JP2003503286A - 相互作用式カード及び容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、前側及び後側パネルを備えた、シート材料からなる平坦な相互作用式カードに関する。これらパネルは、互いに平行であると共に近接し、その周囲の少なくとも一部のまわりで接続される。前側パネルは、二つの対向した操作領域間に延びている、前側パネルに形成された開口部を含む。これら操作領域が互いに接近するように押される時、パネル間に画定される内部領域を露出するように開口部が開くように、少なくとも前側パネルが変形される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 発明の属する技術分野 本発明は相互作用式カード（ｉｎｔｅｒａｃｔｉｖｅ ｃａｒｄ）に関する。
とりわけ、本発明は、あらかじめ隠された表面、取付具又は物品を露出するため
に、カードの開口部を開けるように容易に操作できる平坦なカードに関する。さ
らに、一旦開放されると、操作されたカードは、中に物品が貯蔵される、取り出
される又は配置されるトレイ、バッグ、容器（ｃｏｎｔａｉｎｅｒ）又はディス
プレイ装置を形成し得る。

【０００２】 発明の背景 本発明は、種々の異なる形態で使用できる、珍しくて美観的に好まれる製品に
関する。とりわけ、本発明による相互作用式カードは、グリーティングカード、
ビジネスカード、販売促進商品、製品ラベル、教育用具、包み、装飾物品、又は
、実際には、製品又は情報関連物を包装又は搬送するための容器のいずれの形態
にせよ、特に情報（ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ）の搬送に使用できる。一般に、本
発明による相互作用式カードが目的とする用途は、以前は、従来の印刷物又は公
知の包装装置を単に使用することによって果たされていた。しかしながら、本発
明は、カードと一般使用者の間の物理的な相互作用を伴う視覚的に目立つ構成で
あるという点ですでに公知のこれらの用途とは著しく異なる。さらに、本発明に
よる相互作用式カードは非常に簡単かつ経済的に製造できる。

【０００３】 したがって、本発明の目的は、現存する情報ディスプレイや製品包装手段に比
べて消費者に好まれ、かつ現存のカード、容器又は包装品の代替物を単に提供し
、さらに製造が簡単かつ経済的である相互作用式カードを提供することである。

【０００４】 本発明のさらなる目的は以下の記載から明らかになる。

【０００５】 発明の概要 本発明の一態様によれば、前側パネルと後側パネルを備えたシート材料からな
る平坦な相互作用式カードであって、これらパネルが互いに平行かつ互いに近接
しており、これらのパネルは、周囲の少なくとも一部分のまわりで接続され、前
側パネルは、前側パネルに形成される共に二つの対向した操作領域の間で延びる
開口部を含んでいて、この操作領域が互い接近するように押される時、開口部が
開放してパネル間で形成される内側領域を露出するように少なくとも前側パネル
が変形される、相互作用式カードが提供される。

【０００６】 好適な実施例においては、シート材料は可撓性であって、二つの操作領域を互
いに接近するように引くことによってカードが変形される時に、前側パネルと、
選択的に後側パネルとが、開口部が開くことを可能とするように柔軟に変形する
ようにする。

【０００７】 別の好適な実施例において、シート材料は、実質的に強固であり、少なくとも
前側パネルは、折目（ｃｒｅａｓｅ）、刻目（ｓｃｏｒｅ）、ヒンジ、目打ち（
ｐｅｒｆｏｒａｔｉｏｎ）、浮き彫り（ｅｍｂｏｓｓｍｅｎｔ）等の可動ジョイ
ント手段を含む。これらの可動ジョイント手段は、二つの操作領域が共に引かれ
る時、パネルを折目回りで曲げる又は折ることができ、それにより開口部を開け
ることができる。

【０００８】 好適な実施例によれば、相互作用式カードは、可撓性パネルと実質的に強固な
パネルの組み合わせも含み得る。

【０００９】 好適な実施例によれば、前側パネルと後側パネルは、周囲と周囲から中側の両
方において接続されており、フランジを形成する。このフランジの助けによって
、後側パネルは、開放された相互作用式カードの着座するベース部又は平坦な底
部を形成する。

【００１０】 開口部は好ましくは前側パネルの中央に配置されるが、前側パネルの特別な形
状によっては、開口部が中央に配置されることが可能でない又は望まれないこと
があるということは明らかである。さらに、前側パネルの偏心位置（ｏｆｆ−ｃ
ｅｎｔｅｒ）に開口部を有することが好ましい場合もある。

