JP2003501571A - 構造用ケーブルを固定する装置 - Google Patents

構造用ケーブルを固定する装置

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Abstract

(57)【要約】 装置は、ケーブルの心線（１）と前記ケーブルを固定する手段（６）とをそれぞれ受け入れる穴（５）が貫通している固定用ブロック（３）と、固定用ブロックのための支持用の部分（４）と、心線を固定用ブロックと支持用の部分に接合された各ケーブル共通の部分との間で案内し、ケーブルの各心線用に個々の案内ダクト（１３）を有しかつ角度の偏向を可能にする手段（１２）と、を有する。各案内ダクトはケーブルの共通部分の方向に広くなっている。案内ダクトは、固定用ブロックの方向に横断するように配置されており、それによって前記配置が穴の配置と整合される。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】 本発明は、建設工事に用いられる構造用ケーブルを固定するために使用される
装置に関する。特に本発明は、つり橋の斜張材、プレストレス用ケーブル、およ
び主ケーブルに適用される。
【０００２】 斜張材は、構造物に固定される構造物上の２点間の引張荷重を伝達するように
一般に設計されるケーブルである。したがって、斜張材の経路を曲げようとする
外部の影響を無視すれば斜張材は理論上まっすぐとなる。
【０００３】 斜張材の自重による懸垂線作用、風の影響（外部の正面圧力）、斜張材定着部
を支える建築部位の軽微な回転運動、温度変化の影響は、斜張材の両端に角度の
偏向を招く要因であり、すなわち固定箇所から現われる。
【０００４】 他のケーブルにおいても、ケーブルがたどるライン、またはケーブルが受ける
横方向の作用のせいで、固定箇所から現われるような重大な偏向が起こり得る。
【０００５】 固定箇所の構造は、一般に、引張荷重しか満足に処理しないようになっている
。固定箇所に加わることがある前述の角度の偏向によって引き起こされる局所的
な曲げモーメントは、効力を十分かつ確実に生じさせるために適切な距離を置い
て配置されている連続的なまたは隔離されたガイドによって、固定箇所の出口で
取り除かれる。
【０００６】 固定の原理は、ケーブルを構成する各緊張材を個別にくさびで留めることに基
づく。これは、緊張材を、一般に截頭円錐形のくさび部を備えたジョーである個
々のくさび留め手段を嵌める十分な空間を有するように、固定用ブロックに横方
向に間隔をあけて配置することを要する。
【０００７】 斜張材の場合、偏向装置が緊張材を、架線部における斜張材の断面全体を最小
にするように固定箇所からある距離だけ離れたところでコンパクトな構成にまと
める。一般に、曲げモーメントを取り除くガイドは、緊張材を小型の構成体にま
とめる偏向装置に設けられている（例えば、ＥＰ特許出願公開明細書第０ ３２
３ ２８５号参照）。緊張材を損傷する危険を齎す各緊張材の過度の角度偏向を
制限するために、ガイドと固定用ブロックの間に比較的長い距離（一般に１メー
トルを越える）が必要とされるが、これが固定用ブロックにおける付加的な曲げ
モーメントの原因となる。さらに、曲げモーメントを取り除くのが固定箇所に近
すぎると、固定用ブロックに著しい横荷重が残る。
【０００８】 英国特許出願公開明細書第２ １５７ ３３９号は、固定用ブロックに固定さ
れた管内の２部品に偏向装置取り付けられた緊張材固定装置を開示している。固
定用ブロックから最も離れている部品は、外部の撚線と管が接触しないようにし
、一方、固定用ブロックに最も近い部品は、斜張材に繰返し荷重がかかるときに
撚線が擦れ合わないようにする。その文献が注意を払っていない曲げモーメント
は、固定用ブロックから最も離れた偏向装置の部分で本質的に処理するようにな
っている。
【０００９】 別の構成では、固定用ブロックの下流の斜張材が、架線部に向かって広くなっ
ている穴であって、曲げモーメントを斜張材が穴に支えられる区域の長さに沿っ
