JP2003501721A - 適合性マンマシンインターフェース装置 - Google Patents

適合性マンマシンインターフェース装置

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JP2003501721A JP2001500952A JP2001500952A JP2003501721A JP 2003501721 A JP2003501721 A JP 2003501721A JP 2001500952 A JP2001500952 A JP 2001500952A JP 2001500952 A JP2001500952 A JP 2001500952A JP 2003501721 A JP2003501721 A JP 2003501721A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、適合性マンマシンインターフェース装置に関する。前記装置は、マシン(Σ)のための最新の構成を確立するために、マシンに関するユーザーの知識程度にしたがう識別セル(1a,…,1a''',1b,…,1b’)と、マシンの複数の機能ステートレベル(FLi)を表示することを可能にする視覚的インターフェースモジュール(2)と、マシンに関するユーザーの識別された知識程度にしたがってマシンの機能ステートを選択するための適合性システム(2,3,4,8)とを具備する。本発明については、電話端末、カーラジオ、テレビリモコン、およびコンピュータのようなステートマシンとともに用いることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、本明細書において以後MMIと称される、マンマシンインターフェ
ース装置(man/machine interfacing device)に関する。
【0002】
【従来の技術】
構成メニューまたはプログラミングメニューを備えた電子的および/またはコ
ンピューティングハードウェアの多様性は、実施することができる機能の複雑さ
のために、通常は、ユーザーに、ハードウェアを十分に利用させないか、または
、不正確に利用させることさえある。
【0003】 詳細には、利用に関する種々の指示を読まないことを補うことに向けられた人
間工学の追究は、このような機能の実行を可能にするメニューの複雑さとおびた
だしい数のキーとのために、非常に頻繁につまづいている。
【0004】 実際にはユーザーの機敏さまたは器用さに依存する経験的な学習は、ユーザー
により、相当な困難を伴って、処理の冗長性(正確な処理を保証するために操作
を反復するような冗長性)から手順の複雑さ(直接的なキーによってアクセス可
能な結果を得るために幾つかのキーを始動させること)までに及ぶ遠回りな方法
で行われる。
【0005】 このような困難を解決しようと試みるために、種々の解決法が提案されてきた
。これらの中でも、ツリーメニューによって提案される多数の機能を備えられた
スクリーン電話装備の枠組み内において、MMIインターフェースシステムが、
1997年9月10日に出願された欧州特許出願公開第0,794,647号公
報(EP−0 794 647)により提案され、かつ、説明されている。
【0006】 このようなシステムは、使用中における選択の機敏さに関する可能な見込みを
伴って、成功した選択の数および失敗の数の数量化を実施する。
【0007】 このようなMMIシステムは、ユーザーの行動の学習のため相当な時間がかか
ることや、この学習の後での、ユーザーグループの中のユーザー間における相互
交換がほぼ不可能であることのような大きな制約を示している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、従来技術によるMMIシステムに関する前述した欠点を改善
することである。
【0009】 詳細には、本発明の目的は、簡単に使用できるが最大限の効率を示すMMI装
置の実施である。
【0010】 本発明の他の目的は、任意のタイプのステートマシンと、これらのステートマ
シンにより管理される任意のタイプの機能とに適合可能なMMI装置の実施であ
る。
【0011】 さらに、本発明の他の目的は、ユーザーの知識レベルまたはプロファイルの関
数として適合するMMI装置の実施である。
【0012】 最後に、本発明の他の目的は、使用時の大きな柔軟性を有する適合性MMI装
置の実施であり、このMMI装置の適合性性質は、このMMI装置により管理さ
れる種々の機能を選択する処理を加速するために、このインターフェース上にお
けるユーザーのナビゲーション速度を考慮することを可能にする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
ユーザーが相互作用的対話により複数の機能ステートを構成することができる
構成可能なステートマシンからなる、本発明の主題であるマンマシンインターフ
ェース装置は、このマシンに関するユーザーの知識程度を識別するための少なく
とも1つのモジュールと、このマシンの複数の機能ステートレベルを表示するこ
とを可能にする視覚的インターフェーシングのためのモジュールとを具備すると
いう点で注目に値する。連続的な機能ステートレベルとこれらの機能ステートレ
ベルの中から決定された機能ステートとをユーザーが選択するための適合性選択
モジュールが設けられる。適合性選択モジュールは、これらの連続的な機能ステ
ートレベルの選択的表示および選択と、視覚的インターフェースモジュールによ
って、このステートマシンに関するこのユーザーの識別された知識程度の関数と
して、このユーザーにより各々の機能ステートレベルの中から決定される特定の
機能ステートの選択とを、このユーザーに提供する。これらの連続的な機能ステ
ートレベルの中から決定される機能ステートレベルの選択は、ユーザーが、ステ
ートマシンに関する最新の構成を確立することを可能にする。計算モジュールは
、一方で、相互作用的対話の実施を可能にし、かつ、他方で、最新の構成の記憶
およびステートマシンへの転送を可能にする。
【0014】 本発明の主題であるMMI装置は、詳細には電話端末、カーラジオ、テレビコ
ントロールパッド、マイクロコンピュータのような任意のステートマシンの管理
に対する、および、より一般的にはステートマシンのシーケンス制御のための任
意のシステムに対する用途を見出す。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明は、以下の記載を読みかつ添付図面を見ることによって、より理解され
る。
【0016】 本発明の主題であるマンマシンインターフェース装置に関して、より詳細な説
明は、図1と以下に続く図面とに関連して与えられる。
【0017】 概略的な様式で、本発明の主題であるマンマシンインターフェース装置を収容
