JP2003502157A - チキソトロピー材料を用いた精密鋳造方法 - Google Patents

チキソトロピー材料を用いた精密鋳造方法

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JP2003502157A JP2000516793A JP2000516793A JP2003502157A JP 2003502157 A JP2003502157 A JP 2003502157A JP 2000516793 A JP2000516793 A JP 2000516793A JP 2000516793 A JP2000516793 A JP 2000516793A JP 2003502157 A JP2003502157 A JP 2003502157A
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Abstract

(57)【要約】 複雑な内面形状を有する、きれいな仕上がりが要求されるブレーキ キャリパ等の精密な鋳物を、チキソトロピー合金の固体−半固体遷移温度よりも融点が低いコア(12)、好ましくはホット チャンバー ダイキャスト コアの周りに半固体チキソトロピー合金のショットを鋳込むことによって作る。次いで鋳物(10)とこれによって取り込まれたコア(12)とを固化した後液状浴内または空気またはガス炉内で、または鋳物の熱処理の間にコア(12)を溶かす。このプロセスによれば、鋳物(10)の内面が極めて滑らかであり要求される厳しい公差に合致するため、及び溶出されるコア(12)に突起を形成できるため鋳物からコア(12)を機械的に引き出す必要がなく、切り込み部, ねじ部, 孔等を鋳物内に形成できるため、 鋳物に対する機械加工を僅かとするまたは不要とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
1.発明の分野
【0002】 本発明は精密鋳造プロセス、特に、コア材料の融点以上の温度でコアの周りに
半固体質致チキソトロピー合金を鋳造するプロセスに関するものである。
【0003】
【従来の技術】
代表的な鋳物は、コアなしの型または鋳造の後鋳物から機械的に除去する必要
のあるコアを有する型内で形成される。 勿論、機械的除去の場合はコアの使用
範囲に厳しい制限を加える。 このコアは、その上に突出部を形成すれば鋳物か
らの機械的引き出しを妨げることになるため、コアには切り込み部、ねじ、孔等
を鋳物内に形成するための突出部または複雑な形状を形成することができない。 その結果鋳造し、コアを除去した後高いコストでねじ、孔切り込み等のための
機械加工を鋳物に施す必要がある。 実際上、複雑な内部形状を有する鋳物を最
終的に得るためのコスト50%〜75% を鋳物の機械加工コストで占める。
【0004】 鋳造プロセスに溶融コアを用いればこれらの問題を緩和できる。 近年、この
ために“ロスト ワックス”プロセスとして知られるインベスメント鋳造プロセ
スがある。 然しながら、このプロセスで知られた鋳物は、複雑な外部形状のも
のとはなし得るが複雑な内部形状のものとはなし得ない。また、これらは通常、
ねじ,孔及びシール溝のような微細な形状のためにはグラインデング、研磨等の
二次的機械加工を必要とする。塩や砂のコアの周りに金属ショットを鋳造し、次
いで得られた鋳物からコアを除去する他のプロセスによれば上記の問題を緩和で
きるが、微細な形状のためには公差に合致せしめるため二次的仕上げ作業を必要
とする。 上記他のプロセスで作った鋳物はその内部気泡性が高く、また表面粗
さが大きい。 この気泡性と表面粗さは精密性を必要とし、流体圧を受けるブレ
ーキ キャリパのような用途の場合問題となる。 気泡性は更に孔内に閉じ込め
られたガスが熱処理の間に鋳物を壌すようになるため熱処理を不可能とする。
更に、これらの方法を用いて鋳物を作る場合には極めて高価となる。
【0005】 鋳造金属の融点より低い融点の金属で作ったコアの周りに鋳造金属を鋳込み、
次いでコアを溶出するコア溶出鋳造プロセスは、例えばパックの米国特許第1,54
4,930 号、リアウインの米国特許第3,258,816 号、デュリィ他の米国特許第5,26
3,531 号及びボスの米国特許第5,355,933 号に示されているように既知である。
【0006】 これらのプロセスでは、完全に溶融したアルミニウム合金を亜鉛合金コアの周
りに鋳込み、例えば次のアルミニウム合金の熱処理によって亜鉛合金コアを鋳物
から除去する。 デュリィ他及びボス特許ではそのプロセスを更に複雑な形状を
有する鋳物をつくるため複雑なコアに適用できることを示している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
然しながら、これらプロセスの総てはその適用範囲に大きな制限を受ける欠点
がある。
【0008】 上述のコア溶出鋳造プロセスの総てにおいては、鋳造プロセスの間にコアが溶
融しないように大きな注意を払う必要がある。 溶融金属ショットからコアに対
し多量の熱が移動することは明らかであり、この熱をコアに対して絶縁するため
に大きな努力を払う必要がある。 例えば、パックのプロセスでは複雑な形状の
コアを必要としない単純な切り込み部を有する鋳物の作成に制限している。 リ
アウィンとボスのプロセスでは、鋳造プロセスの間コアが溶けるのを防ぐため鋳
物に比べ比較的薄いバーミキュライトのような熱絶縁層をコアに設けている。
デュリィ他のプロセスでは、鋳造の間コアが過熱するのを阻止するため鋳造の前
にコアを略−300 °Fで冷却している。 更にコア溶出鋳造プロセスを、1)コ
アの質量を鋳物に比べ比較的大きくし、2)液状金属の注入を低圧、低速度で行
なうように制限している。
【0009】 従って、経済的であり、反復性が高い用途の広いコア溶出精密鋳造プロセスが
望まれている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的と要約) 本発明の第1の目的は、複雑な内面形状を有し、コアを除去した後内面に機械
加工を行なう必要のない精密鋳造プロセスを得るにある。
【0011】 本発明の第2の目的は、上記第1の目的を達成した、反復性の高いプロセスを
得るにある。
【0012】 本発明の第3の目的は、上記第1の目的を達成した、製造に制限の無いプロセ
スを得るにある。
【0013】 本発明の第4の目的は、上記第1の目的を達成した、経済的なプロセスを得る
にある。
【0014】 本発明においては、上記目的は、チキソトロピー アルミニウム合金のような
半固体チキソトロピー合金のショットをチキソトロピー合金の固体−半固体遷移
温度より低い融点の金属で作った鋳造コアの周りに鋳込む精密鋳造方法によって
達成できる。チキソトロピー合金は比較的に熱エネルギが小さく、固化速度が速
く、精密形状を作り得る。チキソトロピー合金の固化後、次の加熱プロセスによ
りコアを溶出し、機械加工を必要としない精密形状の鋳物を残す。 このプロセ
スは極めて広い範囲の鋳造プロセス、特に、流体ブレーキ キャリパのような高
圧流体を収容できる精密な鋳物を形成するのに好適である。 このプロセスは更
