JP2003500083A - Ctスキャナにおいて正確な投影データを発生する改良されたデータ収集システム - Google Patents

Ctスキャナにおいて正確な投影データを発生する改良されたデータ収集システム

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JP2003500083A JP2000526154A JP2000526154A JP2003500083A JP 2003500083 A JP2003500083 A JP 2003500083A JP 2000526154 A JP2000526154 A JP 2000526154A JP 2000526154 A JP2000526154 A JP 2000526154A JP 2003500083 A JP2003500083 A JP 2003500083A
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Abstract

(57)【要約】 CTスキャナにおいて用いるデータ収集システムは、比較的一定のサンプリング・レートで取得した投影データを表すアナログ信号に応答してデジタル信号を発生するためのアナログ−デジタル変換器手段と、一定のサンプリング・レートとは無関係にデジタル信号の関数として複数の所定の投影角度に対する投影データを発生するための内挿捕間フィルタとを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】
本発明は、一般に、コンピュータ断層撮影(Computed Tomography:CT)
スキャナと共に用いるデータ収集システム(Data Acquisition System:DA
S)に関する。更に特定すれば、本発明は、一定の周波数またはレートでアナロ
グ検出器出力信号をサンプリングするためのアナログ−デジタル変換器と、所望
の投影角に対応する投影データを発生するようにサンプリング・レートに関係な
くサンプルを内挿捕間するための内挿捕間フィルタとを含む、改良されたDAS
に関する。
【0002】
【発明の背景】
図1は、環状ディスク16の直径方向に対向する側にそれぞれ固定されたX線
源12及びX線検出器システム14を含む、典型的な従来の第3世代CTスキャ
ナ10の軸方向の図を示す。ディスクは、構台支持部(gantry support)(図示せ
ず)内に回転可能に取り付けられており、断層撮影走査の間、ディスクが回転軸
18(これは図1のページの面と垂直である)を中心として連続的に回転すると
共に、X線が、源12から、ディスクの開口内に位置する人の患者20等の物体
を介して、検出器システム14に達するようになっている。
【0003】 検出器システム14は、典型的に、個々の検出器22のアレイを含み、これら
は、例えば、X線源12から放射が発する「焦点スポット(focal spot)」と呼ば
れる点24に曲率の中心を有する円の円弧の形状に、一列に配置されている。他
の検出器システムも既知である。X線源及び検出器アレイの配置は、この源と検
出器の各々との間のX線経路が、全て、ディスクの回転軸18と垂直な同一面(
これ以後、「回転面」または「走査面」と呼ぶ)に配されるようになっている。
X線経路は、ほぼ点源であるものから始まり異なる角度で検出器まで延出するの
で、X線経路は、検出器システム14に入射する「扇形ビーム」26を形成する
。走査の間に測定間隔で単一の検出器に入射したX線は、一般に「放射」と呼ば
れ、各検出器は、その対応する放射の強度を示すアナログ出力信号を発生する。
各放射は、その経路内の全質量によって部分的に減衰されるので、各検出器が発
生するアナログ出力信号は、当該測定間隔の間に当該検出器とX線源との間に配
された全質量の密度の積分(すなわち、検出器の対応する放射経路に存在する質
量の密度)を表す。
【0004】 X線検出器が発生したアナログ出力信号は、通常、CTシステムの信号処理部
(図1には示していない)によって処理される。信号処理部は、通常、アナログ
・ロー・パス・フィルタ及びDASを含む。ロー・パス・フィルタは、X線検出
器が発生したアナログ出力信号から高周波数成分を除去し、DASは、ロー・パ
ス・フィルタが発生したアナログ出力信号を濾波して信号対ノイズ比を改善する
。このようなDASの1つが、本発明の譲受人に譲渡された米国特許第4,547,89
3号に記載されている。他の種類のDASも周知である。また、DASは通常、
濾波された信号をサンプリングして、各投影の間に収集した投影データを表すデ
ジタル出力信号を発生する。DASが発生したデジタル出力信号をここでは「投
影データ信号」と呼ぶ。1つの測定間隔における全投影データ信号の収集を、一
般に「投影」または「ビュー」と呼ぶ。特定の投影またはビューに対応するディ
スク16上のX線源12及び検出器システム14の角度の向きを、「投影角度」
と呼ぶ。
【0005】 1回の断層撮影走査の間、理想的には、ディスク16は、走査対象の物体を中
心に円滑に連続的に回転して、スキャナ10が正確に対応する複数の投影角度で
複数の投影を発生することを可能とする。通常の断層撮影走査では、ディスクは
走査対象の物体を中心に少なくとも360度回転し、スキャナは、Δθと呼ぶ等
しい増加量だけディスクが回転するたびに、新たな投影を発生することが理想的
である。例えば、360度の走査に対してΔθが0.125度である場合、スキャナ
は2,880(すなわち360の8倍)の投影を発生する。測定する隣接投影間のサ
ンプリング間隔(すなわち、ディスクがΔθの角度を回転するのに要する時間)
は、典型的に、ミリ秒のオーダーである。
【0006】 逆ラドン変換のような周知のアルゴリズムを用いて、対応する投影角度で測定
した全投影において収集したデータから、断層写真を発生することができる。断
層写真は、走査対象の物体の2次元の「スライス(slice)」の密度を表す。投影
から断層写真を発生させるプロセスは、通常、「フィルタ補正逆投影法」または
「再構成」と呼ばれる。なぜなら、断層写真は、投影データから再構成されると
考え得るからである。信号処理部は、通常、投影から断層写真を発生させるため
の逆投影装置を含む。
【0007】 一般に、走査の間のデータ収集には少なくとも2つの要件があると想定されて
いる。第1に、最良の可能なダイナミック・レンジ及び最良の可能な信号対ノイ
ズ比でデータを収集しなければならない。第2に、より単純で高速な再構成アル
ゴリズムを使用可能とするために、精密かつ既知の回転角度でデータを取得しな
ければならない。これらの再構成アルゴリズムは、一般に、単一の断層写真を再
構成するために用いる投影データを、等しく離間した投影角度で発生することを
想定する(すなわち、連続した各投影ごとのデータ発生の間にディスク16が回
転するのは、正確にΔθであって、これより大きくも小さくもない)。断層写真
を再構成するために用いられる投影が、等しく離間した投影角度で発生されない
場合、得られる断層写真は通常、望ましくないアーティファクトを含むことにな
