JP2003501914A - 補聴器用デジタル・フィルタ - Google Patents

補聴器用デジタル・フィルタ

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JP2003501914A JP2001500606A JP2001500606A JP2003501914A JP 2003501914 A JP2003501914 A JP 2003501914A JP 2001500606 A JP2001500606 A JP 2001500606A JP 2001500606 A JP2001500606 A JP 2001500606A JP 2003501914 A JP2003501914 A JP 2003501914A
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スジャーセン・ウォルター・ピー
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サーノフ コーポレイション
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    • H04R25/50Customised settings for obtaining desired overall acoustical characteristics
    • H04R25/505Customised settings for obtaining desired overall acoustical characteristics using digital signal processing
    • HELECTRICITY
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    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H17/00Networks using digital techniques
    • H03H17/02Frequency selective networks
    • H03H17/0223Computation saving measures; Accelerating measures
    • H03H17/0225Measures concerning the multipliers
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    • H03H17/02Frequency selective networks
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    • H03H17/0227Measures concerning the coefficients
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    • HELECTRICITY
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    • H04R2460/00Details of hearing devices, i.e. of ear- or headphones covered by H04R1/10 or H04R5/033 but not provided for in any of their subgroups, or of hearing aids covered by H04R25/00 but not provided for in any of its subgroups
    • H04R2460/03Aspects of the reduction of energy consumption in hearing devices

Abstract

(57)【要約】 デジタル聴器はデジタル・フィルタを使用する。このディジタル・フィルタは、係数乗算器を使用し、集積回路内に含めることができる最小数の特別仕様回路で実行可能なデジタル信号処理アルゴリズムを有する。デジタル補聴器の電力消費は単一の汎用乗算器を使用し、複合乗算器を無くし、複数の汎用乗算器を無くすることによって最小に維持される。好ましくは、デジタル・フィルタに2のべき乗に制限したフィルタ係数を使用することにより、係数乗算器がシフタとして動作する。シフトハードウェアは乗算器に比較して簡単で、経済的である。2のべき乗の乗算は補聴器内の回路により実行されるが、これにはバッテリからのパワーを必要としない。ディジタル・フィルタは非再帰有限インパルス応答(FIR)デジタル・フィルタ、または無限インパルス応答(IIR)デジタル・フィルタとすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】
本発明は一般に補聴器用デジタル・フィルタに関するものであり、特に低減した
パワー消費と損失を持つ補聴器用デジタル・フィルタに関する。
【0002】 従来の補聴器システムで使用されて既知のディジタル信号プロセッサ(DSP
)は、速度と性能が強調されてきており、従来から、大きいパワーを必要とする
設計のものであった。DSPにおける大きいパワー消費は、基本的には、構成部
品とその相互接続方法に原因している。
【0003】 本発明は補聴器用のDSPに対し、性能を犠牲にすることなく、経済性とサイ
ズの利点を持ちつつパワー消費を最小化するものである。
【0004】 従来の補聴器では、マイクロホンで入射音波をアナログ電気信号に変換し、次
にその信号を処理し、不要なノイズ等をフィルタで除去し、増幅して電気信号を
音波に変換するレシーバまたはスピーカに接続する。電気信号プロセッサは、電
気アナログ信号で直接動作するアナログ・プロセッサであってもよい。代替方法
では、アナログ信号をディジタル信号に変換し、デジタル信号プロセッサ(DS
P)で処理してもよい。