に、滑らかな内面を有し本質的に非多孔質で公差の少ない鋳物を形成するのに好
適である。
【0015】 本発明の他の目的は、本発明の第1の目的に応じた方法で作られた、公差が少
なく、多孔性でない、熱処理可能な鋳物を得るにある。実際上、この鋳物は冷却
され熱処理された後ブレーキ キャリパに用いるのに好適である。
【0016】 本発明の目的は鋳物から金属コアを溶出する方法を得るにある。
【0017】 本発明のこの目的を達成するためには、鋳物と金属コアを一体にコアの融点以
上であるがチキソトロピー合金の固体−半固体遷移温度以下の温度に加熱する。
好ましくは、上記加熱は浴中で行い、浴に対する溶融金属コアの浮力を僅かに正
または負とする。この浮力の僅かな違いにより、鋳物から引き出される溶融金属
コアの表面張力を最大ならしめる。
【0018】 本発明の他の目的及び特徴は、以下図面と共に詳細に説明する。然しながら、
以下の特定の実施例とその詳細な説明によって本発明は限定されるべきではない
。本発明は本発明の精神の範囲内で種々増減変更できることは勿論である。
【0019】
【発明の実施の形態】
1. 概要) 本発明によれば、チキソトロピー合金の固体−半固体遷移温度より低い融点の
金属コア好ましくはホット チャンバー ダイキャスト コアの周りに半固体チ
キソトロピー合金のショットを鋳造することによって、滑らかな仕上げと複雑な
内面形状を有することを望むブレーキ キャリパ等の精密な鋳物を形成できる。
ショットが固化してコアを取り込んだ鋳物を形成した後、空気炉または他のガス
炉内で、または鋳物の加熱処理の間液状浴内で鋳物とコアの組合せからコアを溶
出せしめる。このプロセスによれば、鋳物の内面が極端に滑らかで厳しい公差に
合致する、及び段部、ねじ、孔、通路等を形成する突出部及びくぼみ部を有する
溶出コアを形成できる。従って鋳物からコアを機械的に除去する必要がないため
鋳物のための機械加工の必要性を大きく減少でき、または省略できる。コアに薄
い、均一な耐摩耗性、耐熱性の被覆を形成することによってショットからコアに
対する過剰な熱伝達を阻止でき、鋳物に対するコアの共晶を阻止でき、プロセス
ロバスト、速度、多様性を向上できる。
【0020】 (2.プロセスの説明) 本発明は、チキソトロピー合金の鋳造に用い得る半固体鋳造プロセスに関する
ものである。チキソトロピー合金は、極めてこわれ易い従来のダイキャストに比
べ極端に融通性のある鋳物を形成できる多成分(特に二元又は三元)合金である
。チキソトロピー合金の他の主な利益及び特別な用途はチキソトロピー合金が鋳
造でき、半固体相となし得ることにある。これは合金の大部分を形成する他の金
属が溶ける前に残りの小部分を形成する1つの合金が溶けるためである。その結
果、チキソトロピー合金インゴットをその形を維持し、処理できるが極めて軟ら
かく、実際上バターナイフで切断できる半固体相に鋳造できる。チキソトロピー
合金は、この半固体相においては、これが切断されたとき大きな流体特性を示す
。この結果、チキソトロピー合金ショットが、鋳造プロセスの間極めて良くモー
ルドを満たし、スプレではなく波面のようにショットがモールド内に入るため従
来の溶融材料の場合より良好となり、ガスも閉じ込められることがない。得られ
た鋳物は従来の液状ショットから形成したダイキャストとは異なり気泡がなく、
ガス発生なしに熱処理できる。これら及び他の利益によってチキソトロピー合金
の鋳造により鋳造品の品質を有する鋳物を作ることができる。合金の特性及び構
成金属の比率に応じてチキソトロピー合金のショットは50〜85容量%の困相分を
有するようにできる。チキソトロピー合金は広い範囲で1)チキソトロピー ア
ルミニウム合金と、2)チキソトロピー マグネシウム合金と、3)チキソトロ
ピー 亜鉛合金と、4)チキソトロピー 青銅合金と、5)チキソトロピー 真
ちゅう合金とを含むことが好ましい。チキソトロピー合金とその製造方法は、こ
こに公知例として示すガレー他の米国特許第5,630,466 号、ジストランド他の米
国特許5,501,748 号等に記載されている。チキソトロピー合金から鋳物を形成す
るための半固体金属形成プロセスは例えばここに公知例として示す1998年1月フ
ォキャスト インコーポレテッド発行の“小さなパーツを作る新しい方法を形成
する半固体金属(SSM)”に記載されている。
【0021】 本発明の特徴は、鋳造プロセスの間半固体チキソトロピー合金のショットを同
一温度の液状ショットを移す場合よりもより少ない熱エネルギで移し得ることに
ある。この熱移動の減衰は、体積の大部分が液相ではなく固相であるため半固体
ショットが(溶融潜熱として知られている)比較的小さい固化潜熱のみを示すこ
とに基因する。例えば、標準的なチキソトロピー アルミニウムである60容量%
の固相を有するチキソトロピー アルミニウム 合金の熱エネルギは同一温度の
溶融アルミニウムの同様のショットの熱エンルギの半分である。従って、同一条
件でショットをモールド内で鋳造したときコアは50%低い熱エネルギを受ける。
勿論、より高い固体容量%を有するチキソトロピー材料は同じく低い熱エネルギ
をコアに与える。従って、本発明プロセスにおいては許される最大固体容量%を
有するチキソトロピー合金を用い固化潜熱によって生ずるコアのダメージを最小
とする。
【0022】 本発明の基本的利益を図1A〜図1Dに示す鋳物10の鋳造を用いて説明する
。鋳物10は、モールド18の組をなす一対の型14, 16内のメタルコア12
の周りにチキソトロピー合金の半固体ショットを注入することによって作る。組
をなす型14, 16はアルミニウムダイキャスト工業で既知の金型とする。この
実施例における型14, 16は鋼から作るが、鋳造すべき金属に応じて種々の材
料を用い得る。
【0023】 鋳物10を鋳造するため、図1Aのように型14, 16の基準点20, 22内
にコア12を挿入し、型14, 16内で正確に位置決めする。次いでモールド1
8を閉じてコア12と型14, 16の内面間に空洞24を形成する。コア12は
チキソトロピー合金の固体−半固体遷移温度よりも低い融点の低融点合金で作る
のが好ましい。例えば、チキソトロピー合金が約1,080 °F〜1,090 °Fの温度
で注入できるアルミニウム356の場合には、コア12は約700 °F以上の融点
の亜鉛合金とするのが好ましい。好ましい亜鉛合金は、比較的低融点で、構造的
に安定であり、鋳造可能であり、リサイクル可能であるAcu亜鉛5、ZAMA
K3及びZAMAK5その他の合金である(コア及び鋳造材料選択基準の詳細は
以下の第3章で述べる)。コア12は、突起26と協働して鋳物10の総べての
内側通路、シール溝、ねじ及び他の内部形状を形成できる。
【0024】 次にチキソトロピー合金塊を加熱して半固体状態にし、従来のアルミニウム
ダイキャスト技術を用いてモールド18の入り口28から空洞24内に注入する
。チキソトロピー合金をアルミニウム356で形成した場合には、これを約60%
が固体で約40%が液体となる約1,080 °F〜約1,090 °Fの温度で空洞24内に
注入する。チキソトロピー合金のショットで図1Bに示すように空洞24内を満