る。しかしながら、従来技術のCTスキャナは、精密に等しく離間した投影角度
で投影を発生させることが難しかった。
【0008】 精密かつ既知の回転角度でデータを収集することに関して、あり得る誤差の発
生源が少なくとも3つある。第1に、ディスクの回転速度が一定でない場合があ
り、従って、等しい時間間隔で投影測定を行うことは、必ずしも、正確に等しい
Δθの角度位置間隔で投影データを得ることにならない。第2に、角度の測定が
不正確である場合がある。第3に、角度標識及び位置測定が十分に精密でない恐
れがある。
【0009】 上述の第1の誤差発生源に関して、通常の断層撮影走査の間、ディスク16は
少なくとも360度回転し、この回転は通常、約2秒の時間期間で達成される。
実際上、ディスクが正確に一定の角速度で回転するようにディスク16の回転を
制御することは極めて難しい。それどころか、ディスク16の回転速度は通常、
時にジッタ(jitter)と呼ばれる、幾分かの不規則性または位相ノイズの特徴を有
する。図2は、この回転の不規則性の影響を例示するグラフを示す。図2のY軸
はディスク16の角度の向きを表し、X軸は断層撮影走査の間の時間を表す。図
2において、曲線Aすなわち直線は、ディスク16の理想的な線形の一定の角速
度軌跡を示す。図2の曲線Bは、回転の不規則性によって特徴付けられるディス
ク16の角度軌跡を示す。ディスク16が曲線Aの理想的な軌跡に従う場合、一
定のレートまたは周波数(または時間的に等しく離間したサンプリング時点)で
発生した投影が、等しく離間した投影角度で発生する。図2に示すように、等し
い長さΔtの間隔だけ離間したサンプリング時点T1、T2及びT3において3
つの投影を発生する場合、これら3つの投影は、関連する投影角度において、各
々Δθという等しい角度間隔だけ等しく離間するはずである。しかしながら、デ
ィスクが曲線Bの理想的でない軌跡に従う場合にこれらのサンプリング時点で発
生した投影は、それらの投影角度において等しく離間していない。図2に示す例
によって示されるように、時点T1及びT2で発生した投影は、(Δθ− δ1
)の角度間隔だけ離間した関連投影角度を有するのに対し、時点T2及びT3で
発生した投影は、(Δθ+δ2)の角度間隔だけ離間した関連投影角度を有する
。このように、ディスク16の回転の不規則性によって、一定のレートまたは周
波数で発生した投影は、それらの関連する投影角度において、等しくない角度間
隔で離間されることになる。従来技術のCTスキャナの全てではないが、そのほ
とんどにおいて存在する回転不規則性の大きさは、通常相当に大きいので、一定
のレートまたは周波数で発生する投影を用いて生成する断層写真の品質は著しく
劣化する。
【0010】 図3は、ディスクの回転の不規則性を補償する別の従来技術のCTスキャナ1
00のブロック図を示す。スキャナ100は、定置構台130に対して回転する
回転ディスク116を含む。ディスク116上に、検出器システム114、ロー
・パス・フィルタ・アレイ120、DAS132、及びX線源(図1に示す源1
2等)が取り付けられ、ディスク116と共に回転する。定置構台130は、デ
ィスクから受け取った生のデータ(raw data)によって再構成アルゴリズムを実行
するためのコンピュータまたはCTプロセッサ138を含む。DAS132は、
複数のアナログ−デジタル変換器すなわちアレイ134及びマルチプレクサ13
6を含むものとして図示している。周知のように、DASは、先に引用した米国
特許第4,547,893号に記載されたフィルタ等の追加の構成要素も含むことができ
る。検出器システム114は、Nチャネル線形アレイであり、N個の個々の検出
器Diを含む。全てのiは、1からNまでである。同様に、ロー・パス・フィル
タ・アレイ120及び変換器アレイ134は、Nチャネル・アレイであり、N個
の個々のフィルタLPFi及びアナログ−デジタル変換器ADCiをそれぞれ含
む。全てのiは、1からNまでである。
【0011】 断層撮影走査中、ディスク116が複数の投影角度の各々を回転する間に、検
出器アレイ114はN個のアナログ出力信号を発生し、これをロー・パス・フィ
ルタ・アレイ120に印可する。具体的には、i番目のチャネル検出器Diが発
生したi番目のチャネルのアナログ信号は、i番目のロー・パス・フィルタLP
Fiに印可される。全てのiは1からNまでである。i番目のロー・パス・フィ
ルタLPFiは、検出器Diが発生したアナログ信号を受信し、この信号から濾
波アナログ信号を発生し、これをi番目のアナログ−デジタル変換器ADCiに
印可する。全てのiは1からNまでである。i番目のアナログ−デジタル変換器
ADCiは、i番目のフィルタLPFiが発生した濾波信号をサンプリングし、
サンプル生データ信号RawDiを発生する。全てのiは1からNまでである。
i番目の生データ信号RawDiは、サンプル集合、すなわちサンプリング時点
Tjとして収集したデータ・ポイントRawDi(Tj)を含む。全てのjは1
からJまでであり、Jは1回の走査当たりの全投影数を表す。いずれかの所与の
サンプリング時点Tjにおいて、N個のデータ・ポイントRawDi(Tj)(
全てのiは1からNまでである)の収集は、サンプリング時点Tjに対応する投
影角度において発生した単一の投影を形成するものと考えることができる。投影
におけるN個のデータ・ポイントRawDi(Tj)は、マルチプレクサ136
を介して時間多重されて、定置構台130上のプロセッサ138に印可される。
周知のように、マルチプレクサ136は、回転ディスク116と定置構台130
との間の接続数を減らすのに有用である。CTプロセッサ138は、回転ディス
ク116が収集した投影データから断層写真を発生する。
【0012】 また、ディスク116には、リアル・タイムでディスクの角度の向きを測定す
ると共にこの角度の向きを表すディスク回転角度信号を発生するシステム(図示
せず)が取り付けられている。ディスク回転角度信号を発生する従来技術のシス
テムの例は、Bernie Gordon、David Winston、Paul Wagoner 及び Douglas Abra
hamの「Apparatus for and Method of Measuring Geometric, Positional and K
inematic Parameters of a Rotating Device(回転装置の地理的、位置的及び運
動学的パラメータを測定するための装置及び方法)」と題する1995年7月11日
に発行された米国特許第5,432,339号、及び、Geoffrey A.Legg、Gerard P.Riley
及び Hans J.Weedonの「Measurement and Control System for Controlling Sy
stem Functions as a Function of Rotational Parameters of a Rotating Devi
ce(回転装置の回転パラメータの関数としてシステム機能を制御する測定及び制
御システム)」と題する1997年10月10日に出願された現在係属中の米国特許
