JP2003501272A - 指向性凝固方法および装置 - Google Patents

指向性凝固方法および装置

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JP2003501272A
JP2003501272A JP2001503010A JP2001503010A JP2003501272A JP 2003501272 A JP2003501272 A JP 2003501272A JP 2001503010 A JP2001503010 A JP 2001503010A JP 2001503010 A JP2001503010 A JP 2001503010A JP 2003501272 A JP2003501272 A JP 2003501272A
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baffle
mold
opening
casting
furnace
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JP2001503010A
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トンプソン、デニス、ジェイ
ブラインガー、ジョン、アール
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ハウメット リサーチ コーポレイション
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D27/00Treating the metal in the mould while it is molten or ductile ; Pressure or vacuum casting
    • B22D27/04Influencing the temperature of the metal, e.g. by heating or cooling the mould
    • B22D27/045Directionally solidified castings

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
  • Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 鋳造炉11の下端近くに配置された多段の熱バッフル32,34を使用して指向性凝固(DS)鋳造を行うための方法および装置。この熱バッフル32,34は、炉11の下端に配置された第1の開口32aを有する固定の第1のバッフル32と、大きな領域および小さい領域を有するモールド20が炉11から引き出される前に、最初は第1のバッフル32の隣接下位に取り付け状態を解除可能に配置される第2の開口34aを有する第2のバッフル34とを含む。モールド20が炉11から引き出されるとき、モールド20の大きな領域が第1の開口32aを通過して、第2のバッフル34を一時的なバッフル支持手段37から解除して第2のバッフル34をチル板26上へ落下させるまで、第2のバッフル34は第1のバッフルの直近下位に保持され、落下された第2のバッフルはモールド20が炉から継続して引き出される間に共に継続して移動される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の背景) 本発明は、モールド内の溶湯から一方向で熱を奪って柱状晶鋳造物または単結
晶鋳造物を形成する指向性凝固装置および方法に関するものである。
【0002】 (発明の背景) ガス・タービン・エンジン用のニッケル基超合金製タービン・ブレードのよう
な部材の製造では、エンジンのタービン部に生じる高温での機械的性質を改善す
る柱状晶鋳造または単結晶鋳造のマイクロ組織を得るために、指向性凝固(DS
)によるインベストメント鋳造技術が従来から採用されている。
【0003】 チル板上に配置されて溶湯を満たしたインベストメント・モールドを鋳造炉か
ら引き出して行われる周知のDS鋳造の「引き出し」技術を用いたタービン・ブ
レードおよびベーンの製造では、インベストメント・モールドが鋳造炉から引き
出される時の溶融金属または合金中に生じる一方向の温度勾配を改善するために
、固定の熱妨害部材(バッフル)を鋳造炉の底部近くで用いている。このバッフ
ルは、炉からの輻射、およびモールドが鋳造炉から引き出されるときの溶湯充填
モールドからの輻射による熱損失を減らす。
