JP2003501062A - ヤノウエノアカゴケ(Ceratodonpurpureus)のΔ6−アセチレナーゼおよびΔ6−デサチュラーゼ - Google Patents
ヤノウエノアカゴケ(Ceratodonpurpureus)のΔ6−アセチレナーゼおよびΔ6−デサチュラーゼInfo
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Abstract
Description
リセリドの調製方法に関するものである。本発明はさらに、Δ6三重結合および
/またはΔ6二重結合を有する脂肪酸、油または脂質の含量を増加させたトラン
スジェニック生物(好ましくは、トランスジェニック植物またはトランスジェニ
ック微生物)を作出するための、Δ6-アセチレナーゼ/Δ6-デサチュラーゼまた
はΔ6-デサチュラーゼをコードするDNA配列の使用に関するものである。
なくとも1つの核酸配列または発現カセットを含むベクターおよび生物に関する
ものである。また、本発明は、不飽和脂肪酸および不飽和脂肪酸含量の増加した
トリグリセリド、ならびにそれらの使用にも関するものである。
おいて様々な用途を有している。それらは、遊離の飽和または不飽和脂肪酸であ
るのか、あるいは飽和または不飽和脂肪酸含量の増加したトリグリセリドである
のかに応じて、用途はさまざまである。こうして、例えば、ポリ不飽和脂肪酸は
栄養価を高めるためにベビーフードに添加される。種々の脂肪酸およびトリグリ
セリド類は、主として、モルティエラ属(mortierella)のような微生物から、ま
たはダイズ、アブラナ、ヒマワリなどの油産生植物から、通常はトリグリセリド
の形で、得られる。しかし、魚のような動物種からも得ることができる。遊離脂
肪酸の調製には、けん化することが有利である。
例えば、不飽和脂肪酸、特にポリ不飽和脂肪酸をもつ脂質はヒトの栄養には好ま
しいものである。なぜならば、それらは血中コレステロールレベルに有益な効果
を及ぼし、ひいては心疾患の発症にも影響を与えるからである。それらは各種の
ヒト食品および医薬品において汎用されている。
量を改変した油を製造するための、脂肪酸およびトリグリセリドの合成に関与す
る遺伝子を利用可能にするアプローチは全く存在しなかった。こうして、国際公
開WO 91/13972およびそのUS対応物はΔ9-デサチュラーゼを開示している。WO 93
/11245はΔ15-デサチュラーゼを、そしてWO 94/11516はΔ12-デサチュラーゼを
クレームしている。Δ6-デサチュラーゼはWO 93/06712、US 5,614,393、WO 96/2
1022およびWO 99/27111に記載されている。別のデサチュラーゼは、例えば、EP-
A-0 550 162、WO 94/18337、WO 97/30582、WO 97/21340、WO 95/18222、EP-A-0
794 250、Stukeyら, J. Biol. Chem., 265, 1990: 20144-20149、Wadaら, Natur
e 347, 1990: 200-203、またはHuangら, Lipids 34, 1999: 649-659に記載され
ている。WO 96/13591はΔ6-パルミトイル-ACP-デサチュラーゼを開示し、クレー
ムしている。しかしながら、各種デサチュラーゼの生化学的特性決定は、これら
の酵素が膜に結合されたタンパク質として単離され、特性決定に非常な困難性が
伴うため、これまで不十分であった(McKeonら, Methods in Enzymol. 71, 1981:
12141-12147、Wangら, Plant Physiol. Biochem., 26, 1988: 777-792)。
つ不飽和C18-脂肪酸を製造するために用いることができる。ヒト食品中での使用
のほかに、このタイプの脂肪酸は、その反応性ゆえに、ポリマーの製造にも使用
される。Sperlingらは、同様に脂肪酸に三重結合を導入する酵素を該酵素のクロ
ーニングに関するミーティング(South Lake Tahoe, Canada, June 9-13, 1999)
で報じているが、この酵素の基質はΔ12-アセチレナーゼのものと相違し、この
酵素は脂肪酸の異なる位置に三重結合を導入する。
性の増加とを、ともに実証することができた(Huangら, Lipids 34, 1999: 649-
659、Napierら, Biochem. J., Vol. 330, 1998: 611-614を参照されたい)。し
かし、トランスジェニック植物での各種デサチュラーゼの発現は必要とされる成
果を収めなかった。不飽和脂肪酸に対する脂肪酸スペクトルの変更を示すことは
できたものの、同時にトランスジェニック植物の合成能の著しい低下が見られ、
すなわち、もとの植物と比較してほんの少量の油しか得られないことが明らかに
なった。
模での不飽和脂肪酸の製造を可能にする、新規遺伝子の大きな必要性が依然とし
て存在する。
である。
チュラーゼ活性を有するポリペプチドをコードする単離された核酸配列によって
達成されることを見いだした。上記の核酸配列は、次の群: a) 配列番号1、配列番号3または配列番号11に示した配列を有する核酸配列
、 b) 遺伝子コードの縮重の結果として、配列番号1、配列番号3または配列番
号11に示した核酸配列から誘導される核酸配列、 c) 配列番号1、配列番号3または配列番号11に示した核酸配列の誘導体であ
って、配列番号2に示したアミノ酸配列を有するポリペプチド、およびアミノ酸
レベルで少なくとも75%の相同性を有しかつ該ポリペプチドの酵素活性が無視で
きる程度にしか低下していないポリペプチド、をコードする該誘導体、 から選択されるものである。
される酵素の機能性相同体またはそれらの酵素活性の機能性相同体、すなわち、
配列番号1、配列番号3または配列番号11によりコードされる酵素と同じ酵素反
応を触媒する酵素を意味する。これらの遺伝子は同様に6位に三重結合および/
または二重結合をもつ不飽和脂肪酸を有利に調製することを可能にする。不飽和
脂肪酸とは、以後、三重結合および/または二重結合の不飽和を1以上有する脂
肪酸をさす。三重および/または二重結合は共役していても、していなくてもよ
い。配列番号1、配列番号3または配列番号11において特定された配列は、アセ
チレナーゼ活性および/またはΔ6-デサチュラーゼ活性を有する新規酵素をコー
ドするものである。
肪酸残基にC6-C7位置でシス二重結合を導入し、かつ/また、C6-C7位置にすでに
存在するシス二重結合を三重結合に変換するのに有利である(配列番号1または
配列番号3を参照)。さらに、この酵素はグリセロ脂質の脂肪酸残基にC6-C7位
置でシス二重結合を有利にかつ排他的に導入するΔ6-デサチュラーゼ活性を有す
る。配列番号11において特定された配列を有する酵素はこの活性を示し、一官能
性のΔ6-デサチュラーゼである。
も言える)またはその断片は、相同性スクリーニングにより更なるゲノム配列を
単離するために有利に用いることができる。
などの他の生物から単離することができる。
または機能性誘導体は、例えば、誘導されたアミノ酸レベルで、少なくとも70%
の相同性、有利には少なくとも75%の相同性、好ましくは少なくとも80%の相同
性、特に好ましくは少なくとも85%の相同性、最も好ましくは90%の相同性を有
する対立遺伝子変異体を意味する。この相同性は全アミノ酸領域にわたって計算
されたものである。プログラムとして、PileUp、BESTFIT、GAP、TRANSLATEまた
はBACKTRANSLATE(=UWGCGプログラムパッケージの構成要素、Wisconsin Packag
e, Version 10.0-UNIX, January 1999, Genetics Computer Group, Inc., Dever
euxら, Nucleic Acids Res., 12, 1984: 387-395)を使用した(J. Mol. Evoluti
on., 25, 351-360, 1987、Higginsら, CABIOS, 5 1989: 151-153)。特定された
核酸から誘導されるアミノ酸配列は配列番号2、配列番号4および配列番号12に
示される。相同性は同一性と同義であり、すなわち、アミノ酸配列は少なくとも
70%の同一性を有する。新規配列は、核酸レベルで、少なくとも65%の相同性、
好ましくは少なくとも70%、特に好ましくは75%、最も好ましくは少なくとも80
%の相同性を示す。
番号1、配列番号3または配列番号11に示した配列から得られ、誘導された合成
タンパク質が酵素活性を保持している機能性変異体を含む。
NA配列、またはこれらの配列の一部から出発して、例えば、通常のハイブリダイ
ゼーション法またはPCR技法を使って、上記したような他の真核生物より単離す
ることができる。こうしたDNA配列は標準条件下で上記の配列とハイブリダイズ
する。ハイブリダイゼーションのためには、例えば保存領域(当業者に公知の方
法で他のアセチレナーゼおよび/またはデサチュラーゼ遺伝子と比較することに
より確認できる)の、短いオリゴヌクレオチドを使用することが有利である。ヒ
スチジンボックス配列を用いることが好ましい。しかし、ハイブリダイゼーショ
ンのために新規核酸のより長い断片または完全な配列を使用することも可能であ
る。これらの標準条件は、用いる核酸、すなわちオリゴヌクレオチドか、より長
い断片か、完全な配列かに応じて、また、どのタイプの核酸か、すなわちDNAかR
NAかに応じて、変化する。例えば、DNA:DNAハイブリッドの融解温度は同じ長さ