出願番号第08/948,493号(米国特許第5,932,874号)に記載されている。これら
の従来の特許及び出願は双方とも本譲受人に譲渡されている。これらのシステム
は、ディスクが回転すると標識を検知し、投影角度に対応する関連する標識が検
知された場合に、上述のディスク回転角度信号と同様の回転角度信号を発生する
。このディスク回転角度信号をCTプロセッサ138に印可する。プロセッサ1
38は、ディスク116の方位を監視し、可変レート・サンプル・クロック信号
を発生し、これをアナログ−デジタル変換器アレイ134に印可してその動作を
制御する。プロセッサ138は、(可変レート・サンプル・クロック信号によっ
て)アナログ−デジタル変換器アレイ134を制御し、変換器アレイ134が等
しく離間した投影角度で投影を発生する(すなわちアナログ濾波信号をサンプリ
ングする)ようにする。図2によって示すように、ディスクの回転が不規則性と
いう特徴を有する場合は、このような等しく離間した投影を、一定の周波数でサ
ンプリングを行うことによって保証することはできない。むしろ、定置構台13
0は、ディスク回転の不規則性の検出(ディスク回転角度信号によって測定され
る)に応答して、可変レート・サンプル・クロック信号の位相または周波数を連
続的に調節して、変換器アレイ134が所望の投影角度で投影を発生するように
する。スキャナ100における投影は一定の周波数で発生しない(すなわち、等
しく離間した時間間隔で発生しない)ので、スキャナ100は、「サンプル・オ
ン・デマンド(sample-on-demand)」型のスキャナと呼ばれる。
【0013】 原理上、サンプル・オン・デマンドのスキャナは、ディスク回転の不規則性を
効果的に補償することができる。しかしながら、図3に示すタイプのサンプル・
オン・デマンドのスキャナには、いくつかの問題が伴う。1つの問題は、ロー・
パス・フィルタ・アレイ120及びアナログ−デジタル変換器アレイ134の相
互作用に関連する。アレイ120内のロー・パス・フィルタは、各々、ある伝達
関数によって特徴付けられ、アレイ134内のアナログ−デジタル変換器は、各
々、別の伝達関数によって特徴付けられる。各生データ信号RawDiを発生す
るために用いる伝達関数は、基本的に、対応するロー・パス・フィルタの伝達関
数及びアナログ−デジタル変換器の伝達関数の組み合わせである。ロー・パス・
フィルタ伝達関数は、通常、検出器出力信号内の選択された周波数fmaxを超
えるあらゆる信号成分が、濾波後の信号では抑えられているように選択する。選
択される周波数fmaxは、通常、アナログ−デジタル変換器アレイ134が用
いるサンプリング周波数に関連付けて、検出器出力信号内の高周波数成分が生デ
ータ信号にエイリアシングを生じないことを保証する。
【0014】 アレイ120内のロー・パス・フィルタは、通常、アナログRC(抵抗器−コ
ンデンサ)ネットワークを用いて実施し、各フィルタのロー・パス・フィルタ伝
達関数は、対応するRCネットワークの構成要素の値によって決定される。アナ
ログ−デジタル変換器の伝達関数は、部分的に、可変レート・サンプル・クロッ
ク信号の位相及び周波数の関数である。このため、一定周波数で安定した位相の
可変レート・サンプル・クロック信号をアナログ−デジタル変換器アレイ134
に印可する場合は、同一の伝達関数を用いて、全チャネルi及び全サンプリング
時点jについて、全てのデータ・ポイントRawDi(Tj)を発生する。しか
しながら、CT走査の間に可変レート・サンプル・クロック信号の位相及び周波
数を調節すると、全てのデータ・ポイントRawDi(Tj)を同一の伝達関数
を用いて発生することが妨げられる。例えば、データ・ポイントRawD1(T
5)を発生するために用いる伝達関数は、後のデータ・ポイントRawD1(T
7)を発生するために用いる伝達関数とは異なる場合がある。理想的には、可変
レート・サンプル・クロック信号の位相及び周波数が変動する(更に、アナログ
−デジタル変換器の伝達関数がこれに対応して変動する)場合、ロー・パス・フ
ィルタ伝達関数に補償的な変化を取り入れて、同一の組み合わせ伝達関数を用い
て全データ・ポイントRawDi(Tj)(及び全ての投影)を発生することを
保証するべきである。しかしながら、ロー・パス・フィルタ伝達関数はフィルタ
を実施するために用いる特定のRCネットワークによって決定されるので、可変
レート・サンプル・クロック信号の位相及び周波数の変動に対応してロー・パス
・フィルタ伝達関数に所望の経時変化を取り入れるための簡単な方法はない。
【0015】 そのため、1回の走査における全投影を精密に等しく離間した投影角度間隔で
発生することを保証するためには、可変レート・サンプル・クロック信号の位相
及び周波数を変動させることが望ましいが、この可変レート・サンプル・クロッ
ク信号の変動性によって、同一の組み合わせ伝達関数を用いて全投影を発生する
ことが妨げられる。これは、得られる断層写真において、アーティファクトを増
大させ、信号対ノイズ比を低下させる傾向がある。
【0016】 図3に示すタイプのサンプル・オン・デマンドのスキャナに伴う別の問題は、
アレイ134内のアナログ−デジタル変換器が、一定の周波数で動作せず、可変
レート・サンプル・クロック信号の制御のもとで可変の位相または周波数で動作
しなければならないことである。かかる変換器は、一定周波数のアナログ−デジ
タル変換器よりも構成に費用がかかる。アナログ−デジタル変換器が一定のサン
プリング周波数で動作可能である場合、CTスキャナのコスト及び複雑度を低下
させることができる。しかしながら、これは、ディスク回転の不規則性に伴う問
題のために、従来技術のスキャナにおいては不可能と考えられている。
【0017】 従来技術のCTスキャナに伴うこれら及びその他の問題及び制約は、本発明の
CTスキャナによって克服される。
【0018】
【発明の目的】
本発明の目的は、先に特定した従来技術の問題を大幅に緩和または克服するこ
とである。 本発明の別の目的は、CTスキャナにおいて投影を発生させる改良されたシス
テムを提供することである。 本発明の別の目的は、投影の発生からデータ収集を切り離した、改良されたC
Tスキャナを提供することである。 本発明の更に別の目的は、ほぼ一定の周波数を用いてX線検出器に応答して発
生したアナログ出力信号をサンプリングし、次いでこれらのサンプル間で内挿捕
間を行って所望の投影角度で投影を発生する、改良されたCTスキャナを提供す
ることである。
【0019】
【発明の概要】
これら及び他の目的は、一定の周波数を用いてX線検出器に応答して発生した
出力信号をサンプリングするアナログ−デジタル変換器を含む改良されたCTス
キャナによって提供される。また、このスキャナは、アナログ−デジタル変換器
が発生したサンプル間に内挿捕間を行って所望の投影角度で投影を発生するため
のデジタル・フィルタも含む。
【0020】 本発明の別の態様によれば、改良されたDASが提供される。DASは、アナ
ログ−デジタルが発生したサンプル間に内挿捕間を行うためのデジタル・フィル
タを含む。