【００１１】 本発明の別の態様によれば、前側パネルと後側パネルを備えたシート材料から
なる平坦な相互作用式カードであって、これらのパネルが互いに平行でありかつ
互いに近接し、カードの周囲上の二つの対向する操作領域において、これらのパ
ネルがフランジを形成するように周囲及び周囲から中側の両方において接続され
、この前側パネルは、二つの対向する操作領域の間で形成された想像線を横断し
て延びている開口部を有していて、操作領域がパネルの平面に対して撓まされて
下がり、その平面より下方に撓まされる時に、パネル間に形成される内側領域を
露出するように開口部が開くように少なくとも前側パネルが上方に変形させられ
る、相互作用式カードが提供される。

【００１２】 開口部は、二つの対向した操作領域の間に形成された想像線と実質的に垂直に
延びているということが好ましい一方で、機能的又は美観的な作用をすることが
望まれている時に想像線に対して傾ける又は傾斜させることができるということ
が当業者には容易に理解される。開口部は実際には例えば「Ｘ」形状とすること
ができ、その場合には操作領域が、「Ｘ」のアーム間に配置され、かつ互いに対
向している。開口部についての他の修正は、本発明の範囲と本発明の精神の中に
ある。

【００１３】 好適な実施例において、操作領域の下方又は下に撓まされたこれらのパネルの
周囲の一部分は、開放された相互作用式カードが立つことができる又はそれ自身
を支持できる脚又は支持部材を形成する。開放されたカードは、バッグ、ポーチ
又は容器を形成し、形成された脚又は支持部材によって自由に立つことができる
。

【００１４】 したがって、本発明の別の態様によれば、本発明による相互作用式カードで作
られる三次元物品が提供される。

【００１５】 本発明は単なる例示として添付図面を参照してここに記載される。

【００１６】 発明の詳細な記述 前述したように、本発明は、多くの様々な用途を有し、実際的に、目的とする
ことが意図された特定の用途に依存して多数の異なる形状及び大きさに製造可能
である。相互作用式カードは、さらに、一枚又は複数の可撓性シート形状の材料
、又は、パネルが折目回りに折られる又は曲げられることを可能とする折目、刻
目、ヒンジ、目打ち、又は浮き彫り等を備える強固な材料、を含む多数の異なる
種類の材料から製造可能でもある。

【００１７】 好適な実施形態において、本質を意味するものではないが、使用されている材
料は、さらに、変形後において加えられた任意の圧力が除去されると直ぐに人目
を引く構造が最初の形状に戻るような弾性の程度又は記憶の程度を示すものであ
る。しかしながら、前述したように、これは本発明の単なる選択的な特徴である
。

【００１８】 本発明に使用可能な材料の例は、紙のシート、カード、厚紙、布、動物の皮革
、合成プラスチック又はポリマー材料、金属シート、及び、それらの複合物又は
積層物である。本発明の好適な特徴において、材料は、もし実際的に特定の弾性
を有さないならば、これに関しての特性を改善するもう一つの材料の助けを有し
ていても良い。例えば、もし、比較的軽量の織布が選択されたならば、この織布
は、それから形成された人目を引く構造が変形後にその最初の形状に戻ることが
必要であるならば、この戻りのために織布の裏に固定された紙を有することが適
当である。

【００１９】 図１から判るように、本発明による相互作用式カード１は、周囲部又は縁部４
回りで共に接続された前側パネル２及び後側パネル３から構成されている。前側
パネル２内には開口部５が設けられ、この開口部は、前側パネル２内の中心に位
置していて、全体的に二つの対向する操作領域６のそれぞれの間に延在している
。操作領域６を互いに接近させるために圧力が操作領域へ与えられる場合に、開
口部５が相互作用式カードの内側領域を露出するように開口するような場合には
、操作領域６は縁部４回りの相互作用式カードの一部分である。

【００２０】 相互作用式カード１が図１において閉位置で示されているのに反して、図２は
開位置における相互作用式カード１を示しており、この開位置は、互いに接近す
るように引き寄せるために操作領域６回りに圧力を与えることによって実現され
、それにより、内側領域７を露出するように開口部５が開かれる。

