレート縮合生成物の群から選択することができる。
【0060】 脂肪族アルコールと1〜25モルのアルキレンオキシド、特にエチレンオキシ
ドおよび/またはプロピレンオキシド、の縮合生成物がここで使用するのに好適
である。炭素数が6〜22であるアルキル基を有する線状の、または分岐した、
第1級または第2級アルコールと、アルコール1モルあたり2〜10モルのエチ
レンオキシドの縮合生成物が特に好ましい。
【0061】 ここで使用するのに好適なポリヒドロキシ脂肪酸アミドは、構造式RCON
Zを有する物質であり、式中、R1はH、C〜Cヒドロカルビル、2−
ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、エトキシ、プロポキシ、またはそ
れらの混合物、好ましくはC〜C4アルキル、であり、RはC〜C31
ドロカルビルであり、Zは、少なくとも3個のヒドロキシルが鎖に直接結合した
ヒドロカルビル直鎖を有するポリヒドロキシヒドロカルビル、またはそれらのア
ルコキシル化(好ましくはエトキシル化またはプロポキシル化)誘導体である。
Zは、好ましくはアミノ化反応で還元糖から得られ、より好ましくはZはグリシ
チルである。
【0062】 ここで使用するのに好適なアルキル多糖は、米国特許第4,565,647号
明細書、Llenado 、1986年1月21日公布、に記載されており、炭素数が6
〜30である疎水性基、および1.3〜10個のサッカライド単位を含む多糖、
例えばポリグリコシド、の親水性基を有する。好ましいアルキルポリグリコシド
は、下記の式を有する。
【0063】 RO(C2nO)t(グリコシル) 式中、Rは、アルキル基の炭素数が10〜18であるアルキル、アルキルフェ
ニル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルフェニル、およびそれらの混合
物からなる群から選択され、nは2または3であり、tは0〜10であり、xは
1.3〜8である。グリコシルは好ましくはグルコースに由来する。
【0064】 ここで使用するのに好適な両性(amphoteric)界面活性剤は、アミンオキシド界
面活性剤とアルキル両性カルボン酸を包含する。好適なアミンオキシドは、式R (OR(Rを有する化合物を包含し、式中、Rは、炭素数
が8〜26であるアルキル、ヒドロキシアルキル、アシルアミドプロピルおよび
アルキルフェニル基、またはそれらの混合物から選択され、Rは炭素数が2〜
3であるアルキレンまたはヒドロキシアルキレン基、またはそれらの混合物であ
り、xは0〜5、好ましくは0〜3であり、各Rは、炭素数が1〜3であるア
ルキルまたはヒドロキシアルキル基であるか、または1〜3個のエチレンオキシ
ド基を含むポリエチレンオキシド基である。C10〜C18アルキルジメチルア
ミンオキシド、およびC10−18アシルアミドアルキルジメチルアミンオキシ
ドが好ましい。
【0065】 本発明の洗剤組成物には、双生イオン系界面活性剤も配合することができる。
これらの界面活性剤は、第2級および第3級アミンの誘導体、複素環式第2級お
よび第3級アミンの誘導体、または第4級アンモニウム、第4級ホスホニウムま
たは第3級スルホニウム化合物の誘導体として大まかに説明することができる。
ベタイン、例えばC12−18ジメチル−アンモニオヘキサノエートおよびC 0−18 アシルアミドプロパン(またはエタン)ジメチル(またはジエチル)ベ
タイン、およびスルタイン界面活性剤が、ここで使用する代表的な双生イオン系
界面活性剤である。
【0066】 ここで使用するのに好適な陽イオン系界面活性剤は第4級アンモニウム界面活
性剤を包含する。好ましくは、第4級アンモニウム界面活性剤はモノC〜C 、好ましくはC〜C10N−アルキルまたはアルケニルアンモニウム界面活
性剤であり、その際、残りのN位置はメチル、ヒドロキシエチルまたはヒドロキ
シプロピル基により置換されている。モノ−アルコキシル化された、およびビス
−アルコキシル化されたアミン界面活性剤も好ましい。
【0067】 陽イオン系エステル界面活性剤、例えば米国特許第4228042号、第42
39660号および第4260529号の各明細書に記載されているコリンエス
テル界面活性剤、も好適であり、好ましくは下記の式Iを有する陽イオン系モノ
−アルコキシル化アミン界面活性剤がある。
【0068】
【化1】 式中、RはC10〜C18ヒドロカルビルおよびそれらの混合物、特にC10 〜C14アルキル、好ましくはC10およびC12アルキルであり、Xは、電荷
のバランスをとるのに好都合の陰イオン、好ましくはクロライドまたはブロマイ
ドである。
【0069】 陽イオン系モノ−アルコキシル化アミン界面活性剤の量は、好ましくは0.1
〜20重量%、より好ましくは0.2〜7重量%、最も好ましくは0.3〜3.
0重量%である。
【0070】 陽イオン系ビス−アルコキシル化アミン界面活性剤は、例えば
【化2】 もここで有用であり、式中、RはC10〜C18ヒドロカルビルおよびそれら
の混合物であり、好ましくはC10、C12、C14アルキルおよびそれらの混
合物である。Xは、電荷のバランスをとるのに好都合の陰イオン、好ましくはク
ロライドである。
【0071】 漂白活性剤 洗剤粒子および洗剤粒子を含む洗剤組成物は、好ましくは漂白活性剤を含んで
なり、好ましくは有機過酸漂白剤前駆物質を含んでなる。組成物は少なくとも2
種類の過酸漂白剤前駆物質を含んでなるのが好ましく、ここに規定する少なくと
も1種の疎水性過酸漂白剤前駆物質および少なくとも1種の親水性過酸漂白剤前
駆物質を含んでなるのが好ましい。その場合、有機過酸は、前駆物質と過酸化水
素供給源のその場における反応により形成される。あるいは、またはそれに加え
て、漂白活性剤は予め形成された過酸漂白剤を含んでなることができる。
【0072】 漂白活性剤は洗剤粒子中に存在するのが好ましい。漂白活性剤は別の、混合さ
れた粒子として存在するのが好ましい。
【0073】 好ましくは、漂白活性剤の少なくとも1種、好ましくは過酸漂白剤前駆物質、
は平均粒子径が重量で600ミクロン〜1400ミクロン、好ましくは700ミ
クロン〜1100ミクロンである粒子状成分中に存在する。より好ましくは、活
性剤はすべて特定の重量平均粒子径を有する1種以上の粒子状成分中に存在する
【0074】 ここで、漂白活性剤を含んでなる成分の少なくとも80%、好ましくは少なく
とも90%、さらには少なくとも95%、さらには実質的に100%が300ミ
クロン〜1700ミクロン、好ましくは425ミクロン〜1400ミクロンの粒
子径を有するのが好ましい。
【0075】 好ましい疎水性過酸漂白剤前駆物質は、オキシ−ベンゼンスルホネート基を有
する化合物、好ましくはNOBS、DOBS、LOBSおよび/またはNACA
−OBS、を含んでなる。好ましい親水性過酸漂白剤前駆物質は、好ましくはT
AEDを含んでなる。
【0076】過酸漂白剤前駆物質 過酸漂白剤前駆物質は、パーハイドロリシス反応で過酸化水素と反応し、過酸
を発生する化合物である。一般的に過酸漂白剤前駆物質は O ‖ X−C−L として表され、Lは離脱基であり、Xは、パーハイドロリシスにより形成される
過酸の構造が O ‖ X−C−OOH になる様な実質的にすべての官能基である。
【0077】 本発明の目的には、疎水性過酸漂白剤前駆物質は、上記式のXが、少なくとも
6個の炭素原子を含んでなる基である過酸を形成し、親水性過酸漂白剤前駆物質
は、上記式のXが、1〜5個の炭素原子を含んでなる基である過酸を形成する。
【0078】 離脱基(以下、L基と呼ぶ)は、最適な時間枠(例えば洗濯サイクル)の中で
パーハイドロリシス反応が起こる様に十分な反応性を有する必要がある。しかし
、Lの反応性が高過ぎる場合、この活性剤は、漂白組成物に使用するために安定
化させるのが困難になる。好ましいL基は下記の物質、およびそれらの混合物、
からなる群から選択される。
【0079】
【化3】 式中、Rは炭素数が1〜14であるアルキル、アリール、またはアルカリール
基であり、Rは炭素数が1〜8であるアルキル鎖であり、RはHまたはR であり、YはHまたは可溶性を付与する基である。R、RおよびRのどれ
も、例えばアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲン、アミン、ニトロシル
、アミドおよびアンモニウムまたはアルキルアンモニウム基を包含する実質的に
すべての官能基により置換されていてよい。
【0080】 好ましい可溶性を付与する基は、−SO 、−CO 、−SO 、− N(RおよびO<--N(Rであり、最も好ましくは−SO および−CO であり、Rは炭素数が1〜4であるアルキル鎖で
あり、Mは漂白剤活性剤に可溶性を付与する陽イオンであり、Xは漂白剤活性剤
に可溶性を付与する陰イオンである。好ましくはMはアルカリ金属、アンモニウ
ムまたは置換アンモニウム陽イオンであり、ナトリウムおよびカリウムが最も好
ましく、Xはハロゲン化物、水酸化物、メチルサルフェートまたはアセテート陰
