JP2003502633A - ポリマーを識別するための方法および装置 - Google Patents

ポリマーを識別するための方法および装置

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JP2003502633A
JP2003502633A JP2001503506A JP2001503506A JP2003502633A JP 2003502633 A JP2003502633 A JP 2003502633A JP 2001503506 A JP2001503506 A JP 2001503506A JP 2001503506 A JP2001503506 A JP 2001503506A JP 2003502633 A JP2003502633 A JP 2003502633A
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electromagnetic waves
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JP2001503506A
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ウォルフ ベルトリンク
イエルク ハスマン
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ノヴェンバー アクティエンゲゼルシャフト ゲゼルシャフト フューア モレクラーレ メディツィーン
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    • C12QMEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
    • C12Q1/00Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
    • C12Q1/68Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving nucleic acids
    • C12Q1/6813Hybridisation assays
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    • C12Q1/6825Nucleic acid detection involving sensors

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、電磁波を反射する第1のフェーズ(5)に結合される第1のポリマー(4、7)を識別するための方法に関する。前記方法は、以下のステップを含む:a)前記第1のポリマー(4、7)を、電磁波を透過する固体第2のフェーズ(1)に金属クラスタ(2)を介して結合される第2のポリマー(3、8)に接触させ、b)前記第2のフェーズ(1)に対して電磁波を照射し、c)反射された前記電磁波の特性の変化を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、電磁波を反射する第1のフェーズに結合される第1のポリマーを識
別するための方法および装置に関する。
【0002】 国際公開番号WO98/48275は、核酸、タンパク質、およびそれらの配
位子を検出するために用いることができる光学センサを開示している。検出のた
めには、光学センサは、たとえば、核酸を含んだ溶液に少し浸される。センサは
、洗浄および乾燥後、その光学特性について判断可能となる。既知のセンサを用
いたこの方法は、数段階の処理を必要とするものであり、時間がかかる。
【0003】 国際公開番号WO97/04129は、核酸配列を検出する方法を開示してい
る。この方法では、第1の核酸配列が、固体表面に固定化される。特定の条件下
において、表面を検出する方法を用いて、第2の相補的核酸とのハイブリダイゼ
ーションが検出される。
【0004】 国際公開番号WO91/02981は、表面プラズモン共鳴分光法を用いて検
体を検出する方法を説明している。この場合も、検体は、金属表面に固定化され
る。したがって、検出のためには、検体は、溶液に接触するようにしなければな
らない。
【0005】 さらに、米国特許第5,485,277号は、表面プラズモン共鳴分光法を行
うセンサを開示している。当該センサは、多数の反射面を有する平面波導体を有
する。
【0006】 本発明の目的は、先行技術の不利な点をなくすことにある。特に、本発明は、