【0005】 今日の大部分の補聴器はアナログ信号処理を使用している。信号処理手法には
、周波数に依存しない線形増幅、周波数補正線形増幅(一般に高周波数を強調す
る)、周波数に依存しない自動利得制御(AGC)システム、および最新のもの
は、信号レベル依存の周波数補正システムを含む。前記の最新クラスの補聴器は
、補聴器業界が2−チャネル・システム、3−チャネル・システムおよび多重−
チャネルシステムと呼んでいる信号処理アルゴリズムを含む。これらシステムで
は、オーディオ周波数帯域を2またはそれ以上のセクションに分割し、各セクシ
ョンのゲインを相互に独自に制御できる。Etymotic Research製のK-Amp(登
録商標)回路およびGennum Corporation製のDynamEQ−1(登録商標)回
路は、従来の2−チャネル・システムの例である。
【0006】 DynamEQ−1(登録商標)は、2つの増幅器セクション(1つは低周波
数を処理し、他方は高周波数を処理する)を有する。従来の認識では、これは2
−チャネル・システムである。K−Ampは増幅器を1つだけ含み、入力レベル
の関数として周波数応答特性を形成する。これら両回路は、方法は異なるが、1
次アナログ・フィルタを実現している。したがって、用語「2−チャネル・シス
テム」を使用するときには注意しなければならない。複素周波数伝達関数で説明
(S−領域で記述)するのが、アナログ・フィルタを説明するのにより適切であ
る。
【0007】 アナログ・フィルタの精度と再現性は物理的部品(例えば、抵抗、キャパシタ
)の許容差に依存する。これらの部品は、温度で変化する初期の許容差を持ち、
また湿度、電圧、使用年数により変化する可能性がある。環境条件の範囲全体に
渡り作動させるとき、アナログ・フィルタを意図する要求条件に一致するように
設計するのは極めて難しい。
【0008】 一方、デジタル・フィルタは数値を操作するデジタル電子回路を用いて実現さ
れる。デジタル・フィルタはアルゴリズムにより記述され、またZ−領域で数学
的に表される。回路毎のデジタル・フィルタの再現性は、サンプリング周波数の
精度だけに依存する。このサンプリング周波数は通常、一般に0.01%の精度
の水晶制御発振器から導かれる。発振周波数の精度は、一般に、アナログ・フィ
ルタで使用される抵抗およびキャパシタの1%、5%、10%の許容差よりはる
かに高精度である。デジタル・フィルタの精度、ひずみ、ノイズ特性は、信号と
フィルタ係数を表現する精度に依存する。
【0009】 補聴器技術に関する従来技術の米国特許がいくつか存在する。Diltonの米国特
許4,803,732、発明の名称「補聴器の増幅方法と装置」では、異なるオ
ーディオ周波数帯域を認識し、それらを個別に処理する。異なる周波数帯域は個
々に増幅し、ユーザの聴覚の喪失パターンと必要度に一致させる。増幅前に、マ
イクロホン信号を任意選択のフィルタを通す。これにより、ユーザに対する信号
識別が強調される。
【0010】 Nunleyらの米国特許4,791,672は、リアルタイムでアナログ信号のデ
ジタル・サンプルを処理するための耐久性のある、プログラム可能なデジタル信
号プロセッサを含む補聴器を記載している。信号プロセッサ内に格納された補聴
器プログラムは連続的に実行され、ノイズ抑制を行う。
【0011】 従来技術は米国特許に豊富に存在する。それらは、異なる装置または技法を使
用して、程度の差はあるがノイズ抑制を記載している。このような従来技術の例
には、Franklinらの米国特許5,794,187、Lindemannらの5,651,
071、Graupeらの4,185,168、Arcosらの5,306,560、Goodi
ngsらの5,259,033、Engebretsonらの5,412,735がある。一般
に前述の特許は、増幅器と関連回路におけるパワー消費に一切言及せずに、ユー
ザの聴覚または強化された聴覚の明瞭性を達成することを記載している。
【0012】 デジタル信号に関するデジタル・フィルタの動作を説明するための一般的方法
は、Z変換方法である。
【0013】 Z変換 この際のZ変換の簡単な説明は、本発明の理解を深めるのに役立つと思われる
。X(k)を、k<0に対しゼロであるデジタル信号とする。X*(z)で表す
それのz変換を、zの関数であると定義する。
【0014】
【数1】
【0015】 目的とするシフト乗算特性が原因で、zはフェーザ法(phasor approach)で
の解釈と同一の意味を持つ。つまり、zが複素z平面内の単位円上にあるとき、
その角度は周波数変数と解釈される。しかし問題とするのは、zをどのように解
釈するかではなく、zをどのように定義するかである。その回答は、独立複素変
数である。それはサンプル数であるkとほぼ同一の意味を持つ。信号はkの関数
であると定義される、一方、そのz変換はzの関数と定義される。したがって、
zは信号のz変換の領域である。実際、z変換は時間領域から周波数領域への変
換と見ることができる。z変換に対し以下の表記法を使用できる。
【0016】
【数2】
【0017】 矢印の上の表記は変換の名称を示す。この点で、デジタル・フィルタはz変換
と同一方法での変換と考えることができる。例えば、XがフィルタHへの入力で
あり、Yが出力である場合、関係式は以下のように表される。
【0018】
【数3】 したがってフィルタは、kの1つの関数をkの別の関数に変換する一種の変換で
あり、一方、z変換はkの1つの関数をzの別の関数に変換する。
【0019】 z変換はある特性を有し、その特性により、フェーザ法で扱う方法と同様に、
乗算による移動平均フィルタと他の線形の時間不変フィルタを表すことができる
。一方側のデジタル入力信号に対し、出力信号のz変換は、入力信号のz変換に
伝達関数H(z)を乗算して得られる。
【0020】 z変換は時間領域から周波数領域に容易に、自由に変換できる特性を持つ。時
間領域でのフィルタ処理は、z変換領域での乗算に相当すると考えることができ
る。前記のさらに完全な理解は、John Wiley & Sons, Inc.出版の、プリンスト