て処理することによって斜張材全体の角度の偏向を可能にする穴を通っている（
英国特許出願公開明細書第２ ０９７ ８３５号参照）。
【００１０】 本発明の目的は、ケーブルが固定箇所を出たらすぐにケーブルの曲げ応力を許
容値に制限する固定装置を提案することである。別の目的は、ケーブルの経路の
変更による曲げモーメントを処理する他の外部の装置をできる限り不要にできる
ようにすることである。
【００１１】 本発明はこのように、ケーブルの緊張材と前記緊張材を不動にする手段とをそ
れぞれが収容する複数の穴が貫通している固定用ブロックと、固定用ブロックの
支持部品と、緊張材を固定用ブロックとケーブルの架線部との間を案内する手段
と、を有し、案内手段が支持部品に結合されておりかつケーブルの各緊張材の個
々の案内経路を有する、構造用ケーブルを固定する装置を提案する。各案内経路
は、前記経路に収容されている緊張材の角度の偏向を可能とするようにケーブル
の架線部に向かって広くなっている。
【００１２】 案内経路は、固定用ブロックの穴の配置と整合された横方向配置を固定用ブロ
ックの方向に有する。
【００１３】 案内手段を固定装置と直接関連付けることによって固定箇所全体のデザインが
著しく単純化される。ケーブルの緊張材は個別に案内されるが、これは、屈曲す
る部品の慣性が、ケーブルの総慣性よりも著しく低いことを意味する。これによ
り、固定用ブロックと案内手段の間の距離が比較的短い場合でさえ、固定用ブロ
ックにおける曲げモーメントが効率良く取り除かれる。また、緊張材を個別に案
内することにより、緊張材の層同士の横荷重の蓄積効果が無くなる。
【００１４】 各案内経路が、前記経路の軸線を通る平面においてほぼ一定の曲率半径でケー
ブルの架線部に向かって広くなっていて有利である。
【００１５】 この装置の好適な構成において、案内手段は、支持部品に結合され、緊張材を
案内する経路が貫通するように形成されている管に収容される少なくとも１つの
案内部材を有する。
【００１６】 案内部材は、固定用ブロックのすぐ後ろにあってもよいし、固定用ブロックか
らある距離を置いて配置されてもよい。後者の場合、ケーブルの緊張材を架線部
において個別に保護される撚線にするように対応することが可能であり、各緊張
材の個別の保護物は、密封手段をチャンバとケーブルの架線部との間に、前記チ
ャンバと案内手段の間に密封された境界部を形成しかつチャンバ内に注入される
充填保護製品を収容するように配置された状態で、案内部材と固定用ブロックの
間にあるチャンバ内では途切れている。この装置は、固定用ブロックと密封手段
の間に横たわる第２の案内部材を有することも可能である。
【００１７】 案内部材は、硬質の材料から作られることもあるし、変形可能な材料から作ら
れることもある。後者の場合、ケーブルの緊張材の集まりが、案内部材の材料の
変形によって角度を偏向できるように、案内部材の周囲と案内部材を収容する管
の間に、ケーブルの架線部の方向に隙間を残すことが有利である。この隙間の形
状は、均一な湾曲を形成するように最適化される。案内部材が円筒状の外面を有
する場合、管の軸線を通る平面においてほぼ一定の曲率半径でケーブルの架線部
に向かって管の内面を広くすることによって隙間を齎すことができる。管が円筒
状の内面を有する場合、隙間は、案内部材の外面を管の軸線を通る平面において
ほぼ一定の曲率半径でケーブルの架線部に向かって狭くすることによって齎すこ
とができる。別の可能性は、一部はケーブルの架線部に向かって案内部材の外面
を狭くすることにより、また一部はケーブルの架線部に向かって管の内面を広く
することにより隙間を齎すことである。
【００１８】 ケーブルが振動するときにケーブルを制動するように、変形可能な案内部材が
粘度を有することが有利である。この粘度は、部材の変形材に固有のものであっ
てもよいし、この部材に形成された空洞に含まれる粘質物によって齎されるもの
であってもよい。
【００１９】 変形可能な案内部材は、案内部材を貫通するケーブルが受ける湾曲を調整でき
るようにする、ケーブルの架線部に向かって慣性が減少していく挿入物を案内経