することが可能なマシンについては、相互作用的対話によってユーザーが複数の
機能ステートを構成できる任意の構成可能な(configurable)ステートマシンか
ら構成することができる。‘ステートマシン’という表現は、詳細には、電話端
末、カーオーディオ、テレビリモコン設備、およびマイクロコンピュータのよう
な、任意の電子的またはコンピューティングマシンを意味すると理解され、該マ
シンのために、“オペレーティングシステム”と称されるソフトウェアが、ファ
ンクショニング(すなわち、最適な動作条件の下でこのマシンにより実行される
機能の全てまたは一部の実施)を可能にするために必要とされる。
【0018】 図1に見られるように、本発明の主題であるインターフェース装置は、このマ
シンに関するユーザーの知識程度を識別するためのモジュールを少なくとも具備
している。前述の図1において、識別モジュールは、1a,1a’,1a”,…
,1a'''、および、1b,…,1b’と示されている。この番号は制限的なも
のではない。これらの識別モジュールは、特定の非制限的な実施形態において、
再構成可能な(reconfigurable)ファンクションキー(すなわち、押された場合
に、ユーザーのために意図された相互作用的対話によって表示される情報要素に
直接的に関連した作用を生じさせるキー)に対応することができる。
【0019】 この目的のために、本発明の主題である装置は、前述した相互作用的対話の枠
組み内において、関連マシンに関する複数の機能ステートレベルを表示すること
を可能にする視覚的インターフェースモジュール2をさらに具備する。
【0020】 概略的な様式で、例えば、単純マトリクス(passive matrix)スクリーンまた
はアクティブマトリクス(active matrix)スクリーンのような液晶スクリーン
から視覚的インターフェースモジュール2を構成できることが示されている。概
略的な様式で、視覚的インターフェースモジュール2と関連して、マシンに関す
るユーザーの知識程度を識別するためのモジュール1a,1a’,1a”,…,
1a''',1b,…,1b’については、視覚的インターフェースモジュール2
の周辺に、詳細には、例えば、視覚的インターフェースモジュール2の表示ゾー
ンのx,yアドレッシングに対応する直交方向に沿って、都合良く配置できるこ
とが示されており、これにより、本説明において詳細に後述するような多方向性
ナビゲータの役割が果たされる。さらに、前述の図1に示されるように、本発明
の主題である装置は、ユーザーが、連続的な機能ステートレベルと、これらの連
続的な機能ステートレベルから決定された特定の機能ステートとを選択するため
の適合性モジュールを具備している。
【0021】 図1において、適合性選択モジュールは、3,4で示される一式のファンクシ
ョンキーとして示されており、これらのファンクションキー3,4は、前述の識
別モジュール1a,1a’,1a”,…,1a'''と実質的に同じ種類のもので
あり得る特定のキーに対応しているが、これらのファンクションキー3,4の実
際の機能は、前述した複数の機能ステートレベル間におけるナビゲーションの要
求を満たすように明確に割り当てられている。
【0022】 前記モジュール3,4は、例えば、“エグジット”で示される表示ページのた
めのエグジット(exit)機能に対応することができ、または、これとは逆に、表
示ページのための、および、前述した機能ステートレベルの1つにおける機能ス
テートグループを構成する1つ以上の機能ステートをこの表示ページにおいて選
択するための、“有効化”で示される有効化(validation)機能に対応すること
ができる。前記モジュール3,4には、もちろん、一式のプログラムデータ(詳
細には、本発明の主題であるMMIインターフェース装置とユーザーとの間にお
ける相互作用的対話を実行するためのプログラム)を記憶することを可能にする
ROMタイプの内部メモリ5と、参照番号6を付されたRAMメモリタイプのワ
ークメモリと、参照番号8を付された計算ユニットと、参照番号7を付されたバ
スリンクとが付随しており、該バスリンク7は、前述した要素と、もちろん視覚
的インターフェースモジュール2と、識別モジュール1a,1a’,1a”,…
,1a''',1b,…,1b’と、前述の適合性選択モジュール3,4との間に
おけるリンクを提供することを可能にしている。
【0023】 概略的な様式で、前記適合性選択モジュールは、ユーザーに、連続的な機能ス
テートレベルの選択的表示および選択を、前述のユーザーがこれらの機能ステー
トレベルの各々の中から決定する特定の機能ステートの選択の他に、提供するこ
とが示されている。もちろん、ユーザーは、この選択を、視覚的インターフェー
スモジュール2によって、ステートマシンに関する関連ユーザーの識別された知
識程度の関数として実行する。これにより、複数の機能ステートレベル間におけ
るナビゲーションと、これらの種々のレベルの中からの機能ステートの選択とに
よる連続的な機能ステートレベルの選択は、ユーザーが、関連するステートマシ
ンに関する最新の構成を確立することを可能にする。
【0024】 図1において、ステートマシンには参照符号Σが付されており、かつ、ユーザ
ーが定義したオペレーティングシステムのローディングを提供すべくユーザーが
選択した最新の構成の転送を提供するために、該ステートマシンが、バスリンク
によって計算ユニット8と、最終的には前述の要素とにリンクされていることが
示されている。
【0025】 前記計算ユニット8に関する限り、該計算ユニット8をマイクロコントローラ
から構成できることが示されており、ROMタイプのパーマネントメモリ5に記
憶されたプログラム要素に基づくこの計算ユニットは、相互作用的対話の実施と
、前述した最新の構成の記憶およびステートマシンΣへの転送とを提供すること
を可能にしている。
【0026】 ステートマシンに関する関連ユーザーの識別された知識程度という概念に関す
る限り、知識程度については、もちろん関連ステートマシンのオペレーティング
システムの複雑さに依存する該程度の数にしたがって都合よく数量化できること
が示されている。
【0027】 ステートマシンに関するユーザーの知識程度を識別するためのモジュールに関
する種々の非制限的な実施形態について、図2aおよび図2bと関連して以下に
説明する。
【0028】 図2aには、マシンに関する関連ユーザーの知識程度を識別するためのモジュ
ールの好ましい実施形態が示されている。
【0029】 前述の図に示されるように、これらの識別モジュールについては、視覚的イン
ターフェースモジュール2上に表示されかつユーザーに自分の知識程度を宣言さ
せるホームスクリーンページから構成することができる。この理由により、図2