たし、急速に固化して鋳物10を形成する。ショットの有する全熱エネルギは、
同一温度の完全に液化したショットが有する熱エネルギの半分であり、冷却され
た融点の低いコア12を溶融するほどではない。従って、図1Cに示すように鋳
物10が固化した後でもこの中にコア12が残される。
【0025】 次に鋳物10と残されているコア12を加熱して、コア材料の融点以上であり
、鋳物10のチキソトロピー合金の固体−半固体遷移温度以下の温度として鋳物
10からコア12を溶かして取り出す。この例においては、鋳物10を約1,000
°Fに加熱して亜鉛合金コア12を溶融すれば図1Dに示すように孔30、ねじ
32等の極めて複雑な内面形状を有し、この内面に鋳造後の機械加工を必要とし
ない鋳物10を得ることができる。鋳造後に機械加工を必要としないため、鋳物
10の形成の間に鋳造後の機械加工の副産物である望ましくない焼き付け、チッ
プその他が生ずることがない。
【0026】 (3. 実施プロセス) 上記第2章で述べた基本的なプロセスは、1)コア材料の融点をチキソトロピ
ー合金ショットの鋳造温度に比較的に接近せしめ、2)コアが、鋳造の際に局部
的に熱を受ける薄い突起を殆ど有せず、及び又は3)ショットを高圧ダイキャス
トに比べ比較的低速度と高圧力で注入する用途に好適である。然しながら、プロ
セスの信頼性、適合性、商業的適応性を改良するため基本的プロセスを改良する
ことが望ましい。基本的プロセスに用い得る構成を図2及び図1A〜図1Dと共
に以下詳細に説明する。
【0027】 図1A〜図1Cに示すコア12を形成するプロセスを図2のステップ50〜5
2で詳細に説明する。コア材料は、特にチキソトロピー合金の固体−半固体遷移
温度に比較的に近いがこれより低い融点とすべきである。コア材料の好ましい特
性は鋳造するチキソトロピー材料に大きく依存する。コア材料は更に型の材料に
対する親和力が低いことが必要である。従って、アルミニウム合金またはマグネ
シウム合金で鋼鋳型内で形成する鋳物のためのコア材料としては亜鉛及び亜鉛合
金が好ましい。一方、チキソトロピー亜鉛合金で作る鋳物のためのコア材料とし
ては鉛または鉛合金が好ましい。亜鉛−アルミニウム合金をコア12のための材
料として用いた場合には、この合金のアルミニウム含有率を20%以下好ましく
は5%以下とする。
【0028】 以下の例ではチキソトロピー アルミニウム合金を鋳物10のチキソトロピー
合金として用いる。アルミニウムとシリコンを含むバイメタル合金であるアルミ
ニウム356が好ましい。この合金は、46ksi の高い抗張力と、35ksi の高
い降伏強度とを有し、伝統的なダイキャストでは約1.5 %以下の伸びであるのに
対し12%の制限された伸びとを有する。この合金は米国オハイオ州 ハンニバル
のオーメット プライマリ アルミニウム コーポレーション で作られている
【0029】 鋳物をチキソトロピー アルミニウム 356合金、他のチキソトロピー ア
ルミニウム合金またはチキソトロピー マグネシウム合金から作る場合には、
コア材料としては亜鉛または亜鉛合金を用いるのが好ましい。コアのために用い
る特に好ましい材料は幾つかの特性を有する。
【0030】 第1に、 コア材料はその融点をショットの注入温度に比較的に近くする必要
があり、 チキソトロピー合金ショットの場合には上記注入温度は約1,080 °F
〜1,090 °Fである。コア材料の融点は約700 °Fが好ましく、 融点が約1,00
0 °Fで1,080 °F〜1,090 °F以下である任意の材料が特に好ましい。
【0031】 コア12を鋳造するために用いる型の寿命を長くするため型の材料(この実施
例では鉄)のため型の材料に対し親和力が低いコア材料を用いるべきである。型
の材料としては型が500,000 回、 好ましくは1,000,000 の鋳造サイクルに耐え
る材料が好ましい。他の型本体のための介挿体として型14と16の1つまたは
双方を形成することによって鋳物10と型14, 16間の合金化を回避でき、
型の寿命を長くできる。このような介挿体はコア12と同一の材料から作ること
ができる。この例においては、 コア12を溶融し、 リサイクルするとき、
鋳物10と、溶けた鋳物10に取り込まれたコア12を有するモールド18から
介挿体を容易に除去できる。好ましいコア材料は、材料コストを低下するため再
使用でき、高出力、高精度及び低コストのためホット チャンバー ダイキャス
トできるものとすべきである。好ましい鋳物可能なコアは、鋳造後の表面が、滑
らかな、特に、平滑度が125 マイクロインチRA以下のもの、好ましくは約60〜
65マイクロインチRAのものである。コアは、その変形が0.002 インチ以下、好
ましくは0.0015インチ以下の厳しい公差で精密に鋳造できるものとする。また、
反復性の高いプロセスが望まれる。最後に、所望の最大許容度を得るため複雑な
内外形状を有するものを鋳造できることが好ましい。コア材料は鋳造プロセスの
間十分に耐えるものであることが必要である。従って、コア材料はその取り扱い
または鋳造プロセスの間ダメージを受けない十分な耐久力を有するものとする。
その抗張力は少なくとも35ksi 、好ましくは40ksi 以上とする。また、約0.08カ
ロリー/グラム℃、好ましくは0.10カロリー/グラム℃の高い熱容量を有するも
のとする。また、任意の突出部または他の部分が局部的に加熱される傾向がない
よう高い熱伝導度を有するものとする。この熱伝導度は100 W/m℃、好ましく
は110 W/m℃とする。
【0032】 更に、コアが溶融されたときコアを鋳物からより急速且つ効果的に除去するた
め、 固相から液相に完全且つ瞬間的に遷移するようコア材料を共晶合金または
これに近いものとする。好ましい固体−液体遷移温度範囲は20°F以下、 好ま
しくは10°F以下とする。コア材料は、コアが溶融した後鋳造金属部分からのコ
ア材料の分離を促進するため比較的高い表面張力を有するものとする。
【0033】 鋳物に対して比較的大きいコアをプロセスで用いることによってコアの溶融可
能性を最小とすることができる。例えば、鋳物の体積に対するコアの体積比を1
:1または1:3迄とする。特別な用途のためより小さいコアを望む場合には上
述した残りのパラメータの1つ以上を好ましく制御することによってコア溶融を
避けることができる。上記の比は、上述した既知の溶融−除去コア鋳造プロセス
によって望まれる値より実質的に低い。
【0034】 亜鉛合金材料の多様性は、これら特性の少なくとも幾つかの少なくとも最小の
受け入れられるしきい値に合致し、本発明に使用可能である。これらの材料は、
Acu亜鉛5及びZAMAK5を含む。これらファクターの総べての最良の既知
のバランスを望む最近の好ましい材料は、3.5 〜 4.3%のアルミニウムと、銅、
マグネシウム、鉄及び鉛を含む他の材料の微量とを含む亜鉛合金であるZAMA
K3である。これはホットチャンバー ダイキャストを上述の範囲で高精度に、
且つより経済的になし得る。更に、これはアルミニウム含有量が比較的低いため
、鉄に対する親和力が極めて低く、型14, 16を1,000,000 サイクル以上使用
できる。ZAMAK3は、718 °F〜728 °Fの比較的低い相変化範囲を有する