【0021】 本発明の更に別の目的及び利点は、単に本発明の最良の形態の例示としていく
つかの実施例を図示し記載する以下の詳細な説明から、当業者には容易に明らか
となろう。認められることであろうが、本発明は、その他の実施例及び異なる実
施例が可能であり、そのいくつかの詳細は、全て本発明から逸脱することなく、
様々な点で変更が可能である。従って、図面及び説明は性質上、制限または限定
の意味ではなく例示として見なされるべきであり、本出願の範囲は請求の範囲に
示す。
【0022】 本発明の性質及び目的を更に十分に理解するため、添付図面と関連付けて以下
の詳細な説明を参照するものとする。図面では、同一の参照番号を用いて同一ま
たは類似の部分を示す。
【0023】
【発明の詳細な記述】
図4は、本発明に従って構成されたCTスキャナ200のブロック図を示す。
スキャナ200は、従来技術のスキャナ100(図3に示す)と同様であるが、
スキャナ200は、本発明に従って変更した回転ディスク216を含む。ディス
ク216には、検出器アレイ114、ロー・パス・フィルタ・アレイ120、X
線源(図示せず)、及び改良されたDAS232が取り付けられ、ディスク21
6と共に回転する。改良されたDAS232は、アナログ−デジタル変換器のア
レイ234、デジタル信号処理(DSP)フィルタ238、及びマルチプレクサ
136を含む。
【0024】 検出器アレイ114が発生したN個のアナログ出力信号は、ロー・パス・フィ
ルタ・アレイ120に印可され、ロー・パス・フィルタ・アレイ120は、N個
の濾波信号を発生する。アレイ234内のi番目のアナログ−デジタル変換器A
DCiは、i番目のロー・パス・フィルタLPFiが発生した濾波信号を受信し
、この信号からデジタル出力信号を発生する。全てのiは1からNまでである。
アレイ234内のi番目の変換器ADCiが発生したデジタル出力信号は、デジ
タル・サンプル集合、すなわちサンプリング時点Tjで発生したデータ・ポイン
トADCi(Tj)を含む。変換器アレイ234が発生したデータ・ポイントは
、DSPフィルタ238に印可され、DSPフィルタ238は、これらのデータ
・ポイントから生データ信号(すなわち投影データ)を発生する。また、DSP
フィルタ238は、一定周波数の安定した位相の固定レート・サンプル・クロッ
ク信号を発生し、これをアナログ−デジタル変換器アレイ234に印可する。ス
キャナ200では、プロセッサ138が発生する可変レート・サンプル・クロッ
ク信号は、従来技術のスキャナ100におけるようにアナログ−デジタル変換器
アレイ134ではなく、DSPフィルタ238に印可される。
【0025】 スキャナ200では、アナログ−デジタル変換器アレイ234は、固定レート
・サンプル・クロック信号の制御のもとで、一定のサンプリング・レートまたは
周波数で、ロー・パス・フィルタ・アレイ120が発生した濾波信号のサンプリ
ングを行う。アレイ234内のアナログ−デジタル変換器は一定の周波数で動作
するので、それらは、必然的に可変サンプリング・レートまたは周波数を用いて
動作するスキャナ100で用いられるアレイ134内の変換器よりも単純で、費
用を安くすることができる。このため、スキャナ100とは異なり、スキャナ2
00では、2つの隣接するデータ・ポイントADCi(Tj)及びADCi(T
{j+1})の発生の間の時間Δは、全てのjについて等しい。しかしながら、ア
レイ234内のアナログ−デジタル変換器は一定周波数で動作するので、サンプ
ル時点Tjが投影を発生すべき時点と一致するという保証はない。特に、構台1
30は、可変レート・サンプリング・クロック信号によって、DAS232が時
点Tj+δで投影を発生するよう要求することができる(ここで、δは正または
負である可能性がある)。
【0026】 DSPフィルタ238は、変換器アレイ234が発生した時間的に近いデータ
・ポイントの付近を内挿捕間することによって、対応する時点Tj+δ(δは正
または負である可能性がある)で、かかる投影に対するデータ・ポイントを発生
すると好ましい。更に具体的には、DSPフィルタ238は、以下の式(1)に
従って、投影におけるデータ・ポイントRawDi(Tj+δ)を発生すると好
ましい。ここで、投影は、全データ・ポイントRawDi(Tj+δ)を含む。
全てのiは1からNまでである。
【数3】 上の式(1)では、量δは、−Δ/2以上であり、かつ+Δ/2以下であると
仮定する(すなわち、δの範囲は、時間的に隣接するデータ・ポイントADCi
(Tj)及びADCi(T{j+1})の発生間の間隔の大きさを超えない)。定
数Sizeは、データ・ポイントRawDi(Tj+δ)の内挿捕間のためDS
Pフィルタ238が用いる時間的な近接の大きさを表す。重みW(Tj+δ、k
)は、δの関数に従ってフィルタ238によって選択される。
【0027】 本発明の少なくとも1つの態様によれば、スキャナ200は、投影データの発
生からデータ収集を効果的に切り離す。データ収集は、一定のレートまたは周波
数で、検出器アレイ114、フィルタ・アレイ120、及び変換器アレイ234
によって実行する。このため、同一の伝達関数を用いて、変換器アレイ234が
発生する各データ・ポイントを発生する。投影データの発生は、可変レート・サ
ンプリング・クロック信号の制御のもとで、DSPフィルタ238によって実行
する。プロセッサ138が、投影を必要とすると判定した場合はいつでも(すな
わち、ディスク回転角度信号がΔθだけ増大した場合はいつでも)、DSPフィ
ルタ238は、収集したデータの内挿補間によって、所望の投影を発生する。
【0028】 上述の式(1)における重みW(Tj+δ、k)が、DSPフィルタ238に
よって用いられる内挿補間関数を規定することは、当業者によって認められよう
。一好適実施例では、重みW(Tj+δ、k)の選択は、DSPフィルタ238
がその内挿補間をsinc(すなわちsin(x)/x)関数に従って実行する
ように行う。図5A、5B、及び5Cは、DSPフィルタ238の動作を示す。
図5Aは、25個のデータ・ポイントADCi(Tj)の一例のグラフを示す。
全てのJは1から25である。これらのデータ・ポイントは、25の連続した投
影について、アレイ234内のアナログ−デジタル変換器ADCiのi番目のも
のによって発生される。図5Aでは、Y軸は振幅を表し、X軸は時間を示す。固
定レート・サンプル・クロック信号によって、アナログ−デジタル変換器ADC
iは、規則的に離間したサンプリング時点Tjでデータ・ポイントADCi(T
j)を発生する。データ・ポイントADCi(Tj)は、むろん、ディスク21
6がCT走査中に患者を中心として回転している間に発生する。このため、デー
タ・ポイントADCi(Tj)の各々は関連したサンプリング時点及び関連した
投影角度を有する。上述のように、全データ・ポイントADCi(Tj)は、規
則的に離間したサンプリング時点で発生する。しかしながら、図2に示すような
ディスク回転における回転の不規則性のために、データ・ポイントADCi(T
j)は、必ずしも正確に規則的に離間した投影角度で発生するわけではない。
