JP2003503463A - 経鼻投与経腸栄養配合物 - Google Patents

経鼻投与経腸栄養配合物

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Abstract

(57)【要約】 アミノ酸源、炭水化物源、脂質源、および脂肪酸送達剤を含有する鼻腔栄養配合物。脂肪酸送達剤は、大腸中で加水分解され、それによって遊離脂肪酸を放出する結合を持つ。相当量の短鎖脂肪酸アセテートを結腸まで送達するに充分な鼻腔栄養配合物が経管栄養用の管を通過する能力に悪影響を及ぼすことなく生成可能である。強制栄養により給餌した実験動物においては急速なアセテートの放出が見られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の分野 本発明は経鼻投与に適した経腸栄養配合物に関する。
【0002】 背景技術 ある種の状態にあるヒトおよび動物にとって通常の手段により栄養をとること
は不可能、または好ましくない。このような個体には、静脈点滴により、あるい
は経腸的に、胃腸管挿管を通じて送達する特殊液体配合物の形で、非経口的に栄
養を投与することができる。栄養の非経口的投与は損傷および感染の危険性を非
常に増加させる点で、また物質投与速度がかなり遅いという点で明らかに不利で
ある。さらに物質の種類によっては、例えば食物繊維などは、投与する事ができ
ない。それに加えて、繊維を含まない低消化性材料が、胃腸系を長期にわたり非
活動的に保つことによるリスクがある。というのもさまざまな領域に萎縮症や、
また一連の組織病理学的変化を引き起こす可能性があり、さらに短期間であって
も個体の幸福を損なうからである。
【0003】 臨床的状態のための食品配合物は経口的に投与でき、またこれは食物摂食の通
常の手段であるため好ましい経路である。しかしある特別な状態においては、栄
養を直接胃に送達する経鼻胃管などの経管食餌法により経腸的に配合物を投与す
ることが必要であり、あるいは少なくともその方が有利である。
【0004】 経腸栄養は比較的短期間必要であるかもしれない。例えば患者あるいはその他
の個体が通常の形の食物を咀嚼、嚥下、あるいは停留させることができないよう
な臨床的状態のために治療されている場合である。あるいは、患者がより長期の
治療を必要とする状況に苦しんでおり、腸管栄養を長期にわたり患者の住居にお
いて投与することもあるだろう。
【0005】 経腸栄養配合物、とりわけ短期間用いられるものは普通食の代用として意図さ
れており、普通食を反映した材料を含有する、例えば、タンパク質、タンパク質
加水分解生成物、ペプチドあるいはアミノ酸などの含窒物、炭水化物(加水分解
されていないもの、あるいは部分加水分解されたもの)、脂質、ビタミン類、お
よび必須無機塩類を含有し、一般にエマルジョンの形で送達される。短期間の投
与に対しては活動的な結腸を維持することに何ら特別な注意は払われていない。
より長期間の場合、活動しない(非活動的な)大腸は望ましくないとの認識があ
り、活動を維持するという点から「繊維添加」された市販物が入手可能である。
これらの配合物は一般に発酵抵抗性デンプンまたは発酵性非デンプン性炭水化物
が含まれるが、これは小腸中のヒトの酵素による消化に対し抵抗性を持つが、大
腸中のミクロフローラにより発酵可能なものである。米国特許第5403826
号でCopeらは食物繊維を経腸栄養配合物に含有させることについて述べ、大
豆多糖の使用の具体例を挙げている。これらの多糖は大半が回盲部および近位の
大腸で消化され、ほとんどごくわずかしか末端腸管には到達せず(Anniso
n、G.&Topping,D.L.(1994)抵抗性デンプン;化学構造と
生理学的機能。Ann. Rev. Nutr. 14: 297−320)、
配合物中で使用されている量も極めて少ない。Garlebらは米国特許第54
44054号中でSCFAを大腸中で生成できるように、食物繊維と消化不能な
オリゴ糖を含有させることについて述べている。また米国特許第5792754
号のGreenらについても触れているが、Greenらは胃腸管全体に活動均
衡を送達するために抵抗性繊維の混合物を用いている。本発明者らの考えではC
ope,GarlebおよびGreenならびに市販されている配合物のすべて
が結腸中の短鎖脂肪酸(SCFA)レベルを適切に引き上げるために充分な繊維
を送達することができずにいる。
【0006】 「繊維添加」経腸栄養配合物が完全に非活動的な胃腸管の問題を改善するのに
役立つ一方で、大腸中での発酵の度合いは、とりわけ長期に渡って経腸的に給餌
されている患者にとっては、およそ十分ではない。医学処置によりミクロフロー
ラが大きな衝撃を受け、そのため繊維をSCFAへと変換することが全くあるい
はわずかにしかできない患者にとっては、発酵性繊維が比較的低レベルで結腸に
送達されることにより、病状再燃が生じるかもしれない。
【0007】 長期経腸栄養の一つの結果は、少なくとも部分的に不活動となり、栄養が欠乏
するために、盲腸および結腸にある種の疾患が発現することである。このような
疾患には腸穿孔、および萎縮、潜在的に病原であるかもしれない生物体により引
き起こされる腸の正常ミクロフローラの過剰成長、および下痢があげられるであ
ろう。
【0008】 経腸栄養配合物中のレベルを引き上げることが不本意であるというよりは、む
しろ経鼻胃管などの栄養管を通じて物理的に送達することができる繊維の量によ
って送達能は大きく制限されている。経鼻胃管は装着がかなりむずかしく、患者
にとって不快であり、したがって管の外径はできるかぎり小さくされるため、内
径も小さくなっている。内径に考慮するだけでなく、ポンプや重力も一般に管内
の配合物の移動に使用されている。これは管内の液が圧縮されており、液の粘度
がどのようなものであろうと、さらに増加していることを意味する。溶解性繊維
および部分または全面加水分解した状態のタンパク質の固有粘度は高い可能性が
あり、したがって制限が生じる。これらの配合物成分のいくつかは、非溶解性懸
濁液として送達することができるが、非溶解性懸濁液の供給はとくに軽鼻投与に
は望ましくない。というのも沈澱や相分離に伴う困難がある上、清澄改善のため
の、粘度の増加がむずかしいからである。経鼻投与の極めて好ましいアプローチ
は固形分を可溶性の形で提供し、エマルジョンを形成する油成分と共に供給する
ことである。
【0009】 経腸栄養配合物の能力が制限されている点に鑑み、米国特許第5919822
号でCotterらは経腸栄養配合物および非経口配合物に繊維を含有させSC
FAを提供するという提案をしている。CotterらはSCFAの送達の有効
性という点では何らデータを提供しておらず、SCFAの優位性は大腸に到達す
る前に失われるので、この配合物はとりわけ遠位結腸に対しては殆ど利益をもた
らさない、と考えられる。SCFAの直接送達は唯一注腸によって(Shepp
achら(1992)Gastroenterology:10:51-56)
あるいは担体と複合させて(WO95/13801)達成されているにすぎない
【0010】 今日までに提案されている経腸栄養配合物は適切量の短鎖脂肪酸を大腸へ供給
しない、あるいは供給が非常に非能率的に行われると本発明者らは考えている。
さらに化学療法や抗生物質の治療のため、大腸でミクロフローラが大きく変化し
た場合、有益な短鎖脂肪酸を製造するのに必要とされる、しばしばかなり複雑で
ある変換を効率的に行うことは不可能である。さらに短鎖脂肪酸量の増加という
形で有益性をもたらす経腸栄養配合物を短期間に大腸に提供することは本発明者
が知る限りこれまで行われていない。
【0011】 本明細書において、「含有して」という語は「含むがそれに限るわけではない
」という意味であり、「含有する」という語も上記に対応する意味を持つ。また
本明細書中で一つの書類について言及した事により、そこに開示されている事柄
がオーストラリアにおいて共通の一般知識を構成していると認めるものではない
【0012】 発明の目的 本発明の目的は、前述の問題の不都合を軽減、あるいは減少させる経鼻投与用
経腸栄養配合物を提供すること、あるいは少なくとも大衆に選択の自由を提供す
ることである。