ン大学、Kenneth Steglitzによる「ディスクリート・システム入門」(1974)か
ら得ることができる。
【0021】 フィルタ係数 デジタル・フィルタは実数の組、すなわちその係数により特徴付けされる。こ
れらの数の変更により、フィルタ特性が変化する。所定のフィルタ特性の係数値
のすべての変化の影響(例えば周波数応答特性)を予測するために、その係数に
関し|H(ejwt)|を変化させ、周波数応答特性の感度の指標として導関数の
値を使用して特定係数を変更できる。フィルタ特性に関する係数の選択の詳細な
解析は、「ディジタル・フィルタの設計」の2章、Abraham PeledとBede Luiに
よるデジタル信号処理のp.45に見ることができる。
【0022】 ディジタル・フィルタH(f)はフーリェ級数で表すことができる。
【0023】
【数4】 ここで、h(n)はフィルタ係数である。フィルタ係数h(n)の選択により影
響されるときの、対称有限インパルス応答(FIR)の位相シフトの詳細な解析
は、R, Higginsによる「VLSIにおけるデジタル信号処理」,1990,pp.182-191
, Prentice Hall, Englewood Cliffs, NJに記載されている。
【0024】 周波数領域と時間領域におけるH(z)のz変換である、フィルタ係数h(n
)の選択により、フィルタ特性は大きく影響される。
【0025】 特に乗算器係数の選択の点からの、ディジタル・フィルタ設計での検討事項の
詳細な解析は、刊行物「回路とシステム−II、アナログおよびデジタル信号処
理に関するIEEETransactionのA. G. DempsterとM. D. Macleod
による「最小の加算乗算器ブロックを使用するIIRデジタル・フィルタの設計
」(1998.6)、vol 45、no.6、pp. 761-763で見ることができる。前記刊行物で
は、乗算器係数に対し選択された特定数値がフィルタ特性に与える影響を述べて
いる。また前記刊行物は、ディジタル・フィルタに必要な係数のワード長(すな
わち、ビット数)が係数感度にどのように影響を与えるかを説明し、また、必要
なフイルタ仕様に適合するためには、異なるフィルタ構成が一般に異なるワード
長を必要とする可能性があることを述べている。前記刊行物では、係数乗算器が
高価であると述べられている。
【0026】 汎用のディジタル信号プロセッサが市販されている。Motorola、Texas Instru
ments Analog Devicesの3社が、これらのデバイスのメーカの例である。これら
のプロセッサの目的は高速で融通性が高く、それによりの多くの異なる方式の信
号処理が実行できることである。この高速性と融通性に対して、集積回路のパワ
ーとサイズが犠牲になる。また、これらのデバイスは、従来、+5V電源で動作
していた。傾向としては低動作電圧に向かい、現在では、+3.3Vで動作する
いくつかのデバイスが存在する。補聴器の電源は一般に、+1.3Vを提供する
亜鉛−空気バッテリである。亜鉛−空気バッテリの寿命終端電圧は通常、メーカ
によって+0.9V、+1.0V、または+1.1Vと指定されている。補聴器
の集積回路は一般に、+1.1Vに低下するまで動作する仕様となっている。補
聴器内でデジタル信号処理を利用するには、DSPチップが最低限+1.1V(
好ましくは+1.0V)まで動作することが必要である。バッテリ寿命を最大に
するために、消費電流を少なくする必要がある。例えば、定格550mAhの6
75セルを、連続31日(24時間/日)間使用可能にするには、バッテリの平
均消費電流が740μA(0.74mA)以下である必要がある。この電流には
マイクロホン電流、アナログ/デジタル・コンバータ(ADC)、デジタル信号
処理回路(DSP)、デジタル/アナログ・コンバータ(DAC)、オーディオ
・パワー・アンプ、レシーバ(スピーカ)に対する電流を含む。
【0027】 バッテリ電流の節減のために、オーディオ・パワー・アンプをD級増幅器とし
て実現する。Knowles Electronics社は、内蔵D級増幅器を持つ数種のレシーバ
を提供している。Knowles社のマイクロホンは、約20μAの平均電流を消費す
る、一方、D級増幅器とレシーバは、信号レベルに依存して、約550μAの平
均電流を消費する。これより、電子回路の残り部分(ADC、DSP、DAC)
の利用できる電流は約170μAとなる。パワー節減の別の試みは、デジタルか
らアナログに戻す変換を削除することであり、代わりにデジタル/デジタル・コ
ンバータ(例えば、WidexSenso(登録商標)デジタル補聴器における
のと同様)を使用する。このデジタル/デジタル・コンバータ(DDC)はレシ
ーバをD級方式で駆動するが、デジタル・ワードを使用してレシーバに供給する
信号のデューティ・サイクル(duty-cycle)を直接制御する。
【0028】 汎用DSPチップは融通性を持つアーキテクチャを備える。一般的DSPデバ
イスはアキュムレータ、加算器/減算器、乗算器、レジスタ、データ・メモリ、
プログラム・メモリを含む各種の機能ブロックから構成される。これらの機能ブ
ロックは複合化されて、必要なブロック数を最小化している。2つの数を乗算す
る必要があるとき、それらの数をメモリから取り出し、乗算器の入力レジスタに
ラッチする。乗算器の出力はその結果を含み、次に、前記結果を別のレジスタま
たはメモリに格納する。
【0029】
【発明の概要】
本発明はデジタル・フィルタを使用し、性能を犠牲にすることなく低コスト化
および小型化の利点に加えて少ないパワー消費を達成する。
【0030】 本発明の目的は、パワー消費を少なくし、その結果サイズとコスト節減の利点
を達成した、デジタル・フィルタを用いた補聴器を提供することである。一形態
において、本発明は、デジタル・フィルタ内で、信号レベル依存周波数補正シス
テムを用いる方式の補聴器用のデジタル信号プロセッサに関する。このデジタル
信号プロセッサは、所定のパラメータ、例えば、入力信号レベルの関数として周