のDNA:RNAハイブリッドの融解温度よりも約10℃低くなる。
クエン酸ナトリウム、pH7.2)の濃度の水性バッファー溶液中にて42〜58℃の温
度、または、さらに50% ホルムアミドの存在下で、例えば5xSSC、50% ホルムア
ミド中にて42℃の温度を意味する。DNA:DNAハイブリッドのためのハイブリダイ
ゼーション条件は、有利には0.1xSSCおよび約20〜45℃の温度であり、約30〜45
℃が好ましい。DNA:RNAハイブリッドのためのハイブリダイゼーション条件は、
有利には0.1xSSCおよび約30〜55℃の温度であり、約45〜55℃が好ましい。ハイ
ブリダイゼーションのための上記温度は、例として、ホルムアミドの非存在下に
長さが約100ヌクレオチドで、G+C含量が50%の核酸について計算した融解温度で
ある。DNAハイブリダイゼーションのための実験条件は、適切な遺伝学の教科書
、例えば、Sambrookら, "Molecular Cloning", Cold Spring Harbor Laboratory
, 1989に記載されており、例えば核酸の長さ、ハイブリッドの性質またはG+C含
量に応じて、当業者に公知の式により求めることができる。ハイブリダイゼーシ
ョンに関する更なる情報は、当業者であれば、下記の教科書中に見いだすことが
できる。すなわち、Ausubelら(編), 1985, Current Protocols in Molecular Bi
ology, John Wiley & Sons, New York; HamesおよびHiggins(編), 1985, Nuclei
c Acids Hybridization: A Practical Approach, IRL Press at Oxford Univers
ity Press, Oxford; Brown(編), 1991, Essential Molecular Biology: A Pract
ical Approach, IRL Press at Oxford University Press, Oxford。
体、例えば真核生物の相同体、トランケートされた配列、コードおよび非コード
DNA配列の一本鎖DNA、またはコードおよび非コードDNA配列のRNAを意味する。
例えばプロモーター変異体のような誘導体を意味する。これらの変異体は1個以
上のヌクレオチドの置換、挿入および/または欠失によって改変することができ
るが、プロモーターの機能性または効力を損なわないようにする。プロモーター
はさらに、その配列を改変することによりその効力を増強したり、効力がより強
いプロモーター(異種生物由来でさえも)で完全に置換したりしてもよい。
ド配列が改変されていて、遺伝子発現および/またはタンパク質発現が変化して
いる、好ましくは増加している変異体をも意味する。また、誘導体には3'末端で
改変された変異体も含まれる。
センスDNAをも指す。これらのアンチセンスDNAは、酵素活性を全くもたない誘導
体のような新規の非機能性誘導体に含まれる。非機能性誘導体を製造するための
当業者に公知の他の方法は、いわゆる共抑制、リボザイムおよびイントロンの使
用である。リボザイムは、それらに相補的なmRNAなどの一本鎖核酸を切断できる
リボヌクレアーゼ活性をもつ触媒RNA分子である。こうしたリボザイムを使用す
ることによって(HaselhoffおよびGerlach, Nature, 334, 1988: 585-591)、mRNA
転写産物を触媒的に開裂させ、このmRNAの翻訳を抑制することが可能である。こ
のタイプのリボザイムはその仕事のために特別に注文して作ることができる(US
4,987,071; US 5,116,742; Bartelら, Science 261, 1993: 1411-1418)。こうし
て、飽和脂肪酸含量の増加した脂肪酸、脂質または油を調製することはアンチセ
ンスDNAの使用によって可能である。
をコードする新規核酸配列は、合成によって調製しても、天然から単離してもよ
く、または合成DNA成分と天然DNA成分の混合物を含んでいてもよく、様々な生物
に由来する多様な異種Δ6-アセチレナーゼ/Δ6-デサチュラーゼおよび/または
Δ6-デサチュラーゼ遺伝子部分から成る。一般に、合成ヌクレオチド配列は相応
の宿主生物(例えば、植物)に好まれるコドンを使って調製される。これにより
、通常、異種遺伝子の最適な発現がもたらされる。植物にとって好ましいコドン
は、大部分の対象植物種において発現される、最大タンパク質頻度をもつコドン
から決定される。Corynebacterium glutamicumについての一例は、Wadaら (1992
) Nucleic Acids Res. 20: 2111-2118に示されている。この種の実験は当業者に
公知の標準的な方法を用いて行なうことができる。
遺伝子をコードする機能的に均等な配列は、異なるヌクレオチド配列にもかかわ
らず、必要とされる機能(すなわち、該タンパク質の酵素活性)をなおも有する
新規配列の誘導体である。こうして、機能的均等物は本明細書に開示した配列の
天然に存在する変異体、および人工的なヌクレオチド配列(例えば、化学合成に
より得られ、植物のコドン使用頻度に適合させたもの)を含むものである。
物におけるΔ6-アセチレナーゼ/Δ6-デサチュラーゼおよび/またはΔ6-デサチ
ュラーゼ遺伝子の過剰発現による、植物に含まれる脂肪酸、油または脂質中のΔ
6三重結合またはΔ6二重結合の含量の増加)を付与するかぎり、好適である。そ
のような人工的DNA配列は、例えば、Δ6-アセチレナーゼ/Δ6-デサチュラーゼ
および/またはΔ6-デサチュラーゼ活性を有する構築されたタンパク質の分子モ
デリングを用いた逆翻訳により、あるいはin vitro選択により確立することがで
きる。DNA配列を改変または改良するためのDNAの可能なin vitro進化法は、Patt
en, P.A.ら, Current Opinion in Biotechnology 8, 724-733 (1997)またはMoor
e, J.C.ら, Journal of Molecular Biology 272, 336-347 (1997)に記載されて
いる。宿主植物に固有のコドン使用頻度に従うポリペプチド配列の逆翻訳により
得られたコードDNA配列が特に好ましいものである。固有のコドン使用頻度は、
植物遺伝学の手法に習熟した当業者であれば、形質転換すべき植物の他の既知遺
伝子のコンピュータ解析により容易に確立することができる。
質の一成分がΔ6-アセチレナーゼ/Δ6-デサチュラーゼおよび/またはΔ6-デサ
チュラーゼポリペプチド、あるいはその機能性等価部分である)をコードする配
列である。融合タンパク質の第2の部分は、例えば、Δ6-アセチレナーゼ/Δ6-
デサチュラーゼおよび/またはΔ6-デサチュラーゼの発現を検出するのに役立つ
酵素活性をもつ別のポリペプチドまたは抗原ポリペプチド配列(例えば、mycタ
グ、hisタグ)でありうる。しかしながら、それはΔ6-アセチレナーゼ/Δ6-デ
サチュラーゼおよび/またはΔ6-デサチュラーゼタンパク質を必要な作用部位に
案内する調節タンパク質配列(例えば、ERのためのシグナル配列)であることが
好ましい。
チュラーゼ遺伝子を脂肪酸生合成の他の遺伝子と組み合わせることが有利であり
うる。そのような遺伝子の例はアセチルトランスフェラーゼ、他のデサチュラー
ゼまたはエロンガーゼである。in vivo合成、特にin vitro合成にとっては、例
えば、還元当量を受け取るか、または放出することができるNADHシトクロムB5レ
ダクターゼとの組合せが有利である。
アミノ酸配列、またはこれらの配列から1個以上のアミノ酸残基の置換、逆位、
挿入または欠失により得られ、かつ配列番号2、配列番号4もしくは配列番号12
で表されるタンパク質の酵素活性が保持されているか、または無視できる程度に
しか低下していない配列を含むタンパク質を意味する。「無視できる程度にしか
低下していない」とは、もとの酵素の酵素活性の少なくとも10%、好ましくは20
%、特に好ましくは30%を依然保持している、あらゆる酵素を指す。さらに、例
えば、特定のアミノ酸を、同様の物理化学的性質(大きさ、塩基性、疎水性など
)を有するアミノ酸と置換することが可能である。例えば、アルギニン残基はリ
シン残基と、バリン残基はイソロイシン残基と、アスパラギン酸残基はグルタミ
ン酸残基と置換できる。しかしまた、それらの配列において1個以上のアミノ酸
を交換、付加、または欠失することも可能であり、こうした手段のいくつかを一
緒に組み合わせることもできる。
はΔ6-デサチュラーゼをコードする最初に単離された配列の自然のまたは人工的
な突然変異を含み、かつ必要な機能をさらに示す(すなわち、酵素活性が無視で
きる程度にしか低下していない)機能性等価物をも意味する。突然変異は1個以
上のヌクレオチド残基の置換、付加、欠失、転位または挿入を含む。かくして、
本発明は、例えば、Δ6-アセチレナーゼ/Δ6-デサチュラーゼおよび/またはΔ
6-デサチュラーゼヌクレオチド配列の改変によって得られるヌクレオチド配列を
も含むものである。そのような改変の目的は、例えば、そこに含まれるコード配
列を局在化することであったり、また、例えば更なる制限酵素開裂部位を挿入す
ることである。
、弱まっている(無視できる程度にしか低下していない)か、または増強してい
る(=もとの酵素の活性より大きい酵素活性、すなわち、酵素活性が100%を超
える、好ましくは110%以上、特に好ましくは130%以上である)変異体である。