【0013】 発明の大要 Commonwealth Scientific and Industr
ial Research Organisationが出願している特許WO
95/13801で、大腸におけるいくつかの疾患を軽減あるいは解消するため
に、大腸へ送達される短鎖脂肪酸レベルを強化する手段が開示されているが、こ
の物質が経管栄養に使用できるということは何ら指示されていない。
【0014】 本発明者らは、経管栄養に伴って生理的に不活動となった大腸に生じる問題を
軽減することができる、経鼻投与に適した実現可能な経腸栄養配合物を開発する
見込みがあることをここに認識した。
【0015】 腸内管を経て大腸における脂肪酸のレベルを引き上げるために脂肪酸送達剤を
送達することが可能であることがわかった。さらにレベルの引き上げは驚くほど
速やかにまた先行馴化を行うことなく達成することができ、少なくとも一つの形
の脂肪酸送達剤は経腸栄養配合物に対する安定化作用を持つことがわかった。
【0016】 本発明は経鼻栄養法に使用するのに適した経腸栄養配合物を提供するものであ
り、これには大腸に有益な効果をもたらす脂肪酸の大腸への送達を強化するため
の脂肪酸送達剤が含有される。この脂肪酸送達剤中の脂肪酸は大腸中で選択的に
切断可能であり、遊離脂肪酸を生じる共有結合によって担体に結合されている。
脂肪酸送達剤は調製された配合物の水相または脂質相に可溶であるか、またはリ
ポソームに包み込むなど乳化剤により安定化できるものである。脂肪酸が水に可
溶であることがもっとも好ましい。
【0017】 脂肪酸は個々のヒトあるいは動物の健康に有益であるものを選択する。この脂
肪酸は一つ以上の短鎖脂肪酸であってよいが、短鎖脂肪酸とはここでは炭素鎖の
長さが1から10までのものと理解されたい。しかし、アセテート、プロピオネ
ートおよびブチレートを始めとする、鎖長が2から4までのものが好ましく、文
献から知るところによれば、これらのSCFAが健康面で最も明白な恩恵を供与
する。あるいはまた別に本発明においては大腸の健康に直接有益となる以外の役
割を果たすより広範囲の脂肪酸についても考えられており、これらの脂肪酸はω
‐3脂肪(エイコサペンタエン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA
)リノレン酸など)、ω‐6脂肪(リノール酸など)、ステアラドン酸および共
役脂肪酸(共役リノール酸など)から選択してもよいであろう。これらの脂肪は
担体結合リン脂質、またはトリアシルグリセロール類または部分グリセリド類の
形であってもよい。
【0018】 担体としては様々なものがあげられるが、天然食物繊維、または非消化性オリ
ゴ糖類またはその他の生物学的分子であってもよく、あるいは別法としては合成
ポリマーも担体として使用できる。担体は糞便増量剤として考えてもよい。本発
明ではしかし正常な大腸ミクロフローラのエネルギー源としても使用できるもの
としてこの担体を考えている。一般には担体が炭水化物であることが好ましいと
され、担体はデンプンであることがより好ましく、抵抗性デンプンであることが
もっとも好ましい。と言うのも、担体から脂肪酸が切断された後、担体自身がま
ず大腸のミクロフローラを増加する手段として利用可能であり、つぎにミクロフ
ローラの少なくとも一部により代謝されてSCFAを形成し、大腸の健康にさら
に一層有益となるべく利用可能なためである。
【0019】 考えられる多くの担体が、加水分解炭水化物などのように、例えば下痢のもと
になるかもしれない浸透圧効果を引き起こす傾向を示す限りにおいて、置換の度
合いもまた重要である。下痢状態に対しては、食事と液体の吸収を促進するSC
FAの欠如とにより、すでにある程度までその素因が形成されている。しかし適
当な置換を行うことにより、大腸が水分を保つ上で役立つように担体分子の性質
を変性することができる。さらに担体がデンプンなどの天然の炭水化物であると
きは、置換により、糊化が最小化する傾向があり(とりわけ熱処理した場合)、
殺菌処理後、小腸でヒトの酵素による配合物の消化に対して抵抗性を維持する。
さらにこれにより調製された配合物の物理的特性にプラスの影響を及ぼすことに
なる。
【0020】 脂肪酸と担体間の結合の例としてはアミドまたはエステル結合があげられる。
【0021】 脂肪酸送達剤のその他の例はここに援用するWO95/13801を参照する
ことにより決定することができる。
【0022】 一つの態様において本発明は a) アミノ酸源、 b) 炭水化物源、 c) 脂質源、および d) 大腸中で加水分解が可能であり、それによって脂肪酸を放出する結合によっ
て担体に共有結合された脂肪酸である脂肪酸送達剤を含有する、経鼻的に送達す
るための経腸栄養配合物にあるということができる。
【0023】 好ましい形態においてこの配合物の粘度は送達の容易さの点から25℃で(B
rookfield Dv-3プログラマブルレオメーターでcp40コーンに
より)測定したときに40センチポアズ(cP)以下であり、粘度が25℃で測
定したときに約20cP以下であることがより好ましい。
【0024】 配合物はまた簡単に再懸濁することのできないゲルや沈澱または均質でないそ
の他の系を形成することなく少なくとも24時間貯蔵できることが好ましい。全
配合物の送達が行えないリスクがあるため、さらに凝集や沈降が生じることは好
ましくない。繊維成分または脂肪酸送達剤は凝集やゲルを形成する成分であり、
したがって配合物の不完全な送達をもたらすことがある。
【0025】 本発明のさらなる態様において、経鼻成分栄養配合物には a)アミノ酸源 b)糖質源 c)脂質源 d)無機塩類源 e)ビタミン源 f)そしてここに説明記載した脂肪酸送達剤が含まれる。
【0026】 a)からe)の原料は一般に通常の原料であって、経鼻投与の妨げにならず、
またf)と不都合な反応を起こさず、これに対しプラスに作用するものから選択
される。糖質源は炭水化物の形をとってもよく、担体が炭水化物の場合、糖質源
の一部は脂肪酸送達剤の担体を形成する。しかし、新陳代謝と吸収が小腸で行わ
れるように、これらは別々に加える方が好ましい。f)のレベルは有益量の増量
剤と脂肪酸を合計したものを大腸へ送達するのに充分なレベルである。好ましく
はf)の量は一日あたり5グラムを越え、粘度によって制限される最大値までの
範囲の値であるが、少なくとも幾つかの実施例では一日あたり80グラムに達す
ることもできるはずであり、より好ましい量は一日あたり約40グラムである。
【0027】 脂肪酸送達剤は担体に脂肪酸を置換結合することによって生成されると考えら
れる。
【0028】 置換度0.25で炭素数2から4個の鎖長のSCFAにより置換された抵抗性
トウモロコシデンプンの形の脂肪酸送達剤の日用量率は一日あたり5から80グ
ラムの範囲であろう。これはW095/13801およびSheppachら(
1992)Gastroenterology;10:51 56)に示されて
いるSCFA必要量を与えるのに必要な、一日あたり25グラムを越える率で送
達される抵抗性デンプンの量に匹敵するであろう。経腸栄養物の液体送達レベル
が一般に1リットル前後から2リットル以下であることから、その他の経腸栄養
物成分(当業者に公知であるものなど)に加えて存在することが必要な通常の炭
水化物のレベル(約2.5%w/v)は、粘度的に経鼻胃管を通って簡単に抵抗
性デンプンが送達できるであろう量よりも多い。しかし脂肪酸送達剤の薬効は、
より広範囲なレベル、おそらく下は最終的な経腸栄養配合物の0.5%w/vに
至り、上限は溶解度によって決定されるため、おそらく経鼻胃管を通じて投与さ
れる最終経腸栄養配合物の5%に至るレベルで価値がある。
【0029】 さらに本配合物の利点は所定の脂肪酸のレベルが大腸中で増加できることであ
る。したがって、例えばブチリル化デンプンを加えて大腸中のブチレートのレベ
ルを特異的に増加させることができる。
【0030】 この明細書において、経腸栄養組成物は経鼻胃管を経由して投与するのに適し
ていると述べているが、投与方法はそれに限るわけではなく、胃瘻、空腸瘻管を
通じて投与してもよく、あるいは飲み物として経口消費してもよい。
【0031】 本発明のさらなる態様はSCFAのレベルを引き上げるために、栄養管を通じ