固体フェーズに結合するポリマー、特に生化学分子を迅速かつ容易に検出するの
に用いることができる方法および装置に関する。
【0007】 この目的は、請求項1および15の特徴によって達成される。本発明の好適な
改良は、後続の請求項2〜14および16〜28の特徴に示されている。
【0008】 本発明によれば、電磁波を反射する第1のフェーズに結合される第1のポリマ
ーを識別するための方法が提供される。本方法は、以下のステップを含む: a)第1のポリマーを、電磁波を透過する固体第2のフェーズに金属クラスタを
介して結合されかつ第1のポリマーに対して親和性を有する第2のポリマーに接
触させ、 b)第2のフェーズに対して電磁波を照射し、 c)反射した電磁波の特性の変化を検出する。
【0009】 本発明に係る方法によれば、検出すべきポリマー、たとえば生化学分子は、必
ずしも溶液中に存在する必要はない。たとえば、ラベリング目的のために、バン
クノートのような固体に結合されうる。電磁波を透過する第2のフェーズに接触
させて、反射光の光学特性を測定するだけで、検出すべきポリマーが第1の固体
フェーズに結合するかどうかを即座に決定することができる。本方法は、迅速か
つ簡単に行うことができる。
【0010】 利点として、用いられる電磁波は、光、好ましくはレーザ光からなる。反射光
の特性は、特に簡単な方法で決定することができる。
【0011】 測定される特性の変化は、第1および第2のポリマーが接触する前および/ま
たは後の所定のスペクトラムにおける吸収であってもよい。さらに、単色光を用
いる場合には、測定される特性の変化は、スペクトルシフトであってもよい。さ
らに、測定される特性の変化は、第1および第2のポリマーが接触および/また
は分離するときの吸収および/または反射についての経時的な変化であってもよ
い。特性の変化は、互いに異なる数個の入射角で測定されてもよい。反射光の特
性についての他の変化を測定することを想定することもできる。どの変化を測定
するかは、所定の状況による。
【0012】 金属クラスタは、第2のフェーズ上に直接蒸着被膜されてもよいし、または第
2のポリマーから形成される層を介して第2のフェーズに結合されてもよい。第
2のポリマーから形成される層は、第2のフェーズの表面に塗布されてもよい。
第2のポリマーは、たとえば、ポリ(D−グルコサミン)であってもよい。第1
のポリマーから形成される少なくとも1つの層が、表面に塗布された層と金属ク
ラスタに結合される層との間に介在してもよい。第1と第2のポリマーからなる
層配列も、介在していてもよい。そのような層配列があれば、特に明確かつ迅速
に識別することが可能な信号を形成するのに役立つ。第1のポリマーから形成さ
れた層が、第1のフェーズの表面に塗布されてもよい。当該表面は、金属の酸化
層から形成されてもよく、たとえば、アルミニウム酸化層から形成される。第1
および第2のポリマーから形成される層配列が、当該表面に与えられてもよく、
それにより、最も外側の層や当該表面に結合される層が、第1のポリマーから形
成されることが可能となる。第1のポリマーは、たとえばポリアクリル酸(=P
AA)であってもよい。
【0013】 DNA、RNA、ssDNA、ssRNA、またはそれらの合成類似体、タン
パク質、ペプチド、ペプチド核酸(PNA)またはそれらの配位子、ポリアクリ
ル酸、ポリ(D−グルコサミン)、ならびにポリエチレンイミンなどのようなポ
リヌクレオチド分子が、第1および/または第2のポリマーとして好適に用いら
れる。原理的には、組み換え特性を有するすべての生化学分子が特に適している
【0014】 文字aで示すステップにおいて、第1のフェーズに結合される少なくとも1つ
のさらなるポリマーも、第2のポリマーに接触させるようにしてもよい。これに
よって、複数の識別実験を同時に行うことができる。よって、ポリマーを用いて
、たとえば第1のフェーズの表面上に、たとえばバーコードや同様のパターンを
形成してもよい。
【0015】 本発明によれば、電磁波を反射する第1のフェーズに結合される第1のポリマ
ーを識別するための装置において、第1のポリマーに対して親和性を有する第2
のポリマーが、電磁波を透過する第2のフェーズの表面に、金属クラスタを介し
て結合される。
【0016】 本発明に係る装置は、第1のポリマーを迅速かつ簡単に識別できる。用いられ
た電磁波の特性を測定するために、装置を洗浄したり乾燥したりする必要はない
。親和性とは、ポリマーが、相互作用によって、結合または連合状態となること
ができることを意味するものとして理解される。このような結合は、たとえば、