【0004】 温度勾配を改善する試みにおいて、例えば、可動上バッフルおよび固定下バッ
フルを使用した米国特許第3714977号、および固定バッフルと、その固定
バッフルよりも下にあって、炉の下に位置する液体冷媒浴上で浮遊する浮動バッ
フルとを用いた米国特許第4108236号に記載されているような各種バッフ
ル構造が提案されている。
【0005】 米国特許第5429176号は、炉から引き出す際に溶湯充填モールドと係合
する周縁を有するスリットまたはその他の開口を有する布状バッフルを開示して
いる。
【0006】 米国特許第4819709号は、溶湯充填モールドを引き出すための開口を画
成する、オーバーラップ領域を有する対向する第1および第2の可動熱遮蔽体を
開示している。これら熱遮蔽体は、水平面内で互いに接近し、また離隔する方向
へ移動できる。
【0007】 本発明の目的は、異なるモールド幾何形状に対して溶融金属または溶融合金の
温度勾配を調整し改善する、DS装置および方法のための多段熱バッフルを提供
することである。
【0008】 (発明の概要) 本発明は、DS鋳造炉の下端に配置される多段熱バッフル・システムを用いた
DS鋳造装置および方法を提供するものである。この多段熱バッフル・システム
は、鋳造炉の下端に配置された第1の固定バッフルと、溶湯充填モールドを鋳造
炉から引き出す前に、初めは第1のバッフルに隣接して下位に解除可能に配置さ
れた1つ以上の第2のバッフルとを含む。第1のバッフルは第1の開口を含み、
この第1の開口は、モールドの引き出し方向に対して直角に指向するとともに溶
湯充填モールドの比較的大きな外側領域または外側輪郭(例えば、タービン・ブ
レードまたはタービン・ベーンのプラットフォーム領域に対応するモールドの比
較的幅の広い領域)に適合するように調整された横断形状を有する。第2のバッ
フルの各々は第2の開口を含み、この第2の開口も同様にモールドの引き出し方
向に対して直角に指向するとともに溶湯充填モールドの比較的小さい外側領域ま
たは輪郭(例えば、タービン・ブレードまたはタービン・ベーンの翼部分に対応
するモールドの幅の狭い領域)に適合するように調整された横断形状を有する。
【0009】 鋳造炉からモールドが引き出されるとき、溶湯充填モールドの比較的大きな領
域が第1の開口を通過し、第2のバッフルに係合するとともに仮バッフル支持を
解除して第2のバッフルがチル板上へ落下すなわち下方へ動くまで、下位にある
第2のバッフルが第1のバッフルの直近下位に保持され、落下する第2のバッフ
ルは、溶湯充填モールドが鋳造炉から継続的に引き出される間、一体的に継続し
て動く。
【0010】 上位熱バッフルを付加的に使用することも可能であり、これはモールドおよび
下位バッフルよりも上位に配置される。例えば、この上位バッフルは、プラット
フォームよりも上位の溶融金属の温度勾配を改善するために、溶湯充填モールド
のプラットフォーム領域よりも上位に配置される。
【0011】 このような多段熱バッフル・システムは、鋳造炉からモールドが引き出される
ときの溶融金属または溶融合金の温度勾配の調整および改善を可能にする。特に
、異なるモールド/構成部品の幾何的形状に対する温度勾配の改善が必要なとき
、特定モールドの外部輪郭または形状に対してバッフル開口を調整することがで
きる。
【0012】 (発明の詳細な説明) 本発明の一実施例では、周知の引き出し式DS鋳造装置および方法に使用する
ための、また限定するわけではないがニッケル、コバルトおよび鉄基超合金を鋳
造して柱状晶または単結晶鋳造マイクロ組織を得るために特に有用な2段バッフ
ルを提供される。図1を見ると、ニッケル、コバルトおよび鉄基超合金をDS鋳
造して柱状晶または単結晶の鋳造マイクロ組織を得るための本発明例による鋳造
装置は、通常のように内部に鋳造炉11が配置された真空鋳造室10を含む。断
熱部材13a,13bが炉の包囲体を形成している。管状断熱部材13aの内部
には、中実黒鉛製の内側管状部材15が配置され、これは誘導コイル18を付勢
することによって加熱される感応体である。断熱部材13bは開口13cを含み
、その開口を通して、通常のように鋳造炉11よりも上位にて鋳造室10内に配
置される坩堝(図示せず)から溶融超合金のような溶融金属または溶融合金をモ
ールド20に導入することができる。
【0013】 誘導コイル18は断熱部材13a,13bに隣接した支持脚14で支持され、
通常の電源(図示せず)によって付勢される。誘導コイル18はその内側に配置