波数応答特性を制御するための汎用乗算器と、デジタル・フィルタとして用いら
れる無限インパルス応答デジタル・フィルタ(IIR)とを備え、前記デジタル
・フィルタが2n(nは整数)に関連するフィルタ係数を有し、これによりデジ
タル信号プロセッサのパワー消費を少なくする。
【0031】 第2形態において、本発明は、デジタル・フィルタ内で、信号レベル依存周波
数補正システムを用いる方式の補聴器用のデジタル信号プロセッサを提供する。
このデジタル信号プロセッサは、所定のパラメータ、例えば、入力信号レベルの
関数として周波数応答特性を制御するための汎用乗算器と、デジタル・フィルタ
として用いられる非再帰有限インパルス応答デジタル・フィルタ(FIR)とを
備え、前記デジタル・フィルタが2n(nは整数)に関連するフィルタ係数を有
し、これによりデジタル信号プロセッサのパワー消費を少なくする。
【0032】 本発明の主要点は、最小数の特殊仕様の回路で実行可能な信号処理アルゴリズ
ムを用いて、デジタル補聴器のDSPアルゴリズムのパワー消費を少なくするこ
とである。この回路は一般に集積回路内に存在する。本発明の第1の好ましい実
施形態では、回路は3つの方法で最小数とされる。第1は単一の汎用乗算器のみ
を使用し、信号レベルの関数として周波数応答を変更する方法であり、第2はフ
ィルタ係数が2nで表される値とする方法であり、第3は非再帰(有限インパル
ス応答)フィルタを使用する方法である。
【0033】 単一の汎用乗算器のみ(第1の方法) 本発明では、単一の汎用乗算器が使用され、また係数が固定されて2nに関連
する数値に制限される。この場合、係数が2nで表される値のときは、係数乗算
器はシフタになる。この発明では、係数乗算器は、乗算器としてでなくシフタと
して機能する。係数乗算器の場合と異なり、シフタ機能では追加のパワー消費を
必要としない。汎用乗算器は加算器のような別の機能ブロック以上の回路を必要
とするため、このような乗算器の数を最小にすることが望ましい。複数の汎用乗
算器が必要な場合、DSP装置で使用されているような複合化乗算器を使用する
のが好ましい。しかし、単一の汎用乗算器だけが必要な場合、特別仕様の乗算器
を使用してもよく、それにより、複合化回路の必要がなくなる。したがって、本
発明では、単一の汎用乗算器を使用する。
【0034】 n の値を持つフィルタ係数(第2の方法) 前述のように、デジタル・フィルタでは、フィルタ係数を選択して希望するフ
ィルタ特性を得る。これらの係数に遅延データ値を乗算する。通常、これは汎用
乗算器を用いて実行される。フィルタ係数を2のべき乗に制限することにより、
乗算器は単純なシフタになる。シフト・ハードウェアは乗算器よりも簡単に実現
できる。しかし、本発明は専用の信号処理機能のみを提供するため、係数は固定
され、乗算器は正確なビットをそれらの目的先にルーティングするだけで実行さ
れる。以下に、2のべき乗に制限された係数を用いて、必要な特性を持つフィル
タを得ることができることを示す。本発明の別の実施形態では、フィルタ係数は
それ自体2のべき乗でなく、それぞれが2のべき乗である2つの数の和である。
必要な乗算を実行するため、データ信号をシフトし、その後シフトされない信号
に加算(またはそれから減算)する。必要な乗算を得るためには、単一の加算器
だけが必要である。2のべき乗との乗算は、回路接続により実行され、この場合
バッテリからのパワーを使用しない。
【0035】 非再帰フィルタの利用(第3の方法) 非再帰または有限インパルス応答(FIR)フィルタは、再帰または無限イン
パルス応答(IIR)に比べていくつかの利点を有する。FIRフィルタは極を
持たず、したがって無条件に安定である。IIRフィルタは極を持ち、したがっ
て不安定で振動的になる。FIRフィルタでは、有限数の過去の入力サンプルだ
けを使用するため、誤差を蓄積しない。一方、IIRフィルタは有限数の過去の
入力サンプルと過去の出力サンプルを使用する。したがって誤差が蓄積され、リ
ミットサイクル(limit cycle)振動が問題となる。打ち切り誤差と丸め誤差を
処理するために、FIRフィルタでは16ビットが適切であるのに対し、IIR
フィルタでは24ビットを必要とする。本発明の好ましい実施形態の説明ではF
IRフィルタを使用するが、本発明はIIRフィルタを用いても実現できる。
【0036】
【好適な実施形態の説明】
本発明の前述およびその他の目的、形態、および利点は、添付図面に示す本発
明の好ましい実施形態の以下の詳細な説明で明らかになるであろう。図面では、
同一参照符号は異なる図面においても同一部品を指す。図面は必ずしも縮尺通り
でなく、本発明の原理を示すことに重点が置かれている。
【0037】 本発明による、低電圧、低消費パワーの補聴器用途に使用するのに適した、一
般的なデジタル信号処理アルゴリズムをここに記載する。望まれる信号処理に依
存して、好ましい実施形態を構成できる。本発明のいくつかの実施形態を記載し
、また本発明の固有の形態を図示する。
【0038】 デジタル信号処理アルゴリズム 先に概説した制約内で、本発明は、次のz領域内のシステム関数式により記述
される一般的デジタル信号処理アルゴリズムを提供する。
【0039】
【数5】
【0040】 ここで、
【0041】
【数6】
【0042】 であり、z-1は単位遅延、a0 …an はフィルタ係数、G(z)はFIRフィル
タである。パラメータσは、実現する実際のフィルタに依存して、+1または−
1のどちらかの定数値をとる。δは遅延ラインの出力タップを定義する。パラメ
ータγは低周波数応答を定義し、λは信号レベル依存の周波数応答を制御するパ
ラメータである。補聴器用途では、λはいくつかの信号、例えば(1)入力信号
、(2)出力信号、(3)λ乗算器の入力における信号もしくはλ乗算器の出力
における信号、のような信号の1つのレベルによって制御される。
【0043】 図1は本発明の一般的信号処理ブロックである。図1は信号レベル依存の周波
数応答特性を有するデジタル・フィルタの概略回路を示し、x(i)は入力を示