の発現カセットに挿入するのに適したコード配列は、例えば、6位に三重結合お
よび/または二重結合をもつ脂肪酸、油または脂質を過剰産生する能力を宿主に
付与する、上記配列を有するΔ6-アセチレナーゼ/Δ6-デサチュラーゼおよび/
またはΔ6-デサチュラーゼをコードするものである。これらの配列は同種または
異種起源のものであってよい。
または配列番号11において特定された配列、および遺伝子コードから生じる配列
、および/または、有利には遺伝子発現を増強するまたは宿主細胞におけるコー
ド配列の発現を制御する1以上の調節シグナルに機能的に連結された、それらの
機能性または非機能性誘導体を意味する。これらの調節配列は特定の遺伝子発現
およびタンパク質発現を可能にするためのものである。このことは、例えば、宿
主生物に応じて、遺伝子が誘導後にのみ発現および/または過剰発現されること
、または遺伝子が直ちに発現および/または過剰発現されることを意味しうる。
例えば、こうした調節配列は、インデューサーまたはリプレッサーと結合するこ
とにより核酸の発現を調節する配列である。これらの新規の調節配列に加えて、
またはこれらの配列の代わりに、こうした配列の天然の調節が、実際の構造遺伝
子の前にまだ存在することが可能であり、適宜に、天然の調節が切り替わって遺
伝子の発現が増加するように遺伝的に改変されていることも可能である。しかし
、遺伝子構築物はもっと単純な構造をしていてもよく、すなわち、核酸配列また
はその誘導体の前に追加の調節シグナルがまったく挿入されていなくてもよい。
また、天然のプロモーターがその調節と共に欠失されていなくてもよい。その代
わりに、天然の調節配列に突然変異を起こさせて、調節がもはや起こらないよう
に、かつ/また、遺伝子発現が増加するようにしてもよい。これらの改変プロモ
ーターはまた、活性を高めるために天然遺伝子の前に部分配列(=新規核酸配列
の部分を有するプロモーター)の形で単独で配置してもよい。さらに、遺伝子構
築物は、核酸配列の発現を高めることができる1以上のエンハンサー配列を、プ
ロモーターに機能的に連結させた形で含むことが有利である。また、DNA配列の3
'末端に、更なる調節エレメントまたはターミネーターなどの好適な追加の配列
を挿入することも可能である。Δ6-アセチレナーゼ/Δ6-デサチュラーゼおよび
/またはΔ6-デサチュラーゼ遺伝子は発現カセット(=遺伝子構築物)中に1以
上のコピー数で存在することができる。
響を及ぼし、ひいてはその発現を高めることが好ましい。かくして、調節エレメ
ントの強化は、プロモーターおよび/またはエンハンサーのような強力な転写シ
グナルを用いることで、転写レベルで有利に行なうことができる。しかし、例え
ばmRNAの安定性を改善することにより、翻訳を増強することも可能である。
菌)内で外来遺伝子の発現を制御できるプロモーターである。たいていは、植物
プロモーターまたは植物ウイルス由来のプロモーターを用いることが好ましい。
新規方法のために有利な調節配列は、例えば、cos、tac、trp、tet、trp-tet、l
pp、lac、lpp-lac、lacIq、T7、T5、T3、gal、trc、ara、SP6、λ-PRなどのプロ
モーター中、またはλ-PLプロモーター中に存在し、これらはグラム陰性細菌内
で使用することが有利である。さらに好適な調節配列は、例えば、グラム陽性細
菌のプロモーターであるamyおよびSPO2、酵母や真菌のプロモーターであるADC1
、MFα、AC、P-60、CYC1、GAPDH、TEF、rp28、ADH、または植物のプロモーター
であるCaMV/35S [Franckら, Cell 21(1980) 285-294]、SSU、OCS、lib4、STLS1
、B33、nos(=ノパリンシンターゼプロモーター)、またはユビキチンプロモー
ター中に存在する。発現カセットはまた、化学的に誘導可能なプロモーターを含
むことができ、かかるプロモーターを用いることで、生物(有利には、植物)に
おける外因性Δ6-アセチレナーゼ/Δ6-デサチュラーゼおよび/またはΔ6-デサ
チュラーゼ遺伝子の発現を特定の時期で制御することができる。そのような有利
な植物プロモーターの例としては、PRP1プロモーター [Wardら, Plant. Mol. Bi
ol. 22 (1993), 361-366]、ベンゼンスルホンアミド誘導性(EP 388186)、テトラ
サイクリン誘導性 (Gatzら, (1992) Plant J. 2, 397-404)、サリチル酸誘導性
プロモーター (WO 95/19443)、アブシジン酸誘導性 (EP 335528)またはエタノー
ルもしくはシクロヘキサノン誘導性 (WO 93/21334)プロモーターがある。有利に
使用できる植物プロモーターの他の例は、ジャガイモ由来の細胞質FBPアーゼの
プロモーター、ジャガイモ由来のST-LSIプロモーター (Stockhausら, EMBO J. 8
(1989) 2445-245)、ダイズ(Glycine max)由来のホスホリボシル-ピロリン酸ア
ミドトランスフェラーゼのプロモーター(Genbank登録番号 U87999も参照のこと
)またはEP 249676に記載されるような節(node)特異的プロモーターである。特
に好ましい植物プロモーターは、脂肪酸またはその前駆体の生合成が起こる組織
または植物部分/器官(例えば、胚乳もしくは発生中の胚)における発現を確実
にするプロモーターである。種子特異的発現を確実にする有利なプロモーターと
して、例えば、USPプロモーターもしくはその誘導体、LEB4プロモーター、ファ
セオリンプロモーターまたはナピンプロモーターが挙げられる。特に有利なUSP
プロモーターまたはその誘導体は、種子発生の非常に早い時期に遺伝子発現を媒
介する(Baeumleinら, Mol Gen Genet, 1991, 225 (3): 459-67)。単子葉および
双子葉植物に使用できる別の有利な種子特異的プロモーターは、例えば、アブラ
ナ由来のナピン遺伝子プロモーター(US 5,608,152)、シロイヌナズナ(arabidops
is)由来のオレオシンプロモーター(WO 98/45461)、白インゲンマメ(Phaseolus v
ulgaris)由来のファセオリンプロモーター(US 5,504,200)、アブラナ由来のBce4
プロモーター(WO 91/13980)、もしくはマメ科植物のB4プロモーター(LeB4、Baeu
mleinら, Plant J., 2, 2, 1992: 233-239)のような双子葉植物に適するプロモ
ーター、または、例えば、オオムギ由来のlpt2もしくはlpt1遺伝子のプロモータ
ー(WO 95/15389およびWO 95/23230)、またはオオムギのホーデイン(hordein)遺
伝子、イネのグルテリン(glutelin)遺伝子、イネのオリジン(oryzin)遺伝子、イ
ネのプロラミン(prolamin)遺伝子、コムギのグリアジン(gliadin)遺伝子、コム
ギのグルテリン遺伝子、トウモロコシのゼイン(zein)遺伝子、オートムギのグル
テリン遺伝子、モロコシのカシリン(kasirin)遺伝子、もしくはライムギのセカ
リン(secalin)遺伝子のプロモーターのような単子葉植物に適するプロモーター
であり、これらはWO 99/16890に記載されている。
の前駆体の生合成が起こる、組織または植物部分における発現を確実にするもの
である。特に、種子特異的発現を確実にするプロモーターを挙げることができる
。アブラナ由来のナピン遺伝子のプロモーター(US 5,608,152)、ファバ・ビーン
(Vicia faba)由来のUSPプロモーター(USP=未知の種子タンパク質、Baeumlein
ら, Mol Gen Genet, 1991, 225 (3): 459-67)、シロイヌナズナ由来のオレオシ
ン遺伝子のプロモーター(WO 98/45461)、ファセオリンプロモーター(US 5,504,2
00)、またはマメ科植物のB4遺伝子のプロモーター(LeB4; Baeumleinら, 1992, P
lant JOURNAL, 2(2): 233-239)が挙げられる。さらに、単子葉植物における種子
特異的発現を付与するプロモーター、例えば、オオムギ由来のlpt2もしくはlpt1
遺伝子のプロモーター(WO 95/15389およびWO 95/23230)も挙げられる。
すべき他の遺伝子を含んでいてもよい。これらの遺伝子はΔ6-アセチレナーゼ/
Δ6-デサチュラーゼおよび/またはΔ6-デサチュラーゼの遺伝子と別個の調節領
域下にあっても、同じ調節領域下にあってもよい。こうした遺伝子の例は、増大
した合成を可能にする別の生合成遺伝子、有利には脂肪酸生合成の遺伝子である
。例として、Δ15-、Δ12-、Δ9-、Δ6-、およびΔ5-デサチュラーゼ、種々のヒ
ドロキシラーゼ、Δ12-アセチレナーゼ、アシルACPチオエステラーゼ、β-ケト
アシルACPシンターゼ、またはβ-ケトアシルACPレダクターゼの遺伝子が挙げら
れる。核酸構築物中ではデサチュラーゼ遺伝子を用いることが有利である。
な天然のプロモーターをそれらの調節配列と共に用いることが可能である。また
、合成プロモーターを使用できるし、その上有利でもある。
み枠を備えているヌクレオチド配列を得るために、各種のDNA断片を操作する。D
NA断片(=新規の核酸)を一緒に連結させるために、DNA断片にアダプターまた
はリンカーを結合させることができる。
の配列の挿入のための1以上の制限部位を含む)と共に転写方向で提供すること