イオンである。
【0081】 過酸漂白剤前駆化合物、好ましくは最終的な洗剤組成物中に0.5〜30重量%
、より好ましくは1〜15重量%、最も好ましくは1.5〜10重量%の量で配
合する。存在する場合、親水性と疎水性の漂白剤前駆物質の比は好ましくは10
:1〜1:10、より好ましくは5:1〜1:5、さらには3:1〜1:3であ
る。好適な過酸漂白剤前駆化合物は、典型的には1個以上のN−またはO−アシ
ル基を含み、これらの前駆物質は、広い範囲の群から選択することができる。好
適な種類には、酸無水物、エステル、イミド、ラクタムおよびイミダゾールおよ
びオキシムのアシル化誘導体が挙げられる。これらの区分に入る有用な物質の例
は、英国特許第GB−A−1586789号明細書に記載されている。好適なエ
ステルは、英国特許第GB−A−836988号、第GB−A−864798号
、第GB−A−1147871号、第GB−A−2143231号およびヨーロ
ッパ特許第EP−A−0170386号の各明細書に記載されている。
【0082】 アルキル過カルボン酸漂白剤前駆物質は、パーハイドロリシスにより過カルボ
ン酸を形成する。この種の好ましい前駆物質は、パーハイドロリシスにより過酢
酸を形成する。イミド型の好ましいアルキル過カルボン酸前駆化合物は、アルキ
レン基の炭素数が1〜6であるN−,N,Nテトラアセチル化アルキレン
ジアミン、特にアルキレン基の炭素数が1、2および6である化合物を包含する
。テトラアセチルエチレンジアミン(TAED)が親水性過酸漂白剤前駆物質と
して特に好ましい。
【0083】 他の好ましいアルキル過カルボン酸前駆物質には、3,5,5−トリ−メチル
ヘキサノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム(iso−NOBS)、ノナ
ノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム(NOBS)、アセトキシベンゼン
スルホン酸ナトリウム(ABS)およびペンタアセチルグルコースが挙げられる
【0084】 アミド置換されたアルキル過酸前駆化合物がここで好適であり、下記の一般式
を有する物質を包含する。
【0085】
【化4】 式中、Rは炭素数が1〜14であるアリールまたはアルカリール基であり、R は炭素数が1〜14であるアルキレン、アリーレン、およびアルカリーレン基
であり、RはHまたは炭素数が1〜10であるアルキル、アリール、またはア
ルカリール基であり、Lは実質的にすべての離脱基でよい。Rは好ましくは炭
素数が約6〜12である。Rは好ましくは炭素数が約4〜8である。Rは直
鎖状の、または分岐鎖状のアルキル、置換されたアリールまたは分岐、置換、ま
たはそれらの両方、を含むアルキルアリールでよく、合成供給源または例えばタ
ロウ脂肪を包含する天然供給源から得ることができる。Rに関しても類似の構
造変形が可能である。Rはアルキル、アリールを包含することができ、該R はハロゲン、窒素、硫黄および他の典型的な置換基または有機化合物も含むこと
ができる。Rは好ましくはHまたはメチルである。RおよびRは炭素総数
が18を超えるべきではない。この種のアミド置換された漂白活性剤化合物はヨ
ーロッパ特許第EP−A−0170386号明細書に記載されている。Rおよ
びRは、窒素および酸素原子と共に環構造を形成するのが好ましい。
【0086】 この種の漂白剤前駆物質の好ましい例には、ヨーロッパ特許第EP−A−017
0386号明細書に記載されている様な(6−オクタンアミド−カプロイル)オ
キシベンゼンスルホネート、(6−デカンアミド−カプロイル)オキシベンゼン
スルホネート、および非常に好ましい(6−ノナンアミド−カプロイル)オキシ
ベンゼンスルホネート、およびそれらの混合物から選択された、アミド置換され
た過酸前駆化合物が挙げられる。
【0087】 例えばヨーロッパ特許第EP−A−332294号明細書および第EP−A−
482807号明細書に記載されている様な、パーハイドロリシスより過安息香
酸を生じる過安息香酸前駆化合物、およびパーハイドロリシスにより陽イオン系
過酸を形成する陽イオン系過酸前駆化合物も好適である。
【0088】 陽イオン系過酸前駆物質は、米国特許第4,904,406号、第4,751
,015号、第4,988,451号、第4,397,757号、第5,269
,962号、第5,127,852号、第5,093,022号、第5,106
,528号、英国特許第1,382,594号、ヨーロッパ特許第475,51
2号、第458,396号および第284,292号、および日本国特許第87
−318,332号の各明細書に記載されている。
【0089】 好ましい陽イオン系過酸前駆物質の例は、英国特許出願第9407944.9
号および米国特許出願第08/298903号、第08/298650号、第0
8/298904号および第08/298906号の各明細書に記載されている
【0090】 好適な陽イオン系過酸前駆物質には、すべてのアンモニウムまたはアルキルア
ンモニウム置換されたアルキルまたはベンゾイルオキシベンゼンスルホネート、
N−アシル化されたカプロラクタム、およびモノベンゾイルテトラアセチルグル
コースベンゾイル過酸化物が挙げられる。N−アシル化カプロラクタム群の好ま
しい陽イオン系過酸前駆物質は、トリアルキルアンモニウムメチレンベンゾイル
カプロラクタムおよびトリアルキルアンモニウムメチレンアルキルカプロラクタ
ムを包含する。
【0091】 本発明の粒子または組成物は、有機過酸漂白剤前駆化合物に加えて、またはそ
の代わりに、予め形成された有機過酸を、典型的には0.1〜15重量%、より
好ましくは1〜10重量%の量で含むことができる。
【0092】 好ましい群の有機過酸化合物はヨーロッパ特許第EP−A−0170386号
明細書に記載されているアミド置換された化合物である。
【0093】 他の有機過酸には、ジアシルおよびテトラアシル過酸化物、特にジペルオキシ
ドデカンジオン酸、ジペルオキシテトラデカンジオン酸、ジペルオキシヘキサデ
カンジオン酸が挙げられる。モノ−およびジ過アゼライン酸、モノ−およびジ過
ブラシル酸およびN−フタロイルアミノペルオキシカプロン酸もここで好適であ
る。
【0094】過酸化物供給源 無機過水和物塩は過酸化物の好ましい供給源である。好ましくは、これらの塩
は組成物または成分の0.01〜50重量%、より好ましくは0.5〜30重量
%の量で存在する。
【0095】 無機過水和物塩の例には、過ホウ酸塩、過炭酸塩、過リン酸塩、過硫酸塩およ
び過ケイ酸塩が挙げられる。無機過水和物塩は通常アルカリ金属塩である。無機
過水和物塩は、結晶性固体として、それ以上保護せずに配合することができる。
しかし、ある種の過水和物塩に関しては、その様な顆粒状組成物の好ましい実施
態様は、顆粒状製品中の過水和物塩に、より優れた貯蔵安定性を与える、材料の
被覆形態を使用する。好適な被覆は、無機塩、例えばアルカリ金属のケイ酸塩、
炭酸塩またはホウ酸塩またはそれらの混合物、または有機材料、例えばワックス
、オイル、または脂肪セッケン、を含んでなる。
【0096】 過ホウ酸ナトリウムは好ましい過水和物塩であり、公称式NaBO の一水和物または四水和物NaBO.3HOの形態でよい。
【0097】 アルカリ金属過炭酸塩、特に過炭酸ナトリウム、はここで好ましい過水和物で
ある。過炭酸ナトリウムは、式2NaCO.3Hを有する付加化合物
であり、結晶性固体として市販されている。
【0098】 ペルオキシモノ過硫酸ナトリウムは、本洗剤組成物に使用する別の無機過水和
物塩である。
【0099】 キレート化剤 ここで使用するキレート化剤とは、重金属イオンを隔離(キレート化)する洗
剤成分を意味する。これらの成分はカルシウムおよびマグネシウムをキレート化
する能力を有していてもよいが、好ましくは重金属イオン、例えば鉄、マンガン
および銅、を結合する選択性を有する。
【0100】 キレート化剤は一般的に洗剤粒子または最終的な洗剤組成物中に、組成物また
は成分の0.005〜10重量%、好ましくは0.1〜5重量%、より好ましく
は0.25〜7.5重量%、最も好ましくは0.3〜2重量%の量で存在する。
【0101】 ここで使用するのに好適なキレート化剤には、有機ホスホネート、例えばアミ
ノアルキレンポリ(アルキレンホスホネート)、アルカリ金属エタン1−ヒドロ
キシジホスホネートおよびニトリロトリメチレンホスホネート、好ましくは、ジ
エチレントリアミンペンタ(メチレンホスホネート)、エチレンジアミントリ(
メチレンホスホネート)、ヘキサメチレンジアミンテトラ(メチレンホスホネー
ト)およびヒドロキシ−エチレン1,1ジホスホネート、1,1ヒドロキシエタ
ンジホスホン酸および1,1ヒドロキシエタンジメチレンホスホン酸が挙げられ
る。
【0102】 ここで使用するのに好適な他のキレート化剤には、ニトリロトリ酢酸およびポ
リアミノカルボン酸、例えばエチレンジアミノテトラ酢酸、エチレンジアミンジ