aにおいて、視覚的インターフェースモジュールは、関連ユーザーがクエスチョ
ンマークによって知識程度を宣言するためのプロンプトを表示すると仮定される
。知識程度が数量化される場合に(非制限的な例によれば、0〜2であり、レベ
ル0は関連ステートマシンの初心者ユーザーに相当し、レベル1は熟練者ユーザ
ーに相当し、レベル2は専門家ユーザーに相当する)、前述のプロンプトが現れ
ると、ユーザーは、例えば、識別モジュール1a,1a’,1a”,…,1a''
',1b,…,1b’の構成キー(これらのキーには、対応する知識程度が専用
化されている)の1つを始動させることにより、知識程度を宣言することができ
る。
【0030】 本説明においてより詳細に後述するように、x−,y−選択機能を前述のキー
へ割り当てるために、特に、前述したキーへの機能の割り当てについては、ユー
ザーが知識程度を選択した後に変更できることが理解される。
【0031】 図2aにさらに示されているように、かつ、本発明の主題である装置の特に注
目すべき特徴によれば、FL0により示されるオーダー0の機能レベルを割り当
てることができるホームスクリーンページからなるアセンブリ、前述のホームス
クリーンページに対応して導入され、かつ、FL1により示されるオーダー1の
機能レベルを割り当てることができる知識プロファイル、および、図2aにおい
てFL2により示されるオーダー2の機能レベルで示され、次に、FLiにより示
されるオーダーiの機能レベルで、FLNにより示される機能レベルNまで示さ
れる一式の連続的な機能ステートレベルは、ルート要素から形成されるツリー構
造の形で、かつ、システムツリー構造により構成される。前記ルート要素から形
成されるツリー構造は、マシンに関するユーザーの知識程度が識別された場合に
ユーザーの知識プロファイルからなり、前記システムツリー構造においては、関
連ユーザーの知識プロファイルに依存したアクセス可能なシステムツリー構造全
体を構成するような方法で、ステートマシンのオペレーティングシステムのアク
セス可能な機能一式が参照される。
【0032】 図2aには、FLiにより示されるランクiという各々の機能レベルに関して
、関連ユーザーのために各々の機能ステートレベルにおいて有効な選択数ni
示されている。
【0033】 したがって、ユーザーの知識程度の関数として、アクセス可能にされた機能が
関連オペレーティングシステムの適切なカスタマイズを十分に提供できれば、制
約された数の機能を各々の関連機能レベルに関して有効にすることが可能である
ことが理解される。したがって、マシンに関するユーザーの知識程度の関数とし
て、選択数niを減少または増加させることにより、より多い数またはより少な
い数の機能を、各々の機能レベルFLNに関して有効にすることが可能である。
【0034】 マシンに関するユーザーの知識程度を識別するためのモジュールに関する第2
の非制限的な実施形態、簡略化された実施形態について、図2bと関連して以下
に説明する。
【0035】 図2bの実施形態については、例えば、機能の数がそれほど多くないテレビの
コントロールパッドのような比較的簡単なステートマシンに関して実施すること
ができる。
【0036】 このような場合において、それ自体公知の方法で、テレビ自体のスクリーンか
ら視覚的インターフェースモジュール2を構成できることが示されており、スク
リーンページのセットは、前述のテレビスクリーン上に表示されている相互作用
的対話を実行することを可能にする。このような場合において、かつ、本発明の
主題である装置に関する特定の非制限的な特徴によれば、ユーザープロファイル
の定義(すなわち、オーダー0(FL0)の機能レベル)については、図2bに
示される制御装置設備上に、MS1〜MS4で示される一式のマイクロコンタクト
を実装することにより簡略化することができ、該マイクロコンタクトMS1〜M
4は、テレビのスクリーン上に表示されたスクリーンページからプロンプトす
ることに基づいて、ステートマシンに関するユーザーの知識程度を選択すること
を可能にする。
【0037】 図2bに示されるツリー構造(このツリー構造は、図2aのツリー構造と同一
に示されている)を通してのナビゲーションについては、例えば、リモコン設備
のコントロールキーに基づいて実行することができる。
【0038】 好ましい非制限的実施形態における、本発明の主題であるMMI装置の例示的
実施が、図3および図4a〜図4fと関連して以下に与えられる。
【0039】 図3には、図1に示されるような本発明の主題による装置が示されており、こ
の図においては、マシンに関するユーザーの知識程度を識別するためのモジュー
ル1a,1b,…,1b’の他に、参照番号2aを有する多方向性ナビゲータが
設けられており、該多方向性ナビゲータ2aは、特に、関連する機能ステートレ
ベルの各々から決定される特定の機能ステートの選択を提供することを可能にし
ている。概略的な様式で、前述した視覚的インターフェースモジュール2上にお
いてポインターPを移動させることを可能にする制御ハンドルから多方向性ナビ
ゲータを構成できることが示されている。これにより、図3において、多方向性
ナビゲータ2aと関連した矢印は、視覚的インターフェースモジュール2のスク
リーン上におけるポインターの移動を表している。図3において、図1と同じ要
素は、図1の要素と同じ参照番号を有している。
【0040】 図4aにさらに示されるように、ユーザーが連続的な機能ステートレベルFL 0 〜FLNを選択するための適合性モジュールは、視覚的インターフェースモジュ
ール2によって各々の機能ステートレベルFL0〜FLNを表示するシステムを具
備することができる。
【0041】 図4aに示されるように、かつ、好ましい実施形態において、各々の機能レベ
ルは、2次元マトリクスセルの形式で表示されており、各々のセルは、関連機能
ステートレベルのうちの特定の機能ステートを示している。
【0042】 図4a〜図4fにおいて、2次元マトリクスセルの形式での各機能レベルの表
示は、本発明の主題であるMMIインターフェース装置の電話端末に対する非制
限的な用途に専用化されている。この場合には、多方向性ナビゲータの実装が、
再構成可能なキーを不要にすることを可能にすることが示されており、これらの
キーは、図3において鎖点(chain-dotted)で示されている。
【0043】 より明確には、図4aは、FL1により示される機能レベル1のための、2次
元マトリクス形式のセルのレイアウトを示している。この機能レベルは、例えば
、ジャーナル(journal)と、ディレクトリと、応答マシン(answering machine
)と、“再呼び出し(recall)”により示される再呼び出し機能と、“消去(er
ase)”により示される消去機能と、“構成/プログラム(configure/program)