が可能で、好都合でもある。リンカーは通常1〜10、一般には1〜8、好ましく
は2〜6の制限部位をもっている。調節領域内のリンカーの大きさは、一般に10
0bp未満、たいていは60bp未満で、5bp以上である。プロモーターは宿主生物(
例えば、宿主植物)に対して天然または同種でも、外来または異種であってもよ
い。発現カセットは、5'−3'の転写方向で、プロモーター、Δ6-アセチレナーゼ
/Δ6-デサチュラーゼおよび/またはΔ6-デサチュラーゼをコードするDNA配列
、および転写終結領域を含む。各種の終結領域を希望どおりに相互交換すること
ができる。
欠失させる操作を施すことができる。トランジションやトランスバージョンのよ
うな挿入、欠失または置換が問題となる場合は、in vitro突然変異誘発、プライ
マー修復、制限またはライゲーション(連結)を用いることができる。制限、チ
ューイングバック(chewing back)、平滑末端とするための突出部分のフィルイン
などの適切な操作を用いて、ライゲーション用の断片の相補端を作製することが
できる。
発現にとって重要であり(Schouten, A.ら, Plant Mol. Biol. 30 (1996), 781-7
92)、これは平均発現レベルを3倍または4倍に高める。また、発現カセットを
構築するために、ERに局在させる植物および動物タンパク質と共に、天然に存在
する他の保持シグナルを利用してもよい。
ましくは、本質的にAgrobacterium tumefaciens由来のT-DNAポリアデニル化シグ
ナルに対応するもの、特にTiプラスミドpTiACH5 (Gielenら, EMBO J. 3 (1984),
835 ff)のT-DNAの遺伝子3(オクトピンシンターゼ)のもの、または対応する
機能性等価物である。
lecular Cloning: A Laboratory Manual, Cold Spring Harbor Laboratory, Col
d Spring Harbor, NY (1989) および T.J. Silhavy, M.L. BermanおよびL.W. En
quist, Experiments with Gene Fusions, Cold Spring Harbor Laboratory, Col
d Spring Harbor, NY (1984) および Ausubel, F.M.ら, Current Protocols in
Molecular Biology, Greene Publishing Assoc. and Wiley-Interscience (1987
)に記載されるような、通常の組換え・クローニング技術を使って、適当なプロ
モーターを、適当なΔ6-アセチレナーゼ/Δ6-デサチュラーゼおよび/またはΔ
6-デサチュラーゼのDNA配列およびポリアデニル化シグナルに融合することによ
り作製される。
み枠を備えているヌクレオチド配列を得るために、各種のDNA断片を操作する。D
NA断片を一緒に連結させるために、その断片にアダプターまたはリンカーを結合
させることができる。
の配列の挿入のための1以上の制限部位を含む)と共に転写方向で提供すること
が可能で、好都合でもある。リンカーは通常1〜10、一般には1〜8、好ましく
は2〜6の制限部位をもっている。調節領域内のリンカーの大きさは、一般に10
0bp未満、たいていは60bp未満で、5bp以上である。プロモーターは宿主生物(
例えば、宿主植物)に対して天然または同種でも、外来または異種であってもよ
い。発現カセットは、5'−3'の転写方向で、プロモーター、Δ6-アセチレナーゼ
/Δ6-デサチュラーゼおよび/またはΔ6-デサチュラーゼ遺伝子をコードするDN
A配列、および転写終結領域を含む。各種の終結領域を希望どおりに相互交換す
ることができる。
み枠を備えているヌクレオチド配列を得るために、各種のDNA断片を操作する。D
NA断片を一緒に連結させるために、その断片にアダプターまたはリンカーを結合
させることができる。
の配列の挿入のための1以上の制限部位を含む)と共に転写方向で提供すること
が可能で、好都合でもある。リンカーは通常1〜10、一般には1〜8、好ましく
は2〜6の制限部位をもっている。調節領域内のリンカーの大きさは、一般に10
0bp未満、たいていは60bp未満で、5bp以上である。プロモーターは宿主生物(
例えば、宿主植物)に対して天然または同種でも、外来または異種であってもよ
い。発現カセットは、5'−3'の転写方向で、プロモーター、Δ6-アセチレナーゼ
/Δ6-デサチュラーゼおよび/またはΔ6-デサチュラーゼ遺伝子をコードするDN
A配列、および転写終結領域を含む。各種の終結領域を希望どおりに相互交換す
ることができる。
デサチュラーゼおよび/またはΔ6-デサチュラーゼをコードするDNA配列は、脂
肪酸、脂質または油の生合成の部位として適切な局在化を達成するために必要と
される全ての配列特徴を含んでいる。したがって、他のターゲッティング配列を
まったく必要としない。しかし、そのような局在化は望ましく、有利でもあるの
で、局在化を人工的に改変または増強することができ、そのような融合構築物も
また本発明の好ましい有利な実施形態である。
いくつかの状況においては、他の構成要素へのターゲッティング(報告:Kermod
e, Crit. Rev. Plant Sci. 15, 4 (1996), 285-423)、例えば、液胞、ミトコン
ドリア、小胞体(ER)、ペルオキシソーム、脂質体へのターゲッティング、あるい
は、適切な機能性配列の不在により、産生コンパートメントである細胞質ゾルに
残存させることが望ましいこともある。
ベクターを介して生物に導入されるか、ゲノムに直接導入される)にクローニン
グすることが有利である。このレポーター遺伝子は、増殖、蛍光、化学もしくは
生物発光、または耐性の各アッセイにより、あるいは光学測定により、簡便な検
出を可能にすべきである。レポーター遺伝子の例として、抗生物質もしくは除草
剤耐性遺伝子、ヒドロラーゼ遺伝子、蛍光タンパク質遺伝子、化学発光遺伝子、
糖もしくはヌクレオチド代謝遺伝子、または生合成遺伝子、例えば、Ura3遺伝子
、Ilv2遺伝子、ルシフェラーゼ遺伝子、β-ガラクトシダーゼ遺伝子、gfp遺伝子
、2-デオキシグルコース-6-リン酸ホスファターゼ遺伝子、β-グルクロニダーゼ
遺伝子、β-ラクタマーゼ遺伝子、ネオマイシンホスホトランスフェラーゼ遺伝
子、ハイグロマイシンホスホトランスフェラーゼ遺伝子もしくはBASTA(=グル
ホシネート耐性)遺伝子が挙げられる。これらの遺伝子は転写活性(ひいては遺
伝子発現)の測定および定量を容易に行なえるようにする。したがって、生産性
の差異を示すゲノムの部位を同定することが可能である。
端にプロモーター、およびコード配列の下流すなわち3'末端にポリアデニル化シ
グナルを含み、適宜に、Δ6-アセチレナーゼ/Δ6-デサチュラーゼおよび/また
はΔ6-デサチュラーゼのDNA配列のための、該コード配列に機能的に連結された
別の調節エレメントを含有する。機能的に連結されたとは、各調節エレメントが
コード配列の発現において意図された機能を果たせるような、プロモーター、コ
ード配列、ターミネーター、適宜に、追加の調節エレメントの逐次的配置を意味
する。機能的に連結させるのに好適な配列は、色素体への細胞下局在を確実にす
るターゲッティング配列である。しかし、ミトコンドリア、小胞体(ER)、細胞核
、エライオプラスト(脂肪体)または他のコンパートメントへの細胞下局在を確
実にするターゲッティング配列も必要に応じて使用することができる。同様に、
タバコモザイクウイルス由来の5'リーダー配列のような翻訳エンハンサーも利用
できる(Gallieら, Nucl. Acids Res. 15 (1987), 8693-8711)。
プロモーター)、発現すべき遺伝子、およびER保持シグナルを含みうる。用いる
のに適したER保持シグナルはアミノ酸配列:KDEL(リシン、アスパラギン酸、グ
ルタミン酸、ロイシン)である。
な微生物または植物)に挿入され、有利には、該遺伝子の宿主生物における最適
な発現を可能にするベクター(例えば、プラスミド、ファージ、または他のDNA
)に挿入される。適当なプラスミドの例は、大腸菌のpLG338、pACYC184、pBR322
のようなpBR系列、pUC18 またはpUC19 のようなpUC系列、M113mp系列、pKC30、p
Rep4、pHS1、pHS2、pPLc236、pMBL24、pLG200、pUR290、pIN-III113-B1、λgt11
、またはpBdCI、ストレプトミセス属のpIJ101、pIJ364、pIJ702またはpIJ361、
バシラス属のpUB110、pC194またはpBD214、コリネバクテリウム属のpSA77または
pAJ667、真菌のpALS1、pIL2またはpBB116である。さらに有利な真菌ベクターは
、Romanos, M.A.ら[(1992)「酵母における外来遺伝子発現:レビュー」Yeast 8:
423-488]およびvan den Hondel, C.A.M.J.J.ら[(1991)「糸状真菌における異種
遺伝子発現」]およびMore Gene Manipulations in Fungi [J.W. Bennet & L.L.
Lasure編, p.396-428: Academic Press: San Diego]および「糸状真菌のための
遺伝子導入系およびベクターの開発」[van den Hondel, C.A.M.J.J. & Punt, P.