【００２１】 開口部５が操作領域６の領域内で相互作用式カード１の縁部４へ直接的に延在
する必要がなく、操作領域６が相互作用式カード１の前側パネル２及び後側パネ
ル３の両方の一部分を有して良いことは、理解されるべきである。しかしながら
、必要な特徴は、操作領域６が共に引き寄せられる時に開口部が相互作用式カー
ド１の内側領域７を露出するように開くことである。

【００２２】 図１及び２は、全体的に六角形の二次元形状を有する相互作用式カード１を示
しているが、相互作用式カード１が、操作領域６上の圧力によって内側領域を露
出するように開くことができるのであれば、例えば、円形、長円形、矩形等のよ
うな任意の適当な形状とすることができることは、理解されるべきである。

【００２３】 図３は一つのプロトコルを示し、これによって、本発明の一つの特定実施形態
が製造可能である。この例において、最初の材料は矩形シート材料であり、対向
長手縁がステップ１において中央へ向けて前側へ折られる。ステップ２において
、前側パネルに中央配置の開口部を有する最終製品を製造するために、角部が後
側へ向けて折られる。しかしながら、これが単に本発明の製造方法の一例であり
、本出願の範囲を制限することを意図していないことは、明確に理解される。明
らかに、正方形、円形、長円形等のような他の形状は、本発明によって包含され
、実際的に、結果物が前述のような相互作用式カードである限り、他の折りプロ
トコルもまた含まれる。相互作用式カード１を形成するためにシート材料を折っ
た後に、又は、折っている間に、シート材料の様々な部分を所定位置に強固に保
持するために、それらを接着することが可能である。

【００２４】 本発明のもう一つの実施形態によれば、本発明の相互作用式カード１を形成す
るために、相互作用式カード１が、接着されて良い又は選択的に折られても良い
複数個のシート材料から形成可能である。もちろん、使用される接着剤は、選択
された特定シート材料と相性が良いことが必要とされる。

【００２５】 図４及び５から判るように、本発明による相互作用式カード１１は、周囲部１
４の一部の回りで接続された前側パネル１２及び後側パネル１３から構成されて
いる。この特定構造において、前側パネル１２及び後側パネル１３は、一つの連
続シートから構成され、このシートは周囲部１４においてそれ自身折られ、シー
トの重なり端部が１９において共に固定される。前側パネル１２内にシート材料
を貫通する開口部１５が設けられ、この開口部１５は、前側パネル１２内の中央
に位置し、二つの対向する操作領域１６のそれぞれの間に全体的に延在している
。さらに、前側パネル１２内には、前側パネル１２上の刻目によって形成された
折目１７及び１８が設けられている。領域を共に引き寄せるために操作領域１６
の両方へ圧力を提供すると、図４の前側パネル１２は、折目１７及び１８回りで
のシート材料の曲がりによって、容易に開口部１５を開くことを可能とするため
に、紙面の上方向外側へ突出する。

【００２６】 図６に示すように、開口部１５の開きは相互作用式カード１１の内側領域２０
を露出し、一方、図７は図６の開いた相互作用式カードの側面図を示している。
操作領域１６への圧力提供は、開口部１５が前側パネル１２の変形によって開く
ことを可能とする。本実施形態において、後側パネル１３は、強固なままとされ
、変形しない。本実施形態は、後側パネル１３の可撓な動作が不可能である又は
好ましくない物品へ後側パネル１３が取り付けられる状況において特に役立つ。

【００２７】 図８及び９から分かるように、本発明のもう一つの実施形態による相互作用式
カード３０は、隠されていない領域３８及び３９に沿って周囲部回りで後側パネ
ル３７へ取り付けられた前側パネル３１及び前側パネル３２から構成されている
。前側パネル３１及び前側パネル３２は、並んで配置され、開口部３５を形成す
る。前側パネル３１は折目３３を有する強固なシート材料から形成され、前側パ
ネル３２は折目３４を有する強固なシート材料から形成されている。後側パネル
３７は、太い断続線（ｄａｓｈｅｄ ｌｉｎｅｓ）によって示された複数の折目
４０を有する強固なシート材料から形成されている。相互作用式カード３０の操
作領域３６は、操作領域を互いに接近させるためにそれへ圧力が提供されるなら
ば、開口部３５が人目を引く構造３０の内側領域を露出するように開くような領
域である。強固なシート材料は、折目３３、３４、及び４０に沿って曲がること
によって変形可能である。