”により示される構成およびプログラミング機能と、“電話を構成(configure
the telephone)”により示される電話構成機能とに関連するセルを具備するこ
とができる。
【0044】 “第1項目”、“第2項目”により示される、より特定的な他の機能を設ける
こともできる。
【0045】 図4aにおいて、機能レベルFL1に関してアクセス可能な機能は、初心者ユ
ーザーのための減少した機能の数2に対応している。アクセス可能な機能の数は
、2次元マトリクスセルのうちの幾つかのセルを取り囲むことを可能にする太線
の矩形要素からなるポインターPにより示されている。これにより、機能レベル
FL1と初心者の知識程度とに関して、可能な選択の数はni=2となり、ポイン
ターPは2つのセルを取り囲んでいる。
【0046】 概して、各々の機能レベルFLiに関する可能な選択数niの関数として、ポイ
ンターPは、ni個のセルを取り囲む閉じた輪郭線により画定される領域からな
る。機能セルが矩形である場合には、ポインターPは、図に示されるように、n i 個のセルを取り囲む矩形から形成される。
【0047】 こうして形成されたポインターを、多方向性ナビゲータの補助によって左上方
へ、位置Aから位置Bへ移動した後に、ユーザーは、有効化キー4によって第1
項目を選択することができる。
【0048】 実際に、本発明の主題である装置の注目すべき特徴によれば、ステートマシン
に関するユーザーの知識程度を、識別モジュール1a,1a’,1a”,…,1
a''',1b,…,1b’に対して識別する工程の後に、ポインターPにより取
り囲むことができる機能セルの数niに対応するx,yアドレッシングは、これ
らの識別モジュールに割り当てられる。定義上、識別モジュール1a,1a’,
1a”,…,1a'''は、ポインターPにより取り囲まれる機能セルの列アドレ
スを定義し、かつ、識別モジュール1b,…,1b’は、このポインターにより
取り囲まれる機能セルの行アドレスを定義する。ポインターPにより取り囲まれ
るセルの選択については、対応アドレスの識別モジュールを始動させることによ
り実行することができる。次に、この識別の後には、有効化キーVALID4に
よる選択が続く。
【0049】 この工程の後に、ユーザーは、図4bに示される機能レベルFL2へ移ること
ができる。前述のレベルは、ユーザーが第1項目を選択した以前のレベルFL1
のジャーナル領域のサブツリーに相当している。明確には、ここでは、他のもの
ではなくジャーナルの第1項目に関連する機能を選択することが実際に重要であ
る。
【0050】 有効化キー4およびエグジットまたはエスケイプキー3の実装によって、ユー
ザーは、例えば図4aを参照すると、ディレクトリの既存の要素間にリンクが設
けられるディレクトリ記録や、ディレクトリの要素に関して予想される作用など
を作成するために、次のレベルへ降下することにより選択追跡を継続することが
できる。種々のアクセス可能な機能レベルFL2の機能に関する限り、これらの
機能が、“ジャーナル全体を消去”により示されるジャーナル消去機能と、“次
の項目を消去”により示される次の項目を消去するための機能と、“消去”で示
される消去機能、“消去をキャンセル”で示される消去キャンセル機能と、“題
目なしで記録”で示される記録機能と、“作成をキャンセル”で示される作成キ
ャンセル機能とを具備できることが示されている。
【0051】 本発明の主題である装置の注目すべき特徴によれば、前述した種々の機能レベ
ルを通してのナビゲーションおよび降下を加速させるための、多方向性ナビゲー
タによる、該多方向性ナビゲータ上に及ぼされる圧迫による、ナビゲーション中
のオーバーシュートの速度について考慮できることが示されている。明確には、
ユーザーがジャーナルの最終項目から、題目を付けずに該ジャーナルの最終項目
を記録するために直接的に進みたいと思う場合に、ユーザーは、同じものにアク
セスするためには、圧迫によって上/左方向を維持する必要があるだけである。
最後に、ユーザーは、1度の有効化を通して自分の選択を明確に確認することが
できる。
【0052】 したがって、レベルNからレベルN+1へ移ることが可能であり、これにより
、当該のレベルN+1および所望の選択に非常に迅速に到達することができる。
【0053】 ユーザー側におけるこのような処理が、各々のレベルに割り当てられたセルお
よび2次元マトリクスの表示の他に、本発明の主題である装置の非制限的な特徴
にしたがうステートマシン(ここでは、電話端末)のオペレーティングシステム
についての一様に確立された熟達の始まりに関係する一方で、図2aおよび図2
bに示されるように、連続的なレベルのツリーを表示することが可能である。こ
のような表示は、より確立されていない知識程度を有するユーザーのための種々
の機能ステートレベル内における、より容易なタグ付け(tagging)を可能にす
る。
【0054】 図4cは、熟練者ユーザー(すなわち、ステートマシンに関して平均的な知識
程度を有するユーザー)の知識程度のための、図4aと同じ機能レベルFL1
関する2次元マトリクスセルを示している。この場合には、ポインターは、4つ
の隣接セルにまで拡げられ、この場合の機能レベルFL1のための選択数は、N1 =4に等しい。詳細には、ユーザーが前述の機能レベルを選択するとすぐに、ユ
ーザーが、ジャーナル、応答マシン、ディレクトリ、電話およびサービスのよう
な4つのセルの中からの選択を有することを理解することができる。
【0055】 有効化キー4によって、位置Aから位置Bへポインターを移動することにより
、かつ次に、第1項目を選択することにより、多方向性ナビゲータを上方かつ左
方へ操作することは、図4dに示されるように、第1項目を選択することを、か
つ、次の機能レベルFL2へ移ることを可能にする。
【0056】 前述した機能レベルは、もちろん、ユーザーが第1項目を選択したジャーナル
領域のサブツリーに対応している。したがって、さらに、第1ジャーナル項目に
関連する機能を選択することが実際に重要である。
【0057】 図4cおよび図4dに目を向けると、図4aおよび図4bに関する初心者用の
対話とは異なり、一式のセルの形で示される各ポインターにおける可能な選択が
2つから4つへ移ることによる、種々の可能な選択を直ちに示すフィールドの拡
がりの存在形式を示すことができる。
【0058】 したがって、アクセス可能でありかつこれによりより迅速な機能を直ちに提案
するという点でより豊かであるこの方法から、熟練者ユーザー(すなわち、ステ
ートマシンに関して平均的な知識程度を有するユーザー)が利益を得ることは明
白である。明確には、ステートマシンの機能の取り決めおよび関係により熟達す
ることによって、ユーザーが4つの選択を直ちに容易に管理することが可能とな