し、y(i)はフィルタ通過後の信号を示す。Z-1は単位遅延であり、a0,a1 ,a2,…anは、式(2)に示す、1単位遅延、2単位遅延等、最大n単位遅延
-nで乗算されるのに使用されるフィルタ係数である。図1では、λは信号レベ
ルに依存する周波数応答を制御するパラメータを示す。前述のように、λは入力
信号、またはλ乗算器の入力信号、またはλ乗算器の出力信号などのいくつかの
信号の1つのレベルにより制御できる。δは別のレベルの遅延を得るための、別
の選択可能なタップを示す。パラメータσは、式(1)に関連して述べたように
、実現する実際のフィルタに依存して、+1または−1のどちらかの定数値をと
る。
【0044】 低周波ゲインを持たない1次フィルタ 図2は、本発明の1次フィルタ実現のブロック図である。図2では、低周波数
ゲインを持たない(γ=∞)。λ=0では、周波数応答特性は平坦である。λが
増加するに伴ない、高周波数が強調される。高周波数強調の最大割合はオクター
ブ当り6dBである。図3は、λ=0〜32の範囲に対する周波数応答特性を示
す。サンプリング速度は40,000サンプル/秒である。
【0045】 低周波ゲインを持つ1次フィルタ 図4は、本発明の1次フィルタ実現のブロック図である。図4では、低周波数
ゲインはγパラメータにより制御される。λ=0では、周波数応答特性は平坦で
ある。λが増加するに伴ない、高周波数と低周波数の両方が強調される。しかし
、低周波数は高周波数に比べて強調割合が少ない。低周波数強調量は、γとλパ
ラメータにより影響される。高周波数強調の最大割合はオクターブ当り6dBで
ある。図5はγ=4、λ=0〜32に対する周波数応答特性を示す。サンプリン
グ速度は40,000サンプル/秒である。
【0046】 補聴器用途では、オクターブ当りの傾斜が6、12、18dBのフィルタを必
要とすることが多い。これを達成するために、図6のフィルタ構成が容易に選択
可能な傾斜を提供する。図6のフィルタは、単一の汎用乗算器を使用し、2のべ
き乗のフィルタ係数を有する。このようなデータ(条件)を使用して、信号処理
は次のように表すことができる。
【0047】
【数7】
【0048】
【数8】
【0049】 ここで、λはレベル依存ゲイン・パラメータであり、γは低周波数増幅量を制御
し、またs=1、2、または3であり、オクターブ当り6、12、18の傾斜を
選択する。デジタル・フィルタG(z)は、2のべき乗のフィルタ係数を使用し
て実現されることに注意する必要がある。しかし、G(z)は次のように書き直
せる。
【0050】
【数9】
【0051】 式(5)の係数すべてが必ずしも2のべき乗でない場合でも、式(4)と(5
)は等価である。これは本発明の精神に違反するものでない。なぜなら、フィル
タは2のべき乗の係数を用いて実現されるからである(式(4))。フィルタG
(z)は1に近いピーク・ゲイン(理想的には1)を持つようにも選択されてお
り、それによりG(z)のピーク・ゲインはべきsまで増加している(式(3)
)。またフィルタG(z)は約1のピーク・ゲインを持つ。同一の最大ゲインを
維持しながら、6、12、18dB/オクターブの選択可能傾斜を用いて、ユー
ザがプログラム可能な補聴器を実現できる。
【0052】 次に、本発明の実施形態に対するパワー消費の予測を、図6のブロック図に基
づいて行う。最初にゲート・カウントの予測を、各機能ブロック、遅延レジスタ
、加算器、乗算器に対し行う。データの幅は20ビットと仮定する。ゲート・カ
ウントは、次のように同等のCD4000シリーズのCMOSロジック部品のゲ
ート・カウントに基づく。
【0053】 遅延レジスタ CD4174の16進タイプのDフリップ−フロップに基づく。CD4174
は43.5ゲートの等価ゲート・カウント、またはビット当り7.25ゲートを
持つ。したがって20ビット・レジスタは145ゲートを持つ。
【0054】 加算器 CD4008の4ビット全加算器に基づく。CD4008は40ゲートの等価
ゲート・カウントを持つ。したがって20ビット加算器は200ゲートを持つ。
【0055】 乗算器 アレイ乗算器に基づく(A. PeledとB. Liu、デジタル信号処理、理論、設計、
および実施、John Wiley & Sons Inc., New York、1976;R. Higgins、VLSI
におけるデジタル信号処理、Prentice Hall、Englewood Clift, NJ、1990)。n
×m乗算器に対する等価ゲート数は、次のように予測できる。
【0056】
【数10】
【0057】 ここでnとmは被乗数の各ビット数であり、n>m、m>2である。式(6)か
ら、20ビット×20ビットの乗算器は4020等価ゲートを必要とする。
【0058】 図6に示されるデジタル・フィルタのゲート・カウントの概略数は次のように
示すことができる。
【0059】
【表1】
【0060】 パワー消費を予測するには、ゲート当りの消費の予測が必要である。低電圧、
低消費パワーCMOSプロセスにより0.5VMTCMOSに対し、0.05μ
W/MHz/ゲートのパワー消費値を達成した(T. Douseki、S. Shigematsu、J
. Yamada、M. Harada、H.InokawaおよびT.Tsuchia、0.5VMTCMOS/S
IMOQロジックゲート、IEEE J.ソリッド・ステート回路、vol.32、no.10,pp.
1604-1609、1997)。したがって、1.3V動作に対しては、0.34μW/M
Hz/ゲートと仮定できる。40KHzのサンプリング速度におけるデジタル・
フィルタに対し、全パワー消費は次の式で得られる。
【0061】
【数11】
【0062】 +1.3Vの電圧では、バッテリ電流は約90μAになる。追加パワーの節減
は、さらに高効率の乗算器を使用するか、または低いサンプリング速度を使用し
て得られる。例えば、32KHzのサンプリング速度では、バッテリ電流は90
μAの代わりに72μAになる。20×10乗算器(20ビット・データと10
ビット・データ)を使用する場合、2100等価ゲートの節減が得られる。1.