、生理的に許容される媒体中で脂肪酸送達剤を送達する方法ということができ、
脂肪酸送達剤は担体分子に共有結合によって結合している脂肪酸であり、この結
合は結腸中で加水分解され前記脂肪酸を放出する。これは個人が要求するすべて
の通常の栄養必要量を含有する必要がなく、経管栄養またはその他の経腸栄養配
合物とはまったく独立に送達することができる。これは、とりわけ大腸中で今問
題となっている脂肪酸のレベルを速やかに引き上げたいと思う場合は、別途供給
することができ、脂肪酸送達剤を30%に達するほど、あるいは少なくとも25
%というかなり高レベルで含有する配合物が送達できると考えられている。間違
いなく20%の例示脂肪酸送達剤が生成可能であり、より高レベルの送達もでき
ると考えられている。しかし一般には今問題になっている個体のその他の栄養所
要量と共に脂肪酸送達剤を送達することが好都合であろう。
【0032】 典型的実施様態の詳細な説明 実施例 方法 経腸栄養溶液に含有されるアセチル化デンプンのラットにおける評価
大腸発酵に与える影響 アセチル化デンプンを含んだ経腸栄養溶液を一定量測りとり、ラットに対し経
口的にではないが食物摂取を真似て、強制栄養により投与した。ついで約2時間
の間隔で盲腸消化物を採集し、続いてSCFAレベルを定量した。結腸内環境中
の腸の健康に関係のあるその他の変化についてもモニターした。
【0033】 各研究において、成体ラット(Sprague Dawley、250 35
0g)は2、3の処置と3時点の屠殺群に割り当てられるまで、標準基礎コロニ
ー食(南オーストラリア、Murray BridgeにあるRidley A
gri Products社製、Joint Stock Ration)で維
持した。一晩絶食させた後、1gの3401Cトウモロコシデンプン(コントロ
ール、オーストラリア、メルボルンのGoodman Fielder社製の高
アミロースデンプン)またはアセチル化デンプン(実施例6に従って生成)のい
ずれかを1g含有するスラリー(4ml)を強制栄養により投与した。強制栄養
は予め滅菌したFG8管(シドニーのIndoplas Pty Ltd社製)
を通じて行った。このFG8管は長さ40cm、内径1mm、外径が2mmであ
り、口と食道を通して、胃内に置いた。溶液はこのFG8管を通じて注射器によ
り注入した。強制栄養後2,4および6時間たった時点で、ラットをCO2によ
り窒息死させ開腹し、盲腸を切除した。盲腸の内容物をしぼり出し、秤量し、既
知量の内部SCFA標準液(ヘプタン(カプロン)酸)で希釈し、均質化した。
遠心分離(3000rpm)の後、上澄みpHを測定し、アリコートを凍結保存
しSCFAの分析用とした。SCFA分析をToppingら(1993)J
Nutr.123:133 143に記載の方法により行った。
【0034】 実施例1 さまざまなデンプン懸濁液の物性 すべての栄養溶液は1gの指定デンプンを4mlの水に懸濁させて調製した。 これは殺菌しなかった。 アセチル化デンプン薄スラリー 3401Cコントロールデンプン薄スラリー
【0035】 実施例2 可消化デンプンとアセチル化デンプンを用いた強制栄養のパイロッ
ト実験 これは約400gの2匹の雌ラットを用いたパイロット実験であった。コント
ロールデンプン3401Cを実施例6で生成したアセチル化デンプンと比較した
。一晩絶食させたラットに投薬し、2時間後に屠殺した。それぞれのラットの胃
の内容は空であったが、小腸には生成物が見られた。
【0036】 結果 表1
【表1】 表2
【表2】 短鎖脂肪酸の測定値は全盲腸内容物の計算値である。
【0037】 アセチル化デンプンを給餌したラットの盲腸中には3401Cコントロールデ
ンプンを給餌したラットと比較すると存在するブチレート量が数値的に多かった
。盲腸内容物の量、盲腸のpHあるいはアセテートまたはプロピオネートのレベ
ルに関しては認めうる変化はなかった。
【0038】 実施例3 強制栄養のタイムトライアル このトライアルには体重約330gの6匹の雄ラットを用いた。使用したデン
プンは3401Cコントロールデンプンまたは実施例6に記載の方法に従って生
成したアセチル化デンプンであった。1.25gのデンプンの飼料調合品を5m
lの水に加え、作りたてを用いた。用量はそれぞれ4mlであった。
【0039】 さまざまなデンプンを投与したラットを2,4および6時間後に屠殺した。各
ラットの胃袋には内容物がなく、生成物は小腸に見られた。盲腸の内容物を方法
の記載の項に述べたように処理した。
【0040】 結果 表3
【表3】
【0041】 表4
【表4】
【0042】 強制栄養後4時間および6時間のラットには共に盲腸中に見られるブチレート
のレベルに数値的な違いが見られる。図1に盲腸ブチレート濃度をプロットする
【0043】 実施例4 アセチル化デンプンの経時的影響 このトライアルには体重約370gの15匹の雄ラットを使用した。使用した
デンプンは3401Cコントロールデンプンまたは実施例6に記載の方法に従っ
て生成したアセチル化デンプンであった。デンプン1.25gの飼料調製物を5
mlの水に加え、作りたてを使用した。用量はそれぞれ4mlであり、水のみの
対照(n=1)も使用した。
【0044】 様々なデンプンを投与したラットを4,6および8時間後に屠殺した。各ラッ
トの胃には内容物がなく、生成物は小腸に見られた。盲腸の内容物を方法の記載
の項で述べたように処理した。
【0045】 結果 表5
【表5】
【0046】 6時間後に屠殺したラットでは盲腸内アンモニアも測定したが、コントロール
デンプン3401Cとの間には大きな差がある。アセチル化デンプンの4.1m
Mに対しコントロールは10.1mMを示した。図2、3、4および5に実施例
3および4のデータを用いて合成した、盲腸アセテート、盲腸プロピオネート、
盲腸ブチレートおよび全SCFA(アセテート、プロピオネートおよびブチレー
トを合わせたもの)の計算量を示す図を示すが、ここで4時間と6時間のものは
一つにまとめ、8時間は省いた。これらのデータから全ての場合において問題の
SCFA量には増加が見られることがわかる。タイムプールしたデータを用いる
と、すべての値が有意である(下記の表6を参照)ことがわかる。
【0047】 興味があるのは水のコントロールとデンプンのコントロールの間に認めうる差
がないことである。各サンプルにおいてはかなりの数値的変動がある。
【0048】 下記表中のデータは3401Cコントロールとアセチル化デンプンを給餌され
たラットからのプールされたデータを示す。
【0049】 表6のアセチル化デンプンA(実施例4)で強制栄養されたラットの盲腸中の
SCFAの各濃度と全濃度
【表6】 数値は一群6匹の雄ラットの最小自乗平均値である。盲腸内容物を強制栄養の
4、6、および8時間後に集めた。有意な(P>0.05)時間の影響が見られ
なかったので、3つのサンプリング時点の値を平均した。
【0050】 実施例5 アセチル化デンプンの経時的変化 このトライアルには体重約330gの36匹の雄ラットを使用した。使用した
デンプンは3401Cコントロールデンプンあるいは実施例6に記載の方法に従
って生成したアセチル化デンプンであった。デンプン1.25gの飼料調製物を
5mlの水に加え、作りたてを使用した。用量はそれぞれ4ml、水のみのコン
トロール(n=1)も用いた。
【0051】 様々なデンプンを投与したラットを2、4、および6時間後に屠殺した。各ラ
ットの胃には内容物がなく、生成物は小腸に見られた。盲腸の内容物を実施例2
のように処理した。
【0052】 表7
【表7】
【0053】 表8 盲腸SCFAプール(mM)
【表8】
【0054】 統計的に有意な時間の影響はない。データを検討すると、SCFAは6時間後
のアセチル化デンプン給餌ラットにおいて最も高くなっているが、表7を調べる
と、pHは連続して減少している。このことによりSCFAの生成とそれに伴う
pH変化が生じた後にSCFAの実際量に有意の変化が測定されているのではな
いかということが示唆される。4時間の値はこの観察および先のデータとは一致
しておらず、このことから2時間と6時間の時点のみについて分析を行った。
【0055】 表9 実施例5のアセチル化デンプンで強制栄養したラット中の各SCFAお