【0029】 DSPフィルタ238は、データ・ポイントADCi(Tj)を用いて、可変
レート・サンプリング・クロック信号によって決定される時点Tj+δにおいて
、データ・ポイントRawDi(Tj+δ)を発生する。図5B及び5Dは、デ
ータ・ポイントRawDi(T7)を発生するためにDSPフィルタ238が用
いる重みを示し、図5C及び5Dは、データ・ポイントRawDi(T10+δ
)を発生するためにDSPフィルタ238が用いる重みを示す。図5Bに示す重
み付け関数は、データ・ポイントRawDi(T7)を発生するために用いられ
るので、この重み付け関数はサンプリング時点T7を中心とする。重み付け関数
の範囲は、時点T1から時点T13に及ぶ。重みW(T7、T1)、重みW(T
7、T3)、重みW(T7、T11)、及び重みW(T7、T13)は全てゼロ
に等しい。重みW(T7、T2)及び重みW(T7、T12)は負である。重み
W(T7、T4)、重みW(T7、T5)、重みW(T7、T6)、重みW(T
7、T7)、重みW(T7、T8)、重みW(T7、T9)及び重みW(T7、
T10)は、全て正である。DSPフィルタ238は、W(T7、Tj)*AD
Ci(Tj)の和に等しくなるように、データ・ポイントRawDi(T7)を
発生する。全てのjは1から13までである。図5Cに示す重み付け関数は、デ
ータ・ポイントRawDi(T10+δ)を発生するために用いるので、この重
み付け関数は、時点T10+δを中心とする。この重み付け関数の範囲は、サン
プル時点T4とT5との間の時点からサンプル時点T16とT17との間の時点
に及ぶ。このため、この重み付け関数は、サンプル時点T5ないしT16間に規
定される。この重み付け関数では、重みW(T10+δ、T5)、重みW(T1
0+δ、T6)、重みW(T10+δ、T15)及び重みW(T10+δ、T1
6)は負である。重みW(T10+δ、T7)、重みW(T10+δ、T8)、
重みW(T10+δ、T9)、重みW(T10+δ、T10)、重みW(T10
+δ、T11)、重みW(T10+δ、T12)、重みW(T10+δ、T13
)及び重みW(T10+δ、T14)は正である。DSPフィルタ238は、W
(T10+δ、Tj)*ADCi(Tj)の和に等しくなるように、データ・ポ
イントRawDi(T10+δ)を発生する。全てのjは、5から16までであ
る。
【0030】 当業者には認められようが、DSPフィルタ238が、いずれかの任意の時点
tでデータ・ポイントRawDi(t)を発生するための重みを生成するには、
時点tを所望の重み付け関数の中心に置き、次いで重み付け関数の範囲内に収ま
るサンプル時点Tjにおける重み付け関数の値を計算すれば良い。図5B及び5
Cに示す重み付け関数は、sincタイプの重み付け関数であり、この関数の範
囲(または時間的な近接の大きさ)はΔの13倍に等しい。本発明と共に、多く
の異なる重み付け関数及び異なる時間的な近接の大きさを用い得ることは、当業
者には認められよう。
【0031】 図6は、本発明に従って構成したCTスキャナ300の関連部分の好ましい実
施例のブロック図を示す。スキャナ300は、回転ディスク316及び定置構台
130を含む。検出器アレイ114、X線源(図示せず)、Pフロント・エンド
変換器モジュールFECiのセット、及びDSPフィルタ338は、全てディス
ク316に取り付けられ、ディスク316と共に回転する。全てのiは1からP
までである。i番目のフロント・エンド変換器モジュールFECiは、N1個の
ロー・パス・フィルタのセット、ゲイン・レンジングまたは浮動小数点増幅器F
PA、及びアナログ−デジタル変換器ADCを含む。全てのiは1からPまでで
ある。一実施例では、N1は64に等しく、Pは24に等しいが、これらのパラ
メータには他の選択もむろん可能である。
【0032】 フロント・エンド変換器モジュール内の各ロー・パス・フィルタは、アレイ1
14内の対応する検出器の1つが発生したアナログ信号を受信する。i番目のフ
ロント・エンド変換器モジュールFECiでは、ロー・パス・フィルタの各々が
濾波信号を発生し、濾波信号は全て時間多重されて浮動小数点増幅器FPAに印
加される。全てのiは1からPまでである。浮動小数点増幅器は、出力信号を発
生し、これをアナログ−デジタル変換器に印加する。本発明と共に用いるのに適
した浮動小数点増幅器は、例えば、1991年10月1日にEliot Mayer、Louis R.P
oulo、Jeffrey L.Sauer及びHans J.Weedonの米国特許番号第5,053,770号に記載
されているが、他の自動浮動小数点増幅器も使用可能である。浮動小数点増幅器
は、CTスキャナにおけるように、比較的大きいダイナミック・レンジの振幅で
高い分解能に信号をデジタル化しなければならない場合、特に有用である。他の
浮動小数点増幅器を利用することも可能である。
【0033】 アナログ−デジタル変換器は、浮動小数点増幅器が発生した信号をサンプリン
グし、サンプル全てを、生ビュー・バス(Raw-View-Bus)を介してDSPフィルタ
338に印加する。DSPフィルタ338は、投影を発生して、それらを実ビュ
ー・バスを介して定置構台130のCTプロセッサ138に印加する。
【0034】 i番目のフロント・エンド変換器モジュールFECiでは、アナログ−デジタ
ル変換器が、規則的な長さの間隔tRで、ロー・パス・フィルタの各々が発生し
た出力信号をサンプリングする。全てのiは1からPまでであり、tRは、以下
の式(2)によって与えられる。
【0035】 tR=tA*N1+tZ (2)
【0036】 上の式(2)では、変数tAは、アナログ−デジタル変換器の変換時間(すな
わち、アナログ−デジタル変換器が単一のサンプルを発生するために要する時間
)を表し、変数tZは、アナログ−デジタル変換器が発生するN1個のサンプル
集合の各々の間の固定時間間隔を表す。これらの固定時間長間隔tZの間、オー
トゼロまたは利得較正のような機能を実行して、アナログ−デジタル変換器をリ
セットまたは較正することができる。
【0037】 このように、i番目のフロント・エンド変換器FECiにおいて、アナログ−
デジタル変換器は一連のサンプルを発生する。長さ間隔tRごとに、アナログ−
デジタル変換器は、サンプリング間隔中にN1個のロー・パス・フィルタが発生
した信号の各々に対応する1つのサンプルを発生する。モジュールFECi内の
いずれか2つのロー・パス・フィルタLPFi及びLPF(i+k)が発生する
信号のサンプルは、各時間長さ間隔ktAによって隔てられている。
【0038】 図7は、スキャナ300の動作を例示するグラフを示す。図7は、「生データ
・ポイント・チャネルj(Raw Data Points Channel)」として示すデータ・ポイ
ント集合の一例を示す。これらのデータ・ポイントの各々を垂直な矢印として表
し、矢印の高さがデータ・ポイントの振幅を表す。これらのデータ・ポイントの
各々は、時間長さ間隔tRによって隔てられている。これらのデータ・ポイント
は、フロント・エンド変換器モジュールのうち1つにおいてロー・パス・フィル