共晶金属に近い。その熱伝導度は113 W/m℃であり、抗張力は41ksi である
。このZAMAK3はカナダ、ペーターブルフ州のフィッシャーゲージ リミテ
ッドのフィッシャー キャスト デビジョン から得られる。
【0035】 次にステップ54でコア12(図1A〜図1C)を被覆し、コア内の亜鉛が鋳
造金属即ちショット内のアルミニウムと合金化するのを防ぎ、鋳造金属からコア
に対する熱伝導を減少せしめる。この被覆は本発明では本質的なことでないが、
従来よりもより高圧,高速で極めて小さな突起を有するコアの周りに溶融金属を
注入できるようになるため好ましい。また、被覆は溶融金属をモールド18内に
注入するときコア12の摩耗を防ぐようになる。
【0036】 好ましい被覆は幾つかの特性を有する。
【0037】 第1に被覆はコア材料と鋳物材料間の合金化を防ぐようになる。チキソトロピ
ー アルミニウム合金部分を亜鉛合金コアの周りに鋳造する上記の例では、被覆
は鋳造プロセスの間に溶融金属の半固体材料がコアと合金化するのを防ぎ、 コ
ア12が溶融したとき液状コア材料が鋳物10の材料と合金化するのを防ぐよう
になる。
【0038】 第2に、 被覆は少なくとも制限された熱抵抗または熱絶縁能力を加えるよう
になる。然しながら、 溶融金属は固化潜熱が低い半固体チキソトロピー材料か
らなるためコアに伝達される熱量は比較的小さい。また、好ましいコアは高い熱
伝導度と、溶融金属の注入温度に比較的接近した融点を有するため、被覆の熱絶
縁能力は比較的に低い。実際上、被覆にはその融点が鋳造温度より低くなく、そ
の熱伝導度がコア材料の熱伝導度より高くないことのみが必要とされる。これは
、被覆の第1の(または全)目的が熱伝達阻止にある上述のリアウィン及びボス
プロセスと対比される部分である。
【0039】 被覆は比較的薄く、均一な厚さで滑らかな表面とする。極めて薄い被覆は、被
覆されないコアに対して被覆コアのサイズまたは形状が注目するほど影響しない
ようになる点で好ましい。好ましい厚さは0.0011インチ以下、好ましくは0.0010
以下である。滑らかな表面はコアの周りの溶融金属の層流を崩すことがないため
好ましい。流入する溶融金属の乱流は、被覆の摩耗を増大せしめ、被覆破損の恐
れとなるため好ましくない。
【0040】 滑らかな表面は、対応する鋳物の表面を滑らかにする。125 ミクロン インチ
以下、好ましくは60ミクロン インチ以下の滑らかな表面とするのが好ましい。
亜鉛合金コアの高い熱伝導度を利用してコア全体に対する熱伝導度の均一性を高
めるため及び鋳造の間に摩滅する薄いスポットを避けるため被覆の厚さは均一と
するのが好ましい。被覆の厚さの変化は±0.005 インチ以下、好ましくは±0.00
02インチ以下とする。最後に、被覆が、流体ショットに接することによって摩耗
されるのを防ぐため被覆は比較的に摩耗に耐えるものとする。材料は500 グラム
負荷で200 、好ましくは1,000 以上のタボウアビレージョン サイクルに耐える
ものとする。
【0041】 コストが1つの問題点である。好ましい被覆工程は、コストが低く、大資本を
必要とせず、鋳造像プロセスに容易に組み込み得るものとする。被覆の材料コス
トはコアのコストの20%以下、好ましくは5〜10%以下とする。コアを被覆する
ためのコストはコアの立方インチ当り5セント以下、好ましくは4セント以下と
する。
【0042】 経済的な被覆工程の多様性は上述の被覆特性の幾つかまたは総てに適応する。
特別に好ましい被覆工程は後述するようにコア12を陽極酸化によって簡単に得
ることである。亜鉛コアの場合にはコアを亜鉛陽極酸化処理によって被覆できる
。亜鉛陽極酸化は高電圧で複雑なフリット構造を形成することを含む。被覆は外
部AC電源を用い、高温で形成する。被覆構造は酸化物,燐酸塩,クロム酸塩及
びフッ化物より成る。被覆は極めて薄く、 約0.0010インチとし、 一方被覆の
厚さを極端に均一となし得る。更に、 望むならば第2の被覆を接着するため被
覆を多孔質外層とするのが好ましい。被覆は、鋳造の間及びコア溶融除去の間鋳
物とコア間のバリアとして作用する。被覆をチャコールまたは茶色に陽極酸化す
ることによって作れば大きな摩耗抵抗を有し、500グラム負荷において2,000 以
上のタボウアビレージョン サイクルに耐えることができる。亜鉛陽極酸化は極
めて廉価であり、 必要な資本も少なく、 材料も極めて安い。また、 鋳造プ
ロセスに容易に組み込むことができる。亜鉛陽極酸化プロセスの詳細はメタル
フィニッシング1998年6月号のヤコブソン他著“ジンク アノダイジング”に記
載されている。
【0043】 高圧または高ショット速度による場合には、 亜鉛陽極酸化プロセスによって
形成した結晶被覆は、 亜鉛に比べて熱伝導度が極めて低く、 極めて高い融点
の窒化硼素のような市販の絶縁被覆の薄層で後被覆できる。上記後被覆において
も、 結合層全体の厚さは僅か0.0015〜0.0020インチである。
【0044】 本発明は上述の被覆プロセスに限定されない。多くの場合、 窒化硼素または
同様の材料の被覆を亜鉛陽極酸化被覆に代えて用いることができる。更に、 上
述のように型材料または鋳物材料に対するコア材料の親和力が問題とならず、
及びショット注入速度が比較的低いとき、 被覆ステップを全体として省略でき
る。
【0045】 図2に示すようにプロセスの次のステップ56において、 コア12がショッ
トの注入によりモールド18内で移動または浮動するのを防ぐため、 型14と
16内に、 好ましくは図1A〜図1Dの基準点20と22のような基準点内に
コア12を挿入することによって及び型14と16に標準モールド離型剤をスプ
レすることによって鋳造のためのモールド18(図1B)を作る。このモールド
18は次いで閉じる。
【0046】 次に、 ステップ58で金属鋳物10を鋳造する。標準誘導加熱ペデスタル等
を用いてチキソトロピー アルミニウム356合金または他のチキソトロピー合
金のインゴットを半固体相に加熱することで、 鋳造を開始する。ゲル状の粘度
を有する加熱ショットを処理し、 ラムに移す。加熱ショットは次いで入口孔2
8(図1B)を介してモールド18内に注入する。ラムの剪断効果によりショッ
トがより液状となり、 モールド18に注入されたときは練り歯みがきのような
粘度と成る。注入は、 製造速度または鋳造品質を犠牲とすることなしにコアの
寿命が最大となるよう好ましく制御する。このプロセスのパラメータをデザイン
するとき幾つかの要素が考えられる。
【0047】 例えば、 プロセス温度、 注入速度、 注入圧及びショット流入特性を好ま
しく制御することによってコアの寿命を最大ならしめる。例えば、 コア12が
溶融することなく熱エネルギを受けるためコアの初期温度を400 °F〜500 °F
以下とする。更に、 コアの摩耗を小さくし、または防ぐため、 且つ溶融金属
が硬化し始める前に空洞24内を満たすことを確実ならしめるため注入速度を十
分低くする。注入速度は好ましくは50インチ/秒〜100 インチ/秒、 好ましく
は75インチ/秒〜90インチ/秒とする。ショットは圧縮/鋳造プロセスにおける