コハク酸、エチレンジアミンジグルタル酸、2−ヒドロキシプロピレンジアミン
ジコハク酸またはそれらのいずれかの塩、およびイミノジ酢酸誘導体、例えばヨ
ーロッパ特許第EP−A−317,542号明細書および第EP−A−399,
133号明細書に記載されている様な2−ヒドロキシエチルジ酢酸またはグリセ
リルイミノジ酢酸が挙げられる。ヨーロッパ特許第EP−A−516,102号
明細書に記載されているイミノジ酢酸−N−2−ヒドロキシプロピルスルホン酸
およびアスパラギン酸N−カルボキシメチルN−2−ヒドロキシプロピル−3−
スルホン酸金属イオン封鎖剤もここで好適である。ヨーロッパ特許第EP−A−
509,382号明細書に記載されているβ−アラニン−N,N’−ジ酢酸、ア
スパラギン酸−N,N’−ジ酢酸、アスパラギン酸−N−モノ酢酸およびイミノ
ジコハク酸金属イオン封鎖剤も好適である。ヨーロッパ特許第EP−A−476
,257号明細書は好適なアミノ系金属イオン封鎖剤を記載している。ヨーロッ
パ特許第EP−A−510,331号明細書は、コラーゲン、ケラチンまたはカ
ゼインに由来する好適な金属イオン封鎖剤を記載している。ヨーロッパ特許第E
P−A−528,859号明細書は好適なアルキルイミノジ酢酸金属イオン封鎖
剤を記載している。ジピコリン酸および2−ホスホノブタン−1,2,4−トリ
カルボン酸も好適である。グリシンアミド−N,N’−ジコハク酸(GADS)
、エチレンジアミン−N−N’−ジグルタル酸(EDDG)および2−ヒドロキ
シプロピレンジアミン−N−N’−ジコハク酸(HPDDS)も好適である。ジ
エチレントリアミンペンタ酢酸、エチレンジアミン−N,N’−ジコハク酸(E
DDS)および1,1ヒドロキシエタンジホスホン酸またはそれらのアルカリ金
属、アルカリ土類金属、アンモニウム、または置換アンモニウムの塩、またはそ
れらの混合物が特に好ましい。特に、アミノまたはアミン基をを含んでなるキレ
ート化剤は、漂白剤に対して敏感であることがあり、本発明の組成物に有用であ
る。
【0103】水溶性ビルダー化合物 本発明の成分または組成物は、典型的には洗剤組成物中に1〜80重量%、好
ましくは10〜60重量%、最も好ましくは15〜40重量%の量で存在する水
溶性のビルダー化合物を含むのが好ましい。
【0104】 本発明の洗剤組成物は、好ましくはリン酸塩含有ビルダー材料を含んでなる。
好ましくは0.5〜60重量%、より好ましくは5〜50重量%、より好ましく
は8〜40重量%の量で存在する。
【0105】 リン酸塩含有ビルダー材料は、好ましくはピロリン酸四ナトリウム、またはさ
らに好ましくは無水トリポリリン酸ナトリウムを含んでなる。
【0106】 好適な水溶性ビルダー化合物には、水溶性の単量体状ポリカルボン酸塩、また
はそれらの酸形態、単独重合体状または共重合体状のポリカルボン酸またはそれ
らの塩(その際、ポリカルボン酸は、2個以下の炭素原子により互いに分離され
た少なくとも2個のカルボキシル基を含んでなる)、ホウ酸塩、およびそれらの
混合物が挙げられる。
【0107】 カルボン酸塩またはポリカルボン酸塩ビルダーの形態は、単量体状でもオリゴ
マー状でもよいが、コストおよび性能の理由から単量体状ポリカルボン酸塩が一
般的には好ましい。
【0108】 1個のカルボキシ基を含む好適なカルボン酸塩には、乳酸、グリコール酸およ
びそれらのエーテル誘導体の水溶性塩が挙げられる。2個のカルボキシ基を含む
ポリカルボン酸塩には、コハク酸、マロン酸、(エチレンジオキシ)ジ酢酸、マ
レイン酸、ジグリコール酸、酒石酸、タルトロン酸およびフマル酸の水溶性塩、
ならびにエーテルカルボン酸塩およびスルフィニルカルボン酸塩が挙げられる。
3個のカルボキシ基を含むポリカルボン酸塩またはそれらの酸には、特に水溶性
のクエン酸塩、アコニット酸塩およびシトラコン酸塩、ならびにコハク酸塩誘導
体、例えば英国特許第1,379,241号明細書に記載されているカルボキシ
メチルオキシコハク酸塩、英国特許第1,389,732号明細書に記載されて
いるラクトキシコハク酸塩、およびオランダ国出願7205873号明細書に記
載されているアミノコハク酸塩、およびオキシポリカルボン酸塩材料、例えば英
国特許第1,387,447号明細書に記載されている2−オキサ−1,1,3
−プロパントリカルボン酸塩が挙げられる。3個のカルボキシ基を含む最も好ま
しいポリカルボン酸はクエン酸であり、好ましくは0.1〜15重量%、より好
ましくは0.5〜8重量%の量で存在する。
【0109】 4個のカルボキシ基を含むポリカルボン酸塩には、英国特許第1,261,8
29号明細書に記載されているオキシジコハク酸塩、1,1,2,2−エタンテ
トラカルボン酸塩、1,1,3,3−プロパンテトラカルボン酸塩および1,1
,2,3−プロパンテトラカルボン酸塩が挙げられる。スルホ置換基を含むポリ
カルボン酸塩には、英国特許第1,398,421号および第1,398,42
2号、および米国特許第3,936,448号の各明細書に記載されているスル
ホコハク酸塩、および英国特許第1,439,000号明細書に記載されている
スルホン化熱分解クエン酸塩がある。好ましいポリカルボン酸塩は、分子1個あ
たり3個までのカルボキシ基を含むヒドロキシカルボン酸塩、特にクエン酸塩で
ある。
【0110】 単量体状またはオリゴマー状ポリカルボン酸塩キレート化剤の親の酸またはそ
れらの塩との混合物、例えばクエン酸またはクエン酸塩/クエン酸混合物もビル
ダー成分として有用である。
【0111】 ホウ酸塩ビルダー、ならびに洗剤の保存または洗浄条件下でホウ酸塩を形成す
ることができるホウ酸塩形成材料を含むビルダーもここで有用な水溶性ビルダー
である。
【0112】 水溶性リン酸塩ビルダーの好適な例は、アルカリ金属トリポリリン酸塩、ナト
リウム、カリウムおよびアンモニウムのピロリン酸塩、ナトリウムおよびカリウ
ムおよびアンモニウムのピロリン酸塩、ナトリウムおよびカリウムのオルトリン
酸塩、重合度が約6〜21であるポリメタ/リン酸ナトリウム、およびフィチン
酸の塩である。
【0113】 有機重合体化合物の例は、ポリカルボン酸が、2個以下の炭素原子により互いに
分離された少なくとも2個のカルボキシル基を含んでなる、水溶性有機単独重合
体状または共重合体状ポリカルボン酸またはそれらの塩を包含する。後者の種類
の重合体は、英国特許第GB−A−1,596,756号明細書に記載されてい
る。その様な塩の例は、MWt1000〜5000のポリアクリレートおよびそ
れらの無水マレイン酸との共重合体であり、その様な共重合体は分子量が20,
000〜100,000、特に40,000〜80,000である。
【0114】 ヨーロッパ特許第EP−A−305282号、第EP−A−305283号、
および第EP−A−351629号の各明細書に記載されている様なアスパラギ
ン酸に由来する化合物を包含するポリアミノ化合物がここで有用である。
【0115】部分的に可溶であるか、または不溶性のビルダー化合物 本発明の成分または組成物は、部分的に可溶であるか、または不溶性のビルダ
ー化合物を、典型的には洗剤組成物の0.5〜60重量%、好ましくは5〜50
重量%、最も好ましくは8〜40重量%の量で含むことができる。
【0116】 水にほとんど溶解しないビルダーの例は、アルミノケイ酸ナトリウムを包含す
る。上記の様に、本発明の一実施態様では、ほんの少量のアルミノケイ酸塩ビル
ダーが存在するのが好ましい。
【0117】 好適なアルミノケイ酸塩ゼオライトは、下記の単位セル式を有する。
【0118】 Na[(AlO)(SiO)].xHO 式中、zおよびyは少なくとも6であり、zとyのモル比は1.0〜0.5であ
り、xは少なくとも5、好ましくは7.5〜276、より好ましくは10〜26
4である。アルミノケイ酸塩材料は水和した形態にあり、好ましくは結晶性であ
り、10%〜28%、より好ましくは18%〜22%の結合した形態にある水を
含む。
【0119】 アルミノケイ酸塩は、天然産の材料でもよいが、合成品が好ましい。合成結晶
性アルミノケイ酸塩イオン交換材料は、ゼオライトA、ゼオライトB、ゼオライ
トP、ゼオライトX、ゼオライトHSの名称で、およびそれらの混合物として市
販されている。ゼオライトAは下記の式を有する。
【0120】 Na12[AlO12(SiO12].xHO 式中、xは20〜30、特に27である。ゼオライトXは式Na86[(AlO86(SiO106].276HO を有する。
【0121】 もう一つの好ましいアルミノケイ酸塩ゼオライトはゼオライトMAPビルダー
である。ゼオライトMAPは1〜80重量%、より好ましくは15〜40重量%
の量で存在することができる。
【0122】 ゼオライトMAPは、ヨーロッパ特許第384070A号明細書(Unilever)に
記載されている。ゼオライトMAPは、ゼオライトP型のアルカリ金属アルミノ
ケイ酸塩として定義され、ケイ素とアルミニウムの比が1.33以下、好ましく
は0.9〜1.33、より好ましくは0.9〜1.2の範囲内にある。