よび全SCFAの盲腸プール、2時間と6時間の時点のもののみ
【表9】 数値は一群12匹の雄ラットの最小自乗平均値である。盲腸内容物を強制栄養
の2、および6時間後に集めた。4時間のデータは省いた。有意な(P>0.0
5)時間の影響が見られなかったので、2つのサンプリング時点の値は平均した
【0056】 このようにアセチル化デンプンを給餌したラットの盲腸中に存在する各SCF
Aの量には、コントロールデンプンを給餌したラットの盲腸と比較し、統計的に
有意な増加がみられた。
【0057】 考察 かなりのレベルのアセチル化デンプンを実験動物の腸内に導入することができ
ることが示され、さらにこのことによりこれらの動物の盲腸中のSCFAの量が
相当増加することがわかった。これらのSCFAは腸の健康に大きく影響するこ
とがわかっており、とりわけブチレートは結腸細胞の再生と修復に関与している
とされている。
【0058】 これらの結果の一つの重要な点は、動物に予備馴化を行うことなく、極めて短
時間でSCFAの量に生理的増加が生じるということである。この変化は2時間
以内に生じるが、最短時間はわかっていない。このことの重要性は経腸栄養法を
用いてSCFAを腸へと極めて速やかに送達する手段が提供されるということで
ある。定住ミクロフローラを新SCFA源にさほど慣らす必要はないと考えられ
る。このことはこのように急速で有効なSCFA送達様式による恩恵を受けるこ
とのできる個体にとっては意味がある。エステラーゼが広く存在していることを
考えると、大腸に存在しているバクテリアであればいかなるものでもSCFAを
担体から切断することは可能であろうと思われ、したがって抗生物質や化学療法
などの処置によって損なわれているかもしれないミクロフローラをもつ個体であ
ってもSCFAの送達を簡単に行うことができると思われる。
【0059】 これは特にこのような送達が望ましい処置にとって重要である。例えば結腸切
除などの手術を受け、腸の修復のための最適条件を必要とする患者の場合、大腸
へのSCFAの送達用経腸栄養配合物は極めて望ましい。したがってこの配合物
は大腸の活動が欠ける結果損なわれる長期的健康という点からだけでなく、病院
の集中治療室などで用いられる経腸栄養配合物などの短期の場合にも有用であろ
う。
【0060】 実施例6 アセチル化高アミローストウモロコシデンプンの調製 下記の薬品と物質をアセチル化HA(高アミロース)トウモロコシデンプンを
調製するために使用した。 表10 試薬
【表10】
【0061】 HAトウモロコシデンプンをアセチル化するために使用した方法では下記のプ
ロトコルを用いた。 1.必要量の水を反応容器に計り入れる。 2.デンプンを加える。 3.水酸化ナトリウム溶液を用いて、スラリーのpHをpH8.0±0.1に
調整する。 4.過酸化水素を加える。 5.スラリーを45分間攪拌する。 6.水酸化ナトリウム溶液を同時に加えつつ無水酢酸を添加する。 pHは8.0から8.5の範囲に保った。反応は30分以内に完了した。 7.スラリーを30分間攪拌し、pHを8.0から8.5の範囲に保った。 8.塩酸を用いてpHを5.0から6.5に調整した。 9.デンプンを洗浄、乾燥、粉砕(212ミクロンの篩を通過するように)し
た。 10.回収したデンプンは置換度0.25であった。
【0062】 実施例7 経鼻栄養混合物 物性 アセチル化デンプンを下記に述べるように構成した最終調製物の1%、2.5
%および5%(g/mL)となるように用いて3つの混合物を調整した。 表11 成分
【表11】 #アセチル化デンプン 1、2.5および5% *レシチンを油分の3%として添加した。
【0063】 アセチル化デンプンを100から150mLのRO(逆浸透圧)水に懸濁し、
ついで100℃で50分間処理して糊化した。
【0064】 250mLの混合物に必要とされる11.5gのカゼインをpHを引き下げる
ために10mMの水酸化ナトリウム液30滴を添加した、50mLのRO水にそ
れぞれ採った。得られたカゼインゲルを暖かい糊化したデンプン溶液に加え、油
、レシチン、無機塩類/ビタミン混合物、そして溶解したショ糖を加えた。全量
を250mLにし、振盪して混合した。
【0065】 粘度をcp40コーン付きのBrookfield DV 3プログラマブル
レオメータを用いて測定した。
【0066】 流れ特性は混合物をFlexitainer(500mL Enteral
Nutrition Container)からFlexiflow栄養管(#
10F、長さ114cmで末端に内径2mmの出口があり、同様の直径の出口穴
が横にさらに二つ設けてある)に結合した経腸栄養セット(長さ1.5m、内径
3.5mm)を通じて重力により流下させて測定した。患者が座位置で栄養補給
している様子を模してFlexitainerの高さは2.6m、栄養管の出口
の高さは床から0.9mとした。
【0067】 表12 アセチル化デンプン含有配合物の粘度測定
【表12】 †第一の管(3.5m)を通って流れない。 *Nutrison energy:オランダ、ZoetermeerのNu
tricia社製
【0068】 上記で測定されたように、粘度がおよそ40cPの溶液は25℃で120se
-1のせん断速度で栄養管を通して用いることができるだろうと予測される。現
在考えられている配合物を用いて送達を行うことの出来るアセチル化デンプン調
製物の限界は約4%であると予測されるが、配合物を変えればこのレベルは5%
に引き上げることが可能であろうと予測される。
【0069】 Hi Maize(商標)と実施例6に従って調製したアセチル化デンプン調
製物を表11に記載の配合物に添加して得た調製物の1%溶液に関してさらに試
験を行った。これらは簡単に溶解し沸騰した。4℃で一晩保存するとHiMai
ze(商標)調製物は保存容器の底に硬いゲルを生じ、攪拌によって再び分散さ
せることは簡単には出来なかった。この硬いゲルは本質的に粒子状であるデンプ
ンが、退行状態へ変換したことにより形成されたと考えられる。多くの鼻腔栄養
配合物においてカチオン含量は高く、この鼻腔栄養調製物のゲル形成を悪化させ
ているとように見受けられるが、置換型のデンプンの場合、このような沈降は見
られない。実際アセチル化デンプンは相分離を防ぎ、粒子を沈降から防ぐので、
鼻腔栄養配合物により形成されるエマルジョンに対して安定剤としての性質を持
つ。
【0070】 管により送達される経腸栄養配合物として4%のアセチル化デンプンの溶液を
送達することができるということは、栄養送達容量がかなり高いことを意味する
。通常の最大送達は2リットルのオーダーであり、これによれば、この経路での
アセチル化デンプンの最大送達が80gとなるが、5%の配合物で行えば容量は
一日あたり100gにまで増加する。一日当たりの繊維摂取量として要求されて
いるのは一人当たり30g(Baghurstら、Supplement to
Food Australia 48(3)s3 s35,1996)である
。この繊維のうち殆どすべてが大腸に到達するであろう。抵抗性デンプンをここ
の繊維と置換したなら、小腸を通過する間に損失が生じ、推奨される送達を満た
すためには一日あたり40g提供することが必要になるだろう。しかし、本鼻腔
栄養配合物の脂肪酸送達剤は必ずしも30g提供する必要がないことに注目され
たい。第一にこれだけが必ずしも管腔の水分補給や糞便の増量など、繊維の恩恵
をもたらす唯一の成分というわけではなく、第二にこれらは担体から簡単に切断
されるので、健康を与えるSCFAを送達する能力が強化されるからである。し
たがって一日あたり5gを送達すれば、メリットを得ることが可能であろう。す
なわち0.25%の配合物が健康上のメリットを与えうる。しかし、まず第一に
経管栄養の送達はわずか1リットル、あるいはそれ以下であるかもしれず、第二
に、SCFAのレベルはもう少し高いことが通常望ましいため、このように低い
レベルは好ましくないことに注意されたい。とりわけ経管栄養を与えられている
個体が短期の損傷を受けており、SCFAレベルが急速に増加することが望まし
い場合についてこのことがあてはまる。一般に個体が長期にわたって経管栄養を
受けているときは、低いレベル、約0.5%から約1.0%のレベルが好ましい