タのj番目のものが発生した出力信号に応答して、その変換器モジュール内のア
ナログ−デジタル変換器が発生したサンプルを表す。また、図7は、「生データ
・ポイント・チャネルj+1」として表すデータ・ポイント集合も示す。これら
のデータ・ポイントは、フロント・エンド変換器モジュールのうち1つにおいて
ロー・パス・フィルタの(j+1)番目のものに応答して、その変換器モジュー
ルのアナログ−デジタル変換器が発生したサンプルを表す。これらのデータ・ポ
イントの各々は長さ間隔tRによって隔てられており、j番目及び(j+1)番
目のチャネルにおける連続データ・ポイントは、長さ間隔tAによって隔てられ
ている。時間間隔tRにわたって変換器モジュールのロー・パス・フィルタの出
力を時間的に順序付けることによって、そのモジュールのロー・パス・フィルタ
は、共通のアナログ−デジタル変換器を共有することができ、この変換機は、連
続して信号の変換を行う。あるいは、同じ結果を得るために、モジュールのロー
・パス・フィルタの出力と対応する変換器との間にマルチプレクサを接続可能で
あることを注記しておく。
【0039】 また、図7は、チャネルj及びj+1の各々について、時点Tx及びTyにお
いてデータ・ポイントを発生するためにDSPフィルタ338が用いる重みも示
す。時点Txにおいてデータ・ポイントを発生するために用いる重み付け関数は
、時点Txを中心とし、時点Tyにおいてデータ・ポイントを発生するために用
いる重み付け関数は、時点Tyを中心とする。図7に示すように、チャネルj及
びj+1の双方に同じ重み付け関数を用いるが、2つのチャネルに用いる実際の
重みは、それらのチャネルにおけるデータ・ポイント間の長さtAの時間オフセ
ットのために、わずかに異なる。
【0040】 再び図6を参照すると、構台130のプロセッサ138が可変レート・サンプ
リング・クロック信号によって投影を要求するときはいつでも、DSPフィルタ
338は、重み付け関数を用いて、スキャナ300における全チャネルについて
データ・ポイントに内挿補間を行う。DSPフィルタ338は、これらの内挿補
間した投影を、実ビュー・バス(Actual View Bus)を介して、構台130のプロ
セッサ138に印加する。スキャナ300は、マルチプレクサ(図4に示すよう
なマルチプレクサ136等)を含まないものとして図示している。当業者には認
められようが、DSPフィルタ338は、スキャナ200においてマルチプレク
サ136が行う時間多重処理を実行することができる。
【0041】 本発明に従って構成した好ましいCTスキャナでは、用いるアナログ−デジタ
ル変換器は、デルタ−シグマ・タイプの変換器である。図8は、本発明と共に使
用可能なデルタ−シグマ・アナログ−デジタル変換器400のブロック図を示す
。変換器400は、アナログ電流加算器410、アナログ積分器412、アナロ
グ・ノイズ低減フィルタ414、3レベル・アナログ−デジタル変換器416、
デジタル有限インパルス応答(Finite Impulse Response:FIR)フィルタ
418、及び3レベル・デジタル−アナログ変換器420を含む。検出器(また
は、個別の実施態様によってはロー・パス・フィルタもしくは浮動小数点増幅器
)が発生したアナログ電流信号は、電流加算器410の正入力端子に印加される
。3レベル・デジタル−アナログ変換器420が発生したアナログ電流信号は、
電流加算器410の負入力端子に印加される。電流加算器410は、その正入力
端子に印加される信号の値から、その負入力端子に印加される信号の値を減算す
ることによって、差信号を発生し、この差信号をアナログ積分器412に印加す
る。積分器412は、加算器410が発生した差信号の時間積分を表す積分信号
を発生する。アナログ・ノイズ低減フィルタ414は、積分信号を濾波して出力
信号を発生し、これを3レベル・アナログ−デジタル変換器416に印加する。
アナログ−デジタル変換器416は、2ビット・デジタル信号を発生し、これを
3レベル・デジタル−アナログ変換器420の入力端子及びFIRフィルタ41
8の入力端子に印加する。FIRフィルタ418は、3レベル変換器416が発
生した多数(例えば384)のサンプルを本質的に平均化または結合することに
よって、変換器400のデジタル出力信号を発生する。
【0042】 変換器400のような図8に示すタイプのシグマ−デルタ変換器は、周知であ
り、例えば、1993年12月28日に発行された米国特許番号第5,274,375号
、ならびに、Bernard M.Gordon、Hans Weedon、Louis R.Poulo 及び Mark H.Mil
lerの「Data Acquisition System Using Delta-Sigma Analog-to-Digital Signa
l Converters(デルタ−シグマ・アナログ−デジタル信号変換器を用いたデータ
収集システム)」と題し、本譲受人に譲渡された同時係属中の出願米国特許出願
連続番号第08/839,068号(これは、現在は放棄された米国特許出願連続番号第08
/712,137号の継続出願であり、後者の出願は、現在は放棄された米国特許出願連
続番号第08/326,276号の継続出願である)に記載されている。概して、3レベル
・アナログ−デジタル変換器416は、好ましくは周波数f1でサンプルを発生
し、FIRフィルタ418は、はるかに低い周波数f2でその出力信号のサンプ
ルを発生する。1992年8月25日にRibner等に発行された米国特許番
号第5,142,286号に記載されているもの等の、他のシグマ−デルタ変換
器も使用可能である。
【0043】 スキャナ300(図6に示す)のような本発明に従って構成したスキャナにお
いてシグマ−デルタ変換器を用いる場合、DSPフィルタ338の機能性は、F
IRフィルタ418内に組み込むことができる。しかしながら、シグマ−デルタ
変換器を用いる場合であっても、本発明に従って構成したスキャナにDSPフィ
ルタ338を含むことが本来は好ましい。その理由は、シグマ−デルタ変換器に
おいて用いるFIRフィルタ418は、通常、何百ものタップを有するからであ
る。通常、タップに関連する重みは定数である。しかしながら、FIRフィルタ
418がDSPフィルタ338の機能性を組み込んでいる場合、重みは定数では
なく、δの関数となる。当業者には認められようが、重みを定数でなく関数とす
ることは、FIRフィルタ418のコスト及び複雑性を著しく増すことになる。
DSPフィルタ338は、通常、FIRフィルタ418よりも用いる重みの数が
少ないので、一般的に、重みが変数δの関数であるDSPフィルタ338を含む
ことは、より経済性が高い。
【0044】 信号経路において内挿補間を提供するため、238及び338に示すようなD
SPフィルタを挿入することによって、正確な測定のために必要な投影角度の決
定から、マルチチャネルDASのデータ・レートが効果的に切り離されることは
認められよう。正確に測定した投影位置と一致する任意の時点で、DSPフィル
タの出力からデータを提供することができる。また、DSPフィルタは、位置測