路間に有することがある。選択枝として、変形可能な案内部材が収容される管の
慣性が、ケーブルの架線部に向かって減少することも可能である。
【００２０】 本発明の他の特徴および利点は、添付図面を参照し、非限定的な具体例として
の実施形態に関する以下の説明から明らかになるであろう。
【００２１】 本発明を斜張材に応用したものを以下に説明するが、これは何ら制限を含むも
のではない。
【００２２】 一例として以下に説明される装置の１つによって固定される斜張材は撚線１の
束から構成されるが、図１にはそのうちの１つの撚線だけが記載されている。こ
こで考察される例では、撚線１は個別に保護されるタイプのものであり、撚り合
わされた金属のワイヤから成る組立体が、腐食に対する保護を提供する製品（例
えばグリス）で被覆され、プラスチック（例えば高密度ポリエチレン（ＨＤＰＥ
））で作られた被覆物２に囲まれている。
【００２３】 固定装置は、斜張材の全体方向に対してほぼ垂直な表面に沿って支持部品４に
当てられる固定用ブロック３を有する。支持部品４の、固定用ブロック３と反対
側の端部は、斜張材が結合される構造要素に押し付けられている。
【００２４】 固定用ブロック３は貫通する穴５を有し、この穴５は支持部品４と反対側のブ
ロックの面に向かって広がる截頭円錐形の形状を有する。各穴５は、撚線１を、
撚線１を穴にくさび留めする截頭円錐形のジョー６と一緒に収容している。
【００２５】 個別に保護される撚線を確実に固定するために、架線部における各撚線の個々
の保護は、固定用ブロック３の後ろにあるチャンバ７内では途切れている。した
がって、ジョー６は撚線の金属ワイヤを直接把持する。チャンバ７内および固定
用ブロック３内の撚線の金属を腐食から保護するために、充填剤製品（例えば、
石油蝋、グリス、または樹脂）がチャンバ７および撚線とブロック３との間にそ
のまま残されている間隙に注入される。この充填材が斜張材の架線部に向かって
飛び散るのを防止するために、チャンバ７の、固定用ブロック３と反対側の端部
は、被覆された各撚線１の周囲およびチャンバ７を形成している円筒状の管１０
の内面で密封する密封装置８によって閉じられている。密封装置８は、特に、Ｅ
Ｐ特許出願公開明細書第０ ３２３ ２８５号に記載されているようなスタフィ
ングボックスタイプのものにすることもできる。
【００２６】 固定装置からある距離だけ離れたところで、偏向部材１１は架線部における斜
張材の全体断面を最小にするように、すべての撚線１を固定箇所よりも小さい形
態にまとめる。したがって、固定装置から偏向部材１１に向かって撚線１は少量
の角度だけ輻輳する。
【００２７】 図１に示されている固定装置は、前述の管１０内に収容される案内部材１２を
有する。この管１０は支持部品４に結合されている。管１０は、例えば、図示さ
れているようにこの部品４との単一部品であってもよいし、部品４および３との
単一部品であってもよいし、あるいは固定用くびきに固定されていてもよい。
【００２８】 図１の例では、案内部材１２は、ほとんど隙間のない状態で管１０に挿入され
る硬質の（例えば、ＨＤＰＥで作られた）円筒形のブロックである。このブロッ
ク１２には、撚線１のそれぞれを通して案内できるように個々の経路１３が形成
されている。
【００２９】 固定用ブロック３に面する側面（この側面は、示されている例では密封装置の
背面のすぐ後ろにある）において、経路１３は、個別に保護されている撚線１の
直径と一致する直径を備えた円であり、その横方向の配置は、固定用ブロック３
の穴５のものと同じである。
【００３０】 全体形状が回転対称となっている各案内経路１３は、経路の軸線を通る平面の
、一定の曲率半径Ｒを有する輪郭が、斜張材の架線部の方向に広くなっている。
この湾曲により、偏向部材１１に向かって撚線の角度を変更させることが可能と
なり、また斜張材の全体的な屈曲動作も可能となる。曲げモーメントは、撚線１
がその経路の壁と接触している区域の長さに沿って案内部材１２によって処理さ
れる。