かもしれないが、急性の処置の場合、約2%から約4%などのより高いレベルが
望ましいであろう。アセチル化デンプンの置換度が生成した調製物の0.25よ
り高い場合、より高いレベルのアセチル化デンプンを導入することができるであ
ろう。ω3脂肪酸などのその他の脂肪酸の送達の場合、かなり低いレベルでもま
た恩恵をもたらすであろう。
【0071】 経腸栄養はまたコレラなど下痢症状の患者にも与えることができるが、その場
合には症状に伴い失われる体液を補うために約4リットル以下の配合物を与える
ので、配合物中の脂肪酸送達剤のレベルもこのような適用速度に見合うように修
正されるかもしれないことを理解されたい。同様に経腸栄養配合物は乳児にもま
た用いられるが、その場合投与速度は極めてゆっくりになり、100mlのオー
ダーとなるかもしれない。Baghurstら(上記)により見積もられた繊維
30gは成人の必要量に基づいたもので、乳児の必要量はそれよりも少量となる
であろうが、それでも比較的高い濃度が乳児用配合物において必要とされるかも
しれない。
【0072】 さらに、ブチレートおよびプロピオネート置換により同じ様な置換度で置換さ
れたデンプンあるいは抵抗性デンプンもまた鼻腔栄養チューブを通じて同等のレ
ベルで投与できるであろうと思われる。
【0073】 25℃で約40cPの粘度を持つ溶液が栄養管を通じて使用できると思われ、
したがって、脂肪酸送達剤を含有する様々な配合物を試すことができるであろう
【0074】 実施例8 配合物 本発明により考えられる配合物は用途に応じて大きく変動する。上記のデータ
からわかるように、配合物は数時間の間にSCFA量を増加させることができ、
したがって術後の回復、あるいは症状の急性発症など、短期の使用に用いること
ができる。さらに本発明は、長期にわたり経管栄養を受けており、したがって水
を加えることにより本発明の液体配合物を作り出せるような乾燥粉末が求められ
ているような場合のSCFAの送達に使用してもよい。下記の表に、脂肪酸送達
剤を加えることができる、幾つかの配合物を示すが、その大半は短期、長期の投
与のために、ヒト用に考案されたものである。
【0075】 表13a 鼻腔栄養配合物
【表13】 表13b 鼻腔栄養配合物
【表14】 *UCNF(潰瘍性大腸炎鼻腔栄養処方)は豚用の実験的処方である。 Nutrison(商標)製品はオランダのZoetermeerにあるNu
tricia社製である。 Nepro(商標)、Osmolite(商標)、Ensure(商標)、J
evity(商標)、Pediasure(商標)、VItal(商標)、およ
びPulmocare(商標)、はすべてオハイオ州、ColombusのAb
bott LaboratoriesのRoss Products Divi
sionにより市販されている鼻腔栄養経腸調製物である。 ##脂質の3%はレシチンの形である。
【0076】 脂肪酸送達剤はこれらの配合物に単に添加してもよく、あるいは、とりわけ脂
肪酸送達剤が加水分解デンプンあるいは糖成分のエネルギーの代替となる場合に
は、すでに存在している成分をこれらにより置換してもよい。脂肪酸送達剤が全
配合物の製造中に添加されることが好ましいが、栄養補給時の間際にある量の脂
肪酸送達剤を加えることも望ましいかもしれない。
【0077】 脂肪酸送達剤はアセチル化抵抗性デンプンであってよく、ここでアセチル化は
実施例6の方法などの水溶液法にしたがって行われる。これは表11に記載の配
合物のどれに添加してもよいが、添加は、乾燥粉末をそのまま添加、混合、溶解
し、そしてオートクレーブで殺菌することによって行われる。0.5%から約5
%w/vの間のいかなる比率で添加してもよいが、添加率が約2%くらいである
ことが期待される。調合物を氷結させないよう注意が必要である、というのもそ
れにより置換デンプンに悪影響が生じ、プロセスを妨げ、大腸中でのSCFA放
出に大きな増加が見られなくなるからである。これはおそらく調製物の完全性が
損なわれているからであろうと考えられる。またもしDMSOベースのアシル化
法が使用されていると、粘度が増加することにより、はるかに低レベルの置換デ
ンプンしか鼻腔栄養調製物中に溶解できず、調製物の有効性が減少するであろう
ということが知られている。
【0078】 アセチル化デンプンは調製物中の水相と脂質相の両方の構成成分となるものと
と考えられ、そのことによりアセチル化デンプンの持つエマルジョン安定化能が
説明されるであろう。
【0079】 もう一つの鼻腔栄養配合物の例は脂肪酸置換フルクトオリゴ糖である。このよ
うな小極性分子は水相にしか含有されないであろう。
【0080】 配合物の組成は、このような配合物を作成する上で知られているように、さま
ざまに変えることができ、脂肪酸送達剤は大腸中の脂肪酸量に増加が検出される
ようなレベルで添加される。
【0081】 ある種の結腸疾患の治療または予防にもっとも有益であると考えられるSCF
Aは炭素鎖長が2、3および4である脂肪酸、すなわちアセテート、プロピオネ
ートおよびブチレートである。しかしその他のSCFAもまた有益な効果をもた
らすことができる。したがってSCFAという用語には分岐鎖または置換短鎖脂
肪酸が含まれる。フォルメート(C1)が成人に有益であるかどうかについては
疑念があるが、フォルメートは子供においては有益であるかもしれない(Bir
dら、Curr Issues Intest Microbiol(2000
)1(1):25 37)。その他の長さのSCFAもまた有益であるかもしれ
ず、したがってSCFAという用語は炭素原子数1から6個の範囲の鎖長を持つ
脂肪酸を含むものと理解するべきであり、したがってカプロン酸、吉草酸、およ
びイソ吉草酸エステルもまたこの記載に含まれる。またさらに長い炭素鎖長の脂
肪酸もまた有益であるかもしれないこと、そして同様に担体に共有結合で結合し
ていてもよいことを理解されたい。本発明により構想されている脂肪酸はすべて
保護されていないかぎり結腸に到達するまえに破壊を受けやすいものである。
【0082】 本発明で考えられているその他の脂肪酸には、リノレン酸(18:2)、エイ
コサペンタエン酸(20:5)、ドコサヘキサエン酸(22:6)、およびステ
アラドン酸などのω3ポリ不飽和脂肪酸が含まれるであろう。脂肪酸送達剤は1
つ以上の脂肪酸、あるいは脂肪酸のクラスにより置換されていてもよい。
【0083】 SCFAが結合している担体は好ましくは、炭水化物であるが、その他の担体
を使用してもよい。炭水化物の使用には幾つかの利点があるが、主に商業的な量
で入手が可能であること、そして消化管中での炭水化物の作用が比較的よく理解
されていることがあげられる。担体の幾つかの形態、例えばタンパク質、はタン
パク質が発酵した後副生物が生じ結腸に悪影響を及ぼすため望ましくない。
【0084】 幾つかの型の炭水化物が担体として使用できるが、これらには可溶性非デンプ
ン性多糖類、不溶性非デンプン性多糖類、およびオリゴ糖類が含まれる。使用さ
れる炭水化物には、これに限るわけではないが、ペクチン類、ガム類、およびガ
ム溶液、セルロース類、ヘミセルロース類、ガム類、イヌリン、オリゴ糖類、お
よびグルカン類があげられる。
【0085】 ペクチン源としては適当なものすべてが使用できるが、用いられるものの種類
としては下記の例をあげることができる。高、中、および低メトキシル化ペクチ
ン、高、中、および低ゲル強度ペクチン。ペクチンはリンゴ、オレンジおよびレ
モンなどを始めとする多数の原料から得ることができる。
【0086】 ガム類源としては適当なものすべてが使用できるが、使用される種類としては
グアー、ザンサン、アラビア、トラガカント、ローカストビーン、およびオオバ
コをあげることができる。加工ガムおよび人工ガム類もまた担体として用いるこ
とができる。
【0087】 可溶性非デンプン性多糖類には長鎖イヌリン、ペクチン、キチン、βグルカン
類、ガム溶液、寒天、カラゲナン類、アルギン酸塩などが含まれる。これらの可
溶性繊維の殆どは大部分が発酵可能である。
【0088】 不溶性非デンプン性多糖類にはセルロース(例えば燕麦籾殻、大豆、穀類のふ
すま由来のもの)やヘミセルロース(例えば穀類、ジャガイモまたは大豆由来の
ほとんど分岐したアラビノオキシラン類、あるいはガラクタン類)が含まれる。