3Vと40KHzサンプリング速度では、この結果は29μW(22μA)、ま
たは24%の節減になる。20×10乗算器を使用すれば、電流は68μA(4
0KHzサンプリングで)と54μA(32KHzサンプリングで)になる。前
述のように、このフィルタ構成では、バッテリからの消費パワー・レベルは極め
て小さい。
【0063】 好ましい実施形態の周波数応答特性 式(3)で記述される、好ましいデジタル・フィルタの周波数応答特性はパラ
メータλ、γ、sに依存する。パラメータλはフィルタ・ゲインを制御する。パ
ラメータγは高周波数ゲインに対する低周波数ゲインを制御する。最後に、パラ
メータsは最大公称傾斜6、12.18dB/オクターブを選択する。図7〜1
5は、異なるパラメータを変化させることにより得ることができる、典型的な周
波数応答特性を示す。
【0064】 図7は異なる傾斜を選択する効果を示す。λ=16、γ=16、s=1、2、
3に対する一連の周波数応答特性曲線が示されている。ピーク・ゲインはλによ
り設定され、選択した傾斜に関係なく約24dBである。低周波数ゲインは0d
B(すなわち、ゲインが1)であり、γを約16またはそれ以上に設定すること
により、設定されている。7.5KHz以上のゲインは減少し、補聴器用途にお
ける高周波数ノイズを最小にする。
【0065】 図8はs=1、γ=16、λ=0〜16に対する一連の周波数応答特性曲線で
ある。高レベル信号(すなわち、大音量)に対して、λはゼロに向かって減少し
、周波数応答特性は平坦になる。低レベル信号(すなわち、小音量)に対して、
λは16に向かって増加し、高周波数ゲインも増加する。γが16に設定される
ため、低周波数増幅はされない。
【0066】 図9は、γ=3であること以外は図8で使用されたのと同一フィルタを示す。
λが16に向かって増加するのに伴ない低周波数でのゲインも増加するが、高周
波数でのゲインまで大きくならない。
【0067】 図10〜13は、s=2、λ=0〜16を持つフィルタに対する周波数応答特
性曲線を示す。形状が異なるのは、γの変化の影響を表している。図10ではγ
=16であり、低周波数ゲインは無い。図11ではγ=4である。図12ではγ
=3である。最後の図13ではγ=2である。図11〜13ではγが4から3、
2になると共に、6dBステップで増加する最大低周波数ゲインを持つ低周波数
ゲインを有する。
【0068】 図14と15は、s=3、λ=0〜16を持つフィルタに対する周波数応答特
性曲線を示す。図14では、γ=16であり、また図15では、γ=3である。
【0069】 本発明の範囲内で、別のフィルタ構成が可能である。これらのフィルタは、本
明細書で開示する好ましい実施形態に比べて、より複雑、またはより簡単にでき
る。この開示は、回路をできる限り少なくしてデジタル・フィルタを実現し、そ
れによりパワー消費とバッテリ電流を少なくするために使用される技術を述べて
いる。
【0070】 図16は、本発明の別の好ましい実施形態のブロック図を示しており、前の好
ましい実施形態に比べて使用回路が少なく、より好ましい実施形態である。図1
6で利用される信号処理は、次のようにz領域内で記述できる。
【0071】
【数12】
【0072】 ここでは、使用されるパラメータは式1に関連して前に定義したものである。
【0073】 次に、この好ましい実施形態でのパワー消費の予測を、図16の回路に基づい
て行う。最初にゲート・カウントの予測を、各機能ブロック、遅延レジスタ、加
算器、乗算器に対して行う。図6の場合と同様に、データの幅は20ビットと仮
定する。ゲート・カウントは、次のように同等のCD4000シリーズのCMO
Sロジック部品のゲート・カウントに基づく。
【0074】 遅延レジスタ CD4174の16進タイプのDフリップ−フロップに基づく。CD4174
は43.5ゲートの等価ゲート・カウント、またはビット当り7.25ゲートを
持つ。したがって20ビット・レジスタは145ゲートを持つ。
【0075】 加算器 CD4008の4ビット全加算器に基づく。CD4008は40ゲートの等価
ゲート・カウントを持つ。したがって20ビット加算器は200ゲートを持つ。
【0076】 乗算器 アレイ乗算器に基づく(A. PeledとB. Liu、デジタル信号処理、理論、設計、
および実施、John Wiley & Sons Inc., New York、1976;R. Higgins、VLSI
におけるデジタル信号処理、Prentice Hall、Englewood Clift, NJ、1990)。n
×m乗算器に対する等価ゲート数は、次のように予測できる。
【0077】
【数13】
【0078】 ここでnとmは被乗数の各ビット数であり、n>m、m>2である。次に、式(
6)から、20ビット×20ビットの乗算器は4020等価ゲートを必要とする
【0079】
【表2】
【0080】 パワー消費を予測するには、ゲート当りの消費の予測が必要である。低電圧、
低消費パワーCMOSプロセスにより0.5VMTCMOSに対し、0.05μ
W/MHz/ゲートのパワー消費値を達成した(T. Douseki、S. Shigematsu、J
. Yamada、M. Harada、H.InokawaおよびT.Tsuchia、0.5VMTCMOS/S
IMOQロジックゲート、IEEE J.ソリッド・ステート回路、vol.32、no.10,pp.