水素結合、イオン結合、疎水結合、または共有結合であってもよい。他の適切な
結合としては、複合結合や、ステアリン効果から誘導される結合がある。たとえ
ば、DNAなどのような、互いに相補的であって生体分子に存在する系統は、互
いに親和性があると見なされる。よって、これらは、ハイブリット化が可能であ
る。
【0017】 金属クラスタを形成するには、銀、金、アルミニウム、銅、またはインジウム
を用いるのが好適であることがわかった。ポリマーは、これらの金属に対して、
特によく結合する。
【0018】 電磁波として、光、特にレーザ光を用いることが可能である。利点として、第
2のフェーズは、透明な物質、たとえばプラスチックまたはガラスなどから生成
される。第1および/または第2のポリマーは、DNA、RNA、タンパク質、
ペプチド、ペプチド核酸(PNA)、またはそれらの配位子、ポリアクリル酸、
ポリ(D−グルコサミン)、もしくはポリエチレンイミンであってもよい。しか
しながら、用いられるポリマーは、ssDNA、ssRNA、またはそれらの合
成類似体であってもよい。
【0019】 反射光の光学特性を決定するため器具が、本装置の付加的構成要素として備え
られていてもよい。本器具は、第1および第2のポリマーが接触する前および/
または後の所定のスペクトラムにおける吸収を測定するために用いられてもよい
。さらに、本器具は、反射光のスペクトルシフトを測定するために用いられても
よい。
【0020】 好適には、本器具は、互いに異なる数個の入射角における光学特性を測定する
ために用いられてもよい。
【0021】 金属クラスタは、第2のポリマーから形成される層を介して第2のフェーズに
結合されてもよい。さらに、第2のポリマーから形成された層は、第2のフェー
ズの表面に塗布されてもよい。好適には、第1のポリマーから形成される少なく
とも1つの層も、当該表面上に与えられた層と金属クラスタに結合される層との
間に介在する。第1のポリマーから形成される層が、第1のフェーズの表面に塗
布されてもよく、および/または第2のポリマーから形成される層が、当該表面
上に与えられた層に塗布されてもよい。上記の層の複合体により、ラベリングが
可能となり、また、ラベルを簡単かつ迅速に識別することが可能となる。
【0022】 以下に、図面に示されている実施例を用いて、本発明をより詳細に説明する。
図面において、
【0023】 図1は、装置の模式図を示し、
【0024】 図2は、ハイブリッド化がない場合の、図1に係る装置を示し、
【0025】 図3は、ハイブリッド化がある場合の、図1に係る装置を示し、
【0026】 図4は、他の装置の模式図を示し、
【0027】 図5は、ラベルの検出を示す。
【0028】 図1〜3において、第2の固体フェーズが、たとえばガラス支持体1から生成
される。金属クラスタ2は、たとえば金クラスタであって、ガラス支持体1の一
方表面に存在する。一本鎖DNA3は、第2のポリマーとして、クラスタ2に結
合する。他の一本鎖DNA4は、第1のポリマーとして、金属片5に結合する。
そして、金属片5は、たとえばラベリング目的のために、バンクノート(ここで
は図示せず)に固定されてもよい。
【0029】 DNA3と他のDNA4との接触について、2つの場合に分けられる。
【0030】 図2に示す第1の場合において、DNA3は、他のDNA4に対して相補的で
ない。ハイブリダイゼーションは生じない。第1の距離d1が、クラスタ2によ
って形成された層と金属片5との間に生じる。
【0031】 図3に示す第2の場合において、DNA3は、他のDNA4に対して相補的で
ある。DNA3と他のDNA4とは、ハイブリッド化する。より短い第2の距離
2が、クラスタ2によって形成された層と金属片5との間に生じる。
【0032】 ガラス支持体1を通って入射するレーザ光(ここでは図示せず)は、金属片5
によって(欠文)において反射される。反射光の特性は、金属片5からクラスタ
2によって形成された層までの距離d1またはd2に基づく。よって、たとえば吸
収が変化する。この吸収を測定すれば、簡単な方法で、ハイブリダイゼーション
があるか否かを決定することが可能である。これにより、第1のポリマー4を識
別することができる。
【0033】 図1〜3に示す光学検出器を製造するためには、ガラス支持体1に金を付着さ
せる。このために、ガラス支持体1を真空室に吊し、そこにおいて、同時に金箔
を載置する。真空室を10-2mbarまで減圧してから、アルゴンガスを注入し
た後に、真室の圧力を10-1mbarに調節する。その後、プラズマを点火する
と、金の原子が箔から放出される。金の原子は、ガラス支持体1の表面に付着す