定における系統的な誤差の補正を与えることができる。この最後の点は重要であ
る。なぜなら、これは、回転ディスクの角度標示の費用をはるかに少なくするこ
とができるからである。従って、ディスクの角度を測定し、不正確に測定された
位置のずれをDSPメモリに格納し、補正アルゴリズムを用いて、データの時間
的な位置を補正するだけでなく、データの補正角度位置も補正することができる
【0045】 ここに含まれる本発明の範囲から逸脱することなく、上述の装置に何らかの変
更を行うことができるので、上述の説明に含まれるか、または添付図面に図示さ
れる全ての事項は、例示の意味に解釈すべきであり、限定の意味に解釈すべきで
ないことを意図するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来技術のCTスキャナの軸方向の図である。
【図2】 CTスキャナに一般に関連するディスクの回転の不規則性を示すグラフを表す
図である。
【図3】 従来技術のサンプル・オン・デマンドのCTスキャナの部分のブロック図を示
す。
【図4】 本発明に従って構成されたCTスキャナの一部の好ましい実施例の部分のブロ
ック図を示す。
【図5】 図4に示すスキャナのDSPフィルタの動作を例示するグラフを示す図である
【図6】 本発明に従って構成したCTスキャナの好ましい実施例の部分のブロック図を
示す。
【図7】 図6に示すDSPフィルタの動作を例示するグラフを示す図である。
【図8】 本発明と共に用い得るシグマ−デルタ・アナログ−デジタル変換器のブロック
図を示す。
【手続補正書】
【提出日】平成13年2月6日(2001.2.6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【数1】 ここで、ADCi(Tj)は該デジタル信号の値によって与えられる様々なデ
ータ・ポイントを表し、 Δは、連続するデジタル信号間の時間差の量であり、 δは、サンプルを発生した時の検出器の角度と、該検出器が所定の投影角度に
ある時の該検出器の角度との差であり、 定数Sizeは、データ・ポイントRawDi(Tj+δ)の内挿補間のため
に用いる時間的な近接の大きさを表し、 重みW(Tj+δ、k)は、δの関数に従って選択され、 δの範囲は、時間的に隣接するデータ・ポイントADCi(Tj)とADCi
(T{j+1})との発生間の時間間隔の大きさを超えないことを特徴とするスキ
ャナ。
【数2】 ここで、ADCi(Tj)は該デジタル信号の値によって与えられる様々なデ
ータ・ポイントを表し、 Δは、連続するデジタル信号間の時間差の量であり、 δは、サンプルを発生した時の検出器の角度と、該検出器が所定の投影角度に
ある時の該検出器の角度との差であり、 定数Sizeは、データ・ポイントRawDi(Tj+δ)の内挿補間のため
に用いる時間的な近接の大きさを表し、 重みW(Tj+δ、k)は、δの関数に従って選択され、 δの範囲は、時間的に隣接するデータ・ポイントADCi(Tj)とADCi
(T{j+1})との発生間の時間間隔の大きさを超えないことを特徴とするシス
テム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG, KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,L U,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO ,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG, SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,U G,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 ウィードン,ハンス,ジェー. アメリカ合衆国 01970 マサチューセッ ツ,セーラム,ダニエルズ ストリート コート 1エー (72)発明者 アブラハム,ダグラス,キュー. アメリカ合衆国 01983 マサチューセッ ツ,トップスフィールド,セントラル ス トリート 68 Fターム(参考) 4C093 AA22 CA13 FA52 FA55 FD01 FD05 FD07 FD12 FE12

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CTスキャナであって、 比較的一定のサンプリング・レートで取得した投影データを表すアナログ信号
    に応答してデジタル信号を発生するためのアナログ−デジタル変換器手段と、 該一定のサンプリング・レートとは無関係に該デジタル信号の関数として複数
    の所定の投影角度に対する投影データを発生するための手段と、 を備えることを特徴とするCTスキャナ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のスキャナにおいて、該アナログ−デジタル
    変換器手段は、複数の該アナログ信号に応答して複数の該デジタル信号を発生す
    る複数のアナログ−デジタル変換器を含むことを特徴とするスキャナ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のスキャナにおいて、該アナログ−デジタル
    変換器手段は、複数のデルタ−シグマ・アナログ−デジタル変換器を含むことを
    特徴とするスキャナ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のスキャナにおいて、該デルタ−シグマ・ア
    ナログ−デジタル変換器の各々は、その入力において該アナログ電流信号の少な
    くとも1つを受信するための手段を含むことを特徴とするスキャナ。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のスキャナにおいて、該デルタ−シグマ・ア
    ナログ−デジタル変換器の各々は、3レベル・アナログ−デジタル変換器を含む
    ことを特徴とするスキャナ。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のスキャナであって、該アナログ−デジタル
    変換器手段による該デジタル信号の発生のタイミングに対して、該所定の投影角
    度のタイミングを決定するための手段を更に含むことを特徴とするスキャナ。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載のスキャナにおいて、該デジタル信号の関数
    として所定の投影角度に対する投影データを発生するための該手段は、該デジタ
    ル信号の選択されたものの値の重み付け関数として該所定の投影角度に対する該
    投影データを内挿捕間するための手段を含むことを特徴とするスキャナ。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のスキャナであって、走査の間に複数の投影