1604-1609、1997)。したがって1.3V動作に対しては、0.34μW/MH
z/ゲートと仮定できる。32KHzのサンプリング速度におけるデジタル・フ
ィルタに対し、全パワー消費は次の式で得られる。
【0081】
【数14】
【0082】 +1.3Vの電圧では、バッテリ電流はわずか53μAになる。これは、前述
の図6の実施形態における8560のゲート・カウントおよび72μAのバッテ
リ電流と、対照をなす。追加パワーの節減は、20×20乗算器の代わりに20
×10乗算器(20ビット・データと10ビット制御信号)を使用することによ
り得られる。これにより、約2100等価ゲートの節減が得られる。式(11)
から、パワー消費を計算すると、45.6μAとなる。1.3Vでは、バッテリ
電流はわずかに35μAになる。前述のように、このフィルタ構成では、バッテ
リからの消費パワー・レベルは極めて小さい。
【0083】 図16の好ましい実施形態の周波数応答特性 式(3)〜(10)で記述される、好ましいデジタル・フィルタの周波数応答
特性はパラメータα、β、nに依存する。パラメータαはフィルタの高周波数ゲ
インを制御する。パラメータβは高周波数ゲインに対する低周波数ゲインを制御
する。最後に、パラメータnは最大公称傾斜6、12.18dB/オクターブを
選択する。図17〜23は、異なるパラメータを変化させることにより得ること
ができる、典型的な周波数応答特性を示す。
【0084】 図17は異なる傾斜を選択する効果を示す。α=17、β=0、n=1に対す
る一連の周波数応答特性曲線が示されている。ピーク・ゲインはα=17により
設定され、選択した傾斜に関係なく約24dBである。低周波数ゲインは0dB
(すなわち、ゲインが1)であり、βによりゼロに設定されている。8KHz以
上で、ゲインは25dBのピーク・ゲインから、16KHzでは0dBに減少し
、補聴器用途における高周波数ノイズを少なくする。
【0085】 図18はn=1、β=0、α=0〜16に対する一連の周波数応答特性曲線で
ある。高レベル信号(すなわち、大音量)に対しては、αはゼロに向かって減少
し、周波数応答特性は平坦になる。低レベル信号(すなわち、小音量)に対して
は、αは16に向かって増加し、高周波数ゲインも増加する。βが0に設定され
るため、低周波数増幅はされない。
【0086】 図19は、β=0.125であること以外は図18で使用されたのと同一フィ
ルタを示す。αが16に向かって増加するのに伴ない低周波数でのゲインも増加
するが、高周波数におけるゲインまでは大きくならない。
【0087】 図20〜23はn=2、3、β=0.125、α=0〜16に対する周波数応
答特性を示す。
【0088】
【均等物】
本発明を好ましい実施形態により詳細に図示し、説明してきたが、当業者には
、添付の特許請求項に限定された本発明の精神と範囲から逸脱することなく、形
態または細部の各種の変更が実行可能であることは理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 デジタル信号プロセッサの一般的なブロック図である。
【図2】 低周波強調していない1次フィルタのブロック図である。
【図3】 種々のλSにおける図2のフィルタの周波数応答特性のプロット図である。
【図4】 低周波強調した1次フィルタのブロック図である。
【図5】 種々のλSにおける図4のフィルタの周波数応答特性のプロット図である。
【図6】 本発明の第1の好ましい実施形態のブロック図である。
【図7】 図6の実施形態に対し、スロープまたはsパラメータが変化している、周波数
応答特性曲線セットである。
【図8】 s=1、γ=16、λ=0〜16の場合の、図7と同様の周波数応答特性曲線
のプロット図である。
【図9】 γ=3の場合の、図8と同様のプロット図である。
【図10】 s=2、γ=16、λ=0〜16の場合の、図8と同様のプロット図である。
【図11】 s=2、γ=4、λ=0〜16の場合の、図8と同様のプロット図である。
【図12】 s=2、γ=3、λ=0〜16の場合の、図8と同様のプロット図である。
【図13】 s=2、γ=2、λ=0〜16の場合の、図8と同様のプロット図である。
【図14】 s=2、γ=16、λ=0〜16に対する周波数応答特性曲線セットである。
【図15】 s=3、γ=3、λ=0〜16に対する周波数応答特性曲線セットである。
【図16】 本発明の最も好ましい実施形態のブロック図である。
【図17】 α=17、β=0、η=1に対する周波数応答特性曲線の一連のプロット図で
ある。
【図18】 η=1、β=0、α=0〜16に対する周波数応答特性曲線の一連のプロット
図である。
【図19】 β=0.125、α=0〜16に対する周波数応答特性曲線の一連のプロット
図である。
【図20】 η=2、β=0、α=0〜16に対する周波数応答特性曲線の一連のプロット
図である。
【図21】 η=1、β=0.125、α=0〜16に対する周波数応答特性曲線の一連の
プロット図である。
【図22】 η=3、β=0、α=0〜16に対する周波数応答特性曲線の一連のプロット
図である。
【図23】 η=3、β=0.125、α=0〜16に対する周波数応答特性曲線の一連の
プロット図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM, HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,K G,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT ,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW, MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S D,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR ,TT,TZ,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA, ZW

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタル・フィルタ内に信号レベル依存周波数補正システム
    を使用する方式の補聴器用のデジタル信号プロセッサであって、 入力と出力とを有し、かつ所定のパラメータの関数として周波数応答特性を制
    御ために設けられた汎用乗算器と、 係数乗算器を使用し、かつ2n (nは整数)に関係するフィルタ係数を有して
    おり、前記係数乗算器が単にシフタになり、信号プロセッサのパワー消費が最小
    化されている、非再帰有限インパルス応答デジタル・フィルタ(FIR)と、 を備えているデジタル信号プロセッサ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記所定のパラメータが、 (1)デジタル信号プロセッサの入力信号、 (2)デジタル信号プロセッサの出力信号、 (3)前記汎用乗算器への入力信号、 (4)前記汎用乗算器の出力における信号、 から選択されているデジタル信号プロセッサ。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記ディジタル・フィルタが、2の整数