その他使用されるセルロース類としては、これに限るわけではないが、微結晶お
よびその他の化学修飾されたセルロースがあげられる。
【0089】 オリゴ糖類は2つ以上10以下のデンプン型(αグルカン)または非デンプン
型の単糖単位を含有する糖類を含有するものと理解されている。担体として使用
可能なオリゴ糖類の例としては、加水分解イヌリンおよびレバン(フルクタン)
などのフルクトおよびガラクトオリゴ糖類や、短鎖アミロデキストリン類、マル
トデキストリン類、およびその変性物や派生物があげられる。
【0090】 グルコース、フルクトース、ガラクトース、スクロースおよびラクトースなど
の単糖類は浸透圧効果を引き起こし、あまり高すぎるレベルで投与されると下痢
を引き起こす可能性があるため、その使用は限られているが、SCFAの送達を
向上させるために、薄い溶液中で使用するのであれば使用は可能であろう。
【0091】 担体として好ましいタイプの一つはデンプンである。というのもデンプンは腸
の微生物によって発酵し、したがって腸の細菌性による増量に対しさらに栄養を
提供することができ、また担体に結合したSCFAに加えてさらに別途SCFA
源を提供することができるからである。さらにデンプンは簡単に市販のものを手
に入れることができる。
【0092】 このデンプンは小腸で消化可能なデンプンであってもよい。このような消化性
デンプンはある程度小腸中のαアミラーゼの分解作用からSCFAによって保護
されている。デンプンが保護されている度合いは置換度によって異なり、置換度
が比較的低い場合、デンプンは速やかに分解し、上消化管に存在する低レベルの
エステラーゼによってもエステル結合へのアクセスが行われSCFAが担体から
切り離され、結腸への送達が有効に行われなくなるであろう。したがって小腸に
おける消化には抵抗性を持つが結腸では消化可能である、抵抗性デンプンを使用
するのが有利である。これによりデンプンの送達、そしておそらくSCFAの送
達が最大化されるであろう。
【0093】 デンプンという用語は変性デンプンを始めとする、デンプンのすべての形を含
有するものであり、この変性には物理的変性、酵素による変性、エステル化、酸
化、酸分解、および二官能性試薬との反応などがあげられ、分類でRS1、RS
2、RS3およびRS4に含まれるデンプンの形が含有される。デンプンは極め
て多数の原料から得ることができるが、例えば小麦、ジャガイモ、タピオカ、ト
ウモロコシ、米および燕麦から天然デンプンとして得ることができる。担体は物
理的な大きさ、粒状性、あるいはデンプンの種類(例えば高アミローストウモロ
コシ)のために消化に抵抗性を持つ抵抗性デンプンであってよい。このようなデ
ンプンにはジャガイモ、グリーンバナナ、および豆などの野菜中に見いだされる
デンプンがあげられるが、さらに粒状性を破壊する熱処理、水和、および引き続
いて行われる再会合後のデンプン老化によりさらに酵素抵抗性の型で生じるもの
も含む。
【0094】 高アミロースデンプンは好ましい担体の一つの型である。というのもアシル化
が必ずしも小腸中での消化から担体を保護するわけではなく、大腸へと運ばれる
抵抗性デンプンは腸発酵にはとりわけ良好な物質であることが知られているから
である。このような高アミロースデンプンはおそらく60%を越えるアミロース
あるいはより好ましくは80%を越えるアミロースを持つかなり高レベルのアミ
ロースデンプンであってよい。このようなデンプンの例としてはオーストラリア
のメルボルンにある、Goodman Fielder社から発売されているH
i Maize(商標)がある。
【0095】 ここに列記した炭水化物は下記の処理を一つあるいはそれ以上用いて変性して
もよい。 熱および/または水分 物理的処理(例えばボールミル) 酵素による処理(例えばαまたはβアミラーゼ、プルラナーゼなど) 化学的加水分解(液体または気体の試薬を用いた湿式あるいは乾式) エステル化(例えばプロピレンオキサイドとの化学反応) 酸化 二官能性試薬(例えばナトリウム三メタリン酸、オキシ塩化リン)との交差結
合 カルボキシメチル化 または当業者に公知のその他の変性方法。これらは水性あるいは非水性環境で
行うことができる。この変性方法のリストは網羅的なものでも、また制限的なも
のでもない。
【0096】 ただ一つのSCFAを送達しようと希望する場合、非消化性担体、すなわち結
腸のバクテリア性酵素によって分解されないもの、を用いることが好ましく、そ
れにより、単一のSCFAを送達することがより正確にコントロールできるよう
になり、ある種の疾患の治療または予防に有益な影響を与える。結腸へ送達する
一つ以上のSCFAのレベルは送達剤の摂取量と置換度とを組み合わせて規制す
ることができる。
【0097】 本発明は成人、子供および幼児の内臓の健康を維持する上で有益であり、下記
、すなわち癌、便秘症、憩室炎、大腸炎および過敏性腸、および下痢などの炎症
性状態、から選択される一つ以上の胃腸疾患罹患リスクを減少する方法であって
、本発明の薬剤の有効量を定期的に経口的に摂取するステップを含む方法を含有
する。さらに本発明は、大腸に対して損傷を生じてしまう手術または、例えば化
学療法などの腸癌の治療を始めとする、医学的処置から回復するための方法を含
有してもよい。
【0098】 抵抗性トウモロコシデンプンなどの抵抗性デンプン上に置換度0.25で置換
されたSCFAの日用量は一日あたり約5から80gの範囲であるが、その他の
日用量を用いてもよく、もっとも好ましくは一日あたり約40gである。送達剤
の形が異なっても同様の日用量が適当であろうと予期される。
【0099】 本発明はまた動物とヒトの両方に用いることができ、したがってSCFA置換
担体は動物の結腸疾患の治療または結腸疾患の予防に用いることができ、様々な
形のペット用配合物や豚や馬などの商業的に重要な動物用の食餌にも含有できる
【0100】 脂肪酸と担体の間の結合は腸の中で作用物質によって切断され、遊離の脂肪酸
を生じることができるものであり、この遊離脂肪酸はそれから吸収される。この
切断は一種類の酵素が行なうこともできるが、あるいはまたその酵素が結腸中に
あるいは周囲に存在するような第二のステップを必要としてもよい。
【0101】 脂肪酸と担体の間の結合は好ましくはエステル結合である。というのも大腸の
微生物フローラがエステル結合を加水分解する能力は消化管の別の部分における
その能力よりはるかにずっと大きいからである。さらにヒドロキシル基は一般に
多くの炭水化物中に多量に存在するので、広範囲の置換密度を得ることが可能で
あり、また置換も比較的簡単に行えるようになる。
【0102】 結合の他の形にはアミノ糖類へのアミド結合があるが、このような糖類は非変
性炭水化物中には比較的まれであり、まれであることにより行うことのできる置
換範囲が制限され、あるいはまた変性した炭水化物の有用性が制限されるが、こ
のうちのいくつかは別の特定の利点を持つかもしれない。あるいはまた、置換脂
肪酸が用いられる場合は、結合は別のものであってもよい。
【0103】 さらに、例えば特定のビタミン類、無機塩類、水溶性および脂溶性の抗酸化剤
およびさらに治療薬、や添加剤などの成分を添加することもまた望まれるかもし
れない。
【0104】 置換度はどのような結果を望むかによって異なり、また所望のバルクあるいは
微生物性ビルドアップに応じて異なる。例えばSCFAが炭水化物に結合してい
る場合、担体残渣分子一つあたり、一つ以上のSCFAが存在するとエステラー
ゼは糖部分とSCFA部分の間のエステル結合にアクセスしにくくなると思われ
る。さらにおそらく、炭水化物がもはや水溶性を示さなくなる程度まで炭水化物
の表面特性が変性されると考えられる。一つの型において置換度は糖部分当たり
1未満であることが好ましい。しかし、また別の型においては、脂肪酸送達剤が
鼻腔栄養の脂質相に可溶性であり、脂肪酸送達剤が水溶性であった場合よりも高
い置換度が受け入れられることが望まれるかもしれない。
【0105】 置換度という用語は各担体分子が均等にあるいは等しく置換されている、とい
うことを意味するのではなく、平均置換度を指すと考えて頂きたい。殆どの置換
反応におけるのと同様、ある範囲にわたる置換度を有する分子が生成する。