る。正に、知識程度が初心者ユーザーに相当している図4aおよび図4bのよう
に、図4aおよび図4bに示される2次元マトリクスの構成セルの他に、図2a
および図2bに示されるような視覚的インターフェースモジュール2上における
種々の機能レベルのツリーを表示することが可能であることが想起される。
【0059】 図4eおよび図4fは、ユーザーが関連ステートマシンに関して特に熟練した
知識程度を有する専門家ユーザーである場合の、電話端末に関連して考えられた
用途のための同じ2次元マトリクスセルを示している。
【0060】 この場合に、かつ、図4cおよび図4dの各機能セルに示される機能に実質的
に対応しているが拡げられている機能に関して、ポインターPは、全部で9つの
隣接セルを覆うポインターからなっており、これにより、専門家ユーザーは、図
4eに示される機能レベルFL1に関して9つの可能な選択を有している(すな
わち、n1=9)。
【0061】 したがって、機能レベル1が選択されるとすぐに、ポインターは、“ジャーナ
ル”セルと、“ディレクトリ”セルと、“ダイヤル”セルと、“応答マシン”セ
ルと、“サービスを構成する/宣言する”セルと、“電話を構成する”セルとか
ら構成される9つの中央セルを覆う。
【0062】 図4eに示されるものと類似した、位置Aから位置Bへのポインターの移動(
多方向性ナビゲータの補助によって実行される上方および左方への移動)のため
に、次に、提案されたスクリーンにおいてキー4によって第1項目を選択した後
に、図4fに示される機能レベルFL2は、さらに、ユーザーが第1項目を選択
したジャーナル領域のサブツリーに対応している。これにより、さらに、ジャー
ナルの第1項目に関連する機能を選択することが実際に重要である。
【0063】 図4cおよび図4dに示されるような熟練者ユーザーに関する相互作用的対話
とは異なり、さらに、種々の可能な選択を直ちに示すためのフィールドと、各々
の示されたポインター内での9つの可能な選択への移行とに関する拡がりを示す
ことができる。
【0064】 さらに、ステートマシンを構成する電話端末のオペレーティングシステムの専
門家ユーザーが、直ちに提案するという点でより豊かでありかつこれにより迅速
であるこの機能表示からよりいっそう利益を得ることは明白である。オペレーテ
ィングシステムにより熟達することによって、ユーザーが9つの選択を直ちに管
理することが可能となる。
【0065】 概して、前述した初心者、熟練者、または専門家などのような各々のユーザー
プロファイルのために、2次元マトリクス機能セルが類似したレイアウトを保持
することが強調されるべきである。
【0066】 明確には、ナビゲーション中での連続的な機能レベルを通しての降下の一様性
を保持するために、かつさらに、ユーザーが学習により段階的に習得した要素を
利用するために、前述したユーザープロファイルに相当する表示された2次元マ
トリクスセルは、常に、以下の規定にしたがう: − 上方かつ左方へ進むことにより:一式の要素/作用または機能はジャーナ
ルを処理する、 − 上方かつ右方へ進むことにより:一式の要素/作用または機能はディレク
トリを処理する、 − 下方かつ左方へ進むことにより:一式の要素/作用または機能は応答マシ
ンを処理する、 − 下方かつ右方へ進むことにより:一式の要素/作用または機能は電話およ
びサービスを処理する。
【0067】 実際に、各々の2次元マトリクスセルは、視覚的インターフェースモジュール
2のスクリーンの平面における投影と、図2aまたは図2bに示されるツリー(
詳細には、各々の機能ステートレベルFLi)とからなることが理解される。
【0068】 2次元マトリクスセルを構成するための、機能ステートレベルを示す平面の構
成セルの相対的配置は、前述したようなアセンブリに関する人間工学的な基準の
機能として実施される。
【0069】 視覚的インターフェースモジュール2が装備されているタッチスクリーンから
多方向性ナビゲータが形成されている場合の、カーラジオからなるステートマシ
ンに関する、本発明の主題であるMMIインターフェース装置の第2の例示的実
装について、図5および後続の図面と関連して以下に説明する。
【0070】 図5には、本発明の主題であるMMIインターフェース装置が示されており、
この図においては、多方向性ナビゲータ2aが不要とされ、参照番号20を有す
るタッチスクリーンに置き換えられている。
【0071】 非制限的な実施形態において、ファンクションキー1a,1a’,1a”,…
,1a''',1b,…,1b’については、これらの機能を活性化させて維持で
きることが示されている。図5において、同じ参照番号は、図3および図1の場
合と同じ要素を示している。
【0072】 しかしながら、変形実施形態において、場合によっては、有効化キー4および
エグジットキー3の他に前述したキーを不要とすることができ、かつ、例えば図
5においてより太い線によって画定されるより広い領域を占有するタッチスクリ
ーン20のレベルで具現化することができる。
【0073】 図6aには、ステートマシンが図5に示されるようなタッチスクリーンを備え
たカーラジオからなる場合の2次元マトリクス機能セルが示されている。
【0074】 前述した図6aに示されるように、しかしながら、非制限的な様式で、2次元
マトリクス機能セルのうちのセルは、この用途において、“周辺機器”で示され
る周辺機器機能セルの他に、“局”で示される局の検索に関連するセルと、“ボ
リューム”で示されるボリュームに関連するセルと、カーラジオのステレオチャ
ンネルの相対的レベルのバランスを取ることを可能にするバランスセルとを具備
することができる。
【0075】 周囲ノイズに対する自動適合のためのセルが設けられている他に、例えば、“
第1FHz”および“第2FHz”で示される特定の無線送信器の周波数を記憶
することを可能にするメモリセル(メモリ1,メモリ2)、“変更”で示される
変更セル、“イコライズ”で示されるイコライジングセル、“全体レベル”で示
される全体レベルセル、“CDプレイヤー”で示される光ディスクプレイヤーセ
ル、“ハンズフリーGSM”で示される移動テレフォニーセル、“増加”および
“減少”で示される増加および減少セル、最後に“左”、“右”、および“前/
後”で示される左右チャンネルセルのような他のセルが示されている。
【0076】 さらに、図6aは、ユーザーがタッチスクリーン上を指によってスライドする
ことによるポインターの左上方への移動を、例により示している。メモリの選択
については、メモリ1、第1FHzを圧迫することにより、または場合によって
は、例えば有効化キー4を介して実行することができる。
【0077】 こうして実行された選択は、図6bに示される機能レベルFL2へ移ることを