【0123】 ケイ素とアルミニウムの比が1.15以下、特に1.07以下のゼオライトM
APが特に重要である。
【0124】 好ましい態様では、ゼオライトMAP洗剤ビルダーは、d50で表した中間粒
子径が1.0〜10.0マイクロメートル、より好ましくは2.0〜7.0マイ
クロメートル、最も好ましくは2.5〜5.0マイクロメートルである。
【0125】 d50の値は、粒子の50重量%がその数値よりも小さい直径を有することを
示す。粒子径は、特に通常の分析技術、例えば走査電子顕微鏡を使用する顕微鏡
測定、またはレーザーグラニュロメーターの使用により測定することができる。
50値を決定する他の方法はヨーロッパ特許第384070A号明細書に記載
されている。
【0126】他の洗剤成分 本組成物の好ましい成分は、染料および染色した粒子またはスペックルである
が、これらの物質は漂白剤に敏感であることがある。ここで使用する染液は、染
料または染料の水溶液でよい。染液は、洗剤粒子を適切に染色する量で、好まし
くは上記の様に染色した粒子の2重量%まで、より好ましくは0.5重量%まで
の量で染料を含んでなる水溶液であるのが好ましい。染料は、非水性キャリヤー
材料、例えば非イオン系界面活性剤を包含する非水性液体材料、と混合すること
もできる。
【0127】 所望により、染液は、やはり非水性液体でよい他の成分、例えば有機結合剤材
料、も含んでなる。
【0128】 染料は、好適なすべての染料でよい。好適な染料の具体例には、E104−食
品イエロー13(キノリンイエロー)、E110−食品イエロー3(サンセット
イエローFCF)、E131−食品ブルー5(パテントブルーV)、Ultra Mari
neブルー(商品名)、E133−食品ブルー2(ブリリアントブルーFCF)、
E140−ナチュラルグリーン3(クロロフィルおよびクロロフィリン)、E1
41およびピグメントグリーン7(塩素化Cuフタロシアニン)が挙げられる。
好ましい染料は、Monastral Blue BVペースト(商品名)および/またはPigmaso
l Green(商品名)でよい。
【0129】 本発明の粒子または組成物の別の好ましい原料は、香料または香料組成物であ
る。ここではすべての香料組成物を使用することができる。香料はカプセル収容
することもできる。好ましい香料は、低分子量の、例えば分子量が150〜45
0または好ましくは350の揮発性成分を含む少なくとも1成分を含む。好まし
くは、香料成分は酸素含有官能基を含んでなる。好ましい官能基はアルデヒド、
ケトン、アルコールまたはエーテル官能基またはそれらの混合物である。
【0130】 本発明の粒子または組成物に有用な別の非常に好ましい成分は、1種以上の追
加酵素である。好ましい追加酵素材料には、従来から洗剤組成物に配合されてい
る、市販のリパーゼ、クチナーゼ、アミラーゼ、中性およびアルカリ性プロテア
ーゼ、セルラーゼ、エンドラーゼ、エステラーゼ、ペクチナーゼ、ラクターゼお
よびペルオキシダーゼが挙げられる。好適な酵素は米国特許第3,519,57
0号明細書および第3,533,139号明細書に記載されている。
【0131】 好ましい市販のプロテアーゼ酵素には、Novo Industries A/S(デンマーク)
からAlcalase、Savinase、Primase、Durazym、およびEsperaseの商品名で、Gist
BrocadesからMaxatase、MaxacalおよびMaxapemの商品名で、Genencor Internat
ionalから、およびSolvay EnzymesからOpticleanおよびOptimaseの商品名で市販
されている酵素が挙げられる。プロテアーゼ酵素は、本発明の組成物に、組成物
の0.0001〜4重量%活性酵素の量で配合することができる。
【0132】 好ましいアミラーゼは、例えば英国特許第1,269,839号(Novo)により
詳細に記載されている、α−アミラーゼを包含する。好ましい市販のアミラーゼ
には、例えばGist BrocadesからRapidaseの商品名で販売されているアミラーゼ
、およびNovo Industries A/SからTermamyl、DuramylおよびBANの商品名で販売
されているアミラーゼが挙げられる。非常に好ましいアミラーゼ酵素は、PCT
/US9703635号、および国際特許第WO95/26397号および第W
O96/23873号の各明細書に記載されている酵素でよい。アミラーゼ酵素
は、本発明の組成物中に、組成物の0.0001〜2重量%活性酵素の量で配合
することができる。脂肪分解酵素は、0.0001〜2重量%、好ましくは0.
001〜1重量%、最も好ましくは0.001〜0.5重量%活性脂肪分解酵素
の量で存在することができる。リパーゼは、菌類または細菌に由来し、例えばHu micola sp.、Thermomyces sp.またはPseudomonas pseudoalcaligenesまたはPseu domonas fluorescens を包含するPseudomonas sp.のリパーゼ生産菌株から得られ
る。これらの菌株の化学的または遺伝子的に変性した突然変異体から得られるリ
パーゼもここで有用である。好ましいリパーゼは、譲渡されたヨーロッパ特許第
EP−B−0218272号明細書に記載されているPseudomonas pseudoalcali genes から得られる。
【0133】 別の好ましいリパーゼは、ヨーロッパ特許出願第EP−A−0258068号
明細書に記載されている様にHumicola lanuginosaから得た遺伝子をクローニン
グし、この遺伝子を宿主としてAspergillus oryza中で発現させることにより得
られ、Novo Industries A/S, Bagsvaerd、デンマークからLipolaseの商品名で市
販されている。このリパーゼは米国特許第4,810,414号明細書、Huge-J
ensen et al.、1989年3月7日公布、に開示されている。
【0134】 本発明の成分または組成物は、上記の様に、好ましくは約0.005〜5重量
%の、ある種の親水性光学ブライトナーも含む。
【0135】 例はCiba-Geigy Corporation製のTinopal-UNPA-GX(商品名)およびTinopal-C
BS-X(商品名)である。他のブライトナーには、Ciba-Geigy Corporation製のTi
nopal 5BM-GX(商品名)、Tinopal DMS-X(商品名)およびTinopal AMS-GX(商
品名)が挙げられる。
【0136】光漂白剤 光漂白剤は、本発明の組成物または成分に好ましい原料である。ここで使用す
るのに好ましい光漂白剤は、ポルフィンまたはポルフィリン構造を有する化合物
を含んでなる。ポルフィンおよびポルフィリンは、文献中では同義語として使用
されているが、通常、ポルフィンは、置換基をまったく含まない最も簡単なポル
フィリンを意味し、ポルフィリンはポルフィンの亜種である。本願で言うポルフ
ィンはポルフィリンを包含するものとする。ポルフィン構造は好ましくは金属元
素または陽イオン、好ましくはCa、Mg、P、Ti、Cr、Zr、In、Sn
またはHf、より好ましくはGe、SiまたはGa、より好ましくはAl、最も
好ましくはZn、を含んでなる。
【0137】 光漂白化合物または成分は、アルキル基、例えばメチル、エチル、プロピル、
t−ブチル基、および芳香族環系、例えばピリジル、ピリジル−N−オキシド、
フェニル、ナフチルおよびアントラシル部分、から選択された置換基で置換され
ているのが好ましい場合がある。
【0138】 光漂白化合物または成分は、置換基として溶解性付与基を有することができる
。あるいは、またはこれに加えて、光漂白剤は光漂白化合物を可溶化することが
できる重合体状成分、例えばPVP、PVNP、PVIまたはそれらの共重合体
またはそれらの混合物、を含んでなることができる。
【0139】 非常に好ましい光漂白化合物は、フタロシアニン構造を有する化合物であり、
好ましくは上記の金属元素または陽イオンを有する。フタロシアニンは、例えば
1〜4、6、8〜11、13、15〜18、20、22〜25、27原子位置の
一つ以上で置換されているフタロシアニン構造に置き換えることができる。
【0140】有機重合体状化合物 有機重合体状化合物は、ここで好ましい追加材料であり、好ましくはすべての
粒子状成分の成分として存在し、粒子状成分を一つに結合する様に作用すること
ができる。有機重合体状化合物とは、洗剤組成物における分散剤および再付着防
止剤および汚れ分散剤として一般的に使用される、実質的にすべての重合体状有
機化合物を意味し、ここでクレー凝集剤として説明される高分子量有機重合体状
化合物のすべてを包含し、本発明の第4級化エトキシル化(ポリ)アミン粘土汚
れ除去/再付着防止剤を包含する。
【0141】 有機重合体状化合物は本発明の洗剤組成物中に、典型的には組成物または成分
の0.01〜30重量%、好ましくは0.1〜15重量%、最も好ましくは0.