【0106】 消化性デンプンが用いられる場合、砂糖分子20個あたり、結合するSCFA
が1未満であれば、切断に対してさほど保護が生じるとは考えにくいので、本発
明の第一の態様の好ましい形において、置換度は砂糖部分あたり、0.05から
1 SCFAの範囲から選択される。しかし一般に合成と取り扱いの容易さの点
で約0.1と0.5の間の範囲が好都合である。しかし、置換度が1以上である
その他の炭水化物もまた取り扱うことができ、又溶解することができるので、置
換度は0.05から2の間の範囲から選択され、おそらく最も都合よい置換度は
0.25である。
【0107】 経腸的に送達するSCFA源を提供する最大の制限の一つは遊離脂肪酸が結腸
に送達されるまでに簡単に分解されるということである。抵抗性デンプンなどの
、別のSCFA源は送達すると量が減少してしまい、または抵抗性デンプン粒子
が球状であるため沈澱するなど、送達量が完全にコントロールできない。さらに
ナイーブな患者の場合、特に鼻腔栄養経腸栄養配合物を必要とする患者の場合に
多いのであるが、高レベルのSCFAを生成できるバクテリアの集団がかならず
しも存在せず、一方典型的なエーテルまたはエステル結合を切断できる酵素がは
るかに広範囲に存在している。
【0108】 したがって例えば結腸癌の手術が必要で、抗生物質の処置を受けた入院患者で
は、ミクロフローラはかなり傷つくであろう。少なくとも本発明の幾つかの実施
例の鼻腔栄養配合物の送達によれば、2,3時間という短い時間の中で、結腸内
のSCFAの量を増加することができ、このようなSCFAが持つ回復に役立つ
メリットを供給することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はラットの盲腸のブチレート濃度を酢酸デンプン(黒い四角)ま
たはコントロール給餌デンプン3401C(黒い菱形)の摂取後2,4および6
時間後の時点で定量した、実施例3の結果をプロットしたものである。
【図2】図2はラットの盲腸のアセテートプールを酢酸デンプン(黒い四角)
またはコントロール給餌デンプン3401C(黒い菱形)の摂取後2,4および
6時間後の時点で定量した、実施例3と実施例4の結果をプロットしたものであ
る。
【図3】図3はラットの盲腸のプロピオネートプールを酢酸デンプン(黒い四
角)またはコントロール給餌デンプン3401C(黒い菱形)の摂取後2,4お
よび6時間後の時点で定量した、実施例3と実施例4の結果をプロットしたもの
である。
【図4】図4はラットの盲腸のブチレートのプールを酢酸デンプン(黒い四角
)またはコントロール給餌デンプン3401C(黒い菱形)の摂取後2,4およ
び6時間後の時点で定量した、実施例3と実施例4の結果をプロットしたもので
ある。
【図5】図5はラットの盲腸の全短鎖脂肪酸のプールを酢酸デンプン(黒い四
角)またはコントロール給餌デンプン3401C(黒い菱形)の摂取後2,4お
よび6時間後の時点で定量した、実施例3と実施例4の結果をプロットしたもの
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/215 A61K 31/215 47/26 47/26 47/36 47/36 47/38 47/38 47/48 47/48 A61P 3/02 A61P 3/02 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW (72)発明者 バード,アンソニー・リチャード オーストラリア国サウス・オーストラリア 5000,アデレード,キントア・アベニュ ー,コモンウェルス サイエンティフィッ ク アンド インダストリアル リサーチ オーガナイゼイション,ヒューマン・ニ ュートリション (72)発明者 レコード,イアン・ロナルド オーストラリア国サウス・オーストラリア 5000,アデレード,キントア・アベニュ ー,コモンウェルス サイエンティフィッ ク アンド インダストリアル リサーチ オーガナイゼイション,ヒューマン・ニ ュートリション (72)発明者 トッピング,デーヴィッド・ロイド オーストラリア国サウス・オーストラリア 5000,アデレード,キントア・アベニュ ー,コモンウェルス サイエンティフィッ ク アンド インダストリアル リサーチ オーガナイゼイション,ヒューマン・ニ ュートリション Fターム(参考) 4C076 AA11 AA22 AA95 BB05 CC21 CC41 DD66A EE30A EE31A EE32A EE33A EE36A EE37A EE38A EE59 4C084 AA24 MA02 MA05 MA17 MA23 MA55 NA10 NA13 NA15 ZC211 4C206 DA04 DA05 DB02 MA03 MA05 MA37 MA43 MA75 NA10 NA13 NA15 ZC21

Claims (61)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)アミノ酸源、 b)炭水化物源、 c)脂質源、および d)大腸中で加水分解され、それによって脂肪酸を放出する結合によって担体
    に共有結合された脂肪酸からなる脂肪酸送達剤、を含有する経鼻的に送達するた
    めの経腸栄養配合物。
  2. 【請求項2】 経腸栄養配合物の粘度が25℃で約40cPを越えない、請求
    項1に記載の経鼻的に送達するための経腸栄養配合物。
  3. 【請求項3】 経腸栄養配合物の粘度が25℃で約20cPを越えない、請求
    項1に記載の経鼻的に送達するための経腸栄養配合物。
  4. 【請求項4】 経腸栄養配合物が少なくとも24時間貯蔵でき、簡単に再懸濁
    できないゲルや沈殿物を形成しない、請求項1に記載の経鼻的に送達するための
    経腸栄養配合物。
  5. 【請求項5】 経腸栄養配合物が成分配合物であり、無機塩源とビタミン源を
    含有する、請求項1に記載の経鼻的に送達するための経腸栄養配合物。
  6. 【請求項6】 脂肪酸が短鎖脂肪酸(SCFA)である、請求項1に記載の経
    鼻的に送達するための経腸栄養配合物。
  7. 【請求項7】 SCFAがアセテート、プロピオネート、ブチレート、カプロ
    エート、吉草酸エステル、イソ吉草酸エステル、およびその分岐または変性誘導
    体からなる群から選択される、請求項6に記載の経鼻的に送達するための経腸栄
    養配合物。
  8. 【請求項8】 SCFAがアセテートである、請求項6に記載の経鼻的に送達
    するための経腸栄養配合物。
  9. 【請求項9】 SCFAがプロピオネートである、請求項6に記載の経鼻的に
    送達するための経腸栄養配合物。
  10. 【請求項10】SCFAがブチレートである、請求項6に記載の経鼻的に送達
    するための経腸栄養配合物。
  11. 【請求項11】 脂肪酸がSCFAまたはω3脂肪酸、ω6脂肪酸、またはス
    テアラドン酸である、請求項1に記載の経鼻的に送達するための経腸栄養配合物
  12. 【請求項12】 ω3脂肪酸が、リノレン酸、エイコサペンタエン酸、および
    ドコサヘキサエン酸からなる群から選択され、ω6脂肪酸がリノール酸である、
    請求項11に記載の経鼻的に送達するための経腸栄養配合物。
  13. 【請求項13】 担体が炭水化物である、請求項1に記載の経鼻的に送達する
    ための経腸栄養配合物。
  14. 【請求項14】 担体が水溶性である、請求項13に記載の経鼻的に送達する
    ための経腸栄養配合物。
  15. 【請求項15】 担体が可溶性非デンプン性多糖類である、請求項14に記載
    の経鼻的に送達するための経腸栄養配合物。
  16. 【請求項16】 担体が可溶性非デンプン性多糖類がイヌリン、ペクチン、キ
    チン、βグルカン類、ガム溶液、寒天、カラゲナン、アルギネートおよびガム類
    からなる群から選択される、請求項15に記載の経鼻的に送達するための経腸栄
    養配合物。
  17. 【請求項17】 炭水化物が高、中および低メトキシル化ペクチン類、および
    高、中および低ゲル強度ペクチン類、およびオレンジ、レモンまたはリンゴから
    得られるペクチン類からなる群から選択されるペクチンである、請求項15に記