    の各々について所定の放射経路に沿ったX線の吸収を表す複数のアナログ信号を
    発生するための複数の検出器と、該複数の所定の投影角度で該検出器を回転させ
    るための手段と、該アナログ−デジタル変換器手段による該デジタル信号の発生
    のタイミングに対して該所定の投影角度における該検出器の位置付けのタイミン
    グを決定するための手段とを更に含むことを特徴とするスキャナ。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のスキャナにおいて、該アナログ−デジタル
    変換器手段は、該比較的一定のサンプリング・レートで該検出器の各々について
    該アナログ信号の連続する各々に応答してデジタル信号の時間的な順序を発生し
    、該所定の投影角度に対する該投影データを内挿捕間するための該手段は、かか
    る検出器の各々が該所定の投影角度に位置付けられる時点から時間的に離間した
    選択した数の該デジタル信号の値の重み付け関数として該所定の投影角度の各々
    について該検出器の各々について該投影データを内挿捕間するための手段を含む
    ことを特徴とするスキャナ。
  10. 【請求項10】 請求項8に記載のスキャナにおいて、該所定の投影角度に
    対する該投影データを内挿捕間するための該手段は、以下の関数に従って該所定
    の投影角度の各々について該検出器の各々について該投影データを内挿捕間する
    ための手段を含み、 【数1】 ここで、ADCi(Tj)は該デジタル信号の値によって与えられる様々なデ
    ータ・ポイントを表し、 Δは、連続するデジタル信号間の時間差の量であり、 δは、サンプルを発生した時の検出器の角度と、該検出器が所定の投影角度に
    ある時の該検出器の角度との差であり、 定数Sizeは、データ・ポイントRawDi(Tj+δ)の内挿捕間のため
    に用いる時間的な近接の大きさを表し、 重みW(Tj+δ、k)は、δの関数に従って選択され、 δの範囲は、時間的に隣接するデータ・ポイントADCi(Tj)及びADC
    i(T{j+1})の発生間の時間間隔の大きさを超えないことを特徴とするスキ
    ャナ。
  11. 【請求項11】 CTスキャナにおいて用いるデータ収集システムであって
    、 比較的一定のサンプリング・レートで取得した投影データを表すアナログ信号
    に応答してデジタル信号を発生するためのアナログ−デジタル変換器手段と、 該一定のサンプリング・レートとは無関係に該デジタル信号の関数として複数
    の所定の投影角度に対する投影データを発生するための手段と、 を備えることを特徴とするシステム。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載のシステムにおいて、該アナログ−デジ
    タル変換器手段は、複数の該アナログ信号に応答して複数の該デジタル信号を発
    生する複数のアナログ−デジタル変換器を含むことを特徴とするシステム。
  13. 【請求項13】 請求項11に記載のシステムにおいて、該アナログ−デジ
    タル変換器手段は、複数のデルタ−シグマ・アナログ−デジタル変換器を含むこ
    とを特徴とするシステム。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載のシステムにおいて、該デルタ−シグマ
    ・アナログ−デジタル変換器の各々は、その入力において該アナログ電流信号の
    少なくとも1つを受信するための手段を含むことを特徴とするシステム。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載のシステムにおいて、該デルタ−シグマ
    ・アナログ−デジタル変換器の各々は、3レベル・アナログ−デジタル変換器を
    含むことを特徴とするシステム。
  16. 【請求項16】 請求項11に記載のシステムであって、該アナログ−デジ
    タル変換器手段による該デジタル信号の発生のタイミングに対して、該所定の投
    影角度のタイミングを決定するための手段を更に含むことを特徴とするシステム
  17. 【請求項17】 請求項11に記載のシステムにおいて、該デジタル信号の
    関数として所定の投影角度に対する投影データを発生するための該手段は、該デ
    ジタル信号の選択されたものの値の重み付け関数として該所定の投影角度に対す
    る該投影データを内挿捕間するための手段を含むことを特徴とするシステム。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載のシステムであって、走査の間に複数の
    投影の各々について所定の放射経路に沿ったX線の吸収を表す複数のアナログ信
    号を発生するための複数の検出器と、該複数の所定の投影角度で該検出器を回転
    させるための手段と、該アナログ−デジタル変換器手段による該デジタル信号の
    発生のタイミングに対して該所定の投影角度における該検出器の位置付けのタイ
    ミングを決定するための手段とを更に含むことを特徴とするシステム。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載のシステムにおいて、該アナログ−デジ
    タル変換器手段は、該比較的一定のサンプリング・レートで該検出器の各々につ
    いて該アナログ信号の連続する各々に応答してデジタル信号の時間的な順序を発
    生し、該所定の投影角度に対する該投影データを内挿捕間するための該手段は、
    かかる検出器の各々が該所定の投影角度に位置付けられる時点から時間的に離間
    した選択した数の該デジタル信号の値の重み付け関数として該所定の投影角度の
    各々について該検出器の各々について該投影データを内挿捕間するための手段を
    含むことを特徴とするシステム。
  20. 【請求項20】 請求項18に記載のシステムにおいて、該所定の投影角度
    に対する該投影データを内挿捕間するための該手段は、以下の関数に従って該所
    定の投影角度の各々について該検出器の各々について該投影データを内挿捕間す
    るための手段を含み、 【数2】 ここで、ADCi(Tj)は該デジタル信号の値によって与えられる様々なデ
    ータ・ポイントを表し、 Δは、連続するデジタル信号間の時間差の量であり、 δは、サンプルを発生した時の検出器の角度と、該検出器が所定の投影角度に
    ある時の該検出器の角度との差であり、 定数Sizeは、データ・ポイントRawDi(Tj+δ)の内挿捕間のため
    に用いる時間的な近接の大きさを表し、 重みW(Tj+δ、k)は、δの関数に従って選択され、 δの範囲は、時間的に隣接するデータ・ポイントADCi(Tj)及びADC
    i(T{j+1})の発生間の時間間隔の大きさを超えないことを特徴とするシス
    テム。
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