可能にする。
【0078】 したがって、前述した機能レベルは、ユーザーがメモリ1を選択した“局”領
域のサブツリーに対応している。これにより、ここでは、記録された無線局のメ
モリ1に関連する作用または機能を選択することが実際に重要である。
【0079】 これらの場合に、例えば、図6bのセルに示される「関連したDAB情報を表
示」の選択によって、レベルFL3のような機能レベルへ降下することにより、
追跡(すなわち、ナビゲーション)を継続することも可能である。このような場
合に、表示するための要素と、ディジタル無線帯域により送信される情報のため
の要素と、ユーザーにより選択された構成を記憶するための要素との間における
リンクが与えられる。
【0080】 次に、ナビゲーション(すなわち、種々のレベルを通しての降下)を加速させ
るために、タッチスクリーン上における移動速度の概念について考慮することが
できる。明確には、ユーザーが局の周波数の減少に着手したいと思えば、ユーザ
ーは、同じものにアクセスするためには、指を上方向/左方向へ迅速に移動させ
る必要があるだけである。
【0081】 しかしながら、ユーザー側におけるこのような操作は、ステートマシン(ここ
では、カーラジオ)のオペレーティングシステムについての熟達の始まりに関係
し、本発明の主題である適合性MMIインターフェース回路は、例えば、デクリ
メント機能や、メモリの値をも変更するためにメモリMから次のメモリM+1へ
切り替えることをユーザーに提供する目的で、ユーザーの行動の進展に自動的に
適合する。
【0082】 これにより、本発明のMMIインターフェース装置の特に注目すべき特徴によ
れば、前述のMMIインターフェース装置の非常に優れた柔軟性および自動適合
性によって非常に迅速に前述の機能レベルFLN+1および所望の選択に到達でき
るように、レベルNからレベルN+1へ移行することが全くもって可能である。
【0083】 図6cは、図6aに示されるマトリクスと同じ用途の二方向マトリクスを示し
ているが、この二方向マトリクスにおいて、識別されたユーザーの知識程度は、
熟練者ユーザー(すなわち、関連ステートマシンに関して平均的な知識程度を有
するユーザー)に対応している。この場合には、ポインターは、2次元マトリク
ス機能セルのうちの4つのセルを取り囲んでおり、オーダー1の機能レベルFL 1 のための選択数は、n1=4に等しい。
【0084】 タッチスクリーン20上を、スクリーンから左上の位置へ、例えば人差し指に
よってスライドした後に、かつ、有効化キー4によって、または、対応するメモ
リセル1を圧迫することによってメモリ1、第1FHzを選択した後に、こうし
て得られたオーダー2の機能レベルFL2が図6dに示されている。
【0085】 さらに、この機能レベルは、ユーザーがメモリ1を選択している“局”領域の
サブツリーに対応している。これにより、ここでは、記録された無線局のメモリ
1に関連する作用または機能を選択することが実際に重要である。図6dにおい
て、2次元マトリクス機能セルは、“関連したDAB情報を表示”で示されるD
AB情報の表示、“関連したアクティブRDSモードへ移る”で示される関連し
たアクティブRDSモードへの移行、“FHzを減少”で示される周波数の減少
、および、“FHzを増加”で示される周波数の増加のような機能を、例として
具備している。他のセルが、例えば、日付、時刻、周波数の表示、“FHzのみ
を表示”で示される周波数の表示、“選択的チューナー”、“広範なフィルター
チューナー”、無線局の名前の表示、“RDSを非活性化”で示されるRDSの
非活性化、“ステレオ”で示されるステレオフォニー(stereophony)、“モノ
”で示されるモノフォニー(monophony)、“記憶”で示される記憶、“関連し
たメモリ番号を増加”で示される関連したメモリ番号の増加、のために設けられ
ている。
【0086】 初心者ユーザーに対応する知識程度のための2次元マトリクスセルとは異なり
、ここでは、各々の表されたポインターにおける可能な選択が2つから4つへ移
ることによる(n2=4)、種々の可能な選択を直ちに示すためのフィールドの
拡がりが示されている。
【0087】 したがって、ステートマシン(ここでは、カーラジオ)に関して平均的な知識
程度を有する熟練者ユーザーが、即時的な機能という点でより豊かでありかつこ
れにより迅速である呈示から利益を得ることは明白である。オペレーティングシ
ステムについてより知ることによって、ユーザーが4つの選択を直ちに容易に管
理することが可能となる。さらに、より大きな柔軟性を与えるために、ナビゲー
ション中にレベルをさかのぼる際にあるレベルからより高いレベルへ移る場合に
、ユーザーの知識程度を変更することが可能である。
【0088】 これにより、ユーザーは、オペレーティングシステムについての自分の知識プ
ロファイルが進歩するにつれて、即時的描写およびアクセス可能性の速度という
両方の点で利益を得る。
【0089】 図6eおよび図6fは、カーラジオに対応する同じ用途に関連しており、この
カーラジオは、対応するステートマシンのオペレーティングシステムについての
ユーザーの知識程度が、このカーラジオの機能一式全体を完全に知っている専門
家の知識程度である場合のものである。
【0090】 この場合には、図6fに示されている2次元マトリクス機能セルは、オーダー
1の関連機能レベルFL1のために有効な機能一式全体を具備することができる
【0091】 機能セルは、第1メモリに関連するセルだけでなく、第2メモリ(第2FHz
)で示される第2メモリに関連するセルと、このメモリに関連する“消去”、“
変更”、“周波数の減少”のような機能セルとを具備することができ、かつ詳細
には、“カセットプレイヤー”で示されるカセットプレイヤーのような周辺機器
と、“カセットを再生”で示されるカセットの操作と、“カセットを巻き戻す”
で示される巻き戻しと、セレクターまたはカセットプレイヤーを停止させるため
の“CDを停止”または“カセットを停止”や、“カセットを一時停止”で示さ
れるカセットの一時停止や、“カセットを早送りする”で示されるカセットの早
送りのような、光ディスクプレイヤーに関連する通常の機能とに関連するより精
巧な他の機能セルを具備することができる。周波数の相対的レベル(“ベース”
で示される低周波数、“ミディアム”で示される中位周波数、および“トレブル
”で示される高周波数)を調整するための機能の他に、“CDを再生”、“CD
を巻き戻す”、“CDを計時”、“CDを一時停止”、“CDを早送り”で示さ
れる光ディスクプレイヤーに関連する他の機能を設けることができる。
【0092】 人差し指のような指を左上の位置へスライドさせ、かつ次に、ポインターによ
り位置B内に画定された一式のセル全体(すなわち、“メモリ2”、“第2FH