【００２８】 相互作用式カードは、図８及び９において閉位置で示されているが、図１０及
び１１は、操作領域３６を互いに接近させるように引き寄せて、それにより、開
口部３５を開くために、操作領域回りに圧力を提供することによって実現された
半開位置における相互作用式カード３０を示している。相互作用式カード３０の
さらなる開きは、物品が貯蔵され、取り出され、又は、設置されて良い開口部３
５内のトレイ４８を形成可能とする。

【００２９】 さらに、図１０から判るように、相互作用式カード３０の開口部３５は、パネ
ル平面の下方へ操作領域４１及び４２を押すように、前側パネル３１及び３２上
の操作領域４１及び４２を下へ撓ませることによって開かれるようにしても良い
。これは、次に、図１２に示されたような足部４３及び４４を形成し、これら足
部上に開かれた相互作用式カード３０が支持されても良い。本発明の本実施形態
は、操作領域４１及び４２がパネル平面の下方へ撓ませることによって、前側パ
ネル３１及び３２の開口部３５を開くことを頻繁に助け、開口部３５を開くもう
一つの手段を提供する。

【００３０】 図１３は、開口部４５が前側パネル４６及び４７内の中央から偏倚して位置す
る場合の本発明による相互作用式カードの実施形態を示している。

【００３１】 図１４から２５から判るように、本発明の相互作用式カードは、様々な形状と
することができ、開かれた相互作用式カードの所望形状又は美的外観に依存して
異なる折り線又は折目を有する。図面は、いずれにしても、本発明を限定するよ
うに解釈されない。これらの図面は、本発明及びその利点をさらに示すために含
められている。

【００３２】 例えば図２６および図２７は図８の相互作用式カードを示しているがここでの
相互作用式カードにおいては多数の断続線５３，５４で示した様々な折り目が前
側パネル５１，５２上に存在する。図２６は部分的に開けられた位置にあるとき
の相互作用式カード５０の平面図である。前側パネル５１，５２は領域５８，５
９に沿ったこれらの外周にて後側パネル５７に取り付けられる。領域５８，５９
は前側パネル５１，５２の一部であるがこれら領域５８，５９は前側パネル５１
，５２が変形するように両操作領域５６が押されて近づけられ、斯くして開口部
５５が開けられたときに動くことはない。これら領域５８，５９は後側パネル５
７と同一平面上にあるままであり、斯くして開けられた相互作用式カードが載る
ための安定したベースが形成される。図２７は完全に開けられた状態の図２６の
相互作用式カード５０をその側方から示している。ここでは相互作用式カードの
一方の端部が見られ、一方の操作領域５６と後側パネル５７の一部とが示されて
いる。図２７に示した後側パネル５７の一部は図２６に示した後側パネル５７の
ベース部分の平面から外れるように曲げられている。

【００３３】 なお本発明の相互作用式カードの寸法を変更することにより開口部を開けたと
きに形成される形状を異ならせることもできる。さらに相互作用式カードの外形
は長円形、円形、多角形、或いは不規則な形状を含む所望の形状でもよい。

【００３４】 一つの好適な実施例における開口部は互いに接触し或いは隣接する上方パネル
の真っ直ぐな内縁部により形成されるスリットである。別の実施例では開口部を
画成する上方パネルの内縁部は歯、またはリップ、または舌片のような様々な形
状を画成するようにする。なお一方の内縁部が反対側の内縁部に重なるようにし
てもよいことは明らかである。

【００３５】 また本発明の別の好適な実施例では相互作用式カードが開けられたときに舌片
またはその他、保護体のような部材が相互作用式カードの開口部を通って延在す
ることができるようにする。また美観上の目的または機能上の目的で舌片の表面
に情報またはイメージを添付してもよい。また舌片が折り畳まれたパネルを具備
し、これらパネルが広げられると開けられた相互作用式カードのための蓋を形成
し、斯くして箱またはカートン（ｃａｒｔｏｎ）を形成するようにしてもよい。
なお開けられた相互作用式カードの内部空間内に追加のパネルを存在せしめ、こ
の追加のパネルが開けられた相互作用式カードの内部空間内に区画または隔室を
形成するようにしてもよいことは当業者には明らかである。こうした隔室内には
卵、または飴玉、または玩具を保管することができる。

【００３６】 二つの操作領域を近づくように押すことにより前側パネルが変形せしめられ、
斯くして開口部が開く。前側パネルが開けられるとこの前側パネルは結果として
提供される開けられた容器、またはバッグ、またはトレイの側部、または壁とな
る。好適な実施例では前側パネルにより形成される容器の側部がベースまたは平
坦な底部となる後側パネルに対して実質的に略垂直であるように開口部が完全に
開かれる。