5〜10重量%の量で配合する。
【0142】 マレイン酸、アクリル酸、ポリアスパラギン酸およびビニルアルコールから選
択されたモノマー単位を含むターポリマー、特に平均分子量5,000〜10,
000のターポリマーもここで好適である。
【0143】 本発明の洗剤組成物に配合するのに好適な他の有機重合体状化合物にはセルロ
ース誘導体、例えばメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキ
シプロピルメチルセルロースおよびヒドロキシエチルセルロース、が挙げられる
【0144】 他の有用な有機重合体状化合物は、ポリエチレングリコール、特に分子量が1
000〜10000、特に2000〜8000、最も好ましくは約4000のポ
リエチレングリコールである。
【0145】 ここで非常に好ましい重合体状成分は、米国特許第4,968,451号、Sc
heibel et al. および米国特許第5,415,807号、Gosselink et al.によ
る、および特に米国特許出願第60/051517号による綿および非綿汚れ遊
離重合体である。
【0146】 ここで使用するのに好ましい,粘土分散剤/再付着防止剤である別の有機化合
物は、下記の式を有するエトキシル化陽イオン系モノアミンおよびジアミンであ
る。
【0147】
【化5】 式中、Xは、H、C〜Cアルキルまたはヒドロキシアルキルエステルまたは
エーテル基、およびそれらの混合物からなる群から選択された非イオン系基であ
り、aは0〜20、好ましくは0〜4であり(例えばエチレン、プロピレン、ヘ
キサメチレン)、bは1または0であり、陽イオン系モノアミン(b=0)に関
しては、nは少なくとも16であり、典型的には20〜35であり、陽イオン系
ジアミン(b=1)に関しては、nは少なくとも12であり、典型的には約12
〜約42である。
【0148】 ここで使用する他の分散剤/再付着防止剤は、ヨーロッパ特許第EP−B−0
11965号および米国特許第4,659,802号および米国特許第4,66
4,848号の各明細書に記載されている。
【0149】発泡抑制系 本発明の成分および洗剤組成物は、機械洗浄組成物用に処方する場合、組成物
または成分の0.01〜15重量%、好ましくは0.02〜10重量%、最も好
ましくは0.05〜3重量%の量で存在する発泡抑制系を含んでなることができ
る。
【0150】 ここで使用するのに好適な発泡抑制系は、例えばシリコーン消泡化合物および
2−アルキルアルカノール消泡化合物を包含する、実質的にすべての公知の消泡
化合物を含んでなることができる。
【0151】 消泡化合物とは、ここでは洗剤組成物の溶液により、特にその溶液を攪拌した
時に生じる発泡または泡立ちを抑制する様に作用するすべての化合物または化合
物の混合物を意味する。
【0152】 ここで使用するのに特に好ましい消泡化合物は、ここでシリコーン成分を包含
するすべての消泡化合物として定義されるシリコーン消泡化合物である。その様
なシリコーン消泡化合物は、典型的にはシリカ成分も含む。本発明で、およびこ
の業界全体で一般的に使用する用語「シリコーン」は、様々な種類のシロキサン
単位およびヒドロカルビル基を含む、分子量が比較的高い様々な重合体を包含す
る。好ましいシリコーン消泡化合物はシロキサン、特にトリメチルシリル末端ブ
ロック単位を有するポリジメチルシロキサンである。
【0153】 他の好適な消泡化合物は、米国特許第2,954,347号明細書、1960
年9月27日にWayne St. Johnに公布、に記載されている様な、モノカルボキシ
ル脂肪酸とそれらの溶解性塩を包含する。
【0154】 他の好適な消泡化合物には、例えば高分子量脂肪エステル(例えば脂肪酸トリ
グリセリド)、1価アルコールの脂肪酸エステル、脂肪族C18〜C40ケトン
(例えばステアロン)、N−アルキル化アミノトリアジン、例えば塩化シアヌル
と2または3モルの、炭素数が1〜24である第1級または第2級アミンの反応
生成物として形成されるトリ−〜ヘキサ−アルキルメラミンまたはジ−〜テトラ
−アルキルジアミンクロロトリアジン、プロピレンオキシド、ビスステアリン酸
アミドおよびモノステアリル二アルカリ金属(例えばナトリウム、カリウム、リ
チウム)リン酸塩およびリン酸エステルが挙げられる。
【0155】 好ましい発泡抑制系は消泡化合物を含んでなり、該化合物は、好ましくはシリ
コーン消泡化合物の50〜99重量%、好ましくは75〜95重量%の量のポリ
ジメチルシロキサン、およびシリコーン/シリカ消泡化合物の1〜50重量%、
好ましくは5〜25重量%の量のシリカの組合せを含んでなり(該シリカ/シリ
コーン消泡化合物は5〜50重量%、好ましくは10〜40重量%の量で配合さ
れる)、最も好ましくは0.5〜10重量%の量で、ポリオキシアルキレン含有
量が72〜78%であり、エチレンオキシドとプロピレンオキシドの比が1:0
.9〜1:1.1であるシリコーングリコールrake共重合体(例えばDOW Cornin
g から市販のDCO544)、および5〜80重量%、好ましくは10〜70重量%の
量の、不活性キャリヤー流体化合物(最も好ましくはエトキシル化度が5〜50
、好ましくは8〜15であるC16〜C18エトキシル化アルコールを含んでな
る)を含んでなる。
【0156】 非常に好ましい粒子状発泡抑制系は、ヨーロッパ特許第EP−A−02107
31号明細書に記載されている。ヨーロッパ特許第EP−A−0210721号
明細書は別の好ましい粒子状発泡抑制系を開示している。
【0157】 他の非常に好ましい発泡抑制系は、ポリジメチルシロキサンまたはシリコーン
の混合物、例えばポリジメチルシロキサン、アルミノケイ酸塩およびポリカルボ
ン酸重合体、例えばlaicおよびアクリル酸の共重合体、を含んでなる。
【0158】 重合体状染料移動防止剤は、存在する場合、一般的に0.01〜10重量%、
好ましくは0.05〜0.5重量%の量であり、好ましくはポリアミンN−オキ
シド重合体、N−ビニルピロリドンとN−ビニルイミダゾールの共重合体、ポリ
ビニルピロリドン重合体またはそれらの組合せから選択するが、その際、これら
の重合体は架橋された重合体でもよい。
【0159】 本成分または組成物には、所望により重合体状汚れ遊離剤(以下「SRA」と
呼ぶ)を使用することができる。使用する場合、SRAは、一般的に0.01〜
10.0重量%、典型的には0.1〜5重量%、好ましくは0.2〜3.0重量
%の量で使用される。好ましいSRAは、典型的には、ポリエステルやナイロン
の様な疎水性繊維の表面に親水性を付与するための親水性部分、および疎水性繊
維上に付着し、洗浄および濯ぎサイクルを通じてそこに付着し、親水性部分のた
めのアンカーとして機能する疎水性部分を一般的に有する。これによって、SR
Aで処理した後に生じた汚れは、後の洗濯工程でより容易に洗浄される。好まし
いSRAは、典型的には少なくとも一つのエステル交換反応/オリゴマー化が関
与する製法(金属触媒、例えばチタン(IV)アルコキシド、を使用することが多い
)により製造されたオリゴマー状テレフタル酸エステルを包含する。その様なエ
ステルは、1、2、3、4またはそれ以上の位置を通してエステル構造中に取り
入れることができる追加のモノマーを使用し、無論、密に架橋した全体構造を形
成せずに、製造することができる。
【0160】 好適なSRAは、例えば米国特許第4,968,451号明細書、1990年
11月6日、J.J. Scheibel およびE.P. Gosselinkに公布、に記載されている。
他のSRAは、米国特許第4,711,730号明細書、1987年12月8日
、Gosselink et al.、の非イオン系末端キャップした1,2−プロピレン/ポリ
オキシエチレンテレフタレートポリエステルを包含する。SRAの他の例には、
米国特許第4,721,580号明細書、1988年1月26日、Gosselink、
の部分的および完全に陰イオン系の末端キャップしたオリゴマー状エステル、米
国特許第4,702,857号明細書、1987年10月27日、Gosselink、
の非イオン系キャップしたブロックポリエステルオリゴマー状化合物、および米
国特許第4,877,896号明細書、1989年10月31日、Maldonado、G
osselink et al.、の陰イオン系、特にスルホアロイル末端キャップしたテレフ
タル酸エステル、がある。SRAには、エチレンテレフタレートまたはプロピレ
ンテレフタレートとポリエチレンオキシドまたはポリプロピレンオキシドテレフ
タレートの簡単な共重合体状ブロック(米国特許第3,959,230号明細書
、Hays、1976年5月25日、および米国特許第3,893,929号明細書
、Basadur、1975年7月8日、参照)、セルロース系誘導体、例えばDowから
METHOCELとして市販のヒドロキシエーテルセルロース系重合体、C〜Cアル
キルセルロースおよびCヒドロキシアルキルセルロース(米国特許第4,00
0,093号明細書、1976年12月28日、Nicol, et al.参照)、および
アンヒドログルコース単位あたりの平均置換(メチル)度が約1.6〜約2.3
であり、2%水溶液として20℃で測定した溶液粘度が約80〜約120センチ
ポアズであるメチルセルロースエーテルも挙げられる。その様な材料は、信越化
学工業株式会社により製造されているメチルセルロースエーテルの商品名である
METOLOSE SM100およびMETOLOSE SM200として入手できる。
【0161】 別の群のSRAには、米国特許第4,201,824号、Violland et al.お