るようになる。スパッタ電流40mAにおいて、厚さ約5nmの金薄膜が、約1
0秒で形成される。その後、金薄膜は約200度で処置される。所望の色補力効
果(color intensification effect)に適した、
球状の金クラスタ2が形成される。その後、金クラスタ2によって被膜されたガ
ラス支持体1を、チオール基が5’末端に与えられたオリゴヌクレオチド3を含
む溶液に少し浸す。オリゴヌクレオチド3は、チオール結合の形成によって、金
クラスタ上に沈澱する。
【0034】 たとえば、アルミニウム基板5が、参照符号4および5によって示されるサン
プルを生成するために用いられる。アルミニウム基板5に対して、たとえば、3
00mA、50Vの5%シュウ酸に浸けるといった規定の電気化学的酸化を施す
ことによって、アルミニウム基板5を、溶液に段階的にさらに深く浸けることに
よって、異なる厚みを有する酸化層が生成される。干渉効果の結果、これらの酸
化層は、異なる色となる。
【0035】 アミノ基が5’末端に与えられた他のオリゴヌクレオチド4を共有結合させる
ためには、酸化層は、フリーのアミノ基を有する層によって被膜される。このた
め、アルミニウム基板5を、約30分間、pHが約9で約10%のアミノプロピ
ルトリエトキシシラン水溶液に浸す。その後、アルミニウム基板は、水で洗浄さ
れ、約80℃の乾燥炉で約1時間乾燥される。
【0036】 このようにして生成されたシラン処理後のアルミニウム基板5を、50mmo
lのNaCNBH3/lを含む2.5%グルタルアルデヒド溶液中にて、12時
間培養する。その後、水で完全に洗浄する。
【0037】 他のオリゴヌクレオチド4に対して結合させるために、アルミニウム基板5を
、1μmol/1の濃度の他のオリゴヌクレオチド4と、0.1倍リン酸緩衝食
塩水と、50mmolのNaCNBH3/lとを含む緩衝液中にて、4℃で一晩
培養する。その後、アルミニウム基板5を再び水で完全に洗浄する。そうすると
、面上に、共有結合された他のオリゴヌクレオチド4があるようになる。
【0038】 他の詳細に関して、特にクラスタ2の大きさと距離パラメータについては、読
者は国際公開番号WO98/48275を参照されたい。本引用文献の開示内容
は、本願に合体される。
【0039】 DNA3または検出用オリゴヌクレオチドと、他のDNA4またはラベリング
用オリゴヌクレオチドとのハイブリダイゼーションを検出するために、ガラス支
持体1と、金属片5、たとえば上述の方法によって準備されたアルミニウム基板
とを圧着する。反射アルミニウム表面と金クラスタ2との間の距離の違いから、
特徴的な色パターンを認識することができる。これによって、ラベリング用オリ
ゴヌクレオチドと検出用オリゴヌクレオチドとの間のハイブリダイゼーションが
あるか否かを判断することができる。
【0040】 図4は、本発明の他の実施例を示す。酸化アルミニウム層6が、アルミニウム
を加工した金属片5上に置かれる。酸化アルミニウム層6は、PAA層7によっ
て被覆される。この上面には、ポリ(D−グルコサミン)層8がくる。PAAと
ポリ(D−グルコサミン)とからなるこのような層配列が、数層与えられる。最
上層は、PAA層7によって形成される。
【0041】 検出器は、基板を形成するガラス支持体1からなる。その表面には、ポリ(D
−グルコサミン)層8が置かれる。その上部には、PAA層7が置かれる。ポリ
(D−グルコサミン)8とPAA7とからなるこのような層配列が、数層与えら
れる。金クラスタ2は、ポリ(D−グルコサミン)層8に表面付近で結合する。
この上には、さらにポリ(D−グルコサミン)層8が置かれる。試験目的のため
に、この層の一部が、PAA層7に重ね合わされる。
【0042】 被膜アルミニウム片5を生成するには、後者を、ポリアクリル酸を含む溶液と
ポリ(D−グルコサミン)溶液とに交互に浸けることによって被膜する。各場合
において、被膜時間は15分間で、溶液濃度は、0.5g/lである。金クラス
タ2で被膜するには、検出器を、直径25nmの金クラスタを約0.4%含む溶
液に浸す。金クラスタ2は、吸着により結合する。その後、金クラスタが圧着し
て層配列となるように、検出器を再びポリ(D−グルコサミン)溶液に浸す。こ
の方法がうまくゆくことを検出するために、検出器の半分程度をPAAに少し浸
す。このようにして、検出器の一部が、PAA層7によって被膜される。
【0043】 上記の機構において、明確にするために、ラベルが検出器に与えられる。実際
には、ラベルは、類似の方法によって、サンプルに与えられる。
【0044】 図5は、環状検出器が被膜された酸化アルミニウム基板5と接触していること