された黒鉛製管状感応体15を加熱する。空モールド20が炉12内に配置され
た後、モールドは感応体15からくる熱によって溶湯を受け入れるための適当な
鋳造温度まで予熱される。典型的には、モールド20は、周知のロスト・ワック
ス法で形成される通常のセラミックス製インベストメント・シェル・モールドを
包含し、このシェル・モールドは、坩堝から溶湯を受け入れるとともに、1以上
のモールド・キャビティに通じる注入口20aを有する。モールド・キャビティ
20bの各々は通常のようにモールドそれぞれの開放下端に位置するチル板26
に通じており、モールド内に位置する溶湯から一方向の熱奪取を行い、これによ
りモールド内の溶湯の温度勾配はモールドの長手方向軸線に沿って延在すること
になる。単結晶部材の鋳造では、周知のように溶湯内で伝播する単結晶を選別す
るために、ピグ・テール(弁髪)のような結晶選別器(図示せず)が開放下端よ
りも上位でモールドに組み込まれる。モールド20は一体のモールド底部20c
を形成され、このモールド底部が図示するようにチル板26上に載置され、必要
に応じて通常のようにクランプされる。チル板は、流体式アクチュエータ(図示
せず)によって昇降されるラム28上に配置される。
【0014】 ガス・タービン・エンジンのブレードまたはベーンをDS鋳造する場合、セラ
ミックス製シェル・モールド20は鋳造されるブレードまたはベーンのプラット
フォーム部分に対応する比較的大きな外側プラットフォーム領域すなわち輪郭2
0dを有する外側輪郭すなわち形状を有する。また、モールド20は、鋳造され
るブレードまたはベーンの翼部分に相当する比較的小さい、または薄い外側翼領
域または輪郭20eを有する外側輪郭または形状を有する。
【0015】 本発明の図示例では、2段熱バッフルが提供され、この熱バッフルは固定され
た環状の第1のバッフル32と、第2のバッフル34とを含む。第1のバッフル
32は図示するように黒鉛製環状支持リング33上に炉12の下端で配置され、
さらに支持リング33は真空鋳造室10の壁に連結されている環状の銅製支持リ
ング30上に支持される。溶湯充填モールドが炉12から引き出される前に、下
位にある第2のバッフル34は取り付け状態を解除できるようにして初めは第1
のバッフル32の隣接下位に配置される。
【0016】 第1のバッフル32は第1の開口32aを含み、この第1の開口はモールドの
引き出し方向(図1で垂直方向)に対して直角に指向するとともに、溶湯充填モ
ールド20の比較的大きい外部プラットフォーム領域または輪郭20dがその領
域20dとバッフル32の内周縁との間に僅かな間隙(例えば12.7mm(1
/2インチ))だけを有して通過するように調整された横断形状を有する。第1
のバッフル32は典型的には黒鉛で形成されるが、他の耐火材料を使用すること
もできる。
【0017】 下位にある第2のバッフル34は第2の開口34aを含み、この第2の開口は
モールドの引き出し方向に対して直角に指向するとともに、溶湯充填モールド2
0の比較的小さい翼外側領域または輪郭20eがその領域20eとバッフル34
の内周縁との間に僅かな間隙(例えば12.7mm(1/2インチ))だけを有
して通過するように調整された横断形状を有する。典型的には、第2のバッフル
34は黒鉛材料で形成されるが、他の耐火材料を使用してもよい。
【0018】 第2のバッフル34は、該第2のバッフル34から突出して第1のバッフル3
2内へ摩擦を生じる状態で延在するステンレス鋼製のピン、ステープルその他の
固定具37のような、取り付け状態を解除できる金属のような解除可能バッフル
固定具手段を使用して、最初は第1のバッフル32の隣接下位に解除可能に取り
付けられる。この支持手段は、第1のバッフル32から摩擦状態の下で引き抜か
れるか、その代替として破断その他の方法で取り付け状態の解除/係合解除が行
われるようになされて、ラム28の降下によりモールド20が鋳造炉11から引
き出されるときに比較的大きい外部プラットフォーム領域または輪郭20dが第
2のバッフル34に係合することで第2のバッフル34を移動できるようにする
。これに代えて第2のバッフル34は、そのバッフルにモールドのフランジ20
dが接触する直前にバッフル34の取り付け状態を解除するような解除可能な支
持手段であるクランプ機構(図示せず)によって、図示される所定位置に保持さ
れ得る。鋳造炉からモールドが引き出されるとき、溶湯充填モールド20の比較
的大きな領域が第1の開口32aを通過し、第2のバッフルに係合するとともに
第2のバッフル34を一時的なバッフル支持手段から解除して第2のバッフルを