【００３１】 図２および３に示されている装置では、案内部材１５、１７はネオプレンなど
の変形可能な材料で作られている。粘性により振動エネルギーを散逸させること
ができるので、この材料は、ケーブルの振動を抑える役割を果たすように粘弾性
特性を備えていることもある。
【００３２】 変形可能な材料で作られた案内部材１５、１７内に撚線用として形成された経
路１６は、図１による実施形態の半径Ｒよりも大きくても良い曲率半径Ｒ2で斜
張材の架線部に向かって広くなっている。この曲率半径Ｒ2は、撚線が偏向部材
１１に向かって収束することによる角度の偏向に基づいて決められる。実例とし
て、この角度の偏向は、２％のオーダのタンジェントに一致していてもよく、案
内部材の半径Ｒ２および軸線方向の長さＬは、斜張材の架線部に向かう経路１６
の口の半角が２％より僅かに大きいタンジェントを有するように選択される。
【００３３】 斜張材の屈曲動作による角度の偏向を容認するために、管１０の内面と案内部
材１５、１７の外面との間に、斜張材の架線部の方向に、部材１５、１７の外周
全体を囲むように隙間Ｊが残されている。この隙間Ｊのおかげで、部材１５と１
７の材料が、斜張材の屈曲動作に従っていたるところで変形できる。
【００３４】 隙間Ｊは、ネオプレンの案内部材の外面と管１０の内面との間の境界に（管１
０の軸線を通る放射面に）一定の曲率半径Ｒ1で形成されることが好ましい。こ
の半径Ｒ1は、長さＬを用いて、斜張材が受けるであろう屈曲動作の振幅の関数
として求められる。斜張材が偏向させられ、その緊張材がまとめられるとき、こ
れらの緊張材は、Ｒ3＜Ｒ1およびＲ3＜Ｒ2であるようなＲ1とＲ2の組合せによっ
て形成される最大の曲率半径Ｒ3を有する。この半径Ｒ3は、図１の半径Ｒと同じ
オーダにすることもできる。
【００３５】 図２の例では、斜張材の架線部の方向に広くなっている管１０の回転対称の内
面に曲率半径Ｒ1が形成されており、案内部材１５の外面は円筒状である。図３
に示されている実施形態では、斜張材の架線部に向かって狭くなる、変形可能な
材料で作られた案内部材１７の回転面に曲率半径Ｒ1が形成されており、管１０
の内面は円筒状である。
【００３６】 図示されていない別の実施形態において、隙間Ｊは、管１０（図２）の内面の
曲率と変形可能な材料で作られた部材（図３）の外面の曲率との組合せによって
齎される。
【００３７】 図４の例において、案内手段は、変形可能な材料で作られた２つの部材、一方
は固定用ブロック３と密封装置８との間に配置された部材２０、他方は密封装置
８の後ろに配置された部材２２、を有する。したがって撚線を収容する各案内経
路が、撚線の直径と一致する直径を有する、部材２０に形成された円筒形の部分
２１と、部材２２に形成され、斜張材の架線部に向かって曲率半径Ｒ2で広くな
っている部分２３とを有する。
【００３８】 部材２０は、部材２０をブロック３側の所定の位置に保持する円筒状の管１０
の中に収容されている。部材２０の外面は、屈曲動作を処理するために架線部に
向かって曲率半径Ｒ1で狭くなっている。密封装置８に固定してもよい部材２２
は、撚線を偏向部材１１に向かって収束させることができるように架線部に向か
って曲率半径Ｒ2で広くなっている経路部２３を有する。
【００３９】 図４に示される例では、隙間Ｊは、変形可能な部材の外面を内方向へ湾曲させ
ることによって図３のように生成される。あるいは、隙間Ｊは、管１０の内面を
外側に向かって湾曲させる（図２による）ことによって、固定用ブロックに隣接
する部材２０の高さに完全にまたは部分的に生成することができる。
【００４０】 図５に示されている実施形態では、支持部品４に結合されている管は、連続す
る２つの部分１０ａと１０ｂを有する。円筒状の部分１０ａは密封装置を収容し
ている。片持ち式になっている部分１０ｂは、図２のものと同様の構造を有して
いてもよい変形可能な案内部材１５を収容している。この部分１０ｂの慣性は、
斜張材の架線部に向かって減少し、それによってケーブルと案内部材が徐々に曲
がれるようになっている。慣性の減少は、管１０ｂの部分の壁の厚さを減らすこ