z”、“変更”、“増加”、“消去”、“メモリ1”、“第1FHz”、“変更
”、“消去”、“局”)に関して考えられている関連機能セルを圧迫することに
より(または、有効化キー4によって)“第1FHz”メモリ1を選択するため
に生じる位置Aから位置Bへの移行は、図6fに示されているようなオーダー2
の操作レベルFL2へ移ることを可能にする。
【0093】 さらに、前述した図6fに示されている機能セルマトリクスは、ユーザーがメ
モリ1を選択している“局”領域のサブツリーに対応している。これにより、こ
こでは、記録された無線局の前記メモリに関連する作用または機能を選択するこ
とが実際に重要である。
【0094】 熟練者ユーザーの知識程度に関する図6cの2次元マトリクスとは異なり、こ
こでは、ポインターの各対応位置において可能な選択が4つから9つへ移ること
による、種々の可能な選択を直ちに示すためのフィールドの拡がりが示されてい
る。
【0095】 図6fにおいて、機能レベルFL2は、“日付、時刻、周波数の表示”、“F
Hzのみを表示”で示される周波数のみの表示、選択的チューナー、広範なフィ
ルターチューナー、モノフォニック無線局の名前の表示、関連メモリの増加、関
連RDSモードへの移行、ステレオフォニーでの記憶および受信、のような機能
セルを具備することができる。他のセルは、広範なフィルターチューナーと、R
DSの非活性化と、次のメモリへの移行とに関連することができる。専門家ユー
ザーの熟達によって、該ユーザーが、機能を提案するという点でより豊かであり
かつこれにより迅速であるナビゲーションのために、9つの選択を直ちに管理す
ることが可能となる。
【0096】 しかしながら、本発明の主題であるMMIインターフェース装置は、熟練者ユ
ーザーに関して提案された選択を、オーダー2の機能レベルFL2から、専門家
ユーザープロファイルであるオーダー1の機能レベルFL1へ(すなわち、結局
は、低い方のレベルから、直に隣接した高い方のレベルへ)上昇させることを可
能にする。
【0097】 本発明の主題であるMMIインターフェース装置は、さらに、ショートカット
をハイライト表示することを可能にする。例えば、図6fに示されるように、機
能レベルFL2において、次のメモリへ渡される選択は、オーダー1の機能レベ
ルFL1における、選択メモリ1(第1FHz)から選択メモリ2(第2FHz
)への移行と同等である。
【0098】 ユーザーは、自分の知識プロファイルが初心者から熟練者へ、さらに、専門家
へと進歩するにつれて、即時的描写およびアクセス可能性の速度という両方の点
で利益を得る。
【0099】 概して、各々のユーザーの知識程度のプロファイルが、他と類似している2次
元マトリクスの配列を保持することを強調することが重要である。明確には、ナ
ビゲーションの一様性を保持するために(すなわち、示されている機能ツリーを
横断するための処理において、かつ、とりわけ、ユーザーが段階的に習得した要
素を利用するために)、本説明において以前に与えた例の、知識程度のプロファ
イルは、常に、以下の規定にしたがう: − 上方かつ左方へ進むことにより:一式の要素/作用または機能は局を処理
する、 − 上方かつ右方へ進むことにより:一式の要素/作用または機能はボリュー
ムを処理する、 − 下方かつ左方へ進むことにより:一式の要素/作用または機能はバランス
機能を処理する、 − 下方かつ右方へ進むことにより:一式の要素/作用または機能は周辺機器
を処理する。
【0100】 本発明の主題であるMMIインターフェース装置を所定のユーザーが最初に用
いる際に、オペレーティングシステムのツリーに関する該ユーザーの知識程度は
、先験的にデフォルト状態では、初心者ユーザーの知識程度に等しいとして考え
られる。この知識程度は、初心者ユーザープロファイルに相当する。より経験を
積んだユーザーは、返信として、例えば、熟練者または専門家ユーザーのような
より熟達した知識程度を、ホームページに対して宣言することができる。オペレ
ーティングシステムと関連用途とに応じて、程度の数は、もちろん3つより多く
てもよい。
【0101】 初期化段階が終了すると、本発明の主題であるMMIインターフェース装置は
、相互作用的対話メニューと呈された機能とを分割することにより、かつ、適合
されたツリーをつなぎ合わせることにより、ユーザーの知識程度プロファイルに
自動的に適合する。
【0102】 これにより、あらゆるユーザーが、所有しているハードウェアを段階的に処理
することができる。本発明の主題であるMMIインターフェース装置によって、
段階的かつ完全なシステムの学習が可能となり、かつ次に、ユーザーにより獲得
された専門知識にしたがう適合された再構成が可能となる。
【0103】 最後に、各々の関連ユーザープロファイルに関して、タッチスクリーンが用い
られる場合のタッチ力から、または、適切であれば、制御ハンドルタイプの多方
向性ナビゲータが装備されている歪みゲージから利益を得ることが可能である。
これにより、これらの場合において、所定のツリーレベルにおけるユーザーの動
的な移動管理を都合よく実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の目的によるMMI仕様を、概略図の形で示す図である。
【図2a】 マシンに関するユーザーの知識程度を識別するためのモジュー
ルの好ましい実施形態を、非制限的な例によって示す図である。
【図2b】 図2aに示される識別モジュールの変形実施形態を、非制限的
な例によって示す図である。
【図3】 多方向性ナビゲータに基づいてユーザーが連続的な機能ステート
レベルを選択するための適合性モジュールに関する第1の特定の好ましい実施形
態を、非制限的な例によって示す図である。
【図4a】 図3による、ユーザーによるステートマシンについての第1段
階の知識(初心者)に関して電話端末に適用される連続的なレベルを選択するた
めの適合性モジュールの第1実施形態を、非制限的な例によって示す図である。
【図4b】 図4aと同様の図である。
【図4c】 図3による、ユーザーによるステートマシンについての第2段
階の知識(熟練者)に関して電話端末に適用される連続的なレベルを選択するた
めの適合性モジュールの第1実施形態を、非制限的な例によって示す図である。
【図4d】 図4cと同様の図である。
【図4e】 図3による、ユーザーによるステートマシンについての第3段
階の知識(専門家)に関して電話端末に適用される連続的なレベルを選択するた
めの適合性モジュールの第1実施形態を、非制限的な例によって示す図である。
【図4f】 図4eと同様の図である。
【図5】 タッチスクリーンに基づいて連続的な機能ステートレベルを選択
するための適合性モジュールに関する第2の好ましい実施形態を、非制限的な例
によって示す図である。