    載の経鼻的に送達するための経腸栄養配合物。
  18. 【請求項18】 炭水化物がグアー、アラビア、ザンサン、トラガカント、ロ
    ーカストビーンおよびオオバコからなる群から選択されるガムである、請求項1
    5に記載の経鼻的に送達するための経腸栄養配合物。
  19. 【請求項19】 担体が不溶性非デンプン性多糖類である、請求項13に記載
    の経鼻的に送達するための経腸栄養配合物。
  20. 【請求項20】 不溶性非デンプン性多糖類がセルロースおよびヘミセルロー
    スからなる群から選択される、請求項19に記載の経鼻的に送達するための経腸
    栄養配合物。
  21. 【請求項21】 セルロースが燕麦籾殻、大豆、穀類のふすま由来のセルロー
    ス、微結晶セルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロー
    スおよびカルボキシメチルセルロースからなる群から選択される、請求項20に
    記載の経鼻的に送達するための経腸栄養配合物。
  22. 【請求項22】 炭水化物がフルクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、短鎖アミ
    ロデキストリン、およびマルトデキストリン、その変性物およびその派生物から
    なる群から選択されるオリゴ糖である、請求項13に記載の経鼻的に送達するた
    めの経腸栄養配合物。
  23. 【請求項23】 炭水化物がデンプンである、請求項13に記載の経鼻的に送
    達するための経腸栄養配合物。
  24. 【請求項24】 デンプンが小腸で消化可能なデンプンである、請求項23に
    記載の経鼻的に送達するための経腸栄養配合物。
  25. 【請求項25】 デンプンが小腸での消化に抵抗性のあるデンプンである、請
    求項23に記載の経鼻的に送達するための経腸栄養配合物。
  26. 【請求項26】 デンプンが高アミロースデンプンである、請求項25に記載
    の経鼻的に送達するための経腸栄養配合物。
  27. 【請求項27】 デンプンが天然デンプンである、請求項23に記載の経鼻的
    に送達するための経腸栄養配合物。
  28. 【請求項28】 デンプンが変性デンプンである、請求項23に記載の経鼻的
    に送達するための経腸栄養配合物。
  29. 【請求項29】 デンプンが熱および/または水分、物理的、酵素的、化学的
    加水分解、エステル化、酸化、二官能性試薬との交差結合、およびカルボキシメ
    チル化、から選択される一つあるいはそれ以上の手段を用いて変性されている、
    請求項23に記載の経鼻的に送達するための経腸栄養配合物。
  30. 【請求項30】 結合がエステル結合、およびエーテル結合またはアミド結合
    のいずれか、からなる群から選択される、請求項1に記載の経鼻的に送達するた
    めの経腸栄養配合物。
  31. 【請求項31】 送達剤が水性アシル化方法により生成される、請求項23に
    記載の経鼻的に送達するための経腸栄養配合物。
  32. 【請求項32】 置換度が糖1単位につきアシル基0.05個から糖1単位に
    つきアシル基2個の範囲である、請求項23に記載の経鼻的に送達するための経
    腸栄養配合物。
  33. 【請求項33】 置換度が糖1単位につきアシル基0.1個から糖1単位につ
    きアシル基0.5個の範囲である、請求項23に記載の経鼻的に送達するための
    経腸栄養配合物。
  34. 【請求項34】 担体がデンプンであり、配合物が重量で0.25%から約5
    %の脂肪酸送達剤を有する、請求項6に記載の経鼻的に送達するための経腸栄養
    配合物。
  35. 【請求項35】 担体がデンプンであり、配合物が重量で0.5%から約4%
    の脂肪酸送達剤を有する、請求項6に記載の経鼻的に送達するための経腸栄養配
    合物。
  36. 【請求項36】 担体がデンプンであり、配合物が重量で約2%の脂肪酸送達
    剤を有する、請求項6に記載の経鼻的に送達するための経腸栄養配合物。
  37. 【請求項37】 配合物が液体の形で調製される、請求項6に記載の経鼻的に
    送達するための経腸栄養配合物。
  38. 【請求項38】 配合物が乾燥しており、使用に際し水を加えて攪拌し懸濁液
    の形にすることが必要である、請求項1に記載の経鼻的に送達するための経腸栄
    養配合物。
  39. 【請求項39】 SCFAのレベルを引き上げるために、生理的に許容される
    媒体に含有させた脂肪酸送達剤を栄養管を通じて送達する方法であって、前記脂
    肪酸送達剤は結腸中で加水分解可能であり、それにより脂肪酸を放出する結合に
    よって担体分子に共有結合している、脂肪酸送達剤の送達方法。
  40. 【請求項40】 生理的に許容される媒体が a)アミノ酸源、 b)炭水化物源、および c)脂質源、を含有する経腸栄養配合物である、請求項39に記載の方法。
  41. 【請求項41】 脂肪酸がSCFAである、請求項39に記載の方法。
  42. 【請求項42】 担体がデンプンである、請求項41に記載の方法。
  43. 【請求項43】 大腸内の脂肪酸レベルが6時間以内に増加する、請求項39
    に記載の方法。
  44. 【請求項44】 大腸内のSCFAレベルが4時間以内に増加する、請求項3
    9に記載の方法。
  45. 【請求項45】 大腸内の脂肪酸レベルが2時間以内に増加する、請求項39
    に記載の方法。
  46. 【請求項46】 脂肪酸送達剤が配合物の約30重量パーセント未満を占める
    、請求項39に記載の方法。
  47. 【請求項47】 脂肪酸送達剤が配合物の約20重量パーセント未満を占める
    、請求項39に記載の方法。 9に記載の方法。
  48. 【請求項48】 脂肪酸送達剤が配合物の約10重量パーセント未満を占める
    、請求項39に記載の方法。
  49. 【請求項49】 脂肪酸送達剤が配合物の約5重量パーセント未満を占める、
    請求項39に記載の方法。
  50. 【請求項50】 結腸中のSCFAレベルを引き上げるために、経腸栄養配合
    物に含有させて脂肪酸送達剤を送達する方法であって、 前記経腸栄養配合物が、 a)アミノ酸源、 b)炭水化物源、 c)脂質源、および d)大腸中で加水分解され、それによって脂肪酸を放出する結合によって担体
    に共有結合された脂肪酸からなる脂肪酸送達剤、を含有する脂肪酸送達剤を送達
    する方法。
  51. 【請求項51】 経腸栄養配合物が鼻腔栄養チューブを通じて送達される、請
    求項50に記載の方法。
  52. 【請求項52】 デンプンが抵抗性デンプンである、請求項51に記載の方法
  53. 【請求項53】 抵抗性デンプンが高アミロースデンプンである、請求項52
    に記載の方法。
  54. 【請求項54】 SCFAがアセテート、プロピオネートおよびブチレートか
    らなる群から選択される、請求項53に記載の方法。
  55. 【請求項55】 脂肪酸送達剤の送達される量が5から80グラム/日である
    、請求項54に記載の方法。
  56. 【請求項56】 脂肪酸送達剤の送達される量が10から60グラム/日であ
    る、請求項54に記載の方法。
  57. 【請求項57】 脂肪酸送達剤の送達される量が約40グラム/日である、請
    求項54に記載の方法。
  58. 【請求項58】 24時間の間に2リットル以下の経腸栄養配合物が送達され
    る、請求項55に記載の方法。
  59. 【請求項59】 24時間の間に1リットル以下の経腸栄養配合物が送達され
    る、請求項55に記載の方法。
  60. 【請求項60】 脂肪酸送達剤の配合物中の含有量が0.25重量%から約5
    重量%である、請求項55に記載の方法。
  61. 【請求項61】 脂肪酸送達剤の配合物中の含有量が約2重量%である、請求
    項55に記載の方法。
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