ような比較的高い圧力で注入する。この例では、 空洞内の増大圧を22,000psi
〜30,000psi 好ましくは約29,400psi とする。コア12に対するショットの衝突
力を減少するためゲート形状及び向きを定めることによって受け入れ得る圧力と
速度を増加できる。好ましくはゲートは、 コアに対して溶融金属を直角または
略直角に衝突せしめるよりはコアの周りに層状に流れるように導入するためコア
12に対して配置する。
【0048】 コアのダメージの可能性を減少するためショットはできるだけ速く固化せしめ
る。この固化時間は0. 4秒以下、 好ましくは0. 2秒以下とする。これは多くの
チキソトロピー鋳造プロセスにとって問題ではない。
【0049】 図2に示すように鋳物10を形成するためショットが固化した後モールドを開
き、 ステップ60で鋳物10とこれに取り込まれたコア12を除去する。
【0050】 プロセスの残りのステップは鋳物10からコア12を溶かすことのみである。
このステップでは鋳物10とコア12をコア材料の融点より高いが鋳物10のチ
キソトロピー合金の固体−半固体遷移温度より低い温度に加熱する。好ましくは
、 最終の鋳物10からコア材料を完全に除去しコア材料をリサイクルせしめる
ためコア溶融を制御する。例えば、 コア12は空気炉またはガス炉、 または
鋳物10の加熱処理の間に溶融する。然しながら、 好ましいコア除去プロセス
は、 1)スチールホットにより新しく形成された鋳物を再加熱することによっ
てエネルギを維持し、 2)鋳造サイクルを遅くしないようコアを急速に、 好
ましくは10秒以内で溶融し、 及び3)コアの残留物または鋳物10上の浴を除去
することなしにコア12を完全に除去することである。
【0051】 上記のことは浴溶融プロセスで成される。このプロセスでは、 鋳物10とこ
れに取り込まれたコア12を、 コアを溶融するためコア12の融点以上の温度
の液状浴内に浸漬し、 (ステップ62)、 次いで鋳物10を浴から除去する
(ステップ68)、 好ましくは、 溶融コア材料を浴から流出せしめ(ステッ
プ64)、 他のコアの少なくとも1部を形成するためリサイクルせしめる(ス
テップ66)。回収された金属の特性及びコアの要求に応じて、 再使用の前に
回収された材料の処理がリサイクルのために必要となる場合がある。
【0052】 浴液は幾つかの特性を有することが好ましい。第1に、 熱伝達効果を最大と
するため浴を熱伝導度が比較的高い材料によって構成し、 その質量がコア12
の質量より大きいものとする。更に浴材料は、 液状コア材料に近い密度のもの
とし、 その結果液状コア材料の浴内での浮力が僅かに正または負となるように
する。僅かに浮いているときは、 液状コア材料の表面張力によって総べての液
状コア材料が鋳物10から引き出され、極めてクリーンな鋳物10が残るように
なる。
【0053】 液状浴内に浸漬することによってコアを除去するために好ましい装置を図3に
示す。この装置は、チキソトロピー合金の鋳物10が半固体相への遷移を始める
ための温度以下であり、コア材料の融点以上の温度に加熱した液体82を貯蔵で
きる鋼または他の材料のような耐熱、高融点金属で形成した浸漬タンタ80を有
する。ZAMAK3材料のコア12が約800 °F以下で溶融し、チキソトロピー
合金の鋳物10が1,080 °F〜 1,090°Fで液化し始める例においては、好まし
くは液体82を鉛により構成する。この理由は、1)鉛は上記温度で液状である
、2)液状亜鉛は液状鉛に比べ僅か正の浮力である、3)鉛はアルミニウムに対
する親和力がない、及び4)鉛は熱伝導度が高いからである。
【0054】 更に図3に示すように、タンク80は床84と、前壁86及び後壁88を有す
る。鋳造体を挿入、除去するため後壁88付近に比較的小さい開口を残すよう前
壁86から後壁88に向かってカバー90を延ばす。カバー90は、タンク80
を満たしまたは空にするためタンク80を選択的に開くためヒンジ92によって
前壁86に取り付ける。バッフル94をカバー90から下方に液体82中に延ば
し、1)バッフル94とタンク80の前壁86間に亜鉛回収ゾーンを区画し、2
)バフッル94とタンク80の後壁88間に鋳物挿入/除去ゾーンを区画する。
加熱亜鉛合金ドレン管96をタンク80の前壁86を介して亜鉛回収ゾーンから
加熱亜鉛回収タンク98に延ばす。
【0055】 使用に際しては、新しく鋳造された鋳物10とこれによって取り込まれたコア
12をモールド18(図1B)からはさみ具100のような装置によって除去せ
しめ、直接タンク80に移し、鋳物10とコア12を溶融鉛82内に挿入し、亜
鉛回収ゾーン内の上述の区域に位置せしめたとき、約400 °F〜600 °Fの温度
に維持されるようにする。高い熱伝導度を有し、好ましくは溶融温度範囲で共晶
または略共晶金属となるコア12は(浴液材料が高い熱伝導度を有するため)急
激に溶け、鋳物10から離れ、及び溶融鉛82の表面から上昇する。溶融コア材
料は分離した泡102の形で上昇するように示したが、コア12全体が本質的に
同時に溶融するため略連続した塊で上昇する。コア12が溶融している鋳物10
を例えば一端から他端に傾斜することによって鋳物10を僅かゆすることによっ
て鋳物10からのコア材料の分離を促進できる。コア12から亜鉛合金が溶け出
たとき、これが溶融鉛82の表面に上昇し、溶融亜鉛合金の層104を形成する
。層104の厚さが大きくなったとき、溶融亜鉛合金は亜鉛合金ドレン管96を
介して亜鉛回収タンク98に流れ、プール106内に集められ、周期的に回収さ
れて他のコアとして再鋳造される。コア12上に窒化硼素または他の熱遮断被覆
が設けられている場合には亜鉛合金と共に上昇し、亜鉛合金層104の頂部に浮
ぶ。この材料は、従来既知のプロセスによりその品質に悪影響を及ぼすことなく
亜鉛合金層104の頂部から周期的にすくい取ることができる。
【0056】 コア12全体が溶融され、鋳物から除去された後(1〜5秒以内の間隔で成さ
れる)、鋳物10をタンク80から引き出し、タンク80を次の鋳物を受け取る
ために準備せしめる。
【0057】 溶融鉛の浴82以外の浴を鋳物10からコアを溶かすため用い得る。例えば、
塩浴または油浴を鉛浴の代りに用い得る。この場合には溶融コア金属は浴の液よ
り浮力が小さく沈むようになる。従ってこの例では鋳物10は図3に示すように
浴内に上向きではなく、下向きに浸漬せしめる。また、図3のタンクは低密度の
浴に適するように変形する。このような変形では、1)下方に延びるバッフル9
4はタンクの床84から上方に延びるものに代え、2)亜鉛合金ドレン管96は
タンク80の床84から液状コア材料を除去できるものに代える。
【0058】 図1Dと図2に示すように、浴から鋳物10を除去した後コア材料を取り去り
略完了する。従来の方法で取り出した鋳物10を手入れし、(ステップ70)従
来の方法で鋳物10を加熱処理または溶液エイジせしめる(ステップ72)。得
られた鋳物は実質的に所望の用途に用い得る。本発明の溶融除去コア モールド
プロセスによって形成した鋳物は極端に滑らかであり、極端に厳しい公差を有
し、測定した内面が初めの寸法から1インチ当り0.0015インチ、可能性として0.