よび米国特許第4,240,918号、Lagasse et al.参照)、米国特許第4,
525,524号、Tung et al.、および米国特許第4,201,824号、Vio
lland et al.参照)の各明細書に記載されているSRAが挙げられる。
【0162】 本発明の組成物に配合するのに好適な、他の所望により使用する成分は着色剤
および充填材塩を包含し、硫酸ナトリウムが好ましい充填材塩である。
【0163】 非常に好ましい組成物は約2〜約10重量%の有機酸、好ましくはクエン酸、
を含む。また、好ましくは炭酸塩と組み合わせて、少量(例えば、約20重量%
未満)の中和剤、緩衝剤、相調整剤、ヒドロトロピー剤、酵素安定剤、ポリ酸、
発泡調整剤、乳白剤、酸化防止剤、殺菌剤および染料、例えば米国特許第4,2
85,841号明細書、Barrat et al.、1981年8月25日公布(ここに参
考として含める)に記載されている材料、が存在し得る。
【0164】 洗剤組成物は、追加成分として、塩素系漂白剤を包含することができる。しか
し、本発明の洗剤組成物は固体であるので、ほとんどの液体塩素系漂白はこれら
の洗剤組成物には不適当であり、顆粒状または粉末状の塩素系漂白剤だけが好適
である。あるいは、使用者が洗濯の開始時または最中に塩素系漂白剤を洗剤組成
物に加えらることもできる。塩素系漂白剤は、水溶液中で次亜塩素酸塩が形成さ
れる様な材料である。次亜塩素酸塩イオンは、式OCTにより化学的に表される
【0165】 水溶液中で次亜塩素酸塩を形成する漂白剤には、アルカリ金属またはアルカリ
土類金属の次亜塩素酸塩、次亜塩素酸塩付加生成物、クロラミン、クロリミン、
クロラミド、およびクロリミドが挙げられる。この種の化合物の具体例には、次
亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カリウム、次亜塩素酸一塩基カルシウム、次亜
塩素酸二塩基マグネシウム、塩素化リン酸三ナトリウム十二水和物、ジクロロイ
ソシアヌル酸カリウム、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム、ジクロロイソシア
ヌル酸ナトリウム二水和物、トリクロロシアヌル酸、1,3−ジクロロ−5,5
−ジメチルヒダントイン、N−クロロスルファミド、Chloramine T、Dichlorami
ne T、chloramine BおよびDichloramine Bが挙げられる。本発明の組成物に好ま
しい漂白剤は、次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カリウム、またはそれらの混
合物である。好ましい塩素系漂白剤はTriclosan (商品名)である。
【0166】 上記の次亜塩素酸塩を形成する漂白剤のほとんどは、固体または濃縮された形
態で入手でき、本発明の組成物を製造する際に水に溶解する。上記の材料の中に
は、水溶液として市販されているものもある。
【0167】洗濯方法 機械による洗濯方法は、典型的には、洗濯機中で、有効量の本発明の機械洗濯
洗剤組成物を溶解させた、または供給した洗浄水溶液で、汚れた洗濯物を処理す
ることを含んでなる。有効量の洗剤組成物とは、通常の機械洗濯方法で一般的に
使用する代表的な製品使用量および洗濯溶液体積である、体積5〜65リットル
の洗浄溶液に溶解または分散させた10g〜300gの製品を意味する。好まし
い洗濯機は、いわゆる低充填洗濯機でよい。
【0168】 好ましい使用態様では、組成物を、硬質表面洗浄または手作業洗濯に好適であ
る様に処方する。別の好ましい使用態様では、洗剤組成物は、汚れた、染みの付
いた布地を前処理または浸漬するのに使用する前処理または浸漬組成物である。
【0169】 諸例 下記の例は例示の目的にのみ記載するのであって、請求項の範囲を制限するも
のではない。
【0170】 例で使用する略号 洗剤組成物中で、略記された成分は、下記の意味を有する。
【0171】 LAS:ナトリウム線状C11-13アルキルベンゼンスルホネート TAS:ナトリウムタロウアルキルサルフェート CxyAS:ナトリウムC1x〜C1yアルキルサルフェート 分岐鎖状のAS:国際特許第WO99/19454号明細書に開示されているナ
トリウムアルキルサルフェート C46SAS:ナトリウムC14〜C16第2級(2,3)アルキルサルフェート CxyEzS:エチレンオキシドzモルと縮合したナトリウムC1x〜C1yアルキ
ルサルフェート CxyEz:平均zモルのエチレンオキシドと縮合したC1x〜C1yの主として線
状の第1級アルコール QAS:R2.N+(CH3)2(C2H4OH)、R2=C12〜C14 QAS1:R2.N+(CH3)2(C2H4OH)、R2=C8〜C11 APA:C8〜C10アミドプロピルジメチルアミン セッケン:タロウおよびココナッツ脂肪酸の80/20混合物に由来するナトリ
ウム線状アルキルカルボキシレート STS:ナトリウムトルエンスルホネート CFAA:C12〜C14(ココ)アルキルN−メチルグルカミド TFAA:C16〜C18アルキルN−メチルグルカミド TPKFA:C12〜C14topped whole cut脂肪酸 STPP:無水トリポリリン酸ナトリウム TSPP:ピロリン酸四ナトリウム ゼオライトA:式Na12(AlO2SiO2)12.27H2 Oの水和アルミノケイ酸
ナトリウム、一次粒子径0.1〜10マイクロメートル(重量は無水状態で表す
) NaSKS−6:式d−Na2Si2O5の結晶性層状ケイ酸塩 クエン酸:無水クエン酸 ホウ酸塩:ホウ酸ナトリウム 炭酸塩:無水炭酸ナトリウム、粒子径200μm〜900μm 重炭酸塩:無水重炭酸ナトリウム、粒子径分布400μm〜1200μm ケイ酸塩:無定形ケイ酸ナトリウム(SiO2:Na2O=2.0:1) 硫酸塩:無水硫酸ナトリウム 硫酸Mg:無水硫酸マグネシウム クエン酸塩:クエン酸三ナトリウム二水和物、活性86.4%、粒子径分布42
5μm〜850μm MA/AA:マレイン酸/アクリル酸1:4の共重合体、平均分子量約70,0
00 MA/AA(1):マレイン酸/アクリル酸4:6の共重合体、平均分子量約1
0,000 AA:ナトリウムポリアクリレート重合体、平均分子量4,500 CMC:ナトリウムカルボキシメチルセルロース セルロースエーテル:メチルセルロースエーテル、重合度650、信越化学製 プロテアーゼ:タンパク質分解酵素、活性酵素3.3重量%、Savinaseの商品名
でNOVO Industries A/S から販売 プロテアーゼI:タンパク質分解酵素、活性酵素4重量%、国際特許第WO95
/10591号に記載、Genencor Int. Inc.から販売 Alcalase:タンパク分解酵素、活性酵素5.3重量%、NOVO Industries A/S か
ら販売 セルラーゼ:セルロース分解酵素、活性酵素0.23重量%、NOVO Industries
A/S からCarezymeの商品名で販売 アミラーゼ:デンプン分解酵素、活性酵素1.6重量%、NOVO Industries A/S
からTermamyl 120T の商品名で販売 リパーゼ:脂肪分解酵素、活性酵素2.0重量%、NOVO Industries A/S からLi
polaseの商品名で販売 リパーゼ(1):脂肪分解酵素、活性酵素2.0重量%、NOVO Industries A/S
からLipolase Ultraの商品名で販売 Endolase:エンドグルカナーゼ酵素、活性酵素1.5重量%、NOVO Industries
A/S から販売 PB4:公称式NaBO2.3H2O.H2O2の過ホウ酸ナトリウム四水和物 PB1:公称式NaBO2.H2O2の無水過ホウ酸ナトリウム漂白剤 過炭酸塩:公称式2Na2CO3.3H2O2の過炭酸ナトリウム NOBS:ナトリウム塩の形態のノナノイルオキシベンゼンスルホネート NAC−OBS:(6−ノナミドカプロイル)オキシベンゼンスルホネート TAED:テトラアセチルエチレンジアミン DTPA:ジエチレントリアミンペンタ酢酸 DTPMP:ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸塩)、Monsanto
からDequest 2060の商品名で販売 EDDS:エチレンジアミン−N,N’−ジコハク酸(S,S)異性体ナトリウ
ム塩 光活性化漂白剤(1):可溶性デキストリン重合体中にカプセル収容されたスル
ホン化亜鉛フタロシアニン 光活性化漂白剤(2):可溶性デキストリン重合体中にカプセル収容されたスル
ホン化アルミノフタロシアニン ブライトナー1:二ナトリウム4,4’−ビス(2−スルホスチリル)ビフェニ
ル ブライトナー2:二ナトリウム4,4’−ビス(4−アニリノ−6−モルホリノ
−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノ)スチルベン−2:2’−ジスル
ホネート HEDP:1,1−ヒドロキシエタンジホスホン酸 PEGx:ポリエチレングリコール、分子量x(典型的には4,000) PEO:ポリエチレンオキシド、平均分子量50,000 TEPAE:テトラエチレンペンタアミンエトキシレート PVI:ポリビニルイミダゾール、平均分子量20,000 PVP:ポリビニルピロリドン重合体、平均分子量60,000 PVNO:ポリビニルピリジンN−オキシド重合体、平均分子量50,000 PVPVI:ポリビニルピロリドンとビニルイミダゾールの共重合体、平均分子
量20,000 QEA:ビス((C2H5O)(C2H4O)n)(CH3)-N+-C6H12-N+-(CH3)ビス((