【図6a】 図5による、ユーザーによるステートマシンについての第1段
階の知識(初心者)に関してカーオーディオに適用される連続的なレベルを選択
するための適合性モジュールの第1実施形態を、非制限的な例によって示す図で
ある。
【図6b】 図6aと同様の図である。
【図6c】 図5による、ユーザーによるステートマシンについての第2段
階の知識(熟練者)に関してカーオーディオに適用される連続的なレベルを選択
するための適合性モジュールの第1実施形態を、非制限的な例によって示す図で
ある。
【図6d】 図6cと同様の図である。
【図6e】 図5による、ユーザーによるステートマシンについての第3段
階の知識(専門家)に関してカーオーディオに適用される連続的なレベルを選択
するための適合性モジュールの第1実施形態を、非制限的な例によって示す図で
ある。
【図6f】 図6eと同様の図である。
【符号の説明】
1a,1a’,1a”,…,1a''',1b,…,1b’ 識別モジュール 2 視覚的インターフェースモジュール 2a 多方向性ナビゲータ 3 エグジットキー 4 有効化キー 5 ROM 6 RAM 7 バスリンク 8 計算ユニット Σ ステートマシン

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユーザーが相互作用的対話により複数の機能ステートを構
    成することができる構成可能なステートマシンからなるマンマシンインターフェ
    ース装置であって、 前記インターフェース装置は、 − このマシンに関するこのユーザーの知識程度を識別する手段と、 − このマシンの複数の機能ステートレベルを表示することを可能にする視覚
    的インターフェース手段と、 − 連続的な機能ステートレベルと、これらの機能ステートレベルの中から決
    定された機能ステートとをこのユーザーが選択する適合性選択手段と、 − 一方で、前記相互作用的対話の実施を可能にし、かつ、他方で、最新の構
    成の記憶およびステートマシンへの転送を可能にする計算手段と を具備し、 前記適合性選択手段は、これらの連続的な機能ステートレベルの選択的表示お
    よび選択と、前記視覚的インターフェース手段によって、このステートマシンに
    関するこのユーザーの識別された知識程度の関数として、このユーザーによりこ
    れらの機能ステートレベルの各々の中から決定される特定の機能ステートの選択
    とを、このユーザーに提供し、 連続的な機能ステートレベルの選択、および、これらの機能ステートレベルの
    中から決定される特定の機能ステートの選択は、このユーザーが、このステート
    マシンに関する最新の構成を確立することを可能にすることを特徴とする装置。
  2. 【請求項2】 このマシンに関するこのユーザーの知識程度を識別する手
    段は、前記視覚的インターフェース手段により表示されかつ該ユーザーに自分の
    知識プロファイルを宣言させるホームスクリーンページからなり、 前記ホームスクリーンページからなるアセンブリ、前記知識プロファイル、お
    よび、前記機能ステートレベルは、ルート要素により形成されるツリー構造の形
    で構成され、 このルート要素は、このユーザーの知識プロファイルと、前記マシンの連続的
    な機能ステートレベルを示すアクセス可能なシステムツリー構造とからなり、 前記アクセス可能なシステムツリー構造は、このユーザーの知識プロファイル
    に依存することを特徴とする請求項1に記載の装置。
  3. 【請求項3】 このユーザーが連続的な機能ステートレベルを選択する適
    合性選択手段は、 − 前記視覚的インターフェース手段によって、各々の機能ステートレベルを
    表示する手段と、 − 2次元マトリクスセルにおいて、この2次元マトリクスセルに属するセル
    のサブセットの選択を活性化させる手段と、 − ユーザーがこのセルのサブセットの中からセルを選択する手段と を具備し、 前記表示手段は、各々の機能レベルを2次元マトリクスセルの形式で表示する
    ことを可能にし、各々のセルは、この機能ステートレベルのうちの特定の機能ス
    テートを示し、 このセルのサブセットは、このマシンに関するこのユーザーの知識程度の関数
    として決定され、 これにより、前記ユーザーがこのセルのサブセットの中からセルを選択する手
    段は、このユーザーが、機能ステートレベルに関して選択されたセルに対応する
    機能ステートを選択することを可能にし、かつ、この機能ステートレベルから次
    の機能ステートレベルへ移行することを可能にすることを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2に記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記ユーザーがこのセルのサブセットの中からセルを選択
    する手段は、多方向性ナビゲータからなることを特徴とする請求項3に記載の装
    置。
  5. 【請求項5】 前記多方向性ナビゲータは、前記表示手段が備えられたタ
    ッチスクリーンから形成されることを特徴とする請求項4に記載の装置。
  6. 【請求項6】 前記多方向性ナビゲータは、前記表示手段と関連した再構
    成可能な機能バンドと、選択を活性化させる手段とから形成されることを特徴と
    する請求項4に記載の装置。
  7. 【請求項7】 前記多方向性ナビゲータは、前記表示手段により表示され
    るセルのためのポインティング装置と関連した手動制御装置から形成されること
    を特徴とする請求項4に記載の装置。
  8. 【請求項8】 前記多方向性ナビゲータは、次の機能ステートレベルへ移
    行することを可能にするポインティング有効化キーおよび機能ステートレベルエ
    グジットキーをさらに具備することを特徴とする請求項7に記載の装置。
  9. 【請求項9】 前記多方向性ナビゲータは、歪みゲージが備えられた制御
    ハンドルからなり、これにより、特定のツリーレベルにおけるユーザーの動的な
    移動管理を可能にすることを特徴とする請求項7に記載の装置。
  10. 【請求項10】 前記2次元マトリクスセルにおいて、この2次元マトリ
    クスセルに属するセルのサブセットの選択を活性化させる手段は、ステートマシ
    ンに関するユーザーの知識程度に依存する選択の数に対応する特定数niの機能
    セルを取り囲む閉じた輪郭線により画定される領域からなるポインターPから形
    成されることを特徴とする請求項3から請求項9のいずれかに記載の装置。
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