0005インチ以内の変化となし得るため機械仕上げを必要としない。この鋳物は、
機械加工する必要がなく、精密なものを必要とするブレーキ キャリパ 等に用
い得る。これらの他の用途としてはエンジン,マニホルド,トランス ミッショ
ン ハウジング,アクセル ハウジング及びゴルフ クラブがある。
【0059】 図2に示すプロセスは、 その全体を20秒〜40秒のサイクルで連続的に繰り返
し、 場合によっては20秒以下または10秒以下のサイクルで繰り返すことができ
る。これら製造速度は先の章で示したプロセス パラメータを制御することによ
って可能となる。
【0060】 (4.実際の用途) 本発明の適用の多様性及び範囲を以下実際の例で説明する。本発明のプロセス
によって作り得る鋳物110の例は図7に示すブレーキ キャリパである。この
キャリパに用い得る複雑なコア112を図4に示し、 鋳物110によって取り
込まれた状態を図5と図6に示す。コア112は、 得られる鋳物110内に孔
116を形成するための第1の突起114と、 得られる鋳物110内に段部1
20を形成するための第2の突起118とを含む分離した突部を有する。他の突
部122と124は得られる鋳物110に夫々部分126とシール溝128とを
形成する。上記鋳物110には形成されていないが、 本発明のプロセスを用い
れば鋳物上に細かいねじのような細かい形状を形成できる。実際上、 本発明は
鋳物に1インチ当り40ピッチのねじを形成できる。従来の機械的に引き抜くコア
ではこのような複雑な形状を形成できない。他のロストコア鋳造プロセスに用い
る塩コアや他のコアを用いてこれら複雑な形を形成することは困難であるか不可
能である。これら他のロストコアプロセスで得たものは機械加工を必要とする。
パック,リーウィン,ドラリィ及びボス特許に示されているような既知のコア溶
融除去鋳造プロセスではこれら複雑な形のコアを用いて機械加工を不要とする精
密な鋳物を作ることができない。
【0061】 本発明のプロセスに用い得る極端に丈夫な、実施可能なコア130の例を図8
に示す。このコア130は自動車等に使用できるフロントブレーキ キャリパを
形成するための外側ハウジングを作るために用いる。段付突部132と134及
び他の複雑な形状を有する複雑な構造のコアは精密な鋳物を作り得るが、上記既
知の鋳造プロセスには使用できない。
【0062】 本発明では鋳物に対し機械加工が不要なため、次のコアの材料として回収され
たコア材料を再使用でき、製造コストを大幅に低下できる。例えば、ブレーキ
キャリパ用コア130のコストは約2.50ドル及び5.00ドルであり、年間の生産量
は100,000 ユニットである。本発明のプロセスによれば1個当りのトータルコス
トを60%減の3ドル以下とすることができる。本発明のプロセスによれば、投資
資本を4.5 ミリオンドルから1.0 ミリオンドルに減少でき、また、本発明によれ
ば機械加工を必要としないため鋳物を機械加工するため購入しなければならない
旋盤、ドリル及び他の機械を省略できる。本発明は本発明の範囲内で種々変更で
きる。これら本発明の範囲は上述したが、他の範囲は以下請求の範囲で明らかな
らしめる。
【図面の簡単な説明】
【図1A】 本発明における型内のコア挿入体を示す分解斜視図である。
【図1B】 図1Aの型内の鋳物の縦断正面図である。
【図1C】 鋳造後であるがコアの溶融前の鋳物とコアの組合せの斜視図である。
【図1D】 図1Cに示す組合せからコアを溶融した後の精密鋳造鋳物を示す斜視図である
【図2】 本発明によって形成される好ましいコア溶出精密鋳造プロセスのフローチャー
トである。
【図3】 本発明によって形成した鋳物からコアを溶出するために用いる浴槽の縦断正面
図である。
【図4】 本発明の鋳造プロセスに用い得る他のコアの斜視図である。
【図5】 図4に示すコアと関連する鋳物の斜視図である。
【図6】 図5のコアと鋳物の組合せの縦断側面図である。
【図7】 図5と図6の鋳物からコアを除去した後の鋳物の斜視図である。
【図8】 本発明のコア溶出精密鋳造プロセスによりブレーキ キャリパを作るために用
い得る他のコアの斜視図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U S,UZ,VN,YU,ZW

Claims (71)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)金属コアとモールドの内面間に空洞を形成するよう上
    記モールド内に上記金属コアを配置し、 (B)上記コアの融点より高い温度で半固体チキソトロピー合金のショットを
    上記空洞内に満たし、 (C)上記ショットを冷却固化して鋳物を形成し、次いで (D)上記コアを上記鋳物から溶出する 精密鋳造プロセス。
  2. 【請求項2】 1)亜鉛コアまたは亜鉛合金コアの周りにチキソトロピー
    アルミニウム 合金ショットを鋳込むこと、2)亜鉛コアまたは亜鉛合金コアの
    周りにチキソトピー マグネシウム合金ショットを鋳込むこと、及び3)鉛コア
    の周りにチキソトピー 亜鉛合金を鋳込むこと、 の何れかによる請求項1記載のプロセス。
  3. 【請求項3】 亜鉛コアまたは亜鉛合金コアの周りにチキソトロピー アル
    ミニウム合金ショットを鋳込む請求項1記載のプロセス。
  4. 【請求項4】 上記コアを共晶または略共晶の亜鉛合金から作る請求項3記
    載のプロセス。
  5. 【請求項5】 上記コアをZAMAK3から作る請求項4記載のプロセス。
  6. 【請求項6】 1,050 °F〜1,100 °Fの温度の上記ショットを、22,000ps
    i 〜30,000psi の高圧で、50インチ/秒〜100 インチ/秒の注入速度で上記モー
    ルド内に注入する請求項3記載のプロセス。
  7. 【請求項7】 約1,080 °Fの温度で、上記ショットを約29,400psi の高圧
    で、70インチ/秒〜90インチ/秒の注入速度で上記モールド内に注入する請求項
    6記載のプロセス。
  8. 【請求項8】 上記ショットが少なくとも50容量%が固体の状態で上記モー
    ルド内に注入される請求項1記載のプロセス。
  9. 【請求項9】 上記ショットが少なくとも60容量%が固体の状態で上記モー
    ルド内に注入される請求項8記載のプロセス。
  10. 【請求項10】 上記コアが、35ksi の抗張力と、100 W/m℃の熱伝導度
    と、0.08カロリ/グラム℃以上の熱容量を有する鋳造コアである請求項1記載の
    プロセス。
  11. 【請求項11】 上記コアが、40ksi の抗張力と、110 W/m℃の熱伝導度