C2H5O)-(C2H4O))n、n=20〜30 SRP1:陰イオン的に末端キャップしたポリエステル SRP2:ジエトキシル化ポリ(1,2プロピレンテレフタレート)短ブロック
重合体 PEI:ポリエチレンイミン、平均分子量1800、平均エトキシル化度窒素1
個あたり7エチレンオキシ残基 シリコーン消泡剤:分散剤としてシロキサン−オキシアルキレン共重合体を含む
ポリジメチルシロキサン気泡調整剤、該気泡調整剤の該分散剤に対する比率10
:1〜100:1 乳白剤:水性モノスチレンラテックス混合物、BASF株式会社からLytron 621の商
品名で販売 ワックス:パラフィンワックス HMEO:ヘキサメチレンジアミンテトラ(エチレンオキシド)24
【0172】 例I この例は、自由流動性で、分散性および溶解性が良い、色および粒子形状が一
様な洗剤組成物を製造する本発明の製法を例示する。複数の洗剤出発成分を20
0の基バッチサイズの軌道垂直スクリューミキサー中で乾式混合し、幾つかのバ
ッチを製造する。このプレミックスを500kg/時間で、一定した静止床深度
を維持するための出口堰を備えた水平板流動床乾燥機の中に搬送する。流動化空
気を120℃で床入口の中に吹き込み、流動化速度を典型的には2.0ms-1に維
持する。微粉を床の上部から分離し、ホッパー中に集め、床に循環する。空気噴
霧スプレーノズルを、床中に特定の配置で、典型的にはそれぞれ3個のノズルが
床の水平軸に沿って整列する様に、2個のマニホルドを静止床の表面上に配置す
る。
【0173】 結合剤は、PEG4000を熱水ジャケット付きタンクの中に攪拌しながら6
0℃で計量供給し、30%PEG溶液を形成することにより、製造する。結合剤
をスプレーノズルに100kg/時間でポンプ輸送し、流動床中で3バールの空
気で噴霧する。生成物を流動床から集め、Mogensen振動篩装置で、設置した12
50μm、710μmおよび425μmスクリーンの3デッキを使用して篩掛け
する。オーバーサイズ粒子は粉砕し、微粉流と共に、流動床に循環させる。集め
られた製品(1250μmと425μmスクリーンの間で得られた)は、密度が
約445g/Lであり、平均粒子径が570μmである。球形指数は1.4で、
標準偏差は0.4である。製品は、高白色値W=98.5を有する。酵素、香料
および着色炭酸塩スペックルを包含する他の標準的な洗剤材料を混合ドラム中で
製品に後乾燥添加する。スプレーする材料、例えば香料または非イオン系界面活
性剤、もこの段階で添加し、完全処方洗剤製品を形成することができる。
【0174】 完成した洗剤は下記の組成を有する。 成分 供給原料全体の重量%プレミックスに加える乾燥材料 噴霧乾燥ブロウンパウダー 76.6% TAED(凝集物として) 4.2% シリコーン系消泡剤(凝集物として) 4.0% 炭酸ナトリウム 3.1% 重合体状汚れ遊離剤 0.5% Na2Si2O5 5.8%結合剤、流動床中でプレミックス上にスプレー ポリエチレングリコール(RMM=4000) 5.8% (30%活性溶液として供給) =ナトリウム線状アルキルベンゼンスルホネート(13.4重量%)、ゼオ
ライトA(40%)、硫酸ナトリウム(23.5%)、炭酸ナトリウム(8.4
%)、硫酸マグネシウム(0.7重量%)、EDDS(0.4重量%)、MA/
AA(2.5重量%)、セッケン(1.5重量%)、QAS(2.0重量%)、
HEDP(0.3重量%)、光学ブライトナー(0.5重量%)、水(5.3重
量%)、ジアミンヘキサメチレンテトラ(エチレンオキシド)24(1.5重量
%)を含んでなる。
【0175】 例II この例も、本発明の製法を例示し、例Iのパラメータを使用する。下記の組成
を有する乾燥洗剤材料のプレミックスを例Iと同様に製造する。このプレミック
スを水平に配置した中速度ミキサーである連続式Lodige KM 600 plough-shareミ
キサーに、供給速度200kg/時間で入れる。ミキサー中のシャフト回転速度
は100rpmで、カッターの回転速度は3000rpmである。結合剤として
水を60℃で温水ジャケット付きタンクから20kg/時間でポンプ供給する。
Lodige KM中に配置した空気噴霧ノズルを使用して水を噴霧する。
【0176】 生成物をLodige KMから連続的に水平板流動床乾燥機に供給し、含水量を約6
%に下げる(Mettler赤外線加熱炉中)。生成物を流動床から集め、Mogensen振
動篩装置で、設置した1180μm、710μmおよび500μmスクリーンの
3デッキを使用して篩掛けする。オーバーサイズ粒子は粉砕し、微粉流と共に、
流動床に循環させる。集められた製品(1180μmと500μmスクリーンの
間で得られた)は、密度が約620g/Lであり、平均粒子径が610μmであ
る。球形指数は1.21であり、標準偏差1.2で白色値W=97.0である。
次いで、酵素、香料および着色炭酸塩スペックルを包含する他の標準的な洗剤材
料を混合ドラム中で製品に後乾燥添加する。スプレーする材料、例えば香料また
は非イオン系界面活性剤、もこの段階で添加し、完成洗剤製品を形成することが
できる。
【0177】 成分 供給原料全体の重量%プレミックスに加える乾燥材料 噴霧乾燥ブロウンパウダー 70.4% Na2Si2O5層状ケイ酸塩(SKS−6) 12.7% QAS1 2.4% TAED(凝集物として) 4.0% シリコーン系消泡剤(凝集物として) 0.8% 炭酸ナトリウム 5.0% 硫酸ナトリウム 4.6%結合剤、Lodige KM中でプレミックス上にスプレー 水 10.0% 乾燥工程でリム賦される水 −10.0% ブライトナー15 0.1% =上記の例1に記載されている様に処方。
【0178】 他の組成物例 下記の例では、量はすべて組成物の重量%として表示する。
【0179】 下記の組成物は本発明に従う。
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES ,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU, ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,K R,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV ,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO, NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,S I,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA ,UG,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 クリストファー、アンドルー、モリソン イギリス国タイン、アンド、ウェアー、カ ラーコーツ、サンリー、アベニュ、29 (72)発明者 スコット、ジョン、ドナハー イギリス国ニューキャッスル、アポン、タ イン、セイント、ジュリアン、ガーデン ズ、22 Fターム(参考) 4H003 AB03 AB19 AB27 AC08 AE06 BA10 BA17 CA20 DA01 DA19 EA12 EA15 EA16 EA28 EB08 EB12 EB13 EB24 EB26 EB32 EB36 EB37 EC01 EC02 EC03 ED02 FA09 FA12 FA32 FA41

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一色を有する第一成分と、第二色を有する第二成分との少なくとも2種類の
    粒子状成分を含んでなるものであり、 第一と第二成分が互いに接着しており、 第一または第二粒子状成分の少なくとも一方の幾何学的平均粒子直径が洗剤粒
    子の幾何学的平均粒子直径の50%以下である、洗剤粒子。
  2. 【請求項2】 D25M Hunter Lab. Colorimeterを使用し、3刺激測色により測定した、第一と
    第二粒子状成分の色差(ΔE)が少なくとも3であり、 ΔE=√(ΔL+Δa+Δb)である、請求項1に記載の洗剤粒子。 [上記式中、 ΔLは第一と第二粒子状成分のL値の差であり、 Δaは第一と第二粒子状成分のa値の差であり、 Δbは第一と第二粒子状成分のb値の差である]
  3. 【請求項3】 第一と第二粒子状成分の色差(ΔE)が少なくとも5である、請求項1または
    2に記載の洗剤粒子。
  4. 【請求項4】 第一粒子状成分の幾何学的平均粒子直径が150ミクロンを超える 、請求項
    1〜3のいずれか一項に記載の粒子。
  5. 【請求項5】 第一と第二粒子状成分の両方の幾何学的平均粒子直径が150ミクロンを超え
    る 、請求項1〜4のいずれか一項に記載の粒子。
  6. 【請求項6】 球形指数が1.7以下である、洗剤粒子であって、 第一成分と第二成分の少なくとも2種類の粒子状成分を含んでなり、 第一と第二成分の少なくとも一方の球形指数が1.7を超え、 第一と第二成分が、圧力圧縮の不存在下で実質的に互いに接着しているもので
    ある、洗剤粒子。
  7. 【請求項7】 前記球形指数が1.5以下である、請求項6に記載の洗剤粒子。
  8. 【請求項8】 少なくとも第一または第二粒子状成分の球形指数が2以下である、請求項6ま
    たは7に記載の洗剤粒子。