チル板上へ落下または下方へ動かすまで、第2のバッフル34は第1のバッフル
32の直近下位に保持され、落下した第2のバッフルは、溶湯充填モールド20
が鋳造炉から継続して引き出されるときに共に継続的に動く。
【0019】 第2のバッフル34の当初の位置は図2A、図2Bに概略的に示されている。
その後の第2のバッフル34の動き、すなわちモールドのプラットフォーム領域
または輪郭20dが係合する結果として第1のバッフル32から離れてチル板2
6上へ落下する動きが、概略的に図2Cに示されている。
【0020】 作業中、ラム28を上昇位置させて空のモールド20が鋳造炉11内に配置さ
れる。感応体を経てモールド20を適当な鋳造温度に予熱するために誘導コイル
18が付勢される。モールドは炉よりも上位の坩堝から溶融金属または合金を充
填される。その後、柱状晶または単結晶凝固のいずれかを得るための溶湯温度勾
配を定める制御された引き出し速度でラム28を降下させることにより、溶湯充
填モールドは炉12に対して下方へ引き出される。図2a、図2Bに示すように
、開口32a,34aを通して翼領域または輪郭20eを引き出すとき、溶湯の
温度勾配を改善するためにバッフル32,34が協働する。第1のバッフル32
はプラットフォーム領域または輪郭20dが開口32aを通過するときに作用す
る。その後、第2のバッフル34は解除または係合解除されてチル板26上へ落
下または下方へ移動され、プラットフォーム領域すなわち輪郭20eが開口32
aを通過した後は共に移動して、炉から溶湯充填モールド20が継続的に移動さ
れる。例えば、プラットフォーム領域または輪郭20eが開口32aを通過した
後、解除可能な固定具37は第1のバッフル32から引き外され、第2のバッフ
ル34と共に移動する。
【0021】 上述で説明した多段の熱バッフル・システムは、さまざまなモールド、従って
部材の幾何形状に適合させるように溶融金属または合金の温度勾配の調整および
改善を可能にするために有利である。バッフル開口は、異なる部材の幾何形状に
対して温度勾配を改善することが必要なように、特定のモールド外部輪郭または
形状に対して調整することができる。
【0022】 次の空モールド20に対する鋳造では、空モールドがチル板26上に設置され
る。第2のバッフル34は、再使用または新しいものとしてチル板上に設置され
、その状態で上昇され、これにより固定具37は図1に示されるように第1のバ
ッフル32に挿入されるか、バッフル・クランプ機構(図示せず)によって保持
されて、柱状晶または単結晶凝固を得るための鋳造とモールドの引き出し過程が
反復される。
【0023】 本発明の他の例では、追加的な上位の熱バッフル44が使用され、それは下位
バッフル32,34の上位にて溶湯充填モールド20のまわりに配置される。例
えば、ガス・タービン・ブレードまたはベーンのモールド・キャビティ20dの
シャンク領域20eおよびルート領域20fの、プラットフォーム領域20dよ
りも上位の溶融給送の温度勾配を改善するために、上位バッフル44が溶湯充填
モールド10のプラットフォーム領域20dの上位位置に配置される。バッフル
44は開口44aを含み、以下に説明するように温度勾配を改善するために、そ
の開口44aはプラットフォーム領域20dよりも上位の溶湯充填モールド20
の最大横断形状すなわち最も大きな状態での横断形状に近い形状(バッフル44
とプラットフォーム領域20d上位のモールド外形との間に12.7mm(1/
2インチ)の間隙を与える)である。バッフル44は、モールド20が炉12内
に配置された後で、溶湯充填モールド20が炉から引き出される前に、プラット
フォーム領域20d上に配置できる。バッフル44は開口32a,34aを通し
て挿入してバッフル32,34上に配置され、その後ラム28によってモールド
が炉12内へ上昇されるときにそのプラットフォーム領域20dによってバッフ
ル44が持ち上げられるようにして、モールド形状と整合されることができる。
例えば、バッフル44は非対称の外側横断面輪郭(例えば四角形)を有し、その
輪郭は開口32a,34aを通過できる方向に配けられ、その後炉内へ挿入され
た後、開口32a,34aを通過できない他の方向へ回転されて、モールドがラ
ム28上で炉12内へ上昇されるときにプラットフォーム領域20dによってバ
ッフルが持ち上げられるようにすることができる。バッフル44はまた断熱部材
13bを取り外し、モールド上にバッフルを載せることでモールド20上に配置