    と、0.10カロリ/グラム℃以上の熱容量を有するホットチャンバーダイキャスト
    コアである請求項10記載のプロセス。
  12. 【請求項12】 上記コアがZAMAK3から形成される請求項11記載の
    プロセス。
  13. 【請求項13】 上記コアが、上記鋳物の内面に少なくとも1つの切り込み
    部、ねじ、及び孔を形成するための突出部を有する請求項1記載のプロセス。
  14. 【請求項14】 上記コアと鋳物との質量比が1:3〜1:1である請求項
    1記載のプロセス。
  15. 【請求項15】 上記コアを上記モールド内に配置する前に、上記コアを被
    覆する請求項1記載のプロセス。
  16. 【請求項16】 上記被覆ステップが1)上記コアをある材料で被覆するこ
    と、2)上記コアを陽極酸化すること、の少なくとも1つを含む請求項15記載
    のプロセス。
  17. 【請求項17】 上記被覆ステップが、始に結晶被覆を作るため上記コアの
    面を陽極酸化し、次いで上記結晶被覆上に上記材料を被覆することを含む請求項
    16記載のプロセス。
  18. 【請求項18】 上記被覆ステップが、500 グラム負荷で少なくとも200 回
    のテーバーアビレジョンサイクルに耐える材料で上記コアを被覆することを含む
    請求項15記載のプロセス。
  19. 【請求項19】 上記被覆ステップが、500 グラム負荷で少なくとも2,000
    回のテーバーアビレジョンサイクルに耐える材料で上記コアを被覆することを含
    む請求項18記載のプロセス。
  20. 【請求項20】 上記被覆ステップが、1)厚さ0.0015インチ以下で、2)
    約125 ミクロンインチの滑らかさで、3)厚さの変化が約0.0005インチ以内の均
    一な被覆を上記コアに形成することを含む請求項15記載のプロセス。
  21. 【請求項21】 上記被覆ステップが、1)0.0010インチ以下で、2)約60
    ミクロンインチの滑らかさで、3)厚さの変化が約0.0002インチ以内の均一な被
    覆を上記コアに形成することを含む請求項20記載のプロセス。
  22. 【請求項22】 上記被覆ステップが上記コアを窒化硼素で被覆することを
    含む請求項15記載のプロセス。
  23. 【請求項23】 上記溶融工程が、上記鋳物とコアを、上記コアの融点以上
    の温度に加熱された浴中に浸漬することを含む請求項1記載のプロセス。
  24. 【請求項24】 上記浴の密度が溶融金属コアの密度より大きく、溶融金属
    コアが上記浴の表面に上昇するよう上記鋳物とコアを上向きにして上記浴内に浸
    漬する請求項23記載のプロセス。
  25. 【請求項25】 上記浴が金属浴である請求項23記載のプロセス。
  26. 【請求項26】 上記コアが亜鉛合金で作られ、上記浴が鉛浴である請求項
    25記載のプロセス。
  27. 【請求項27】 上記浴の密度が溶融金属コアの密度より小さく、溶融金属
    コアが上記浴の底に沈むよう上記鋳物とコアを下向きにして上記浴内に浸漬する
    請求項23記載のプロセス。
  28. 【請求項28】 上記浴が塩浴と油浴の1つである請求項27記載のプロセ
    ス。
  29. 【請求項29】 上記溶融ステップが、上記鋳物の熱処理または溶液エージ
    ングを含む請求項1記載のプロセス。
  30. 【請求項30】 溶融ステップの後に他のコアの少なくとも一部を形成する
    ため上記溶融金属コアをリサイクルする請求項1記載のプロセス。
  31. 【請求項31】 溶融ステップ後の上記鋳物の内面が本質的に滑らかである
    請求項1記載のプロセス。
  32. 【請求項32】 請求項31記載の鋳造プロセスによって形成した鋳物。
  33. 【請求項33】 溶融ステップ後の鋳物内面の寸法変化が上記コアの初めの
    形状に対し1インチ当り0.0015以内である請求項1記載のプロセス。
  34. 【請求項34】 請求項33記載の鋳造プロセスで作られた鋳物。
  35. 【請求項35】 溶融ステップ後の鋳物内面の寸法変化が上記コアの初めの
    形状に対し1インチ当り0.0005インチ以内である請求項1記載のプロセス。
  36. 【請求項36】 請求項35記載の鋳造プロセスで作られた鋳物。
  37. 【請求項37】 上記コアが少なくとも略共晶である金属で作られている。
  38. 【請求項38】 上記モールドが、上記空洞を形成するため接合される一
    対の型を有し、上記介挿体が、上記型の一つに介挿され、上記チキソトロピー合
    金の固体−半固体遷移温度より低い融点を有し上記型の材料に対し上記チキソト
    ロピー合金よりも親和力の低い材料で作られる請求項1記載のプロセス。
  39. 【請求項39】 (A)(1)固体−半固体遷移温度と、(2)突起部又は
    くぼみ部を有する内側鋳造面とを有するチキソトロピー合金より成る鋳物と、及
    び (B)(1)上記内側鋳造面に合致する形状と、(2)上記チキソトロピー合
    金の融点より低い融点とを有し、上記鋳物によって少なくとも部分的に囲まれ上
    記鋳物内に取り込まれているコアとの組合せ。
  40. 【請求項40】 (a)固体−半固体遷移温度と、(b)コアによって形成
    される突起部又はくぼみ部を有する内側鋳造面とを有するチキソトロピー合金よ
    り成り、上記コアが、(a)上記内側鋳造面に合致する形状と、(B)上記チキ
    ソトロピー合金の遷移温度より低い融点とを有し、鋳物を鋳造する前と上記コア
    が上記鋳物から溶出された後において上記コアの形状に対する上記突起部又はく
    ぼみ部を有する上記内側鋳造面の寸法差が1インチ当り少なくとも約0.0015イン
    チ以内である鋳物。
  41. 【請求項41】 チキソトロピー合金の鋳物と金属コアとを、上記金属コア
    の融点より高く、上記チキソトロピー合金の固体−半固体遷移温度より低い温度
    に加熱して上記金属コアを上記鋳物から溶出せしめるプロセス。
  42. 【請求項42】 上記溶融工程が、上記鋳物とコアを上記コアの融点に加熱
    された浴中に浸漬し、上記コアを溶かし、コア金属コアを上記鋳物から分離する
    請求項41記載のプロセス。
  43. 【請求項43】 上記浴の密度が溶融金属コアの密度より大きく、溶融金属
    コアが上記浴の表面に上昇するよう上記鋳物とコアを上向きにして上記浴内に浸
    漬する請求項42記載のプロセス。
  44. 【請求項44】 上記浴が金属浴である請求項43記載のプロセス。