【００３７】 また本発明の別の好適な実施例では開けられた相互作用式カードにより形成さ
れるトレイ、またはバッグ、または容器がバスケットに似たものとなるように相
互作用式カードが開けられたときに把手を露出させ、或いは把手を取り付けるた
めの手段を有する。

【００３８】 また一つの好適な実施例では相互作用式カードが前側パネルおよび後側パネル
から形成されたフランジを有する場合、このフランジが後側パネルに対して平行
で且つ後側パネルと同一平面上にあるままであるように相互作用式カードが開け
られる。このことは相互作用式カードが載るための安定した平坦なベースを後側
パネルにより形成することの手助けとなる。

【００３９】 本発明の相互作用式カードの利用場面は多く、これら利用場面の幾つかとして
は例えば以下のような場面、すなわちグリーティングカード、販売促進広告、ビ
ジネスカード、写真ホルダ（ｈｏｌｄｅｒ）、製品パッケージ用ラベル、剥がす
ことができるように接着せしめられた多数のディスプレイを備えたメモ帳、教材
、開口部に封をするためのシール手段を有する封筒、或いはフォルダ（ｆｏｌｄ
ｅｒ）、ミラーケース、装飾品、製品容器、または例えばギフト、宝石、食品、
花香（ｐｏｔｐｏｕｒｒｉ）などのその他の物を保持するためのギフトラッピン
グ用パッケージがある。こうした応用場面の多くでは相互作用式カードの外面、
または内面、またはこれらの両方の面にインデックス（ｉｎｄｉｃｅｓ）または
イメージを添付することができ、また美観上の目的または機能上の目的で相互作
用式カードにその他のものを積み重ねたり取り付けたりすることもできる。例え
ば相互作用式カードがグリーティングカードとして採用されたときには前側パネ
ルの外面にアート（ａｒｔｗｏｒｋ）と簡単なメッセージが添付され、さらにデ
ィスプレイを広げた後に見える別の面に添付することも可能であるが、内部の面
、好ましくは後側パネルの内面に、隠れたメッセージまたはイメージが添付され
る。

【００４０】 フォトホルダまたはミラーホルダの場合には後側パネルの内面にフォトグラフ
、写真（ｐｉｃｔｕｒｅ）、または鏡を取り付け、相互作用式カードが開けられ
た位置にあるときにこうしたものが現れるようにすることができる。またディス
プレイ内に例えば印刷物または小さな物品といったものを内包し、相互作用式カ
ードが開けられた位置にあるときにこうしたものを見えるようにし、そしてこう
したものを相互作用式カードから取り出したり、相互作用式カード内に挿入した
りすることができるようにすることもできる。

【００４１】 相互作用式カードが封筒を形成するような本発明の態様においては前側パネル
の開口部の一方の側部にリップを存在せしめ、相互作用式カードが閉じられた位
置にあるときにこのリップが反対側にある開口部の側部上に位置するようにする
ことは明らかである。また相互作用式カードを閉じた位置に止め、この中に物を
しっかりと収容することができるようにリップ上、或いは開口部に隣接して例え
ば接着剤または繋ぎ紐といった締結手段またはシール手段を存在せしめることも
できる。また相互作用式カードが例えばサンドイッチ、ハンバーガー、ポテトチ
ップス、またはギフトなどをも含む食品のような比較的大きい物品を収容するた
めのものである場合には開口部の一方の側部または両側部に長いリップを存在せ
しめるようにしてもよい。これによれば相互作用式カードは開けられた位置にあ
るときにでさえも物品を部分的に、或いは完全に収容する。そしてこうした物品
を取り出し、或いは露出させるためにはさらに開く必要がある。

【００４２】 本発明の別の実施例では相互作用式カードを別の物に取り付けるための手段が
提供される。例えば前側パネル、または後側パネル、またはこれら両パネルを通
る穴が設けられ、この穴に紐、コード、リングなどが通され、これにより相互作
用式カードが別の物に取り付けられる。このことは相互作用式カードが例えば製
品ラベルとしての機能を果たすときに特に適している。この場合、製品、または
製品のトレードマーク、またはこれら両方についての情報を相互作用式カードの
一つの外面、または複数の外面に添付することができ、例えばここに衣料品の洗
濯方法、ワインの葡萄の種類、ビジネスカードの所在地マップといった情報を含
めることもできる。