    べき乗のフィルタ係数を有する、デジタル信号プロセッサ。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記ディジタル・フィルタが、その両方
    が2のべき数である2つの数の和のフィルタ係数を含むデジタル信号プロセッサ
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記FIRフィルタが16ビットである
    、デジタル信号プロセッサ。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記FIRフィルタに対する傾斜を、複
    数の所定の傾斜の1つから選択する手段を含むデジタル信号プロセッサ。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記所定の傾斜が、オクターブ当り6、
    12、18dBの傾斜を含むデジタル信号プロセッサ。
  8. 【請求項8】 デジタル・フィルタ内に信号レベル依存周波数補正システム
    を使用する方式の補聴器用のデジタル信号プロセッサであって、 入力と出力とを有し、かつ所定のパラメータの関数として周波数応答特性を制
    御ために設けられた汎用乗算器と、 係数乗算器を使用し、かつ2n (nは整数)に関係するフィルタ係数を有して
    おり、前記係数乗算器が単にシフタになり、信号プロセッサのパワー消費が最小
    化されている、無限インパルス応答(IIR)デジタル・フィルタと、 を備えているデジタル信号プロセッサ。
  9. 【請求項9】 請求項8において、前記所定のパラメータが、 (1)デジタル信号プロセッサ入力信号、 (2)デジタル信号プロセッサ出力信号、 (3)前記汎用乗算器への入力信号、 (4)前記汎用乗算器の出力における信号、 から選択されているデジタル信号プロセッサ。
  10. 【請求項10】 請求項8において、前記ディジタル・フィルタが、2のべ
    き乗のフィルタ係数を有する、デジタル信号プロセッサ。
  11. 【請求項11】 請求項8において、前記ディジタル・フィルタが、その両
    方が2のべき数である2つの数の和のフィルタ係数を含むデジタル信号プロセッ
    サ。
  12. 【請求項12】 請求項8において、前記IIRフィルタが16ビットであ
    るデジタル信号プロセッサ。
  13. 【請求項13】 請求項8において、前記デジタル・フィルタに対する傾斜
    を、複数の所定の傾斜の1つから選択する手段を含むデジタル信号プロセッサ。
  14. 【請求項14】 請求項13において、前記所定の傾斜が、オクターブ当り
    6、12、18dBの傾斜を含むデジタル信号プロセッサ。
  15. 【請求項15】 デジタル・フィルタ内に信号レベル依存周波数補正システ
    ムを使用する方式の補聴器用のデジタル信号プロセッサにおけるデジタル信号を
    処理する方法であって、 汎用乗算器を用いてデジタル信号を乗算し、所定のパラメータの関数としてデ
    ジタル信号の周波数応答特性を制御するステップと、 係数乗算器を使用し、かつ2n (nは整数)に関係するフィルタ係数を有して
    いる、非再帰有限インパルス応答(FIR)デジタル・フィルタにより信号をフ
    ィルタ処理し、それにより前記係数乗算器が単にシフタになり、信号プロセッサ
    のパワー消費が最小化されるステップと、 を含むデジタル信号の処理方法。
  16. 【請求項16】 請求項15において、前記デジタル・フィルタに対する傾
    斜を、複数の所定の傾斜の1つから選択するステップを含むデジタル信号の処理
    方法。
  17. 【請求項17】 請求項15において、前記所定の傾斜が、オクターブ当り
    6、12、18dBの傾斜を含むデジタル信号の処理方法。
  18. 【請求項18】 請求項15において、前記FIRフィルタが16ビットを有
    するデジタル信号の処理方法。
  19. 【請求項19】 デジタル・フィルタ内に信号レベル依存周波数補正システ
    ムを使用する方式の補聴器用のデジタル信号プロセッサにおけるデジタル信号を
    処理する方法であって、 汎用乗算器を用いてデジタル信号を乗算し、所定のパラメータの関数としてデ
    ジタル信号の周波数応答特性を制御するステップと、 係数乗算器を使用し、かつ2n (nは整数)に関係するフィルタ係数を有して
    いる、無限インパルス応答(IIR)デジタル・フィルタにより信号をフィルタ
    処理し、それにより前記係数乗算器が単にシフタになり、信号プロセッサのパワ
    ー消費が最小化されるステップと、を含むデジタル信号の処理方法。
  20. 【請求項20】 請求項19において、前記所定の傾斜が、オクターブ当り
    6、12、18dBの傾斜を含むデジタル信号の処理方法。
  21. 【請求項21】 請求項19において、前記IIRフィルタが16ビットを
    有するデジタル信号の処理方法。
  22. 【請求項22】 請求項1のデジタル信号プロセッサを組み込んでいる補聴
    器であって、所定のパラメーターが入力信号レベルである補聴器。
  23. 【請求項23】 請求項8のデジタル信号プロセッサを含む補聴器であって
    、所定のパラメーターが入力信号レベルである補聴器。
  24. 【請求項24】 デジタル・フィルタ内に信号レベル依存周波数補正システ
    ムを使用する方式の補聴器用のデジタル信号プロセッサにおけるデジタル信号を
    処理する方法であって、 汎用乗算器を用いてデジタル信号を乗算し、所定のパラメータの関数としてデ
    ジタル信号の周波数応答特性を制御するステップであり、前記所定のパラメータ
    が入力信号、出力信号、前記汎用乗算器への入力信号、前記汎用乗算器からの出
    力信号から選択される、ステップと、 係数乗算器を使用し、かつ2n (nは整数)に関係するフィルタ係数を有して
    いる、非再帰有限インパルス応答(FIR)デジタル・フィルタにより信号をフ
    ィルタ処理するステップと、 前記デジタル・フィルタの傾斜を所定の傾斜の1つから選択するステップであ
    り、それにより前記係数乗算器が単にシフタになり、かつデジタル信号プロセッ
    サのパワー消費が最小化されるステップと、 を含むデジタル信号の処理方法。
  25. 【請求項25】 請求項24において、前記所定の傾斜がオクターブ当り6
    、12、18dBの傾斜を含むデジタル信号の処理方法。
  26. 【請求項26】 請求項24において、前記FIRフィルタが16ビットを
    有するデジタル信号の処理方法。
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