J. (1991) in: Applied Molecular Genetics of Fungi, Peberdy, J.F.ら編, p.
1-28, Cambridge University Press: Cambridge]に記載されている。有利な酵母
プロモーターの例は、2μM、pAG-1、YEp6、YEp13およびpEMBLYe23である。藻類
または植物プロモーターの例は、pLGV23、pGHlac+、pBIN19、pAK2004、pVKHおよ
びpDH51である(Schmidt, R.およびWillmitzer, L., 1988を参照のこと)。上記
ベクターまたは上記ベクターの誘導体は、使用可能なプラスミドのわずかな選択
にすぎない。別のプラスミドが当業者にはよく知られており、例えば、Cloning
Vectors (Pouwels P.H.ら編, Elsevier, Amsterdam-New York-Oxford, 1985, IS
BN 0 444 904018) という書物に載っている。適当な植物ベクターは、特に、「
植物の分子生物学およびバイオテクノロジーの方法(Methods in Plant Molecula
r Biology and Biotechnology)」(CRC Press)、第6/7章、第71-119頁に記載され
ている。好ましいベクターは大腸菌およびアグロバクテリウム中で複製するシャ
トルベクターまたはバイナリーベクターである。
も意味し、例えば、ファージ、ウイルス(SV40、CMV、バキュロウイルス、アデ
ノウイルスなど)、トランスポゾン、ISエレメント、ファスミド、ファージミド
、コスミド、線状または環状DNAが含まれる。これらのベクターは宿主生物中で
の自律複製または染色体複製が可能であり、染色体複製が好適である。
生物に都合よく導入して、宿主生物のゲノムに異種または相同組換えによって組
み込むこともできる。この線状DNAは、線状化したプラスミドであっても、ベク
ターとしての発現カセットまたは新規核酸配列のみであってもよい。
もできる。
、全部一緒に単一のベクター中にレポーター遺伝子とともに入れるか、あるいは
個別の遺伝子をそれぞれ1個のベクター中にレポーター遺伝子とともに入れて、
生物内に導入することが可能である。この場合、多種のベクターを同時にまたは
順次導入することができる。
トを含むものが好都合である。
が可能である。図1はタバコ形質転換ベクター、35SプロモーターをもつpBinAR
(C)およびUSPプロモーターをもつpBin-USP(D)を示す。もとのベクターを図
1A)およびB)に示す。
ことによる、組換えベクター(=発現ベクター)のin vitro転写および翻訳もま
た可能である。
プチドを含むまたは含まない誘導系を利用することが多いが、これらの融合は、
N末端およびC末端の両方で、たは1タンパク質中で使用できるその他のドメイン
上で生起させることが可能である。このタイプの融合ベクターは通常次の目的で
使用される。すなわち、i) RNA発現率を増大させる、ii) 達成しうるタンパク質
合成率を増大させる、iii) タンパク質の溶解性を増大させる、またはiv) アフ
ィニティークロマトグラフィーに使用できる結合配列によって精製を単純化する
。しばしば、融合タンパク質を介してタンパク質分解性開裂部位を導入して、精
製するために融合タンパク質の一部の除去を可能にする。こうしたプロテアーゼ
のための認識配列は、例えば因子Xa、トロンビンおよびエンテロキナーゼを認識
する。
; Smith,D.B. and Johnson,K.S.(1988) Gene 67:31-40]、pMAL(New England B
iolabs, Beverly, MA)およびグルタチオンS-トランスフェラーゼ(GST)、マルト
ース結合性タンパク質、またはプロテインAを含むpRIT5(Pharmacia, Piscatawa
y, NJ)である。
よびpETベクター[Studierら、Gene Expression Technology: Methods in Enzymo
logy 185, Academic Press, San Diego, California (1990) 60-89; Stratagen
e, Amsterdam, The Netherlands]である。
87) Embo J.6:229-234)、pMFa(Kurjan and Herskowitz,(1982) Cell 30:933-9
43)、pJRY88(Schultzら、(1987) Gene 54:113-123)、およびpYES誘導体(Inv
itrogen Corporation, San Diego, CA)である。糸状菌中で使用するためのベク
ターは以下の文献に記載されている:van den Hondel,C.A.M.J.J. & Punt,P.J.(
1991)「糸状菌のための遺伝子導入系およびベクターの開発」(Gene transfer sy
stem and vector development for filamentous fungi), Applied Molecular Ge
netics of Fungi, J.F.Peberdyら編, p.1-28, Cambridge University Press: Ca
mbridge。
、別法として有利な可能性がある。これらの例はpAc系列(Smithら、(1983) Mol
.Cell Biol. 3: 2156-2165)およびpVL系列(Lucklow and Summers(1989) Virol
ogy 170: 31-39)のベクターである。
、有利である。植物発現ベクターの例は、Becker,D.ら、(1992) 「左ボーダー近
傍に選択マーカーをもつ新規の植物バイナリーベクター」(New plant binary ve
ctors with selectable markers located proximal to the left border), Plan
t Mol. Biol. 20: 1195-1197、またはBevan,M.W. (1984)「植物形質転換のため
のバイナリーAgrobacteriumベクター」(Binary Agrobacterium vectors for pla
nt transformation), Nucl. Acid. Res. 12: 8711-8721、に見出だされる。
クターの例は、Seed,B.(1987) Nature 329:840またはKaufmanら(1987) EMBO J.6
:187-195中に言及されているpCDM8およびpMT2PCである。これらの場合、使用す
る好ましいプロモーターは、例えばポリオーマウイルス、アデノウイルス2、サ
イトメガロウイルス若しくはシミアンウイルス40のプロモーターなどのウイルス
起源のものである。その他の原核生物および真核生物発現系が、Sambrookら、Mo
lecular Cloning: A Laboratory Manual. 2nd,ed., Cold Spring Harbor Labora
tory, Cold Spring Harbor Laboratory Press, Cold Spring Harbor, NY, 1989
の16および17章に記載されている。
、原則として当業者に知られたすべての方法によって実行することができる。
:Sambrook,J.ら、(1989) Molecular Cloning: A Laboratory Manual, Cold Spr
ing Harbor Laboratory Press、F.M. Ausubelら、(1994) Current protocols in
molecular biology, John Wiley and Sons、D.M. Gloverら、DNA Cloning Vol.
1, (1995), IRL Press(ISBN 019-963476-9)、Kaiserら(1994) Methods in Yeast
Genetics, Cold Spring Habor Laboratory Press、またはGuthrieら、Guide to
Yeast Genetics and Molecular Biology, Methods in Enzymology, 1994, Acad
emic Press 。
のまたは安定な形質転換のための、植物組織若しくは植物細胞の形質転換および
それからの植物の再生に関して記載された方法が利用される。好適な方法は、ポ
リエチレングリコールで誘発されるDNA取込みによるプロトプラストの形質転換
、遺伝子ガンによるバイオリスティック法、いわゆる粒子ボンバードメント法、
エレクトロポレーション、DNA含有溶液中での乾燥胚のインキュベーション、マ
イクロインジェクション、およびアグロバクテリウムが仲介する遺伝子導入であ
る。提示した方法は、例えば Transgenic Plants, Vol.1, Engineering and Uti
lization, S.D. Kung and R. Wu編、Academic Press(1993) 128-143中のB. Jene
sら、Techniques for Gene Transfer、およびPotrykus Annu. Rev. Plant Physi
ol. Plant Molec. Biol. 42 (1991) 205-225に記載されている。発現させる構築
物を、好ましくはAgrobacterium tumefaciensを形質転換させるのに好適なベク
ター、例えばpBin19 (Bevanら、Nucl. Acids Res. 12 (1984) 8711)中にクロ
ーン化させる。次に、こうしたベクターで形質転換したアグロバクテリウムを公
知の手法で使用して、例えば傷をつけた葉若しくは葉の小片をアグロバクテリウ
ムの溶液中に浸漬し、その後好適な培地中で培養することによって、植物、特に
例えばタバコ植物などの栽培植物を形質転換することができる。Agrobacterium
tumefaciensによる植物の形質転換は、例えばHofgenおよびWillmitzerによってN
ucl. Acids Res.(1988) 16, 9877に記載されており、あるいは特に、Transgenic
Plants, Vol.1, Engineering and Utilization, S.D.Kung and R.Wu編、Academ
ic Press, 1993, pp.15-38中のF.F. White, 「高等植物遺伝子導入用ベクター」
(Vectors for Gene Transfer in Higher Plants)中に開示されている。
用し、例えば傷をつけた葉または葉の小片をアグロバクテリウムの溶液中に浸漬
し、その後好適な培地中で培養することによって、以下の植物:シロイヌナズナ
(arabidopsis)などの試験植物、または穀草類、トウモロコシ、オートムギ、ラ
イムギ、オオムギ、コムギ、ダイズ、イネ、ワタ、テンサイ、カノラ、ヒマワリ
、アマ、アサ、ジャガイモ、タバコ、トマト、ニンジン、パプリカ、アブラナ、
タピオカ、キャッサバ、クズウコン、センジュギク、アルファルファ、レタスな
らびに各種の樹木、堅果およびつる植物などの栽培植物など、特にダイズ、ピー
ナッツ、ヒマ、ヒマワリ、トウモロコシ、ワタ、アマ、アブラナ、ココナッツ、
アブラヤシ、ベニバナ(Carthamus tinctorius)若しくはカカオ豆などの油産生
栽培植物を形質転換することができる。
ことができる。適切な方法は上記のS.D. Kung and R. Wu、PotrykusまたはHofge
n and Willmitzerによる出版物に見出だすことができる。
合な生物若しくは宿主生物は、脂肪酸、特に不飽和脂肪酸を合成することができ
るか、または組換え遺伝子を発現するのに好適なすべての生物である。例を挙げ
ると、シロイヌナズナなどの植物、キンセンカなどのキク科植物、またはダイズ
、ピーナッツ、ヒマ、ヒマワリ、トウモロコシ、ワタ、アマ、アブラナ、ココナ
ッツ、アブラヤシ、ベニバナ(Carthamus tinctorius)若しくはカカオ豆などの
栽培植物、微生物、例えばMortierella、Saprolegnia若しくはPythium属などの
真菌類、Escherichia属などの細菌、Saccharomyces属などの酵母、シアノバクテ