することができる。バッフル44の外形は炉12の内側垂直壁面から間隔を隔て
られ、バッフル44が溶湯充填モールド20と共に移動できるようになされてい
る。バッフル44は黒鉛材料で構成できる。
【0024】 モールドが炉12で引き出されるとき、バッフル44はモールド20と共に移
動し、炉からのモールドのさらなる引き出しによって最終的に図2Cに示される
ように第1の上位バッフル32上に係止されて、プラットフォーム領域20dよ
りも上位のモールドの溶融金属の温度勾配を改善する。すなわち、モールドのシ
ャンク部分20eおよびルート領域20fの溶湯の温度勾配を改善する。炉12
からモールドが引き出された後、バッフル44はその取り外しできるようにする
ために開口32a,34aを通過できる配向状態に戻すように回転され、これに
より炉12からバッフル44を取り外すことができる。
【0025】 本発明は解除可能な下位バッフル34および上位バッフル34に関して説明し
たが、本発明はこれに限定されることはなく、下位バッフル34と組み合わされ
るか、その下側に配置される解除可能な付加的下位バッフル(図示せず)であっ
て、モールド20が炉から引き出されるときに異なるモールド横断形状に適合す
るように開口34aと同様な一層小さな横断面寸法の開口を有する下位バッフル
を使用することで実用化できる。同様に、異なるモールド横断形状に適合するよ
うに特定のモールド形状に応じて異なる寸法の開口を有する付加的な上位バッフ
ル(図示せず)が、上位バッフル44と組み合わされるか、隣接配置されること
ができる。本発明は説明の目的で或る特定の実施例に関して説明したが、限定す
る目的で説明したのではないことを理解すべきである。本発明は、特許請求の範
囲の欄に記載した発明の精神および範囲から逸脱することなく変更、変形などを
行い得る。例えば、異なるモールド横断形状に適応するように特定のモールド形
状に応じて付加的な解除可能の下位および上位バッフルをそれぞれ下位バッフル
34および上位バッフル34と組み合わせるか隣接して配置させてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例によるDS鋳造装置の概略横断面図。
【図2】 図2A、図2Bおよび図2Cは、第2のバッフルの初期位置と、溶湯充填モー
ルドが鋳造炉から引き出されるときにその比較的大きい外形領域すなわち形状に
よって開始される第2のバッフルの引き続く動きを示す概略図。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チル部材上に配置され、溶湯充填モールドが通過する開放下
    端を有する鋳造炉と、前記鋳造炉の下端に配置され、モールドの引き出し方向に
    対して直角に指向し、溶湯充填モールドの比較的大きい外側領域に適合するよう
    に調整された横断形状を有する第1の開口を含む第1のバッフルと、溶湯充填モ
    ールドが前記鋳造炉から引き出される前に、取り付け状態を解除できるように初
    めは第1のバッフルの隣接下位位置に配置されるとともに、モールドの引き出し
    方向に対して直角に指向し、溶湯充填モールドの比較的小さい外側領域に適合す
    るように調整された横断形状を有する第2の開口を含む第2のバッフルとを含み
    、炉からモールドが引き出されるとき、前記比較的大きな領域が前記第1の開口
    を通過し、前記第2のバッフルが前記位置から解除されて前記チル板上へ動くま
    で、前記第2のバッフルが前記位置に保持され、溶湯充填モールドが継続して炉
    から引き出されるときに共に継続して落下した第2のバッフルが動くように構成
    された指向性凝固鋳造装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の開口がガス・タービン・エンジンのブレードまた
    はベーンのプラットフォーム領域に対応するモールドの比較的大きいプラットフ
    ォーム領域に適合する形状を有する請求項1に記載された指向性凝固鋳造装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の開口がガス・タービン・エンジンのブレードまた
    はベーンの翼領域に対応するモールドの比較的小さい翼領域に適合する形状を有
    する請求項2に記載された指向性凝固鋳造装置。
  4. 【請求項4】 前記炉および前記第1のバッフルの一方に前記第2のバッフ
    ルを連結する解除可能な固定手段を含む請求項1に記載された指向性凝固鋳造装