を示す。この図において、左上から右下に境界線が認められる。明るい領域は、
ポリ(D−グルコサミン)層8によって被膜された検出器の領域に対応する。暗
い領域は、表面にPAA層7を有する検出器の部分に対応する。検出器上のPA
A層7の表面と、基板のPAA層7との斥力による相互作用によって、アルミニ
ウム基板5上のPAA層7と作用し合う層である、検出器上のポリ(D−グルコ
サミン)層8の接触領域とは異なる光の反射が生じる。その結果、たとえばPA
Aやその他のポリマー、特に生体高分子から形成され、かつアルミニウム基板5
に塗布されるラベルが検出器に対して親和性を有するかどうかを、明確に識別す
ることが可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ベルトリンク ウォルフ ドイツ連邦共和国 エルランゲン 91056 マイゼンヴェーク 22 (72)発明者 ハスマン イエルク ドイツ連邦共和国 エルランゲン 91052 ホフマンシュトラーセ 118a Fターム(参考) 2G045 BB21 DA13 DA36 FA12 GC11 2G059 AA05 BB08 BB12 BB15 CC16 EE02 EE12 FF04 GG01 4B029 AA07 AA23 BB15 BB20 FA15

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁波を反射する第1のフェーズ(5)に結合される第1の
    ポリマー(4、7)を識別するための方法であって、以下のステップを含む: a)前記第1のポリマー(4、7)を、電磁波を透過する固体第2のフェーズ
    (1)に金属クラスタ(2)を介して結合され、かつ前記第1のポリマー(4、
    7)に対して親和性を有する第2のポリマー(3、8)に接触させ、 b)前記第2のフェーズ(1)に対して電磁波を照射し、 c)反射された前記電磁波の特性の変化を検出する。
  2. 【請求項2】 光,好ましくはレーザ光を前記電磁波として用いることを特
    徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 測定される前記特性変化は、前記第1のポリマー(4、7)
    が前記第2のポリマー(3、8)に接触する前および/または後の所定のスペク
    トラムにおける吸収であることを特徴とする、上記請求項のいずれかに記載の方
    法。
  4. 【請求項4】 単色光を用いる場合は、測定される前記特性変化は、スペク
    トルシフトであることを特徴とする、上記請求項の1つに記載の方法。
  5. 【請求項5】 測定される前記特性変化は、前記第1のポリマー(4、7)
    と前記第2のポリマー(3、8)とが接触および/または分離するときの吸収お
    よび/または反射についての経時的な変化であることを特徴とする、上記請求項
    の1つに記載の方法。
  6. 【請求項6】 測定される前記特性変化は、互いに異なる数個の入射角で測
    定されることを特徴とする、上記請求項の1つに記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記金属クラスタ(2)は、前記第2のフェーズ(1)に直
    接蒸着被膜されるか、または前記第2のポリマー(3、8)から形成される層を
    介して前記第2フェーズ(1)に結合されることを特徴とする、上記請求項の1
    つに記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記第2のポリマー(3、8)から形成された層が,前記第
    2のフェーズ(1)の表面に塗布されることを特徴とする、請求項7に記載の方
    法。
  9. 【請求項9】 前記第1のポリマー(4、7)から形成された少なくとも1
    つの層が、前記表面に塗布された層と前記金属クラスタ(2)に結合される層と
    の間に介在することを特徴とする、請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記第1のポリマー(4、7)から形成された層が、前記
    第1のフェーズ(5)の表面に塗布されることを特徴とする、上記請求項の1つ
    に記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記第1のポリマー(4、7)と前記第2のポリマー(3
    、8)とから形成される層配列が、前期表面に塗布されることを特徴とする、請