【００４３】 本発明の別の実施例ではパネル、特に前側パネルはパネルの一部として少なく
とも一つの折畳部分（ｆｏｌｄ）または襞部分（ｐｌｅａｔ）を有する。この襞
部分が開かれると開口部の開き具合が大きくせしめられ、容器の内部容積が大き
くなる。さらに前側パネルの襞部分は開けられた容器の側部が外方へと完全に開
いて後側パネルに対して平行で且つ後側パネルと同一平面において平らとなるこ
とができるようにしてもよい。また例えば花の芽の開花を表現するため、或いは
相互作用式カード内に含まれているマップを開いて平らにするために襞部分を利
用してもよい。

【００４４】 またコンサーティーナ（ｃｏｎｃｅｒｔｉｎａ）のように襞にされ、或いは折
り畳まれたシート材により前側パネルおよび後側パネルを連結するようにしても
よい。また相互作用式カードの開口部を開ける前または後にコンサーティーナ状
のシート材が広がるようにしてもよい。所望であればコンサーティーナ状のシー
ト材を広げることにより開口部が開かれる前に平坦な相互作用式カードが三次元
形状をとるようにすることができる。

【００４５】 本発明の相互作用式カードおよび容器を製造するための方法は上述の説明およ
び添付の図面から明らかである。

【００４６】 本明細書およびその特許請求の範囲全体を通して文脈が必要としなければ用語
“具備”、またはその変化形“具備する”、或いは“具備し”は説明した完成体
（ｉｎｔｅｇｅｒ）またはステップ、或いは完成体またはステップのグループを
含むことを意味し、その他の完成体またはステップ、或いは完成体またはステッ
プのグループを排除することを意味していない。

【００４７】 多数の実施可能な実施例を単に例として参照して本発明を説明したことは明ら
かである。したがって本願の開示内容に基づいた当業者に明らかな本発明の変更
や修正は本発明の範囲およびその精神に含まれると考える。

【図面の簡単な説明】

【図１】 閉位置にある本発明による相互作用式カードの平面図を示す。

【図２】 開位置にある本発明による相互作用式カードの平面図を示す。

【図３】 一枚のシート材料から本発明の一態様に従った相互作用式カードを製造する手
順を表す略図である。

【図４】 閉位置にある一枚の平坦なシートから折られた本発明による相互作用式カード
の平面図を示す。

【図５】 図４の相互作用式カードの底面図を示す。

【図６】 完全な開位置にある図４の相互作用式カードの平面図を示す。

【図７】 完全な開位置にある図４の相互作用式カードの側面図を示す。

【図８】 閉位置にある、共に貼り付けられた三つの別個のパネルから形成された本発明
による相互作用式カードの平面図を示す。

【図９】 図８の相互作用式カードの底面図を示す。

【図１０】 部分的に開放された位置にある図８の相互作用式カードの平面図を示す。

【図１１】 部分的に開放された位置にある図８の相互作用式カードの底面図を示す。

【図１２】 完全に開放された図８の相互作用式カードの側面図を示す。

【図１３】 閉位置にある本発明による相互作用式カードの平面図を示す。

【図１４】 閉位置にある本発明による相互作用式カードの平面図を示す。

【図１５】 閉位置にある本発明による相互作用式カードの平面図を示す。

【図１６】 図１５の相互作用式カードの底面図を示す。

【図１７】 部分的に開放された位置にある図１５の相互作用式カードの平面図を示す。

【図１８】 部分的に開放された位置にある図１５の相互作用式カードの底面図を示す。

【図１９】 部分的に開放された位置にある図１５の相互作用式カードの側面図を示す。

【図２０】 本発明に従った相互作用式カードの一つの選択された可能な修正例の閉位置に
ある状態の底面図を示す。

【図２１】 本発明に従った相互作用式カードの一つの選択された可能な修正例の閉位置に
ある状態の底面図を示す。

【図２２】 本発明に従った相互作用式カードの一つの選択された可能な修正例の閉位置に
ある状態の底面図を示す。

【図２３】 本発明に従った相互作用式カードの一つの選択された可能な修正例の閉位置に
ある状態の底面図を示す。

【図２４】 本発明に従った相互作用式カードの一つの選択された可能な修正例の閉位置に
ある状態の底面図を示す。

【図２５】 本発明に従った相互作用式カードの一つの選択された可能な修正例の閉位置に
ある状態の底面図を示す。

【図２６】 部分的に開放された位置にある本発明による相互作用式カードの平面図を示す
。

【図２７】 完全に開放された図２６の相互作用式カードの側面図を示す。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ， ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，Ｌ Ｓ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ， ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，Ｅ Ｅ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＧＷ，ＨＵ ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ， ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，Ｍ Ｄ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ， ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，Ｕ Ｚ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ

Claims (15)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 前側及び後側パネルを備えた、シート材料からなる平坦な相
   互作用式カードであって、前記パネルが互いに平行であると共に近接し、前記パ
   ネルがその周囲の少なくとも一部のまわりで接続され、前記前側パネルは、該前
   側パネルに形成されると共に二つの対向した操作領域間に延びる開口部を含んで
   いて、前記操作領域が互いに接近するように押される時、前記パネル間に画定さ
   れる内部領域を露出するように前記開口部が開くように、少なくとも前記前側パ
   ネルが変形される、平坦な相互作用式カード。
2. 【請求項２】 前記シート材料が可撓性である、請求項１に記載の相互作用
   式カード。
3. 【請求項３】 前記シート材料が実質的に強固であって、少なくとも前記前
   側パネルが少なくとも一つの可動ジョイントを含み、該可動ジョイントが、前記
   二つの対向した操作領域が前記開口部を開くように共に押される時、可動結合さ
   れたパネルが前記ジョイントのまわりで曲ることを可能にする、請求項１に記載
   の相互作用式カード。
4. 【請求項４】 少なくとも前記前側パネルが少なくとも一つの可動ジョイン
   トを含み、該可動ジョイントが、前記二つの対向した操作領域が前記開口部を開
   くように共に押される時、可動結合されたパネルが前記ジョイントのまわりで曲
   ることを可能にする、請求項２に記載の相互作用式カード。
5. 【請求項５】 前記開口部が中央に配置されている請求項１から４の何れか
   一項に記載の相互作用式カード。
6. 【請求項６】 インデックス（ｉｎｄｉｃｅｓ）又はイメージが、相互作用
   式カードの外部及び／又は内部表面に添付されている、請求項１から５の何れか
   一項に記載の相互作用式カード。
7. 【請求項７】 前側及び後側パネルを備えた、シート材料からなる平坦な相
   互作用式カードであって、前記パネルが互いに平行であると共に近接し、前記カ
   ードの周囲上の二つの対向した操作領域において、前記パネルがフランジを画定
   するように周囲及び周囲から中側の両方において接続され、前記前側パネルは、
   前記二つの対向した操作領域の間に画定される想像線を横切って延びる開口部を
   含んでいて、前記操作領域が前記パネルの平面に対して撓まされて下がり、該平
   面より下方に撓まされる時、前記パネル間に画定される内部領域を露出するよう
   に前記開口部が開くように、少なくとも前記前側パネルが上方に変形される、平
   坦な相互作用式カード。
8. 【請求項８】 前記開口部が、前記二つの対向した操作領域の間に画定され
   る想像線に対してほぼ垂直に延びる請求項７に記載の相互作用式カード。
9. 【請求項９】 前記シート材料が実質的に強固であって、前記前側及び後側
   パネルの両方が少なくとも一つの可動ジョイントを含み、該可動ジョイントが、
   前記二つの対向した操作領域が前記開口部を開くように下方に撓まされる時、各
   可動結合されたパネルが前記ジョイントのまわりで曲ることを可能にする、請求
   項７又は８に記載の相互作用式カード。
10. 【請求項１０】 前記開口部が中央に配置されている請求項７から９の何れ
    か一項に記載の相互作用式カード。
11. 【請求項１１】 インデックス又はイメージが、相互作用式カードの外部及
    び／又は内部表面に添付されている、請求項７から１０の何れか一項に記載の相
    互作用式カード。
12. 【請求項１２】 請求項１から１１の何れか一項に記載の相互作用式カード
    から作られる３次元物品。
13. 【請求項１３】 前記物品が、ポーチ、トレイ、バッグ又は容器である、請
    求項１２に記載の物品。
14. 【請求項１４】 前記物品が、開いた箱又はカートン（ｃａｒｔｏｎ）であ
    る、請求項１２に記載の物品。
15. 【請求項１５】 更に、蓋又は把手を備えた請求項１３又は１４に記載の物
    品。