    置。
  5. 【請求項5】 前記固定手段が複数の固定部材を含み、前記固定部材は前記
    比較的大きな領域が前記第1の開口を通過するときに解除されるように前記第1
    のバッフルと解除可能に係合される請求項4に記載された指向性凝固鋳造装置。
  6. 【請求項6】 前記第2のバッフルの下方に配置される別の第2のバッフル
    を含み、前記別の第2のバッフルはモールド引き出し方向に対して直角に指向す
    る開口を有し、前記開口が溶湯充填モールドの他の比較的小さい外側領域に適合
    するように前記第2の開口よりも小さい横断形状を有する請求項1に記載された
    指向性凝固鋳造装置。
  7. 【請求項7】 第1のバッフルの上位に配置され、モールドと共に動くこと
    ができ、モールドの引き出し方向に対して直角に指向するバッフル開口を有する
    他のバッフルを含み、前記バッフル開口は溶湯充填モールドの前記比較的大きい
    外側領域よりも上位の溶湯充填モールドの比較的小さい外側領域に適合するよう
    に調整された横断形状を有する請求項1に記載された指向性凝固鋳造装置。
  8. 【請求項8】 チル部材上に配置され、溶湯充填モールドが内側を移動する
    開放下端を有する鋳造炉と、前記鋳造炉の下端に配置され、モールドの引き出し
    方向に対して直角に指向する、溶湯充填モールドの比較的大きい外側領域に適合
    するように調整された横断形状を有する第1の開口を含む第1のバッフルと、第
    1のバッフルの上位に配置された第2のバッフルであって、モールドの引き出し
    方向に対して直角に指向するバッフル開口を有し、前記バッフル開口が溶湯充填
    モールドの前記比較的大きい外側領域よりも上位の溶湯充填モールドの比較的小
    さい外側領域に適合するように調整された横断形状を有する前記第2のバッフル
    とを含む指向性凝固鋳造装置。
  9. 【請求項9】 鋳造炉の端部から、まず最初に固定された第1のバッフルの
    第1の開口を通し、その後に前記第1のバッフルよりも下位にて前記鋳造炉の前
    記端部に取り付け解除可能に配置された第2のバッフルの第2の開口を通して、
    溶湯の充填されたモールドの比較的小さい外側領域を引き出し、その後前記溶湯
    充填モールドの比較的大きい外側領域を前記第1の開口を通して引き出すことで
    前記第2のバッフルに係合させて該第2のバッフルを解除して、前記溶湯充填モ
    ールドと共に動くようにすることを含む鋳造方法。
  10. 【請求項10】 前記第1の開口が、ガス・タービン・エンジンのブレード
    またはベーンのプラットフォーム領域に対応するモールドの前記比較的大きいプ
    ラットフォーム領域に適合する形状を有する請求項9に記載された鋳造方法。
  11. 【請求項11】 前記第2の開口が、ガス・タービン・エンジンのブレード
    またはベーンの翼領域に対応するモールドの前記比較的小さい翼領域に適合する
    形状を有する請求項9に記載された鋳造方法。
  12. 【請求項12】 前記炉および前記第1のバッフルの一方に前記第2のバッ
    フルを連結する固定手段を破壊して、前記第2のバッフルを解除することを含む
    請求項9に記載された鋳造方法。
  13. 【請求項13】 他のバッフルを第1のバッフルの上位に配置し、溶湯充填
    モールドの前記比較的大きい外側領域よりも上位の溶湯充填モールドの比較的小
    さい外側領域に適合するように調整された横断形状を有するバッフル開口をモー
    ルド引き出し方向に対して直角に指向する請求項9に記載された鋳造方法。
  14. 【請求項14】 溶湯の充填されたモールドの比較的大きい外側領域を鋳造
    炉の端部から下位バッフルを通して引き出し、モールドが引き出されるときにモ
    ールドに上に配置されて比較的小さい第2の開口を有する上位の第2のバッフル
    を前記下位バッフルに係合させ、前記溶湯充填モールドの比較的小さい外側領域
    を前記第2の開口を通して引き出すことを含む鋳造方法。
JP2001503010A 1999-06-10 2000-05-25 指向性凝固方法および装置 Pending JP2003501272A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
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