    求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記第1のポリマー(4、7)および/または前記第2の
    ポリマー(3、8)は、DNA、RNA、ssDNAまたはssRNA、または
    それらの合成類似体、タンパク質、ペプチド、ペプチド核酸(PNA)、または
    それらの配位子、もしくはポリアクリル酸、ポリエチレンイミン、もしくはポリ
    (D−グルコサミン)であることを特徴とする、上記請求項の1つに記載の方法
  13. 【請求項13】 文字aで示す前記ステップにおいて、前記第1のフェーズ
    (5)に結合される少なくとも1つのほかのポリマーを、前記第2のポリマー(
    3、8)に接触させることを特徴とする、上記請求項の1つに記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記ポリマー(3、4、7、8)は、バーコードの形式で
    前記第1のフェーズ(5)に塗布されることを特徴とする、請求項13に記載の
    方法。
  15. 【請求項15】 電磁波を反射する第1のフェーズ(5)に結合される第1
    のポリマー(4、7)を識別するための装置であって、前期第1のポリマー(4
    、7)に対して親和性を有する第2のポリマー(3、8)が、電磁波を透過する
    第2のフェーズ(1)の表面に、金属クラスタ(2)を介して結合されることを
    特徴とする、装置。
  16. 【請求項16】 前記金属クラスタ(2)は、銀、金、アルミニウム、銅、
    またはインジウムから形成されることを特徴とする、請求項15に記載の装置。
  17. 【請求項17】 前記電磁は、光、好ましくはレーザ光であることを特徴と
    する、請求項15または16に記載の装置。
  18. 【請求項18】 前記第2のフェーズ(1)は、透明な物質、例えばプラス
    チックまたはガラスから生成されていることを特徴とする、請求項15から17
    の1つに記載の装置。
  19. 【請求項19】 前記第1のポリマー(4、7)および/または前記第2の
    ポリマー(3、8)は、DNA、RNA、ssDNA、またはssRNA、また
    はそれらの合成類似体、タンパク質、ペプチド、ペプチド核酸(PNA)、また
    はそれらの配位子、もしくはポリアクリル酸、ポリ(D−グルサコミン)、もし
    くはポリエチレンイミンであることを特徴とする、請求項15から18の1つに
    記載の装置。
  20. 【請求項20】 反射光の光学特性を決定するための器具を備えることを特
    徴とする、請求項15から19の1つに記載の装置。
  21. 【請求項21】 前記器具は、前記第1のポリマー(4、7)と前記第2の
    ポリマー(3、8)とが接触する前および/または後の所定のスペクトラムにお
    ける吸収を測定するために用いることができることを特徴とする、請求項20に
    記載の装置。
  22. 【請求項22】 前記器具は、前記反射光のスペクトルシフトを測定するた
    めに用いることができることを特徴とする、請求項20または21に記載の装置
  23. 【請求項23】 前記器具は、互いに異なる数個の入射角で前記光学特性を
    測定するために用いることができることを特徴とする、請求項15から23の1
    つに記載の装置。
  24. 【請求項24】 前記金属クラスタ(2)は、前記第2のポリマー(3、8
    )から形成される層を介して、前記第2のフェーズ(1)に結合されることを特
    徴とする、請求項15から23の1つに記載の装置。
  25. 【請求項25】 前記第2のポリマー(3、8)から形成される層が、前記
    第2のフェーズ(1)上の表面に塗布されることを特徴とする、請求項24に記
    載の装置。
  26. 【請求項26】 前記第1のポリマー(4、7)から形成された少なくとも
    1つの層が、前記表面上に与えられた層と前記金属クラスタ(2)に結合した層
    との間に介在することを特徴とする、請求項25に記載の装置。
  27. 【請求項27】 前記第1のポリマー(4、7)から形成された層が、前記
    第1のフェーズ(5)の表面に塗布されることを特徴とする、請求項15から2
    6の1つに記載の装置。
  28. 【請求項28】 前記第2のポリマー(3、8)から形成された層が、前期
    表面上に与えられた層に塗布されることを特徴とする、請求項27に記載の方法
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