とによって実現される（材料の性質を調整することも可能である）。
【００４１】 図６の別の実施形態では、案内経路２６の間の変形可能な材料の中にはめ込ま
れた挿入物２７の、斜張材の架線部に向かって減少する慣性により、ケーブルお
よび変形可能な案内部材２５が徐々に曲がるようになっている。これらの挿入物
２７は、例えば、金属で作られ、先細りになる形状のものなどがある。挿入物は
、部材２５の、固定用ブロックに向けられている側面に配置される共通の支持物
に結合されていることもある。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明によって作製される固定装置の概略縦断面図である。
【図２】 本発明によって作製される固定装置の概略縦断面図である。
【図３】 本発明によって作製される固定装置の概略縦断面図である。
【図４】 本発明によって作製される固定装置の概略縦断面図である。
【図５】 案内部材の一実施形態の縦断面図である。
【図６】 案内部材の別の実施形態の縦断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＭＺ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ， ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＧ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ， ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，Ｃ Ｈ，ＣＮ，ＣＲ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＤＭ，ＤＺ ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ， ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，Ｋ Ｇ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ， ＭＸ，ＭＺ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，Ｓ Ｄ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ， ＺＡ，ＺＷ (72)発明者 スチュブレ、 ジェローム フランス国 エフ−75016 パリ ル ル コント ド リル ４ Ｆターム(参考） 2D059 AA41 BB06 BB08 CC25 DD27 GG02 GG23 GG49 2E164 DA24

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ケーブルの緊張材（１）と前記緊張材を不動にする手段（６
    ）とをそれぞれが収容する複数の穴（５）が貫通している固定用ブロック（３）
    と、前記固定用ブロックの支持部品（４）と、前記緊張材を前記固定用ブロック
    と前記ケーブルの架線部との間を案内する案内手段（１２；１５；１７；２０，
    ２２；２５）とを有し、該案内手段が前記支持部品に結合されておりかつ前記ケ
    ーブルの前記各緊張材個々の案内経路（１３；１６；２１，２３；２６）を有す
    る、構造用ケーブルを固定する装置において、前記各案内経路が、該経路に収容
    されている前記緊張材の角度の偏向を可能とするように前記ケーブルの前記架線
    部に向かって広くなっており、前記案内経路が、前記固定用ブロックの方向に、
    前記固定用ブロックの穴の配置と整合された横方向の配置を有することを特徴と
    する、構造用ケーブルを固定する装置。
  2. 【請求項２】 前記各案内経路（１３；１６；２３；２６）が、該経路の軸
    線を通る平面においてほぼ一定の曲率半径（Ｒ；Ｒ2）でケーブルの可動部に向