リウム、繊毛虫、藻類、あるいは原生動物、crypthecodiniumなどの渦鞭毛虫な
ど、である。天然に油を比較的大量に合成することができる生物、Mortierella
alpina、Pythium insidiosumなどの真菌類、またはダイズ、アブラナ、ココナッ
ツ、アブラヤシ、ベニバナ、ヒマ、キンセンカ、ピーナッツ、カカオ豆若しくは
ヒマワリなどの植物、あるいはSaccharomyces cerevisiaeなどの酵母が好ましく
、またダイズ、アブラナ、ヒマワリ、キンセンカまたはSaccharomyces cerevisi
aeが特に好ましい。宿主生物として、トランスジェニック動物、例えばC.elegan
sも原則として好適である。
ethods in Enzymology 185, Academic Press, San Diego, CA(1990)、に挙げら
れている。
、Gottesman, S., Gene Expression Technology: Methods in Enzymology 185,A
cademic Press, San Diego, California (1990) 119-128、に記載されている。
、Δ6-アセチレナーゼ/Δ6-デサチュラーゼおよび/またはΔ6-デサチュラーゼ
遺伝子をコードするDNA配列、あるいは後者とハイブリダイズするDNA配列を含む
発現カセットの使用に関する。その使用は、6位の三重結合および二重結合の含
量が増加した脂肪酸、油または脂質の含量を増加させることが目的である。
ュラーゼおよび/またはΔ6-デサチュラーゼ遺伝子の発現を、植物の葉、種子、
塊茎またはその他の部分で特異的に生じさせることが可能である。こうしたΔ6
三重結合またはΔ6二重結合をもつ脂肪酸、油または脂質を過剰産生するトラン
スジェニック植物、それらの繁殖材料、ならびにそれらの植物細胞、組織若しく
は部分は、本発明のさらに別の態様である。本発明は好ましくは、新規な機能性
もしくは非機能性(=アンチセンスDNAもしくは酵素的に不活性な酵素)核酸配
列または機能性もしくは非機能性発現カセットを含むトランスジェニック植物に
関する。
遺伝子配列を含む発現カセットまたは新規核酸配列はさらに、Δ6三重結合また
はΔ6二重結合をもつ脂肪酸、油または脂質の含量を増加させることを目的とし
て、例として上に挙げた、細菌、シアノバクテリウム、酵母、糸状菌、繊毛虫お
よび藻類などの生物を形質転換するために使用することができる。
の含量を増加させるとは、例えば、新規生物体、有利には新規トランスジェニッ
ク植物において、遺伝子改変をしていない当初の植物に比較して、少なくとも1
植物世代の間、Δ6-アセチレナーゼ/Δ6-デサチュラーゼおよび/またはΔ6-デ
サチュラーゼ遺伝子の機能性過剰発現によって、生合成活性を増加させる、人工
的に獲得された能力、を意味する。
の細胞層であり、したがって、Δ6-アセチレナーゼ/Δ6-デサチュラーゼおよび
/またはΔ6-デサチュラーゼ遺伝子の種子特異的発現が合理的である。しかし、
脂肪酸、油または脂質の生合成は種子組織に限定されるものとは限らず、植物の
すべての他の部分、例えば上皮細胞中、または塊茎中でも組織特異的に生じさせ
得ることは明らかである。
デサチュラーゼ遺伝子の構成性発現が好都合である。しかし、その一方で、誘導
性発現も望ましいだろう。
Δ6-デサチュラーゼ遺伝子の発現の有効性は、例えば、in vitroでの生長点分裂
組織の増殖によって、判定することができる。その上、試験植物に対する温室実
験において、Δ6-アセチレナーゼ/Δ6-デサチュラーゼおよび/またはΔ6-デサ
チュラーゼ遺伝子の発現の特性およびレベルの変化、ならびに脂肪酸、油または
脂質の生合成活性に及ぼすその影響を試験することができる。
6-デサチュラーゼ遺伝子をコードするDNA配列、あるいは後者とハイブリダイズ
するDNA配列を含む発現カセットで形質転換したトランスジェニック植物、なら
びにこうした植物のトランスジェニック細胞、組織、部分および繁殖材料に関す
る。これに関係して特に好ましいのは、例えばオオムギ、コムギ、ライムギ、オ
ートムギ、トウモロコシ、ダイズ、イネ、ワタ、テンサイ、アブラナおよびカノ
ラ、ヒマワリ、アマ、アサ、ジャガイモ、タバコ、トマト、タピオカ、キャッサ
バ、クズウコン、アルファルファ、レタスならびに各種の樹木、堅果およびつる
植物などのトランスジェニック栽培植物である。
もしくは非機能性の新規発現カセットを含む、上に記載したトランスジェニック
植物を含んでいる。非機能性とは、酵素的に活性なタンパク質の合成がなくなっ
ていることを意味する。その上、非機能性核酸若しくは核酸構築物はまた、酵素
活性の減少を示すかまたは酵素活性を何らもたないトランスジェニック植物をも
たらす、いわゆるアンチセンスDNAを意味する。特に新規核酸配列をそのアンチ
センスDNA中で別の脂肪酸合成遺伝子と結合させ、飽和脂肪酸の含量が増加した
トリグリセリドを合成するか、あるいは飽和脂肪酸を合成するアンチセンス技法
を使用することができる。トランスジェニック植物とは、個々の植物細胞および
固体培地上もしくは液体培養液中のそれらの培養物、植物の部分ならびに植物全
体を意味する。
ゼ遺伝子配列、あるいは後者とハイブリダイズするDNA配列を含む発現カセット
を、植物細胞、カルス組織、植物全体または植物のプロトプラスト中に導入する
ことを含む、植物を形質転換するための方法。 - 植物中でこのΔ6-アセチレナーゼ/Δ6-デサチュラーゼDNAを発現させること
によって、三重結合またはΔ6二重結合をもつ脂肪酸、油または脂質の含量が増
加した植物を作出するための、Δ6-アセチレナーゼ/Δ6-デサチュラーゼおよび
/またはΔ6-デサチュラーゼ遺伝子配列、あるいは後者とハイブリダイズするDN
A配列の使用。 - 配列番号8に示したアミノ酸配列を含むタンパク質。 - 配列番号10に示したアミノ酸配列を含むタンパク質。 - 不飽和脂肪酸を製造するための、配列番号8および配列番号10の配列を有
するタンパク質の使用。
の新規核酸構築物を好ましくは油産生生物に導入し、この生物を培養し、この生
物に含まれる油を単離し、そしてその油に含まれる脂肪酸を遊離させることを含
む、不飽和脂肪酸を製造するための方法に関する。これらの不飽和脂肪酸は有利
にはΔ6三重結合および/またはΔ6二重結合を含む。脂肪酸は、例えば塩基性加
水分解(例えば、NaOHもしくはKOH)によって、油または脂質から遊離させるこ
ともできる。
めの方法に関する。この方法は、少なくとも1つの上記の新規核酸配列または少
なくとも1つの新規発現カセットを好ましくは油産生生物に導入し、この生物を
培養し、そしてこの生物に含まれる油を単離することを含む。
肪酸と不飽和脂肪酸をもつトリグリセリドを、配列番号1、配列番号3、配列番
号8、配列番号10もしくは配列番号11の配列の1つによってコードされるタ
ンパク質の少なくとも1種と共にインキュベートすることによる、不飽和脂肪酸
含量が増加したトリグリセリドの調製方法に関する。この方法は、還元当量を受
け取るか、または放出することができる化合物の存在下で実施するのが好都合で
ある。その後、このトリグリセリドから脂肪酸を遊離させることができる。
ら遊離させる。
加した脂肪酸またはトリグリセリドを好都合に合成することを可能にする。
加した脂肪酸またはトリグリセリドを調製することもできる。
コムギ、ライムギ、オートムギ、トウモロコシ、ダイズ、イネ、ワタ、テンサイ
、アブラナおよびカノラ、ヒマワリ、アマ、アサ、ジャガイモ、タバコ、トマト
、タピオカ、キャッサバ、クズウコン、アルファルファ、ピーナッツ、ヒマ、コ
コナッツ、アブラヤシ、ベニバナ(Carthamus tinctorius)若しくはカカオ豆な
どの植物、微生物、Mortierella、Saprolegnia若しくはPythium属などの真菌類
、Escherichia属などの細菌、シアノバクテリウム、Saccharomyces属などの酵母
、藻類、あるいは原生動物、crypthecodiniumなどの渦鞭毛虫である。Mortierel
la alpina、Pythium insidiosumなどの真菌、またはダイズ、アブラナ、ココナ
ッツ、アブラヤシ、ベニバナ、ヒマ、キンセンカ、ピーナッツ、カカオ豆もしく
はヒマワリなどの植物、またはSaccharomyces cerevisiaeなどの酵母などの、自
然界で油を比較的大量に合成できる生物が好ましく、特に好ましいのはダイズ、
アブラナ、ヒマワリ、ベニバナ(carthamus)またはSaccharomyces cerevisiaeで
ある。
または培養する。微生物は普通、糖の形態の炭素源、酵母エキスなどの有機窒素
源または硫酸アンモニウムなどの塩の形態の窒素源、鉄、マンガン、マグネシウ
ム塩などの微量元素、および適宜にビタミン類を含む液体培地中で、0℃〜100℃
、好ましくは10℃〜60℃の温度で、酸素を通しながら、培養する。栄養液のpHは
この間一定の値に保つ、すなわち培養中に制御することができ、制御しなくても
よい。培養は、バッチ式、半バッチ式または連続式で実施することができる。栄
養源は培養の開始時に導入するか、またはその後半連続的もしくは連続的に投入
することができる。
たは栽培する。
物をまず破砕するか、または直接使用することができる。脂質は、好適な溶媒、
ヘキサンなどの無極性溶媒、またはエタノール、イソプロパノール、またはヘキ
サン/イソプロパノール、フェノール/クロロホルム/イソアミルアルコールな
どの混合物などで、0℃〜80℃、好ましくは20℃〜50℃の温度で好都合に抽出さ
れる。バイオマスは普通、過剰の溶媒、例えばバイオマスに対して1:4の過剰
の溶媒で抽出される。その後、例えば蒸留によって溶媒を除去する。抽出は超臨
界CO2によっても実施することができる。抽出後に残留するバイオマスを例えば
濾過によって除去することができる。
極性溶媒の添加およびその後の濾過もしくは遠心分離によって濁り分を除去する
ことにより、さらに精製することができる。カラムによるさらなる精製も可能で
ある。
水分解する。
肪酸の含量が増加したトリグリセリド、ならびにヒト食品、動物飼料、化粧品ま
たは医薬品を製造するためのこれらの使用に関する。こうした目的のため、これ
らを常套的な量でヒト食品、動物飼料、化粧品または医薬品に添加する。
ルロース膜およびナイロン膜への転移、DNA断片の連結、大腸菌細胞の形質転換
、細菌の培養ならびに組換えDNA配列解析などのクローニング方法を、Sambrook
ら(1989)(Cold Spring Harbor Laboratory Press : ISBN 0-87969-309-6)によ
って記載されたようにして、実施した。
って、ABIレーザー蛍光DNA配列解析機を使用して、組換えDNA分子を配列決定し
た。ポリメラーゼ連鎖反応から得られた断片を配列決定し、発現させる構築物内
のポリメラーゼエラーを回避するために、検査した。
ターを使用して、トランスジェニックアブラナ植物を作出した(Deblaereら, 19
84, Nucl. Acids. Res. 13, 4777-4788)。陽性形質転換したアグロバクテリア
コロニーの3%ショ糖を含むMurashige-Skoog培地(Murashige and Skoog 1962 P
hysiol.Plant.15,473)(3MS培地)中での一晩培養物の1:50希釈物を使用する
ことによって、アブラナ植物(Var. Drakkar, NPZ Nordeutsche Pflanzenzucht,
Hohenlieth, Germany)を形質転換した。新たに発芽させた滅菌アブラナ植物か
らの葉柄または胚軸(それぞれ約 1 cm2)を、アグロバクテリアの1:50希釈物
とともにペトリ皿中で5〜10分間にわたりインキュベートした。その後、これを2
5℃、暗所で3日間、0.8% Bactoアガーを含む3MS培地上でインキュベートした
。3日後、明所で16時間/暗所で8時間、培養を継続し、そして週間周期で、500
mg/l Claforan(セフォタキシムナトリウム)、50 mg/l カナマイシン、20マイ
クロM ベンジルアミノプリン(BAP)および1.6 g/lグルコースを含むMS培地で、
培養を継続した。生長している新芽を、2%ショ糖、250 mg/l Claforanおよび0.