  45. 【請求項45】 上記コアが亜鉛合金で作られ、上記浴が鉛浴である請求項
    44記載のプロセス。
  46. 【請求項46】 上記浴の密度が溶融金属コアの密度より小さく、溶融金属
    コアが上記浴の底に沈むよう上記鋳物とコアを下向きにして上記浴内に浸漬する
    請求項42記載のプロセス。
  47. 【請求項47】 上記浴が塩浴と油浴の1つである請求項46記載のプロセ
    ス。
  48. 【請求項48】 上記浴が、1)底面と、2)第1の端部における上方入口
    と、3)第2の端部における液状コア回収区域と、4)上記第1及び第2の端部
    の間に位置する、上記浴内に延びるバックルと、及び5)上記バックルと上記第
    2の端部間に位置する、上記浴から上記液状金属コアを除去するためのドレンと
    を有するタンク内に入れられている請求項42記載のプロセス。
  49. 【請求項49】 上記溶融ステップが上記鋳物を熱処理するか又は溶液エー
    ジングを含む請求項41記載のプロセス。
  50. 【請求項50】 上記溶融ステップがガス炉内で上記鋳物を加熱することを
    含む請求項41記載のプロセス。
  51. 【請求項51】 液状金属コアを他のコアの少なくとも一部を形成するため
    リサイクルすることを含む請求項41記載のプロセス。
  52. 【請求項52】 (A)突出部とくぼみ部の少なくとも1つをその表面に有
    する金属コアとモールドの内面間に空洞を形成するよう上記モールド内に上記金
    属コアを配置し、 (B)上記コアの融点より高い温度で半固体チキソトロピー合金のショットを
    上記空洞内に満たし、 (C)上記ショットを固化してコアを取り込んだ鋳物を形成し、次いで (D)上記コアを上記コアの上記表面の形状に合致する形状の表面を有する上
    記鋳物から溶出する、上記コアを上記鋳物から機械的に除去する必要のない 精密鋳造プロセス。
  53. 【請求項53】 溶融ステップの後の上記鋳物の内面が滑らかである請求項
    52記載のプロセス。
  54. 【請求項54】 請求項53記載の鋳物プロセスによって形成された鋳物。
  55. 【請求項55】 溶融ステップの後の、鋳物の内面形状とコアの初めの形
    状との寸法差が1インチ当り0.0015インチ以内である請求項52記載のプロセス
  56. 【請求項56】 請求項55記載の鋳造プロセスによって形成した鋳物。
  57. 【請求項57】 溶融ステップの後の、鋳物の内面形状とコアの初めの形状
    との寸法差が1インチ当り0.0005インチ以内である請求項52記載のプロセス。
  58. 【請求項58】 請求項57記載の鋳造プロセスによって形成した鋳物。
  59. 【請求項59】 (A)外面に突出部を有する金属コアをAcu亜鉛5、Z
    AMAK5及びZAMAK3の少なくとも1つを有する亜鉛合金によって鋳造し
    、 (B)1)上記金属コアを陽極酸化によって結晶被覆する、2)他の材料によ
    って被覆することの少なくとも1つを含むステップで上記金属コアを熱絶縁、耐
    摩耗性材料によって被覆し、 (C)金属コアとモールドの内面間に空洞を形成するよう上記モールド内に上
    記金属コアを配置し、 (D)上記コアの融点より高い温度で少なくとも60容量%の固体分を有する
    半固体チキソトロピー合金のショットを上記空洞内に満たし、 (E) 上記ショットを固化してコアを取り込んだ鋳物を形成し、次いで (F)加熱浴内の鋳物から上記コアを溶出し、上記コアの上記突出部によって
    形成されたねじ、切り込み部及び孔の少なくとも1つを有する鋳物が残るように
    する 精密鋳造プロセス。
  60. 【請求項60】 溶融ステップの後の上記鋳物の内面が滑らかである請求項
    59記載のプロセス。
  61. 【請求項61】 請求項60記載の鋳物プロセスによって形成された鋳物。
  62. 【請求項62】 溶融ステップの後の、鋳物の内面形状とコアの初めの形
    状との寸法差が1インチ当り0.0005インチ以内である請求項59記載のプロセス
  63. 【請求項63】 請求項62記載の鋳造プロセスによって形成した鋳物。
  64. 【請求項64】 (A)外面に突出部を有するZAMAK3亜鉛合金の金属
    コアをホットチャンバダイキャストし、次いで (B)上記コアの外層を陽極酸化し、次いで (C)上記コアを窒化硼素で被覆し、次いで (D)金属コアとモールドの内面間に空洞を形成するよう上記モールド内に上
    記金属コアを配置し、次いで (E)約1,080 °F〜1,090 °Fの温度で少なくとも60容量%の固体分を有す
    る半固体チキソトロピー アルミニウム356合金のショットを上記空洞内に満
    たし、次いで (F)上記ショットを固化してコアを取り込んだ鋳物を形成し、次いで (G)少なくとも750 °Fに加熱した浴内の鋳物から上記コアを溶出し、上記
    コアの外面の上記突出部によって形成されたねじ、切り込み部及び孔の少なくと
    も1つを有し、その内面が本質的に滑らかで約0.0015インチの公差を有する鋳物
    が残るようにし、次いで (H)上記鋳物を上記浴から取り出して冷却し、次いで (I)上記鋳物を溶液エージングし、次いで (J)上記浴から上記溶融金属コアを除去し、この溶融金属コアを他のコアの
    少なくとも1部のためリサイクルせしめる、 精密鋳造プロセス。
  65. 【請求項65】 上記モールドが、上記空洞を形成するため接合される一対
    の型を有し、上記介挿体が、上記型の一つに介挿され、上記チキソトロピー合金
    の固体−半固体遷移温度より低い融点を有し上記型の材料に対し上記チキソトロ
    ピー合金よりも親和力の低い材料で作られる請求項64記載のプロセス。
  66. 【請求項66】 請求項64記載の鋳造プロセスによって作った鋳物。
  67. 【請求項67】 請求項1記載の鋳造プロセスによって作ったブレーキ キ
    ャリパ。
  68. 【請求項68】 請求項31記載の鋳造プロセスによって作ったブレーキ
    キャリパ。
  69. 【請求項69】 請求項35記載の鋳造プロセスによって作ったブレーキ
    キャリパ。
  70. 【請求項70】 請求項53記載の鋳造プロセスによって作ったブレーキ
    キャリパ。
  71. 【請求項71】 請求項64記載の鋳造プロセスによって作ったブレーキ
    キャリパ。
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