    かって広くなっている、請求項１に記載の構造用ケーブルを固定する装置。
  3. 【請求項３】 前記案内手段が、前記支持部品（４）に結合されており、前
    記緊張材を案内する経路（１３；１６；２１，２３；２６）が貫通するように形
    成されている管（１０；１０ａ，１０ｂ）に収容された少なくとも１つの案内部
    材（１２；１５；１７；２０，２２；２５）を有する、請求項１または２に記載
    の構造用ケーブルを固定する装置。
  4. 【請求項４】 前記案内部材（１２；１５；１７；２２）が前記固定用ブロ
    ック（３）から間隔を置いて配置されている、請求項３に記載の構造用ケーブル
    を固定する装置。
  5. 【請求項５】 前記ケーブルの前記緊張材（１）が前記架線部において個別
    に保護された撚線であり、前記各緊張材の個別の保護物（２）は、前記案内部材
    （１２；１５；１７；２２）と前記固定用ブロック（３）との間に横たわるチャ
    ンバ（７）の中では途切れており、密封手段（８）が、前記チャンバと前記ケー
    ブルの架線部との間に密封された境界部を形成するように前記チャンバと前記案
    内部材の間に配置され、充填剤製品が前記チャンバ内に注入される、請求項４に
    記載の構造用ケーブルを固定する装置。
  6. 【請求項６】 前記固定用ブロック（３）と前記密封装置（８）の間に横た
    わる第２の案内部材（２０）を有する、請求項５に記載の構造用ケーブルを固定
    する装置。
  7. 【請求項７】 前記案内部材（１５；１７；２０，２２；２５）が変形可能
    な材料から作られている、請求項３ないし６のいずれか１項に記載の構造用ケー
    ブルを固定する装置。
  8. 【請求項８】 前記ケーブルの前記緊張材の集まりが、前記案内部材（１５
    ；１７；２０，２２）の前記材料の変形によって角度を偏向できるように、前記
    案内部材の周囲と前記案内部材を収容する前記管（１０）の間に、前記ケーブル
    の架線部の方向に隙間（Ｊ）が残されている、請求項７に記載の構造用ケーブル
    を固定する装置。
  9. 【請求項９】 前記案内部材（１５）が円筒状の外面を有し、前記隙間（Ｊ
    ）は、前記管（１０）の内面を、前記管の軸線を通る平面においてほぼ一定の曲
    率半径（Ｒ1）で前記ケーブルの前記架線部に向かって広くすることによって齎
    される、請求項８に記載の構造用ケーブルを固定する装置。
  10. 【請求項１０】 前記管（１０）が円筒状の内面を有し、前記隙間（Ｊ）は
    、前記案内部材（１７）の外面を、前記管の軸線を通る平面においてほぼ一定の
    曲率半径（Ｒ1）で前記ケーブルの前記架線部に向かって狭くすることによって
    齎される、請求項８に記載の構造用ケーブルを固定する装置。
  11. 【請求項１１】 前記隙間（Ｊ）が、一部は前記ケーブルの前記架線部に向
    かって前記案内部材の外面を狭くすることによって、一部は前記ケーブルの前記
    架線部に向かって前記管の内面を広くすることによって齎される、請求項８に記
    載の構造用ケーブルを固定する装置。
  12. 【請求項１２】 前記案内部材（１５；１７；２０，２２；２５）は粘性を
    有する、請求項６ないし１１のいずれか１項に記載の構造用ケーブルを固定する
    装置。
  13. 【請求項１３】 前記案内部材（２５）は、前記ケーブルの前記架線部に向
    かって減少する慣性を備えた挿入物（２７）を前記案内経路（２６）の間に有す
    る、請求項６ないし１２のいずれか１項に記載の構造用ケーブルを固定する装置
    。
  14. 【請求項１４】 前記案内部材（１５）が収容される管（１０ｂ）の慣性は
    前記ケーブルの架線部に向かって減少する、請求項６ないし１３のいずれか１項
    に記載の構造用ケーブルを固定する装置。
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