8%Bactoアガーを含むMS培地に移した。3週間後、根が形成されない場合は、発
根のために、培地に生長ホルモンである2-インドール酪酸を添加した。
植物の浸潤によるアグロバクテリウム仲介遺伝子導入(Agrobacterium mediated
gene transfer by infiltration of adult Arabidopsis thaliana plants)」, C
. R. Acad. Sci. Paris, Life Sciences 316 (1993), 1194-119に記載された花
浸潤法、または根形質転換法によって、シロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana)
Columbia Col 0 変種(Lehle Seeds, Round Rock, Texas, USA)を形質転換し
た。
., Smith,K., Clayton,D., Pescitelli,S., Gould,A.によって、Maize Transfor
mation via Helium Blasting. Maydica. 42(2):143-154, 1997、に記載されたよ
うにして、トウモロコシ植物を形質転換した。
サチュラーゼおよびΔ6-デサチュラーゼの単離およびクローニング ヤノウエノアカゴケ(Ceratodon purpureus)からΔ6-アセチレナーゼ/Δ6-デ
サチュラーゼおよびΔ6-デサチュラーゼをコードするDNA配列を単離するため、
Δ5-(EMBL 登録番号Z81122)およびΔ6-脂肪酸デサチュラーゼ(U79010、AJ222
980、AF031477)をコードするDNA配列から以下の各種の縮重オリゴヌクレオチド
プライマーを誘導した。
て、プライマーAおよびプライマーBを用いて長さが557 bp(Cer3)および575 bp
(Cer16)の2つのDNA断片を増幅し、またプライマーBおよびプライマーCを用い
て長さが560 bp(Cer1)の1つのDNA断片を増幅した。増幅のために以下のプログ
ラムを使用した:94 ℃で10分間、加熱開始まで72℃で待機、その後94℃で20秒
間、45℃(アニーリング温度、Tm)で1分間および72℃で1分間を32サイクル、72
℃で10分間を1サイクル、ならびに4℃で停止。この増幅のために、Taq-DNAポリ
メラーゼ(Gibco BRL)を使用した。
結し、大腸菌 XL1blue MRF' Kan(Stratagene)中に形質転換し、ABI PRISM Big
Dye Terminator Cycle Sequencing Ready Reaction Kit(Perkin-Elmer,Weiter
stadt)を使用して、配列解析した。Cer1およびCer3 DNAサブ配列は70%の同一
性を示した。上記のDNAサブ配列はプライマーを除いて、以下のオープンリーデ
ィングフレームをコードしていた:Cer1の場合、173アミノ酸(配列番号5=プ
ライマーを除いたCer1の部分ヌクレオチド配列、および配列番号6=Cer1の部分
推定アミノ酸配列)、Cer3の場合、172アミノ酸(配列番号7=プライマーを除
いたCer3の部分ヌクレオチド配列、および配列番号8=Cer3の部分推定アミノ酸
配列)、ならびにCer16の場合、178アミノ酸(配列番号9=プライマーを除いた
Cer16の部分ヌクレオチド配列、および配列番号10=Cer16の部分推定アミノ酸
配列)。誘導されたCer1のタンパク質配列はCer3と64%、およびCer16と28%の
アミノ酸同一性を示し、Cer3およびCer16では、27%のアミノ酸同一性だった。
ュラーゼ(Girkeら, Plant J., 15, 1998: 39-48)と最大の類似性を示し、一方
Cer16はより高等な植物からのΔ6-アシル-脂質デサチュラーゼおよびΔ8-スフィ
ンゴ脂質デサチュラーゼと最大の類似性を示す。
る方向性をもつヤノウエノアカゴケ(Ceratodon purpureus)λZAP cDNAライブラ
リーが提供された(Pasentsisら, Plant J., 13, 1, 1998: 51-61)。このヤノ
ウエノアカゴケライブラリーをPCR試験に供し、ここで上記のDNAサブ配列 Cer1
、Cer3およびCer16から特異的プライマーを誘導した: 特異的前進および逆進プライマー: PCRによってcDNAライブラリーから増幅した生成物の制限分析(HindIIIおよび
EcoRV)から、3つの場合すべてにおいて、ss-cDNAからのPCR増幅物と同一の制限
パターンが示された。すなわち、ヤノウエノアカゴケcDNAライブラリーは3つの
クローンCer1、Cer3およびCer16を含んでいる。
全長クローンをさらにスクリーニングするために、ss-cDNA(実施例6参照)から
増幅した3種の〜570 bp PCR断片、Cer1、Cer3およびCer16のpGEM-T中のDNAミニ
プレップがM.LeeおよびS.Stymneに 手渡された。現在のところ、このcDNAライブ
ラリースクリーニングでおよそ2.2kbのインサートを有するCer1およびCer3の2つ
の完全長クローンが得られており、これをλZAPベクターからEcoRI/KpnI断片と
してpuc19ベクター(New England Biolabs)のEcoRI/KpnI切断部位にサブクロー
ン化し、そして大腸菌 JM105中に形質転換した。
によるcDNAライブラリーのさらなるスクリーニングから、Cer1と相同性を有する
少なくとも1つの別のクローンが存在することが明らかになり、これはおそらく
Δ5-デサチュラーゼをコードすると考えられる。
は長さが2003 bp(配列番号1=5'および3'非翻訳領域ならびにpolyAを含むヤノ
ウエノアカゴケ由来のΔ6-アセチレナーゼ/Δ6-デサチュラーゼのヌクレオチド
配列)で、483アミノ酸のオープンリーディングフレーム(配列番号2=ヤノウ
エノアカゴケ由来のΔ6-アセチレナーゼ/Δ6-デサチュラーゼの推定アミノ酸配
列)をコードする。Cer3-50は長さが2142 bp(配列番号11=5'および3'非翻訳
領域を含むヤノウエノアカゴケ由来のΔ6-デサチュラーゼのヌクレオチド配列[2
142 bp])で、520アミノ酸のオープンリーディングフレーム(配列番号12=ヤ
ノウエノアカゴケからのΔ6-デサチュラーゼの推定アミノ酸配列)を有する。両
タンパク質配列はN末端に高度に保存されたチトクロームb5由来のHPGGモチーフ
(Lederer F., Biochimie 76, 1994: 674-692)と、C末端にデサチュラーゼに特
徴的な3つのヒスチジンボックス(Shanklinら, Biochemistry, 33 , 1994: 127
87-12794)を示す。このように、これらは増えてきているチトクロームb5融合タ
ンパク質のファミリー(Napierら, Trends in Plant Science, 4, 1, 1999: 2-4
)のさらなるメンバーを構成する。3番目のボックスの最初のヒスチジンはグル
タミンに交換されており、このことは、Δ5-およびΔ6-アシル-脂質デサチュラ
ーゼならびにΔ8-スフィンゴ脂質デサチュラーゼのもう1つの特徴である。
配列の供給、ならびに酵母中での機能発現 ヤノウエノアカゴケ(Ceratodon purpureus)由来のΔ6-アセチレナーゼ/Δ6-
デサチュラーゼ活性を有する酵素をコードするcDNAを調製した。本明細書中に記
載する実施例と同様にして、Δ6-デサチュラーゼをクローニングした(配列番号
2、配列番号4および配列番号12参照)。
デサチュラーゼに対するCer1 cDNAに基づくポリメラーゼ連鎖反応(PCR)のため
のオリゴヌクレオチドを誘導することにより実施する。
ュラーゼ cDNAを使用する。Δ6-アセチレナーゼ/デサチュラーゼcDNAの開始コ
ドンの前に、プライマーによってBamHI制限切断部位を導入する。目的とするク
ローニングのために、終止コドンの後にSalI制限切断部位を導入する。反応混合
物は、約1ng/マイクロlの鋳型DNA、0.5マイクロM オリゴヌクレオチドおよび200
マイクロM デオキシヌクレオチド(Pharmacia)、50 mM KCl、10 mM Tris-HCl
(25℃でpH 8.3、1.5 mM MgCl2)ならびに0.02 U/マイクロl Pwoポリメラーゼ(
Boehringer Mannheim)を含有し、以下の温度プログラムでPerkin Elmer PCR装
置中でインキュベートする: アニーリング温度: 50℃、52秒 変性温度: 95℃、52秒 伸長温度: 72℃、90秒 サイクル数: 30 EcoRVで切断しておいたベクター pBluescript SK-(Stratagene)中に、生成
した1467塩基対の断片を連結する。pBS-Cer1の制御した切断によって1クローン
が同定されるが、そのインサートはBamHI/SalIによって全長が切除され(1452塩
基対プラス制限切断部位の15ヌクレオチド)、以下の配列を有する(開始および
終止コドンに下線を付し、切断部位をイタリック体で示す)。クローン Cer50の
cDNA配列を使用することも、同様に可能である。これは、単官能性Δ6-デサチュ
ラーゼである(配列番号3参照)。誘導されるアミノ酸配列は配列番号4中に見
出だされる。
いた発現ベクター pYES2(Invitrogen, Groningen, The Netherlands)中に、pB
S-Cer1由来の1467 bp BamHI/SalI断片を連結し、標準的プロトコルによって、こ
の新たに作製したプラスミド pYES2-Cer1を用いて酵母を形質転換する(Invitro
gen形質転換プロトコル、Groningen,The Netherlands、参照)。生成するコロニ
ーをラフィノース含有培地上で培養し、ガラクトースを用いてΔ6-アセチレナー
ゼ/デサチュラーゼ遺伝子発現を誘導する(下記参照)。
肪酸をもその膜脂質内に取り込むことができる。発現された特定のデサチュラー
ゼの基質特異性を試験するため、接種の前に、CM-2%ラフィノース培地に、外因
性脂肪酸を可溶化するための1% Tergitol NP-40(w/v、Sigma)および0.003%
の当該脂肪酸(ストック溶液:5% Tergitol NP-40中の0.3%もしくは3%脂肪酸