  9. 【請求項9】 幾何学的平均粒子直径が500ミクロンを超える洗剤粒子であって、 洗剤粒子が第一粒子状成分と第二粒子状成分を含んでなり、 第一と第二粒子状成分が圧力圧縮の不存在下で実質的に互いに接着しており、 第一と第二成分の少なくとも一方の幾何学的平均粒子径が洗剤粒子の幾何学的
    平均粒子径の50%以下であり、 第一と第二粒子状成分の少なくとも一方のスパンが少なくとも2であるもので
    ある、洗剤粒子。
  10. 【請求項10】 第一と第二粒子状成分の少なくとも一方のスパンが少なくとも3である、請求
    項9に記載の洗剤粒子。
  11. 【請求項11】 第一と第二成分の少なくとも一方の幾何学的平均粒子直径が洗剤粒子の幾何学
    的平均粒子径の25%以下である、請求項9または10に記載の洗剤粒子。
  12. 【請求項12】 スパンが1.8未満である 、請求項1〜11のいずれか一項に記載の洗剤粒
    子。
  13. 【請求項13】 少なくとも第一粒子状成分の幾何学的平均粒子直径が200〜500ミクロン
    である 、請求項1〜12のいずれか一項に記載の洗剤粒子。
  14. 【請求項14】 幾何学的平均粒子直径が500〜2500ミクロンである 、請求項1〜13
    のいずれか一項に記載の洗剤粒子。
  15. 【請求項15】 第一と第二粒子状成分間に少なくとも250ミクロンの幾何学的平均粒子直径
    の差がある、請求項1〜14のいずれか一項に記載の洗剤粒子。
  16. 【請求項16】 請求項1〜15のいずれか一項に記載の洗剤粒子の製造方法であって、 第一粒子状成分と第二粒子状成分を、所望により結合剤の存在下で、中〜低せ
    ん断混合工程で接触させて、第一と第二粒子状成分を互いに接着させることを含
    んでなる、方法。
  17. 【請求項17】 混合工程が、パン造粒装置、ドラムミキサー、回転ボウルミキサーまたは流動
    床中で行われる低せん断混合工程である、請求項16に記載の方法。
  18. 【請求項18】 混合工程が、プラウの先端速度が10m/s未満であるPloughshareミキサー
    中で行われる中せん断混合工程である、請求項16に記載の方法。
  19. 【請求項19】 混合工程の最中または直前に結合剤が加えられる 、請求項16〜18のいず
    れか一項に記載の方法。
  20. 【請求項20】 請求項1〜15のいずれか一項に記載の洗剤粒子を含んでなる、洗剤組成物。
JP2001505659A 1999-06-21 2000-06-20 洗剤粒子およびその製造方法 Withdrawn JP2003503549A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US14008199P 1999-06-21 1999-06-21
US60/140,081 1999-06-21
PCT/US2000/016920 WO2000078914A1 (en) 1999-06-21 2000-06-20 Detergent particles and methods for making them

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003503549A true JP2003503549A (ja) 2003-01-28

Family

ID=22489666

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001505659A Withdrawn JP2003503549A (ja) 1999-06-21 2000-06-20 洗剤粒子およびその製造方法

Country Status (9)

Country Link
EP (1) EP1187905A1 (ja)
JP (1) JP2003503549A (ja)
CN (1) CN1399673A (ja)
AR (1) AR024427A1 (ja)
AU (1) AU5751200A (ja)
BR (1) BR0011844A (ja)
CA (1) CA2375497A1 (ja)
MX (1) MXPA02000030A (ja)
WO (1) WO2000078914A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7485797B2 (ja) 2020-07-03 2024-05-16 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 粒子状洗濯組成物

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB0718532D0 (en) * 2007-09-22 2007-10-31 Unilever Plc Improvements relating to fabric treatment compositions
US9512388B2 (en) * 2015-02-18 2016-12-06 Henkel Ag & Co. Kgaa Solid state detergent in a transparent container
CA3181296A1 (en) * 2020-07-03 2022-01-06 Rui Shen Particulate laundry composition

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2190921A (en) * 1986-05-27 1987-12-02 Unilever Plc Granular detergent composition
DE4243704A1 (de) * 1992-12-23 1994-06-30 Henkel Kgaa Granulare Wasch- und/oder Reinigungsmittel
WO1997034978A1 (fr) * 1996-03-19 1997-09-25 Kao Corporation Composition detergente granulaire a haute densite
WO2000024859A1 (en) * 1998-10-26 2000-05-04 The Procter & Gamble Company Detergent particles and processes for making them

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7485797B2 (ja) 2020-07-03 2024-05-16 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 粒子状洗濯組成物

Also Published As

Publication number Publication date
EP1187905A1 (en) 2002-03-20
CA2375497A1 (en) 2000-12-28
MXPA02000030A (es) 2002-07-02
CN1399673A (zh) 2003-02-26
BR0011844A (pt) 2002-03-05
AR024427A1 (es) 2002-10-02
WO2000078914A1 (en) 2000-12-28
AU5751200A (en) 2001-01-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6583098B1 (en) Detergent composition
US6784151B2 (en) Processes for making granular detergent composition having improved appearance and solubility
US6579844B1 (en) Detergent particles and methods for making them
US6608021B1 (en) Granular detergent composition having improved appearance and solubility
JP2003503545A (ja) 洗剤粒子およびそれらを製造するための方法
US6833346B1 (en) Process for making detergent particulates
JP2003503549A (ja) 洗剤粒子およびその製造方法
JP2003513154A (ja) 洗剤組成物および洗浄方法
JP2003513151A (ja) 洗剤組成物
JP2003513152A (ja) 攪拌前に加える起泡性製品を利用する洗浄法
WO2000024859A1 (en) Detergent particles and processes for making them
GB2351500A (en) Detergent compositions
MXPA02004214A (es) Composiciones detergentes.
JP2002538290A (ja) 洗剤組成物
JP2002538289A (ja) 洗剤組成物
MXPA01003101A (en) Granular detergent composition having improved appearance and solubility
MXPA01005770A (en) Effervescence components

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070904