、w/v)を補充する。トランスジェニック酵母コロニーと一緒にCM-2%ラフィノ
ース培地/1% Tergitol NP-40 3 mlを接種し、その後600 nmでの光学密度(OD6 00 )が4.0〜4.3になるまで、30℃の回転装置で2日間、インキュベートすること
によって、前培養を実施した。主培養のため、CM-2%ラフィノース/1% Tergit
ol NP-40培地±0.003%脂肪酸 10 mlに前培養物(200倍希釈物)のアリコートを
OD600が0.02になるまで接種し、振盪機で30℃、250 rpmで24時間インキュベート
する。試験培養物は対数増殖期(OD600が0.5〜0.6)にガラクトースを1.8%まで
添加することによって、誘導した。誘導した細胞を30℃でさらに24時間、通気し
て増殖させた後、OD600が4.0〜4.3で細胞を回収した。
に再懸濁し、100℃で10分間沸騰させ、氷上で冷却した後、再沈降させる。1 N
メタノール性硫酸および2%ジメトキシプロパンを使用し、90℃で1時間、細胞
沈降物を加水分解し、脂質をメチル基転移させた。生成した脂肪酸メチルエステ
ル(FAME)を石油エーテルで抽出する。毛細管カラム(Chrompack, WCOT Fused
Silica, CP-Wax-52 CB, 25 m, 0.32 mm)ならびに170℃〜240℃で20分間および2
40℃で5分間の温度勾配、を使用するガス液体クロマトグラフィーによって、抽
出したFAMEを分析する。好適なFAME標準(Sigma)との比較によって、モノエン-
、ジエン-、トリエン-およびテトラエン酸メチルエステルの実体を確認する。ト
リイン酸およびテトライン酸については、参照物質が入手できない。FAME混合物
を好適な化学的誘導体、例えば4,4-ジメトキシオキサゾリン誘導体にすることに
よる、GC-MSに よって、その実体および三重結合の位置を分析する(Christie,1
998)。ブランクベクター pYES2、pYES2-Cer1(Δ6-アセチレナーゼ)を用いて
形質転換したトランスジェニック酵母由来の脂肪酸メチルエステルのGC分析を表
1に示す。トランスジェニック酵母細胞を、外因性脂肪酸なしで、またはリノー
ル酸(18:2)、γリノレン酸(γ-18:3)、α-リノレン酸(α-18:3)もしくは
ω3-オクタデカテトラエン酸(18:4)の添加後に、分析する。
Δ6-デサチュラーゼ(Cer3/pYES2)を用いて形質転換したトランスジェニック酵
母由来の脂肪酸メチルエステルのGC分析を示すものである。トランスジェニック
酵母細胞を、外因性脂肪酸なし(−)、またはリノール酸(18:2)、γリノレン
酸(γ-18:3)、α-リノレン酸(α-18:3)もしくはω3-オクタデカテトラエン
酸(18:4)の添加後に、分析した。各供給実験の総脂肪酸中の脂肪酸組成[mol%
]、供給脂肪酸の取り込み(黒い太線)、不飽和化生成物(赤)および総不飽和
化生成物(最終行)を示している。
たはpBinAR中にpBS-Cer1由来のBamHI/SalI断片を連結した形質転換ベクターを作
出する。pBin-USPおよびpBinARはプラスミドpBin19の誘導体である。pBinARは、
pBin19中に35S CaMVプロモーターをEcoRI-KpnI断片(カリフラワーモザイクウイ
ルスのヌクレオチド6909-7437に相当する)(Franckら(1980) Cell 21,285)と
し て挿入することによって、pBin19から作製した(Bevanら(1980) Nucl. Acids
Res. 12, 8711)。Tiプラスミド pTiACH5(Gielenら、(1984) EMBO J. 3, 835
)のT-DNAの遺伝子3のポリアデニル化シグナル、ヌクレオチド11749-11939をPvu
II-HindIII断片として単離し、そのPvuII切断部位にSphIリンカーを添加した後
、ベクターのSphI-HindIII切断部位間でクローン化する。この結果、プラスミド
pBinARが生成した(Hofgen and Willmitzer(1990) Plant Science 66,221-230
)。これにはpBluescriptからの再クローニングによって、プロモーターとター
ミネーターの間に、利用可能ないくつかの制限切断部位がある。USPプロモータ
ーはヌクレオチド1-684(Genbank 登録番号X56240)に相当し、そのプロモータ
ー内にはUSP遺伝子の非コード領域の一部が存在している。サイズが684塩基対の
プロモーター断片を、市販のT7標準プライマー(Stratagene)および合成プライ
マーを使用し、標準的方法によるPCRによって増幅した(プライマー配列:5'-GT
CGACCCGCGGACTAGTGGGCCCTCTAGACCCGGGGGATCCGGATCTGCTGGCTATGAA-3')。このPCR
断片を次にEcoRI/SalIで切断し、ベクター pBinAR中に挿入した。その結果がpBi
nUSPと称されるプラスミドである。
ナ植物を形質転換する。
芽を取得し、発根後、土中に移し、空調付チャンバまたは温室内で2週間育成後
、開花を誘導し、成熟種子を収穫し、脂質分析によって、Δ6-アセチレナーゼ/
デサチュラーゼ発現について調査する。アセチレン性脂肪酸もしくはデルタ6位
の二重結合の含量が増加した系を同定する。機能的にトランス遺伝子を発現する
、安定形質転換されたトランスジェニック系において、非形質転換対照植物と比
較してアセチレン性脂肪酸もしくはデルタ6位の二重結合の含量の増加が見られ
る。
ながら、抽出のために利用し得るように、乳鉢を使用して、最初に植物材料を機
械的にホモジナイズする。
USPプロモーターをもつpBin-USP(D)を示す。もとのベクターを図1A)およびB
)に示す。
Claims (23)
- 【請求項1】 Δ6-アセチレナーゼ活性および/またはΔ6-デサチュラーゼ
活性を有するポリペプチドをコードする単離された核酸配列であって、下記の核
酸配列の群: a) 配列番号1、配列番号3または配列番号11に示した配列を有する核酸配列
、 b) 遺伝子コードの縮重の結果として、配列番号1、配列番号3または配列番
号11に示した核酸配列から誘導される核酸配列、 c) 配列番号1、配列番号3または配列番号11に示した核酸配列の誘導体であ
って、配列番号2に示したアミノ酸配列を有するポリペプチド、およびアミノ酸
レベルで少なくとも75%の相同性を有しかつ該ポリペプチドの酵素活性が無視で
きる程度にしか低下していないポリペプチド、をコードする該誘導体、 から選択される、上記核酸配列。 - 【請求項2】 請求項1に記載の核酸配列によりコードされるアミノ酸配列
。 - 【請求項3】 配列番号1、配列番号3または配列番号11に示した配列によ
りコードされる、請求項2に記載のアミノ酸配列。 - 【請求項4】 1つ以上の調節シグナルに連結された請求項1に記載の核酸
配列を含有する発現カセット。 - 【請求項5】 請求項1に記載の核酸配列または請求項4に記載の発現カセ
ットを含有するベクター。 - 【請求項6】 少なくとも1つの請求項1に記載の核酸配列、または少なく
とも1つの請求項4に記載の発現カセット、または少なくとも1つの請求項5に
記載のベクターを含有する生物。 - 【請求項7】 植物、微生物または動物である、請求項6に記載の生物。
- 【請求項8】 機能性もしくは非機能性の請求項1に記載の核酸配列、また
は機能性もしくは非機能性の請求項4に記載の発現カセットを含有するトランス
ジェニック植物。 - 【請求項9】 少なくとも1つの請求項1に記載の核酸配列または少なくと
も1つの請求項4に記載の発現カセットを油産生生物に導入し、該生物を培養し
、該生物に含まれる油を分離し、該油に含まれる脂肪酸を遊離させることを含ん
でなる、不飽和脂肪酸の調製方法。 - 【請求項10】 少なくとも1つの請求項1に記載の核酸配列または少なく
とも1つの請求項4に記載の発現カセットを油産生生物に導入し、該生物を培養
し、該生物に含まれる油を分離することを含んでなる、不飽和脂肪酸含量が増加
したトリグリセリドの調製方法。 - 【請求項11】 不飽和脂肪酸は、6位に三重結合もしくは二重結合をもつ
か、または6位に三重結合と二重結合をもつ不飽和脂肪酸の含量が増加している
、請求項9または10に記載の方法。 - 【請求項12】 前記生物が植物または微生物である、請求項9〜11のいず
れか1項に記載の方法。 - 【請求項13】 配列番号8に示したアミノ酸配列を含んでなるタンパク質
。 - 【請求項14】 配列番号10に示したアミノ酸配列を含んでなるタンパク質
。 - 【請求項15】 不飽和脂肪酸を調製するための請求項13または14に記載の
タンパク質の使用。 - 【請求項16】 飽和脂肪酸をもつか、または不飽和脂肪酸をもつか、また
は飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸をもつトリグリセリドを、請求項2、13または14に
記載のタンパク質の少なくとも1種と共にインキュベートすることによる、不飽
和脂肪酸含量が増加したトリグリセリドの調製方法。 - 【請求項17】 還元当量を受け取るか、または放出することができる化合
物の存在下でトリグリセリドを調製する、請求項16に記載の方法。 - 【請求項18】 脂肪酸をトリグリセリドから遊離させる、請求項16または
17に記載の方法。 - 【請求項19】 請求項9または18に記載の方法により調製された不飽和脂
肪酸。 - 【請求項20】 請求項10、16または17に記載の方法により調製された不飽
和脂肪酸含量が増加したトリグリセリド。 - 【請求項21】 トランスジェニック植物を作出するための、請求項1に記
載の核酸配列または請求項4に記載の発現カセットの使用。 - 【請求項22】 相同性スクリーニングによりゲノム配列を単離するための
、請求項1に記載の核酸配列またはその断片の使用。 - 【請求項23】 ヒト食品、動物飼料、化粧品または医薬品を製造するため
の、請求項19に記載の不飽和脂肪酸または請求項20に記載の不飽和脂肪酸含量が
増加したトリグリセリドの使用。
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